らき☆すたの女の子でエロパロ54at EROPARO
らき☆すたの女の子でエロパロ54 - 暇つぶし2ch120:11-685
08/11/11 15:34:03 BIlaJhC2

お読み頂いてありがとうございました。
最初エロ有でいくつもりだったのにみさおを叩いたところから軌道がズレてこんな風になりました。
無事に着陸出来るか心配でしたが、でもこれでよかったかな?と、思っています。

だそうです(^^)
代理投稿も楽ではないですね~(苦笑)
というか、微妙にミスってしまった…OTL

121:54-78
08/11/11 16:20:35 QsbTE60Y
>>120
GJ!みさおの純情っぷりが良いですね。
前後不覚に陥った恋って感じがしてとても好きです。

それにしても、いやはや…拙作「あなたのかがみ」
に温かい感想を頂けてとても嬉しいです。
柊姉妹の愛って激情よりも、それこそ家族愛の深化系
のようなものだと思っていて…それが巧く表現
出来ていたら幸いなのですが。
本当に皆さん、ありがとうございます。
と、言うわけで早くも第2話が完成しました。
差し支えなければ、5分後より投下し始めます。

122:54-78
08/11/11 16:30:57 QsbTE60Y
それでは投下前に注意書きをば。
・6レスほど使用します。
・かがみ&つかさを核に構成しています。
(今回エロはありません)
・コメディ&パロディ満載です。
(前回のシリアスが嘘のようです)
・多少、オリジナル設定もあります。
・コメディが行き過ぎてキャラが壊れてるかも…
なので苦手な方はスルーして下さい。

それでは、
あなたのかがみ 第2話 "深読み狂詩曲"
投下します!

123:"深読み狂詩曲" 1/6
08/11/11 16:33:39 QsbTE60Y
昔、それも小学生の頃にたまたま聴いたラジオ----確か声優さんの。
 そのラジオで"おっぱいがいっぱい"と言うなんともまぁ
親が聞いたら血の涙を流しそうな歌が流れていた。
 その頃はその"おっぱいがいっぱい"と歌う女性の声に
つかさと二人して
 "二つしかないよねぇ?"
なんて首をかしげていただけだったが、
 そんな私たちにも月日が流れ、知識と羞恥が比例して積み重なるうちに、
花も恥じらう高校3年生になって、
 "なんて恥ずかしい歌なんだ!"
 と、私はほぼ10年越しの驚愕を手に入れていた。

 だけどたぶん10歳くらいだったであろう当時の、それこそなんでもない
こんなエピソードを、どうして18歳にもなった今、思い出したのか。
 ----要らん知識と羞恥まで持ってしまったから今、だからである。

 百合。
 きれいな白い花だった。
 だけどある日、耳年増でヲタクで猫口でロリで、やっぱりロリな
友達----うん。友達に教えられてからはもう白い花ではなくなってしまった。
 "女性同士の性愛"
 そんな意味を持つと知った高校2年生の夏。
 私とつかさはそろって咳込んで、顔を赤らめていた。
 まさにストロベリー・パニック。
 恥ずかしいだけじゃなく、私とつかさの頭の中には
正しく一面百合畑で、ストロベリー・パニックな思い出が山ほどあったのだ。
 親に知られたら、おそらく泣かれるであろう程の。

「お母さん、あたしね、新曲を出すの」
「へぇ、良かったじゃない。なんて歌なの?」
「----おっぱいがいっぱい」
 よりも、親を泣かせる----血の涙を流させる自信が私たちには、あった。
 だからそれ以来、"百合"と聞くとなんだか後ろめたいから、
とっさに白くて綺麗な菊の花を思い浮かべることにしている。
 ----ん? 菊って……
 ……。
 ……"雛"菊を思い浮かべることにしている。

124:"深読み狂詩曲" 2/6
08/11/11 16:37:46 QsbTE60Y
「おい、喧嘩売ってんのか」
 そんな直球でいけない私----柊かがみのツッコミ、
いやもう指摘だな----から今日のお話は始まる。

 さて、そんな私に喧嘩を売った、とされ、
今もちゃぶ台はさんで向かい側に小さな身体でちょこんと座り、
いつもの猫口でニマニマしている泉こなたはヲタクである。

 それこそ、さっきの"おっぱいがいっぱい"が
〇ヴァでア〇カをやってた人が歌っていた事を教えてくれたのも彼女だし、
その上、嬉しそうに小学6年の冬、大阪の山のてっぺんにある遊園地まで
その人が出てるカウントダウンイベントを見に行った、とまで
付け足すほどのヲタク、と言うか勇者なのである。

 普通行かないよ? コミケ終わりで大阪、しかも電車とケーブルカーを
乗り継がなきゃいけないような遊園地なんて。

 そんなわけで勇者、ヲタク、ロリと、アキバ系総合商社の名を
欲しいままにしている彼女----こなたにどうして私がキレているのか。

「だって、最近流行ってるんだよ、百合」
「だからって、お尻に百合がプリントされたパンツを渡す奴がどこにいるのよ」
「……菊の方が良かった?」
「よくないわよ、って言うか何その踏み絵。
これで恥ずかしくなったらあなたは変態! ってか?」
「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」
「恥ずかしいわ。パンツじゃなくても恥ずかしいわ。
って言うかあんまり時間軸が混乱するネタを入れるな。
それが流行る頃にはもう私達大学生になってんだから。2007年秋、ね、今は」
「変なメタネタは嫌われるよ、かがみん」
「……! あんたのせいでしょうがぁぁぁー!」

 ……さて。珍しくつかさが早起きして、いや正しくは違うのだけど----
 結局あれから昼過ぎまでいちゃいちゃ、しちゃったしね……。
 ともかく。
 日曜日の午後3時30分。
 11月の温い太陽が差し込む私の部屋にこなたは遊びに来ていた。
 ちなみに部屋に来てから"ネトゲがー"を4回、
"日本シリーズ延長によるアニメの時間変更への恨み節"を、たっぷり1時間、
 "西武日本一おめでとう"をおざなりに一回。
 おい、だからって声優の中村悠〇を"おかわり君"って呼ぶのは辞めろ。
 ちょっと巧いし。
 それになんかいろいろ……ハマりすぎてるから。
 と、見事に予想通りな行動をとってくれたこなたさん。

125:"深読み狂詩曲" 3/6
08/11/11 16:41:36 QsbTE60Y
そんなこなたさんは、
「ちょっと渡したいものがあるんだ~。むふふ」
 などと、わざわざ家を出る前に電話まで、
(しかも情事の余韻真っ只中だった私たちを叱るような見事なタイミング)
で、かけてきて言うもんだから。
 私は----これは何かあるんじゃないか。
 なんてやっぱりちょっと期待していたのだ。
 誕生日でも無いのに、何をくれるんだろう----と。
 ……今思えば、ちょっとでも期待していた私がバカだった。

 よりにもよって、渡されたものは百合がプリントされたパンツ……
 しかも2枚、つかさの分まで。
 ……もうなんかいろいろ通り越したわ。こんなもんを渡す為に
わざわざ家まで来たこなたにありがとうと言いたくなるくらいに。

「もうね……負けたわ、こなた。あんたのその発想には負けた」
「むふふ。1日かかったんだよー? それが一番伝わりやすいかな、って」
「確かにね、あんたのそのバイタリティは良く伝わったわ」
「そうかなー? いやぁ、なんかオラ照れるぞ」
「そのモノマネは止めぃ! マジでシャレにならんから!」
「おのーれ」
 つかさどうした。
 ……モノマネか!? モノマネで勝負したかったのか!?
「……ところで、ひららぎさん?」
「……私は春休みに吸血鬼に襲われた覚えは無いけど?」
「……じゃあ、藤林さん?」
「何その人生。双子で髪の色が一緒でちょっと
キャラかぶってるくらいしか共通点無いじゃない」
「それだけあれば充分だよかがみん……」
「あーもう! さっきから要領得ないわね! どうしたのよ、一体」
「私も百合だよ、かがみん」
「はい?」

 疑問符。
 納得。
 相反する二つが私の中を巡った。
 ----あぁ、だからあんた今日スカートだったのね。
 巡らせた頭に新しい情報。
 刺激。に、近いもの。
 急に立ち上がって背を向けたこなたが、私に、
そしてとっくに話についていけなくなって、
スタンバイモードに移行していたつかさに向かって、
背を向けたまま、短めのスカートをひらり、仰いで見せた。

126:"深読み狂詩曲" 4/6
08/11/11 16:45:54 QsbTE60Y
「かがみとつかさ、二人と……私も同じになりたい」

 そう言ってスカートの隙間に見えた百合の花----あぁ、きれいな白い花。

「二人が大好きだよ、かがみ、つかさ。」
 そんな事を言う為に。
 目の前の少女は私たちに晒して見せた。軽やかな指でつむじ風を起こして。

 "私たちと、同じになりたい"と、言った。

 あなたは此方、泉こなた。
 爽やかで、可憐で、いつもそばにいる、そばにいてくれる小さな花びら。

 "私たちだけの、花になりたい"と、言った。

 あぁ、これは読めなかった。
 私の力は、こなたが私を"女としてみている"気持ちしか
映していなかった。
 まさか、つかさまでまとめて手に入れたいと思っていたなんて……
 そうなると私の力が完全には及ばないのも説明つくわね。
 私の力は、"私にだけ向けられた"想いしか映せない。
 こなたは、"私たち二人"を一つの愛で、愛していた----
"一つ一つの愛"ではなく、"一つの愛"で。

 一見、屁理屈のような事をして、壁をひょいといとも容易く
乗り越えてきた少女、それがこなた。
 常に斜め上。
 私が。
 "鏡"を持ってしまった私が、好きだ、と言える数少ない友人のひとり。
 そんな彼女が私たちを好……
「だからね、かがみとつかさもこれを履けば私と百合姉妹だよ!」
「……はい?」
 人の心の声を邪魔してまで何言ってやがるんですか、この人は。
「だーかーら、二人もこの百合パンツを履けば、私と百合姉妹だよ!って事」
「いや、大好きだよって、同じになりたいーって……」
「そりゃ二人は友達だから大好きだよ? だからこうして百合パンツを……」
「いやっ! その、そうじゃなくて……さっきのは告白……だったんじゃ……」
「こ、告白!? そんなまさか。かがみとつかさの事情知ってる
私がなんで二人に告白するの? ……あっ、もしやかがみん……」
 その時、直感が告げる。
 この展開はまずい。と。

127:"深読み狂詩曲" 5/6
08/11/11 16:49:03 QsbTE60Y
「私が百合パンツ見せて大好きだよって言ったから、勘違いしてたんじゃ……」
 読まれてる、読まれてる。
 なんだその読心術。って言うか止めろその猫口!
「むふふ……そうかそうかぁ~。ごめんねかがみ~ん。
だけどそんな展開、いくらなんでもラノベ読みすぎだよぉ?
深読みしちゃったんだねぇ。思春期なんだねぇ。
いやぁ、かわいそかわいそ、なのですよ~。にぱー☆」
 馬鹿にされている。
 頭を撫でられてる。
 短い手を一生懸命伸ばしている。
 優しいタッチだなぁ、おい。
「あんたねぇ……!」
「ん~? 何かなぁ? ついつい深読みしちゃう思春期真っ只中のかがみん?」
「……こんの……」
「18歳にもなって思春期真っ只中のかがみん萌え」
「……こんの……こんの……バカあぁぁぁー!」

 ----今日分かったこと。
 私が10年以上振り回されてきたこの力は、実は、そんなに
すごい力ではないんじゃないか、という事。
 そして、泉こなたはヲタクであると同時に"バカ!"であるという事。
 そして最後に、知識と羞恥は、本当に比例するのだという事----

 夜が近づいて、こなたが帰ると部屋には私とつかさ、
そして菊と百合がそれぞれ2枚ずつ、
プリントされた4枚のパンツだけが取り残された。
「楽しかったね、お姉ちゃん」
「ん……まぁ、そうね」
 楽しかった。とは死んでも言ってやらないけれど。
「こなちゃんは本当にすごい子だね」
「ちょっと、うるさいけどねー」
 そうだね。なんて絶対に言わないけれど。
「まぁでも、あんた達が居れば絶対に退屈はしないわね」
 これが精一杯。
「ふふっ、お姉ちゃんらしいね」
「……どー言う意味よ」
「んーそのままだよ? 深読みしないで良いよ、お姉ちゃん?」
「あっ、あんたまで……!」

128:"深読み狂詩曲" 6/6
08/11/11 16:52:23 QsbTE60Y
18歳。
 知識と羞恥を積み重ねて、ちょっと背伸びして、
ようやく今を、よちよち歩き出来るくらい。
 素直になれないから、ずっと追いかけてあげる。
 あなたが私を愛してくれる限り。
「待ちなさい! つかさぁ!」
 大人。
 それはきっと、この菊と百合のパンツを----何もかも知った上で
「可愛い」
 と、言えるような人なのかもしれないわね。つかさ……。

「ねぇ、お母さん。見て見てー。今日こなちゃんがくれたんだよー」
「あら白いパンツ……でもなんでま……きゃっ! そんな……菊なんて……
お尻に菊なんて……二人はまだ見ちゃいけません!」

 ----今日、分かったこと。

「ねぇ、お姉ちゃん」
「ん? どうしたの?」
「大人になるのって、難しいんだね……」
「……永遠の17歳、だもんね……」

 うちのお母さんは、花も恥じらう変態だったって事。

 おいおい……。

129:54-78
08/11/11 17:00:12 QsbTE60Y
あなたのかがみ 第2話 "深読み狂詩曲"
以上です。
相変わらず投下に時間がかかってしまい
申し訳ありません。

前回が割とシリアスだったので今回は最大限
コメディに徹して書きましたが、いかがだったでしょうか?
それとパロディも多かったのですが、文体で一部で、
このスレのコメディ職人、7-896氏のオマージュも
入っていたりします。7-896氏、ありがとうございました。

それでは、続きが書けるように頑張ります。
ありがとうございました。

130:名無しさん@ピンキー
08/11/11 21:56:42 mMIqvBIU
>>120GJ
みさおってはっちゃけた明るさがあるから恋愛ぽく書くのは結構ムズいね
でも締め方はいかにもみさおとかがみって感じだった
実に綺麗に落ち着いててGJ

>>129もGJ
続き早いなwでも前回のなんとなくシリアスな雰囲気がどっかへぶっとんで行ってしまった
せめてこなたはまともな人で居て欲しかったかも・・・
これではかがみが節操無しに見えてしまうw


131:名無しさん@ピンキー
08/11/11 22:52:28 cWuXjpEG
>>120
代理投下おつでした。
投下を頼めるくらい仲の良い友達を持った作者さんがちょっと羨ましいかも。

そして、作者氏ぐっじょぶ!
みさきちの物凄いあまえんぼのところが見れて良かったです。
かがみに強引なことをして、自己嫌悪に陥ったりする描写にぐっと来ましたよ。
次回作がありましたら、楽しみに待っています。


>>129
ぐっじょぶ!
第1話目とは異なってコメディタッチですね。
百合ぱんつw に慌てまくるかがみんがとても可愛らしかったです。
次はどんな展開になるのでしょうか。興味津々で待機しております。

132:名無しさん@ピンキー
08/11/11 23:37:15 vawXAn/T
>>107
こ、こなかがは、もうお終いなのか・・・ ? orz

133:名無しさん@ピンキー
08/11/12 00:28:07 ZP0y1rGd
>>132
その為に2次というものがry

134:名無しさん@ピンキー
08/11/12 00:39:19 IhN+GuDi
世の中には単行本派という人がいましてね……

こういうところを覗いている以上、ネタバレは回避不能だと薄々わかっていたつもりだったけど
自分の認識が甘かったようだ
7巻出るまでこのスレを覗くのは控えるよ

135:名無しさん@ピンキー
08/11/12 04:07:49 opuebTzT
全員進学先がバラバラで、かがみかつかさのどちらかが一人暮らしでもしていようものなら
ほぼ全カップリングが壊滅じゃないか・・・
こなみさとみなゆたしか期待できないらきすたになってしまったらどうしよう
いっその事原作は黒歴史にしてしまうべきか・・・

136:名無しさん@ピンキー
08/11/12 06:03:54 smw7LxmW
まったりほのぼの漫画なんだから、独り暮らしでぼっちとか彼氏できて
中古だとか、そういう変な心配する必要なんてどこにも無いの

みんなもっと普通に楽しもう

137:名無しさん@ピンキー
08/11/12 07:21:20 oVHg2XSf
>>135

どうして「いつもいっしょ」じゃないとダメだと考えるのか理解できん

138:名無しさん@ピンキー
08/11/12 08:06:10 LAGucaUE
間もなくかがみは、こなたがいないとダメだと気づくさ

139:名無しさん@ピンキー
08/11/12 12:47:14 lvy8btUx
現実じゃ進学先の違う友人は疎遠になりがちだけど、
多少ご都合主義でも関係は維持されると思う。
そこは、先生を信じていいと思う。
実際、一生懸命予防線張ってたし(初詣の願い事の話とか)

140:名無しさん@ピンキー
08/11/12 13:22:31 w7V/RthD
萌える

141:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:11:05 EZY0wO03
>>138
その展開いいな
もうそれに賭けるしかないよなあ・・・

毎月コンプとコンプエース読むのに緊張しそうだ
バラバラでこなたとかがみの間に疎遠感が漂い始めたら、辛くて原作読めなくなってしまう・・・

142:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:26:46 XWLIRrQR
原作の展開に対する愚痴はしかるべきスレでやってほしいと思う。

143:名無しさん@ピンキー
08/11/12 21:32:58 7o5WWF0S
かぶりがなければ

空気を読まずに3分後に投下させていただきやす


144:三毛また
08/11/12 21:36:30 7o5WWF0S
それではでは


前スレの3-283氏の「あ、百合」を読んでてぃんときて、前スレの埋めネタに掲示板形式のを書こう
としてたら長くなった上に埋めに間に合わなかったというgdgd

長すぎたので3編構成。
中編は明日、
後編は明後日までに仕上げて投下したいとか思います


タイトル:実はゆたかの趣味のインターネットがかなりディープだったら:前編

エロ:無し(ただし次からだんだんエロくなるので注意)
注意事項:ゆたみなorみなゆた
     掲示板形式と通常文章の混合
     既出ネタだったらごめんなさいorz

消費レス:9レス
     掲示板形式の部分がかさばってるので、中身はあんまり長くないです。


145:~ディープだったら:前編9/1
08/11/12 21:38:49 7o5WWF0S
 陵桜学園、ある階の端から四番目に位置している一年D組は今日も賑やかでした。
「OH!ミナミのパパさんママさんはイマいないのデスか」
「…うん、二人だけで旅行に行ってる」
「広いホームに美少女が一人…気をつけナイとダメダメですよミナミ。襲ってクレって言ってるよ
 ーなシチュです!」
「だいじょうぶ。チェリーもいるし」
「あんなアホ犬なんかじゃワタシの情熱はcan't stopネ!」
「チェリーはあほじゃないよ…」
 パティが金髪をふりふりしながら遠慮の無い大きさの声と胸を披露すると、遠慮がちな大きさの
声と胸でみなみが応えます。
「っていうかパティが襲うんかい。だめだよパティ。今日は私と小早川さんが泊まるんだから」
「な、ナンダッテ――(AA略」
 二人の様子を見ていたひよりが口を開くと、パティは不自然に険しい顔になって棒読みのセリフ
を叫びました。
「ホントですかユタカ!」
「そうだよ。パティちゃんも一緒に行く?」
「ジーザス!参加したいのはヤマヤマなのですが、こーゆー日にかぎってアルバイトがぎっしりつ
 まってるトハ………ムネンのキワミ!!」
 ゆたかの誘いに乗れない自分を呪いつつ、パティは自分の分も楽しんでくることを伝えます。彼
女なりの表現によって。
「ワタシもキャッキャッウフフよいデハないかよいデハないか上のマウスではそうイッてても下のマウスは
 ドーかなフヒヒとかしたいデス!」
「ちょっ、パティそんなことしないから」
「チガうんですかヒヨリ?コナタに借りたゲームではお泊まりと言えばイベント必至デスよ」
「実際はそんなことしないから!……たぶん」
「ヒヨリの同人誌にもあるノニ」
「フィクションッ!!」
「ザンネンです……じゃあ、もしナニかあったらショーサイに教えてください」
 残念がりながらも言いたい事を終えたパティが落ち着くと、詰め寄られていたひよりはほっと小
さな胸を撫で下ろします。
「まったく。パティは欲望に忠実すぎ」
「でも、ちょっと羨ましいなぁ」
 ゆたかは、まだ悔しそうにしているパティを見ながら少し寂しそうに笑っていました。
「自分に正直なのってすごいよ。私はパティちゃんみたいにはできないもん」
「パティみたいなのもどうかと思うけど……小早川さんは引っ込み思案なところあるからね」
「うん……直せたら良いんだけどな…」
 寂しげな笑顔は、発する声にも影を落とします。
 その曇りを敏感に感じ取ったのは、やはり彼女でした。
「…たまに、行動にルールを課したらどう、かな」
 みなみが口を開くと、俯き気味だったゆたかの顔がスッと上がります。
「ルール?」
「そう。それも自分でじゃなくて他人が決めたのだったら、ゆたかの性格からして破れないと思う」
「そっか。ルールか~」
 ゆたかはなるほどと頷くと、何か思いついたのかそれからしばらく考え込んでしまいました。
 そしてその様子をみなみは静かな表情で、しかし一瞬たりとも逸らさずに眺めていました。




146:~ディープだったら:前編2/9
08/11/12 21:39:44 7o5WWF0S


【貧乳】女友達からのお泊まりのお誘い【絶壁】

1:1:2008/11/7(金) 14:30:15.23 ID:eIEnroRi

なんか友達のナイチチ女の家族が旅行いっちゃって、
一人だとアレだから俺ともう一人の女友達が泊まりに行くことになったんだけど。

これってフラグ立ってる?
イベントまでのルート、安価で教えれ


注意)
『安価』(アンカ)とは指定した数字のレスに書かれていたことを実行するという遊びです。



2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:31:15.18 ID:koT8tfB9
リア充乙


3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:31:36.51 ID:HGY5gy7L
それなんてエロ毛?


4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:32:58.51 ID:GTFnu688
よかったな>>1
ただその女はお前以外にも同じセリフを言ってるけどな。
モニターの中から。


5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:34:48.58 ID:4582Oka3
マジレスするとその女との関係しだいだろ。


6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:35:08.45 ID:jieomapp
つか別の女もいるってことは何フラグだよ。
3P?
ねーよwwwwww


7:1:2008/11/7(金) 14:36:09.23 ID:eIEnroRi
高校入ってからの仲だからまだ一年経ってないけど、
休み時間にトイレ行く時は一緒に行く程度の仲ではある。



147:~ディープだったら:前編3/9
08/11/12 21:40:35 7o5WWF0S
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:36:39.46 ID:oi4892wF
ちょwwwwww>>1女かよwwwww
wwwwwww乙wwwwwww


12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:37:19.12 ID:1KJanw53
フラグって百合フラグwwwwwww


16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:38:58.12 ID:yAMayUri
百合と聞いてマリみてスレから俺がやってきましたよ


17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:39:25.55 ID:OKknud87
いや待て慌てるな。
一緒にトイレに行ってるからって1が女とは限らないぞ


19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:39:55.59 ID:87KNbuee
>>17
男女だったら友達どころじゃねーだろwwwww


20:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:40:30.37 ID:WVret8hu
1も含めた人物像を要求する


23:1:2008/11/7(金) 14:43:58.23 ID:eIEnroRi
一応スペック
俺、高校一年
140センチくらい
ただのちび。
小乳

泊まりにいくもう一人の女友達、同い年で同じクラス
150センチくらい
メガネ標準装備
小乳

ナイチチ女、同い年で同じクラス
160センチくらい
スレンダー。背高い。なんでもできる万能。
ただ胸だけが無い。
一言で言うと、背の高い長門。
声なんか長門そのもの。

なんかみんなおっぱい小さくて鬱になってきたorz



148:~ディープだったら:前編4/9
08/11/12 21:41:12 7o5WWF0S
24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:44:08.47 ID:ho442wlM
長門ktkr


27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:44:28.35 ID:AhOgeOta
貧乳はステータスだ!
希少価値だ!


33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:44:39.46 ID:oi4892wF
長門www
俺の嫁なんでいんのwwwwwwww


40:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:45:51.12 ID:MkBTR54D
いやいや俺の嫁だから


45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:47:09.51 ID:GTFnu688
残念だがそれは長門似の店員だ。

長門は俺の嫁。


49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:48:37.11 ID:36978GTm
お前ら長門長門うるせぇwwwwwwwwwwwwwww

俺の隣で寝てる長門が起きちまうだろうが


56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:48:59.44 ID:BT2atE35
1ってキョンなんじゃね?


60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:49:28.58 ID:4582Oka3
>>56
女だからハルヒかミクルじゃね?


62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:49:38.12 ID:ho442wlM
むしろキョン子




149:~ディープだったら:前編5/9
08/11/12 21:42:09 7o5WWF0S


 むね♪
 むね♪
 むね♪
 ぺぺぺったん♪

 学校の授業が終わってから、みなみの家に行く前に一度泉家に帰ってきていたゆたかの携帯電話
が短いフレーズを一度だけ奏でました。
「あ、みなみちゃんだ…」
 パソコンに向けていた目線を電話に落して開くと、そう呟くゆたか。みなみからのメールが届い
た音でした。
 その内容はいつにも増して簡潔に纏められていて、余計な雑談の含まれていない用件だけを記し
たシンプルなものです。
 しかし、ほんの数秒で読み終えるはずのそれにゆたかは一分余りを費やすと、再びパソコンに向
かい直ってキーボードの上に指を走らせました。





70:1:2008/11/7(金) 14:51:51.47 ID:eIEnroRi
長門にくいつきすぎw
その長門(大)(胸的な意味ではなく身長的な意味で)からメール北

「●●さん(メガネのほうの友達の名前)が用事で夜ころにならないと来れなくなったみたい。
 △△(俺の名前)はどうする?」

なんて返信しようか。
安価>>80



150:~ディープだったら:前編6/9
08/11/12 21:42:54 7o5WWF0S
72:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:52:08.12 ID:87N?lko2
アンカktkr


75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:52:47.11 ID:ok/wwep3
1と長門(大)の百合フラグが着々と進行してるようにしか見えないw


79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:53:58.45 ID:jieomapp
やっと二人きりになれるね


80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:54:00.45 ID:South/AA
今すぐ行くね……早く、会いたいから……


81:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:54:15.07 ID:KoLMH24D
ホイホイ招いちまっていいのかい?
俺はノンケだって(ry


91:1:2008/11/7(金) 14:55:15.47 ID:eIEnroRi
百合セリフしかないのは気のせいかwww
俺べつにガチュリーじゃないんだけどorz

>>80
送った


93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:54:28.58 ID:4582Oka3
gjwww


99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:54:59.44 ID:BT2atE35
81じゃなくてよかったなw
80も百合臭するけど。
むしろガチっぽいwwww


104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:56:35.24 ID:36kelo1a
1よ今さら何を言ってるんだ。
イベントまでのルート教えてほしいんだろ?
百合イベントしかねーよw



151:~ディープだったら:前編7/9
08/11/12 21:43:44 7o5WWF0S
115:1:2008/11/7(金) 14:58:45.27 ID:eIEnroRi
メール返ってきた。

長門(大)「夕ご飯カレーにしようと思うんだけど、△△が入れたいのあったら持ってきていいよ」

スルーされたww


118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:55:15.07 ID:KoLMH24D
長門(大)冷静だなw


123:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:55:59.46 ID:oi4892wF
さすが俺の嫁


125:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:56:19.51 ID:GTFnu688
つか長門(大)の呼び方が定着してる件wwwww


130:1:2008/11/7(金) 14:57:55.07 ID:eIEnroRi
カレーの具に何持っていこうか。

アンカ>>140
複数回答おk


135:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:58:49.51 ID:bytUJ1OK
コーヒーとか隠し味に入れるよな


139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 14:59:59.01 ID:PLES2A22
醤油
ソース


140:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:00:05.15 ID:South/AA
ベジーテ
バナナ
目薬



152:~ディープだったら:前編8/9
08/11/12 21:44:26 7o5WWF0S
143:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:01:59.01 ID:VGTDY?mm
>>140
ちょッw
目薬ww


145:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:02:09.44 ID:BT2atE35
>>1に何食わせる気だよw


147:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:03:42.12 ID:87N?lko2
つか
80=140
ID:South/AA
テラスナイパーww


164:1:2008/11/7(金) 15:07:55.07 ID:eIEnroRi
目薬イミワカンネww

ベジーテ、ググってみたらお酒か~。
目薬は持ってるからいいけど、酒は買えないかもorz


168:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:08:48.58 ID:4582Oka3
ベジーテは野菜ジュースっぽい酒だな。
アルコール入ってるけどほとんど感じない。ビール並みに度数あるが。

決して戦闘民族の王子なんかじゃないぞ。


172:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:09:52.28 ID:4Okkan24
スーパーとかじゃなくて個人商店ならたぶん高校生でも買える。
親のおつかいとか言っとけ。


188:1:2008/11/7(金) 15:12:45.47 ID:eIEnroRi
>>172サンクス

今から買い物行って長門(大)の家行ってくる。
ケータイになるからあんま書けなくなるかも


195:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:13:15.01 ID:PLES2A22
おk


198:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 15:13:48.35 ID:AhOgeOta
1がんがれ
ちょーがんがれ(性的な意味で)




153:~ディープだったら:前編9/9
08/11/12 21:45:10 7o5WWF0S


 ゆたかはパソコンの電源を落とすと、がっくりと肩を落としました。
「早まっちゃったのかな~………みなみちゃんに変に思われてないかな……」
 苦虫を噛み潰したような表情が顔に浮かびます。
 見知らぬ隣人達のすすめで少し前に送ったメールについて、二十分ほど経ってから強い後悔に襲
われていました。
 どうせ実際にやらなくてもばれはしない。
 それっぽく進行しておけば問題ない。
 接続していた掲示板は、それらを承知の上で楽しむ人々が集まっている場所なのだから。
 もちろんそんなことは分かっていますが、それでもゆたかは親友のみなみに、遠距離恋愛中の恋
人のようなメールを送ってしまいました。
 それは元々ゆたかが純粋で嘘をつきにくい子であるということ。
 そして目に見えないからこそ、不思議な連帯感と高揚感を生む掲示板の魔力のせいです。
 普段なら絶対に躊躇ってしまうことも、高揚している十分二十分の間は勢いに任せて出来てしま
うものなのです。
「フラグとかは冗談だったのに……まさかそっち方向に話が進んじゃうなんて」
 あ~ぁ、と洩らしながら両の眼を瞑って天井を見上げるように首をもたげると、誰にともなく呟
きます。
「イベントって、友情を深める友情イベントっていうのもあるんじゃなかったっけ………お姉ちゃ 

 んがゲームしてるのを覗いてただけだからそんなに知らないけど…」
 天井を見上げたまま、座っている車輪付きのイスをカラコロと動かすゆたか。
 従姉のこなたが、女の子同士で恋人になるゲームをプレイしていた時のことを思い出していまし
た。
 ゆたかは、泉家に居候しているだけあって百合というものがどういうものかは理解しています。
インターネットから得られる知識もあって、標準的なレベルよりはむしろ深いと言ってもいいかも
しれません。
 それでも自分自身が同性に性的な好意を持つかどうかなど真剣に考えたことは無かったので、そ
れゆえに同性愛への確固たる信念はありませんでした。
 一番の親友への好意が友情以外のものである可能性を、考えたことすらなかったのです。
「ぅぅん~………しょうがないっか」
 ひとしきりぼやき終えると、よしっと決意の声をあげていそいそとお出かけの準備を整えました。
 普段のカバンに比べると大きめのバッグを肩に掛けて出発しようとすると、ちょうど出かけると
ころだったこなたと一緒になりました。
「お、ゆーちゃん大荷物…そっか、みなみちゃん家に泊まるんだっけ」
「うん、おねーちゃんはアルバイト?」
「そだよ~。今日の私は勤労少女なのだよ」
 こなたはふぃ~っと息を吐いて額の汗を拭うジェスチャーをすると、一転してゆたかを探るよう
に目を細めます。
「ところでゆーちゃん。今夜はご飯どーするんだい?」
「みなみちゃん家でカレー作るんだ」
「にゃるほどにゃるほど…ふむふむ」
 ゆたかの答えを聞くと、によによとにやけるこなた。
「な、なぁに、おねえちゃん?」
「うんにゃ、なんでもないよー。友達が集まって作るカレーっていいよねーって思っただけだよ」
「お姉ちゃんも行く?」
「いやいや、お邪魔虫は大人しくパティと一緒にバイトに勤しむことにするよ。じゃね~」
 こなたはぷらぷらと手を振ると、意地の悪そうな笑みを浮かべたまま颯爽と去って行きました。








>中編へつづく

154:三毛また
08/11/12 21:46:22 7o5WWF0S
以上です

名前欄に文字数制限あるの初めて知りましたorz
IDがあるのは仕様です。
埋めネタのつもりだったのでわりと勢い重視です

ではノ


155:名無しさん@ピンキー
08/11/12 22:09:58 kvy683Oc
>>154
うわ、何このバカ会話wwwwwマジGJwwwwww

長門発言直後の祭りっぷりにコーラ吹いたwwwというか従姉、さり気に名言混ぜんなww応援すんなwww
それと、何気に一人だけ的確に安価取ってるのは気のせいか?

156:54-78
08/11/12 22:11:13 efdYHjsZ
>>154
すげぇGJです!
それにしてもゆたかちゃんディープ過ぎませんかw
あんな笑顔の下で安価遊びだなんて…ゆたか、恐ろしい子!
ともかく乙です~中、後編も期待してます。

さ、俺も頑張ろう。

157:名無しさん@ピンキー
08/11/12 22:17:34 u/iv1LK3
>>154
流れを変える一発GJ!!

安価とってるのはあいつかなとかIDで一人思つくけど自重して言わないでおくw
明日にも期待する!


158:名無しさん@ピンキー
08/11/12 22:54:14 f+yxrua/
>>154
ゆたかー!書いたの絶対みなみだから!

理由:
South/AAから、
South=南の英語での綴り
AA=胸のサイズ(多分ナイチチの表現)

159:名無しさん@ピンキー
08/11/12 23:23:52 kvy683Oc
>>158
>>157みたく自重しろよ。

160:52-426(仮)
08/11/13 00:12:12 T3GB0wN3
どうも。
かぶらなければ、投下させていただきます。

・エロ無し
・動物もの
・桜藤祭のネタバレ要素あり(岩崎みなみミニシナリオ)
・オリキャラ有り
・7レス使います

5分後に投下します。

161:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~1/7
08/11/13 00:18:09 T3GB0wN3
では、投下させていただきます。

※チェリー視点、つまり、今回のSSは動物の視点です。
 人間との会話を区別するために、人間の会話は「」、動物の会話は『』で区別しています。
 尚、今回のSSはPS2専用ソフト『らき☆すた 陵桜学園桜藤祭』の
 岩崎みなみミニシナリオをベースに作成しています。
 そのため、ネタバレ要素が含まれているので、できればプレイ後に読むことを
 オススメします。

家に帰ってきたみなみちゃんは、いつもの私服に着替えず、
音楽をかけながら、コーヒーを飲んでいた。
目が虚ろで、何かに後悔しているように見える。
わたしは、シッポを振りながらみなみちゃんと遊ぼうとしたけど、
ただ、黙っていつものオヤツを差し出して、トボトボとリビングに入っていった。
チェリー『なにかあったのかな……?』
わたしは、もらったオヤツを半分食べていつもの場所に埋めにいこうとした。
大好きなオヤツを誰にも食べられないところに大切にしまう。
それがわたしの楽しみだった。
けれど、みなみちゃんの元気のない表情を見ると、いつものオヤツ埋めも、あまり
楽しくない。
チェリー『本当に……、どうしたんだろう……』
わたしは、寂しさのあまりに大声で鳴いてしまおうかと思ったその時、
いつのまにか庭に、友達のペルシャ猫―フレデリックさん―が遊びに来ていた。
フレディ『よっ、また来たぜ。今日もお前のご主人さまは、いい音楽を聴いてるな。
     QUEENのNews Of The Worldに収録しているAll Deadか』
チェリー『あ、フレデリックさん。こんにちは』
フレディ『おいおい、何回も言ってるだろ?フレディでいいって。
     それよりどうしたんだ?しけたツラしやがって』
チェリー『実は……』
わたしは、帰ってきたみなみちゃんのことをフレディさんに話した。
フレディ『……なるほど、帰ってきたら、ご主人さまの元気が無いってか』
チェリー『みなみちゃんって、中学のころ友達がいなかったから、
     いつも寂しそうだったんだ。それで、高校生になってからは、小早川さんという
     友達が出来て、ご主人さまも明るくなったんだけど……。
     あんなに落ち込んでるご主人様、初めて見るよ。
     中学生の頃でも、あんなに寂しそうにしてるのなんて見た事ないのに……
それに、聞いてる音楽もちょっと暗い音楽っぽいし……』
フレディ『ふむ……、もしかしたら、その小早川というヤツとケンカしちまったんじゃねぇのか?』
チェリー『分かるの?』
フレディ『俺は百万回生きた猫だからな……。何回も死んで、何回も生まれ変わったんだ。
     んで、今まで色んなご主人さまの元で暮らしてきて、
     色々な人間を見てきた。なんとなく分かるんだよ。それに、暗い音楽を聴くのは
     悪いことじゃない。今の心境に反映している音楽を聴くことによって、心が安らぐんだ。
     今のお前のご主人さまにピッタリの音楽だ。ただし、暗い音楽を聴いてばかりでは
     だめだ。徐々に明るい音楽を聴いていくことにより、心を安定にさせる。
     これを、音楽療法と言うんだ』
チェリー『へぇー、フレディさんって凄いなぁ。物知りで』

162:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~2/7
08/11/13 00:18:58 T3GB0wN3
フレディ『いやなに。ただゴロゴロして適当に生きてきただけさ……
     しかしまぁ、ケンカできるってことは、いいことだな』
チェリー『えぇ?そうなの?みなみちゃん、あんなに落ち込んでるのに?』
フレディ『どうでもいい相手だったら、あんなに落ち込まねぇだろ?
     真剣に考えるほどの相手を持てたのであれば、お前のご主人さまは幸せモンだ。
     俺なんざ、そこらじゅうをただブラブラうろついているだけだから、
     本当の友達っつぅのはいねぇんだ。俺が死んでも、本気で泣いてくれるやつなんか
     いやしないさ。「自分が死ぬとき、本気で泣いてくれる人が身近にいるヤツは、幸せ者だ」。
     どっかで聞いた、言葉だ。俺は、そんなのいねぇから、不幸せな猫だぜ』
チェリー『わたしだったら……大声で泣く、かな……。フレディさん、いい猫なんだもん……』
フレディ『……ありがとう。俺は幸せな猫だ』
フレディさんは、照れくさそうに顔を洗った。
チェリー『でも、本当にみなみちゃん、どうしよう……』
フレディ『ほっとけよ。人間のケンカに俺たちが入るべきじゃない。
     さっきも言ったろう?真剣に考えるほどの相手だったら、互いが仲直りするために、
     何らかの行動を起こして自然に解決するさ。それに、ケンカはしたほうがいいんだぜ?
互いの本音をぶつけあい対極してしまうが、本当の友人だったら、いつかは
仲直りし、その際互いの心を深く知り合い、友情が深まるってんだ』
チェリー『う~ん、でも、不安だよぉ……
     なんだか、みなみちゃんがずっとあのままになるんじゃないかって……』
フレディ『ふむ……確かに、お前のご主人さまは、消極的だからな……
     だが、さすがにAll Dead(全て終わってしまった)ということにはならんだろう』
チェリー『でもぉ……』
その時、わたしはよく知っている匂いに気がついた。
フレディ『どうした?』
チェリー『この匂いは……小早川さん!?』
わたしは、玄関のところにこっそり行きました。
フレディさんも一緒に付いて来ました。
ゆたか「………………」
フレディ『ほう、あの子が小早川さんか。ふくよかな優しさが漂っている、魅力的な女性だ』
チェリー『小早川さ……!』
フレディ『おい待て待て!呼ぶんじゃない!』
チェリー『どうして?小早川さん、家に来てくれたんだよ?』
フレディ『さっきも言っただろ?大抵は人間が解決する問題だって。それに俺の経験上、
     お前がここで呼んだりしたら、逆に小早川は、逃げると思うぜ。見ろよ。あの表情。
     悩んでる顔してるだろ?今この状態で呼びかけてみろ。
     きっと彼女はびっくりして逃げ帰ってしまうぜ』
わたしは、フレディさんの言うとおり黙って見てることにしました。
小早川さんは、全く動こうともせず、チャイムを押そうかどうか迷っている。
押そうとして決心したように顔を上げるけど、なかなか押そうとしません。
チェリー『大丈夫かな……』
フレディ『やれやれ、これじゃぁ、キリがねぇな……
     だが今は、様子を見るほうが得策だな』
チェリー『小早川さん……』
小早川さんは、散々悩んだ末に落ち込んで、トボトボと帰路につきました。

163:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~3/7
08/11/13 00:20:04 T3GB0wN3
チェリー『あぁ……!』
フレディ『帰っちまったな……やれやれ』
わたしは再度、みなみちゃんの様子を見に行きました。
フレディ『どうだい?』
チェリー『様子は変わってないよ。ただコーヒー飲んでるだけ』
フレディ『あとは音楽がAll DeadからGet Down,Make Loveに変わってるぐらいか……
     お、なんか立ち上がったぞ』
みなみちゃんは立ち上がると、ここからは見えなくなりました。
すると、玄関のドアが開いて、相変わらず制服姿のままで、ウンチ袋と、サンポひもを持った
みなみちゃんが出てきた。
みなみ「チェリー、散歩いこ……」
チェリー『あ、散歩だ。フレディさん、どうする?』
フレディ『暇だから、俺も付き合うぜ。乗りかかった船ということもあるしな』
こうして、私とみなみちゃんは散歩することにしました。


みなみ「………………」
みなみちゃんは、家から出てもまだボォっとしてる。
みなみ「どうしよう……」
チェリー『みなみちゃん!前見ないと危ないよ!』
みなみ「あ……ごめん……散歩中だったね」
それから、またみなみちゃんはフラフラ歩きました。
みなみ「………………」
チェリー『ほらみなみちゃん!気をつけないと、石につまずいて転んじゃうよ!』
みなみ「……ごめん」
少しは注意力が働いたのか、みなみちゃんは今度は真っ直ぐ前を見て歩いている。
みなみ「そうか……今のように謝れれば……」
やっぱり、みなみちゃんは小早川さんとケンカしたことをひきずっている。
また、みなみちゃんはボケっとしだした。
フレディ『ダメだこりゃ……。完全に放心状態だな』
チェリー『そうだね』
フレディ『お前さん、これからどうするんだ?』
チェリー『……やっぱり、わたしはみなみちゃんと小早川さんを仲直りにさせるきっかけに
     なりたいよ』
フレディ『ふむ、それじゃぁ、どうするんだ?』
みなみ「どうして、あんな風になってしまったんだろう……」
チェリー『小早川さんを、みなみちゃんのところに連れていく』
みなみ「一人で帰るの……久しぶりだったな……」
フレディ『シンプルな作戦だ。だが、成功する自信はあるのか?』
みなみ「………………」
チェリー『分からないけど……でも、みなみちゃんと小早川さんは、本当に仲がいいから、
     きっと分かりあえるし、それに……』
みなみ「仲直り……ちゃんとしないと……」
チェリー『これ以上、苦しむみなみちゃんを見たくないよ!』
みなみ「ああ……ごめん」

164:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~4/7
08/11/13 00:21:05 T3GB0wN3
フレディ『……分かったよ。お前の思い通りにやりな。
     ただし、後悔はすんなよ?』
みなみ「………………」
フレディ『だが、問題は、お前さんが小早川を見つけ、ご主人さまのところに連れていけるかだが、
     今の調子だったら、多分無理だな。逃げ出そうとしたら、ひっぱられるのがオチだ』
みなみ「私が悪かった……のかな……?」
チェリー『うん。そうだよね……。どうやって、逃げ出そうかな……』
みなみ「考え方の……違い?」
それからは互いに黙りあい、しばらく歩きつづけた。
すると突然、フレディさんが足を止めた。
チェリー『どうしたの?』
フレディ『いいニュースだ。向こうから車がやってくる』
チェリー『えぇ!?だとしたら、みなみちゃんに気をつけるように言わないと……』
フレディ『待った!利用してやるんだ。ご主人さまは驚いてリードを緩めるかもしれない。
     お前はそこを狙って、一気に逃げるんだ』
チェリー『な、なるほど……。でも、危なくない?』
フレディ『なに、運が悪けりゃ、死ぬだけさ』
チェリー『………………』
フレディさんのことをちょっと疑いながらも、わたしは車が来てることを黙っておくことにしました。
みなみ「やっぱり……ちゃんと謝ろう。……でも、そのきっかけが……」
フレディ『ご主人さまよ。今からあんたの愛犬がきっかけになってくれるぜ』
車が突然飛び出してきて、思わずみなみちゃんは驚いてしまいました。
みなみ「………………!」
フレディ『よし!今だ!』
わたしは、緩くなったみなみちゃんの手を振りほどき、一気に小早川さんの匂いのする方向に
走った。
みなみ「あ、チェリー……待って……!」
フレディ『待てと言われて待つヤツなんていないぜ。ご主人さまよ。待っててな。
     もう少しでケリがつくぜ』

わたしは、何も考えずに走った。ただ、小早川さんの匂いのする方向へと走った。
途中から匂いの途切れた部分もあり、捜すのが大変だったが、
何十分も走り回っているうちに、やっと小早川さんを見つけた。
ゆたか「あれ?もしかして、チェリーちゃん?」
チェリー『や、やっと見つけた……小早川さん……』
わたしは、小早川さんがヒモを持ってくれるように、その場に座りました。
ゆたか「どうしたのこんなところで一人で。みなみちゃんが心配しちゃうよ?」
小早川さんは、わたしの散歩ヒモを持ちました。
チェリー『さ、早くみなみちゃんのところに行こう!』
ゆたか「わわわ、ちょっと待ってよぉ!」
わたしは、全力でひっぱりながら、みなみちゃんのところに戻りました。

みなみ「……いない……。私は……何をしているんだろう。ゆたかとケンカをして、
チェリーにも……あんなに仲良くしていたのに……」
フレディ『おいおいまだかよ……。このままじゃ、ご主人さま帰っちまうぞ……』

165:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~5/7
08/11/13 00:22:09 T3GB0wN3
みなみ「……とにかく、家に帰ってチェリーのことを伝えないと……」
チェリー『いた!みなみちゃーん!!』
ゆたか「あわわっ、チェリーちゃん!ひっぱらないでーっ!」
みなみ「ゆたか!?……どうして、ここに?」
ゆたか「あ……えっと、その……この子が一人だけで迷ってたから」
みなみ「……連れてきてくれたの?」
フレディ『むしろあいつが連れてきたようなもんだがな……』
ゆたか「うん。はい、リード。離しちゃダメだよ?」
みなみ「………………」
ゆたか「それじゃあ……ね」
みなみ「あ……」
フレディ『おいおい、そのまま帰るのか……?』
みなみ「……待って!」
突然、みなみちゃんが小早川さんの手をつかんだ。
ゆたか「わっ、な、何?」
みなみ「あの……ゆたか……」
ゆたか「う……うん……」
みなみ「………………」
チェリー『みなみちゃん、がんばって』
わたしは、二人の顔を交互に見つめた。
みなみ「あ……ゆたか、顔、赤いけど……大丈夫?」
ゆたか「……あ、ほんとだ。少し、熱が出ちゃったみたい」
みなみ「え……ど、どうしたの……?」
ゆたか「チェリーちゃんみたいな大きな犬を引っ張ったのは初めてだったから、
    たくさん振り回されちゃって……それで、ちょっと疲れちゃったのかも」
フレディ『おまえなぁ……もうちょっと加減というものを知らんのか……?』
チェリー『だ、だって……みなみちゃんが早く帰っちゃったらいけないかなと思って……』
みなみ「……ごめん」
ゆたか「大丈夫。気にしないで」
みなみ「でも、熱が……そうだ、うちで休んでいって」
ゆたか「……いいよ、迷惑になっちゃうし」
みなみ「そんな事ない……友達、だから」
ゆたか「……え?」
フレディ『ふぅ、やっと言えたか。あとちょっとだぜ』
みなみ「友達、だから……迷惑なんかじゃない」
ゆたか「……本当……に?」
みなみ「うん……休むぐらいいつでも―」
ゆたか「そうじゃなくて……まだ友達って、言ってくれるの?」
みなみ「え……?」
ゆたか「あんな風にケンカしちゃって……私、嫌われたんじゃないかって……
    それで、謝ろうと思ってここまで来たんだけど、チャイムを
    押す勇気が出なくって……」
みなみ「ゆたか……」
ゆたか「それで仕方なく帰ろうとしたら、チェリーちゃんが来て、それで……それで……」
チェリー『小早川さん……』

166:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~6/7
08/11/13 00:23:06 T3GB0wN3
小早川さんの体が、震えている……。
やっぱり、小早川さんも、後悔していたんだな……。
みなみ「嫌うはずなんてない」
ゆたか「え……」
みなみ「私こそ……どうやって謝ろうか
    ずっと考えていて……でも……嫌われたんじゃないかと思うと
    ……切り出す勇気が出なかった……」
ゆたか「私がみなみちゃんを嫌うなんてそんな事、絶対に無いよっ!」
みなみ「それでも……怖かった。そんな事で……謝るのを先延ばしにして……」
ゆたか「みなみちゃん……」
みなみ「……学校ではごめん」
ゆたか「私も……ごめんね……」
みなみ「……まだ、友達でいてくれる?」
ゆたか「私こそ、お願いしたいぐらいだよ」
みなみ「……じゃあ、仲直り」
ゆたか「……うんっ!」
フレディ『やれやれ、やっと一件落着ってか』
チェリー『よかったね、みなみちゃん、小早川さん―』
みなみ「明日からも……よろしく」
ゆたか「……私、みなみちゃんが親友で良かった」
みなみ「私こそ、ゆたかと親友になれて……できれば、ずっと親友でいて欲しい」
ゆたか「……うんっ。私たち、ずっと親友だよっ!」
チェリー『わたしもわたしも!』
ゆたか「あはは、もちろんチェリーちゃんも親友だよっ」
みなみ「……うん。チェリーも親友」
みなみちゃんを見ると、目から一筋の涙が流れてるのが見えた。
ゆたか「みなみちゃん、どうしたの?目、痛いの?」
みなみ「……夕日がまぶしかっただけ。それより……早く家に入ろう?」
ゆたか「うん、ありがとう。それじゃあおじゃましまーす」

チェリー『よかったよ~。ちゃんと仲直りできて』
わたしは、みなみちゃんの家に無事帰り、庭でフレディさんとくつろいだ。
フレディ『ま、本当に仲が良かったからな。あの二人は。案外ほっといても解決したんじゃないか?
別にいいけどさ』
チェリー『あ、そうだ。たしかみなみちゃんからもらったオヤツを埋めるの忘れてた。
     ……ここらへんに埋めちゃおー』
フレディ『おまえなぁ……前々から言おうとしたんだが、そうやって食いモン埋める癖、
     やめねぇか?』
チェリー『えぇ、面白いよ?誰にも盗られることなんてないし』
フレディ『逆に言えば、お前も取れねぇじゃねぇか。過去の経験上、昔埋めたエサとか
     覚えてるのか?』
チェリー『う……別にいいじゃん!』
わたしは、穴を掘ってそこにオヤツを隠した。
フレディ『やれやれ……』
チェリー『あ、そうだ』

167:陵桜学園桜藤祭岩崎みなみミニシナリオ~チェリー視点~7/7
08/11/13 00:23:51 T3GB0wN3
フレディ『なんだ?』
チェリー『フレディさんも、親友だよ♪』
フレディ『………………』
フレディさんは、顔を洗った。
その後、わたしの額にパンチを放った。
フレディ『……ばーか』
チェリー『ふえぇ!?』
フレディさんは、堀の上に登った。
フレディ『さて、そろそろ俺は帰るわ。腹も減ったしな』
チェリー『うん。バイバイ』
フレディ『また暇になったら、遊びにくるぜ。あとご主人さまには
     次はクリムゾン・キングの宮殿に収録してある21世紀のスキッツォイド・マンを
     かけてくれって、伝えておいてくれ』
チェリー『うん。分かったよ』
フレディ『よろしくな。またな』
そう言って、フレディさんは、堀の下に下りていった。

168:52-426(仮)
08/11/13 00:24:55 T3GB0wN3
以上です。
フレディさんの名前の由来は、QUEENのヴォーカルの
フレディ・マーキュリーからです。そういやもうすぐ命日だな。

次回は、ハードボイルド(ひよりの妄想だが)ならき☆すたを書こうと思います。
まだまだ未熟で、皆さんに多々のご迷惑をおかけしておりますが、よろしくお願いします。

169:名無しさん@ピンキー
08/11/13 06:32:11 vKW/VH9y
なんというクーデレ・・・フレディさん可愛いよフレディさん

170:54-78
08/11/13 14:36:56 8RH1l5Ox
>>168
GJです!フレディだけなんか洋画に出てきそうな
イメージですねw小山力也さんで脳内再生してましたw
非常に乙です。

さて…私も3話が出来ました!
差し支えなければ5分後より、投下致します。

171:54-78
08/11/13 14:44:55 8RH1l5Ox
ほい、それでは投下前の注意書きをば。
・7レスほど使用します。
・かがみ×つかさです。
・携帯からの投下なので読みにくいかもしれません。
(もし何かあればご指摘よろしくお願いします)
・ちょっとだけシリアスです。
・相変わらず一人語りも多いです。
・以上を踏まえて、苦手な方はスルーよろしくです。

それでは、
あなたのかがみ 第3話 "ハッピーマンデーの祝福"
投下致します!

172:"ハッピーマンデーの祝福" 1/7
08/11/13 14:47:22 8RH1l5Ox
サザエさんが始まると、日曜日の終わりを感じる。
 ちびまる子ちゃん、でも可。

 そんなイメージ操作は古今東西、日常のそこかしこに溢れてるんだな、と
私----柊かがみは晩ごはん前に部屋でポッキーをかじりながら考えていた。
 だからって"ツインテール=ツンデレ"はどうかと思うわよ、こなた。

「お姉ちゃーん、ご飯出来たよー」
 だって私ツンデレなんかじゃないし。
「お姉ちゃーん?」
 鏡に映したまんま、応えてあげるのなんて恥ずかしいだけだもん……
「んーどったの、つかさ」
「あっ、まつりお姉ちゃん。あのね、かがみお姉ちゃんに
ご飯出来たよーって呼んでるんだけどなかなか返事がなくて」
 ツインテールだって、好きでやってるだけだし……
「どうせまた考え事でもしてんでしょ。おーいツンデレー、飯だぞー」
 あぁもうそんな時間か。ほんと日曜は夕方過ぎると早いわねー。
 って。
「だっ、誰がツンデレなのよ!」
「……ほらね?」
 ほらね、って……やっぱり髪型……変えようかな……

「そう言えばお姉ちゃん、こなちゃんにもらったあれ、どうしたの?」
「どーしたもこーしたも、明後日まとめて返すわよっ。あんなの
履いてたら、それこそお嫁にいけなくなるわ」
「……お嫁に?」
「そーよっ」
 いつも通りの晩御飯を食べ、夜も少しずつ深まればそれこそ、
今日突如としてこなたが巻き起こした"百合パンツ騒動"など
無かったかのように残りの日曜日は過ぎようとしていた。
 私とつかさは、食後の団欒もそこそこに、来るべき期末テスト、
そして大学受験に向けての勉強を部屋でしている真っ最中だった。
 まったく……こなたの奴も勉強大丈夫なのかしら?
 受験まで一夜漬け----なんて言わないでよ……と思いつつも、もうひとつの
心配の種----つかさの方を見やると、案の定、その手は止まっていた。

「つかさー、手が止まってるわよー。って、聞いてるの? つか……」
 ----思わず息を飲んだ。
「お姉ちゃん」
 真っ直ぐ、そして少し潤んだ瞳で、つかさは、私をじっと見ていた。
「な、何よ、急に。どうかした?」
「お姉ちゃんは……いつか、結婚したい。って思ってる?」
 ただの----聞き流して良いような会話のひとつでは無いと、すぐに判った。
 つかさの目は真っ直ぐ私を見ていたし、何より----鏡が映した
つかさの心は今すぐに零れ落ちそうなほど私への愛で一杯だったからだ。

173:"ハッピーマンデーの祝福" 2/7
08/11/13 14:51:50 8RH1l5Ox
「そ、そんなの……判らないわよ。今はそんな事考えられないし、
未来だってどうなるかなんて解らないじゃない。
つかさにだって良い人がさ、ほら……いつか現れるかもしれないし」
 違う。
 こんな事、言いたいんじゃない。
「それにさ、つかさ"お嫁さんになりたい"って言ってたじゃない。
その夢だっていつか叶う日が来るかもしれないのよー、なんて」
 だから、違う!
 こんな事、つかさは言ってほしいんじゃない。
「お姉ちゃんの……お嫁さんに……?」
「そ、それは無理よ! 私も女だし、姉妹だし……結婚なんて……
出来るわけが……無いじゃない……」
 なんで、こんな事言ってるの……? でも、出来ないのは本当だし……
「そんな……そんなの関係無いよ……」
 関係なく無いわよ……それは決まりだもの……
「仕方ないわよ……私たちは姉妹で、女同士なんだから……だってこれは法律で……」
 そうよ……仕方な……い。
「そんなの関係無いよ! 法律がどうとか、そんなんじゃないよ!」
 「ちょっ! ちょっとつかさ!」
 自分のちぐはぐさに呆然としながら----やってしまった。と、思ったその時には、
もう既にドアが勢い良く閉まったその余韻だけがこの部屋を支配していた。

「つかさ……」
 つかさはきっと、私と結婚出来るか出来ないか、そんな事を
私に聞きたがってたわけじゃない。
 私は最初から気付いていた。
 最初から、だ。
 "何を"言えば良かったのか。
 何を言えば……つかさは喜んでくれたのか。
 だけどさっき実際に口から出たのは、やれ"法律"だの、
"姉妹だから"だの----体裁を取り繕ったような言葉ばかり。
 たった二人。
 つかさと私のたった二人しかいなかった部屋で私は----
世間体なんかを気にしていたんだ……

 "鏡"は映していたのに。
 つかさの想いを。
 私も----そう思っていたのに。
 "そんなの関係ないよ"
 そう言えば、つかさは喜んでくれたのに。
 大好きなつかさを、喜ばせてあげることが出来たのに。

 常識から外れて、誰かに非難されて傷つくのを恐れて、
そして今……代わりにつかさを傷つけた。
 つかさの精一杯の勇気を、私は踏み潰したんだ……
 こんなんじゃ……こんな私じゃ、どんな力があったって意味無いじゃない!

174:"ハッピーマンデーの祝福" 3/7
08/11/13 14:54:24 8RH1l5Ox
「何やってんのよ……私……」
 ベッドにもたれ掛かるようにして項垂れると、部屋中がとても静かだった。
 その静かすぎる空気の中で、涙も音も無く零れていく。
 行き場の無い涙。
 同じような涙を----いや、もっと苦しい涙を、つかさもきっと流している。

 ……。

 いつまで……。
 いつまで独りよがりやってんのよ! 柊かがみ!
 私は服のすそでごしごし顔をふいた。
 乾きそうな涙も、ずり落ちてきそうな鼻水も、全部ふいた。
 きっと、きっとひどい顔になってるだろうな。

 でも……そんなの関係無い。
 行かなきゃ、今すぐに。

「つかさ……いる? 入るわよ?」
 はやる気持ちで、ノックもしないでドアを開けた。
 部屋の中は真っ暗で、ただ窓から月明かりだけがゆらゆら、差し込んでいた。
 その月明かりも届かないベッドの上で----つかさは、
毛布にくるまりながら、うずくまるように、丸くなっていた。
 一歩。
 一歩。
 近づくほどに声にならない声を出しながら----
熱をまとった涙が落ちる音が聞こえてきた。

「つかさ」
 壁の方を向いて----月明かりから背を向けていたつかさの肩に
私は左手を差し伸べた。
 月明かりに照らされた左手が段々と
暗闇に飲み込まれていくように、恐る、恐る----!

「……お姉ちゃん……っ」
 暗闇に差し込まれていく左手が、後少しでつかさを捕まえようと
していた時に、その声は響いた。
 一瞬驚いて、静止してしまった左手は行き場を失い、指が宙を泳いだ。
「……つかさ……?」
「お姉ちゃん……!」
 つかさはくるまった毛布から飛び出して振り返り、私に飛び込んできた。
 ここまで来てまだ躊躇った根性無しの左手ごと、私は----
つかさに抱きしめられた。

175:"ハッピーマンデーの祝福" 4/7
08/11/13 14:56:08 8RH1l5Ox
「つっ……つかさぁ……」
「お姉ちゃん……っ! 私ね、すごく怖かった……部屋を飛び出してから、
お姉ちゃんが私のそばからいなくなっちゃったらどうしよう……って
考えたら怖くて……怖くて仕方なかったよぉ……!」
「つかさぁ……っ! ごめんね……っ、ごめんね……私……
自分が傷つきたくなくて……代わりに……代わりにつかさを傷つけた……!
お母さんやお父さんになんて言えば良いんだろう……とか、
誰かに私達の事聞かれた時なんて答えれば良いんだろう……!
とか……っ! 知ってたのに……私はつかさが言ってほしかった事
知ってたのにぃ! 自分の事しか考えてなかった……!
ごめん……っ! ごめん! つかさぁ……!」
「お姉ちゃん……私も……ごめんなさい……
お姉ちゃんを……かがみお姉ちゃんを困らせてごめんなさい……!
ごめんなさい……!」
「つかさ……すき……だいすき……わたしっ……! つかさがいれば……
つかさがいればもう他になにもいらないから……っ
ずっと……ずっと一緒にいて……つかさぁ……っ!」
「私も……私もお姉ちゃんがいれば……それでいい……
お嫁さんになんかなれなくても良い……誰に何を言われても良い……!
お姉ちゃんがだいすきでいられるのが……一番……しあわせだから」

 行き場の無かった----根性無しだった左手も、
いつの間にかつかさを抱きしめていた。
 両手で抱きしめても全然足りないくらいにつかさが愛しかったから。
 私たちはそれから----お互いの涙が止まっても。
 月明かりと影が重なりあうように、
小さなベッドの上で何も言わず抱きしめあっていた……。

「ねぇ……つかさ」
「ん……ずっ……どうしたの、お姉ちゃん」
「キス……しても良い?」
「うん……でも今日は……私からするね? "かがみ"お姉ちゃん……」
「えっ? ふぅ……っん」
 つかさの。
 少し汗をかいた手のひらが私の頬を包む。
 ----無理矢理拭いた、涙の痕を撫でるように両手で。

176:"ハッピーマンデーの祝福" 5/7
08/11/13 14:57:55 8RH1l5Ox
「んむ……ちゅっ……ねぇっ……つかさぁ……」
「んちゅっ……あむ……なぁに? お姉ちゃん」
「……しよう? もう我慢できないよぉ……んむぅ……」
「……あした……学校だよ……?」
「今日は……あさ……朝まで……ずっと……したい……」
「お姉ちゃん……ふふ。良いよっ。朝までずーっとしよう。
ふふっ、素直なお姉ちゃん、可愛いねっ……ちゅっ」
「ひゃぁっ……! 耳はダメ……っ! だって……だって……つかさの事が……
好きで、好きで……もうどうしたらいいか分からないんだもん……」
 そう、顔から湯気が出そうになりながらも言うと、つかさは
頬と頬をスリスリさせていたその動きを止め、またじっと私の目を見つめる。
 ----今度は笑顔が半分の優しい瞳で。

「お姉ちゃん……私も……お姉ちゃんがだいすき。
だから……きて?」
 にこりと笑って、耳元で----わざと吐息混じりの声で
そんな事言われたら……もう、止まりようがなかった。

「……? お姉ちゃ……あんっ! やぁ……っ」
「ねぇ……つかさ。今日は……寝かせないんだからねっ!」
 ベッドの上で向き合っていた姿勢から、強引に----両手で
つかさを抱えながら押し倒し、"ぼふっ"と音を立てて跳ねた隙に
右手でブラのホックを外して、左手でつかさの右頬を撫でながら口付けた。
「ほら、つかさ。ばんざーい」
「えっ、うん。ばんざー……いっ!? お姉ちゃん、早いよぉ……」
「良いじゃない。裸の方が温かいもの」
 もう待ってなんかいられない私は、
つかさのワンピースを無理矢理下からたくし上げる。
 するとそこには"ぷはっ"と息を吐くつかさが、ホックが外れて
少し浮き上がったブラを恥ずかしそうに押さえている。
 ……可愛い。
「ん~っ……お姉ちゃぁん……私一人ははずかしいよぉ……」
「大丈夫」
 ----私もすぐに、一緒になってあげるから。
 急いで服を脱ぐ----良かった。Tシャツにジーンズで。
 そうしてバタバタが落ち着き、再び静寂に包まれる頃には
ベッドの上で、生まれたままの姿になったわたしとつかさだけが在った。

「いくよ。つかさ」
「うん……きて。お姉ちゃん……」

177:"ハッピーマンデーの祝福" 6/7
08/11/13 14:59:00 8RH1l5Ox
「んっ……んむぅ……ふあぁ……」
「ふうっ……ん……つかさ……」
 深くキスをしながら両手で胸の先をねぶるようにつまむ。
「もっと……いたく、して?」
「……こうっ?」
「ああっ! ひゃあぁぁっ!」
 言う通りに先をつねると、つかさは身体を震わせて達した。
絡み合った足の付け根からもぴちゃぴちゃ、水音が上がる。
「何、もういっちゃったの? 乳首つねられていっちゃうなんて……
つかさ、ほんと変態ね」
「ふあぁ……おねぇちゃん……もっとぉ……もっといじめてぇ……
ほらぁ……こっちもぉ……」
 吐息混じりの声に、背骨に何か駆け上がるような感覚が走る。
 つかさはずるい。
 そんな声を聞いて、応えないわけにいかないじゃない。
 ----そしてつかさは両手で少しぷっくりした秘所を
"ぐにっ"と音がしそうなくらいに拡げ、
「ここぉ……じゅぼじゅぼしてぇ……」
 と、更に私をぞくぞくさせてくる。
「もう……どうなっても知らないわよっ!」
 午後11時30分。
 朝は遥か、遠い。

「はぁっ! はぁっ! つかさぁ……ふぁうっ……!」
 覆い被さった毛布の中。
「んあっ! おねぇちゃん! いく……んっ!」
 息苦しい闇、熱に侵された身体。
「ああっ……私……私もぉ……いくぅ……っ!」
 擦れ合う熱に、汗まみれで抱き合う身体に、吐き出す息に----
 心が溶けていく。力も、何も届かない二人だけの心になっていく……
「おねぇちゃぁん……おねぇちゃぁん……! だめぇ……ふあぁっ……!」
 ずっと……こうしていたい。
「つかさぁ……っ……つかさぁ……っ! はあぁぁっ……!」
 もっと………つながっていたい。
「ふあぁぁっ……!」

178:"ハッピーマンデーの祝福" 7/7
08/11/13 15:01:05 8RH1l5Ox
気を失ってたのか、そうじゃないのか。
 とにかく私は、今目の前にある確かなものにすがり付くように
つかさを抱きしめていた。
 夢うつつで、ぼんやり、つかさの、私と同じ色の髪を撫でている。
 部屋に落ちる影が、少しずつ薄く白んでいくのを感じながら。
「窓の向こうで、鳥が鳴いてるわね……つかさ」
「うん……そうだね……」
「ほんとに……ほんとに朝までしちゃったね」
「うん……そう……だね……」
「ねぇ……つかさ……」
「ん……?」
「だいすきだよ」
「……うん……だいすき……お姉ちゃんが……だいすき」
 そこまで言って、つかさは事切れたように眠りに落ちた。
 私は小さくありがとうを言って、おでこにひとつキスをする。

 ねぇ……つかさ。
 最後に良いこと教えてあげる。
 今日は、祝日なんだよ。
 だから……だから、今日はこのままでゆっくりおやすみ。
 ずっと、ここにいるからね……。

 そして私は、勤労感謝の日に、感謝しながら----
汗まみれの毛布を引き下ろして、羽毛布団に、抱き合ったまま、包まれた。
 足の先が、少し冷たいけれど。
 なんとなくどうでもよくなって----夢うつつに、まぶたを落とした。

 夢の中でも、つかさに逢えるような、そんな気がして……。

179:54-78
08/11/13 15:06:27 8RH1l5Ox
あなたのかがみ 第3話 "ハッピーマンデーの祝福"
以上です。

甘々な二人を書きたくて試行錯誤しましたが、
エロ&泣きを3点リーダ多用で表現するしか出来ない
自分の底の浅さに泣きそうですorz
なので、今回はいつも以上に読みにくいかもしれません…
本当に、書くのって難しいですね…
また何かあれば、ご指摘、ご助言頂ければ幸いです。

それでは、続きも頑張ります。
ありがとうございました。

180:フレディさん
08/11/13 15:07:53 axKyc6dm
>>179
リアルタイムで読んできた。
お疲れさまと言っておこうか。
新作早いな。その仕事ぶりには尊敬するぜ。
それにしても、文章能力のレベルが高いな……
俺のご主人さまもこれくらいはやってほしいもんだぜ……。
これからもがんばってくれ。応援してるぜ。

181:名無しさん@ピンキー
08/11/13 19:03:17 /uiVSAS2
>>179乙そしてGJ
なんか久々に直球どエロで爛れた展開におっきおっきしたw

しかし・・・愛が深ければ深いほどシリアスになるタイプだなこの二人は・・・
他のカップルとかだと同じガチでもあんまり深刻なイメージにならないんだけどねぇ

実際には二人とも付かず離れずでいつまでも仲良くずっと一緒にいるだけで満足してそうだけど
もし片方がガチに目覚めてしまったらこのお話よりもさらに深い泥沼になりそうだ

182:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:27:32 idO315MT
かぶりがなければ
3分後に投下させていただきやす

183:三毛また
08/11/13 21:31:32 idO315MT
それではでは


タイトル:実はゆたかの趣味のインターネットがかなりディープだったら:中編


三編構成の中編
前編>>144-155
後編は明日までに仕上げて投下したいとか思います


エロ:微エロ(ただし次はもっとエロくなるので注意)
注意事項:ゆたみなorみなゆた
     掲示板形式と通常文章の混合
     
消費レス:8レス
     掲示板形式の部分がかさばってるので、実際の中身はあんまり長くないです。


テーマ:だってここはエロパロスレだもの


184:~ディープだったら中編1/8
08/11/13 21:32:41 idO315MT
 アルバイトに向かうこなたと別れたゆたかは、八百屋や酒屋などによって買い物をすませながら
岩崎家へと足を進めました。
 結局いくつもの個人商店を巡ってしまいゆたかが都内にあるみなみの家に着いたのは、みなみに
すぐ行くとメールをしてから一時間以上が経ってからです。通常かかる時間を差し引いても、三十
分はロスしていました。
 空に輝く太陽はほんのりと赤らみ始め、世界を橙に染めていきます。
 インターホンを押していたって普通の呼び出し音を送ると、ほどなくして抑揚の薄い声が返って
くるのでした。
「いらっしゃい、ゆたか……少し遅かったね」
「おじゃましま~す」
 みなみが開いた扉をくぐりながら、ゆたかは肩からぶら下げたバッグの中に手を差し込んでまさ
ぐります。
「ごめんねみなみちゃん。もっと早く来たかったんだけど、お買い物してたら時間かかっちゃって」
 ゆたかが購入してきたのは、バナナ一房とベジーテという野菜ジュースから出来たお酒を三缶で
す。
 この二つには、それぞれゆたかの時間を余計に浪費させる理由がありました。
 世間では最近バナナダイエットというものが流行しているらしく、そのせいでいくつもの店舗で
バナナが品切れになっていて、ダイエットに使うわけでもないゆたかまでバナナ発見に手間取って
しまったのです。
 そしてベジーテは、お酒でありながら缶の装丁が野菜の画ばかりでまるでお酒らしくなく、ただ
でさえ買い慣れていない少女がスムーズに探し出すのは困難な作業でした。
「バナナをすって入れたら良い甘味が増えると思って…」
 彼女はバッグの中からバナナを取り出して見せようとしますが、へたが引っ掛かっているのかな
かなか出てきてくれません。
 そうこうしているうちに、通路の奥からみなみの愛犬チェリーがのそのそとやってきました。
 犬の気配に気付かずに、やっと取り出せたバナナをエヘヘと笑顔を浮かべながら抱えて見せるゆ
たか。
 そこにチェリーは、来客の匂いを確かめるように鼻をひくつかせながら近づいてきます。
 そして、そのまま突っ込みました。
 それは、突起とくぼみの融合。
 凸と凹があったからはめ込んだだけとでもいわんばかりに、流れるように淀みなく。
 丸みを帯びた三角の鼻が、ゆたかの脚の付け根と下腹部に囲まれた三角地帯にすぽっと収まりま
した。さながらパズルのピースをはめ込むように。
 チェリーは減速することなく突撃すると、あまつさえぐいぐいとスカートの上から押しつけまし
た。

185:~ディープだったら中編2/8
08/11/13 21:33:20 idO315MT
「ほらこのバナナすっごく大き……ひゃぅッ!!」
 びくっと体を震わせて、バッグごと荷物を落としてしまうゆたか。
 するとその拍子にいくつか中身が飛び出てしまいました。
 みなみがチェリーをたしなめつつ、こぼれた品々を拾い上げていきます。
「ありがとうみなみちゃ……」
 みなみがその中の一つを手に取った瞬間、ゆたかは声を詰まらせました。
 それは野菜の画が特徴的な缶。
 ベジーテです。
「あ、っと…それは、えっと」
 お酒を持ってきたことについて何と言えば良いのか。ゆたかの頭の中が最大最速で回転して答え
を求めます。
 お酒で煮るとお肉が柔らかくなるから。
 お酒を入れるとカレーにコクがでるから。
 そんなどこかで聞いたことがあるような無いような、嘘か真かわからない、けれどなんとなくソ
レっぽい理由候補がいくつか思い浮かびます。
 ただ、ゆたかがそれらを口にする必要はありませんでした。
「野菜ジュース……栄養豊富なカレーになりそう」
「そ、そう、野菜カレー!ビタミンいっぱいなカレーにしようね!」
 ベジーテは野菜の画ばかりの缶。
 パッと見では野菜ジュースだと思ってしまっても、何らおかしくはありません。堂々と「お酒」
と書いてはあるのですが、缶を手に取った角度によってはそれが見えないこともあり得ます。その
場合、わざわざアルコール飲料であることを言わなければ、野菜ジュースだと認識されるのはむし
ろ自然だったのです。
 カレーに野菜を入れるのは普通なのだから、野菜ジュースなら何の問題もありません。
 おそらくみなみも勘違いしたのだろうと、ゆたかは小さな胸をなで下ろしました。
 一方みなみの方は、ベジーテにはあまり注意を向けてませんでしたが、いっしょに落ちていた目
薬には少し目を取られていました。
 成分表の一覧辺りに視線を泳がせると、そっと微かに頷きます。
 その様子はほんの少しゆたかの目に奇異に映ったものの、みなみに部屋へと向かうことを促され
るとすぐに記憶から消え去ってしまいました。




186:~ディープだったら中編3/8
08/11/13 21:34:00 idO315MT


541:1:2008/11/7(金) 16:53:19.11 ID:wAlk/mOE
長門(大)邸に潜入成功。

ダンボールが無いのでトイレにて通信中。


543:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:53:29.01 ID:VGTDY?mm
スネークwww


549:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:53:45.07 ID:KoLMH24D
招かれといて潜入もくそもねーよw


552:1:2008/11/7(金) 16:54:05.31 ID:wAlk/mOE
今カレー作ってるとこでちょっと抜けてきた。
ベジーテはカレーに入れればいいのかな?
目薬もどーすればいいのかわかんないからアンカでよろ

>>570


561:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:09.01 ID:PLES2A22
便所でカレーの話とかよくできるな…

目薬は目に挿す以外にどうすんだ?


567:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:38.45 ID:jieomapp
ベジーテは酒だろ?
酒は呑め。
むしろ呑ませろ。




569:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:45.15 ID:miNorIcV
目薬をベジーテに入れて飲ませる


570:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:47.35 ID:Cv//a-yA
↑+↓


571:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:48.55 ID:uSA168jk
口移しで飲まセロ



187:~ディープだったら中編4/8
08/11/13 21:34:38 idO315MT


575:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:54:59.44 ID:BT2atE35
ちょww


578:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:55:12.28 ID:4Okkan24
おにちくwwwwwwww


598:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:55:42.12 ID:87N?lko2
目薬をベジーテに入れて、
それを1が口に含んで、
長門(大)に口移しで飲ませる。

こういうことか。
そういや酒に目薬混ぜると化学反応して速効で酔いつぶれるとか聞いたことあるな。
>>570がgjすぎる


607:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:55:58.37 ID:lkwep6aw
>>569-571
GJ!!!
すげええええええ


612:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:56:07.12 ID:rzebdo36
>>569-571
神ぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!


623:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:56:25.24 ID:36kelo1a
>>569-571
てめーら感動したじゃねえか!ww


>>1よ、わかってるだろうな?

188:~ディープだったら中編5/8
08/11/13 21:35:12 idO315MT


650:1:2008/11/7(金) 16:57:05.31 ID:wAlk/mOE
これは569と571を合わせてってことか…
予想GUYすぎる……

ちょっと気持ちの整理がつくまで待って……


659:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:57:19.44 ID:BT2atE35
冷静になればなるほどできなくなるだろ!

今いきなさいww


662:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:57:29.01 ID:PLES2A22
それでも1なら…
1ならきっとやってくれる…


670:1:2008/11/7(金) 16:57:45.49 ID:wAlk/mOE
うー
ぇー
おl-

あーもー行ってくる!!!


687:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。:2008/11/7(金) 16:57:49.45 ID:VGTDY?mm
行ったー!!!!




189:~ディープだったら中編6/8
08/11/13 21:35:48 idO315MT


「ゆたか……田村さんが、原稿が終わってこっちに来れるの7時ころになりそうだって」
 夕食のカレーを作りはじめていた最中に、いったんトイレにいっていたゆたかがキッチンに戻る
と、携帯電話を見つめながらみなみが話しかけてきました。
「………」
「………?ゆたか?」
「…え?な、なにみなみちゃん」
「田村さんはあと二時間くらいかかるみたいって」
「あ、うん。急に他のサークルの人からイラストの依頼が来たんだっけ。すごいよね~」
 ゆたかの頭には、みなみの言葉はほとんど入っていませんでした。
 音として耳には届くものの、脳には重要なこととして認識されず、反射的に適当な言葉が絞り出
されている状態。
 彼女の頭の中は今、一つのことでいっぱいになっていて他の事を考える余裕など無かったのです。
「み、みなみちゃん。コップ借りてもいい?」
「…いいけど、喉渇いた?」
「えっと、あ、あの野菜ジュース味見しておこうと思って」
 会話をしているだけで、意図せずに上昇していくゆたかの顔面温度。みなみの顔をまともに見る
こともできず、ゆたかはうつむいた状態でコップを受け取りました。
 そのままくるりと反転すると、みなみに背を向けて見えない位置でベジーテの缶を一つ開けます。
 パキッ。
 こぽこぽこぽ。
 数日なのか数か月なのか。封をされて眠っていたそのアルコール飲料は、解放された喜びを表現
するようにほのかな甘い香りを振りまきました。
 ちょうど現在の陽の光のような、濁った橙色をしたその液体は、お酒であることを知っているゆ
たかの目にもジュースのようにしか見えません。
 実姉がビールや日本酒など大酒飲みが好む類の物ばかりを嗜んでいたので、ゆたかにとってお酒
と言えばアルコール臭がきつく苦い物という認識でした。そのため、目の前のベジーテは少女の軽
い固定概念を砕く効果のある一品だったのですが、残念ながらゆたかの意識は別のことに向いてい
ます。
 目薬を持った手が、ベジーテを注いだコップの上でぷるぷると震えていました。

 ぴちょん。
 ぴっぴっ。
 ぴしゅー。

 最初の数滴は慎重に垂らしていたのに力の加減を間違えたのか、本来の用途通りに目に挿してい
たら目から溢れてひどくもったいないことになりそうな量が、橙の中に溶けていきます。


190:~ディープだったら中編7/8
08/11/13 21:36:21 idO315MT
「み、みなみちゃんは……のど渇いたりとか、して、ない?」
 なみなみと注がれたコップを両手で大事に持ちながら、ゆたかは詰まりがちに尋ねました。
 内容は、喉が渇いてるかどうかという実に一般的に交わされるもの。
 それでも、少女の頬は今や手にした液体よりも濃い緋色に変わりつつありました。
「そういえばちょっと渇いてる、かも」
「そそそそれじゃあ…!!」
 ゆたかは心を決めるように急に大きな声を出すと、コップから入れられる限りの液体を口に含み、
そして振り返りました。
「………?」
 そこにいるのは、静かな表情でまっすぐに見つめてくるみなみ。
 いつのまにか間後ろに来ていたのか、まさに目と鼻の先に彼女がいたのです。
 さきほどまでまともに顔も見れなかったのに、突然至近距離で、しっかりと視線が交錯します。
 ……ゴクン。
 息をのむゆたか。
 一瞬動きを止めて、つばを飲み込もうとします。
 しかし、今ゆたかの口の中につばは無く、変わりに違う液体が幅を利かせています。
 悩む暇さえなく、ほぼ反射的にその液体を喉の奥に流し込みました。

 そう。
 橙色に濁った、目薬入りのお酒を。

「あっ……!!!」
 しまったと思ったのは、数泊の時が経過してからでした。
「ゆたか……?」
「あぇう……えと、みないちゃんぅ」
 今までの声が詰まるのとは別の具合にゆたかの口調が乱れ出し、メルトダウンしたかのように橙
を越えて赤く染まっていく顔色。頬は発熱してるかのごとく、ゆたかには外気がやけに冷たく感じら

れました。
 それらが引き続き見つめあっているみなみの視線のせいなのか、それとも思いがけず体内に取り
込んでしまった目薬ドーピングアルコールのせいなのかはわかりません。ただ、その影響で熱を持
ってしまったのは顔だけでなく、頭の方にも及んでいたのです。

191:~ディープだったら中編8/8
08/11/13 21:37:05 idO315MT
「みあみしゃん!」
 急速に、熱の曇りがゆたかの脳をぼかしていきます。
 普段なら二の足を踏む一線も、今は、今だけは見えなくなっていました。
 再びコップに口をつけると、目一杯に目薬酒を含んでコップは脇に置き、今度は躊躇う様子すら
見せずにみなみの首に手をまわしました。
「ゆた……」
 多少の驚きの色を顔に浮かべながらも、飛び込んできたゆたかを落してしまわないようにしっか
りと抱きかかえるみなみ。
 もともと表情の変化の少ない彼女のことなので、本当は存分に驚いているのか、見た目通りあま
り驚いていないのかは彼女自身にしかわかりません。
 なので、ゆたかが唇を重ねたときも、やはり大きなリアクションはとりませんでした。

 こく、こくん。

 ゆたかの口から、少しずつ目薬とアルコールの混合物が流れていきます。
 本来自然のままなら、圧倒的に身長の低いゆたかの口から圧倒的に身長の高いみなみの口へと液
体が流れることはありません。みなみが拒めば、いくらゆたかが注ぎ込んでもこぼれおちるだけの
はずです。
 しかし、みなみの食道にはとくとくと液体が染み入っていきました。
「ん……」

 ちゅるッ…

 不意にお互いの舌が触れあうと、どちらの物かわからない声が漏れます。かといって驚く様子も
なく、どちらともなく目を閉じ、初めて出会った舌の感触を再び求めて相手の口腔にゆっくりと侵
入していくのでした。
 少しばかりの滴が唇の端から滴り、しだいに二人の服に橙色の染みを作ります。その染みが広が
る速度に合わせて、みなみの顔も徐々に緋色に染まってきていました。
 それがゆたかのように真っ赤な顔色とはなっていないのは、単に時間の問題ではないようでした。
アルコールに対する体質の問題か、それとも彼女にとっては目薬とアルコールの化学反応などより
も、ゆたかの唾液が含まれていることによる心理効果の方が大きいのか。それもまた、彼女自身に
しか分かりません。

「…んはぁ」
 やがて口の中の液体を唾液以外全てみなみに譲渡し終えたゆたかは、ゆっくりと口を離しました。

 くちゅ……
 最後まで名残惜しそうに触れあっていた舌が剥がれると、若干の橙色を残した糸が薄く延びます。
 もはやどちらの唾液から生成された物なのかわからないそれを、二人は分け合って喉の奥に収め
ました。
「えへへ……」
 くらくらとゆれる視界の中で、ゆたかはみなみの腕の中から脱して後ろを振り向くと、ぺたんと
座り込んでしまいます。そして携帯電話を取り出して、操作を始めました。

 すぐ後ろにみなみがいるというのに、もうそんなことに配れる気を余分に持ち合わせてはいませ
んでした。





>後編に続く

192:三毛また
08/11/13 21:37:39 idO315MT
以上です。
こなたがバイトの前に学校から家に帰って来てるのはおかしい
とか、
レスの日付は11/7だけどバナナダイエットが現実に流行ってたのは数か月前なんじゃね
とかは忘れてくださいorz

IDに関しては後編のあとがきでちょろっと書きます。

ではノ

193:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:01:13 PGzOVNY7
>>192
微エロ?
微?
キスだけなのに、なんでこんなにエロくできるんだw

さらにエロくなるなんて、次が恐ろしい…
もちろん良い意味でw

194:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:17:39 /uiVSAS2
>>192GJ
はげわろたww
いろんな意味でゆたかが壊れすぎてるwww

195:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:26:28 7XB1uTxM
>>192
GJ!
今回はIDネタでわかったのは1つだけだ…

196:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:27:07 iwAzfU58
>>192
いい仕事してらっしゃる!(作中でも作者さまも)
背中を押されるどころかロケットブースターでピンク色な方向へ突進していく
ゆーちゃんにwktkしつつ、後編もお待ちしてます。

197:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:42:53 x+1htiyV
>>192

ていうか、安価神3名、なんというコンビネーションwwwwwwwwwww
今回の泊まり会そのものが、実は・・・と思わせる神っぷりwwww
今はもうアレコレ言わず、ていうか言ったら確実にネタバレだしwwww
後編を全裸待機wktkwwwwwwww

198:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:45:19 7XB1uTxM
>>197
安価神3名でようやくピンと来てしまった!なんてこった!そういうことか!

199:名無しさん@ピンキー
08/11/13 23:48:29 Uzb0jlSO
>>192
神三人のうち、二人はわかったけど一人はまだ確定しない。
俺の予想が正しければ、その最後の一人は前回スナイプしまくった人だろうけど……
IDも微妙に凝ってておもしろす。というか、キスだけでエロイのに『微』エロと申すか。
つまり三毛また氏のエロはもっと……期待してますぜ旦那。

200:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:07:52 PfqP77Y8
>>197
俺は何故かドムを思い出した。

201:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:40:12 2I/vM+KX
>>200
黒いアレかwww
でも今回はあえて言おう、「青い」であると!

202:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:45:54 lzI1Johj
>>201
そうか、現れてくれたか・・・
自分が乙女座であったことをこれほど嬉しく思ったことはない

203:名無しさん@ピンキー
08/11/14 02:29:32 rbuBgv9B
やばい、おもしろいぞこのSSw
キスだけでもやっぱエロくてイイ!!
次回のみなゆたのエロに期待大!

204:まだry
08/11/14 11:18:55 mjO8a78a
誰も投下する人がいないようでしたら、投下いたします。
そうじろうとこなた。
エロ無しです。

205:七五三
08/11/14 11:23:43 mjO8a78a
「ははは、どうだ大きいだろう?ここらでは一番大きな神社だぞ?」
「ほぉぉぉぉわぁぁぁ~~」
巨大な鳥居に目を奪われる。
自転車を駐輪場に止め、ハンドルに取付けられている子供用椅子から降ろす。
近所の小さな神社なら、即、野生児と化してそこらへとダッシュしていくのだが、
その大きさと漂っている空気に圧倒されたのか、感嘆の声をあげつつ辺りを見回している。

しかし……案外、人が多い。
別にそこまで有名何処では無いはずなのだが、関東最古という肩書きは伊達ではないよう。
はぐれないようしっかりと手を握り、てくてくと歩いて行く。
「よし、ここらでいいか。こなた、ちょっとここで写真を撮ろう。ここで立ってくれな」
鳥居の足下に立たせると首から下げたカメラを手に後ろに下がって行く。
こなたも毎度のこととばかりに、おとなしくモデルを務める。
撮影が一通り終わり、再びこなたと歩き出す。

「おとうさんおとうさん」
父を見上げ問いかける。
「ん?なんだ、こなた?だっこか?肩車か?」
よしきた!とばかりに抱き上げようとするが…
「おしっこ」
肩すかしを喰らう。
「げっ!ちょ、ちょっとがまんしろよ」
「うん」
子供は容赦ないからな…と思いつつ、急いでトイレを探す。
せっかくの晴れ着をおしっこまみれにされてはたまらない。
「ん~~トイレはどこだ……お、あったあった」

用を済ませ、こなたの手を洗い、次に自分の手を洗っている隙に
こなたが野生児化して奇声をあげ走り出す。
「あ!こら、こなた!!何処へ行く!!」
手を拭く間もなく追いかける。
こんな人ごみで見失えば迷子確定なのは目に見えている。

誰に似たのか、小さな身体ですばしっこく人ごみの間を器用に縫って走って行く。
「ぬぅぅ、要らんとこまで似おってからに」
周りから頭一つ抜けた大柄な体格ながらも、負けじと器用にすり抜けて走って行く。
人ごみを抜け、何をするかと思いきや、御神木と思しき木によじ上ろうとし出す。
すんでのところで追いつき、げんこつがこなたの頭に飛来する。
「アホちんが!!」
「ふがっ!!」
さっきまで笑顔だったものが一転、
「うぐっ…うぐっ……うあぁぁぁあぁぁぁぁん、ごめんなさい、ごめんなさい」
大声をだして泣き出す。
そこに畳み掛けるように説教が続く。
「そんな所に登っちゃだめだろう!!それに、一人で勝手にどっか行くなって
いつもお父さん言ってうだろう?迷子になったらどうするんだ!!
変な人に誘拐でもされたら大変だろ!!」
厳しい顔でキツくしかる。
「あぐぁぁぁぁぁぁぁぁ~ごめんなさい~うわぁぁぁぁぁぁぁん」

206:七五三
08/11/14 11:24:08 mjO8a78a
泣き叫ぶ我が娘を見て、ふぅ~とため息を付く。
何度見ても気分がいいものではない。
今すぐ抱きしめてやりたいぐらいだ。
だがしかし、何度でも叱っとかなければと思う。
いつもの公園や神社ならともかく、こんな人ごみのなかでやられてはシャレにならない。
やってはいけないことはきっちりと教え込んでいかないと。
こなたにもしもの事があれば……
考えただけでぞっとする。
かなたを失い、こなたまで失ったならば、生きて行ける自信はない。

こなた目線までしゃがみ、優しく、しかし厳しく諭す。
「いいか~こなた。今日みたいに人がいっぱい居るところで
お父さんから離れちゃうと、迷子になっておうちに帰れなくなっちゃうんだぞ?
お父さんと逢えなくなっちゃうんだぞ?」
「ひっく、ひっく…」
しゃくりあげてはいるが、泣き止んだこなたがそうじろうの話を聞いて、
「ひっく…そんなの…やだ……」
どうにか、しかし力強く答える。
「だろ?だったら、お父さんと約束だ。
おそとで勝手にお父さんから離れたりしちゃダメだ」
こなたの目線までしゃがんだまま、肩に手を置く。
何も言わず、コクリと頭を上下させるこなた。
「よし!!いいこだ!!」
頭をわしゃっ、とひとなでして
涙と鼻水でわちゃくちゃになった顔をハンカチとティッシュで拭き拭きする。
一通り拭き終わり、立ち上がるついでに抱き上げ左腕に載せるように抱っこをする。
すかさず、こなたが首周りに腕を回しきゅっとしがみつく。
「さて、お参りに行こう」
本殿を目指し歩いて行く。

お参りも無事済ませ、駐輪場へと戻るふたり。
そんな時、小説のネタが浮かび上がり、ふと立ち止まりメモを取り出すそうじろう。
「こなた、少しばかり手を離すから、ちょいとお父さんの服の裾を握っててな」
「はぁーい」
と言う返事と、裾を握らせ引っ張られてる感覚を感じて、目を離しメモを取り出す。
さらに首から下げたカメラにて、周りの風景やら建物をいくつか撮影する。
人の流れに逆らって立ち止まっているせいか、
人ごみに少し揉まれ気味になってしまう。
こなたの様子が心配になるが、裾を引っ張る力は無くなっていない。



207:七五三
08/11/14 11:24:32 mjO8a78a
「さて、いこうか」
裾まで手を下ろし、裾を引っ張る小さな手を握って再び歩き始める。
「そうだ、こなた、千歳飴でも買って行くか!」
こなたの方に振り返る。
「おや?」
そうじろうの裾を握っていたのがいつの間にか知らない女の子になっていた。
その子は不安気に、今にも泣き出しそうな顔でそうじろうを見上げている。
年の頃合いはこなたと同じくらいの3歳児クラスだろう。
「あ、れ?お嬢さんは、どちらのお子さんかな~~?って………
こなた?!おーーーーい!!こなたーーーーーーー!!どこだーーーー!!」
血の気が引いて行く。
そしてちゃんと目視で確認しなかった己の甘さを後悔する。
「なんてこった。肝心の俺が目を離しちまったじゃないか……」
あたふたきょろきょろする、そんなそうじろうを見て、
見ず知らずの女の子が、とうとう泣き出した。
「おかあさん、おとうさん、おにいちゃーん」
(いや…泣きたいのはこっちだよ…とほほ)
泣いている女の子の隣りにしゃがみ、女の子の頭に手をのせて軽くなでてあげる。
「よし!…おじさんの娘も迷子になっちゃったみたいだから、一緒にさがそう!
ところで、お嬢ちゃんの名前は?」
一緒にさがそうと言われ、泣きやみそうじろうを見つめる。
「さがすの、ほんとう?」
そう言うその目はまだまだ不安でいっぱいの涙を浮かべたままだ。
「ああ、本当だとも。だから…まずはお名前を教えてもらえないかな?」
再度、名前を問いかける。
迷子の問い合わせをするにも先ず名前が判らなければ始まらない。
「ヒック、ヒック……みさお……くさかべみさお」
「みさおちゃんかぁ~、おかあさんやおとうさんはどんな感じの人かなぁ」
じーっとそうじろうのことを見てから
「おかあさんもおとうさんも、わたしより大きくておじさんよりちいさい
おかあさんはお兄ちゃんよりおっきくておとうさんよりちいさい」
「あはははは……で、おかあさんとかの名前は判るかなぁ?」
「えっとね、おにいちゃん5さいでわたし3さいでいっしょに
しちごさんにきたんだよ~そんでね~~……」
味方だと理解したのか、不安気な表情が消え笑顔で兄の事を語る。
肝心の質問には答えてはいないのだが。
「あははははは、そうかそうか(いや~これは手強いな)
…素直に社務所に行くかな、こりゃ……」
泣き止んでくれただけでもよしとして自力で探すのをほぼ諦め、社務所へと足を進めて行く。



208:七五三
08/11/14 11:25:09 mjO8a78a
「…ひっく…おとうさん……」
父親とはぐれてしまったこなたが、涙目できょろきょろ辺りを伺いつつしゃがみ込んでいる。
そんな時、御神木の前で一人で泣いている女の子がいると連絡があり
巫女を務めていたみきが確認しにやってきた。
「あらあら…迷子さんね…お母さんかお父さんとはぐれちゃったのかなぁ~?」
みきを見上げたこなたが、大きくコクッと頷く。
「ひっく…おされて…ころんで……おとうさんいなくなっちゃった…」
「この人ごみで流されてしまったのね…お母さんは?一緒には来てないのかな?」
特になにも考えず、いつも通りに母親のことも尋ねる。
「おかあさんはしんだっていってた…………」
「………!!」
まさかの答えに衝撃を受ける。
「しんでいないけど、いつかおかあさんかえってくるよ」
見上げて答えるその目は真剣だ。
まるでサンタクロースを信じて疑わない子供の目と同じように。
その言葉とまなざしに、反射的にこなたを抱き上げ抱っこしてしまった。
「ええ…そうね、帰ってくるのをいい子で待ってましょうね」
「うん!!」
それ以上は何も言葉を言えなくなってしまった。
なにかを言えば、きっと涙が出てしまう。
(まだ死ぬという事がよく理解できていないのかしら)
こなたを抱き上げ社務所へと歩きながら、考え込んでしまうみき。
きっとこの子の父親も幾度となく説明は試みているだろう。
だが、いかんせん3歳。もしくはまだ3歳に届いてないのかもしれない。
まだまだ、理解出来ていないのだろうと察しがつく。
(うちの下の子達もそこら辺は怪しいものね…)
しかし、神様も酷いことをするものだと思う。
こんなに小さな子供から母親を取り上げてしまうなんて。
話しかけてあげる代わりにきゅうーっと抱きしめてあげる。
「えへへ、あたたかくてやわらかーーい」
抱き上げられたこなたがきゃっきゃっと騒ぐ。
「あらあら、鳴いたカラスがもう笑うってね…くすくす…
そういえば、まだお名前聞いてなかったわね。お名前はなんていうのかしら?」
楽しげにしているこなたに聞いてみる。
「なまえ?こなた。えーとね…いずみこなた」
「こなたちゃんね~、それで、お父さんのお名前はわかるかなぁ~?」
父親の名前も聞いてみる。
「おとうさんはねぇ~~………????あれ?…おとうさんだよ。
おかあさんはしってる、かなたっていうんだよ。いつもおとうさんがいってる」
「え?そ、そうなんだ……」
(親の名前を知らないってのは、まぁありがちだけど…
亡くなっている母親の名前は知っている…というか父親がいつも言っている?
亡くなったってことを、一生懸命話しているのかしら?)
若干混乱気味のみき。
「ぶつだんってところにあるしゃしんにむかっていつも、はなしかけてるんだよ」
「へぇ~」
一応答えるが、涙腺が崩壊しないように堪えるのが精一杯になってきた。
これ以上の会話を避けたかったみきが足早に社務所へと向かう。
(とにかく、この子を一旦降ろして落ち着かないと)
今にも泣きそうなみきとは対照的に
こなたは迷子になった不安はどこかにいってしまったようにきゃっきゃと笑っている。



209:七五三
08/11/14 11:25:34 mjO8a78a
社務所へと、てくてくやってくるそうじろうとみさお。
みさおの家族がすでにそこへ娘を探しにやってきていた。
「あっ!!おかあさん、おとうさん、おにいちゃん!!」
家族をみつけ、ダッシュしていく。
「ああーもうーーどこへいっていたの?みさお!
だから、あれほど、一人で勝手に歩いちゃダメって言ったでしょう?」
ゴスッ!
母親からげんこつが落とされる。
「うわぁぁぁあぁん!!」
母親のお説教と娘の泣き声の二重奏がはじまった。
「娘がお世話になりまして……わざわざ、こちらまでありがとうございます、
おてんばなものでして……助かりました」
父親からはお礼の言葉が述べられた。
「いや~~、そんな大したことは……私も、その、お恥ずかしながら、
娘とはぐれてしまいまして……って、あ~~っこなた!!おまえここに居たか!!
いや~~よかった。ここにも居なかったらどうしようかと思ったぞ?」
騒ぎを聞いたのか、奥の方からヒョコッと顔を出してきたこなたを発見する。
「おとうさん!!」
こなたがダーッと走りよってくる。
そんなこなたを両手でひょいと持ち上げ抱きしめる。
「ごめんなぁ~お父さんが目を離したばっかりに……
大丈夫だったか?寂しくなかったか?」
「うん…でもちょっとさみしかった…あれ?おとうさん、なんでないてるの?」
「なんでって、こなた、おまえまで居なくなっちまったら、お父さん、もう生きていけないぞ?」
こなたをぎゅーと抱きしめる。
「……よくわかんないけど…ごめんなさい」
良くわからないけど、きっと自分が原因…
お父さんに悲しい思いをさせてしまった。
そんなことにちょっと引け目を感じてしまったこなたがあやまる。
そうだ、お父さんとはぐれて一人になった時、すごく寂しかった。
もう逢えないんじゃないか?と思った時、ものすごく悲しくなった。
そうか、お父さんもきっとそれで……
もう、お父さんから勝手に離れてどっかに行くのは止めようと思うこなたであった。
「おとうさん…」
きゅーと肩周りにしがみつく。

みさおの父親が声をかけてくる。
「お互い子供が無事で何よりです。それでは、私たちはこのへんで失礼いたします」
「あ、いえいえ、そんな大したことでも……お?!ばいばい、みさおちゃん」
ばいばいと手を振っているみさおに気づき、そうじろうがばいばいと返す。
そして日下部家の両親が深くお辞儀をして帰っていく。
(親子揃って…か…)
親子4人揃って帰って行く後ろ姿を見つめるまなざしに
羨望と憧れと諦めと悲しみの色が混ざって、なんとも言えない切なさが漂う。



210:七五三
08/11/14 11:25:57 mjO8a78a
先程からじっと見守っていたみきが
声をかけるタイミングを掴めないでいた。
妻を亡くしたのが何時なのかは判らないが、
少なくともここ3年以内であることは子供を見れば察しがつく。
かといってこちらから聞き出す事柄でもない。
とりあえずはその手の話題に触れないように気をつけるしかない。
「あの…こなたちゃんのお父さんで?」
みきがそうじろうに話しかける。
「え?あっ、はい。そうです。泉そうじろうと申します。
娘がお世話になりまして……なんてお礼を言っていいやら…」
抱っこしているこなたを降ろして、ぺこりとお辞儀をする。
「いえいえ、お礼なんて…毎年、迷子はどうしても出てしまいますから。
こなたちゃんも、一人で泣いている女の子がいるという連絡がありまして
それでここまで…この社務所が迷子保護所も兼ねてるんですよ。
あ、あと、あまり叱らないでやってくださいね。
お父さんの後を付いてて人ごみに揉まれて転んでしまってはぐれたようですので」
さりげに、こなたのフォローを入れて上げる。
「それはもちろん…目を離してしまった自分の責任なんで…」
そうじろうが申し訳無さげに答える。
みきがこなたの目線までしゃがみ込み、頭をなでながら
「よかったわね~お父さんにあえて」
「うん!!」
満面の笑みで答える。
「そいじゃ、失礼します」
「はい、ではお気をつけて」
こなたの手を引きその場を離れようとしたときに、こなたが社務所の奥の方に向かって
「ばいばい~かがみ~つかさ~」
大声でさよならの挨拶をする。
「「ばいばーーい」」
奥から、ひょっこり、丁度こなたくらいの二人の女の子が顔を出す。
「お?なんだ、迷子仲間か?」
そうじろうがこなたにたずねる。
そんなそうじろうに意外な方から答えが返ってくる。
「あっいえ……うちの娘たちです…双子なんですよ。
今年七五三なんでこなたちゃんとは同い年ですね」
こなたを保護してくれたお巫女さん……みきが答える。
「おぉぉ、双子とはこれまた……お巫女さんの娘さんたちでしたか
しかし、子供はすぐに馴染んで友達になっちまいますなぁ~」
「そうですね、ふふ」
「おっと、長居してもいけないな。それでは、お世話になりました」
「いえいえ、お気をつけて」
二人がてくてくと駐輪場の方へと歩いて行くのを見送る。
結局、母親の事を話題にすることはなかった。
それで良かったのだろうと思う。



211:七五三
08/11/14 11:26:18 mjO8a78a
「お母さん?どうしたの?」
かがみが、どこか悲しげな母親の表情を見て少し心配気味に聞く。
「え?うんん、なんでもないわよ。
お母さん、まだ仕事があるからお姉ちゃん達が来るまでここで待っててね。
それじゃ、お巫女さん達の言うこと聞いていい子でね」
「「はーい」」
そう告げ二人の返事を聞くと、再び本殿の方へと出かけて行った。

駐輪場へ戻る途中にて
「さて、千歳飴でも買って帰るか」
「あめ?あまいヤツ?」
「ああ、そうだ。あの甘いヤツだ。ちょっと面白い仕掛けもあるんだぞ?」
「おもしろいの?」
「ま、帰ってからのおたのしみだ」
「へぇ~おたのしみおたのしみ~♪」
千歳飴も無事購入し、自転車が見えてきた辺りでこなたを引く手が、ガクンッと引っ張られる。
「ん?なんだ?転んだか?」
ふいっとこなたの方を見れば、
うつらうつらと眠りかけで、どうにか立っているという状態になっていた。
「おーおーおー、いろいろあったし、今日はまだお昼寝もしてないしな。よっこらしょっと」
落ちる寸前のこなたを、ひょいっと持ち上げ抱っこする。
抱き上げられたこなたが、そうじろうの首周りにしがみつくようにして抱きつく。
「おと……さ……ん…」
こなたの電池が切れ、そのまま眠りにつく。

夕飯、お風呂と済まし、こなたが寝付いたその夜の仏間にて
ラップトップのワープロを打つのを止め、仏壇のかなたの写真に目を向ける。
「かなた~今日な、こなたの七五三だったんだが、こなた迷子になっちまってな~
大変だったんだよ~誘拐でもされてたらどうしようかと思ったぜ」
仏壇の写真に向けて嬉しそうに話す。
仏壇には千歳飴と早くも現像された今日の七五三の写真が供えられていた。

「おとうさんおしっこ」
寝ぼけたこなたが顔をだす。
「おおっと、はいはい」
トイレを後にして寝室へと戻る途中に
「おとうさんどこにもいかない?」
ふと、こなたがたずねる。
「へ?なんでまた?」
「おひるひとりでさみしかった。ひとりだとやだ」
泣きそうな顔で訴える。
「あ~~ふむふむ、そゆことね。はは、大丈夫。
お父さんはこなたを置いて何処にもいかないさ。
さ、お父さん、まだやることが少しあるから、また先に寝といでな」
そのまま寝室に連れて行こうとするが
「や~~!」
首を横にふり拒否する。
「おとうさんとこにいる!」
「おいおい~(昼間の迷子が相当効いてるなぁこりゃ、ま、続きは明日早く起きてやるか)
ん~~しょうがないな、そいじゃ~お父さんも、もう寝るとしますか」
どこか嬉しそうなそうじろう。



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