☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第88話☆at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第88話☆ - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/11/03 22:47:27 5jNfiQmt
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第87話☆
スレリンク(eroparo板)

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
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【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  URLリンク(nanoha.julynet.jp)
  (用語集・人物・魔法・時系列考察などさまざまな情報有)
 ・R&R
  URLリンク(asagi-s.sakura.ne.jp)
  URLリンク(asagi-s.sakura.ne.jp)
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 URLリンク(red.ribbon.to)  (旧)
 URLリンク(wiki.livedoor.jp)   (wiki)






3:名無しさん@ピンキー
08/11/03 22:54:03 Tz8LKXBI
いちょつ

4:名無しさん@ピンキー
08/11/03 23:08:41 bTM/NTPK
>>1乙!!

スバル、アイス食いすぎだろww
縦に並べたら二階建てビルよりも高くなりそうなんだがww

5:名無しさん@ピンキー
08/11/03 23:12:50 LAYwOq4m
スレ立て乙ッス
そして、米寿オメ

6:B・A
08/11/03 23:46:22 sQXH5ZVD
>>1乙です
そしてアイスの甘さとは正反対のSSを投下に来ました。
賛否は両論でしたが、意見はできるだけ活かさせて貰おうと思います。
そして前回、タイトルに「第一話」って入れるの忘れたよ。


注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・SSXネタもあります、未聴の人は気をつけて
・主人公その1:エリオ
     その2:スバル
・タイトルは「UNDERDOGS」  訳:負け犬

7:UNDERDOGS 第二話①
08/11/03 23:49:50 sQXH5ZVD
実力差があることはわかり切っていた。かつては5人がかりでも勝てなかった相手にたった1人で挑んだのだ、
負けてしまったとしても何ら恥じることはない。だが、その時ばかりは敗北は許されなかった。
理由はただ一つ、彼女がどうして戦うのかを知りたい。それだけだ。
無感情なその目は何も映しておらず、今そこにいる世界すら彼女は見ようとしていない。
極端なまでに希薄な自己。
差し伸べられる手を掴むことの恐怖。
注がれる眼差しへの嫌悪。
誰も信じられず、誰も信じようとしない頑なな態度。
敵として対峙した召喚師の少女に、エリオとキャロはかつて自らが抱いていた思いと同じものを垣間見た。
信じていた者に裏切られ、世界の全てから拒絶される孤独感。それを知っているからこそ、2人は彼女がスカリエッティに協力する訳が知りたいと思った。
どうしてそんなに寂しそうな目をしているのか。
どうして悪事に加担しているのか。
自分達で何か力になれることはあるのではないだろうか。
どれもこれも些細な思い。動機と呼ぶには余りにも小さく、拙い。それでも2人は彼女と分かち合うことを選んだ。
結局のところ、自分達は彼女のことを何も知らない。だから、理屈を捏ねるだけ意味はないのだ。
大切なのは最初にそうしたいと感じた思い。彼女のことをよく知りたいという純粋な気持ちだ。
その思いは決して間違いではないから、きっとうまくいくと思っていた。正しい行いは必ず報われるものと信じていた。
だが、待っていたのは絶望だった。
エリオはガリューに勝つことができなかった。
起死回生を狙って解き放った奥の手、師であるシグナムより盗み取った奥義紫電一閃。
その一撃が、ガリューの固い鱗を捉える前に暴発し、エリオの腕をズタズタに引き裂いた。
分相応の力の代償。どれだけの才能を秘めていようと、如何ほどの鍛錬を積み重ねようと、人間が行使できる魔力には限界がある。
その限界を無視して力を引き出した結果、エリオは目的を果たすことなく自滅してしまったのだ。
魔力のオーバーロードがどれほど危険な行いであるか、我が身を省みない無茶がどれほど恐ろしい結果を招くのか、重々承知しているはずだった。
だが、心のどこかで過信していたのだ。自分は強くなった、自分ならやれると。
意識を取り戻したエリオが瓦礫の中から這い出た時、全ては終わっていた。
ゆりかごは軌道上に到達し、管理局はスカリエッティに敗北した。
エリオが見たのはあちこちで火の手が上がる廃棄都市であり、その上に血塗れで横たわる変わり果てたキャロの姿であった。
自分達の思いは、あの召喚師に届かなかった。
絶望が心を取り巻く。だが、嘆く暇さえ彼には与えられなかった。
スカリエッティのアジトへと向かったフェイトからの通信の断絶。最悪の事態すら想定される状況で、
エリオは単身でスカリエッティのアジトへと向かった。幸いにもダメージは右腕だけであり、簡易治癒魔法で誤魔化せるレベルだった。
だから、弱い自分でもまだ戦うことができると思った。せめて恩人の命だけでも、守り抜きたいと。
しかし、二度も彼は間に合わなかった。エリオが駆けつけた時、既に戦いは終わっていたのだ。
そこでいったい何があったのか、それはエリオにはわからない。だが、戦場となった場所は辺り一面が血の海であり、
傷ついたスカリエッティは配下の戦闘機人の1体に肩を担がれて何とか立っているような状態であった。
エリオと彼らの間には、破壊された戦闘機人と手足を切断されて虫の息のフェイトが横たわっている。
その現実を認識した瞬間、エリオの中でどす黒い感情が芽生えた。
腕の痛みなど気にならなかった。ここで力尽きても良い、目の前にいる卑劣な犯罪者に渾身の紫電一閃を打ち込みたいと心から願った。
だが、意外にもスカリエッティは彼と戦おうとしなかった。それどころか、アジトの自爆装置が作動しているので急いで脱出しなければ
落盤に巻き込まれるぞとも言ってきた。それはたくさんの命を弄んできた性格破綻者とは思えぬ言動であり、
肩を貸していた戦闘機人ですら驚愕の表情を浮かべていた。


8:UNDERDOGS 第二話②
08/11/03 23:50:29 sQXH5ZVD
エリオは思わず、自分と戦うことを声高に要求していた。一矢報いることもできず、あまつさえ敵に情けをかけられる。
それが我慢ならなかった。しかし、スカリエッティはそんなエリオの願いを無視し、嘆息しながら答えた。『私は、君に興味はないんだ』と。
それを最後に、スカリエッティは戦闘機人とともに悠々とその場を立ち去って行いき、エリオには彼の後を追うだけの精神的な余力すら残されていなかった。
まるで自分が惨めで矮小な存在であると思い知らされたかのような気持だった。
目的も果たせず、大事なものも守れず、騎士としての誇りすら傷つけられた。
自分は、こんなにも無力な存在だったのだ。
その日の出来事を、エリオは決して忘れることはなかった。





(あれから・・・・・・・3年経った)

繰り出されるガリューの拳を捌きながら、エリオは過去に思いを馳せる。
この3年間、エリオは地獄の苦しみを味わい続けてきた。
変わってしまった世界、失われた仲間の命、傷ついた腕の痛み、敗北の記憶。
それらと戦いながら、エリオはもう一度彼女と相対するために鍛錬を重ねてきた。
憎むことは簡単だった。
復讐鬼となれればどれだけ救われただろうか。
しかし、エリオはその道を選ばなかった。孤独の中でフェイトから貰った温もりと、キャロがあの娘に訴え続けていた悲痛な叫びがエリオを踏み止まらせた。
復讐からは何も生まれない。誰かを殺せば今度は自分が誰かに憎まれる。だから、自分が彼女をスカリエッティから解放し、この連鎖を止める。

「そのために、僕は強くなった! もう君には負けない!」

裂帛の気合いとともに、ガリューの打撃を打ち崩す。
過信でも何でもなく、今のエリオの実力はガリューと拮抗していた。しかし、拮抗しているだけではエリオに勝つ方法はない。
3年前と違い、今のエリオは1人だ。対してガリューはルーテシアからの補助魔法と援護攻撃の恩恵を受けることができる。
その僅かな差が、ジリジリとエリオの敗色を濃くしていった。

「ルー、君の名前を・・・・」

「うるさい」

雨のように降り注ぐ紫色の短剣を薙ぎ払い、返す刀でガリューの爪と鍔迫り合う。

「死んで」

「嫌だ、君を解放するまで・・・・死ねない!」

《Explosion》

カートリッジが炸裂し、ストラーダの魔力噴射口からもの凄い勢いで熱風が迸る。
真正面に位置していたガリューは炎と熱を諸に顔面に受け、怯んだ隙を突いてエリオは彼の体を突き飛ばす。
そして、そのまま魔力噴射で一気にルーテシアへと肉薄した。その後をガリューも追うが、エリオの方が僅かに早い。

「どうして・・・・どうして私の邪魔をするの」

ルーテシアのデバイスが輝き、ブーストで速度の差を埋め合わせたガリューの腕がエリオを掴む。
そのままハンマー投げの要領で回転させ、地上に向けて投げ落す。
加速Gに骨が悲鳴を上げ、内出血で視界を赤く染めながらもエリオは態勢を立て直し、迫り来るガリューを迎え撃つ。


9:UNDERDOGS 第二話③
08/11/03 23:51:20 sQXH5ZVD
「何も関係のないあなたが、どうして私の邪魔を・・・・・・」

「そうさ、僕と君に接点はない! けど・・・・だから・・・・・だから僕は、僕達は・・・・・」

悲しみの記憶で胸が締め付けられる。
伝えたい思いがあるのにわかってもらえない。
その痛みを分かち合いたいのにわかってもらえない。
だから訴える。飾らない言葉で、自分自身の言葉を彼女に投げかける。
かつてあの娘がそうしたように、今度は自分が。

「僕達は、君のことが知りたいんだ。それだけじゃ駄目なの!?」

ガリューの放った衝撃弾が肩を捉える。
激痛に耐えながらも、エリオは空中で踏み止まる。
不格好でも構わない、情けなくても構わない。ただ一つ、胸に灯した誓いの炎だけは、何があっても消させはしない。

「君と・・・・友達に・・・なりたいんだ・・・・それじゃ、駄目なのかい?」

「・・・・・・・友達は、いつかいなくなる」

深い悲しみを込めて、ルーテシアは告げる。

「ゼストは死んじゃった。アギトはいなくなった。友達は・・・・・他人はいつかいなくなる。けど、母さんは・・・・家族は私を裏切らない。
ずっと側にいてくれる・・・・・・だから、私はここにいる。ドクターなら、母さんを目覚めさせてくれる。あなたなんか・・・・・・・・」

両手の輝きが増し、空間に紫紺の魔法陣が出現する。そこから現れたのは戦車ほどもある巨大な甲虫。
それは地雷王という名のルーテシアが使役する巨大召喚蟲だ。局地的な地震を起こす能力を有し、3年前にエリオとキャロは散々あれに苦しめられた。
巨体の割に動きも素早く、放電能力も有している。正に今、バチバチと大気を震わせる金切り音は地雷王の角の間に生じている巨大な雷球によるものだ。
魔力変換資質『電気』を保有するといっても、エリオの体は生身の人間。あんなものをまともに食らえば、一発で黒焦げになってしまう。

「あなたなんか、いらない!」

「・・フリード!」

放電が迸る瞬間、眼下から高速で飛翔してきた白い影が地雷王に体当たりをしかけた。
一拍遅れて、渦を巻く電撃がエリオとガリューの間を掠め、着弾した大地が振動する。
地雷王を突き飛ばしたのは深紅の瞳を有する白銀の飛竜。かつて、召喚師キャロが自ら育て、使役していたフリードリヒだ。
劣勢に陥るシグナム達のもとへ駆けつけるために先行していたエリオに、やっと追いついたのである。

「フリード、ブラストレイ!」

「地雷王、焼き殺して!」

咆哮と金切り音が大気を震わせ、火炎と電撃がぶつかり合って火花を散らす。
3年前の戦いで主を失ったフリードもまた、エリオの意思に賛同して彼とともに戦っていた。
彼にとってキャロは主であるとともに母であった。その彼女を殺したルーテシアを憎むなというエリオの言葉は、彼にとって受け入れ難い内容であった。
しかし、彼は毎夜悪夢に苦しみ、それでも自分自身の憎悪と向かい合うエリオの姿を垣間見てその考えを受け入れることにした。
拒絶することが如何に簡単であるか、そしてそれがどれほど主に悲しみを強いてきたかを、フリードは最も身近な場所で見てきたからだ。
キャロを守るために近づく全ての脅威を焼き払い、打ち砕いていたかつての自分。ルーテシアの召喚蟲達は、昔の自分と同じことをしている。
だから、エリオが彼女を救うというのなら、自分は召喚蟲達を止める。それがフリードが己に課した誓いであった。


10:UNDERDOGS 第二話④
08/11/03 23:52:16 sQXH5ZVD
「ルー、世界は残酷かもしれないけれど、それでも君を裏切ったりはしない! 例え側にいられなくても、心が通じあっていれば、
思いはいつだって君と一緒にある。君なら・・・・・召喚師である君なら、わかるだろう!」

ガリューの斬撃がエリオの脇腹を掠める。絶え間なく繰り出される攻撃に晒され、全身は至る所に傷を帯びていた。
まるでエリオの言葉を遮ろうとしているかのように、ガリューの攻撃は容赦がない。
それは彼女の心の具現、自分を傷つけようとする輩を怖れ、排除しようとする心の表われだ。
頑ななその心を模したかのような防御はどれだけ攻撃を打ち込んでも切り崩せず、逆に繰り出される拳を捌くので精一杯だ。
今は反応速度の差で何とか凌いでいるが、このままでは何れ押し切られる。
そして、何十合目かの打ち合いの果てに打ち込まれた一撃により、ほんの一瞬だけエリオの思考が断絶する。
その一瞬の隙を、ルーテシアは見逃さなかった。

「地雷王!」

新たに召喚された地雷王の電撃が直撃し、派手な爆発が起きる。
青空に朦々と舞い上がる白煙は、まるで墓標のようだった。いち早く安全圏に離脱したガリューは、己が主の傍らに立ちながら、
それをどこか悲しげに見下ろしていた。彼はあくまで忠実な召喚蟲であり、主の思惑に反する行為は取れない。
例えスカリエッティが忌むべき悪であろうと、ルーテシアが彼に恭順するというのなら自分に反論する道理はない。
故に、彼はエリオがルーテシアを解放しようとしていることに微かな希望を見出していた。
彼ならば、或いは彼とあの召喚師ならば主を救ってくれるのではないのかと。しかし、結果は期待外れも良いところだった。
彼らの訴えはルーテシアまで届かず、召喚師の少女は無残にも惨殺された。エリオに至っては自分に有効打を打ち込むこともできなかった。
万に一つの可能性に賭けて彼を生かしておいたのだが、これでは何のためにこの3年間を耐え忍んできたのかわからない。
だが、白煙の向こうから聞こえてきた声が、ガリューの失望を払拭した。

「離れていたって・・・・・・友達は・・・・友達だ・・・・・・」

白煙が薄れ、傷ついたエリオが姿を見せる。
バリアジャケットに施された最終防御機構であるリアクティブパージが作動したのだ。
機動六課の新人達に支給されたバリアジャケットには例外なくこのシステムが組み込まれており、防ぎ切れなかった衝撃に対してバリアジャケットの
外装部を構成している魔力を爆破してダメージを緩和することができる。しかし、外装が爆発する衝撃は自身にも及び、
アンダージャケットも破損するので発動後は実質的に無防備をなってしまう。現に、深紅のアンダーのみとなったエリオはまるで幽鬼のようであり、
消耗が激しくて覇気のようなものは感じられない。だが、それでも相手を見据えるエリオの瞳から戦意は消えていなかった。

「もう、そんな寂しそうな目を見るのは嫌だ。君の悲しみも苦しみも、僕が全部受け止める。
最初は躓くかもしれない、喧嘩するかもしれないけど、僕は君と向き合いたい。友達に・・・・なりたい・・・・」

構えを取ったエリオとガリューが同時に動く。しかし、それはお互いを狙ったものではない。
肉眼では捉えられない高速で交差した2人は、まるで合わせ鏡のように空間を一閃する。
直後、2人が切り裂いたエネルギー弾が爆ぜて爆発が起きる。地上からの流れ弾が、ルーテシアに向かって来ていたのだ。

「助けてくれた・・・・・・どうして?」

「僕は君を傷つけたい訳じゃない、笑っていて欲しいんだ」

力の入らない腕を、ルーテシアに向けて伸ばす。
すぐに飛んでくると思われた攻撃は来なかった。ルーテシアは戸惑うようにエリオを見つめ、細い体をフルフルと震わせている。
それは3年前と同じ光景だった。あの時も、キャロの必死の説得でルーテシアは戦うことに躊躇の色を見せていた。
しかし、彼女はキャロが伸ばした手を取ってはくれなかった。その手を取るということは、今までの自分との決別を意味する。
変わってしまうことを、彼女は恐れているのだ。それがどれほどの恐怖であるかは、エリオにも心当たりがあった。

11:UNDERDOGS 第二話⑤
08/11/03 23:53:10 sQXH5ZVD
「そうだね・・・・・『和平の使者は、槍を持たない』・・・・・・・だ」

「何を・・・・・」

「僕は・・・・君を傷つけない」

瞬間、エリオの体は重力に引きずられて自由落下を開始する。ストラーダを待機状態に戻したため、飛行の手段を失ったからだ。
意図の読めない行為に、ルーテシアの戸惑いは増す。これは自分を惑わせる作戦なのか、それとも本気なのか、回りくどい自殺か。
とにかく馬鹿げた行為であることに変わりはない。こんなことをして何になるのか、まるで理解できない。
そうこうしている内に、エリオはどんどん遠ざかっていく。助けるべきか否かの判断がつかない。
彼はスカリエッティに仇なす敵だ。わざわざ助けてやる理由など、自分にはない。ないはずなのに、何故か見捨ててはいけないという思いが
込み上げてきている。友達になりたいと告げた彼の言葉が何度も頭の中で反芻する。

「ダメ・・・・ガリュー!」

気づけば、ガリューに救助を命じていた。しかし、それよりも早く地雷王を蹴散らしたフリードが急降下し、
落下するエリオの体を掴んで戦域から離脱していく。それを見て我に返ったルーテシアは追撃を命じようとしたが、
それはこの場の指揮官であるグリフィスからの通信で阻まれてしまう。

『そこまでだ。レジスタンスは撤退し、施設は守られた。君が戦う必要はもうないよ』

「逃がして良いの?」

『何度だって君の前に現れるよ・・・・そう、何度でもね』

意味深な笑みとともに、グリフィスは通信を切る。眼下の戦闘機人や防衛用ガジェット達も、彼の命令で帰投し始めていた。
それを見下ろしながら、ルーテシアは物思いに耽る。どうして、自分は落下するあの少年を助けようなどと思ったのだろうか。
彼が目障りな鄭であるという認識は変わらない。自分と母親を引き離そうとする障害であるという認識は揺るがない。
にも関わらず、自分は彼を死なせてはいけないと思ってしまった。

「エリオ・モンディアル」

無感情な声で、ルーテシアは少年騎士の名前を呟く。
その言葉は彼に届かず、物言わぬ召喚蟲は何も答えない。
無意味な反芻だと思い、ルーテシアはそこで考えることを切り上げた。





薄暗い一室で、ジェイル・スカリエッティは無数に展開されたディスプレイに走る文字を追いかけていた。
ここは軌道衛星上を巡回している聖王のゆりかご内に設けられたスカリエッティの研究室だ。
ゆりかごはミッドチルダの2つの月から降り注ぐ魔力を受けることで高い防御性能を発揮でき、次元間跳躍攻撃すら可能となる。
事実、到達直後に試射として放った魔力砲は本局から出動した艦隊の半数を撃墜し、残る艦船の3割も航行不能に陥らせた。
これによって完全な武力優位を確立したスカリエッティは、その後要求だけを管理局に突きつけて煩わしい交渉は配下のナンバーズに任せ、
自分は研究に没頭している。
ここは誰にも邪魔をされない楽園であり、必要なものは随時地上から取り寄せることができる。
珍しい技術やロストロギアは管理局を使って集めることができる。正に楽園だ。

12:UNDERDOGS 第二話⑥
08/11/03 23:53:40 sQXH5ZVD
「ドクター、お茶の時間です」

「ああ、ウーノ。もうそんな時間か」

作業の手を休め、スカリエッティは差し出されたカップを手に取る。
仄かに香る温かい香りは彼が愛飲している銘柄だのものだ。最も、彼自身に好き嫌いはないので単に習慣によるものだ。
彼はこの世に生を受けてから、このお茶以外の葉を用いた紅茶を飲んだことがない。

「如何ですか?」

「ああ、美味しいよ。さすがは私のウーノだ、君はよくやってくれている」

「ありがとうございます。お食事の方はいつものように?」

「ああ、こちらに持ってきてくれ。それと、後で散髪を頼む。もう長らく切っていないからね」

「では、そのように」

無感動ながらもどこか満ち足りた様子で、ウーノは一礼する。
スカリエッティの身の回りの世話は全て彼女が任されている。彼女にとってスカリエッティに仕えることが幸せであり、
彼を思っている時間が最も幸福な時であった。その忠誠心を知っているからこそ、
スカリエッティもまた、彼女を自分の最も近いところまで踏み込ませることを許している。

「聖王陛下の様子はどうだい?」

「はい、ディエチの報告では、当初に見られた情緒の乱れがまた現われたようです」

「乙女心は複雑なのさ。何、彼女が良い抑制剤になってくれている。アレがこちらにある限り、あの娘も我々に逆らうことはないさ。
多少反抗的でも、彼女のやりたいようにさせておくと良い」

「では、そのように。それと、地上で反抗勢力の活動が活発化してきているようですが・・・・・・」

「そういう煩わしいのは管理局に任せておけば良い・・・・・・・ウーノ、少し眠るから、後で起こしてくれ」

「はい、ドクター」

顔を上げた時に、もうスカリエッティは椅子に腰かけたまま寝息を立てていた。
3年前から、彼はずっとこのように椅子の上で眠っている。起きている間はひたすら研究と実験に没頭し、
食事や入浴もほとんど片手間で済ませているのだ。安穏な環境が、彼の中の無限の欲望を刺激しているのである。
ここでは煩わしい争いに巻き込まれることはなく、追っ手から身を隠す必要もない。
だから欲望の赴くままに研究ができる。まるで、ジェイル・スカリエッティという存在自体が研究を続けるためのパーツでしかないかのように。

「お休みなさい、ドクター」

スカリエッティの体に毛布をかけ、ウーノは一礼して退散する。
どんなに哀れに見えても彼は彼だ。自分の創造主であり、仕えるべき主であり、愛すべき男なのだ。
だから、誰にも邪魔されずに彼を思うことができる今が、彼女にとって一番幸福な時間であった。





「そう・・・・あの娘に会ったんだ・・・・・」

包帯だらけの姿でベッドの上に横たえられたフェイトは、帰還したエリオの話を聞いて複雑な表情を浮かべる。
3年前に彼女が受けた傷は酷いものだった。左腕と両足を切断され、内臓破裂に胸部の骨折、首筋には頸動脈に達するほどの
大きな切り傷が走っていた。ショック死してもおかしくない状態であり、保護された後も2年間は昏睡状態のままだったのだ。
人体の代替技術が進んだ今でも彼女の治療は困難であり、生命維持装置で辛うじて生き長らえているような状態だ。

13:UNDERDOGS 第二話⑦
08/11/03 23:54:52 sQXH5ZVD
「キャロは、あの娘に殺されたんだよね」

「はい」

「エリオは、それでもあの召喚師の娘を助けたいの?」

「はい。キャロもそれを望んでいると思います。まだ、あの娘を許せるかどうかはわかりませんが、
あの寂しそうな目を見ていると、どうしても放っておけなくて」

「なら、エリオのやりたいようにやれば良いと思うよ」

辛うじて動く右手を伸ばし、フェイトはエリオの頬に触れる。
氷のように冷え切っていたが、エリオにはその奥に秘めた確かな熱を感じ取って瞼を閉じる。

「私は、何にもできないけど・・・・・エリオがあの娘と分かり合えれば良いって・・・・いのって・・い・・る・・・・」

意識を失ったフェイトの手がベッドの上に落ちる。
目覚めてからまだ数ヶ月、長時間起きていられるだけの体力はまだ回復し切っていない。

「フェイトさん」

彼女だって辛いはずだ。キャロが死に、親友達は生死不明、変わってしまった世界と、尚も戦い続ける仲間達。
本当は、自分だってみんなと一緒に戦いたいはずだ。口ではああ言っていたが、キャロを殺したあの娘のことを恨んでいるかもしれない。
けれど、そんな自分を押し殺してフェイトは自分のことを導こうとしている。
痛々しいその姿にエリオは複雑な思いに駆られながら、包帯だらけのの体に毛布をかけ直して自分のベッドへと戻る。
彼自身も今は入院患者だ。隣のベッドでは、アギトに付き添われたシグナムが静かに寝息を立てている。

(キャロ、僕はルーを・・・・・・必ず・・・・・・・・)

掲げた左手に巻かれた羽根状のアクセサリーが鈍く輝いたような気がした。
ブーストデバイス“ケリュケイオン”。キャロの形見であるデバイスは、3年前から一度として起動していない。
エリオ自身に適正がないことと、彼女がキャロ以外に使われることを拒んでいるからだ。
だから、エリオはケリュケイオンを戒めとして身につけている。彼女を見る度に、胸が締め付けられるように痛くなり、
大切な人を守れなかった弱い自分を忘れずに済むからだ。
やがて、疲労が呼び水となったのか、意識がまどろんでくる。
睡魔に引きずられる寸前、瞼の裏にあの召喚師の少女が寂しそうに佇んでいる姿が見えた。





ゆりかごからの次元間跳躍攻撃から、クロノ・ハラオウンは何とか生き延びることができた。
ゆりかごの調整が不完全であったため、彼が搭乗していたクラウディアに砲撃が当たらなかったのだ。
しかし、それによって艦隊は壊滅的な打撃を受け、ゆりかご破壊は不可能となってしまった。
そして、ほうほうのていで帰還したクロノを待っていたのは、かつての仲間達の訃報であった。
高町なのは、八神はやて、ヴィータ、リインフォースⅡ、シャッハ・ヌエラ。何れも大切な仲間であり、かけがえのない友人であった。
いや、厳密に死体が確認されたのはシャッハだけであったが、ゆりかごに突入したなのは達が帰還しなかったことが全てを物語っている。
更に管理局はスカリエッティに服従し、あろうことか禁じていた質量兵器や戦闘機人の量産を開始し、遺伝子操作による肉体強化を導入し始めた。
確実に歪み始めて世界を垣間見て、クロノはその歪みを正すために信頼のおける仲間を集めて管理局から離反する道を選んだ。
そして、強奪したクラウディアで次元の海に潜みながら、レジスタンス活動を続けているのである。

14:UNDERDOGS 第二話⑧
08/11/03 23:55:29 sQXH5ZVD
「シャマル、シグナム達の様子は?」

「エリオはともかく、シグナムは重傷です。あの様子ではしばらくの間戦闘は行えないと思います」

「そうか、そいつは痛手だな」

縦長の机の一端、いわゆる議長席に座ったクロノは、列席している面々の顔を見回した。
左から順番に、シャマル、ティアナ、ユーノ。これに自分と地上で偵察を行っているヴェロッサにザフィーラ、
医務室で入院中のシグナムとエリオ、付き添いをしているアギトがレジスタンスの主要メンバーだ。

「ヴェロッサからの報告によると、管理局の融和政策は概ね成功しているらしい。既に遺伝子操作や人体の機械化は一般的な技術となり、
民間レベルにも浸透しつつある」

「管理外世界への不可侵原則もきちんと遵守している。侵略行為もあくまで管理世界が要求を突っぱねた時の最終手段となっているし、
目当てのロストロギアや技術が手に入れば強引な介入もしてこなくなる。いくら戦力が充実したからって次元世界はそれこそ無数にあるんだ、
いちいち全部の相手をしていたらキリがない。スカリエッティも管理局には原則、技術提供くらいしかしないから、ゆりかごが良い抑止力になっているね」

「つまり、次元の平和は概ね保たれている」

「けど、その裏でどれほどの人命が弄ばれているのか、彼らは知らない」

ユーノの頷きに、他の面々も表情を硬くする。スカリエッティがどれだけ非道な実験を繰り返しているのか、
それを彼らは嫌というほど見てきたからだ。

「今のところ公にはなっていないけど、年間で行方不明者が3年前の8倍にまで膨れ上がっている。
ミッドだけでもこれだ。他の世界も合わせると・・・・・・考えたくないね」

「人体実験や技術者などの人的資源の誘拐。これもスカリエッティ・・・・・というより、管理局の仕業か」

「今の管理局に倫理を問うのは無意味よ。レジアス派閥の中でも特に過激な連中が台等していて、穏健派は隅に追いやられているようだし」

苦々しげにシャマルは言う。彼女は故レジアス・ゲイズ中将と面識が合った訳ではないが、シグナムを通じて理想の士であるとともに
優秀な人間であったと聞いていた。生き急ぐ余りに道を違えてしまった哀れな男。純粋に平和を願い続けた不器用な人間、それがシャマルの見解だ。
そして、それはどこか主であるはやてに通ずるものがあった。彼女もまた、過去の闇の書の主が起こした悲劇と大罪の責を一身で受け止め、
贖罪のために生きようとしていたからだ。そんな2人の理想、充実した戦力と迅速な対応が可能な部隊が、
違法研究によって実現していることは質の悪い冗談のようであった。

「レジアス・ゲイズ・・・・・・良くも悪くも影響力の強いお人か。オーリス女史も無事でいてくれれば良いが」

レジアスの娘であり、恐らくは唯一彼の思想を正しく理解しているオーリス・ゲイズもまた、信頼できるシンパを引きつれて地下に潜っている。
今はどこにいるかわからないが、できれば合流して戦力を結集させたいというのがクロノの本音であった。
実際、今のクロノ達に管理局と本格的に事を構えるだけの戦力はない。
この3年間の地下活動で資金源や補給の目処は何とかついたが、強大な管理局とその上に君臨する聖王のゆりかごを相手にできるほどではなく、
関連施設へのサボタージュや反管理局陣営への支援が主な活動内容となっている。

「それにグリフィス・・・・・彼が向こうにいたんじゃ、こっちの手の内もある程度読まれてしまう」

「ユーノ、彼の言い分は間違っていない。彼は今でも時空管理局の局員・・・・・ただ、体制に忠誠を誓うか、誇りに忠誠を誓うかの違いでしかない」

「けど、彼はシグナムを・・・・・仲間だったんだろう」

「戦場ではそういうこともある。彼も必死なんだよ、今を・・・・日常を守ることが」

クロノ自身、自分達の行動が正しいのかどうかは判然としていない。スカリエッティを打ち破ったところで世界は変わらないだろうし、
解禁された違法な技術の発展に歯止めをかけることは難しいだろう。自分達の行為は、社会に対して無用な混乱を起こすだけなのかもしれない。
だが、それと人体実験の容認や質量兵器の使用は別だ。平和と秩序を守る法の番人が悪魔の如き非道に走ることだけは、何としても阻止しなければならない。


15:UNDERDOGS 第二話⑨
08/11/03 23:56:08 sQXH5ZVD
「そういえば、ザフィーラがスバルを見かけたそうよ」

「スバルを?」

懐かしい名前に、ティアナは見えぬ目をシャマルへと向ける。現在、彼女の右目は視力を有していない。
3年前の戦いで起きた不慮の事故により、光を失ってしまったのだ。射撃型の魔導師として戦い続けることは絶望的であり、
今は現場で管制を担当するシャマルに代わってクロノの補佐をするのが彼女の仕事だ。

「スバル、どんな様子でした?」

「小さい女の子を連れていたそうよ。見失ったから、詳しいことはわからないらしいけど」

「そうですか・・・・・あいつ、まだ戦っているのかな?」

スバル・ナカジマはここにはいない。彼女は、戦闘機人である自分がレジスタンスにいたのでは都合が悪いだろうと行方を眩ませたのだ。
だが、ティアナは彼女の真意を知っている。スバルは、スカリエッティに復讐しようとしているのだ。殺された姉、ギンガ・ナカジマの仇を討つために。

(スバル・・・・お願いだから、無茶だけはしないで)





着地の衝撃を足のばねで吸収し、手近な岩陰に身を潜めたスバルは周囲の気配を探る。
聞こえてくるのは野鳥の鳴き声と風の音、そして微かに響く振動音だけだ。マッハキャリバーのセンサーにも不審な反応は検知されない。
たっぷり20秒はそうして息を殺し、人がいないことを確認して警戒を解こうとした時、不意に小さな手が頬に触れた。

「スバル」

「・・・・イクス」

手の主はまだ年端もいかない幼子であった。だが、身に纏う雰囲気にはどこか高貴さが感じられ、
無機物染みた印象と合間ってまるで童話の中のお姫様のような印象だ。
彼女の名はイクスヴェリア。長い眠りから目覚めた古代ベルカの王族の1人だ。
本来ならばずっと眠っているはずだったのだが、数ヶ月前に起きたマリアージュ事件の際に偶然にも覚醒し、
その場に居合わせたスバルと成り行きで行動を共にしている。

「危ないですから隠れていてくださいと言ったでしょう」

「こんな平原の真ん中に、人なんていませんよ」

「そうかもしれませんが・・・・・・はあ、もう良いです」

イクスの言う通り、ここは平原のど真ん中だ。街からはかなり離れており、人の気配はまったくない。
その静かな大地を引き裂くかのように、一本のレールが横断している。これはこの先の工場に物資を運ぶための
連絡便が通るもので、さっきまでスバルはその列車に潜り込んで積み荷の中身を調べていたのだ。

16:UNDERDOGS 第二話⑩
08/11/03 23:56:38 sQXH5ZVD
「イクスのわがままは今に始まったことじゃないですからね」

「王様ですから」

「はいはい」

「ハイは1回です、スバル」

「わかりました・・・・・もう、ああ言えばこう言う」

嘆息しながらも、スバルはどこか楽しそうにイクスの頭を撫で回す。
誰にも頼らずに、復讐のための孤独な生活を送る中で出会った妹分であるイクス。
彼女との触れ合いは、殺伐としたスバルの心に潤いを与えてくれていた。

「それで、スバルが望むものはあそこに?」

先ほどまでと打って変わり、毅然とした眼差しでイクスは地面を走るレールを見つめる。
幼いながらもそこには王としての貫録が見え隠れしていた。

「はい、確かにありました」

コンテナに積まれていた無数の基盤、人体を模した義手や義足、人工皮膚や人工筋肉に人間では扱いきれない武装の数々。
それらが全て、このレールの先にある施設へと運ばれている。

「この向こうに、戦闘機人製造プラントがあります」

元機動六課所属、スバル・ナカジマ二等陸士。
自らの姉と師の仇を取るために、孤独な戦いを続けていた。



                                                    to be continued

17:B・A
08/11/03 23:58:19 sQXH5ZVD
以上です。
マリアージュ事件はこちらでも起きています。
スバルがイクス覚醒の場に居合わせたのは、元災害救助隊としての性分で人命救助をしていたからです。
無論、ばれたらお縄なのでこっそりと。

18:名無しさん@ピンキー
08/11/04 03:12:44 hhkTCgXp
これでスカ側が倒される結末ならワンパ極まれりだな

19:名無しさん@ピンキー
08/11/04 03:23:28 YCs8AGtm
何だろう。
珍しく人が居ないのか。

>>17
乙!
聖王陛下の『抑制剤』ってやっぱママですかね。
流れが違うから他にも生きてたりしそうな。
次も期待してます。

20:名無しさん@ピンキー
08/11/04 07:34:55 lfx17Z7u
珍しくも何も前スレ埋まってないのにみんなこっちに移ってたらそれはそれで困る

21:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:23:55 JRm05IcS
>>17
GJ!
ここのイクスは健在のようですね。
どうか氏のやりたいようになさって下さい。



22:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:56:52 LGLBMxRx
>>18
ワンパて。
倒すか倒さないかの二つしかないのに。
というか、主人公が敵を倒すことをワンパといったら、古今東西ワンパだらけじゃ

23:名無しさん@ピンキー
08/11/04 09:04:22 NNUklzRB
>>22
結構前からこの職人さんの投下後に定期的に同じような事言ってるのがいるから
多分>>18は職人付きのアンチ
スルーしとけ

24:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:02:14 VSBDW5gA
>22
倒す倒されるの他にこれがあるぞ

スカ「世界の半分をやろう、どうかね?」
(選択肢、はいorいいえ)
エリ「わかりました!」
(はいを選択した)
(2人は仲良く世界を征服した)

某クエストの初代みたいな展開だと面白いかも


25:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:30:23 yZaljHVU
同じ人が同じ展開を書くからワンパなんだ、と言いたかったんじゃないかな? >>18は。
かくいう俺も少しだけ、ほんの少しだけ、「ん? もしかすると、この後って…」と思ってしまった。

とはいえ、本編で『悪役』ポジションについている人物を勝たせるっていうのも難しいよな。
本編でいわゆる『セイギノミカタ』してる人たちを負かすことになるから、そこら辺で批判が出てくるのはほぼ間違いないだろうし。
かといって、『セイギノミカタ』が勝つシナリオを書くと、俺とか>>18みたいな「ワンパ乙」とか言い出す奴が出てくる。
作者(職人だっけ?)には好きなものを書いてほしいとは思うが…読み手の好みを考慮する書き手さんだと、対応に苦しむかもしれないよな、こういうのって。

あと、何ゆえ質量兵器がタブー扱いされてるのか誰か教えてくれないか。
確たる理由付けもなしに駄目だ駄目だと言われてたと記憶してるんだが…それとも、何か明確な理由があってのことだっけ?


26:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:56:54 QLRf17nw
>>25
魔法少女が活躍できる舞台設定のため

27:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:58:25 9HHVRSh9
長期汚染が酷いとか誰でも使えるとか、そういう理由だったと思う。
ただ、批判側がいろいろ指摘してるようにツッコミどころ満載のザルな設定でもある。

28:名無しさん@ピンキー
08/11/04 10:59:55 83GJPBxn
設定ザルなのは質量兵器云々に限らんけどなw

29:名無しさん@ピンキー
08/11/04 11:02:44 9HHVRSh9
まあ設定がフィーリング優先でザルなのは原作者自身も半ば認めてるからなあ。

30:名無しさん@ピンキー
08/11/04 11:07:45 QLRf17nw
>>26に加えて言うなら、ガンダムにおけるミノフスキー粒子とかGN粒子みたいな
作劇中の嘘を成り立たせるもので、あんまり突っ込んじゃいけないものだと思う。

31:名無しさん@ピンキー
08/11/04 12:51:10 w2lkHq0L
魔力攻撃と実弾武装のハイブリット戦法とか考えちゃう俺リンクス
バリア剥がしてグレラン直撃とか

32:名無しさん@ピンキー
08/11/04 12:56:42 hhTyHnxq
>>24
後、あるとしたら全滅と和解と第一部完か。

33:名無しさん@ピンキー
08/11/04 14:04:10 JRm05IcS
作者さんが設定にあまりこだわらない人なら
そういうものだと認めて、受け入れたらどうだろうか。

34:名無しさん@ピンキー
08/11/04 14:48:53 /L+aW9YK
>>17
GJ!!
エリオにとってこんな過去があったとなるとますます、ルーテシアを救ってあげて欲しいと思いました
そしてスバルも生きてて本当に良かった
でも、ギン姉…そして師ってことは…

それと粘着アンチはもう放っておいた方がいいと思いますよ。
それを気にしてB・A氏らしさがなくなってしまうのは凄くいやですし…
職人様一人一人に特徴があって、それが面白いのに、否定をするというのはちょっと自分勝手すぎるのではと思います。

35:名無しさん@ピンキー
08/11/04 14:59:22 AoL/96+N
>>17
GJ!!です。
あまり、イクスさんについては詳しく知らないのですが、王の相手は王がするって感じが堪らないですw
過去の記憶があるのなら、順調にアルハザードや古代ベルカと同じ道を辿っているのだろうか?
製造プラント襲撃という事は……兵隊を作るのかな?w
>>31
呪文詠唱している間に、アサルトライフル連射とかして呪文発動までの時間稼ぎとかは出来そうだ。


36:名無しさん@ピンキー
08/11/04 16:47:56 nE8oRG3t
凄く久しぶりに戻ってきたんだけど、保管庫って更新どうなってるの?

37:名無しさん@ピンキー
08/11/04 16:50:37 6W+uATXn
どう、というと?
スピード速くなってびっくりしてるってことか?

38:名無しさん@ピンキー
08/11/04 16:58:38 nE8oRG3t
スレ一覧に第79スレまでしか於置いてないんだけど

39:名無しさん@ピンキー
08/11/04 17:08:27 gq0HUjwO
>>38
あれは保管先がwiki外だから多分549氏にしか更新できない。
最近見かけないから忙しいんじゃないかな。
作品の保管は別の人が順調にしてるんだけど。

40:名無しさん@ピンキー
08/11/04 17:10:31 nE8oRG3t
そういうことか。ありがとう



41:名無しさん@ピンキー
08/11/04 18:39:51 3semD/GL
過去ログが必要なら有るぞ?うpろうか?

42:名無しさん@ピンキー
08/11/04 19:57:48 E/pdrZ7+
>>38

そういえば、スレ一覧の44スレのTEXTがずっとNot Found状態なんですけど、
だれかTEXTの過去ログ持っている人はいますでしょうか?

ちょうど44スレ内で発表された作品に関係するレスを見たかったんですが。。。


43:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:23:29 cAZ7yg5u
>>42
HTMLをそのまま保存したものでよければあったはず、今ちょっと確認できんけど
>>41じゃないけど明日以降でよければどっかのロダにあげるよ

44:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:05:46 3semD/GL
・44スレ過去ログ
URLリンク(www.dotup.org)


45:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:26:27 pHBd0935
>>17
GJ!!
エリオはフェイトとキャロ二人分の思いを背負いながら生きていたんだな…
どうりであそこまで心が強いわけだ
その思いさえ捨てなければきっと救えるはず!
もう一人の主人公スバルもどういう形でエリオと合流するのか楽しみだ
自分も氏には好きなよう書いてほしいけど、>>25の言うように無茶に意見取り入れてエリオやスバル達を負けさせるとかはやめて欲しいです…

46:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:58:54 KgIs92Kc
>>17 GJ!!
フェイトさんが気の毒すぎる・・・

そう言えばヴァイスはどうなったんだ?

47:名無しさん@ピンキー
08/11/04 22:12:20 33PPqvTy
>>17
機人殺しともいえるスバルが健在ならなんとかなりそう、って思えちゃう俺だ

48:名無しさん@ピンキー
08/11/04 22:13:26 83GJPBxn
>>46
SSXの話?
聴いてないけど、ヴの字も出て来なかったんだろどーせ

49:名無しさん@ピンキー
08/11/04 22:17:45 gQ4uyNkM
>>48
聴いてないなら書き込まなきゃいいのに。

50:名無しさん@ピンキー
08/11/04 22:31:50 YxLnskio
>>48
出たぞ? 聴きなさいよ。

51:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:10:19 sf9OQ84U
>>48
むしろ主役を食いかねない程の美味しい立ち位置でしたよ?
ティアナから盗んだファントムブレイザー撃ちながら敵陣に突っ込んで、ティアナと背中合わせて軽口叩き合ってるシーンは鳥肌立ったw

52:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:15:17 31q34RAG
>>51
銃使い同士の共闘は燃えるよなw 惜しむらくは映像で見たかったってことだ。

53:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:27:11 wmTGE4LP
一体どこからどう突っ込めばいいのやら……

54:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:30:26 AoL/96+N
狙撃手が、突っ込んだのか。
状況が気になるぜ、狙撃での支援が不可能だったのかな?
あと、ストームレイダーをフルオート連射したのかとか、ヴァイスの魔力が持つかとか心配してしまう。


55:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:43:26 gQ4uyNkM
まあ>>51は嘘なんだけどな。>>52はある意味当たりだけど。

56:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:51:18 t+HWRsdZ
狙撃手が突っ込むって、某マクロスを思い出したじゃないかw
声は違うが、女のために特攻して果てたあの人。

57:名無しさん@ピンキー
08/11/05 00:17:55 T0E0agWG
>>17
GJ!!
個人的にはこれまでとは違った世界感で展開されているし、ワンパターンにはなってないかと思いますぞ
このあとエリオ達が勝ったとしてもそれは完全な勝利ではないと思うのでかなり今までとは違う作風に感じます
作者様は書きたいように書くのが、最も良いと思うし、そちらの方が良作になるかと
まあアンチが湧くのも人気があるからこそだと思います

スバルは大変な思いをしたけど、完全な孤独になっていたわけじゃなくて安心しました
イクスもいなくなったと考えるとぞっとします。それこそ復讐の殺戮機械となって・・・
フェイトさんもかわいそうすぎる・・・そしてエリオも・・・
本当は彼もスバル以上に復讐の気持ちを持っていたと痛いほど感じました
せめてキャロの願った通りエリオがルーテシアとわかりあえる結末を、そしてスバルに安息の未来を願いつつ次回を楽しみにしております

58:名無しさん@ピンキー
08/11/05 10:23:04 CvhWcq8z
スバル一人(イクスもいるけど)で動いてたら、大怪我した時とか大変そうだな、とかふと思った。
戦闘機人の修復なんて、普通の医者にはできないし。

59:名無しさん@ピンキー
08/11/05 12:48:36 xUBpBMdC
倒した機人からパーツを奪って修復にですね

60:名無しさん@ピンキー
08/11/05 13:04:43 uKF/xUE8
↑左腕がやられたら「さよならギン姉…」と言うんですね、分かりますwww

61:名無しさん@ピンキー
08/11/05 13:19:04 xUBpBMdC
>>60
「あぁ、痛いなぁ…これじゃもう使い物にならないや、だから…代わりを探さなきゃね?」
と言いながら笑顔でやられた相手からもぎ取るスバルさん

そしてこのパーツ以外は要らないんだと頭部に振動破砕ですね

62:板垣
08/11/05 15:45:32 IFfqntSp
>>46 「ヴァイス? まだ決めてない」

63:名無しさん@ピンキー
08/11/05 17:19:28 bVWgi9oE
スバル!新しい顔だよ!

64:名無しさん@ピンキー
08/11/05 18:13:41 g6NpryeJ
>>17
キャロにギンガ…
相手を許そうとするエリオと許さないスバル
対称した道を辿る二人がどうなるか気になる。GJ!

65:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:02:14 DWdrOlVq
SSXでの一番の勝ち組はパパ

66:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:30:30 inqMvG9l
>>64
味方に対しては今までと変わらない態度で接するけど
敵に対してはまるで容赦のない殲滅ぶりとか、そんな歪み方っていいよね

67:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:45:22 g6NpryeJ
>>66
エリオもキャロが何も言葉を残せずに死んでしまったり、別次元での二人みたいに互いがいるだけでおかしくなりそうなぐらい幸せで愛しあっていたら…
スバルもイクスがいなかったら…
そうなってたら、スカ側についた人間を全て皆殺しにするぐらい歪んでたかも
でも、そんな話もぞくぞくして目が話せなくなる不思議
ただ100%救いがないのが欠点
そういった意味でまだ二人には幸福になれる希望がわずかながらもある所が今回の世界の見所の一つだと思う

68:名無しさん@ピンキー
08/11/05 20:11:05 05H0JHQp
>>スカ側についた人間を全て皆殺しにするぐらい歪んでた

それはそれで読みたいなぁ。
殺戮マシンと化したスバル。
悪鬼羅刹のエリオ。


69:名無しさん@ピンキー
08/11/05 20:16:34 bDTlbQwo
くそっハッピーエンド大好きな俺は負け組かorz

70:名無しさん@ピンキー
08/11/05 20:56:13 g6NpryeJ
>>69
俺もハッピーエンドの方が大好きだぞ
ただそういう復讐鬼となったエリスバもすごく似合うという事
エリオはストラーダで敵の心臓を貫抜いても顔色一つ変えず、引き抜いた時の大量の返り血で真っ白なバリアジャケットが真っ赤にそまり、崩れ落ちた相手を虚ろな目で見つめる…
スバルは常に暴走状態の戦闘機人モードで相手の原型がなくなるまで相手を殴り続ける…
ハッピー好きでもこういう二人の姿も素敵と思ってしまうのだよ

71:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:04:25 uuLCuajd
レジなのSSのレジィとなのはさんの可愛らしさは異常

72:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:34:16 O+qEmmDG
>>71
同意だぜ。
俺の中ではベストカップルだ。

73:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:49:09 05H0JHQp
 上の流れでスイッチが入った。こんな感じ。二レス分だけね

   1

 世界が僕を苦しめるのなら、僕は世界を苦しめる。
 世界が僕に背を向けるのなら、背中から貫き屠ればいい。
 こんなはずじゃなかった世界を味わうのは、僕だけでなくていい。
 皆が味わえばいい。
 そして絶望の苦悶の中で問えばいい。
 ―世界はこんなはずじゃなかったのに、と。
 少年の涙は、とうに枯れている。否、涙など、流す理由はない。これから流すとすれば、それは歓喜の涙なのだろう。
 全てを奪い去った世界から、全てを奪い取る。そのために少年は槍を握る。
 与えられ、奪われる。奪われ、与えられる。
 太陽と月のように交互に訪れる希望と絶望。
 命を与えられた。父がいた。母がいた。温かい、何不自由のない生活があった。
 誰かが言った。お前はクローンだと。
 名を奪われ、父を奪われ、母を奪われた。冷たい牢の中で辱められ、屈辱を屈辱と感じる心もすり減る日々。
 家族を与えられた。母と呼べる美しい人がいた。妹のような少女がいた。
 誰かが戦いを始めた。少年は、家族を守れなかった。
 美しい人の生首を投げ与えられ、襤褸切れのようにすり潰された少女の亡骸を抱きしめて少年は絶叫した。
 負け犬と罵られ、反逆者だと追われ、獣のように狩りたてられ、屑のような誇りとともに友人たちは散っていった。

 力が欲しい。少年は願う。
 力を得た。少年は、少年であることをやめた。負け犬であることをやめた。
 エリオはその日、復讐者へと生まれ変わった。

 ミッドチルダ南方。
 晴天に雷が轟いた。
 雷をまとった悪鬼羅刹が、世界に宣戦を布告する。否、死刑を宣告した。


74:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:49:58 05H0JHQp
       2

 これがあたしなんだ。
 少女は悟った。
 これがあたしの、本性なんだ。
 父を失い、姉を失い、あらかじめ失われていた母の名を辱められ、少女は吼えた。
 恩師を殺され、親友を殺され、帰るべき場所を奪われ、少女は叫んだ。
 守ると誓った。守れなかった。
 帰ると誓った。帰れなかった。
 一緒にいようと誓った。いられなかった。
 少女には何もできなかった。
 少女は自答する。答えは存外に簡単だった。
 ―あたしは戦うために作られたのだから
 だから、守れるはずなどなかったのだ。
 帰れるはずなどなかったのだ。
 一緒にいられるはずなどなかったのだ。
 それはあらかじめ叶えられるはずのない希望。軸に近づく漸近線のように、無限に近づくことはあっても永遠にたどり着けない希望。
 だったら、戦えばいい。
 守らなくていい。壊せばいい。
 帰らなくていい。進めばいい。
 一緒にいなくていい。自分一人でいい。自分以外は破壊してしまえばいい。
 なんて簡単なことだったんだろう。どうして、気付かなかったんだろう。
 少女は笑う。
 もっと早く気付いていれば良かったのに。
 守るものを作らなければ、壊されることもない。
 帰る場所がなければ、帰ろうとしなくてもいい。
 もっともっと、簡単に、楽に、こんなに苦しまずに生きていけるのに。
 ああ……だったら、もう、これでいいよね。
 スバルはその日、戦闘機人モードを永久に開放した。

 ミッドチルダ北方。
 大地が衝撃に軋んだ。
 大地を震わす殺戮機械が、世界に宣戦を布告する。否、死刑を宣告した。
 

75:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:50:56 05H0JHQp
 以上、お粗末様でした。

 って、SSにもなってないな。

76:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:58:15 inqMvG9l
>>75
なんという…最後は復讐者同士でぶつかり合って終わるんですね

77:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:14:45 0rNlole0
>>71
ウザイ、消えろ。

78:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:19:12 hzI8A0vs
ちょっとお尋ねしますが、アギトの翼と尻尾って、直に生えているか、着脱式のファッションなのかご存知の方はいらっしゃいますか?
その、どちらかで後背位の描写が変わってくる気がするので、宜しければ教えて下さい。

79:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:28:36 09bPkONf
ありゃ身体から生えてるだろ。

80:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:30:30 O+qEmmDG
>>78
ここはやり易いように変えても良いのでは?

81:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:31:53 g6NpryeJ
>>75
言い出しっぺだがここまで書いてくれて本当にサンクス
もう決して救われない二人だけど、決して報われないけど、全て終わって力尽きたあとにはあの世できっと大切な人達と再び暮らせるようになると思う…
B・A氏のストーリーでは哀しき二人の戦士に祝福のあらんことを…

82:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:36:16 inqMvG9l
>>81
「参ったなぁ…あいつらもこっちにいるんだった」
と、言いながら地獄を舞台に復讐劇の第二幕がですね

83:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:39:26 Ly1+skUl
アギトでエロ書こうとすると
真っ先にリインやシグナムが出てきて百合になるのが困る…

84:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:43:22 qivIM234
>>83
力量次第だな
やろうと思えば鮫島さんとだってくっつく
それがパロSS

85:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:52:00 uN7RliAq
>>83
リインⅡの様に身体を大きくできることが前提になるけど、
普通に考えれば、第一候補はゼスト?(但し、ルーテシアをどうするか)
sts本編終了後と考えれば、ゼストと同じ槍騎士という事でエリオとか。師であるシグナムとも縁が深いので話を膨らませやすいと思う
何でも良いなら、sts開始前のゼスト達に保護される前の状況、研究所員に陵辱とかかな・・・?
百合だって別に良いんじゃね?形になるのを楽しみにしてるぜ!

しかし、鮫島はハードル高すぎ。棒高跳びのバーを走って飛び越えるのと同じくらい無理・・・飛べる奴はきっと背中に羽根がある


86:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:54:23 f5aSboci
>>85
アリサがいるじゃないか。

87:名無しさん@ピンキー
08/11/05 22:59:22 fWEktXUI
>>83
アギトとリィンの百合は見たいし想像も出来る
が、アギトとシグナムは想像が……

88:名無しさん@ピンキー
08/11/05 23:01:39 472Q3vEE
>>83
何を困る事がある?
さぁ、百合を書く作業に戻るんだ!

89:名無しさん@ピンキー
08/11/05 23:01:43 1ZaoA9Dr
ふと思ったんだけど、もしもアギトとヴィータが百合った場合はキャラの書き分けできるのか?

90:名無しさん@ピンキー
08/11/05 23:08:49 hzI8A0vs
皆様ありがとうございます、アギトのパーツは直生え路線で行ってみます。
いつぞやのパラレル時空電波妄想のリイン・エリオ・アギトで書いてます。
エロは特に下手糞なので頑張ってみます。


91:名無しさん@ピンキー
08/11/05 23:26:15 g6NpryeJ
>>82
せめて多くの人を悪とはいえ殺したとしても天国に行って幸せになって欲しいな
あ、しかし地獄でもエリスバが再開して今度は力を合わせて悪を裁いていく、文字通りの永久の大切なパートナーエンドみたいでありかも

>>90
もしかしてアルカディア氏ですか?
期待しています

92:名無しさん@ピンキー
08/11/06 03:29:55 JlGPuInH
>>91
むやみに職人さんの名前を出さないほうがいい
万一間違えた場合、書いた名前の職人さんと、間違われた職人さんの両方を不快な思いにさせるから

93:名無しさん@ピンキー
08/11/06 10:58:12 H/WMlF98
「いつぞやの~」とか言ってるから、誰なのか特定できるんじゃねーの?
別に間違われたとしても職人側はm9(^Д^)プギャーとしか思わないってw

94:名無しさん@ピンキー
08/11/06 13:02:54 3xUvz1xY
リイン2とアギトのエロだけど、フルサイズでつながったまま2人が元に戻ったらスプラッタだよな。

95:名無しさん@ピンキー
08/11/06 13:25:03 E2SNS4Mb
オティンティンが圧縮されて潰されるの想像して尻の穴キュッってなった

96:名無しさん@ピンキー
08/11/06 16:18:54 mng4AY0/
>>95
むしろリインとアギトの方が危険なんじゃ……と思ったけど耐久度が
ユニゾンデバイス>おにんにんだと確かにそうなるのか……恐ろしい話だ

97:名無しさん@ピンキー
08/11/06 19:45:09 2XQa9nle
その方法を使いロリコン強姦魔を人知れず退治する必殺仕事人になれるなw
>>82
なのはたちの仇が地獄に着き、数時間に、今まで殺した奴に遭遇し襲われ、戦闘開始になると思いきや、
大音量で謎の警鐘が鳴り響く……冥王一味が来るぞぉ!!という物凄い切迫した叫び、あわてて逃げ始める復讐者たち、
何も知らない到着したばかりの奴らはそこで目にする……数十人規模の首に首輪を付けられお互いがお互いに繋がれた状態で神輿のようなものを担いでいる光景を、
そしてその上に鎮座するは、高町なのはッ!!そのBJは今だ純白、ここに着てから一度とて触れさせず、返り血も浴びない位置から圧倒的な攻撃で虐殺した事を意味する。
地獄の乱世程度、肉体という檻から開放され、常にフルドライブで戦える彼女に収められないはずがなかったッ!!
そして彼女に付き従う、機動六課改め冥王軍は今日も今日とて、地獄に着たばかりの何も知らず大物気取りの愚か者に恐怖を刻み込むのだッ!!って妄想がでた。
地獄に着いた瞬間に、なのはに出会って久しぶりだね……待ってたよって消し飛ばされるのもwww


98:名無しさん@ピンキー
08/11/06 21:23:10 Guagt3FU
そろそろ雑談自重してSS投下を待とうか。

99:名無しさん@ピンキー
08/11/06 22:10:47 Kp1xO4vp
tes

100:名無しさん@ピンキー
08/11/06 22:43:37 n1vkqL+b
ハァハァ ハァハァ ・ ・ ・ ・ ・ う ・ ・ ・ ・ 鬱分が ・ ・ ・ 鬱分が欲しいで ・ ・ ・ す ・ ・ ・ ・

101:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:00:07 TG3NL8Wr
丁度鬱物が書きたくなってきた辺りですが、どの系統の鬱がお好みですか? 書けそうならば読みきりで書きますよー

102:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:01:02 sSevVbSr
どろどろ三角関係。

103:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:18:23 6NIfaqZ0
先生! 人死系の鬱を要求したくなるのはは中二病発症の兆候でしょうか!

104:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:22:30 WKcwcf0V
死で感傷を誘うのはあまり好きではない

105:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:22:37 5NQdEva1
ちょうど本編放送中に、「スカリエッティが完全勝利した世界」で書いてた人がいて
登場人物だいたいみんな死んでて、浮浪者になった爺ユーノが……みたいな話があったが
そういう感じの、「直接鬱々してるんじゃなくて、本編知ってる俺たちだからこそ鬱」みたいな

106:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:28:09 134n9Jui
まぁ人が真でも最後に芽が出ると救われたような話になるけど、欝はその反対だからな

107:ザ・シガー
08/11/06 23:45:52 Guagt3FU
欝が望まれる中、あえてギャグを投下する俺参上。
っつう訳で短めのバカギャグ投下します~。

108:機動六課の男達IN居酒屋
08/11/06 23:47:27 Guagt3FU
機動六課の男達IN居酒屋


その日、機動六課の主要男面子四人、ヴァイス・グリフィス・エリオ・ザフィーラは居酒屋へ行った。
機動六課の数少ない男衆が親睦を深めるという理由もあったが、実際はエリオのちょっとした相談を男同士で腹を割って語らう為である。


「ふんふん、つまりお前は“キャロと仲が良いけど、ルーテシアって子に好きと言われた”と」


エリオの話を反芻しながら、ヴァイスがグラスの焼酎をあおる。
当のエリオは年齢の関係上アルコールは飲めないのでコーラの注がれたコップを手に頷いた。


「は、はい……」
「キャロが好きなら別に迷わず断っちまえば良いじゃねえか」
「でも……そうしたらルーが悲しみますし……」
「そういう優柔不断な態度が一番いけねえんだよ! 男ならバシっと行け! バシっと!!」


酔ったヴァイスはアルコール臭の混ざった息と共にエリオに一喝。
言っている事はもっともだが、酒臭い叫びにエリオは困った表情を浮かべる。
しかしそんな彼に、今度はメガネをかけた美青年が肩を掴み声をかけた。


「いやいや、エリオ君。ヴァイス陸曹の与太話に耳を傾けることは無いよ?」
「なに! グリフィスてめえ! 誰の話が与太話だ!?」
「シグナム隊長やティアナの他にアルトまでキープしているあなたに“優柔不断”がどうのと言う権利があるとでも?」
「ばっ、ばか言うんじゃねえ! お、俺はシグナム姐さん一筋……だよ」


最後の方がどうにも弱弱しくなった言葉にはあんまり説得力はなかった。
酔っ払いを黙らせると、グリフィスは手にしたワイングラスを傾けて血のように紅い雫で喉を潤す。
そしてエリオの肩を掴むとメガネ越しに魔性とも呼べるその瞳で彼を見つめた。


「エリオ君、確かに君がキャロを選べばルーテシアは泣く。これは事実だ」
「は、はい……でもキャロは裏切れないし、だからってルーも泣かしたくないし……」
「うん、そうだね。でもそれなら二人とも選んでしまえば良いんじゃないかな? キャロとの関係はそのままでルーテシアとも付き合ってしまおうじゃないか」
「ええ~!? いや、でも……それって浮気じゃ……」
「エリオ君、“英雄色を好む”って言ってね、優れた男には多くの雌(おんな)を囲う権利があるんだよ」
「ちょ! 待てこらグリフィス! いたいけな少年に歪んだ貞操観念教えてんじゃねえ!」
「それは古い考え方ですよヴァイス陸曹。そもそもあなたが言える義理じゃあないでしょう?」
「な、なんだとっ!」


もうエリオの事を忘れて睨み合う男二人。少年はただおずおずと身を引くしかない。
浮気の是非や男談義で白熱するグリフィスとヴァイスから少し距離を置き、エリオは一人黙々とウイスキー(ストレート)を飲んでいたザフィーラに話しかけた。


「あ、あの……ザフィーラさんはどう思います?」
「ふむ、そうだな……」


盾の守護獣ザフィーラ、いつもは犬(狼)だが今はこうして屈強で精悍な二枚目の姿をしている機動六課の番犬である。
渋くてストイックな彼ならば何か良い意見をくれるのではないか? エリオは淡い希望を持って答えを待った。


「エリオよ、もしお前が真剣に相手と交際を行うのなら、まず相手を良く知らなければならない」

109:機動六課の男達IN居酒屋
08/11/06 23:48:09 Guagt3FU
「は、はい……」


エリオはザフィーラに対する評価を改めた。
今まではただの子守犬程度の認識だったが、やはり最年長の男なだけはある、彼の言葉は重みが違うような気がした。
そしてザフィーラは酒を傾けつつ、少年に言葉を続けた。


「相手の表面上の顔ではなく、内面を良く知り、互いの事を理解しあった上で交際する。それが理想の形だろう。ではどうやったら相手と分かり合えるか、分かるか?」
「えっと……なんでしょうか」
「うむ、それはな……」


ザフィーラはグラスに残ったウイスキーの最後の一滴を飲み干すと、威厳を持った力強い言葉で続けた。


「まず交尾してみる事だな、そうすれば身体の相性が良く分かる」
「ぶ~っ!」


瞬間、エリオは思い切り口の中に含んだコーラを噴いた。
っていうかアレなのか? この犬はつまりはヤリ心地で女を選んでるのか?
人としてはあるまじき事、しかし残念だが彼は人ではなく畜生だった。
そしてエリオは思った、やっぱ犬は犬だと。

こうして機動六課の男達の夜は更けていったとか。
その後エリオが誰の意見を参考にしたかは、また別の話。

終幕。

110:ザ・シガー
08/11/06 23:48:54 Guagt3FU
うん、バカだねすっげえバカ。
思いつきで書いた、後悔はしていない、たぶん。

111:名無しさん@ピンキー
08/11/06 23:58:58 X40eZVuO
ザフィーラァアアアアアア!
貴様なんて選び方を! けだものめ! いや、獣だけどさ(守護獣だ!)
アルフをそんな理由でめちゃめちゃにしているのか! くそ、ウラヤマ―いや、なんて酷いことを!
グリフィスの黒さはやはりシガー氏だとデフォルトか、だがヴァイス、貴様のエロゲー主人公のような状態は許せん!
幸せ生活か! ぁぁん?(嫉妬マ○ク状態)

とりあえずエリオ、説得力はないがヴァイスのアドバイスが一番いいと思うよ。
他のは鮮血の結末がまっている可能性が高いw

面白かったです、GJ!

112:名無しさん@ピンキー
08/11/07 00:06:26 8yB9hWL1
ゲ○ヤ「とりあえず、娘って名目で家族にしちまうって手も……」



     正直すまんかった。

113:名無しさん@ピンキー
08/11/07 00:07:18 4c668Zoj
>>110
GJです!
ザフィーラの意見にグリフィスはきっと大賛成したに違いないですね、これは。

>優れた男には多くの雌(おんな)を囲う権利があるんだよ
いや、その理屈はおかしい。……と一人思ってるヴァイス涙目!

114:名無しさん@ピンキー
08/11/07 00:21:14 KPqM7T6Y
>>110
畜生、俺のコーラを返せw
GJ!

115:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:02:29 N1VBPzlO
ク○ノ「最初に出会った笑顔の似合うあの子もいいけど、次に出会った物静かなあの子もいい
     なんて思ってるうちに、もっと前から近くに居たお姉さん的な年上女性とゴールインしてしまう
     人生は意外性に満ちている」

ユ○ノ「仕事が恋人ですが何か?」

116:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:06:04 KPqM7T6Y
ヴェ○ッサ「血の繋がらない姉に、怒ると怖い教育係、最近では新人のシスターたちが3人もいるね。
       無口な娘とボーイッシュな娘と元気な娘。ああ、忘れちゃいけないのが子狸ちゃんだ。
       あの娘にはもれなく4人の美女が付いてくる。え、犬? 提督さん家に婿養子かな」

117:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:07:28 QpLQitY/
・・・の割には、貴方のSSの主役率はかんなり低いッスね~

>>101
どの系統かぁ・・・・・。恋愛、友情、は問わず人間関係が崩れ去っていくような物が個人的に読んで見たいです

118:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:23:08 19OnmoTw
>>115
義娘がよく来る職場で言われてもなあ

なのは死後、ユーノがオットーと再婚することになり複雑な心境なヴィヴィオ
彼女がとった行動とは

A:あなたになんかパパは渡さない!!ヤンデレルート
B:私のことをちゃんと見てよユーノ君。娘と再婚ルート
C:オットーは私のものなんだからね!!血は争えないルート
D:ちゃんと面倒見てよねパパ♪3Pルート


正解はワッフルの後で

119:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:42:08 laMnc2HQ
>>101
ペンペン草の一本も生えないくらいに
ミッドを徹底的に破壊

そして数百年後
ある魔導師がその地に降り立って、過去の遺産を掘り起こしたら聖王ヴィヴィオ復活
そして芽生える恋


…なんじゃこりゃ

120:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:42:42 KPqM7T6Y
ヴォ○ツ「あれ、俺忘れられている? 職場には美人5人もいるんだが」
カ○タス「SSX知らない人もいますし」
アレ○クス「俺たちなんて」
ラ○ディ「フラグすら立たない」
ギャ○ット「ちょっぴりで良いんで、どこかに出してください」
恭○「リリなの界の悲○感か」

121:名無しさん@ピンキー
08/11/07 03:05:12 kGFc9RTZ
>>118
ちょっと待て

>義娘
ここは笑うところか?

122:名無しさん@ピンキー
08/11/07 03:10:50 kij7aHsJ
>>121
大人の男から見たら、小さい子供なんてみんな息子や娘みたいなモンさ。
懐いてくれてればなおさらな。

123:名無しさん@ピンキー
08/11/07 03:20:22 ov5oFpWE
>>101
Demarcation! Demarcation!

124:名無しさん@ピンキー
08/11/07 04:50:41 HThQV6w5
>>101
たまにはなのはさんが負けて死んでしまう話が読みたい
sts本編中でも三年後とかでもいいから
特定のカプ色とかは一切無しで

125:名無しさん@ピンキー
08/11/07 10:02:59 08XleVkg
つまりレイプされてショック死するなのはさん!?
おまけでヴィヴィオとアイナさんまで…

126:名無しさん@ピンキー
08/11/07 10:57:45 RS52bSzF
ヴィヴィオにチンコ入らないんじゃね? 鎧的に。

鎧のためセクロスできない鋼鉄の処女ヴィヴィオなんて妄想が…

127:名無しさん@ピンキー
08/11/07 11:15:19 Hx0cIYjU
JackyさんやANIMの触手モノのコアなやつみたいに触手でイキ殺すかい?
たとえばこのスレで例えると、ダークフェイトの1話で触手責めがどんどん過激に
なっていって強烈な絶頂負荷でフェイトそんイキ死んじゃったZE、みたいな。

まあオルタみたいに死んでも生き返らせて(または死ねないようにして)
絶望するほど絶頂漬けにしてココロ壊しちゃうってのも面白いけどね。

128:名無しさん@ピンキー
08/11/07 19:30:24 fpT60DAB
病んだはやてが家族を虐待し始め、日々エスカレートしていく肉体的・精神的いじめで
全員レイプ目になって家庭崩壊する八神家とか最高に鬱だと思うんだが、
こんなもん読みたいと思うのは多分俺だけだろう

129:名無しさん@ピンキー
08/11/07 19:52:29 oTIYqoMT
>>105
あああれはいい鬱だったな
も全てが過去のものになってしまっていてどうしようもない感じが特に

130:名無しさん@ピンキー
08/11/07 19:54:13 pCIUOob9
おっとここは鬱パロのスレですか?

131:名無しさん@ピンキー
08/11/07 20:28:19 2dH85fVR
いいえ、ここは凛々狩るなスレです
気を抜くと狩られます

132:名無しさん@ピンキー
08/11/07 20:56:46 mXdY9Oqb
>>41
だいぶ遅れたけど、うpお願いできますか?

133:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:04:45 PnkyYGCr
不穏な事喋ると、ピンクの砲撃をプレゼントされるスレですね

134:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:23:07 6c0wUbli
>>132
URLリンク(www.dotup.org)

そう言えば、最近なのはさんメインのSSって少ない・・・?



135:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:25:20 mXdY9Oqb
>>134
まじサンクス!!

136:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:43:04 3xZ/riPz
>>134
そう言われるとそんな気もするが……じゃあ誰が人気なのかと聞かれると
パッと出てくるキャラがいない
野郎だとヴァイス、グリフィス辺りをよく見る印象があるな

137:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:53:10 gzJb2+3w
>>105
スカ博士逮捕して、円満な感じで六課解散したけど、スバルとギンガを製造した奴らや、
ヴィヴィオを作った奴らが普通に今も非人道的な実験を行っているとか見てみたいな。
数年後に、販売された戦闘特化の完成型エリオクローンや機人の使用によるテロ組織の犯罪が起きたりするとか。
結局、解決には程遠かったので六課は道化みたいな、これだと欝にはならないか。

138:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:56:54 6c0wUbli
>>136
スマン、少ないって程じゃなかったよ
ただ、以前に比べて、スバル、ティアナ、ナカジマ家入りナンバーズ一同の出番が増えた気がしたんだ
なのはさんメインは勿論有る。けど以前に比べてちょっと減った?
フェイトさんは相変わらず。エロでも非エロでも多い

男性陣だと、鬼畜眼鏡が定着しつつあるグリフィスが異彩を放っている。というところ?
しかし出番で言えば、相変わらずエリオが一番多い。ヴァイスもちらほら

SSXの影響か、3期勢が以前に比べて比較的元気が良い。ような気がする。反面、1期2期勢が少々減速気味?
いつぞやみたいに、スレ内での各キャラの趨勢事情とか出ないかな?


139:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:57:33 N82R0H/R
相手がスカでさえなければ、簡単に取り締まれそうな気がするしなぁ。



140:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:10:55 2dH85fVR
>>138
職人さんによってジャンルやキャラに守備範囲があるように思うんだが、
更新がはやい職人陣に、野郎メインで書くのが得意な御仁が多いから相対的に見ると、少なく見えるんじゃないかと愚考。
あとは前、結構なペースで投下してた6B~氏が休眠してんのもそう見える一因かもしれん

141:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:14:09 61JqloBL
どうでもいいけど雑談自重

142:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:15:02 btGyrryp
スカだから取り締まれた気もするが…

ふと、思ったんだがヴィヴィオやスバルを作った組織以外に戦闘機人って
簡単に造れなさそうな気がする。そうなるとなんかなぁーって思う。

それよりもフェイトが保護した児童がフランクイェーガーみたく変な組織に
売られるor拉致されて、フェイトと戦うことになるってのもなかなか鬱な気が。

143:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:20:44 BaYCTBy+
まぁいいじゃん、以前ほどのペースじゃないし

144:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:30:38 piQ44JTB
>>110
GJ!!!
ザフィーはエリオに動物達の中では強い者は複数の妻をめとって子を産ませると教えるべきだった
グリフィス&ザフィーの意見、その二つをエリオが参考にすれば完璧だったのに
でも失敗するとキャロの目からハイライト消えそうなのが欠点だな

145:名無しさん@ピンキー
08/11/07 22:57:31 mvUzhaW0
>>142
引き取られた先がミカエルの眼みたいなところでとかか?

146:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:07:30 KPqM7T6Y
>>140
男なんで女性主観は難しいです。


147:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:10:11 N82R0H/R
………いや、それはさすがに…

148:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:11:29 pCIUOob9
女性の気持ちになるんだ

149:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:12:07 HThQV6w5
>>146
俺も男だけど、そんな事は無いと思う

150:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:13:29 61JqloBL
雑談自重

151:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:15:59 Hx0cIYjU
都築は書けるらしいな>女の気持ち
とらハの時に声優さんに驚かれたらしいし

原作なのはとか見事に少女漫画やってたしな

152:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:18:34 maeoRUUs
都築さんは女だし

153:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:20:06 b67VwtbB
>>110
この後フェイトさんの手によってザフィグリヴァはちょっと頭冷やそうかですね。
とりあえずエリオはザフィー案でキャロルーとも妊娠させてしまえばいいと思うよ!
Gj!

154:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:22:53 gzJb2+3w
>>145
うわ、それフェイトは絶望に陥るんじゃない?
クロススレだと、フェイトが保護した子供達は全てスカ博士のところで戦闘できるように強化改造されて、
その部隊の双璧がエリオとキャロだった。隊長はエリオだったかな?

聞きたいんだが、雑談は、やっぱり控えるべきなのかな?物凄い自分勝手な考えになっていたらすまないと、先に謝罪する。
雑談というか、ちょっとした個人の脳内妄想を書き込んで、それがネタというか、少しのアイディアになったりはしないだろうか?
ただ、何事も程々だっていうのはあるけど。

155:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:38:37 HThQV6w5
>>151
というかプロなら大抵書けるんじゃね?
女主人公書いてる人なんて珍しくないしね
ってか素人でも女性主観書いてる人はいっぱいいるでしょ、百合とかも多いし

>>152
都築は日替わりで性別が変わるんだっけかそういえば
NanohaWikiには普通に男と書いてあるがw

156:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:40:25 N82R0H/R
こういう流れになるたびに、やっぱしたらば辺りに避難所いらないかなって思うんだけど。


157:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:41:25 BaYCTBy+
>>140
職人さんのパラメーターが頭に浮かんだけど自重した

158:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:43:58 +oMGPfeh
>>156
理由を聞こうか

159:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:44:15 laMnc2HQ
いらんよ>したらば

いつものこのスレなら投下で埋まるもの
たまたま雑談が目立ったからってそういう場所を安易に作ると
住人が分散するぞ

160:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:48:22 N82R0H/R
最大の理由は、プロバイダのせいでアク禁されることが多いからなんだけどね。
すまんね、個人的な理由でw

161:名無しさん@ピンキー
08/11/08 01:34:32 RSLpaTOy
クロフェイの本番中にうっかりお邪魔しちゃってフェイトの
悪ふざけで引きずり込まれるティア、とか言ってみたりする…

いやなんか、この三人の絡みと右往左往するティアが急に読んでみたくなった

162:名無しさん@ピンキー
08/11/08 01:46:55 7NdKNBAk
引きずりこまれたその一回でクリティカルヒット、ギスギスする上司&部下ですね

163:B・A
08/11/08 02:33:30 Uj2OgFE8
誰もいないようなので投下します。



注意事項
・非エロでバトルです
・時間軸はJS事件から3年後
・JS事件でもしもスカ側が勝利していたら
・捏造満載
・一部のキャラクターは死亡しています
・一部のキャラクターはスカ側に寝返っています
・色んなキャラが悲惨な目にあっています、鬱要素あり
・SSXネタもあります、未聴の人は気をつけて
・主人公その1:エリオ(今回、出番なし)
     その2:スバル
・タイトルは「UNDERDOGS」  訳:負け犬
・スバルはひたむきなわんこで悪いこと、酷いことはしないって思っている人はスルーした方が良いかも。

164:UNDERDOGS 第三話①
08/11/08 02:35:04 Uj2OgFE8
正く死闘であった。
洗脳された姉は手強く、打ち込まれる拳は機械のように正確だ。姉と戦うことに迷いがあったとはいえ、
敬愛する師匠に鍛えられた技と魔法は悉く打ち破られ、容赦なくこちらの命を狩ろうとしてくる。
必ず姉を救い出すと誓ったはずのスバルも、一度は絶望に屈しかけた。
だが、相棒の言葉が折れかけた心を奮い立たせた。
苦しむ誰かを救うために魔導師になった。その理由を嘘にしないでくれというマッハキャリバーの訴えが、
倒れるはずだった体に再び力を漲らせたのだ。

『いくよ、ギン姉』

完全に迷いを捨て去ったスバルは、持てる力の全てを姉へとぶつけた。基礎トレーニングで培った頑強さ、
体で覚えたコンビネーション、勝利するという意志が込められた魔力付与攻撃。今まで学んできた全てを駆使して、
姉の立つ頂へと上り詰めていく。しかし、それでも足りなかった。力も技も魔法も、一つとして彼女を上回れない。
経験値の差がそれを許してくれない。どのような奇跡を起こそうと、その差を埋めることなどできなかった。
だから、スバルは残された唯一のチャンスに賭けた。ギンガはシューティングアーツを教えてくれた師だ。
彼女の弟子である自分の目にはその動きがハッキリと焼き付いており、土壇場で姉が人体のどこを狙ってくるのかがわかる。
故に、彼女に残された最後の希望は真正面から攻撃を受け止め、紙一重のカウンターを叩き込むことだった。

『一撃・・・必倒!』

『・・・!?』

打撃力は互角、しかしバリアブレイクは僅かにギンガが早かった。
繰り出される高速の螺旋。眼前に迫る死の一刺し。
その一撃が己を捉える刹那の瞬間を見切り、皮一枚を切らせて相手の防御を突き崩す。
その先にあるのはがら空きの胴体、そしてその内で禍々しい輝きを放つ旧き結晶を、スバルは確かに垣間見た。

『ディバイン・・・・バスタアァァァァッ!!』

渾身の砲撃が撃ち込み、スバルは辛うじて勝利をもぎ取ることができた。
熾烈な戦いで体のあちこちが軋みを上げており、人工皮膚が剝がれて剥き出しとなった機械が所々でスパークしている。
お気に入りのバリアジャケットも血だらけでボロボロだ。それでも、スバルは自分が師との約束を果たせたのだと安堵した。

『ギン姉・・・・・』

『スバ・・・・ル・・・・・』

『ギン姉、意識が・・・・・・・』

『スバル・・・・っ!?』

ボロボロの体を引きずりながら、ギンガは後ろへと這っていく。そして、近づこうとしていたスバルを大声で制した。

『ダメ、来ないで!』

『ギン姉!?』

『私の中のレリックが、爆発する・・・・・スバル・・・・すぐに逃げて!』

『そんな・・・ギン姉、今助けに・・・・』

『いいえ、あなたは死んではダメ・・・・さよなら、スバル』

『ギン姉!!』


165:UNDERDOGS 第三話②
08/11/08 02:35:41 Uj2OgFE8
制止を無視して踏み込んだ瞬間、スバルは水色の壁にぶつかって尻餅を着く。
マッハキャリバーが自動詠唱したプロテクションにぶつかったのだ。
直後、膨大な魔力が渦を巻き、ギンガの体が内側から膨れる様に破裂して大地を震撼させるような大爆発が起きる。
大好きだった姉は、そうしてこの世から去っていった。





「ギン姉!?」

飛び跳ねる様に毛布を蹴飛ばし、飛び散っていく姉へと手を伸ばす。だが、手は虚しく空を切るばかりで何も掴めない。
視界に飛び込んできたのは瓦礫で埋もれた町並みではなく、半ば風化した石造りの壁と、乾いた地面で小ぢんまりと
毛布に包まっているイクスの寝顔だった。
冷静さを取り戻した思考が、ここが3年前の廃棄都市区画ではなく仮眠を取るために潜り込んだ無人の廃屋であることを理解していく。

「また、あの夢・・・・・」

3年前のあの日から何度も見ている悪夢。イクスと出会い、1人ではなくなってからは長らく見ていなかったのだが。

(何かの前触れかな、これ)

不快な汗を手で拭い、呼吸を整える。近くの川から漂う湿った空気が心地よくて、萎えた気力がいくらかマシになった。
スバルはこの3年間、単身でスカリエッティを追いかけていた。奴は基本的にゆりかごにこもりきりだが、
ごく稀に地上を訪れることがある。通信では済ますことのできない用事、例えば自分が手がけた作品の最終チェックなどを行うためだ。
故にスバルはミッドチルダのあちこちを放浪し、関係のありそうな施設に潜入して情報を集めている。
無論、非人道的な研究を行っているそれらの施設は例外なく破壊してきた。人助けを夢見て魔導師になったはずが、今では立派なテロリストだ。

《お目覚めですか、相棒》

「マッハキャリバー? うん、おはよう」

《随分とうなされていましたが、またあの夢を?》

「うん。長いこと見てなかったから、ちょっとショックが大きくて」

《お辛いようでしたら、次のミッションは延期しましょう。お体への負担も溜まっていますし、最低でも後半日の休養を推奨します》

「駄目、予定通りこれからしかける。2時間眠れただけでも十分だよ」

《相棒・・・・・》

頑なな主の言葉に、マッハキャリバーはこれ以上忠告しても意味はないと察して沈黙する。
彼女の頑固さは筋がね入りだ。今更、自分が進言したところで改めることはないだろうし、頑固じゃない彼女は彼女ではない。

「ごめんね、マッハキャリバー。こんなことに付き合わせて。お前はこんなこと、本当はしたくないよね」

《相棒、私はあなたのバディです。あなたが私のことをそう呼んでくれた時からずっと。だから、これからもずっとあなた共にいます》

「けど、マッハキャリバーが言っていたお前が造られた理由、あたしはちっとも果たせていない」

《信じています。また、あなたが誰かのために走れる日が来ることを。それまでは、代わりに私があなたの命をレスキューします》

「マッハキャリバー・・・・・うん、ありがとう」

そのためにも、必ずスカリエッティを倒さねばならない。それから先、自分がどうなるのかは、またその時に考えるしかない。
今はまだ、考えるのではなく行動する時だ。



166:UNDERDOGS 第三話③
08/11/08 02:36:19 Uj2OgFE8



廃屋での仮眠を終えて一時間後、準備を済ませたスバルは行動を開始した。
イクスは戦闘能力が皆無なため、潜入活動をする時には足手まといにならぬよういつも安全な場所で待機してもらっている。
今回の場合は、休息を取った廃屋である。あそこは街や潜入する施設から離れていて、周りには隠れられそうな岩や茂みがたくさんあった。
訳あって逃亡生活を続けていたイクスは危険を察知して隠れるのも上手いため、待機させておくには絶好の場所だ。
もちろん、保証はされていないので不安がないと言えば嘘になるが、数ヶ月も一緒にいればすっかり慣れてしまった。
連絡用に通信機も持たせてあるし、いざとなればウィングロードを使って最短距離で駆けつけることができる。

『・・・・あー・・・・あー・・・・聞こえていますか、スバル?』

「よく聞こえています。通信機の感度、バッチリですね」

『はい』

マッハキャリバーから聞こえてくるイクスの声は、鈴の音のようにハッキリと聞き取ることができた。
彼女に持たせた通信機はクロノ達と離反する際にちょろまかしてきた物で、発信機も兼ねた優れものだ。
かなりの遠距離まで電波が届く上、落としても水に漬けても壊れないようにできている。

『ではスバル、参りましょう』

「了解、ミッションを開始します」

通信を切り、スバルはゆっくりと頭上の蓋を押し空ける。
最初に見えたのは剥き出しのパイプと数字が刻まれたコンテナだ。人の姿は見えないが、足音らしきものが聞こえる。
それが遠ざかるのを待ってから、スバルはそっと潜り込んでいたコンテナから音もなく忍び出た。
物資に紛れての潜入。古典的な手だが、施設の規模自体が大きいので運び込まれる物資の量も多く、
また荷物のチェックはコンピューターによるID方式を採用しているのでコンテナの奥底に隠れれば誤魔化すことも難しくはない。

「潜入成功です」

『言う必要もないことですが、できるだけ見つからないように行動してください。そこはかなり規模が大きく、警備も厳重です。
いくらスバルでも、全部を相手にはできません。発見されればアウトです』

「わかっています。サポート、よろしくお願いしますね」

『任せてください』

イクスの頼もしい言葉に、スバルは苦笑する。まるで、機動六課にいた時のようだ。
自分が前線で戦い、状況に応じて隊舎からの情報支援が行われる。さながら、今のイクスはロングアーチだ。
実際、イクスの知識が役に立ったことは多い。古代ベルカ時代の生まれであるため、ロストロギアや質量兵器に詳しいのだ。
突っ込んだ専門的な知識までは把握していないが、機械の動かし方や銃器の扱い方は彼女に聞けば一通りのことがわかる。
余り褒められたことではないが、彼女のおかげでスバルのテロ活動は非常にやりやすくなった。

(さて、位置的にここは西側の倉庫か。外から見た時は出入り口は正面の大きな扉だけだったけど・・・・・・・・まずいな、見張りがいる)

怪物の口のように開けられた出入り口の左右に、警備用のガジェットⅢ型が2体、鎮座している。
ここからは見えないが、奥の方でまだ誰かが物資の積み下ろしをしているようだ。
そこでスバルは索敵用の魔力球で周囲を探り、隅っこの方でコンテナに張られたラベルの確認をしている作業員を見つけると
足音を忍ばせながらそっと背後に忍び寄って首筋に手刀を叩き込んだ。そして、気絶した作業員を抱きかかえて物陰に引きずっていき、
身につけている衣類や身分証明書を頂戴する。大柄の男性だったので多少、作業着のサイズが合わなかったが、そのおかげで胸の膨らみが目立たなくて済みそうだ。

167:UNDERDOGS 第三話④
08/11/08 02:37:09 Uj2OgFE8
(そういうことだから、ごめんね)

下着一枚になった男の手足を拘束してコンテナの中に隠し、スバルは堂々と正面の出入り口から倉庫の外へと出ていく。
警備用ガジェットがジッとこちらを睨んできた時はさすがにヒヤッとしたが、作業着の胸のIDを認識して本物と誤認したのか、
特に何をするでなく元の位置に戻っていった。





結果から言うと、この施設にはスカリエッティはいなかった。
ただ、丸っきり収穫がなかったわけではない。北の研究棟で行われているある研究が上手くいっていないこと、
そしてその研究のために1騎の融合デバイスが先週からこの施設に連れて来られたということがわかった。
スバルの知る限り、管理局が保有する融合デバイスは2騎しかなく、うち1騎は元上官であるシグナムと共に
管理局を離反している。ならば、ここにいるのは担い手を失った彼女である可能性が高い。

『では、ここにあなたの元上司が?』

「ええ、いると思います。自主的になのか、無理やりなのかはわかりませんが」

恐らくは、後者だろう。彼女は八神はやてと共にゆりかごに突入し、そのまま帰って来なかった。
てっきり死んだものと思っていたが、どうやら研究用に生かされていたようだ。

「相棒、ここの端末からダウンロードしたプラントの地図を出して」

《All right》

空中に投影された仮想ディスプレイに地図が表示され、現在地に光点が灯る。
今、自分がいる兵器製造棟はプラントの東側にあり、一般作業員が立ち入り禁止となっている区画は北側に密集している。
怪しいのは大型試験場に隣接された建物だ。先週から警備が厳重になり、ロストロギア関連の研究者が頻繁に出入りしているらしい。
双眼鏡で確認したが、窓には鉄格子が嵌められていて周りには有刺鉄線が張り巡らされている。
あれは侵入を防ぐためというよりも、脱走を防ぐためのようなものに見える。

『変わりませんね、いつの世も』

「イクス?」

『管理局は、その融合デバイスの少女を使って何か善からぬ企てをしているのでしょう?』

「確証は・・・・ありませんが」

『古代ベルカでは、人体操作技術は王族の特権でした。王は国の矢面に立って国土を守り、戦場では先陣を切って敵兵を倒す。
ですが、そのために陰で多くの命が失われていきました。国のため、民のためと非道な実験を捕虜や犯罪者に重ね、
そうして培ったデータを基に王は我が身に処置を施す。平和や繁栄を求める陰には常に歪みがあることは事実です。
それは否定しません。しかし、古代ベルカと今のミッドは・・・・・・』

「同じ道筋を辿っている?」

『スバル、争いは一方通行ではありません。我々がナイフをかざせば敵は銃器を持ち出し、我々が魔法で身を守れば、
今度はAMFと戦闘機人でそれを打ち破ろうとしてきます。軍拡競争に終わりはありません』


168:UNDERDOGS 第三話⑤
08/11/08 02:38:00 Uj2OgFE8
「ミッドと・・・・・・管理局と同じことが、他の世界でも起きると?」

『わかりません』

通信機の向こうで、イクスの声が消沈する。
古代の戦争を生き抜いた彼女の言葉は重く、スバルは反論することができなかった。
彼女の言うように、戦う相手が強大になれば抗うためにより大きな力が求められる。
今、下のベルトコンベアで運ばれている兵器の数々も、直に旧式となって新しいものに取って代わられるだろう。
たった1人の男の欲望が波紋となって、世界中に広がった。その結果が、今の混沌とした繁栄だ。
その時、踵が地面を蹴る甲高い音が左右から同時に響いた。即座に音の反響から位置を割り出したマッハキャリバーが警告を発する。

《警告、何者かが近づいてきています。この反応は、戦闘機人です》

(見回り!? まずい、ここには隠れられるところがない!)

スバルが息を潜めているのは人気のない渡り廊下に通じている階段の踊場だ。一歩前に踏み出せば遮蔽物のない通路があり、
階段を降りれば大勢の作業ロボットが居並ぶ作業場に出ることができる。廊下側から見回りが来ている以上、逃げ道は下しかない。
だが、間の悪いことに複数の人間の話し声が下からも聞こえてきた。

「やれやれ、館内禁煙は辛いぜ」

「安全のためらしいが、喫煙所くらい造れってんだ。何が悲しくて隠れて吸わなきゃならないんだか」

「見つけたのは俺なんだ、みんな感謝しろよ。それと、絶対に火災報知器鳴らしたりするな」

最悪だ。警備用ガジェットなら奪った作業着のIDで切り抜けられるかもしれないが、人間の目までは誤魔化せない。

(強行突破? ううん、まだ騒ぎを起こすわけにはいかない。何か、何か考えないと)

『落ち着いて、スバル。まだ彼らが来るまで少し時間があります。何か、役立ちそうなものは周りにありませんか?』

「そんなこと言われても、こんな綺麗な・・・・・廊下・・・・・・に?」

そっと足を退けると、数本の煙草の吸殻が落ちていた。それと同時に遠くから微かに聞こえるファンの音。
跳ね上がりそうになる心臓を必死で宥めながらその音を辿ると、壁の高い位置に設けられた排気ダクトがそこにあった。
階下から聞こえた男達の会話から察するに、彼らはここでこっそり煙草を吸う気でいるようだ。
確かに、ここなら立ち上った煙は排気ダクトを通じて外部へと流れていくので火災報知機を鳴らしてしまう可能性は低い。
意を決したスバルは即座に排気ダクトに被さっている網を取り外し、持ち前の腕力で壁をよじ登ってダクトの中に潜り込む。
そして、見回りや作業員達が来る前に内側から網をもう一度取り付け、外れないように接合部を魔法で溶接しておく。
直後、3人組の男達がその真下にやって来て、気だるそうに愚痴を零しながら煙草に紫煙を立ち上らせた。

(間に合った・・・・・・)

ホッと胸を撫で下ろし、男達に気づかれる前にダクトの奥へと進んでいく。地図と照らし合わせてみたところ、
このダクトは目当ての研究棟の方まで伸びているようだ。ダクト内は狭い上に胸が邪魔をして進むのに苦労するが、
誰かに見つかることはないので自由に動くことができる。戦闘機人であるスバルは視覚の設定を少し弄るだけで暗闇にも対応可能だ。
そうして500メートルほど進んだところで、スバルは新たな排気ダクトを発見した。
位置的に研究棟の西部、大型実験施設のすぐ近くだ。外に出て見回りと鉢合わせなどという間抜けなことにはならないように、
倉庫の時と同じくサーチャーを先行させて様子を探る。そして、付近に人気がないことを確認すると、
入った時と同じように網を破壊して外の廊下へと着地する。瞬間、マッハキャリバーが通信の着信を告げた。

《相棒、通信です》

「通信? イクスから?」

《いえ、周波数が違います。彼女ではない》

「・・・・逆探知、できるね」


169:UNDERDOGS 第三話⑥
08/11/08 02:38:39 Uj2OgFE8
《お任せを・・・・・・繋ぎます》

空中に仮想ディスプレイが展開される。しかし、画面は砂嵐で何も映らない。
聞こえてきた音声もノイズだらけで非常に聞き取りにくかった。

『・・・スバル・・・・ナカジマ・・・・・・』

「・・・・そうだ」

『うまく切り抜けられたようだな。君が排気ダクトに潜り込まなかったら、俺が騒ぎを起こして引きつけるつもりだった』

(見られていた?)

『故あって、君と協力したい。彼女を助け出したいんだろう?』

「どうしてそれを!?」

『そんなことより気をつけろ。君が今いるところには、赤外線センサーが仕掛けられている。触れれば警報が鳴る仕掛けになっている。
サーモグラフィは持っているかい?』

「持っていない。視覚の設定を弄れば見えるかもしれないけれど、やり方までは知らない。明暗を調節できるくらいだ」

『なら、デバイスに赤外線視認の術式を送ろう。エリアサーチで応用できるはずだ』

「あんた、いったい・・・・・・・」

『彼女は今、実験施設にいる・・・・・・・・スバル、これからは俺が君を守る』

そこで一方的に通信が切られてしまう。逆探知の結果、通信は施設内から送られてきたようだ。
会話の内容から、さっきの兵器製造棟にいるのかもしれない。ひょっとしたら、それよりも前から見張られていた可能性もある。

《相棒、送られてきたデータは確かです。モニターに表示します》

再び開いた仮想ディスプレイには、通路を縦横無尽に走る赤外線が映し出されていた。
均等に配置されずに数本が斜めに重なるように伸びており、通り抜けるのはかなり苦労しそうだ。
赤外線に引っかからぬよう、サイズの合わない作業着を脱いで身軽なインナー姿になってからスバルは実験施設へと続く通路を進んでいく。
こういう苦労をする度に、スバルはどうしてこんなことをしているのかと自分を責めたくなってくる。
人助けをするために管理局に入ったはずだ。
誰かの力になるために、どこかで泣いている子の涙を止めるために、魔法の力を身につけたはずだ。
なのに、どうしてそれとは正反対のことを自分はしているのだろう。
そんな答えの出ない自問を繰り返しながらも、スバルは赤外線の網を潜り抜けていく。そして、最後の1本を潜ったところで、
緊張の糸が途切れてその場に座り込んだ。

『抜けましたか?』

「ええ、何とか。イクス、さっきの通信をどう思いますか?」

『こちらの周波数を知っていた、というのが気になります。と言っても、公共の電波なので傍受自体はできなくはありませんが』

「ひょっとしたら、もっとずっと前から見張られていたのかも。イクス、そっちに敵の気配は?」

『今のところは大丈夫です。スバル、とにかく今は彼女を救出するのが先決です。
実験施設はそこの角を左に曲がったところですね、出てきたところを待ち構え・・・・・・・・・・・・・』

イクスが言い終わる前に、耳をつんざく様なサイレンの音が響き渡る。警報が鳴ったのだ。


170:UNDERDOGS 第三話⑦
08/11/08 02:39:20 Uj2OgFE8
「どうして、赤外線には触れていないのに!?」

『スバル、まずいことが起きた。彼女が逃げ出したようだ。追っ手を引きつれてそっちに向かっている』

「トラブルメーカーなところは相変わらずか。わかった、こっちで確保する」

『こちらは脱出の準備をしておく。彼女を確保したら右に逃げるんだ。そこの壁を破壊すれば、すぐに外に出られる』

駆け足の音と小さな少女の悲鳴が耳に届き、スバルはバリアジャケットを展開して壁際で息を潜める。
そして、身長30cmくらいの銀髪の女の子が視界を横切ると通路に飛び出し、
彼女を追いかけていた4人の戦闘機人に飛びかかった。突然の乱入者に驚いた彼女達は、ほんの一瞬だけ反応が遅れてしまう。
その隙にスバルは左フックを一番前の戦闘機人に叩き込み、ローラーが通路を滑る勢いのまま右ストレートを2人目の顔面に打ち込む。
驚愕から覚めた残りの2人も装備しているガンナックルを向けてくるが、それよりもスバルが蹴りを叩き込む方が早かった。
まとめて2人を吹っ飛ばし、通路を跳ねたところで追撃の拳を真上から叩き込む。強烈なその一撃は易々と2人の腹部を貫通し、
迸る水色の光が内部から肉体を粉々に粉砕する。

「痛・・・・・・」

軋みを上げる右腕を押さえながら、返り血で汚れた右腕を持ち上げる。
振り返ると、不安げにこちらを見つめる少女の視線があった。
リインフォースⅡ。かつての上司、八神はやてが所有していた融合デバイスにして彼女の大切な家族。
そして、機動六課の前線司令としてスバルを始めとする前線メンバーを統括する役目を担っていた少女だ。

「お久しぶりです、リイン曹長」

「スバル・・・・殺しちゃった・・・ですか?」

「ええ、壊しました」

淡々と告げられた言葉が、逆に恐ろしさを醸し出していた。
言うならば、青白く燃える高温の炎。もしくは痛みを通り越して熱さを感じさせるまでに冷え切った氷のようだ。

「何も、殺さなくても・・・・・・・」

「量産型は機能を停止させない限り、何度だって立ち上がってくるんです。ほら、こんな風に!」

振り向き様に拳を握り、背後からリインに飛びかかろうとしていた戦闘機人の頭部を打ち砕く。
強靭な肉体を誇る戦闘機人といえど、全身を統括しているのが脳であることに変わりはない。
頭部を失った戦闘機人は人形のように体を硬直させ、そのまま動かなくなった。

「もうこの人は人間じゃない。人間の心は全部消されて、ただ生かされているだけの死体。
壊してあげなきゃ、痛みも感じない闇に囚われたままなんです」

スバルのような生まれつきの戦闘機人と違い、後天的に肉体を機械化した人間は自分が変わってしまったことにショックを受けて精神を患うことがある。
人間にとって、自己とは生まれてから共に育ち、最も身近に感じてきた己の肉体までを指すのである。心だけでは人は生きていけない。
機械の体というアイデンティティを持たない者は大多数が機械であることに耐えられず、精神崩壊を起こす。
開発初期はそのようなことが度々起こったのだそうだ。そのため、量産型戦闘機人は薬物やサイコセラピーで自我を消去し、問題が起きるのを防いでいる。
それは同時に、彼女達が人間としての最低限の尊厳すら失ってしまったことを意味している。

「壊さなきゃ・・・・壊してあげなきゃ、この人達は解放されない」

「けど、元々は人間だったんでしょう!?」

「・・・・・・」

リインの言葉が研ぎ澄まされたナイフのようにスバルの心を抉る。
そんなことは言われなくてもわかっている。わかっているが、どうしようもないのだ。
どんなに頑張っても、救えないものはある。助けられない命はあるのだ。


171:UNDERDOGS 第三話⑧
08/11/08 02:39:52 Uj2OgFE8
「リイン曹長、話は後です。脱出を・・・・・・!」

脱出しようと言いかけた瞬間、スバルは形容し難い悪寒を感じた。
魔法や機械的なセンサーが反応したのではない。研ぎ澄まされた五感と第六感。
実戦の中で培われた経験則が、大気を引き裂きながら迫るエネルギー弾を察知したのだ。

《相棒!》

「リイン曹長、伏せて!」

跳躍と着弾はほぼ同時だった。飛来したエネルギー弾は通路に反射して弾け、夏の夜の花火のように儚く消えていく。
キュルキュルとローラーが地面を擦る音に、スバルは血管の中の血液が沸騰したかのような錯覚を覚えた。
忘れたくても忘れられない。暗闇の中から現われたのは、燃えるような赤毛と禍々しい金色の双眸。
3年前にギンガを連れ去り、蹴りを交わらせた仇の1人。

「やっと会えたな、タイプゼロ・セカンド」

「・・・・戦闘機人・・・・ナンバーズ・・・・・」

「まだ名乗ってなかったな。ナンバーズが9番、“破壊する突撃者”ノーヴェ。お前をぶっ壊す奴の名前だ!」

宣言と共に、ノーヴェの右手に装着されたガンナックルから無数の高速直射弾が連射される。
広範囲にばら撒くように撃ち出されたガンシューターは牽制だ。まず相手の動きを封じ、隙を作らせてから必殺の一撃を叩き込む。
あまりにも教本通りな攻撃。だが、それをわかっていながらもスバルは防御を選択せざる得なかった。彼女の後ろには、
度重なる実験で疲弊しているリインがいる。

「くっ・・・・・彼女は、研究材料じゃなかったのか!?」

「はっ、失敗した研究の素材なんざ必要ねぇ。ドクターから廃棄処分のお達しも貰っている」

「失敗・・・・・・」

「あいつら、戦闘機人に融合デバイスを持たせられないか研究していたです。けど、機械の部分が多い戦闘機人じゃ相性が悪くて、
成果が出なかったんです」

「そういうことだ。だからまとめてぶっ潰れろ、セカンド!」

ノーヴェの足のジェットエッジに火が灯り、高速回転から繰り出された強烈な回し蹴りがスバルの張ったプロテクションを蹴り砕く。
3年前とは比較にならない強力な一撃。パワーもスピードも、あの時より格段に向上している。だが、それは何も彼女だけではない。
必殺を賭して繰り出された蹴りは、スバルの左肘で受け止められていたのだ。高速回転するブレイクギアは触れたものを全て粉砕する
魔のうねりだ。だが、スバルはそれが自身を捉える前にノーヴェの足の甲を肘で押さえ、蹴りが命中するのを防いだのである。

「何を勘違いしているんだ・・・・・・・・」

地獄の底から響く様な低い声で、スバルは宣告する。

「破壊されるのは、お前の方だ!」

瞬時に攻防が入れ替わり、迫りくる拳を蹴りの反動を利用してノーヴェは回避する。
すかさずスバルはマッハキャリバーを走らせ、カートリッジをロード。全身に循環する魔力をリボルバーナックルの内部に集中、
軋むように火花を散らすナックルスピナーによってその威力を増幅させ、引き金の引かれた実弾デバイスの如く拳を振り上げる。

「リボルバァァァァァシュートッ!!」

ナックルスピナーの回転から撃ち出された真空の渦がノーヴェの脇腹を掠める。
破壊力こそ乏しいが、衝撃波によって広い範囲を攻撃できるリボルバーシュートは狭い通路でこそ真価を発揮する。
だが、大気を引き裂いたリボルバーシュートはスバルが意図したものよりも遙かに小さかった。
本来ならば通路の半分をカバーできるほどの衝撃波が、まるで扇風機の風のように弱々しい。
そのため、深手を負うはずだったノーヴェの体は横腹をほんの少し削られただけで済んでいる。
そこでスバルは気づいた。自分の体に重く圧し掛かる重圧感を。

172:UNDERDOGS 第三話⑨
08/11/08 02:40:59 Uj2OgFE8
(これは・・・・まさか・・・・・)

「ここがあたしらの息がかかった施設だって忘れたか? 特盛りのAMFだ、身動きすら取れないまま潰されちまえ!」

「・・・・腕が重い、それに息が・・・・・・」

魔力の結合を阻害するAMFにより、スバルのリンカーコアはごく簡単な魔法を行使するだけでも負荷がかかって魔力が削られる。
まるで重い荷物を背負わされたまま何十キロもマラソンをさせられたかのような疲労感に、全身の細胞が酸素を求めて暴れ狂う。
そんな呼吸すらままならない状態のスバルに、ノーヴェは容赦のない蹴りの連打を放った。
右から、左から、流れるような動きでスバルを狩りたて、ジェットエッジの餌食にせんと迫る。
体に鞭を打って何とか攻撃を搔い潜っていたスバルは、その動きにどこか既視感を覚えた。
まともに戦ったのは僅かに1回、それもごく短い時間だけだ。当然、彼女の戦い方はほとんど記憶に残っていない。
なのに、今の彼女の動きを自分は知っている。いや、頭ではなく体で理解している。
この動きは、シューティングアーツだ。

「どうしてシューティングアーツを!?」

「違うな、こいつはブレイクライナー。あたしのISだ!」

暗闇に黄色のレール“エアライナー”が走り、その上をノーヴェは疾走する。
咆哮を上げるジェットノズル。噴射推進によって加速したノーヴェはそのまま跳躍、ブレイクギアの回転によって
圧縮されたエネルギーをジェットエッジの先端に集め、スバルの胴体目がけて解き放つ。

「リボルバーキャノン!」

「・・・!」

紙一重で身を捩り、攻撃を回避する。ノーヴェのキックが打ち込まれた壁は杭打ち機でも打ち込まれたかのように陥没しており、
まともに食らえば機械の体を持つ自分でも一たまりもない。

「避けるなよ・・・・イラつくだろ。3年前にお前にやられた傷がさ・・・・・足が疼くんだよ・・・・・
お前を壊せって、煩いんだよ!」

「恨みならこっちにもある。お前は、ギン姉を傷つけた」

「チンク姉を傷めつけてくれたよな、お前」

「だったら・・・・・・」

「恨みっこなしだ!」

同時に駆け出した2人の拳が激突する。
唸りを上げる魔力と戦闘機人エネルギー。零距離でぶつかったリボルバーシュートとガンシューターが空間を震わせ、
それを合図に両者の拳と蹴りが苛烈な応酬を開始する。どちらもクリーンヒットすれば一発で相手を打ちのめすことができる
威力を秘めて攻撃。それがぶつかっては弾け、互いに決め手に欠けるまま2人はもつれ合うように壁に激突する。
丁度、スバルがノーヴェの上に覆い被さる形で。お互いに関節を決めているので身動きが取れず、攻撃もできない。

「・・・何で、そんなに動けるんだ」

「忘れた? あたしだって、お前と同じだ!」

スバルの青い瞳が見る見る内に金色へと染まり、腕に込められた力が増していく。
戦闘機人モード。普段は意図的に封印しているスバルの奥の手、いや真の姿と言っても良い。
悪鬼の如きその形相は、相対しているノーヴェと瓜二つであった。



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