08/11/13 15:00:19 yaqwWhwl
「ナツルさん……ひどいです……」
「本当にごめん!」
あのあと、俺は紅音に土下座し続けていた。紅音はトリガーハッピーの猛犬ではなく、すっかり大人しい眼鏡の図書委員に戻っていた。
部屋はきれいになっている。俺が果てた後、紅音が掃除してくれたらしい。
「責任……取ってくださいよ……」
「わかったから!ごめん!本当にごめん!」
「ならいいです……」
え?いいの?心なしか紅音が「初めてがナツルさんでよかったです」とか「二人に差がついたし……」とか呟いた気がする。
しかし、どーすんだ。妊娠したんじゃ……。
「大丈夫ですよ」
そう言ったのは俺でも紅音でもない。臓物アニマルのハラキリトラである。
「ケンプファーにそんな心配はありませんよ。何せ戦うための存在ですし」
え?そんな理由で大丈夫なの?便利すぎじゃね、その設定。っていうかもしかして…
「お前、見てたのか?」
「ええ、バッチリと。ナツルさんも意外と鬼畜ですねぇ」
「てめえ!」
俺は跳ね回るハラキリトラを追い回し、紅音は紅く俯いていた。この騒ぎの後、水琴がやってきて、再び追われることになるというのは別の話