【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】at EROPARO
【絶望先生】久米田康治エロパロ総合 Part19【改蔵】 - 暇つぶし2ch14:266
08/11/04 16:02:35 qRtj3TIq
万世橋わたるは不機嫌だった。
何がどう悪い、というわけではない。
ただ、ちょっとした事でイライラしてしまう。気に障ってしまう。
今日の彼は行きつけの店での買い物の帰り道。
電車に揺られながら、外界の事に煩わされぬよう、わたるはイヤホンから流れる音楽にだけ集中していた。
だから、わたるがそれに気付いたのはほんの偶然の事だった。
何かが聞こえたわけでも、見えたわけでもなかった。
ただ、何か気配のようなものとしか言いようの無いものを感じて、わたるはその方向に視線を向けた。
列車の窓際、すぐ横に立つサラリーマン風の男性の向こうに見える二人の人物。
小柄な、ひょっとすると小学生かもしれない少女と、背後に立つ中年男性。
その様子が何かおかしい。
少女の小さな体が、小刻みに震えていた。
背後の男の手の平が、少女の体に触れている。指先が蠢いている。
周囲に不審がられぬよう慎重に、しかし確実に少女を捕らえて逃さず、男は少女の体にいやらしく指を這わせていた。
少女は悲鳴を上げない。いや、上げることが出来ないのか。
「…………い…や…」
耳を澄ませても、かろうじて聞こえるか聞こえないかの小さな声。
満員電車の喧騒の中では、かすれて消えてしまうようなほんの小さな悲鳴。
それが、少女の精一杯のようだった。
「…………」
前述のごとく、わたるは不機嫌だった。
その上、わたるは目の前の痴漢男のような輩が大の嫌いときていた。
ぶちん。
何かが、頭の中で切れるような、そんな音を聞いた気がした。
「ちょ、ちょっと君、何をするんだ!」
わたると痴漢の間に立つ、自分の隣で何が起こっているのか気づいてもいない、呑気なサラリーマンを押しのける。
体を無理やりにねじ込む。
ぎりぎりで右腕が届いた。
痴漢に夢中になっている男の腕を、わたるはぐいと掴み上げた。
「な、なんだぁ!?」
不意を突かれた痴漢男の、間の抜けた声はわたるをさらに苛立たせた。


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