パワポケでエロパロ7at EROPARO
パワポケでエロパロ7 - 暇つぶし2ch650:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:07:48 acQsgi/s
ハタが刺さった白瀬、桐生、リコに攻められる無ハタの主人公が見たい

651:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:14:24 NfoMDO+y
なんとか間に合ったかな?

652:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:17:04 A+ff4EVV
>>651
ちょうど今から投下しようと思っていたところです
というわけで投下します。

653:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:17:37 A+ff4EVV
「っうう…ぐすん…うう…ひぐっ…」
「………(うーん、参ったな…)」

小波は困惑していた。ミーナに促されるまま錯乱して駆け出していった華音を追いかけ、ようやくつかまえて、
そのまま近くの行きつけの飲食店に連れて来たはいいものの、一向に彼女は落ち着きそうにない。
普段あれほど強かで気丈な華音は、まるで子供のように泣き続けていた。
そもそもこうしてプロ野球選手になるまで野球一筋で生きてきた小波にとって、
泣き止まない女性をなだめたことなどあるはずもなく、どう接してやればいいのか分からなかった。
小波はとりあえず華音の好物とビールを注文した後、華音の背中をさすってやることにした。

「…大丈夫か、華音?」
「……」

驚いたのかこちらをちらりと見たが、少しだけ落ち着きを取り戻したようだ。
何とか話を聞いてくれそうなくらいに落ち着いたのを確認して、小波は少しずつ話し始めた。

「…ええっと…確かに華音のやったことはひどいことだけどさ…でも、よかったじゃないか、ミーナさんが無事だったんだから。」
「……」
「だって、もしミーナさんが死んじゃっていたら、誤解は解けないままで、華音もお父さんを恨んだままだった。
それに、記者としてミーナさんに勝ちたいって言ってたけどさ、勝負する相手がいなくなっちゃったら
どうしようもないだろ。もし華音の目論みがうまくいっていたとしても、きっと一生後悔することになっていたと思うんだ。」
「……」
「それに、ミーナさんなら許してくれるって。もし万が一許してくれなくても、俺も一緒になって謝るから…

その時、それまで無言だった華音は突然テーブルをドンッと叩き、小波の話を遮った。

「って、うわあ!」
「…わかってる、わかってるわよ!それぐらい。でも、これだけは言わせて。
あたしだって、その勘違いでどれほど苦しんできたと思ってるの!
お父さんもお母さんも、そんな大事なことを恥ずかしいからってあたしに言わないで黙っているなんて、ひどいわ!
おかげで、取り返しのつかないことになりそうだったじゃない!」
「か、華音!?落ち着けって!」

しまった、と小波は思った。
こういうとき、あまりくどい言い方をするのは逆効果である…
一つ利口になったのはいいものの、結果として火に油を注いでしまった。
周囲の視線がこちらに集まってくるのを感じ、小波は慌ててなだめるようとするが、もはや手遅れだった。

「うるさいわね!ああ、もう!こんなことがあって、飲まずになんていられないわ!」
「あ、おい!」

半ばヒステリー気味でそう言った華音はヤケ気味にビールを流し込んでいる。
─ある意味立ち直りつつあるとも言えるのかもしれないが。
こうなってしまった以上、華音の収まりがつくのを待つしかない。
そう直感した小波はため息をついて、自分も飲み始めた。

654:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:18:33 A+ff4EVV
飲み始めてから2時間が経とうとしている。酒には割と強い華音もさすがに出来上がっており、
今はさきほどのヒステリーから泣き上戸へと変わっていた。

「…ヒック…どーせ、あたしはワガママで…ダメダメで、ミーナの足元にも及ばない三流記者ですよーだ!…ぐすん」
「(返答に困るなあ…)…なあ、さすがにもう飲むのはやめといた方が…」
「…バッカねえ、これくらい…ヒック、どうってこと、…な…」

小波は適当に相槌をうったり、うなずいたりして、なんとかやり過ごしていたが、やがてそれも終わりのときがきた。

「あ………もーだ、め…」
「華音?!…あ…寝ちゃったのか…」

ほどなく崩れ落ち、寝息を立て始めた華音を小波はタクシーを呼んで家まで送り届けた後、自分も寮へと戻っていった。

「うぅ、ただいまー…」
「小波君、今何時だと思ってるでやんす?いくら門限が決まってないからって…
うん?酒のにおいに混じって…またあの香水の匂いでやんす!」
「…お、おやすみー。」
「ああ、ちょっと!少しくらい話を聞かせろでやんすー!」

話しかけてくる久田…もとい具田を振り切って小波は自室へ駆け込んだ。

655:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:19:06 A+ff4EVV
それから華音が電話をよこしてきたのは数日後の休日のことだった。

「もしもし、小波さん?」
「ああ、華音?」
「ええっと…この前は、その、傍にいてくれてありがとう…嬉しかったわ。」
「あ、うん、まあどういたしまして。…あれから、どうした?」
「うん…久々にね、お父さんとお母さんに会いに行って、聞いてみたの。
…そしたら二人とも、笑いながらそうだって言ってたの!
『そういえばずっと言ってなかったわね』ってね!
もうあたし、頭きちゃって、あんたら二人のせいで、こっちは本当に大変だったんだからって、
思いっきり言ってやったわ!それなのにあの二人ったら全然反省してなくて(くどくどくど)…」
「ははは…」

どうやらいつも通りの華音に戻り、そして例の問題も何とか解消されたようで、小波もほっと一安心した。

「…って、そうじゃなかった。あの、今からうちに来れる?」
「え?今から?まあいいけど?」
「ええと、…この前のお礼がしたくって。」
「お礼だって?…わかった、じゃあ、今すぐ行くよ。」
「すぐに来てね。待ってるから。」

咄嗟にどういう風の吹き回しだろうと思ったものの、
それを口に出せばせっかくのお礼をもらいそびれそうなので
小波は素直に返事をし、仕度を始めた。

華音の家に着くと、いつになく上機嫌で華音が待っていた。そして、

「よう、お礼っていったい……な…ちょ、おい!」

いきなり抱き寄せられ、キスをされた。

「はぁ、その様子じゃあ、あんたもまだまだ子供ね。」

華音はしてやったりという表情で小波の頬を指でつついた。

「ちょ、…い、いきなりこんなことされて、驚かない奴のほうがおかしいだろ!」
「バッカねえ、あたしたちつきあってんだから、これくらい普通よ。」
「ふ、普通って…華音と今までつきあってきて、こんなことは初めてだろ。」
「だから子供だって言ってるのよ。あんた、20にもなってこんなんじゃ、ハッキリ言って二流選手よ。」
「に、二流!?いや、それとこれとは関係な…」

言ってることが無茶苦茶だ、その反論の猶予も華音は許してはくれなかった。

「つべこべ言わない!ほら、早く来なさい!」
「ああ、ちょっと!(ま、まさかお礼って…!?)」

656:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:19:40 A+ff4EVV
小波が連れて来られたのは浴室だった。
そして今、小波と華音は泡まみれになりながら体を重ねている。

「ふふ、なに、もしかしてビビっちゃってるの?やっぱ子供ね。
まあ、『お姉さん』に任せて、楽にしなさいよ。」
「…ぁ…うぅ…(ヤ、ヤバい…気持ちいい…)」

普段、忌み嫌っていた『姉』という言葉を交えつつ、華音は小波の体を撫で回す。
小波の耳には華音の言葉はほとんど入っておらず、背後からぴったりとくっつき、
背中に押し当てられている華音の胸と、今まさに股間の逸物を弄っている華音の指の感触のみが
小波の頭を支配していた。しばらくして、華音は一旦小波の体から離れ、小波の正面に回った。

「ほら、今度はあんたの番よ。まず胸からね。」
「あ、ああ。」

華音に言われるまま、小波は胸に手を伸ばし、撫で回し、そして揉んでいく。

「ん…ぁ…い、いいわ…んん…」

その度に華音の口から艶っぽい声がこぼれる。
自然と小波の腕に入る力も強くなり、華音の声もまた少しずつ大きくなっていく。

「んぁ…む、胸はもういいわ。他のところも、お、お願い。」

そう言うと、今度は正面から小波に抱きついた。
当然、先ほど背中に当たっていた胸は今度は小波の胸板に押し当てられ、
硬直した小波の逸物も華音の柔肌にめり込むことになる。

「あ…」
「この方が洗いやすいでしょ?さ、早くして。」

時々口付けを交えつつ、そして密着した身体を擦り付けながら、
小波の手が華音をなぞっていく。

「んん…ん…こ、こっちも、洗わないと…」

華音は小波の腕をつかむと、それを下へと運んでいき、そして、

「ひゃ…ぁ…あん!」

小波の指は華音の秘所へ触れた。そこはもう既に十分に濡れており、
抵抗なくそのまま華音の割れ目へと入っていく。
その中で指を動かすと華音は一際大きな嬌声をあげた。
今までやられてきたぶんのお返しといわんばかりに更に大きく動かしていく。
小波はそのまましばらく指先で華音の中の感覚を楽しんでいたが、
ほどなくして華音が音をあげた。

「んん!…ひ…ひゃぁ!……も、もうそろそろあがりましょ。
…あなたも慣れてきたみたいだし、それに、のぼせちゃうわ。」

体に纏わりつく泡を洗い流した後、二人は浴室を出た。


657:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:20:22 A+ff4EVV
「なあ、本当に大丈夫なのか?ゴムはいらないって。…まさか、妊娠した後で脚色して記事に…」
「…なにトンチンカンなこと言ってるのよ。そんなの明らかにリスクに見合わないわ。
くだらないこと言って、ムードを壊さないで。」
「あ、ああ…悪かった。」
「…まあ、用心するに越したことはないかもね。ほら、これ使いなさい。」

そう言うと、枕元から新品のゴムを取り出し、小波に渡した。
小波がゴムを付けると残念そうな顔をした。

「あーあ、せっかく今日は大丈夫な日なのに。」
「用心に越したことはないだろ?」
「はいはい、分かったから。早くしましょ。…もう、身体が疼いちゃって…」
「ああ…俺もだ。」

ようやく安心して行為に及べるようになり、小波は仰向けになっている華音を抱き、
そして華音の濡れそぼった秘所を貫いた。

「あはぁ!…ぁ……そ、そのまま、動かして…」

ビクッと震えた後、恍惚の表情を浮かべ、小波を腕と足を使ってがっちりと引き寄せる。
更に唇を寄せ合い、舌を絡ませ合って、二人は一つになった。

「あぁん!…い、いいわ…も、…もっと!…」

小波を締め付けている外と中の力はますます強くなり、
それが更に小波のストロークに力を与えていく。

「ああ!…ふぁあ!…す…すごい…あぁん!」
お互い、もう止まることはできない。
今はただ、絶頂へ向かって求め合うだけである。

「うぅん!…あぁ!…はあぁっ!…い…イクぅ!………あああぁん!!!」
「あぁ!…ぅ!…ううっ!……」
「ヤッホー、グッドイーブ…に…ん……」

「「「……………」」」

二人が絶頂を迎えたその直後、その場にいた全員が凍りついた。
気まずい空気が流れる中、最初に動き出したのは華音だった。

「……ミ、ミ、ミ、ミーナ!?な、なんであんた、入ってきてんのよ!」
「……カ、カギ…あ、開いていた、よ…」
「!?!……こ、小波さん!!」
「え、ええ!?、お、俺のせ、い!?…」
「え、え、ええっと、こういうときは確か………ス、スマン!ごゆっくりいぃぃ!!」

引きつった声で叫びながらミーナが全力で家を駆け出した後、茫然とした二人が取り残された。

658:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:20:58 A+ff4EVV
終わりです。
年上好きとしては、今回の主人公が高卒ルーキーなのが何気に嬉しいです。

659:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:26:04 Ki4lkMnC
>>658
GJ!!

ほんとぎりぎりだったwww

660:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:39:06 dWflNf4Y
コンパクトキター(゚∀゚)ー!!
あぁやっぱビッチもとい華音いいわ華音
GJ

661:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:40:16 RYueUTXv
>>658
GJ!

ラストのミーナwwwww

662:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:16:45 ug93omrK
>>658
GJだぁwそれにしてもKYすぎるミーナww
ところで11主×カイなんて俺は何を考えているんだ・・・OTL

663:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:27:23 yamZxF+P
カイは白瀬の影がちらつくんでそこら辺がはっきりしないと書きようがないよなぁ
12以降で早く正体が明らかになるといいんだが

664:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:45:55 ug93omrK
>>663
俺、心情表現とかかくのマジ無理だからゲーム内の1イベントみたいな感じで書いてみた。
カイ「・・・・・・」
主 「・・・あれ?あれは社長の秘書じゃないか。またボーッとしているのか?」
カイ「・・・もし、そこのあなた。また一つお伺いしてもいいですか?」
主 「はい?またロマンについてですか?」
カイ「いいえ、その点についてはこの間納得いたしました。今日お伺いしたいのは・・・近頃体が
なにかを求めている、という事についてなんです。」
主 「はい!?」
カイ「ああ、理由は分かっています。欲求不満、つまり異性に対する性行為が不足しているということです。
ですから・・・ですので・・・それを解消するために、私を抱いてはくれませんか?」
主 「(お、俺はどうすればいいんだ!?)」
A「喜んで!」B「・・・わかりました。」C「・・・残念ですが、お断りします。」D「だめですね。」
この後はもう書けない・・・orzもうちょっと修行するわ。

665:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:47:38 adt11hlh
社長とカイがクリスマスを過ごすと聞いて弾道が上がる主人公
何の妄想をしたんだ

666:名無しさん@ピンキー
08/12/27 17:02:08 Jvf8zHET
>>665
もちろん ピー についてですよ。

667:名無しさん@ピンキー
08/12/27 19:33:54 t+sXGtt0
11で一番可愛いのはミーナ

668:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:32:22 T02CT4nS
いつきへの奈桜とさらによるお仕置きの内容が気になります

669:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:35:52 u8MR3E4C
11のカズは後々凶暴化しそうな感じプンプンだな

670:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:49:49 IqtwdEvW
クックックックッのやつか

671:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:00:37 yamZxF+P
あの笑い方は思いっきり戦闘狂のそれだったからなー
戦いが終わってもカタギの世界にはもう戻れない感じはする

672:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:15:28 u8MR3E4C
敵にトドメを刺すのも涙ながらに拒否した頃に比べると立派になったね

673:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:30:12 adt11hlh
一方朱里は不殺になっていた
逆転してるよね立場が

674:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:31:40 t+sXGtt0
朱里は丸くなり、カズは成長したな
涙流してたのをみて萌えたのが懐かしきことよ

675:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:41:43 adt11hlh
今では朱里の泣き顔で萌えてます
主人公を人質にとって酷いことしたい

676:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:54:07 t+sXGtt0
そういえばシアンのトナカイ姿ってどんなのだろう…
サンタの主人公がトナカイ姿のシアンに子種という名のプレゼントを与えて
シーツに白い雪を降らせると

677:名無しさん@ピンキー
08/12/27 23:02:44 BkyMACs+
朱里が超振動応用して超振動手コキ。




というネタは需要あるだろうか。

678:名無しさん@ピンキー
08/12/27 23:51:11 7AtB3bNH
>>677
いや、それめっちゃ怖いからヤメテ!
ぎゃああああああああああ あ あ あ あ あ

あ?

679:名無しさん@ピンキー
08/12/28 00:32:28 xWyAi5Dt
荒みきったカズを10の主人公が目撃 が頭に浮かんだ

680:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:05:05 2/FOf/o1
朱里と弾道が上がるようなコトをしてたら
絶対ブラックさんとカズが除きにきますよね

681:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:21:10 Eq6hneIW
カズの運勢の悪さつったら水晶玉が割れるレベルだからな

682:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:26:22 4d+QTMqo
真央に足コキされたい

683:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:32:12 OkLFQluP
>>680
常に魔人が実況中継状態

684:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:59:09 XMhIJCnZ
つか真央ってあんな喋ってたっけ?

685:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:24:53 3kq0nbjE
確かに今回はよく喋るね。
何かあったんだろう

686:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:41:06 4xvNarxK
7主人公と愉快な両親達と過ごしていろいろ変わったんだよ。きっと

687:名無しさん@ピンキー
08/12/28 08:57:33 oHEEXD7y
不愉快の間違いだろ

688:名無しさん@ピンキー
08/12/28 09:19:37 Gc6/C8gw
スイカカレーの作り方教わってそう

689:名無しさん@ピンキー
08/12/28 10:12:08 UQruUqYn
うああああ
シズヤ攻略している時に俺のパソコンから煙が出て来てそのままお亡くなりになってしまった…
もうだめぽ

690:名無しさん@ピンキー
08/12/28 11:18:22 2/FOf/o1
魔法でちょっとご主人様のPCにイタズラするでマジン
えい!

691:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:44:27 d2Fe+sq3
シズヤ登場のために魔人評価下げまくった結果がこれだよ

692:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:03:55 Q62vogt7
お前らの中の最高のパワポケ女キャラって誰よ

693:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:04:30 xeqOSomb
天本さん

694:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:08:12 YWh6EbzL
正直なところシズヤ

695:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:20:32 CGGJciKn
ヒロインとしては智美か天本さんか真央
理想の女性像としては幸恵さんか瞳さん

696:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:20:43 Q62vogt7
何故恵理という選択肢が出てこない

697:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:27:11 xeqOSomb
恵理も相当に好きなんだぜ
天本さんが一番で次いでダッシュの青空、恵理ってとこかね
甘えたがりや依存心の強い女が好きなのかもしれん、天本さんはどっちにも当てはまらんが

698:名無しさん@ピンキー
08/12/28 18:18:13 Oj4D0nOH
男は黙って友子だろ。


699:名無しさん@ピンキー
08/12/28 18:27:02 FGgJOEqz
明日香一択

700:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:10:08 gsjKdEV4
やはり武美だろう

701:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:22:40 Nx8mbU7I
いや茜だ

702:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:23:39 Q62vogt7
茜を嫁にしたら大変そうだな

703:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:25:30 4d+QTMqo
武美とちゅっちゅしてええええええ

704:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:40:25 Nx8mbU7I
>>702
あれくらいがちょうどいい

705:名無しさん@ピンキー
08/12/28 21:09:02 LwmH71xb
タマちゃんを忘れちゃ困る

706:名無しさん@ピンキー
08/12/28 22:08:47 HQPeruEl
なっちゃんは俺だけか

707:名無しさん@ピンキー
08/12/28 22:33:13 xeqOSomb
>>706
9の彼女では貴子となっちゃんが好きだぜ
夏菜もなかなかいいけど

708:名無しさん@ピンキー
08/12/29 00:53:11 DQov+s/A
ユイ一択だわ。
キープしとくぜ

709:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:14:14 sIvoeJft
オレは武美だな

710:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:21:24 YFed0meB
奈桜が一番好きなのは俺だけだろう

711:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:33:52 Pd+3lhmc
恵理だな
一番ではないけど最近トウコさんもいいなとか思ってきたが

712:名無しさん@ピンキー
08/12/29 03:56:22 sT/9WRmr
ユイのパンチラを見ながら金的くらいたい

713:名無しさん@ピンキー
08/12/29 06:14:50 plrSaOpc
霧島さんは俺だけのものだ!

714:名無しさん@ピンキー
08/12/29 07:57:39 0NZhvWog
じゃあ春香はもらっていくな!

715:名無しさん@ピンキー
08/12/29 08:26:06 CsK7wCVn
タエタエだろ

716:名無しさん@ピンキー
08/12/29 08:30:44 ZDLXJq3w
>>713
キリちゃんは共有財産でやんす!!


717:名無しさん@ピンキー
08/12/29 09:01:24 3PJ2D/7+
ゆかりちゃんにお兄ちゃんて呼ばれたいでFA

718:名無しさん@ピンキー
08/12/29 10:03:50 mzYWl3ng
夏菜可愛いよ夏菜
抱き寄せたい

719:名無しさん@ピンキー
08/12/29 10:26:09 FT0n70E0
さらとクッキー食べながら屋上でのんびりしたい。

720:名無しさん@ピンキー
08/12/29 11:45:15 39BNWhaN
紫杏に決まってるだろ

721:名無しさん@ピンキー
08/12/29 11:49:44 wRv1KMG5
ところでまとめサイトのわれらのハタのもとにの絵って一体誰が書いたんだ?

722:名無しさん@ピンキー
08/12/29 12:07:30 f4wGk/6Y
>>721
作者
コメントはここでに思いっきり書いてあるやん

723:名無しさん@ピンキー
08/12/29 13:27:27 p3zf+QL4
見た目だけならアルバムで貴田がナンパしている女の子が好き

724:名無しさん@ピンキー
08/12/29 14:01:20 P1jqBhUW
るりかだろ・・・

725:名無しさん@ピンキー
08/12/29 18:59:55 cHAPE9dx
春香が一番だろ。

726:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:02:06 0fjxS8vQ
紫杏だろ・・・

727:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:04:39 bmZAI8zY
分ったから落ち着けお前ら
じゃあお前らには中田さんあげるから俺はヘルガ貰っていくよ

728:デス・マス
08/12/29 19:38:59 f4wGk/6Y
>>693ー720
>>723ー727

君たちの好きな子を貰いなさい

729:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:08:39 /ptS94FK
問題ない
クローンで何体だろうと作れる
ジャッジメントの科学力は世界一ィィーッ

クローンはお前らにな、オリジナルは謹んで俺が頂く

730:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:35:30 vj74Bdbx
しかし、どうやってカズのサンプルを入手したんじゃろ

731:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:41:05 K0s5f0VM
そりゃお前紫杏とカズがにゃんにゃんしてだな・・・
マジレスすると髪の毛一本からでも作れるだろうけど

732:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:47:49 qhb3dJc2
カズルートなら10の段階でサンプル入手できたんじゃない?
身体能力やなんやらの検査の過程で血液採取しててもおかしくないし

733:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:49:31 0fjxS8vQ
俺と紫杏がにゃんにゃんしてだな・・・

734:名無しさん@ピンキー
08/12/29 21:23:17 JpzWPp9Q
今日投下予定の方は…
いない様でしたら後で投下します。

735:名無しさん@ピンキー
08/12/29 21:37:00 w1W6PEDQ
カマーン

736:名無しさん@ピンキー
08/12/29 23:32:33 bMi4oOqX
そろそろかな?

パンツ脱いで早二時間

737:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:55:31 xx0r3QRx
「早く投下してください」ってデスマスさんが言ってた

738:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:01:48 In9m/9XB
お、俺近所に友達がいなかったから小さい頃からエロパロ書き始めて、最初は誰にもGJと言われないで
暴れたこともあったし、高校3年でこのスレに来たときは、レベルが違いすぎてもうやめようかと思ったんですけれど・・・
狩村、もうそのあたりで(書くのは)やめときなさい。

739:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:04:07 GPQyg04O
小さい頃から書くんじゃねぇw

740:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:10:58 vAw7QTEr
君が投下してくれるまで
僕は起きる事を止めない

741:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:18:46 In9m/9XB
紫杏「狩村と芦沼の投稿日を合わせてはいかがでしょう。二人のエロパロの人気、どちらが高いかを
スレの住民の前で見せるべきでは?」
大神「・・・いつからしくんだ?もしや・・・昨年のトレードからか?」
紫杏「ははは、そんな事はないですよ。」
大神「・・・エロパロにシナリオは必要ない。本能で書き上げるんだ。」

742:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:19:44 xx0r3QRx
sageなさい

743:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:58:36 aIVYCjhD
紫杏×大神
大神って意外と受けっぽいと思うんだ

744:名無しさん@ピンキー
08/12/30 02:12:48 dx/IF+fw
パワポケ関係なく、感情移入しすぎて主人公が絡まないモノを受け付けなくなった俺はもうだめかもしれない

745:名無しさん@ピンキー
08/12/30 02:35:38 1gV+oDEd
ユイと白瀬の会話見てて
ユイ×白瀬の体操服プレイがうかんだ俺はだめかもわからんね

746:水道局
08/12/30 02:40:02 b2S/Gfo+
遅くなって大変申し訳ないです。特に>>736の方は早く処置をっ…
最新作、11よりしのぶSSです。おそらく今作で最も好きですね。

747:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:41:21 b2S/Gfo+
「ねぇ、見て見て!おっきなクリスマスツリー!!」
「お、ホントだ。もうそんな時期か…。それにしても凄いなぁ」
しのちゃんと、街でのデート中。美しく飾られたツリーを見て、思わず感嘆してしまう。

「ナマーズ奇跡の日本一!!」のニュースが世間を騒がしてから約一ヶ月。
外はすっかり寒くなったが、街はそんな寒さも感じさせず、
ミルキー通りはもうすぐ訪れる祝宴が待ちきれないかのように華やかだ。

「楽しみだなぁ、クリスマス。小波ちゃんと、二人でお祝いしようよ!」
「そうだね。どこか食事にでも行こうか」
「うん!!」

去年は離れ離れで、一緒にクリスマスは過ごせていない。
今年が二人で過ごす、初めてのクリスマスだ。
きっと楽しいクリスマスになるだろう。

「あ、ねぇ!あっちで何かやってるよ!」
「わっ、マフラーそんなに引っ張らないで!」
そして二人は、華やかな街の喧騒へ消えていった。

『幸せの白いクリスマス』

晴れたイヴの昼前。
通りで待ち合わせをした俺たちは、喫茶店で軽く食事をした後、
クリスマス一色に染まった街へ繰り出す。

「じゃあ、行こうか」
「うん……えっと……」
「どうかした?」
「えへへ、手、寒いなぁ~?」
「えっと、これで大丈夫?」
「うんっ!」

二人仲良く手をつないで歩き出す。
街中にはクリスマスソングが流れ、過ぎ行く店先にはリースが飾られている。
街路樹はきれいにイルミネートされていて、所々にサンタクロースの姿。
すれ違う家族連れやカップルも、皆楽しそうに笑っている。
そして、隣の彼女も。

748:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:42:11 b2S/Gfo+
「えへへ、なんか歩くだけで楽しいね!」
「そうだなぁ」
周りが笑顔であふれていると、こちらも自然と笑顔になる。
もちろん、彼女が笑っていなければ意味がないけれど。

「わたしさ、あんまりいい思い出がないんだ……クリスマス。だから、今日は楽しもうね!」
「ああ、もちろん!」
過去のことは過去のこと。
思い出は、これから二人で作っていけばいい。そう思う。

「あ!あそこで何か配ってるよ!!」
「わっ、分かったから!!」

しのちゃんが楽しそうにこちらを引っ張って走り出す。
何か似た状況が少し前にあったような……。
今はマフラーではなく、しっかりとつないだ手を、という違いはあるけれど。
笑顔あふれるイヴの午後は、楽しく過ぎていった。

 …………

日が暮れ、街のイルミネーションが一世に輝き出した頃。
俺としのちゃんは、お洒落なカフェで一息つく。
「ふ~楽しかった~」
「グテェ……」
「あはは、それわたしがズーコの時と同じ!」
「まあ、楽しかったからいいけどね」
「うん、私も!」
疲れたけど、彼女が楽しんでくれたのなら良かった。

「じゃあ、この後はレストランにでも……」
「えっと、あのね」
「ん?」
「この後は、小波ちゃんのお家でゆっくりしない?」
「いいけど……それでいいの?」
「うん、街は満喫したから。この後は二人きりがいいかな、なんて……」
少し顔を赤らめて言う姿も可愛らしい。

749:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:42:49 b2S/Gfo+
「じゃあ食べ物と、ケーキを買って、のんびりしようか」
「……うん!!」

笑顔のしのちゃんと店を出て、食材やケーキを買った後、
きれいなイルミネーションを眺めながら二人は寮へと向かった。

 …………

「なるべく静かにね」
「うん……」
一度部屋に来ている、といってもあの時はズーコだった。
今度はそういうワケにもいかず、裏口から自分の部屋へと向かう。
幸い、みんな外へ繰り出しているようで、寮内は静かだ。
―この寮も今年いっぱいで閉寮か。寂しくなる。

「おじゃましま~す」
「少し散らかってるけど、ごめん」

テーブルを片付け、二人きりの一日早いクリスマスが始まる。
少ないけれどロウソクを立て、ケーキを中心に買ってきた惣菜を並べる。
そして、部屋の電気を消す。ロウソクの幻想的な灯りが互いを照らす。

「わぁ、すごい……」
「こんなぐらいしか、だけど」
「ううん、嬉しい!ありがとう!!」
「それじゃあ、乾杯」
「乾杯!」
シャンパンを交えた。

ケーキも食べ終え、深夜12時を回った頃。
今は、二人で寄り添うように座っている。
「小波ちゃん……」
「どうしたの?」
「わたしね、楽しかった。今までで一番、本当に。……ありがとう」
「いや、俺もしのちゃんと一緒で楽しかったよ。今までで一番」
「うん……小波ちゃんには助けてもらってばっかり……」
二人の顔が近づく。
今日初めての、甘いキスをした。

750:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:43:30 b2S/Gfo+
「………ん」
「………」
最初は軽く唇に触れるだけのもの。
それでも、互いの感情を強く揺さぶる。
もう一度、今度は深く。
「は、ん………ぅ」
舌を絡めて求めると、悩ましい吐息を漏らす。
やわらかく、温かな感触に頭がクラクラする。

恍惚の表情を浮かべる彼女を、抱きかかえてベッドへうつ伏せに寝かせ、
セーターとタイトパンツを脱がすと、下着のみの姿となる。
その下着は。
「黒……」
「う、うん、その方が大人っぽいって……」
黒の妖艶なそれらは、彼女の白く透き通った肌をよりいっそう引き立てる。
「どう、かな?」
「きれいだよ」
「あ……」
ブラのホックを丁寧に外すと、やわらかそうなふくらみが現れる。
そして、頂にはピンク色の突起。
それを口に含み、左右に転がす。
「あ、ん、ひゃぁん!」
舌で弄る度に、双房がぷるぷると震え、嬌声を上げる。
転がし、吸い、そして甘く噛む。
「あ、あぅ……ひゃあっ、はぁぁん!」
左右満遍なく、同じように刺激を与え続ける。
「む、胸が熱くてジンジンして……ふ、ふあぁ!
 そ、そんなにしたら……あぁっ!!」
軽く絶頂を迎えたのか、躰が少し震える。

「胸だけでイっちゃった?」
甘い表情で目を閉じる彼女に問いかける。
「う、うん……ここ、小波ちゃんの匂いするから、いつもより……」
「興奮しちゃった?」
「う、うん……」
真っ赤になる彼女がとても可愛らしい。
「んぅ………」
優しくキス。
「ちょっと腰を上げて」
「………うん」

751:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:44:15 b2S/Gfo+
黒のショーツを脱がすと、彼女の一糸纏わぬ姿が現れる。
月明かりに照らされるその姿は、神秘的で美しい。
思わず、息が漏れる。
「すごい……」
「恥ずかしいから、あんまり見ないで……」
「綺麗だよ」
そう言って花弁の中の突起を軽く挟む。
「ひ、ひあぁっ!」
強烈な刺激に嬌声を上げる彼女に対して、敏感な箇所を突いていく。
まだ日は浅いけども、なんとなく、しのちゃんの悦ぶポイントというのが分かってきた。
「あ、あんっ!そ、そこ、あ、んあぁっ!!」
秘所への愛撫を続けつつ、乳首も弄ぶ。
その刺激に、絶え間なく嬌声を漏らし、秘所は溢れんばかりに雫を垂らしている。
準備は万端のようだった。

「そろそろ……」
「はぁ、はぁ……うん、きて……」
蕩けきった彼女の表情は美しく、世界のすべてを魅了してしまいそうなものだ。
ゆっくりと挿入すると、信じられないほどの快感が襲ってくる。
蕩けきった中は、こちらの優しく包み込むようで、凶悪な刺激を与える。
「ふぁっ……あぁっ!」
「くっ……」
そのまま奥の奥まで挿入し、刺激に抗うように中でなぎ払う。
密着した陰器同士が、剥き出しの部分を擦り合う。
「ひゃうっ!……はあっ…ああぁっ……!!
 だめぇ、中でで擦れて……やぁっ……ひゃあぁっ!?」
「っあ……!」
快楽で気が抜けない状況に、腰を動かすことしかできない。

「ひっ……ひゃぅんっ!はぁっ!!」
体中の汗腺が開いて、脂汗が流れる。
さらに、しのちゃんの小刻みに痙攣する肢に力が入り、
つられて媚肉の襞々が自然に締め付け、より一層な刺激を感じさせる。
激しく中で交じり合い、粘液が泡立ち弾ける。
限界がすぐそこだ。

「やあっ……はぁあ、もうっ!!」
「しのちゃんっ……!」
「んぁ、うんっ、そのまま……離さないでっ……」
最後、彼女を抱きかかえ、硬くなったピンクの突起を締め上げる。
同時に、すべてを彼女の中に吐き出す。
「くぁっ……!!」
「あぁっ…こ、小波ちゃん!……ひゃあぁあんっっ!!」
高温に焼けた鉄板で水が蒸発する様に、彼女の体が弾ける。
二人一緒に、エクスタシーを迎えた。

752:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:46:05 b2S/Gfo+
「はぁ、はぁ」
「ん、ぁ……」
情事の後、二人で寄り添い、ベッドに包まれる。
「す、すごかった……」
「あ、あんなに激しいなんて…わたし、腰立たないよ……」
「ご、ごめん……夢中で……」
ちょっと飛ばし過ぎたかも。
彼女を楽しませたかったのに、罪悪感がこみ上げてくる。

と、ひとつ大事なことを忘れていた。
「あのさ、しのちゃん。これ……」
バッグの中から綺麗にラッピングされた箱を取り出す。
「え?もしかして……」
「クリスマスプレゼント。気に入ってもらえるか分からないけど……」
「ありがとう!!…実はわたしも、これ……」
そう言って渡されたのは手編みのマフラー。
「うまく編めなかったけど……って、ひゃあっ」
思わず抱きしめてしまった。
最高のクリスマスだ。

腕の中の彼女が言葉を紡ぐ。
「幸せ……」
「え?」
「こうやって、クリスマスを好きな人とお祝いして、一緒に過ごせるなんて。
 プレゼントも嬉しい……ありがとうね……小波ちゃん、大好き!!」
「おっと!」
そう言って抱きついてくる彼女の顔は、笑顔。
そんな彼女の、この温もり、幸せを守っていきたいと強く思う。

大好きだよ、しのちゃん……だから一緒に……

そう言いかけて、
「あっ!外見て!雪だ、雪だよ!」
しのちゃんの楽しそうな声に止まってしまった。
「ホワイトクリスマスだ!嬉しい……」
外には深々と降り続ける冬の結晶。

楽しそうにはしゃぐ彼女を見て、気が抜けてしまった。
今は、この瞬間を楽しもう。
「しのちゃん………」
「うん?あ………」

その後『プロ選手と球団マスコット、電撃結婚』のニュースが流れるのは半年後だった。

753:水道局
08/12/30 02:49:24 b2S/Gfo+
以上です。若干性格が違うかな~なんて思いましたが…
それとこのキャラ、過去の誰かに似ているような…
誤字脱字があったらすみません。

754:名無しさん@ピンキー
08/12/30 08:55:03 vAw7QTEr
まさか朝一でこんな物が見えるなんて……!
GJ!!
今日はいい日になりそうだ

755:名無しさん@ピンキー
08/12/30 09:39:46 9cj2//k4
おっきした GJとしかいいようがねえw

756:名無しさん@ピンキー
08/12/30 10:57:35 1sOSO0j0
やっぱしのちゃん可愛いわ

757:名無しさん@ピンキー
08/12/30 14:57:10 tJnPUEBB
誰かシズヤを頼む・・・俺には書けねえ

758:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:17:33 pLC46eyB
ちょっとまって、今・・・何て言った? おい>>757!今何ていった!?『書けねえ!?』 書けねえとか言ってる間はずっとダメなんだよ! 考えろよ!もっと考えろよ!

759:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:25:28 Dny/CcZF
大晦日なエロ無し小ネタ(武美、紫杏)を投下します、武美は微妙に使い回しネタです

760:おおみそかに
08/12/30 15:26:01 Dny/CcZF
「俺の記憶が確かなら―」
「今日は大みそかだよね」
 セリフを途中で遮られたのだが、彼は少しも驚く様子を見せなかった。
横目で冷やかにこちらを見つめ、テントを組み立てる作業を続ける。
 ―冷たい風が、テントを吹き飛ばすかのように強く吹いた。
早めにテントの中であったまらないと風邪をひいてしまうかもしれない。
 まあ、そうは言ってもテントを立てるのは主に彼の仕事だ―武美は待つことしかできない。
「そうだな。で、なんでこんな日に俺たちは野宿の準備してるんだろうな?」
「…………」
 武美の頬に一滴の汗が流れる。その雫は首筋を伝い、胸元へと消えていった。
 きちんと身体を拭いているとはいえ、二日も風呂に入っていないと身体が臭わないかどうか気になってくる。
それは彼とて同じだ。……二人ともカブトムシの匂いがするなんて状態は、避けたいものだが。
「俺の記憶が確かなら。確か武美がこっちの道がいいって言ったのが二日前だったな」
「……」
 それとなく視線を逸らし、空を見つめる。
済んだ空気による満天の星空―都会では、ありえない光景だ。
 もっとも、大晦日ぐらいは暖かい部屋でしっぽりしたいというのが二人の共通した意見でもあったが。
「それから俺が止めるのにもかかわらず、森の中を歩き続けた」
「…………そうだね」
 長らくごまかすこともできずに、小波の方を見る。
 そんなことを思ったのは、口にはしないが別に秘密にする必要もないことだった。
「で、こんなことになってるわけだが……なにか言いたいことは?」
 今回ばかりは悪いのは武美の方だった。小さく頭を下げて。
「……ごめんなさい」
「わかればよろしい。……さて、テントに入るか」
 素直に謝ると、彼はえらそうなことを言って、テントの中へ入ろうとした。
むーっと頬をふくらませて、武美は小さくつぶやく。
「でも……ホテルに泊まったとしても、お金出すのはあたしなんだよね?」
 ばたりと、小波がこけた。どうやら致命的な一撃のようだった。

「……今年一年もいろいろあったな」
「そうだね~」
 気を取り直してテントの中。ストーブを焚いて、二人寄り添って暖をとる。
後ろから抱きしめてくる彼の体温が、とろけてしまいそうなほど心地よい。
自然と話題になったのは、今年の出来事だった。
各地を旅し、楽しんだ一年。
幸せすぎて怖いぐらいの日常は、来年も続いてほしいものだ。
「まずは……南からだな。……九州は食べ物が美味かった。福岡の明太子に長崎のカステラ。佐賀牛も……」
「そうだねぇ~。あ、あとあのレジャーランドのトイレでエッチしたっけ。
人の少ない時間帯。なおかつ清掃員が来ない時を見計らって……あれは燃えたよね♥」

761:おおみそかに
08/12/30 15:27:27 Dny/CcZF
 少しだけ、武美の身体が強く抱きしめられた。
動揺でもしたのか、小波の鼓動が速くなっている。
武美の鼓動もだんだんと早くなる―思い返せば、最後に身体を重ねたのは二週間も前だった。
「……あ、ああ……次は少し北に行って……ああ、広島風お好み焼きは美味かったな。うん」
「そうだね。……でもさすがに○○○○○の割と近くで野宿してエッチしたのはまずかったと思うな。
背徳感とか洒落にならないぐらいだったし……気持ち良かったけど」 
「ま、まあ。あくまで割と近い、ぐらいだったけどな」
「……してる途中、あたしに『こんなに○○○○○に近い場所で喘いでるなんて~』
なんて言ったきたの、あんたじゃん」
「覚えてないな」
 あさっての方向を見ているだろう背後の彼に、つぶやく。
「……録音したけど?」
「いつの間に!? ……い、いや、次に行こう」
 さらに強く抱きしめられて、ちょっと痛い。
ぽかぽかして気持ちいいので、構わなかったけれど。
「…………つ、次は四国で……愛媛のみかんが……」
「うん。美味しかったね。あ、あと、フェリーの上でのエッチも悪くなかったよね。
……時間がなかったから、ちょっとだけ物足りなかったけどさ」
「………………なあ、武美」
 ふっっと、小波が抱きしめてくる力を弱くする。
首だけで後ろに振り替えると、彼は半眼でこちらを見つめていた。
「どうしてそっち方面の話題に持っていくんだ?」
「聞きたい? 知りたい? それとも……したい?」
「なんなんだそのセリフは……」
 瞳をらんらんと輝かせて、武美はいたずらっぽく笑った。
小波とて自分が何を求めているか、気付いてないわけはずもないだろう。
 苦笑して、彼は―
「……仕方ないな。……ん」
「ん……」
 ゆっくりと口づけをしてきた。
 遠くから除夜の鐘が鳴り響く中、二人は深く繋がった。

762:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:28:22 Dny/CcZF
「覚悟を、決めないといけないわね」
 高級フレンチレストラン。その堅苦しい雰囲気の中、
神条紫杏が小さくつぶやいて、こちらをじっと見つめてきた。
 その冷淡さと色っぽさが混じった瞳に向かって、俺は言葉を投げる。
「……もう一度だけ、確認しないか?」
「意味がないわよ……さっき見たばかりじゃない」
 彼女は額に手を当てて、かぶりを振り、否定してきた。
だがここで引くわけにはいかない。
「いいや、もしかしたら数え間違えたのかもしれないじゃないか!」
「……そうね」
 諦めが強く見える表情で、小さく頷く紫杏。
眼を細めている彼女は、何とも妖艶な感じである。
 色っぽい、押し倒したいくらい、色っぽい。
 心の中で句を詠んで、俺は先ほどしまったばかりのものをポケットから取り出した。
震える手をなんとか動かして、絶望が飛び出すことがわかっている蓋を開ける。
「……ふぅ」
 聞こえたのは金属音と、紫杏の可愛らしいため息。
いつの間にか閉じていた眼を開き、俺はテーブルの上を見た。
そこにあるもの、それはあらゆる不幸の根源であるとか、ないとか。
「えっと……」
 まずはあらかじめテーブルに置いておいた、紙切れを数えていく。
「一万円札が四枚、五千円札が一枚、千円札が三枚」
 結果が変わっていないことを確認して、
次は硬貨を数えていく―可愛らしい溜息が、もう一度耳に届いた。
「五百円玉が一枚、百円玉が三枚、五十円玉が二枚。
 十円玉が五枚、一円玉は……七枚」
「分かってたのに……」
「いくらか数えなおしても……足りない、よなぁ」
 なんど確認しても、変わらない結果がそこにあった。
深い絶望が、一度目よりも強く俺たちを地獄にたたき落としていく。
手に汗をかきながら、俺は大きくため息をついた。
 そう、足りないのだ……レストランの代金が。
「しくじったよなぁ……まさか紫杏が財布を忘れるなんて」
「って! あんたも悪いでしょ! サービス料金考えないで注文して!」
 手を振り回し、ぐるぐる目の紫杏が叫ぶ。うわ、可愛い過ぎて身悶えしそうだ。というかした。
「書いてあることに気づかなかったからなぁ、注意書き」
 掻くように頬を撫でて、愚痴を漏らす。メニューを見た時に、
キレイな文字が並んでいるな、とかそんなことを思ったことを思い出す。
「なんなんだよ、サービス料って…」
 けむに巻かれたって言うのはこんなかんじなのだろう、そんなことを思う。
これがなければ、ギリギリでお金は足りるはずだったのに。
「ばかね……サービス料金なんて、一般常識じゃない」
「えっ!? 嘘だろ?! ……酔ってるんじゃないか? 紫杏」
 理解できないと言った表情で、紫杏は呆れたように溜息をついた。
「飲んで酔ってるけど……嘘じゃないわよ」
「ああ、そうだよな。……で、どうしよう?」
 たよりないところを見せたくはなかったのだが、そんなわけにもいかずに素直に聞いてみる。
いま必要なのは俺のプライドではなく、紫杏の英知だ。
「お店の手伝いをする……のは駄目ね、もう閉店準備もほとんど終わってる」
「なんとか頼み込んでまけてもらう……ってのも駄目か、差額があり過ぎる」
「でも……つけにしてもらうこともできないでしょうし……」
「なんとかならないかなぁ……うーん」
 できる限りの知恵を二人で絞ったのだが、名案は出る様子がなかった。
イスの背もたれに体重を預けながら、俺は天井を見つめる。
 るーるーるーと哀愁を誘う歌が聞こえてくる気がした。

763:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:28:57 Dny/CcZF
「こうなったら……あの二人にお金借りるしかないか。たぶん近くにいるだろうし」
「……いいの? いろいろ言われるわよ?」
 最終手段を紫杏に伝えると、彼女は少々驚いたようだった。
眼を大きく開き、心配な声をあげる。
「う……ま、まあ覚悟はしてるって、うん」
「わかったわ……」
 俺の悲壮な決意を感じてか、紫杏が携帯を取り出して、ぴぽぱぽとダイヤルを押す。
「……ああ、私だ。今非常に困っていてな。偶然近くにいてくれたら、非常に助かるのだが」
 ワンコールもかかってないんじゃないかってぐらい素早く、相手が出たようだった。
相手は大江か―あるいは浜野か。どっちでも二人共に伝わることは確かだけど。
(……いつもながら、完璧な変わり身ぶりだよなぁ)
 まあ、どっちの紫杏も可愛いから、気にしては無いんだけどさ。

「お客さま、当店はもうオーダーストップで……」
「ああ、かまわへんって。友人に会いに来ただけやから」
 数分もたたないうちに、そんな言葉が聞こえてきて。
「おお! なんかめかしこんどるなぁ、二人とも」
「……馬子にも衣装、ね」
 凸凹コンビが登場した。大江は朗らかに笑っているが、浜野は明らかな殺意を俺にぶつけてきている。
「なんや、せっかく背伸びしてこんなとこに紫杏を連れてきたのに、なんかへましたんか?」
「まあ、こいつがへまを犯さないないわけなんてないと思ってたけどね」
「……反論のしようもないな、紫杏、ごめん」
 浜野に攻められると、どうも自分が悪いように思えてしまう。
あれか、泣く子といじめっ子には勝てないってことか。
「こんなこと大したことないわよ、あんたはとっても頑張ってるんだから。
今季はなんたって新人王だし、ライバルの天道とも……」
『……』
 やや慌てながら、そんなことを語る紫杏。
友人二人から注ぐ冷たい視線で、我に返ったのか、彼女はコホンと小さく咳をして。
「……そんなことないぞ、お前はとても立派だ。
成績もまあ、そこそこ誇れるものであるし、ライバルとの戦績も良い」
 わざわざ最初からいい直し始めた。真っ赤な顔で。
「……バカップルやなぁ」
「こほん……話を進めるぞ」
 顔を赤くして、紫杏は咳払い。
大江の生暖かい視線と、浜野の冷えた視線が俺を射抜く。
視線が温度差で消えてしまえば、居心地の悪さもなくなるのに。
「……まあ、言ってしまえば、金が足りない」
『…………』
「……いや、そんな怖い眼で俺を見ないでくれ……」
 浜野は勿論。笑っていた大江さえも、ものすごく怖い顔で睨んできた。
正直なところ、野球の試合でガンつけてくる投手より何倍も怖い。
「いや、私も悪いのだ、財布を忘れてしまってな」
 フォローするように紫杏が言うが、聞き目はあまりないようだった―いや、
大江が大きくため息を吐いて、目つき柔らかいものへと戻す。
「……いくら足りへんの?」
「さ、三千四十三円」
 彼女は懐から財布を取り出し、素早く数えて、口を開いた。
「……あかん、二千円弱しか持ってへん」
 ぷらぷらと財布を振るう大江、年末年始は何かと入り用なため、仕方ないのは確かだ。
俺は大江の隣にいる浜野を見る―何故か彼女は、あさっての方向を向いていた。

764:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:29:40 Dny/CcZF
「……浜野は?」
「合わせても足りないわね」
 こわごわと聞いてみると、彼女は妙に素早くこたえてきた。
これ以上の追及をしてほしくないかのように見えたのだが、気にせずにさらに聞いてみる。
「たった千五百円も持ってないのか?」
「……悪かったわね」
 ひくひくと頬を痙攣させて、浜野がにっこりと笑った。
睨みつけられるよりも怖い。背筋が寒くなる。
「あー……なんでもな、頼み込んで紫杏専属にしてもらったはええけど、
生活費が大幅に減ったんやって。最近はウェイトレスのアルバイトも初めたんやけど……」
「ちょっと! その話は秘密って言ったでしょ!」
「あれ~? そうやったかいな? ……いや、そんな顔を真っ赤にせんでもええと思うけど」
「う……ううううるさい!」
 びゅんびゅんと風を切る音を発しながら、浜野が大江に向けて見えない拳を振るう。
「……照れてる浜野って、意外と可愛いな」
「そう、ね。……小波は……ウェイトレスが好きなの?」
 そそくさと紫杏に近寄って、浜野の意外な一面を褒めてみると、彼女はそんなことを言ってきた。
ウェイトレス―なんと魅惑的な言葉の響きだろうか?
「うん、まあ好きかな。……こんど服着てくれる?」
「え? ……こ、小波が言うなら……」
「よろしく頼むよ……うん?」
 いつの間にか音が消えていたことに気づき、浜野たちの方を見やる。
じっとりした二つの視線が、俺たちを射抜いていた。
「……で、どうするのよ? ……もう時間は無いみたいだけど」
「あー……」
 呆れ顔で浜野が言った言葉で、それとなく背後を見る。
ウェイターさんがしかめっ面でこっちを見ていた―会話までは、聞かれてないと思うのだが。 
「そうや! こういうときはこっそりポケットにお金が入ってたりするんやない? ……ウチはないけど」
 どうにか明るい要素を探したいのだろう―大江がそんなことを言い出す。
「……一応言うけど、あたしもないわよ」
 俺は眉をひそめて腕を組み、紫杏を見た。
紫杏も眉をひそめて頬に手を当てて、こちらを見る。
「……さっきトイレで紫杏の服をまさぐったけど、たぶんなかったと思うぞ」
「……あたしもあんたのを服をいろいろといじったけど、たぶんなかったわね」
 先ほどの情事を思い出してにやけた頬を、俺はぺしぺしと叩いた。
アブノーマルなシチュエーションで興奮した紫杏は、いつも以上に可愛かったなぁ。
「…………」
「…………」
「……あ。やましいことはないぞ?」
「そ、そうよ! 何もやましくはないわよ!」
「……何も言ってへんけど」
「……何も言ってないわね」
 二人の視線が、痛かった。

765:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:30:20 Dny/CcZF
「……いっそのこと食い逃げするってのはどうなん? ここ警備も薄いし、何とかなると思うんやけど。
……もちろん、後日金はこっそりおくるっちゅうことで」
「もしくはこっそり店員を気絶させて、レジから金を奪い取るか……」
 気を取り直して会話を再開すると、二人がかなり物騒なことを言ってきた。
もちろん俺は渋面を作り、それを却下しようとしたのだが。
「駄目よ! 小波と週刊誌に乗るのは熱愛報道じゃなきゃいや!」
 暴走した紫杏の叫びによって、却下の言葉は俺の口から出ることはなかった。
叫んだ一瞬後、ゆでだこになる紫杏―まずい、なんだか興奮してきた。
「……さ、さすが紫杏ね。初めて世間に顔を出すときは、少しでもイメージの良いニュースで取り上げられたいってわけ」
「いや、さすがにその解釈は無理があると思うで」
「…………ええ、そう、ね」
「……ん?」
 がっくりとうなだれる浜野を尻目に、大江が俺の右横―野球バッグへと視線を向ける。
ついうっかりレストランに持ち込んでしまったのだが。
「あんたのバッグにはなんも入ってへんの? こんだけでかかったら期待できるかもしれんで?」
「野球道具しか入ってないから、……いや、待てよ?」
「どうしたの?」
 ごそごそと、バッグをあさり始める。
もちろん野球道具しかないのだが―
「そういえば昔、お札をシューズの底に隠したことがあったな」
「お札?」
「いや、とられるのが嫌で、もしかしたら……あ!」
 ボロボロの靴を取り出して逆さに振ると、古ぼけた茶色の紙幣が飛び出してきた。
臭い、臭いのだがこの紙切れこそが俺たちを救うのだと思うとなんだか神々しくさえ見えてくる。
「あったぞ! これで助かる!」
「さすが! かっこいいわ! 最高ね!」
「ありがとう、紫杏! 紫杏も最高だ! 可愛いぞ!」
 ひしっ。紫杏と抱き合って喜びを表現する。
柔らかくて、いい匂い……今日の夜は一段とすごくなりそうだった。
「バカでもたまにはやるじゃない!」
「バカは余計だ! 浜野! でもありがとう!」
「…一つ、聞いてええ?」
「なんだ大江! ありがとう!」
「……いや、ありがとうの前に……とられるのが嫌って、誰からなん?」
「そりゃあ、先輩からだけど」
 次々とかかる賛美の声に涙さえ流しながら、俺は大江に笑いかける。
彼女はものすごく、困った顔をしていた。
「…………それって、ペラ……なんやないの?」
「え? ………あ……」 
「……」
「…………」
「………………」

 結局、俺がサインを書いて店に置いたことと、
来年も必ず来ることで、他言無用にしてもらった。

766:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:30:57 Dny/CcZF
終わりです。エロ無しでごめんなさい
11裏が楽しすぎるのがいけないんだ…

767:名無しさん@ピンキー
08/12/30 16:31:18 /SMyWH1e
これはひどい(いい意味で)


768:名無しさん@ピンキー
08/12/30 17:55:52 XN8Q65pX
○○○○○だけにムードは満点

……なんつって

769:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:35:13 BWogihO2
シズヤとの純愛ものを書こうと思います。
シズヤとのグッドエンド後のものです。

770:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:35:43 BWogihO2
「メリークリスマス!シズヤ」
「うむ、再びそなたとこうしてこの夜を迎えられるとはな…」
ワインの入ったグラスを彼のものと交わせながら聖夜を迎えていた。

『二人の願い』

ナマーズが奇跡の日本一になってからもう2ヶ月になる。
ナマーズはオオガミナマーズと名を変えられ彼は他球団にトレードされることになった。
その後自分達は彼に呪いをかけた魔人と一つの賭けをした。
賭けに勝った彼の願いはこうだった。
自分とずっと一緒にいたいと…。
自分自身の術の力と手をかしてくれた魔人の術は最初失敗したと思った。

彼が願って生まれた自分との三年間。
彼の願いを叶えようと思っても足を引っ張っていた三年間。
それでも彼は自分を一人の女性として見てくれていて、
自分と一緒にいてほしいと願ってくれた。
その想いが報われたのであろう。
自分は消えずに術はうまくいって今は彼の側にこうしている。

再び彼の元に姿を現した時に、近くにいた眼鏡の男に変な服だとからかわれると、
自分が彼以外にも見えることがわかり、
自分は願いを叶える存在ではなくなったのだと自覚した。
「おお、うまそうな肉じゃ。小波よ、分けてくれぬか?」
「シズヤ…、シズヤはもう自分で食べれるだろう?」
「あ…そうじゃったな。
すまぬ…まだその癖が直っておらぬようじゃな」
等と二人で笑いあいながら新しく始まった暮らしに幸せな雰囲気だった。

771:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:36:39 BWogihO2
食事を終えた後、二人で夜の明るい町並みを歩いていた。
ナマーズが日本一となりホッパーズと合併した影響か、
このあたりの町並みはきらびやかに輝いている。
この光の裏には当然、闇もあるのだろうが、
自分達と同じように二人の男女が仲良く歩き回っているのを見ると、
しばらくはこの心地よさに身を任せようと思った。
そしてこの辺りからも見えるナマーズパークは、
豪華なアトラクションが夜のこの時にも動いている。
「昨年も乗ったよね、ナマーズパークの観覧車」
そう、自分を一人の女性と見ていると言ってくれたクリスマス。
そこで自分自身の願いを彼に打ち明けた楽しい夜である。
「でも今年はお客さんがいっぱいのようで俺たちはもう無理みたいだね」
「仕方なかろう、そなたの活躍が生み出してくれたのだぞ」
「俺だけじゃなくて具田君や東さんとかみんなのおかげだよ」
「それはそうじゃが、それはすべてそなたが呼び出したものじゃ。
そなたは私の力などなくとも自分で魔人の呪いや苦しい状況を動かした。
それを誇りに思うのじゃ」
「ありがとう、シズヤ。
でもね、シズヤのおかげでもあるんだよ。シズヤのおかげでみんなうまくいったんだから」
「小波…ありがとう……」
「あれ?そこにいるのは小波君でやんすか?」
遠くから呼ばれたような声を聞き二人で振り返るとそこにはあの眼鏡の男。
たしか…名前は具田といったような。
「あれ?具田君。どうしてここに」
「オイラは寮に戻る所でやんすが…その女と何してるでやんすか?」
「私が小波と一緒にいて何か不都合でもあるのか?」
嫌味を込めた言い方だったのでむっとして、問い返す。
「まったく…小波君もいい趣味してるでやんすねえ。
確かに見た目はカワイイけどそのコスプレを正す気はないんでやんすか?」
「ははははは…」
「何がおかしいでやんすか?」
「それじゃあ、俺はシズヤと一緒にクリスマスを過ごすからな。
じゃあな、具田君」
優越感に浸っていた彼の顔を見て自分も笑いながら手をつないで歩く。

「ムキーっ!くやしいでやんす!!
日本シリーズのMVPも小波君だしどうして小波君ばかりいい思いするでやんすか!
くやしいでやんすーっ!」


772:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:37:26 BWogihO2
「しかし、やはり高かったのではないか、このホテル?」
「大丈夫だよ、前の社長との契約で年俸はたくさん貰ったからね」
とあるホテルの一室で二人でくつろぎながら話していた。
昨年の叶えるべき魔人の願いである年俸五千万以上。
彼は若手とは思えないほどの活躍を見せたが、積み重ねてきた物が
少なかったため目標までたどり着けなかった。
それを機転をきかして、来年、つまり今年の活躍で年俸が変わる契約を結んだ。
それも今年の目標だったリーグ優勝と共に達成させてしまったのだ。

「小波よ…」
「何、シズヤ?」
「私は今とても幸せじゃ。こうして人の目で物を見て感じることができる。
いろいろな体験が毎日のように起きてくれる。
何よりそなたとこれからもずっと一緒にいれるのだからな」
「俺もだよ…。
俺もシズヤとこうして一緒にいれて嬉しいさ…」
「うむ…きゃっ!」
彼が自分に近づいたと思うと突然強い勢いで抱きしめられる。
これまで何度か抱きしめられたことがあるが、
これほど抱きしめられることに喜びを感じることはあまりない。
彼の逞しい腕に自分の小さな体が包まれているのを思うと、
体中が熱くなる。
「ごめん、ちょっと驚かせちゃったね」
「まったく、でもそなたになら……」
そのまま抱きしめられながら寝台に押し倒される。
少し戸惑ったが、自分もそのつもりだったので先に言った。
「小波よ…私を抱いてはくれぬか?」
「ああ…!」

773:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:38:37 BWogihO2
「えっと…その、当たり前じゃが、私は始めてじゃからな。
…だから、その…優しくしてほしい…」
「俺だってそうだよ…だから…よろしく頼むよ…」
なんて言葉を交わしながら一つの寝台で横たわる。
彼は自分の唇に自らの唇を重ねてきた。
「んっ…!」
「シズヤ…」
唇の中から舌をだし、そのまま自分の舌に絡ませる。
より強く押し付け、より強く絡ませて…。
「ん…んんんんんっ!うんっ!」
息苦しくなるが、拒みもせずに彼のなすがままになる。
しばらくしてから彼は唇を放す。少し未練がありそうな表情をしてしまう。
「ちょっと、苦しかった?」
「大丈夫じゃ…たぶん」
「じゃあ、次にいくよ……」
今度は彼は手のひらを伸ばし、自分の体に服越しに触れていった。
最初は首筋…鎖骨…腕と…。
「…きゃうっ!」
服の隙間からすべりこむように太腿を撫でてきたときは、
突然やってきた痺れるような甘い感覚を感じ声をあげてしまう。
そう思ったらこんどは胸のふくらみを撫で始め、転がすような仕草をする。
「きゃふっ、はあっ!」
服越しとはいえ、触れられたことのない所を触れられ始めて味わう感覚に溺れ始める。
胸の辺りのひびきが、どくんっ、どくんっと早くなる。
「それじゃあ、もういいね…」
すると腰の辺りの帯を外し始めていて彼が自分の服を脱がそうとするのに気づく。
「そなた…初めてではないのか?
手馴れているようじゃが……」
「初めてだよ…俺も。
ただ何度もシズヤを抱いている夢を見たから覚えちゃった」
「なんと…夢の中で私はそなたに何度も抱かれていたのか…」
恥ずかしい感じがするとともに二人とも苦笑するしかなかった。

774:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:39:15 BWogihO2
そのままあっという間に服は手にかけられ、
寝台の上に、そして彼の目の前に生まれたままの姿を見せられる。
人ならざるものだったとは言え、人の女性とまったく同じ体をしていて、
彼はじっと自分の体を見つめる。
頬を赤くそめながら、恥ずかしさを込めて言う。
「続きをしてくれぬか…このままじゃ恥ずかしいだけじゃ…」
「わかった…」
彼が頷いた途端、彼は自分の体を覆いこむようになり、
ふくらみの先端に唇を含み始める。
「きゃんっ!」
痺れが走るだけではなく、彼は舌で先端を転がすようにもう片方の膨らみを撫で始める。
「はあっ!…きゃんっ!…あんっ!」
唇から膨らみを外したと思うと、今度は太腿をすべるように手の平を動かし、
その場所に指を動かした。
「あああああっ!そこはぁっ!」
くちゃくちゃと、水が濡れるような音を立てられ、羞恥の感情が頭に走る。
しかし彼が止めるはずもなくその場所を攻め始める。
「あああっ!小波…ああああっ!」
一際高い声を上げてしまい、体がふわりと浮いた感じがした。
「はあ…はあ…」
「シズヤ…そろそろ…」
「わかった…私からも…頼む…」
彼が服を脱ぎ始めていく。
野球で鍛えられていた逞しい体が目の前にさらされる。
その体は女である自分から見てとても綺麗なものだ。
最後に彼は自分に全身を覆いかさぶってそれをその場所にあてがう。
「シズヤ…力を抜いて…!」

775:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:39:57 BWogihO2
彼に貫かれ、そして結ばれた。

「あああああああああっ!!!」
「シズヤっ!」
「ぐ…かはっ…い…たい…」
とてつもなく熱い物が体の下から自分を貫くように入り込み、
下腹の中で押し留まる。
それと同時に叫び声をあげてしまうほどの激痛が走る。
一瞬意識がなくなり、はっきりした今でも視界が滲んでしまうほどの
痛みを味わう。とても苦しくて痛い…それでも彼と結ばれたことは…。
「ぐっ、うううう…大丈夫じゃ…だから続けて…」
「…わかった…でも苦しいならいってくれよ」
自分のことが心配なのかゆっくりと腰を動かし始める。
繋がった所からは血が流れ始めていて、それが先ほどの激痛の証でもある。
今でも貫かれた痛みは体を苦しめていた…が、
「ああ…うう…ああっ…あう…」
ゆっくりと痛みが引いていくと共に先ほど味わった痺れのような感覚が再び包み始める。
心地よくなっていくと共に彼の動きはどんどんはやくなっていった。
「ああっ!ああっ!あんっ!あんっ!」
彼がそれを貫くと同時に体の中に呻くような痺れと心地よさが襲う。
それに耐えられずに一際普段出さない嬌声を彼の前にあげてしまう。
「ああんっ!小波…私は…あああっ!ああああんっ!」
心地よさはより天に高く昇るような感じに変わり自分でも何を言っているのかわからない。
彼ももう限界のようでそれを体の中で感じこむ。
「シズヤっ!!」
「んんんああああああああっ!!」
彼の中からとても熱く甘い想いを注ぎ込まれる。
それが限界で自分は天高く昇る快楽を味わい声を上げた…。

776:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:41:34 BWogihO2
「はあ、はあ…」
「シズヤ…」
それが終わった後、寝台で二人で寄り添い合う。
女として彼と結ばれた嬉しさがまだ体の中に刻まれている。
「まさかシズヤとこうなるなんて最初は思わなかったよ…」
「何をいっておる?そなたとはそなたが望む限りこうなることだったのじゃ」
「くくく、ははははは」
「ふふふふふ」
二人で笑いあいながら、自分は言った。
「小波、私が今願いたいことがあるとすればな、
そなたの子が欲しい。そなたそっくりの男の子をな」
「えっ?」
「前は人ならざる身なので子を成すことはできなかったが、
今はわからぬ。もしできるのならばそう願いたいんじゃ」
「じゃあ、俺も願うよ。俺もシズヤの子が欲しい。
シズヤそっくりの女の子をさ」
「そなたはそう願うか…どうせならお互い叶うとよいな」
「あははははははっ!」

二人で微笑みながら自分はその願いが叶ってほしいと思った。
二人の願いはまだ始まったばかりだから…。

777:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:43:06 BWogihO2
終わりです。
未だに条件がわからないけど何度も消滅した後のグッドエンドはよかった。
多少性格違うかもしれませんがそれは許してください。

778:名無しさん@ピンキー
08/12/30 19:40:17 pLC46eyB
>>777
gj!まさかこんなに早く>>757の願いが通じるとは…

俺もあのエンドにはグッときました

779:名無しさん@ピンキー
08/12/30 20:20:44 vAw7QTEr
>>760も770も大変GJであります!!
武美も紫杏もシズヤも可愛いよすごく可愛いよ
いい年越しができそうだ

780:名無しさん@ピンキー
08/12/31 00:13:12 HAoMs0mm
>>760
GJ!!!!!

>>770
俺は願いが叶って死ななくてよかった
マジでGJ

781:名無しさん@ピンキー
08/12/31 00:33:36 a/1baCCf
荒みきったカズと10主のものを書いちょる

782:名無しさん@ピンキー
08/12/31 00:34:52 NGq61GA6
6Pだっけ?4Pだっけ?なんかそんな話なかったっけ?

783:名無しさん@ピンキー
08/12/31 00:47:38 6t5FF4uK
俺はカズには幸せになってもらいたいのだよ……

784:名無しさん@ピンキー
08/12/31 01:28:24 hobK5rHX
デスマスと華音&ミーナという、
本編では出現しない取り合わせのSSを思い付いたので、
まず前編を投下。やや鬼畜な内容です。
なお、華音ルートのネタバレを含みます。

785:カルネアデスの板 1/3
08/12/31 01:29:14 hobK5rHX
「あんた、一体何の用よ? ナンパならお断り―」

「ダメ、華音、逃げ―」

「そう、《お二人とも、逃げてください》。
 そして、《助けを呼んでください》」

その男―センスの悪いバナナのような髪形をした男の言葉を聞いた次の瞬間、
あたしの足はこの路地裏から、まったく動かなくなってしまっていた。
別に麻痺しているとか、見えない力で押さえられているというわけでもない。
ただ、動かない。動かせないのだ。

何が起きたのかさっぱりわからないが、どうやらミーナも同じ状態らしい。

動揺を見せまいとしてか、きっぱりとした口調でミーナが喋り始めた。
「華音は、ナニも知りません。アナタたちが用があるのはワタシでしょう?
 華音をカイホウしてくれれば、アナタたちとのトリヒキに応じましょう」

「まだ、私の話は終わってないんですがね……
 ま、いいでしょう。《ミーナさんは好きなだけ喋ってください》」

ところがそう言われたミーナは、突然口をつぐんでしまった。
そして、信じられないという表情のまま、まじまじと男の顔を見つめていた。

「率直な話、私個人は、ミーナさんがご存知の情報については、
 どうなろうと一向に構わないのですよ。
 ただ、以前に本社で、あなたたち姉妹の経歴を
 閲覧する機会にめぐまれましてね。
 ―私が以前から考えていた『実験』を行うのに、
 あなたがた姉妹は、うってつけの実験材料だと気付いたのです。
 お二人には、是非ともこの実験に協力をお願いしたい」

「何が実験材料よ! 頭おかしいんじゃないの?
 誰が協力なんかするもんですか!
 ミーナもバカみたいに黙ってないで、何か言ってやってよ!」

「まずは、そうですね、そちらは、確か華音さんでしたっけ?
 《華音さんは、ミーナさんに服を着せておいてあげてください》」

786:カルネアデスの板 2/3
08/12/31 01:30:02 hobK5rHX
はあ? 何言ってんのコイツ? バカ?

いきなりわけのわからない事を言い出したバナナ男に、
あたしは呆気に取られた。そして呆気に取られたまま―
ミーナの体に向き直り、ブラウスの襟に指先をかけ、
てきぱきとミーナの服を脱がせ始めていた。

「何? 何? なんであたし、こんなことしてんのよ!」
「ああ、お姉さんは《抵抗してください》」

小柄なミーナにはサイズの大きすぎるブラウスをはらりと脱がせると、
その下の実用一点張りの無地のタンクトップブラがあらわになった。
続いて、あたしの指はミーナのズボンのホックを外して引き下げた。
なぜかミーナは無抵抗のまま、あたしにされるがままになっている。

「《下着も付けたままで》。ああ、でも、《帽子は取ってあげた方がいいですね》」

「……わかったわ、あんたが何かしてるのね!?
 今すぐやめないと、タダじゃすませないんだからね! ああ、やめてよ……」

そうかきくどき続けながら、下着姿のミーナの足から靴と靴下を外し、
バンザイの格好を取らせて胴体からタンクトップブラを抜き取るあたしを、
ミーナはやはり無言のまま、絶望的な眼差しで見上げていた。
ミーナのまるで子供の様に真っ平らな胸板の上の、
そこだけポツンと淡い色をした乳首がむき出しになる。
最後に指をミーナのパンツにかけると、あたしは一瞬のためらいもなく、
そのまま一気に引き下ろした。
ミーナは頭に帽子だけをちょこんと乗せただけの、
褐色の体に一糸纏わぬ姿でこの暗い路地裏に立っていた。
この期に及んでもミーナは一言も口を利かず、
両手で胸と股間を覆ったままで立ち尽くしていた。
歯を食いしばったミーナの顔は恥じらいに赤く染まり、
目には普段は見せることのない涙が、うっすらと浮かんでいた。

「オヤオヤ、お姉さんにこんな格好をさせて、ひどい妹さんだ。
 ……まだ、お父さんの事を根に持っているんですか?」

その言葉を聞いた瞬間、あたしの頭に血が昇った。
この男はあの事を知っている! あたしと、ミーナと、
彼しか知らないはずのあの秘密を。
―確かに、あれはあたしの誤解だった―それなのに、
あの事を持ち出してあたしを侮辱するなんて、絶対に許せない。

787:カルネアデスの板 3/3
08/12/31 01:31:07 hobK5rHX
助けを呼ぼう。あたしはそう心に決めた。助けに駆け付けた人に
ミーナの裸を見られてしまうかもしれないが―まあ、いいや。
こんなダサい男に、あたしがバカにされるなんて我慢できない。

あたしは思い切り息を吸い込むと、ミルキー通り一帯に響き渡るくらいの
金切り声を上げた、つもりだった。しかし、あたしの喉から洩れたのは、
隣のミーナにさえほとんど聞こえないぐらいの、微かな息の音でしかなかった。

あたしは、助けを呼ぶ事もできないの?

「最初に、《助けを呼んでください》と忠告してあげたんですがね。
 まあ、その気がないのなら無理強いは出来ますまい。
 でも、《せめて華音さんは服を着ておいてくださいね》」

そして次の瞬間、あたしが恐れていた通りの事が起こった。
あたしの手はあたしの意思とは無関係に動き始め、
ついさっきミーナにしたように、今度はあたし自身の体から服を剥ぎ取り始めた。

これは―悪い夢よ。

スーツの上下を脱ぎ捨て、薄汚れた路地裏の地面に投げ捨てる。
続いてブラウス、キャミソール。ストッキングにショーツ。
気が付くと、あたしはイヤリング以外は生まれたまんまの姿で、
同じく帽子以外は素っ裸のミーナと、路地に並んで立っていた。
裸足の足に触れるコンクリートの感触がやけに冷たい。

「いやいや、これは私には目の毒だ。
 せめて、《前ぐらいは隠してもらえませんか》。
 しかしこうやって並べてみると、血の繋がりはなくともやはり姉妹だ。
 どこか似てらっしゃいますよ」

身を焼くような羞恥、そして怒りに、どうしようもなく涙がこぼれた。
悔しい……悔しい悔しい悔しい悔しい。悔しすぎる。
なんで他の人じゃなくて、あたしがこんな目に会わなくちゃならないの?
夢なら早く醒めて。

しかし、悪夢は一向に醒める気配はなかった。
全裸のまま棒立ちになっているあたしとミーナを一瞥すると、男は満足げに肯いた。

「それでは、『実験』に取り掛かるとしましょうか」

788:名無しさん@ピンキー
08/12/31 01:32:43 hobK5rHX
前編は以上です。続きはまた後日。

余談ながら季節は春か夏ぐらいを想定してます。
(さすがに、真冬にこんな事させられません……)


789:名無しさん@ピンキー
08/12/31 02:37:32 yjSL/uvp
>>788
後日だと…?

《続きを書くのをやめて、さっさと眠ってください》

790:名無しさん@ピンキー
08/12/31 04:08:15 LvR/f/TG
朱里がデス・マス戦後に真央に怒られるイベントで朱里をかばうと
真央が幸せ者・・・っていってたがそれは真じゃない孤高のヒーローが正史なのか。
それとも7主が真央がヒーローやってることに反対してるのか。

791:名無しさん@ピンキー
08/12/31 11:17:56 VDS8Dwh5
>>788
ややじゃなくて相当鬼畜(になりそう)じゃねえか!!!


でもGJなんだぜ!!!

792:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:38:53 CQYt6t75
誰かロスタイムライフなノリで生きてる紫杏×11主人公かいてくれ

793:名無しさん@ピンキー
09/01/01 00:13:54 QsmDDKdk
初夢が武美が出てくる夢でありますように

794:名無しさん@ピンキー
09/01/01 01:53:44 dbd3DH/D
一発目は誰で抜けば…

まだ抜いてないぞまだ抜いてないぞおおお
31日 シズヤ 武美
30日 夏菜 リコ 夏菜
29日 紫杏 涼子

ううむ…

795:名無しさん@ピンキー
09/01/01 01:56:42 +BxdszOm
>>794
青野と有田と越後

796:名無しさん@ピンキー
09/01/01 02:00:25 85kbIAmA
紫杏はもらっていく
ほかのやつはくれてやる

797:名無しさん@ピンキー
09/01/01 03:15:26 61VhduRl
じゃあ武美はもらっていく
ほかのやつはくれてやる

798:名無しさん@ピンキー
09/01/01 03:27:19 ptdWPOD9
そうか、なら茜はもらっていいよな
ほかのやつはくれてやる

799:名無しさん@ピンキー
09/01/01 05:27:24 wHLAY5t/
おーけー、夏菜は俺がもらおう
他はくれてやる

800:名無しさん@ピンキー
09/01/01 05:40:30 3CI+XMfX
じゃあシズヤはもらっていく
ほかのやつはくれてやる

801:名無しさん@ピンキー
09/01/01 07:34:52 gz9YPNc5
なら霧島さんは俺だけのものな

802:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:00:41 6DbbTOss
じゃあ浜野は私のものですね

803:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:00:42 TqUgHDvL
なら高科は俺だけのもの
今から1時間という長い阻止タイムをもうけるから、
誰も「阻止」という書き込みをしなかった場合、
完全に俺だけのものだ。

804:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:13:38 +BxdszOm
>>803
そこまでいわれると阻止したくなっちゃうじゃないか


805:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:19:00 85kbIAmA
俺としては紫杏と一緒に慣れれば良いわけだから阻止する必要もないわけで

806:名無しさん@ピンキー
09/01/01 08:19:32 85kbIAmA
誤字orz

807:名無しさん@ピンキー
09/01/01 09:28:14 BHT7+QbP
新年あけまして春香はもらっていく

808:名無しさん@ピンキー
09/01/01 12:13:19 4YHJmNhw
新年開けましたらタマちゃんがいたので貰っていくでござる。

今年もひざ枕宜しくお願いします

809:名無しさん@ピンキー
09/01/01 12:42:11 QUbMO1he
謹賀新年で智美が誰も取っていないのでもらっていく

810:名無しさん@ピンキー
09/01/01 13:20:20 qveoJpiW
女×女って無理かな?

811:名無しさん@ピンキー
09/01/01 14:34:42 62Rqf1Gd
さら、なおにお仕置きされるいつきとか。
多分既出だろうけど。

812:名無しさん@ピンキー
09/01/01 14:49:21 o6qBR2hk
年末番組見てたらちよちゃんの話が書きたくなった

813:名無しさん@ピンキー
09/01/01 15:09:24 e97zL3bj
玲奈は俺のものだって書こうとしたら先越されてたorz

814:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:40:57 ptdWPOD9
朱里ルートをやっていない人にはネタバレになるが、
ビターエンドの時の和那の台詞で
「うちはなぁ、好きな人と結ばれてアホほど子供作って、
孫とひ孫に囲まれて往生するんやそれ以外認めんで」
という台詞から10主と和那のエロなしの孫たちに囲まれた老後の話作ろうと思うのだがどうだろうか?

815:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:42:23 ZOMRefR0
かかってきませい

816:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:47:44 6DbbTOss
子供ならもういるじゃない
クローンが100人ほど

817:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:00:13 t9uFyhpY
>>814
それって白瀬ルートの主人公とほとんど同じセリフだな
似た者同士なのかね、8主とカズは

818:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:07:14 cvRdqO+q
俺は鬼鮫コーチをもらっていくか

819:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:08:17 FnjxWGjV
>>818
いい筋肉してるじゃないか

820:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:15:09 qveoJpiW
リコ→夏菜って既出?
書いてみようかと思ったんだが…

821:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:32:28 21BGzpBN
既出とか気にする必要なくね?
同じカップリングでも書き手が違えば
全然別の話になるわけだし

822:名無しさん@ピンキー
09/01/01 21:19:55 QbZLlaEt
そうです、そうですよね
キャラかぶったって、いいわよって、そのぶん・・・・・・


823:名無しさん@ピンキー
09/01/01 23:05:53 AVjz6IdS
何か保管個の作品にドット絵が付けられてるんだが……
まぁ上手いからバッチコイだが

824:名無しさん@ピンキー
09/01/01 23:09:16 hQmOxhFa
上手い下手じゃなく、公式の画像を使うのは流石にまずいんじゃ・・・
絵を描いた本人じゃない場合も、勝手に使うのもまずい気がするぞ

825:名無しさん@ピンキー
09/01/01 23:28:25 cvRdqO+q
シズヤハッピーEND後書いてみようかな

826:名無しさん@ピンキー
09/01/01 23:35:44 0Of/TdSC
毎晩子作りに励むのか

827:名無しさん@ピンキー
09/01/01 23:48:33 QsmDDKdk
ドット絵表示とか蛇足なんじゃないか? 

828:名無しさん@ピンキー
09/01/02 00:23:27 BmHvtvZ4
タマちゃんって聞くと布具里を連想させるし、本名も木岡の娘に似てるよな。。。

829:名無しさん@ピンキー
09/01/02 00:49:06 R/YrFG46
>>825
お願いします!

830:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:12:33 VfWNBk4j
>>785-787の続きを投下。
本編では接点のない、デスマスと武内ミーナ&華音姉妹ネタです。

華音ルートのネタバレを含む上、
かなり鬼畜かつスカネタ(飲尿)も含むので、
この手の話が苦手な方はご注意を。

831:カルネアデスの板・中篇 1/5
09/01/02 01:13:40 VfWNBk4j
今でさえ、これ以上ないくらい屈辱的だっていうのに、
この上、まだ何かやらされるの……?

「華音さん、《立っていてください》」

その言葉の意味を頭で理解するかしないかの内に、
あたしはぺたんと尻もちを突き、そのまま地面に横たわっていた。
ざらざらしたコンクリートの感触を全身の肌で感じながら、
あたしはこの男の持つ不思議な能力について理解し始めていた。
あたしはこの男の言葉に逆らえない
―いや、『逆らえない』のではなく、『従えない』のだ。

「そして、ミーナさんは《しゃがんで足を閉じて》」

目の前にあるミーナのむきだしの足が、
立ったままぴょこんと大きく広げられるのが見えた。

「華音さん、《お姉さんの足の間から頭を外して、
 うつ伏せになってください》」

あたしはその言葉に逆らうために―
ぶざまにコンクリートの地面を這い進むと、
ミーナの大きく開かれた両足の間に頭を突っ込み、
くるりと仰向けになった。
頭の上すぐ目の前に、ほとんど毛の生え揃っていない
少女のようなミーナのあそこが見えた。
足を大きく左右に広げているために、
ぴっちりと合わさった褐色の肉の隙間からは、
濃いピンク色を帯びた肉襞が微かにはみ出している。
更にその上から両脇のビルに区切られた夜空を背景にして、
不安そうに見下ろすミーナの顔が覗いていた。

あたしも、不安でしょうがなかった。
あたしたちにこんな格好させて、一体何をやらせる気なのよ?

まさか、まさか……。

男の次の言葉で、その恐怖は現実となった。

832:カルネアデスの板・中篇 2/5
09/01/02 01:14:41 VfWNBk4j
「じゃあ華音さん、《ミーナさんの性器から目をそむけて、口を閉じて》」

「あ……あがが……」

いやだ。いやだ。

「ああ、《口は手で覆っておいてください》」

やめて、イヤ。それだけは、イヤ……。

ミーナのあそこの下で、なす術もなく口を開いて横たわっている
あたしを確認すると、男は最後の指示を出した。

「ではミーナさん、《おしっこを我慢していてください》♪」

ミーナが血のにじむほど強く唇を噛み締めて身をよじり、
お尻を物凄い勢いで緊張させたのが、あたしの目にもはっきりとわかった。

しかし、その努力は数秒も持たなかった。
一瞬ぶるっと体を振るわせ、ミーナは赦しを乞うような目であたしを見つめた。
そして、そのまま上を向いてあたしから目を背けると、
ほうっと小さく溜息をついた。

次の瞬間、微かに黄色味を帯びた温かい液体が、
ミーナの尿道から勢い良くほとばしった。
半分ほどは周囲に飛び散ってミーナの内腿を汚したが、
残りの半分は、まともにあたしの口の中に降り注いだ。

舌に降りかかるミーナのおしっこは塩辛く、そして驚くほど熱かった。
真っ白になったあたしの頭の中に、男の楽しげな声が聞こえてきた。

「《口に出された分は、全部吐き出して》」

全裸のまま天を仰いで、立ち放尿を続けるミーナの股の下で、
あたしは口に注ぎ込まれるミーナのおしっこを飲み込み続けた。
もう、自分の頬を伝っているのがミーナの尿なのか、
あたしの屈辱の涙なのか、それさえもわからなかった。

833:カルネアデスの板・中篇 3/5
09/01/02 01:15:43 VfWNBk4j
ミーナもあたしも、しばらくの間は放心していた。

男が能力の一部を解除したので、
ある程度は自由な姿勢を取れるようになり、
ミーナも喋れるようになっていたが、
逃げる事や助けを呼ぶ事は、依然として封じられたままだった。

「華音……ゴメン……」

ミーナが差し出した手を、あたしは無言で払いのけた。

やっぱり、ミーナはあたしの事を嫌ってたんだ……。

ミーナの情報をこっそりジャッジメントに洩らしてたあたしを、
心の底で恨んでたんだ。そうに決まってる。
だって、本当にあたしの事を想ってるなら、
どんな能力で操られていたとしたって、
あんなひどい事をやれる筈がない。

ひどい。ひどすぎる。もうミーナの事は、絶対に許さない。
二度と、口なんか利いてやらない。

「私がジャッジメント本社で目を通した、
 ジャーナリスト・武内ミーナに関する情報の多くは、
 主に妹の華音さんを介して入手された物でした」

男が、また何か喋っていた。

「華音さんは気付いておられなかったようですが、
 ジャッジメントはテレパスを併用する事で、
 華音さん自身が意図的に洩らしていた以上の情報を、
 華音さんの精神から入手していたのです。
 そしてその過程で、華音さん自身の経歴も調べられていました。
 スポーツ記者としてのぱっとしないキャリアはもちろんの事、
 お父さんの再婚の事、私生活の些事に至るまで―
 そう、男性経験がないことまで、ね」

ミーナが意外そうな顔であたしを見た。「そうだったの、華音?」

834:カルネアデスの板・中篇 4/5
09/01/02 01:16:39 VfWNBk4j
「……あたしは、安い女じゃないだけよ!」

男の言葉は事実だった。

だけど、別にあたしがモテなかったわけじゃない。
あたしに釣り合うような男がこれまで現れなかった、
ただ、それだけの事なのに、
なんで、そんな事までバラされなくちゃならないのか。
しかも、よりによってミーナの前で。
体を裸にされた上に、心まで裸にされた気分だった。

「―いやいや、私はむしろ褒めているんですよ?
 華音さんのおっしゃる通りですよ。
 男も女も体の繋がりばかり求める最近の風潮は、
 私もまったく感心いたしません。
 どうか華音さん、《処女を守り抜いてくださいね》。
 そしてミーナさんは、《妹が処女を守るのに協力してあげてください》」

ミーナがまじまじと自分の右手の指を見つめ、弱々しくかぶりを振った。
そしてあたしの方に向き直り、左手をあたしの太股の上に置き、体重を掛けた。
あたしもまた、自分でも知らない内に両足をMの字に大きく開き、
ミーナの指を受け入れる体勢を整えていた。

「やめ……やめ、やめ、やめて!」

あたしは真っ青になって、必死でミーナの指を防ごうとした。
しかし足を1センチでも閉じる事も、
自分の手を腰から下へさげる事も、どちらも出来なかった。
ミーナは右手の人差し指と中指を立てると、
左手の指先であたしのあそこを押し広げながら、
諦めを含んだ口調で囁いた。

「華音……チカラ、抜いて……
 セメテ、少しでも痛くないようにしてあげるから……」
「いや! いやいやいやいや! 痛くなくてもいや!」

泣き叫びながら、それでもあたしは下腹に力を込めて、
できる限りの抵抗をしようとした。
あたしの膣口を探り当てると、ミーナはまず人差し指だけを、
ゆっくりとあたしの中へめり込ませてきた。
ミーナの指があたしの中に深く埋め込まれていくのが、
目を背けていても、はっきりと感じられた。

835:カルネアデスの板・中篇 5/5
09/01/02 01:17:30 VfWNBk4j
ミーナは人差し指を大きく上へ動かして膣口を広げ、
その脇から今度は中指を差し込んできた。
股間に響くずきずきという痛みに、
あたしは声を押し殺して泣き続けた。
助けを呼ぶ事ができないので、悲鳴を上げる事さえできなかった。

「痛い……痛い……ミーナやめて、痛い!」

股間の痛みが一際大きくなったのを感じた次の瞬間に、
びっと引き裂けるような痛みが、体の奥で走った。

「……華音、終わったよ」

茫然と股間を見下ろすと、あたしのあそこから、
ミーナが鮮血と粘液にまみれた指先を抜き出すところだった。
血の一部はコンクリートにも滴り、赤黒い汚点を作った。

まだ体の中では疼くような痛みが残っていたが、
心の痛みは比べ物にならないぐらい大きかった。

あたしの、グレードが下がってしまった……。

こんなこと、彼にだって話せない。
いや、話したって信じてくれるわけがない。
きっと彼は、あたしがどこかのいい加減な男と寝て、
処女を捨てたんだと思うだろう。
こんな失くし方するんだったら、さっさと捨てときゃ良かった……。

なんで、あたしばっかりがこんな理不尽な目に遭わされるのよ?
あたしがこんな目に遭わされるような世界なんて、
今すぐに滅んでしまえばいいのに!

あたしの肩が激しく痙攣し、目から涙がとめどめなく溢れた。
ミーナの見守る前で、あたしは両足を開いたまま泣き出した。

ミーナはあたしの頭を無言で抱きしめ、そっと髪を撫でた。
なぜか今度は、ミーナの手を払いのける気になれなかった。
ミーナの胸の中で、あたしは泣きじゃくり続けた。

836:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:18:23 VfWNBk4j
中篇は以上です。続きはまた後日。

ってか、元旦から何書いてるんだ、自分は……。


837:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:33:53 aihdclQ0
さあ、<<続きを書かずにゆっくりと寝てください>>

838:名無しさん@ピンキー
09/01/02 02:28:19 vOiqm4Pj
>>836
おうおう、正月早々からなかなか刺激的なものを書きなさる…

釣り合う男がこれまで現れなかったとか、そのへんに華音らしさがよく現れているなって感心しました
続きも期待してます。

839:名無しさん@ピンキー
09/01/02 16:42:26 tVDEfYb2
うはーw
俺は全部終わってから乙る派だけどとりあえず俺の弾道が上がり始めた

840:名無しさん@ピンキー
09/01/02 22:54:58 t6oev2RN
パワポケ8のマインスイーパをクリアしたよ
それを見て突発的に書いた物だから推敲はしてないよ
まあ、新作が出来るまでの暇つぶしとしてみてもらえればいいかな

小波は目の前の黄金像を見つめる
事の発端は鈴音が冒険かである小波に
古代の超兵器の捜索を持ちかけてきた
超兵器は黄金象に隠されているといわれ
黄金象を探し出し無事鈴音の元に届けた
古代の超兵器、それは"鋼鉄"だった
おそらく古代部族は強すぎる鋼鉄の力を封印したのだろう
鈴音の目的はこの事を公表し戦争をやめさせることだった
「……」
「小波様?」
「鈴音さん、こういうことは言いたくないのですが…」
「どうかしたんですか?」
「彼らは既に滅んでいるんです、侵略戦争で」
「ええ!?」
鈴音は驚いたあと落胆した顔で顔を俯けた
「そうですか…」
「鈴音さん…」
小波は何か言葉をかけようとするが言葉が見つからなかった
「……いえ、お気になさらずに」
しかし鈴音の声は暗く、笑顔もぎこちなかった
「それよりも依頼料を…」
「いえ、それは結構です」
鈴音の気持ちを考えると貰うべきではないと小波は思った
「……では新しい依頼をお願いします」
「依頼?」
小波は首をかしげた
「はい、その依頼とは…」
鈴音は肩紐を少しずらす
「!?」
「私を…抱いてください」

841:名無しさん@ピンキー
09/01/02 22:56:54 t6oev2RN

「す、鈴音さん!?何を…」
小波は完全に混乱していた
「おそらくこのまま行けば戦争が始まるでしょう」
鈴音は顔を近づけてくる
「ですからその前にあなたと結ばれたいのです…」
「でも…」
小波が困惑していると鈴音は小波の手を自らの秘所に当てた
「あっ…」
「小波さん、私はとても淫らな女なのです」
そしてそのまま二人は口付けを交わす
鈴音の方から迫る大胆なキス
そして数回続けていくうちに小波の方も覚悟が決まったのか
逆にキスを求めて来るようになった
そして唇が離れる
「鈴音さん…」
小波は鈴音の服を脱がしていく
「小波さん、私に思い出を下さい…」
二人はもう一度キスをした
お互いの気持ちを確認するかのように
小波は鈴音の首筋をそっと舐める
「んっ!」
そしてそのまま舌を少しずつ下げていく
そして胸の辺りに来ると鈴音の乳首を舐めあげた
「ひゃう!」
ある程度唾液でベタベタにするとそのまま乳首を口に含んだ
「ひぃっ!」
鈴音の声を聞くと小波はそのまま鈴音の乳首を摘まみ、吸い、そして噛んだ
その度に鈴音は「あひぃ!」「んひぃ!」「あああ!」など甘い快楽の声をあげた
胸をある程度楽しんだ後小波は下腹部へ目をやった
「そ、そこは…」
触った時は濡れているぐらいしか分からなかったが
間近で見てみると鈴音の秘所は淫水でキラキラと光っていた
「あんまり見ないで下さい…恥ずかしいんです…」
鈴音は顔を赤くしてそっぽを向いた
小波はそんな鈴音が愛しく思い鈴音の秘所に口をつけた
「ああっ!」
小波は鈴音の味を楽しむかのように舌を動かした
最初は周りを、次にクリトリスを、そして最後は…
「!?な、中に!?」
小波は舌を鈴音の中に入れた
「イヤ!はぁ!ああっ!はひぃぃぃ!」
小波の舌はまるで生き物のように縦横無尽に動いた
舌を動かすたびに鈴音の秘所から取り止めの無いほど知るが流れ出てきた
小波が口を離すと鈴音は椅子に倒れこむように座った
そして肩で息をしている鈴音に小波は勃起した自分の陰茎を鈴音の顔に近づけた
鈴音はそれを優しく手で包み込むと上下に擦った
ある程度擦ると鈴音はそのままちろちろと先端部分を舌で舐め始めた
そして先から先走り汁が出てくると今度は思いっきり咥えた
舌で全体を包み込みながらジュルジュルと音をたてて小波の陰茎を吸う
その隠微な音を聞きながら小波は鈴音の口から陰茎を放した
鈴音は椅子に座り股を開いた
「…小波様、どうぞ」
鈴音は自分の秘肉を指で広げる

842:名無しさん@ピンキー
09/01/02 22:57:41 t6oev2RN
その時淫水が鈴音の股から滴り落ちた
小波は意を決して鈴音の中に入れた
「あああああああああ!!」
鈴音が叫び声をあげる
「鈴音さん、入りましたよ」
小波は鈴音の耳元で囁く
「で、では…ゆっくり動いてください」
鈴音は小波にお願いをする
小波は鈴音の中を味わうようにゆっくりと動いた
鈴音の中は小波の陰茎をきつく、そして柔らかく締め上げる
奥まで陰茎を進めるとコツンと壁にぶつかった
「あっ!そこは…」
「鈴音さんの…」
そう、そこは鈴音の子宮だった
「小波様…」
「鈴音さん…」
二人は三度目のキスをした
そしてそれを合図に小波は激しく動いた
「きゃぁ!」「ひんっ!」「あうぅ!」
突かれるたびに鈴音は獣の様な声を出した
そして…
「で、出る!」
「小波様ぁぁ!」
小波は鈴音の子宮にありったけの精液を流し込んだ
鈴音も手足を痙攣させながら絶頂に達した

「……ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ」
「では、さようなら」
お互いに礼を言うと鈴音は戸をあけて去っていた
「……」
小波は窓の外を見る
外は夕方になっており先ほどの事がまるで夢のように感じた
小波がたそがれていると湯田が入ってきた
「小波君、どうしたでやんすか?
「湯田君か?いや、別に。ただ…」
小波は空を見ながら言った
「世界はこれからどうなるんだろうな…」


843:名無しさん@ピンキー
09/01/02 23:05:30 t6oev2RN
今見たらさんと様がごっちゃになってる
ごめんなさい…

844:名無しさん@ピンキー
09/01/03 01:17:16 44tOsTHB
GJ

鈴音は割と裏の出演が多かったよな。7.8.9と連続だったし。

845:名無しさん@ピンキー
09/01/03 01:59:01 Vl3R7C+5
しかし、カズなんか次回作で暗黒面落ちそうな気がして仕方ない。
どうみてもフラグたってるよなぁ・・・
ただ、いまだに10主人公を思い続けてるってのは良かったかな

846:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:11:50 GGEuFyCF
カズのことを諦めて他の女の子と付き合ってる10主とそこにボロボロになって帰ってくるカズのお話
ハートフルですね

847:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:16:30 gSwM/NQT
毎日毎日ブラックと朱里に惚気話を聞かされて爆発したカズが10主人公に会いに行ってしまう話しを希望します

848:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:46:40 5BKTHiKk
11裏は801カップリングの(ry
いつか白×夏やリ×委を書いてみたいと思ってる。

849:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:51:45 rhCZaoad
そのキャラ達ってゲーム中で絡んだ記憶がほとんどないな
まあ妄想は自由なんだけど

850:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:57:49 RAQH2qet
>>848
それは801とはいわない

851:名無しさん@ピンキー
09/01/03 09:28:13 5Yjvaah+
11裏で百合って言われると虐めようとしたフッキーが返り討ちに会う話しか思い浮かばない

852:名無しさん@ピンキー
09/01/03 10:15:13 5aLM6XQu
フッキーと夏菜様の絡みがほぼないのが残念でなりません

853:名無しさん@ピンキー
09/01/03 10:48:41 WQRcYfiS
絡みがないって言われた時に
じゃあ自分で絡ませればいいじゃない!って確か言ったような気もするんですけれど

854:名無しさん@ピンキー
09/01/03 15:18:31 ptVMXgYt
>>847
そのテーマもらったぁぁぁ
今作っているのができたらだけど

855:名無しさん@ピンキー
09/01/03 16:26:09 ZNcS1qva
ハタ化したフッキーを(ryするユイとエリか…

856:名無しさん@ピンキー
09/01/03 17:27:24 9hbAWSi6
あと5日でしつもんコーナーの質問が締め切られてしまう…
何か良い質問無いかな?

857:名無しさん@ピンキー
09/01/03 18:20:22 mcnZM4vS
サントラとビジュアルファンブックを出して下さいとみんなで陳情しよう

858:名無しさん@ピンキー
09/01/03 20:20:44 YPtUqmAF
ハタのついたリコやフッキーや夏菜に襲われる主人公はまだですか

859:名無しさん@ピンキー
09/01/03 20:53:50 GGEuFyCF
リコは旗がついてもリコだったな
逆に怖いのが夏菜とフッキー

860:名無しさん@ピンキー
09/01/03 20:55:42 H5RDSDJX
夏菜はたいして怖くないだろ、特に二章なんてギャグにしかなってない
女キャラだとユイとエリのほうが怖い、言ってる内容的に

861:名無しさん@ピンキー
09/01/03 20:57:50 yxYPrftr
ハタ立ったるりかの私が居ないと駄目なんだから~は怖いとかそういうのよりも悲しさが勝った

862:名無しさん@ピンキー
09/01/03 21:26:55 iTuSJO7s
ハタ白瀬のセリフも共感できる部分はあるよな

863:名無しさん@ピンキー
09/01/03 22:12:56 qgf2kBC4
ハタ化したユイはなんかエロイ

864:名無しさん@ピンキー
09/01/03 22:25:35 g82VuPwg
流れを切ってすみませんが、
>>785-787と>>831-835の続きを投下。
これでラストです。

本編では接点のない、デスマスと武内ミーナ&華音姉妹ネタです。
華音ルートと朱理ルートのネタバレをかなり含みます。
エロ度は中篇よりやや低めですが、鬼畜度はかなり高いです。

865:カルネアデスの板・後篇 1/8
09/01/03 22:26:41 g82VuPwg
その後に男がやらせた事に比べれば、
この二つの行為などは、ほんの序の口だった。
その後一時間近く、男はあたしとミーナの体には指一本触れないままで
あたしとミーナをいたぶり、心と体を汚し続けた。

「……アナタ、何のためにこんなコトをするのですか?
 ワタシたちを苦しめるの、目的ですか?」

最後にミーナが地面に顔を落としたまま、ぽつりと呟いた。

「ダケド、ワタシたちを苦しめて取材をやめさせるツモリなら―
 ムダです。ワタシはやめないです。
 ジャーナリストの使命、だから……。
 ワタシがジャマなら、さっさとイノチを奪うといい。
 デモ、忘れるな……」

ミーナが怒りを込めて、きっと男の顔を睨み上げた。

「ジャジメントの犯罪を追ってる記者、ワタシだけじゃない……。
 いつか、アナタたちのやってきたコトのすべてが、
 明るみに出る日がくる。ワタシをコロしたコトも、含めて」

女性として最低の姿勢を取らされていたにも関わらず、
全裸のまま男に言い放ったミーナの姿には、驚くほどの威圧感があった。

ミーナの言葉に、男が肩をすくめた。
「誤解があるようですねえ。
 私は、ミーナさんや華音さんを殺すつもりはありません。
 むしろこれから、お二人が殺されるのを、止めるつもりなんです」

男がわたしたちの前に、黒光りする物をふたつ置いた。
それは地面に当たって、がちゃりと音を立てた。

……拳銃? 本物の?

「さあ、二人とも《その拳銃を捨てておいて》」

あたしたちは裸のまま、のろのろと拳銃を拾い上げた。
重たい。明らかにモデルガンじゃない。
あたしはもう抵抗する気も無かったが、ミーナは違っていた。
拾った拳銃が本物だと気付いた瞬間、
ミーナは反射的に引き金に指を掛けて、男に向けた。

866:名無しさん@ピンキー
09/01/03 22:26:59 DsTlKH8d
鬼鮫度はどのくらいだね?

867:カルネアデスの板・後篇 2/8
09/01/03 22:27:45 g82VuPwg
しかし、男の言葉の方が早かった。

「《その拳銃は、私に向けてください》。
 ジャーナリストが人殺しとは、世も末です。
 そんなちゃちな銃では私は殺せないんですけど、
 ミーナさんには、ちょっと、罰を与えてあげましょう」

男が一語一語の効果を確認しながら、次の命令を出した。

「お二人とも、《両手を拳銃から離して、引き金から指を離して、
 そして、お互いの心臓から狙いを外して》」

あたしとミーナは正面から向かい合うと、腕を伸ばし、
両手でしっかりと握った拳銃を、それぞれ相手の胸に向けた。
あたしの構えた銃口が、ミーナの褐色の肌に包まれた微かな乳房の膨らみに食い込んだ。
ミーナの銃口も、ミーナよりはやや淡い褐色の、あたしのDカップの乳房に食い込んだ。
むき出しの肌に触れる口金の感触が冷たかった。

あたしは自分の胸に触れている銃口から目を上げた。
青ざめたミーナの顔がそこにあった。あたしの顔は、もっと青ざめていたに違いない。

これは……ミーナと殺しあえってこと!?

「では、最後の実験を行わせていただきます。
 華音さんは、そのままくつろいでいてください―

 でも、ミーナさんは、《右手の人差し指を、真っ直ぐ伸ばしてください》」

ミーナの指がぐっと曲がって、引き金を半分ほど引いた。
ミーナの持つ銃の撃鉄が微かに持ち上がったのが、はっきりと見えた。

次の瞬間、ミーナは歯を食いしばり、全身全霊の力を込めて
人差し指を再び伸ばした。撃鉄はゆっくりと元の位置に戻った。

「何をやってるんです? さあミーナさん、
 《指を伸ばして》♪ 《しっかりと伸ばして》♪」

いやだ。

こんなところでなんか、死にたくない……。
よりによって、こんな薄汚い路地裏で……。

ううん、たとえ他のどんな場所でだって、死にたくない。
あたしは、まだ二十年ちょっとしか生きてない。
海外旅行だって、五回しか行ってない。

あたしは自分が死ななければならない理由があるかどうか考えたが、
ひとつも思い付かなかった。
逆に、ミーナが死ななければならない理由なら、
数え切れないくらい思い付けた。

どう考えても、この状況で死ぬべきなのはミーナの方だ。

868:カルネアデスの板・後篇 3/8
09/01/03 22:28:45 g82VuPwg
あたしがこんな目に遭ってるのは、ミーナが行った取材のせいなのだ。

もし仮にあたしが死んで、ミーナが生き残ったとしても、
そもそも相手はミーナの口を塞ぐのが目的なのだから、
すぐにミーナも殺される。あたしの死は、ただの無駄死にだ。
でも、ミーナの方が先に死ねば、
あたしを生きたまま解放してくれるかもしれない。
そうだわ……きっと、解放してくれるわよ。
だってそうなったら、あたしを殺す意味なんかないんだもの。

そうだわ、あたしは撃つ。撃つ。撃つんだ。
ミーナに撃たれる前に。

「ミーナさん、《ちゃんと右手の人差し指を伸ばして》。
 何やってるんですか? それ以上指を曲げたら、
 妹さんが死んじゃいますよ?」

「華音……ウって……」
ミーナの指は再び大きく曲げられ、
撃鉄はさっきくらいの位置まで持ち上がりつつあった。
「ハンドガンのタマなら、ネラいが少しズレれば、
 心臓の近くをカンツウして、助かる可能性はある……」

ほら……ミーナもああ言ってくれてる……。

あたしの構えた銃口はしっかりとミーナの胸に食い込んでいて、
到底狙いを外す余地があるとは思えなかったが、
でも、それはミーナの銃口の方も同じことなのだ。

あたしは、ミーナを撃つという決意を変えなかった。

映画や小説なら、ここで引き金を引かずにミーナに撃ち殺されるのが、
カッコいい死に様とか言われるんだろう。
でも、あたしはそんなのは御免だ。
自分が死んだ後でカッコいいとか言われて、何になるんだろう?
あんなのは、映画の中だけの嘘だ。
現実の人間があたしと同じ状況に置かれたら、
誰だって、あたしと同じ選択をするに決まってる。

撃つんだ。撃つんだ。撃つんだ。
あたしは自分にそう言い聞かせ続けた。

この状況でミーナを撃ち殺した事を責められる人間が、どこにいる?
いたとしたら、とんでもない偽善者だ!

「カ……華音……ナニやってるの……?」
汗びっしょりで銃を構えたミーナが、泣きながら声を震わせた。
「モ……モウ……持ちこたえられナイよ……」

―でも、あたしの指は、どうしても引き金を引けなかった。

869:カルネアデスの板・後篇 4/8
09/01/03 22:29:47 g82VuPwg
「さあミーナさん、《指を伸ばして!》 《伸ばして!》 《伸ばして!》」

「ア……アア……ア……」
ミーナがフラフラになりながら、最後の抵抗を試み続けていた。

「―そうだわ、そうに決まってる」
あたしは男を睨み付けた。
「あんたがやったのね! その超能力かなんかで……
 あたしが引き金を引けないようにしたんでしょ!?
 それで、あたしが引き金を引こうとしても引けない様子を楽しんでんのね!
 あんた、最低だわ! 悪魔! 外道! バナナ!」

「はあ? 私はそんな事はやっていません」

「……嘘よ! だって、だって、それ以外に、あたしがこの状況で
 引き金を引けない理由なんて、思い付かないもの!」
わんわん泣きながら、あたしは言い続けた。
自分が何を喋っているのかもわからなかった。
「もういいわよ! 引き金を引きなさいよ!
 あたしがさんざん裏切り続けたミーナに撃ち殺されるなら、それで本望よ!」

「華音……ゴメンね。
 デモ、アナタを一人ぼっちにはさせナイ……
 ジャジメントを潰したら……
 姉サンも……スグ、アナタのところに行くヨ……」

あたしの目の前で、ミーナががっくりと頭を垂れた。
ミーナの心の折れる様子が、あたしには見えた。

あたしはぎゅっと目をつぶった。
心臓を撃たれて死ぬのは、どれくらい痛いのだろうか。
何秒ぐらい苦しむのだろうか。
死んだあと、あたしはどこへ行くのか。

ミーナの銃が火を吹くのを、あたしの胸が弾けるのを、
血が噴き出すのを、あたしはただ待った。

しかし、あたしの耳に聞こえてきたのは、耳を聾する銃声でも、
あたしの肋骨が砕ける音でもなかった。
ただ、激針が空の薬室に落ちる、カチンという音だけっだ。

「へ?」
「カ……ラ……?」

ミーナの銃には、弾は入っていなかった。

870:カルネアデスの板・後篇 5/8
09/01/03 22:30:44 g82VuPwg
「―かつての私は、生物の本質とは生存への執着であり、
 自己の生命への執着以外のいかなる欲求も、
 生物の、そして人間の本質ではないという信念を持っていた」

まだ拳銃を持ったままのあたしとミーナを見下ろしながら、
男が、それまでとは打って変わった静かな口調で語り始めた。

「しかし最近になって、その信念を覆すような実例を、
 私は目にする事になった。
 ひょっとしたら、人間の中には、自己の生命への執着に優先する、
 ある種の感情が存在するのかもしれない―」

男はここまで喋って、大きくかぶりを振った。

「―だが結局のところ、それはごく一部の特別な人間のみが
 抱く感情ではないのかという疑問が、私に付き纏った。
 だから、私は知りたかった―その感情は最も利己的な人間、
 常に他人が自分に何かしてくれる事しか考えていないような人間にも
 潜む物なのか―それが知りたかった。
 そして、私の見た武内華音という人物の資料は、あらゆる点で、
 彼女が利己的な人間の申し分ないサンプルである事を示していた」

なんだかあたしの事をボロクソに言われてるような気がしたが、
もう、反論する気力もなかった。

「私の以前の信念の方が正しければ、自分の命に危険が迫っているという
 確信が得られた時点で、華音さんは迷わず引き金を引く筈だった。
 しかし、実際の結果は違った―
 彼女の理性は引き金を引く事を選んでいたのに、感情はそれを拒んだのだ。

 ―あなた達のお蔭で、解答に一歩近づけたような気がする。
 お礼を言わせて頂きます、ありがとう」

そう喋ると、男はくるり振り返って路地の奥へ歩き始めた。
しかし、数歩進んだところで男は立ち止まった。

「そうそう。ミーナさんと華音さんの資料は、
 私が閲覧を終えた後に、《残さず保管しておくよう》
 資料室の社員に命じておきました。
 だから当分の間は、ミーナさんは以前ほどジャジメントの取材妨害に
 悩まされずに済むと思いますよ」

向こうを向いたまま、男は軽く手を振った。

「もう、二度とお会いする事はないでしょう。さようなら。
 ―では、お二人はそこで、《ずっと起きていてください》」

その言葉を聞いた瞬間、猛烈な睡魔が襲ってきた。
あたしとミーナは手をつないだまま、泥のような眠りに落ちていった。

871:カルネアデスの板・後篇 6/8
09/01/03 22:31:46 g82VuPwg
          *           *

「それは、大変だったな」
ダイニングテーブルの向こうで、あたしの話を聞いていた彼が頷いた。

……本当に、あの後が大変だった。

翌朝、生まれたばかりの仔犬のように、
全裸で抱き合ったまま路地裏で眠っていたあたしとミーナは、
大勢の通行人に発見された。
すぐにパトカーが呼ばれ、その傍から弾丸は入っていないとはいえ
本物の拳銃が二丁発見されたために、話がややこしくなってしまった。

結局、ミーナの協力者の赤井とかいう刑事に相談し、
表向きは、ミーナが取材していた某犯罪組織に拉致され、
二人で拷問を受けていた、という事にしておいた。
あれから二週間経つが、ミーナはいまだに事件の証拠を集め、
ジャジメント告発の材料を揃えるために、走り回っている。

彼にもあの晩の出来事は、詳しくは話していない。
いずれは本当の事を話すつもりだけど、今はとても話せない。

それに、黒幕は彼の所属している球団の親会社なのだ。

「……そうよ、なんであの晩、一緒に来てくれなかったのよ!」

話している内に、猛然と腹が立ってきた。

「いや、俺が一緒に行こうかって行ったら、
 一度お姉さんと二人きりで話してみたいからって、
 華音が断ったんじゃないか」

「ああいう場合は、たとえあたしがそう言ったとしても、
 強引に付いてくるのが彼氏ってもんでしょ!
 あたしがあんな目に遭ったのも、アンタのせいみたいなもんだわ」

あたしはダイニングテーブルを力任せにガンと叩いた。

「大体、まだ心の傷も癒えてないあたしに、
 あの事件の話をさせるなんて……
 あんた、無神経にも程があるわよ!
 ドジ! クズ! ゴミ! 役立たず!」
思わずカッとなったあたしは、まだ半分ほど中身が残ってたティーカップを投げ付けた。

アールグレイをぶちまけながら宙を飛んだティーカップは、あわや彼の顔面に
命中するかと思ったが、彼は反射的に手を伸ばして叩き落し、カップは粉々に砕けた。
惜しい。さすが腐ってもプロ野球選手だ。

「払い落とすぐらいなら、何でちゃんと受け止めないのよ!?
 それジノリなのよ!」
「知るか!」


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