パワポケでエロパロ7at EROPARO
パワポケでエロパロ7 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:38:52 hrMt+m2s
11のハタ人間編をプレイしていてハタと思いつき、
発作的に書き上げたSSを投下。やや長め。
ハタ人間化バッドエンド後の、
ギャスビゴー星人にハタ人間化された
主人公たちのお話です。

ちなみに、これが初投稿です。
スレのルールにそぐわない部分があったら、御容赦ください。

551:われらのハタのもとに 1/8
08/12/22 00:39:49 hrMt+m2s
「やっぱり、二人ともここにいたんですね!」

頭の上に立てたハタをはたはたとハタめかせながら、
わたしは、空き教室のドアを怒りを込めて開いた。
思った通り、小波と白瀬さんはそこにいた。
制服のブラウスとタイを肩に引っ掛けただけの白瀬さんが、
同じく制服のズボンとワイシャツの前を大きくはだけた小波の上で、
腰を振っていた。

「うん、なんだ? るりかも混ざりに来たの?
 ひょっとして、3P……」
「3Pじゃありません!」

ふたりの頭の上のハタは細かく震え、先ほどまで行われていた
激しい運動の余韻を残していた。
まったく、二人とも照れも恥じらいもない。でも、少し羨ましい。
わたしはそんな自分の感情を打ち消そうと、ことさらに厳しい口調で言った。

「今日の午後一時から、2-C教室でハタなし人間地区襲撃の
 作戦会議を立てるって、ちゃんと、昨日言っておいたはずです!」
「ああ、そう言えば、そんな話も聞いたような……」
「わたしは、ちゃんと言いました。
 小波、あなたはわたしたちハタ人間遊撃隊のリーダーなんですから、
 きちんと、作戦会議には出席してもらわないと困ります!
 そんなだらしない事じゃ、ギャスビゴー星人様のお役には立てないと、
 わたしはいつも言っているはずです!」

552:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:41:08 BYBOkSP2
ほとんどのキャラにフラグを立てたうえに幾人かは攻略済み
そしてドサクサに紛れてクラスメイトを落としていく裏11主人公はシリーズ1もてていると思う

案外先生にもフラグ立ててあったかもな

553:われらのハタのもとに 2/8
08/12/22 00:41:08 hrMt+m2s
「……ハイハイ、本妻さんはやかましいこと」
小波の体の上で頭上のハタを振りながら、
白瀬さんがわざとらしく大きな溜息をついた。
「でもさ、作戦会議なんて、形式みたいなもんじゃない。
 今の地球で、わたしたちハタ人間にまともに抵抗できる勢力なんて、
 もうどこにも残ってないわよ。
 そもそもあんな敵、戦術レベルで考えるような相手じゃないでしょうが」

そう呟いて、白瀬さんは小波から腰を離した。

「だってさあ、あの基地の残存勢力で戦力になりそうな連中は、
 前回あいつらがこっちに奇襲を掛けて失敗した時に、
 あらかた捕まえてハタ人間にしちゃったもん。
 残ってるのは、女子供ばっかりでしょ?
 どうせハタを付けてやったって、ロクな兵士になりゃしないって。
 襲撃計画立てるだけ、人的資源と時間の無駄使いよ。
 爆弾でも落として、皆殺しにしちゃえばいいのに」

白瀬さんは戦場ではわたしたちの中でも五本の指に入る優秀な戦士で、
正直、わたしなんか足元にも及ばないくらいなのだが、
ギャスビゴー星人様の奴隷としての、家畜としての自覚が足りないのが珠に瑕だ。
投入される兵力の消耗に対して、新たな兵力として獲得できる新規のハタ人間が
引き合わないと感じると、さっさと抵抗勢力を全滅させてしまおうとする。
しかし、それはいけないことだ。
人間に生かす価値があるかないかは、ギャスビゴー星人様だけが決められることで、
わたしたちが勝手に判断すべきことではない。

「そうだ。前回の作戦でハタ人間にした、あの基地の連中がいたじゃないか」
わたしが白瀬さんに言い返そうと口を開いた途端、小波が口を挟んだ。
「あれを兵力として投入すればどうだろう?
 あいつらなら、ハタなし人間のアジトの内部にも詳しいだろうしさ、
 何よりも、ハタなし人間は、昔自分の家族や知り合いだったハタ人間を
 攻撃するのに躊躇するから……ククッ、きっと面白い事になるぜ!」

554:われらのハタのもとに 3/8
08/12/22 00:42:10 hrMt+m2s
やっぱり小波は頼りになる、とわたしは見直した。
こうやって、いつもわたしたちのために素晴らしい計画を立ててくれる。
かつての自分の家族や友達に一方的に襲撃される
惨めなハタなし人間どもの様子を想像すると、わたしも胸が躍った。

「素晴らしい作戦です。やっぱり小波、あなたには作戦会議に
 出席してもらわないといけません」
「うーん……あとは大神や有田に任せときゃいいだろ。
 作戦運用じゃ、あいつらの方が頼りになるし……って、
 オイオイ、まだ出してないって!」

傍の机に投げ出した下着を拾い上げ、
むきだしの下半身の足に通している白瀬さんを見て、
小波が不満そうな声を上げた。

「もういいや、そんな気分じゃなくなっちゃった。
 わたし、今排卵期じゃないから、出したってムダ打ちになるだけだもん」
そう言って、白瀬さんは意味ありげにニコっと笑った。
「どうせなら、本妻さんに出してあげたら?
 さっきからの様子じゃ、だいぶ溜まってるみたいだしさ。
 したいんでしょ?」

「はい、もちろんわたしはいつも小波と交配する用意が出来てます。
 ……あ、でも、それは小波がわたしを望む時にであって、
 わたしがそうして欲しいというわけじゃないんですからね!
 変な勘違いしないでください!」

思わずわたしがそう答えると、白瀬さんは吹き出した。

「はいはい、ごちそうさま。じゃ、愛人は退散するとしますか」

白瀬さんはそう言い残し、最後にスカートのホックを止めると、
空き教室から出て行った。

555:われらのハタのもとに 4/8
08/12/22 00:43:04 hrMt+m2s
          *           *

わたしたちは、かつてギャスビゴー星人様が地球を解放される際に
最初に降り立たれた、パライソ島地区に住む中学生だった。
他のパライソ島地区の地球人は、あっさりとハタ人間にされたが、
わたしたちのグループは最後まで抵抗し、
外部から孤立したままでギャスビゴー星人様と戦い抜いた。
そして、最後の戦いでギャスビゴー星人様に敗れ、
わたしたち全員はハタを植え付けられて、ハタ人間となった。

今にして思えば、ハタなし人間だった頃のわたしたちは
本当に愚かで哀れでどうしようもない存在だった。
ギャスビゴー星人様の偉大さも知らず、
ハタ人間となる事の素晴らしさも知らず、
「自由」などという全く何の意味も価値もないくだらない物のために、
ギャスビゴー星人様に刃を向けるようなとんでもない真似をしたのだ。
今から思い出しても冷や汗が出る。

しかし、宇宙で最も偉大な至高の存在であり、
今ではわたしたちの存在のすべてを捧げるべき相手である
ギャスビゴー星人様は、ギャスビゴー星人様に逆らうという、
百兆回地獄に堕とされても仕方が無いような大逆無道を犯した
わたしたちを赦してくださり、わたしたちに本当の人生の目的を与えてくれた。
今のわたしたちは、ギャスビゴー星人様の忠実な兵士であり、
奴隷であり、家畜である。わたしたちは特別遊撃部隊として、
ギャスビゴー星人様に逆らうハタなしの馬鹿な屑連中を次々と撃ち破り、
ハタ人間となる素晴らしさを教えてやった。
現在ハタ人間が地球の七割を支配するに到った経緯には、
実にわたしたちのグループの果たした役割が大きい。
今はこのかつてのパライソ中学の校舎が、わたしたちの本部基地となっている。

そして、ギャスビゴー星人様からわたし達に与えられた
もう一つの大事な任務―それは「子作り」だ。

556:われらのハタのもとに 5/8
08/12/22 00:43:59 hrMt+m2s
わたしたちは皆、様々な兵士としての特殊能力を持っている。
その能力の元となる遺伝子はわたし達の世代だけではなく、
後の世代にも受け継いでいかねばならない。
だから、そのためにわたし達のグループは毎日の戦闘の合間にも、
男子と女子同士で、互いに子作りに励んでいる。

生まれて来た子供はアンドロイド/ガイノイド技術の応用で、
半年で強制的にわたし達と同じ肉体年齢まで成長させられ、
物心付いた時には、もうハタを立てられていることになるそうだ。
わたし達の子供は、わたし達のような中途半端でくだらない、
何の意味もない前人生を、ムダに送ってきた不完全なハタ人間ではなく、
生まれながらの完全なハタ人間となれるのだ。なんと素晴らしい話だろう。

そして、ギャスビゴー星人様がわたし達に行われたDNA検査により、
小波はわたし達のグループの中でも、
最も優秀な兵士となれる遺伝子の持ち主であることが分かった。
幼なじみの小波がギャスビゴー星人様のお役に立てると知って、
わたしまで誇らしい気持ちになれた。

小波との交配相手に選ばれたのは、
白瀬さん、夏菜さん、委員長、ユイさん、そしてわたしの五人だ。
わたしたち五人は一回でも多く小波と交配し、
一日でも早く小波の子供を孕み、一人でも多く小波の子供を産み、
ギャスビゴー星人様のための優秀な戦士を「生産」し続けねばならない。
そのためにも、わたしたち五人は小波が求めれば、
どんな場所、どんな時間、どんな状況下であっても、
即座に体を開いて彼の精子を受け入れる事を求められている。
小波の子供が産めて、それがギャスビゴー星人様のお役に立てる。
まるで夢のような幸せな話だった。

          *           *

557:われらのハタのもとに 6/8
08/12/22 00:44:47 hrMt+m2s
「ああ、いいよ。るりか。上はそのままで」
ブラウスの前ボタンに指をかけたわたしに、
小波は片目をつぶって見せた。
「作戦会議に出なきゃならないんだろ? 手早く済まそうよ。
 下だけ裸になって、ケツだけ向けてくれりゃいいからさ」

小波は優しい。ちゃんと、わたしの都合のことを思いやってくれている。
さすがギャスビゴー星人様の選ばれたハタ人間の種牡だ。

スカートのホックを外して床に落とし、パンツを足から抜き取ると、
わたしは小波に背中を向けて、教室の黒板に両手を突いた。
靴下と上履き以外、下半身には何一つ身に付けていない。
お尻を彼に突き付けたままの姿で肩越しに一度振り返ると、
わたしは照れ隠しもあって、ややぶっきら棒に言い放った。

「さあ、どうぞなさってください。
 でも勘違いしないでください。これは楽しみじゃなくて、
 わたしの子宮に新しいギャスビゴー星人様の兵士を孕むための、
 大事な仕事なんですから」

小波の陰茎をわたしの膣で受け入れるのは、これで十回目になる。
初めての時は痛くて泣きそうになったが、そんな事ではギャスビゴー星人様の
優秀な兵士出産機械にはなれないと考えて、歯を食いしばって我慢した。
しかし不思議なことに、何度も小波との交配を繰り返している内に、
痛みが完全になくなったわけではないが、腰のあたりから脳に向けて
突き上げてくるような、不思議な感覚が感じ取れるようになった。
それは決して不快なものではなく、小波との交配の最中には
いつもその感覚を心待ちにしている自分がいる。
今では、こうやって彼の目の前にむき出しの陰裂を突き出しているだけで、
性器がうずくのすら感じられる。これは、わたしの体が
優秀な牝畜のそれへと変化しつつある証拠かもしれない。
もしそうなら嬉しいことだ。

558:われらのハタのもとに 7/8
08/12/22 00:45:35 hrMt+m2s
しばらくの間、小波は後から私の陰裂を指でもてあそび続けた。
二、三分、いや、もっと長かったかもしれない。
最初は腰をくねらせて堪え続けていたが、
その内にわたしは耐え切れなくなり、「あん」と、声を上げてしまった。
こんな声が出せるのかと自分でもびっくりするような、
大きな、甘い声だった。
きっと、この校舎の上の階にある作戦会議室にまで聞こえたに違いない。
白瀬さんが聞いていたら、またわたしと小波のことを当てこするだろう。
その事を考えると、性器のうずきがより一層強くなった。

顔が熱くなるのが感じられた。きっと、小波からはわたしの耳と首筋が
真っ赤になっているのが見えるに違いない。
そう考えていた時に、小波がわたしの陰裂から指を離した。
その途端、わたしの口からはまた、「あ……」と声が洩れてしまった。
自分でもはっきりと分かるほどの、不満さと切なさを帯びた声だった。

と、次の瞬間、小波の両手が思い切りわたしの腰に乗せられ、
小波の硬く勃起した陰茎が、わたしの陰唇に押し当てられた。
信じられないことに、わたしの膣はその陰茎をぬるりと受け入れ、
陰茎はそのままほとんど抵抗もなく滑り込んでいた。
自分でも気付かない内に、わたしの性器はべとべとに濡れていた。

559:われらのハタのもとに 8/8
08/12/22 00:46:28 hrMt+m2s
息を付く暇もなく、例のあの感覚が、膣から腰のあたりに生まれて来た。
しかし、それは今までの交配で感じていたような、そこはかとない感覚ではなく、
よりはっきりとした強烈な快楽であり、至福感だった。
まるで、快楽という名の刺がびっしりと生えた太い棒を、腰に向けて打ち込まれ、
ごりごりと体の内部からかき回され続けているような感覚だった。
もうわたしは作戦会議のことも忘れて、ひたすら声を上げ続けた。

ああ、わたしはついに完全なハタ人間出産機械になれたんだ
―朦朧とした意識の中で、わたしはそう思った―
でも、それが、こんなに気持ちのいいことだったなんて。
この快楽にめぐり合えたのも、この頭の上にあるハタのお蔭なのだ。
この幸福を、一人でも多くの人々に分かち与えねばならない。
それがわたしの、小波の、わたしたちの生きる意味、人生の価値のすべてだ。

小波に勢い良く突き上げられ、
頭上のハタをその動きに合わせて振り回し続けながら、わたしは一心不乱に祈り続けた。
この小波の精液がわたしの卵子を濡らしますように。
その卵子が受精しますように。小波の子供が孕めますように。
そしてその子供が、ギャスビゴー星人様のお役に立てる、立派なハタ人間に育ちますように。

わたしはこれからも毎日、小波との交配を続けるだろう。
そして、新たなハタ人間の兵士となる子供たちを生み続けるのだ。

この宇宙の全ての生命ある物の頭上にハタが翻るようになる、その日まで。

560:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:48:25 hrMt+m2s
以上です。
ハタ人間編はまだ一章しかクリアしてないので、
背景設定の間違いとかがあったら、すみません。

561:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:52:11 BYBOkSP2
更新押し忘れてすいませんorz
悪堕ち好きにはいい時代が来たものだ……GJです

562:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:58:58 spppewPq
ああ、11ネタ一番乗りしたかったのに…

まあそれはそれとして、改めてハタ人間の設定のすばらしさを実感できました。GJです

563:名無しさん@ピンキー
08/12/22 01:42:26 hx69V7xP
受精とか孕ませとか最高にエロいな。GJ

564:名無しさん@ピンキー
08/12/22 07:40:35 P7oaJHh6
GJです。GJですとも!

565:名無しさん@ピンキー
08/12/22 12:54:00 HDY78+Ff
素晴らしい乙

566:名無しさん@ピンキー
08/12/22 21:00:21 T2zR/uJm
一通り遊んでみた感想は、真のハタ人間は主人公だったなっていう
夏菜のハタ化シーンはホラーだが最後のセリフが何かエロい

567:名無しさん@ピンキー
08/12/22 21:39:10 W5ywOX1O
華音待ってます

568:名無しさん@ピンキー
08/12/22 23:55:51 mCpoHM06
GJ!いい作品を見れた。本当にGJ。
ついでに今11裏の白瀬エンドの後、白瀬が戻って来たというストーリーで作品を作ってる。
後少しで出来るからもう少し待っててくれ。

569:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:25:18 E4moHAVv
>>568
期待してるぜよ

570:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:30:08 SVAgYOqW
>>568
白瀬にナースキャップをかぶせて待ってます。

571:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:36:42 SVAgYOqW
連レスすまないが
白瀬の「もう駄目って時に、あんたの顔が脳裏に・・・」でもう俺は駄目になりかけた。

572:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:39:11 sdCAWUuO
>>571
  `¨ - 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´

573:名無しさん@ピンキー
08/12/23 01:07:35 SVAgYOqW
>>572
分かってくれる人がいたとはw


574:名無しさん@ピンキー
08/12/23 01:09:01 g4BXJfnY
しかし、今回は愛持ちが多いな
モテモテ野郎め

575:名無しさん@ピンキー
08/12/23 01:13:49 qiOV21UQ
>>573
オレも仲間だ

576:名無しさん@ピンキー
08/12/23 02:25:30 DUH5fWrZ
裏が軽く萎えるんだが…
一章の後半から敵強くないか?

と言う話は置いといて…しのぶの名字が分からん…
Wikiに載ってなかったから誰か載せておいた方が良いんジャマイカ?

577:名無しさん@ピンキー
08/12/23 02:57:59 E4moHAVv
そういうことは11スレでやりな

578:名無しさん@ピンキー
08/12/23 20:32:29 xYs1z9hc
イベントで完全に好意を示したのは
リコ ユイ アカネ 白瀬 エリ くらいか。

夏菜はよくわからん。完全に友達か?
るりかも微妙。最近ツン期に入ったせいかわかりづらい。

って事はクラスメイトで主人公にまったく好意がないのは委員長くらいじゃん。
恋人の役もできる、って言う件で、演じ続ければ好きになる→別に好きじゃないって事だし。

579:名無しさん@ピンキー
08/12/23 20:34:59 ylJ7Gyd8
おまえは何を言っているんだ

580:名無しさん@ピンキー
08/12/23 22:51:47 S+wMDX/b
最後までイベントを見てるのかと言わざるを得ない
瑠璃花なんて露骨にデレまくってるじゃねーか

581:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:03:58 xYs1z9hc
>>580
ごめん、青い石が後一つ見つからずに断念したんだ

582:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:13:18 g4BXJfnY
先生の体力が凄すぎるな

583:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:38:58 FNGbGEs4
>>582
その言い方だとエロい方向に考えてしまうじゃないか

584:名無しさん@ピンキー
08/12/24 00:17:51 UANqHrKR
主人公を逆レイプですね。分かります

585:名無しさん@ピンキー
08/12/24 00:43:32 hCP1H3Ud
しかし殆ど無条件に女性キャラの殆どから好かれてるしハーレムっぷりが異常だな今回の裏主人公は

586:名無しさん@ピンキー
08/12/24 01:35:40 kGRGCKpD
一応完成したので投下します。
初作品、初エロ作なので酷いかもせれませんが。

587:一人旅その後
08/12/24 01:39:24 kGRGCKpD
――パライソ中学校卒業式閉幕後――

「じゃあ、お前は高校には進学しないのか?」
「ええ、いつか言った通り世界中を旅するわ。」
卒業書を貰った今年の卒業生二人が木の陰で討論をしていた。
「いつ頃戻ってくる?」
男子生徒の小波は質問を投げ掛ける。
「まだ決めてないわ。」
女子生徒―白瀬芙喜子―はあっさり言った。
「.........。」
「.........。」
多少の沈黙―我慢比べみたいになっているが―
先にその沈黙を破ったのは芙喜子だった。
「あのさ。」
「?」
「私さ、あんたのことを好きになっていたんた。」
「へ?今何て。」
相当鈍感らしい。芙喜子は溜息をつきながらもう一度言う。
「だから、私はあんたのことが好きになってたのよ!二度も同じこと言わせないでよ。ばか!」
「そ、そうなのか...り理由は?」
小波は恐る恐る理由を聞く。
「あの時、そう、私がハタ人間にハタを刺されそうになったのは覚えてるわよね。」
「ああ、あの日か...」
ふと、思い出すあの日、芙喜子はトイレに行くといって、よそ見をしていて
ハタ人間に捕まった。なんとか応戦して芙喜子を助け出したあの日だ。
「そう、その日ね。私はあの時意識が朦朧とした時、あんたの顔が浮かんできたの。
その瞬間、私はこいつに恋をしているんだと気がついた。」
そして、すこし目をそらして小さい―今にも消え入りそうな―声で
「それに、助けられたから」
「......。」
芙喜子は話に区切りをつけるようにワンテンポ置いて。
「これが理由よ。わかった?」
「ああ。よくわかった。」
そして、芙喜子は小波に近づいて唇を重ねた。
「これがファーストなんだから、じゃあね。」
名残惜しそうに後ろを向いて歩きだした。
「おい!まてよ白瀬、告白の返事はいいのかよ。」
もう一度こちらを向いて
「それは、もう一度あんたのもとに帰ってから聞くわ。」
そして、また後ろを向いて歩きだした。


588:一人旅その後
08/12/24 01:40:41 kGRGCKpD
あのやり取りがあってからもう一年が経つ。このやり取りはまだ小波も鮮明に覚えている。
そして、きょうは休日部活もなく、一日休みで小波はゆっくり体を休めるつもりだった。
インターホンが鳴るまでは、
「ピンポーン、ピンポーン。」
「おれは今日休みたいんだ!関わらないでくれよ。」
それでも、いくらでもインターホンはなる。
「だあああ!もうだれだよ。」
渋々玄関に行く。もし、これで宗教とかだったら本気でなぐるぞ。
「は~い、こんにちは~。」
「し、白瀬ぇ?」
小波はとても驚いた。来るなんて聞いてないし、連絡も受けていない。
「誰からここに居るって教えたんだ。連絡しても―当たり前だけど―出なかったじゃないか。」
「居場所は元委員長から。突然来たのは、あんたを驚かすためよ。」
「とりあえず上がりなよ、お茶ぐらい出すよ。」
二人とも久しぶりに会ったので時間も忘れて夢中で話していた。


589:一人旅その後
08/12/24 01:41:24 kGRGCKpD
―そして夜――
「なぁ...白瀬、戻ってきたけどまた、旅に出るのか?。」
「いいえ。もう、旅には出ないわ。」
「じゃ、じゃあ高校は?」
「今更行けないでしょ。」
「なぁ、告白の返事だけど...。」
芙喜子の体が一瞬ビクッと動いた。かなり緊張しているようだ。
「へ、返事は?」
「OKだ。」
「ほ、ホント?」
黙って小波は頷く。
「良かった...。」
二人とも見つめ始め、徐々に近づきゆっくりしかし、深く唇を貪り合う。
「ん...ぷはぁ。」
芙喜子から酸素を欲しがる声が漏れる。それでも、快楽には変えられず再び貪り合う。
「はぁ...はぁ...。」
名残惜しそうに小波が唇を離すと、頬は上気し、眼には次の行為への期待の色が浮かんでいた。
「服、脱がしていいかな?」
黙って頷く。服を脱がし合い、お互い生まれたままの姿になる。
そして、小波は自分の息子を芙喜子の秘所にあてがう。
「最初は一気に貫いたほうがいいって聞くけどけど...どうする?」
「じゃあ、そっちでお願い。」
「いくよ...白瀬。」
「ちょっと待って!その...ふ、芙喜子って呼んでくれないかな?」
小波は少し考えて、言い直した。
「わかった...いくよ、芙喜子。」
「うん。来て...。」
擬音を付けるならば、ずん、と表現したほうがいいぐらい一気に貫いた。
「痛っっっ!」
破瓜の痛みが芙喜子を襲った。痛みの余り顔を歪める。だが、これで彼女は女の子ではなく、一人の女になった。
一方、小波は芙喜子が痛みで苦しんでいる間、小波はずっと芙喜子を抱きしめていた。
「平気か?芙喜子。」
「ええ、もう動いて良いわ。」
了解を得て小波はゆっくり動き出した。
「んっ、あっ、はっ、うぁ、はぁっ!」
芙喜子が喘ぎ声を出す中、小波は更なる快楽を得ようと、動き速くする。
「えっ?ちょ、はげ、しい、やああああぁぁぁ!!」
芙喜子が一際大きな声を出す、どうやら絶頂を迎えたらしいが小波は動き続ける。
「やめっ、まだ、イッたばっか、ふあぁぁぁぁ」
「くっ、きついな。」
また絶頂を迎える、膣内がさらに締め付ける。
「芙喜子、そろそろ、出すぞ!」
「中に、中に出してお願い!!」
「うあぁぁぁぁぁぁ!!!!」
最後は二人同時にイッた。芙喜子は小波の精を受け幸福感に包まれた。
「芙喜子、愛してる。」
「わ、私も、私も愛してる。」

590:一人旅その後
08/12/24 01:42:21 kGRGCKpD


あれから少し時間が経ってふと、小波は言った。
「そういえば、中におもいっきし出したけど、今日安全日なのか?」
芙喜子の視線がそれる。イヤな予感がしてきた。
「まぁ良いんじゃない?もし、できっちゃてても私、高校行かないし、育児に専念できるじゃない」
「いや、俺は高校があるんだけど。」
「いいの、いいの。でも...」
芙喜子の言葉が不自然にとまる。小波は心配になり聞き返す。
「でも?」
「一生、責任とってね。」
小波は溜息をつきけれども、意を決してこう言い返す。
「当たり前じゃないか。」
「そう、それじゃこれからもよろしくね。小波。」
ゆっくり近づき誓いのキスをした。

591:通達者
08/12/24 01:46:14 kGRGCKpD
以上です。
とてもクサい内容ですみません。
あと、指摘等ありましたら、ドンドン言ってください。
次に生かそうと思います。

592:名無しさん@ピンキー
08/12/24 02:08:03 yHrpIRVz
GJ! やはりフッキーはクーデレが良く似合う。

593:名無しさん@ピンキー
08/12/24 02:17:26 ++z4SXCF
白瀬のまんまん名器也

594:名無しさん@ピンキー
08/12/24 03:49:00 THvA5BuT
GJだが本番に入るの早いな。「」内の『。』もいらないと思う。
あと芙喜子の口調に少し違和感を感じる。
偉そうなこと言って悪いな。これからも頑張ってくれ

595:通達者
08/12/24 07:12:18 kGRGCKpD
>>594
了解です。
口調の方は8をやってきて、行為ついての知識は
いままで職人様が書いてくれた作品をもう一度読みなおしてきます。

596:名無しさん@ピンキー
08/12/24 19:45:39 AD3eN2oz
白瀬GJですな。GJですとも

597:通達者
08/12/24 22:08:40 kGRGCKpD
皆さん、少し早いですがメリークリスマスです!

いい子にしてたら、リコサンタが来るかもなんて、
考えた俺はもう末期だな...

598:名無しさん@ピンキー
08/12/24 22:25:13 UANqHrKR
イヴの夜は裏でハーレムを心行くまで満喫だぜ

599:名無しさん@ピンキー
08/12/24 22:31:17 3/d4fqDM
男は助けないんですね分かります。

600:名無しさん@ピンキー
08/12/24 22:49:18 BM/IZSA1
クラスメイトの女子7人とは女子固めさせないつもりだなKONAMIめ
有田でも勧誘して縄でも買ってきてもらえば

601:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:28:05 49EXA6xK
宇宙人の基地さえ破壊すれば、男子ゼロでも大丈夫!

あ、小野さんをお忘れなく

602:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:47:09 JX1OO2J/
>>599
青野仲間にしないと夏菜が仲間にならない
バランスから考えると石田抜きでも装備さえ整ってれば基地破壊は可能だしな。
石田があまりにも強すぎて石田抜きでプレーする気がしないが。

603:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:53:12 DMFLVpQL
夏菜ハタ人間化は怖いのー
なんか作れそうな気がしてきたぞっ

604:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:27:41 eBPW3+m+
さて、11の話の流れをぶち切るようで悪いんだけど
クリスマスと言う事でクリスマスの話を書いてみたんだが………どうかな?

605:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:33:53 X7Y8QLtZ
そんなの関係ねえ!
投下おねがいします

606:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:52:52 E7fNsSnN
>>602
石田ってそんなに強かったのか……
殆ど女子だけでパーティー組んでたから知らんかった

607:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:00:23 gQBmK/XX
>>606
石田は11では最強の壁だぞ

608:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:02:35 V7qadIAH
>>607石田に防弾チョッキとシールド持たせているが今17レベルで40のスライムすら余裕で受けられるぞ

609:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:26:02 34PpH/YO
ところで、11裏のリセットアドバイス聞いた? 白瀬の正体が・・・。8表で描写されてたか?

610:名無しさん@ピンキー
08/12/25 01:37:31 gQBmK/XX
>>609
カイの方じゃないの?

611:名無しさん@ピンキー
08/12/25 02:45:30 9RSIE13u
>>609
カイの方じゃろ
白瀬がサイボーグだった場合、わざわざ変なビデオ見せたり適正試験受けさせたりする必要なんてなくない?

612:名無しさん@ピンキー
08/12/25 06:55:38 88b1X1B3
サイボーグだからつってCCRに適正あるとは限らないんじゃね。
武美が作るのに失敗したらタンパク質に分解して~って言ってるし、作った後でも性格や能力にはある程度差が出るのかも

まぁパワポケスタッフの事だから何がどうなるか分からん。カイは白瀬本人かもしれんし白瀬のクローンサイボーグかもしれんし
二人ともかもしれん

ただ白瀬にも怪しいイベントはあったな確か

613:名無しさん@ピンキー
08/12/25 07:52:33 daQYV1Va
>>604

614:名無しさん@ピンキー
08/12/25 08:29:42 0wscSx8f
>>604
カップリングに期待

615:名無しさん@ピンキー
08/12/25 09:53:19 XLB+pmaA
今まで商人か農民だったのに石田も出世したんだぬ。

616:名無しさん@ピンキー
08/12/25 11:46:37 eBPW3+m+
>>614
カップリングは瑠璃花ですな。
多分6時くらいに投下します

617:名無しさん@ピンキー
08/12/25 16:19:53 eb4fNnsV
クリスマスと聞いて朱里を期待したが残念

618:名無しさん@ピンキー
08/12/25 17:38:24 hTX5SD2C
朱里ルートをやって、見たいと思ったのがデスマス×朱里のレイープものだった
まったく俺ってやつは……

619:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:04:00 tSojUKFT
ああ俺もだ問題ない

620:うどん人
08/12/25 18:14:24 eBPW3+m+
11でも朱理でもなくてすいませんが、瑠璃花を投下します。
瑠璃花BESTから数年後と言う事で

621:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:17:21 eBPW3+m+
「や、やってしまいました………」
 クリスマスと言う事を除けば、平凡なある日の昼下がり。
 瑠璃花はこの世が終わるかと思えるような声で呟いた。
「ど、どうしましょうか………もう時間はないですし……」
 壁に取り付けられた時計をチラリと見る。
 別に遅い時間ではないが、晩御飯の事を考えると完全にアウトな時間だろう。
 瑠璃花の顔色が更に悪くなった。
「わ、私としたことが………」
 両手両膝を床に付けOTLの姿勢。南雲瑠璃花一生の不覚である。
 こんなにも瑠璃花がうなだれる、その理由は
「まさか……まさかプレゼントを買ってないだなんて……」
 ようするに、小波へのクリスマスプレゼントを買っていない。ただそれだけである。

「何もないのは……流石に……」
 別に忘れていた訳ではない。
 寧ろ真逆で、何がいいかなと、一ヶ月ほど前から悩んでいたほどだ。
 ただ決められないまま一週間、二週間と時間が過ぎ、最終的に今に至ってしまった訳で。
「何か……何かないんでしょうか……」
 誕生日、クリスマスと、毎年何かをあげてきた瑠璃花。
 今年は何もないと分かり、がっかりして元気を無くす小波の姿が頭に浮かぶ。
 それだけは、それだけは避けなくてはいけない。
「何か……何か……!!」
 藁も掴む思いで辺りを見渡していく。が、
 テレビ、クリスマスツリー、パソコン、etc……。
 何もプレゼントになるような物は無かった。
 …………しかし。
「ツリー………プレゼント………サンタ……」
 ツリーをヒントに、瑠璃花の頭が高速回転を始める。
 ヒントのピースを一つ一つ組み合わせていき、一つの答えへとまとめていく。
 そして5分程考えた、その結果。
「!!!」
 ある一つの結論が、瑠璃花の中でまとめ上がった。
 ………だが、
「こ、これはあまりにも……」
 恥ずかしい。
 瑠璃花の顔が突然真っ赤に染まる。
 それに小波が受け取ってくれるかどうかも分からないし、
ひょっとしたら引かれるかもしれない。
「………でも、やるしかないですよね」
 元より、時間も余裕もほとんどない。悩んでいる暇などもっとない。
「………よし!!」
 自分自身に気合いを入れ、瑠璃花は早速行動を開始した。

622:題名は「プレゼント」
08/12/25 18:18:36 eBPW3+m+
 時間は移って、夕食の後。
 小波は南雲家で夕食を御馳走になっていた。
 それはそうと、瑠璃花の部屋に呼び出された小波。
 何となく分かってはいるが、あえて聞いてみる。
「瑠璃花、どうしたの?」
「いえ、小波にプレゼントを渡そうと思いまして」
 やっぱりな、と小波の表情が喜びのものへと変わる。
 予想はしていても、嬉しいものはやはり嬉しいものだ。
「そうなんだ。ありがとう」
 思い切り抱きしめたいが、今はとりあえず感謝の言葉を述べる。
 だが次の瑠璃花の言葉は、小波が予想にしていない物だった。
「じゃあ小波、一度部屋から出て下さい」
「え? 何で?」
「いいから! 一度出てください!!」
「ちょっ、お、おい!」
 背中を押され、強引に部屋の外へと追いやれる。
 扉が閉められ、ドアの向こう側から届く声。
「私がいいと言うまで開けちゃいけませんからね!」
「あ……うん。分かったよ……」
 返事を返すものの、頭の中はそれどころではない。
 プレゼントなら普通に渡してくれればいいのに……。
 瑠璃花の意図が分からずに、小波はしばらくボーっと立っていた。
 他に何もする事がないので、壁にもたれて合図を待つ。
 そのまま十分くらいが経った頃だろうか。
「………小波?」
 再びドアの向こうから声がした。
「なに?」
「もう、いいですよ?」
「…………?」
 何か違和感を感じる。
 さっきまで元気だったのに、急に声がしおらしくなった様な……そんな気がする。
「………まぁ、考えたってしょうがないか」
 そう結論を下し、ドアに向き直る。
 これを開けば全てが分かるのだから、そっちの方が手っ取り早い。
「じゃあ入るよ」
 ドアノブを回し、ドアを開け、再び部屋の中に入る。と、
「め、メリークリスマス……」
 サンタの服(しかもミニスカ)を着た瑠璃花がそこに立っていた。
「る、瑠璃………花?」
「………………」
 耐えられないとばかりに、横を向く瑠璃花。小波と視線を合わそうとしない。
「そ、その服って……」
 瑠璃花が身につけているその衣装。小波はどこかで見覚えがあった。
 確かあれだ。小学校の時にクリスマス会で瑠璃花が着ていたやつだ。
「きょ、今日はクリスマスですから……」
 恥ずかしそうに、瑠璃花がようやく言葉を口にした。
 小学校の時は普通のスカートだったのだが、
中学生の自分が着てみると、どうしてもミニスカートになってしまう。
 下に引っ張ってみても、下着を完全に隠す事は出来ない。
「え~と………その……」
 スカートを握る手はそのままだが、もじもじと瑠璃花は小波に向き直った。
 数秒間の沈黙の後、勇気を出し、あらかじめ考えておいたセリフを口にする。

「今日は………私が……プレゼント………です」
「瑠璃花――!!!!」
 もう我慢出来ないと、小波が瑠璃花に抱き着いた。
 ここに、一匹の獣が誕生した。

623:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:19:21 eBPW3+m+
 目の前のサンタクロースを力の限り抱きしめる。
 自分の為にこんな格好をしてくれただなんて、感動のあまり言葉がでない。
「ちょ、ちょっと苦しいんですが……」
「ゴメン。少し我慢して」
 力を緩める事はしない。愛らしい我が彼女を全身全霊で感じとっていく。
 両腕で簡単に包み込めるほどの小さい身体。小波はそれを軽々と抱き抱えた。
「きゃあっ!?」
「ほらほら、暴れないで」
 お姫様を運ぶように、瑠璃花をベッドの上へ。
 優しく寝かせて、その上に覆いかぶさり、言う。
「じゃあ遠慮なく貰うけど……いいよね?」
「………はい」
 了承の答えを貰うと、小波は口づけを開始した。
「ん…………」
 瑠璃花の唇に唇が触れる。柔らかくて、熱い。そして何より甘い。
「ん……ふ……はぁ……」
 瑠璃花も小波の唇に吸い付いていく。
 両腕で小波の顔を掴んで抱き寄せる。その温もりが逃げないように。
「ふ……んん……あむ……」
 お互いの口の中から舌が出て来はじめた。
 空中で交わったかと思うと、互いの口内に侵入していく。
 キス。言葉にすればたったの二文字だが、二人の身体はそれだけで熱くなっていく。
「は……あ……」
「あ、瑠璃花。待って」
「………え?」
 身体が熱いのか、上着のボタンを外そうとしていた瑠璃花。
 その動きを小波が止める。
「その服は脱いじゃいけない」
「……何でですか?」
 部屋は暖房が効いているため、寒さを心配する必要はないのだが。
 疑問を上げる瑠璃花に、小波は得意そうに答えた。
「だって、脱いだら服の意味が無くなるだろ?」
「はぁ………」
 欲望に満ちた答え。瑠璃花には意味がよく分からなかったみたいだが。
「まぁとにかく、今日は服を着たままやるって事だよ」
「やっ! あ……んっ!」
 上着の下から手を侵入させ、上へ上へと上っていく。
 驚いた事に、瑠璃花は上着の下に何も身につけていなかった。
 ブラウスもキャミソールも。そしてブラジャーも。
「あれ瑠璃花? 何で何も着てないの?」
「そ、それは……」
 実は小波の持つエロ本の一つを参考にしたのだが、無断拝借な為言葉に出来ない。
 それをいい事に小波の言葉責めは続く。
「もしかしてこんなのを期待してた、とか?」
「んんっ!」
 乳首を摘むと、声を出して瑠璃花が喘ぐ。
 期待も何も、元よりこういうつもりだったのだが、そこは置いておいて。
「瑠璃花もHになったよね」
「やぁっ! 摘っ……ダメっ!!」
 お互いに性に興味津々な年頃な二人。身体を重ねる回数が増えるのも仕方ないだろう。
 次は下半身をと、小波が顔を下げていくと、瑠璃花が再びスカートを引っ張りだした。

624:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:20:44 eBPW3+m+
「ほら、隠しちゃダメだって」
「やっ………あ………離し、て……」
 瑠璃花の両手首を掴んで頭の上へ。抵抗をしているが、ほとんど意味はないだろう。
 腕が上がった分スカートがずり上がり、股間の部分から下着が頭を出した。
 今日はピンク色らしい。
「今日は縞パンなんだね」
「や……ぁ……言わないでください……」
「服に合わせた感じかな? 可愛いよ」
「あ………うぅぅ……」
 まじまじと小波が実況すると、瑠璃花が可愛い悲鳴を上げる。
 それがまた小波の性欲をビシビシ刺激するのだが。
「ふむ!」
「んっ!? こ、小波?! 何をやって……」
「ん? ふひはのにほいをはいでるんはけど?」
「ひぅっ! しゃ、喋らないで!」
 股間に顔を埋もれさせ、思い切り息を吸う。
 下着に染み付いた臭いに混じって、何か違う臭いを感じた。
 指で下着をずらし、下で割れ目をなぞる。
「あっ! だ、ダメ……です………!!」
 頭を離そうと瑠璃花が小波の頭を必死で押す。
 夕食後、小波を誘う前にトイレに行く事を忘れていた瑠璃花。
 今そこを舐められるのはマズイ。
「ダメっ! やっ! あ、ああっ! こな、みっ!!」
 瑠璃花の必死の抵抗も虚しく、小波を止める事は出来ない。
 犬が皿をなめ回すように、舌が何度も何度も股間を往復する。
「やっ! あっ! ああっ!!」
 もはや抵抗どころではないのか、瑠璃花の腕の力が弱くなった。
 それは好機と、存分に股間を堪能する小波。
 もうしばらくまさぐった後、頭を上げて、言う。
「………もう十分だよな?」
「え? いや………ダメ、ダメです……」
「ん? そうかな?」
 改めて両方の股間の様子を確認する。
 自分の物は全く申し分なし。瑠璃花の股間――ほとんど毛も生えていない――も、言葉とは裏腹に準備万端に見えた。
「やっぱり大丈夫だよ」
「いや、ちょっと! ちょっと待って下さい!」
 あくまでも無理だと言い張る瑠璃花。だが小波は、
「ゴメン。もう我慢出来ない」
「わっ! だ、ダメ!」
 衣装の効果もあってか、もう我慢の限界なのだろう。
 瑠璃花の脚を大きく広げて、素早く息子を割れ目に押しやった。
 そして優しくながらも一気に瑠璃花の中に侵入した。

625:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:21:29 eBPW3+m+
「やぁっ! ああっ! あ、あっあ゙っ!!」
 瑠璃花の喘ぎ声が、どこか悲鳴のように聞こえる。
 流石に小波も不信に思ったが、自分の息子が感じる限り何もおかしくはない。
 寧ろいつもより締め付けてきているような……。
「瑠璃、花? 何か、いつもよりキツくない?」
「んんっ!! あっ……や、あ、ダメ………!!」
「………瑠璃花?」
 何か別の事に必死なのか、小波の質問に答えない。 それは自分の質問より大切な物なのだろうか。
 小波の表情が不快に歪む。
「瑠璃花。話を聞いて……よ!」
「!!! やぁ゙あ゙っ!!」
 注目してもらおうと、身体を起こして座位の体勢へ。
 瑠璃花の身体がビクリと震え、締め付ける力が更に増した。
「いや、だから、何で……」
「あ゛っ! だめ!! いやぁあ゛っ!!!」
 小波が深く腰を押し付けると、その度に拒絶の言葉をはく瑠璃花。
 本当に何がそこまでいけないのだろうか。
 今の状況。瑠璃花が嫌がりだしたタイミング。頭に?マークが乱舞する。
 それから導き出した小波の答えは、
(もしかして、中だしか……?)
 そう言われてみれば、今自分は避妊具を付けていない。
 多分瑠璃花も直前で危険日だと気づいたのだろう。
 小波はそう結論づけて、
「大丈夫。出す時は外に出すから!」
 瑠璃花の耳元でそう呟き、いっそう腰を激しく動かし始めた。
「ちがっ!! あ゛っ! や、ああっ!! うぁ゛!!」
 瑠璃花が必死で何かを伝えようとしているが、もう小波の耳には届かない。
 届いたとしても、言葉になっていなくちゃ意味がない。
「やぁ゛っ!! だめ! だめ!! だめぇ!!!」
「ぐ………もう……出る……!」
 絶頂を迎えようと、腰を激しく打ち付ける小波。それに増して、締め付けはる力も強くなってきた。
 腕も使って、息子を奥の奥まで貫かせる。
 先が奥の何に触れた途端、二人に絶頂が訪れた。
 急いで息子を引き抜き、息子を手で刺激する。
「あっ……あ……あぁ……」
「あ゛あ゛!!!……………あ………あ………ああぁ……」
 飛び出す精液。白く汚れていく赤い服。股間から溢れ出る液体が、ベッドの上を汚れていった。
 ……………ただし、小波と瑠璃花、両方の股間から溢れた液体が。

626:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:22:16 eBPW3+m+
「………え? あ、あれ?」
「いや…………やぁぁ……」
 白いシーツの上にどんどん広がっていく黄色いシミ。
 それは瑠璃花の割れ目から始まってらしく、そこからはチョロチョロと水滴が漏れ出していた。
「………はぁ………はぁ……」
 一通り出し終えたのか、瑠璃花の身体がビクリと震えた。
 シーツに出来た大きなシミ。少し小波にもかかったのか、ズボンから同じような臭いが漂い始める。
「えっと………瑠璃花?」
「………………」
 下を向いたまま顔を上げてくれない。
 思考が纏まらず、とにかく最初に頭に浮かんだ一言を述べた。
「もしかして………漏らしちゃった………とか?」
「!!!」
 止めの一言。
 瑠璃花の表情が一気に変化した。
「………ひっ……う……うぅ……」
「る、瑠璃花!?」
 今にも泣き出しそうな声を上げて、涙を目に浮かべる。
 恥もへつらう中学生。おもらしを見られたのが相当恥ずかしかったのだろう。
「えっと……ゴメン、大丈夫?」
「………ダメって……言ったのに……」
 この事だったのかと、瑠璃花の一言が胸に突き刺さる。
 小波に背中を向け、メソメソと泣き沈む瑠璃花。その背中を小波が優しく抱きしめた。
「ゴメン。本当にゴメン」
「もう………しらない……ですから!」
 泣いているのか怒っているのか分からないが、とにかくマズイ事には変わりない。
 とにかく今は謝るしかないだろう。何度も謝罪を述べて、頭を下げる。
「………瑠璃花?」
「…………………」
 話しかけても、瑠璃花は何も喋らない。喋ってくれない。
 ツーーーーーーン。
 そんな擬音が背中から聞こえてきそうだった。
「本当にゴメン。瑠璃花が可愛いくてつい………」
「!!! …………………フン!」
「瑠璃花~……」
 瑠璃花が機嫌を直すまで、小波はひたすらに謝り続けた。

627:名無しさん@ピンキー
08/12/25 18:23:00 eBPW3+m+
「今度からは、ちゃんと人の話を聞いてくださいね」
「………はい」
「本当に分かってるんですか? 忘れ物が多いのもそれが原因でしょう?」
「………おっしゃる通りです」
「だいたい、いつもそうです。小波は………」
 あれから20分程して、ようやく落ち着いてきた瑠璃花。
 そして機嫌が直り、シーツ等の後片付けが終わった後、
小波に待ち受けていたのは、瑠璃花の散々たる説教だった。
 ロボットのように頷き、返事を返し続ける小波。
 クリスマスなのに、何が嬉しくて彼女に怒られなくてはいけないんだろうか。
(あ、足が………)
 説教を聞いている間、正座を強要されている。
 痛みと悲しみでどうにかなりそうだった。
「る、瑠璃花?」
「――? 何ですか?」
 手を挙げて、説教の言葉を中断させる。
 もう耐えられない。肉体的にも精神的にも限界だ。
「もうこんな時間だしさ。続きはまた明日にしない?」
 壁に掛けられた時計に視線を移す。つられて瑠璃花も視線を動かした。
 なるほど。深夜と呼べるほどではないが、中学生なら寝ているのが普通の時間だろう。
「………確かにそうですね」
 納得の言葉。小波の顔に笑顔が浮かぶ。
「仕方ないですから、続きは明日にします」
「うん、うん」
 あまり乗り気ではないようだが、お許しが出た事には変わりがない。
 痺れる足で、ベッドに捕まりながらフラフラと立ち上がった。
「あ、足が……」
 ヨロヨロとふらつきながら歩きだす。瑠璃花を通り過ぎ、ドアの所へ――
と、扉にたどり着いたところで、後ろから声がかかった。
「どこに行くんですか?」
「へ?」
 思わず後ろに振り返る。そこには当然瑠璃花がいる訳で。
「どこにって……家にだけど?」
 今から行く所なんてそこしかないだろう。
 だが、更に瑠璃花は続けた。
「ここで寝たらいいじゃないですか」
「………………えええ!? いや! それは……」
「今帰ったら水木さんの両親が起きるかもしれないですし、
私も明日すぐに続きが出来ますし、一石二鳥でしょう?」
 驚く小波に向かって淡々と述べる。だが、その顔が真っ赤になっているのは何故なのか。
「………ん? ………いや、うん」
 本音なのか建前なのか、それは瑠璃花にしか分からない。
 だが、小波は何となく理解した。
「………そうだね。そうするよ」
 そう言ってUターンし、瑠璃花のベッドへと戻り始めた。
 電気を消した後、瑠璃花に続いてモソモソとベッドの中へ入っていく。
「明日の朝から続きですからね? 分かってるんですか?」
「うん。分かってるって」
 返事と同時に手を握る。指を絡めると、瑠璃花も握り返してきた。
 明日の朝どんな説教が待っているのやら。
 明日の事を考えながら、小波はゆっくり目を閉じた。

 次の日の朝、水木や瑠璃花の母親に言い訳したりと説教どころではなかったのだが、
それはまた別の話。

628:うどん人
08/12/25 18:24:52 eBPW3+m+
以上です。お目汚しすいません。
何だかんだ言っても、クリスマスを好きな人と過ごしたい。そんな乙女心と言う事で。

629:名無しさん@ピンキー
08/12/25 20:06:20 /2rhTjcD
>>620
Gj

630:名無しさん@ピンキー
08/12/25 20:21:19 yBq3cmsD
GJ、11裏でも幼馴染ポジションを獲得した瑠璃花おめ
ダッシュは数が少ないしもっとSS増えるといいなぁ

631:名無しさん@ピンキー
08/12/25 21:25:15 q6PwKbQ1
説教じゃない方の続きを期待してしまった
なによりGJ

632:名無しさん@ピンキー
08/12/25 21:33:02 ifx+BXKo
る、り、か、キタ――ヽ(゚∀゚)ノ―― !!
GJなのよGJ

るりか最高だわるりか

633:名無しさん@ピンキー
08/12/26 01:30:24 A+ff4EVV
GJ お漏らし瑠璃花かわいいです


ところで11表で一つ書けたことを声を小さくして申し上げておきます
でも正直今まで書いてきたなかで一番不安かも…色んな意味で
今日中に投下しようと思うんですけど…

634:名無しさん@ピンキー
08/12/26 01:38:11 ys/M9E5x
何を遠慮することがあろーかっ

635:名無しさん@ピンキー
08/12/26 01:43:02 Nuw/+xLv
ばっちこーい

636:名無しさん@ピンキー
08/12/26 03:19:43 NfoMDO+y
どのキャラ書くか教えてくれない?
まだ攻略してないキャラなら避難したいもんで

637:名無しさん@ピンキー
08/12/26 09:49:20 A+ff4EVV
>>636
ヒント:豪力or呪縛

638:名無しさん@ピンキー
08/12/26 12:28:08 NfoMDO+y
>>637
ありがとう
夜までには攻略を終わらせてくるぜ

639:名無しさん@ピンキー
08/12/26 14:59:45 gQsMPVkB
>>620
こんな作品を待っていだぜ。
GJ

640:名無しさん@ピンキー
08/12/26 17:31:58 Jg5VRB2W
大神会長の記憶と人格を紫杏に移植するときいて
大神会長×紫杏を思いついてしまった

641:名無しさん@ピンキー
08/12/26 18:10:59 LCwLHXW8
会長はもう立たんだろ、お年的に考えてw

642:名無しさん@ピンキー
08/12/26 18:14:02 Nuw/+xLv
博之×紫杏ならありえそうだな

643:名無しさん@ピンキー
08/12/26 18:22:01 clgMkaxd
精霊(モモコ)のことがわかったり10主(または11主)に抱かれて
幸せになる夢を見ながら現実に引き戻される柴杏とかネタはいくらでもありそう。
朱里ハッピーの時、朱里を身篭らせてしまい、
育児の本を仲良く読む(アルバムで11主が持ってる本のこと)11主とか。

644:名無しさん@ピンキー
08/12/26 18:44:36 cdbtBdg8
11で水木とたまちゃんのイベントの時に、対ナマーズ戦で来ていた5主が現れて追っかけて再会する。
って言う話を受信したが、ミニゲームがクリアできなくてたまちゃん攻略断念した俺には書けない・・・

645:名無しさん@ピンキー
08/12/26 19:38:40 LCwLHXW8
一つの話としては素晴らしいが、エロ的に考えると熟女モノなんだよなソレw

646:名無しさん@ピンキー
08/12/26 19:47:45 oCHb4lKX
好感度不足で最終対決まで行けなかったけど、
デスマスの能力がエロ過ぎる。

「ああ、今日は寒いから風邪など引かれないように、
《ちゃんと服は着ておいてくださいね》。
ああ、もちろん《下着も付けておくのですよ》。
……おやおや、年頃の娘さんがはしたない。
せめて、《前ぐらいは隠しておいてください》」

647:名無しさん@ピンキー
08/12/26 20:25:22 cdbtBdg8
>>645
たしかにそうだなw
いや、たまちゃん見た目変わらんからさ、年齢のことが頭から抜け落ちてたわ。

まあ、そもそもエロが書けないから考えもしなかったわけだが。

648:名無しさん@ピンキー
08/12/26 21:05:55 +yFCriG+
デスマス×朱里たんは主人公×朱里たん以上に思い浮かぶから困る

649:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:02:27 qjSJUBng
ハタがない人間には何をしてもいいのでやんす

650:名無しさん@ピンキー
08/12/26 22:07:48 acQsgi/s
ハタが刺さった白瀬、桐生、リコに攻められる無ハタの主人公が見たい

651:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:14:24 NfoMDO+y
なんとか間に合ったかな?

652:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:17:04 A+ff4EVV
>>651
ちょうど今から投下しようと思っていたところです
というわけで投下します。

653:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:17:37 A+ff4EVV
「っうう…ぐすん…うう…ひぐっ…」
「………(うーん、参ったな…)」

小波は困惑していた。ミーナに促されるまま錯乱して駆け出していった華音を追いかけ、ようやくつかまえて、
そのまま近くの行きつけの飲食店に連れて来たはいいものの、一向に彼女は落ち着きそうにない。
普段あれほど強かで気丈な華音は、まるで子供のように泣き続けていた。
そもそもこうしてプロ野球選手になるまで野球一筋で生きてきた小波にとって、
泣き止まない女性をなだめたことなどあるはずもなく、どう接してやればいいのか分からなかった。
小波はとりあえず華音の好物とビールを注文した後、華音の背中をさすってやることにした。

「…大丈夫か、華音?」
「……」

驚いたのかこちらをちらりと見たが、少しだけ落ち着きを取り戻したようだ。
何とか話を聞いてくれそうなくらいに落ち着いたのを確認して、小波は少しずつ話し始めた。

「…ええっと…確かに華音のやったことはひどいことだけどさ…でも、よかったじゃないか、ミーナさんが無事だったんだから。」
「……」
「だって、もしミーナさんが死んじゃっていたら、誤解は解けないままで、華音もお父さんを恨んだままだった。
それに、記者としてミーナさんに勝ちたいって言ってたけどさ、勝負する相手がいなくなっちゃったら
どうしようもないだろ。もし華音の目論みがうまくいっていたとしても、きっと一生後悔することになっていたと思うんだ。」
「……」
「それに、ミーナさんなら許してくれるって。もし万が一許してくれなくても、俺も一緒になって謝るから…

その時、それまで無言だった華音は突然テーブルをドンッと叩き、小波の話を遮った。

「って、うわあ!」
「…わかってる、わかってるわよ!それぐらい。でも、これだけは言わせて。
あたしだって、その勘違いでどれほど苦しんできたと思ってるの!
お父さんもお母さんも、そんな大事なことを恥ずかしいからってあたしに言わないで黙っているなんて、ひどいわ!
おかげで、取り返しのつかないことになりそうだったじゃない!」
「か、華音!?落ち着けって!」

しまった、と小波は思った。
こういうとき、あまりくどい言い方をするのは逆効果である…
一つ利口になったのはいいものの、結果として火に油を注いでしまった。
周囲の視線がこちらに集まってくるのを感じ、小波は慌ててなだめるようとするが、もはや手遅れだった。

「うるさいわね!ああ、もう!こんなことがあって、飲まずになんていられないわ!」
「あ、おい!」

半ばヒステリー気味でそう言った華音はヤケ気味にビールを流し込んでいる。
─ある意味立ち直りつつあるとも言えるのかもしれないが。
こうなってしまった以上、華音の収まりがつくのを待つしかない。
そう直感した小波はため息をついて、自分も飲み始めた。

654:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:18:33 A+ff4EVV
飲み始めてから2時間が経とうとしている。酒には割と強い華音もさすがに出来上がっており、
今はさきほどのヒステリーから泣き上戸へと変わっていた。

「…ヒック…どーせ、あたしはワガママで…ダメダメで、ミーナの足元にも及ばない三流記者ですよーだ!…ぐすん」
「(返答に困るなあ…)…なあ、さすがにもう飲むのはやめといた方が…」
「…バッカねえ、これくらい…ヒック、どうってこと、…な…」

小波は適当に相槌をうったり、うなずいたりして、なんとかやり過ごしていたが、やがてそれも終わりのときがきた。

「あ………もーだ、め…」
「華音?!…あ…寝ちゃったのか…」

ほどなく崩れ落ち、寝息を立て始めた華音を小波はタクシーを呼んで家まで送り届けた後、自分も寮へと戻っていった。

「うぅ、ただいまー…」
「小波君、今何時だと思ってるでやんす?いくら門限が決まってないからって…
うん?酒のにおいに混じって…またあの香水の匂いでやんす!」
「…お、おやすみー。」
「ああ、ちょっと!少しくらい話を聞かせろでやんすー!」

話しかけてくる久田…もとい具田を振り切って小波は自室へ駆け込んだ。

655:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:19:06 A+ff4EVV
それから華音が電話をよこしてきたのは数日後の休日のことだった。

「もしもし、小波さん?」
「ああ、華音?」
「ええっと…この前は、その、傍にいてくれてありがとう…嬉しかったわ。」
「あ、うん、まあどういたしまして。…あれから、どうした?」
「うん…久々にね、お父さんとお母さんに会いに行って、聞いてみたの。
…そしたら二人とも、笑いながらそうだって言ってたの!
『そういえばずっと言ってなかったわね』ってね!
もうあたし、頭きちゃって、あんたら二人のせいで、こっちは本当に大変だったんだからって、
思いっきり言ってやったわ!それなのにあの二人ったら全然反省してなくて(くどくどくど)…」
「ははは…」

どうやらいつも通りの華音に戻り、そして例の問題も何とか解消されたようで、小波もほっと一安心した。

「…って、そうじゃなかった。あの、今からうちに来れる?」
「え?今から?まあいいけど?」
「ええと、…この前のお礼がしたくって。」
「お礼だって?…わかった、じゃあ、今すぐ行くよ。」
「すぐに来てね。待ってるから。」

咄嗟にどういう風の吹き回しだろうと思ったものの、
それを口に出せばせっかくのお礼をもらいそびれそうなので
小波は素直に返事をし、仕度を始めた。

華音の家に着くと、いつになく上機嫌で華音が待っていた。そして、

「よう、お礼っていったい……な…ちょ、おい!」

いきなり抱き寄せられ、キスをされた。

「はぁ、その様子じゃあ、あんたもまだまだ子供ね。」

華音はしてやったりという表情で小波の頬を指でつついた。

「ちょ、…い、いきなりこんなことされて、驚かない奴のほうがおかしいだろ!」
「バッカねえ、あたしたちつきあってんだから、これくらい普通よ。」
「ふ、普通って…華音と今までつきあってきて、こんなことは初めてだろ。」
「だから子供だって言ってるのよ。あんた、20にもなってこんなんじゃ、ハッキリ言って二流選手よ。」
「に、二流!?いや、それとこれとは関係な…」

言ってることが無茶苦茶だ、その反論の猶予も華音は許してはくれなかった。

「つべこべ言わない!ほら、早く来なさい!」
「ああ、ちょっと!(ま、まさかお礼って…!?)」

656:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:19:40 A+ff4EVV
小波が連れて来られたのは浴室だった。
そして今、小波と華音は泡まみれになりながら体を重ねている。

「ふふ、なに、もしかしてビビっちゃってるの?やっぱ子供ね。
まあ、『お姉さん』に任せて、楽にしなさいよ。」
「…ぁ…うぅ…(ヤ、ヤバい…気持ちいい…)」

普段、忌み嫌っていた『姉』という言葉を交えつつ、華音は小波の体を撫で回す。
小波の耳には華音の言葉はほとんど入っておらず、背後からぴったりとくっつき、
背中に押し当てられている華音の胸と、今まさに股間の逸物を弄っている華音の指の感触のみが
小波の頭を支配していた。しばらくして、華音は一旦小波の体から離れ、小波の正面に回った。

「ほら、今度はあんたの番よ。まず胸からね。」
「あ、ああ。」

華音に言われるまま、小波は胸に手を伸ばし、撫で回し、そして揉んでいく。

「ん…ぁ…い、いいわ…んん…」

その度に華音の口から艶っぽい声がこぼれる。
自然と小波の腕に入る力も強くなり、華音の声もまた少しずつ大きくなっていく。

「んぁ…む、胸はもういいわ。他のところも、お、お願い。」

そう言うと、今度は正面から小波に抱きついた。
当然、先ほど背中に当たっていた胸は今度は小波の胸板に押し当てられ、
硬直した小波の逸物も華音の柔肌にめり込むことになる。

「あ…」
「この方が洗いやすいでしょ?さ、早くして。」

時々口付けを交えつつ、そして密着した身体を擦り付けながら、
小波の手が華音をなぞっていく。

「んん…ん…こ、こっちも、洗わないと…」

華音は小波の腕をつかむと、それを下へと運んでいき、そして、

「ひゃ…ぁ…あん!」

小波の指は華音の秘所へ触れた。そこはもう既に十分に濡れており、
抵抗なくそのまま華音の割れ目へと入っていく。
その中で指を動かすと華音は一際大きな嬌声をあげた。
今までやられてきたぶんのお返しといわんばかりに更に大きく動かしていく。
小波はそのまましばらく指先で華音の中の感覚を楽しんでいたが、
ほどなくして華音が音をあげた。

「んん!…ひ…ひゃぁ!……も、もうそろそろあがりましょ。
…あなたも慣れてきたみたいだし、それに、のぼせちゃうわ。」

体に纏わりつく泡を洗い流した後、二人は浴室を出た。


657:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:20:22 A+ff4EVV
「なあ、本当に大丈夫なのか?ゴムはいらないって。…まさか、妊娠した後で脚色して記事に…」
「…なにトンチンカンなこと言ってるのよ。そんなの明らかにリスクに見合わないわ。
くだらないこと言って、ムードを壊さないで。」
「あ、ああ…悪かった。」
「…まあ、用心するに越したことはないかもね。ほら、これ使いなさい。」

そう言うと、枕元から新品のゴムを取り出し、小波に渡した。
小波がゴムを付けると残念そうな顔をした。

「あーあ、せっかく今日は大丈夫な日なのに。」
「用心に越したことはないだろ?」
「はいはい、分かったから。早くしましょ。…もう、身体が疼いちゃって…」
「ああ…俺もだ。」

ようやく安心して行為に及べるようになり、小波は仰向けになっている華音を抱き、
そして華音の濡れそぼった秘所を貫いた。

「あはぁ!…ぁ……そ、そのまま、動かして…」

ビクッと震えた後、恍惚の表情を浮かべ、小波を腕と足を使ってがっちりと引き寄せる。
更に唇を寄せ合い、舌を絡ませ合って、二人は一つになった。

「あぁん!…い、いいわ…も、…もっと!…」

小波を締め付けている外と中の力はますます強くなり、
それが更に小波のストロークに力を与えていく。

「ああ!…ふぁあ!…す…すごい…あぁん!」
お互い、もう止まることはできない。
今はただ、絶頂へ向かって求め合うだけである。

「うぅん!…あぁ!…はあぁっ!…い…イクぅ!………あああぁん!!!」
「あぁ!…ぅ!…ううっ!……」
「ヤッホー、グッドイーブ…に…ん……」

「「「……………」」」

二人が絶頂を迎えたその直後、その場にいた全員が凍りついた。
気まずい空気が流れる中、最初に動き出したのは華音だった。

「……ミ、ミ、ミ、ミーナ!?な、なんであんた、入ってきてんのよ!」
「……カ、カギ…あ、開いていた、よ…」
「!?!……こ、小波さん!!」
「え、ええ!?、お、俺のせ、い!?…」
「え、え、ええっと、こういうときは確か………ス、スマン!ごゆっくりいぃぃ!!」

引きつった声で叫びながらミーナが全力で家を駆け出した後、茫然とした二人が取り残された。

658:名無しさん@ピンキー
08/12/26 23:20:58 A+ff4EVV
終わりです。
年上好きとしては、今回の主人公が高卒ルーキーなのが何気に嬉しいです。

659:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:26:04 Ki4lkMnC
>>658
GJ!!

ほんとぎりぎりだったwww

660:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:39:06 dWflNf4Y
コンパクトキター(゚∀゚)ー!!
あぁやっぱビッチもとい華音いいわ華音
GJ

661:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:40:16 RYueUTXv
>>658
GJ!

ラストのミーナwwwww

662:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:16:45 ug93omrK
>>658
GJだぁwそれにしてもKYすぎるミーナww
ところで11主×カイなんて俺は何を考えているんだ・・・OTL

663:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:27:23 yamZxF+P
カイは白瀬の影がちらつくんでそこら辺がはっきりしないと書きようがないよなぁ
12以降で早く正体が明らかになるといいんだが

664:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:45:55 ug93omrK
>>663
俺、心情表現とかかくのマジ無理だからゲーム内の1イベントみたいな感じで書いてみた。
カイ「・・・・・・」
主 「・・・あれ?あれは社長の秘書じゃないか。またボーッとしているのか?」
カイ「・・・もし、そこのあなた。また一つお伺いしてもいいですか?」
主 「はい?またロマンについてですか?」
カイ「いいえ、その点についてはこの間納得いたしました。今日お伺いしたいのは・・・近頃体が
なにかを求めている、という事についてなんです。」
主 「はい!?」
カイ「ああ、理由は分かっています。欲求不満、つまり異性に対する性行為が不足しているということです。
ですから・・・ですので・・・それを解消するために、私を抱いてはくれませんか?」
主 「(お、俺はどうすればいいんだ!?)」
A「喜んで!」B「・・・わかりました。」C「・・・残念ですが、お断りします。」D「だめですね。」
この後はもう書けない・・・orzもうちょっと修行するわ。

665:名無しさん@ピンキー
08/12/27 11:47:38 adt11hlh
社長とカイがクリスマスを過ごすと聞いて弾道が上がる主人公
何の妄想をしたんだ

666:名無しさん@ピンキー
08/12/27 17:02:08 Jvf8zHET
>>665
もちろん ピー についてですよ。

667:名無しさん@ピンキー
08/12/27 19:33:54 t+sXGtt0
11で一番可愛いのはミーナ

668:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:32:22 T02CT4nS
いつきへの奈桜とさらによるお仕置きの内容が気になります

669:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:35:52 u8MR3E4C
11のカズは後々凶暴化しそうな感じプンプンだな

670:名無しさん@ピンキー
08/12/27 21:49:49 IqtwdEvW
クックックックッのやつか

671:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:00:37 yamZxF+P
あの笑い方は思いっきり戦闘狂のそれだったからなー
戦いが終わってもカタギの世界にはもう戻れない感じはする

672:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:15:28 u8MR3E4C
敵にトドメを刺すのも涙ながらに拒否した頃に比べると立派になったね

673:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:30:12 adt11hlh
一方朱里は不殺になっていた
逆転してるよね立場が

674:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:31:40 t+sXGtt0
朱里は丸くなり、カズは成長したな
涙流してたのをみて萌えたのが懐かしきことよ

675:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:41:43 adt11hlh
今では朱里の泣き顔で萌えてます
主人公を人質にとって酷いことしたい

676:名無しさん@ピンキー
08/12/27 22:54:07 t+sXGtt0
そういえばシアンのトナカイ姿ってどんなのだろう…
サンタの主人公がトナカイ姿のシアンに子種という名のプレゼントを与えて
シーツに白い雪を降らせると

677:名無しさん@ピンキー
08/12/27 23:02:44 BkyMACs+
朱里が超振動応用して超振動手コキ。




というネタは需要あるだろうか。

678:名無しさん@ピンキー
08/12/27 23:51:11 7AtB3bNH
>>677
いや、それめっちゃ怖いからヤメテ!
ぎゃああああああああああ あ あ あ あ あ

あ?

679:名無しさん@ピンキー
08/12/28 00:32:28 xWyAi5Dt
荒みきったカズを10の主人公が目撃 が頭に浮かんだ

680:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:05:05 2/FOf/o1
朱里と弾道が上がるようなコトをしてたら
絶対ブラックさんとカズが除きにきますよね

681:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:21:10 Eq6hneIW
カズの運勢の悪さつったら水晶玉が割れるレベルだからな

682:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:26:22 4d+QTMqo
真央に足コキされたい

683:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:32:12 OkLFQluP
>>680
常に魔人が実況中継状態

684:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:59:09 XMhIJCnZ
つか真央ってあんな喋ってたっけ?

685:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:24:53 3kq0nbjE
確かに今回はよく喋るね。
何かあったんだろう

686:名無しさん@ピンキー
08/12/28 03:41:06 4xvNarxK
7主人公と愉快な両親達と過ごしていろいろ変わったんだよ。きっと

687:名無しさん@ピンキー
08/12/28 08:57:33 oHEEXD7y
不愉快の間違いだろ

688:名無しさん@ピンキー
08/12/28 09:19:37 Gc6/C8gw
スイカカレーの作り方教わってそう

689:名無しさん@ピンキー
08/12/28 10:12:08 UQruUqYn
うああああ
シズヤ攻略している時に俺のパソコンから煙が出て来てそのままお亡くなりになってしまった…
もうだめぽ

690:名無しさん@ピンキー
08/12/28 11:18:22 2/FOf/o1
魔法でちょっとご主人様のPCにイタズラするでマジン
えい!

691:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:44:27 d2Fe+sq3
シズヤ登場のために魔人評価下げまくった結果がこれだよ

692:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:03:55 Q62vogt7
お前らの中の最高のパワポケ女キャラって誰よ

693:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:04:30 xeqOSomb
天本さん

694:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:08:12 YWh6EbzL
正直なところシズヤ

695:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:20:32 CGGJciKn
ヒロインとしては智美か天本さんか真央
理想の女性像としては幸恵さんか瞳さん

696:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:20:43 Q62vogt7
何故恵理という選択肢が出てこない

697:名無しさん@ピンキー
08/12/28 16:27:11 xeqOSomb
恵理も相当に好きなんだぜ
天本さんが一番で次いでダッシュの青空、恵理ってとこかね
甘えたがりや依存心の強い女が好きなのかもしれん、天本さんはどっちにも当てはまらんが

698:名無しさん@ピンキー
08/12/28 18:18:13 Oj4D0nOH
男は黙って友子だろ。


699:名無しさん@ピンキー
08/12/28 18:27:02 FGgJOEqz
明日香一択

700:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:10:08 gsjKdEV4
やはり武美だろう

701:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:22:40 Nx8mbU7I
いや茜だ

702:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:23:39 Q62vogt7
茜を嫁にしたら大変そうだな

703:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:25:30 4d+QTMqo
武美とちゅっちゅしてええええええ

704:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:40:25 Nx8mbU7I
>>702
あれくらいがちょうどいい

705:名無しさん@ピンキー
08/12/28 21:09:02 LwmH71xb
タマちゃんを忘れちゃ困る

706:名無しさん@ピンキー
08/12/28 22:08:47 HQPeruEl
なっちゃんは俺だけか

707:名無しさん@ピンキー
08/12/28 22:33:13 xeqOSomb
>>706
9の彼女では貴子となっちゃんが好きだぜ
夏菜もなかなかいいけど

708:名無しさん@ピンキー
08/12/29 00:53:11 DQov+s/A
ユイ一択だわ。
キープしとくぜ

709:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:14:14 sIvoeJft
オレは武美だな

710:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:21:24 YFed0meB
奈桜が一番好きなのは俺だけだろう

711:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:33:52 Pd+3lhmc
恵理だな
一番ではないけど最近トウコさんもいいなとか思ってきたが

712:名無しさん@ピンキー
08/12/29 03:56:22 sT/9WRmr
ユイのパンチラを見ながら金的くらいたい

713:名無しさん@ピンキー
08/12/29 06:14:50 plrSaOpc
霧島さんは俺だけのものだ!

714:名無しさん@ピンキー
08/12/29 07:57:39 0NZhvWog
じゃあ春香はもらっていくな!

715:名無しさん@ピンキー
08/12/29 08:26:06 CsK7wCVn
タエタエだろ

716:名無しさん@ピンキー
08/12/29 08:30:44 ZDLXJq3w
>>713
キリちゃんは共有財産でやんす!!


717:名無しさん@ピンキー
08/12/29 09:01:24 3PJ2D/7+
ゆかりちゃんにお兄ちゃんて呼ばれたいでFA

718:名無しさん@ピンキー
08/12/29 10:03:50 mzYWl3ng
夏菜可愛いよ夏菜
抱き寄せたい

719:名無しさん@ピンキー
08/12/29 10:26:09 FT0n70E0
さらとクッキー食べながら屋上でのんびりしたい。

720:名無しさん@ピンキー
08/12/29 11:45:15 39BNWhaN
紫杏に決まってるだろ

721:名無しさん@ピンキー
08/12/29 11:49:44 wRv1KMG5
ところでまとめサイトのわれらのハタのもとにの絵って一体誰が書いたんだ?

722:名無しさん@ピンキー
08/12/29 12:07:30 f4wGk/6Y
>>721
作者
コメントはここでに思いっきり書いてあるやん

723:名無しさん@ピンキー
08/12/29 13:27:27 p3zf+QL4
見た目だけならアルバムで貴田がナンパしている女の子が好き

724:名無しさん@ピンキー
08/12/29 14:01:20 P1jqBhUW
るりかだろ・・・

725:名無しさん@ピンキー
08/12/29 18:59:55 cHAPE9dx
春香が一番だろ。

726:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:02:06 0fjxS8vQ
紫杏だろ・・・

727:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:04:39 bmZAI8zY
分ったから落ち着けお前ら
じゃあお前らには中田さんあげるから俺はヘルガ貰っていくよ

728:デス・マス
08/12/29 19:38:59 f4wGk/6Y
>>693ー720
>>723ー727

君たちの好きな子を貰いなさい

729:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:08:39 /ptS94FK
問題ない
クローンで何体だろうと作れる
ジャッジメントの科学力は世界一ィィーッ

クローンはお前らにな、オリジナルは謹んで俺が頂く

730:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:35:30 vj74Bdbx
しかし、どうやってカズのサンプルを入手したんじゃろ

731:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:41:05 K0s5f0VM
そりゃお前紫杏とカズがにゃんにゃんしてだな・・・
マジレスすると髪の毛一本からでも作れるだろうけど

732:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:47:49 qhb3dJc2
カズルートなら10の段階でサンプル入手できたんじゃない?
身体能力やなんやらの検査の過程で血液採取しててもおかしくないし

733:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:49:31 0fjxS8vQ
俺と紫杏がにゃんにゃんしてだな・・・

734:名無しさん@ピンキー
08/12/29 21:23:17 JpzWPp9Q
今日投下予定の方は…
いない様でしたら後で投下します。

735:名無しさん@ピンキー
08/12/29 21:37:00 w1W6PEDQ
カマーン

736:名無しさん@ピンキー
08/12/29 23:32:33 bMi4oOqX
そろそろかな?

パンツ脱いで早二時間

737:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:55:31 xx0r3QRx
「早く投下してください」ってデスマスさんが言ってた

738:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:01:48 In9m/9XB
お、俺近所に友達がいなかったから小さい頃からエロパロ書き始めて、最初は誰にもGJと言われないで
暴れたこともあったし、高校3年でこのスレに来たときは、レベルが違いすぎてもうやめようかと思ったんですけれど・・・
狩村、もうそのあたりで(書くのは)やめときなさい。

739:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:04:07 GPQyg04O
小さい頃から書くんじゃねぇw

740:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:10:58 vAw7QTEr
君が投下してくれるまで
僕は起きる事を止めない

741:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:18:46 In9m/9XB
紫杏「狩村と芦沼の投稿日を合わせてはいかがでしょう。二人のエロパロの人気、どちらが高いかを
スレの住民の前で見せるべきでは?」
大神「・・・いつからしくんだ?もしや・・・昨年のトレードからか?」
紫杏「ははは、そんな事はないですよ。」
大神「・・・エロパロにシナリオは必要ない。本能で書き上げるんだ。」

742:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:19:44 xx0r3QRx
sageなさい

743:名無しさん@ピンキー
08/12/30 01:58:36 aIVYCjhD
紫杏×大神
大神って意外と受けっぽいと思うんだ

744:名無しさん@ピンキー
08/12/30 02:12:48 dx/IF+fw
パワポケ関係なく、感情移入しすぎて主人公が絡まないモノを受け付けなくなった俺はもうだめかもしれない

745:名無しさん@ピンキー
08/12/30 02:35:38 1gV+oDEd
ユイと白瀬の会話見てて
ユイ×白瀬の体操服プレイがうかんだ俺はだめかもわからんね

746:水道局
08/12/30 02:40:02 b2S/Gfo+
遅くなって大変申し訳ないです。特に>>736の方は早く処置をっ…
最新作、11よりしのぶSSです。おそらく今作で最も好きですね。

747:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:41:21 b2S/Gfo+
「ねぇ、見て見て!おっきなクリスマスツリー!!」
「お、ホントだ。もうそんな時期か…。それにしても凄いなぁ」
しのちゃんと、街でのデート中。美しく飾られたツリーを見て、思わず感嘆してしまう。

「ナマーズ奇跡の日本一!!」のニュースが世間を騒がしてから約一ヶ月。
外はすっかり寒くなったが、街はそんな寒さも感じさせず、
ミルキー通りはもうすぐ訪れる祝宴が待ちきれないかのように華やかだ。

「楽しみだなぁ、クリスマス。小波ちゃんと、二人でお祝いしようよ!」
「そうだね。どこか食事にでも行こうか」
「うん!!」

去年は離れ離れで、一緒にクリスマスは過ごせていない。
今年が二人で過ごす、初めてのクリスマスだ。
きっと楽しいクリスマスになるだろう。

「あ、ねぇ!あっちで何かやってるよ!」
「わっ、マフラーそんなに引っ張らないで!」
そして二人は、華やかな街の喧騒へ消えていった。

『幸せの白いクリスマス』

晴れたイヴの昼前。
通りで待ち合わせをした俺たちは、喫茶店で軽く食事をした後、
クリスマス一色に染まった街へ繰り出す。

「じゃあ、行こうか」
「うん……えっと……」
「どうかした?」
「えへへ、手、寒いなぁ~?」
「えっと、これで大丈夫?」
「うんっ!」

二人仲良く手をつないで歩き出す。
街中にはクリスマスソングが流れ、過ぎ行く店先にはリースが飾られている。
街路樹はきれいにイルミネートされていて、所々にサンタクロースの姿。
すれ違う家族連れやカップルも、皆楽しそうに笑っている。
そして、隣の彼女も。

748:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:42:11 b2S/Gfo+
「えへへ、なんか歩くだけで楽しいね!」
「そうだなぁ」
周りが笑顔であふれていると、こちらも自然と笑顔になる。
もちろん、彼女が笑っていなければ意味がないけれど。

「わたしさ、あんまりいい思い出がないんだ……クリスマス。だから、今日は楽しもうね!」
「ああ、もちろん!」
過去のことは過去のこと。
思い出は、これから二人で作っていけばいい。そう思う。

「あ!あそこで何か配ってるよ!!」
「わっ、分かったから!!」

しのちゃんが楽しそうにこちらを引っ張って走り出す。
何か似た状況が少し前にあったような……。
今はマフラーではなく、しっかりとつないだ手を、という違いはあるけれど。
笑顔あふれるイヴの午後は、楽しく過ぎていった。

 …………

日が暮れ、街のイルミネーションが一世に輝き出した頃。
俺としのちゃんは、お洒落なカフェで一息つく。
「ふ~楽しかった~」
「グテェ……」
「あはは、それわたしがズーコの時と同じ!」
「まあ、楽しかったからいいけどね」
「うん、私も!」
疲れたけど、彼女が楽しんでくれたのなら良かった。

「じゃあ、この後はレストランにでも……」
「えっと、あのね」
「ん?」
「この後は、小波ちゃんのお家でゆっくりしない?」
「いいけど……それでいいの?」
「うん、街は満喫したから。この後は二人きりがいいかな、なんて……」
少し顔を赤らめて言う姿も可愛らしい。

749:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:42:49 b2S/Gfo+
「じゃあ食べ物と、ケーキを買って、のんびりしようか」
「……うん!!」

笑顔のしのちゃんと店を出て、食材やケーキを買った後、
きれいなイルミネーションを眺めながら二人は寮へと向かった。

 …………

「なるべく静かにね」
「うん……」
一度部屋に来ている、といってもあの時はズーコだった。
今度はそういうワケにもいかず、裏口から自分の部屋へと向かう。
幸い、みんな外へ繰り出しているようで、寮内は静かだ。
―この寮も今年いっぱいで閉寮か。寂しくなる。

「おじゃましま~す」
「少し散らかってるけど、ごめん」

テーブルを片付け、二人きりの一日早いクリスマスが始まる。
少ないけれどロウソクを立て、ケーキを中心に買ってきた惣菜を並べる。
そして、部屋の電気を消す。ロウソクの幻想的な灯りが互いを照らす。

「わぁ、すごい……」
「こんなぐらいしか、だけど」
「ううん、嬉しい!ありがとう!!」
「それじゃあ、乾杯」
「乾杯!」
シャンパンを交えた。

ケーキも食べ終え、深夜12時を回った頃。
今は、二人で寄り添うように座っている。
「小波ちゃん……」
「どうしたの?」
「わたしね、楽しかった。今までで一番、本当に。……ありがとう」
「いや、俺もしのちゃんと一緒で楽しかったよ。今までで一番」
「うん……小波ちゃんには助けてもらってばっかり……」
二人の顔が近づく。
今日初めての、甘いキスをした。

750:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:43:30 b2S/Gfo+
「………ん」
「………」
最初は軽く唇に触れるだけのもの。
それでも、互いの感情を強く揺さぶる。
もう一度、今度は深く。
「は、ん………ぅ」
舌を絡めて求めると、悩ましい吐息を漏らす。
やわらかく、温かな感触に頭がクラクラする。

恍惚の表情を浮かべる彼女を、抱きかかえてベッドへうつ伏せに寝かせ、
セーターとタイトパンツを脱がすと、下着のみの姿となる。
その下着は。
「黒……」
「う、うん、その方が大人っぽいって……」
黒の妖艶なそれらは、彼女の白く透き通った肌をよりいっそう引き立てる。
「どう、かな?」
「きれいだよ」
「あ……」
ブラのホックを丁寧に外すと、やわらかそうなふくらみが現れる。
そして、頂にはピンク色の突起。
それを口に含み、左右に転がす。
「あ、ん、ひゃぁん!」
舌で弄る度に、双房がぷるぷると震え、嬌声を上げる。
転がし、吸い、そして甘く噛む。
「あ、あぅ……ひゃあっ、はぁぁん!」
左右満遍なく、同じように刺激を与え続ける。
「む、胸が熱くてジンジンして……ふ、ふあぁ!
 そ、そんなにしたら……あぁっ!!」
軽く絶頂を迎えたのか、躰が少し震える。

「胸だけでイっちゃった?」
甘い表情で目を閉じる彼女に問いかける。
「う、うん……ここ、小波ちゃんの匂いするから、いつもより……」
「興奮しちゃった?」
「う、うん……」
真っ赤になる彼女がとても可愛らしい。
「んぅ………」
優しくキス。
「ちょっと腰を上げて」
「………うん」

751:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:44:15 b2S/Gfo+
黒のショーツを脱がすと、彼女の一糸纏わぬ姿が現れる。
月明かりに照らされるその姿は、神秘的で美しい。
思わず、息が漏れる。
「すごい……」
「恥ずかしいから、あんまり見ないで……」
「綺麗だよ」
そう言って花弁の中の突起を軽く挟む。
「ひ、ひあぁっ!」
強烈な刺激に嬌声を上げる彼女に対して、敏感な箇所を突いていく。
まだ日は浅いけども、なんとなく、しのちゃんの悦ぶポイントというのが分かってきた。
「あ、あんっ!そ、そこ、あ、んあぁっ!!」
秘所への愛撫を続けつつ、乳首も弄ぶ。
その刺激に、絶え間なく嬌声を漏らし、秘所は溢れんばかりに雫を垂らしている。
準備は万端のようだった。

「そろそろ……」
「はぁ、はぁ……うん、きて……」
蕩けきった彼女の表情は美しく、世界のすべてを魅了してしまいそうなものだ。
ゆっくりと挿入すると、信じられないほどの快感が襲ってくる。
蕩けきった中は、こちらの優しく包み込むようで、凶悪な刺激を与える。
「ふぁっ……あぁっ!」
「くっ……」
そのまま奥の奥まで挿入し、刺激に抗うように中でなぎ払う。
密着した陰器同士が、剥き出しの部分を擦り合う。
「ひゃうっ!……はあっ…ああぁっ……!!
 だめぇ、中でで擦れて……やぁっ……ひゃあぁっ!?」
「っあ……!」
快楽で気が抜けない状況に、腰を動かすことしかできない。

「ひっ……ひゃぅんっ!はぁっ!!」
体中の汗腺が開いて、脂汗が流れる。
さらに、しのちゃんの小刻みに痙攣する肢に力が入り、
つられて媚肉の襞々が自然に締め付け、より一層な刺激を感じさせる。
激しく中で交じり合い、粘液が泡立ち弾ける。
限界がすぐそこだ。

「やあっ……はぁあ、もうっ!!」
「しのちゃんっ……!」
「んぁ、うんっ、そのまま……離さないでっ……」
最後、彼女を抱きかかえ、硬くなったピンクの突起を締め上げる。
同時に、すべてを彼女の中に吐き出す。
「くぁっ……!!」
「あぁっ…こ、小波ちゃん!……ひゃあぁあんっっ!!」
高温に焼けた鉄板で水が蒸発する様に、彼女の体が弾ける。
二人一緒に、エクスタシーを迎えた。

752:幸せの白いクリスマス
08/12/30 02:46:05 b2S/Gfo+
「はぁ、はぁ」
「ん、ぁ……」
情事の後、二人で寄り添い、ベッドに包まれる。
「す、すごかった……」
「あ、あんなに激しいなんて…わたし、腰立たないよ……」
「ご、ごめん……夢中で……」
ちょっと飛ばし過ぎたかも。
彼女を楽しませたかったのに、罪悪感がこみ上げてくる。

と、ひとつ大事なことを忘れていた。
「あのさ、しのちゃん。これ……」
バッグの中から綺麗にラッピングされた箱を取り出す。
「え?もしかして……」
「クリスマスプレゼント。気に入ってもらえるか分からないけど……」
「ありがとう!!…実はわたしも、これ……」
そう言って渡されたのは手編みのマフラー。
「うまく編めなかったけど……って、ひゃあっ」
思わず抱きしめてしまった。
最高のクリスマスだ。

腕の中の彼女が言葉を紡ぐ。
「幸せ……」
「え?」
「こうやって、クリスマスを好きな人とお祝いして、一緒に過ごせるなんて。
 プレゼントも嬉しい……ありがとうね……小波ちゃん、大好き!!」
「おっと!」
そう言って抱きついてくる彼女の顔は、笑顔。
そんな彼女の、この温もり、幸せを守っていきたいと強く思う。

大好きだよ、しのちゃん……だから一緒に……

そう言いかけて、
「あっ!外見て!雪だ、雪だよ!」
しのちゃんの楽しそうな声に止まってしまった。
「ホワイトクリスマスだ!嬉しい……」
外には深々と降り続ける冬の結晶。

楽しそうにはしゃぐ彼女を見て、気が抜けてしまった。
今は、この瞬間を楽しもう。
「しのちゃん………」
「うん?あ………」

その後『プロ選手と球団マスコット、電撃結婚』のニュースが流れるのは半年後だった。

753:水道局
08/12/30 02:49:24 b2S/Gfo+
以上です。若干性格が違うかな~なんて思いましたが…
それとこのキャラ、過去の誰かに似ているような…
誤字脱字があったらすみません。

754:名無しさん@ピンキー
08/12/30 08:55:03 vAw7QTEr
まさか朝一でこんな物が見えるなんて……!
GJ!!
今日はいい日になりそうだ

755:名無しさん@ピンキー
08/12/30 09:39:46 9cj2//k4
おっきした GJとしかいいようがねえw

756:名無しさん@ピンキー
08/12/30 10:57:35 1sOSO0j0
やっぱしのちゃん可愛いわ

757:名無しさん@ピンキー
08/12/30 14:57:10 tJnPUEBB
誰かシズヤを頼む・・・俺には書けねえ

758:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:17:33 pLC46eyB
ちょっとまって、今・・・何て言った? おい>>757!今何ていった!?『書けねえ!?』 書けねえとか言ってる間はずっとダメなんだよ! 考えろよ!もっと考えろよ!

759:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:25:28 Dny/CcZF
大晦日なエロ無し小ネタ(武美、紫杏)を投下します、武美は微妙に使い回しネタです

760:おおみそかに
08/12/30 15:26:01 Dny/CcZF
「俺の記憶が確かなら―」
「今日は大みそかだよね」
 セリフを途中で遮られたのだが、彼は少しも驚く様子を見せなかった。
横目で冷やかにこちらを見つめ、テントを組み立てる作業を続ける。
 ―冷たい風が、テントを吹き飛ばすかのように強く吹いた。
早めにテントの中であったまらないと風邪をひいてしまうかもしれない。
 まあ、そうは言ってもテントを立てるのは主に彼の仕事だ―武美は待つことしかできない。
「そうだな。で、なんでこんな日に俺たちは野宿の準備してるんだろうな?」
「…………」
 武美の頬に一滴の汗が流れる。その雫は首筋を伝い、胸元へと消えていった。
 きちんと身体を拭いているとはいえ、二日も風呂に入っていないと身体が臭わないかどうか気になってくる。
それは彼とて同じだ。……二人ともカブトムシの匂いがするなんて状態は、避けたいものだが。
「俺の記憶が確かなら。確か武美がこっちの道がいいって言ったのが二日前だったな」
「……」
 それとなく視線を逸らし、空を見つめる。
済んだ空気による満天の星空―都会では、ありえない光景だ。
 もっとも、大晦日ぐらいは暖かい部屋でしっぽりしたいというのが二人の共通した意見でもあったが。
「それから俺が止めるのにもかかわらず、森の中を歩き続けた」
「…………そうだね」
 長らくごまかすこともできずに、小波の方を見る。
 そんなことを思ったのは、口にはしないが別に秘密にする必要もないことだった。
「で、こんなことになってるわけだが……なにか言いたいことは?」
 今回ばかりは悪いのは武美の方だった。小さく頭を下げて。
「……ごめんなさい」
「わかればよろしい。……さて、テントに入るか」
 素直に謝ると、彼はえらそうなことを言って、テントの中へ入ろうとした。
むーっと頬をふくらませて、武美は小さくつぶやく。
「でも……ホテルに泊まったとしても、お金出すのはあたしなんだよね?」
 ばたりと、小波がこけた。どうやら致命的な一撃のようだった。

「……今年一年もいろいろあったな」
「そうだね~」
 気を取り直してテントの中。ストーブを焚いて、二人寄り添って暖をとる。
後ろから抱きしめてくる彼の体温が、とろけてしまいそうなほど心地よい。
自然と話題になったのは、今年の出来事だった。
各地を旅し、楽しんだ一年。
幸せすぎて怖いぐらいの日常は、来年も続いてほしいものだ。
「まずは……南からだな。……九州は食べ物が美味かった。福岡の明太子に長崎のカステラ。佐賀牛も……」
「そうだねぇ~。あ、あとあのレジャーランドのトイレでエッチしたっけ。
人の少ない時間帯。なおかつ清掃員が来ない時を見計らって……あれは燃えたよね♥」

761:おおみそかに
08/12/30 15:27:27 Dny/CcZF
 少しだけ、武美の身体が強く抱きしめられた。
動揺でもしたのか、小波の鼓動が速くなっている。
武美の鼓動もだんだんと早くなる―思い返せば、最後に身体を重ねたのは二週間も前だった。
「……あ、ああ……次は少し北に行って……ああ、広島風お好み焼きは美味かったな。うん」
「そうだね。……でもさすがに○○○○○の割と近くで野宿してエッチしたのはまずかったと思うな。
背徳感とか洒落にならないぐらいだったし……気持ち良かったけど」 
「ま、まあ。あくまで割と近い、ぐらいだったけどな」
「……してる途中、あたしに『こんなに○○○○○に近い場所で喘いでるなんて~』
なんて言ったきたの、あんたじゃん」
「覚えてないな」
 あさっての方向を見ているだろう背後の彼に、つぶやく。
「……録音したけど?」
「いつの間に!? ……い、いや、次に行こう」
 さらに強く抱きしめられて、ちょっと痛い。
ぽかぽかして気持ちいいので、構わなかったけれど。
「…………つ、次は四国で……愛媛のみかんが……」
「うん。美味しかったね。あ、あと、フェリーの上でのエッチも悪くなかったよね。
……時間がなかったから、ちょっとだけ物足りなかったけどさ」
「………………なあ、武美」
 ふっっと、小波が抱きしめてくる力を弱くする。
首だけで後ろに振り替えると、彼は半眼でこちらを見つめていた。
「どうしてそっち方面の話題に持っていくんだ?」
「聞きたい? 知りたい? それとも……したい?」
「なんなんだそのセリフは……」
 瞳をらんらんと輝かせて、武美はいたずらっぽく笑った。
小波とて自分が何を求めているか、気付いてないわけはずもないだろう。
 苦笑して、彼は―
「……仕方ないな。……ん」
「ん……」
 ゆっくりと口づけをしてきた。
 遠くから除夜の鐘が鳴り響く中、二人は深く繋がった。

762:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:28:22 Dny/CcZF
「覚悟を、決めないといけないわね」
 高級フレンチレストラン。その堅苦しい雰囲気の中、
神条紫杏が小さくつぶやいて、こちらをじっと見つめてきた。
 その冷淡さと色っぽさが混じった瞳に向かって、俺は言葉を投げる。
「……もう一度だけ、確認しないか?」
「意味がないわよ……さっき見たばかりじゃない」
 彼女は額に手を当てて、かぶりを振り、否定してきた。
だがここで引くわけにはいかない。
「いいや、もしかしたら数え間違えたのかもしれないじゃないか!」
「……そうね」
 諦めが強く見える表情で、小さく頷く紫杏。
眼を細めている彼女は、何とも妖艶な感じである。
 色っぽい、押し倒したいくらい、色っぽい。
 心の中で句を詠んで、俺は先ほどしまったばかりのものをポケットから取り出した。
震える手をなんとか動かして、絶望が飛び出すことがわかっている蓋を開ける。
「……ふぅ」
 聞こえたのは金属音と、紫杏の可愛らしいため息。
いつの間にか閉じていた眼を開き、俺はテーブルの上を見た。
そこにあるもの、それはあらゆる不幸の根源であるとか、ないとか。
「えっと……」
 まずはあらかじめテーブルに置いておいた、紙切れを数えていく。
「一万円札が四枚、五千円札が一枚、千円札が三枚」
 結果が変わっていないことを確認して、
次は硬貨を数えていく―可愛らしい溜息が、もう一度耳に届いた。
「五百円玉が一枚、百円玉が三枚、五十円玉が二枚。
 十円玉が五枚、一円玉は……七枚」
「分かってたのに……」
「いくらか数えなおしても……足りない、よなぁ」
 なんど確認しても、変わらない結果がそこにあった。
深い絶望が、一度目よりも強く俺たちを地獄にたたき落としていく。
手に汗をかきながら、俺は大きくため息をついた。
 そう、足りないのだ……レストランの代金が。
「しくじったよなぁ……まさか紫杏が財布を忘れるなんて」
「って! あんたも悪いでしょ! サービス料金考えないで注文して!」
 手を振り回し、ぐるぐる目の紫杏が叫ぶ。うわ、可愛い過ぎて身悶えしそうだ。というかした。
「書いてあることに気づかなかったからなぁ、注意書き」
 掻くように頬を撫でて、愚痴を漏らす。メニューを見た時に、
キレイな文字が並んでいるな、とかそんなことを思ったことを思い出す。
「なんなんだよ、サービス料って…」
 けむに巻かれたって言うのはこんなかんじなのだろう、そんなことを思う。
これがなければ、ギリギリでお金は足りるはずだったのに。
「ばかね……サービス料金なんて、一般常識じゃない」
「えっ!? 嘘だろ?! ……酔ってるんじゃないか? 紫杏」
 理解できないと言った表情で、紫杏は呆れたように溜息をついた。
「飲んで酔ってるけど……嘘じゃないわよ」
「ああ、そうだよな。……で、どうしよう?」
 たよりないところを見せたくはなかったのだが、そんなわけにもいかずに素直に聞いてみる。
いま必要なのは俺のプライドではなく、紫杏の英知だ。
「お店の手伝いをする……のは駄目ね、もう閉店準備もほとんど終わってる」
「なんとか頼み込んでまけてもらう……ってのも駄目か、差額があり過ぎる」
「でも……つけにしてもらうこともできないでしょうし……」
「なんとかならないかなぁ……うーん」
 できる限りの知恵を二人で絞ったのだが、名案は出る様子がなかった。
イスの背もたれに体重を預けながら、俺は天井を見つめる。
 るーるーるーと哀愁を誘う歌が聞こえてくる気がした。

763:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:28:57 Dny/CcZF
「こうなったら……あの二人にお金借りるしかないか。たぶん近くにいるだろうし」
「……いいの? いろいろ言われるわよ?」
 最終手段を紫杏に伝えると、彼女は少々驚いたようだった。
眼を大きく開き、心配な声をあげる。
「う……ま、まあ覚悟はしてるって、うん」
「わかったわ……」
 俺の悲壮な決意を感じてか、紫杏が携帯を取り出して、ぴぽぱぽとダイヤルを押す。
「……ああ、私だ。今非常に困っていてな。偶然近くにいてくれたら、非常に助かるのだが」
 ワンコールもかかってないんじゃないかってぐらい素早く、相手が出たようだった。
相手は大江か―あるいは浜野か。どっちでも二人共に伝わることは確かだけど。
(……いつもながら、完璧な変わり身ぶりだよなぁ)
 まあ、どっちの紫杏も可愛いから、気にしては無いんだけどさ。

「お客さま、当店はもうオーダーストップで……」
「ああ、かまわへんって。友人に会いに来ただけやから」
 数分もたたないうちに、そんな言葉が聞こえてきて。
「おお! なんかめかしこんどるなぁ、二人とも」
「……馬子にも衣装、ね」
 凸凹コンビが登場した。大江は朗らかに笑っているが、浜野は明らかな殺意を俺にぶつけてきている。
「なんや、せっかく背伸びしてこんなとこに紫杏を連れてきたのに、なんかへましたんか?」
「まあ、こいつがへまを犯さないないわけなんてないと思ってたけどね」
「……反論のしようもないな、紫杏、ごめん」
 浜野に攻められると、どうも自分が悪いように思えてしまう。
あれか、泣く子といじめっ子には勝てないってことか。
「こんなこと大したことないわよ、あんたはとっても頑張ってるんだから。
今季はなんたって新人王だし、ライバルの天道とも……」
『……』
 やや慌てながら、そんなことを語る紫杏。
友人二人から注ぐ冷たい視線で、我に返ったのか、彼女はコホンと小さく咳をして。
「……そんなことないぞ、お前はとても立派だ。
成績もまあ、そこそこ誇れるものであるし、ライバルとの戦績も良い」
 わざわざ最初からいい直し始めた。真っ赤な顔で。
「……バカップルやなぁ」
「こほん……話を進めるぞ」
 顔を赤くして、紫杏は咳払い。
大江の生暖かい視線と、浜野の冷えた視線が俺を射抜く。
視線が温度差で消えてしまえば、居心地の悪さもなくなるのに。
「……まあ、言ってしまえば、金が足りない」
『…………』
「……いや、そんな怖い眼で俺を見ないでくれ……」
 浜野は勿論。笑っていた大江さえも、ものすごく怖い顔で睨んできた。
正直なところ、野球の試合でガンつけてくる投手より何倍も怖い。
「いや、私も悪いのだ、財布を忘れてしまってな」
 フォローするように紫杏が言うが、聞き目はあまりないようだった―いや、
大江が大きくため息を吐いて、目つき柔らかいものへと戻す。
「……いくら足りへんの?」
「さ、三千四十三円」
 彼女は懐から財布を取り出し、素早く数えて、口を開いた。
「……あかん、二千円弱しか持ってへん」
 ぷらぷらと財布を振るう大江、年末年始は何かと入り用なため、仕方ないのは確かだ。
俺は大江の隣にいる浜野を見る―何故か彼女は、あさっての方向を向いていた。

764:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:29:40 Dny/CcZF
「……浜野は?」
「合わせても足りないわね」
 こわごわと聞いてみると、彼女は妙に素早くこたえてきた。
これ以上の追及をしてほしくないかのように見えたのだが、気にせずにさらに聞いてみる。
「たった千五百円も持ってないのか?」
「……悪かったわね」
 ひくひくと頬を痙攣させて、浜野がにっこりと笑った。
睨みつけられるよりも怖い。背筋が寒くなる。
「あー……なんでもな、頼み込んで紫杏専属にしてもらったはええけど、
生活費が大幅に減ったんやって。最近はウェイトレスのアルバイトも初めたんやけど……」
「ちょっと! その話は秘密って言ったでしょ!」
「あれ~? そうやったかいな? ……いや、そんな顔を真っ赤にせんでもええと思うけど」
「う……ううううるさい!」
 びゅんびゅんと風を切る音を発しながら、浜野が大江に向けて見えない拳を振るう。
「……照れてる浜野って、意外と可愛いな」
「そう、ね。……小波は……ウェイトレスが好きなの?」
 そそくさと紫杏に近寄って、浜野の意外な一面を褒めてみると、彼女はそんなことを言ってきた。
ウェイトレス―なんと魅惑的な言葉の響きだろうか?
「うん、まあ好きかな。……こんど服着てくれる?」
「え? ……こ、小波が言うなら……」
「よろしく頼むよ……うん?」
 いつの間にか音が消えていたことに気づき、浜野たちの方を見やる。
じっとりした二つの視線が、俺たちを射抜いていた。
「……で、どうするのよ? ……もう時間は無いみたいだけど」
「あー……」
 呆れ顔で浜野が言った言葉で、それとなく背後を見る。
ウェイターさんがしかめっ面でこっちを見ていた―会話までは、聞かれてないと思うのだが。 
「そうや! こういうときはこっそりポケットにお金が入ってたりするんやない? ……ウチはないけど」
 どうにか明るい要素を探したいのだろう―大江がそんなことを言い出す。
「……一応言うけど、あたしもないわよ」
 俺は眉をひそめて腕を組み、紫杏を見た。
紫杏も眉をひそめて頬に手を当てて、こちらを見る。
「……さっきトイレで紫杏の服をまさぐったけど、たぶんなかったと思うぞ」
「……あたしもあんたのを服をいろいろといじったけど、たぶんなかったわね」
 先ほどの情事を思い出してにやけた頬を、俺はぺしぺしと叩いた。
アブノーマルなシチュエーションで興奮した紫杏は、いつも以上に可愛かったなぁ。
「…………」
「…………」
「……あ。やましいことはないぞ?」
「そ、そうよ! 何もやましくはないわよ!」
「……何も言ってへんけど」
「……何も言ってないわね」
 二人の視線が、痛かった。

765:おおみそかに:しあん
08/12/30 15:30:20 Dny/CcZF
「……いっそのこと食い逃げするってのはどうなん? ここ警備も薄いし、何とかなると思うんやけど。
……もちろん、後日金はこっそりおくるっちゅうことで」
「もしくはこっそり店員を気絶させて、レジから金を奪い取るか……」
 気を取り直して会話を再開すると、二人がかなり物騒なことを言ってきた。
もちろん俺は渋面を作り、それを却下しようとしたのだが。
「駄目よ! 小波と週刊誌に乗るのは熱愛報道じゃなきゃいや!」
 暴走した紫杏の叫びによって、却下の言葉は俺の口から出ることはなかった。
叫んだ一瞬後、ゆでだこになる紫杏―まずい、なんだか興奮してきた。
「……さ、さすが紫杏ね。初めて世間に顔を出すときは、少しでもイメージの良いニュースで取り上げられたいってわけ」
「いや、さすがにその解釈は無理があると思うで」
「…………ええ、そう、ね」
「……ん?」
 がっくりとうなだれる浜野を尻目に、大江が俺の右横―野球バッグへと視線を向ける。
ついうっかりレストランに持ち込んでしまったのだが。
「あんたのバッグにはなんも入ってへんの? こんだけでかかったら期待できるかもしれんで?」
「野球道具しか入ってないから、……いや、待てよ?」
「どうしたの?」
 ごそごそと、バッグをあさり始める。
もちろん野球道具しかないのだが―
「そういえば昔、お札をシューズの底に隠したことがあったな」
「お札?」
「いや、とられるのが嫌で、もしかしたら……あ!」
 ボロボロの靴を取り出して逆さに振ると、古ぼけた茶色の紙幣が飛び出してきた。
臭い、臭いのだがこの紙切れこそが俺たちを救うのだと思うとなんだか神々しくさえ見えてくる。
「あったぞ! これで助かる!」
「さすが! かっこいいわ! 最高ね!」
「ありがとう、紫杏! 紫杏も最高だ! 可愛いぞ!」
 ひしっ。紫杏と抱き合って喜びを表現する。
柔らかくて、いい匂い……今日の夜は一段とすごくなりそうだった。
「バカでもたまにはやるじゃない!」
「バカは余計だ! 浜野! でもありがとう!」
「…一つ、聞いてええ?」
「なんだ大江! ありがとう!」
「……いや、ありがとうの前に……とられるのが嫌って、誰からなん?」
「そりゃあ、先輩からだけど」
 次々とかかる賛美の声に涙さえ流しながら、俺は大江に笑いかける。
彼女はものすごく、困った顔をしていた。
「…………それって、ペラ……なんやないの?」
「え? ………あ……」 
「……」
「…………」
「………………」

 結局、俺がサインを書いて店に置いたことと、
来年も必ず来ることで、他言無用にしてもらった。

766:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:30:57 Dny/CcZF
終わりです。エロ無しでごめんなさい
11裏が楽しすぎるのがいけないんだ…

767:名無しさん@ピンキー
08/12/30 16:31:18 /SMyWH1e
これはひどい(いい意味で)


768:名無しさん@ピンキー
08/12/30 17:55:52 XN8Q65pX
○○○○○だけにムードは満点

……なんつって

769:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:35:13 BWogihO2
シズヤとの純愛ものを書こうと思います。
シズヤとのグッドエンド後のものです。

770:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:35:43 BWogihO2
「メリークリスマス!シズヤ」
「うむ、再びそなたとこうしてこの夜を迎えられるとはな…」
ワインの入ったグラスを彼のものと交わせながら聖夜を迎えていた。

『二人の願い』

ナマーズが奇跡の日本一になってからもう2ヶ月になる。
ナマーズはオオガミナマーズと名を変えられ彼は他球団にトレードされることになった。
その後自分達は彼に呪いをかけた魔人と一つの賭けをした。
賭けに勝った彼の願いはこうだった。
自分とずっと一緒にいたいと…。
自分自身の術の力と手をかしてくれた魔人の術は最初失敗したと思った。

彼が願って生まれた自分との三年間。
彼の願いを叶えようと思っても足を引っ張っていた三年間。
それでも彼は自分を一人の女性として見てくれていて、
自分と一緒にいてほしいと願ってくれた。
その想いが報われたのであろう。
自分は消えずに術はうまくいって今は彼の側にこうしている。

再び彼の元に姿を現した時に、近くにいた眼鏡の男に変な服だとからかわれると、
自分が彼以外にも見えることがわかり、
自分は願いを叶える存在ではなくなったのだと自覚した。
「おお、うまそうな肉じゃ。小波よ、分けてくれぬか?」
「シズヤ…、シズヤはもう自分で食べれるだろう?」
「あ…そうじゃったな。
すまぬ…まだその癖が直っておらぬようじゃな」
等と二人で笑いあいながら新しく始まった暮らしに幸せな雰囲気だった。

771:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:36:39 BWogihO2
食事を終えた後、二人で夜の明るい町並みを歩いていた。
ナマーズが日本一となりホッパーズと合併した影響か、
このあたりの町並みはきらびやかに輝いている。
この光の裏には当然、闇もあるのだろうが、
自分達と同じように二人の男女が仲良く歩き回っているのを見ると、
しばらくはこの心地よさに身を任せようと思った。
そしてこの辺りからも見えるナマーズパークは、
豪華なアトラクションが夜のこの時にも動いている。
「昨年も乗ったよね、ナマーズパークの観覧車」
そう、自分を一人の女性と見ていると言ってくれたクリスマス。
そこで自分自身の願いを彼に打ち明けた楽しい夜である。
「でも今年はお客さんがいっぱいのようで俺たちはもう無理みたいだね」
「仕方なかろう、そなたの活躍が生み出してくれたのだぞ」
「俺だけじゃなくて具田君や東さんとかみんなのおかげだよ」
「それはそうじゃが、それはすべてそなたが呼び出したものじゃ。
そなたは私の力などなくとも自分で魔人の呪いや苦しい状況を動かした。
それを誇りに思うのじゃ」
「ありがとう、シズヤ。
でもね、シズヤのおかげでもあるんだよ。シズヤのおかげでみんなうまくいったんだから」
「小波…ありがとう……」
「あれ?そこにいるのは小波君でやんすか?」
遠くから呼ばれたような声を聞き二人で振り返るとそこにはあの眼鏡の男。
たしか…名前は具田といったような。
「あれ?具田君。どうしてここに」
「オイラは寮に戻る所でやんすが…その女と何してるでやんすか?」
「私が小波と一緒にいて何か不都合でもあるのか?」
嫌味を込めた言い方だったのでむっとして、問い返す。
「まったく…小波君もいい趣味してるでやんすねえ。
確かに見た目はカワイイけどそのコスプレを正す気はないんでやんすか?」
「ははははは…」
「何がおかしいでやんすか?」
「それじゃあ、俺はシズヤと一緒にクリスマスを過ごすからな。
じゃあな、具田君」
優越感に浸っていた彼の顔を見て自分も笑いながら手をつないで歩く。

「ムキーっ!くやしいでやんす!!
日本シリーズのMVPも小波君だしどうして小波君ばかりいい思いするでやんすか!
くやしいでやんすーっ!」


772:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:37:26 BWogihO2
「しかし、やはり高かったのではないか、このホテル?」
「大丈夫だよ、前の社長との契約で年俸はたくさん貰ったからね」
とあるホテルの一室で二人でくつろぎながら話していた。
昨年の叶えるべき魔人の願いである年俸五千万以上。
彼は若手とは思えないほどの活躍を見せたが、積み重ねてきた物が
少なかったため目標までたどり着けなかった。
それを機転をきかして、来年、つまり今年の活躍で年俸が変わる契約を結んだ。
それも今年の目標だったリーグ優勝と共に達成させてしまったのだ。

「小波よ…」
「何、シズヤ?」
「私は今とても幸せじゃ。こうして人の目で物を見て感じることができる。
いろいろな体験が毎日のように起きてくれる。
何よりそなたとこれからもずっと一緒にいれるのだからな」
「俺もだよ…。
俺もシズヤとこうして一緒にいれて嬉しいさ…」
「うむ…きゃっ!」
彼が自分に近づいたと思うと突然強い勢いで抱きしめられる。
これまで何度か抱きしめられたことがあるが、
これほど抱きしめられることに喜びを感じることはあまりない。
彼の逞しい腕に自分の小さな体が包まれているのを思うと、
体中が熱くなる。
「ごめん、ちょっと驚かせちゃったね」
「まったく、でもそなたになら……」
そのまま抱きしめられながら寝台に押し倒される。
少し戸惑ったが、自分もそのつもりだったので先に言った。
「小波よ…私を抱いてはくれぬか?」
「ああ…!」


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