08/11/10 23:38:56 gh+qYX87
そして。
駆け下りた階段の先で、二人が見たものは……!
「死ねや牝豚ァァァァァァァァァッ!」
「くたばりなさい! この電信柱ッ!!!!」
ガ ギ ィ ン ッ ! ! ! !
殺気をむき出しにして争う、二人の女の姿があった。
争っていたのは、和那と……全裸の金髪美女。二人は金髪美女のその顔に見覚えがあった。最も、紫杏と朱里では記憶の形に大分違いがあったが。
(彼女は……写真の!?)
(あいつ……ルッカ!?)
紫杏にとって、その女性は写真の被写体。朱里にとってその女性は己が上司。
そう。
和那と勝ちバトルを繰り広げる美女の正体は、写真に写っていた金髪美女であり、ジャッジメントの女幹部にして第四世代アンドロイド、ルッカだったのだ。
ここに来てようやく、朱里はあの写真の女性がルッカと同一人物である事に気がついたが、それに連鎖して別の疑問を抱いた。
何故、自分はあの写真の女性がルッカだとわからなかったのか……そういう疑問が脳裏を駆け巡る。
「自分から言い出したこと自分から破るたぁ、いい度胸しとるやん!」
「小娘が……! 世の中はだまされる方が悪いのよ!」
和那が喉笛にモップをつきこめば、ルッカが手にしたものでそれをはじき、ルッカが手にしたもので首の骨を叩き折ろうとすれば、和那は槍をまわして受けてたつ。
それらのやり取りが、鍛えられた人間の目でも追いつけないほどの速度で行われる。随所随所には超能力やアンドロイドの内臓兵装を使ったけん制が混ぜ込まれた、非常に高度で洗練された、『殺し合い』のやり取りだった。
あまりに殺伐としたやり取りに、紫杏と朱里は体をこわばらせて……
「第一! アナルSEXもSMもして頂いた事の無い小娘が正妻面するんじゃないわよ!」
「ウチはアンタみたいな阿婆擦れと違うわド阿呆! いきなりそんなアブノーマルな事するか!」
こわばらせて……
「それを差し引いたとしても……貴方、生でしてもらった事ないでしょう?
私はあるわ! 何回も何回も暑い迸りを膣内に……!」
「……それって、妊娠してもどーでもいいっていう、肉便器扱いなんのと違うん?
デート一回もしとらんやん」
「んなっ!?」
こわば……
「生がいいとか何とか抜かして。そういうアンタはキスしてもらった事あらへんやろ」
「んぎっ!?」
「うちは一杯ちゅっちゅしてもらったもーん。コンドームも付けてもらったもーん。初めての場所もこんな地下室やのーて、デートの後のラブホテルやったもーん」
「……ムキーーーーーーーーッ!!!! この小娘ぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」