09/01/04 00:56:25 9qcq7cuv
─その頃─
ソファでタバコを吹かしていたリンは、こっくりこっくりと舟を漕ぎ始めた。
こっくりこっくり。
ガチャリ、バタン。玄関の開く音、閉じる音。
メイコが帰って来た。
「こーらぁ、リンちゃん。寝煙草、めっ!」
メイコが、リンの口から短くなった煙草を取る。
つう、と、唇とフィルターに、唾液の橋。
「あらあら」
リンの唇を指で拭う。
寝入ってしまったリンを見て、メイコは思った。
(今ならキスできる)
リンの唾液を拭った指を、自らの口元へ。
ぺろり。赤い舌。
実はロリフェチかつ百合の性癖をお持ちであった。
(リンちゃんが吸ってた、タバコ……)
唾液が染みて少しふやけたタバコを、ちゅう、と吸う。
ひんやりした唾液、紫煙。
甘くて、儚い、少女の味。
(ああ─我慢とか無理っ)
メイコは、リンの薄い唇を奪──
ドタンバタンガタガタン!
「た、助けてぇぇ!」
激しい物音と悲鳴をあげつつ、半裸のレンがカイトの部屋から飛び出して来た。
レンに続いて、半裸どころか全裸のカイト&がくぽが躍り出る。
「カイト、マフラーで締め上げろ」
「がってんだ、がくぽ」
「嫌!嫌ぁぁもごもが……」
連行されてゆくレン。涙目。
「「御騒がせしました」」
眩しいほどのスマイルを振りまき、レンを縛り上げて部屋に持ち帰るフル勃起ーズ(カイト&がくぽ)。
あっけに取られるメイコ。
「うにゅ……うるさいなぁ、何の音~?」
起きてしまうリン。
リンの唇を夜這い損ねたメイコは、一升瓶で野郎共の頭を次々かち割ったそうな。