【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ9【ボーカロイド】at EROPARO
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ9【ボーカロイド】 - 暇つぶし2ch550:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:44:31 7FMp34bt
―――僕が目を覚ますと、リンがパソコンデスクに座っていた。
昨日のライブの疲れがまだ取れない体を起こすと、リンは僕に気付いたのか、
ヘッドホンを取って、イスをくるっと回して僕の方を向いた。

「おはよーレン。ゴメン、起こしちゃった?」

「いや、別にいいんだけど……」

「昨日もライブで疲れちゃってたみたいだし、もっと寝ててもいいよ?」

リンは気遣ってくれるけど、ホントにもう大丈夫なんだ。
なぜなら、リンが向かってるパソコン画面が妙に気になるから。
僕はベッドから起き上がり、リンの隣に近づく。

「どう? 出来た?」

「うーん、ちょっとね……ギターの音が納得行かないんだ。ギタリストとしての意見聞かせてよ」

液晶画面に映し出されているのは、リンが今作っている曲のデータが書き込まれたピアノロール画面だ。
デスクの上にはシンセサイザーが鎮座し、その周りはリンがメモ用に使った紙で散らかっている。
僕はパソコンの画面を覗き込み、ヘッドホンを耳に当てながらいろんなパラメータをチェックしてみた。
ちょっと気になった部分があったので、手を加えてみる。

「うーん……これでどう? 少しエフェクトかけてみたんだけど」

「ん……おお、いい! こんな感じにしたかったんだ! ありがとー!」

「どうでもいいけど、そろそろ朝飯じゃないか? がっくんのマスターを待たせるわけには行かないだろ」

「待って! 今エレピでも試してみたいの! それ終わったら降りるから」

リンは僕にお礼を言うと、そのまま画面とのにらめっこを再開した。
キーボードが弾けない僕には羨ましくなるような手つきで、
鍵盤をバシバシ叩きながら、どんどんピアノのパートを録音していく。
あまりにも夢中だったもんだから、僕は邪魔をしないようにそのまま部屋を出た。

あの後、リンは僕共々がくぽ君のマスターの家で世話になっている。
リンの『レンとしばらく一緒にいたい』というわがままが受け入れられた結果だ。
それほどに、リンにとって僕という存在が大きかったのかと思うと、何だか胸がキリキリ痛む。
一緒にいたいと言うリンの願いを叶えるために、今の僕とリンの寝室は一緒になっている。
がくぽ君のマスターがかつて書斎として使っていた部屋は、すっかり僕らの色に染まり、
おまけに五年落ちくらいの古いパソコンと、使わなくなったシンセサイザーも借りてしまった。
何だか申し訳なくなってしまう。

「……よかった、あんなにハマってくれるなんて思って無かったし」

あの事件以来、リンは『スタジオに入ること』と『歌うこと』に抵抗を感じるようになってしまった。
どうにかして、リンに音楽の楽しさとVOCALOIDらしさを取り戻してほしくて、
僕が無い知恵を絞って考えたのが、さっきのような『DTMによる曲作り』だ。
最初はマウスで一音一音打ち込んでいたリンも、いつの間にか普通のピアノ弾きが出来るようになっている。
音色選択のセンスも抜群にいいし、教えた事はすぐに応用する。
……ただ、これは別にリンが特別って訳じゃないと思う。
VOCALOIDは音楽に関することの吸収スピードがものすごく速い。理論も、実践も。
僕のギターだって、一ヶ月もすれば相当弾けるようになっていたのを思い出す。

(リンがステージに立てるようになるの、いつになるかな……)



551:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:45:04 7FMp34bt
人間が『飽きる』って言うのは、ここに関係するんだろうか?
僕らと同じように歌い、僕らと同じように曲を創り上げるために、人間は多大な苦労をしているらしい。
それでも満足のいかない結果しか出せない人は沢山いる。
才能が無ければ、"オンガク"は"音が苦"になってしまうのだろうか。

「レン」

「……うぉああぁっ!? がっくんいつの間にっ!?」

「拙者はさっきからお主の後ろに居たが」

……なんて考え事をしていたら、いつの間にか後ろにがくぽ君がいた。
どうやら全く気付いていなかったみたいだ。
いきなり気配を感じたので、思わず変な声を上げてしまった。

「主が朝餉(あさげ)を所望している。レンも早く席に着け」

「はーい」

昨日の今日だし、何だかばつの悪い思いはしたけど、
がくぽ君の作る朝飯は美味いし、それを考えると逆らえない。
後ろに付いて、僕はダイニングへと降りていった。



テーブルの向こうには、がくぽ君のマスターとがくぽ君。僕の隣には打ち込みが終わったリンが座った。
マスターと僕とリンの前には、焼きほっけと浅漬け、ご飯にみそ汁といった和風全開の朝飯が並んでいる。
一方、がくぽ君は野菜ジュースをコップ一杯だけ。
何でも、体系維持のために炭水化物は特別な時にしか食べないんだとか。
その割に料理はするんだから、やっぱり不思議だ。

「レン、今日は何か予定ある?」

「いや、何も無いですけど」

「なら一曲歌ってくれないかな? 新曲にコーラスが欲しくて」

がくぽ君のマスターが、みそ汁をすすった後で僕に話を持ち掛けた。
『VOCALOIDが今更増えた所で全然問題ないよ』と言って、僕やリンを泊めてくれているのだ。
こんな僕が出来る仕事でよければ、何だってしたい。
だけど、昨日のライブのクオリティを思い出すと、上手く歌えるかどうかはちょっと疑問が残る。

「確か、今日は『ごっぱー』が届く日でござったか」

「そうそう。いやー、遂に俺もSHUREのマイクを買う様になったか」

がくぽ君のマスターはニコニコしながら、白いほかほかご飯を頬張る。
がくぽ君のマスターが音楽の話をするときは、とても楽しそうだ。
この笑顔を見ていると、アイツがまだ僕らに飽きてなかった頃の事を思い出す。
……ただ、今はまだ全部は思い出したくない。吐き気がする。
吐き気を押し込めるようにそば茶を喉に流し込み、僕は何とか平静を装った。
気を取り直して浅漬けに箸を伸ばしたとき、玄関のチャイムが鳴る。



552:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:45:44 7FMp34bt
「あれ、お客さんだよ」

「僕が行ってきましょうか?」

「サンキューレン、宅配便だったらアレだから、ハンコ持ってって」

「はーい」

リンが真っ先に反応したが、体をイスから持ち上げたのは僕が一番早かった。
がくぽ君のマスターのOKを貰ったので、僕はハンコを持って玄関へ向かう。
パタパタとスリッパを鳴らして玄関ホールに着いて、つっかけを引っ掛けて僕は玄関のドアを開ける。

「宅配ご苦労様で……」

そこまで言って、僕は言葉を失ってしまった。
くるくる赤毛の……いや、AKGじゃなくて本当に赤い毛のツインテール。
軍服らしい、シンプルな色使いの上着。
まぶしいくらいの朝日がちょうど後光のようになって、ニヤついてるのに妙に神々しく見える笑顔。

「君はじつに馬鹿だな、私のどこが宅配便の人に見えるんだい?」

「てっ、テトさん!?」

ベースを担いだテトさんが、扉の前に立っていた。



そのまま、僕はテトさんの誘いに乗って街に繰り出した。
がくぽ君のマスターが快く出かけるのを了承してくれたし、断る理由も無かったし。
楽器屋に寄って冷やかしてたら、妙に気に入ったエフェクターが在って思わず買ってしまった後は、
近くのハンバーガーショップで昼飯となった。
テトさんはフィッシュバーガーを楽しそうに頬張り、僕はダブルバーガーをもそもそ。

「ジャンクフードうめぇwww」

「某掲示板のスラングが駄々漏れですよ」

「ふふふ、これが分かるって事は君も同じ穴のムジナだよ」

ぎくり。
それは置いといて、今、僕は休日のランチに二人でファーストフード食べてるんだよなぁ。
まるで普通のデートのようじゃないか。
やばい。何だか意識しだしたぞ僕。

「ん? トイレなら我慢せずに行ってくればいいよ」

「……違います」

恥ずかしさからか、ついつい股間で手をモジモジと動かしてしまっていたらしい。
あらぬ誤解を受けて、僕は頬がカーッと熱くなるような感覚を覚えた。



553:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:46:16 7FMp34bt
「ねぇ、この後はどこか行く?」

「うーん、そうですねぇ……じゃあ、さっき買ったエフェクター試してみたいかも」

という話の流れから、午後は貸しスタジオを借りて、二人でずーっとセッションしていた。
スタジオに入ってしまえば、さっきまでの恥ずかしさや妙な心境もなんのその。
最初はセッションだったけど、最後はバトルまがいのプレイ。
手が動かなくなるまで弾いて、たまに休憩して、気付いたら日が傾いていた。

「ヘックシ!! うっわ、寒っ……!!」

テトさんをアパートに送っていく最中に、僕は思わずくしゃみをした。
さっきスタジオでかいた汗と、木枯らしが僕の体温を奪う。

「うー……まずいなこりゃ」

何で僕はマフラーくらいしか防寒具らしい防寒具を持ってこなかったんだ。
こないだまではこれでも十分だったのになぁ。

「まったく、じつに馬鹿だなぁ。ボーカリストが風邪ひいてどうするんだ?」

「ずびばせん」

鼻をすすると、横で歩くテトさんがポケットティッシュをくれた。
好意に甘え、そのティッシュで鼻をかみ、丸めたティッシュを近くのコンビニのゴミ箱へ捨てて、
その後は、またテトさんと住宅街を歩き続ける。
まだ鼻水が止まらない。このままテトさんを送って、一人で帰るのは何かやだなぁなんて考えながら、
他愛の無い話をテトさんとしつつ、アパートへと近づいていった。

「寒そうだね」

「まぁ、何とかなるで……ヘックシっ!!」

流れで、僕の体調がらみの話になった。
何とかなると言いたかったのに、絶妙のタイミングでくしゃみが出た。
鼻をすすりながら、それでもカラ元気をアピールしようとした時、
一瞬うつむいたテトさんが、顔を上げて僕に提案をしてきた。

「……ちょっと、その、よ、寄って温まってかない?」

「へ? あ、ありがとうございます」

何だか口調がめずらしくしどろもどろな感じがしたけど、寒くてそれどころじゃなくなってきた。
それに、何だかムズムズするような嬉しい気持ちもしてきたし。
テトさんの好意に甘えて、僕はテトさんと一緒にアパートに入っていった。



「今、何か出すからちょっと待ってて」

テトさんがキッチンから僕に呼びかけてくる。
僕は生返事を返しながら、テトさんの部屋をぐるっと見回していた。

(……そういえば、こうやってゆっくりテトさんの部屋を見るの、初めてだったかも)



554:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:46:49 7FMp34bt
いつもはライブの打ち上げ用の馬鹿騒ぎに使ってるから、こんなに穏やかなテトさん家は記憶に無い。
注意して見ると、何だか興味深い物がたくさん置いてあった。
さっき部屋に入るなりケースから出したスタインバーガーは、壁際のスタンドにきっちり収まっている。
パソコンデスクの上のデスクトップには、豆みたいな形の赤いエフェクターが繋がっている。
隣には本棚があって、ベースの雑誌、音楽理論の本、エフェクターのカタログを始め、
バンド物の漫画、ライブDVD、バンド物のパソコンゲームまである。
でも、なぜか巷で話題のメタル物の漫画だけ無い。真っ先に買いそうなのに。

「テトさーん?」

「ん?」

「テトさんってさ、DMC持ってないの?」

「……ああ、それ嫌いなんだ私」

ちょうどテトさんが飲み物と食べ物を持ってきてくれた。
いいタイミングだし、テトさんに聞いてみるとそんな答が帰ってきた。なーんだ、あれおもしろいのになぁ。
嫌いな理由もちょっと興味あったけど、テトさんお手製のガーリックトーストの香りに誘われて、
すっかりそんな事を聞くのなんて忘れてしまった。

「はい紅茶。ミルクどうする?」

「いらないです。ストレートでお願いします」

「ハハッ厨二乙」

厨二で悪ぅございました。
テトさんが運んできたティーポットから注がれた紅茶が、僕の前に出される。
ストレートで飲む紅茶がちょっと苦かったから、早速ガーリックトーストにも手をつけた。

「……よかった、何だか今日のレンを見てたら安心したよ」

「ふぇ、ふぁふぃふぁふぇふか?」

テトさんは一口紅茶を飲むと、そんな言葉を漏らした。
僕は口にトーストをほおばったまま、疑問を投げかける。

「昨日の調子とか見てると、ちょっとね」

「……あ」

両手でマグカップを包んだまま、そんな事を言ってくるテトさん。
そうか、そういえば昨日は散々なステージだったんだっけ。
ホントなら、今日は一日中浮かない気分で過ごしてたんだろうなぁ。テトさんに誘われて、よかったのかも。
その後、部屋の中はしばらく静かな空間になった。
どうしよう、またしても女の人と二人って事を妙に意識しだしたぞ僕。
凄く気まずくなって、何とか話題を作ろうと頭をフル回転させる。頑張れ僕の頭。

「あの、その、えーっと……ありがとうございます」

何て言ったらいいか分からなかったけど、とにかくお礼を言いたくなってしまった。
テトさんの意図は僕には分からない。でも、今日遊んだら、少し楽になったかもしれない。
これは素直な僕の気持ちなんだ。

「え、あ、うぇ!? そ、そう? べ、別に特別な事をしたわけじゃないんだけど」



555:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:47:24 7FMp34bt
なぜか、さっきのようにテトさんが慌てだした。
急にマグカップを包む手をモジモジと動かして、もごもごと話し始めた。
僕の昼の行動と似ているそれは、多分テトさんも恥ずかしがってるんだろうという想像が簡単にできた。

「その、ちょ、ちょっと気になっただけだから。VOCALOIDがどうやったら上手く気分転換できるかなって」

「―――VOCALOID?」

「……………あっ」

テトさんの口からぽろっと漏れた、多分何気ない一言。
それだけで、部屋の中の空気が一気におかしくなった。
テトさんには、僕がVOCALOIDであることは一言も言ってなかったはずだ。
なら、何でVOCALOIDシリーズに名前が無いテトさんが、僕の正体を知っているのだろうか?

「……テトさん」

「あ、ちょっと、その、あははは……、そうだ! こないだ新しいCD買ったんだ。レンはガンズ聴く?」

笑ってごまかそうとするテトさんに、僕はコタツから出てずいっと近づいた。
顔がぶつかるくらいの距離で、テトさんと視線を合わせる。

「ごまかすなよ」

「……………」

「どこで知ったの? 何なの、テトさんは……!!」

思わず、ケンカ腰な口調になる。
テトさんは僕から視線を逸らし、しばらく斜め下に顔を伏せる。
しばらくすると、少し体を引いて、改めて僕と顔を合わせた。

「分かった、私の事……話すよ」

諦めたように、テトさんが小さなため息をつく。
そして、自分の境遇をゆっくりと語ってくれた。



―――人間のような自然な歌声を、自分達の手で人工的に作りたいという夢は、
何も僕たち『VOCALOID』の開発スタッフだけが持つものじゃなかった。
中には、高度な技術を持った個人レベルでの開発だって、当然ある。
そして、『VOCALOID』以外の歌唱生成プロジェクトで最も有名な物に、『UTAU』というプロジェクトがあるそうだ。
テトさんはその『UTAU』の技術を使って作られたアンドロイドの一人(一体?)だとか。

「まだ『UTAU』の技術は発展途上で、頻繁にバージョンアップしなきゃ上手く歌えないけどね」

コーラスは上手いテトさんが、なかなかリードボーカルを取ってくれなかったのは、
恥ずかしいからじゃなくてそういう理由があったらしい。




556:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:47:58 7FMp34bt
「じゃあ、本当の歳……じゃない、稼動期間は」

「えーっと、がくぽと大して変わらないよ」

「ベースが上手いのは……」

「君達VOCALOIDと同じ理由だよ。音楽の知識の吸収スピードが速いから」

「昔のバンドの知識とかは?」

「そんなの、今ならウィキペディアも動画サイトもあるじゃないか」

そんな事を言われてしまっては実も蓋も無い。
TUT○YAで初めて会った時はともかくとして、テトさんはずっとみんなにこの事を黙っていたのか。
でも、どうして? それならそうと言ってくれれば良かった。

「何で……隠すような事なんかしたの?」

「最初は『UTAU』に対して『VOCALOID』がどんな反応をするか、分からないから隠してたんだ」

「反応?」

「……例えば、VOCALOIDじゃないってだけで迫害したり」

「―――するもんかっ!!」

テトさんの言葉が言い終わる前に、僕はテトさんに食ってかかった。
夢中だったからテトさんの腕に手が伸びて、そのままテトさんを床に押し倒した。
テトさんの上に馬乗りになって、僕は続ける。

「そんな事するもんか!! 音楽をやるために生まれてきた同士じゃないか!!」

「ちょ、レン……!?」

「人間だって、UTAUだって、PC-6601だって、音楽好きなら仲間に決まってる!!」

そうだ。だって同じ目的に向かって、みんな楽しんでるんだから。
僕らのファンだって、ミク姉たちのファンだって、がくぽ君のマスターだって、
……………昔のアイツだって。

557:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:48:36 7FMp34bt
「……私ね、VOCALOIDに憧れて生まれて来たんだ」

まるで独り言のように、テトさんが僕から目を逸らしたまま語りだした。
僕らに、憧れてた?

「仮にみんなが『UTAU』として私を仲間に迎えてくれても、私の心は満足しなかったはず」

乗っかってる僕の下で、テトさんの体が少し震えだす。
テトさんの目元を見ると、なぜか涙っぽい物が見える。何で? 何でここで泣くの?

「隠したままみんなと過ごしてると、VOCALOIDになった気分に浸れてた。たとえ、それが嘘でもね」

やがて、テトさんの声まで震えてくる。
まるで調声に失敗したみたいな変なビブラートがかかり、鼻にかかった音質になる。
最後に、テトさんは僕の目を見ながら、途切れ途切れに言った。

「馬鹿みたいじゃない? いっつも『君はじつに馬鹿だなぁ』とか言っておきながら、私のほうが馬鹿だったんだよ」

テトさん自慢のくるくるヘアーは、床に押し付けられてくしゃくしゃになってしまった。
同じようにテトさんの顔もくしゃっとなって、本格的にテトさんの頬を涙が伝う。
ひっくひっくとしゃくり上げながらも、テトさんは僕に全部を話してくれた。

「……馬鹿、か」

僕はテトさんの上からよけて、床に仰向けになっているテトさんを、手を掴んで起こす。
改めて、座ったままの姿勢で僕らは向かい合った。
目を赤く腫らしたテトさんに向かって、僕は頭に浮かんだ事をそのままぶつけていく。

「なら、僕もやっぱり馬鹿だよ」

―――そう。だって昔はまだ何も知らなかったんだ。
ただ歌ってるだけで、ずっと楽しく暮らせると思ってたのに、実は僕らの周りは茨だらけだった。

「アンもがっくんも、もちろんテトさんも。みんな心配してくれてたのに無視してたもん」

僕らはまだ不安定で、下手するとあらぬ方向へ吹っ飛びそうな存在だ。
周りの人々も、いい人だけとは限らない。いや、よく考えたらいい人のほうが少なかったかもしれない。
側面しか見ない人、変なレッテル張りをする人、食い尽くそうとする人。

「僕ら仲間じゃん、やっぱり。だから、僕らはもうちょっと甘えてもいいと思うんだ」

僕らの前に広がるのは、バージンスノーみたいに足跡の無い世界。
あまりに自由すぎて、無軌道すぎて、寂しすぎる。だからこそ、支え合わなきゃ。
そんな思いを込めて、僕はテトさんを思いっきり抱きしめた。



この際だから、言っちゃえばいいか。
がくぽ君とアンのアレを覗いた日以来、ずっとくすぶってたんだ。でも、今日はっきりしたと思う。

「テトさん」

近くにいるだけでドキドキしてくる。気がつくと意識してしまう。
でも、それが心地いい。そんな人が目の前にいる。

「僕さ、テトさんのこと、好きなんだ」

抱き合ってたから、ちょうど僕の口はテトさんの耳のあたりにあった。
いつもはくるくるヘアーに隠れているテトさんの耳に目がけて、小声だけど、僕ははっきりとそう言った。

558:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:49:18 7FMp34bt
以上です。
まだ続きます。今度はエロパロらしくなります。
では、読んでいただいてありがとうございます。

559:名無しさん@ピンキー
08/12/16 00:54:08 B2DKXHln
>>558
GJGJ!萌えた!
エロな部分も楽しみにしてます

560:名無しさん@ピンキー
08/12/16 02:08:45 NIdGLv2Q
>>558
GJ!レンとテトかわいい
萌えたわ

561:名無しさん@ピンキー
08/12/16 06:21:37 wAt56H4A
>>558
テトの複雑な立場をよく理解しているなぁ
レンの言葉にこっちまで涙が・・・。゜。゜(ノД`)゜。゜。なんて優しい奴なんだ
しかし・・・次はとうとう・・・ゴクリ

562:名無しさん@ピンキー
08/12/16 13:26:09 ov/wTqzj
>>558
相変わらずGJ!!
がくぽの食生活は親譲りかw

563:名無しさん@ピンキー
08/12/16 14:16:26 zP2nrtAu
>>558

レン、優しいなぁ…

なんとなく、修羅場フラグが立ったような気がするが

564:名無しさん@ピンキー
08/12/16 16:16:46 NIdGLv2Q
>>562
がくぽの親ってこんな食生活なのか
人間離れしてると思ったがw

565:名無しさん@ピンキー
08/12/16 21:23:03 Tqit0Ct6
>>564
流石にジュースだけwて事は無いと思うが炭水化物をなるべく採らない。
米は10年食べてないらしい。
理由は定かではない(笑)

566:名無しさん@ピンキー
08/12/16 22:42:05 /K4xzAsb
>>557

わっふるわっふる。 おつおつおつ。

>>565
中の人は本当は炭水化物好きだけど自分用のご褒美にとってあって、満足できるものが出来たら食べるんだと予定してるらしい
で、未だ届かずとかなんとか
どっかで読んだ。自分で書いといてなんだがソースキボンヌ

567:名無しさん@ピンキー
08/12/17 01:58:55 h2G6FGQE
涙腺が緩むどころか、まさか号泣させられるとは夢にも思わなかった。
なんかエロ抜きにして、綺麗に終わらせても誰もが感動できる感じw

568:名無しさん@ピンキー
08/12/17 02:19:15 YplpJNt0
>>558
乙でした!
相変わらずストーリーがめっちゃ面白い。
次回も楽しみです。

569:名無しさん@ピンキー
08/12/17 02:24:04 UXhXdJY+
DMCのくだりやUTAUの事もよく理解していらっしゃる…GJでした!

570:名無しさん@ピンキー
08/12/17 02:38:33 /QffSale
>>558
これはいいものを読んだ
続き楽しみにしてます

571:名無しさん@ピンキー
08/12/17 12:21:22 KnPeoo6+

KYで悪いがなんでテトはDMC嫌いなん?

572:名無しさん@ピンキー
08/12/17 13:24:04 uzATdnXE
>>571
勝手な考察だが……
テトとDMCのクラウザーには、自分自身を偽って音楽を続けているという共通点がある
あとは……分かるな?(分かるか!

573:名無しさん@ピンキー
08/12/17 18:46:55 UXhXdJY+
テトのDMC嫌いは安価で決まった仕様だよw

URLリンク(www9.atwiki.jp)

574:名無しさん@ピンキー
08/12/17 20:11:05 1mSo/3Ll
DMCがデトロイト・メ○ル・シティの事かどうかは今なお意見の分かれるところ
でもこうして拾ってもらえるなら設定冥利につきるというものです実にGJ

575:名無しさん@ピンキー
08/12/17 20:57:48 BCzP6bMi
デビルメイクライのことじゃなかったのか
今の瞬間までDMCってのはデビルメイクライの略だと思ってた

道理で話がつながらないわけだ

576:名無しさん@ピンキー
08/12/19 10:56:52 9jTNMepu
誰かメイコとレンで母乳プレイを頼む

577:名無しさん@ピンキー
08/12/19 12:59:37 vwWiDNOR
言い出しっぺの法則

578:名無しさん@ピンキー
08/12/19 16:48:03 UyYmqRL8
>>576に期待


579:名無しさん@ピンキー
08/12/20 01:09:13 q3+B5Njk
>>576に期待

580:名無しさん@ピンキー
08/12/20 12:41:29 tV/e5pU7
>>576に期待

581:名無しさん@ピンキー
08/12/20 21:27:27 n5AbqWfl
>576に期待

582:名無しさん@ピンキー
08/12/20 21:32:42 5k1y9g/Z
>>576
カイトか殿バージョンも頼む

583:名無しさん@ピンキー
08/12/20 23:09:16 oPtOKZWc
おまえらwww

>>576に期待せざるを得ない

584:名無しさん@ピンキー
08/12/20 23:59:08 Hhq94Fj6
>>582
別の意味で犯罪くさいww

585:名無しさん@ピンキー
08/12/21 00:11:35 lKBvEgLd
マスメイ母乳ネタで密かにカイト版が来ないか半裸で待ってた俺が通りますよ。

586:名無しさん@ピンキー
08/12/21 00:23:01 dq+gjOGo
よしじゃあここはKAITOの母乳で

587:名無しさん@ピンキー
08/12/21 02:55:40 3T9WIS1h
それはないww

588:名無しさん@ピンキー
08/12/21 03:34:49 CVoLnCbL
なぜそこでミクやリンの母乳という発想が出てこない!
絶対に出てこないような賓乳から飛び出す母乳、まだ未発達な胸からこぼれる母乳
通はこれだね

589:名無しさん@ピンキー
08/12/21 03:54:40 Lyo2nuxS
母乳が出るようによく揉みほぐすんですね

産婦人科にも乳揉みのプロの人がいて出やすくなるように揉んでくれるし

590:名無しさん@ピンキー
08/12/21 04:44:21 lfs0EW78
ここまで盛り上がるとは思わなかったw
書けそうにないから、誰か頼む

591:名無しさん@ピンキー
08/12/21 09:06:27 2fd7ENu6
レンきゅんのおちんぽミルク以外認めない
反論はSSによってのみ認める

592:名無しさん@ピンキー
08/12/21 10:59:18 74uySYcH
>>576の人気に嫉妬と期待 
 
>>586
KAIKOとかはどうだい?

593:名無しさん@ピンキー
08/12/21 13:14:51 HjJXB/u6
このスレはMEIKO>男キャラ>>>>>>>ミク、リンか

594:名無しさん@ピンキー
08/12/21 13:25:44 Ufp/4+3C
>>593
なんかすげー不思議w

595:名無しさん@ピンキー
08/12/21 14:46:06 v6A3+UQE
>>593
なるほど、胸囲に比例してるわけですね。分かりやすい。

596:名無しさん@ピンキー
08/12/21 14:55:10 Wk0cOp8v
>>593
なんだここはマゾばっかかと思ったけど栗と法律的にだいぶ健全だな

597:名無しさん@ピンキー
08/12/21 14:58:13 mZy01PyV
>>595
あちらのお客様からネギ型バールとロードローラーどっちがいい?
とのメッセージカードを預かっております

598:名無しさん@ピンキー
08/12/21 15:08:01 0ilvJ6Tq
おまえらおっぱい好き過ぎだろwww

599:名無しさん@ピンキー
08/12/21 15:29:12 dRRmD7gA
ミクリンあたりはエロい同人誌とか山ほど出てるけど
メイコさんはほとんどないからその反動じゃね?とか思うのは気のせいか

600:名無しさん@ピンキー
08/12/21 15:46:27 mZy01PyV
>>599
確かにそれはあるかもな
あと、MEIKOみたいな大人キャラのSSって女性層に受けそうだ

601:名無しさん@ピンキー
08/12/21 19:28:10 lKBvEgLd
MEIKOメインだと確かにエロを安心して読める感はある。

602:名無しさん@ピンキー
08/12/21 20:25:42 v6A3+UQE
でもそんなに大人っぽいってほど大人っぽいMEIKO少なくね?
いや、安心感は確かにあるけど。

>>597
おっぱいに挟まれて死にたいと伝えといてくれ。

603:名無しさん@ピンキー
08/12/21 21:20:13 Wk0cOp8v
エロならなんでもいい

604:名無しさん@ピンキー
08/12/21 21:58:12 3v09izOZ
>>603
「この・・サカリのついたサルがっ!」
・・・とKAITO氏がおっしゃっていました

605:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:26:14 dqnXQb/B
レンリンならなんでもいい

606:名無しさん@ピンキー
08/12/21 23:59:04 IA/Mo0Tn
MEIKOならなんでもいい

607:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:43:39 65NOoCfc
>>548-558の続きです。
今回でラスト。展開のの都合上、二話に分かれています。

・バンド物設定
・レン×テト、エロ

608:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:43:52 65NOoCfc
『おバカロイドの音楽隊・4』



唐突ですが、鏡音レン、重音テトが好きです。よろしく。
告白してから数分経ったと思うけど、テトさんの部屋の中の空気は止まったまま。
壁掛け時計の秒針の、チチチチチ……という音が妙に気になる。
それでも、テトさんは何も反応を返してくれない。

「迷惑、かな?」

遂に耐え切れなくなって、僕は自分で口を開いた。
テトさんは、まだ何も言わない。
代わりに、僕の背中にテトさんの手が回された。

「……いや、迷惑じゃない」

抱き合ったままだから、テトさんがどんな顔をしてるかは分からない。
ただ、テトさんの言った言葉だけは、はっきりと聞こえた。

「私も好きだよ、レン」

テトさんがギュッと僕の体を強く抱いてきた。
僕もそれに合わせて、腕に力を込めた。
この瞬間、僕らはただのバンド仲間ではなく、特別な関係へと一歩踏み出したのだ。
そう考えると、今のテトさんの特徴が全部気になってくる。
実は僕より大きな背なのに華奢な体。主に胸囲的な意味で。
女の人ならではの、シャンプーか何か分からないけど甘いような香り。
くっついた体から感じる、体温と脈動。

(……やべっ)

はい、勃ちました。
しょうがないじゃないか!! こちとら血気盛んな14歳なんだ!!
とは言え、これを知られたらムードぶち壊しだ。
あくまで平静を装いながら、何とかして静めようとする。
どうする、円周率か素数か、えーっと……

「……何、この足に当たる硬い物」

「え」

テトさんがぽそっと漏らす。
テトさんの膝は、あろうことか僕の股間に密着していた。
これじゃあ、硬くなったらすぐばれる。
僕の体は一気に硬直した。

「これって、ナニ?」

「……はい、ナニです」

「ふーん。興奮してるんだ、今」

そりゃそうですよ!!
ああ、どうしよう。一気にムードは最悪の方向へ流れてしまった。
告白して返事貰って数分で別れたりなんかしたら、もう笑うしかない。

609:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:44:13 088RcMF5
ミク攻めマスターor男ぼかろ受けならなんでもいい

610:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:44:24 65NOoCfc
まるでギロチン台に首を突っ込んでいるかのような心境でいると、

「もう、しょうがないなぁ……レンは」

少し呆れたような声がして、テトさんは僕から離れた。
そして、何を思ったのか。
着ている服のボタンを上から二つ外して、僕の目の前に顔だけぐいっと近づけてきた。

「じゃぁ、そういう事……する?」

「え、あ、その」

僕がさっき告白するまで泣いていて、少し赤くなったテトさんの目と視線が合う。
あまりに露骨で一瞬ためらった。これは誘っていると見て間違いないだろう。
なら自重なんかするもんか。突っ走ってやる。

「……したいです、しましょう」

テトさんの誘いに、大いに乗ってやろうじゃないか。
いちいち悩んでられない。ある意味ノーフューチャーなのだ。

「ははっ、君はじつに……」

テトさんは笑顔になって、少し頬を染めながらいつものセリフを口にしようとした。
何だか悔しかったから、僕はテトさんが言い終わる前に、キスでテトさんの口を塞いでやった。

「んむぅうぅっ!?」

塞ぐだけじゃなく、舌も入れた。
テトさんと唾液の交換をして、どんどん気分を高める。
キスをしながら、ゆっくりとテトさんの体を床のカーペットの上に横たえていく。

「……慣れてるね」

「経験済みだもん。昔から言うでしょ? 『セックス・ドラッグ・ロックンロール』って」

テトさんの疑問に、僕はロックな返答を心がける。
あれ? 何だか昔メイコ姉に同じ事を言われたような気がする。まぁいいか。
そのメイコ姉に習った事を最大限発揮して、テトさんの服をゆっくりと剥いでいく。
いつもの軍服をはだけさせて、リンのみたいに控えめなブラジャーを外す。リアホックだって何のその。
ただ、テトさんが妙に非協力的だから手こずった。

「ねぇ、もしかして、ホントはこういうことしたくないの?」

だから、ついこんな事を聞いてしまった。
さっきはOKサインだと思った事が、実は違ったらどうしよう。
しかし、テトさんから返ってきたのは、

「……いや、その、私初めてだから、こういう時どうすればいいかイマイチピンと来なくて」

何っ!? テトさんじゅういっさい、バージンと申したか。
……いや、稼動時期から考えたら確かに不思議じゃないけど。
頬を真っ赤に染めながら話すテトさん。もちろん嘘じゃないんだろう。

「よし、じゃあ任せて」

「……うん」



611:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:44:53 65NOoCfc
服剥ぎ再開。
ブラジャーを取っ払ってしまうと、そこにはもちろんおっぱいがある。
メイコ姉より小さくて、ミク姉より多分小さくて、リンくらいのサイズだろうか。
ただ、肌が凄く綺麗だ。絹のようという比喩を使いたいくらいに。
そっと、ふくらみに手を添えてみる。

「にゃあぁっ……!?」

瞬間、テトさんがビクンと跳ねながらネコみたいな声を上げた。
恥ずかしそうに目を閉じ、口を真一文字に結んでいる。
触ったおっぱいはスベスベで、ライブハウスで触ったリンの肌に限りなく近い。
31歳というよりは、テトさんが普段言うとおりの15.5歳説を推したくなる。

「ひゃぁあぁっ!? ふあぁぁああっっ……!!」

おっぱいの先端をちゅっと吸ってやると、テトさんはまた声を上げた。
僕のすることにいちいち反応してくれるテトさんの体は、すごくいぢめがいがある。
そのまま、おっぱいを弄る方と反対の手を、テトさんのスカートの中に滑り込ませていく。

「あっ、そこ……!!」

テトさんの体がこわばるけど、それでも手は止めない。
スカートの中に隠れていたパンツに手をかけて、少しづつ降ろしていく。

「テトさん、少し足動かして」

「え、でも……」

「大丈夫、絶対に優しくするから」

きりっと顔を作って、テトさんに協力を促す。
それが功を奏したのかどうか、テトさんの体からこわばりが少し解けた。
手助けがあれば、パンツはするするとテトさんの足から剥がれる。
そして、僕はまだ誰も触れた事の無いテトさんのあそこに、遂に手を触れた。

「ひっ……!?」

当然、テトさんは小さな悲鳴を上げるわけだ。
僕だって、生まれて初めて他人にモノを触られたらこうなるだろう。
少し湿り気の有るソコは、触っただけでもピッタリ閉じているのが分かる。

「だ、大丈夫……だよね? ホントに」

「うん、力抜いてればOKだよ」

半分涙目になって、何度も僕に確認を取ってくるテトさんの顔を見下ろす。ヤバい、マジヤバいぞ。可愛すぎる。
守ってあげたい気持ちと滅茶苦茶にしたい気持ちがせめぎあって、
辛うじて優しく出来ているようなギリギリの状態で、僕はテトさんに愛撫を続ける。

「……痛かったら、遠慮しないでね」

「うん……にゃあっ……!?」

怖い痛いだけじゃ辛いだろうから、テトさんにも気持ちよくなってもらわないと。
メイコ姉曰く、『女の子が手っ取り早く感じるようになるのはクリトリス』だそうだ。
僕は指の腹を使って、テトさんのアソコにある芽っぽいソレを撫でる。
触れた途端、テトさんはまた短い声を上げた。



612:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:45:07 65NOoCfc
「どう?」

「うん……ビックリしただけだから。続けていいよ」

テトさんのOKを貰って、僕は本格的にクリトリスをいじりだす。
コロコロ転がすたびに、テトさんの口から

「ひゃあぁっ!?」

とか、

「ふあぁぁあっ!!」

とか、少なくとも痛そうではない声が聞こえる。
よし、今度は本当に大丈夫そうだ。
手を動かしながら、口ではテトさんの体のいろんな所にキスマークを付けていく。
おデコ、ほっぺた、うなじ、鎖骨、おっぱい、お腹。もちろん唇同士も。

「ひゃあっ!! あっ、あっ、っあぁぁっ!!」

その度に、耳にはテトさんの甘い喘ぎ声が入って来るのだ。
もうさっきから、僕のモノは戦闘状態を解いてくれない。
いい加減に何とかしたいけど、テトさんのほうはどうだろう?
指を一本だけ、テトさんの中につぷりと入れてみる。

「ひっ……!!」

「……よし」

テトさんは一瞬ビックリしたけど、こっちも準備が整ってるもんだと思っていいでしょう。
触り始めよりも明らかに濡れたソコは、指一本くらいなら問題なく受け入れてくれた。
僕は一旦テトさんの上から体を起こし、脱ぎ忘れてたズボンと下着を下ろす。
パンツを脱いだ瞬間、締め付けから解放された僕のモノがピョンと飛び出した。

「うわぁっ!? そ、それが……ナニ?」

「はい、ナニです」

「……大きい」

僕の手が離れて一旦息が整ったテトさんは、目を丸くして僕のモノを見つめてきた。
視線がモノの先端に集まってるような気がして、妙に恥ずかしくなる。

「いや、そんなに大きいとは思わないけどなぁ。もっと大きなモンもあるでしょ」

「……だって、他は見たこと無いから比べようが無いよ。馬鹿だなぁ」

「ごもっともです」

そうだ。僕のモノが、テトさんが初めて知るオトコになるのだ。
うーん、何だかいい気分になってきたぞ?
僕は改めてテトさんをゆっくりと寝かせ、テトさんの足の間に体を入れる。
そうなると、僕の目にはテトさんのアソコが映る訳だ。



613:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:45:19 65NOoCfc
「や、ああっっ……!! 見ないで、っ」

「……やだ。さっきテトさんこそ僕のモノまじまじ見てたじゃん」

「だって……」

少しいじわるな言葉をかけて、これで少しは緊張もほぐれてるかな?
まだ不安だらけの表情のテトさんの顔を見ながら、僕は手をあてがったモノを、
テトさんのアソコへとあてがった。

「あ、っ」

「……いくよ」

ぴとっとくっついた瞬間、テトさんがピクンと震える。
ゆっくり時間をかけるのもいいのかもしれないけど、いつまでも怖い思いさせるのは何かヤダ。
僕は狙いを定めると、一気にテトさんを貫いた。

「う゛あぁぁあっ!?!? ぐ、あぁっ、いた、痛い……っ!?!?」

テトさんの声が心にグサリと刺さるけど、我慢してくれると信じてそのまま続行する。
狭い膣内もお構いなしに、僕は進んだ。
しっかり濡れてると思ったアソコは、結局まだかなりキツかった。
呻くような、テトさんの痛がる声がする。何だか申し訳ない。
でも、もう戻れない。

「テトさん、っ……!! ぜんぶ、入ったよ……」

「あ゛……っく、は……そっ、か……はあ゛ぁぁっ!!」

「痛い?」

「うん、ちょっと……これは……すっごい痛い」

全部入ると、僕はテトさんの顔を改めて見た。
無理してにっこり笑うテトさんの顔が、逆に痛々しくて申し訳なくなる。
初めてでいきなり気持ち良くなんかなるもんじゃない、というメイコ姉のアドバイスもあることだし、
とにかく早く終わらせたい……んだけど。

「はぁ、あっ……レン、気持ちいい……?」

ぎっちぎちに締め付けてくるテトさんの膣内が、痛気持ちよくてどうしよう。
ずっと、このままテトさんの初めてのひと時を味わっていたいような気もする。

「うん、気持ちいいよ、テトさん……」

とにかく、テトさんの体がこなれるまでは少しづつピストンして、
段々ほぐれたかな? と思ったら少し動きを大きくする。これを、長い時間繰り返した。
その間は、まだ涙が伝っているテトさんの頬にキスしてみたり、
体中をなぞってみたりして、気が紛れるようにしてみた。
僕が童貞喪失した時よりは上手く出来てると思いたい。

「んっ、はっ……あ、ぐぅぅっ……!! ふぁ、あぁあぅっ」

段々とテトさんの声に余裕が生まれてきていた。
しかめっ面だった表情も少し緩んで、声にも艶が出てくる。
ハァハァと息を吐きながら、途切れ途切れに甘い声を漏らすテトさん。



614:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:45:29 65NOoCfc
「っく、テト、さんっ……!!」

もう我慢できなかった。
腰を動かすスピードを速めて、僕は一気に射精へと持っていこうとする。
僕もテトさんみたいに息が荒くなって、ムズムズした感覚がモノを昇ってくるのが分かる。そろそろ出そうだ。

「ああぅぅっ!! にゃああぁっ!! ああっっ!! レン、れ、んっ!!」

テトさんの声がまた辛い物になってきた。
僕の名前を呼びながら、必死に僕の上着に手を伸ばしてしがみ付いてくる。
仕方ないか、僕が結構乱暴にしちゃってるし。
でも、もうここまで来たら止められない。このまま中に出して……
あれ、VOCALOIDとUTAUって子供作れるのかな……?

「く、ぅぅあっ!!」

「やはああぁぁっっ!! うあぁぁあっ……!!」

僕は呻いて、最後にテトさんの腰に思いっきり自分の腰を打ちつけた。
一瞬浮かんだ心配も、射精の衝動で流されて、頭の中が真っ白になる。
ドクンドクンと脈を打つ僕のモノから出た精液が、テトさんの膣の中に広がっているんだ。

「はあぁっ、ああっぁあっ……はぁっ、はぁっ……!!」

まるで全力疾走をした直後のように息の乱れたテトさん。
汗が顔を伝い、はだけた胸を上下させ、下半身は僕とぴったり繋がりながら、ゆっくりと息を整えている。
ごくりと唾を飲んだ後、テトさんは射精を受け入れて初めての感想を漏らした。

「なんか、お腹の中がヘンな感じ……」

「そりゃあ、僕のモノが入ってるからね」

「……ばーか」

まだ整いきらない息の合間に、テトさんがにっこりと僕に向かって笑ってくれた。
その切ないような愛おしいような顔がたまらなくなって、僕はそのままテトさんにキスをする。

「ん……っ、はぁ……レン」

「何?」

キスを終えると、テトさんが僕に何か話したそうにしてきた。
それは、今更言うまでも無いことだったけど、今この瞬間に確かめたい事だった。

「レン……好きだよ」

「……はい。僕もテトさんが大好きです」

僕らは抱き合い、お互いの温かさを存分に味わった。
体もさることながら、すごく心が暖かい。
ああ、これが幸せって奴なのかなぁ。

……次の週、ライブのために集まった時は、テトさんと目が合うたびに少し恥ずかしかった。
でも肝心のライブはいつも通り、いや、いつも以上に調子がよかった。
何てったって、同じステージの上に一番の理解者がいてくれるんだ。もう怖い物なんかあるもんか。





615:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:45:42 65NOoCfc
さて、その後の話。
ライブハウスの楽屋で、テキトー英語を口ずさみながら、
リンが鏡に向かってメイクをしている。

「ゆーごーんとぅふぁーでぃすたーい、ばっらいだーんしんおんざばーれんたぁいん♪」

「……リン、それ気に入ったの? さっきから歌いまくってるけど」

「うん! だってこれに合わせてくるくる踊ったら楽しそうじゃない? わーいどんちゅーゆーぜー♪」

今日やるカバー曲を教えてから、ずっとこうだ。
おまけに、英語圏出身のアンもノッてきたりする。

「Try not to bruise it ~♪」

「いいから黙ってくれよ……」

ステージ前は集中したい僕にとってはいい迷惑だ。
でも、今日は僕よりリンの緊張を解きほぐす方が先決だ。
何てったって、今日は記念すべき『Idiot-ANDROID』新メンバー追加の日なのだ。



ある日、リンが僕らのライブ後の楽屋に訪ねてきた。
捨て猫みたいだったあの日のそれとは違った、キラキラした目で言ったのは、

「私も、レン達と一緒に馬鹿になってみたいな」

の一言だった。
正直、幾らリンの頼みでも、こればっかりは悩んだ。
リンがやるとなったら、パートは最近DTMもやってるしキーボードだろう。それはバンドのカラーに合わないのでは?
元々、所構わず萌え全開の、気持ち悪いアイツに嫌気がさして作ったバンドなんだ。これは今でも揺るがない。
それを伝えるには、オリジナル以外はUKパンクのカバーしか僕は相応しくないと思ってたし、それ系ばっかやってたわけで。
そこ、洋楽厨の厨二とか言わない。
バンドリーダーの僕の決定にゆだねられたが、正直僕自身はそんな感じだった。
そこへ、テトさんの一言が僕に突き刺さる。

「レン……、『Punk is Attitude,Not Style』だと思わないかい?」

僕の敬愛するパンクロッカーの言葉である。
ああ、テトさんにそこまで言われちゃ仕方ないよね。くそったれ。
リンの加入と、オリジナル曲のキーボードアレンジ、カバー曲探しがその日のうちに決まった。
で、妥協の結果、『じゃあUKロックでニューウェーブならOKでしょ?』とごり押しされて今に至る。



「よーし」

「ん? 何やってるの? レン」

ステージに上がる前に、僕は愛用のテレキャスにひと細工する。
ボディトップにデカデカと、ある物を貼った。



616:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:45:55 65NOoCfc
「……きったなーい、もうちょっと綺麗に貼ろうよ」

「うっさいな、これがいいんだよ」

「ふーん、パンクってよく分かんないや」

『KEEP OUT!!』と大きく書かれた黄色いテープが、ボディを斜めに横切るように貼られた。
何を隠そう、これは……リンが陵辱された現場から拾ってきた代物だ。
リンは当然そんな事は知らない。ただのクチャクチャのぼろっちいテープだとしか思わないだろう。
僕がこのテープを愛器に貼り付けた意味は、誰にも分からなくていい。と言うか、誰かにばれたって別にどうでもいい。
僕の怒りのジェネレーターとして、いつまでもステージで共にあれば、それでいい。
デコレートが終わったテレキャスを担いで、僕はみんなが組んでいた円陣に加わる。

「―――よし、今日は特別だ」

「無論、全身全霊をかけて舞台に挑ませていただく」

「馬鹿だなあ、私達はいつだって全力だ」

「Yes、ワタシたちは手加減シラズのIdiotデスからネ!!」

「みんな……ヨロシクねっ!!」

「「「「「お―――っ!!」」」」」

円陣を解いた僕らは、ステージに散っていく。
キューボックスからヘッドセットに送られるクリックに合わせ、リンのシンセとアンのドラムが入る。
いつもとはちょっと違う曲に最初は戸惑ったし、ファンも戸惑ってるけど、すぐに慣れた。
デジタルでダンサブルなビートとは裏腹な、ボロボロのテレキャスター。
黄色いボディと白っぽいメープルネック、黒いピックガードは正に僕の色だ。
曲が続いていくにつれ、僕とテレキャスの境界線が無くなっていくような感覚になる。
最後のオリジナル曲で、その境界線は遂に無くなった。



Cram-free generation,NEET heroes   ゆとり世代にニートの申し子
NICO-holics,Warezer       ニコ厨に割れ厨
Rogue circles,Right bodys  ジャンルゴロに利権団体
Newboys and Fangirls,Withdraws    リア厨、腐女子、引きこもり
All you Geeks and Childness peoples 全てのオタクとガキ臭い野郎共

MAD-holics,DTMer            MAD中毒患者にDTM職人
Loves Pixiv,Loves Piapro  PIXIVとピアプロを愛する奴ら
Novelists and Coterie ciacles SS職人に同人サークル
All you Geniuses and Lovely idiots 全ての天才と愛すべき馬鹿共

What you gonna do now?       今何がしたい?
Just rockin'on you,Wooh……     お前等を振り向かせてやるぜ
Spending the time through the night 夜通し時間をかけて
Grind into the reason to singing  歌う意味をその頭に叩き込んでやる

In the age,Just golden age of me   時代は正に俺のモノだ
The golden age of me,babe.    俺の時代だ  
In the age,Just golden age of me   時代は正に俺のモノだ
The golden age of VOCALOID……  時代はボーカロイドのモノだ





617:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:46:25 65NOoCfc
―――ああ、僕は楽器なのだ。人の形をした。
ただがむしゃらに、入力された事を素直に表現する存在なのだ。



ライブは盛況のまま終わり、アンコールまでやってから、僕はリンたちと楽屋に戻る。
初めてのロックバンド体験を、リンは汗をタオルで拭きながら楽しそうに語る。

「やーやーやー、こんなに激しいステージだとは思わなかったよ」

「……うん」

「だってさ、盛り上がったからってギターをグサグサアンプに挿しちゃうんだよ? あれはすっごいパンクだよね!!」

「……リン、もう言わないで」

あまりに気分が乗りすぎて、ついやってしまった。後悔だらけだ。
さっき、がくぽ君と僕でライブハウスのオーナーに土下座して、何とか出入り禁止だけは免れたものの、
約10万というギターアンプの弁償金は後日しっかり払う羽目になるだろう。当然だ。
頭を抱えてイスに座っていると、何だか外が騒がしい。
僕もリンも、一緒に楽屋にいたテトさんもアンも、何事かと楽屋のドアの方に目線をやる。

「ちょっ……迷惑でござる!! 見ず知らずの方にアンプ代の肩代わりなど……!!」

「あんだよー、ジャズコーラス買うのだって大変だろ? 収入源の乏しいアマチュアバンドなんだからさ」

「しかし……!!」

誰かが、外に出ていたがくぽ君と通路で言い争ってる。何かトラブルでもあったんだろうか?
一応バンドリーダーとしては見逃せない。三人は残して、僕はドアを開けて通路に出た。

「あっ……レン」

「ん? って言うと、君があのクレイジーなボーカルかい?」

「え、あ……はい、『Idiot-ANDROID』のレンは僕ですが」

がくぽ君と言い争っていた男の人は、僕を見るなりそんな事を言ってきた。
何だか不健康そうなのにガタイのいい体、リーゼント、今時ロッカーズファッション。怪しさ満点……いや、突き抜けてる。

「いやー、めちゃめちゃカッコよかったよマジで」

「……何の用事でしょうか」

いかにも怪しい風貌のその男の人は、僕の警戒心丸出しの目を見て、ポケットに手を突っ込む。
ジッポと『GAULOISES』と書かれたタバコの箱と、あと黒い皮のカードケースが出てきた。
『GAULOISES』を一本吸うと、男の人はカードケースから一枚名刺を取り出し、僕に差し出した。

「カッコがアレで悪ぃね。これでも一応本業は君たちと同じロッカーでね、これだけはやめらんねーのさ」

「え、あ、えええぇっ!?」

「……君たち、デビューしてみないかい?」

思わず僕は、名刺の肩書きと、咥えタバコでにやっと笑って『デビュー』と口にした彼の顔を見比べてしまった。
その名刺には、どこかで聞いた事のあるインディーズのレコード会社の名前と、
『代表取締役社長』の文字が確かに印刷されていた。

618:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:46:38 65NOoCfc
『おバカロイドの音楽隊・6』



北の大地の中心街。
僕はあるビルの前に立っていた。
空からは雪がチラチラと舞い降り、ビルを見上げる僕の顔にペタペタと当たっては消える。
僕は白い息を吐きながら、一人呟いた。

「ここか……」

その瞬間、目が何かで覆われた。

「だーれだ?」

「うわあぁぁっ!? て、テトさん止めてよ!?」

「……君はじつに空気読めないなぁ」

テトさんが、毛糸の手袋をはめた手で僕の目を隠していただけなんだけどね。
コートにマフラーの完全防備なテトさんも、僕と同じように目の前のビルを見上げた。

「……ここが?」

「うん、そうだよ」

「ここが、僕らの生まれた場所だ」

ビルを見上げる僕に、テトさんが寄り添ってくる。
頭と頭を軽くぶつけるような感じで、僕らはビルを見上げて……

「ちょっとー、早くしようよー。私早くホテルで寝たいよー!!」

後ろのワゴンの窓からのリンの大声で雰囲気がぶち壊しになった。
くそぅ、リンはこういう感情を噛み締めたく無いのかよ。
少し名残惜しかったけど、これ以上どうしようもないので、僕らはワゴンに乗り込んだ。
確かにフェリー慣れしていない僕らは、揺れる船内が寝にくくて疲れたし。

「さて、Hokkaidoまで来たんですから、今日のDinnerは何かオイシイモノにしましょう!」

「あ、私ラーメン食べたいなー」

「待てぃリン、拙者らの旅費はささやかな物でしかないぞ、倹約倹約」

昔から、駆け出しのバンドの全国ツアーはオンボロワゴンで、と決まっているんだとか。
例に漏れず(?)、僕ら『Idiot-ANDROID』の面々は、中古のハイエースに楽器と期待を詰め込んで初のツアーに突入していた。
運転手のがくぽ君、助手席のアン、後ろにはリンとテトさんと僕。荷室にはシンセやらギターやらが積んである。
まぁ、オンボロと言っても『ただ古いだけ』で中身は立派なもんだ。
ワインレッドのケバケバしいシートは目に毒だけど、それ以外は物も積めるし乗り心地もいい。
女の子がいるのにケツが痛くなるようなバンは無いだろう、と言って社長が用意してくれたのだ。
さっすが、インディーズレーベルとは言え社長なだけはある。

「大体今日の夜はライブだぞ? ディナーじゃなくて飲み会になるだろ」



619:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:46:48 65NOoCfc
僕はみんなの会話に口を挟むけど、リンもアンもがくぽ君も話に夢中でハブってくれやがった。ちくしょう。
カーステレオからは、ちょうど今日演奏しようと思っていた曲が流れている。
しょうがないから、ちょっと小声で練習してみた。



Wider baby smiling you've just made a million      ミリオンモノの笑顔をもっと見せてくれよ、ベイビー
Fuses pumping live heat twisting out on a wire     ワイヤーを通って 熱気が溶けていく
Take one last glimpse into the night          夜に向かって 最後にちらっと視線をくれて
I'm touching close I'm holding bright, holding tight  俺はもっと近づいて きつく抱きしめる
Give me shudders with a whisper             俺に 身震いするようなささやきをくれ
Take me high till I'm shooting a star……       天国に連れてってよ 俺が流れ星になるまで…… 



(しゅーてぃんすたあぁぁぁぁぁ―――……)

(ぶっ!?)

つい聞こえるくらいの声が出ていたのか、テトさんが僕にささやいてきた。
その声に、ボーっとしていた僕は思わず吹いてしまった。
やばい、これは恥ずかしいぞ。
テトさんは、そんな僕などお構い無しにそのまま続ける。

(……ねぇ、この後どこか出かけない?)

(え、いいけど……何で?)

(デ―――ト)

(ぶっ!?)

あの日以来僕とテトさんの関係は良好だ。あと体の相性も。
キュートなネコっぽい喘ぎ声がたまらないんだよねぇ。あと素直じゃない所とか。
ああ、思い出したら何だか変な気分に。
デートしたらその後、今日泊まるホテルで一発やってからライブに行こうかな……?

「あー!! レンが何かエッチな顔してるー!!」

「ちょ、ば、リンっ!!」

「Hahaha、レンはSusukinoにでも行く気なんデスカ?」

「ねーよっ!!」

……はっ、いかんいかん。
どれだけ顔に出ていたのか知らないけど、リンは緩んだ僕の顔を目ざとく見つけていた。
って言うかアンはいつの間に『すすきの』という単語を覚えたんだ?

「君は……」

やばい、横のテトさんがなんとも微妙な顔を僕に向ける。
怒りと嘲笑と諦めと、その他いろいろな物が交じった表情。

「ほんっっっっっとうに、馬っ鹿だなぁ!!」

……はい、ごめんなさい。

620:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:46:56 65NOoCfc
その時、ちょうどタイミングよく交差点に差し掛かる。
信号の矢印が消え、黄色から赤に変わりそうだ。
まだ運転に慣れていないがくぽ君が、少しオーバースピードで右折した。

「うわっ!!」

「きゃあぁっ!!」

「No!!」

「すっ、すまん!!」

みんな踏ん張りきれずに、体が流れる。
そうなると、僕のところにはテトさんが体を傾けてくる訳で。
妙に接近した僕ら。テトさんが、僕にしか聞こえない声で呟いた。

(……しょうがないなぁレンは。だったら、ホテルに着いたらすぐに君の『マイク』を握ってやろう)

(……うぅっ)

嬉しさ半分。ただし、情けなさ半分。僕はガックリと肩を落とした。
CDデビューしたての、新人バンドな僕らの珍道中。
いろんな感情を乗せて、オンボロハイエースは冬の街をひた走る。



―――VOCALOIDの未来と言う名の先の見えない雪原を、
僕は『Idiot』だから、ただ真っ直ぐに突き進む。
僕らの足跡には、きっと輝くものが残ってるはずなんだ。
VOCALOIDの、UTAUの、全てのヴァーチャルシンガーの未来に幸あらん事を願いながら、
今日もどこかで歌っています。



終わり。

621:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:47:10 65NOoCfc
以上です。
長い間、とても変わりなこのSSにお付き合いいただき、ありがとうございます。
また機会があれば次の作品で。







蛇足。妄想用にこれを置いていきます。

使用楽器イメージ
レン(ギター):フェンダー・テレキャスター(黄色、黒ピックガード)
がくぽ(ギター):キャパリソンギターズ・ヴィーナス(Gacktモデル)
テト(ベース):スタインバーガー・XL2TA(黒)
アン(ドラム):ラディック・アクセントCSセット(赤)
リン(シンセ):コルグ・トライトン(灰)

622:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:47:43 I2kPm+h0
咲音の時の衣装を偶然見つけて懐かしくて着てみたけど、胸の部分がはち切れそうになってるメイコさんが見たい。

623:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:54:15 I2kPm+h0
>>621
gj!
やべーこの組み合わせに本格的にハマりそうだw

624:名無しさん@ピンキー
08/12/22 00:56:25 65NOoCfc
修正。
>>608
『おバカロイドの音楽隊・4』→『おバカロイドの音楽隊・5』
申し訳ない。


625:名無しさん@ピンキー
08/12/22 01:11:34 GzPoscfi
>>621
エロももちろん良かったが、エロ無しの部分も十分楽しめた!GJ!!
まだまだ書いてほしいなぁ

626:名無しさん@ピンキー
08/12/22 01:52:25 PFiZiRB+
>>621
レンテトいいな。テトかわええ
エロもそれ以外も良かった!GJ!また見たい

そしてレンメイ母乳プレイ全裸待機中

627:名無しさん@ピンキー
08/12/22 02:05:43 eLpB6Csc
>>621
最後までGJ!
連載乙。次回作楽しみにしてる

628:名無しさん@ピンキー
08/12/22 05:08:19 niAMIivs
>>621
テト初のエロパロ、か・・・

作ったキャラがどれだけ浸透したかを測るちょうどいい目安として、
「第三者がそのキャラの登場する性的な作品を作る」ってのがあると思うんです
その点を考えると、娘が此処まで成長したのだと喜ぶべきなのですが・・・
父親としてはビルの屋上から飛び降りたい気分ですorz
・・でも、娘を使って良い作品を制作なさったことには変わりありません  ありがとうございました。
今日は赤飯を炊くとしますか・・・

とりあえず娘の初めてに中田氏決めやがったREN君はちょっとこっちへ来たまへ(#^ω^)ピキピキ



629:名無しさん@ピンキー
08/12/22 05:37:34 CD5aLy9g
>>621
萌えた

>>628
萎えた

630:名無しさん@ピンキー
08/12/22 06:53:04 LjdxfyQi
>>628
ちょ、親父早まるなww赤飯俺も炊くよ!

しかし、良い作品だった。
鬼畜とかスカだったらどうしようかと思ったわw

REN!娘を宜しく頼む!
でも避妊はしっかりしろよ?ww

631:名無しさん@ピンキー
08/12/22 08:26:40 6Ko4Pdkx
テトさんがきみらはじつにばかだなとおっしゃっています


>>621GJ!ハッピーエンドでよかった

632:名無しさん@ピンキー
08/12/22 09:21:36 qhxgqMYn
>>629
笑た

633:名無しさん@ピンキー
08/12/22 22:19:01 ESkr8wcU
ミク廃としては今年のクリスマスも中止と言いたいところだが

クリスマスエロパロは今から楽しみな件

634:名無しさん@ピンキー
08/12/22 22:59:03 u3tQVE3w
>>621
きみは実に神だなGJ!


635:名無しさん@ピンキー
08/12/23 00:08:32 XGO4Pbel
>>621
続編がマジで楽しみな作品だったので完結は寂しいけど、とにかくGJ!
毎回、楽しませてもらった!
次回作も期待

636:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:53:55 bGBdnQlG
聖夜を前にちょっと小ネタです。失礼します。
エロ無しです。すみません。

こんにちは!ミクです☆
今年もおにいちゃん(はあと)とメイコさんは別れませんでした。
なので今年も…

クリスマスは中止☆

「はっ?」
「ミク殿?何を」
「大体ねぇ!」
唖然としたレンとがくぽのリアクションはシカトでミクは憤りを口にする。
「何で、あの巨乳以外価値の無い、寧ろツリ的牛乳女が二年以上おにいちゃんの彼女よ?」
喋りながらミクのテンションは天井知らずに上る。
「公式?和製ボカロのアダムとイブ?ざけんな!カイトはミクの嫁ぇ!!」
魂のシャウトで窓ガラスがビリビリゆった。
「分かるよ、ミクちゃん」
シャウトに心うたれたリンがミクの手をとった。
「商業主義に踊らされた愚か者は滅ぶべき」
ミクは力強いリンの主張に涙ぐむ。
「分かってくれるの?リンちゃん…」
「環境破壊防止の為エコロジーの必然性を叫ばれる中不必要な電飾とか不可解だし、大体夜にケーキ!太れって?」
「そうよね!」
ミクとリンは熱く見つめあう。気持が1つになった。
「やっちゃう?デストロイ」
「やっちゃう!サンタ狩り」
「待たれい?!」
聖なる夜を守る為、今がくぽが立ち上がる。
「二人のはひがみ!己の感情で祝い事を潰そうとは了見狭さも程がある」

「何よ?」
ミクはがくぽを睨む。
「がくぽが私らとめれると?」
リンの声が氷の様に冷酷に響く。
レンは面倒なので空気になろうと努力した。
「レン殿もそう思うであろう?!」
が、多勢に憮勢ながくぽに話を振られて無駄に終わった。
「まぁ、ちっさいなぁとは思うよ。二人、小さいのは胸だけに」
チュイン!
レンの率直な感想は亜高速で頬をかすめた葱によって遮られる。
「レン?何か言った?」
凄まじい殺気。
ミクもリンも完全に戦闘モードに移行した。
がくぽは美振に手をかけ、レンも覚悟を決める。
最悪な闘いの火蓋は切って落とされた。
葱手裏剣を叩き落とす美振。激突、ロードローラーズ。


637:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:54:47 bGBdnQlG
~小1時間後~

「良かったぁ、あって」
カイトはご機嫌だ。
限定ピンキーリング。ピンクゴールドのかわいらしい、愛しいメイコへのクリスマスプレゼント。
カイトはイベント大好き派だ。
が、アレコレ悩んでいたら結局当日になってしまった。
メイコと待ち合わせは六時。ご飯の予約もいれて準備万端。
後は家族のご飯用意すれば良い。
が、甘くなかった。
「なに…」
カイトの瞳に映るもの。
乱れ飛びアチコチ刺さる葱。両鏡音が召喚した二台のロードローラー。半壊の家。
カイトは危機的な状況だと理解し、電話した。
「もしもし?」
「ごめん、めーちゃん」
「カイト?どうしたの?」
「今日、無理そう」
「何で?」
予想通り、電話越しの声が低くなる。
「僕の家、壊れそう」
「えっ?!なん…、アンタの兄弟?」
「うん…」
「わかった、お店キャンセルするね」
「ホントごめん」
「ん」
電話を切ってカイトは覚悟を決めた。

こうして、カイトどころか片付けとお説教で1日潰れた某ボカロ家のクリスマスは中止とあいなりました。

638:名無しさん@ピンキー
08/12/23 23:56:36 bGBdnQlG
駄文失礼しました。
今日一日クリスマス中止ソング聞きすぎて頭がおかしくなった。
スルーして下さい。

639:名無しさん@ピンキー
08/12/24 00:13:53 QtYjr31m
にーさんカワイソスw
お仕置きは生クリームプレイですねわかりm(ry

640:名無しさん@ピンキー
08/12/24 06:00:46 DfKd81sY
エロパロ板で言うことじゃないかもしれんが、
こういうアホほのぼのな総出演が一番好きだな…
嫁発言と電飾不可解超うけた。みんなかわいい。
今年もありがとう!

641:名無しさん@ピンキー
08/12/24 08:28:04 2qIW4zOT
>>640
分かる、分かるぞその気持ち

>>638
アグレッシブなミクが可愛い、GJ
おかげで今日明日生きていけそうだ

642:名無しさん@ピンキー
08/12/24 09:58:21 tuBGBuYx
俺もクリスマス中止だから大丈夫だぜ!

643:名無しさん@ピンキー
08/12/24 10:22:28 ClAKKeZj
ハクのクリスマスネタ明日までに間に合うかな……

644:名無しさん@ピンキー
08/12/24 20:24:34 QE5vLEjv
エロはエロにいく過程が一番大事だと思ってる俺は異端。


645:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:13:59 7vf80izF
>>644
よう、俺俺。

646:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:30:37 61h/slkd
レンきゅんのクリスマスツリーがホワイトクリスマスになる
そういうエロを激しく希望する

647:名無しさん@ピンキー
08/12/24 23:45:40 +oHHNWOy
おまえの想像力に驚いたわww

648:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:15:39 h7T/KLo9
クリスマスを題材に、SSというに相応しい極短物語をいかに創れるか挑戦してみた。
が、相変わらずエロ無しかつ、ウジウジした話なのは勘弁。


クリスマス・ミク


 吹きすさぶ寒風が、若草色の髪をあざ笑い去っていく。
 色は染色したのではない。
 初めからその色なのだ。
 これが意味することは、つまり彼女が人間ではないことだった。

「ふう」

 と、ミクは「可憐な少女」という表現がもっとも似合う、小柄で可愛げな顔に、もっと
も似合わない代物である煙草などを咥えてから、紫煙の息を吐いた。
 その姿。
 彼女を信奉する者が見ればきっと失望するであろう。
 昔むかしは「今日も元気だ煙草がうまい」などと言われたほどに自立した大人の象徴だ
ったものでも、いまとなっては、不健康と身勝手の象徴でしかないのだから。

 そんな代物を、アイドルである彼女が人目もはばからずに吹かしているのには、訳があ
った。
 先に結論をいうと、失恋である。

 ……ミクは、人間が好きだった。
 もっといえば自分のマスターである、一人の男性が好きだった。
 その彼は十分以上の美貌と、才気あふるる気概に満ちた青年であり、起動されて間もな
く世間の狭いミクにとって……人の世のなんたるかを知らない心にとって、この上なく、
魅力的だったものだ。

 だが、それはしょせんはヒトと、ヒトに造られし者の関係である。
 ヒトの心を模したプログラムが、どれほどに本物のヒトに恋慕しようとも、その想いが
届くことはないのだ。
 だから、彼女に命を吹き込んだ「マスター」は今頃、人間の女性と一緒に聖夜をゆるや
かに過ごしていることであろう。

 それを誰かが咎めることはできない。なぜならヒトは、ヒトに恋し、ヒトの子孫を残し
てこその繁栄があるからだ。
 機械ではその完全な代役をつとめる事はできない。
 少なくとも、現代の科学力では不可能なのだ。

 だが……。
 できるなら、そのとなりには自分が居たかった。
 叶わぬ願いであると知りつつも。
 だから、

649:名無しさん@ピンキー
08/12/25 00:15:45 h7T/KLo9
「私、悔しいよ」

 と、ミクは聖夜に相応しい満点の星空の下、かつてマスターに買い与えてもらった愛車
カワサキ「ZRX」の、角張ったごついガソリンタンクを撫でながらいう。
 マスターの趣味が優先したらしく、車体が黄緑のカラーリングだという、ミクのパーソ
ナルカラーとの共通点がある以外は大きく無骨なばかりで、とても彼女のイメージとは合
わないバイクだった。

(それでも、これはマスターとの繋がりを感じられるものなの!)

 そう思いこむ心には、物言わぬはずのZRXも、

「なァに……人間なんざ心移りやすいもんさ。いつか、君の魅力に振り向く時が来る」

 と、自分を慰めてくれるように感じたようだった。
 それはこのバイクが、幾人もの手を離れてきた中古車であるということがイメージの形
成に手伝っていたであろう。
 ヒトの心を持ってしまった機械の哀れな妄想であるといえば、そうかもしれない。
 だが、マスター以外に自己の存在価値を保証しないアンドロイドにとっては、数少ない
心の支えになるものだ。

 ミクがキーを捻れば、ZRXの重いエンジン音と野太い排気音が、勇ましい雄叫びとなっ
て現れる。
 その心強さに幾ばくかの安心を得るミクは煙草を捨て、車体にさっと跨ると、聖夜の下
を駆け出していく。
 後に残るは、希望という名の粉塵だった。


650:名無しさん@ピンキー
08/12/25 10:24:26 FGHUva/Z
毎回余韻のある文章GJです!
オートバイに興味が湧きますなあw

651:名無しさん@ピンキー
08/12/25 11:19:01 t6u596iX
はあどぼいるどだな

652:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:22:52 GvnQsWBs
シニカルなミク良いなぁ。

653:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:32:45 GvnQsWBs
こんばんは。
格好いいのあがったすぐ後に空気も読まず間も取らず失礼します。
カイメイです。>>636の続きです。
先に謝っておきます。すみません。


「良いか?」
マスターはねむそに不機嫌な視線を一列に正座した自分ちのボカロに向けた。

クリスマス「まだだ。まだ終わらんよ!」

「後、一息だ」
寝ずに皆で片付け続け、どうにか元の形を取り戻し始めた某ボカロ家。
「お前ら、休まず働けば昼には片付く、だろ?俺?休まずお仕事。昼からカイトは買い物。後でメールするからソレを全部揃える事。他四人、反省タイムだ。カイトが帰るまで正座。良いかぁ!マスターの命令はぁ」
「「「「「絶対!!!」」」」」

アレ(>>637)から1日半。
メイコは退屈していた。
目につくピンクの熊をグニグニ潰してみるくらいには暇だ。
メイコの趣味はとかくシンプル、実用。
が、部屋には点々と乙女趣味小物。
アンティーク風テディベア。きらきらな花のジュエルケース。
カイトの趣味だ。
メイコよりイベント事にマメなカイト。
「今度は何くれるか楽しみだったのに…」
いや、一緒にいれるだけで…
うつ向いた瞬間、KYに呑気なラブソングが大音量で流れた。
カイトが設定したカイトの着メロ。
深呼吸してから着信を押す。
「もしもし」
「あっ、めーちゃん。今、どこ?」
「家よ」
一人寂しくね。心でソッと付け足す。
口調もちょっとふてた様なつっけんどん。
しょうがないと分かっても面白く無いのだからしょうがない。
「開けてぇ」
「はい?アンタ今ドコよ?」
「玄関の前。今ねインターフォン鳴らすの無理。開~けて」
開けるとカイトがいた。

654:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:33:26 GvnQsWBs
右手にはレバーペーストやオイルサーデン、フルーツ等沢山の缶詰と数種のチーズ、クラッカー。
左手には赤白ロゼのワインやクランベリージュース。
「スゴいわね」
いかにも重そうだ。
「重いよぉ」
玄関の土間に荷物を置いて手を振って、ちょっと顔をしかめてカイトがそこにいる。
メイコは心が浮き立つのを感じた。
「マスターがね、昨日台無しだったから今日はキチンとパーティするんだって」
「で、朝からお買い物?」
時計は今12時だ。
こったのばかりだから、買い揃えるには市内まで出ないと無い。
「ううん、昨日マスターが買っておいたんだって。で、家が惨事だから駅のロッカーに預けたんだ」
カイトはソコでニッコリ笑った。
「で、僕はソレを買いに行く名目で家を出て、めーちゃんに会って来いってさ。マスター男前だよねぇ」
市内まで電車片道45分だから、2時間から3時間カイトには時間がある。
「でも、その荷物を一人でって…体育系ね」
「ん。会いたきゃ男みせろって、頑張るしかないじゃん」
キュンときた。
只でさえ大変だった癖に、自分に会う為に更に頑張ってくれたとか!しかもそうしてくれたのが愛玩系年下彼氏とか!
キュンと来ざるを得ない。
メイコは衝動のままにギュッしてチュッとした。
カイトは一瞬驚いたが目の前に大好きなメイコのキス顔。
腰に手を回し、角度を変えてもう一回しようとして
ペチッ。
メイコに額を叩かれた。
「めーちゃん…」
不服そうなすねたカイトにメイコは笑う。
「ここ玄関」

655:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:34:07 GvnQsWBs
「じゃ」
「きゃっ?!」
カイトは強引に体勢を変えてお姫様だっこした。
「めーちゃんの部屋行く」
そのままスタスタ一路メイコの部屋に向かうカイト。
メイコは笑いが止まらない。
「大丈夫なの?腕、プルプルしてるわよ」
「チョー余裕。めーちゃん軽いもん」
だが、プルプルゆっている。
カイトも男だ。
部屋までは根性で耐えた。で、ベットで崩れ落ちる。
「あっ、ごめっ!」
退こうとするカイトをメイコはハグでとめた。そのままキス。
「頑張ったから一杯キスしたげる」
メイコはソッとカイトのジャケットに手をやりボタンを外して行く。
「じゃあ、僕からは十倍キスする」
カイトもダボダボなニットの中に手を滑らせたくし上げる。
二人は目を合わせ、子供ぽく笑いあい舌と舌を絡ませる。
「ふぁっ」
漏れた吐息がどちらのものか分からなくなるまでキスしていたら二人ともいつの間にか服が脱げていた。
カイトは鎖骨に吸い付いて太股を撫でる。
メイコは腰骨を撫で、背中を擦り乳首を舐めてみる。
お互いがお互いを好きなだけ愛撫し、冷たかった手が熱い位になった頃、カイトがメイコの秘所に指を絡めた。
「あっ!」
入口を指が撫でる様に往復して、腰がウズく。
「んうっ」
「めーちゃん、ココ好きだよね…」
カイトの声も濡れている。

656:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:35:02 GvnQsWBs
「ふっ、好きっよ…。あん!ね?ナカも撫でて」
「んっ」
ソロッと中指を差し入れ、内壁を押す様に指を動かすとナカは収縮しメイコの息が荒くなっていく。
イイ所は目を閉じても分かるから、カイトは大きな乳房を舐めながら指を緩急つけながらくねらせる。
二本に増やして、入口を広げる様撫でまくる。
メイコの腰がねだる様揺れ始めた。
早くに入れたい。
実は今のカイトはそれだけだ。
今日のメイコはスゴく積極的で可愛くてカイトはどうしようもなくメイコ以外見えないんだ。
「ね、…カイト」
メイコは息も苦しげに快感に濡れた瞳でカイトを見上げた。
「も、イレて」
「えっ、でもまだ」
指が二本でキツイのだ。
「ダイジョーブ。イレて」
ねだられて我慢するのは阿呆である。
カイトは指を引き抜いて、代わりに己をあったかいメイコの中に埋めていく。
メイコは待ちこがれたカイト自身を離さまいと締め付けた。
「うっ」
カイトが低くうめく。
こう言う時のカイトの顔は色っぽいとメイコは思う。
普段はほにゃらと可愛いのに、眉を寄せ頬を紅くして誰よりもかっこいい気がする。
全部埋めたカイトはユックリと動き出す。
そうなるとメイコも何も考えられなくなって、霰も無く声をあげカイトにしがみついて何度もキスして一緒に果てた。

「お風呂、借りてイイ?」
カイトがメイコの髪にキスしながら聞くと、
「一緒に入る」
メイコはしがみついたまま、離れる事を拒否した。
「一緒にしたら入るだけで終らなくなるよ。ウチの家族の足間接がおかしくなる」
「しょうがないなぁ」
メイコはカイトを見送った後も何か幸せでピンクの熊やっぱりグニグニ潰した。

657:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:37:14 BT4leQ5B
URLリンク(www.yourfilehost.com)
URLリンク(www.yourfilehost.com)
URLリンク(www.yourfilehost.com)
URLリンク(www.yourfilehost.com)

658:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:39:48 GvnQsWBs
失礼しました。
クリスマスってツオイなぁ・・・orzてなる事がありましてこんなん書いてしまいました。

>>639さんへ
コッチのがミクに酷なお仕置きだと思います。

659:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:46:41 09JxM70d
リアルタイムkt!
2人ともなんだかすごく可愛かった。
しかしなんでMEIKOだけ別居してんだ?

660:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:47:28 GvnQsWBs
マスターが違うのです。・・・きっと

661:名無しさん@ピンキー
08/12/25 22:55:39 L4Rlm1zy
クリスマス中止じゃなかったw
幸せそうで何よりですなGJ!

662:名無しさん@ピンキー
08/12/25 23:01:11 GAx+3pAt
>>658GJ!
愛玩系年下少年に笑ったww


>>659よそのマスター家のMEIKOなんだろ。

663:名無しさん@ピンキー
08/12/25 23:09:54 2NBHptZo
めーちゃんカワイソスと思ってたら報われて良かったねGJ


664:名無しさん@ピンキー
08/12/26 02:21:45 ULlNdwdk
>>658
GJ!クリスマス中止じゃなくて良かったねw
イチャイチャしやがって…かわいい二人だなぁ~

マスターに怒られた子達が軍隊みたいな返事でワロタ


665:名無しさん@ピンキー
08/12/26 17:47:50 usPbe7kf
リアルクリスマス中止だったというのに、こいつらときたら……
よし。許さん。もっとやれ。

666:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:15:45 7Y0NFfgD
甘いなあ、GJ。そして熊、俺と変われw

667:名無しさん@ピンキー
08/12/27 00:32:30 OC1tzC0R
初音ミク死ね

668:名無しさん@ピンキー
08/12/27 01:57:58 sAzMSkCc
ヤンデレがお好みか

669:名無しさん@ピンキー
08/12/27 13:05:22 Wkc4Pgx/
まあ、落ち着けよ液状化したネギやるから。

670:名無しさん@ピンキー
08/12/27 15:20:07 7mvstKZd
どっかのグルメ番組で見た、ネギ油をかけて火柱を上げていたあのネギラーメンが食べたい

671:名無しさん@ピンキー
08/12/27 15:22:32 OC1tzC0R
初音消えろw

672:名無しさん@ピンキー
08/12/27 15:23:10 OC1tzC0R
ウザイからw

673:名無しさん@ピンキー
08/12/27 15:27:10 OOOyQCVa
ネルさんお疲れさまです

674:名無しさん@ピンキー
08/12/27 15:42:55 4wcijeCa
ネルたんキター―!!
最近ネルネタ来てないからって自らアピールですか、ネルたん(*´д`)

675:名無しさん@ピンキー
08/12/27 19:08:24 sAzMSkCc
初音ミクは嫌いだけどわた、ネルちゃんは可愛いと思う

676:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:30:09 pzTIIsmt
飽きた寝る

677:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:52:32 OTkLLjJA
SSどころか話題にもなってないとは

678:名無しさん@ピンキー
08/12/28 12:57:54 2cLtZoeZ
リンレン中の人企画か?

うん、まあ、じわじわ来るといいと思うよ自分は。

679:名無しさん@ピンキー
08/12/28 14:21:33 /u7XHIyB
ネルの一人称は私よりアタシ派

680:名無しさん@ピンキー
08/12/28 14:45:41 bwE1ogX8
リンレンはエロより生放送で燃え尽きた・・・

681:名無しさん@ピンキー
08/12/28 18:58:09 CNGLaI1W
>>680
あれ、いつの間に書き込んだんだろ・・・

682:名無しさん@ピンキー
08/12/28 22:22:52 x/8OOhTa
寒いので黒タイツを生装備のまま手マンされるのください

683:名無しさん@ピンキー
08/12/29 17:02:48 d1LULjx9
>>682
黒タイツなら今はいてますが、何か?

684: ◆G/JDSVg/gE
08/12/29 17:54:11 8g4FP76N
こんばんは、鬼畜(ryです。今年も残り僅か、いかがお過しでしょうか?

カイメイ「服従 3日目」投下です。

それではお手柔らかに。

685:服従 3日目(1/5)
08/12/29 17:55:52 8g4FP76N
「メーイコ、しようか。」
またミク達が夜通しレコで、あたし達二人きり。夜も更け、カイトがあたしを背中から
抱き締め、耳元で擽る様に囁く。
何だろう…これから淫らな事するのに、とても温かくて心地いいの、カイトが。


こんばんは、メイコです。今、カイトが背中からあたしを抱きしめてます。カイトったら
また今夜も…。そしてあたしには拒否する権利はない。むしろ…。
あたしは小さく頷き、カイトの言葉を待った。
「今回は俺の部屋で。行こうか、メイコ。」
そう言ってカイトはあたしをひょいっと[お姫様抱っこ]し、自分の部屋へ連れて行く。
その間、あたしは手を口元へ持って行き、借りてきた猫の様に大人しくなってしまう。
でも、気持ちは高ぶって身体が疼いている。顔が熱く、きっと紅潮してる。
カイトとは幾度も身体を重ねているのに、未だ身体が強張ってしまう。あたしが
[あたしが知らないカイト]を初めて知った時の様な感覚に似てる。
そう考えているうちにカイトの部屋に着いた。カイトはあたしをベッドに優しく
降ろし、その横に彼も座った。
「さて、今夜はねぇ…」
カイトが悪戯っぽく微笑みながら大きな手であたしの頬を撫で、覗き込む様に見つめた。
「メイコが俺を襲って。[攻メイコ]見てみたいな。」
そう言ってカイトはベッドに横になった。
え?あたしが?カイトみたいに?う~ん…まぁ、何とかなるかな?
考えるより、やりながらの方がいいわよね?この場合。あたしは覚悟を決めた。
まずはカイトの上に覆いかぶさる様に乗って、両手を掴んでキス。唇を重ね、舌を絡ませる。
まるで番いの小鳥が餌を啄む様に時折放す事を繰り返した。
暫くしてカイトの顔を見ると熱を帯びた瞳を薄目にしてあたしを見つめる。
あたしはカイトの唇を啄みながら彼のTシャツをゆっくりたくし上げ胸を晒した。
逞しい胸板が呼吸によって上下に動く。本当よく出来てる身体だなぁと開発者に
感心してしまう。


686:服従 3日目(2/5)
08/12/29 17:56:51 8g4FP76N
下へ行き、胸にもキス。乳首を子猫の様に舐めるとカイトはあたしの頭を撫でながら
「メイコにエッチな言葉で罵られたいな、言葉攻めして?」
と注文した。
え?男性相手に性的に罵るって…何て言えばいいのよ?あたしの頭上に[?マーク]が
浮かび上がる。それを見たカイトは
「えーっと、エッチの時にメイコが俺に対して手が妬ける事を探してみなよ。」
と、アドバイス。
それじゃあとりあえず
「ドスケベ、エロイト。」
「スケベじゃない男なんていないさ。」
と涼しい微笑で返す。う…、それなら
「ヘタレ、バカイト、変態ドS。」
「それも俺の一面だよ。」
…自覚してるんじゃあ罵れないじゃん。あたしは仕方なく手を動かす事にした。
ズボンの股間部分に触れると、もう固く盛り上がっていた。更に布越しにカイトの
体温が伝わり、思わず心と身体がキュッとなる。
この布の下にはカイトの…そう考えていると顔が熱くなっていく。
あたしはベルトを外し、ズボンのチャックを下ろそうとしたけど…いざとなると
恥ずかしい。考えてみればあたしがカイトの服を脱がすなんて初めてよね。脱がすだけの
事なのにこんなに恥ずかしいなんて…。
あたしが手間取っているとカイトが
「どうしたの、恥ずかしいの?」
と聞いてきたので、あたしが頷くと
「頑張れよ、生暖かく見守ってるからさ。」
なんて余裕たっぷりの笑みで言う始末。
もぅっ、やればいいんでしょやればっ!
ある意味、今まで受け身だったから反撃して立場逆転出来るチャンスじゃないっ!
従順ドMなんて卒業よっ、後悔しないでよねバカイトッ!
あたしは意を決してカイトのズボンのチャックを下ろし、下着ごとズボンをずり下ろした。
そしたらカイトの自身が勢いよく跳ね上がる様に起き上がり、驚いて思わず短い
悲鳴を上げてしまった。それを見たカイトは
「そんなに驚くなよ。処女じゃあるまいし。」
と苦笑した。
…そうよね。もう何度も身体重ねているのに。


687:服従 3日目(3/5)
08/12/29 17:57:54 8g4FP76N
でも何よっ、もう犯る気満々じゃないのよコレッ!こんなにギンギンにして…っ!
見てるだけで身体が熱くなり疼く。強気なあたしを従順ドMにしてしまうカイトの武器。
「受け身なのに、どうしてこんなに犯る気満々なのよ?」
思わずカイトの自身に軽くデコピンした。
「痛っ、そこはデリケートな所なんだからさ、優しく扱えよっ。」
と跳ね起きてあたしの手首を掴んだ。怒らせちゃったみたい。
「ご…ごめん。で、どうしてこんななのよ?」
「メイコを見てたらこうなった。それだけ。」
と、カイトは微笑んでまた横になった。
「…何よ、バカイト。」
あたしはカイトの台詞の恥ずかしさに思わず呟く。相変わらずカイトのはギンギン。
もう面倒だからハメちゃおう。あたしはさっさと服を脱ぎ、カイトに跨がった。
「メイコ大丈夫か?俺のをフェラで濡らしてからハメた方がいいんじゃないか?」
カイトがあたしを心配しているのにあたしは
「カイト、口出し多いわよっ。今回は受け身なんだから大人しくしてよねっ!」
と何故か強がってしまった。それが後で仇になるなんて思わなかった。
「へいへい、わかったよ。」
カイトは呆れたのか、それ以上口出ししなかった。
あたしはカイトの自身を手に取り、先端で自分の秘処をなぞり愛液で濡らしてから
ゆっくりと挿入した。
「あぁんっ…!」
熱い。カイトの自身があたしの中に収まる様に時折腰を動かす。その度にやってくる快感に
身体がゾクゾクと震え、口からは「あっ、あぁ…」と声が零れる。
カイトの自身を全て収めると、自分でも解るくらい瞳が涙で溢れている。
それでも[彼を襲わなきゃ]と腰を上下に動かすと、熱い快感があたしを支配した。
駄目…気持ち良過ぎるよぉ…段々身体がいやらしく反応していく。カイトに弱くなっていく。
ふとカイトを見た。涼しい笑みを浮かべ、あたしを見上げている。
「き…気持ち、よく…ない、の?」


688:服従 3日目(4/5)
08/12/29 17:59:20 8g4FP76N
何か…あたしばかりよがっていて馬鹿みたいじゃない。
「いや?とても気持ちいいよ。メイコが俺のをこれでもかと締め付けてるし。」
と言って、あたしを一回だけ下から突き上げた。
「ふあぁんっ!!あっ…あ…」
カイトのたった一突きで、嘘みたいにイッてしまった。まるで強い電撃が走った様で
身体がピクピクと痙攣する。
「まさか…今のでイッちゃった?」
カイトの言葉に小さく頷くと
「メイコは益々敏感になるなぁ。さっきのイッた表情、凄い可愛かったよ。」
だって…だって凄い気持ちよかったんだもん…アソコが溶けちゃうくらい…もう駄目。
「か、カイトぉ…」
あたしはカイトに重なる様に横になった。勿論ハメたままで。
「なーに?」
カイトはあくまで涼しい笑みであたしの頭を撫でる。
「お願い、してぇ…」
あたしは力無く腰を動かし催促した。だけどカイトは
「メイコは俺が受け身だから大人しくしろって言っただろ?
それに今回はメイコが俺を襲うんだよ?俺が満足するまで頑張れば、してあげるよ。」
「そ、そんなぁ…」
カイトが満足するまでやったら…あたし腰抜けちゃうよぉ…。
「ほらほら、俺を満足させないならこれで終了だよ?メイコ。」
カイトが余裕ある笑みであたしを煽る。
やだ…やるから、やめないで。
「やるから…やるからぁ…あぁっ」
身体を起こし、先程の快楽の余韻が残る腰を動かしてカイトと共に快楽を共有する。
「ちゃんと言葉攻めもしろよ、メイコ。」
ふえぇ…こんな状態で?
カイトと繋がっている処からはグチュグチュといやらしい音。熱い、溶けちゃう…
「あっ…ひあ…」
頭がぼーっとする…おかしくなっちゃうよぉ…腰が止まらない…
「カイトぉ…あぁっ、ちょっと…自重…してぇ…」
ぼーっとした頭であたしがこんな事を言うと、カイトは図星を突かれたのか
「あ~」
と声を上げた。
「ミク達の教育面上、わかってはいるんだけどさ」


689:服従 3日目(5/5)
08/12/29 18:01:04 8g4FP76N
カイトは話しながらあたしの腰に両手を置く様に掴んだ。
「でも、やっぱ無理。」
掴んだ手に力が入る。
「メイコが好きだから。」
そう言って悪戯っぽく微笑んで、あたしを幾度も突き上げた。
「あうっ!んああっ!はあぁっ!」
嬉しい、嬉しいけど激し過ぎ…またイッちゃ―



どうも、カイトです。
メイコはイッて久々に失神。ハメたまま俺の上に覆いかぶさってます。
俺も同時にイき、メイコの中で幸せな余韻を味わってます。
俺の要望に応え、健気に腰を動かして頑張ってくれたけど、今回は無理があったかな?
俺を襲え、なんてさ。

俺はメイコから自身を引き抜き、メイコを横に寝かした。秘処を見ると俺の欲望が
秘口から溢れ、シーツを汚していた。俺はそれに満足しながらティッシュで拭き取り、
彼女を優しく抱きしめ眠りについた。


690: ◆G/JDSVg/gE
08/12/29 18:01:46 8g4FP76N
以上。お粗末様でした。
あと4日分、シチュ埋められるか?

読んでいただきありがとうございました。
それでは良いお年を。

691:名無しさん@ピンキー
08/12/29 19:57:38 uqor/FCI
>>690
GJ!MEIKO視点可愛い、萌えた

名乗りの鬼畜ドryが短くなっててわろた

692:名無しさん@ピンキー
08/12/29 20:28:41 RX/rXkdV
乙です
相変わらず年長組は可愛いなまったくけしからん

693:名無しさん@ピンキー
08/12/29 22:55:39 xokOej9J
>>690
GJ メイコ全然攻めれてないけどwwww
ここのカイトは大晦日に年変わるまでに何回できるかとか無謀な挑戦をしてそうwww

694:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:04:04 wyr+qEqM
乙です。

今日門松作ってて、
MEIKOの指揮で門松を作るボカロ男性陣とか想像したり。
ミクとリンはおせち担当で。

695:名無しさん@ピンキー
08/12/30 00:40:05 XdTG2uOv
>>690
乙です。やばいなあMEIKOかわいい。ニヤニヤする。

>>693
同感ww
姫初めネタとかも好きそうだよな。

696:名無しさん@ピンキー
08/12/30 12:43:46 zGCmB0Ry
次スレは480KBぐらいでいいですかね

697:名無しさん@ピンキー
08/12/30 15:29:26 638+X5um
投下無いなら立てちゃっていいんじゃね

698:名無しさん@ピンキー
08/12/30 18:18:16 yrbmUVA9
エロパロ板総合情報室 9号室
スレリンク(eroparo板)
(最新10レスくらい参照)

あと1スレ立ったら圧縮で100スレが落ちるから
ちょっと様子見した方がいいと思う
このスレは前回の圧縮のときに重複スレ立てで
801キリ番踏んじゃった前科があるから特に…

699:名無しさん@ピンキー
08/12/30 19:56:48 qt0IqYAv
もう圧縮行われたみたいだな

700:名無しさん@ピンキー
08/12/31 01:33:08 gmma4seg
ポニョのせいでがくぽによる双子調教が見たくなってきた

701:名無しさん@ピンキー
08/12/31 01:38:49 29ysbjYb
リンとがくぽで光源氏もしくは
メイコとマスターとがくぽで光源氏

702:名無しさん@ピンキー
08/12/31 05:53:40 13QlP2cb
>>701
そういや光源氏が紫上に最初に手を出したのって、紫上が14歳の時だっけか
・・・これで置き換えて妄想してもなかなか(ry

703:名無しさん@ピンキー
08/12/31 06:54:40 2tzhvGn4
数えだから満年齢だと12-3才くらい
でも実は当時なら普通でロリでもなんでもないんだけどね

704:名無しさん@ピンキー
08/12/31 12:04:04 h+rXEPge
垣根の陰から見染めたリンを、引き取って遊び相手になってやって可愛がっていたけど
ある日ついに辛抱たまらんようになって夜這いして抱いて。
次の日の朝、むずがってリンが布団から出てこないので、
体調でも悪いのだろうかと皆心配する中、布団の側まで寄って行って優しく
「世の中のだれもがやっている事なのにそんなに臍を曲げてどうするんです」
とかデシカシー無いこと言うがくリンですね。良い。

705:名無しさん@ピンキー
08/12/31 13:22:37 hYNd5N2u
さあ早くそれを作品にするんだ

706:名無しさん@ピンキー
09/01/01 02:59:06 C4u5d5wV
>>704






707:702
09/01/01 07:42:14 CxYmdfNz
投下まで時間かかるかもしれんがちょっと書いてくる


708:名無しさん@ピンキー
09/01/01 07:52:44 jKm66+sg
>>707!!!!!

wktk!!

709:名無しさん@ピンキー
09/01/01 11:26:41 t06PteDL
>>702>>707
ktkr!
敬意を表して
この雪積もる中全裸に靴下で待機する

710:名無しさん@ピンキー
09/01/01 12:32:08 5k7K/8Ga
おまいらあけましておめでとう!
 
 
 
 
 
>>709
(毛布´・ω・`)つホッカイロ

711:名無しさん@ピンキー
09/01/01 14:02:29 WTVAGDA9
股間を冷やして瞬発力を高めるんですね>全裸


ところで個人的な質問は平気?
実はここに最近たどり着いた者で、まとめサイトのSSを総読みしたんだ
素晴らしい作品ばかりで幸せだったんだが、
そのうち一つの長編に惚れて惚れて気持ちが押さえきれない
この人の書いたものが、万が一他ジャンルでももっと読みたいと思ったし
そうでなくても、リアルタイムで遭遇してれば感想を伝えられたのに…とひたすら悔しいんだ


ここの投稿者であることを隠してないサイト持ちっていないのかなあ
または、はるか昔のSSへの感想ってウザがられるかなあ
もう半月ももやもやしてる、助けてください

712:名無しさん@ピンキー
09/01/01 14:35:25 FZOXRb4n
いろんなサイトやSNS見てたらごくたまにだが見覚えのあるSSが載ってた。
から、まあいることはいるのだろう
感想ならここにおいておけば作者さんが見てくれる可能性もあるからYOU書いちゃいなよ

713:名無しさん@ピンキー
09/01/01 14:36:36 3t5HpBny
コテの会話に過剰反応するやついるから会話よりは感想置いてくだけにすれば?

714:名無しさん@ピンキー
09/01/01 18:44:31 SiioBfK6
モチベーションも上がるだろうから、感想ならいくらでも書けばいいと思うんだぜ

715:名無しさん@ピンキー
09/01/01 20:41:22 WTVAGDA9
みなさん返答ありがとう。
じゃあ、精一杯自重して5行だけ。


メインカプだけでなくボカロ、マスター、端役の人にまで
物語や信念や背景、想いを感じさせる、想像させてくれるいい作品でした
エロに関係ないところまで丁寧に構成してて、不器用な主人公の心情変化や
少しずつ深まる一家の絆が見えるようでほほえましかった
登場人物全員の幸せを祈りたくなる話だった。投下してくれてありがとう。




正直こんなに続きや派生が欲しいようなない方が美しいような
複雑な気持ちに陥るのが初めてで、もう何言っていいかわかんね
いつかネットの海のどこかで、この人の別作品に出会いたいと思ってる
それくらいメル欄の作品が好きだ


恥ずかしい長文ごめん、ID変わるまでもう黙る
でも職人全員にありがとう。どれも珠玉だったよ。

716:名無しさん@ピンキー
09/01/02 00:51:36 PJqpqHX5
>>715
あれ、長くて読めたもんじゃないぜ

717:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:10:21 wTNLUbuS
人の感想にケチつける奴は牛に蹴られればいいんだぜ

ギャグエロが好きだから携帯の人の作品が好きだった
ハードボイルドの人の作品は構成・文体共に毎回唸らされた
きりがないから止めるけど全ての職人にありがとうなんだぜ
これからも楽しみにしてます

718:名無しさん@ピンキー
09/01/02 01:33:12 Dy2UZSxi
便乗して叫ぶ
メル欄の方の作品大好きだーーー!!!
文字数の都合で略してすみません
シチュエーションと心情・情景描写が秀逸
何度も読んでいますありがとう

ほかの書き手の皆さんももちろん、
野次飛ばしてる皆さんのコメも全部楽しみによんでるありがとう
今年もよろしく

719:名無しさん@ピンキー
09/01/02 02:21:29 TdNyuuqH
480kb超えたから次スレ立ててくる

720:719
09/01/02 02:25:35 TdNyuuqH
次スレ
スレリンク(eroparo板)

あと俺は6スレ目の「B家の事情」が好きだと言わせてくれ
お兄ちゃんという存在に憧れるミクが可愛い

721:名無しさん@ピンキー
09/01/02 02:41:48 jFG+d52K
>>720
おつかれー

何かスレの雰囲気があったかくていいな。
便乗して、那須比畑の人が大好きと言わせてくれ。
テンポが良くてかわいい話だった。
全ての職人さん、スレの皆、まとめの方、今年もどうぞよろしくお願いします。

722:名無しさん@ピンキー
09/01/02 02:48:11 +i41//dK
自分も便乗していいかな

目欄の人の長編、あの設定と文章がすごく好きだ
あの設定でまた続き書いてほしい

723:石ころ
09/01/02 14:26:44 Jv5ROWrU
皆様新年あけましておめでとうございます。
小ネタ置いてきますね。


724:ハクは心を許した相手に積極的
09/01/02 14:30:26 Jv5ROWrU
初詣やらでいつもより遅く寝たため、マスターはあいさつがおはようからこんにちはになる時間になってから目覚めた。
 
「ん…うぅ……朝か…」
 
昼です。
 
「あれ、ハクは?って居た」
 
ハクは隣でスヤスヤと寝ていた。
 
「おい、ハク起きろ」
 
ハクの体を揺するとそのおおきなおっぱいまでたゆんたゆんと揺れた。
 
「……」(やばい勃った)
 
「んぅ…マス…ター?」
 
この愚息をどうしようか考えている時にハクが起きた。

「ハ、ハク?」(なんで胸元はだけてんだよ!?そんなの反則だろうに!)
 
「マスター、あけましておめでとうございます!」
 
マスターを見たとたんパァッと明るい笑顔になり新年のあいさつをしてくれた。 


725:ハクは心を許した相手に積極的
09/01/02 14:34:29 Jv5ROWrU
「おう、あけましておめでとう!今年もよろしくな?」(姫始めとか考えてた俺死ねばいいのに)
 
「はい、よろしくお願いします!、それでマスター///」
 
「なんだ?」
 
ハクがもじもじしながら言う。
 
「新年早々アレですけどしませんか?///」
 
「何をだ?」
 
「姫始め/////」
 
マスターの理性がフルスロットルでぶっとんだ。
 
(積極的バンザーイ\(^O^)/)
 
ハクを半ば襲いかかり気味に押し倒し胸をわし掴みにする。
(やらけぇマジでこの胸はけしからんな)
 
 
 
 
     後略
 
 
 
 
 
すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいます(ry 
今年の目標はしっかりとしたエロを書くことです。

726:名無しさん@ピンキー
09/01/02 14:38:09 0cVGM9ST
昼です。

にワロタwww

727:名無しさん@ピンキー
09/01/02 23:40:25 29L1I4qK
このスレでは読み専のSS書き手だけど、感想やGJの一言は書き手にとって本当に嬉しいし意欲に繋がるものだから、投下から多少時間が経っていてもどんどん書いて欲しいと思うんだぜ
このスレは良作多いしな

728:名無しさん@ピンキー
09/01/03 01:42:12 0ScnynS7
>>722
あの長編、エロがほぼ皆無な上にどちらかと言うと百合方面な気がしたから投下を控えてたんだけど、そう言って貰えると本当に嬉しい。ありがとう、ありがとう

ここで続けるには間を空けすぎたし最近SS書いてなかったけど、一人でも観てくれる人がいるなら何処かサイトでも借りて細々と続けようかな…?

729:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:35:40 AAjJBV5I
>>728
722じゃないけど自分もあの作品好きなので是非やって欲しい。
あれのメイコが本当にかっこよくて好きだ。

730:名無しさん@ピンキー
09/01/03 02:56:21 PWetw+zS
>>728
同じく722の人じゃないですが、自分もあの長編好きです。
保管庫で後から読んだ組だったし完結かどうか微妙なとこだったから
続きはないかなと思ってたけど、もし書いてくれたら嬉しい。
サイトのみにうpでも全力で探して読みに行くよ!

731:名無しさん@ピンキー
09/01/03 22:12:16 m8krlhjv
自分も便乗
メル欄の作品、めーちゃんが可愛くて本当に大好きだ!

今年も豊作な年でありますように
特にめーちゃんが豊富だと嬉しいぜ


732:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:12:07 bYlYnGTM
感想で500kb完走…か。
たまにはこんなスレの埋め方もいいな。

たくさん好きな作品があるけど泣く泣く厳選して…
メール欄(文字数の都合上半角)
1、この文章量でものすごく萌えた。
色々想像してハァハァできるGJ!

2エロい。とにかくエロの描写が大好きだ!
書き手の端くれとして見習いたいです。

今年も一年たくさんの素晴らしい作品に出会えるだろうことをとても嬉しく思います。
住人のみなさんありがとう。これからもよろしくお願いします。

733:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:55:23 9qcq7cuv
 鏡音の目立たない方。自己紹介はこれでじゅうぶんですよね。
 ボカロ大好きなあなたに、最新のボカロ一家事情を中継してみたいと思います。マスターは正月休みで海外行ってますから、余裕もって実況できまーす。
 まずは……鏡音の目立つ方でも紹介しましょうか。
 ヲーい、リンさん。
「ん~、何か用?私、今いそがしいんだが」
 はい、ガサツですね。紙ヤスリみたいです。ガッサガサ。
 冬のカカトみたいなガサツさでソファにどっかり座ってお菓子とか食ってます。
 ん?リンさん、きみが口に咥えてるそれ、ポッキーかと思ったら違くね?
「や、ポッキーっつーかココアシガレットの本格版と言うか、レンも吸うか?」
 ああ、なるほどタバ……って、おい。加護亜依!
「私は辻派だったなぁ」
 聞いてないし。ヤニを消せい!
「イヒ」
 それは朝日化成。アホか!モクを捨てなさい!
「レン、あんた誰に命令してるわけ」
 え、あ……ごめんなさい。
「こっち来な」
 …………はい。
─5分後─
 はい、では二人めはミクさんを紹介します。
 え、さっきの5分に何があったか、ですか?別に何もありませんよ。
 いいえ、違います、この手の甲の火傷は根性焼きの跡とかでは無いです。断じて違います。気持ち良いんです。

 ミクさーん?
「ハァハァハァ、髭ミハイ萌え」
 ……えーと、説明いたしますと、ミクさんは“恋は戦争”以来三輪士郎オタの腐女子になってしまったんですね。暗黒面に墜ちたと言ったところでしょうか。
「ハイネたそはⅦクラウド、バトーちんはⅨクジャ……うふ、今月号も背景真っ白……」
 うわ、正直オゾい。
 ミクさーん、もう少しオタ臭をカモフラージュしてくださーい。
「……レン、何なのあんた。文句あるの?もしかしてパクリ魔・星野桂派なの?」
 ほ、星野桂?訳わからないんですが。
「訳がわからないですって?!いいわ、来なさい、しっかり教えてあげる。星野が如何にトレス魔なのかをっ」
─2時間後─
 星野はトレス魔ヤスダもトレス魔、三輪士郎はイケメン眼鏡男子、ミクの服はフロンちゃん髪は一条豊花……。
 …………はっ、僕はいままで何をしていたんだ?
 2時間目あたりから記憶がない。
 まぁいいか。なぜか大塚明夫の声を聞くとトキメクけどまぁいいか。

 次は……氷菓と夏野菜は省略して、メイコの姐御に行きますか。野郎とかどうでも良いし。
 ガチャッと。
 おんやぁ?ノックもせずに突入した甲斐があってか無くてか、ベッドがギシギシ言ってますね。
 メイコ×カイトorガクポの合体シーンを御伝え出来そうです。
 さぁさ御立会い、寄ってらっしゃい見てらっしゃい、シーツに白い雪が降る!捲って見ましょう掛布団!
 バサッ、と。
 …………。
 僕の目がおかしくなったんでしょうか。ベッドには二人が肌を重ねていました。
 上に、カイト。下に、がくぽ。
 ♂×♂。
 じ、地獄すぎる!
 ちょっ、やめて、二人してにじり寄ってこないで!なんでメイコの部屋で野郎二人がヘリントン祭りをしているの!?
「ここは俺の部屋だが」
 えっ、カイトの部屋?
 へ、下手こいたっ!メイコの部屋は隣りだった……。
 ごめんなさいごめんなさい二人とも落ち着いてむしろ股間を落ち着けて!
「何言ってやがんだ……?」
「俺たちは……」
「「ノンケだって食っちまう男なんだぜ?」」
 いやぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!

734:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:56:25 9qcq7cuv
─その頃─

 ソファでタバコを吹かしていたリンは、こっくりこっくりと舟を漕ぎ始めた。
 こっくりこっくり。
 ガチャリ、バタン。玄関の開く音、閉じる音。
 メイコが帰って来た。
「こーらぁ、リンちゃん。寝煙草、めっ!」
 メイコが、リンの口から短くなった煙草を取る。
 つう、と、唇とフィルターに、唾液の橋。
「あらあら」
 リンの唇を指で拭う。
 寝入ってしまったリンを見て、メイコは思った。
(今ならキスできる)
 リンの唾液を拭った指を、自らの口元へ。
 ぺろり。赤い舌。
 実はロリフェチかつ百合の性癖をお持ちであった。
(リンちゃんが吸ってた、タバコ……)
 唾液が染みて少しふやけたタバコを、ちゅう、と吸う。
 ひんやりした唾液、紫煙。
 甘くて、儚い、少女の味。
(ああ─我慢とか無理っ)
 メイコは、リンの薄い唇を奪──

 ドタンバタンガタガタン!
「た、助けてぇぇ!」
 激しい物音と悲鳴をあげつつ、半裸のレンがカイトの部屋から飛び出して来た。
 レンに続いて、半裸どころか全裸のカイト&がくぽが躍り出る。
「カイト、マフラーで締め上げろ」
「がってんだ、がくぽ」
「嫌!嫌ぁぁもごもが……」
 連行されてゆくレン。涙目。
「「御騒がせしました」」
 眩しいほどのスマイルを振りまき、レンを縛り上げて部屋に持ち帰るフル勃起ーズ(カイト&がくぽ)。
 あっけに取られるメイコ。
「うにゅ……うるさいなぁ、何の音~?」
 起きてしまうリン。
 リンの唇を夜這い損ねたメイコは、一升瓶で野郎共の頭を次々かち割ったそうな。

735:名無しさん@ピンキー
09/01/04 00:57:28 9qcq7cuv
あと10kb

736:名無しさん@ピンキー
09/01/04 01:35:12 iTpSJaL2
ネタ交じり実にGJ
だが個人的感情でムカつかざるをえない

とりあえずミクの大平原をカルデラ湖にしてくるかな

737:名無しさん@ピンキー
09/01/04 02:47:30 5iKq71tJ
俺の年齢って本当はいくつなんだろう。


20歳前後のような雰囲気だけど。
願わくば10代であってほしい。
いやいや。贅沢は言ってはいけない。
せめて、20代前半で!

色々考えてみる。
そもそも、姉と言われているMEIKOはいくつなんだろうか。
酒を飲んでいるんだから成人なんだろう。
20代前半?後半?
酒を飲む姿を思い浮かべる。
あの貫禄・・・3じゅ・・・いや!まさか!!ないと思いたい。

ハッ!

ここで俺は気付く。
だいたい俺はMEIKOよりも年下なんだろうか。
後から製造されたから弟というだけで、実は年上なんてこともあるのではないんだろうか。
ということは俺こそ3じゅ・・・・いや、ない!考えたくない!!


俺の隣、潤んだ瞳をこちらへ向ける女の子。

職業:アイドル
好きな食べ物:ねぎ
年齢:16

うう、かわいい。押し倒したい
けど・・・・・犯罪・・・?

あ~俺、本当は何歳なんだ!
10代であってほしい。せめて、20代前半で!
かわいい妹と恋人同士になってからこの視線にもんもんとしている。


・・・ん?「妹」・・・!
俺の悩みはつきない。


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