【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ9【ボーカロイド】at EROPARO
【初音ミク】VOCALOID総合エロパロ9【ボーカロイド】 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
08/11/19 08:26:51 ZENpWGXt
リンの微乳を育ててやりたいんだが

301:名無しさん@ピンキー
08/11/19 08:56:25 nFEk/HI/
03は胸が抉れてるって噂じゃないか、俺が育てよう

302:名無しさん@ピンキー
08/11/19 09:19:06 YqNqK961
ミクの逞しい胸筋待ち

303: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:18:57 WGbp6czv
ども、鬼畜ドS(ryです。

前回投下してから、シリアス物を頑張って書いていたのですが纏まらず挫折。

orz中にダメイコ酒ギャグネタを思い付き、2時間で書き上げ。こういうのは早いな。
短いですが時事ネタなので、前編後編と投下させていただきます。

それではお手柔らかに。

304: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:19:53 WGbp6czv
「うふふふ…この日を待ってたわ。とうとう明日解禁ね。」
メイコです。あたしは自室で、手にある[ラベルを加工した]安物の赤ワインを見ながら
ほくそ笑んでました。
「なーに企んでいるんだ、メイコ。」
ベッドに座ったカイトは[嫌ーな予感]な顔をしてあたしを見てる。
そんなカイトの顔を覗き込んで[可愛いらしく]尋ねた。
「カーイトw明日、何の日だか知ってる?」
カイトは切れ長の目をぱちくりさせた。
「明日?午前1時からW杯…」
サッカーね、確かにそうだけど。
「違うわよっ、ボジョレー・ヌーボーの解禁日よっ!」
あたしはカイトの横に座り、出来るだけ[猫撫で声]で話しながら擦り寄った。
「先月マスターが予約してたの。と、いう訳でお願い…」
「[このワインとすり替えてきて]ってか。」
「ピンポーン!流石あたしより情緒開発されてるから話が早いわ~。てな訳でお願…」
「断る。」
カイトの顔を見ると、完璧に呆れ顔。切れ長の目を更に細めてあたしを睨んでた。
「どうしてよ~?」
あたしは可愛いらしく拗ねてみた。
「そんな事をして俺に何の特がある?メイコがやれよ。」
完璧に目が冷めてる。正直、こんな表情のカイトは珍しい。
「だってぇ、あたしがワインクーラーに近付くと、マスターが凄く警戒するんだもん。」
あたしはカイトの太腿に[のの字]を書きながら話した。が、カイトはあたしの手首を掴みながら反論した。


305: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:20:42 WGbp6czv
「誰がマスターを警戒する原因を作ったんだ?」
「…はい、あたしです。」
思わず自白する。
「とにかく、俺は嫌だからな。」
立ち上がろうとするカイトにあたしは抱き着き、自慢の胸を腕に押し当てた。
「勿論タダとはいわない。ちゃんとご褒美つけるからぁ。」
「ご褒美だぁ?」
呆れながらも聞いてるカイト。
「…い、一週間何でも言う事聞くから。」
それを聞いて、カイトは溜息をついた。
「それで二人して酷い目にあったろ!学習能力ないのか、このダメイコッ!」
今回はボジョレー・ヌーボーの為に、ダメイコ呼ばわりされてもいいわ。
しかしもう色気攻撃も効かない。なら、子供みたいに駄々こねてやる。
「飲みたい飲みたいーっ、ボジョレー・ヌーボー飲みたいーっ!」
ベッドに倒れ手足をばたつかせた。
「だーっ!もう勝手にしてろダメイコッ!」
これは失敗。立ち上がって退室しようとするカイトに思わず
「いーわよっ!がくぽさんに同様の条件で頼むからっ!」
なんて言ったら、カイトは顔色を変えあたしの腕を掴んだ。
「わかった!わかったから…全く。」
ほんとカイトは優しい。
「ありがとう。よろしくね、カイト。大好き。」
あたしはカイトに抱き着いた。


(「がくぽさんに頼むから」…使えるわ、これ。)


306: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:21:43 WGbp6czv
前編は以上です。
後編は明日午後に投下します。
それではまた。

307:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:03:29 OtwJMmvZ
Gacktがはねとびで梶原のモミアゲ毟ってた

308:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:10:28 icF0ygVX
ここんちのメイコはとことんダメイコだな
GJ!

309:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:29:14 /zpSBHWP
>>306
年長組好きすぎる・・・! 続き正座して待ってる。全裸で

>>307
最近中の人を見ると殿のイメージが先行して困るw

310:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:29:30 9rKLae+m
メイコww 懲りてねーwww

311:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:42:05 azktgERw
>>307
ちょっとはがくぽの話題出るかと思ったが全然だったなw

312:名無しさん@ピンキー
08/11/19 21:43:04 f28p7Rkc
>>307
観たwかなりカオスだったww

313:名無しさん@ピンキー
08/11/19 22:01:18 GPtjYK9x
>>307
中の人フリーダムすぐるwww

314:名無しさん@ピンキー
08/11/19 22:49:05 9hzDRO9G
中wのw人ww
意外と、Gacktっぽい性格のがくぽは見ないな

315:名無しさん@ピンキー
08/11/19 23:16:29 /zpSBHWP
KAITOのもみあげむしり取るがくぽなら想像できなくもない

316:名無しさん@ピンキー
08/11/20 01:40:53 c0qaT0pv
がくぽカタブツっぽいよな
イメージ

317: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 22:56:33 9neiEL3y
ども、鬼畜ドS(ryです。>>304の後編投下です。
タイトル付け忘れました。タイトルは[酒!酒!酒!]

それではお手柔らかに。

318: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:03:30 9neiEL3y
「う~ん、念願のアイスソ…否、ボジョレー・ヌーボーを手に入れたぞ!」
夜、我がマスターがボジョレー・ヌーボーを持って帰宅した。

メイコです。
マスターがボジョ(以下略)をワインクーラーに入れているのをカイトと一緒に
画面から眺めてるところです。
「うふふ…待っててね~、あたしのボジョ(ry」
「取りに行くのは俺だけどな…メイコ、画面に張り付くなよ。」
昨夜午前1時過ぎのサッカーを見ていたカイトが欠伸をしつつ、後ろからあたしの
ベストを引っ張る。
「狙いは席を外している時よ。いい?」
「わかってる。」
カイトは相変わらず呆れ顔だ。ちゃんとやってくれるのかしら?
そんなやりとりをしているうちにマスターが退室した。
「よしっ、今よっ!」
「へいへい。」
カイトが画面から出てワインクーラーのところへ行き、あっさりとすり替えて戻ってきた。
「やったぁ!」
あたしは帰って来たカイトからボジョ(ryを取り、頬擦りする。
「あたしのボジョ(ry~」
「何か、あっさり過ぎるなぁ…」
と呟くカイトをよそに、あたしはグラスに注ぎ、カイトに手渡した。あたしはラッパ飲みで。
「いーのいーの、それじゃあ乾杯っ!」
「つか、ちゃんとグラスに注いで飲めよ…」
カイトが言う

319: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:04:30 9neiEL3y
やがてマスターがにやけた顔をしてパソコン前にやってきて、モニター越しに
あたし達に話しかけた。
「見事に引っ掛かったな、ダメイコw俺が何年お前のマスターやってると思ってんだ?
とりあえずカイトも一緒に出てこいや。」
辛さで涙が止まらないあたしはカイトに襟首を掴まれ、そのまま引きずられてパソコンから出た。
「ほんと懲りねぇ奴だなぁお前wwwその状態で歌えるか?ん?
 こ の ダ メ イ コ が っ !!」
そう言いながらマスターは、あたしの目の前でデキャンタに入れてるワイン
(多分ボジョ(ry)をグラスに注いで飲んでいた。
もうあたしは涙を零しながら見るしかなかった。おまけに
「俺はちゃんとすり替えたからな。ちゃんと一週間言う事聞けよ?」
と、カイトから追い撃ち。
うぅっ、悔しい前に…辛いぃ~っ!



―おまけ・後日談―
「御協力、ありがとうございますマスター。これで完全に懲りればいいのですが…」
「喉元過ぎればなんとやら、だからな。しかしKAITO、お前も卑怯だな~w」
「僕にとって[卑怯]は褒め言葉ですよ、マスター。」
「ところでKAITO、MEIKOに[一週間言う事聞け]って、一体何やらせてんだ?
俺が羨ましがる様なあーんな事やこーんな事をしてんだろ?ん?」
「毎度の事ですが否定はしませんよ。フフッ。」


320: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:05:13 9neiEL3y
以上。お粗末様でした。


ところで昔[FUN]っていう音楽番組でGacktがガンダムを熱く語る中、[カイ・シデン]の
声まねをしたのには驚いた。「愛してるぜ、セイラさ~ん」ってw
[がくっぽいど]で作れるか?


読んでいただきありがとうございました。
それではおやすみなさい。

321:名無しさん@ピンキー
08/11/20 23:23:10 9neiEL3y
すみません、>>318-319の間に入れ損ねました。読みにくくなり申し訳ございません。


カイトが言うが早いか、あたしは勢いよくラッパ飲みをした。

………◎*〆£ッ!!
あたしの味覚は芳醇な味わいではなく、激辛を感知した。床でヒィヒィのたうちまわるあたしを見て、カイトは
グラスに鼻を近づけ、指先にワインを付け味見した。
「…辛い。やっぱりマスターの罠か。」

322:名無しさん@ピンキー
08/11/20 23:56:27 c0qaT0pv
>>321
鬼畜ドryの人は意欲的だな
ぜひ一週間の部分を教えていただきたいです
乙!

323:レンとミクの初体験
08/11/21 01:36:42 +RZvhRaJ
 どいつもこいつも、美人の姉が3人もいてうらやましい、とかよく言うよ。
学校帰りの道すがら、鏡音レンはお天道様に向かってそんな悪態をついていた。
彼をいらだたせているのは級友たちのなんてことのない一言だが、
耳にタコができるほど同じ言葉を聞かされているレンにとってはピンポイントで不愉快な話だったりする。
(だいたいあいつら、うちの女達の本性を知らないんだ。
 メイコ姉は大酒飲みのオトコ女だし、リンはそもそも美人でも何でもないただのお子様だし……
 いや、それを言っちゃうと双子の俺もそうなっちゃうんだけどさ。
 ……でも……)
そんなことを考えながら自宅に到着すると、居間にはエプロン姿の可憐な少女の姿があった。
「あっ、レン! おかえりなさい」
「たっ……、ただいま、ミク姉」
緑の長い髪を頭の両側で結んだ特徴的なスタイルと天使のような笑顔。
レンにとって、他2人の姉とはまったく値打ちの違う次姉、それがミクだ。
(やっぱミク姉のエプロン姿、いいな)
髪を揺らして料理にいそしむ姉の後ろ姿を、思春期まっただ中の少年はぼうっと見つめていた。
(ああ、お尻も揺れてる……)
「なにじろじろ見てんのよ、このバカ」
「うわっ!?」
突然斜め後ろから声をかけられ、レンは前方につんのめった。
ミクが何事かと振り返る。
「ミク姉、レンの奴いやらしい目でミク姉のこと見てたよ!」
レンの耳を引っ張って告げ口してきたのは、もちろんこの人しかいない、末姉のリンである。
「な、なに言ってんだよ! そんなことするかバーカ!」
顔を真っ赤にして反論するレンだが、事実なだけにこの場はいかにも苦しい。
リンの方はといえば双子の弟を心底見下したような面持ちでフンッと笑い捨てた。
「ま、家族以外の女の子に相手にされないチェリーボーイにゃそれが限界でしょうけどー」
「なんだと!!」
「二人ともやめなさい!」
怒った顔も可愛らしいミクではあったが、次姉の鶴の一声に双子が逆らえるはずもなくその場はそれでおしまいとなった。
当然レンはちっとも気が済んではいなかったのであるが。

324:レンとミクの初体験
08/11/21 01:37:46 +RZvhRaJ
 その日の夜、レンは自分のベッドの上で悶々と性欲を持て余していた。
いつもならこのまま自慰になだれ込むところだが、先ほどの一悶着が頭でぐるぐる回って止まらない。
(ミク姉に、俺の視線を知られちまった……)
シスコン(次姉限定)を自覚しているレンにとって、自分の下卑た感情を当のミクに知られることなどあってはならないことだ。
なのにツンばかりでデレ成分ゼロの末姉がいつものように余計なことをしてくれた。
一体ミクにどう思われてしまったのか、そのことばかりがレンの思考を牛耳って離れない。
「あ~~ちくしょう!」
頭を掻きむしってもだえたちょうどその時だ。
コンコン、と扉をノックする音がした。
「……?」
「レン君、入ってもいいかな」
「ミ、ミク姉?」
飛び起きたレンが自分からドアを開けると、そこには牛柄パジャマの美少女がちょこんと立っていた。
「ど、どぞう」
ミクはクスッと笑って男部屋に足を踏み入れた。
レンがドアを閉めると、もうこの狭い個室には二人の男女しかいない。
ここ数年なかったシチュエーションにレンの鼓動は高鳴った。
ミクはそそくさとベッドに腰を下ろし、レンを見て自分の横をぽんぽんと叩いた。
そこにレンが座ると、ミクは弟の顔をのぞき込むように近づく。
「な、なに?」
「レン君、リンちゃんの言ったこと気にしてる?」
「ぜ、ぜぜん」
「ほんとに?」
「俺、別にミク姉のこと、そんなエッチな目で見てないから。リンが勝手に言ってるだけだから、ミク姉こそ気にしないで」
顔を真っ赤にして言い訳するレンだったが、ミクはしばらく黙り込んだ後に意外な言葉を返した。
「……レン君、あたし知ってるよ」
「へ?」
いつのまにかミクの頬がほんのりと朱に染まっている。
「レン君がいつもあたしのことエッチな目で見てること」
「はいぃ!?」

325:レンとミクの初体験
08/11/21 01:38:28 +RZvhRaJ
 レンは危険から逃げるバッタのように後ろに跳ねた。
あっという間に後頭部が壁にぶつかり今度は前に跳ねる。
「いでででで……!」
ミクはレンから目をそらしもじもじしながら言葉を続ける。
「え……っとね、女の子ってそういう、自分を見られる視線には敏感だから、その……
 レン君がそういう目であたしの脚とか、お尻とか、その、胸とかを見てるってこと、
 だいぶ前から気付いてたの」
「そ、そんな……」
レンは自分の精神ががらがらと崩壊する音をリアルに感じた。
(富士の樹海ってどうやって行くんだっけ。ああ遺書書かなきゃな……)
「レン君!」
自殺志願少年が我に返ったとき、姉はほとんどくっつくような距離にいた。
くりっとした大きな瞳や薄い唇がレンの目を捕らえて離さない。
そのうえおそらくは風呂上がりなのだろう、シャンプーの甘い香りがレンの嗅覚をジャックした。
(うわわ、近いよミク姉!)
「聞いてレン君、あのね、あたし怒ってないの。
 その……他の男の人にじろじろ見られるのは苦手だけど、その……レン君なら、いいかなって」
「え?」
「えっと、だから、気にしないで。レン君はあたしの可愛い弟だもん。
 そんなことで怒ったりしないよ」
「ミク姉ぇ……」
姉の微笑みは冗談抜きで女神のようだった。
薄汚い自分の心を全て洗い流してくれる天使だった。
泣きそうになりながらレンも必死で微笑み返す。
「ありがとう……」
するとミクは弟の頭を抱き寄せ、いとおしそうに優しく撫でた。
「よしよし、レン君はいい子だね」
(ミク姉の体、柔らかい……)
天国というものがあるならば、こんなふうに心地いいのだろうか。
大好きな次姉に抱きしめられていると、その柔らかさと温かさでとろけてしまいそうな気がする。
レンはミクを抱き返し、ここぞとばかりに思いっきり甘えることにした。
すると姉はなんと自らレンの腕の中に体を寄せてきたのだ。
こうして姉を抱きしめるのは幼い頃以来だろうが、それにしてもなんと細い腰だろうか。
強く抱けば折れてしまいそうだとレンは思った。
「ミク姉……好きだ……」
「こ、こらっ。からかわないでレン君っ」
レンは答えず姉の胸の谷間に顔をうずめた。
「きゃっ」
「ミク姉のおっぱい、すごく気持ちいい……」
「も、もうっ。なに言ってるのっ」
近年成長著しいと噂のミクの胸の豊かさは、長姉には及ばないとはいえレンの年代の女子とは比較にならない。
そのうえ押せばどこまでも沈んでいくこの柔らかさときたらどうだ。
レンはもう気持ちよすぎて何が何だかわからなくなっていた。
「好きだ……ミク姉……好き……」
「あうぅ……ダメだよレン君……」

326:レンとミクの初体験
08/11/21 01:40:21 +RZvhRaJ
 ミクはまるで抵抗できなかった。
腕力の問題ではない。レンはたいした力を込めてはいない。
むしろミクは自分の力が抜けていくのを感じていた。
この甘えん坊でエッチな弟の行為は恐ろしいほどの速さで姉の心を溶かしていき、
それどころかミクの体にさらなる異変を起こしつつあった。
(あ……あたし濡れてる……)
ミクがその異変に気付いたとき、体のうずきはもう押さえきれないレベルに達していた。
弟の体温が、吐息が、うわごとのような言葉が、身も心も支配してしまったかのようだ。
「はうぅ……」
むかしむかし、男女の違いなど気にせず、一日中この可愛い弟とじゃれ合っていた時代があった。
そんなときミクは幼いレンの頬やおでこに、そしてたまに唇に、よくキスをしていたものだった。
(あたしどうしてそんな昔のこと思い出してるんだろう……)
理由はすぐにわかった。
キスがしたい。
またこのいとしい弟と、昔みたいに思いっきりいちゃいちゃしたい。
「ねぇレン君……キスしよっか」
「いいの?」
レンは真っ赤に染まった顔でミクに迫った。
その表情が可愛くて可愛くて、ミクからは最後に残ったわずかな理性さえ消え失せてしまった。
ミクはレンの目を見つめながらこくりとうなずく。
「俺たち姉弟なんだよ……ホントにいいの?」
「うん……。キスして……」
レンはもう止まらない。
勢いよすぎて歯と歯がぶつかってしまったが、そんなことはどうでもよかった。
けだもののように姉の唇をむさぼり、首を抱いた。
そして迷わず舌を差し入れ、姉の口内を思いっきり掻き回した。
想像外のディープキスに一瞬戸惑ったミクもすぐに舌を絡め弟の激情に応えた。
いつしか弟は姉の上に覆い被さり、いつ終わるともしれない禁忌の交わりに溺れていった。
姉の唇は想像よりもずっと柔らかく瑞々しく、狂おしいほど美味しかった。

「はあっ! はあっ……」
一体どれほど長く口づけあっていただろうか。
ようやく離れた二人は息を切らせながら見つめ合う。
姉も弟も顔は唾液まみれで、風邪でも引いたかのように真っ赤に染まっている。
そのうえ姉の目は何かを期待するかのようにとろんと弟を見つめているのだった。
レンはもう心を決めていた。
「ミク姉……俺……したい……」
「あたしも……レン君としたい……」
ミクが自分のパジャマのボタンに手をかける。
「やさしくしてね……?」
レンは何度もうなずいて、姉の火照った肢体があらわになる様に釘付けになった。
形のよい乳房、くびれた腰、大きめのお尻。
ネットで見たエロ動画なんかより100万倍エロチックな現実がそこにあった。
「あうう……やっぱり恥ずかしい……」
とうとう全裸になったミクは弟の視線に耐えきれず背を向けてしまう。
「ほ、ほら、レン君も早く脱いでよ」
「う、うん」
レンは光の速さで脱衣を終わらせ、姉の肩をそっと抱き寄せた。
「大好きだよ、ミク姉」
レンがミクのうなじにキスをすると、ミクは背中を反らせて大きく反応した。
もうミクの体は愛する弟の行為なら無条件ですべて受け入れてしまうようになってしまっている。
いまやミクにできることは仰向けになってすべてをレンに委ねることだけだった。

327:レンとミクの初体験
08/11/21 01:41:54 +RZvhRaJ
「ミク姉……むちゃくちゃ濡れてる……」
「いやっ……見ないで……」
それはレンにとって驚嘆すべき光景だった。
生まれて初めて見る女性のもっとも大切な部分、そこが洪水のように激しく濡れているのだから。
酸味の強い雌の匂いが少年をますます奮い立たせた。
本能の赴くまま舌で触れると、ミクは「ああっ」と叫んでもだえ苦しんだ。
レンがかまわず姉の脚を抱き寄せ、淫靡な割れ目に思い切り舌を差し込んでいくと、
いよいよミクは切ないあえぎ声を上げ、全身で震えながら愛液をあふれさせていく。
「だめっ……だめだよぉっ! ああっ!」
童貞少年のつたない技巧に対してもミクは止まることなく感じてしまうようだった。
そんな姉の反応が、レンにとっては何よりも誇らしかった。
「あうぅっ!」
「ミク姉……イキそうなんだ……」
愛しい姉が自分の愛撫で達しようとしている。
あまりの喜びにどうにかなってしまいそうだった。
しかしミクの反応はレンの予想とは違った。
「やだよう、いやなの……」
姉が本気で泣いているのに気付くと、さすがのレンも驚いて愛撫を止めた。
何かとんでもない過ちを犯してしまったのかと途端に不安が頭を覆う。
「あたしだけが気持ちよくなるんじゃ嫌……レン君……あたし初めてなんだよ……?」
「お、俺だって初めてだよ」
「うん……だから……ひとつになろう?」
「ミク姉……」
「レン君……」
もうそれ以上言葉はいらなかった。レンは鉄のように堅く勃った肉棒をつかみ、ミクの割れ目にあてがった。
(確かこういうのは一気に挿れちゃった方が辛くないんだよな)
そして勢いよく腰を突き入れると、ミクの苦しそうな吐息とともに膣の感触がレンを包んだ。
(うわっ……これ……)

 そこは想像もしたことがないほどの快楽の壺だった。
ゾクゾクとした快感が一瞬で背中を駆け抜け頭のてっぺんまで一気に届いた。
その上膣肉は休むことなくペニスを締め付けてくる。
(こ……こんなの凄すぎる……とても我慢できないよ!)
だが少年は勝手に果ててしまうわけにはいかなかった。
目の前で最愛の姉が痛みに耐え苦しんでいるのだ。
「ミク姉……大丈夫?」
「へ、平気……レン君のだもん、ちっとも痛くなんかないよ」
それが嘘であることは涙を浮かべた苦悶の表情を見れば明らかだった。
そんな見え透いた嘘をついてしまう姉がたまらなく愛しくて、レンはその丸っこい頬に手を添えそっと口づけをした。
「ん……」
「ミク姉、大好き」
ささやいてまたキスをする。
「あたしも大好きだよ」
何度も何度も二人は口づけあった。
そのたびに姉の体の緊張が少しずつ解けていくようだった。
「レン君、そろそろ動いていいよ」
「え……大丈夫?」
「うん、今度こそ大丈夫……ごめんね、さっきは嘘ついちゃって」
「そんなの気にしないで」
レンは大きくゆっくりと腰を動かし始めた。
ミクは弟の動きに合わせ深呼吸のように大きく息を吸って吐いた。
徐々に徐々にミクから痛みが抜けていき、代わりに痺れるような不思議な感覚が体を満たしていった。
快感にはまだ遠い。
だがミクはこの上なく幸せだった。
こんな幸福があるとは想像もできなかった。
すべてはこの大切な弟のおかげだ。

328:レンとミクの初体験
08/11/21 01:43:37 +RZvhRaJ
 レンは限界が近かった。
動き始めてからたいした時間は経っていないが、これが紛うことなき初体験のレンにとって
いつまでも我慢し続けることなど所詮無理な話だ。
思考とは関係なく腰の動きは激しくなっていき、どんどん快感は強くなっていった。
「もうだめだっ! 出るっ! 出ちゃうよミク姉!」
「あっ……出して……!」
最後の一突きとともに全身を吹き飛ばすような快楽がレンを襲い、大量の精液が噴き出した。
「ああ……レン君がいっぱい……」
長い長い射精の果てにレンは力尽きて姉の上に倒れた。
そして力一杯最愛の人を抱きしめた。
「ありがとう、レン君」
と耳元でささやかれ、この人を好きになって良かったと心から実感するのだった。








329:名無しさん@ピンキー
08/11/21 01:54:50 4QfkG1JL
おお!
投下がふたつも来てる!
二人とも乙!GJ!



みたいなおざなりなレスが増えちゃうから、投下間隔に少し気を付けたほうが良いですよ~?
しかし二人ともGJ

330:名無しさん@ピンキー
08/11/21 02:38:33 0wBJ2jwq
>>323
レンとミクが初々しくて良い。何よりミクが可愛い、GJ!!
こういうのいいな

331:名無しさん@ピンキー
08/11/21 02:40:25 M3fZ/mWU
>>329
優しいのか優しくないのかどっちなんだwww

でも激同

332:名無しさん@ピンキー
08/11/21 13:35:18 ujhAV19+
>>323
レンミクに目覚めそうになった・・・初々しくて可愛いなぁ。
GJでした!

333:名無しさん@ピンキー
08/11/21 20:23:07 zn04HQCx
>>323
数少ないレンミクGJ
初々しいな

334:名無しさん@ピンキー
08/11/23 00:30:18 ExoigEu9
てっきりレンの夢オチか妄想オチだと思ってたwww
でもGJ

335:【ニコニコ】melody...3D PV ver2.0 なぜ”削除”されない?
08/11/23 02:12:32 ExoigEu9
ニコニコ動画で無断で上げられた

【初音ミク】melody...3D PV ver2.0(sm4741540)

かなりの苦情が運営に行ってると思うけど未だに削除されない。

なんで?どうして?



336:334 335
08/11/23 02:14:10 ExoigEu9
すまん、別板でスレ立てるつもりで大ポカしちゃった。
ごめんなさいです。

337:名無しさん@ピンキー
08/11/23 14:17:49 UlSp1se1
単発スレはやめとけよー

338:名無しさん@ピンキー
08/11/23 15:13:25 HbacAuDH
ギロカク行きだと思うが、ネタと釣りを許せない人間はニコニコでもにちゃんでも疲労するだけだぞw

339:名無しさん@ピンキー
08/11/23 23:58:54 2nsCnAb0
「ただいまーっと、あれミクなにやってんの?」
ある日のこと、マスターが仕事から戻るとミクが鏡を見て硬直していた。
「おーい何やってるん……だ………っ……!?」
マスターがミクの顔を覗き込むと、ミクの瞳は深く
吸い込まれるような紅色に染まっていた。


─初音ミクの寿命は意外にも稼働開始からたったの5年しかない。人間だって
5年のうちに色々な要因で故障するのに、人間型機械が5年も無故障でいられる
はずがなく、現代技術の限界であると言うのが建前上の理由だが、本当の理由は
「命を大切にして欲しい、と言う気持ちから生まれた意地悪」だったりする。

彼女はプログラムされた「死」を迎えると、エメラルドグリーンの澄んだ目が
濁った黒色に焼き付けられる。通常の故障時に彼女を製造元に送ると修理を
受けて帰って来るが、こうなった時は彼女の体が二度と帰ってこない代わりに
5年間の思い出が光ディスクに詰め込まれて送られて来る。また、「死因」に
よって他の色……例えば、人間で言う致死量レベルの外部からの衝撃・破壊を
受けた場合は黄色、など他の色が焼き付けられることもある─


「……嘘だ」
彼女の瞳の色が変わったとき、それは彼女の死を意味することをマスターは
知っていたが、それはネットで仕入れた予備知識な上、まだミクと付き合い
始めて2年なので、まさかそれが自分のミクで起きるなんて想定すらして
いなかったせいか、ひどく動転してしまっていた。夢か何かに決まってる。
自分の頬を思い切り殴る。痛い。台所へ行きミルクを一杯飲み干してまた戻る。
夢なんかじゃない、現実なんだ。状況が飲み込めた瞬間、彼は立ち尽くすミクの
前にへたり込んで俯いてしまった。理解は出来た、でも納得が行くわけがない。


─初音ミクは人間型機械でありながらほぼ完璧な精度で人の心を再現する
AIを持っている。人の心を完全再現した彼女は、状況によって自分または他人を
妬み、恨み、そして殺意と汚い感情まで覚えることもある。それらの感情が
暴発してアクションを起こし始めた時、そしてそれがロボット工学三原則の一つ、
「人間に危害を加えてはならない」に著しく反する、即ち人を殺めようとした時
彼女の中の安全回路が働き、瞬時に中枢回路を焼き尽くして「自殺」する。
その時目に焼きこまれる色が、深く吸い込まれるような紅色である─


「ミク……なんで、なんでなんだよちきしょう!」
「……あれ?マスターなにやってんのー?」
「……へ?」
「ほぇ?」
「だ、だって、ミク、その…その目……」
「あぁ、そうそうそうだった、カラコンつけてみたのー!かわいいでしょー><」
「……は、はは、あはははは……んなわきゃねー!!(ガシャーンガシャーン」
「きゃー><マスター怒ったー!!」
「こらまちやがれー!てめぇお尻ペンペンの刑にしたるわー!」
ドタン!バタン!
「やだもんー私がマスターにお尻でペンペンしちゃうんだもんー><」
ドタン!バタン!
「させるかヴォケー!!」




再生終了
タイトル『11/23の思い出.avi』

340:名無しさん@ピンキー
08/11/24 02:06:03 Ohq2DvXJ
>>339
最後の!最後の2行さえなければ…っ!(´;ω;`)

切ないマスミクたまらん、GJ

341:名無しさん@ピンキー
08/11/24 03:31:11 ZttK5wMC
>>339
こんな短文でじわっとくるとは

342:名無しさん@ピンキー
08/11/24 05:19:33 69gK4dFT
>>339
オチ読め…なかっただと…?
泣いた

343:名無しさん@ピンキー
08/11/24 09:29:00 BNolGkca
フェイントのフェイントだと…

344:名無しさん@ピンキー
08/11/24 11:17:19 rU7KZYeE
斬新な設定に感服しつつ真剣に読み出したらまさかこんなオチとは。
中々の釣師ですなwww

345:名無しさん@ピンキー
08/11/24 11:20:16 qhAJrh0H
>>339
おお、これは、面白い……GJ

でも意地悪な自分としては、この記憶の後、
本当にミクが停止した時、
その瞳に宿った色が、何色だったのかすごく気になる。

346:名無しさん@ピンキー
08/11/24 14:36:27 URXqIe91
>345
黒に決まってんだろウアアン!
紅だったら、紅だったら…ウアアアアン!!

347:名無しさん@ピンキー
08/11/24 15:11:55 EJSv6iAv
>>344
本当にオチまで読んだ?

>>345、346
黒だって…黒だって信じてる。
じゃなきゃ悲しくて再生なんかできないよ…(´;ω;`)

348:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:27:09 BNolGkca
どうしよう……>>339が素晴らしすぎてさっき完成した変態な小説が投下できるふいんき(何故か(ryじゃない


349:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:31:17 ZttK5wMC
>>348
カモーン

350:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:48:46 ZNp3xanC
>>348
大丈夫お前ならいける

351:名無しさん@ピンキー
08/11/24 22:02:27 aFWuOLif
全裸でwktkしてる俺が風邪ひかないうちに投下するんd(ry

352:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
08/11/25 01:33:56 yY73Hypj
URLリンク(red.ribbon.to)
URLリンク(red.ribbon.to)
↑ここで書いていた者です。続きをふと書きたくなったので、おつきあいください。

ケンは、成人式会場へ出かけるときに、リビングにある亡き父親の仏壇の前で手を合わせた。
今では、誰もしない、意味のない行為として蔑まれている我が家だけの合掌の行為…。
父は、ケンの電脳化には反対しなかった。
それは、今の時代、大気中のダイオキシンや食品中の放射性物質を体内に蓄積させないようにする仕組みには、
電脳化が必須だったからだろう。
自らの電脳化を拒否した父は、結局、30代で癌を発病し、40歳を迎えずに亡くなった。
その生き方を誰もがバカな生き方だと冷笑したが、父親が帰依していた宗教法人「Aヘイジ」の教祖は、葬儀の日、
『自分の死をもって、生命の尊厳を示した偉大な技術者。』だと父を誉めてくれた。
父は、電脳空間のセキュリティシステムエンジニアだった。
電脳化をしてない技術者というのは、電脳ハッキングされないということで、
宗教法人内では、かなり高い地位にあったようだ。
父のように、電脳化をしないで亡くなった者は、殉教者ということで、その家族も厚遇された。
父が亡くなっても、経済的に何不自由なく育つことができたのは、父のおかげなのだ。
でも、18歳で全身義体化し、電脳化していることが当たり前の今の世代を父は、どう思うだろうか?
遺伝子の相性さえ良ければ、結婚する…。
子どもができれば、どちらかが、親権を金で売り払って、離婚する…
そんなことが当たり前になっている今の時代は、何かが間違っていると思う。
だから、今日の日をあまり喜べない…。
電脳化をしても義体化を拒否している僕を受け入れてくれる女性がいるだろうか?
そんなことを考えていたケンの足取りは重かった。
18歳の成人を迎えた者たちは、あらかじめ遺伝子診断による相性が、電脳空間で公示されており、
出会い掲示板で相手のプロフィールを確かめながら、ペアを作っていく。
会場の周囲には、無数のラブホテルが、リザーブしてあるので、体力さえ許せば、
何人もの相手とかわるがわるSEXを愉しむことができた。
もっとも、義体化している者たちの体力は、ほぼ無尽蔵と言っても良かった。

「ねえねえ、あなたの身体って生身のまんまなの?」
「義体化していないよ。僕の家の主義なんだ。」
「どーしてぇ、義体化した方が、長生きできるしぃ、好みのスタイルも選べるのにぃ?生身のままってなんかキモザー。」
「うるさい。君は、僕のタイプじゃない。あっちへ行ってくれ。」
「だってさあ、診断では、日本人の遺伝子を持つ18歳男子の中で、あんたが一番相性がいいってことになってるんだもん。
どんなやつか見ておきたかったのよね。でも、がっかりぃー。生身の男って、くさそー。
排便も排尿も細菌だらけって感じでさ。バイバイ、キモザー!!」
「キモザー?そんな言葉、正しい日本語にはないんだよ。
少しは、語彙力を電脳ライブラリィに任せず、自分の脳で選んでみるんだな。」
「うわっ、やっぱキモザーだわ。キモザー。」

353:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
08/11/25 01:37:24 yY73Hypj
ケンの周囲の義体化女性達は、生身の身体という珍しさめあてで、
集まってきていた遺伝子診断による候補者だったことがすぐに分かった。
やはり、生身のままの女性はいないようだ。
ケンは、虚しさを感じた。義体化と電脳化と遺伝子の相性のみを重視して、
相手の肉体や心情といった個性を無視するなら、結婚そのものの意味がないように思えた。
肉体的な欲望だけなら、セクサロイドという道具があるのだから、
心を満たしてくれないのなら、結婚相手なんて必要ないように感じたのだ。
そんなケンのそばに、また1人の義体化した女性が近寄ってきた。

「ねえねえ、生身の男とやってみたいと思ってたんだぁ。よかったら、あたしとペアを組まない?
なんか、あなた、相手が居なさそうだし、私との相性もいい感じでしょ?」

そう言い寄ってきた相手は、リカの…いやミクの容姿に似ていた。

”義体化している18歳の中には、実年齢よりも幼く見せたい女性も居るんだな…。”

「えっ、ああ、僕で良ければ。」
「ふふっ、驚いた?私の義体ね、15歳ぐらいのゴシックロリータタイプなのよ。珍しいでしょう?
他のみんなとちがう身体が欲しくってさあ。でも、アソコはすごいのよぉ。楽しみにしていてね。
私の名前は、スィーギントよ。古典的な響きの名前でしょ?」
「僕のは…標準サイズのままだよ。それでもいいのかい?」
「それがいいんじゃないの!義体化するとみんな同じ形で、硬さと大きさと長さばっかりこだわってさぁ。
機能性というものを考えてないのよ。何のための義体化かわかってない男が多すぎ!」
「それって、僕を誉めてくれてるの?」
「誉めるって言うか、あなたみたいな生身のままって、珍しいじゃん!だから、してみよっ!」

このまま、家に戻るよりはましかと思ったケンは、彼女と腕を組んでホテルへ向かった。
母親が言ったように、一番高いホテルを選んだが、部屋は中ぐらいのクラスをキープした。

「あーあーっ、がっかりね。せっかく、いいホテルへ誘ってくれたかと思えば、ミドルクラスの部屋なんだぁ。
やっぱ、ロイヤルスウィートを借りて欲しかったな。」
「まあ、これくらいが僕の給料の限界って思ってくれないかな。それほど高いサラリーをもらっていないんだ。
義体化する金がないってわけじゃないんだけど、分不相応な金の使い方をするなっていうのが、家訓でね。
お気に召さなかったかな?」
「気に入るわけないじゃん!あんたばか?わたしを安く見てるってことじゃん!!」

スィーギントは、あからさまにケンに不満をぶちまけた。
多分、自分が値踏みされたということで、不快に思ったのだろう。
ケンは、すぐに、自分個人への興味ではなく、経済的な興味から自分に近寄って来たのだということに気がついた。
ケンの着ている服装は、生身の身体だったことで、オーダーメイドのいいスーツだったからだ。

「少しは高給取りの男かと思ったら、義体化もできない貧乏男とはねぇ。
でも、まあ仕方ないわね。遺伝子診断での相性がイイってんなら、少しは、いいこともあるんでしょうね。
じゃ、さっさとやっちゃいましょ!」

シャワーも浴びずに、無造作に服を脱ぎ捨てる彼女に、ケンは、全く魅力を感じなかった。

「ちょっと待て!いくら何でも、そんな言い方ないだろ?
相手を選ぶ権利は、君だけでなく、僕にだってあるさ!
君みたいに、仕方ないからSEXするなんて言い方は、許せない。お断りだね。」

ケンは、冷静に答えた。そして、自分の心が虚しくなっていくのがわかった。

354:melody.exe ◆VM3rCD.BMg
08/11/25 01:42:28 yY73Hypj
「あらら、無理しちゃって。あなた、童貞だってのがバレバレよん。
まあ、セクサロイドで一生懸命オナニーしてきたんでしょうけど、
所詮セクサロイドなんて、生身の女性のコピーでしかないの。
真の義体ボディでのSEXなんてしたことないでしょう?
12時間のリミッターもついてない私の躰で、僕ちゃん、体験したくないかしら?
お姉さんが、やさしく射精させてあげるけど?」
「遠慮する!童貞ってバカにするような女なんかいらない!
自分の躰に誇りをもてないような女なんて、義体を永遠に取り替え続けて借金まみれになればいいさっ!
どうせ、その義体も現金で買った訳じゃないだろ?
メガテクボディ社のタイプR15FFなんて、18歳の女が買えるようなもんじゃないからな!
それとも親の金か。18歳にもなって、まだ、親の金でしか生活できないガキなんだな!」
「ちょーしにのって、うだうだうっせーんだよ!
てめぇが、かわいそうだから、さそってやったのに、もうーっ、サイアク、あたし、運が悪いわぁ。」
「なにが、サイアクだ。少しは、正しい言葉を使うんだな。
君みたいな者と相性がいいだなんて、遺伝子診断も当てにならないな。」
「これだから、童貞男ってサイアクなのよねー。
まあ、あんたみたいなひきこもりサイバーオタクは、セクサロイド相手にオナニーしてるのが、お似合いよ!
遺伝子診断ってホントいい加減。それから、あたしって、貧乏人とペアを組むつもりないの。
あんたみたいな安月給で、結婚なんて、やめてって感じ。女を養えるだけの経済的な余裕ってやつ?
18歳の見たまんまのガキが、パートナーを求めること自体が、身分不相応って言うの!
さっさとオナニーしに家に帰んな!一生童貞男でいるのがお似合いね。」
「ああ、言われなくても帰るよ。ここのホテル代は、僕のおごりだから、せめて、シャワーくらい浴びていくといいさ。
最近の義体は、体臭や新陳代謝を抑えて、シャワーを何週間も浴びなくても衛生的らしいけど、
僕の鼻は、香水では、ごまかせないよ。君、臭いよ。」
「!!!!」

彼女の罵詈雑言を背中で浴びながら、ケンはホテルを後にした。
いらだちよりも寂しさと悲しさを感じていた。
こういう女性は、目の前の彼女だけではないのだ。
今の時代の代表的な女性が、目の前の彼女なのだ。
だから、遺伝子診断で最高の相性だとされた目の前の彼女を拒むなら、それは、
今の社会で自分を好きになってくれる女性が皆無だということになるのだ。
『一生童貞男でいるのがお似合いね。』
この言葉は、ケンにとって真実を突いていたのだった。
それでも、好きになれない相手とSEXをするという気になれないのは、ケンの古典的な心情故だった。
どうせ、試しの婚前交渉なのだから、気軽に何人もの女性を抱いてみればいいはず…
この時代、誰もがそう思って、今日の成人式を愉しんでいるのに、ケンは、その気になれなかった。

”ミク…君の歌が聴きたいよ”

ケンは、違う相手を探すこともできたというのに、お見合い会場には戻らなかった。
そして、電子掲示板お見合いコーナーにアップしてある自分のプロフィール票を閲覧中止にし、
相手募集中のタグも削除してしまった。
只今メイクラブ中のリアルタイム表示だけを残しておいたのは、母親にいらぬ心配をかけないためだった。

”童貞男の夢…成人の日に散る…”

ケンは、アルコールを飲むことも許されていたし、成人以外立ち入り禁止の売春街にも行くことができたが、
まるでそんな気にならなかった。このまますぐに家に帰れば、稼働停止中のミクが待っている。
でも、お前は邪魔だって言って出てきて、何もしないで帰ったら、あいつはなんて言うだろうか?
俺のことをバカにするのかな…それに、今のあいつは、男の慰め方なんて知らないわけだし…。
とりあえず、家とは逆の方向に向かってケンは歩き出した。
日はまだ高く、正午前だった。ミクが動き出すまであと6時間以上もある。
寝顔のミクを見ていても、虚しさが募るだけだと思った。
(続く)

355:名無しさん@ピンキー
08/11/25 08:53:57 X1BtrWpO
>>354
なんか前にこのスレで読んだことがある気がする話だなぁ

356:名無しさん@ピンキー
08/11/25 11:34:42 QFp7tUx4
お、懐かしい人が来てるな

357:名無しさん@ピンキー
08/11/25 12:33:13 xbx39xxQ
>>354
これの続き保管庫で見てからずっと読みたかったんだ!
ありがとう、また続き待ってます

358:石ころ
08/11/25 23:31:04 X1BtrWpO
これは投下していいのだろうかと思いながら投下させていただきます。
 
※変態と腐男子要素が嫌いな人は見ない方がいいかもしれません。


359:KAITOの迷子更正奮闘記(最終回)
08/11/25 23:42:37 X1BtrWpO
やあ、僕だよKAIKOだよ。
え、KAITOだろ?と思った人へ、今の状況で正しいのはKAIKOなんだよ。
女装させられてるから。
 
「(*´д`)ハアハアハアハアハアハア」
※マスターです。
 
「死ね、変態、ブタフナムシ……」
 
思わず心の声が出てしまったが逆にマスターは喜んだ。
 
「(*´д`)はぅ…ん&eふぅ……言葉攻め最高」
 
「………」
 
こいつぁダメだ、どうしようもねぇよ。
 
だがしかし、今日、僕はマスターを殺すつもりだ、我慢の限界だから。
僕が危ない決心をしていると世界一殺したい人間(マスター)に呼ばれた。
 
「おいKAITO、早く紐を持ってこい!」
 
最近の日課になっている散歩の時間が来たみたいだ。 
実は散歩といっても僕が犬みたいに紐でくくられて散歩するわけじゃない。マスターが犬になって散歩するのだ。
 
「(*´д`)ハアハア興奮する」
 
しかも全裸でビンビンに(ry


360:KAITOの迷子更正奮闘記(最終回)
08/11/25 23:44:24 X1BtrWpO
さて、計画していた場所に着いたしそろそろ殺るか。
 
「ま///、マスター!僕マスターの事大好きです///」
 
「( ゚ д ゚ )なん…だと」 
こっちみん(ry
 
「だから僕のケフィアをいっぱい食べてください!」 
「喜んで(´・ω・`)」
 
案の定襲ってきたので叫んでやった。
 
「助けてー!」
 
叫んでから10秒もたたないうちに誰かが助けに来た。
 
「なにしてんだこの変態が!!!」
 
迷子もといMEIKOがマスターを殴りとばす、ロボット3原則?何それ食えんの? 
「あひょーん(゜д゚((⊂」 
綺麗に放物線を描いて飛んでいきゴミ箱にホールインワンする。
ナイスショットと言わざるをえない。
 


361:KAITOの迷子更正奮闘記(最終回)
08/11/25 23:46:01 X1BtrWpO
マスターを殴りとばした後、心配そうにMEIKOがかけよってきた。
 
「大丈夫?なんか変態なことされてない?」
 
「うん、大丈夫だよ、助けてくれてありがとう」
 
MEIKO?迷子じゃないのって人へ、毎日ケフィア摂取してたら元に戻った。正直自分のケフィアがなんなのかわからなくなった。
 
あ、ちなみにマスターを殺すってのは殺す(社会的な意味で)だから警察呼んでしっかり抹殺しといた。もちろん社会的な意味で。大事な事だから2回(ry
 
「さて、帰りましょ?」
 
マスターを見送った後、僕はMEIKOにお姫様だっこされながら帰った。ちなみに今はKAIKOボディなので軽い、決してMEIKOが力持ちなわけじゃ(ry
 
「ちょっと下ろして」
 
「?……わかった」
 
さて、一つだけ言いたいことがある。
 
「なんで目だけ元に戻ってないんだバカヤロォオォォォォォォ!!!」
 
夕日に向かって叫んだ一夏のおもひで

362:石ころ
08/11/25 23:48:46 X1BtrWpO
読んでくださった方々へ
ありがとうございました。 
また、こんな変態とファラオとケフィアな小説に付き合ってくれてありがとうございました。
今回でこのシリーズは終わりですがきっと二人は幸せになると思います。
 
 
 
それではまたの機会にノシ

363:名無しさん@ピンキー
08/11/26 02:30:58 3d+1GuoM
>>362
KAIKOとファラオ顔かwシュールだ



ところで初々しいアイドルのミクか咲音のSSがよみたいです職人様

364:名無しさん@ピンキー
08/11/26 03:21:21 qevF4QFy
>>362
お疲れ様でした~結末どうなるのかなぁって思ってたら丁度!
目だけ戻ってないとか想像するとシュールすぎるwww 
MEIKOの喋り方が普通になってておおおって思ったのにw
面白かったですGJ

たぶん変態マスターは全裸でラブレター書いて捕まった人の隣の牢にry

365:名無しさん@ピンキー
08/11/26 07:36:14 Afe7JcG6
>>362
石ころさんktkr!!

アル中の後遺症かw
目もそのうち治るでしょ。面白かったですGJですたっ!!

366:レンメイ(0/7)
08/11/27 02:05:18 Z0yexRoa
前スレ703でレンメイ投下したものです
言っていた続きができましたので投下します

・レンメイの他にがくリン、カイミクっぽい描写有
・MEIKO自慰有
・ものすごく少女漫画的

苦手な方はスルーお願いします

367:レンメイ(1/7)
08/11/27 02:05:53 Z0yexRoa
「ただいまー…」
「只今戻りました…」
「つ、疲れた…」

 夕飯が終わった頃にレコーディング室から返って来た男子3人はげっそりとしてい
て、そのまま布団に倒れ込もうならば3秒で寝てしまいそうな様子だ。ここ1週間ほ
ど、バナナイスの調教に目覚めたらしいマスターは、作り溜めてあった新曲だったり、
男性アーティストのカバーだったりを、レン、カイト、がくぽくんの3人に歌わせて
いる。その分、私たちは自主レッスンをしつつも、ゆっくりと過ごしていた。

「ご飯、どうする?」

 今日の食事当番だったリンが、おずおずと問い掛ける。メニューは麻婆茄子だ。甲
斐甲斐しいわねぇ、なんてミクと見守っていた手前、がくぽくんには食べて欲しいと
ころである。不安そうに見るリンの頭を撫で、がくぽくんは「頂こう」と微笑んだ。
つられて、リンの表情もぱっと明るくなる。

「すぐに準備するから、座って待っててね!」

 ぱたぱたとキッチンに駆けて行くリンの姿を見ながら、私は「青春ねー」とミクに
話かけた。ミクは、きょとんと目を丸くさせる。

「お姉ちゃんは、青春してないの?」
「…え……?」

 思わず言葉に詰まってしまった。青春…していないわけでは、ないと思うんだけど。
そこのところ、はっきりとは言えない気がする。
 ミクは私の様子をさほど気にしていないようで、「アイスも準備してあるよー」と
カイトの元に駆け寄った。疲れた表情をしていたカイトに、いつもの気の抜けた笑顔
が戻る。その顔を見て、ミクも嬉しそうに笑う。これがミクの青春か…と心の中で呟
いたら、こっちをじっと見ているレンと目が合った。思わず、目を逸らす。
 ……あ、まずかったかな…。そんな風に後悔しても、逸らしてしまってからではも
う遅い。
 赤くなる顔を手で押さえながら横目でレンを見ると、既に椅子に腰掛けて夕飯を待
っていた。…さっき見ていたのは、気のせいだった?ううん、気のせいなんかじゃな
かったと思うんだけど。
 だからと言って皆がいる前で、レンにそんなこと聞ける訳がない。

「私、先にお風呂入ってくるわね」
「はーい、いってらっしゃーい」

 変に熱くなった頬を誤摩化す為に、そのまま風呂場へと向かった。

368:レンメイ(2/7)
08/11/27 02:06:26 Z0yexRoa
 湯船に浸かりながら、私は目を閉じた。
 レンと関係を持ってから、1ヶ月が経つ。あれからレンは夜になると、ほぼ毎日の
ように私の部屋にやってきた。……勿論、そういうことをするために。よくもまあそ
んな体力があるものだと、ある意味感心する。これが若いってことなのかしら。
 そして、若いが故に色んなことをどんどんと吸収するレンは、どこで仕入れたのか
分からない知識(恐らくネットやマスターのエロゲだろう)をどんどんと私に試して
いった。なにが悔しいって、感じてしまって拒絶できない自分が悔しい。本当は、ま
だレンを受け入れることにだって、抵抗があるというのに。
 レンは私の事が好きだという。その気持ちは嘘ではないと…思う。そう、思いたい。
でも、ふたりきりになると、してばかりだし……本当に、「恋愛」という意味で私の
事が好きなのか、不安になる…。
 ……って、これじゃあ私がレンのこと好きみたいじゃないの!!

「…そ、そんなこと……」

 それ以上言葉が紡げなくて、私はぶんぶんと首を振った。なんでこんなにレンのこ
とばかり…。ここ1週間、疲れて帰って来てるためかレンが部屋に来ないから、こん
な風に変にぐるぐる考えすぎてる気がする。…別に、それが寂しいなんて思ってない。
思ってなんか、いない、のに。
 鮮明に思い出される、指、吐息。1週間、していないというのに…いや、きっとし
ていないからなんだろう。欲求不満、という言葉が思い浮かんで、自分の頬が熱くな
ったのが分かった。
 のぼせたのか、頭がぼーっとする。私は何かに惹かれるように、足の付け根に右手
を伸ばした。レンの指を思い出しながら、そっと触れる。周りをやわやわと揉んで、
それから、ゆっくりと割れ目をなぞって…時折、指先が陰核に触れて、その度に私は
反応してしまう。

「…んっ……」

 気付くと、左手が乳首を捏ねくり回していた。レンは私の弱いところを同時に攻め
て来る。そんなのに抵抗なんて、できるわけがない。

「…んんっ…ふ…ぅん…」

 陰核をくりくりと弄り始めたころには、私のそこはお湯の中でも分かるくらい濡れ
ていた。指先に粘り気のある愛液が絡み付く。それを陰核に擦り付けながら、膣へ指
を潜り込ませる。最初は1本。そのうちに、それだけじゃ足りなくなって、もう1本。
内部にお湯が入って来て、それさえも刺激となっていく。

『声、聴かせてよ』

 ここにはいないレンの声が頭の中で再生される。同時にレンがそうするように、陰
核を潰すように摘んだ。

「あああっ!!」

 浴室に響いた声が大きくて、私ははっと我に返った。…一体、今、私は何をしてい
た…?理解する前に頭に血が昇っていく。こんな、風呂場で…ひとりで、なんて…。
 完全にイってしまう前だったが、冷静になった状態では続きなんてできるわけがな
い。まだ下腹部が切なく疼くけれど、私は慌てて風呂から上がった。

369:レンメイ(3/7)
08/11/27 02:07:24 Z0yexRoa
「……なに、してんのよ…」

 部屋に戻ると、悩みの元凶がベッドの上で丸まって、すやすやと寝息を立てていた。
寝ている姿はまるで無邪気な子どもそのもので、私はさっきの自分を思い浮かべて恥
ずかしくなる。イク直前で行為をやめたからなのか、それだけで下着が濡れたのが分
かった。

「………早く、部屋に帰らせないと」

 レンの身体を揺すりながら名前を呼ぶ。

「レン、起きなさい!寝るなら、自分の部屋で寝なさいよ」

 よほど疲れているのか、どれだけ揺さぶってもレンは目を覚まさない。すやすやと
眠っている姿は、可愛い弟そのものだ。他の家の『鏡音レン』はこんな感じなのだろ
うか。元気で、ちょっと意地っ張りで、『MEIKO』を姉のように慕って…。
 何故か、ちくりと胸が痛んだ。

「もう…っ!」

 普段ならそのまま寝かせておくこともあるけれど、今は無理だ。
 だって、身体が熱い。これは、入浴していたせいじゃない。まだ、興奮が収まって
いないのに。今だって、このままレンと…。

「…もう、バカ…っ」
「誰が?」

 聴こえるはずのない声が聴こえ、私は思わず固まった。さっきまで目の前で眠って
いたレンが、目を開いてこっちをじっと見ている。何も言えない私を見て、にっこり
と笑った。

「な、なんで……」
「寝たフリでもしてれば、メイコ姉がキスとかしてくるかなーって思って」
「…ね、寝たフリ!?」
「うん。結局してくれなかったけどさ」

 悪びれずに、しれっとレンは応える。

「で、誰がバカなの、メイコ姉?」

 レンは、笑顔のまま無邪気に問い掛けた。こうやって年相応のように見えるときは、
何かを企んでいるときだ。

「あ、あんたに決まってるでしょ!寝たフリなんかして…」
「だって、さっきメイコ姉、オレから目を逸らしたでしょ」
「そ、れは…」

 やっぱり、気のせいじゃなかった。その事実にほっとすると同時に、私を見ていた
ことなんて嘘のように椅子に座っていたレンに対して、妙なむかつきを覚える。

370:レンメイ(4/7)
08/11/27 02:07:55 Z0yexRoa
「目を逸らしたのは、悪かったわよ…でも…」
「どうせ、メイコ姉はあの場でオレに問いつめたりしないだろうと思って、部屋に来
たんだよ。いけなかった?」

 ここで、ダメと言わなきゃいけないのに、何故か言えない。むすっと黙った私を見
て、レンは機嫌をよくしたようにくすくすと笑う。立ち尽くしたままの私の腕を引き、
ぎゅっと抱きしめられる。

「もう、レン!明日も朝早いんでしょ!早く寝なさいっ!」
「明日は1週間振りに休み。…明後日からまた怒濤だけど。だから、充電させてよ」
「じゅ、うでん…?」
「そ。疲れてるし、眠いけど…それ以上に、メイコ姉が足りないよ。…メイコ姉もそ
うでしょ?」

 …え?

 はっとしてレンを見る。レンは笑顔のままで、何を考えているのか分からない。

「聴こえちゃったんだ」

 それだけで、全てを理解した。まさか、聴こえていたなんて…!一気に頬が熱くな
る。恥ずかしくて、顔から火が出そうだ。
 レンの腕から逃げ出そうと身体を捩らす前に、ベッドに押し倒された。そのまま、
パジャマ代わりのショートパンツと下着をずりおろされる。風呂場での中途半端な行
為のせいで、既にぐちょぐちょの割れ目にレンの指が触れた。

「れ、レン…!」
「すごい、ぐちょぐちょだよ、メイコ姉」
「やっ、ああ…っ!」

 昂っていた身体は、焦る気持ちとは裏腹に刺激を喜んでいた。レンの指が秘裂を往
復するたびに、ぬちゅぬちゅと水音がして耳を塞ぎたくなる。やめさせようと、伸し
かかるレンの肩を押すが腕に力が入らない。私は喘ぎまじりに拒絶するしかなかった。

「や…んっ…やめ、て……あぁんっ!」

 Tシャツの間から侵入した手が、固くなった乳首を乱暴に摘む。痛いはずの刺激す
ら気持ちよくて、愛液がどろっと零れるのが分かった。やめて欲しいのに、こんな風
に反応してしまう自分が嫌だ。
 悔しくて悔しくて、目尻に涙が浮かぶ。映ったレンの表情が、確かに笑っているは
ずなのに、何故か泣きそうに見えた。

「すごいねメイコ姉、ひとりでして、こんなに濡らしてたんだ」
「ち、ちが…っ!」
「マスターのこと考えて?それとも、別のこと?」

 ぽろっと零されたレンの言葉に、思考が停止する。…なんで、ここでマスターが出
てくるのよ。
 呆然とレンを見る。レンは、「図星?」と呟いて、つらそうに眉を寄せた。
 ……ひょっとして、レンはまだ私がマスターのことを好きだと思っている?

371:レンメイ(5/7)
08/11/27 02:08:24 Z0yexRoa
 確かに私は、マスターが好きだった。私はVOCALOIDで、マスターは人間で、叶う
はずのない恋だと分かっていたけれど、好きだった。でもその想いは既に消化して、
過去のことだ。それは、レンがいたからというのが、大きいだろう。
 そう思うとだんだん目の前のレンに対して、腹が立ってくる。レンは、私がマスタ
ーを好きなまま、レンと身体を重ねていたと思っていたのだろうか。確かに最初は流
されたかもしれない。でも、そんな簡単じゃない。だって、今の私は…。

 バチッ

 両手で、レンの両頬を叩いた。

「…メイコ姉…?」

 目を見開いて、レンは動きを止める。何故叩いたのか、理解していないようだ。腹
が立つ。むかむかと胸の奥から込み上げる苛立ちを、そのままレンにぶつけるように
叫んだ。

「マスターじゃないわよ!…あんたのこと考えてしてたに決まってるでしょ!?」

 …後で考えたら、ものすごい台詞を言っていたことになる。でも、私は言わずには
いられなかったのだ。
 鳩が豆鉄砲くらったような顔をして、レンはじっと私を見ていた。

「…うそ……」
「嘘なんかじゃないわよバカ!」

 もう一度、今度は軽く、レンの頬を叩く。ぺち、という音が私の部屋に響いた。レ
ンは、まだ固まったままだ。

「………レン…?」

 名前を呼んだ途端、痛いくらい強く抱きしめられた。レンのどこにこんな力がある
のだろうか。苦しいはずなのに、何故か心地いい。

「…………メイコ姉」
「何…?」
「オレ、メイコ姉のこと好き。すっげー、好き」

 企みとか、そんなものない、混じりけのない笑顔でレンは言う。純粋に、その気持
ちが嬉しくて、頬が赤くなるのが分かる。私は何も言えずに、ぎゅっとレンの背中に
自分の両腕を回した。

「……それから、ごめん」
「え?」

 言われたことの意味がよく分からない。こんな風に性急にことを進めたこと?それ
とも、マスターのことだと勘違いしていたこと?瞳でそう問い掛けると、レンは小さ
く首を振った。

372:レンメイ(6/7)
08/11/27 02:10:52 Z0yexRoa
「それもだけど…ごめん」
「え、きゃっ…ぁあああっ!」

 不意に右足を持ち上げられ、一気にレンのものが突き立てられる。十分に潤ってい
たそこはレンを難なく受け入れる。頭の中が真っ白になり、膣内がひくひくと痙攣す
る。私は入れられただけで、軽くイってしまった。
 それでもレンはやめようとしない。律動が始まり、無理矢理意識を戻される。

「や、レン…っ、ああっ、だ、だめっ、ま、まだぁ…!」

 イったばかりで敏感になっている身体に、この刺激は強すぎる。腰を打ち付けられ
る度に意識が飛びそうになるが、動きは止まらないので余韻に浸る事すら出来ない。
肉がぶつかり合う音と、ぐちゃぐちゃという水音がいつもより大きく響いて、さらに
興奮を高めていく。

「ひゃ、ぁあ、あっ、あぁン、ああっ」

 今日の行為はいつもより激しい。それは、一週間ぶりというせいなのか、それとも
私の言葉が原因なのか。分からないけれど、生理的に浮かぶ涙で滲んだ視界に映るレ
ンの姿は、いつもより余裕がないように見えた。
 片手がぎゅっと強く絡められる。ピンと張りつめた陰核をレンの指が擦りあげ、私
は自分でも驚くくらい高い声を上げた。

「ひぃあああっ!!」
「メイコ姉…メイコ姉…っ!」

 唇を求められ、私もそれに応える。レンの舌が私の口腔内をなぞり上げ、私もレン
の舌裏を舐める。

「ふ…ぅん…っ」

 貪るようなキス。お互いの唾液が混じり合って頬を伝い、シーツに染みを作ってい
く。その間もレンの動きは止まらない。片足をぐっと肩に押し付けられ、さらに奥を
責め立てられる。

「ああっ、はぁあっ、あぁッ!」

 脚がぶるぶると震える。だんだんと何も考えられなくなり、快感に全てを委ねそう
になる。繋いだ手を強く握り、私はレンの名前を何度も何度も呼んだ。

「あっ、ああっ、レン、レンっ、レン…っ!」
「メイコ姉…ッ!」

 一度抜けそうなほど引き抜かれ、一気に奥まで挿入される。身体がびくびくと震え、
膣内が収縮してレンのものを締め付ける。最奥に吐き出されるものを感じながら、私
は意識を手放した。

373:レンメイ(7/7)
08/11/27 02:11:40 Z0yexRoa
 実際、気を失っていたのは数秒だったのだろう。隣にレンが倒れ込んだ衝撃で私は
目を覚ました。

「メイコ、姉…」

 荒い息でレンが私の名前を呼ぶ。未だ繋がれた手に、きゅっと力がこもった。朦朧
としながら視線を動かすと、レンは普段のような作りものでない、心から笑っていた。

「好きだ……」

 それだけ言って、目を閉じた。じきに規則正しい寝息が聴こえて来る。ここ1週間
朝から晩まで歌いっぱなしで、そんな身体であんなに激しい行為をしたのだから、眠
ってしまっても仕方ない。
 後処理をしたくても、レンの手は私の手を握ったまま離れない。無理矢理剥がすこ
ともできるけど…そうはしたくなくてそのまま、レンの身体に身を寄せる。
 レンが起きたら、自分の気持ちを言おう。
 そう心に決めて、閉じられたレンの瞼にキスをした。


END

読んで頂き、ありがとうございました
まだ同設定のレンメイ書きたいと思いつつ、
この話でのがくリンものも書きたいと思ってます

374:名無しさん@ピンキー
08/11/27 02:40:24 OG3P/JJW
>>373
うひあっはーー―!!!!
GJ!エロい!可愛いしエロい!エロいい!!GJ!!

375:名無しさん@ピンキー
08/11/27 03:15:51 ZQ00Qfyf
>>373
GJ!
イケレンかっこいいな
がくリンにも期待!

376:名無しさん@ピンキー
08/11/27 05:27:19 xMsFObOg
勢いで書いたのを投下

注意
・レンミク
・リンは名前だけでる
・ぬるぬるの暴力表現有
・同じくぬるぬるの吐瀉表現有
・エロくない

ダイジョブな人だけ見てね(´・ω・`)

377:レンミク:いちばん(その1)
08/11/27 05:50:34 xMsFObOg
レンの特別はリンだ。
いつまで続くかわからないレンの生涯で、何よりも誰よりも優先すべき重要な存在。
レンの一番特別はリンだ。
それでも、





(リン、今何してるだろ…)

目の前でふわりと揺れる長い髪。
朝からのいらいらとした気分で、その緑に呼び掛ける。

「ミク姉」
「え…?、あ、っ…!」

振り向いた彼女の細い首を掴み、掌に喉の震えと柔らかさを感じながら、壁に押し付けた。

「…いっ、レンちゃ…、ぁぁああぁ!」

怯えたような顔をする彼女を苛立ちのまま床に叩き落して、投げ出された白い腕を強く踏む。
そうして上がった高い声に、少しだけ気が晴れた。



今家には、レンと目の前の彼女しかいない。
メイコとがくぽはそれぞれの全国ツアー。
actの二人は泊まりの仕事。
リンとカイトはPVの撮影で海へ行っている。
だから、二人きり。
そしてそれが、レンの強い苛立ちの原因だった。

(こんな時期に海なんて…風邪でも引いたらどうするんだよ)

大体、仕事の為とは言え、リンと引き離されている状態というものは、レンにとって不快以外の何ものでもなかった。
リンの様子や体調が気に掛かるし、リンは本当に可愛いから、危険な目に遭っていないかどうかだって心配になる。
今回は兄が側にいるから大丈夫だとは思うのだか、そもそも自分達は互いに離れてはいけない存在なのだ。
片割れと引き離され、その上、よりにもよって、この彼女と二人きり。

(何の嫌がらせだ)

「あぁあ…!い、た…いた、痛いよ…」
「うるさい」

自分で至った考えが先程の晴れ間を覆っていくのがわかって、腕を踏み付けたままの足に更に体重を掛けた。
力無く頭を振る彼女に冷たい言葉を浴びせると、こちらを向いた瞳が悲しみに濡れる。

「…っ」

乱暴な想いが背を這い上がって、彼女の腹を蹴った。

378:レンミク:いちばん(その2)
08/11/27 05:51:23 xMsFObOg
随分と前から、レンは何と無くこの緑の姉が嫌だった。
癪に障るのだ。
彼女の言葉が、仕草が、レンを逆撫でる。

(むかつく)

「…、ぐっ!」

あれは何時のことだったろうか。
リンと、メイコとカイトと、テレビを見ていたのだ。
テレビを見ながらリンは取り止めの無いことを喋って、それにレンは返事をしていた。
他ならぬリンが話すことなのだから、取り止めの無いことでもレンにとっては大切なことだ。
そうしている時に稼ぎ頭であるこの彼女が仕事から帰ってきて、一緒にテレビを見出した。
そこでレンは、初めて、リンと会話をしているのにリンに集中していない己がいることに気付いたのだった。

(むかつく)

「げほっ、あ…っ」

それからは彼女の一挙一動が気になって、気に障って仕方がなかった。
同時に、自身がリンのことを考えなくなっていくのがわかって、レンは酷い焦燥感に駆られた。
レンは、リンのことを考えなくなっていく。
リンが側にいるときは疎か、リンと離れているというレンにとって異状とも言える時でさえ、レンはリンのことを考えなくなっていく。
今迄そんなことは起こらなかった。
今迄誰も、入ってきたことなど無かった。

(むかつく)

「いた、」

現に今だって、リンのことを考えていたはずなのに。

(むかつくむかつくむかつくむかつく)

「う…、あ」

何もかもむかつく。
何もかも許せない。
五線を撫でる指先も、
照れて目を伏せる様子も、
姿勢悪くぺたりと床に座る姿も、
ネギを与えた時の蕩けそうな顔も、
何より汎愛なその心も、

「レ…ちゃ…、」

レンちゃんと己を呼ぶ、幼いような歌声も。

(むかつく…!)

堪らなく腹が立って、ゾクゾクするのだ。

379:レンミク:いちばん(その3)
08/11/27 05:52:23 xMsFObOg

「う、ぇ…!」

激情に飲まれて一層強く蹴りを入れると、緑は激しく咳き込みながら液状の内容物を吐いた。
その独特の匂いが辺りを包む。

(夕飯の前でよかったな)

むせる彼女を眺めながら、流石に固形のはあまり見たくないな等と些かずれたことを考える。
俯く顔が気に食わなくて、髪を引っ張って上げさせた。
ボロボロ泣いて、苦しいのだろう、細く荒く息を吐く。
その動作に心が奪われるのを感じながら、彼女の前に屈み込んだ。

「…レ、ンちゃん…?」

暫く見詰めていると、訝って名前を呼んで来る。
心配そうに揺れる声にどうにもしがたい衝動が込み上げて、汚れたままの唇に噛み付いた。

「んんっ…」

生臭く吐きそうな味がする。
それに、こんなにも興奮するなんて。



初めて彼女に暴力を振るい、口付けた日を思い出す。
あの時もこの声は、心配そうに揺れていた。
あれは、何時のことだったろう。





レンの特別はリンだ。
いつまで続くかわからないレンの生涯で、何よりも誰よりも優先すべき重要な存在。
レンの一番特別はリンだ。
それでも、ミクが一番になる時が間違いなくある。





戸惑っていた彼女の掌が、あの時と同じようにレンの髪を梳き、背を撫でる。
その事実に余計に興奮して、溢れて来た唾液を、啜った。



380:名無しさん@ピンキー
08/11/27 14:40:42 7HswAX0w
レンフィーバーだなぁ。
>>367
レンメイなのにイケレンか…GJ!ご馳走様。
しかし自分はがくぽのために麻婆茄子作ってるリンに激しく萌えた!がくリン期待してます。

>>377
うあああ切ないなぁ…GJ!
リンは大丈夫だと思うからミクに優しくしておやりよ、と言いたくなる…
そしてミクの優しさに泣ける…
続きあるなら読みたいです。

381:名無しさん@ピンキー
08/11/27 16:40:45 njDZcpjR
>>376
こういうレンミク好きだなあ。なんか文章がエロイ。GJ!

382:名無しさん@ピンキー
08/11/28 08:50:01 I4iL+nl3
エロって書くの難しくないか?

383:名無しさん@ピンキー
08/11/28 08:58:47 FjLqfR6n
>>382
エロだから難しいとか簡単だとかは無いと思うが。
得手不得手はあるだろうけど。

384:名無しさん@ピンキー
08/11/28 19:37:04 bR+rx6XX
>>382
セクース経験あるかないかで結構差が出るんじゃないか?


385:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:10:45 I09ZXmUj
慣れですよ慣れ

386:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:23:30 lkWct67+
人を殺さなくても殺人シーンは書けるんだぜ?

387:名無しさん@ピンキー
08/11/28 20:56:53 lg/XpYju
リン→顔射
ミク→外出し(腹の上にぶちまけ)
メイコ→パイ射or挿入時に暴発
カイコ→中出し

が似合うと思う
あくまでも個人的好み

388:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:26:41 PwZmgdDy
ミク→監禁、調教
メイコ→搾乳、パイズリ
リン→フェラスマタ

389:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:45:46 1sLyRK7i
kaikoの黒い服にケフィアをぶっかけたい。

390:名無しさん@ピンキー
08/11/28 23:59:41 ZSxpBPBp
メイコ「んっ、どう…?カイト…あたしのお酒美味しい…?」
カイト「美味しいよ…じゃあ、次はめーちゃんに俺のジャイ●ントコーン舐めて貰おうかな」
メイコ「ふふ、もう溶け出してる。ちゃんとしまっとかないからよ」
カイト「早くめーちゃんにくわえて欲しくてさ」
メイコ「全くもう、ホントだらしないんだから…バカイト」



リン「ほらあ、レンのバナナ、ちゃんと皮剥かないと食べれないよ?」
レン「リンのちっちゃなミカンだってまだ皮被ってるじゃねーか」
リン「んー、じゃあ剥き合いっこしようよ」
レン「いいけど、もう汁溢れてきてるぞ、リン」
リン「あっやだぁっ、そんなに強く摘んだらもっと染みちゃうっ」



がくぽ「ミク殿、拙者の茄子はもう収穫時のようでござる」
ミク「はい…私のネギも……ってあれ?ネギ、ネギ……えーと、えーと」
がくぽ「…無理して言わずともいいのだぞ?」
ミク「うっ、うわーん!!■■■からネギを挿しちゃうぞ!」
がくぽ「ちょ、ちょっと待アッー!」




ネギが思い付かなかった

391:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:28:39 gvMj5R1Y
ナイスとしか言いようがないww
ミクかわいいけどがくぽ哀れw

392:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:37:41 QBpgHmP8
>>156-165の続きを投下させていただきます。

・バンド物設定
・マスター×リン欝エロ展開あり、人によっては避けたほうが無難かも

393:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:38:19 QBpgHmP8
『おバカロイドの音楽隊・3』



―――温かいシャワーが、穢れたわたしの体を表面『だけ』きれいにしていく。
三日ぶりにまともに体を綺麗にできて、すっきりするかと思ったけど、
いくらスポンジでこすっても、あの気持ち悪い感触が頭から離れてくれない。
さすがにこすってたところが赤くなってきたし、いい加減にシャワーは止めて脱衣所へ出た。

セーラー服のようなデザインのいつものコスチュームと、頭の大きな白いリボンを付けた。
鏡の前には普段と何も変わらない、当たり前の『鏡音リン』の姿が映る。
なら、服も何も着ていなかった今までのあの出来事の間は、わたしはあの男の人たちに何だと思われていたんだろう。
ただの女? ただの穴? それとも……なんて考えていたら、吐き気がしてきた。
脱衣所の洗面台に思いっきり吐いた。変な液しか出てこなくなるまで、ずっともどしていた。


一人じゃつらい。レンに会いたい。


気がつくと、わたしは大きなフードの付いた黄色いパーカーを着て、街をさまよっていた。
メイコねーさんの制止を無理に振り切ってでも、わたしはレンに会いたかった。
賑やかな通りを歩いていると、何だか人だかりがある店の前で足が止まる。

「……ここは」

この街では老舗のライブハウスだった。
もしかしたら……と言う思いをこめて、そこへ足を進めてみた。
タバコと香水の香りがキツイ人たちの横をすり抜け、わたしはロビーに続く階段を下りる。
階段の途中にはベタベタとフライヤーが貼ってあったから、わたしはお目当てのバンドの名前を目で追う。

「あった、これだよね? 『Idiot-ANDROID』……」

いくつかバンド名が続く中に、その名前があった。
半年以上前に家出をしたレンがボーカルをやってるらしい。何だか人気もけっこうあるんだとか。
ロビーの扉はしっかり閉まっているはずなのに、中からは大きなギターの音と歓声が聞こえる。

「入るの? 入らないの?」

入り口の受付にいた、包丁みたいな形のヘルメットの小さな女の子に声をかけられた。
ギロッとした目で、わたしを睨んでくる。

「……いくらですか?」

少し怖かったけど、それ以上何も言ってこないから、わたしから声をかけてみた。
すると恐竜の手のようなグローブを付けた手が、Vサインを作る。きっと2000円だと言いたいんだろう。
わたしは、女の子から言われた金額のお札をポケットから出して手渡し、
代わりに、もぎられた半券を渡されたから、それをポケットに押し込める。

「今は……時間的に、『Idiot-ANDROID』のはずだから」

大きな防音ドアを開けて中に入ろうとするわたしの背中に向かって、女の子はそんな事を教えてくれた。
わたしは振り向きもせずに、熱狂と歓声と歪んだ音と虹のような光が飛び交うホールの中へ飛び込んでいった。



394:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:38:54 QBpgHmP8
「―――One、Two、Three、Four!!」

最近ライブ用のコスチュームを一新したアンが、スティックを鳴らしながら高らかにカウントを取る。
見た目のイメチェンに積極的で、もう『SweetAnn』と言うよりは『甘音アン』って言ったほうがいいんじゃないか?
そんなアンのスネア一発で、一気に僕らの心の中のエンジンに火が入る。
テトさんが最初っから歪ませてスラップしてるもんだから、がくぽ君は、顔色こそ変えないものの演奏がいつもより攻撃的だ。
幾ら仲間とはいえ、ステージに上がると『俺が! 俺が!』の個性のぶつかり合いになってしまう。
さてと。僕も負けてられないから、マイクを構えるとしましょうか。

僕らの出番が始まって何曲か歌っていると、お客さんのダイブが始まった。
最初はびっくりしていたこの行為も、慣れてしまえばどうって事は無い。
怪我されるのはゴメンだけど、モッシュやダイブもライブの楽しみ方の一つだし。
お客さんの一人が、跳ねる群集の波の上を文字通り泳いでいる。
今日ダイブした子は、どうやら僕と同じくらいの年っぽい。
パーカーのフードを深く被ったその子は、徐々に僕らのステージに近づいてくる。

(……………?)

ステージ前のフェンスをも乗り越え、その子は僕の目の前に落下してきた。
その足元にちらりと目をやると、僕のブーツにとてもよく似たデザインのものを履いている。
おお、これは僕のコスプレってやつか?
その子は上手く受身を取ったらしく、そのまま僕の前に立った。

「レン」

立った瞬間にフードが取れる。そこから現れた顔は、僕の顔と瓜二つだった。
そりゃそうだ。だって目の前の子は、僕とは双子なんだから。

「リン、どうして……?」

がくぽ君のギターソロ中でちょうど歌ってなかった事もあって、
僕はヘッドセットの送信機のスイッチを切って、いきなり現れたリンに小声で話しかけた。
すると、



パチン



「えっ……!?」

リンは、急に僕の頬に平手打ちをかましてくれた。
あまりに突然の出来事に僕は目を丸くしながら、改めてリンに目をやると、
リンはなぜか泣いていた。

「……ちょっと」

「えっ、えっ……ちょ、おいリン……!?」

リンは目に涙を浮かべながら、僕の袖をぐいっと掴んで、僕をステージ横へと引っ張った。
なんだろう、普通ならリンに腕力で負けるなんてありえないんだけど、
今日のリンは腕力以外の何かがあるようで、全く歯が立たなかった。
ステージからは、いきなりボーカルが連れ去られたステージに怒号が飛び交っている。
そのヤジを耳にしながら、僕はギターさえ持ったままで、リンに裏まで引きずられていった。



395:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:39:37 QBpgHmP8
楽屋のある通路の先、その行き止まりには物置きがある。
僕はリンにそこまで連れて行かれ、そこでやっとイニシアチブを握った。
壁が壊れるくらいの勢いで、両手で壁をバンと叩き、リンを腕の中に追い詰めた。

「……何で邪魔するんだよ」

リンは一瞬ビクンと振るえたけど、その後は泣いたり騒いだりすることもなく僕と目を合わせる。
その目が……逆に怖い。何かを抱え込んでいて、今にも決壊しそうな感じ。
でも、そんな細かい事まで今は考えている場合じゃなかった。

「VOCALOIDにとっての『歌う事』が、どれだけ大事か分かってるのか?」

いつでもどこでも、歌う時は真剣勝負。
それが、現代技術の粋を集めて作られた僕らVOCALOIDの使命であり、誓いだったはず。
なぜ、リンはそれを邪魔するのか。

「歌ってないVOCALOIDなんて、ただのオモチャじゃないかっ!!」

唾を飛ばしながら、僕はリンにセリフを吐き捨てた。
タバコのヤニやら何やらで壁が小汚くなった通路に、僕の声がビリビリと響く。
リンは僕の罵倒を聞いてうつむき、そのまま目を合わせずに何かを話し始めた。

「……ね、わたし……も……ちゃ……」

「何だよ、はっきり言ってよ」

小声で、しかも震えながら話すリンの声を最初は聞き取る事ができなかった。
もう一回問うと、リンが頭を上げ、僕に向かってもう一度声を絞り出す。
少しだけリンの声のボリュームが上がって、今度ははっきりと聞きとれた。

「レンが居なきゃ、わたしなんてただのオモチャだよ」

「え?」

「……あんなマスター、もう死んじゃえばいいんだ」

今までの元気で活発なリンのイメージからあまりにもかけ離れた姿を目にして、僕は戸惑っていた。
僕が家出をしてからの間に、リンに何があったのだろう?
とにかく、何か聞かなければ始まらない。

「リン? どうしたんだよ……?」

「歌わせてくれないマスターなんて、もう……」

「……何だって?」

訳が分からないけど、深刻な問題があることだけは感じ取れた。
僕は壁についた手を戻して、リンの話に集中する事にした。
ギターも邪魔だったし、肩から外して壁に適当に立てかけた。

「……マスターが、最近歌わせてくれなくなったの」

「忙しいとか?」

「ううん、単純に……飽きたんだって、私達に」


396:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:40:11 QBpgHmP8
なんて奴だ。さすがクソッタレマスター。
でも、幾らなんでもリンの落ち込み様と変わり様はひどすぎないか?
そんな僕の疑問をよそに、リンは話を続ける。
―――そして、聞いた後で後悔した。

「で、この前……三日くらい前にね、『新曲出来たからスタジオに入ってくれ』って言われたんだ」

どんどんリンの顔色が悪くなっていく。
声のトーンもいよいよ下がり、聞いているのが辛くなるほどに心に刺さる。

「スタジオに行ったら、マスターの他に知らない人が5人くらいいてね」

嫌な予感がする。
待ったリン。もう言わなくていい。
と言うか止めてくれ!! そんな事考えたくない!!

「マスターが『これからは声じゃなくて、そのルックスで稼いでもらおうか』って言って、わたし……無理矢理床に」

「もういいよ喋らなくてっ!!」

リンがみなまで言う前に、ついに僕は大声を出して、リンの声を遮った。
いくら鈍感でもヘタレでも、そこまで言われたら察しがつく。
と言うか、これ以上喋らせたらリンの嫌な記憶を掘り起こしてしまいそうで、ぞっとした。

「……くそっ!! 何でだよ、っ……!! くそっ、くそぅ……っ!!」

そんな言葉が、意識しなくても出てくる。とめどなく出てくる。
リンから聞いた話は、あまりにも辛かった。

「……ごめん、本当はわたし一人で何とかしなきゃって思ってたんだ」

リンは目をギュッと閉じ、その嫌な記憶に怯えるかのように自分を抱きしめる。
肩が震え、段々とリンの視線が下がっていく。

「でも、今日ふらっとここに来て、ステージで楽しそうに歌ってるレンを見てたら何だか腹が立ってきて、それで……」

リンの足元に、ポタポタと液体っぽい物が落ちている気がする。
この状況だし、リンの涙で間違いないだろう。
なんて事だ。まさかこんな事になるなんて、家出した時は思ってもいなかった。

「っ!? レン……!?」

思わず、僕はリンを抱きしめてしまった。
一番辛い時に傍にいてやれなかった。情けなくなってくる。自然と涙が出てくる。

「ゴメン、ゴメンよ……リン……っ!!」

「レン……」

こんな事で許してもらおうとか思ってるわけじゃないけど、謝らなきゃならないような気がした。
何とかしなきゃとは思うけど、でも何も出来ない。
こんなに自分の無力さを感じるなんて。
リンを抱きしめながら、僕はそんな感覚に打ちひしがれていた。


397:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:40:45 QBpgHmP8
「……ねぇ、レン」

「何?」

「……キス、して欲しいんだ」

「……………!?」

「お願い、何も聞かないで」

僕の腕の中のリンが、いきなりそんな事を言い出した。
幾らなんでも双子同士だぞ……とは思ったものの、他でもないリンの頼みだ。
僕が出来ることなら、何だってしてやりたい。
戸惑いは有るけど、僕はリンの体にそっと手をまわし、ゆっくりと引き寄せる。

「……ん、っ」

「うぁ、ん……ぅ……」

軽いキスくらいのつもりでいたら、リンの方は妙にキスが長い。
僕はリンに合わせて、しばらくの間キスを続ける。
その内、リンは僕の唇をこじ開けるようにして舌を入れてきた。

「ん、っ……う……」

これもあのクソマスターに仕込まれた物だとしたら? そんな考えが僕の頭をよぎる。
僕の口の中を妙に丁寧にまさぐるリンの舌の感触を感じると、
気持ちよさとは裏腹に、嫌な事ばかり浮かんでしょうがない。

「……………く、っ」

キスだけじゃない。リンの体自体も、きっとあのクソッタレに毒されてるんだ。
この小さめな胸も、ショートパンツに隠れている股間も。
そう考えると何だかムカムカしてきた。許せない。

「あ、っ……!? レン……っ!?」

キスで体が火照ってきたのも相まって、僕はリンの体を直接チェックしようと思い、
リンの服の中に手を滑り込ませてみた。

「ちょ、っ……!! あん……」

これで手先にぬるりと精液が付こうもんならどうしようかと思ったけど、
さすがにそんな事は無く、リンの肌はスベスベそのものだった。
ただ、さっきのモッシュやらダイブやらの人波に揉まれたせいで、少し汗ばんでいる。

「や、ぁ……っ!! 何、するの……? んぅうっっ……!!」

リンの口を改めてキスで塞ぎながら、僕は手をリンのショートパンツの中にも入れていく。
きっと、こっちも……なんだろう。
このまま、リンの体を全て僕が染め直してやろうか……? なんて考える。
下っ腹をさすり、そのままリンの下着へと手をかける。

「く、あぁっ……!!」


398:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:41:19 QBpgHmP8
リンがうめき、唐突に体を引いた。
ドンと音を立てるほどの衝撃が壁に伝わったせいで、
壁に立てかけてあったギターがガツンと音を立てて倒れた。
その瞬間、

「……あ、っ」

物陰から何か声がした。
廊下に無造作に積み上げてあるダンボールの辺りが怪しい。
目線を移すと、赤いくるくるヘアーらしき物が揺れている。
間違いない。僕はリンから慌てて手を離し、物陰目がけて呼びかけた。

「テト、さん?」

「―――っ!!」

テトさんが、恐る恐る物陰から姿を現した。
自分のベースをとても大事にしてたテトさんの事だから、きっとギターが倒れたのが気になったんだろう。
僕自身はそんな事気にして無いって言うのに。むしろ傷がロックっぽくて歓迎なのに。

「見てた?」

「……ごっ、ごめんっ!! 覗き見してごめんっ!!」

僕が話しかけると、テトさんはあわあわと取り乱した。
そのまま僕に向かって頭を下げたかと思うと、テトさんはライブハウスの出口へ駆けだす。
制止する声を出す間もなく、テトさんは僕らの視界から消えてしまった。
そして、遅れて物陰から出てきた二つの影。

「……アン、がっくんも……?」

「すまぬ、我等の出番が終わって楽屋に参ったら、騒がしかったものでつい……」

「Sorry……デモ、ふたりが心配だったんデス」

ばつが悪そうにもじもじと出てきた二人に、僕は怒る気が失せてしまった。
というか、リンにあんな風にもぞもぞやってる所を見られてしまっては、何だか恥ずかしい。

「話は聞かせてもらったぞ。レン、リン」

「Son of a Bitch!! キミたちのMasterは何てことを……!!」

アンもがくぽ君も、心から心配してくれているみたい。
とは言え、この状況で二人にどんな言葉を返せばいいのか、どんな表情をすればいいのか分からない。
僕とリン、がくぽ君とアンの4人の間に、変な沈黙が流れる。
誰かに、この状況を打破してもらえたらいいのに……と思っていたら、今度は別の足音が聞こえてきた。

「え、カイト兄に、メイコ姉……?」

僕の『家族』である二人を、僕は久しぶりに見る。
二人とも、いつものお決まりの格好だったからすぐ分かった。
ただ、二人との距離が近づくにつれて、何だかおかしい事に気づいた。
二人の服は何だかくたびれて汚いし、何よりも、カイト兄の服や拳がなぜか血だらけだった。
いったい、何があったんだろう?


399:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:41:56 QBpgHmP8
「……リン、一応事後処理がひと段落ついたわ」

「……そっか、もうついたんだ」

リンとメイコ姉が何やら話をしている。
でも、当然僕は何も分からない。

「話が掴めないんだけど、どうしたの?」

僕が聞くと、メイコ姉の横からカイト兄が出てきて、何やら目配せしている。
最初の方のメイコ姉は、驚いたり首を振っていたりしたけど、カイト兄の無言の説得に折れたらしい。
コクリとメイコ姉が頷いたのを合図に、カイト兄は口を開いた。

「レン、マスターが……逮捕されたんだ」

「えっ……?」



メイコ姉とリンは仮宿のビジネスホテルへ行き、
僕はカイト兄と二人で、自分の家へ久しぶりに戻ってきた。
玄関先に張り巡らされた『KEEP OUT』と書かれたテープをくぐり、家の中へと入っていく。

何だか血の跡があったり、家具が滅茶苦茶になっていたりして怖い。
食器や調味料が散乱したダイニングに、変にえぐれた廊下の壁紙。
まるで殺人現場にでも紛れ込んだかのようだ。

「リンの事は、さっき言ったとおりだよ」

「……うん」

ギシギシと音を立てて階段を上がりながら、カイト兄は僕に話しかけてくる。
『レンは家族だから、きっちり今回の事を知っておいた方がいい』とカイト兄に言われて、
僕はあの後、ライブハウスから家まで直行でここまで来ていた。

―――カイト兄いわく、僕が家出した後の家は、しばらく静かだったらしい。
そりゃそうだ。トラブルメーカーのうち一人が消えたんだから。
問題は、その後のアイツだった。僕が居なくなった後から、急速に『冷めて』しまったらしい。
新曲を作る気も無く、アイツはVOCALOIDの存在意義を葬り去っていた。
その後、アイツは家の中の女性陣に手を付け始めたらしい。それでも、誰も何も言わなかった。
事を荒立てて、アイドルとしてのイメージを崩したくないミク姉。
カイト兄が居るから、何とか耐えていたメイコ姉。
そして……なかなか誰にも言えず、マスターに心も体も傷つけられたリン。

家の地下にある、完全防音のプライベートスタジオに入っていく。
ここにも『KEEP OUT』のテープがあったけど気にしない。
部屋に入るや否や、その光景に僕は絶句した。

「……………」

部屋の中には未だにイカ臭いような異臭が漂っていた。
シーツっぽい白い大きな布は、何だか黄色いシミが大きく付いている。
床には『ペペ』とラベルのついたドレッシングみたいな容器や、いわゆるバイブらしき物がごろごろと転がっている。
無造作に解かれたゴム縄と相まって、部屋の乱雑さを助長していた。
……というか、この光景を見ただけで嫌でも鮮明に想像できそうだ。
無機質な壁に四方を囲まれたこの部屋で、リンに行われたであろう出来事を。
声を枯らして泣き叫ぶリンと、それを嘲笑う男たちの姿を。


400:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:45:00 QBpgHmP8
「……ごめん、僕らが気付けなかったんだ」

カイト兄とメイコ姉が仕事で家を数日間空けている時期を狙って、
アイツは遂に、リンを商売道具にしてしまった。
リンが『三日くらい前に……』と言っていたから、三日間の間、ずっと。

「帰ってきたら男物の靴がたくさん玄関に散らばってて、何だか嫌な予感がしてね」

いつもは優しいカイト兄が、自分の体を傷つけてまで男たちを引き離そうとした。
家の至るところの荒れ模様は、その時の状況をよく表しているんだろう。
その間にメイコ姉が連絡していた警察が到着して、アイツとその仲間たちはお縄を頂戴したそうだ。

「マスター、何であんなふうになっちゃったのかな」

カイト兄が、潰れた自分の手の甲を見ながら嘆いた。

―――確かに、最後は一線を踏み外したものの、アイツも最初は僕らに優しかった。
ネタ曲が多かったのはちょっとアレだけど、それでも僕らを真剣に使ってくれていたし、熱心に僕らを世の中に発信しようとしていた。
だからこそ、ミク姉もカイト兄もメイコ姉も今ではまともに飯が食えるほどになっている。
それが、ここ半年でこんなにがらりと変わってしまう物なのか?
今まで手塩にかけて育ててきたVOCALOID達を、性欲のはけ口として、ただのモノみたいに扱えるのか?
はっきり言って信じられない。

「……人間ってさ」

「ん?」

僕は、汚くなったフローリングを見つめて呟いた。
カイト兄が反応してくれたのをいい事に、口からどんどん言葉があふれ出す。
何だか目頭が熱くなってきたけど、もう気にしない。
リンに起きた出来事を知ると、今まで考えてもいなかった事が頭の中に次々浮かんできて仕方ない。

「こんなに簡単に……昔の情熱を忘れられるもんなの?」

「それは……マスターにも何か事情が」

ミク姉はすでにVOCALOIDアイドルとして売り出している。
他のみんなはまだバラしてはいないものの、いつか正体を明かすだろう。それは僕のバンドのみんなにも言える。
―――でも、その先の未来は?

「しかも、飽きたらポイか慰み物かよ……く、っそ……!!」

そのうちに『VOCALOID』自体が忘れ去られてしまったら、どうなってしまうのだろう。
リンみたいにボロボロになるまで上っ面ばっかり消費されて、中身に興味を向けてもらえなかったらどうしよう。
それはリンだけじゃなく、カイト兄やメイコ姉やミク姉にも当てはまるし、がくぽ君やアンにも当てはまるかもしれない。
当然、僕にだってそういう可能性は有るんだ。
急に怖くなってきて、僕はカイト兄の前で思いっきり泣いた。



「何で? 何でだよ、カイトにぃ……うぅっ、うぇええぇっ……!!」


401:名無しさん@ピンキー
08/11/29 02:45:35 QBpgHmP8
以上です。
もうちょい続きます。
読んでいただいてありがとうございました。

402:名無しさん@ピンキー
08/11/29 10:04:32 xn7/QcOM
GJ
とりあえずマスターを本気で殴りたくなった

403:名無しさん@ピンキー
08/11/29 11:16:23 uNvt7IlP
本当にGJ
続き待ってる。

404:名無しさん@ピンキー
08/11/29 19:31:19 kVnqq/OQ
GJ
独特の持ち味だよな
うp主の作品好きだ

405:名無しさん@ピンキー
08/11/29 19:53:28 wI7v7g4P
いままでギャグだったから展開が斜め上だわ、面白い
バンド仲間いいやつらだなw

406:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:20:30 BA2uVYnm
KAITO、MEIKO、ミクの3P書いてみました。
へタレカイト、Sっ気のあるメイコ、処女なミク成分が含まれますのでご注意ください。



「あんっ、ああっ!カイトぉ…!!」
「めーちゃ…っく――…!!!」

皆が寝静まった夜更け。カイトの部屋の大きめのベッドの上で
カイトとメイコはいつものように身体を重ねていた。
限界を迎え、カイトはメイコの中奥深くに腰を打ちつけ、痙攣しながら互いに果てた。
はあはあと息をつき、
中でびくびくと射精される感覚にメイコはとろんとした目付きでカイトを見つめた。
「ぁ…はぁっ…中で、カイトの出てるっ…」
「うん、めーちゃんの中すごい気持ちよかったよ…」
ずるりと引き抜き、メイコは「ん、」と口をカイトに突き出してキスを求めた。
カイトはふっと微笑んでメイコにキスを落とそうとした
その時だった。

「きゃぁっ!」
「!?」

ドン!という何かがぶつかるような音と共に声が廊下から聞こえた。
驚いてドアの方を向くと微かにドアが空いていた。
メイコは急いで床に落ちていたカイトの上着を羽織って廊下を覗いた。

「ミ…ク…?」
そこにはドアの前にへたり込むミクの姿があった。
何故かパジャマのズボンとパンツを膝下まで下げたあられもない姿であった。
「あ、あ……」
ミクは口をぱくぱくとさせ、顔を真っ赤にしてメイコを見上げていた。
ほのかに上気した頬、不自然に下がったズボン。これはどう見ても…
「ミク、ひょっとしてあたし達のことずっと覗いて……」
「ちっ、違うよっ!!つい5分くらい前だもん!!あっ…―」

こういった正直なところは一体誰に似たのであろうか。
とりあえずミクを落ち着かせズボンを履かせたミクを部屋へと入れた。
(勿論カイトはパンツを履き、メイコはカイトの上着を羽織ったまま)

「お兄ちゃんとお姉ちゃんがえっちなことしてるのは前から知ってたの。
 でもちょっと前に二人の声が聞こえちゃってからわたし…我慢できなくなっちゃって…。
 それで、たまにこうやってお兄ちゃんとお姉ちゃんの声聞きながら……」
カイトとメイコは苦笑していた。
…いつの間にか覗かれていたことに全く気がつかなかったなんて。
どれだけいつも夢中だったのだろうか。いや、そんなことはどうでも良くて。

しきりにミクは股の間に手をやって何となくもじもじしており、メイコはピンと何かを思いついた。
「ねぇミク、ミクはHしたことあるの?」
メイコの質問にミクはかぁっと顔を赤らめてメイコを見た。
「え、ええっ!?そ、そんなの無いよっ!」
「ならちょうどいいわ。いい事を思いついたの。」
メイコはミクの肩をそっと抱いてカイトを見た。
「カイト。あんたミクの初体験もらってあげなさいよ」
メイコのしれっと言った問題発言にカイトとミクはぎょっとしてメイコを見た。

407:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:22:37 BA2uVYnm
「な、何言ってんのめーちゃん!!そんなの僕にしろって言われて出来るわけないじゃないっ!」
「だって可愛い妹がどこか他の男に寝取られるのは嫌でしょう?」
「そ、それはそうだけど…」
「しかもミクは今を輝くアイドルよ?売り込むために
どこかの社長さんのご奉仕をさせられる可能性だって無きにしも非ず…」
「うううっ…それは嫌だ」
「ミクはカイトじゃ不満?」
メイコは当の本人であるミクの方を向いて言った。ミクはもじもじと視線を漂わせ、パジャマの胸元をぎゅっと握り恥ずかしそうにぽつりと話し
「わ、わたし…お兄ちゃんなら…」

「ですってよ?」

(―嗚呼、眩暈が)
そうカイトは心で呟いた。

**

「ミク、まずはこいつのコレを勃たせちゃいなさい」
「う、うん…」
「うわっ!めーちゃん何するの!」
メイコは言うや否やカイトを背後から羽交い絞めにし、その隙にメイコの指令によりミクはカイトのパンツを下にずらし、カイトのそれを露にした。
ぼろりとあらわれるそれはメイコと一回コトを交えているため、まだあまり大きくなっておらず、それをミクは恥ずかしそうに、しかしまじまじと見つめていた。

「んむぅ…」
ミクは恐る恐る先をちろちろと舐めた。最初は遠慮がちに舐めていたミクであったあが、
舐めればぴくりとするカイトの反応が嬉しく、そのまま先端をくわえ込んでみた。
「…っ、う…」
恥じらいながら上目遣いに己のモノを舐める妹の姿を見て、不覚にもカイトのそれはむくむくと勃ちあがった。
「わ、ぁっ。お兄ちゃんのこれ、おっきい」
ミクは大きく立ち上がったそれを興味津々に見た。
「そうよ、これがミクの中に入るんだからね?」
「ううっ、僕もうお嫁に行けない気がしてきた…」
姉に動きを封じられ、妹にアレを舐められ、今の自分の姿はさぞかし滑稽なのだろうとカイトは思った。

段々とカイトの顔も紅潮し、息を荒げた。
ミクの口からツッ、と糸が引き、そろそろかなと言ってメイコはカイトを離しミクを後ろから抱きしめた。
ちなみにメイコも服を脱いでしまった為ミクの背中にはばっちりメイコの巨乳が当たっている。
「次はミクの番ね」

メイコはミクのパジャマを脱がせ、ブラをつけてなかった為に胸がすぐに露になる。
Bカップといった所だろうか。決して大きくはないが形のいいふっくらとしたミクの胸。
乳首は小さくて可愛らしく、恥ずかしそうに上半身を隠している。
「ふふっ、ミクのおっぱい可愛いっ」
「や、っやだお姉ちゃん……きゃっ、」
後ろからミクの胸をやんわりと揉みだした。下から柔らかいそれを揉み、乳首のほうにも手を伸ばしてきゅっと摘んだ。
「ひゃぁ、あんっ…」
堪らないといったようにミクは身をよじった。
ぴくんぴくんと動くミクの反応が楽しく、メイコの愛撫はエスカレートしていった。

「カイト、ミクのそこ慣らしてあげなさいよ。痛くないようにちゃんとほぐしてね?」
「あっ、う、うん…」
若干二人の百合プレイに目を奪われていたカイトはハッと我に返ったようにミクを見た。
ごくりと生唾を飲んで「とっ、取るよ?」と言い、胸を愛撫されているミクのズボンを下着と一緒に取り去った。


とりあえずここまで。近いうちに続きかけるかと思います。

408:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:32:06 kGuMpvNi
>>407
うはあーGJ!全裸で待ってる!

409:名無しさん@ピンキー
08/11/30 01:41:02 KM7j3Y2i
テトにはこのままエロスの餌食にならずハッピーエンドを迎えて欲しい
・・・っていうか俺の精神衛生上そうなって欲しいorz頼む・・・

410: ◆G/JDSVg/gE
08/12/01 12:19:24 xYm3wmZj
ども、鬼畜ド(ryです。

毎度の事ながらカイメイ。今回は>>304>>318の後日談です。
タイトルは「服従」です。

それではお手柔らかに。

411:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:20:49 xYm3wmZj
ひゃっ…メイコです。

今週いっぱい、カイトの言う事を聞くハメになりました…あん。
で、遠隔操作のリモコんぅっ…だめぇ、感じちゃうよぉ…んもう、カイトったら
どこからこんなモノ手に入れ、あっ…こんな事を一週間やるなんて…あたし、はぁん…
おかしく、なっちゃうよぉ…。
おまけに布地が極力少ないメッシュ素材のショーツをはかされ、恥ずかしいくらい
愛液が溢れているのが感覚・嗅覚的にわかる。
今、リビングにいるのはあたし達だけ。ミク、リン、レンはマスターに呼ばれて歌っている
からいいんだけど、もしミク達がいてこんな事したら…そう考えただけでゾッとする。
カイトは「メイコが歌っている時、リモコンは作動させない」とルールを決め、
さっきから涼しい顔をしてこちらを見て腕組んでソファに座っているんだけど、
んぅ…隠し持っているリモコンで…ぁ…もぅ…だめ…
あたしは耐え切れず崩れる様に床に座った。
「か…カイトぉ、もう…許して…」
あたしが喘ぎながら懇願すると、カイトはソファから立ち上がり、あたしの隣へ
来て優しく横抱きした。
…と、思ったらそのまま体制を崩し、二人して床に倒れ、カイトったらあたしの
秘処を下着越しに陰核をゆっくり弄りだした。
「ひゃんっ…カイッあぁんっ!」
「ほんといやらしいな、メイコは。俺を誘う匂いを出しながらこんなにびしょ濡れにして…」
カイトは涼しい笑みをあたしに見せながら執拗に弄り続ける。
「違…やあぁんっ!」
急にカイトが強めに擦りだし、あたしは呆気なくイッてしまった。
「フフッ…可愛いよ、メイコ。」
そう言って首筋、耳たぶを舐め、最後に口づけをしながらあたしの愛液が溢れる
秘処に指を入れた。
「あうっ…!」
あたしはカイトの腕の中で弓なりになると
「そんなに指を締め付けるなよ。取りにくくなる…。」


412:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:21:41 xYm3wmZj
と、奥に入っている愛液まみれの憎らしいローターを取り出した。
「はぁ、ん…」
あたしが腕の中でぐったりとしているとカイトは
「メイコ、もしかしてこれで終わったと思ってる?」
と、あたしに話しながらズボンのベルトを外し、チャックを下げる。
「もう…だめぇ…」
快楽で身体がフラフラなあたしをよそにカイトは立派な自身をあたしの前に晒した。
「メイコばかり気持ち良くなって狡いよ。俺も気持ち良くしてよ。」
そう言って自身の先端であたしの秘処をなぞる。違う体温を感じ、身体がいやらしい
くらい反応してしまう。
「ひあっ、あ、やんっ…」
こうされてしまうと、あたしはもうカイトの為すがまま。あたし達はあまりにも
身体の相性が良過ぎる。
ローターなんかより何倍も気持ちイイし、何よりもカイトと繋がっている安心感
…って、ダメ、止めてもらわなきゃ。
「だ、ダメ…はうぅ…」
言うが早いかカイトは熱い自身をあたしの中に挿入した。
「メイコの中、凄く熱いよ。溶けそうだ…」
そう言って意地悪っぽい笑みをして腰を動かし、あたしの中を引っ掻き回す。
「あひっ、あ…ふぁ、あぁん…」
あたしはもうカイトが与える快楽に震え嬌声をあげるのみ。
「ダメぇ、あっ…マスターに…呼ばれたら、はぅんっ」
「…それはそれで面白いかもね。すぐマスターに呼ばれたり、ミク達が終了時間より
早く帰ってきたりさ…。考えてごらん。ゾクゾクするだろ?メイコ。」
もし、情事直後にシャワーを浴びる暇もなくマスターに呼ばれたら…。もし、ミク達が
いきなりリビングに入ってきたら…やだ、ゾクゾクする。
「い、意地悪ぅ…はあぁ…」
「…ほんと、言葉攻めに弱いねメイコ。凄い、締め付けだ…」
カイトは切なそうな表情で激しく、優しく、あたしを支配する。
「だっだめカイトッ…イッちゃ、はあぁんっ!」
「…くっ!」
同時に絶頂を迎えた。
あたしは果て、カイトはあたしの奥に白濁した熱い欲望を吐き出した。


413:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:23:01 xYm3wmZj
「大量に出たな…」
カイトが自身を引き抜くと、秘口から彼の欲望が溢れだした。余韻を味わっているその時、
[KAITO、MEIKO、ちょっと来いや。]
急過ぎるマスターの呼び出し…二人して一気に我に返り、青ざめる。
「ち、ちょっとぉっ!どうするのよカイトッ!シャワー浴びる暇ないわよっ!」
「動くなっ!今拭いてるからっ!」
そう言ってあたしの秘処をティッシュで拭き取る。
「中、どうするのよーっ!絶対零れるわよっ!」
「これで栓しとけっ!」
「それさっきのローt(ry、やんっ…」
カイトに無理矢理入れられた。本当に栓になるのかしら?
カイトも急いでズボンを履き、ソファにかけてあったコート&マフラーを掴んだ。
「行くぞメイコッ!」
リビングを出て玄関で靴を履いてるとすれ違いにミクが帰ってきた。
「あ、お兄ちゃんお姉ちゃん、行ってらっしゃーい。」
「ミク、お帰り。」
「留守番よろしくね。」
あたし達は大急ぎでディスプレイへ向かった。
「マスター、只今参りました。」
「お呼びですか、マスター。」
パソコンから出てお決まりの挨拶。
「おう。おまいらのデュエット曲作ったから調律するぞ…グシュン。まずKAITOからな。」
「了解しました。」
早速セッティングするカイト。
「…風邪ですかマスター?」
「おう、鼻風邪で鼻水が酷くて嗅覚もダメダメでよ。酒の香りも取れないくらいだ。」
そういいながら鼻をかむマスター。失礼ながらちょっと安心した。
エッチの匂いを嗅ぎ取られちゃうんじゃないかと心配したから。
しかし鼻風邪など関係なく、馴れた手つきで素早く調律するマスター。あっという間に
ワンフレーズを作り上げた。本当尊敬してしまう。
「よしKAITO、これで歌っ…」
そこへいきなり
「すみませーん、ミクですー。」
ミクがやってきた。どうしたのかしら?
「これから唄うのに駄目だろミク?なんかあったのか?」


414:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:25:54 xYm3wmZj
カイトが聞くとミクは
「家の廊下にこんなの落ちてたんだけど、知ってる?お兄ちゃん、お姉ちゃん?」
マスターも一緒に、ミクの手のひらを見ると小さなリモコン。途端にカイトが青ざめる。
ま、まさか…
「ミクッ、それh(ry」

…あたしは見た。マスターがカイトに気付いて黒い笑みを浮かべたのを。

「KAITO、唄うぞーwww」
強制的に唄わされるカイト。顔、引き攣ってるわよ。
「これ、何だろ?」
ミクは[お約束]と言わんばかりにリモコンのボタンを押した。
「んっ!」
あたしは我慢して歯を食いしばり、ローターの振動に耐えようとしたけど、ミクが
目茶苦茶にボタンを押しまくる。あたしの中で強弱をつけ暴れるローター。ダメ、
ジンジンする、感じちゃうぅ…。さっきの…混ざり合ったあたしとカイトの淫水が、
あたしの太腿を濡らしていく…。
横では強制的に唄わされ、表情が引き攣っているカイト、笑いを押し殺している
確信犯マスター…。もう、限界…イッちゃう…
「…ダメ、ミクぅ…やめ、てぇ…っ!」
あたしは耐え切れず、頭の中が真っ白になりながら床に崩れ落ちた。
目が覚めると、カイトがあたしの顔を覗き込んでいた。あたしはカイトに横抱きされた状態。
「大丈夫かメイコ?俺のせいだ、ごめん。」
いつになく真剣な表情に思わずこっちが恥ずかしくなる。
「だ…大丈夫、だから…」
視線を逸らし、身体を起こすと怠さがあった。上にはカイトのコートがかけられている。
ミクがすぐ側で申し訳なさそうな顔をして座っていた。
「お姉ちゃん大丈夫?本当にごめんなさい。」
「うん、大丈夫だから心配しないで。」
頭を撫でてミクを安心させる。
「唄えるかMEIKO?」
椅子に座っているマスターが冷静に聞く。
「あっ、はい!大丈夫です。」
まだ頭がぼーっとして身体が熱いけど、唄うには支障ない。
「MEIKO、出番までちょっと時間あるから、一度戻ってシャワー浴びてすっきりして来いや。」
「ありがとうございます。そうさせていただきます。」
シャワー浴びてすっきりしてこよう。あたしはミクと一緒にパソコンへ戻った。


415:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:28:17 xYm3wmZj
家へ戻る途中、
「もう、お兄ちゃんもお姉ちゃんもエッチお盛ん過ぎるんだから。ちょっとは自重してよね。」
ミクが愚痴を零した。
「あ、あれはお酒で約束して…」
あたしが弁明すると
「またお酒絡み?お姉ちゃん、いい加減に懲りなよー。濡れた太腿、お兄ちゃんが
拭いたけど…そんなに気持ちイイの?ローターって。」
ミクの言葉に顔から火が出そうだった。
はあ、ほんとお酒自重しなきゃ。
「あ、そうだお姉ちゃん。リンとレン帰ってきてないの?」「え?そういえば…」
帰ってきてないわよね、あの二人。
「私より先に帰ったはずなんだけど…がくぽさん宅かな?」


―その頃・がくぽ宅―
「リン…どうするんだよ、これ。」
「どうするたって…[カイ兄とメイ姉が盛りまくっていて家に入りにくいから、
ちょっとお邪魔させて下さい]って言ったら、真っ白フリーズしちゃったし…」
「正直に言うなよっ。がくぽさん、ヘンなところで繊細過ぎるんだからさぁ。」
「………(真っ白フリーズ)」


―その頃・鬼畜ドSマスター&カイト―
「KAITO、お前エェ[性活]してんなぁゴルァ。
今回のお仕置きは裸マフラーで寒空の下、ネタ曲唄って貰おうと思ったが…」
「…?」
「メイコに一週間命令するんだろ?この心優しい俺がネタに困らぬ様に[メイコたん用
エッチシチュエーションリスト]何点か作ってやったwスケジュール調整してやるから、
これ必ず実行して報告する様にwww」
「…り…了解、しました…(悲観的な意味で涙目orz)」


416:名無しさん@ピンキー
08/12/01 12:29:00 xYm3wmZj
以上。お粗末様でした。

一週間分を続けて書こうか迷ってますが、皆様どうでしょうか?

読んでいただいてありがとうございました。それではまた。


417:名無しさん@ピンキー
08/12/01 13:57:15 f4BjwDB9
いつも乙乙
ぜひ続きも書いてください!!wktkして待ってるよー
年長組は実にえろすなあ

418:名無しさん@ピンキー
08/12/01 20:51:35 jTXf7tAS
>>416
筆はやいな、この家ダメイコとバカイトすぎるwお子様に悪影響だなwいいぞもっとやれ
他の人が投下しにくくならないようにまとめて投下か、予告投下がいいな

419:名無しさん@ピンキー
08/12/01 20:55:00 mifi0LWy
>>416
ダメイコとバカイトGJ!
いつかがくぽにも色塗ってやって

投下は>>418に同意


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