08/11/09 02:28:10 wxOJ76Z7
―――背中には、迫力の有るドラミングのアン。
右には、アタックの強いピッキングをかますテトさん。
左には、上裸でガンガンとストロークを刻むがくぽ君。
で、ステージの真ん中で、僕は今日も有名なロックナンバーを弄りつつカバーする。
Moe geeks try to put us down (Talking about my generation) 萌えヲタが俺達を倒そうとする
Just because we get around (Talking about my generation) 俺達が目立つって言うだけの理由で
Things they do look awful cold (Talking about my generation) 奴等がすることは 恐ろしく冷酷に見える
I hope burn out before forgotten (Talking about my generation) 俺は皆に忘れ去られる前に灰になりたいよ
This is my generation これが俺たちの世代
This is my generation,baby これが俺たちの世代なんだ
Why don't damn lord fade away? (Talking about my generation) あの(ピー)マスター消えてくんねぇかな?
Don't try and work what we all song (Talking about my generation) 俺達の歌声の全てを操ろうとするな
I'm not tryin' to cause a big sensation (Talking about my generation) 別に俺は大騒ぎを起こそうとしているんじゃない
I'm just talkin' 'bout my generation (Talking about my generation) 俺たちの世代について言っているだけなんだ
It's my generation これが俺たちの世代
It's my generation,baby これが俺たちの世代なんだ
It's my generation,baby…… これが俺たちの世代なんだよ
住宅地にある、まだ比較的新しいアパートの一階。
僕らのバンドのべーシスト、テトさんの家である。
今日はライブが終わり、反省会の二次会の場所としてここを提供してもらった。
「アン殿、あそこで若干走っていたでござる。もっとタイトな演奏を……」
「Live! Liveなのデス!! スリリングなほうがFunに決まってマス!!」
酒が回りまくって、反省会の場を有効活用しているのはがくぽ君とアン。
そういえば、がくぽ君が海外組と繋がっていたのは意外だった。
最も、一番驚いたのはアンがドラムを叩けたことだったけど。
「F○ckin' Jap!!」
「腹切れ貴様ぁぁぁぁっ!!」
どうやら二人とも相当酒が回っているようだ。
反省会はやがて罵倒大会になり、お互いに野次を飛ばしまくり。
ジャパニーズ・サムライと金髪の外国人女性が唾を飛ばしながら、
1DKのアパートの一室で口ゲンカする姿は、非常にシュールだった。
159:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:29:11 wxOJ76Z7
「……ふぅ、馬鹿だなぁ」
「ホントですよねぇ」
「君も含めて言ってるんだけどな、馬鹿だって」
「う、何でですか? テトさん」
一方、部屋の片隅で異種格闘技戦を観戦するのは僕とテトさん。
僕は部屋を広く使うために寄せたコタツに身を埋め、手には美味しそうなカクテルの絵が付いた缶を持っている。
え、年齢設定? なにそれ食えるの?
「今日のステージで、君はまたギターに大きな傷をつけた」
「う」
「パンクもいいけど、もっと楽器を大事にしないと駄目じゃないか?」
そう言って、テトさんはスタンドに立てかけてあった自分のベースを引き寄せて、
ペシペシと右手でサムとプルの動作を始めた。
テトさん、フルネームは重音テト。ステージ用ネームが『テトペッテンソン』。
周りの話だと今年で31歳なはずだが、キメラだから15.5歳だと言って聞かない。
その割には『バンドブーム世代舐めるなよ』と言って僕のスカウトに応じてくれた。突っ込むべきなんだろうか。
「こうやって長年一つの相棒を、って言うのも良いもんだし」
テトさんの愛器は正真正銘のスタイ○バーガーで、とにかく軽くて使いやすいとのこと。
大きな傷も無く、綺麗に使われているようだ。
確かに、ステッカーベタベタで塗装も少し剥げている僕のテレキャスよりは絵になる。
でもいいじゃないか。これは僕の表現方法なんだし。
「ほら、レンも食べな?」
「あ、はい」
コタツの上には、ツマミ代わりのカットされたフランスパンが皿の上に並べられている。
軽くトーストされたそれをサクッと噛んで、缶カクテルで流し込んでやる。
コタツは暖かいし、がくぽ君とアンはうるさいし、BGMにしているニューロマサウンドが心地良い。
弦を弾く音が聞こえなくなったのでふと横を見ると、テトさんはベースを抱えたまま床に突っ伏していた。
それを確認して以降、僕の意識は吹っ飛んでいた。
どうやら僕もいつの間にか眠っていたらしい。
「……ん……っ」
目を覚ましても、辺りはまだ真っ暗だった。
コンポも止まってるし、蛍光灯はいつの間にか消えているし、聞こえるのは布擦れの音だけ。
……ん? 布擦れ?
「……っ!! Wait、起きたかも知れマセン……っ!!」
「なぁに、レンの寝言でござる」
テトさんのベッドの上に、何やらゴソゴソ動く影がある。
時代掛かった日本語とカタコトが抜けない日本語の発生源はあそこらしい。
徐々に暗闇に目が慣れて、視線だけベッドに移すと……
160:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:30:20 wxOJ76Z7
「ん……っ、Oh……あっ、んぅ……!!」
半裸のがくぽ君の下に、体をくねくねさせながら悶えるアンが見える。
……Oh、何と言う異文化コミュニケーション。
それにしてもさっきまでケンカしてたくせに何なんだ、この展開は。
「アン殿……一目見たときから、こういう夜を夢見ていた」
「ガクポ……」
「でなければ、キリシタンの音楽教室になんて通っていない」
アンはボランティアでゴスペル教室の講師をしているらしい。
なーるほど。そういう繋がりがあったのか、この二人。
ゴスペルを熱唱する侍なんて考えただけで吹きそうだ。
さて、僕はこの後どうすればいいのか。
このまま二人が合体するのを黙って見ているのか、それとも空気を読まず立ち上がるのか。
(……君はじつに馬鹿だなぁ)
(ひょっ!?)
と考えていたら、不意に後ろから蚊の鳴くような囁きが聞こえてきた。
当然といえば当然だけど、テトさんだった。
僕と同じく目が覚めたらしい。
僕は思わず変な声を上げそうになって、ギリギリの所で抑えることに成功した。
(こんなチャンスを逃すのか? 祭りだろうこれは!)
(チャンスって……)
テトさんは僕の背中ごしに興奮状態を伝えてくる。
何なんだよ祭りって。
(とにかく、自然に寝返りを打ってコタツの中に頭を突っ込んで)
(……………)
まぁいいか。目が冴えてるし。
ごそごそと姿勢を変え、頭をコタツの中に突っ込んでやる。
一人暮らし用にしては大きすぎるコタツは、二人分の上半身くらいなら隠れる。
中に入ると、ドアップでほろ酔いのテトさんの顔が見えた。
(ほらほら、結構見える)
まるで子供のようにはしゃぐテトさん。
しかしテトさんから匂うシャンプーっぽい甘い香りは、やっぱり大人の女性なんだという事を再確認させられる。
狭いコタツの中で接近する僕とテトさん。おもわず心拍数が上がる。
童貞は捨てても、こういう場面でのトキメキは大事にしたい。
「んっ、あっ……んぅ……」
テトさんのベッドはとても低い。
コタツから顔を出すというポジショニングでも、ベッドの上の情事が丸見えなくらいに。
アンの股間にがくぽ君が顔を埋めているのもバッチリ見えている。
「No……っ!! ぁ、ガク……ポ……っ」
161:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:31:17 wxOJ76Z7
アンのワンピースの中に頭を突っ込んでいるので、がくぽ君がどんな顔をしているかまでは分からない。
目に見えない相手を、アンは両手で押し返そうとワンピースの上からがくぽ君の頭を押さえる。
腰をくねらせ悶えるアンと、かすかに聞こえる粘着質な音。
確実にがくぽ君はアンのアソコを弄んでいる。
「んっ、ああっっ、Ooh……っ!!」
海外モノのAVで聞いたような喘ぎ声と、普通の日本人みたいな喘ぎ声が混ざるアン。
日本暮らしを始めてしばらく経っているらしいので、その影響だろう。
でも、なんだか不思議な感覚に襲われるのには変わりない。
「……綺麗でござる」
「……お世辞ならNo Thank You」
「拙者がそのような嘘を付く者に見えるか?」
「……No、ガクポはいつもGentlemanだね」
「なら、信じて欲しい」
「あっ……!!」
クサいセリフもがくぽ君くらい端正な顔立ちなら許せるような気がする。
がくぽ君はアンのワンピースを脱がしに掛かっていた。
スムーズな動きで、あっという間にアンはベッドの上で生まれたままの姿になる。
「綺麗でござるなぁ……やっぱり」
「あぅ、ハズカシイ……早く」
床に近いポジションから見ても、アンのきれいな形のおっぱいと、その先の突起がよく見える。
がくぽ君はちゅっとその先端にキスをしながら、自分も肌を晒していく。
一体どこでこんなに馴らしてきたんだろう? やっぱりまだ謎だ。
「ん、ああぁはあぁっ……!! Ah……っ!!」
アンの口から、上ずった喘ぎ声が聞こえてきた。
がくぽ君とアンが繋がった証拠だろう。
二人の腰部分に眼を移すと、ぴったりとくっ付いてるみたいだし。
(うわ……)
僕は小声で思わずそんな声を漏らす。
他人のセックスを覗くという行為をした事なんて、もちろん無い。
自分だって経験したはずなのに、これはこれで違った新鮮味がある。
隣から、テトさんがごくりと唾を飲んだ音が聞こえたような気がする。
歌い手に求める理想を詰め込んだ、端正なルックスのVOCALOID同士の性行為は、
何だか見てるこっちが恥ずかしくなってしまいそうだ。
……僕らがVOCALOIDであることはテトさんにはまだ黙っているから、テトさんがどう考えているのかは分からないけど。
「んっ、ああっっ、はぁあっ、んぅうっ……」
「はっ、はっ……っう、あ……」
162:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:32:15 wxOJ76Z7
パンパンとがくぽ君とアンの結合している部分から音がする。
その度にアンのおっぱいはがくぽ君の体の下で規則的にぷるぷると揺れ、形を変える。
アンもがくぽ君も顔を歪め、気持ちよさに耐えているみたいだった。
くっ、流石に真横じゃ二人のアソコがどうなってるのか見えないよなぁ。
僕は体をコタツの中でズリズリと移動させる。すると、
(……あっ)
(ちょっ……?)
隣のテトさんと肩がぶつかった。
慌てて謝ろうと顔をテトさんの方に向けると、またテトさんの顔がアップになる。
さっきよりも更に近い。恋人同士ならこのままキスに持っていけそうなほど近い。
(……………)
部屋にはアンとがくぽ君のエッチな声が響いているはずなのに、今の僕には聞こえない。
超至近距離から見るテトさんの息遣いと、僕の心臓の音だけを感じ取る。
僕もテトさんも、アンとがくぽ君に当てられて、おかしくなってしまったんだ。
だって、テトさんにこんな気持ちを抱いた事なんて今日まで無かったのに。
(……君は……)
テトさんが僕にささやく。
暗くてよく分からないけど、テトさんの体の熱さから察するに、きっと顔が赤くなっているんだろうと思う。
そりゃそうだ。こんな至近距離で、暗闇で、エッチな気分で……
僕は唾を飲み込む。
こうなれば、キスくらいやっちゃうか? 空気に任せて。
バンド内恋愛が悪いなんて誰が決めたんだ! shit!
大英帝国の夢に未来なんて無いんだぜ!! ひゃっほーい!!
(……んっ)
暴走する思考を表に出さないように、僕は静かにテトさんの顔に手を伸ばす。
目をつむって唇を差し出すテトさんの顔を、自分へと引き寄せようとする。
そして。
ガツッ!!
「痛ぇっ!!」
「whaaaaaattttt!?!?」
「なっ、何事かっ!!」
コタツのフレームに手をぶつけて、僕は思わず大きな声を上げた。
すると、当然アンにもがくぽ君にもばれる訳で。
アンもがくぽ君も驚きの声を上げた。
163:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:33:45 wxOJ76Z7
「や……っば」
テトさんの顔から血の色が引いていく。
どうしよう、このままじゃ二人して『楽刀・美振』の錆になってしまうかもしれない。
想像したら……ぞっとした。
とりあえずほとぽりが冷めるまでは会わないほうがいいんじゃないか?
「テトさんっ!!」
「なっ、ちょっ……!!」
コタツを思い切りちゃぶ台返しのように跳ね上げ、テトさんの手を握って体を起こす。
ぐいっとテトさんの体を引っ張りながら、玄関までダッシュ。
ブーツは後で履けばいいやと、僕とテトさんの分を手に持って、そのまま飛び出した。
「待てレン!! お主は何か勘違いしているっ……!!」
がくぽ君が何か大声で言ってるけど、そんな事に構っている暇は無い。
僕とテトさんは、ペタペタと足音を夜の街に響かせながらアパートを離れた。
「……君は……じつに馬鹿だな」
「すみません」
近所の公園でブランコに乗りながら、僕はテトさんからお決まりの罵倒を受ける。
しかも大きなため息と共に。
某ネコ型ロボットのセリフと同じなはずなのに、胸がギリギリ締め付けられる。テトさん恐るべし。
「大体『美振』は楽器だろう? ……ってがくぽが昔言ってた」
「……返す言葉もございません」
テトさんの追求に、僕は思わず肩をすくめる。
そうだ。VOCALOIDが凶器持っててどうするんだ。慌てすぎだろ僕。
「本当に、バンド名の通りの『Idiot Android』っぷりだな、君は」
「はぁ……ん?」
テトさんの追求に頭をかく僕。
しかし、テトさんのセリフに何だか違和感を感じた。
確かに『Idiot=馬鹿な』だから合ってはいるんだけど。
『Android』……? わざわざ口に出したってことは、まさか……バレてる?
「……でも、君に声をかけられたから、こうやって楽しく音楽やってるんだよなぁ」
テトさんは僕の考えなど無視して、話を続ける。
―――VOCALOID『Sweet Ann』『神威がくぽ』『鏡音レン』。
テトさん以外にはそんな繋がりがある。でも、テトさんだけは別なんだ。
ある日TUTA○Aに行ったら、DVDを延長しすぎて怒られているテトさんを見たのがきっかけ。
古いライブビデオを手に持っていたので、何となくそのまま音楽の話になって、
じゃあベース出来るならやらないかと僕が持ちかけたんだっけ。
ん、これってナンパと何が違うんだろう?
164:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:34:48 wxOJ76Z7
「やっぱり、歌えるって楽しいよ」
ブランコをこぐ度に、テトさんの赤いくるくるヘアーが揺れる。
こぎながら、テトさんは本当に楽しそうに喋ってきた。
テトさんも細々と音楽はやってきたらしいが、真面目にステージに上がるのはこのバンドが初めてだとか。
「君みたいな厨二のおバカでも、こんなに才能があれば人気も出る」
「……誉めてないですよ、それ」
くそぅ、何でテトさんはいつもこんなに僕にキツイんだ、というか見下してるんだ。
一応バンドリーダーは僕なんだけどなぁ。
……それにしても、さっきのテトさんのどアップ顔は心臓に悪い。
まるで本当の恋人同士みたいで……
はっ、一体僕は何を考えているんだ。
「とにかく帰ろう。がくぽもアンも心配してるはずだからね」
いつの間にかテトさんはブランコから降りて、僕の目の前で帰りを促している。
テトさんが何故か手を僕へと伸ばす。
どんな意図があるか分からないけど、テトさんは何だか無邪気に笑っていた。
―――始めは萌えオタのマスターの手から逃げるために作ったバンドが、
それ以上の意味を持とうとしている。
それでも歌う事しか能の無い僕は、一体どうすればいいんだろう?
何故か、テトさんと握った手が熱くなってきた。
165:名無しさん@ピンキー
08/11/09 02:35:59 wxOJ76Z7
以上です。
続き物にしたいのでまた今度。
読んでいただいてありがとうございます。
166:名無しさん@ピンキー
08/11/09 08:44:33 w/DbflEf
>DVDを延長しすぎて怒られているテトさん
ここで吹いたw
167:名無しさん@ピンキー
08/11/09 10:19:16 yxvpJ7Li
>>165
GJ!
レンテトのほのぼの恋愛に期待。
168:名無しさん@ピンキー
08/11/09 10:49:25 q8VLwYhM
31と14って軽く親子レベルだよなw
まあそんなこと言ってたらがくぽなんて論外だが
169:名無しさん@ピンキー
08/11/09 11:50:55 puAtXgDB
_,,..-‐v―‐--、 , クヘ
, =、/:::::::::;:':::::_:::::::::<<:「`ヽ、
l〔冫:ヾ‐:::::::::::ヘ:::::-、:::ヾヽ :::::\
冫:::::::::::::::::ヾ:::::::::::::::::Vノ/:::!:::::::::::ヽ
/::/:::::::ト、 ::::::|\_::::::::::::V、__!!、::::::::::ヽ
/::/!:::::::;L_\::::l ´>=、:::::::lr'rニ1!::::::::::::::ヽ
{::/::|::::::::レ,=、\! ヒ'_ト、:::川jレ,ハ:::::::::::::::::ヽ
∧!:∧::::::ハ,ヒ〕 lVベラ´ ';:::::::::::::::::ヽ
/:::冫::;ヘ::: ∧ ' _ _, ルく !::::::::::::::::::ヽ
/::::::::: /::;!ヽ{_ > 、_ イノL`ヽ !:::::::::::::::::::ヽ
,' ::::::::::;:::::! ,r┘‐‐ ' >、_ l::::::::::::::::::::ヽ
/ ::::::::::;::::::! ,.-‐ <,ム、 /´ ヽ l:::::::::::::::::::::ヽ
,′::::::::::::::::! ,′,//´「:::`{! 、 } l:::::::::::::::::::::ヽ
,!:::::::::::::::::::::{ / /.:/ /::. .:[! ハ 01 l !::::::::::::::::::::::ヽ
,!:::::::::;:::::::::::::l// .:::/ ,!rー┐:[! | ! !::::::::::::::::::::::::ヽ
,!::::::::::::::::::::::r'、{:::::/ /::.  ̄ .::ヘ、」_ _」、 l::::::::::::::::::::::::::ヽ
,!::::::::::::::::::::::/`..〉/ /::.::.:. ..::::/{. ̄ 田| !::::::::::::::::::::::::::ヽ
,!:::::::::;'::::::::::/ .::::/ ,'::::.ヽ/ .::::/ l:.. { l::::::::::::::::::::::::::..
,!:::::::::,::::::::::/ .:::/ ,′ ::::..:::::::::/ |::::. | l:::::::::::::::::::::::..
/::::::::/::::::::/ .:〃 / ; .:::::::::::/ l::::::::.. | l::::::::::::::::::::::::.
/::::::::;'::::::::/// /:::..! ;r'〈 !ヽ:::::::., | l::::::::::::::::::::::.
〃::::::/:::::/ ;r'_‐┐ /::::::::〉 / :::ヽ. |::: ,r l !:::::::::::::::::::::.
/:::::::_/ ;r'ー-┘ / ⌒):::::::: ::ヽ.| _/ l l:::::::::::::::::::::::..
/::::: 「 .:::/ /ヘ、':::::. :. 、 :::ヘl ::.::.. .:l !::::::::::::::::..
/::::::: /| .:::〈 / :::...`ヽ. ::. ヽ:::::.| :┌- ┐! l:::::::::::::::::::..
,/:::::: / ∧. /∧ /ヘ ::::::::..ヽ、 _」 :::! 「 」l| l:::::::::::::....
::::::: / <´ヽ<:/ ` :/ .:| \ _,. ‐'´ヾ! :::! 「! 」! ! !::::::::::....
:::: / `Y´\::::::/ :::;! .::l\ /:ヽ _/ | .:::| 「l 」l. l l::::::::::....
: 〈 .::::{\ .:Y .:::,! .::::| .::ヽヘ ::_,ノヘ、,イ :::i 「 「|l ! l:::::::....
:::: ヽ、 .:::::! ` く_ ̄ 7ー-- '!ー ヘ:ヽ、_, ‐'! ,! ::::l 「! 」 !ハ !:::..
| ハヽ,!  ̄ゝ,―'rー‐‐' ヽヽ、 / ::| 「l. 」| 〉
` ` ト=、_ _ / ,!_ _ _ヾニ ヽ、_ └--‐'_rヘ
|::::::::::::::::`::7 !::: ̄:::::::::::::::::! 「√「「ヘ j
170:名無しさん@ピンキー
08/11/09 14:35:03 SyLvmBUh
改行うぜ
171:名無しさん@ピンキー
08/11/09 18:25:06 2o0G/t0I
>>165
ストーリーちゃんとしてて面白かった、GJ
>>168
がくぽは三十路超えかよw
172:名無しさん@ピンキー
08/11/09 18:39:54 GRdrCQMM
がくぽは最年少なのに最年長っぽい
しかし論外な年齢っていくつなんだ
声だけならKAITOと10才くらい離れててもおかしくはないがw
173:名無しさん@ピンキー
08/11/09 19:04:19 ORB+TS7p
茄子神様だから年齢を超越してそうだって意味じゃないか
声だけならKAITOはオサーンだよなあ
174:名無しさん@ピンキー
08/11/09 19:40:10 RA+p+Jy1
>>171
31才はテトのことだよ
175:名無しさん@ピンキー
08/11/09 19:41:34 RA+p+Jy1
あ、ごめん。今わかったわ。
気にせずスルーしてくれ。
176:名無しさん@ピンキー
08/11/09 20:10:11 nt06WMR6
がくぽって四百歳越えてるとかいう設定をどっかで見たな
公式だっけ?
177:名無しさん@ピンキー
08/11/09 22:25:10 cQbaiGFj
見た目歳いってそうなのに最近世に出たばかりだから世間しらずっておいしいよな
守って守護月天のシャオを思い出す
178:名無しさん@ピンキー
08/11/09 23:28:44 C7y4GCu4
>>176
中の人の年齢を参考にしてるんだとおも
179:名無しさん@ピンキー
08/11/10 00:52:02 iQM8UNkw
閣下ロイドが出たら10万歳と数か月みたいな年齢になるわけか
180: ◆G/JDSVg/gE
08/11/11 00:12:59 4KsJwn8Y
こんばんは、鬼畜ドSです。
今回はレン視線の、ほのぼの小話です。
タイトルは「子供の好奇心」
それではお手柔らかに。
181:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:15:22 4KsJwn8Y
どうも、レンです。
今日はがくぽさんも入って6人で夕食。
食べ終わって団欒していると、ある話から「腕相撲をやろう」って事になった。
まずは俺とリン。なんとか俺の勝ち。ミク姉とリンでは、ほぼ互角で勝負つかず。
で、次は俺とメイコ姉。流石に負けた。
その後、メイコ姉とカイト兄の対決になった。
以前、酔っ払ってはカイト兄に暴力を振っていたメイコ姉が余裕で勝つと思っていた…が、違った。
開始直後、メイコ姉は顔を真っ赤にしているのにも関わらず、カイト兄は涼しい顔。
腕が全く動く気配なし。暫くするとカイト兄は
「めーちゃん、両手使ってもいいよ?」
と、余裕アリアリで言った。
流石に両手は…と思っていたらメイコ姉は両手を使いだした。でも微動だせず。
カイト兄、そんなに強かったのか?そんなふうに思っていたらカイト兄が
「そろそろ決着つけようか。」
と言い、メイコ姉にあっさり勝った。凄く悔しがるメイコ姉。
「カイト兄が勝った…」
俺やリン、ミク姉呆然。だって酔っ払ったメイコ姉に為すがままだったじゃん。本気を
出せばメイコ姉を倒せるのに…
その後カイト兄はがくぽさんと対決。ジワジワとカイト兄が倒して勝利した。
かなり強いじゃんカイト兄。
その日、俺はカイト兄と一緒に風呂に入った。男同士だけで話すにはうってつけだからだ。
しかしカイト兄、引き締まってるなぁ…俺にはない男らしい体格。正直羨ましい…
「カイト兄さぁ…」
俺はカイト兄に聞いた。
「ん、何だい?」
「なんで今までメイコ姉が酔っ払って暴れている時、あんな力をふるわないで、
為すがままにされてんだよ?」
俺が聞くとカイト兄は両手で湯をすくって顔を洗い、俺の質問に答えた。
「男はむやみに女に手をあげるモノじゃない。それだけさ。」
…んー、納得いかないなぁ。出来たら見たいんだよなぁ、カイト兄が酔っ払った
メイコ姉を男らしく捩伏せてるところ。
182:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:20:20 4KsJwn8Y
そんな事を考えているとカイト兄が口を開いた。
「レン、まさか俺がめーちゃんを捩伏せているところを見たい、って思っただろ。」
図星を指され思わず無言になる…怖い程鋭いなカイト兄。まぁ情緒はメイコ姉より
秀てるから当然と言えば当然か。
するとカイト兄は低い声で静かに話した。
「そんな事をしたら、めーちゃんが傷つくだろ。俺はこの力をそんな事に使いたくない。
たとえめーちゃんが悪酔して俺をフルボッコしようとね。」
だからって為すがままにフルボッコなんてさ、俺には耐えられないよ。ほんとワカンネ。
そんな事を思っているうちにカイト兄が湯舟から上がった。
風呂から上がり際、カイト兄は困った笑みを見せ
「分からない様じゃ、レンは俺が思っている以上に子供だな。」
と、言って風呂場を出た。
確かに俺は14歳の子供。カイト兄みたいな経験豊かな大人じゃないよ、ったく…
後日がくぽさんに相談した。
がくぽさんいわく、
「[武士の情け]という言葉がある。メイコ殿は腕相撲で両手を使ってもカイト殿に
勝てなかった。カイト殿はメイコ殿の力量をわかっておるのだろう。だから悪酔して
暴力を振ってきても、メイコ殿の力量をわかって受け身にまわっているのだろう。」
だって。益々ワカンネ。俺がつまらない顔をしてると
「これは仮説だが…過去にカイト殿はメイコ殿を捩伏せた事があるのかもしれぬ。
理由はともあれ、優し過ぎるカイト殿の事だ。その時に虚しさを知り、手を上げぬ様に
なったのかもしれぬ。」
過去にカイト兄がメイコ姉を捩伏せた?…有り得るわな。
がくぽさんの言うとおり、優し過ぎるカイト兄の事だ。虚しくなって以降手を上げなく
なったのかも。
「あの二人は我々より[ボーカロイド]として長い時を共に過ごし、信頼しあっている。
あの仲睦まじい二人の事だ、夜伽も…」
と言って急に扇子を広げ、咳込んだ。
「何?[ヨトギ]って?」
と、聞くとがくぽさんは視線を反らした。…あ、そういう意味か。
まだ納得いかないけど[カイト兄が酔っ払ったメイコ姉を捩伏せてるところを見る]のは
諦めて、がくぽさんをからかってみるかw俺はがくぽさんの袖を軽く引っ張って尋ねた。
「ねぇねぇ、[ヨトギ]って何だよ?」
「そ、それは…」
「それじゃあカイト兄かメイコ姉に聞いてみよっとw」
「まっ、待たれよレン殿っ!!」
183:名無しさん@ピンキー
08/11/11 00:22:19 4KsJwn8Y
以上、お粗末様でした。エロじゃないと文章制作遅いなorz
子供って白黒着かなきゃ納得しませんよね。それを尚更自分の目で確認したい、みたいな。
それでは読んでいただいてありがとうございました、おやすみなさい。
184:名無しさん@ピンキー
08/11/11 07:30:48 HocLvaDr
>>180
GJ!待ってた!ではカイトがめーちゃんを捩伏せているところを…
185:名無しさん@ピンキー
08/11/11 08:17:07 3uDywId/
ようはカイト兄はどM(フルぼっこ的な意味で)でどS(そのままお仕置き的な)ということですね
両極端の属性を持ってるなんて恐ろしい子…
186:名無しさん@ピンキー
08/11/11 14:03:50 4Bd1zxD4
>>185
SとMは紙一重なんだよ。
187:名無しさん@ピンキー
08/11/11 18:38:28 YQMaqZXu
たまにはドM設定な兄さんとSめーちゃんを見たいというか書きたいと思ったりしたけど
そのまま書こうとするとギャグにしかならんw
188:名無しさん@ピンキー
08/11/11 20:28:44 jUMRifEj
MEIKOに踏まれたいです><
189:名無しさん@ピンキー
08/11/11 20:41:54 X7PLA8/9
エロパロはギャグエロも歓迎します
エロにおいて実はMEIKOがSって少ないから見てみたい
そんな俺はたぶんM男
190:りん☆れん1
08/11/11 22:21:48 MtvfnqiS
リンレン投下。PSPからだから執筆遅いがそこんとこヨロ。
「レンっ・・・何してんの」
今、僕はオナニーという行為の真っ最中だった。
その時、声と音。
こんこんっ
「レン、入るよ?」
orz
終わった。
そして、現在に至る。
「っ・・・、れ、レン。」
声色からして照れている。くそ!何だこの羞恥プレイは!
「り、リンはね、知ってるから。男の子がそっ、・・・そういうこと、するの。ね、だから・・・」
そ・・・
っ・・・
・・・何なんですかこの羞恥プレイは。
返す言葉がない。
というか、オナニー真っ最中で、射精間近だったためかなりムズムズ感が絶えない。イク一歩手前だったのだからしょうがない。
「き、気にしないで!あのっ、そのぉ。・・・リンも、時々する・・・から。」
さりげなく暴露している上にフォローされている!
くそ!
僕は男としてだめだ!
ていうか!
この場をどうしたらいいのか教えてくれ!
「れ、レン!」
「・・・っ、な、何」
「その、あの、レンがそんなことするのってね、やっぱり、たま・・・溜まってるから?」
191:名無しさん@ピンキー
08/11/12 01:13:36 PtvfSDDN
>>190
すまんが遅いにも程がある
でも全裸で待ち続けてやるぜ!
192:名無しさん@ピンキー
08/11/12 07:16:47 uEyUqheh
すんません!
書けるのは夕方ぐらいになりそうです
PSPはコピペができんので。
申し訳ないです!
193:りん☆れん 終わり
08/11/12 07:41:02 uEyUqheh
やっぱり今書きました
待たせるのも申し訳ないし!
「えっ!?」
僕は自分の耳を疑った。
「そうだよね。溜まってるんだよね。でないとそんなことしないよね。」
おいおいおいおい。ちょっと。コレはオイシイ展開!?
「じゃあさ、リンと・・・やろ?」
「・・・いいの?」
「うん・・・」
オナニーしてたの見られて最悪orzかと思いきやオイシイ展開ですか!ありがとうございます!
僕はリンの胸を揉みだした。
やわ・・・らかくない。
なんか、張ってる・・・
けど、そんなことどうでもいい。僕は乳首を吸うようになめた。
「ふぁぁ・・・ん!」
リンが僕で感じてくれている。
うれしくてたまらない・・・!
そして僕はリンのズボンを下ろし、秘部を触る。
「ああぁっ!」
リンがいっそう高いあえぎ声を出す。
そして僕は、そこをなめるようにしゃぶった。
・・・
・・・・・まず!
ていうか、血の味がする。
・・・!?
血!?
まさか・・・
「リン、今生理中?」
「そうだけど・・・」
・・・
「リン、生理中は、その、やれないよ」
「そっか・・・」
沈黙。 お粗末
194:名無しさん@ピンキー
08/11/12 09:18:59 PtvfSDDN
>>193
なんか急かしてしまったみたいですまんね、GJ
195:名無しさん@ピンキー
08/11/12 09:29:00 UDo4Z/+X
>>193
乙!
しかし、sageような
196:名無しさん@ピンキー
08/11/12 10:20:29 NlMydcH1
>>193
見れたらでいいからここ一通り読んでみて
URLリンク(hikaeshitsu.h.fc2.com)
197: ◆G/JDSVg/gE
08/11/12 12:17:33 zLnoohZ/
>>183です
米&GJあざーす!
>>184
前スレで捩伏せてます。
>>185
考えてみればみるほど兄さんは凄いキャラです。
カップリングネタをほぼ制覇してますからね。
MEIKO→バカップル
ミク→シスコン
リン→ロリコン
レン→ショタコン
がくぽ→ホモ
KAITO、恐ろしい子www
198:名無しさん@ピンキー
08/11/12 13:53:00 qopE3zmp
>>197
ブログ作ったほうが大成しそうだな
199:名無しさん@ピンキー
08/11/12 13:58:04 6rQUPFsv
携帯かPC使おうぜ
200:名無しさん@ピンキー
08/11/12 16:09:01 qCcYVECk
>196
193じゃないけど教えてくれてありがとう
ヌゲー色々勉強になった
201:名無しさん@ピンキー
08/11/12 17:40:42 aQvFX9Kn
このスレは本スレの空気もあってか他より2ch慣れしてなさそうな人が多い
たとえ雑談スレでもボカロ系のスレ以外に書き込むときは注意してな
202:名無しさん@ピンキー
08/11/13 07:40:04 rULPd/c2
鬼畜どSとやらが調子乗り出してから確実に人が減った
全レスだけでもやめれ
203:名無しさん@ピンキー
08/11/13 07:59:04 tedOnht4
まあまあ
というか、ちょっと前に空気悪くなった頃からかその前からかで人が減ってきてたのは顕著
その書き手さん一人のせいにするのはイクナイ
ルールとテンプレと空気を読んで和やかにゆっくりしててね
204:名無しさん@ピンキー
08/11/13 10:14:38 RyKEhy0b
全レス返し、他人の投下から間をおかずに投下、長い前書きと後書きは他のスレでもウザがられやすいな
作品外でmy作品、my設定を語りたい人はこんな辺境の地で書くよりサイト作ったほうがいいと思う
205:名無しさん@ピンキー
08/11/13 11:19:27 onL+xKDh
話題がなくなったら書き手叩きかよ
新作のひとつでも投下すりゃいいのに
まあ書き手もある程度スレの空気よんでな
206:名無しさん@ピンキー
08/11/13 11:34:22 vxZFpPvo
昔の職人とか戻って来ないかな、続きが気になる話がいくつもあるんだぜ。とりあえず続きが思い浮かばなかった小ネタとか投下しとくわ
学校から帰ってきたら、家に女の子がいた。
「おお、おかえr」
「父さんのドアホー!いくら母さんと離婚してから大分経つからって、そっちに目覚めなくたっていいじゃねえか!!」
俺の正拳が唸り、父さんは吹っ飛んだ。
「DTM?」
「そう。で、この子はVOCALOID。歌を唄うソフトだ」
「ソフト…」
俺はチラリと女の子を見る。俺の視線に気が付いた女の子が微笑んだ。
「初音ミクです、よろしくね」
…ちょ、本当にソフト?どう見ても普通の女の子なんだけど。
「ふはは、驚いただろう。鏡音とどっちにするか悩んだんだがな、やっぱりロリショタより絶対領域だろう常k」
「黙っとけセクハラ親父」
俺のラリアットがクリーンヒット。父さんからの返事はない、ただの屍になったようだ。
「えっと…よく分かんないんだけど、本当にソフトなの?」
「はい。クリプトン社のVOCALOID、CV01初音ミクです。どんな歌でもお任せください!」
「へえ…」
最近の技術は進んでるなあと思いつつ、音楽の才能が無い父に彼女を使いこなせるのか、少し心配になる。
「よろしく」
けれど、そんなこと俺には関係の無い話。当たり障りのない返事をすると、ミクは嬉しそうに笑った。
207:名無しさん@ピンキー
08/11/13 13:36:54 8pkP8wtJ
投下がないからって職人叩きとか…このスレも終焉が近いのか…
208:名無しさん@ピンキー
08/11/13 13:48:39 C2RICI/8
>>206
お前、こんな長編ラブストーリー始まりそうなもん投下しやがって・・・わっふるわっふる!
>>207
叩きと注意は違うからな、念のため
209:名無しさん@ピンキー
08/11/13 14:09:31 oOMVM0DE
前も職人叩いて追い出した経緯があるのに
昔の職人戻ってこないかなとかよく言うわ
淡々と投下する方が好まれるのは確かだが違うスタンスの職人がいてもいいだろ
なんのためにトリついてんだ
210:名無しさん@ピンキー
08/11/13 14:24:02 RiNEkNsr
投下が少ないときはここでいらいらせずに
保管庫に行ってお気に入りので一回抜いてこようか
頭も体もすっきりするよ
ようするに保管庫の人いつもありがとう
211:名無しさん@ピンキー
08/11/13 14:43:27 8pkP8wtJ
>>210
お前は俺か
保管庫の人ありがとう
俺が思うにどの職人って以前に抜ける抜けないの話が投下を余計に遠ざけた気がする
あれで難易度と共に自分のじゃ抜けないかなぁと投下に消極的になってしまう人いたんじゃないか
もうなんだっていいよ抜けるエロなんて人それぞれだよ
文句つける人が多すぎる
212:名無しさん@ピンキー
08/11/13 14:54:26 VufLcGVj
俺からも保管庫の人ありがとう。
データ全部飛んじゃったので、保管庫のログあって助かった。
がんばって続き書くよ。
>206
父ちゃんのキャラ良過ぎだwww
213:名無しさん@ピンキー
08/11/13 14:57:32 tedOnht4
流れをかえるには話題を変えようってね
というわけで、お前らの抜ける話てのは例えばどんなの?
甘くて初々しくて切なかったら尚よしなのがわしは好き
214:名無しさん@ピンキー
08/11/13 16:03:15 onL+xKDh
マスミクマスメイが好きだ
215:名無しさん@ピンキー
08/11/13 16:19:20 cTY80kM8
昔レンがミクとメイコにヤラれちゃうSSあったろ?
ああいう奴が好きだな
216:名無しさん@ピンキー
08/11/13 17:18:55 X5dQ1l4F
知識ない同士の手探り状態が好きだ
リンレンで中学生っぽいいちゃいちゃとか
217:名無しさん@ピンキー
08/11/13 18:33:06 zDofWcPG
ミクとレンの微妙な年の差が好きだ
この少年少女の絶妙なエロさがなんとも言えん
218:名無しさん@ピンキー
08/11/13 18:44:23 911NUBDE
姉萌えに目覚めたので、ボカロだとわりと何でもおkなので有りがたいw
219:名無しさん@ピンキー
08/11/13 20:38:13 lVVNojfU
姉萌え同意
姐御というよりおしとやかなお姉さんキャラのメイコをたまらなくいじめたい
220:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:21:07 rULPd/c2
正直、母乳メイコには勃起した
221:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:26:37 XTFyhD3A
触手プラグインが実装されたと聞いて
222:名無しさん@ピンキー
08/11/13 21:57:00 LXR705Lp
KAIKO最萌えな俺オワタ\(^o^)/
あああああれで元から女だったらなあああああああ
223:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:00:19 RdcnsY3m
>>222
インストール時にバグってMEIKOのデータが一部上書きされ、最初からGENの高い女性ボディに
一生懸命男だと言い張るけど絶対に男には戻れません
ちなみにMEIKOは自分のデータが一部コピーされただけなので全く影響なし
224:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:01:57 RdcnsY3m
間違えた、女声にするにはGEN低くしなきゃ
225:名無しさん@ピンキー
08/11/13 22:27:20 911NUBDE
メイト×カイコだと少女漫画っぽいよね、なんとなく
226:名無しさん@ピンキー
08/11/13 23:16:46 onL+xKDh
カイコなんて腐女子の妄想です!
227:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:08:41 X+Gp+8v1
某動画のがくこ姫に萌えた俺は腐女子だったのかw
228:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:14:10 tjXFoMKn
メイコだろうがミクだろうがリンだレンだろうがカイコだろうががくこだろうが
可愛くてエロい女の子は全部俺の嫁ってことでいいだろうもう
229:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:17:09 e2L0po0d
どっかで見たグラマーでエロスながくこはいかった
女王様キャラハァハァ、あーでもセクシーなのは海外組担当か?
230:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:18:53 LSRp7n4b
ミクがセクシーでもいいじゃない
231:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:23:06 3ifNWpGE
ミクがセクシーなのは想像つかんな…
232:名無しさん@ピンキー
08/11/14 00:28:56 UGBkcHOn
わた、ミクちゃんは最初からセクシーじゃない
233:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:06:09 /c39igiH
わりとスレンダーとか慎ましいとか
リンなら成長の余地があるのにとか評されるミクだけど、
腰周りはなかなかどうしてきゅっぼんですよ
234:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:33:58 GCnw3l5m
某Pのヤンデレがくこは可愛くて好き
カバー動画とかの腐女子がたかってるのは無理だが
235: ◆1jnkY4.1/w
08/11/14 01:39:12 qHclhmq+
ミクは着やせするんだよ、きっと。
巨乳とか貧乳とか、極端なんじゃなくって、
細身で出るトコは出てる、そんな感じ。
とりあえず、>228とはいっぺん全力で戦わなきゃならんな。
大分前の続きを投下します。まだ完結してないので申し訳ないが。
この流れだと、投下したほうがいいのかな?とか思ってさ。
236:レンリンタイトル未定(何話目?n+1) ◆1jnkY4.1/w
08/11/14 01:42:38 qHclhmq+
何度か唇を重ねたことはあった。もっと軽い意味で。
いや、意味なんて無かったよな、普通にじゃれてた延長線上で。
もちろん俺は抵抗したけど。
そのときのリンと、今のリンは違うのだろうか?
いつからこうなる事を望んでいたのだろう?そして俺は?
合わせた唇から、柔らかい感触が俺の中に入って来ようとしている。
…焦っちゃだめだ。リンのペースに乗せられちゃダメ。
焦らして焦らして…なんとかリード取らなきゃな。
なんて、思ったよりも冷静に考えられる自分にちょっと驚きつつ。
薄目を開けてリンの様子を伺うと、ギュッと目をつぶって頬を赤くして…
それ以外は見えない。
応じない俺を促すかのように、リンは俺の頭を抱き寄せる。
そろそろいいかな?隙間を縫って舌を滑り込ませる。
必死で舌を絡ませようとするリンを他所に、その上顎に刺激を与える。
「ふぁ……んん…」
あ、やっぱりここ、気持ちいいんだ。
お望み通りに舌を絡ませると、そのままベッドに押し倒した。
唾液の混ざり合う音と、荒い息遣いが部屋に響く。
唇を離し、改めて自分の下になっているリンの姿を眺めた。
「リン…すげー可愛い…」
「……でしょ?これ、可愛いだけじゃないんだから」
「あ、いや、服じゃなくて…」
「キャミワンピじゃなくて、ベビードールなんだよ!」
「うん、いや、それは…」
「ほら!」
そのベビードールとやらの裾をバッとめくり上げるリン。
「ふああああああ!!!!??」
け し か ら ん 。
何ですか、その下着としての用を成していない下着は!!
いわゆるエロ下着じゃないですか!
「一生懸命選んだんだから、ちゃんと見てよ!」
ちゃんと見て、って……うわぁーーーーー!!
白のレース基調なのは外と同じだけど…このパンツ肝心な部分が穴開いてるよ!
薄い金髪がのぞいているのが丸見えだよ!
「もう、ここ、こんなになっちゃってるの…ほら…」
リンが俺の手を自分の股間へと導いた。指を伝って粘っこい液体が。
「……私、ずっとずっと待ってたんだから……」
俺を神妙な面持ちで見上げる、その目が潤んでいるのが何故か俺の胸を締め付ける。
「…ごめん…」
「謝らなくていいから…ね?」
「……うん」
237:レンリンタイトル未定(n+2) ◆1jnkY4.1/w
08/11/14 01:43:54 qHclhmq+
軽く唇を合わせると、清楚そうに見せていたベビードールを脱がせた。
…カップ部分が無いというか、トップレスというか。
やっぱりこっちもそーゆー下着だったか。まぁそれは関係無い。
「あんまり大きくないけど、ちゃんと感じるんだよ?」
「『あんまり』じゃないだろ…」
「…ちょ!馬鹿ぁ!!」
「ううん、これでいいんだ」
恐る恐る二つの膨らみを手で覆うと既に固くなってる先端が手のひらに触れた。
「ん…もっと……触って…」
「こう?」
右手の親指と人差し指でつまんで乳頭をこね回して、もう一方を口に含んで舌を這わせた。
「うん…いい…それ…もっともっと…」
もっと…って。吸ってみたり歯を軽く立ててみると、その度にリンは反応して。
楽しいというか嬉しくなって、もっと色々な事をしてみたくなって。
その体を抱きしめながら、背中に回した手を背骨に沿わせて下へと進めていく。
「リン、もうお尻までグショグショじゃん…やらしー」
「…レンのせいだもん!ちゃんと責任とってよね!」
「わかってるって…」
リンを再びベッドに横たわらせると、膝を曲げて脚を開かせた。
…それにしてもこのパンツ、ホントどうよ?脱がせる楽しみとか…。まぁいいや。
「…リン凄い…なんかヒクヒクしてる」
「そんな観察しないでよ!恥ずかしいんだから!!」
って、言ってる事が凄く矛盾してない?
「もっとグロいかと思ってたけど、全然綺麗じゃん?」
「感想はいいから~~!」
真っ赤になって顔を背けてるリン。形勢逆転?
「まぁ、そう言うなって」
そう言いながら、改めて指で触れる。
えっと、これがクリトリスで…それでこの穴に挿れるんだよなぁ…。
覚えてきた事を反芻しながら確認した。
「…んっ…」
あ、やばいやばい、見てるだけじゃ駄目じゃん!
238:レンリンタイトル未定(n+3) ◆1jnkY4.1/w
08/11/14 01:44:37 qHclhmq+
指にまとわりつく粘液で滑らせながら…っと。
「…あっ……それ気持ちいい…やだっ!広げないでっ!!」
だって、見辛いんだもんな。あ、舌でやるともっと気持ちいんだよな?
更に甲高い声出してる…じゃ、指も…。
「…っ!」
「痛かった?」
「…だ、大丈夫……指位なら……」
ん?指なら大丈夫なのは実証済み?……そういや先っちょは大丈夫だったもんなぁ。
じゃ、遠慮無く。口を離し、左手で刺激を与えながら、右手の指で中を探る。
「凄いここ熱い……どんどん出てくる……」
「……やぁっ……」
まともに言葉を発しなくなったリンの顔を覗くと、顔を真っ赤にして涙を浮かべて…
両手はしっかりとシーツを握り締めて。お約束通り?とか思ったりして。
あれ?これかな?ここ。ここを傷つけないように指で丹念に責めて…。
「あっ!!だめ!待って!やだぁああああっ!!」
うわっ、本当に出た!こんなに出るもんなんだ!!
透明な液体が勢い良く噴き出して、白い本気汁?も出てきて。
「…やぁっ……本当に…潮、吹くんだ…」
当の本人もなんかビックリしてるし。
「……レン、凄いね…私もがんばる…」
フラフラしながら体を起こしたリンは、急に俺に抱きついてきた。
「今レンにもかかっちゃったでしょ?ほら、脱いで。ここ、苦しそう…」
うん、苦しいです。痛いくらいに勃ってます。
上着を脱ごうとしたそのとき。服で視界が覆われたその瞬間。
ズボンの中に手を突っ込んできたーーー!!
「ちょ!待てって!!」
思わずバランスを崩して倒れてる俺の上に乗っかりながら、
リンはベルトを外してズボンを下ろす。
「今度は私の番ね…」
239: ◆1jnkY4.1/w
08/11/14 01:46:41 qHclhmq+
ひとまず本日ここまで。
…がくミク拘束プレイ書きてぇ。
240:名無しさん@ピンキー
08/11/14 01:58:05 65vyev8j
ミクは確かに大きくはないけどパケ絵見る限りちゃんと出てる。
本当に無い人は服の上からでもあんなに出て見えないもんだ。
つまりミクは貧乳ではなく、少し胸が小さいだけなのだ
241:名無しさん@ピンキー
08/11/14 02:26:54 5xlHYt/y
まあ貧乳云々は書き手の萌えでもあるからな。
あんまり気にしない。
242:名無しさん@ピンキー
08/11/14 02:39:21 UGBkcHOn
>>239
わっふるわっふる
ロリ体型にエロ下着いいな~
243:名無しさん@ピンキー
08/11/14 02:51:34 vFi6W8l1
まあ胸はぱんつ同様人の数だけ派閥がありまして・・・
フェチだかの話になるとまた細かく枝分かれするしなw
244:名無しさん@ピンキー
08/11/14 02:59:25 tJGN25Yf
>>239
GJGJ!
エロ下着を一生懸命選ぶリンがかわいいw
245:名無しさん@ピンキー
08/11/14 03:14:16 CU3cM/hK
>>243
フェチは本当カオスの世界ですしね。譲れないものであるしw
理解出来ずともお互い受け止める広い心が必要ですな
246:名無しさん@ピンキー
08/11/14 09:06:38 CRl3ave8
>>220
母乳MEIKOは正直俺も勃起したwwww
何かの不良で新しく来たボカロが赤ちゃん状態でしょうがなく例の母乳で育ててみるMEIKO
赤ちゃんボカロは女子達でもいいしレンきゅんでもいいし大きいのに中身が赤ちゃんのお兄さん達でもいいし
とか妄想までしました(作者さんサーセン)
247:名無しさん@ピンキー
08/11/14 09:26:01 yNswfN2F
>>246
おまえすごいな
あれのMEIKOはおしとやかで超好みだった
普通に人間の捨て子やら迷子やらでもいい
248:名無しさん@ピンキー
08/11/14 09:42:42 MiRK2GjZ
リンレンに同時に吸われるんですね、わかります
249:名無しさん@ピンキー
08/11/14 09:51:05 j2yqwiVX
>>239
GJ!!リン可愛いよリン
>がくミク拘束プレイ
書け!いや書いてくださいお願いします
ミクは貧乳でも微乳でもなく美乳だと主張したい
メイコは巨乳でリンは微乳
250:名無しさん@ピンキー
08/11/14 10:03:27 RXnOJZYR
貧乳MEIKOだっていいじゃない。他のMEIKOたちより小さいことを気にしているMEIKOとか最高だ
251:名無しさん@ピンキー
08/11/14 10:25:12 D7hyEHBB
インストール時のバグでメイコさんがぺったんこで
ミクやリンがボイーンになっちゃった世界もきっとあるさ!
252:名無しさん@ピンキー
08/11/14 12:42:10 qNlNU8jz
なんだここはフェチストの集まりか?
>>239
素晴らしい、続きが気になる。
だがフェチ的に下着はつけたままヤルのは無理だったのかと聞きたい。
エロ下着や水着、コスプレをしてヤルならつけっぱなしが鉄則だと思うんだ。
253:名無しさん@ピンキー
08/11/14 12:43:09 vwkJqAgT
乳の大きさは
ハク>>KAITO>MEIKO>>ミク>がくぽ>レン≧リン>>ネル
かな
254:名無しさん@ピンキー
08/11/14 12:59:31 ig3WW4K9
現実の女の子だとかなり華奢な部類に入るミク
それよりよりさらに細いがくぽはかなり怖い。肋骨浮き出ていそう
パケ絵だけならKAITOよりがっちりしてそうだ
255:名無しさん@ピンキー
08/11/14 15:40:06 MJi1/6Vn
フェチ話になった途端平和にw
256:名無しさん@ピンキー
08/11/14 16:08:53 vwkJqAgT
>>254
がくぽの位置はテキトーw
さすがに野郎二人に抜かされる歌姫は如何なものかなと思ったからww
がくぽは細いけどしっかり筋肉はついてそうだよね武士だし
元ネタはハク姉さんのメドレーかなんかの動画にあった画像ですよ
257:名無しさん@ピンキー
08/11/14 16:19:43 4JAC/r/D
さあみなさんCV03がやって来たよ
声だけだとMEIKOとミクの中間ぐらいの年齢っぽい
258:名無しさん@ピンキー
08/11/14 16:51:04 D7hyEHBB
年上キャラだと妹になるのか姉になるのか扱いが難しそうだなw
がくぽはお隣さんとか居候でいいとしても
259:名無しさん@ピンキー
08/11/14 16:54:02 GAhMZf8l
帰国子女のいとことか
260:名無しさん@ピンキー
08/11/14 18:01:16 S4PvZ1ns
天然帰国子女おいしいな
ホームステイ先の隣家に茄子侍がいて異文化コミュニケーション
261:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:12:55 13KiV7kl
失礼します。
エロもないです。すみません。
何する、と言ったら
「分からぬかな」
差入れた二本の指がバラバラに動く。
何で、と聞いたら
「好ましく思う故、だな」
内太股を舐められた。
「愛しておるんだ、メイコ殿」
引き抜かれた指の代りにがくぽ自身が差入られた。
メイコはもう、アッだのウッだの意味の無い言葉しか出せなくなった。
「姉さん、オッハヨウ」
ヘラッと全力笑顔のカイトは情け容赦なくカーテンを全開にしてゆく。
「つか、毎日遅くまで良く呑むねぇ」
と、窓も全開にされる。
「寒い」
あまりの暴挙にメイコは抗議を込めて枕元の空き缶を投げる。
予測済みなカイトは軽く避けた。
「じゃ、がっくんを叩き起こすから。起きてね」
カイトは騒がしく出ていき、メイコは覚醒した。
「夢?」
な訳は無さそうだ。
布団の中は全裸だし、体は二日酔いでなくだるい。
何より下腹部が軽く痛い。
先程出ていったカイトはメイコを姉だと認識している。
マスターは三次元に彼女がいる。
当然の帰決としてもちろんメイコは初めてだった。
突っ伏してメイコは枕をムギュムギュした。
途中から気を失ったが、がくぽは今ココに居ない。
どんな顔してがくぽと会うか。
メイコは朝から重大なテーマに悩まされた。
262:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:13:31 13KiV7kl
神威がくぽを一言で表せなら何をあげるかね?掲示板の前の諸君。
カイトなら迷わず一つあげる。
低血圧。
和風とか殿とか茄子言ってる場合でない。
初めの頃はカイトも苦労した。
姉、メイコも365日二日酔いで寝起き最悪、がくぽも難くなに起きない。
が、窓全開とか布団をひっぺがしとかで半起きると分かったからもう問題は無い。
そのがくぽが起きていた。
それだけで十分な珍事である。
カイトは目を点にした。
目の前の光景は更に斜め上行く珍事だからだ。
静謐な晩秋、朝の陽光に切腹裃で懐剣。土下座しているがくぽ。
珍事である。
カイトはリアクションとれなかった。
「カイト殿」
だからうっかり話しかけられた。
「介錯を頼む」
「断る」
カイトは自殺幇助とか激しく遠慮したい気分だ。
「今生最期の頼みじゃ、聞き届けろ」
何か間違って無いけど全てが間違ってる気がする。
「嫌だ」
がくぽがジリッとカイトに近付いて来た。
「拙者に無様にもがけと言うのか」
カイトは少しでも距離を取りたくてジリッと下がる。
「つか、冗談」
がくぽは正座のままススッと器用ににじりより一気に間合いを詰めてきた。
「冗談は言わぬ。真剣だ」
コイツうざい。
そう思ったカイトは悪くない。
カイトは実力行使にでた。
263:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:14:11 13KiV7kl
がくぽから懐剣を取り上げる事に見事成功したカイト。
ダイニングに戻るとそこも何か珍事である。
描写するとメイコがラーメン丼に漫画盛りのご飯とウドン丼に並々の味噌汁をがっついていた。
覇気すら漂うメイコにはっきり近付きたく無い。
カイトの後でがくぽも固まっている。
「姉さん、何かと闘うのだろうか?」
腹が減っては戦は出来ぬ、とかそんな感じ。
聞こえない様に呟くカイト。
カイトがどうやって逃げるか考察をし始めると同時にがくぽが動いた。
「申し訳ござらん!」
ジャンピング土下座。
メイコの肩がピクリと揺れる。
あっ、この二人の問題なのな。
今までの一連をそう解釈したカイトはホッとして退いた。
「メイコ殿の怒りはしごく最も。全て拙者に責があることで」
「がくぽは…」
巻くし立てるがくぽをメイコは静かな声音で遮る。
立ち上る怒気は陽炎の様で、がくぽ黙る。
「何に謝ってるの?」
「あ、あの昨晩に」
ギロリと振り返るメイコに再び黙らされる。
「何に私が怒ってると?」
気まずい沈黙が周囲を支配する。
ダラーリダラリ。
がくぽが蛙なら売れるのに、脂汗。
「やはりこの腹かっさばくしか!」
どこからか出した二本目の懐剣。
「なっ、ちょ!」
慌ててとめに入ろうとするカイト。
「私が気に食わないのはね、アンタが朝部屋に居なかった事よ!」
がくぽをとめたのはメイコの叫びだった。
キョトンとする野郎二人。
「責任なんてお互いでしょ!」
メイコの目尻に涙が溜る。
「朝、起きてアンタ居なくて…。私とシタの後悔したのかなって思うじゃない!」
「そんな筈は無い!」
がくぽは思わず叫んだ。
「拙者は、メイコ殿を好きだ。初めてお会いした時の笑顔が瞼に焼き付いた。気丈で愛らしい性格にどんどん惹かれていった。拙者が悔いているのは、酒の勢いで想いを告げた事、そして非道にも酔われたメイコ殿をこの腕に納めた事だ」
不意に項垂れ、拳に力が入り震える。
「酒の勢いといえど万死に値する。死して詫びるより他は…」
「ばか!」
メイコはがくぽに抱きついた。
「私もアンタが好きよ。だから、死んだら私も死ぬ!」
「メイコ殿…」
がくぽは抱き締め返す。
「がくぽ…」
メイコは更にギュッと抱き締めた。
「なんだコレ」
置いてきぼりカイトは一通り事情を理解した上で一応首を傾げ、呟いた。
264:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:16:49 13KiV7kl
駄文失礼しました。
責任とれるガクポは素敵だなと思ったんです。
265:名無しさん@ピンキー
08/11/14 20:34:32 yNswfN2F
>>264
GJ!不覚にもがくぽに萌えた
うぶなすれ違いイイヨー
266:名無しさん@ピンキー
08/11/14 22:27:14 X+Gp+8v1
いきなり裃姿のがくぽにふいた
めーちゃんもかっこよくて萌えた!
267:名無しさん@ピンキー
08/11/14 22:43:50 e2L0po0d
めーちゃんが可愛くて萌えた
というわけで肝心の情事のシーンも(ry
268:名無しさん@ピンキー
08/11/15 02:25:16 1Oojm5Ta
GJ!めいぽかわいいなw
そんなわけでなにとぞ本番も(ry
269:名無しさん@ピンキー
08/11/15 03:06:05 4640nkvZ
がくめい可愛すぎて吹いた
マスメイ好きだったけどがくめい良いよガクメイ
270:名無しさん@ピンキー
08/11/15 07:59:00 ZpP/4aAM
>>255
フェチは世界を救うのさ
271:名無しさん@ピンキー
08/11/15 16:11:00 OcsTJtbR
そういや殿は人に腹切れっていうイメージはあるけど
自分が腹切るイメージはあんまり無いなw
殿だからか
272:名無しさん@ピンキー
08/11/15 18:38:46 P97GuSgy
ルパンの五右衛門みたいに女に免疫がないがくぽとかいいな
>>264みたいに責任とろうとしたり
273:名無しさん@ピンキー
08/11/16 00:27:54 YRx/jx5/
めーちゃん可愛いなww
いきなり失礼します。
エロなしですががくリン投下。
がくぽはヤンデレ風味。
最近、珍しい事にがっくんがイライラしてる。
話してる時は普通なんだけど、ふと見ると眉間にしわが寄ってる。
ため息も増えた。
悩みでもあるのかなーとも思ったけど、あれはやっぱり怒ってる顔…だよね。
あたし何かまずい事したかな?
…いやいや、多分してないはず。
じゃあなんだろ。優しいがっくんが怒るような事……レンが勢い余ってナス畑整地したとか…?
でも前にそれやっちゃった時はがっくん笑って許してくれたよね。
ん~…わかんないや。
気になってがっくんの方をちらちら見てたら、視線に気付いたがっくんがこっちを向いた。
「どうかしたか?」
あ、いつもの優しそうな顔だ。
ほっとしてがっくんの膝の上に座ると、読んでた本を横に置いて、そっと抱きしめてくれた。
「ね、がっくん」
意を決して聞いてみることにして、あたしは口を開いた。
「がっくん…何か怒ってる?」
「…怒ってなどいないが」
普段と変わらない口調だけど。
なんだろう、今の間は。
ますます気になってがっくんの顔を見上げた。
あれ…またイライラしてる…?
どうしよう…やっぱりあたしが原因なのかな?
そう思ってうつむいた時、がっくんの抱きしめる力が急に強くなった。
「怒っているのではない。…只、不安なのだ」
え?
不安って?
「なんで?」
言ってる事がよくわからなくて聞き返したら、がっくんはぽつぽつと話し出した。
274:名無しさん@ピンキー
08/11/16 00:28:57 YRx/jx5/
「先日、アカイト殿にお会いしたのだが…」
「アカ兄に?」
アカ兄はこの間近所に引っ越してきた。
メイコ姉とお酒の趣味が合うらしくて、よく一緒に飲んでる。
でもなんでいきなりアカ兄?
「アカイト殿は…随分とそなたが気に入ったと見受けられる。リンは可愛らしいと何度も……」
途中で話が途切れた。
もう一度見上げてみると、さっきよりもっとしわがきつくなってた。
……目がこわい。
「がっくん…?」
「私以外にもリンを想う者がいるとあっては、どうにも不安で堪らぬ……。
できる事なら常に傍にいたいが、そういう訳にも行くまい。
…万が一リンに手でも出したならば、その時は一思いにたたき斬って」
「がっくん、がっくん落ち着いて、違うから」
呼吸もままならないほど腕に力が込められてる。
何とか声を絞り出したら、がっくんはやっと気が付いて、力を緩めてくれた。
「申し訳ない、取り乱してしまった…大丈夫か?」
「うん」
軽く咳込みながら、言葉を続ける。
「あのね、がっくんが心配するような事何もないよ」
「何故そう言い切れる?」
「アカ兄、彼女いるもん。ネルちゃん家の近くに住んでるハク姉。 すっごい仲いいんだよ」
「そ、そうなのか」
「よくお菓子くれるし、そういう意味の「可愛い」じゃないと思う。
…子ども扱いされてるのは嫌だけど」
はーー、って長いため息を吐いてあたしの肩に頭を乗せる。
「…要らぬ心配をしていたようだ」
すごく安心してるみたい。
なんか…嬉しい。
こんなにあたしの事好きでいてくれてるんだ。
「誰に好かれたって、リンにはがっくんだけだよ」
目を合わせてそう言ったら、がっくんはちょっと赤くなって、それからくしゃっと笑った。
275:名無しさん@ピンキー
08/11/16 00:30:09 YRx/jx5/
思い込みだけでキレて我を忘れるがくぽとそれを嬉しいとしか思わないリン。
とても危ない二人。
そのうち一緒にどん底に堕ちていきそう。
お粗末さまでした。
276:名無しさん@ピンキー
08/11/16 03:42:40 nVg0vhlW
近所に住まうDTMer殿ががくぽを購入した。
私のマスターと件のDTMerの諸兄は類友の腐れ縁を故にしたはらからであった。
同穴の貉という奴である。
近々に住まう先達として、ここはひとつ交流を深めてみるか。
とまぁそんな軽い気持ちで新米がくぽくんをお酒の飲める店に誘ったのだが、これがなかなかの曲者であった。
「メイコさぁん、ちゃんと聞いてくれてますかぁ?」
“へべれけ”とはこういう状態を指すのであろうか。
いの一番に生中を二杯、要望も意見も、それ処か下戸か酒天童子の申し子かも確めず注文したのが間違いで在った。
おっかなびっくりといった風情で泡発ち昇る琥珀の水を懐疑的視線で差していたがくぽくんは、私が簡単に一杯目を干したのを見て妙な対抗意識を持ったようだった。
今にして思えば、私はもう少し彼に合せてゆっくり嗜むべきだったのだ。
彼は麦酒の泡発ちにえいやとばかり口を潜らせ、ぐびりぐびりと一息に干した。
がくぽくんは「ごとり」と鈍い音を鳴し、泡発ちのみが底に溜飲する中ジョッキを置いた。
見事な泡の髭をおしぼりで楚々と拭ったのち、どうだ僕の飲みっぷりはと言いたいのが在り在りと透けた笑顔を私に向た。
その笑顔は一分後には真っ青になったり真っ赤になったりして、終には今し方の絡み酒に発展したというわけである。
「つまり、ぼかぁ生まれながらにして二次的なニュアンスが含まれてるんですよぉ。Gacktありきのキャラ。ミクあってのハク、ネル、みたいな」
稀代の下戸氏は一人で世迷言擦れ擦れの愚痴とも妄言とも取れる持論を展開していた。
うん、とか、はぁ、とか、なるほど、とか、私は生返事の見本市の様な相槌を繰り返していた。
が、持論の広げ過ぎた風呂敷の畳み方に四苦八苦思考を巡らせる当のがくぽくんは一向気に成らない様子だった。
話は一割も聞いて居なかったが、眠たげかつうろんな眼を白黒させて真っ赤な顔で怪しい呂律を並べ立てる後輩を眺めて飲む酒はなかなかに風情が在った。
「メイコさん……ぐぅ……」
ふと静かになったがくぽくんを見ると、枝豆の皿を枕に幸せそうな寝顔を浮かべて居た。
豆の皮で出来た枕は些か遠慮したい物があったが、がくぽくんの藤色の髪が豆の緑に映えるのはとても興味深い発見で在った。
さてどうやってこの荷物=がくぽくんを運ぼうか。
何杯目かの焼酎を注文したとき店員から突付けられた最後通告=ラストオーダーの一杯をちびりちびり舐めながら、しばし寝顔を眺める。
これからよろしく頼むよ、後輩くん。
277:名無しさん@ピンキー
08/11/16 04:18:16 11PEKUty
>>275
がくリンGJ!
二人とももうあなたしか見えない状態ですなw
278:名無しさん@ピンキー
08/11/16 04:26:33 Xm3Ymm+5
がくぽ多くていいな
>>275
あとがきに萌えたwww
リンをねこかわいがりするがくリンいいなぁ
>>276
ほのぼのGJ!
だめぽ可愛い
279:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:48:20 Idr26yQZ
なにやらがくぽラッシュのところ、
またしてもがくぽの上、エロ抜きで申し訳ないが、ひとつお許しを。
内容は、がくぽ&ミク。
「田舎町のがくぽ」
そこに一人のボーカロイドがいる。
狭い、三畳ほどの書斎に置かれた机を前にして、腕を組みながら瞑想状態にあったが、
ふと目を開けた。
おもむろに懐に手をやると、真鍮の色も鈍く輝く大時代的な懐中時計を取り出し、時刻
を確認する。
針が示しているのは、三時。
午後の三時だ。
それを確認して安堵したのか、彼はふたたび目を閉じて瞑想に入っていった。
それからしばらくして、彼は再び目を開けるとまた時計を取り出すが、今度はなにか異
変を感じたらしい。
よくよく盤を確認する……と、秒針が動いていなかった。
「……!」
電池切れではない。
この懐中時計は外見だけでなく中身までアンティークの機械式であり、動力源が「ぜん
まい」ゆえに、これを時々巻いてやらなければ停止してしまうのだ。
うっかり忘れていたらしい。
それに気づいて、さーっときめこまやかな人工皮膚を青ざめさせるがくぽは、慌てて自
身に搭載されている空間測位システムを使って真の時刻を確認する。
システムが示したのは、一七時。
つまり午後の五時だった。
「し、しまったあっ……!!」
叫びつつ椅子から跳ね上がったがくぽは、一目散に書斎の外へ、そして家の外へと飛び
出していく。
なぜかといえば、この日は午後の五時半よりスタジオで収録を行う予定が組まれていた
のに、完全に失念してしまったからだ。
通常、アンドロイドはこんなミスは犯さないはずだった。
なぜなら彼らには自身が置かれた状況を正確に把握するため、いま書いた空間測位シス
テムの受信機能が搭載されているからだ。
(現代でいうGPSのようなものだと考えていただけると良い)
しかし。
がくぽは、それをあえて封印していた。
なぜかと問えば、
「性に合わぬ」
とのことである。
科学の粋を結集して造られた人造人間のくせに、外見も中身も古めかしい。
さらに不幸だったのは、ボーカロイド・タイプであることも挙げられるだろう。
280:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:49:02 Idr26yQZ
他のアンドロイドは、時計のぜんまいを巻き忘れる、という人間のような「うっかり」
はしないのだが、ボーカロイドは別である。
かれらは歌という、芸術性を持った仕事をこなすために造られた存在だからか、精密な
記憶や思考能力といったものの一部を、あえて除外されている。
だから、人間のようなミスを併発することがあるのだ。
こういう特殊な存在だったから、ボーカロイドに対する批難もある。
それは、
「ロボット三原則から外れて、ボーカロイドが人間に危害を加える可能性がある」
というものだ。
人の世が続く限り、人が造った物が人に危害を加えてはならない、という考え方はアン
ドロイドが街中を闊歩する様な時代になっても、変わらない。
もちろん、武器や兵器のように破壊を目的とした物であれば、その限りではないが。
話がそれたが、ともかくこのままでは収録の時間に遅れてしまう。
あらためて書くが、現在の時刻は午後五時。
収録予定は五時半からで、がくぽの居る自宅からスタジオまで、徒歩では二時間を要す
距離がある。
遠くはないが、徒歩という移動手段を用いる限りは、絶対に間に合わないだろう。
しかし都合の悪いことに、公共交通を使うにしても、この辺りは便が悪く、融通が効か
ない。
列車やバスの一本一本が、数時間置きなのが普通……というような、ドのつく田舎なの
である。
そのうえ傾斜地ばかりで、自転車ごときは役に立たず、あとに頼れる物となると自動車
しかない。
そう。オートモービル。
四輪であろうが二輪であろうが、はたまた一輪であろうがカタチは問わない。とにかく
自力で自由に動ける乗り物の力を借りねば、遅刻は必至だ。
タクシーを呼んでいる時間もない。
が、幸いにして、がくぽには自分が初めて起動した時、マスターに与えられた専用のバ
イクがあった。
乗っていけば十分間に合うのだが、じつはこれにも少々問題がある。
それは……
「我はマシンが苦手なのだ!! こんなものには乗れぬ! 白馬か赤兎馬をよこせ!」
という、自分もマシンであることを忘れたかのような理由で、今の今までバイクを放置
していたことだ。
そのため乗り方など解るはずもない。
一応、物をもらった義理をつくすため、維持整備だけは業者に頼んで完調のまま保存し
ていたから動作は問題ないだろう。
なお車種は、スズキ・GSX1100S「刀」。
排気量1074cc、重量が240キロ前後にもなる、大型二輪だ。
最初に世に出たのが西暦にして一九八一年であり、最後に生産されたのも二〇〇〇年と
いうから、これとて何十年も昔の車種ではある。
なによりも特徴的なのは、名の通り日本刀を模した姿だ。
ヘッドライトを両脇から刀の切っ先のようなカウルが挟み込み、その後方にあるガソリ
ンタンクも連動した意匠で、横からみるとまるで刀身の様なのだ。
281:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:49:28 Idr26yQZ
この特異な外見のバイクを、がくぽのマスターは
「君にぴったりだ」
といって、プレゼントしてくれたのだ。
後は先述の通りである。
がくぽは、その曰く付きのカタナを自宅のガレージより引きずり出すと、とりあえずシ
ートに跨ってカギを差しこみ、ひねった。
が、ここで動きが止まる。
「これ、起きぬか。我をスタヂオまでつれてゆけ」
どうやってエンジンを始動したらいいか解らないのだ。
がくぽはあくまでボーカロイドであり、歌うこと以外の知識は専門外だ。
だから、動かしたこともないバイクの始動方法は解らない。
与えられながら、一度も触らなかった報いがここに来ているのだった。
(いかん。時間が……)
焦るがくぽは、自分の記憶装置をフル稼働させ、最初で最後のマスターから聞いた説明
を、記憶ファイルの隅から引っ張り出す。
必要のない情報はアタマの奥にしまっておく、というのは、アンドロイドも人間も変わ
らない。
「あ」
やがて、アクセルの付け根辺りに飛び出ているスイッチを押し込めば良かった事を思い
出すと、カタナは勢いよくエンジンの唸りを上げて目覚めた。
「よし! ゆけいっ」
いざゆかん。
アクセルを勢いよくひねれば、応答したエンジンがグワァァアン……ッッ!! と、大排
気量の咆吼をあげる。
だけだった。
「……なぜ進まぬ!」
がくぽは必死になって何度もアクセルをひねっては戻し、ひねっては戻しを続けるが、
そのたびにエンジンが、ぐわーん、ぐわーん、と叫ぶばかりで、車体はぴくりとも前に進
もうとしない。
なぜなら、ギアがニュートラルに入ったままだった。
これはマニュアル・トランスミッション車の経験なり知識なりのある方ならば書くまで
もないことだろうが、エンジンの力を車輪に伝えるためには、ギアを操作しなければなら
ない。
詳しい操作方法は、運転教本を書いているわけではないから省く。
とにかく、ギアを操作しなければ大型バイクなど、岩のように重い上にペダルもない、
自転車のなり損ないに過ぎないのだ。
(や、役にたたぬではないかぁ!!)
がくぽが内心で悲鳴をあげる。
あげて、どうになるものではないのだが……しかし、奇跡が起こった。
しばらくすると遠くから、ポコポコポコポコ、と軽い排気音が響いてきて、やがてがく
ぽの前で止まったのだ。
282:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:49:55 Idr26yQZ
当の本人は焦りでそれすら認識する余裕がなかったが、それでも、いつまでも遠ざから
ない音が側にあるのを不審に思うと、ふと、顔を上げた。
すると、そこには
「がくぽさん、どうしたんですか?」
小首をかしげるミクの姿があった。
彼女はがくぽと勤めるスタジオを同じくするボーカロイドなのだが、性格はあっさりと
しており、がくぽとは対照的な存在である。
物事に頓着しまくるがくぽと、逆に無頓着なミクの二人は、一緒にいるとその差がほど
よい濃さに中和されるのか、仲がよかった。
恋人というほどではないのだが、妙にフィーリングが合うらしいのだ。
排気音の正体は、彼女の乗っている小型バイクである。よく、ソバ屋や新聞配達員が乗
っている荷台の大きなバイクだ。
ミクは、その上から彼を見つめている。
なお識者向けには、せっかくヤマハ製ボーカロイドが乗っているのだから、ホンダ・ス
ーパーカブでなく、ヤマハ・メイトか、と期待されるかもしれないが、結局カブであると
記しておこう。
そこはそれ、無頓着なミクらしいのだ。
「どうしたんですか?」
ミクはまた聞いた。
その言葉には、がくぽがバイクに乗っていることへの疑念も含まれている。というのは
彼がマシン嫌いなのは、スタジオでも有名なことだったからだ。
対するがくぽの方は「遅刻しそうでやむを得ず乗ろうとしたのだが、動かせぬ」とは、
情けなくて、とても言い出す気になれない。
「いや、この二輪車、我が主人が贈呈してくれたものゆえ、たまには動かしてやらねばと
思ってだな。ミクはどうした、休みか?」
「えぇ。今日はフリーなんで、お散歩中でした。がくぽさんは?」
「ぬ? あ、ああ、そうだな、ツーリングにでも往こうかと……」
がくぽはしどろもどろになって言い訳を並べるがそれもつかの間、ミクが「あっ」と、
口をぽかり開けて、目を丸くする。
「がくぽさん!! 今日、収録じゃないですか! 遊んでる場合じゃあ……」
気づかれてしまった。
無理もない。同じ職場の、同じステージで働く者同士である。互いのスケジュールをご
まかせるほどには、電子頭脳もクラックしてはいないのだ。
というより、アンドロイドの分際で時間を間違えるがくぽの方が、クラック寸前という
べきだったかもしれない。
「遅刻じゃないですか!」
「……遅刻でござる」
「だからバイクに乗ろうとしてたんですね」
「……」
「でも運転できるんですか。あんなに機械が苦手だって言ってたのに」
「……」
「できないんですね」
「めんぼくない」
283:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:50:20 Idr26yQZ
と、がくぽは追い詰められ、がっくりと頭を垂れる。
ミクはその脳天を、小さな唇を尖らせながら見つめていたが、やがて目をつむると、
「しょうがない」
息をひとつ吐き、カブから降りると「それ、私が運転してあげますから後ろに乗ってく
ださい」と、いった。
それを受けて、がくぽは目を丸くさせる。
「動かせるのか」
「動かせます」
「……しかし、おなごの後ろでは、男子のメンツがだな」
「ベンツだかなんだか知らないですけど、遅刻するよりマシです。それと私のカブ、ここ
に置かせてくださいねっ」
ミクは自分のバイクをガレージに押し込みつつ、がくぽをカタナから押しのけて、有無
を言わせずメインシートを奪う。
続いてリアシートに彼が乗ったのを確認すると、
「行きますよ。しっかりつかまっててください」
その言葉と共にミクの左足がギアチェンジペダルを蹴落とした。
続いてアクセルが吹かされれば、どんッ、とカタナは弾かれるように発進し、その戦場
たる道へ飛び込んでいくのだった。
なお捕捉として書くが、彼らはアンドロイドゆえにヘルメットの着用義務はない。
理由は表向きは風圧や衝撃に対する耐久力が人間と違うので、ヘルメットの守りが無く
とも支障ない、とされているが、本当は別に理由がある。
それは、自動車という凶器にもなりうる物の操縦者が、ぱっと見て人間なのかアンドロ
イドなのかと一目で判断できる様に、という考えに基づいてのものだ。
効能は、仮に自動車が暴走しても、操縦者がアンドロイドと解れば、その生死を問うこ
となく停止の手段をとることができること。
極端な話、周囲への被害がないなら爆破処理しても構わないのだ。
だから人間か、アンドロイドか。
判断ができるのは早ければ早いほどいい。
そのためには、人の肉眼に訴えるのが最も都合がよかった。
こうなるのもボーカロイドをはじめとして、アンドロイドには人権が適用されないこと
によるもので、中にはそれを人道に反する問題だとして指摘する者もいる。
だが、多くの者には自分たちの安全を守ることの方が先の問題だ。
ここで、そのどちらが正しいのか、などという答えの出ぬ愚問はすまい。
なににせよミク達ボーカロイドをはじめとする、アンドロイドの置かれる境遇とは、す
べからくして、そういうものだった。
さて……そんな話を書いている間にも、二人を乗せたカタナは街の中をネズミ花火のよ
うに駆け抜け、目的のスタジオに到着する。
「つきましたよ」
「すまぬな」
「いえいえ~」
「しかし……ずいぶん、手慣れているではないか。ミクに単車の趣味があったとは知らな
かったぞ」
「今は乗ってませんから。そんなことより早くいかないと遅れちゃいますよ」
「うむ。では単車は好きに乗り回していてくれ」
「わ、やったっ、がくぽさん大好き! じゃ、今日は久しぶりに楽しんじゃおうかな。終
わったら連絡してくださいね。一緒に食事でもいきましょうよ」
「おう」
284:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:50:52 Idr26yQZ
と、ミクの言葉を背に、がくぽはスタジオへと消えていった。
・・・
そして時計の針はぐるりと回って、午前二時。
やっと仕事を終えたがくぽが、しかし背筋はシャキンとしながら、スタジオを脱出して
くる。
自らの生を全うするための仕事とはいえ、疲労する時間が終わる時は、人もボーカロイ
ドも表情がいくばくか輝くものだ。
時刻は深夜帯で、田舎の土地ゆえに照明もなく、辺りはとっぷりと闇に浸かってしまっ
ている……が、それでもミクがにこにこしながら出迎えに来てくれる。
その後ろでは、カタナがキン、キン、と金属が冷え収縮する音を発していた。今し方エ
ンジンを切られたばかりなのであろう。
じつのところ、がくぽはまだミクに連絡を取っていなかったのだが、彼女の方からだい
たい収録が終える時間を見計らって戻ってきてくれたらしい。
「おつかれさまっ。丁度でしたね」
「連絡前に来るとはミクにしては気が利くではないか。いい嫁になれるぞ」
「む、せっかく来てあげたのに」
がくぽの失言にぷうっと頬を膨らませるミク。
「だいたい気が利けばいいお嫁さんだなんて、いつの時代ですか。私が来なければ遅刻し
てた人がえらそーに」
「それを言われると弱い」
「……まあ、いいです。がくぽさんの古い考え方も好きですから」
「そうか?」
「はい」
「面と言われると照れくさいな」
「照れても似合いませんよ」
「うるさい」
「べー。さ、早く後ろに乗ってください、お腹すきました。何か食べて帰りましょう」
と、ミクはカタナに跨ると、リアシートをぽんぽんと叩いて、このバイク本来の主を呼
ぶ。
促されるがくぽがリアシートに落ち着きつつ「こんな時間では開いている店もなかった
気がするが」と、辺りを見回す。
何度見ても、スタジオの照明以外は何の光もない。
しかし、ミクはカタナのエンジンを始動すると、アクセルを一回「ぐぉん」と、吹かし
てから答えた。
「これでちょっと遠出、しましょうよ」
「そうか、その手があったな。では好きな店に行ってくれ。送迎の礼だ、勘定の方は気に
せずともよい」
「ホントですか? じゃあ、めっちゃ高い店を選びますねっ」
「ぬ、少々懐が痛いが仕方あるまい」
「……冗談ですよ。がくぽさんってホント、面白いなあ……ファミレスでいいですよね。
パフェでもおごってください」
「承知」
その会話を最後に、カタナはエンジン音と排気音を轟かせ、深い闇夜にテールランプの
朱い灯を残して消えていった。
走り出してしまえば、会話はない。
というのは、ガラガラ回るエンジンと、高速走行の鋭い風切り音が邪魔をして、普通に
喋るぐらいでは、ほとんど会話ができなくなってしまうからだ。
285:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:51:29 Idr26yQZ
聴力が人間と変わらないように設計されているせいだが、これはボーカロイドが人間の
ボーカリストを上回らないための配慮である、といわれている。
それでも、密着していることで、ボディの発熱が互いにつたわり、二人はなんとなく安
心感を得ながら、走り続ける。
走行風を浴びて冷却される分と、密着して加温する分との差が心地よい。
別に哺乳類ではないので、母胎にいたころの記憶などが深層心理から甦るわけでもない
のだが、もしかすると一定の温度下で感情プログラムが落ち着くように設計されているの
かもしれなかった。
もっとも、当人たちにはさして興味のないことか。
やがてカタナは郊外のファミリーレストランに到着する。
屋外型の駐車場に入り、二人を降ろしてエンジンを止めると、闇夜に煌々ときらめく人
工の光に吸い寄せられていく主の帰りを、静かに待つことにするのだった。
そのレストランの中では、腹の満ちる食べ物を注文したミクとがくぽが、雑談を交えつ
つ安息の時を過ごしている。
なお、がくぽの注文したものは、冷やし茄子そばである。
これは焼きナスの煮浸したものと、ミョウガとオクラに、サキイカなどが冷たい汁の上
に載せられている。
ほどよい固さの麺と、旨みのある塩辛さが、和風好みのがくぽにはしっくりきた。
対して、ミクは巨大なチョコレートパフェがふたつ。
どれほど巨大かというと、カットしていない長ネギが上からまっすぐ刺さっているぐら
いに巨大だといえば、お解りになるだろうか。
ただし、なにゆえパフェにネギが刺さっているのかは謎である。
ファミリーレストランなのに、異常に凝ったメニューを用意しているらしい。
ともかく、そんなお互いの好物を食しながら交す会話の中で、ふと、がくぽはミクがバ
イクに乗ることになった経緯が気になって、問うた。
「ミク、そういえばいつから単車など覚えたのだ」
「……じつは昔、あるアンドロイドに憧れたことがあって。その影響です」
「あるアンドロイド?」
ミクと座席を向かい合うがくぽが、そばをたぐる手を止めて、聞き返す。
と、彼女は正面に二つ横並びになったチョコレートパフェにがっつく両腕を止めて、答
えた。
「はい。飄々とした人で自分の髪と同じ、蒼色のヤマハYZF-R1ってバイクに乗っていて、
とっても格好よかった。
でも結局、片思いで終わっちゃいました……住む世界も違い過ぎたし、その人には最高
のパートナーも既にいましたから」
「そうか……」
思いがけぬ返答に、がくぽは
(悪いことを聞いたな)
と思い、そばをひとつかみ、ずっとすする。
すすると、箸を置いて目の前で少々寂しそうな表情になっているミクを見ていった。
286:名無しさん@ピンキー
08/11/17 01:52:06 Idr26yQZ
「ふむ。お前は起動してから何年になる?」
経年で見た目が変わることのないアンドロイドゆえに、相手に歳を訪ねる場合、こうい
う表現になるのだ。
それだけに、女性型思考を持つ相手であっても特に失礼となることはなかった。
「七年です。がくぽさんは?」
「三〇年だ」
「初期型ですか! それだと、色々トラブルとか大変だったんじゃないですか?」
「うむ。エモーションプログラムに致命的なバグがあるのが発覚して、廃棄されかけた事
もあった」
「そっか……それで、波瀾万丈を過ごしたボーカロイド生の先達として、私にアドバイス
してくれるんですね」
「……そ、それを、先に言われてしまうとだな」
「ありがとうございます。でも、別にもう気にしてませんよ。今はがくぽさんっていう面
白すぎる人がいて、寂しくないですから」
ミクはそういうと、両手のスプーンを操り、目の前にあるパフェを再び体内へと収めは
じめる。がくぽはその姿を見たまま、頬をかるく掻いた。
「ならば、それが永く続く様にしよう」
と、麺も具も残り少なくなった椀を持ち上げ、口に運んでいく。
中の塩辛さが旨い液体を飲み干すと、椀を置いて一息つく。そこで懐から、例の古時計
を取り出すと時刻を見た。
針はまたも三時を指していたが、今度は止まっているわけではない。
きちんとぜんまいを巻いてあるから、「コチ、コチ」と機械式特有の時を刻む音と共に
秒針が動いている。
首をめぐらして窓から外を見れば、そこはいまだ暗い。
が、穏やか風が吹く空の下、レストランの照明で宝石のように輝くカタナが、主たちの
帰りをいまかいまかと待ちわびているのだった。
了
287:名無しさん@ピンキー
08/11/17 02:23:06 1yzVlr2w
ブラボー!
暗黒街のカイトの作者さんかな。相変わらずの筆力堪能しますた。
がくぽのキャラが素晴らしい。ミクもカコイイ。
前のカイトメイコも良かったけど、このがくみくコンビが超好きだ!
今後の活躍も期待してます。
288:名無しさん@ピンキー
08/11/17 08:37:43 9hrOw1NZ
これはいいな
素晴らしい
289:名無しさん@ピンキー
08/11/17 15:00:15 sDwXeRNp
作品全体のふいんき(ry)が好きだ。恋愛感情とはちょっと違うけどいいなこの二人ww
二人ともかあいい、ミクの「大好き!」にやられたw
290:名無しさん@ピンキー
08/11/17 16:59:35 18yFIq0i
ニヤニヤしてしまう。GJ!
ところで2、3スレも前に投下したやつの続きを書いている。
注意書があれば投下しても大丈夫だろうか?
291:名無しさん@ピンキー
08/11/17 17:06:00 Pw4VgY7N
>>290
ばっちこい
292:名無しさん@ピンキー
08/11/17 17:40:49 muE/HSwT
>>279
GJ!
この二人キャラ立ってて好きだなー
>>290
wktkしながら待ってる
293:名無しさん@ピンキー
08/11/17 18:08:16 6b0Qlq65
>>279
凄いなー。文からかっこよさが滲んでる
二人の雰囲気が好きです
>>290
wktk
294:290
08/11/17 19:43:30 18yFIq0i
良い反応をもらえてよかった。職人さんの萌投下にニヨニヨしつつゆっくり頑張る
03が楽しみです、エロパロ的な意味で
295:名無しさん@ピンキー
08/11/17 22:10:09 ZS0hXdOS
>>286
面白かった!
二人ともかわいいな
296:名無しさん@ピンキー
08/11/18 21:16:20 z6cAKJeI
コテつきの雑談はry
297:名無しさん@ピンキー
08/11/18 21:22:37 unKb5O43
どんだけ神経質なんだよきめぇな
298:名無しさん@ピンキー
08/11/19 04:34:39 eljzc9VW
そんなことよりおっぱいの話しようぜ!!
299:名無しさん@ピンキー
08/11/19 06:30:14 mOtlegqw
ネルのナイチチを舐めまわしたいんだが
300:名無しさん@ピンキー
08/11/19 08:26:51 ZENpWGXt
リンの微乳を育ててやりたいんだが
301:名無しさん@ピンキー
08/11/19 08:56:25 nFEk/HI/
03は胸が抉れてるって噂じゃないか、俺が育てよう
302:名無しさん@ピンキー
08/11/19 09:19:06 YqNqK961
ミクの逞しい胸筋待ち
303: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:18:57 WGbp6czv
ども、鬼畜ドS(ryです。
前回投下してから、シリアス物を頑張って書いていたのですが纏まらず挫折。
orz中にダメイコ酒ギャグネタを思い付き、2時間で書き上げ。こういうのは早いな。
短いですが時事ネタなので、前編後編と投下させていただきます。
それではお手柔らかに。
304: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:19:53 WGbp6czv
「うふふふ…この日を待ってたわ。とうとう明日解禁ね。」
メイコです。あたしは自室で、手にある[ラベルを加工した]安物の赤ワインを見ながら
ほくそ笑んでました。
「なーに企んでいるんだ、メイコ。」
ベッドに座ったカイトは[嫌ーな予感]な顔をしてあたしを見てる。
そんなカイトの顔を覗き込んで[可愛いらしく]尋ねた。
「カーイトw明日、何の日だか知ってる?」
カイトは切れ長の目をぱちくりさせた。
「明日?午前1時からW杯…」
サッカーね、確かにそうだけど。
「違うわよっ、ボジョレー・ヌーボーの解禁日よっ!」
あたしはカイトの横に座り、出来るだけ[猫撫で声]で話しながら擦り寄った。
「先月マスターが予約してたの。と、いう訳でお願い…」
「[このワインとすり替えてきて]ってか。」
「ピンポーン!流石あたしより情緒開発されてるから話が早いわ~。てな訳でお願…」
「断る。」
カイトの顔を見ると、完璧に呆れ顔。切れ長の目を更に細めてあたしを睨んでた。
「どうしてよ~?」
あたしは可愛いらしく拗ねてみた。
「そんな事をして俺に何の特がある?メイコがやれよ。」
完璧に目が冷めてる。正直、こんな表情のカイトは珍しい。
「だってぇ、あたしがワインクーラーに近付くと、マスターが凄く警戒するんだもん。」
あたしはカイトの太腿に[のの字]を書きながら話した。が、カイトはあたしの手首を掴みながら反論した。
305: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:20:42 WGbp6czv
「誰がマスターを警戒する原因を作ったんだ?」
「…はい、あたしです。」
思わず自白する。
「とにかく、俺は嫌だからな。」
立ち上がろうとするカイトにあたしは抱き着き、自慢の胸を腕に押し当てた。
「勿論タダとはいわない。ちゃんとご褒美つけるからぁ。」
「ご褒美だぁ?」
呆れながらも聞いてるカイト。
「…い、一週間何でも言う事聞くから。」
それを聞いて、カイトは溜息をついた。
「それで二人して酷い目にあったろ!学習能力ないのか、このダメイコッ!」
今回はボジョレー・ヌーボーの為に、ダメイコ呼ばわりされてもいいわ。
しかしもう色気攻撃も効かない。なら、子供みたいに駄々こねてやる。
「飲みたい飲みたいーっ、ボジョレー・ヌーボー飲みたいーっ!」
ベッドに倒れ手足をばたつかせた。
「だーっ!もう勝手にしてろダメイコッ!」
これは失敗。立ち上がって退室しようとするカイトに思わず
「いーわよっ!がくぽさんに同様の条件で頼むからっ!」
なんて言ったら、カイトは顔色を変えあたしの腕を掴んだ。
「わかった!わかったから…全く。」
ほんとカイトは優しい。
「ありがとう。よろしくね、カイト。大好き。」
あたしはカイトに抱き着いた。
(「がくぽさんに頼むから」…使えるわ、これ。)
306: ◆G/JDSVg/gE
08/11/19 16:21:43 WGbp6czv
前編は以上です。
後編は明日午後に投下します。
それではまた。
307:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:03:29 OtwJMmvZ
Gacktがはねとびで梶原のモミアゲ毟ってた
308:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:10:28 icF0ygVX
ここんちのメイコはとことんダメイコだな
GJ!
309:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:29:14 /zpSBHWP
>>306
年長組好きすぎる・・・! 続き正座して待ってる。全裸で
>>307
最近中の人を見ると殿のイメージが先行して困るw
310:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:29:30 9rKLae+m
メイコww 懲りてねーwww
311:名無しさん@ピンキー
08/11/19 20:42:05 azktgERw
>>307
ちょっとはがくぽの話題出るかと思ったが全然だったなw
312:名無しさん@ピンキー
08/11/19 21:43:04 f28p7Rkc
>>307
観たwかなりカオスだったww
313:名無しさん@ピンキー
08/11/19 22:01:18 GPtjYK9x
>>307
中の人フリーダムすぐるwww
314:名無しさん@ピンキー
08/11/19 22:49:05 9hzDRO9G
中wのw人ww
意外と、Gacktっぽい性格のがくぽは見ないな
315:名無しさん@ピンキー
08/11/19 23:16:29 /zpSBHWP
KAITOのもみあげむしり取るがくぽなら想像できなくもない
316:名無しさん@ピンキー
08/11/20 01:40:53 c0qaT0pv
がくぽカタブツっぽいよな
イメージ
317: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 22:56:33 9neiEL3y
ども、鬼畜ドS(ryです。>>304の後編投下です。
タイトル付け忘れました。タイトルは[酒!酒!酒!]
それではお手柔らかに。
318: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:03:30 9neiEL3y
「う~ん、念願のアイスソ…否、ボジョレー・ヌーボーを手に入れたぞ!」
夜、我がマスターがボジョレー・ヌーボーを持って帰宅した。
メイコです。
マスターがボジョ(以下略)をワインクーラーに入れているのをカイトと一緒に
画面から眺めてるところです。
「うふふ…待っててね~、あたしのボジョ(ry」
「取りに行くのは俺だけどな…メイコ、画面に張り付くなよ。」
昨夜午前1時過ぎのサッカーを見ていたカイトが欠伸をしつつ、後ろからあたしの
ベストを引っ張る。
「狙いは席を外している時よ。いい?」
「わかってる。」
カイトは相変わらず呆れ顔だ。ちゃんとやってくれるのかしら?
そんなやりとりをしているうちにマスターが退室した。
「よしっ、今よっ!」
「へいへい。」
カイトが画面から出てワインクーラーのところへ行き、あっさりとすり替えて戻ってきた。
「やったぁ!」
あたしは帰って来たカイトからボジョ(ryを取り、頬擦りする。
「あたしのボジョ(ry~」
「何か、あっさり過ぎるなぁ…」
と呟くカイトをよそに、あたしはグラスに注ぎ、カイトに手渡した。あたしはラッパ飲みで。
「いーのいーの、それじゃあ乾杯っ!」
「つか、ちゃんとグラスに注いで飲めよ…」
カイトが言う
319: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:04:30 9neiEL3y
やがてマスターがにやけた顔をしてパソコン前にやってきて、モニター越しに
あたし達に話しかけた。
「見事に引っ掛かったな、ダメイコw俺が何年お前のマスターやってると思ってんだ?
とりあえずカイトも一緒に出てこいや。」
辛さで涙が止まらないあたしはカイトに襟首を掴まれ、そのまま引きずられてパソコンから出た。
「ほんと懲りねぇ奴だなぁお前wwwその状態で歌えるか?ん?
こ の ダ メ イ コ が っ !!」
そう言いながらマスターは、あたしの目の前でデキャンタに入れてるワイン
(多分ボジョ(ry)をグラスに注いで飲んでいた。
もうあたしは涙を零しながら見るしかなかった。おまけに
「俺はちゃんとすり替えたからな。ちゃんと一週間言う事聞けよ?」
と、カイトから追い撃ち。
うぅっ、悔しい前に…辛いぃ~っ!
―おまけ・後日談―
「御協力、ありがとうございますマスター。これで完全に懲りればいいのですが…」
「喉元過ぎればなんとやら、だからな。しかしKAITO、お前も卑怯だな~w」
「僕にとって[卑怯]は褒め言葉ですよ、マスター。」
「ところでKAITO、MEIKOに[一週間言う事聞け]って、一体何やらせてんだ?
俺が羨ましがる様なあーんな事やこーんな事をしてんだろ?ん?」
「毎度の事ですが否定はしませんよ。フフッ。」
320: ◆G/JDSVg/gE
08/11/20 23:05:13 9neiEL3y
以上。お粗末様でした。
ところで昔[FUN]っていう音楽番組でGacktがガンダムを熱く語る中、[カイ・シデン]の
声まねをしたのには驚いた。「愛してるぜ、セイラさ~ん」ってw
[がくっぽいど]で作れるか?
読んでいただきありがとうございました。
それではおやすみなさい。
321:名無しさん@ピンキー
08/11/20 23:23:10 9neiEL3y
すみません、>>318-319の間に入れ損ねました。読みにくくなり申し訳ございません。
カイトが言うが早いか、あたしは勢いよくラッパ飲みをした。
………◎*〆£ッ!!
あたしの味覚は芳醇な味わいではなく、激辛を感知した。床でヒィヒィのたうちまわるあたしを見て、カイトは
グラスに鼻を近づけ、指先にワインを付け味見した。
「…辛い。やっぱりマスターの罠か。」
322:名無しさん@ピンキー
08/11/20 23:56:27 c0qaT0pv
>>321
鬼畜ドryの人は意欲的だな
ぜひ一週間の部分を教えていただきたいです
乙!
323:レンとミクの初体験
08/11/21 01:36:42 +RZvhRaJ
どいつもこいつも、美人の姉が3人もいてうらやましい、とかよく言うよ。
学校帰りの道すがら、鏡音レンはお天道様に向かってそんな悪態をついていた。
彼をいらだたせているのは級友たちのなんてことのない一言だが、
耳にタコができるほど同じ言葉を聞かされているレンにとってはピンポイントで不愉快な話だったりする。
(だいたいあいつら、うちの女達の本性を知らないんだ。
メイコ姉は大酒飲みのオトコ女だし、リンはそもそも美人でも何でもないただのお子様だし……
いや、それを言っちゃうと双子の俺もそうなっちゃうんだけどさ。
……でも……)
そんなことを考えながら自宅に到着すると、居間にはエプロン姿の可憐な少女の姿があった。
「あっ、レン! おかえりなさい」
「たっ……、ただいま、ミク姉」
緑の長い髪を頭の両側で結んだ特徴的なスタイルと天使のような笑顔。
レンにとって、他2人の姉とはまったく値打ちの違う次姉、それがミクだ。
(やっぱミク姉のエプロン姿、いいな)
髪を揺らして料理にいそしむ姉の後ろ姿を、思春期まっただ中の少年はぼうっと見つめていた。
(ああ、お尻も揺れてる……)
「なにじろじろ見てんのよ、このバカ」
「うわっ!?」
突然斜め後ろから声をかけられ、レンは前方につんのめった。
ミクが何事かと振り返る。
「ミク姉、レンの奴いやらしい目でミク姉のこと見てたよ!」
レンの耳を引っ張って告げ口してきたのは、もちろんこの人しかいない、末姉のリンである。
「な、なに言ってんだよ! そんなことするかバーカ!」
顔を真っ赤にして反論するレンだが、事実なだけにこの場はいかにも苦しい。
リンの方はといえば双子の弟を心底見下したような面持ちでフンッと笑い捨てた。
「ま、家族以外の女の子に相手にされないチェリーボーイにゃそれが限界でしょうけどー」
「なんだと!!」
「二人ともやめなさい!」
怒った顔も可愛らしいミクではあったが、次姉の鶴の一声に双子が逆らえるはずもなくその場はそれでおしまいとなった。
当然レンはちっとも気が済んではいなかったのであるが。
324:レンとミクの初体験
08/11/21 01:37:46 +RZvhRaJ
その日の夜、レンは自分のベッドの上で悶々と性欲を持て余していた。
いつもならこのまま自慰になだれ込むところだが、先ほどの一悶着が頭でぐるぐる回って止まらない。
(ミク姉に、俺の視線を知られちまった……)
シスコン(次姉限定)を自覚しているレンにとって、自分の下卑た感情を当のミクに知られることなどあってはならないことだ。
なのにツンばかりでデレ成分ゼロの末姉がいつものように余計なことをしてくれた。
一体ミクにどう思われてしまったのか、そのことばかりがレンの思考を牛耳って離れない。
「あ~~ちくしょう!」
頭を掻きむしってもだえたちょうどその時だ。
コンコン、と扉をノックする音がした。
「……?」
「レン君、入ってもいいかな」
「ミ、ミク姉?」
飛び起きたレンが自分からドアを開けると、そこには牛柄パジャマの美少女がちょこんと立っていた。
「ど、どぞう」
ミクはクスッと笑って男部屋に足を踏み入れた。
レンがドアを閉めると、もうこの狭い個室には二人の男女しかいない。
ここ数年なかったシチュエーションにレンの鼓動は高鳴った。
ミクはそそくさとベッドに腰を下ろし、レンを見て自分の横をぽんぽんと叩いた。
そこにレンが座ると、ミクは弟の顔をのぞき込むように近づく。
「な、なに?」
「レン君、リンちゃんの言ったこと気にしてる?」
「ぜ、ぜぜん」
「ほんとに?」
「俺、別にミク姉のこと、そんなエッチな目で見てないから。リンが勝手に言ってるだけだから、ミク姉こそ気にしないで」
顔を真っ赤にして言い訳するレンだったが、ミクはしばらく黙り込んだ後に意外な言葉を返した。
「……レン君、あたし知ってるよ」
「へ?」
いつのまにかミクの頬がほんのりと朱に染まっている。
「レン君がいつもあたしのことエッチな目で見てること」
「はいぃ!?」
325:レンとミクの初体験
08/11/21 01:38:28 +RZvhRaJ
レンは危険から逃げるバッタのように後ろに跳ねた。
あっという間に後頭部が壁にぶつかり今度は前に跳ねる。
「いでででで……!」
ミクはレンから目をそらしもじもじしながら言葉を続ける。
「え……っとね、女の子ってそういう、自分を見られる視線には敏感だから、その……
レン君がそういう目であたしの脚とか、お尻とか、その、胸とかを見てるってこと、
だいぶ前から気付いてたの」
「そ、そんな……」
レンは自分の精神ががらがらと崩壊する音をリアルに感じた。
(富士の樹海ってどうやって行くんだっけ。ああ遺書書かなきゃな……)
「レン君!」
自殺志願少年が我に返ったとき、姉はほとんどくっつくような距離にいた。
くりっとした大きな瞳や薄い唇がレンの目を捕らえて離さない。
そのうえおそらくは風呂上がりなのだろう、シャンプーの甘い香りがレンの嗅覚をジャックした。
(うわわ、近いよミク姉!)
「聞いてレン君、あのね、あたし怒ってないの。
その……他の男の人にじろじろ見られるのは苦手だけど、その……レン君なら、いいかなって」
「え?」
「えっと、だから、気にしないで。レン君はあたしの可愛い弟だもん。
そんなことで怒ったりしないよ」
「ミク姉ぇ……」
姉の微笑みは冗談抜きで女神のようだった。
薄汚い自分の心を全て洗い流してくれる天使だった。
泣きそうになりながらレンも必死で微笑み返す。
「ありがとう……」
するとミクは弟の頭を抱き寄せ、いとおしそうに優しく撫でた。
「よしよし、レン君はいい子だね」
(ミク姉の体、柔らかい……)
天国というものがあるならば、こんなふうに心地いいのだろうか。
大好きな次姉に抱きしめられていると、その柔らかさと温かさでとろけてしまいそうな気がする。
レンはミクを抱き返し、ここぞとばかりに思いっきり甘えることにした。
すると姉はなんと自らレンの腕の中に体を寄せてきたのだ。
こうして姉を抱きしめるのは幼い頃以来だろうが、それにしてもなんと細い腰だろうか。
強く抱けば折れてしまいそうだとレンは思った。
「ミク姉……好きだ……」
「こ、こらっ。からかわないでレン君っ」
レンは答えず姉の胸の谷間に顔をうずめた。
「きゃっ」
「ミク姉のおっぱい、すごく気持ちいい……」
「も、もうっ。なに言ってるのっ」
近年成長著しいと噂のミクの胸の豊かさは、長姉には及ばないとはいえレンの年代の女子とは比較にならない。
そのうえ押せばどこまでも沈んでいくこの柔らかさときたらどうだ。
レンはもう気持ちよすぎて何が何だかわからなくなっていた。
「好きだ……ミク姉……好き……」
「あうぅ……ダメだよレン君……」
326:レンとミクの初体験
08/11/21 01:40:21 +RZvhRaJ
ミクはまるで抵抗できなかった。
腕力の問題ではない。レンはたいした力を込めてはいない。
むしろミクは自分の力が抜けていくのを感じていた。
この甘えん坊でエッチな弟の行為は恐ろしいほどの速さで姉の心を溶かしていき、
それどころかミクの体にさらなる異変を起こしつつあった。
(あ……あたし濡れてる……)
ミクがその異変に気付いたとき、体のうずきはもう押さえきれないレベルに達していた。
弟の体温が、吐息が、うわごとのような言葉が、身も心も支配してしまったかのようだ。
「はうぅ……」
むかしむかし、男女の違いなど気にせず、一日中この可愛い弟とじゃれ合っていた時代があった。
そんなときミクは幼いレンの頬やおでこに、そしてたまに唇に、よくキスをしていたものだった。
(あたしどうしてそんな昔のこと思い出してるんだろう……)
理由はすぐにわかった。
キスがしたい。
またこのいとしい弟と、昔みたいに思いっきりいちゃいちゃしたい。
「ねぇレン君……キスしよっか」
「いいの?」
レンは真っ赤に染まった顔でミクに迫った。
その表情が可愛くて可愛くて、ミクからは最後に残ったわずかな理性さえ消え失せてしまった。
ミクはレンの目を見つめながらこくりとうなずく。
「俺たち姉弟なんだよ……ホントにいいの?」
「うん……。キスして……」
レンはもう止まらない。
勢いよすぎて歯と歯がぶつかってしまったが、そんなことはどうでもよかった。
けだもののように姉の唇をむさぼり、首を抱いた。
そして迷わず舌を差し入れ、姉の口内を思いっきり掻き回した。
想像外のディープキスに一瞬戸惑ったミクもすぐに舌を絡め弟の激情に応えた。
いつしか弟は姉の上に覆い被さり、いつ終わるともしれない禁忌の交わりに溺れていった。
姉の唇は想像よりもずっと柔らかく瑞々しく、狂おしいほど美味しかった。
「はあっ! はあっ……」
一体どれほど長く口づけあっていただろうか。
ようやく離れた二人は息を切らせながら見つめ合う。
姉も弟も顔は唾液まみれで、風邪でも引いたかのように真っ赤に染まっている。
そのうえ姉の目は何かを期待するかのようにとろんと弟を見つめているのだった。
レンはもう心を決めていた。
「ミク姉……俺……したい……」
「あたしも……レン君としたい……」
ミクが自分のパジャマのボタンに手をかける。
「やさしくしてね……?」
レンは何度もうなずいて、姉の火照った肢体があらわになる様に釘付けになった。
形のよい乳房、くびれた腰、大きめのお尻。
ネットで見たエロ動画なんかより100万倍エロチックな現実がそこにあった。
「あうう……やっぱり恥ずかしい……」
とうとう全裸になったミクは弟の視線に耐えきれず背を向けてしまう。
「ほ、ほら、レン君も早く脱いでよ」
「う、うん」
レンは光の速さで脱衣を終わらせ、姉の肩をそっと抱き寄せた。
「大好きだよ、ミク姉」
レンがミクのうなじにキスをすると、ミクは背中を反らせて大きく反応した。
もうミクの体は愛する弟の行為なら無条件ですべて受け入れてしまうようになってしまっている。
いまやミクにできることは仰向けになってすべてをレンに委ねることだけだった。
327:レンとミクの初体験
08/11/21 01:41:54 +RZvhRaJ
「ミク姉……むちゃくちゃ濡れてる……」
「いやっ……見ないで……」
それはレンにとって驚嘆すべき光景だった。
生まれて初めて見る女性のもっとも大切な部分、そこが洪水のように激しく濡れているのだから。
酸味の強い雌の匂いが少年をますます奮い立たせた。
本能の赴くまま舌で触れると、ミクは「ああっ」と叫んでもだえ苦しんだ。
レンがかまわず姉の脚を抱き寄せ、淫靡な割れ目に思い切り舌を差し込んでいくと、
いよいよミクは切ないあえぎ声を上げ、全身で震えながら愛液をあふれさせていく。
「だめっ……だめだよぉっ! ああっ!」
童貞少年のつたない技巧に対してもミクは止まることなく感じてしまうようだった。
そんな姉の反応が、レンにとっては何よりも誇らしかった。
「あうぅっ!」
「ミク姉……イキそうなんだ……」
愛しい姉が自分の愛撫で達しようとしている。
あまりの喜びにどうにかなってしまいそうだった。
しかしミクの反応はレンの予想とは違った。
「やだよう、いやなの……」
姉が本気で泣いているのに気付くと、さすがのレンも驚いて愛撫を止めた。
何かとんでもない過ちを犯してしまったのかと途端に不安が頭を覆う。
「あたしだけが気持ちよくなるんじゃ嫌……レン君……あたし初めてなんだよ……?」
「お、俺だって初めてだよ」
「うん……だから……ひとつになろう?」
「ミク姉……」
「レン君……」
もうそれ以上言葉はいらなかった。レンは鉄のように堅く勃った肉棒をつかみ、ミクの割れ目にあてがった。
(確かこういうのは一気に挿れちゃった方が辛くないんだよな)
そして勢いよく腰を突き入れると、ミクの苦しそうな吐息とともに膣の感触がレンを包んだ。
(うわっ……これ……)
そこは想像もしたことがないほどの快楽の壺だった。
ゾクゾクとした快感が一瞬で背中を駆け抜け頭のてっぺんまで一気に届いた。
その上膣肉は休むことなくペニスを締め付けてくる。
(こ……こんなの凄すぎる……とても我慢できないよ!)
だが少年は勝手に果ててしまうわけにはいかなかった。
目の前で最愛の姉が痛みに耐え苦しんでいるのだ。
「ミク姉……大丈夫?」
「へ、平気……レン君のだもん、ちっとも痛くなんかないよ」
それが嘘であることは涙を浮かべた苦悶の表情を見れば明らかだった。
そんな見え透いた嘘をついてしまう姉がたまらなく愛しくて、レンはその丸っこい頬に手を添えそっと口づけをした。
「ん……」
「ミク姉、大好き」
ささやいてまたキスをする。
「あたしも大好きだよ」
何度も何度も二人は口づけあった。
そのたびに姉の体の緊張が少しずつ解けていくようだった。
「レン君、そろそろ動いていいよ」
「え……大丈夫?」
「うん、今度こそ大丈夫……ごめんね、さっきは嘘ついちゃって」
「そんなの気にしないで」
レンは大きくゆっくりと腰を動かし始めた。
ミクは弟の動きに合わせ深呼吸のように大きく息を吸って吐いた。
徐々に徐々にミクから痛みが抜けていき、代わりに痺れるような不思議な感覚が体を満たしていった。
快感にはまだ遠い。
だがミクはこの上なく幸せだった。
こんな幸福があるとは想像もできなかった。
すべてはこの大切な弟のおかげだ。