09/02/18 12:37:13 X1ApO2Aw
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「本当ごめん!」
「‥もぅ良いわよ」
耕助の誠意が通じたのか、冴子から許しの言葉が出た。
「とにかく明日八時には家を出るんだから、ちゃんと早く起きてよ?」
「うん、分かった。起きるよ」
「じゃあ‥お休み」
「お休み」
冴子が隣の自室に引き返すのを見ていて、忘れていた事をふと思い出した。
「あのさ姉ちゃん」
「何?」
「明日見に行く映画って‥」
「‥さっきも言ったでしょ。恋愛ものよ」
「…そう、だった‥け?」
呆れたのか無言で襖を閉める冴子。
どうやら明日は、嬉しくて辛い一日になりそうだと彼は思った。
完