コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12at EROPARO
コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12 - 暇つぶし2ch463:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:47:16 30Sxjatq
部屋に入ってきてから中々言葉を発することの無いジェレミアを暫く黙って見つめると、
ナナリーの方から先に口を開いた。
「・・・この2ヶ月、ジェレミアさんには・・・、本当にお世話になりました。
 こんな私なんかを、色々と気にかけて頂いて・・・、本当に、ほんとうに有難うございました」
ナナリーがぺこりと頭を下げる。彼女は言葉の通り、心からジェレミアに感謝していた。
彼のような人物が居なければ、兄すらも信頼することが出来ない現状の中で、彼女の心は
完全に壊れていたかもしれなかったから・・・。
ナナリーの反応にジェレミアが慌てる。
「そんな・・・!お手を上げて下さい、ナナリー様・・・!!
 私は・・・、斯様にして頂ける程のことをした心算は・・・」
――ああ、この人は本当に優しい人なんだ・・・。
ブリタニアの唯一皇帝への反逆罪に問われた重罪人だというのに、自分の心に従って、
こんな小さな存在に気を遣ってくれている・・・。
ナナリーには、ジェレミアが何故兄に仕え続けるのか終ぞ分からなかったが、こうした人が少なくとも
兄の側に居てくれることは僥倖だと思っていた。
「・・・私は、自分の成したことの責任を取らなければ、罰を受けねばなりません。
 ・・・・・・・・・。もう、私のような足手纏いな存在は、お兄様には要らないんです」
「・・・・・・・・ナナリー様・・・・・・」
ジェレミアはどこか悲痛な表情でナナリーを見ていた。
「・・・・・・・・・・・。
 私はもう居なくなるけど・・・、お兄様を・・・宜しくお願いします」
ナナリーはジェレミアをきちんと見据えて言った。小さくとも、凛とした声が室内に響く。
ジェレミアは夕焼けと同じような橙の瞳を歪ませて、無言のままナナリーを見つめ返していた。
窓から差し込む夕日は愈々強く、室内のあらゆるものが長い長い影を落としていた。


――そうだ。もうじき私は死ぬ。
世界を支配する皇帝に楯突いた重罪人として。
今も兄の悪行を許す気にはなれないけれども・・・。
・・・もうこれ以上、兄が罪を重ね続けるのをこの目で見ることは無くなる。
それだけがささやかながらも嬉しいことだ。
・・・それでも、自分が居なくなった後でも、
兄が例えどんな悪であり続けようとしても、
兄を想わずにはいられない。

――兄の存在をひたすらに厭わしく思う気持ちと愛おしく思う気持ち、二つの相反する心がナナリーの中に在り続けた。



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