コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12at EROPARO
コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12 - 暇つぶし2ch457:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:04:51 4NYPElUP
たぶんねー、作者に対して言ってるよりは、
読み手のレスに嫌気がさすんだよ…

どれとは言わないが

458:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:25:36 MU4+a4Y1
あーなんかわかる
良作だと思うけど投下後のスレの雰囲気がなんか苦手だ
好きだけどねルルナナ

459:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:40:42 6sirkp/s
カップリングの押し付けなんてナンセンス
荒れるネタになるし

460:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:44:37 30Sxjatq
悪逆皇帝ルルーシュ×ナナリー第6弾です

※苦手な人は華麗にスルーして下さい

・話が長い
・エロも長い

投下します

461:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:45:24 30Sxjatq
――ルルーシュとナナリーに、何が有った?

スザクは隠れ住む民家で、数日前にC.C.と会った時のことを思い浮かべていた。
唐突に自分の前に姿を現した不思議な少女は、恐らくは誰よりも近くでルルーシュを見ている筈だ。
スザクには、気になることがあった。
あの日、聖堂で久しぶりに会ったルルーシュ・・・。
彼の進む道が逸れることは無いとは確信出来たが、その瞳は何処か昏かった。
・・・何か、酷く重く、苦しいものを抱えているような・・・。
最愛の妹といずれ永遠に別れることになることを考えると、彼が苦しい日々を過ごすことは想像に難くは無かったのだが、
彼を昔からよく知る幼馴染には、その昏い表情が何処か引っ掛かっていた。

しかしC.C.は特に表情を崩す事無く、いつものようなポーカーフェイスでスザクの問いに静かに答えるのみだった。

『・・・アイツはただ、自分への未練を持たせないように、断ち切るようにしているだけだよ――』

彼女はそれ以上は何も言わずに、黙ってその場を立ち去ったのだった。



スザクにとって、ルルーシュとナナリーは己の心の中の最も大切な部分に有る、掛け替えの無い思い出の一部だ。
・・・例え対立し、互いに殺しあうような関係になったとしても。
八年前の夏の日、枢木の家にやって来たブリタニア皇族の兄妹は、当初はスザクにとっても虫の好かない相手ではあったが、
打ち解けた後は国籍、民族の壁を越えて、気の置けない間柄になった。
そう、スザクにとっては、親戚以外で初めて仲良くなれた同年代の友達だった。
あの夏の日、いつも3人で遊んで、一緒に過ごした。くだらないことでも笑い合い、喧嘩して、また笑う。
既に血に塗れてしまった自分の中に今でも残る、大切な煌く思い出――。
・・・スザクは、今でもそう思っている。

いつも3人一緒ではあった。
しかし、それでもいつもスザクは、この兄妹の間には割って入れない自分を痛感していた。
知らない者ばかりの異国の地で、お互いしか寄る辺の無かった兄妹の間には、
自分など到底入れる筈も無い強固な絆が有ると感じていた。
・・・八年前の、あの夏の日もそうだった。



462:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:46:08 30Sxjatq
『おーーーーい、ルルーシュ!!ナナリー!!!・・・・・・・・・居ないのか??』
蝉の鳴き声の響く林を抜けて、スザクはまた兄妹の生活する土蔵にやって来た。
外の暑い外気とは異なり、日陰の土蔵の中は幾分か涼しい。
袴を翻らせて駆け込んだスザクの声に対して、中からは何の応答も無い。
二人してどこかに行ったのか、と思いながらも、彼は以前の自分の秘密基地の中を探索した。
すると、蔵の奥から風が吹き込むのを感じた。
風に誘われるように奥へ向かったスザクが見たのは、幼い兄妹が二人、静かに寄り添って眠る姿だった。
蔵の奥の窓を開けた、その下のベッドの上で、小さな体を寄せ合って眠っている。
体にタオルケットを掛けて、兄は妹を包み込むように添い寝していた。その光景を、スザクは声も無くじっと眺めていた。
(・・・・・コイツら・・・、やっぱり・・・)
ふと、視線に気付いたのか、はたまた先程の声が聞こえたのか、兄の方がもぞもぞと動きだした。
上半身を起こして、目が覚めたようではあるが半覚醒の状態で、その寝ぼけ眼をこすっている。
『・・・何だ、スザクか・・・』
『何だ、とは何だよ。こんな真昼間からお寝んねか』
『バカ、声が大きい。・・・ナナリーが起きる』
ごめん、と小さく呟いたスザクは気を取り直して、先程思ったことを小声で言ってみた。
『・・・なあ、ルルーシュ。お前らって、やっぱ兄妹なんだな』
『・・・・・。何だよ、今更・・・』
『だって、似てるもん。寝顔、そっくりだぞ』
・・・ルルーシュは途端に怪訝な顔をして、暫く黙った後、こう呟いた。

――そんなことを言われたのは、初めてだ、と。




『Evil Eyes Act. 6』



世界を統べる神聖ブリタニア帝国・唯一皇帝の名の下、遂に刑の執行が宣告されたのが丁度一週間前である。
最初から皇帝直轄領日本に収監された囚人以外の罪人は、明朝にはブリタニア本国から日本へと移送されることとなっている。
処刑の執行まで、遂に3日を切った。
ナナリーは、そんな事実に対して何故か現実感が希薄なまま、日々を過ごしていた。
・・・自分という存在が、その命がこの世界から失われることに対して、何処か自分のことでは無いような、
おかしな感じしかしなかった。

ここ数日、兄・ルルーシュが自分の居る囚人部屋に渡って来て、自分を抱くということは無くなっていた。
勿論、以前も毎日のように通っていた訳では無いし、彼にとって皇帝としての責務があることは
ナナリーにとっても十分分かっていた。
――しかしそれでも・・・。
(・・・お兄様・・・)
・・・例えどう扱われようと、どんなに酷い目に遭わされても、心のどこかでナナリーは、兄を求め続ける自分を自覚していた。
結局のところ、どこまでも自分の世界の中心は兄であり、どれだけ兄が悪辣であろうと兄の居ない世界などは考えられなかった。
・・・だからこそ、悪であり続ける兄とともに自分も滅ぼうと思ったのだったが・・・。

囚人部屋の小さな窓からは、明るい夕焼けの空が見えた。
――これが、自分の生まれた国で見る最後の夕焼けになる・・・。
そのような、不思議な感慨がナナリーの中で沸き起こる。
宛も無くただ空を眺めていると、不意に部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「・・・どうぞ」
ナナリーがドアの外に声を掛ける。
部屋に入ってきたのは、彼女の囚人生活で、彼女に対して最も心を砕いてくれた人だった。
「・・・失礼致します、ナナリー様」
「・・・ジェレミアさん・・・」
兄に忠義を向けるその男性は、何処か強張った面持ちでこちらを見つめていた。

463:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:47:16 30Sxjatq
部屋に入ってきてから中々言葉を発することの無いジェレミアを暫く黙って見つめると、
ナナリーの方から先に口を開いた。
「・・・この2ヶ月、ジェレミアさんには・・・、本当にお世話になりました。
 こんな私なんかを、色々と気にかけて頂いて・・・、本当に、ほんとうに有難うございました」
ナナリーがぺこりと頭を下げる。彼女は言葉の通り、心からジェレミアに感謝していた。
彼のような人物が居なければ、兄すらも信頼することが出来ない現状の中で、彼女の心は
完全に壊れていたかもしれなかったから・・・。
ナナリーの反応にジェレミアが慌てる。
「そんな・・・!お手を上げて下さい、ナナリー様・・・!!
 私は・・・、斯様にして頂ける程のことをした心算は・・・」
――ああ、この人は本当に優しい人なんだ・・・。
ブリタニアの唯一皇帝への反逆罪に問われた重罪人だというのに、自分の心に従って、
こんな小さな存在に気を遣ってくれている・・・。
ナナリーには、ジェレミアが何故兄に仕え続けるのか終ぞ分からなかったが、こうした人が少なくとも
兄の側に居てくれることは僥倖だと思っていた。
「・・・私は、自分の成したことの責任を取らなければ、罰を受けねばなりません。
 ・・・・・・・・・。もう、私のような足手纏いな存在は、お兄様には要らないんです」
「・・・・・・・・ナナリー様・・・・・・」
ジェレミアはどこか悲痛な表情でナナリーを見ていた。
「・・・・・・・・・・・。
 私はもう居なくなるけど・・・、お兄様を・・・宜しくお願いします」
ナナリーはジェレミアをきちんと見据えて言った。小さくとも、凛とした声が室内に響く。
ジェレミアは夕焼けと同じような橙の瞳を歪ませて、無言のままナナリーを見つめ返していた。
窓から差し込む夕日は愈々強く、室内のあらゆるものが長い長い影を落としていた。


――そうだ。もうじき私は死ぬ。
世界を支配する皇帝に楯突いた重罪人として。
今も兄の悪行を許す気にはなれないけれども・・・。
・・・もうこれ以上、兄が罪を重ね続けるのをこの目で見ることは無くなる。
それだけがささやかながらも嬉しいことだ。
・・・それでも、自分が居なくなった後でも、
兄が例えどんな悪であり続けようとしても、
兄を想わずにはいられない。

――兄の存在をひたすらに厭わしく思う気持ちと愛おしく思う気持ち、二つの相反する心がナナリーの中に在り続けた。



******************************************************


464:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:48:11 30Sxjatq
『だ~いじょうぶだって!!こんくらい!!!』
『一人で大丈夫?リヴァル・・・。私も手伝おっか?』
『ありがとな、シャーリー!でもマジ大丈夫だって!!こん位持てなきゃ男が廃る!!!』
『・・・今、良い格好を見せるお目当ての相手は居ないぞ』
『なぁんだ・・・。・・・だったらルルーシュ!!お前も運ぶの手伝えよ!!!』
『断る。幾ら何でも、そんな一気に運ぼうとする方が効率が悪いだろうが』
『冷てーーーー!!!お前、何だ親友に向かってその言い草は!!』
『こーーーーら!!何騒いでんの?ピザの材料運び終わったの?』
『あ、会長ーーーーー!!ルルーシュが冷たいんスよ・・・』
『はいはい、分かったから。・・・まだこんなに段ボール有るのね・・・。ニーナ、残りはどんな感じ?』
『軽いものはもう粗方運び終わったんだけど・・・、玉葱とか、野菜がかなりの大荷物で・・・』
『うーーーん。今、ウチの生徒会唯一の肉体派の男子が居ないもんねぇ』
『ハイ!!会長!!!肉体派の女子ならここに!!』
『・・・いくらシャーリーでもこの量は無理だろう。ここはもっと人手が必要だな。なあ?カレン』
『な・・・、何よルルーシュ・・・。私は・・・、こういう体力を使うのは・・・』
『・・・スイマセン、遅くなりました!!』
『あ、噂をすれば!!!救世主登場!!』
『救世主?何のことだい?シャーリー』
『今、この生徒会に必要なのはお前のような体力バカということだ』
『バカって何だよ、ルルーシュ・・・。うわ、これ全部もしかして・・・』
『そ、ピザの材料。んで、早速で悪いんだけど、スザク君。こっちの大荷物、倉庫まで運んで貰えないかなあ?』
『・・・ちょっと時間がかかるかもしれませんが・・・、分かりました』
『かかかか会長!!!俺もやります!!!』
『あら、ありがと、リヴァル。でも、これ一つ一つがかなり大きくて重いのよ?』
『それでも、会長のためならば!!ルルーシュも・・・。・・・・・って、おい、無視すんなよ!!』
『ハイハイ、喧嘩しな~い!まあ、大荷物さえ運んでしまえば、後はもう一息でしょ?』
『・・・私も、お手伝いしても良いですか?』
『ナナちゃん?!・・・う~ん、でも・・・』
『・・・・。ナナリーも、一緒に運びたいのか?』
『あ、お兄様・・・。ハイ、膝の上になら少しでも載せられると思うので・・・』
『・・・ナナリーも、こう言ってるんだし。・・・よし、皆で運んで、さっさと終わらせようか』
『まあ、そうね。いちいち段ボール見ながらじゃ生徒会の仕事も捗らないもの』
『有難うございます、スザクさん、カレンさん』
『――皆さん頑張ってらっしゃいますね』
『咲世子さん??!!いきなりっ???』
『まあ、先程から居りましたよ、シャーリー様。気配を消してただけです。・・・ところで、大変な段ボールですね』
『これから僕が働かせて貰うので、大丈夫ですよ』
『・・・。それでは、私もお手伝いさせて頂きます。よいしょ・・・ハァッ!!!』
『『『『『『『・・・・・・・・・!!!!!!!』』』』』』』
『・・・?あれ?皆さん、どうかなさったんですか?』
『別にどうもなさいませんよ、ナナリー様。さ、皆さん、運んでしまいましょうか』


       ・・・暖かい、暖かい人たち・・・。
       リヴァルさんも、シャーリーさんも、カレンさんも、ミレイさんも、ニーナさんも、咲世子さんも、
       そしてスザクさんも、お兄様も・・・、皆居てくれる。
       ・・・あの後、皆で一緒になってうんうん言いながら野菜を運んだっけ。
       柔らかくて、だからこそ壊れそうで、それでも確かに存在した優しい世界。
       私は、それが守られるのなら、そこで生きていけるのなら、何も要らなかった。

465:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:49:21 30Sxjatq
不意にナナリーは、自分の細い眉と瞼の間が何者かに擽られている感覚を憶えた。
その触れ方は酷く優しくて、ナナリーの顔の、薄い皮膚の上をするすると滑る。
・・・自分がいつの間にか眠っていて、夢を見ていたのだと気付いたナナリーは、瞼を僅かに震わせた。
すると、ナナリーの目元に触れていた存在も、彼女の覚醒に気付いたように、手を放したようだった。
「・・・ん・・・」
寝起きで働かない頭のまま、瞼を擦る。
やがて開けた視界に、既に暗くなり、窓辺から月光が差し込んでいる囚人部屋の様子が入ってきた。
体をベッドに横たえたまま視線を横に走らせると、案の定というか、予想通りの人物が自分を覗き込んでいた。
「・・・何だ、目が覚めたのか」
兄・ルルーシュは特に何の感慨も無いような表情で、無感情な声を響かせた。
そんな兄の様子を横目に見つつ、ナナリーはその細腕を突っ張らせて上半身を起こした。
見ると、食事がベッド横のテーブルに置かれたままで、ルルーシュはベッドの直ぐ傍に椅子を持ってきて座っていた。
その食事の冷めた様子から、もう夕食の時間はとうに過ぎていることが窺い知れた。
食事がこうして置き去りになっているということは、恐らくはルルーシュが割と早い時間帯に部屋に入って、
ナナリーが寝ている間にメイドなどの人払いをしたのかもしれなかった。
「・・・おにいさま・・・?」
ナナリーが寝起きで舌足らずな声を上げる。
「――こんな早い時間に寝るなんて、まだまだ子供だな」
兄は揶揄するような目と声を向ける。ナナリーはそれをまだ十分に覚醒していない意識のままに受け取った。

先程、夕暮れ時にジェレミアは自分に会いに来てくれたものの、彼は結局言葉少なに部屋を出て行った。
彼はナナリーの前に居る間、何処か落ち着かないように視線を彷徨わせていた。
・・・まるで、何か言いたいことがあるけれど、どうしても言えない、と言っているような。
ナナリーはそんなジェレミアの様子を心の何処かに留めながらも、彼が立ち去った後、静かにベッドに身を横たえた。
――何だか、何も考えたくない・・・。
自分がもう3日後には死んでいる、という思考から、何処か逃れたい部分が有ったのかもしれない。


しかし今、ナナリーの前に容赦無く現実を突きつける存在が居る――。
数日ぶりに部屋を訪れたルルーシュは以前と変わることなく、その怜悧な美貌を曝していた。
白皙の顔が月光に映える。
仄青い光が満ちた質素な部屋で、まるで外界から隔絶されたように、兄妹は二人きりだった。


「・・・夢を、見ていました」
静寂の中、ナナリーが口を開いた。俯いたまま、自分の手を見つめる。視界に入るのは、己の拘束服の赤だけだ。
「・・・・一番、一番、幸せだった頃・・・。
 アッシュフォードで・・・、皆さんが居て・・・、皆で楽しく笑ってました」
――そう。皆一緒で、何も疑うことが無かったあの頃・・・。
ナナリーには、例え皆の顔が分からなくとも、包み込むような暖かさは常に感じられた。
・・・何もかも、あの頃とは変わってしまった。
信じていた人は敵になり、知らない間に敵対関係となり、互いに殺しあう。
戦うことの無かった人たちも、恐らくは戦闘地域となった日本に居た時点で、多くの苦難に見舞われているに違いない。
・・・少なくとも、ナナリーにとっての『優しい世界』は、もう何処にも存在しないのだということは分かっていた。


466:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:50:18 30Sxjatq
「――あの頃に、戻りたいか?」
ルルーシュの言葉に、ナナリーは顔を上げた。
ルルーシュは粗末な椅子に足を組んで座っていたが、不意に椅子を大きく軋ませて立ち上がった。
そのままナナリーの居るベッドの上に座り、彼女と正面から向かい合う。
自分を真っ直ぐに見据えてくるその瞳を、ナナリーはただ黙って受け止めていた。
「『優しい人達』が居てくれた頃に。・・・だが、それも永遠に続くものでは無い。
 ・・・・物事には、いつか必ず終わりが訪れる」
「・・・・・・・・・・」
「お前があの頃を懐かしむのは勝手だ。・・・ただ守られて、安心して・・・、
 こうして、実の兄に犯され続けることも無かったのだから」
ナナリーはそれを聞いて、びくりと小さな肩を震わせた。大きな瞳を頼りなさ気に彷徨わせる。
ルルーシュはそれを視界の端に入れて、言葉を続けた。

「・・・安心しろ。もうそれも終わりだ。お前は・・・・、
 ・・・・・・・死によって、俺から解放される」
――やめてやめてやめて。
言わないでそれ以上。
私は所詮何の価値も無いなんて――
ナナリーの唇が意図せずに震えだす。月光を背に負う彼女の表情は、ルルーシュからははっきりとは見えない。
その一方で、ナナリーの目には、月の光を受けて冴え冴えと輝く兄の顔が見えていた。
死への恐怖に勝る感情が、ナナリーの心を焼く。
夜の静寂が支配する空間で、ルルーシュの通りの良い低音が響く。


「――俺が、憎いか」

唐突に言い放たれた言葉に、ナナリーは弾かれたように兄の顔を凝視した。彼女の体の震えが止まる。
兄の顔からは、何の感情も読み取れない。彼は白い肌に能面のような表情を貼り付かせ、一種人形じみて見えた。

「・・・・・・・・・。
 ・・・そんなのでは、ありません・・・」
ナナリーは兄の顔を振り仰いだ後、ぽつりぽつりと声を出した。



――そういうのでは、無いのです。
お兄様は確かに、あらゆるものを壊していきました。
故国ブリタニアの伝統・社会、人々の心、日本を含めた世界。
何より、お父様やクロヴィス兄様、ユフィ姉様も。
以前には確かに存在していた、『優しい世界』も。
だけど、それより、何よりも・・・

「・・・ただ憎む、なんてことが出来たら、どんなに楽でしょう」
「――楽、だとは?」
「全部が全部、その人の所為にしてしまえるでしょう?」
「・・・・・・。・・・お前はまだ、俺がお前のために行動を起こしたと思っているのか?」
「・・・・・・・・・・・・」

ナナリーは、答えなかった。


467:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:51:07 30Sxjatq
ナナリーは絶望の中で、酷く不思議な心持もしていた。
・・・思えば、兄に対して今までどれだけ、本音で話してきただろう・・・。
触れれば壊れてしまいそうな、柔らかな世界を失くしたくなくて、二人ともずっと本音を隠してきた。
・・・少なくとも、ナナリーはそう思っていた。
あのダモクレス内で、そして今、まさに死が二人を永遠に隔てようとしている時に、
このような話を忌憚無く兄と出来ることが、ある意味滑稽であるとさえ思えた。


時計の無いこの部屋では、どれだけ時間が経過したのか、今が何時なのか明確には分からない。
時も凍るような感覚は、少女の何もかもを麻痺させるようだった。
鈍った心のまま、少女は力なく口を開く。

「・・・わたしは・・・。
 ・・・・・・・・お兄様を・・・・」



         ゆるせない



・・・その最後の一言が、ちゃんと言葉になって口から出たのか、ナナリーには判然としなかった。
それでも、ルルーシュはそれに返答するように、小さく呟いたのだった。



「・・・お前は、それで良い――」


ルルーシュの顔が、俄かに穏やかになったように見えた。




青白い月の光が満ちる室内で、兄妹は向かい合ってベッドの上に座っていた。
またも俯いてしまった妹の顔を、兄が捉えて上向かせる。
何の音も聴こえない、静かな空間で、質の悪いベッドが軋む音だけが鳴った。
兄が妹に近づき、ベッドに体重の掛かった部分が移動する。
影が重なる程に接近した兄の顔を、妹は至近距離から眺めた。
その彫りの深い目元、くっきりとした二重の瞼の下で輝く紫の瞳、高く通った鼻梁、整った形の唇――。
何故それがこんなにも接近しているのか、ということの理由に思い当たる前に、
ナナリーは自分の唇に柔らかいものが触れるのを感じた。

・・・彼女が囚人となってから、初めての口付けだった。

468:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:51:55 30Sxjatq
触れ合わせるだけの口付けから、ゆっくりとルルーシュが顔を離した。
「・・・嫌がらないんだな」
僅かに意外そうな声を出したルルーシュが、ナナリーには何処か可笑しかった。
――別に、これが初めての口付けという訳でもないでしょう・・・?
実際、兄と妹はごく幼い頃に、子供の戯れで可愛らしい口付けを交わしたことは有った。
しかし、この二ヶ月間、口付け以上の行為を散々しておいて、今更のように口付けをしたことが可笑しかったのだ。
「・・・もう・・・、今更でしょう・・・?」
暗がりの中、薄く笑んだようなナナリーの表情を見止めると、ルルーシュもまた毒気を抜かれたような顔をする。
「―――違いない」
小さな呟きのままに、彼は再びナナリーに顔を近づけた。

ルルーシュは、間近に見える妹の顔をじっと見つめる。
・・・伏目がちになっている大きな瞳の周りを飾る睫毛は、髪と同じ淡い色合いでとても長いことを自分はよく知っている――。
肌の色は自分よりもずっと白く、まさに抜けるような白さでありながら、黒子など一つも見当たらない。
指で触れた頬はどこまでも滑らかできめ細かい。
淡い色合いで出来た砂糖菓子のような妹の顔で、瞳以外に唯一はっきりとした色味を持つ唇は、ほんのりとしたピンク色だ。
慎ましやかなそれは、いつか日本で見た桜の花びらに似ていた。
ルルーシュはその花に誘われたように、再度ナナリーに口付けた。
兄妹ともに自然と瞳を閉じて、ただそのふわふわとした感触に溺れる。
――・・・柔らかい。
・・・それは兄か妹か、はたまたそのどちらもが心で呟いた声だったのかもしれない。
ルルーシュは桜を幾度か啄ばんだかと思うと、舌でちろちろと擽った。
ナナリーはその感触がくすぐったかったのか、吐息と共に僅かに口を開いた。
花が綻んだのを感じ取ったルルーシュは、欲のままに己の舌を内部に突き入れた。
「・・・っふうっ・・・、・・んんっ・・・」
ナナリーがくぐもった声を上げる。どこか息苦しそうに舌を追い出そうとしている。
今まで複数の女性と口付けを交わした自分とは違って、妹は子供のような口付けしか体験したことが無いのだ、と――。
ナナリーの体はまさにどこもかしこも、自分が初めて触れて開花させている事実を思い起こし、
ルルーシュは自分の心が酷く満たされる思いがしていた。

やがてナナリーも要領を得てきたのか、鼻で何とか呼吸を助けようとしている。
先程よりも抵抗されなくなったのを感じたルルーシュは、脅える小さな舌を捉えにいった。
口の中で追い回され、逃げ場を失い絡め取られると、ナナリーは甘い吐息を漏らした。
「・・・んぅぅ・・・。・・・あむぅ・・・」
柔らかい部分を触れ合わせ、絡ませる。口と口で交わるようなその行為に、ナナリーの頬は赤みを増していった。
舌で絡み合うのみならず、妹の上顎や歯列に沿って舌を躍らせる。
敏感な口中を刺激され通しのナナリーは、その細い体を時折ぴくんと震わせた。
慣れてきたナナリーがおずおずとルルーシュに向かって小さな舌を伸ばす。
ルルーシュはそれに気付くと、直ぐに逃れられないように絡め取った。
互いに息を奪い合うように唇を触れ合わせ、敏感な部分で抱き合う。
唾液を送り、奪い、互いに交換し合う。・・・まるで自分の全ては相手のものだと言うように。
「・・・んんっ、・・・んふぅっ・・・。・・・・ぷちゅ・・・」
「・・・ん・・・、んっ・・・。・・・はぁ、なな、りー・・・・・」
「・・・・・ちゅっ・・・、んむっ・・・、・・・・おにい、ひゃまぁ・・・」
・・・口付けだけで、どれだけ時間が経ったのかも分からない。
二人しか居ない空間で、兄妹は生涯の恋人のように唇を交わらせていた。

469:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:52:36 30Sxjatq
知らぬ間に、二人は細い身を寄せて抱き締め合っていた。
脳髄まで蕩けそうな熱にくらくらしながら、兄妹は唇を離した。
ナナリーの小さな唇からは、飲み込みきれなかった唾液が零れている。
刺激し合ったためか、桜色が色合いを強め、赤く色づいていた。
ルルーシュがナナリーの口元をぺロリと舐めると、ナナリーは擽ったそうに身を捩った。

息が上がったナナリーの顔をじっと見る。
――赤くなった頬も、潤んだ瞳も、上気した肌も、何もかもが愛らしい。
こみ上げる愛しさのままに、ルルーシュはナナリーの両頬を包み込むと、心持赤くなった目尻に軽く口付けた。
小さく声を上げたナナリーに、見えないところで微かに笑むと、その細い体の上で手を蠢かせ始めた。


――何だか、いつもよりずっと優しいような・・・。
ナナリーは、自分の目の前に居るルルーシュを見た。
・・・もう既に、互いに何を求めているか、何をしようとしているのかについては、暗黙の了解が成り立っていた。
兄は一つ一つ、自分の体に着いている拘束を外そうとしている。
自分の前腕部を覆う布が取り払われると、以前拘束された跡が消えかかっているのが見えた。
薄く痣になったその部分に、ルルーシュが丁寧に口付ける。
首輪も取り去り、細い腰を取り巻くベルト部を緩める。
簡素な作りの拘束服はすぐにはらりと開いて、少女のまだ幼く細い肢体を曝した。
赤いそれが少女の体を滑ろうとしたとき、小さな声が響いた。
「・・・私ばかり脱がされるのは、ずるいですよ」
ルルーシュが眼前の妹を見ると、彼女は今まで見たことの無い、どこか大人びた表情をしていた。
お互いにすぐ触れられる距離だ。ナナリーも兄に向けて手を伸ばす。
小さな手がボタンや、皇衣の詰襟部分のホックを外す。
二人で互いに身を包んでいた衣服を取り払う。互いの目に、同じ血の流れる細い体が露わになる。
それは、これから二人が行う行為のための、崇高な儀式のようでもあった。


それが自然なことのように、ナナリーはゆっくりとルルーシュによってベッドの上に押し倒された。
足元からかちゃりという金属音が鳴り、何事かと思っていると、兄が足に繋げられた鎖も外していた。
二ヶ月間もの間、長く繋がれた其処には腕以上にはっきりとした円の跡が残っていた。
ルルーシュはそれに一瞬苦々しげに眉を寄せ、気を取り直した後ナナリーに覆い被さった。

・・・生まれたままの姿の兄と妹が、体を重ねて抱き締めあう。
何もしていなくても、二人は互いの体温に酩酊しているようだった。
――だってその温かさは、生まれた時からずっと、そして二人きりになった時からずっと、
お互いにとって手放せないものだったから・・・。
抱き合うことで改めて、昔とは違ってしまったお互いの体を実感する。
普通の人間よりも細身とは言え、兄はあくまで硬質な男であり、妹は柔らかな体の女だった。
近づけた顔から自然と目が合い、そのまま口付けをする。
音を立てて吸い合う間も、ルルーシュの大きな掌がナナリーの体を滑っていった。

470:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:53:21 30Sxjatq
ナナリーは、緩やかに、時に激しく押し寄せる漣のような悦楽に翻弄された。
仄かな胸は肉を集められて揉みしだかれ、その頂を指で弄ばれる。
硬くしこったそれに、ルルーシュが乳飲み子のように吸い付くと、ナナリーは高い声を上げた。
「んやぁっ・・・!!・・・ぁあっ・・・、・・・おにい・・・、っさまぁ・・・」
「・・・んっ・・・、はむぅ・・・・。・・・おいしいよ、ナナリー・・・」
まだ乳も何も出ないそれは、ルルーシュにとって酷く甘く美味に感じられていた。
自分の唾液で濡れ光る頂を満足げに眺めつつ、愛撫の口を徐々に下に向けていく。
痩せた妹の腹を優しく撫で擦り、浮いた肋骨の部分を舌でなぞり上げる。
薄い皮膚を刺激されたナナリーは、ひくん、と上半身を波打たせた。
幼い頃に傷ついた脚も何もかも、ルルーシュによって味わわれる。
――妹は、どこもかしこも柔らかい。
歩けない脚は筋肉が無い分柔らかく、八年もの間歩いたことの無い小さな足の裏は、つるつるとして幼子のようだった。
小さいながらも確かな存在感を放つ乳房も含めて、妹の柔らかな体は
ルルーシュにとっては自分を包み込むような癒しそのものだった。
・・・ナナリーに触れている間は、何もかも忘れて、ただ柔らかく抱かれているような気さえしてくる・・・。
ルルーシュは、抱いているのは自分だというのに、密事の間はいつもそのように感じていた。


「・・・おにい、さま・・・」
ナナリーがか細い声を上げる。全身隈なく愛撫を受けた少女は、白い肌を須らく紅潮させていた。
それでも少女の目は何か足りないというように訴えかけてくる。
体の一部が切々と訴える感覚に、少女は身を苛まれた。
――ほしい・・・。もっと、もっと・・・。
ルルーシュは、細い眉根を寄せて切なげな表情をした妹を目に留めると、体がぞくりと奮い立つのを感じた。
何もかも貪り尽くして征服してしまいたくなる衝動を、寸でのところで抑える。
ナナリーの内腿の柔らかい皮膚を撫でながら、ルルーシュは呼びかけに応えた。
「――何だい、ナナリー?」
ナナリーはルルーシュの優しい声に、思わず唇を噛んだ。
・・・兄の眼にも、その内腿の奥で、既に泥濘んで蜜を零し始めている花が見えている筈なのに・・・。
丁寧な愛撫でずっと焦らされ通しだった少女の体は、もう限界が近かった。
羞恥でなかなか声にならず、あくあくと口を開け閉めするナナリーを、ルルーシュが見つめる。
柔らかな視線で、それでいて物言わぬ強制力に満ちた瞳で。
兄の瞳に操られたように、ナナリーは欲望のままに言葉を発した。
「・・・・・・・。・・・・・おにいさまが・・・、・・・ほしい。
 ・・・・下さい、・・・此処に・・・」
ナナリーは言葉と共に、自らの花を綻ばせた。
白く細い指が曝した鮮紅色の花弁を目にし、ルルーシュは知らずごくりと喉を鳴らす。
内腿から指を滑らせ、ゆっくりと細い脚を大きく開かせる。
蜜に誘われた虫のように、遂に其処に唇を降らせた。


独特の味のする妹の女の部分、蜜の源を舌で舐めしゃぶる。
柔らかく赤い肉の花びらを揉みくちゃにしながら、ルルーシュはやはり妹は何もかも甘い、と感じた。
「ぁあーーーーーーっ!!!・・・ゃああぁっ!!あっ、んあぁっ!!!」
「・・・んっ、んむ、・・・じゅっ・・・ちゅむっ・・」
「・・・ゃあっ!!あ、あ、そこぉ・・・!!」
最も敏感な部分を愛され、ナナリーが歓喜の声を上げる。
長い髪を揺らし、汗ばんだ肌に貼り付かせて快感を享受する妹の姿は、最早無垢な少女では無かった。
大きく開かせた陰唇の中の、尿道も膣口も全て舐る。陰核に口付けると、ナナリーはより強く体を跳ねさせた。
潤みきった膣に人差し指と中指を入れて具合を確かめる。指を挿入すると、途端に蜜が中からぬちゅりと溢れ出た。
頃合であることを確認したルルーシュは、荒い息を抑えながらゆっくりと己の起立した男根を擦った。

471:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:54:20 30Sxjatq
兄が再び圧し掛かってくるのを目にしながら、ナナリーは満たされる期待感とともに、自分の浅ましさを思い遣った。
・・・もうじき処刑される身でありながら、実の兄との禁断の行為に溺れる。
世界で一番近く、一番結ばれてはいけない異性と繋がろうとしている。
誰よりも許せない存在を、誰よりも・・・、愛して、一つになろうとする。
自分は何処までも浅ましくて愚かだ。
――それでも、例え心が手に入らなくても、今この時だけは、体だけでも兄を独占したい。
・・・細い体の少女の胸のうちには、そんな焔が灯っていた。


「・・・ナナリー」
兄の低く穏やかな声がする。
ルルーシュはナナリーの脚を掴んで腰を高い位置に固定した。
ナナリーが圧し掛かるルルーシュの顔を見遣ると、彼は視線で以ってある部分を見るように促してきた。
・・・今から、二人が繋がろうとする部分を。
「・・・あ・・・。・・・ぁああぁっ・・・!」
仰向けに横たわった自分の頭よりも高い位置に抱え上げられた足の間に、兄が迫ってくる様がまざまざと見える。
蜜で湿った柔らかな秘肉に、今まさに兄が己を突き立てようとしていた。
「あっ、あっ・・・、イヤぁ・・・!」
ルルーシュは上向けられた入り口に、自分の亀頭を擽るように何度も擦り付けた。
先走りと溢れ出た蜜がぷちゅくちゅと音を立てる。ナナリーの膣口は、それに耐え切れず酷く疼きだす。
兄の悪戯するような動きに、ナナリーが涙交じりの声で訴える。
「ゃぁっ・・・。・・・おにいさまぁ・・・、いじわる・・・、しないでぇっ・・・!」
身も心も蕩けそうな感覚に、何処か子供返りしてしまったような妹を目にして、
ルルーシュはこれ以上虐めることなく大きく腰を胎内に突き出した。
・・・ぬにゅっ・・・
「んっ・・・、くぅ・・・。・・・うあぁ・・・」
「・・・・・・ゃぁああああぁあぁ・・・」
「・・・くぁ・・・、締まるぅ・・・」
ナナリーの目には、柔肉が兄の剛直で抉じ開けられ、どんどん奥まで銜え込んでいく様子がよく見えた。
一番傘の張って太い亀頭部分が膣内に侵入すると、後は飲み込まれるようにスムーズに進んでいく。
兄にしか抱かれていない少女の胎内は、それこそ兄で型を取ったようにぴったりと奥まで飲み込んだ。
「ぁあーーー・・・・。あぁ・・、んぁ・・・・」
奥まで満たす充足感で一杯になり、ナナリーは堪らず声を上げた。
最奥までの侵入を果たしたルルーシュは上半身もぴたりとナナリーに近づけて、彼女をぎゅっと抱き締めた。
兄に包み込まれるように抱かれた妹は、その優しさに導かれるように、ゆっくりと兄の肩口に腕を近づける。
おずおずとその首に細い腕を回し、柔らかな体で兄を抱く。
・・・ルルーシュはその流れに抵抗しなかった。
兄妹の禁忌の交わりとともに、お互いがお互いを抱き合う。
誰よりも温かい体温は、二人だけが知っていた。
やがて二人で顔を近づけていく。身長差から届きにくい距離を二人で懸命に詰めて、唇を交わす。
それが合図だったかのように、ルルーシュはナナリーの胎内で律動を開始した。


夜は長く、二人の最後の交わりは始まったばかりだ。

472:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:56:02 30Sxjatq
今回の話は余りに長くなったんで、続きは一応出来てるが一旦ここで切る
続きはまた後日

まあ気楽に読んだって下さい

473:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:19:53 w49xnq6R

やっぱおもしろいわ、すげえ

474:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:22:37 QYUmGUYw
最近カレン系の作品みないな~
ルルカレでもジノカレでもいいからみたい

475:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:30:40 dWamhaw3
>>548
咲世子さんに吹いたw

476:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:52:47 ru8KY9NM
>>548
乙です
本当綺麗な文章を書くので話の中に引き込まれた
気長に続き待ってます

477:名無しさん@ピンキー
08/12/07 03:58:20 sCFm3qqy
>>551
俺も吹いたww

478:名無しさん@ピンキー
08/12/07 08:03:23 DVZHiSWe
近親気持ち悪い

479:名無しさん@ピンキー
08/12/07 11:09:40 wVqfwNwn
>>548 GJ! 
オチはどうするんだろう
続き楽しみにしてます!!


480:名無しさん@ピンキー
08/12/07 11:11:20 TefoTxYC
>>548
乙乙!楽しみにしてた
相変わらず面白かった!
咲世子さんはGJww

481:名無しさん@ピンキー
08/12/07 11:52:53 0sONbETa
>>548
乙!
面白かったw
続きも期待してます

482:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:02:41 01rHBSLL
近親キモイとか言ってる人って専ブラじゃないの?
だからNGもできないんじゃ・・・

483:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:03:54 x0PycDbC
携帯厨用エロコードギアス
URLリンク(edrfkjh.digi2.jp)

484:名無しさん@ピンキー
08/12/07 21:47:21 OnWrOVUw
ルルーシュは肉親としてナナリーを愛してるから良いのに
男女の恋愛感情として絡ませるのがキモイって言ってんの!
もう、それはルルーシュでもナナリーでもない、別物。
近親相姦支持するやつの神経がわかんね。キモイマジキモイ

485:名無しさん@ピンキー
08/12/07 22:17:49 9eeJGAjM
>>560
おまいがそんなにルルーシュ、ナナリーの兄妹が
好きだとは知らんかった
意外といい奴なんだなお前

486:名無しさん@ピンキー
08/12/07 22:22:00 6/z3DxOO
>>547
乙!今回も素晴らしくGJでした!!続きも気長に待ってる!

487:名無しさん@ピンキー
08/12/07 22:59:40 jrWYCOEG
あー、でもわかるわ。同じ近親でもルルーシュとユフィならまだ受け入れられるが
ルルーシュとナナリーは受け入れられない。
この二人の深い肉親愛が本編で描写されすぎてるからかも。
たとえ血が繋がってなかったとしても
このふたりは本物の兄妹だろう。
男女の痴情とか想像できない。
ナナリーが身体障害者ってのもあるんだろうな。
何かナナリーでオナニーしちゃいけない気がしてしまう。
…まあ、でも本編とは違う別物なんだとわかっちゃいるんだけどね。

488:名無しさん@ピンキー
08/12/07 23:54:28 4NkjyGhm
お前らここにいるってことは大人だろ?
ダメなものは黙ってNGしとけよ

ルルナナGJ!続きも楽しみに待ってます


489:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:21:17 tioaFR76
>>548
乙!面白かったGJ!
続き楽しみにしてる

490:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:29:37 jHl88Q9a
>>548
最高だったよGJ


しかし、好き嫌いがある奴は大変だな
俺は何でも喰うぜ。こんな上手いのが楽しめないなんて勿体無いな。
というか、なんでスルー出来ないんだろ?
他人の趣向にケチつけるなんて、大人になれていないってのを自ら晒してる恥ずかしい行為なのにさー

491:名無しさん@ピンキー
08/12/08 00:34:56 KX+W29Pi
専ブラも使わず、カプ否定までするとは、ここは精神年齢が低いヤツが居るインターネッツでつね

492:名無しさん@ピンキー
08/12/08 01:26:50 bQiqRadW
嗜好に違いはあれ、ファンの愛と欲望と妄想の詰まった二次創作スレ
であるここを見にきてる段階で特定のカプ苦手言ってる奴も同じ穴の狢だ
と思うけどなw
本当に本編準拠しかダメならここは一切見られない筈だから。

>>548
GJGJ!
学園回想シーンで涙ぐみそうだった自分キモスwwww
続き楽しみに待ってます!

493:名無しさん@ピンキー
08/12/08 01:41:39 lBpf0Iqs
こういうとこで言うことじゃないがスルーだけで我慢できないときは
どうせ漏らすならそのキャラや信者のアンチスレで吐いとけってことだな
妄想にはGJするのみだ

494:名無しさん@ピンキー
08/12/08 02:17:33 vZQ02HpI
ルルナナ、GJ!!
そして>>561の優しさに萌えた。
>>560はスザクみたいに真っ直ぐで熱くてルルナナ兄妹が大好きでイイ奴なんだな…。

495:名無しさん@ピンキー
08/12/08 02:57:10 dFY231qB
スザクみたいって褒めてるのか微妙なw

496:名無しさん@ピンキー
08/12/08 07:00:50 lBpf0Iqs
皮肉か、さもなくば>>570はリヴァルやオデュッセウス兄さんのように裏表や嘘のない善人なんだろう

497:名無しさん@ピンキー
08/12/08 10:04:37 5syyXpPJ
スザクが真っ直ぐに見えるのは乱視なんじゃないか?

498:名無しさん@ピンキー
08/12/08 10:05:34 ur02NtYl
ルルナナは正直苦手。だけど、このシリーズだけは不思議と楽しめてしまう…。このネ申の別シリーズも是非読みたいです!

499:名無しさん@ピンキー
08/12/08 13:19:51 jLxbMlPC
ルルナナはいいとして、他キャラにルルナナマンセーさせるのやめてほしい

500:名無しさん@ピンキー
08/12/08 14:49:23 dFY231qB
>>575
18歳以上ならNG設定くらいできるよな?

501:名無しさん@ピンキー
08/12/08 17:07:37 oiw+Kk6T
>>574
よう俺

502:名無しさん@ピンキー
08/12/08 20:42:32 G//eIUJY
ルルナナに興味なかったのにこのシリーズで目覚めてしまった
文章がうまいな~

503:名無しさん@ピンキー
08/12/08 22:06:25 vP1NoAdV
>>548
あいかわらず素晴らしいです
エロパロスレで近親相姦やめろとか言う訳のわからんアンチは無視してこれからも
頑張ってください

504:名無しさん@ピンキー
08/12/08 23:58:27 YMvhxS8J
>「・・・もう・・・、今更でしょう・・・?」

のナナリーに萌えた
艶っぽいナナリーもいいな

505:名無しさん@ピンキー
08/12/09 19:44:27 K6Z1f145
CLAMPの画集の描き下ろしのスザクとCCの話を誰か

506:名無しさん@ピンキー
08/12/09 20:49:09 ISHJ+O7L
>>581
スザクとCCの絵何か新鮮だったな
普段無い組み合わせだから

507:名無しさん@ピンキー
08/12/09 22:11:13 vmjQYvcR
久々に来たら悪逆皇帝ルルーシュ×ナナリーが更新されててうれしいな

508:名無しさん@ピンキー
08/12/09 22:56:23 l0Mb3090
>>581
確かに見てみたい

509:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:03:24 EjHz5YEl
ルルナナ話ものすごくよかった。
普段ROM派なんだが、一言GJと言わずにはおられまいて。

描写がすごくうまいんだな。
特に月明かりのせいで互いの顔の見え方が異なる場面。
ナナリーの顔は逆光でわかりづらいが、ナナリー側からは兄の顔がよく見えるという。
まるで映画のワンシーンのようで印象的で脳裏にまざまざとその画像が浮かんだね。
このシリーズ通しで紙化してくれたら絶対買うな。
続きも楽しみにしてるよ。

510:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:05:46 8QbPekbK
スザクとC.C.とルルーシュが読みたいな!

511:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:12:22 Tg4+2AiR
>>586
あれ?俺いつ書き込んだっけ?

512:名無しさん@ピンキー
08/12/09 23:15:23 Oaavdrty
時間があればスザC書いてみたいんだが…
この2人は普通に会話してるシーンがあんまりないからいろいろと掴みにくいんだよなぁ

513:名無しさん@ピンキー
08/12/10 00:19:08 6sM0C0Nj
>>548
このシリーズはマジいいっす
絵師が同人で出してくれないかな

>>588
確かにこの二人って情報少ないから難しいな



514:名無しさん@ピンキー
08/12/10 15:32:37 hU8LKV3B
もういっかいライカレのいろんな展開がみたい

515:名無しさん@ピンキー
08/12/10 17:32:33 syCIXKik
スザC絡みほとんど無いのにあんなイラストが来るとはな

516:名無しさん@ピンキー
08/12/10 20:49:34 e2jIGSSz
>>585
描写が,くどくならない程度でまとめているのがうまいね.

ルルーシュ・ナナリー兄妹の物語は,あの世界で円卓の騎士や
三銃士,三国志のように色々な物語の題材になるんだろうなあ.
エロとかは関係なしでもw

517:名無しさん@ピンキー
08/12/10 22:05:16 xKJLfRRB
>>592
唐突だが悪夢はあの世界から200年くらい後の創作物という電波を受信した。

518:名無しさん@ピンキー
08/12/10 22:49:38 jy06FcEV
>>592
それを例えるなら、チェザーレとルクレチアじゃね?
真偽はともかく、題材にはされがちだ

519:名無しさん@ピンキー
08/12/11 00:04:38 qHHtkxZR
>>593
悪夢ってナイトメア・オブ・ナナリーの事?

520:名無しさん@ピンキー
08/12/11 01:25:19 B/QceSwZ
>>591
kwsk

521:名無しさん@ピンキー
08/12/11 02:15:51 yw9p7Jcr
>>596
多分クランプ版のイラスト集のことだと思う

522:名無しさん@ピンキー
08/12/12 07:08:36 9tDzCYX3
CCがスザク抱きしめてるやつか

523:名無しさん@ピンキー
08/12/12 21:05:39 8bXIeUE6
>>593
恋姫†無双みたいな感じじゃね?

524:名無しさん@ピンキー
08/12/12 23:20:36 PX+oET/N
メージュのルルCがラブラブすぎてフイタ。
何か書きたいけど纏まらねえ…!

525:名無しさん@ピンキー
08/12/13 00:45:52 0rl8mRK0
保管庫もこのスレも見たが
何故カグヤ様がルルーシュに民主主義されちゃう話が無いんだ!!


526:名無しさん@ピンキー
08/12/13 00:48:17 zCRiVwa1
>>601が書けば?
ルルーシュハーレムものの構想でルルカグもあった気がしたけどそのハーレムものがまだ続いてるかどうかすらよくわからん
スレが荒れて把握できなくなったし

527:名無しさん@ピンキー
08/12/13 01:37:18 lfjEdukl
>>602
うぉぉぉっ!あった、あった!ルルーシュハーレム物!
ネリ様に手をつけて、次はミレイか誰かどっちを先ににしようかな
…ってところで荒れちゃってそれっきりになってるんだったかな?
ネリ様とユフィによってちょっと考え方を改めた感じなんかが良かったよなあ…
荒れちゃったし、最後の投下から大分間も空いてるし、もう職人さん離れちゃったのかな?
忙しいだけで、いつか続き投下しに来てくれると嬉しいんだけどなあ…

528:名無しさん@ピンキー
08/12/13 10:01:58 PXLdkdjW
>>600
頑張ってくれ
自分もあれに萌えた

529:名無しさん@ピンキー
08/12/13 14:00:18 xjaqFQGl
>>602-603
ハーレムというか調教というか
あれはよかったな、ルルーシュの黒さと弱さが混在してて

530:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:43:18 /PpNRDBx
悪逆皇帝ルルーシュ×ナナリー第6弾後半です
>>537-547の続きになります

※苦手な人は華麗にスルーして下さい

投下します

531:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:44:05 /PpNRDBx
******************************************************

                      ――ルルーシュは?

暫く一人にしてくれ、と――。
仕方無いだろうな。・・・あんなことが有ったから。
                   
                      ・・・これで、ルルーシュも僕と同じ、親殺しの罪を負ってしまった。

・・・お前が気に病む必要は無いだろう。大体、お前とアイツの罪の在り方は全く違う。

                      それは分かってる。
                      ただ・・・、昔からいつも、お母さんのことは大切に思っていたようだから。
                      それこそ、――ナナリーと同じ位に。

・・・・・・・。マリアンヌは、元からああだったよ。
・・・子供達には、良い母親だったようだったが。――だが・・・。
 
                      ―『自分に優しい』世界を求めて、か。
                      ・・・世界は、自分にだけ優しく在ってくれるわけじゃないのに。

・・・スザク。
――それは、お前の経験から出た言葉か?

                      人から言われたよ。・・・今まで、色々な人から。
                      理想だけで世界は変わらない。
                      ・・・そんなことは、ユフィが死んだ時に、分かっていた筈だった。

人は現実の中で抗い、もがき続け、何かを得るために何かを失うこともある。
・・・お前も・・・、そうだったか。

                      ・・・・・・・・。
                      C.C.――君の方こそ、どうなんだ?



・・・C.C.は自らの思考から浮上し、閉じていた瞳を開けた。今からたった3ヶ月程前のことなのに、随分昔のことのようにも思えた。
――これだけ長い時を一人生きてきて、おかしなことを、と思う。
王宮内の一室の豪奢なソファーの上に身を横たえていた彼女は、眩しい程の月明かりに金色の目を細めた。
身を起こした彼女の目に、ソファーの脇のテーブルの上に置かれた折鶴が映った。
一つは彼女が折った、僅かに不恰好なピンクの折鶴、
そしてもう一つは、手慣れた者が折ったと思しき、ぴんとした真っ白な折鶴だった。
二羽の折鶴はまるで寄り添うように、テーブルの上で静かに翼を広げていた。
・・・先日、ナナリーと久しぶりに直に会ったとき、二人で折鶴を折った。
互いに踏み込もうにも踏み込みきれない二人の会話が途切れ、C.C.が引き上げようとした時、
ナナリーは黙って自分の折った白い折鶴を渡してきた。
『ナナリー。・・・これは・・・』
『C.C.さん。
 ――どうか、お兄様をよろしくお願いします・・・』
そう言って深々と頭を下げたナナリーに対し、C.C.は何も言わなかった。
半ば押し付けられるように渡された折鶴を持って、ただ黙って少女の前から姿を消した。

そして今、件の折鶴がC.C.の目の前に置かれている。身を起こした彼女の体の上を、長い緑の髪が滑り下りた。
窓から差し込む月明かりで照らされた二羽の鶴を、C.C.は無言のまま眺めていた。

532:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:45:01 /PpNRDBx
******************************************************

   赤い。

目の前がただ赤一色に染まる。
人々の悲鳴を聞きつけて階下に向かったルルーシュの視界に広がったのは、一面赤の世界だった。

長い階段の上に、幾人もの人々が血を流して倒れている。
ルルーシュにとってはよく知る顔だ。・・・昨日までは、自分達を護ってくれていた護衛達の顔だから。
血が失われた体は色を変え、人形のように白い顔に死に際の声を張りつけているようだった。
そして、視線を更に先に向ける。
階段の一番下辺りに、ルルーシュが最もよく知る人影が見える。
豊かで美しい黒髪を床に投げ出し、サンフラワーのドレスが赤に侵食されている。
ピクリとも動かない体の下に、見慣れたペールブルーのドレスに身を包んだ小さな体が覗いていた。
小さな白い足が鮮血で赤く染められていた。
視界を占める赤が己の脳内まで侵してきたかのように、ルルーシュには感じられた。



・・・未だに集中治療室で眠るナナリーの傍に、ルルーシュが歩み寄る。
ルルーシュが小さな手を握ろうと手を伸ばすと、不意にナナリーが身じろぎをした。
『・・・おにいさま・・・?』
『大丈夫、僕なら此処に居るよ、ナナリー』
『・・・何で、おにいさまの顔が見えないんですか・・・?』
『・・・ナナ、・・・』
『何で、足が動かせないんですか・・・?』
『・・・・・・・・』
『―何で、おかあさまが居ないんですか・・・?』
ただ、訳も分からないようにうろうろと手を伸ばし彷徨わせる妹を見て、ルルーシュは二の句が継げなくなった。
麻酔から醒めたばかりのナナリーの声は、夢から醒めたばかりの幼子のようだった。
彼女はまだその夢――何より恐ろしい悪夢のような『現実』を、正しく認識してはいなかった。
ナナリーが目覚める前、ルルーシュは妹はもう歩けないだろうということ、
精神的なショックから目が見えなくなったことを主治医から聞かされた。
視神経に問題は無いが、脳が視覚情報の受け取りを拒否していること、足は両方共に筋繊維がずたずたにされたことも。
――ナナリーは、足が速くて、くるくる踊るように駆け回っていたのに。
その目をいつもきらきら輝かせて、僕を見てくれたのに――
自由を奪われたナナリーは、まだ10歳の少年の目にも酷く無力な存在に見えた。
・・・しかし、それでも。
『・・・・・。ナナリー』
ルルーシュはナナリーを呼び、力強くその手を握った。
小さく白い柔らかな手は、その力にびくりとした後、ゆっくりと握り返してきた。
ルルーシュはその動きに、妹が今確かに此処に生きて居るのだと実感出来た。
『・・・僕が、ナナリーの目と足になる。
 僕がずっとナナリーを護る。
 僕がずっとナナリーの傍に居るよ。
 ――だから、お前は何も心配なんてしなくて良い』
心からの言葉をナナリーに捧げるように紡ぎ、ルルーシュはナナリーをぎゅっと抱き締めた。
抱き締めると、自分がよく知る柔らかな感触、匂い、温かさが返って来た。
ルルーシュはその温かさに、目頭に熱い涙が込み上げて来ているのを感じた。
――ナナリーはここに居る。ナナリーは温かい。・・・ナナリーは生きているんだ。
それだけがルルーシュにとって、絶望の中のただ一つの光だった。

******************************************************

533:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:45:50 /PpNRDBx
昔を思い出しながら、ルルーシュはその頃とは妹を『抱く』ことの意味が大きく変わってしまったことを痛感した。
確かに互いによく知る体温を重ね合わせ、強く抱き締めあってはいるが・・・。
唐突に己の体を襲った波に浚われて、ルルーシュは大きく身を震わせた。
「ぅあっ!!!・・・あっ、・・・くぁああっ・・・!」
「・・・ひゃっ!!!や、やぁ・・・・、でて・・・、るぅ・・・」
横倒しにされたナナリーの細い体の中で、ルルーシュの陰茎が激しく脈動する。
びゅくん、びゅくん、と音を立てるように震えて精を撒き散らすその動きに、ナナリーも釣られるように軽く達した。
ルルーシュはナナリーの細い左足を抱えて、足を大きく開かせるようにして交接していた。
斜めに捩れた体位はいつもと違う所に当たるようで、ナナリーが甘い息を吐き続ける。
妹の媚態に魅せられたように、思わずルルーシュは腰を前後に揺すった。
硬度を保った楔がナナリーの内部を穿ち、精を膣壁に擦り込ませるように動く。
ルルーシュの眼下で仄かな胸を反らしぴくぴくと身悶えるナナリーは、酷く蠱惑的だった。

「んんっ・・・」
ナナリーの膣内に何度も立て続けに精を放って、力を失った陰茎を引き出す。
ゆっくりと引き出すと、張った傘に引き摺られるようにピンクの秘肉が僅かに捲れ上がった。
抜き出すと、愛液と絡み合った精液がこぷぷ・・・、と音を立ててナナリーの中から溢れてくる。
ナナリーの秘口と己の陰茎が粘液で細い糸を繋いでいる様を見て、ルルーシュは何故か可笑しくなった。


・・・こうして、同じ腹から産まれた実の妹と交わり、体の快楽を共有する。
獣のように貪り合いながらも、その行為は獣にも劣る。
神にも恐れられたその行為をするのは何度目なのか、数えるのはとうに止めた。
それは余りに甘美で、抜け出すのが困難な程に常習性の有るものだったから。
同じ体温になった肌の温みを互いの体を重ね合わせることで感じる。
汗ばんだ肌を触れ合わせると、二人の肌の質感は似ていて、やはり兄妹なのだということを感じさせた。
しかし、自分達のしていることは、いや、寧ろ自分が妹を引き摺り込んだこの行為は
何よりも忌むべきものだということを自覚しながらも、ルルーシュはそれを止めようとはしなかった。
何時よりも、誰よりも、何よりも愛しい存在の温もりを深いところで感じられるその行為を。

八年前、二人が互いしか寄る辺の無い絶望の世界に叩き落されて以来、互いの体温だけを頼りに生きてきた。
周囲は誰も彼も敵ばかり、何も信用できない状況で、二人は生きるために互いへの依存心を強めていった――。

――思えば、あの時に、自分と妹は『普通の兄妹』で居られた機会を、永遠に失ってしまった・・・。
   母が死んで、兄妹二人だけで生きていく覚悟を決めた時に、既に「こうなる」ことは決まってしまったのかもしれない。

あらゆる体位で交わり、何度も絶頂に達する。
元はと言えば、ルルーシュが強引に体を繋げたことから始まった関係だ。
ルルーシュは、ナナリーが最初の頃こそ抵抗していたが、今では自然と応えるようになったのは、
様々な事象に対する諦観の表れなのか、それともそれ以外の何かなのか・・・、深く考えることは意識的に止めていた。
それでも、ナナリーと心を結びつけられずとも、ただ彼女の体だけでも欲しかった。


534:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:46:41 /PpNRDBx
何度も射精して流石に疲労したルルーシュが、ナナリーのすぐ左隣に身を横たえる。
狭く小さなベッドは、必然的に二人の距離を縮めた。
ナナリーは未だに右半身を下にして、ベッドに横たわっていた。
荒い呼吸を続けるナナリーの背中を、ルルーシュは顔を右に向けてじっと眺めた。
淡い色の髪の間に薄い貝殻骨が見て取れるが、こちらに背を向けたナナリーの表情までも窺い知ることは出来ない。
思わず声を掛けようと口を開きかけたその瞬間、ナナリーがベッドに手を突いてのたりと体を起こした。
ゆっくりと細い腕で上半身を支えて身を起こしたと思うと、腕の力だけ使ってずりずりと移動し始めた。
ルルーシュが何事か、と思っている間に、ナナリーはルルーシュの足元まで移動していた。

ベッドの上で仰向けになったルルーシュは、窓からの月の光を浴びて裸身を白く輝かせるナナリーに見蕩れた。
首も腕も足も、どこも折れそうな程に細い少女の肉体だ。
それなのに、情事の汗を全身に纏った妹は、およそ記憶に無いと思える程に婀娜っぽい。
細い腕でナナリーが懸命に移動した結果、ルルーシュは自分の腿の上に柔らかい乳房が乗るのを感じた。
ルルーシュが下半身に目を向ける。何かを心に決めたようなナナリーと目が合った。
「・・・お兄様・・・。
 ・・・・―私が、綺麗にします」
ルルーシュが面食らっている間に、ナナリーはルルーシュの足の間に手を伸ばした。
そのまま顔を近づけたかと思うと、ルルーシュの萎えた陰茎にはむ・・・、と口付けた。
「っく、・・・ナナ、リー?!」
狼狽えるルルーシュを後目に、ナナリーは兄の精と自分の蜜に塗れた肉棒を清め始めた。
萎えて柔らかいそれを持ち上げて、粘液を舐め取る。
裏筋部分もちろちろと擽ると、ルルーシュはびくりと反応を返した。
「・・・ぁむぅっ・・・。ちゅぅ、んんむ、ん・・・」
ナナリーが銜え込んで、上目遣いにルルーシュを見つめてくる。
妹の淫靡な表情を見て、ルルーシュは胸の中をざわつかせた。
小さな口が窪まり、尿道口に残った残滓も吸い出される。堪らない快感に、ルルーシュは声を抑えられなかった。
「・・・ぐぅっ・・・・!!!」
兄が端正な顔を歪めて鈍い声を上げたのを見て、ナナリーは密かに嬉しくなった。
――もっと、お兄様の色んな顔を、見せて下さい・・・。
既にナナリーの動きは清めるためだけのものではなくなっていた。それは、ルルーシュの身に示された徴でよく分かった。


再び芯が通ったように力を持ち始めた己の陰茎を見て、ルルーシュは節操の無い己の下半身に内心呆れ果てた。
ナナリーを相手にしている時は常にそうだが、際限が無いほどに欲望が湧き出てくる。
今日も既に何度精を放ったか分からないのに、またも愛しい女の口の中で砲身を膨れさせてしまった。
(・・・いや、今日は――)
仕方ない、と自分に言い訳をして、ルルーシュは自分の欲に従いナナリーの頬を撫でた。
妹の長い髪を掻き上げ、小さなピンクの唇を一杯に開いて銜える様子を見つめる。

――今日は、仕方無い。だって、ナナリーに触れられるのは、きっとこれが・・・・。

心の中で呟くと、ルルーシュはナナリーの口を外させて、その細い身を抱き上げた。


535:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:47:37 /PpNRDBx
ルルーシュはナナリーの軽い体をひょいと抱え、自分の膝の上に座らせてちゅっ、と軽く口付けた。
自分の精の味がすることはよく考えると気持ちの良いものでは無いが、愛しい妹が全て舐め取って、
愛撫してくれたことを思うと、体が自然と求めるように動いていた。
「――ナナリー」
自分の呼びかけにナナリーが顔を上げる。綺麗な菫の大きな瞳の中に、自分が映り込む様を見る。
ルルーシュが腰をじとりと押し付けると、ナナリーも兄の求めるものに気付いたようだ。
ナナリーの細腕を自分の首に巻きつけ、腰を抱き上げたかと思うと、ルルーシュは自分の陰茎の上に導いた。
ナナリーがあ、と声を上げるか上げないかの間に、解れきった膣口に熱の塊が添えられる。
体重がかかり、一気ににゅるんと奥まで突き入れられた。

「ゃんっ!!!ひゃぁああーーーーっっっ・・・!!」
ルルーシュは自分の膝の上で挿入の衝撃に耐えるナナリーを見た。
割り広げられた秘唇の間に、二人が最奥まで繋がっている部分が見える。
今まで何度も精を注がれた下の口は、肉棒に広げられた僅かな隙間から白い粘液を零し始めた。
ナナリーは大きな瞳をぎゅっと閉じて、がくがくと身を震わせている。
小動物のように身を縮こまらせたナナリーが可愛らしくて仕方ない――・・。
ルルーシュは目を細めてナナリーの頬に啄ばむように口付けをした。

ナナリーが落ち着いてきたのを感じると、ルルーシュはゆっくりと上半身をナナリーから離した。
「・・・あ・・・?」
ナナリーが途端に心細そうな声を上げる。支えが無くなるのが不安なのだ。
ルルーシュは妹の細い体を腰に乗せたまま、ベッドの上に身を横たえた。
枕で頭の高さを調整する間も、下半身は喰い締められる快感に包まれる。
見ると、ナナリーはルルーシュの胸に手をついて、腰の両脇に膝をついて必死に体を支えていた。
足の不自由なナナリーは腕を突っ張ることで、何とか深く挿入りすぎないように堪えていた。
「・・・ナナリー。動いて」
ルルーシュの言葉に一瞬目を見張ったが、後は観念したように、ナナリーは腰を動かしだした。
「・・・んっ、んっ、んっ・・・」
ナナリーの細い指が己の心臓の上に置かれている感覚に、ルルーシュは何故か酷く安心出来る心持がした。
妹は懸命に手で支えた部分を支点にして、腰を前後に動かしている。
ぬめる肉筒が揺れて、動かないルルーシュにも極上の快楽をもたらしていた。
ルルーシュはナナリーの細腰に片手を添えて支える傍ら、彼のもう一方の手が悪戯に動き始める。
勃起して硬くなった胸の桃色の突起や、二人が結びついている部分の上に有る陰核を指でくりくりと嬲ると、
ナナリーはそれに呼応するようにぎゅっ、と秘口を締め付けた。
「・・・ひゃぁああぁっ・・・!!・・・ぁあっ・・・!!はぁーーー、はーー・・・」
ナナリーが動けば動く程、兄が胎内で硬さを増していくような感覚がする。
二ヶ月の間に散々楔を受け入れた膣道は、蜜を溢れさせながらルルーシュの為に誂えたかのように蠢いた。
体が求めるままに腰を揺らすと、自分の内部の好いところによく当たる。
しかし、自分だけが動いて快楽を求める動きに体が着いていかなくなったのか、やがてナナリーは動かなくなった。
「・・・ナナリー?」
「・・・もっ、・・・駄目ですぅ・・・。・・・うご、けなっ・・・!!」
息も絶え絶えになって訴えかける妹は、顔も体も全て肌を紅く染めていた。
顔に手を伸ばし、目の端に浮かんだ涙の玉を指の腹で拭ってやる。
妹の訴えを聞き届けたルルーシュは、慈悲の心算か、彼女の腰を両手で支えてゆっくりと動き出した。


536:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:48:26 /PpNRDBx
「あっ、あん、やぁっ!駄目、あ、ダメぇ・・・!!」
足を動かせないナナリーに、下から襲い来る刺激から逃れる術は無い。秘口をいっぱいに開かれて、奥をごりごりと擦られる。
・・・ぬみゅ、ぬちゅ、ぐっ、ぐちゅ・・・
何度も放たれた精液が、下からの突き上げに応じてナナリーの腹の中でたぷたぷと揺れる。
とろとろとした内部の心地よさに酔いしれながらも、ルルーシュは徐々に腰の動きを激しくさせていく。
ナナリーのしっとりとした柔らかな肌の内股に腰を挟まれて、またも絶頂の瞬間が近づいているのを感じ取った。
ギシギシとベッドが揺れ、大きく軋んだ音を立てる。
ルルーシュは妹の細腰を支えながらも、その小さな尻に手を回して指の痕が付く位に強く握り締めた。
「やぁ、あ、あ、あぅっ・・・、ひゃぁ、ぁんっ!」
「っふ、く、くぁ!出るっ、ナナ、リー!!」
「ぁぁあっ、だし、だしてっ・・・、だしてぇっ・・・!・・・いっぱい・・・!!」
ルルーシュの陰茎がどんどん力を増して反り返る。内部でビクビクと蠢く幹に、ナナリーは思わず身構えた。


自分の下で必死になって腰を突き上げるルルーシュの姿に、ナナリーは満たされる思いが一時でもしていた。
(・・・お兄様が、全身で、私を感じてくれている・・・)
それは、妹としてというより、女としての実感だったのだろう。
兄がいつも自分に向けるのは、何の感情も持たないような冷たい瞳だけだ。
それでも、情事の最中、まさに二人ともに悦楽の頂に上り詰めようとしているこの瞬間は、飾ることの無い、
素の兄の魂に一瞬でも触れられるのだと思えて、ナナリーは嬉しかった。
・・・それが例え錯覚なのだとしても、この上無く嬉しかった。


ナナリーの膣内で、遂に兄の劣情が決壊した。
びゅく、びゅくん、と激しく蠢き、ナナリーの胎内を白く塗りつぶす。
「うぁあぁあっっ!!んあっ、くぁっ!!」
「ぁああーーーーっっ!!!!ああっ、やぁああっ・・・」
ナナリーは一瞬体を強く強張らせた後、内部を大きく戦慄かせた。
達した体が女としての本能か攣縮し、内部に精を迎え入れようとする。
最初の頃と比べれば幾らか粘性が落ちたとは言え、未だに勢いの有る白濁がナナリーの中を暴れまわった。
「あぁ・・・、おなか・・・、おなかがぁ・・・」
ルルーシュが快感に眩んだ目をナナリーに向けると、妹は必死に体を支えて己の下腹部の充足感に耐えているようだった。
幾ら抽送を繰り返す度に内部から精液が掻き出されるとしても、何度も奥深くで射出される分だけ子宮内に溜まって行く。
ナナリーは絶頂の余韻で全身をひくつかせながら、無意識のうちに自分の真っ白な腹を撫でていた。
ルルーシュはそれを何とも言えない思いで眺めると、不意に上半身を起こし、荒い息を吐くナナリーと唇を交わらせた。
そのままの流れで、繋がったまま、今度はナナリーを下に組み敷いて押し倒した。
全身から力が失われて抵抗出来ないナナリーを見下ろして、ルルーシュは微かに微笑んだ。


初めて体を繋げてから二ヶ月、その間にどれだけ実の妹と交わったか――。
しかも、自分の欲求に従い何度も繰り返されたその行為において、避妊を一切してこなかった。
ただ獣のような情欲のままに、二人の間を遮るものが何も無い状態で体を繋げることが、
最愛の妹の身にどのような事態を引き起こしかねないかは、ルルーシュにもよく分かっていた。
世界の、そして妹の明日を願って悪に成り果てた筈なのに、その行為は妹を縛り付けてしまいかねないことも。
・・・それでも、ルルーシュは最愛の人を抱き続ける。
理性で駄目だと分かっていても、本能のままに小さな体を貪る。
――それは酷い、醜いエゴだということを、ルルーシュは自覚していた。
それでも、

    どうかどうか、俺のことを忘れないでくれ
    愛してくれなくて良い、憎んでくれて良い
    それでもお前に、俺という存在を、刻み付けたい――

・・・彼の中にあるのは、浅ましいながらも、一つの切なる願いだった。


537:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:49:20 /PpNRDBx
ベッドの上に仰向けになったナナリーの両足を抱え、腰を高く上げる。
二人が繋がったままの卑猥な光景を目に焼き付けると、ルルーシュは一度腰を引き、そのまま一気に奥まで突き下ろした。
「やぁあぁああああーーーーーっっっ!!!」
ナナリーが悲鳴を上げる。達したばかりで落ち着いていない秘部が、激しい動きで捏ね回され、翻弄される。
膝裏を支えて逃れられなくしたルルーシュは、膣口から亀頭が抜けるぎりぎりまで抜き出した後、
直ぐ様子宮口にまで届くような激しいピストンを繰り返した。
兄の幹を覆う筋が挿入の度にずりずりとナナリーの壁を擦る。
達した直後の敏感な内部は、いつもよりも更に余すところなく快感を享受していた。
しかし、過ぎた快感は時に苦痛になり得る。
通常よりも強く悦楽に取りつかれたナナリーは、びくびくと膣内を痙攣させながら、既にその目は焦点を結んでいなかった。
「・・・ゃあぁ・・・、うぁ、あ、あ」
最も高い頂に導かれたままの少女の肉体は、意思の制御を離れて兄の動きに応じて力無く声を発するだけだった。
菫の瞳に涙を溢れさせて儚げに嬌声を上げるナナリーを見下ろして、ルルーシュは劣情と愛情がない交ぜになった
複雑な感情を、己の中に感じていた。
ナナリーの体は最早自動的にルルーシュを締め付け、絞り上げようとしている。
激しい抽送で内部の精が蜜と交じり合い攪拌され、結合部の隙間から白い泡となって洩れ出てくる。
滑らかな内壁が複雑な動きをして己を舐めしゃぶろうとするかのような動きに、ルルーシュは荒い息を吐き続けた。
「くぅぅ、ナナ、リー・・・、ナナリー、ナナリィ・・・!」
激しい動きに視界がぶれて、ルルーシュの汗がナナリーの体の上に滴り落ちる。
ナナリーの顔の上に落ちた汗は、彼女の顔を彩る涙の一筋に紛れたように見えた。
ルルーシュがナナリーの涙を舐め取ろうと顔を近づける。
するとナナリーはルルーシュの首に腕を回して縋り付いてきた。
気配を頼りに口付けを交わす。
限界が近い。
吐く息全てが奪われそうな口付けに、お互いが酔いしれる。

・・・そして、二人同時に、目も眩むような悦楽に堕ちていく。


「・・・――ぁぅっーーー!!!・・・・・っっっ!!!!!!!」
ナナリーは口を開けて、遂には言葉にならない歓喜の声を上げた。
ルルーシュもナナリーの内部に、陰嚢からせり上がって来た欲望の最後の一滴まで注ぎ込む。
量も粘度も減ったそれが、ビクビクと震える亀頭から微量ながらも溢れ出てきた。
汗に塗れた体を絡ませ合い、全身が総毛立つ感覚に溺れる。
最後まで注ぎ込まれた熱に身の奥を焼かれたナナリーは、そのままゆっくりと瞳を閉じて意識を手放した。




流石にもう何も出ないと思える程に悦楽に浸った体を、ルルーシュは妹の身の上に投げ出した。
まだ陰部を交えたままで、妹の内部の温もりに包まれることの幸せを思う。
何とか細い身に全体重を掛けないように、腕で上半身を支える。
未だに荒い息を吐きながら、目を閉じたナナリーの顔を見つめた。

目を閉じたナナリーの顔には、涙が幾筋も流れていた。
汗ばんだ肌を撫で、貼り付いた髪を掻き上げてやる。
すると、不意にナナリーの肌に新たに雫が垂れるのが見えた。
・・・それは、ルルーシュ自身がいつの間にか流していた涙だった。

538:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:50:12 /PpNRDBx
気付けば、ルルーシュの頬を涙が幾筋も流れていた。
激しい行為の最中から、身体中汗に塗れていて何時から流れていたか分からない――。
己の頬を覆う雫を、ルルーシュは黙って拭き取った。
何故、どうして涙を流すのか、自分にもよく分からなかった。

ただ、ルルーシュにとってはっきりしているのは、
これからもう二度と、ナナリーを抱くことは無いということ、
そして、ナナリーとの永遠の別離を迎えるということ・・・――、

・・・それだけの『事実』だった。


意識を失ったナナリーを見つめる。
その姿を、永遠に心の中に焼き付けるように。
兄妹なのに、自分とは全く似ていない、優しげな顔立ちだ。
昔からずっと、会う人から悉く、似てない兄妹だと言われ続けた。
それなのに、八年前、あの時スザクは自分達が「似ている」とはっきり言っていた―。
・・・それは、初めて間近に見た日本人以外の、異国の子供のはっきりとした目鼻立ちのことを言っていたのかもしれない。
何にせよ、同じ血が流れているという事実が変わることは無いのだが、
他人からそういったことを指摘されたのは初めてだったルルーシュは、僅かに驚いたのだった。

ナナリーの柔らかな頬を両手でそっと包み込む。
柔らかく、温かい体は、愛しい存在が生きていてくれることを何より雄弁に物語っていた。


   ――ナナリー。
      俺は死ぬんだ。
      死ぬのはお前じゃない。
      俺が、お前を置いて死んでいく。
      あの時、ずっと傍に居る、と
      ずっと護るよ、と約束したのに・・・。
      俺は、お前の唯一の願いも、約束も聞き届けられなかった。
      酷い兄だと詰っても良い。
      だけど、それでも・・・、ナナリー。


「・・・誰よりもお前を、愛しているよ」


ルルーシュの唇から零れ落ちたその言葉は、静かな空間で漂うように解けて消えた。
思えば離れ離れになって以来、ナナリーに自分の本心を語れたのは、スザクを介して電話した時、
ダモクレス内でギアスを掛けられたナナリーを前にした時ぐらいしか無かった・・・。
そして今も、意識の無いナナリーにこうして語りかける。
世界で、他の誰にも聞かれる事の無い告白を。
・・・しかし、例え意識が有ったとしても、ナナリーがその想いを受け入れる筈も無い・・・。
ルルーシュは滑稽な自分を思い、一人哂った。


539:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:51:05 /PpNRDBx
ナナリーが目を覚ますと、まだ辺りはほの暗く、明け方のようだった。
窓を見ると、いつの間にか月が沈み、東側の空が薄紫色に明けていく光景が目に映った。
怠い体を起こす。ベッドも自分の衣服も、何も乱れているところは無い。
・・・あれは、夢だったのか・・・、と一瞬思いかけるが、体が兄に抱かれていたことをよく覚えていた。
綺麗に拭われた体の中に走る感覚――。
まるで、まだ兄が内部に居るような・・・。
淫靡な記憶を喚起させる感覚に僅かに身を震わせながら、ナナリーは最愛の兄を想った。


先程、兄に抱かれた後の浅い眠りの中で見た夢は、内容は覚えていなかったが、幸せな感じが心に残った。
大好きな兄の、自分にだけ向けられる甘くて優しい声で、自分にだけ聞こえるような小さな声で、
『愛してる』と言ってくれた・・・。
ただそれだけの夢が、ナナリーにとっては何より嬉しくて幸せなものだった。

けれど、現実は甘い夢を見せてはくれない。
どこまでも兄と共に在った自分の人生は、もうじき終わりを告げるのだと、ナナリーは改めて実感した。



   ――お兄様。
      私は貴方に言いません。
      貴方には言えません。
      『愛してる』なんて。
      私の想いは、きっと貴方には重すぎる。
      私は、もう貴方を縛るつもりは有りません。
      ・・・だから、自分の心の奥に抱えて、最期まで仕舞い込みます。
      私は、貴方に『許せない』なんて言ったけど、
      だけど、それよりも、もっと、・・・


ナナリーの心の声が、実際の呟きになることは無かった。
朝が近づき、世界が目を醒ますように空が明るくなっていく。
ナナリーは、一人黙って明け方の空を眺めていた。
・・・兄妹二人だけの時間が永遠に終わったことを感じながら。



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540:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:51:55 /PpNRDBx

王宮内の皇族専用の秘密の通路は、照明が少ない。
薄暗いその通路を仄かに照らす温白色の光は、一人の女性の影を投げかけていた。
ライトグリーンの長い髪を身体に沿わせ、一人泰然と人を待っているようだった。
不意に、通路に低い声が響く。
「――C.C.」
彼女の待ち人が姿を現した。
皇帝の証たる白い衣を身に着けたルルーシュは、そのまま真っ直ぐに己の共犯者である女性の傍にやって来た。
「・・・そろそろ日本へ向かう頃だろうと思って、な。
 見送りに来た」
C.C.はいつものような冷静な声を向けた。
他に誰も居ない通路で、白い衣を着た二人の男女が正面から向かい合う。
互いに暫く沈黙した後、ルルーシュの方から先に口を開いた。
「C.C.――。・・・お前は、これからどうする心算だ」
「別にどうも・・・。――そうだな。
 お前と出会う前のような、一人気ままな暮らしに戻るさ」
「――今度出会った奴には、ピザをせびるなよ」
「言ってろ」
二人で軽口を叩き、僅かに笑い合う。
この二人の間に在るのは、出会ってから今まで築いてきた掛け替えの無い信頼だ。
今まで何度も死線を潜り抜け、互いに助け合ってこれまで歩んで来た。
敵味方が入り乱れた己の陣営において、最初から最後まで自分の傍に居てくれたのはこの女だけだという事実に、
ルルーシュは心から感謝していた。
他の誰にも見せていなかった野望の全てを一番最初に知って、協力してくれたこの女性に。

「・・・お前と一緒に居たこの二年は、楽しかったよ」
C.C.がいつものポーカーフェイスを崩して、柔和な表情を見せる。
彼女の言葉は、まさに本心から出たものだった。
今まで契約者に『契約』を果たさせ、己が不老不死の地獄から抜け出るために、契約者以外とは必要以上に
関わり合いを持とうとはしてこなかった。
しかし、敵にはとことんまで外道でありながら、一度懐に入れた者に対しては情を消せないこの男と契約してから、
C.C.は悠久の時を流れた今までの人生に無いほど、多くの人々と心からの交流を持ち、接してきた。
例え敵となってしまっても、目の前のこの男が育てた黒の騎士団の面々と過ごした記憶は、
永遠に自分の中に残るだろう・・・。
喧嘩をしながらも共に戦い親しくなったカレン、馴れ馴れしくも気を遣わずに済んだ玉城、
ゼロの妻としては自分よりも上手だったであろう神楽耶などの・・・、彼らと過ごした日々を。
明日を求め、戦い続けた人々の記憶として。

541:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:52:37 /PpNRDBx
僅かな時間、自分の中の思い出を振り返っていたC.C.に、ルルーシュが声をかける。
「――らしく無いな」
「そうか?・・・私は私だよ」
「・・・そうだな。お前は魔女じゃない。
 俺の共犯者、――C.C.だ」
その言葉に、C.C.が微かに声を上げて笑った。
(・・・お前が、その言葉を、言ってくれるのか――)
ただの『共犯者』という関係、それが、彼女にとっては何にも増して望ましかったものだ。

彼女は不意に思い出したように、懐から持っていた一羽の折鶴を取り出した。
綺麗に折り畳まれた一羽の、白い折鶴――。
優しく摘み上げて、C.C.はルルーシュに手渡した。
「何だこれは?」
「お前への餞別だ。――受け取れ」
ルルーシュは黙って手の中の折鶴を暫く眺めた後、大切な物のように己の懐に仕舞い込んだ。
C.C.はその動きに、満足したように微笑んだ。


二人の胸中を、これまでの思い出が去来しているのだろう。
再び訪れた沈黙の後、二人は自然に歩み寄った。
互いに手を差し伸べ合い、堅い握手を交わす。
あの、マオと邂逅した一年以上前の、再契約の時のように。

「ルルーシュ。・・・これで、お前との契約は終わりだ」
「随分、長い付き合いだった気がするな」
「奇遇だな。・・・私もだ。――これ程の長い時を生きながら」
「――だが、俺達が過ごした記憶は、終わることは無いだろう」
「・・・私達が過ごした、共犯者としての二年間は、な」

二人はそのまま手を放した。
ルルーシュがC.C.の横を通り過ぎる。C.C.は彼の帽子に付いた装飾が揺れるのを横目で見送った。
ルルーシュは黙って、より明るい光の差す方へ向かって行く。
C.C.はルルーシュの方を見ずに、一人小さな声で呟いた。

   「ルルーシュ。――・・・ありがとう」

・・・ルルーシュは一瞬立ち止まったが、振り返らずに先へと歩みを進めていった。
C.C.は暫く無言で立ち尽くした後、ルルーシュと反対方向の通路の奥へと消えて行った。


542:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:53:37 /PpNRDBx
ルルーシュは一人歩みを進め続ける。
通路を抜ければ、もうじき皇室専用アヴァロンのタラップが見えてくるだろう。
希代の悪人を滅ぼす舞台へと誘う、その入り口へ着くのはもう直ぐだ。

唐突に、まるで機会を窺っていたかのようなタイミングで、胸の携帯電話が鳴った。
通話相手が誰なのか全く表示されていないそれに、ルルーシュは躊躇うことなく出る。
「・・・何だ、お前か。・・・・・・・・・・。
 ・・・・・・・ああ、分かってる。そうだ、こちらももうじき出るところだ。
 ・・・囚人の移送は、滞り無く完了した筈だ。・・・・・・ああ。
 ・・・・・・・・・・・。・・・・それはそうだな。だが、それよりもお前の方こそ『ヘマ』はするなよ。
 ・・・・・・。ああ。
     ―――史上最大のショーの、幕開けだ」

会話が終わり、ルルーシュは通話ボタンを切った。
この携帯電話も役目が終わり、後は完全に証拠を隠滅するために、誰にも知られず処分される手筈になっている。
・・・そう。これは、一人の完全な悪が、正義の味方に滅ぼされる物語でしかないのだから。


光に向かって、一人歩き続ける。
ルルーシュは、振り返らなかった。


<終>



543:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:55:03 /PpNRDBx
以上です

ヤりすぎた(色んな意味で)
だが俺は謝らない

多分次で終わります それでは失礼しました

544:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:56:41 Z65Wl3E5
>>619
リアルタイム遭遇
乙でした
エロパロスレだっつうのにそれ以外の心象表現とかも素晴らしくて好きだ

545:名無しさん@ピンキー
08/12/14 01:06:10 r0LEjngP
>>619

マジで感嘆した
次回で最終回か、楽しみにしてるよ
ってかこれを1冊の本にしてくれ。買うから

546:名無しさん@ピンキー
08/12/14 01:25:59 WFWfONJy
>>619
いやなんというかマジでエロパロスレで泣いた・・
最終回とかぶって自然と涙がでたよ
俺も本でたら買う

547:名無しさん@ピンキー
08/12/14 01:51:09 F+LVcCky
>>619
夜中に乙
次が最終回かと思うとさみしいな

548:名無しさん@ピンキー
08/12/14 01:57:07 TEBHvdKf
>>619
GJ

職人はマジでエロパロの域を超えてます
エロの前に話として良い
泣けました ゜。゜(ノД`)゜。゜。

549:名無しさん@ピンキー
08/12/14 02:21:09 2yS5i9aj
>>619
乙でした
最終回も楽しみにしています

550:名無しさん@ピンキー
08/12/14 02:28:31 bX7lzF3I
>>619
乙です
涙出ました
キャラの心情が自分の理想過ぎて感動した
最終回寂しいけど期待して待ってます

551:名無しさん@ピンキー
08/12/14 06:52:23 MRM1ILOv
凄く…感動しました
心情描写に涙
最終回楽しみにしてます

552:名無しさん@ピンキー
08/12/14 07:07:09 yzYzMIAy
投下します。ルルーシュ×C.C.です。
苦手な人はスルーしてください。
長いので一旦切ります。

553:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:09:01 yzYzMIAy
その少女と出会った時、彼は何も知らなかった。
彼女の苦しみも、深い哀しみも、癒えることのない絶望も。
その少女と契約した時、彼は何も気付かなかった。
彼女の秘密も、思惑も、隠された真実も、何もかも。
やがて彼は知ることになる。深い関わりあいの中で、彼女の痛みを、絶望を。
真実を知り、彼女を救える力を持つのは、
彼―ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだけだ。
だからこそ迷わない、決意する。
もはやかけがえのない存在となった彼女と、自分自身の為に――。
*
『ルルーシュ……お前は幸せだったのか?』
*
歓声が響く。
自分にすがり付いて、誰かが泣いている。
……ああ、そうだ。ゼロレクイエム。
では、泣いているのはナナリーか。
意識が遠のいていくのを感じる。
もう、命の火が尽きる。
泣くな、強く生きていけ。
俺の屍を越えていけ。
お前ならできる、ナナリー。
………後のことは頼む、『ゼロ』
*
『ルルーシュ』
*
呼ぶ声がする。
*
『ルルーシュ』
*
最期の瞬間、脳裏に浮かんだのは……。
―泣いていたのは、お前だったのか。
ああ、そうか。俺は……
*
*


554:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:12:38 yzYzMIAy
これからどうしようか。
教会の祭壇の端に座り込みぼんやりとC.C.は考えた。
何もしたくないな、と思った。
「また一人ぼっちになってしまったな」
自嘲気味に笑う。慣れているはずだった、こんなことは。
一人残されるのはいつものこと。
永遠を生きる魔女は、人と同じ時間を生きられない。
そう言い聞かせても、じくりと胸が痛んだ。
*
『そんな顔で死ぬな』
*
脳裏に浮かぶのは彼女の嘘つきな契約者の顔だった。
*
『必ず俺が笑わせてやる』
*
「最後まで嘘つきな奴だ」
その言葉があったからこそ、自分はシャルルから逃げ出したのに。
「お前がいなくて、どうして私が笑えるんだ?」
彼は、ルルーシュはもうこの世にはいない。
ゼロレクイエムは遂行され、命の火は消えた。
死なない自分と、死んでしまったルルーシュはもう二度と会えない。
もう二度と……。
涙が溢れてきて頬を伝った。
嗚咽が漏れ、C.C.はその場に泣き崩れた。
「これが、私への罰……」
今まで、数多くの人間の運命を狂わせてきた元凶である自分が、
魔女である自分が、人並みの幸せを望むことなど許されないことだったのだ。
人を愛するなど、愛されたいと願うなど、大それたことだったのだ。
それでも、それでも私は……。
もう一人では生きていけない……。
*
「何を泣いているんだ」
*


555:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:15:54 yzYzMIAy
突然、背後からかかった声にC.C.の心臓が震えた。
幻聴か?
それは、何度心の中で呼んだかしれない待ちわびた声。
しかし、そんなはずはない。
(まさか、そんな……)
コツン、コツンと足音は近づいてくる。
誰かが、C.C.に向かって歩いてくる。
C.C.は振り向けなかった。
振り向いてしまって、それが幻であったら。
そこに誰もいなかったら。
そうしたら、自分はもう……。
「C.C.」
間違いない、自分を呼ぶ声。C.C.の全身が震えた。
(そんな、どうして……ゼロレクイエムは?)
混乱する彼女の脳裏に、シャルルの顔が浮かんだ。
(まさか!)
その瞬間、温かい熱が彼女を包んだ。
「C.C.」
背後から抱き締められ、確かな体温と心臓の鼓動がC.C.に伝わる。
また一滴、涙が頬を伝った。
彼女は、ようやく愛しい人の名前を呼んだ。
「……ルルーシュ」
耳元にかかる吐息が熱い。
それは確かにルルーシュが生きているのだと実感させるに充分な温もり。
C.C.は自分を抱き締める腕に、そっと手を触れた。
「……どうして」
「約束しただろう?必ず戻ってくると」
ダモクレス決戦前の、自分の言葉が思い出される。
確かに、ルルーシュは自分と約束したのだ。
おそるおそる、C.C.が振り向くと、
そこには自分を見つめる紫の瞳があった。
見誤ることなどないその姿が優しげに揺れている。
「お前が泣いていると思ったんだ」
「……ルルーシュ」
「俺を呼んでいると思った」
「……ルルーシュ」
「笑わせてやると言っただろう?」
とどめだった。
C.C.はルルーシュの胸にすがり付き、咽び泣いた。



556:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:18:03 yzYzMIAy
声を張り上げて泣くC.C.を強く優しく抱き締めて、ルルーシュは髪を撫でてやった。
幼い子供のように自分にすがり付き泣きじゃくる少女は
もはや見栄も体裁もなく、ただの女に他ならなかった。
長い緑の髪は乱れ、美しい顔は涙でくちゃくちゃになり、
それでも、しっかりと強い力でルルーシュに絡みつく。
こんなにも求められていたことを、今さら気付いたルルーシュは
今まで不安にさせていたことを申し訳なく思った。
「悪い。黙っていたのは、コードがちゃんと作動するのか確証が無かったんだ。」
腕の中のC.C.が顔を上げる。
「……じゃあ、シャルルの?」
「ああ、あの時俺が奪った」
「どうして」
「……それは」
C.C.の苦しみをどうにかしてやりたかった。
でも彼女のコードを奪うとC.C.は死んでしまう。
彼女を死なせたくなかった。
生きて、自分の傍にいてほしかった。
だからC.C.のコードは奪わないと決めた。
でも、それでは解決にはならない。
自分はいずれC.C.を残して死んでしまう。
生きろと願った自分が死ぬのは、卑怯だ。
だから、俺も同じ存在になれば…。
「ルルーシュ?」
黙りこんだルルーシュを、C.C.は不思議そうに見つめる。
ルルーシュの眼差しは優しく、すべてを包み込むように温かい。
「お前は俺の共犯者じゃない」
自分自身にも確認するように、ルルーシュは告げる。
「お前は俺の………」
*
その言葉に、C.C.はまた泣いた……。


557:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:19:52 yzYzMIAy
誰かに見つかってはまずいと、二人は教会を後にした。
ジェレミアが用意した服に着替え、粗末な宿に落ち着く頃には
C.C.も落ち着きを取り戻していた。
「知らなかったのは、私だけか……」
ジェレミアもスザクもコードの事を知っていた。
一番近い場所にいながら、自分だけが蚊帳の外だった事実に、C.C.は一人ごちる。
「お前は、俺があいつのコードを継承したと知ったら辛く思うのではないかと…」
それに、C.C.がそこまでルルーシュに死んでほしくないと思っているとは気付かなかったのだ。
彼女にとってルルーシュは、数多い契約者の一人に過ぎないと思っていた。
だから、何食わぬ顔をして彼女のもとへ戻り、
不死になったから一緒にいるしかないとか何とか理由をつけて、
既成事実を作ってしまおうと思っていた。
(誤算だったな)
しかし、嬉しい誤算だった。
ルルーシュはC.C.に近寄り、問うた。
「今度はお前が聞かせてくれ。俺はお前の何だ?」
C.C.は目を一瞬パチパチさせて、ふっと表情を緩めた。
*
(あ……笑った)
*
「お前は私の……」
*
その言葉を聞いたルルーシュはC.C.を引き寄せ、
彼女が瞳を閉じるのを待ってから、唇に唇で触れた。


558:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/14 07:21:10 yzYzMIAy
熱い吐息が伝わる。柔らかい彼女の唇は、触れているだけで気持ちがいい。
(もっと触れたい)
C.C.の唇が少し緩んだ瞬間を逃さず、
ルルーシュは自身の舌を彼女の口内へ侵入させた。
「……んっ、ふぁ」
舌を絡めとり、深く蹂躙するたびに、C.C.が小さく声を上げる。
「はあっ、んんっ、」
息継ぎの間を与えるのを惜しむように
絶え間なくルルーシュはC.C.の口内を支配していく。
時折り、苦しそうにC.C.がルルーシュの服の袖を掴んだ。
(もっと欲しい)
「んっ、あっ、ルルーシュ!」
服の上からルルーシュがC.C.の左胸に触れると
驚いたようにC.C.は身を硬くした。
「だ、だめだ…。待ってくれ」
これから起きる行為を予感したかのように制止する。
「なぜだ?」
お預けをくらった気分になり、ルルーシュはC.C.を見る。
「なぜって……こ、心の準備というものが……」
存外、可愛いことを言う。
ルルーシュは、ふっと笑うとC.C.を抱え上げた。
「こ、こらっ、ルルーシュ!」
腕の中で抵抗するものの、小柄な彼女は簡単に抱き上げられてしまう。
そのまま備え付けのベッドまでC.C.を運び
横にならせるとルルーシュは彼女に覆いかぶさった。
「客観的に考えても、俺は充分すぎるほど待ったと思うんだが」
ルルーシュの瞳がいたずらっぽく笑う。
「ここらで観念しないか、C.C.」
「…………………」
恥ずかしいのか、照れているのか。
C.C.は顔を真っ赤にして、あーとかうーとか意味をなさない言葉をしばらく発していたが、
やがて観念したようにルルーシュの首に両腕を絡めてきた。
それに満足したルルーシュは、ゆっくりとC.C.の衣服を脱がし始めた……。

559:名無しさん@ピンキー
08/12/14 07:22:40 yzYzMIAy
今回ここまでです。続きは来週末までに投下します。

560:名無しさん@ピンキー
08/12/14 10:59:51 FCUs60NO
>>619
乙です。
本当に素晴らしい作品だ。エロパロスレでこんな気持ちになったのは初めてだ。俺も本出たら間違いなく買う。最終回、なんとも言えない気持ちだが楽しみにしてます。

561:名無しさん@ピンキー
08/12/14 12:31:47 Yv3CZUuv
>>628
ルルC久しぶりで嬉しいです

562:名無しさん@ピンキー
08/12/14 12:47:54 6SYtxvyu
なんでここって投下後すぐに別の職人が投下するんだ?
ルルナナが気にくわなくてやってるいつものアンチか?

563:名無しさん@ピンキー
08/12/14 12:52:00 KiUTS+/e
たまたま書き上げた時間が重なっただけだろ
いつものヤツは自分で書くような技量がないから違うと思う


564:名無しさん@ピンキー
08/12/14 12:54:49 EDyqszaw
>>619
乙乙!凄く良かった
というか涙が止まんないどうしてくれるww
最終回が楽しみな反面なんか寂しい

565:名無しさん@ピンキー
08/12/14 14:29:03 FPoP0tJj
ルルナナルルCともにgj
どちらも続きが楽しみです

566:名無しさん@ピンキー
08/12/14 14:35:26 kj9nuXFh
ルルCスルーしてルルナナマンセーとか感じ悪い奴がいるな

両者とも乙!!

567:名無しさん@ピンキー
08/12/14 15:57:07 mru+4c/p
自分が好きな話にだけ乙すればいいと思うけど
そうでなければその話が苦手でスルーしてた人はどうするんだよw

568:名無しさん@ピンキー
08/12/14 15:59:21 LUgnhEjB
だよなあ 読み手が何を読むのかは自由だろ

569:名無しさん@ピンキー
08/12/14 21:37:11 AQs+rKxU
両方共乙

特にルルナナはマジで泣けました
せつなすぎる~

570:名無しさん@ピンキー
08/12/14 22:44:52 EdJNI7fl
>>642
それは言いがかりだろ・・
普段ならルルCCも良いのだけど>>619が秀逸すぎて分が悪い
もう少し投稿を待った方が良かったな

571:名無しさん@ピンキー
08/12/15 01:16:25 TEWz41NY
>>635
GJ
続き待ってます

>>640
続き待っていましたー
次で最終回とは名残惜しい

目から水が出て止まらないのですが・・


572:名無しさん@ピンキー
08/12/15 01:17:15 TEWz41NY
間違えた>>640ではなく>>619

573:名無しさん@ピンキー
08/12/15 01:34:37 SoX4G4Gy
ルルCもルルナナも乙っす
どっちも続き待ってます

574:名無しさん@ピンキー
08/12/15 02:19:45 qcKn1NYT
ルルーシュ生存って本当にありえるの?
ケチ付けるわけではないんだけども

575:名無しさん@ピンキー
08/12/15 02:28:49 SoX4G4Gy
なぜそれをこのスレできく?
該当スレできけ スレ違い

576:名無しさん@ピンキー
08/12/15 18:10:24 lCfAHE2L
両方乙

ルルナナがやばいな~
続きが早く知りたいが終わると思うと寂しい

577:名無しさん@ピンキー
08/12/15 18:11:56 2PiIf5Ma
乙です
ルルナナもルルCCも続き楽しみにしてます

578:名無しさん@ピンキー
08/12/15 19:59:45 wlYvJ8rX
>>619
乙です
毎回読み応えがあって感動させられます
職人の描写力が羨ましい

579:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:21:11 1saWU6dY
このスレは職人が投下した後は何時間か空けないと
投下してはいけないルールでもあるのか?
アンチ扱いとか、いくらなんでも酷くないか?


580:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:31:54 ai+PoSst
ルールだとかは無いが、空気嫁ってことだろ
しかしアンチとかは過敏過ぎるな
そう言ってる方がアンチに思える

581:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:33:32 +0ZYpnRv
そんなこと気にしてない住人の方が大多数だろ。作者も含めて。
ただ声を挙げてるのが目立つのは世の常。

582:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:36:49 1saWU6dY
空気嫁って職人に強要するのか?
そんなことしたら、職人がますます減るんじゃ?

583:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:37:20 ZY4S96s+
気にしてないです

584:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:40:54 1saWU6dY
昔は職人多かったし、投下後すぐに
別の投下があるのが普通だったが、誰も咎めなかったぞ


585:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:45:24 kFQiGhH7
基本的に職人はいつ投下しても良いし、住人もどのSS読んで感想つけようが自由だろ

586:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:54:32 xLpWvk7f
今頃になってそんなことを言い出す>>655が一番あやしいです
しかもみんなスルーしてたコメなのに・・
自演ぽいよ

587:名無しさん@ピンキー
08/12/15 20:58:23 1saWU6dY
>>662
自演の意味がわからん。まあいいけど。

588:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:00:59 xLpWvk7f
スレを荒らしたいだけの人っぽいてことだ

589:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:03:48 1saWU6dY
そんなんじゃないよ。これ以上職人が減ってほしくないだけ。

590:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:06:52 +Z23FzWn
お前みたいなのがいちいち騒ぐから職人の足が遠退くんだろ…

591:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:10:28 xLpWvk7f
やっぱり荒らしたいだけの人にしか見えないな・・

592:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:18:50 qcKn1NYT
>>656みたいに空気読ませようとする奴が職人を減らしてんだよな
時間がちょっと近いだけで邪魔してるだのなんだのケチつけんのおかしいだろ

593:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:23:02 xLpWvk7f
665=668だね
もう荒らしはいいから
バレバレだよ・・

594:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:26:53 1saWU6dY
ちょっと待て…。別人だ。

595:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:32:56 nAqpg/6f
>>665
あのねーそういう蒸し返すのが一番タチ悪い。
外野がうだうだ言うと、ほんとに減るよ?
この流れから職人壊滅・こんなスレこっちから三行半で倉庫から消滅させるわ、
とかなったスレもあるから。
なんか最近ルール作りたがり屋多いね。

596:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:40:15 1saWU6dY
>>671
わかった。すまない。もう言わない。

597:名無しさん@ピンキー
08/12/15 21:43:22 wlYvJ8rX
とりあえず話はここまでですよねー

それより久々にジェレミア、アーニャのSSが読みたい

598:名無しさん@ピンキー
08/12/15 22:04:13 qcKn1NYT
さよこさんも参加しましょうよ!

599:名無しさん@ピンキー
08/12/15 22:13:02 aIHW85zE
農園組は和むよなー
勿論がっつりエロも大歓迎だけど

600:名無しさん@ピンキー
08/12/16 02:10:53 ggz/AUtz
亀だが ルルナナもルルCも続きを待ち望む!
職人様の投下続いてホントに嬉しいっす!

601:名無しさん@ピンキー
08/12/16 02:18:45 yHF3FAuV
ルルナナは正直読んでないからどうでもいい!


602:名無しさん@ピンキー
08/12/16 04:09:59 zzKdeHj0
ルルCは正直読んでないからどうでもいい!

603:名無しさん@ピンキー
08/12/16 11:38:02 HdfRKMuE
最近カレン関係が少ないからここらでライカレ復活して欲しい

604:名無しさん@ピンキー
08/12/16 12:23:17 mEBGwRWr
ジェレミアさよこで昼は同志、夜は夫婦なのを読みたい。
放送中からずっと思っているけど中々ないね。

605:名無しさん@ピンキー
08/12/16 12:38:54 LNzfbFHt
>>677-678
二人とも仲良く氏ね

606:名無しさん@ピンキー
08/12/16 17:11:49 BmxBRF66
>>680
こんな感じですか?

深夜、誰もが寝静まったであろう時間にジェレミアと咲世子さんが身体を重ね合わせていた
…というか、主に咲世子さんが騎乗位の体勢になっており、互いにどっちが先にイクかという状態になっていた

なんとなく、この二人の場合だと常人だったら壊れてしまいそうな激しいプレイにも耐えられそうだなw






そして蛇足として、そんな二人の激しいプレイをコッソリ見て濡れてしまい、声を殺しながらオナニーするアーニャ

607:名無しさん@ピンキー
08/12/16 18:00:45 74mbGKOC
>>681
アホは放っておけ
自演だよ

608:名無しさん@ピンキー
08/12/16 23:09:13 PHXDdtN9
さよ子さんってスーパーエージェントだし
相手を篭絡するためのそう言う技術もかなりのものなのかな…(///)
元々アッシュフォード家の使用人らしいが
ミレイさんのおとんに(ry

609:名無しさん@ピンキー
08/12/17 08:47:23 NlVFRMzC
アーニャたんハァハァ

610:名無しさん@ピンキー
08/12/17 09:13:15 PJbX9LEl
ジノカレ好きな私はマイナー

611:名無しさん@ピンキー
08/12/17 10:56:32 SDSUfYXd
アリエス宮にいた繋がりでルルーシュに昔恋していたアーニャ。
という設定は今となってはさすがに無理がある気がするのでポイした。
やっぱジェレミアかな。でも体格差がかなりあるのでキツそうで書けない。
いちゃラブを想像してみても途中からひぎい展開になって困る。

612:名無しさん@ピンキー
08/12/17 11:16:58 sCRAgNct
>>686
そうでもないよ
公式でもフラグ立ってるし
ジノカレSSも同人もそこそこある

613:名無しさん@ピンキー
08/12/17 11:37:45 EkkbnhAm
公式でもフラグ(笑)
必死すぎるww

614:名無しさん@ピンキー
08/12/17 11:53:46 5btJF9ch
フラグだけならギアスは立ちまくりだと思うけど。
生かされるかは別として。

615:名無しさん@ピンキー
08/12/17 15:00:50 Hwn0dXuS
>>690
誰が上手いことを言えとorz

616:名無しさん@ピンキー
08/12/17 18:20:05 ci3jHsoz
ですよねー
カプ語りたいだけならカプスレ行ってくんないかね

617:名無しさん@ピンキー
08/12/18 14:25:45 kKXXCv2z
だれか・・・

618:名無しさん@ピンキー
08/12/18 16:24:00 a7zJJknI
ジノアニャきてー

619:名無しさん@ピンキー
08/12/18 16:41:28 63A7TAxU
ライカレきて~

620:名無しさん@ピンキー
08/12/18 18:52:22 dT57+mnh
ジェレアニャきて~

621:名無しさん@ピンキー
08/12/18 20:01:08 a7zJJknI
じゃあアニャたん総受けでジノ&ジェレ&カレ&ライ×アニャきて~

622:名無しさん@ピンキー
08/12/18 20:07:08 4vr5K6Me
藤千葉!藤千葉!

623:名無しさん@ピンキー
08/12/18 20:12:53 QJlBzo7Q
カプ厨って好きなキャラが出てればそれで満足なの?
しあわせだねぇ

624:名無しさん@ピンキー
08/12/18 20:24:07 mJ2k2/5A
しあわせにきまってるだろ!

625:名無しさん@ピンキー
08/12/18 21:47:54 0/kucz8y
ならキャラ厨の俺はもっとしあわせ

626:名無しさん@ピンキー
08/12/18 22:31:15 qVJ/9ZFu
エロいのもいいけど、イチャイチャものが見たい

627:名無しさん@ピンキー
08/12/19 00:28:57 fxR46V7R
イチャイチャとエロは両立しうると思うが?

628:名無しさん@ピンキー
08/12/19 00:32:21 TaKZClW9
ロスカラはここに投下すると荒れそうなので、下記の所で。



URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

一人しかいないから、まだ二つしか投下されてないけど、書く予定はあるみたい。

629:名無しさん@ピンキー
08/12/19 10:55:57 Jl5xN3Bt
期待あげ

630:ルルーシュ ◆fW1UxKTL3.
08/12/19 11:14:27 SdswqME9
ロスカラは腐女子蟲が多いもので、ここに投下すると間違いなく荒れるぞ。

631:名無しさん@ピンキー
08/12/19 12:26:38 TaKZClW9
融通が利かないのは知ってる。だからこちらには迷惑をかける気はないよ。
ただ向こうは見てる人が少ないのか、反応がイマイチなんだ。

632:名無しさん@ピンキー
08/12/19 15:34:08 lLr0P1Q7
早く汚物ルルナナ終われ

633:名無しさん@ピンキー
08/12/19 21:20:16 BMXtZp86
これでやっとロスカラ系SS復活か
待ちに待ったぜ!!

634:名無しさん@ピンキー
08/12/19 21:55:11 sqVpZ0b5
投下します。先週の続きのルルーシュ×C.C.です。
拙い文章ですので、読みづらい方と苦手な方はスルーしてください。

635:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/19 21:56:32 sqVpZ0b5
――首筋に廻った腕が震えている。
一枚、一枚とゆっくりルルーシュがC.C.の衣服を脱がすたび、
C.C.の腕はビクッと反応し、一層強い力でルルーシュを締め付けるのだった。
密着した体温のなかで、彼女の鼓動が、
ドクン…ドクンと早鐘のように鳴り響く。
あまりに大きな震動が伝わるので、ルルーシュにはもはや
それが自分の鼓動なのかと感じるような錯覚に陥ってしまう。
「緊張しているのか?」
尋ねてから、我ながら馬鹿なことを訊いたとルルーシュは思った。
少女がこの手の類いのことに慣れておらず
うぶすぎるほどなのは、もはや疑いようもないのに。
案の定、訊かれたC.C.はルルーシュの首筋に埋めていた顔を上げ
不機嫌そうにそっぽを向いた。
「……調子にのるな」
知らず口許に笑みが浮かぶ。
強がる彼女に、今までさんざん子供扱いされてきたルルーシュは
ふと仕返しをしてやりたい気持ちになった。


636:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/19 21:58:38 sqVpZ0b5
「へえ……」
薄く笑うと、一気にC.C.の残りの衣服を脱がす。
「あ……」
露になった白い肢体に、C.C.は身を硬くする。
羞恥からか、顔が紅く火照る。
その紅と対称に、どこまでも深い白――
雪のように白く美しい彼女の身体は、
その存在を主張し、触れられるのを今か今かと待ち受けていた。
ルルーシュは一瞬息を吸い込み、大きく深呼吸した。
(こいつは、もう俺の――)
そっと白い乳房に手を触れる。
ひんやりとした感触が吸い付くようにルルーシュを捕らえる。
「あっ……」
片方ずつの手で、それぞれC.C.の両方の乳房をまさぐると
ほんの僅かに、少女の口から抑えた声が漏れた。
「あっ……あぁっ…んぁ」
甘い、甘い鳴き声はそれだけで男を誘惑し、そそらせる。
それでも、C.C.は時折唇を咬み、声を上げないように努力しているようだった。

637:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/19 22:00:50 sqVpZ0b5
(……無駄だというのに)
乳房への愛撫を続けながら、ルルーシュはC.C.の首筋に唇を這わせ、舐めた。
「ひぁっ!」
クスクスと笑いながら、丹念にルルーシュは舌を這わす。
「……ひっ……ぁあっ」
首筋……次は脇の下―
「ふぁっ……やう…んんっ」
耳たぶもじっくりと舐めまわし―
「……ゃうっ……あぁ…ん」
うつ伏せにさせ、背中のラインにも丹念に舌を這わせる。
「うぁあっ……はぁっ…ん」
再び仰向けにさせると、今度は胸の頂きに唇を―
「あうっ!!」
ピチャッピチャッと音をたてて桃色の突起を攻めると、だんだんC.C.の身体が熱を帯びてくる。
堪らずC.C.は両手で自身の顔を隠した。
彼女の最後の強がりを無理やり外そうとはせず
ルルーシュはクスリと笑った。
「気持ちいいか?」
ビクンとC.C.が震える。
「感じてるんだろ?」
両腕で顔を隠したまま、C.C.が唇を噛む。
「だっ、誰がっ!感じてなんかっ!」
「…………へえ」
してやったりとルルーシュはほくそ笑んだ。


638:最愛―ルルーシュ×C.C.
08/12/19 22:03:40 sqVpZ0b5
「だったら、まだ足りないようだな」
言い終えるやいなや、ルルーシュはC.C.の秘部に指を這わせ
彼女の蜜壷に差し入れると胎内をくいっと引っ掻いた。
「――ッッ!!!」
瞬間C.C.の身体がびくんと跳び跳ねた。
「―ひいっ!!やぁあああっ!!」
突如襲いかかってきた強すぎる快感にC.C.は頭の中が真っ白になる。
ほとんど無意識に無我夢中でルルーシュから逃れようと腰が引ける。
「何を遊んでいるんだ?」一方、余裕な表情のルルーシュはすぐさまC.C.の腰を掴み、引き寄せ、逃れられないように己の重みで固定すると
ゆっくりと彼女の胎内を再び二本の指で弄ぶ。
「やあっ…あぁんっ!あぁああっ!!」
下半身を支配されたC.C.は今度は救いを求めるように両手をしきりに動かしたが
指は虚しく宙を泳ぐばかりで、この時間の主導権は
目の前のこの男のものだとむざむざ思い知らされてしまう。
「あぁっ!!あぁんっ!!あぁああっ!!」
声を抑える術はもはやなく、高く喘ぐ声は絶え間無く空間に充満していく。
ルルーシュの為だけに鳴く鳥と化したC.C.は
堪らないと言うようについに赦しを請うた。
「……もっ、もう…やめっ…ルッ!!」
「何故?気持ちいいだろ?」
わかっているくせにルルーシュは意地悪く微笑む。
もちろん手の動きを止めることはせず。
「……わっ、……私はっ…はぁっ……もっ」
必死で何かを訴えるC.C.の瞳は涙で潤んでおり艶かしく美しい。



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