コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12at EROPARO
コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage12 - 暇つぶし2ch280:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:22:27 pGqfrw39
>>279
話の腰折るなよ…

281:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:28:32 F+6tCHzh
>>279
何様だお前

282:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:29:51 WCOj0UGm
なぜに喧嘩腰?

283:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:30:37 F+6tCHzh
アンカミス
>>280
お前さあ、せっかく職人が投下しようとしてくれてるのに何言ってるの?
雑談が投下より優先すんのかよ。バカか?
>>279さんカムバック!

284:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:33:58 dULQk4at
実は279と280は同一人物

285:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:37:41 24j95WoG
何がなんだか…
もう何か全部荒らしの自演に見える
職人の端くれだったけど暫くここから離れますわ

286:名無しさん@ピンキー
08/11/04 08:39:51 oRKBBbEq
クソスレ晒しage

>>285
誘い受けチョーウケルww

287:名無しさん@ピンキー
08/11/04 12:08:59 ffXSV61c
>>285
お願いだから帰ってきて
ていうか行かないで

288:名無しさん@ピンキー
08/11/04 12:35:55 dvU5zgA7
>>285
かえってきてー

289:名無しさん@ピンキー
08/11/04 13:12:39 DluyfxiJ
>>279>>285も帰ってきてー


290:名無しさん@ピンキー
08/11/04 18:21:41 RHykDEZ9
285は荒らし

291:名無しさん@ピンキー
08/11/04 18:57:00 rzljzJ6i
う~ん













          age!wwww

292:名無しさん@ピンキー
08/11/04 18:58:19 azVabHuy
すがすがしいまでのクソっぷり
みなさんおつかれさまです!

293:名無しさん@ピンキー
08/11/04 19:41:00 8dSGfgo2
昨日からの咲世子話から自演にしか見えない
投稿させないようにしてるよな・・

294:名無しさん@ピンキー
08/11/04 19:47:10 9vk58LUu
みなさんまった~りしなはれ お茶どぞー

旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦

295:名無しさん@ピンキー
08/11/04 19:56:04 v3QSNQKC
>>293
同意。ババアイラネ

296:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:01:35 lU2Y5m48
同意
ババァはいいからルルナナ神希望

297:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:22:57 tjhvcsXU
読めるなら誰でもいい

298:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:30:20 f7ZIXlOr
やめれ。味噌もクソも一緒ってか?
最低限読めるものを投下しような

299:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:32:14 OJlYTMHS
この場合のだれでもいいはキャラにはこだわらないってだけだろ。

300:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:33:25 tjhvcsXU
>>299
すまんそれだ
言葉が足りなくて申し訳ない

301:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:42:20 dvU5zgA7
キャラ叩きするなよ
サヨコ可愛いよ

302:名無しさん@ピンキー
08/11/04 20:46:29 cEmk7RBv
280から301まで全部荒らしに見える…

303:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:00:11 dvU5zgA7
本当に20歳超えてんのかお前
幼稚過ぎる発言だなあ

304:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:11:10 KkRr3wgF
ブッシュ「撃たれていいのは撃たれる覚悟がある奴だ!!」


305:名無しさん@ピンキー
08/11/04 21:24:52 cEmk7RBv
ハア?わけわかんね

306:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:15:29 aPVvjGA7
さんたさんへ★

いいこにしてるので
るるーしゅしゃーりー/じぇれみああーにゃ/すざくかれん
のSSくらさい。

307:名無しさん@ピンキー
08/11/04 23:29:31 phx5A4Ks
自分で書いてろボケ

308:名無しさん@ピンキー
08/11/05 00:17:59 8ydyJOih
気持ち悪いね

309:名無しさん@ピンキー
08/11/05 06:52:53 gposFgNX
ルルーシュ、スザク、リヴァル、ジノの猥談話が見たい

310:名無しさん@ピンキー
08/11/05 08:13:57 ZCNYbsWn
なんなんだこの流れ

311:名無しさん@ピンキー
08/11/05 09:19:36 WQaCTy7g
ギャハハ

312:名無しさん@ピンキー
08/11/05 13:32:55 bg83ZMY4
>>309
ちょうど童貞非童貞が二:二で分かれてるな。

313:名無しさん@ピンキー
08/11/05 18:18:58 gposFgNX
ちょっと想像してみたけど、カプ要素ありでもOKそうだし
童貞:経験者=2:2でも良さそうだし
フェチ対決させても良さそうだw

314:名無しさん@ピンキー
08/11/05 18:26:45 G+HQkNME
空気を読まず濃い体験談を赤裸々に語り出すスザク。
だまりこむルルーシュとリヴァルに対し、
「何照れてるんだよ。どうせ皆経験済みだろ?僕達くらいの年齢になれば当たり前だよね!あははは」
ルルーシュリヴァル鬱。

315:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:04:38 Idk6FYWP
>>313
とどめにジノに「先輩達の体験も聞かせて欲しいな~」と無邪気に言われ、更に鬱に

316:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:08:22 8ydyJOih
リヴァルはともかくルルーシュはより取り見取りなのになw

317:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:18:56 ++CkCVld
なんでこんな流れなんだ
雑談してるやつらって新手の荒らしだろ?いいかげんにしろ!

318:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:22:58 Q2zFOO8q
>>317
こらこら、火病るんなら「いいかげんにしる!」だろ。間違えちゃいかんよw
咲世子ネタにせよ猥談ネタにせよ、SSが来るまでの繋ぎだろうに……。

319:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:25:23 ++CkCVld
だってせっかく職人がやってきたのに話しの腰折るなって追い返すんだぜ
狙ってるとしか思えん

320:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:28:31 G+HQkNME
ちょっとエロ雑談しただけだよ。
俺だってSS投下してほしいよ…。

321:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:29:11 gposFgNX
リヴァルがルルーシュは知識だけで…ryと言ってましたw

>>314-315
ワラタww

322:名無しさん@ピンキー
08/11/05 19:32:40 PCrmZZgC
>>317落ち着け
>>318は典型的な荒らしだ

323:名無しさん@ピンキー
08/11/05 21:06:43 /Gq5ViWn
そう…なのかな?
ここに居着いてる荒らし、最初の内は判りやすかったんで弾くのも簡単だったが
今は巧妙化して誰が荒らしだか判別つかん

324:名無しさん@ピンキー
08/11/06 01:07:02 S1oVglCB
俺はもうこのスレはエロパロスレでなく荒らし一人自演スレとして見てる。
自分以外は全員同じ一人の荒らしだと思ってこのスレ見てみ?
笑えるからw

325:名無しさん@ピンキー
08/11/06 01:50:31 o4jiZ0Ms
泣けてきたよorz

最近の流れでか、どんなSSが読みたいのかわかんなくなってきた
とりあえず、カプは何でもいいからぶっ飛んでて明るいのが読んでみたい
過去SSで笑えるいいのもあるけど、他だいたいがしっとり系だよね

326:名無しさん@ピンキー
08/11/06 04:35:32 C8tYw5Jb
明るいのか~と考えてみたらジェレミアーニャが浮かんだんだが・・・

これで、何度目になるのだろうか。男は傍らで蹲るようにして横になった少女を見つめて小さく溜め息をついた。

この少女…小さな同居人、アーニャ・アールストレイムはギアスの力を受け、記憶喪失という大きなトラウマを抱えた。
男、ジェレミアもまた、ギアスの力によって人生そのものを狂わされた者の一人だが、
どういう因果か、自身も力を授かり、ギアスを無効化する能力を得た。
少女の記憶障害がギアスによる物だった為、彼はそれを解除した。
彼女が欲しかった『記憶』を授けた恩人となった。全てが無くなった彼女に住居を与えたのも彼だ。
全てが良い方向へと向かっている。そう思っていた。


「うぁああっ!」

室内に絶叫が響き渡る。ジェレミアは飛び起きて声の元へと走った。


「アーニャ!」


ベッドの上で頭を抱えて震える少女。突如として蘇った記憶は時に彼女を過去へと引き込み、思い出したくない悪夢へと誘う。

「マリ…アンヌ様っ!マリアンヌ様が…」

ガタガタと震える肩を支えて、ぎこちなく抱き締めてやる。
彼には、こういう時にどうしていいのか分からなかった。大人の女相手ならまだ良かったのかもしれない。
かつての同僚とそうしたように、酒でも飲み交わせれば良かったのだろうが、相手はまだ子供だ。
ナイト・オブ・ラウンズという肩書きはあっても、ほんの子供にすぎないのだ。


「よし、よし…」


背中を優しく擦ってやると、少女の嗚咽が小さくなってくる。
「さぁ、キッチンへ行こう。水を飲んだら私の寝室に一緒に来るといい。一緒に寝てあげるから、もう怖くない。
このジェレミア・ゴットバルトがいる限り、だ」


こうして甘やかしたのがいけなかったのだろうか。
いや、甘やかしたつもりはない。彼女はまだ子供であるし、輪郭の見えない恐怖に脅えているのなら助けるべきなのだ。
庇護者として、彼女を守る立場にあるのだから。
あの日以来、彼女の悪夢は止んだが、彼の寝室に毎夜やって来ては一緒に眠る日が続いている。

327:名無しさん@ピンキー
08/11/06 04:37:52 C8tYw5Jb
添い寝感覚でいたものが、最近変化を見せている。
ジェレミアのシャツを寝間着がわりに使うアーニャの、細長い手足。
胸の僅かな膨らみ。そして安心しきっているのか、無防備そのものの表情。
それを見る度に心がざわめくのだ。心臓は作り物でも心までは作り変える事は出来なかったようだ。
元より、忠義に尽くす心を変えるつもりは無い。
しかしこれは…俗に言う欲情ではないか。
自身の半分しか生きていない…ほんの子供だ。頼る者は彼しかいない。そんな、庇護の対象に、何故?

戦後、体を覆ったパーツは生体パーツへと変わり、人間の姿を取り戻した。
顔だけは、忠義の証としてそのままである。生殖機能は失ってしまったが、行為は可能だとラクシャータは言っていた。
「不要だ」と答えたが彼女は「必要になるんじゃないの?」とキセルをふかして笑っていた。
タオルケットにしがみつき、足をさらけだす少女。つい視線が足の付け根へといってしまう。
自分が買い与えてやった下着だとすぐに分かった。
体が熱い。誤作動では無いと分かっていた。堪らず握ったソレは手を動かす度に痺れるような甘い快感を全身に運ぶ。

「ふ…ぁ」

声に反応したのか、少女が小さく唸って仰向けになる。
シャツのボタンはだらしが無く開けられていて、呼吸に合わせて上下する胸の頂きをちらつかせる。
薄く色付いた桃色に反応し、更に熱くなる自身を強く握り締める。

「こ、れではっ…私が子供に反応する性錯誤者のようではないかっ」


言い聞かせても治まらない。「もっと見たい」と訴えているのが分かる。
自制しようとしても、上下する左手は止まらない。

「っ、ぅお」

寝ているのを良いことに、体を盗み見て自慰に耽るとは何事か。
挙句の果てに手を伸ばしてシャツをはだけさせようとしている。
布擦れの音が小さく響き、少女の胸部が露になる。

328:名無しさん@ピンキー
08/11/06 04:39:30 C8tYw5Jb
ここまで書いて明るくならなかったwww
でもまぁ、明るいオレンジ畑にいる2人だから、幸せ全開だとは思うんだが。
また何か書けそうになったらネタ程度に投下するわ。


329:名無しさん@ピンキー
08/11/06 04:52:05 rpAlfdJs
GJ!良いジャマイカ!

330:名無しさん@ピンキー
08/11/06 05:14:27 D9l5y2p1
GJ!
いいところで切りやがるw
アーニャが実は誘惑目的で添い寝してたりしたら萌える。
あとジェレミアの挙動に気づいてて寝たふりしてるとかw

331:名無しさん@ピンキー
08/11/06 07:56:44 Ru+k/e4G
すげーまだいたんだ、ここにしがみついてる自称職人様!

332:名無しさん@ピンキー
08/11/06 08:09:16 YOROVPd5
まあなんだ

333:名無しさん@ピンキー
08/11/06 08:25:17 o4jiZ0Ms
>>327
明るくないよw
でも先の展開を予想すると明るくなるね!GJ!
起きたアーニャに粗品見せんなって立ったアレを殴られたり
ドSアーニャに虐げられて「ぽぺっ」とか言ってたら癒されるw

334:名無しさん@ピンキー
08/11/06 10:55:27 ktDTvt4Y
>>228GJ!
これは新しいパターンw

やっぱり明るいと言ったらジェレアニャ浮かべるよなぁ、コメディが似合うというか
たまんなく可愛い組み合わせだ

335:名無しさん@ピンキー
08/11/06 11:30:58 SVa82WVc
>>328
じーじぇ。
生殖機能無いのか……。二人の子供ならさぞかし優秀なんだろうけどな。

336:名無しさん@ピンキー
08/11/06 18:28:16 b57mXy8p
w

337:名無しさん@ピンキー
08/11/06 18:28:48 eyrmIbNZ
>>328
GJ!なぜか続きを期待しちゃうじゃねえかw

338:名無しさん@ピンキー
08/11/06 20:07:27 BOaSpq47
GJ
活気が戻ってきたな、よかった

339:名無しさん@ピンキー
08/11/06 22:09:44 rpAlfdJs
>>335
いや分かんねぇぞ
左半身/左腕/左足が大袈裟な義手義足みたいな感じらしい
半裸が掲載されてたがヘソギリギリ上で止めてたからつまりソコも生身なんじゃね

340:名無しさん@ピンキー
08/11/07 00:58:46 3WsAmtgY
悪逆皇帝ルルーシュ×ナナリー第5弾です

※今回エロ無し

投下します

341:名無しさん@ピンキー
08/11/07 00:59:31 3WsAmtgY

――お前は、何を言っているんだ?

嘘だナナリーが死んだなんてあの光の中に包まれて消えた?そんな筈は無いだってロロと咲世子がナナリーを救出しに行ったのに
あの光は何だブリタニアの新型兵器か誰が撃った?スザクかそう言えば先程の戦闘中ヤツは何かを言っていた
これ程の威力を持つ兵器をアイツが使うなんて政庁方面を中心に租界に甚大な被害が何で奴はこれ程の威力を持つことを知っていたのか
いやそれより今は何故咲世子と通信が繋がらないのか考えなければ何故咲世子が出ない?ナナリーはどうした
ナナリーがあの光に包まれた政庁に居た今は光とともに消えたナナリーは何処なんだナナリーは何処に行った
ロロが煩い先程から何かを言ってきている咲世子何故通信に出ないナナリーは何処なんだ
咲世子ナナリーと話をさせてくれお前のことだ救出出来たんだろう?ナナリーの声を聞きたいナナリーと話がしたい
ロロお前なら咲世子と連絡がつくか?早く咲世子と連絡をとってナナリーの声を聞かせてくれ
ナナリーの声を聞きたい
ナナリーの顔を見たい
ナナリーに会いたい
ナナリーをこの手で抱き締めたい


ナナリーは一体何処なんだ





ルルーシュは皇帝となった今でも、時折あの瞬間を思い出す。
・・・恐らくは人生で最大最悪の絶望を味わった瞬間を。
あの時はただただ何も信じられず、恥も外聞も無くナナリーを探し出そうとした。
頭の中にあるのはただ一つ、「ナナリーに会う」ことだけ。
それ以外は何も考えられず、完全に思考が停止し、頭の中が真っ白になっていた。
ナナリーは死んだ、ナナリーはもうこの世界には居ない――
そんな『事実』を認めようともせず、心の中に大きな、埋めようも無い穴が開いた気がした。

――訳も分からず、涙の一滴すら出なかった。






『Evil Eyes Act.5』





・・・ルルーシュは自らの執務室で閉じていた目を開けた。広い窓からは晴れた日の青空が覗き込む。
何もしていない時は、こうしてふとした瞬間に自分だけの思考に沈む。
開けた自分の視界に、皇帝の証たる白い長衣が入り込んだ。
彼は数ヶ月前までは黒の騎士団の長として、全身黒尽くめの仮面の男であった自分を思い出した。
・・・思えばあの瞬間とは、彼の立場と地位は完全に変化してしまった。
(・・・そして、俺とナナリーの関係もまた・・・)
突如として、机横の通信機器が明滅する。
取りとめの無い闇に沈みかけたルルーシュの思考を、外部から入ってきた通信が途絶えさせた。

342:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:00:16 3WsAmtgY
「・・・風が強いですね」
「寒いですか?・・・でしたら、すぐに屋内に戻りますが」
「いえ、・・・大丈夫です」
ナナリーは現在、ジェレミアと共に王宮の展望台に居た。
常の囚人部屋とは異なる開かれた空間では、眼下には宮殿概観を一望でき、頭上には果ての無い青空が広がっている。
通常ならこのようにして囚われた部屋から出るなど、囚人としては考えられない待遇だが、
現皇帝の第一の側近が監視していることと、宮中の堅牢な護衛・監視体制によって、何とか許可された。

ジェレミアは、ナナリーがシュナイゼルと面会したあの日から、前よりも気にかけて何かと世話を焼いてくれるようだった。
あの日、行為の後で呆けていた自分の前にジェレミアが現れた時、その一瞬息を呑む声に、兄と自分の関係が
この人にも知られてしまったと悟って――、ナナリーの心は瞬時に暗くなった。
しかしジェレミアは特に何も言わず、ただ黙ってナナリーの肩に着ていた上着を掛けると『・・・戻りましょうか』と声を掛けた。
・・・その優しい声に、ナナリーは何も言えなかった。


ナナリーの頭上を柔らかい風が吹き抜けていった。長いアッシュブロンドがふわりと揺れる。
「・・・ブリタニアの大地は広いんですね・・・」
ナナリーは小さく呟く。思えば彼女は幼い頃にアリエスの離宮で生活していたものの、
八年前に視力を失って以来、暗闇の中に生きていたのだった。
目が見えないということは、健常者の想像以上の苦痛を伴う。
通常、人間にとっては外界から得る情報の大半が視覚に拠るにも関わらず、常に暗闇に包まれるということは、
人の助けが無ければたちどころに暗愚の状態に堕とされかねない危険性を孕むものだった。
・・・そして結局のところ、彼女はそうなることを余儀なくされた。
皇族復帰して総督となった時も、シュナイゼルに救われて次期皇帝候補として擁立された時も、
自らの政治的経験が皆無だったことに加えて、目の見えないナナリーの得られる情報量の少なさ、
そして想像力の欠如によって何度も自分で自分の首を絞めたのだろう。
ナナリーはただ自分の能力の無さを痛感していた。

彼女の眼下には、ブリタニアの広大な領土の中のごく一部が映っているに過ぎない。
しかし、その中でも、自分を含めた無数の人々が生きている――。
・・・そう、先日に壊滅したペンドラゴンのように。
――そして、戦闘中とは言え、私はこの国の数多の兵士をフレイヤで・・・。
「覚悟」はしていたというのに、ナナリーは自分でも分からない間に体を震えさせていた。





現在、神聖ブリタニア帝国を治めているのは、ここで身を震わせる一人の少女の実兄だ。
若干18歳の、少年と言っても良いほどの年齢の彼が、この広大な国土とそこに暮らす人々を統治している。
それどころか、彼は自国のみならず、全世界までも完全に掌握した。
遥か頭上の高い天空に浮かぶ要塞、ダモクレスによって――。
悪魔のような頭脳による知略・謀略によって瞬く間に世界を手にした彼を、人は悪逆皇帝と呼ぶ。
その悪逆皇帝―ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは、国内においては軍事・司法・行政・立法の全ての最高権限を自分に集中させ、
事実上の完全な独裁体制を布いていた。・・・彼が居なくなったら立ち所にこの国の機能は停止するというのに。
ナナリーは、こうした兄の姿が、自分の記憶の中の兄と全く一致しないことに最初は戸惑いを覚えていた。
彼女の中では、兄・ルルーシュはいつも自分にだけ特別に優しい、柔らかな声で話しかけてくれる、
そして自分のことを最大限に支えてくれる人だった。
そのことに関して、彼女は感謝してもしきれないと思っている・・・。
しかし、現在の彼は全世界に対して完全に恐怖で支配を固めようとしており、その高圧的な態度や声は、
兄と一番長い時を共有してきた彼女の記憶の中の何処を探っても、何処にも見当たらないのだった。



343:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:00:59 3WsAmtgY

皇帝ルルーシュは、実は黒の騎士団総帥・ゼロの正体――。
一体、この世界の何人がこの瞠目すべき事実を知っているのだろう。
ナナリーも聞いた当初は混乱を極めたが、今の兄の姿を見ると、何となく分かるような気がした。
――妹にも見せていなかった、兄の本当の野望・・・そしてその才覚、カリスマ・・・。
今の兄の姿はゼロのそれと重なる。
ナナリーが皇帝直轄領日本―旧エリア11の総督に着任して以来、歴代の総督を悉く打ち破ったゼロの『テロ行為』の数々を、
様々な資料を通して否が応にも知らされた。
ほんの小さなレジスタンスに過ぎなかった黒の騎士団は見る間に勢力を拡大し、ブリタニアの捕縛から逃れた後は
先代皇帝のブリタニアの対抗勢力であった超合集国の、唯一の軍事組織として国際社会にその存在意義を認められた――。
その間、僅かに2年弱である。
――私は、お兄様の全てを見てきて、分かっていたような気がしていた。でも・・・。
・・・何も分かっていなかった、愚かな妹・・・。
今のナナリーには、自分をそのように見ることしか出来なかった。


「・・・あの・・・」
ナナリーの控えめな声に、ジェレミアが振り返る。ジェレミアはその橙の瞳を和らげた。
「・・・何でしょうか?ナナリー様」
「・・・ジェレミアさんから見て、おに・・・、いえ、皇帝陛下はどのような人物ですか?」
ジェレミアはナナリーの素朴な問いに一瞬反応に困ったように見えた。
しかし数瞬の沈黙の後、ナナリーをきちんと見据えて、こう返した。
「・・・・・。皇帝陛下・・・、いえ、ルルーシュ様は御自身の信念を持ち、ただそれに邁進する御方です。
 ・・・そこにどんな障壁が生じようと・・・、屈することも無い。
 御自分の目的を達するためなら、どんなものでも利用なさろうと・・・、するのでしょう」
――そう・・・、自らの命でさえも。
ジェレミアはその言葉を飲み込んで、胸のうちに仕舞い込む。
ナナリーはジェレミアの反応を見た後、その視線を自らの手元に落とした。今は特に拘束具を着けられてはいない。
「・・・ジェレミアさんご自身も・・・、皇帝陛下に利用されても構わない、と?」
「・・・・・そうではありません。私は、ルルーシュ様の御心に添い、ただ忠誠を誓うのみだということです。
 ・・・これは私の自由意志によるもの。決して操られているものでもありません」
ナナリーは、ジェレミアの言葉を聞いてますます分からなくなった。
彼の言葉は本心から出た揺ぎ無いものだろうということは、ナナリーにも分かる。
それ故に、この実直な男性が何故世間に非道を働く悪逆皇帝に忠義を向けるのか、と・・・。
何も知らない幼い少女は、ただ不思議に思うしかなかった。




不意に、下から一つの銃声が聞こえた。
見ると、ロイヤルガードの行進の号砲のようである。宮殿前の広場に大勢の兵士が集う。
顔をフルフェイスで覆い、銃剣を携えた兵士達は一種幾何学的なまでに整然と並んだ。
数百の兵士の中央に、一つの道が出来る。
両脇の兵士が銃剣を構え、その道を護る。
張り詰めた空気の中、一人の男が広場に姿を現した。



344:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:01:41 3WsAmtgY

ナナリーは、眼下の宮殿を見下ろした。
数多の兵士が集い、彼らに護られるようにして白い皇衣を纏った一人の男が姿を現す。
彼女が今まで思い描いていた唯一の家族、神聖ブリタニア帝国第99代皇帝――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ。
またも何処ぞへ向かうのか、多くの護衛に守られながらその歩みを進めている。
白地に濃紺、金糸で彩られたその衣は、端々に見える邪眼のようなモチーフで禍々しい印象を見る者によっては与えていた。
――しかしそれ以上にその威容は・・・。
(・・・お兄様・・・)
・・・ナナリーは、兄の『皇帝』としての挙動を見たこと自体は余り無かった。
しかし今、目の前で多くの兵士を従え、他者を支配し君臨するのが当たり前のような悠然たる姿を見て、
何ともいえない思いに心を支配された。
兄が昔から、自分達を捨てた父を憎んでいたことはナナリーにも窺い知れた。
それでも父から、そのカリスマ、人の上に立つという才能、『王の器』を最も受け継いだのは、他でもないこの兄だ――。
先帝、シャルル・ジ・ブリタニアは、一小国に過ぎなかったブリタニアを世界に冠たる強国にのし上がらせた。
その有無を言わさず人を支配する態度、才能は、皮肉なことにその父を最も厭うてきた皇子に受け継がれた・・・。





青い空の下、白い宮殿が陽の光を浴びて輝く。
その中心で一際輝く存在を見て、ナナリーは自分が酷く矮小な存在であると思い知らされる気がした。
たとえ兄の支配がギアスという人ならざる力によるものだとしても、短期間で全世界を掌握するなど、
人類の歴史に類例を見ない離れ業を成し遂げたことは事実に相違無いのだから。
(・・・私は、その皇帝のただの妹で・・・、人形・・・)
ナナリーは心の中で一人ごちながら、兄の一挙手一投足を、ただ見守っていた。

しかしその時―――。


    何故だろう。  こんなに離れているのに。
                          白い衣を風に靡かせて、兄が振り返る。
           その紫の瞳は、瞬時にナナリーの姿を捉えたように見えた。
                  僅かに違う目の色をした兄妹の瞳が、
    
                             誰にも知られず交錯する。





・・・それは、ほんの一瞬の出来事だった。
ルルーシュは直ぐに前に向き直ると、その場を黙って立ち去った。
ナナリーはというと、ただの一瞬にそれこそ・・・、
        ――魂ごと、何もかもその瞳に囚われたような気がしていた。





345:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:02:34 3WsAmtgY
******************************************************





兄が宮殿を立ち去ってから暫く経った。

『・・・暫し下がっております。もうじきしたら迎えに参ります』
『・・・有難うございます・・・』
ジェレミアが気を利かせてくれて、ナナリーは誰も居ない展望台の只中で一人静かに車椅子に座っていた。
足の不自由な自分は、例え監視が居なくとも逃げられる筈も無い・・・。
――それに、いずれ処刑される対象である自分の身の安全など、実際のところそれ程保証され得るものでも無いのだ・・・。
ナナリーはくすりと笑い、一人自嘲する。
しかしその一方で、兄が自分を見つめるあの瞳を忘れられず、ナナリーは強く自分の赤い衣の端を握り締めていた。


「――ナナリー」

突如、ナナリーの耳に若い女性の声が届く。
声のしたほうを見ると、ライトグリーンの長い髪の女性が一人佇んでいた。
――・・・一体、どこから入ったのか・・・。
ブリタニアの拘束服を身に着けたその女性は、ナナリーの訝しげな視線に頓着すること無く近づいてきた。
(・・・私・・・、この人の声を聞いたことが・・・)
ナナリーは思わず自分の記憶を探る。
彼女がこの女性と言葉を交わしたこと自体数えるほどしか無く、それも一年以上も前のことなのだから、
詮無いことではあるのだろう。
ナナリーが女性を不思議そうな目でじっと見ていると、更に声をかけてきた。
「・・・折り紙を、私に教えてくれただろう?」
女性は、金色の瞳を真っ直ぐにナナリーに向けて、凛とした声を響かせた。
・・・そうだ・・・。この声は・・・。

「・・・・・・・・・C.C.さん?」



346:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:03:11 3WsAmtgY


・・・青空の下で、拘束服を着た二人の年若い少女が折り紙を折る。
傍目にはシュールな光景が、誰の目にも触れることなく繰り広げられていた。
赤い拘束服を着た一人は車椅子に座ったまま、白い拘束服を着た一人は地べたにぺたりと座る。
二人は熱心に手元に集中していた。

「・・・そうです。後はこっちを折ってから戻してください」
「――久しぶりに折ると、細かい部分を忘れているものだな・・・」

C.C.は何処から持ってきたのか、ナナリーも以前使っていた日本製の折り紙を持っていた。
二人で時々ぽつりぽつりと会話をしながら、黙々と折鶴を折ろうとしている。
ナナリーは、手を動かしながらも隣に座る女性の顔をじっと見つめていた。

――明るい緑の髪はどこまでも真っ直ぐで、さらりと体の線に沿って流れる。
切り揃えられた前髪の下では金色の美しい瞳が静かな輝きを放つ。
真っ白な雪のような肌と、自分の貧相な体とは異なる、流麗な女性らしい肢体・・・。

「私の顔に、何か付いているか?」
「え?!」
C.C.はとっくに視線に気付いていたようで、ナナリーに人を喰った様な表情を向けてきた。
それでもその目はどことなく柔らかい。
「すっ・・・、すみません!・・・あの・・・っ・・・」
ナナリーはあわあわと返した。幾ら知り合いとは言え、こんな不躾な視線を向けたのでは・・・。
・・・それでも、ナナリーは思ったままを言った。
「・・・・C.C.さんは、綺麗な方なんだなあ、って・・・。・・・思って・・・」

・・・自分とは何もかも違うように見える女の人。
思えば、彼女は一年以上前に突然現れて、兄と「将来を約束した仲」なのだ、と言っていた・・・。
そして今、皇帝となった兄の側に居るということは・・・。
――つまりは、そういうことなのだろう。
・・・ナナリーは自分の心に、我知らず小さな棘が刺さったような気がした。

「・・・C.C.さんは、ずっと・・・、お兄様と一緒に・・・?」
「――まあ、そうだな。・・・とは言え、この一年間ずっと、という訳でも無かったぞ」
(・・・それでもきっと、私の知らないお兄様を知っているんですね・・・)
ナナリーは、己の心の中に酷く昏い部分があることを感じていた。
心苦しい少女の言葉は止まらない。
「・・・・・・・・・。
 ・・・・これからも、・・・お兄様のお側に・・・、居られるのですか・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
C.C.は言葉を返さず、ただ折り紙を弄り続ける。
「C.C.さんは・・・、お兄様を信じているんですね」
「――言っておくが、私は別にギアスにかかっているわけでは・・・」
「分かります。・・・目を見れば」
C.C.が手元から視線を上げる。
・・・金色の瞳と菫色の瞳の、二人の少女の視線が絡み合った。


347:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:04:41 3WsAmtgY

C.C.は自分の前で車椅子に座る少女を見つめた。
よく考えてみれば、こうして目を開けた彼女を見るのは初めてだった。
・・・シャルルと同じ髪色をして、マリアンヌと同じ瞳の色をしている・・・。
それはまさにこの幼い少女が、二人の血を間違いなく引いていることの証明であるように思えた。
ただ、その顔立ちは二人のそれとも違って、酷く不安げな顔をしている――。
どこか泣き出しそうな顔をした彼女に、C.C.は敢えて問うた。

「・・・今でも、ルルーシュが好きか?」

ナナリーは一瞬声を詰まらせた。
曰く何とも言い難い表情をした後、小さな口を開く。

「・・・・・・・・・。・・・・わかりません」

ナナリーの小さな声が、風に溶けた。






***************************************************




ルルーシュは、来るべきその日まで世界を支配する皇帝としての責務を負いながらも、時折在りし日に思いを馳せる。
それは彼の妹を抱いているときに、顕著な傾向だったかもしれない。
――実の妹と不義の関係を結ぶということは、幾らごく一部の人間にしか知ってはいない事実とは言え、
ギアスという強制力が無ければどれだけ口さがない人々の噂に上っていたことだろう・・・。

行為が終わって、意識を失ったナナリーをただ愛でる。
最中の激しさや卑猥さなどは微塵も感じさせないような、優しい手つきで。
腕も足も、この年齢の少女にしては有り得ない程に細い妹を見て、酷い罪悪感に駆られる。
目を伏せたナナリーの顔は、ルルーシュが『反逆』を始めた当初のことをよく思い出させた。

――いっそ、このまま妹を腕に閉じ込めて、二人だけで誰も知らない所へ逃げ出せたら・・・。
時折、そんな囁きが頭を掠めることがある。
  ・・・そして次の瞬間には有り得ないこととして自嘲する。
自分も妹も、こうして表舞台に出てきて敵対し反目しあう立場となった以上、この世界の何処にも逃げ場は無い――。
この世界の何処にも、自分達を知らない者など居ない。
何処に逃げようと、『ランペルージ』で居た頃のような偽りでも安息の日々は、もう自分達には訪れることは無い。
自分と妹が同じことを考えていた以上、どちらかが確実に滅びるしか道は無くなってしまったのだ。
そう、――「世界中の憎しみを集め、世界の敵として討たれる」ということを、兄妹の二人ともが考えてしまったために。


348:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:06:06 3WsAmtgY
ルルーシュは一人歩みを進めながら、ダモクレス内でナナリーと対峙した時のことを思い出していた。
あの時、自分の目的・・・『ゼロレクイエム』を達成するためにはどんなものであろうと排除する――。
・・・確実に自分はそのように思っていたはずだった。例えその障壁が、あのナナリーだったとしても。
しかし・・・。

         ――俺は、ナナリーを殺せない。

ルルーシュは妹と対決したあの時、たとえ何があろうと、ただギアスをかけて妹の命を絶つ、ということが
自分には絶対に不可能だと思い知らされた。
・・・そしてその後、ナナリーが排除すべき『敵』では無かったと知って、密かに安堵したのだ。
――ナナリーを討つことは無い。

   ナナリーが討たれることも無い。

   俺が全ての憎しみを持っていく。

   俺の死が、ナナリー、お前が生きていくこの世界の糧になるなら・・・。

そんな万感の思いを持って、ルルーシュは敬虔な信徒のようにナナリーからダモクレスの鍵を譲り受けた。
ナナリーを守れるなら、自分の誇りも、命すら捨てられる――。
・・・ルルーシュとは、そのような男だった。




ルルーシュは、乗り込んだ小アヴァロンの窓から覗く空を見上げた。
最近は快晴が続き視界も良好だ。
・・・そして、先程展望台に居た、恐らくは自分の忠臣が連れ出したのであろう、自分の『宝玉』を思い出した。
見上げた青い空の只中に聳える白亜の宮殿で、その拘束服の紅い色はとてもよく映えた。
――特に何という考えも無しに振り返ったのだったが・・・。
ルルーシュは知らず、微かな笑みを口元に浮かべた。


349:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:06:44 3WsAmtgY

長い長い闘いだ――。
彼が八年前、人生で最初の大きな絶望を味わって以来、手元の世界で一番大切な存在を守るために、
ルルーシュは走り続けてきた。
自分達を苦境に陥れた存在に復讐するために。
そして、一番大切な存在が生きていける、『優しい世界』を作るために。

・・・それなのに。
どうしてこのようなことになったのか。
その一番大切な存在――妹と、二人で隠れることなく生きていける世界が欲しかっただけなのに。
兄と妹の想いはどこまでもすれ違い、今ここで、完全に対立する立場となってしまった。
兄が取り続けてきた手段を選ばぬやり方は、当初は仮面の下に隠れることによってのみ可能だった。
それは兄自身と妹の身を守るためだ。
そうして被り続けてきた仮面の下、対立する立場でもいつかまた二人が一緒になるために『超合集国』の構想を考えたのだったが――。
・・・仮面の下に隠し続けた真実は、最悪のタイミングで組織のなかで明るみに出た。
――まるで運命に翻弄され続けるように。
しかし、今まで自分の成した所業を考えれば当然の報いだと――、兄・ルルーシュは自覚していた。


――そうだ。俺は長い闘いの中で、明日を欲しがって叶わぬまま命を落としてきた人々を沢山見てきた。
俺に関わったために、命を落とした者も。
俺がこの手で、殺してしまった者も。
ユフィ。
シャーリー。
ロロ。
・・・皆、俺を信じてくれた者だ。
それに、ジェレミアや咲世子を始め、この途方も無い遠大な悪の舞台を助けるために、此方に就いてくれた者も居る。
そして、俺の意図を全て知って、その上でこの計画を成し遂げる同志も・・・。
自分の命よりも大切な妹を喪ったと思って思いついた計画であろうと、回り始めた大きな歯車を止めることは出来ない。


ルルーシュは座席に深く座り、その瞳を静かに閉じた。
瞳を閉じていれば、ただ外界のことをその時だけ忘れて、深遠なる自分の思考に沈めるような気がしていた。
彼は恐らくは、何度もそのように感じることだろう。
――そう、『その日』が訪れるまで。


――ナナリー。
お前は俺を最後まで許さないかもしれない。
俺を信じてくれなくて良い。
俺をずっと憎んでも良い。
それでも、お前だけは生きろ。
俺はお前とは一緒に生きられない。
俺が全ての憎悪を背負って死んでいく。
・・・お前が望んでいた、一般人としての心安らかな暮らしを奪ったのは俺だ。
それでも、一度でもお前が人の上に立つ立場を選択したのなら、お前はその責任を取らなければいけない。
お前は俺の居ない世界を生きてくれ。
お前自身が選んだ立場で。
それは民間に下るより、遥かに大変なことだ。
だが、お前が生きるためには、その道を歩み続けるしかないということを――。
・・・どうか、理解して欲しい。


・・・ただ、ルルーシュは祈るように沈黙していた。


350:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:07:56 3WsAmtgY
****************************************************



C.C.が完成した折鶴を持ってナナリーの前から姿を消した後、タイミングを見計らったように現れたジェレミアによって
ナナリーはいつもの囚人部屋に戻された。
一人、ベッドの上にその細い身を横たえる。淡い色の髪の束が、シーツの上に散らばった。
何も出来ることが無い彼女を、取りとめの無い絶望が支配する。

(・・・私は・・・、お兄様を・・・)

――兄を許せない。
野望のままに大勢の人を殺してきた兄を。
大好きだった兄姉を殺した兄を。
結局、自分に罪を背負わせなかった兄を。
・・・だけど、それよりももっと・・・、

               誰よりも、兄を愛してる

――そんな自分が許せない・・・。

苦しい。苦しい。苦しい。
兄の悪行を止められないことも。
自分の無能が原因で大勢の人を死に追いやってしまったことも。
・・・誰にも言えない、禁忌の想いに身を焼くことも。

こうして、ただ処刑の日まで、卑小な自分の存在を痛感しながら無為に生きる――。
そのことが、ナナリーの小さな身を苦しめていた。
ベッドの上で、開いた瞼をぎゅっと閉ざす。
目を閉じると浮かぶのは、優しい兄と過ごしたあの記憶だ。
――だって、目を瞑れば、目の見えないあの頃みたいになれるから・・・。

・・・あの頃は何も疑っていなかった。
この世界で兄を、兄だけを信じて、愛し続けてきた。
     『優しい世界でありますように』
     『・・・お前の目が見えるようになった頃には、きっとそうなってるよ』
     『本当に?』
・・・思えば他愛も無い会話だ。
それでも、それだけがナナリーにとって、兄と離れている間も自分を支え続けてくれる『約束』だった。
(・・・それも、もう叶うことは・・・)
――あの日、兄の前で翼を広げてみせた折鶴は、もう願いを叶えてくれることはない。

ナナリーは何故か、閉じた瞼の裏に、先程折った折鶴が浮かぶのを感じていた。


351:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:08:49 3WsAmtgY



****************************************************



時の流れは誰であろうと、神であろうと止めることは出来ない。
刻一刻と流れる時間は、やがて2ヶ月という限定された兄妹の蜜月の終わりを告げようとしていた。



      神聖ブリタニア帝国第99代皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの御名の下に布告する。
      旧ブリタニア皇族にして、唯一皇帝への叛乱を企図した罪人、
      ナナリー・ヴィ・ブリタニア、
      シュナイゼル・エル・ブリタニア、
      及び超合集国という形を取り、上記の罪人に加担し反逆した者達の処刑を、
      此処、皇帝直轄領・日本にて執り行うこととする――



『終わり』が、始まろうとしていた。



<終>


352:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:09:45 3WsAmtgY
以上です
今回エロ無かった 次から本気出す

それでは失礼しました

353:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:11:06 4+A8n1WO
>>352
GJ
エロあろうがなかろうがその文才に感動した

354:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:34:03 dGL6fq56
>>352
GJ
寝る前に読んで、激しく興奮して寝られそうにないw
エロありでもなしでも、読ませる内容と文才がスゲェよ
なにより、キャラの心情が自分が思い浮かべてるキャラ像と合致する
352は自分の中では神としか思えないw 続きも楽しみにしてる

355:名無しさん@ピンキー
08/11/07 01:53:22 6akNkP/m
>>352
GJ
もう本にしてくれ買うから

356:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:03:10 qkYvLEF4
感動した!その一言しかない
あの二ヶ月ふたりがまさにそんな気持ちであったかと思うと泣けてくる
せつなすぎる GJ!

357:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:24:07 /dirLa7j
>>352
GJGJ!やべぇ…泣ける感動する
エロがなくても文才素晴らしいし面白い!
ありがとう続き楽しみにしてる!

358:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:26:17 LbJdOtWh
すばらしすぎる
特にナナリーとルルーシュの心情の描写がいいな!!
CCとジェレミアも良い感じだ
もうこれも本編に準じるものとして脳内補完してるよ

359:名無しさん@ピンキー
08/11/07 02:27:11 LV81kRWx
GJ!
しんとした気持ちで読んだ。
R2見たからどんな結末かは分ってるのに、続き気になってしかたない。

360:名無しさん@ピンキー
08/11/07 03:14:44 XLAVXVBj
>>352
GJすぎる!!素晴らしい文章に脱帽。もう二人が切なすぎる。続きも楽しみにしている反面、終わりが近づいているのが怖くもある複雑な気持ちだ

361:名無しさん@ピンキー
08/11/07 04:53:36 yJlyLG2w
久々来たら…ルルナナ萌えたよ、GJ!
後、ジェレアニャ小ネタも萌えたんだぜ

362:名無しさん@ピンキー
08/11/07 07:07:28 irWuRmST
>>352
GJ!
エロ無しでも素晴らしいSSでした!

そろそろ終わりが近そうですが、結末が楽しみです!

363:名無しさん@ピンキー
08/11/07 12:50:56 epnwpnxJ
早くルルカレ書け低脳近親相姦厨
犯罪者!

364:名無しさん@ピンキー
08/11/07 13:35:10 0IXOfn0I
神降臨☆
ルルナナいいよね、ルルナナ最高
ほんと、紙媒体で読みたい作品だよ。
次回も楽しみにしております。

365:名無しさん@ピンキー
08/11/07 14:50:45 epnwpnxJ
近親相姦犯罪者がいるスレはここですか

366:名無しさん@ピンキー
08/11/07 15:35:29 atWyk3VY
近親相姦基地外厨キモぃ

367:名無しさん@ピンキー
08/11/07 15:36:15 krGYH15Y
ID変えてまで必死ですねゴリラ厨( ´,_ゝ`)プッ

368:名無しさん@ピンキー
08/11/07 16:13:21 fTQl/Z6Z
最近また殺伐としてきたので一応通報してきますた

スレリンク(housekeeping板:396番)

369:名無しさん@ピンキー
08/11/07 18:09:14 epnwpnxJ
健全なルルカレさえ書けば荒らさねーよ
近親相姦とかありえないし、犯罪なんだからそっちを取り締まるべき

370:名無しさん@ピンキー
08/11/07 18:29:50 BT8GOxag
荒らしは無視でいいぜ
ルルナナ万歳
良かったです

371:名無しさん@ピンキー
08/11/07 19:11:13 S/rEHFyC
>>352
マジで本にして欲しい
もうすぐ終わりそうなので悲しいッス
最終回とこれでルル×ナナに目覚めちゃったよ

372:名無しさん@ピンキー
08/11/07 19:14:28 b5pq23kc
近親相姦は犯罪じゃないだろ。犯罪であることを指摘するなら強姦だろJK
まぁ馬の耳に念仏だろうが。

373:名無しさん@ピンキー
08/11/07 20:00:22 UZ/IUGN7
カレン厨を装った荒らしぽいね
いつもの人だろけど職人さんに失礼です
ルルナナの人はいつも文章が巧みだなとため息が出る

374:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:23:08 SLaiJBFP
やっぱり公式公認カップルのルルCが読みたい

375:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:24:25 KTCVKIL6
最近ほんとに荒らしがひどいな・・・うざー

376:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:44:46 6QJkzdT7
ウナギイヌがまた荒らしているのかな?

377:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:46:14 CL2fk6UK
>>374
その話題は荒れるからやめれ

378:名無しさん@ピンキー
08/11/07 21:47:50 FdhtTTnj
>>352
相変わらずのハイクオリティに最敬礼でGJ(`・ω・´) ゝ
キャラの読み込みが半端無い。蜜月の終わる瞬間を思うと切ないな。
次回も楽しみにしてる。

379:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:19:35 il2/np4a
>>352
本当にうまいな
コードギアスは2次創作を書きやすい題材とは言え
キャラの心情が自然に感じられるし
その表現の仕方もうまい.

380:名無しさん@ピンキー
08/11/07 23:41:52 UN4P0iOY
>>352
GJ
なんか最終話を思い出すと涙が・・
ナナリーの中の人のコメント通りそれでもルルーシュを愛してたんだよね>ナナリー

381:名無しさん@ピンキー
08/11/08 07:17:55 4zf+30le
オール・ハイル・>>352
素晴らしい構成力と表現力に脱帽。
続きも期待しております。

382:るふる震える羊な受け組にお姉さまが色々と教えてあげますと狼な攻め組ww



383:名無しさん@ピンキー
08/11/24 23:58:04 WomrhZzn
>>458

「あの…どうすればいいのでしょうか…私、こういうことには疎くって……」

「……大丈夫……私に、全部、任せて。」


「神楽耶?裸になって何をするの?」

「ふふっ、怖がる必要はありませんわ。友達ですもの、私が天子様に酷いことをするはずがないでしょう?
大丈夫、すぐに気持ちよくなりますからそんなに緊張なさることはありませんよ」



こんな感じ?

384:名無しさん@ピンキー
08/11/25 14:17:09 7SU5l+Jn
>>457
ごめんなさい、もう少しだけ待ってください。
あの後、ルルCに続く予定なんですが
仕事が忙しいのと、書いたのが気に入らなくて没にしたりしてて
なかなか、完成しません(笑)
大河内の好きな子発言や、今回のピクドラの甘々ルルーシュを見て
自分の中で出来上がってたルルーシュ→C.C.のイメージが変わったことも原因かも。
大河内ルルーシュのほうが、案外素直で、ストレートにわかりやすいキャラですよね。
そこらへんを軌道修正して書き直すべきか、正直迷っています。
待っててくださってありがたいです。


385:名無しさん@ピンキー
08/11/25 15:01:12 /0qqN/eo
>>460
自分も気長に待ってるので、納得いくものができたら
投下よろしく

386:名無しさん@ピンキー
08/11/25 15:47:29 As5Pz/RZ
573 :カオス先生の特別授業:2008/09/05(金) 04:27:45 ID:QaNPCeOi
「今日はちょっと皆さんに見て貰いたいモノが有ります」

藤堂京志朗
「奇跡の藤堂」と称される程の武人であり、四聖剣のリーダーでもある
この年になるまで刃を振り落とす事のみに心血を注いで来たその肉体…
全ては祖国日本を取り戻す為に……
故に藤堂は「女」を知らない。

千葉凪沙…四聖剣の紅一点である彼女もまた、祖国を取取り戻す為に「女」を捨て戦って来た…
しかし、彼女は気付いた

「何用だ、千葉?」
「は、はい…実は…と、藤堂さんにお伝えしたい事があって……」

「…どうした、何か私に言いたい事があるんじゃないのか?」

朝比奈の言葉を思い出す
「好きなら言っちゃえば良いのに」」

「……っ藤堂さんっ!」
「な、何だ急に…」
「わ、私は……ごくりっ………千葉凪沙は藤堂鏡志朗をお慕い申してます!」
「………………!?」
「だから………だから、抱いて下さいっ…」
「………」

千葉が…俺を?
857 :名無しさん@ピンキー:2008/09/21(日) 19:35:57 ID:4ZTRuzAS
>>547
「突然ですがカオス先生の特別授業は終わりです」
「はぁ……?」
「終わりも何も始まってすら……」
「カオス先生は死にました……しかし、その魂は永遠に生き続けます……」
「いや成仏しろ」
「旅立つ前に私の最後の作品を残して逝きます……」
【コードギアス奇跡の藤堂ー童貞が 目覚めた日ー】

「なん、だと?」
「では皆さん良い日旅立ち……まさにカオス!!」



すいません遅くて……
今夜か明日には投下を……
ってかカオス先生死んじゃったよ…藤堂さんと千葉生き残って良かったけど。


8スレのこの職人さんもう居ないのかな…この人の書く藤千葉見たかった…。

387:名無しさん@ピンキー
08/11/25 17:12:52 7wvXiGua
>>459
これの続き見てみたいな
でも本編設定に合わせると色々矛盾出そうだから(ナナリーとアーニャ辺りは本編後じゃ無理)、
この二人は小説版準拠で総督時代&身辺警護の名目だろうか?

職人さんに質問ですが、設定に関してはどういった考えなのでしょうか?
徹底したパラレルと割り切るのか、極力原作の設定に合わせるのか…
自分で考えるとなると、どうしても原作の設定に合わせようとしてしまいますが…

388:名無しさん@ピンキー
08/11/25 19:14:01 f3EeAJ8J
>>460
急かしたようでごめんなさい。
応援してます

389:名無しさん@ピンキー
08/11/26 20:22:31 bZw1jDDK
書いててくれてるんだー、と素直に嬉しいな

他の職人さんは、冬の準備だろうか…
それともサイトもっちゃったりとかか?
うーん、ひっそり…

390:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:31:55 Jdtabb3Y
>>463
職人ではないけど
設定に関してはそれぞれじゃないのかな
ルルーシュなんか、完全に原作通りだったら(しかもなんか公式童帝認定されて・・・)
どうしても相手、時期限られてしまうし?
特定な組み合わせを書きたいものなら、ある程度パラレルだと割り切るしかないかと

あるいは原作終わった後適当にねつ造するとか
俺はルル厨なんもんで、ルル書きたくてしようがないが、設定は確かに頭痛い問題なんだよな



391:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:33:41 Jdtabb3Y
あ、すまん、sage入れ損なった

392:名無しさん@ピンキー
08/11/26 22:35:19 Jdtabb3Y
あ、すまん、sage入れ損なった

393:名無しさん@ピンキー
08/11/26 23:24:16 avwAuFlN
落ち着けw

394:ルルーシュ ◆fW1UxKTL3.
08/11/27 06:19:24 Xpxgzawt
あ、う、え、お・・・。
絶望した!アキラをディーゼルカーの変速機ネタに結びつけたことに絶望した!

395:名無しさん@ピンキー
08/11/28 06:58:41 TDp3le7D
捏造するなよ前歯へし折られたいのかおまえ

396:名無しさん@ピンキー
08/11/28 08:18:08 LGNcXlDr
捏造するなとか言われたら扇ヴィレ以外書くものねーじゃねーか(爆笑)
需要ねーwww

397:名無しさん@ピンキー
08/11/28 17:34:29 nmf5isuM
扇ヴィレの不人気っぷりは異常…。公式(笑)のくせに…。

藤堂×千葉とかどうだ?13話でベットシーン疑惑あったし。

398:名無しさん@ピンキー
08/11/28 18:39:00 qbyy4S0L
前投下されてたルキアーノ×ノネットの続きが非常に気になる

399:名無しさん@ピンキー
08/11/29 00:19:42 O0Vr+gyV
そろそろルル×ナナリーの続編がきてくれないかな

400:名無しさん@ピンキー
08/11/29 01:29:17 21hIygxb
確かにルルナナがそろそろきそう。
ついにレクイエムだ。wktk

401:ルルーシュ ◆fW1UxKTL3.
08/11/29 08:04:15 fah369JF
>>470
エデンの檻のスレッドに書き込もうとしたものを間違えてここに誤爆した・・・。

402:名無しさん@ピンキー
08/11/29 12:59:10 k6OmaED+
初投稿です。シャーリーが大好きなので、2期13話でシャーリーが殺されなかったら?
という話を書いてみました。

ルルーシュxシャーリー
純愛 鬱 寝取られ 陵辱 病的 アニメ風

403:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:01:34 k6OmaED+
-シャーリー 信じる心-
2期 12話 ラストシーンより

「あっ……あぁっ!!……思い出した。私のお父さんを殺したゼロは、ルルーシュ?ルルはゼロで、お父さんの仇なんだ。」

『なんだい、シャーリー。こんな所に呼び出して。』
「ねぇ、ルル。私、全部思い出したの。ルルがゼロだって事。お父さんを殺したのも、ルルなんだよね。」
(なっっ!ギアスを破った!?まずい、どう説明したらいい!?また同じギアスをかけるか?いや、それは周りが怪しむ。何か他のギアスを、だがどうかける?)
「私ね、記憶が戻ってすごく怖かった。偽物の先生に、記憶のない友達。みんなが嘘ついてる。世界中が私を見張ってるような気がして。」
「ルル、こんな世界で、一人で戦ってたんだね。たった一人で。だから私だけは、ルルの本当になってあげたいって。」
「私、ルルが好き。お父さんを巻き込んだってわかってても、嫌いにはなれなかった。ルルが全部忘れさせてくれたのに。だから……私も一緒に戦わせて。」
強い覚悟を秘めたその瞳に、ルルーシュはとまどう。
『シャーリー……。俺は君を、巻き込みたくないんだ。だからギアスを使った。』
「ううん、私もう決めたの、ルルについて行くって。役にたたないかもしれないけど、そばにいたいの。ルルを支えてあげたいの!」
『母親だっているだろう。俺と一緒にいると、もう会う事も出来ない。』
「それでもいいの!ルルと一緒にいたいの!!」
「……わかった。君を黒の騎士団に迎え入れよう。仕事は雑用になると思うが、カレンもいるし、C.C.なんて変わった奴もいる。きっとやっていけるさ。」
『ありがとう、ルル!一緒に頑張ろう!!』
(ルルに抱きつく私、強く抱き返してくるルル。ちょっと苦しいけど、嬉しい。
見つめ合い、自然と唇を重ね合う。学園祭の時に話していた、嘘のキスじゃない……。)

-------------------------------------------------------------------------------

「シャーリー、この書類をカレンに届けてくれないか?」
『うん、わかった。行ってくるね!』
(あれから1ヶ月がたった。戦闘集団の中だから、怖い事もある。けどルルは優しいし、この間好きって言ってくれた!私は今、最高に幸せ。
それにしてもカグヤさんとかC.C.さんって、ルルとどういう関係なんだろう?特にC.C.さん、いつもルルの所にいて。もしかして……やだ、私ったら何考えてるんだろ!)

通路の向こうから、団員の一人が歩いてくる。
(最近私にやたらと話しかけてくる人だ。背が高くて、見た目はちょっと格好良いけど、苦手なのよね。やだな、また何か話しかけてきそう。)
『やぁ、シャーリーさん。今日も奇麗だね。どこに行くんだい?』
「カレン隊長に書類を届けに行くんです。急いでるので、これで。」
『あぁ、カレン隊長なら今、他の部屋にいるよ。案内しよう。』
「そうなんですか、ありがとうございます。」
『この部屋の奥だよ。さぁ、どうぞ。』

(扉を開けてもらった中は薄暗くて、少し散らかった生活感のある部屋。カレン、どこにいるのかな?)
そっと扉が閉まり、鍵を閉める音がする。
「ちょっと、なんで鍵をかけるんですか?」
『君がいつまでも、振り向いてくれないからさ。少し強引にいこうかと思ってね。』
(背筋に冷たい物が流れる。やだ、私、襲われるの?困惑する私を、強引にベッドに押し倒す。痛い!)
「やめて下さい!私、ル……ゼロの恋人なんですよ!こんなことしたら、ただじゃすみませんよ!!」
『何が恋人だよ。ゼロにはC.C.っていう愛人がいるだろう?俺聞いた事があるぜ、彼女のあえぎ声を、何度もな。』
「嘘!ゼロは言ってたもん、彼女はそんなんじゃないって。私信じてる!!」
『本当の話だよ。古くからいる団員なら、みんな知ってる事だ。玉城だって言ってたろう?』

404:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:03:18 k6OmaED+
(そんな!ルル……私に言った事は嘘だったの?ルルの本当になるって言ったのに、私にはその資格がないの?)
疑念の答えを探し、抵抗する事を忘れている隙に、口の中に布を押し込まれ、上からテープを貼られる。
「んんんーーーーっっ!!」
上着をたくし上げられ、腕を思うように動かせない。もがいている内に、手首もテープで巻かれてしまう。
『準備は整ったな。それじゃまず、この可愛いブラをはずしてみようか?』
ブラジャーを上にずらされ、お椀型の奇麗な胸がさらけ出される。
(や、やめて!)
『奇麗な色の乳首だね。』
揉みしだかれ、固くなった先端を歯で甘噛みされる。
「んくっ!」
(何、今の感覚?体がぞわぞわするような。)
『さぁ、下も取ろうか。あぁ、薄くて可愛らしい陰毛だね。』
(いやっ!見ないで!!恥ずかしい……。)
『指1本でもきついぐらいだよ。これは具合が良さそうだ。』
(指を入れられながら、私の一番敏感な部分を嘗め回されたり、唇で挟まれたりする。少し激しくされる度に、背中に電流が流れるような感覚が私を襲う。)
『さぁ、本番行こうか。あまり濡れてないから痛いかもしれないけど、すぐ終わるから。好きな人の事でも考えていなよ。』
(いや、やめて……それだけは!ルルに、ルルにあげるって決めてるの!)
周りの肌を巻き込みながら、強引に押し入られていく。動きが止まったと思った瞬間、一気に奥まで突きつけられた。
「んんぐぅううーーーっっ!!」
大事に守っていた物を失った、赤い証がシーツに染みこんでいく。
(痛い、痛いよ!助けて!助けて、ルル!!)
『ははっ、僕が初めてだったんだね、嬉しいなぁ。っと、そんなに締め付けないでほしいな。すぐ出ちゃうよ。』
(い、嫌!抜いて、抜いてぇえええっ!)
『ダメだ、持たないよ。このまま出すよ!』
(やめて!外に、せめて外にっっ!!)
願う言葉を発する事も許されず、無情にも熱い液体が、下腹部に広がっていくのがわかる。
(私、汚れちゃったよ。ルル……ルル……。)

(寒い。時計の針を見て、しばらくの間気を失っていた事に気がついた。拘束は解かれている。
書類、届けなきゃ。けどその前に、シャワーを……。)
ベッドのシーツで汚れを拭い、ゴミ箱に押し詰める。くしゃくしゃになった衣服をまとい、もうろうとした意識のまま、シャワー室へ向かう。
「あ、シャーリー!遅いじゃない。何やってた……の?」
泣きはらした目、無造作に身にまとった衣服、怯えるその表情。カレンは全てを察した。
「シャーリー、こっちへ!早く!!」
(病院の手配を……。ルルーシュには伝える?シャーリーはきっと、誰にも知られたくない。けどこのままじゃこの娘、壊れちゃう。)

(目を半開きにし、天井を見つめたままシャワーを浴びる。シャワーがいつもより、とても暖かく感じる。……痛っ!)
秘部にシャワーをあてると、切られたような鋭い痛みが走り、中からどろりと、薄赤色の生ぬるい粘液がたれ落ちる。
(ルル……私これから、どうすればいいのかな?)
その場にしゃがみ込むと、また涙がこぼれ落ち、汚れと共に排水溝へと流れていった。

-------------------------------------------------------------------------------

405:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:04:39 k6OmaED+
「緊急避妊処理、完了しました。この事は私たち以外、誰も知りません。ただ、その……精神状態が。」
『わかっている。シャーリーの事は私に任せろ。カレン、良くやってくれた。』
(俯いたまま、体を震わせているルルーシュ。かける言葉が見あたらない。ただ、これだけは聞いておきたかった。)
「ギアスを使うんですか?」
『ギアスならもう使ったよ、あの男に。今頃死ぬより苦しい目に遭っているはずだ。』
「そうじゃなくて、シャーリーは!?」
『……私に任せて欲しい。シャーリーの所へ行く、誰も来させるな。』
「わかりました。シャーリーを救えるのはあなたしかいません!よろしくお願いします。」

『シャーリー、起きてるかぃ?』
ベッドの上で、赤ん坊のように小さくうずくまっている彼女に問いかける。
「ルル……あのね、ルルは私に、嘘をついていたの?」
『何を言ってるんだ、シャーリー。君に嘘なんてつかない。』
「あの人が言ってたの、ルルにはC.C.さんっていう愛人がいるって。いつも……愛し合ってるって。」
『そんな訳ないだろう!あいつは、あいつはただ……利害関係が一致してるだけだ!見ればわかるだろう!?』
「良かった。じゃあルルは、私のこと本当に好きなんだね?」
『もちろんだ!愛してる、シャーリー!』
「私も……けど私、汚れちゃった。ルルも犯された女なんて、嫌でしょ?」
『そんなことは無い!君は奇麗だ、心からそう思う!嘘じゃない!!』
「ありがとう。けど私、信じられないよ。ルルが嘘を言ってないのはわかっているのに、信じられないの。」
『そんな悲しい事を言うな!俺を……俺を信じろ!』
口と口で、愛を伝えあう。それはとても長い時間、繰り返された。
「……ねぇルル、キスの先もして。あなたに抱かれたいの。」
酔いしれたような表情でせがまれ、とまどいながら言葉を返す。
『あんな事があったんだ、しばらくは体を休めて……』
「今がいいの!お願い、ルル!!」
『……それが君の望みなら。』

『シャーリー、痛かったら言ってほしい。……知識は完璧なんだ!ただそのっ。』
「うふっ、ルルのエッチ。いいよ、そのまま……入れて。」
(シーツを掴みながら、うろたえるルルを待ち受ける。……やっぱり痛い!けど、あの時と全然違う。心が満たされていくのがわかる。)
「……ルル、私あなたを信じる。これからもずっと、ずっと一緒にいて。」
『あぁ、ずっと一緒さ。愛してる、シャーリー。』
(ルル、あなたと一つになれて、私幸せ。)
(ギアスは使わない。君をもう、悲しませるような事はしない!)

-------------------------------------------------------------------------------

皆が集まる食堂で、声を荒げる二人。
「ゼロが言ってる事は正しいの!なんでわからないの!?」
朝比奈に絡むシャーリーを、カレンが間を割ってなんとか収める。
(最近のシャーリーはどこかおかしい。いくら恋人だからって……以前はこんな、人に突っかかるような性格じゃなかった。やっぱり使ったの?ギアスを。それとも。)
彼女の心はルルーシュによって癒されていった。しかしその傷の深さは、そして彼の過剰な愛情は、彼女の心をあらぬ方向へと導いて行く。

超合集国決議第壱號、日本開放の要請を受け、黒の騎士団は神聖ブリタニア帝国の植民地、エリア11に対し総攻撃を仕掛ける。しかしその結末は、凄惨なものであった。
(ナナちゃんが亡くなったらしい、フレイヤとかいう爆弾に巻き込まれて。黒の騎士団にも相当な被害が出たって。
ルルの落ち込みようは見ていて辛くて、慰めてあげようと思ったけど、怒鳴りながら断られた。こんな時ルルを支えてあげられるのは、私しかいないはずなのに。)

そしてシュナイゼルの奸計により、ゼロは黒の騎士団から排除される事となる。
(ルルがいなくなった。どうして?ずっと一緒だって言ったのに!どこに行ったの、ルル。ううん、ルルは必ず帰ってくる。私、信じてる。)

-------------------------------------------------------------------------------

406:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:06:06 k6OmaED+
『上の話を盗み聞きしたんだけどさ、ゼロは俺たちの事を騙していたらしい。そんで処刑しようとしたけど、逃げられたとか。』
『ほんとかよ、それ?』
『あぁ、あいつのせいで仲間達だけじゃなく、日本人も相当殺されたんだと。仮面かぶったままだし、怪しい奴だとは思っていたけどなぁ。』
「ゼロの事を悪く言わないで!」
怒りをあらわにし、今にも手を出しそうな形相で、二人を睨む。
『シャーリーさん……。気持ちはわかりますけど、これは本当の事みたいですよ。』
「ゼロの行動には必ず理由があるの、私信じてるの!だからあなた達も、ゼロを信じて!お願い!!」
『いや、お願いされても……。』
「ゼロを信じて貰う為なら、私なんだってする。だから、お願い……。」

説得と称した、彼女の常軌を逸した振る舞いは、連日続いていた。
(部屋の中に淫猥な香りが充満している。前から後ろから、休む事なく突き上げられ、思わず卑猥な声を上げてしまう。
感じたくなんてない。ルルの為に、体を使っているだけなの!けれどこの、甘美な誘惑は何……?心が堕ちてしまいそう。)
『シャーリーちゃん、次は二穴いってみようか?大丈夫、ゆっくり動いてあげるから。』
(前と後ろが同時にこじ開けられていく。苦しい、息が出来ない!)
『さすがにきついな。一気に押し込むぞ!』
「いぁああああっっ!!!」
(前と後ろ交互に、同時に、私の中がかき回される。嫌!怖いよ、こんなの……。)
『体が震えてるよ。怖いのかい?自分の体が変わっていく事が。けど快楽のコツをつかめば、病みつきになるんだよ。』
(ルルが帰って来た時、ルルを信じられない人達がいたら私、悲しい。だから私は、手段を選ばない。
けど……怖いの。体の一番深いところを突かれる度に、頭の中がまっ白になっていく。ルルじゃない人と体を重ね合わせるなんて、二度としたくなかったはずなのに……求めてるの?体が。)
『好きな人の事でも考えていなよ。』
(あの時の言葉がふと蘇る。ルル……今私、ルルに抱かれてる?そんな妄想を抱いた瞬間、全身に鳥肌がたつような、しびれる感覚が湧き上がる!)
「ひぁあああぁっっ!!いいっ……感じてるの、私!!もっと、もっと突いて!!!」
(口の中に、舌が入り込んでくる。頭がとろけそう……。ルル、好きよ!もっと私を愛して!私を離さないで!!)

(事が済んだ人達は、満面の笑みを浮かべて、ゼロを信じるよと言ってくれた。嬉しい。
そう、今私に出来る事は、これぐらいしかない。ルルの為になるなら、どんな事でも受け入れられる。ルル、早く帰ってこないかなぁ。)
ベッドにだらしなく横たわる私。股の間から、混ざり合った粘液がとめどなく滴り落ちていく。
「シャーリー、あんたまた、こんな事を……。」
カレンの頬に、一筋の雫が伝い落ちる。
「カレン、私の事哀れんでるの?けど心配しないで、ルルの為なんだもの。私、嬉しいぐらいよ。」
「あんたもう、家に帰りなさいよ!ルルーシュのいないここにいたって、意味なんてないじゃない!」
「ううん、ルルは帰ってくるよ。そして黒の騎士団を立て直すの。その時、彼を支えてあげられるのは、私だけ。」
(ルルーシュ、あんたシャーリーの事は任せろって言ってたじゃない!どうしてこんな……。)

『カレン隊長、カレン隊長ー!』
「なんか呼んでるね。行ってくるけど、とりあえず体、奇麗にしときなよ。」

-------------------------------------------------------------------------------

407:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:06:38 k6OmaED+
「ルルーシュが現れた!?」
『はい、国際中継です。ルルーシュがブリタニアの皇帝になったと!』
(ルルーシュが私たちの敵になった!?シャーリーになんて伝えればいいの?あんた一体、何やってんのよ!)
新皇帝誕生の報は、まもなくシャーリーの耳に入った。
(ルルがブリタニアの皇帝になったって聞いたけど、私は不安になんてならなかった。
そして、嬉しいニュースが!ブリタニアが超合衆国に参加表明をしたって!ルル、やっと迎えに来てくれるんだね!!)

彼女の耽溺した、ルルーシュ。彼もまた、シャーリーを渇望してやまぬ日々の中、焦燥に駆られていた。
しかし彼の最期の目的は、ゼロレクイエム。世界を創る事であり、その本懐を遂げる成り行きの内に、再会は存在しなかった。
黒の騎士団は解散となり、居場所を無くしたシャーリーは自宅に戻る事となる。
母親は久しぶりの対面に涙したが、以前と違う彼女の雰囲気、なによりうわごとのようにつぶやき続ける「ルル」という言葉に恐怖し、顔を合わせようとはしなくなった。

(ルルがゼロに殺されたなんて、嘘。だって、ルルがゼロなんだもの。あれは誰かが仕組んだお芝居よ。ルル、私いつまでも待ってるよ。私たち、ずっと一緒だよ。)

~Fin


408:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:15:23 T1HOLAcL
下手くそな文章だな

409:名無しさん@ピンキー
08/11/29 13:21:25 sQa+AEFV
乙~。
でもせっかくIf書くならシャーリーを幸せにしてあげたほうがいいのでは?

410:名無しさん@ピンキー
08/11/29 14:17:37 k6OmaED+
寝取られとヤンデレ、後味の悪いEndが大好きなもので、
キャラを愛すれば愛するほど、結末との落差に快感を覚えるんです。

けど文章力欠如は否めませんね。お目汚し失礼いたしました。

411:名無しさん@ピンキー
08/11/29 16:54:51 T1HOLAcL
幸せなルルカレ書いてみれば

412:名無しさん@ピンキー
08/11/29 16:56:18 NWyAnxkq
カレンファンを貶めるようなことをわざわざ書くなよ・・・

413:名無しさん@ピンキー
08/11/29 18:09:43 RcrvwK+8
>>478乙!
個人的に後味の悪いのは守備範囲外ですが、久々のSSの投下、ありがとう御座います!

414:名無しさん@ピンキー
08/11/29 18:55:29 T1HOLAcL
ルカ書いて

415:名無しさん@ピンキー
08/11/29 19:47:53 ksWb+pMY
>>486
どMめ!!!wwwGJ
懲りずにまた投下してください。
シャーリー物少ないのでなおさら!

416:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:09:17 DfehHyD3
・・・・・・ルルシャリイラネ('A`)

417:名無しさん@ピンキー
08/11/30 00:14:21 XYN8ePs+
>>486
乙!
いい趣味だなww面白かった

418:名無しさん@ピンキー
08/11/30 02:36:10 VW06mtB+
>>486
乙!!
ルルシャリ前提スザクにねとられシャーリーとかも書いてほしかったり

419:名無しさん@ピンキー
08/11/30 05:30:43 cffP02eY
>>486
GJ!面白かったw
また期待してます!

420:名無しさん@ピンキー
08/11/30 06:54:11 UVRIi+2M
ルルーシュが強く言い聞かせればシャーリーは黒の騎士団には入らないと思うけどね。
それでも健気に学校通いながらアルバイトか、それとも売春とかしてコツコツ騎士団の資金稼ぎ。

421:名無しさん@ピンキー
08/11/30 07:01:39 AGzNKadT
売春とかさせるなよ・・・シャーリーカワイソス。

422:名無しさん@ピンキー
08/11/30 08:08:07 x5RoaxB+
評価は分かれるだろうけど、俺は面白かったよ、GJ

423:名無しさん@ピンキー
08/11/30 15:29:59 4Sh1q2VU
スザユフィ読みたい

424:名無しさん@ピンキー
08/11/30 17:13:19 Sc2PovJ8
ルルカレーーーーーーーーーーーーーーー

425:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:26:55 LpHV5EW8
悪夢設定でロロアニャも見てみたい

426:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:27:29 Sc2PovJ8
悪夢ロロアボンしたよなたしか

427:名無しさん@ピンキー
08/11/30 21:12:10 LpHV5EW8
アボンする前のプライベートとかどんなんだったのか…
ただ、感謝したり弱みを見せるのはあれが最初で最後だと思うけど

428:名無しさん@ピンキー
08/11/30 21:59:20 IdmPbaSd
>>502
えっ、そうなの?
単行本派だから知らなかったwww

429:名無しさん@ピンキー
08/12/01 03:03:29 GREBqXQ4
>>497
気に入らないならスルーすればいいだろ!


430:名無しさん@ピンキー
08/12/01 17:49:04 uQHmJfc5
藤千葉が見たい

431:名無しさん@ピンキー
08/12/01 18:53:47 gJITS6LH
ライカレ、ライ千葉が見たい

432:ルルーシュ ◆fW1UxKTL3.
08/12/01 18:59:57 aYmOu1g2
LostCollarsの主人公だよな。「主人公はあなた」と
いう形でプレイをするため、当然声優は無しだ。
姿はREBORN!の獄寺 隼人みたいな姿で、銀髪である。
ギアスは俺と同様で「絶対遵守の力」。

身元不明であるため、アッシュフォード学園へは
仮入学という設定となっている。

プレイする人の考え次第で、ネガティブに考えたり、
ポジティブに考えたり・・・。その表現は自由だ。

433:名無しさん@ピンキー
08/12/02 13:35:09 UB8b9pE7

コードギアス【ロスカラエロパロSSスレ】
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)

434:名無しさん@ピンキー
08/12/03 10:28:22 gglRvjHu
>>509
SSまったくないじゃん

435:名無しさん@ピンキー
08/12/03 15:23:57 8PNPy09c
SSどころか、レスもナイ。
スレ立てた奴、何考えてんだ?

436:名無しさん@ピンキー
08/12/03 22:47:03 cVLN1xyh
本当だレスもない喜んで見に行った自分がバカみたいだ。

437:名無しさん@ピンキー
08/12/04 11:21:06 ZfZWzGc3
同じくライカレがまたみたい

438:名無しさん@ピンキー
08/12/04 14:03:40 tLaS6WHk
時期を同じくして、向こうでゴタゴタがあったからな。投下も減ったし。
18禁の経験はないが、ライカレを書いたことあるから挑戦しようかな。スレもったいないし。
出来不出来や作品の投下時期は、モチベや技術の問題もあるし、広い心を持って下さい。

439:名無しさん@ピンキー
08/12/04 18:42:31 MANO+li7
なんでロスカラのスレっていまだに生きてるんだ?消えたんじゃなかったのかよ。

440:名無しさん@ピンキー
08/12/04 18:57:10 AThY5quW
ルルC来い来いっ!

441:名無しさん@ピンキー
08/12/04 20:04:56 k0LhC5dk
>>507
後者のやつ考えてみます。時間かかるかもしれんが

442:名無しさん@ピンキー
08/12/04 22:07:24 mhCky1z0
-これは派遣労働者に対する差別ではない、区別だ!
-派遣社員は負けた。力が無かったから。
-加藤、バカな男だ。なにをやっても、どうせ世界は
-手を休めるな!派遣社員のクソ共が!
-さあ、本日注目のフリータと派遣社員対決、生き残るのはフリータか、派遣社員か
-笑って遊ぶのは俺達社員、笑われて働くのが派遣。見ない振りを下って結局は
-力も無いくせに反乱なんかするから
-嫌いなんだよ立場を振りかざすのは
-でも、力の無い派遣社員は我慢しなくちゃいけないんです。たとえ相手が間違っていても
-君たちの価値観を俺に押し付けないで欲しいな
-顔を見せてくれないか、ぐへへwいい商品だ
-本日の派遣社員狩り大量でなによりございます
-私は売り物じゃない
-売り物だよ勝ち取らない者に権利など無い
-力なき自らの生まれを悔やみたまえ、福田総理もおっしゃっているだろ
-弱肉強食それが世界のルールだ
-傲慢だな。自分は食べるからいいのさ
-加藤さえいればお前らなんかに!裏切ってなんかねーよ!加藤は!
-食べられるのはそちらでしたね
-チェスでイカサマなんて、出来るわけが無い!
-正しいことに価値はないんだよ
-我々は麻生総理の命を受けているのだ
-日本が!
-しかし、派遣までっ
-迎えに来た加藤。私は味方だ。お前の敵は勝ち組、契約しただろ私たちは共犯者
-私たちはずーと観察していた
-飼育日記ということろかなエサの
-私は社長だからね、これ以上エサと話す気はない。さ、処分の時間だ。これで目撃者はいなくなる
-ふざけるな!力!力さえあれば!!ここから抜け出す力!世界に負けない力が!!
-力が欲しいか、力ならお前はもう持っている。
 忘却の上に閉じ込められているだけだ。思い出せ本当のお前を。王の力を
-私を処分する前に、質問に答えてもらいたい。ニートが悪だというのなら社員は正義なのか
 フリータは悪だろうか。勝ち組は正義たりえるだろうか
-悪も正義もない、派遣にはただ死という事実が残るのみだ
-そうか、ならば君たちには事実を残すのみ
 加藤智大が命じる。貴様たちは、死ね!
-別の記憶を植えつけられた家畜の人生。しかし真実は俺を求め続けた
-そう、間違っていたのは俺じゃない、勝ち組の方だ!
-世界は変わる、変えられる
-お待ちしておりました加藤様、我らにご命令を
-私は加藤!世界を壊し、世界を創造する男だ!
-誰にも譲るつもりはありません。加藤を殺すのは自分です



って、ディートハルトが崇拝してましたよ

443:名無しさん@ピンキー
08/12/04 23:42:26 MVJi+P9D
>>515
消えたのは、これ↓

コードギアス反逆のルルーシュ【LOST COLRS専用】
スレリンク(eroparo板)


444:ルルーシュ ◆fW1UxKTL3.
08/12/05 05:32:32 k+0V67Df
>>519
すでにDAT落ちしていますけれど・・・。

445:名無しさん@ピンキー
08/12/05 08:41:10 cBkId/6r
>>520
だから、消えたといってるじゃん?
>>.519
こっちも、SSがひとつもナイ・・・

446:名無しさん@ピンキー
08/12/05 15:36:19 DiYSpIXd
ルルナナ続き気になる

447:名無しさん@ピンキー
08/12/05 18:24:58 zd0uOnWB
近親厨は消えてね

448:名無しさん@ピンキー
08/12/05 18:29:48 RXuMlkE9
ルルナナいいとこで終ったからなあ

449:名無しさん@ピンキー
08/12/05 21:39:12 3JfNKNlQ
気にはなるし,読みたいが,
書く,書かないは自由だからなあ
こちらは,お金を払っているわけでもないしw

450:名無しさん@ピンキー
08/12/06 00:00:17 RuKJCoKy
まあ生活あるからな。いつも書ける状況にいるってわけじゃないだろうさ。

451:名無しさん@ピンキー
08/12/06 07:20:15 us7J6cJx
近親厨うざっ

452:名無しさん@ピンキー
08/12/06 13:32:09 ji8Ta4IR
近親相姦は他所でやってほしい
マンセーレスがいちいち異常な雰囲気だし

453:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:10:01 s8MSlRKR
選り好みが激しいやつは大変だなあ
なんでもこい

454:名無しさん@ピンキー
08/12/06 20:08:18 6M/DoCRD
>>529
同感
エロかったり面白かったり感動できれば近親相姦だろうがレズだろうが何でも来い!

455:名無しさん@ピンキー
08/12/06 21:46:01 s1A5Mc6O
だなw
というか嫌ならNGすればいいだけなのに

456:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:01:03 WTIw5kVa
>>528
そう言うけどさあ,原作のルルーシュがアレだしなあw
血がつながってなかったら,普通にベスト・カップルだろ?
だから,エロパロでルルナナが出てくるのは仕方がなかろう.
というか,むしろ,無かったら不自然だろw

457:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:04:51 4NYPElUP
たぶんねー、作者に対して言ってるよりは、
読み手のレスに嫌気がさすんだよ…

どれとは言わないが

458:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:25:36 MU4+a4Y1
あーなんかわかる
良作だと思うけど投下後のスレの雰囲気がなんか苦手だ
好きだけどねルルナナ

459:名無しさん@ピンキー
08/12/06 23:40:42 6sirkp/s
カップリングの押し付けなんてナンセンス
荒れるネタになるし

460:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:44:37 30Sxjatq
悪逆皇帝ルルーシュ×ナナリー第6弾です

※苦手な人は華麗にスルーして下さい

・話が長い
・エロも長い

投下します

461:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:45:24 30Sxjatq
――ルルーシュとナナリーに、何が有った?

スザクは隠れ住む民家で、数日前にC.C.と会った時のことを思い浮かべていた。
唐突に自分の前に姿を現した不思議な少女は、恐らくは誰よりも近くでルルーシュを見ている筈だ。
スザクには、気になることがあった。
あの日、聖堂で久しぶりに会ったルルーシュ・・・。
彼の進む道が逸れることは無いとは確信出来たが、その瞳は何処か昏かった。
・・・何か、酷く重く、苦しいものを抱えているような・・・。
最愛の妹といずれ永遠に別れることになることを考えると、彼が苦しい日々を過ごすことは想像に難くは無かったのだが、
彼を昔からよく知る幼馴染には、その昏い表情が何処か引っ掛かっていた。

しかしC.C.は特に表情を崩す事無く、いつものようなポーカーフェイスでスザクの問いに静かに答えるのみだった。

『・・・アイツはただ、自分への未練を持たせないように、断ち切るようにしているだけだよ――』

彼女はそれ以上は何も言わずに、黙ってその場を立ち去ったのだった。



スザクにとって、ルルーシュとナナリーは己の心の中の最も大切な部分に有る、掛け替えの無い思い出の一部だ。
・・・例え対立し、互いに殺しあうような関係になったとしても。
八年前の夏の日、枢木の家にやって来たブリタニア皇族の兄妹は、当初はスザクにとっても虫の好かない相手ではあったが、
打ち解けた後は国籍、民族の壁を越えて、気の置けない間柄になった。
そう、スザクにとっては、親戚以外で初めて仲良くなれた同年代の友達だった。
あの夏の日、いつも3人で遊んで、一緒に過ごした。くだらないことでも笑い合い、喧嘩して、また笑う。
既に血に塗れてしまった自分の中に今でも残る、大切な煌く思い出――。
・・・スザクは、今でもそう思っている。

いつも3人一緒ではあった。
しかし、それでもいつもスザクは、この兄妹の間には割って入れない自分を痛感していた。
知らない者ばかりの異国の地で、お互いしか寄る辺の無かった兄妹の間には、
自分など到底入れる筈も無い強固な絆が有ると感じていた。
・・・八年前の、あの夏の日もそうだった。



462:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:46:08 30Sxjatq
『おーーーーい、ルルーシュ!!ナナリー!!!・・・・・・・・・居ないのか??』
蝉の鳴き声の響く林を抜けて、スザクはまた兄妹の生活する土蔵にやって来た。
外の暑い外気とは異なり、日陰の土蔵の中は幾分か涼しい。
袴を翻らせて駆け込んだスザクの声に対して、中からは何の応答も無い。
二人してどこかに行ったのか、と思いながらも、彼は以前の自分の秘密基地の中を探索した。
すると、蔵の奥から風が吹き込むのを感じた。
風に誘われるように奥へ向かったスザクが見たのは、幼い兄妹が二人、静かに寄り添って眠る姿だった。
蔵の奥の窓を開けた、その下のベッドの上で、小さな体を寄せ合って眠っている。
体にタオルケットを掛けて、兄は妹を包み込むように添い寝していた。その光景を、スザクは声も無くじっと眺めていた。
(・・・・・コイツら・・・、やっぱり・・・)
ふと、視線に気付いたのか、はたまた先程の声が聞こえたのか、兄の方がもぞもぞと動きだした。
上半身を起こして、目が覚めたようではあるが半覚醒の状態で、その寝ぼけ眼をこすっている。
『・・・何だ、スザクか・・・』
『何だ、とは何だよ。こんな真昼間からお寝んねか』
『バカ、声が大きい。・・・ナナリーが起きる』
ごめん、と小さく呟いたスザクは気を取り直して、先程思ったことを小声で言ってみた。
『・・・なあ、ルルーシュ。お前らって、やっぱ兄妹なんだな』
『・・・・・。何だよ、今更・・・』
『だって、似てるもん。寝顔、そっくりだぞ』
・・・ルルーシュは途端に怪訝な顔をして、暫く黙った後、こう呟いた。

――そんなことを言われたのは、初めてだ、と。




『Evil Eyes Act. 6』



世界を統べる神聖ブリタニア帝国・唯一皇帝の名の下、遂に刑の執行が宣告されたのが丁度一週間前である。
最初から皇帝直轄領日本に収監された囚人以外の罪人は、明朝にはブリタニア本国から日本へと移送されることとなっている。
処刑の執行まで、遂に3日を切った。
ナナリーは、そんな事実に対して何故か現実感が希薄なまま、日々を過ごしていた。
・・・自分という存在が、その命がこの世界から失われることに対して、何処か自分のことでは無いような、
おかしな感じしかしなかった。

ここ数日、兄・ルルーシュが自分の居る囚人部屋に渡って来て、自分を抱くということは無くなっていた。
勿論、以前も毎日のように通っていた訳では無いし、彼にとって皇帝としての責務があることは
ナナリーにとっても十分分かっていた。
――しかしそれでも・・・。
(・・・お兄様・・・)
・・・例えどう扱われようと、どんなに酷い目に遭わされても、心のどこかでナナリーは、兄を求め続ける自分を自覚していた。
結局のところ、どこまでも自分の世界の中心は兄であり、どれだけ兄が悪辣であろうと兄の居ない世界などは考えられなかった。
・・・だからこそ、悪であり続ける兄とともに自分も滅ぼうと思ったのだったが・・・。

囚人部屋の小さな窓からは、明るい夕焼けの空が見えた。
――これが、自分の生まれた国で見る最後の夕焼けになる・・・。
そのような、不思議な感慨がナナリーの中で沸き起こる。
宛も無くただ空を眺めていると、不意に部屋のドアをノックする音が聞こえた。
「・・・どうぞ」
ナナリーがドアの外に声を掛ける。
部屋に入ってきたのは、彼女の囚人生活で、彼女に対して最も心を砕いてくれた人だった。
「・・・失礼致します、ナナリー様」
「・・・ジェレミアさん・・・」
兄に忠義を向けるその男性は、何処か強張った面持ちでこちらを見つめていた。

463:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:47:16 30Sxjatq
部屋に入ってきてから中々言葉を発することの無いジェレミアを暫く黙って見つめると、
ナナリーの方から先に口を開いた。
「・・・この2ヶ月、ジェレミアさんには・・・、本当にお世話になりました。
 こんな私なんかを、色々と気にかけて頂いて・・・、本当に、ほんとうに有難うございました」
ナナリーがぺこりと頭を下げる。彼女は言葉の通り、心からジェレミアに感謝していた。
彼のような人物が居なければ、兄すらも信頼することが出来ない現状の中で、彼女の心は
完全に壊れていたかもしれなかったから・・・。
ナナリーの反応にジェレミアが慌てる。
「そんな・・・!お手を上げて下さい、ナナリー様・・・!!
 私は・・・、斯様にして頂ける程のことをした心算は・・・」
――ああ、この人は本当に優しい人なんだ・・・。
ブリタニアの唯一皇帝への反逆罪に問われた重罪人だというのに、自分の心に従って、
こんな小さな存在に気を遣ってくれている・・・。
ナナリーには、ジェレミアが何故兄に仕え続けるのか終ぞ分からなかったが、こうした人が少なくとも
兄の側に居てくれることは僥倖だと思っていた。
「・・・私は、自分の成したことの責任を取らなければ、罰を受けねばなりません。
 ・・・・・・・・・。もう、私のような足手纏いな存在は、お兄様には要らないんです」
「・・・・・・・・ナナリー様・・・・・・」
ジェレミアはどこか悲痛な表情でナナリーを見ていた。
「・・・・・・・・・・・。
 私はもう居なくなるけど・・・、お兄様を・・・宜しくお願いします」
ナナリーはジェレミアをきちんと見据えて言った。小さくとも、凛とした声が室内に響く。
ジェレミアは夕焼けと同じような橙の瞳を歪ませて、無言のままナナリーを見つめ返していた。
窓から差し込む夕日は愈々強く、室内のあらゆるものが長い長い影を落としていた。


――そうだ。もうじき私は死ぬ。
世界を支配する皇帝に楯突いた重罪人として。
今も兄の悪行を許す気にはなれないけれども・・・。
・・・もうこれ以上、兄が罪を重ね続けるのをこの目で見ることは無くなる。
それだけがささやかながらも嬉しいことだ。
・・・それでも、自分が居なくなった後でも、
兄が例えどんな悪であり続けようとしても、
兄を想わずにはいられない。

――兄の存在をひたすらに厭わしく思う気持ちと愛おしく思う気持ち、二つの相反する心がナナリーの中に在り続けた。



******************************************************


464:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:48:11 30Sxjatq
『だ~いじょうぶだって!!こんくらい!!!』
『一人で大丈夫?リヴァル・・・。私も手伝おっか?』
『ありがとな、シャーリー!でもマジ大丈夫だって!!こん位持てなきゃ男が廃る!!!』
『・・・今、良い格好を見せるお目当ての相手は居ないぞ』
『なぁんだ・・・。・・・だったらルルーシュ!!お前も運ぶの手伝えよ!!!』
『断る。幾ら何でも、そんな一気に運ぼうとする方が効率が悪いだろうが』
『冷てーーーー!!!お前、何だ親友に向かってその言い草は!!』
『こーーーーら!!何騒いでんの?ピザの材料運び終わったの?』
『あ、会長ーーーーー!!ルルーシュが冷たいんスよ・・・』
『はいはい、分かったから。・・・まだこんなに段ボール有るのね・・・。ニーナ、残りはどんな感じ?』
『軽いものはもう粗方運び終わったんだけど・・・、玉葱とか、野菜がかなりの大荷物で・・・』
『うーーーん。今、ウチの生徒会唯一の肉体派の男子が居ないもんねぇ』
『ハイ!!会長!!!肉体派の女子ならここに!!』
『・・・いくらシャーリーでもこの量は無理だろう。ここはもっと人手が必要だな。なあ?カレン』
『な・・・、何よルルーシュ・・・。私は・・・、こういう体力を使うのは・・・』
『・・・スイマセン、遅くなりました!!』
『あ、噂をすれば!!!救世主登場!!』
『救世主?何のことだい?シャーリー』
『今、この生徒会に必要なのはお前のような体力バカということだ』
『バカって何だよ、ルルーシュ・・・。うわ、これ全部もしかして・・・』
『そ、ピザの材料。んで、早速で悪いんだけど、スザク君。こっちの大荷物、倉庫まで運んで貰えないかなあ?』
『・・・ちょっと時間がかかるかもしれませんが・・・、分かりました』
『かかかか会長!!!俺もやります!!!』
『あら、ありがと、リヴァル。でも、これ一つ一つがかなり大きくて重いのよ?』
『それでも、会長のためならば!!ルルーシュも・・・。・・・・・って、おい、無視すんなよ!!』
『ハイハイ、喧嘩しな~い!まあ、大荷物さえ運んでしまえば、後はもう一息でしょ?』
『・・・私も、お手伝いしても良いですか?』
『ナナちゃん?!・・・う~ん、でも・・・』
『・・・・。ナナリーも、一緒に運びたいのか?』
『あ、お兄様・・・。ハイ、膝の上になら少しでも載せられると思うので・・・』
『・・・ナナリーも、こう言ってるんだし。・・・よし、皆で運んで、さっさと終わらせようか』
『まあ、そうね。いちいち段ボール見ながらじゃ生徒会の仕事も捗らないもの』
『有難うございます、スザクさん、カレンさん』
『――皆さん頑張ってらっしゃいますね』
『咲世子さん??!!いきなりっ???』
『まあ、先程から居りましたよ、シャーリー様。気配を消してただけです。・・・ところで、大変な段ボールですね』
『これから僕が働かせて貰うので、大丈夫ですよ』
『・・・。それでは、私もお手伝いさせて頂きます。よいしょ・・・ハァッ!!!』
『『『『『『『・・・・・・・・・!!!!!!!』』』』』』』
『・・・?あれ?皆さん、どうかなさったんですか?』
『別にどうもなさいませんよ、ナナリー様。さ、皆さん、運んでしまいましょうか』


       ・・・暖かい、暖かい人たち・・・。
       リヴァルさんも、シャーリーさんも、カレンさんも、ミレイさんも、ニーナさんも、咲世子さんも、
       そしてスザクさんも、お兄様も・・・、皆居てくれる。
       ・・・あの後、皆で一緒になってうんうん言いながら野菜を運んだっけ。
       柔らかくて、だからこそ壊れそうで、それでも確かに存在した優しい世界。
       私は、それが守られるのなら、そこで生きていけるのなら、何も要らなかった。

465:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:49:21 30Sxjatq
不意にナナリーは、自分の細い眉と瞼の間が何者かに擽られている感覚を憶えた。
その触れ方は酷く優しくて、ナナリーの顔の、薄い皮膚の上をするすると滑る。
・・・自分がいつの間にか眠っていて、夢を見ていたのだと気付いたナナリーは、瞼を僅かに震わせた。
すると、ナナリーの目元に触れていた存在も、彼女の覚醒に気付いたように、手を放したようだった。
「・・・ん・・・」
寝起きで働かない頭のまま、瞼を擦る。
やがて開けた視界に、既に暗くなり、窓辺から月光が差し込んでいる囚人部屋の様子が入ってきた。
体をベッドに横たえたまま視線を横に走らせると、案の定というか、予想通りの人物が自分を覗き込んでいた。
「・・・何だ、目が覚めたのか」
兄・ルルーシュは特に何の感慨も無いような表情で、無感情な声を響かせた。
そんな兄の様子を横目に見つつ、ナナリーはその細腕を突っ張らせて上半身を起こした。
見ると、食事がベッド横のテーブルに置かれたままで、ルルーシュはベッドの直ぐ傍に椅子を持ってきて座っていた。
その食事の冷めた様子から、もう夕食の時間はとうに過ぎていることが窺い知れた。
食事がこうして置き去りになっているということは、恐らくはルルーシュが割と早い時間帯に部屋に入って、
ナナリーが寝ている間にメイドなどの人払いをしたのかもしれなかった。
「・・・おにいさま・・・?」
ナナリーが寝起きで舌足らずな声を上げる。
「――こんな早い時間に寝るなんて、まだまだ子供だな」
兄は揶揄するような目と声を向ける。ナナリーはそれをまだ十分に覚醒していない意識のままに受け取った。

先程、夕暮れ時にジェレミアは自分に会いに来てくれたものの、彼は結局言葉少なに部屋を出て行った。
彼はナナリーの前に居る間、何処か落ち着かないように視線を彷徨わせていた。
・・・まるで、何か言いたいことがあるけれど、どうしても言えない、と言っているような。
ナナリーはそんなジェレミアの様子を心の何処かに留めながらも、彼が立ち去った後、静かにベッドに身を横たえた。
――何だか、何も考えたくない・・・。
自分がもう3日後には死んでいる、という思考から、何処か逃れたい部分が有ったのかもしれない。


しかし今、ナナリーの前に容赦無く現実を突きつける存在が居る――。
数日ぶりに部屋を訪れたルルーシュは以前と変わることなく、その怜悧な美貌を曝していた。
白皙の顔が月光に映える。
仄青い光が満ちた質素な部屋で、まるで外界から隔絶されたように、兄妹は二人きりだった。


「・・・夢を、見ていました」
静寂の中、ナナリーが口を開いた。俯いたまま、自分の手を見つめる。視界に入るのは、己の拘束服の赤だけだ。
「・・・・一番、一番、幸せだった頃・・・。
 アッシュフォードで・・・、皆さんが居て・・・、皆で楽しく笑ってました」
――そう。皆一緒で、何も疑うことが無かったあの頃・・・。
ナナリーには、例え皆の顔が分からなくとも、包み込むような暖かさは常に感じられた。
・・・何もかも、あの頃とは変わってしまった。
信じていた人は敵になり、知らない間に敵対関係となり、互いに殺しあう。
戦うことの無かった人たちも、恐らくは戦闘地域となった日本に居た時点で、多くの苦難に見舞われているに違いない。
・・・少なくとも、ナナリーにとっての『優しい世界』は、もう何処にも存在しないのだということは分かっていた。


466:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:50:18 30Sxjatq
「――あの頃に、戻りたいか?」
ルルーシュの言葉に、ナナリーは顔を上げた。
ルルーシュは粗末な椅子に足を組んで座っていたが、不意に椅子を大きく軋ませて立ち上がった。
そのままナナリーの居るベッドの上に座り、彼女と正面から向かい合う。
自分を真っ直ぐに見据えてくるその瞳を、ナナリーはただ黙って受け止めていた。
「『優しい人達』が居てくれた頃に。・・・だが、それも永遠に続くものでは無い。
 ・・・・物事には、いつか必ず終わりが訪れる」
「・・・・・・・・・・」
「お前があの頃を懐かしむのは勝手だ。・・・ただ守られて、安心して・・・、
 こうして、実の兄に犯され続けることも無かったのだから」
ナナリーはそれを聞いて、びくりと小さな肩を震わせた。大きな瞳を頼りなさ気に彷徨わせる。
ルルーシュはそれを視界の端に入れて、言葉を続けた。

「・・・安心しろ。もうそれも終わりだ。お前は・・・・、
 ・・・・・・・死によって、俺から解放される」
――やめてやめてやめて。
言わないでそれ以上。
私は所詮何の価値も無いなんて――
ナナリーの唇が意図せずに震えだす。月光を背に負う彼女の表情は、ルルーシュからははっきりとは見えない。
その一方で、ナナリーの目には、月の光を受けて冴え冴えと輝く兄の顔が見えていた。
死への恐怖に勝る感情が、ナナリーの心を焼く。
夜の静寂が支配する空間で、ルルーシュの通りの良い低音が響く。


「――俺が、憎いか」

唐突に言い放たれた言葉に、ナナリーは弾かれたように兄の顔を凝視した。彼女の体の震えが止まる。
兄の顔からは、何の感情も読み取れない。彼は白い肌に能面のような表情を貼り付かせ、一種人形じみて見えた。

「・・・・・・・・・。
 ・・・そんなのでは、ありません・・・」
ナナリーは兄の顔を振り仰いだ後、ぽつりぽつりと声を出した。



――そういうのでは、無いのです。
お兄様は確かに、あらゆるものを壊していきました。
故国ブリタニアの伝統・社会、人々の心、日本を含めた世界。
何より、お父様やクロヴィス兄様、ユフィ姉様も。
以前には確かに存在していた、『優しい世界』も。
だけど、それより、何よりも・・・

「・・・ただ憎む、なんてことが出来たら、どんなに楽でしょう」
「――楽、だとは?」
「全部が全部、その人の所為にしてしまえるでしょう?」
「・・・・・・。・・・お前はまだ、俺がお前のために行動を起こしたと思っているのか?」
「・・・・・・・・・・・・」

ナナリーは、答えなかった。


467:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:51:07 30Sxjatq
ナナリーは絶望の中で、酷く不思議な心持もしていた。
・・・思えば、兄に対して今までどれだけ、本音で話してきただろう・・・。
触れれば壊れてしまいそうな、柔らかな世界を失くしたくなくて、二人ともずっと本音を隠してきた。
・・・少なくとも、ナナリーはそう思っていた。
あのダモクレス内で、そして今、まさに死が二人を永遠に隔てようとしている時に、
このような話を忌憚無く兄と出来ることが、ある意味滑稽であるとさえ思えた。


時計の無いこの部屋では、どれだけ時間が経過したのか、今が何時なのか明確には分からない。
時も凍るような感覚は、少女の何もかもを麻痺させるようだった。
鈍った心のまま、少女は力なく口を開く。

「・・・わたしは・・・。
 ・・・・・・・・お兄様を・・・・」



         ゆるせない



・・・その最後の一言が、ちゃんと言葉になって口から出たのか、ナナリーには判然としなかった。
それでも、ルルーシュはそれに返答するように、小さく呟いたのだった。



「・・・お前は、それで良い――」


ルルーシュの顔が、俄かに穏やかになったように見えた。




青白い月の光が満ちる室内で、兄妹は向かい合ってベッドの上に座っていた。
またも俯いてしまった妹の顔を、兄が捉えて上向かせる。
何の音も聴こえない、静かな空間で、質の悪いベッドが軋む音だけが鳴った。
兄が妹に近づき、ベッドに体重の掛かった部分が移動する。
影が重なる程に接近した兄の顔を、妹は至近距離から眺めた。
その彫りの深い目元、くっきりとした二重の瞼の下で輝く紫の瞳、高く通った鼻梁、整った形の唇――。
何故それがこんなにも接近しているのか、ということの理由に思い当たる前に、
ナナリーは自分の唇に柔らかいものが触れるのを感じた。

・・・彼女が囚人となってから、初めての口付けだった。

468:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:51:55 30Sxjatq
触れ合わせるだけの口付けから、ゆっくりとルルーシュが顔を離した。
「・・・嫌がらないんだな」
僅かに意外そうな声を出したルルーシュが、ナナリーには何処か可笑しかった。
――別に、これが初めての口付けという訳でもないでしょう・・・?
実際、兄と妹はごく幼い頃に、子供の戯れで可愛らしい口付けを交わしたことは有った。
しかし、この二ヶ月間、口付け以上の行為を散々しておいて、今更のように口付けをしたことが可笑しかったのだ。
「・・・もう・・・、今更でしょう・・・?」
暗がりの中、薄く笑んだようなナナリーの表情を見止めると、ルルーシュもまた毒気を抜かれたような顔をする。
「―――違いない」
小さな呟きのままに、彼は再びナナリーに顔を近づけた。

ルルーシュは、間近に見える妹の顔をじっと見つめる。
・・・伏目がちになっている大きな瞳の周りを飾る睫毛は、髪と同じ淡い色合いでとても長いことを自分はよく知っている――。
肌の色は自分よりもずっと白く、まさに抜けるような白さでありながら、黒子など一つも見当たらない。
指で触れた頬はどこまでも滑らかできめ細かい。
淡い色合いで出来た砂糖菓子のような妹の顔で、瞳以外に唯一はっきりとした色味を持つ唇は、ほんのりとしたピンク色だ。
慎ましやかなそれは、いつか日本で見た桜の花びらに似ていた。
ルルーシュはその花に誘われたように、再度ナナリーに口付けた。
兄妹ともに自然と瞳を閉じて、ただそのふわふわとした感触に溺れる。
――・・・柔らかい。
・・・それは兄か妹か、はたまたそのどちらもが心で呟いた声だったのかもしれない。
ルルーシュは桜を幾度か啄ばんだかと思うと、舌でちろちろと擽った。
ナナリーはその感触がくすぐったかったのか、吐息と共に僅かに口を開いた。
花が綻んだのを感じ取ったルルーシュは、欲のままに己の舌を内部に突き入れた。
「・・・っふうっ・・・、・・んんっ・・・」
ナナリーがくぐもった声を上げる。どこか息苦しそうに舌を追い出そうとしている。
今まで複数の女性と口付けを交わした自分とは違って、妹は子供のような口付けしか体験したことが無いのだ、と――。
ナナリーの体はまさにどこもかしこも、自分が初めて触れて開花させている事実を思い起こし、
ルルーシュは自分の心が酷く満たされる思いがしていた。

やがてナナリーも要領を得てきたのか、鼻で何とか呼吸を助けようとしている。
先程よりも抵抗されなくなったのを感じたルルーシュは、脅える小さな舌を捉えにいった。
口の中で追い回され、逃げ場を失い絡め取られると、ナナリーは甘い吐息を漏らした。
「・・・んぅぅ・・・。・・・あむぅ・・・」
柔らかい部分を触れ合わせ、絡ませる。口と口で交わるようなその行為に、ナナリーの頬は赤みを増していった。
舌で絡み合うのみならず、妹の上顎や歯列に沿って舌を躍らせる。
敏感な口中を刺激され通しのナナリーは、その細い体を時折ぴくんと震わせた。
慣れてきたナナリーがおずおずとルルーシュに向かって小さな舌を伸ばす。
ルルーシュはそれに気付くと、直ぐに逃れられないように絡め取った。
互いに息を奪い合うように唇を触れ合わせ、敏感な部分で抱き合う。
唾液を送り、奪い、互いに交換し合う。・・・まるで自分の全ては相手のものだと言うように。
「・・・んんっ、・・・んふぅっ・・・。・・・・ぷちゅ・・・」
「・・・ん・・・、んっ・・・。・・・はぁ、なな、りー・・・・・」
「・・・・・ちゅっ・・・、んむっ・・・、・・・・おにい、ひゃまぁ・・・」
・・・口付けだけで、どれだけ時間が経ったのかも分からない。
二人しか居ない空間で、兄妹は生涯の恋人のように唇を交わらせていた。

469:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:52:36 30Sxjatq
知らぬ間に、二人は細い身を寄せて抱き締め合っていた。
脳髄まで蕩けそうな熱にくらくらしながら、兄妹は唇を離した。
ナナリーの小さな唇からは、飲み込みきれなかった唾液が零れている。
刺激し合ったためか、桜色が色合いを強め、赤く色づいていた。
ルルーシュがナナリーの口元をぺロリと舐めると、ナナリーは擽ったそうに身を捩った。

息が上がったナナリーの顔をじっと見る。
――赤くなった頬も、潤んだ瞳も、上気した肌も、何もかもが愛らしい。
こみ上げる愛しさのままに、ルルーシュはナナリーの両頬を包み込むと、心持赤くなった目尻に軽く口付けた。
小さく声を上げたナナリーに、見えないところで微かに笑むと、その細い体の上で手を蠢かせ始めた。


――何だか、いつもよりずっと優しいような・・・。
ナナリーは、自分の目の前に居るルルーシュを見た。
・・・もう既に、互いに何を求めているか、何をしようとしているのかについては、暗黙の了解が成り立っていた。
兄は一つ一つ、自分の体に着いている拘束を外そうとしている。
自分の前腕部を覆う布が取り払われると、以前拘束された跡が消えかかっているのが見えた。
薄く痣になったその部分に、ルルーシュが丁寧に口付ける。
首輪も取り去り、細い腰を取り巻くベルト部を緩める。
簡素な作りの拘束服はすぐにはらりと開いて、少女のまだ幼く細い肢体を曝した。
赤いそれが少女の体を滑ろうとしたとき、小さな声が響いた。
「・・・私ばかり脱がされるのは、ずるいですよ」
ルルーシュが眼前の妹を見ると、彼女は今まで見たことの無い、どこか大人びた表情をしていた。
お互いにすぐ触れられる距離だ。ナナリーも兄に向けて手を伸ばす。
小さな手がボタンや、皇衣の詰襟部分のホックを外す。
二人で互いに身を包んでいた衣服を取り払う。互いの目に、同じ血の流れる細い体が露わになる。
それは、これから二人が行う行為のための、崇高な儀式のようでもあった。


それが自然なことのように、ナナリーはゆっくりとルルーシュによってベッドの上に押し倒された。
足元からかちゃりという金属音が鳴り、何事かと思っていると、兄が足に繋げられた鎖も外していた。
二ヶ月間もの間、長く繋がれた其処には腕以上にはっきりとした円の跡が残っていた。
ルルーシュはそれに一瞬苦々しげに眉を寄せ、気を取り直した後ナナリーに覆い被さった。

・・・生まれたままの姿の兄と妹が、体を重ねて抱き締めあう。
何もしていなくても、二人は互いの体温に酩酊しているようだった。
――だってその温かさは、生まれた時からずっと、そして二人きりになった時からずっと、
お互いにとって手放せないものだったから・・・。
抱き合うことで改めて、昔とは違ってしまったお互いの体を実感する。
普通の人間よりも細身とは言え、兄はあくまで硬質な男であり、妹は柔らかな体の女だった。
近づけた顔から自然と目が合い、そのまま口付けをする。
音を立てて吸い合う間も、ルルーシュの大きな掌がナナリーの体を滑っていった。

470:名無しさん@ピンキー
08/12/07 00:53:21 30Sxjatq
ナナリーは、緩やかに、時に激しく押し寄せる漣のような悦楽に翻弄された。
仄かな胸は肉を集められて揉みしだかれ、その頂を指で弄ばれる。
硬くしこったそれに、ルルーシュが乳飲み子のように吸い付くと、ナナリーは高い声を上げた。
「んやぁっ・・・!!・・・ぁあっ・・・、・・・おにい・・・、っさまぁ・・・」
「・・・んっ・・・、はむぅ・・・・。・・・おいしいよ、ナナリー・・・」
まだ乳も何も出ないそれは、ルルーシュにとって酷く甘く美味に感じられていた。
自分の唾液で濡れ光る頂を満足げに眺めつつ、愛撫の口を徐々に下に向けていく。
痩せた妹の腹を優しく撫で擦り、浮いた肋骨の部分を舌でなぞり上げる。
薄い皮膚を刺激されたナナリーは、ひくん、と上半身を波打たせた。
幼い頃に傷ついた脚も何もかも、ルルーシュによって味わわれる。
――妹は、どこもかしこも柔らかい。
歩けない脚は筋肉が無い分柔らかく、八年もの間歩いたことの無い小さな足の裏は、つるつるとして幼子のようだった。
小さいながらも確かな存在感を放つ乳房も含めて、妹の柔らかな体は
ルルーシュにとっては自分を包み込むような癒しそのものだった。
・・・ナナリーに触れている間は、何もかも忘れて、ただ柔らかく抱かれているような気さえしてくる・・・。
ルルーシュは、抱いているのは自分だというのに、密事の間はいつもそのように感じていた。


「・・・おにい、さま・・・」
ナナリーがか細い声を上げる。全身隈なく愛撫を受けた少女は、白い肌を須らく紅潮させていた。
それでも少女の目は何か足りないというように訴えかけてくる。
体の一部が切々と訴える感覚に、少女は身を苛まれた。
――ほしい・・・。もっと、もっと・・・。
ルルーシュは、細い眉根を寄せて切なげな表情をした妹を目に留めると、体がぞくりと奮い立つのを感じた。
何もかも貪り尽くして征服してしまいたくなる衝動を、寸でのところで抑える。
ナナリーの内腿の柔らかい皮膚を撫でながら、ルルーシュは呼びかけに応えた。
「――何だい、ナナリー?」
ナナリーはルルーシュの優しい声に、思わず唇を噛んだ。
・・・兄の眼にも、その内腿の奥で、既に泥濘んで蜜を零し始めている花が見えている筈なのに・・・。
丁寧な愛撫でずっと焦らされ通しだった少女の体は、もう限界が近かった。
羞恥でなかなか声にならず、あくあくと口を開け閉めするナナリーを、ルルーシュが見つめる。
柔らかな視線で、それでいて物言わぬ強制力に満ちた瞳で。
兄の瞳に操られたように、ナナリーは欲望のままに言葉を発した。
「・・・・・・・。・・・・・おにいさまが・・・、・・・ほしい。
 ・・・・下さい、・・・此処に・・・」
ナナリーは言葉と共に、自らの花を綻ばせた。
白く細い指が曝した鮮紅色の花弁を目にし、ルルーシュは知らずごくりと喉を鳴らす。
内腿から指を滑らせ、ゆっくりと細い脚を大きく開かせる。
蜜に誘われた虫のように、遂に其処に唇を降らせた。


独特の味のする妹の女の部分、蜜の源を舌で舐めしゃぶる。
柔らかく赤い肉の花びらを揉みくちゃにしながら、ルルーシュはやはり妹は何もかも甘い、と感じた。
「ぁあーーーーーーっ!!!・・・ゃああぁっ!!あっ、んあぁっ!!!」
「・・・んっ、んむ、・・・じゅっ・・・ちゅむっ・・」
「・・・ゃあっ!!あ、あ、そこぉ・・・!!」
最も敏感な部分を愛され、ナナリーが歓喜の声を上げる。
長い髪を揺らし、汗ばんだ肌に貼り付かせて快感を享受する妹の姿は、最早無垢な少女では無かった。
大きく開かせた陰唇の中の、尿道も膣口も全て舐る。陰核に口付けると、ナナリーはより強く体を跳ねさせた。
潤みきった膣に人差し指と中指を入れて具合を確かめる。指を挿入すると、途端に蜜が中からぬちゅりと溢れ出た。
頃合であることを確認したルルーシュは、荒い息を抑えながらゆっくりと己の起立した男根を擦った。


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