死神っ娘萌えat EROPARO
死神っ娘萌え - 暇つぶし2ch233:death/anima ~sequel~
10/04/19 03:28:33 1lSc7rh2
  闇の中に佇む黒い巨塔。近くまで来ないと判別しにくいが、存在感はあった。
  その塔の中から鈍い呻き声のようなものが聞こえて、ますます恐怖が増していく。
  しかし、恐れてはいるものの、それが「恐怖」なのか、僕にはわからなかった。
  そして、塔の中に入っていった。


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  意味不明な呻きが聞こえてくる。
  そして、通路から広間に出ると、「彼女」がいた。
  初めて会ったときはツインテールだったが、別れ際にリボンを渡して消え、髪をおろしたままでいたが、すぐにわかった。
「……アリス…?」
「…!!…そんな……まさか…」
「アリスッ!!」
  彼女を抱きしめようとしたときだった。
  僕の手は触れることができず、そのまま体ごとすり抜けてしまった。
「ごめんなさい…ここでは、私の体は幽体状態なので、触れることができないんです。」
「そうなのか…でも、本当に、アリスなんだよな!?」
「はい。私も、またこうして蒼人さんに逢えて、嬉しいですっ!」
  二年ぶりの再会。いや、離れている間の時間というのはとてつもなく長い。
  ましてや、アリスはこの闇の中にいたのだから、時間の感覚などわかるはずもない。
  少なくとも、二人にとってこの空白の時間は永遠にも等しかったのだ。
「あ…そのリボン…」
「ああ、アリスがいなくなったときから、ずっとこうしてたんだ。」
「…蒼人…さんっ」
  その澄んだ目に涙をためながら微笑む。安心させたいが、触れることもできないので、蒼人はやるせない気持ちでいた。
「……アリス、ここから出よう。そして幸せになるんだ。僕たちなら…」
「ちょっと待ってくれ。」
  僕が話しているときに、誰かが口を挟んだ。誰だ?
「あ、この方はアダムさんです。」
  この人が…アダム!?まるで僕に瓜二つじゃないか!?
「…初めまして、かな。ほんと、俺にそっくりだな。」
  闇の中から出てきた男―アダム。
  アリスとイヴが瓜二つであるのと同じように、僕とアダムもまた、瓜二つだった。
  そして、アリスもまた全ての事情を把握していた。
「何かの因果なんでしょうか…それとも、最初から、こうなるように…」
「関係ないよ。たとえ運命でも、それは"神"が決めることじゃない。人が決めることだよ。」
「フフッそうか。…なぁ、最後に聞かせてくれないか。…イヴは、どんな様子だった?」
「…貴方のことを話しているとき、とても幸せそうで、想い続けていましたよ。貴方のことを。」
「そうか。……それを聞けただけで幸せだ。俺の方からも言っておいてくれ。お前だけを、愛していると。」
「もちろんです。……じゃあ、行こうか、アリス。」
「あ、待て、お礼といってはなんだが、お前に忠告しておく。"絶対に後ろを振り向くな。"何があっても、前だけを見続けろ。」
「はい!」
「後ろを向いたとき、全てを失うことになる。帰り道は気をつけろよ。じゃ、お幸せにな。お二人さん。」
「…ありがとうございます!」

234:death/anima ~sequel~
10/04/19 03:30:33 1lSc7rh2
  そして、僕とアリスは広間を後にした。
「……人が決めること、か。選ばれただけはあるなぁ……なあイヴ、お前は俺を許してくれるか?お前を殺した…俺を。」

  塔の入り口前―
「あの…蒼人さん、一つだけ、私からも忠告が…」
「何?」
「私は、この塔から出たら、闇で見えなくなります。ですから、そうなってしまっても、振り向かないでください。」
「わかった。何があっても、絶対に振り向かない。アダムにも言われたことだしね。」
「私、蒼人さんのこと、信じてます。だから、頑張って…」
    ギィ……
  そして、塔から出た。

  塔を出てからというもの、闇は寒気がするほど静かだった。
  アリスの気配も感じられない。けど、それは闇のせいで消えているだけだと、自分に言い聞かせた。
  そして、リボンを見ながら、ただ前へ前へと歩く。
  ただ前へ、ひたすら足を前進させる。
  行きより長く感じるが、それでも、一歩一歩進んでいく。
  そのときだった。
  光だ。光が見えてきた。
  僕は安堵しつつ、それでも警戒を怠らずに確実に進んでいく。
「もう少し…もう少しで、アリスと…」
  そのときだった。
「嫌です。外に出たくありません。」
  それは紛れも無くアリスの声だった。聞き間違えるはずが無い。
  そして僕は思わず返事をしてしまった。
「嫌って…どうしてさ?」
  後ろを向くことを必死に堪えたが、そのせいで足が止まってしまった。
「どうして?それはこちらの台詞です。貴方のほうこそどうして闇から出ようなんて思うのですか?」
「それは…君と、幸せになる為に…」
「幸せ?……ぷっ、あはははは!そんなの貴方の勝手でしょう?本音は、自分の幸せの為にそんなことを言ってるんでしょう?」
「違う…僕は、君が寂しいと思って…」
「はあ?何をわかったことを言ってるんですか?誰もそんなこと言ってませんよ?そんなこと言って、どうせ私の体目当てなんですよねぇ?」
「…君がしたくないんだったら、しなくていい。ただ傍にいてくれるだけで、僕は幸せだ。」
「反吐が出ます。誰が貴方みたいな下衆の傍にいるものですか。」
「…そう。」
  そして、目の前にアリスが現れた。
「私の幸せを本当に願っているのでしたら、私を今すぐ塔へ連れて行きなさい。」
「それが、君の幸せ…?」
「ええ、そうですとも。私、早くアダム様のところに行きたいの。だからさっさとしなさい。」
「どうして……?」
「これだけ言ってもわからないんですかぁ?私は早くアダム様に 抱 か れ た い の。あんたみたいな早漏、タイプじゃないのよ。」
「アダム様は、私を激しく愛してくれるの。そして何回もイかされちゃたなぁ……やだ、想像したら濡れてきちゃったぁ…」
「…あんた、もしかして今の私の話聞いて興奮してるの?これだから早漏は困っちゃうのよねぇ…」
「ねぇ、いい加減私をアダム様のところに連れて行きなさい。聞いてるの?」
「…は……ない…」
「は?何言ってるんですか?もっとはっきり言いなさいよ童貞。あんたの初体験なんて所詮妄想でオナニーしただけなんだから。」
「君はアリスじゃない、と言ったんだ。」
「ぷっ、あんた頭おかしいんじゃない?私はアリスよ。あんたに否定されるいわれなんてないわ。」
「じゃあ、そのツインテールはなんだ?」
「ツインテールがなによ。これは私が好きでしてるんですけど。はぁ、いいからさっさと…」
「アリスのリボンは今腕に巻いている。だから今髪を結んでいるお前は偽者だ!失せろ!!」
「よくわかったわね。そうよ。私は偽者よ。だけどいいのかなぁ~そんなこと言って。」
「どういう意味だよ。」
「それ、本物に言ってるのと同じよ。」

235:名無しさん@ピンキー
10/04/19 03:37:39 1lSc7rh2
以上前編でしたm(_ _)m
注意書きの名前がピンキーじゃないのは無視してください。特に意図はありません。
最後文字だらけですみません;
見にくいと思われますがご容赦の程を><

後編はエロ有+…な展開が!!早めに投稿致します。現在鋭意製作中!

236:名無しさん@ピンキー
10/04/19 20:25:02 bY0unK4C
GJ!
設定も興味深いが初体験がオナニーだったというのが気になりまくるw
アリスが現れたときは実体じゃなかったっけ。読み直すか
後編も楽しみにしてるよ

237:名無しさん@ピンキー
10/05/05 01:38:22 U/TH1hoU


238:名無しさん@ピンキー
10/05/19 19:08:34 SMJhyIxz
後編に期待

239:名無しさん@ピンキー
10/05/24 14:45:10 G+uLMv9V
保守


240:名無しさん@ピンキー
10/06/09 12:46:47 LbQg3ciC


241:名無しさん@ピンキー
10/06/28 15:37:41 Q1JJ5XWj
保守

242:名無しさん@ピンキー
10/07/12 23:18:50 EnGNkgTZ
保守

243:名無しさん@ピンキー
10/07/18 02:19:12 Pme5nRy7
保守。俺もなんかやってみっかな…

244:名無しさん@ピンキー
10/07/18 21:46:14 9oSVPlN8
楽しみだな!

245:名無しさん@ピンキー
10/08/01 03:25:49 1J173zXX
ほす

246:名無しさん@ピンキー
10/08/20 21:14:55 0UnjIPNq

                 ___           ,.へ
           __    i´   ヽ      //:::`、
          〈 o>''" ''o ., ` ‐、/,.へ、 :::::ヽ
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          7  ハ、 ハハ i   ',ィ´      ',  ::::i
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             i 人 r 、"/,.ィ ハハ.        ! ::::,'  保守しますわ
           ,..,_ ィ>'i'`゙iヽ/  `ゝ、       /.:::/
          /´ Y 」, `i V  /"  Y      〈 :::〈
        /,`7λ_,>'、,_ ,. -ゝ.,  _'ゝ_    ).::ノ
        /, イ '´ ∠'"ゝrュ二 ,.レヽ ` 、ヽ、 〈r"
.      //  !_,.ィ´/    ´ `"ー'゙  \ \ ヽ-、
    //   ,. '"  '  / /.       \ ヽ'  `ヽ、
. //   <      /   .i          ヽ ヽ  /
<,/     rノ     /`ー´`l          ハ、__l i
      /'ヽ___,,..,,_」     .!     .i⌒ヽ、,/     ',
    ./              l,.- 、_,. ┘          〉
    ヽ,                        /
.     `ヽ、,. -、                __/
          ヽ.,               /´

247:名無しさん@ピンキー
10/08/22 20:11:57 WsffPang
可憐だ

248:名無しさん@ピンキー
10/09/14 18:03:45 V2pGSyZ8
>>743
何で聴ける?

249:名無しさん@ピンキー
10/09/14 18:04:41 V2pGSyZ8
>>248
誤爆した

250:名無しさん@ピンキー
10/09/22 01:47:12 e83UGKnK
ふつくしい…

251:名無しさん@ピンキー
10/10/09 22:55:35 zpm7TQMG
            Ψ
            | ハ_ハ 
         /l`('(゚∀゚∩/l\ 
         ⌒⌒|ヽ  〈 ⌒⌒
            | ヽヽ_)→

252:桂木 桂馬ψ ◆FLAGMDXuX2
10/10/10 05:56:35 96IjUIXr BE:4098341489-2BP(1092)
@Reply:>>246
素晴らしい出来ですね。
死に神など、落とし神モードで落としてみせる。
デスノートなんかクソゲーだ!

253:ほしゅ
10/10/14 22:51:24 g9D1PQ50

       /ゝ
    /⌒/" 、⌒ヽ
   | ::::::::○::;;;::○::;| /ー- 、
   ヽ ,,:::、WWW;//==ヽ i
   /,~'''-::(,,゚Д゚)./.   |/
  / :::   ..::::つO
  "''-;,,i    ::::,,/ ヽ
     "''---''''/"''~


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