死神っ娘萌えat EROPARO
死神っ娘萌え - 暇つぶし2ch65:名無しさん@ピンキー
09/01/10 01:14:57 gP/GYIgN
「なんで人間なんか、に」
 羽織っている黒の映えるローブを必死に下に伸ばしながら死神娘が呟く。
 傍らの男は街道で“出て来い”と手を差し伸べるが、まだモジモジしている。
 前が見えているぞ、と語りかけるときゃっと死神とは思えぬ可愛い悲鳴が上がった。
 死神娘の手がローブの下端を離し、慌てて前を閉ざすように伸びる。
 黒のローブ下端が危険な光景を描くのを男は好色的な目で見ていた。
「ゆ、許して……」
「まだまだこれからじゃないか」
 男のやらしい笑みが、死神娘の表情が更に恥らいと絶望の色を濃くする。
 ここから、男は情報を得る為に推測する。全ては、脅迫の為に。
 このローブの大きさが自由自在ではないのは明らかだろう。
 そして物を自由自在に出せるなら大きめのローブを取り出せばいい。
 ここから、どうやら出せる物にはなんらかの制限があることだ。
 思ったより死神の力は絶対的な物ではないように男は感じた。
「……」
 死神娘の一歩がまだ街道に届かない。
 ネオンの光輝き、街頭の照らす明るい街並に踏み入れる勇気がまだないのだろう。
 人通りは少ないとはいえ、こんな格好ではすぐに人目が付くのは容易に想像できる。
 やれやれ、とため息と同時に死神娘に近づいて―
「きゃっ」
 ―無理やり両手を引っ張った。
 死神娘がパニックに囚われ急いで路地に戻ろうとするが、男が手を離さない限り戻れない。
 手がピンと伸びて引っ張られてからようやくその事に気付いて男の周りを右往左往する。
 逃げる場所を探しているのか、単に気恥ずかしさに耐えられないのだろう。
 黒いローブは死神娘が暴れている原因で既に前がはだけ、露出度が増していた。
「ッ! 離して」
 慌てて隠そうとするも、死神娘の両手は男が握っている。
 死神娘は男の手前に位置していて、前がはだけようと大半は脅迫者の視界以外には入らない。
 だが、万が一見られたら、という想いが死神娘の羞恥心を煽る。
 男はまだ手を離さない。手を外させようと暴れる死神娘の肩が黒いローブを拒絶し始めた。
 ローブが肩を抜ける。死神娘の涙がこぼれると同時に、男が手を離した。
 慌てて死神娘が涙を堪えながら服装を整える。
「これからは俺が手綱を引かなくても歩けるな?」
(周りは人間ばかりで死神から見れば人形に過ぎない……恥ずかしく、ない……恥ずかしく、ない)
 死神娘には再び泣きそうな表情を堪えながら頷くしかなかった。

と妄想を広げるのはいいが、技術が妄想に追いつかないから困る。


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