08/12/13 17:58:58 F0fhE8aQ
二限目終了後、梅組教室。「一日奴隷券、ですかぁ…」「オゲちゃんあんまりまじまじ見んなよ?俺に惚れちまうだろ!?」
「葵姉、何故私に売らなかった。これなら良い値で買ったものを」
「クククいい女は数字の列だけで物を決めないの。この守銭奴」
「喜美ちゃんだから褒めないで―!」
「オゲちゃん褒めてねぇ褒めてねぇ」
「話を戻しますと、例の券は現在使用中と。……それ、意味ありますの?」
「意味ならあるわよ?―何時もよりジュース買ってくるの一分早いもの」
「…他には?」
「…フフフ秘密って大人のたしなみ…!」
「どうせ喜美のことだから、まだ何もしてないんでしょ?こう見えても結構考え無しで動くし」
「いや浅間、そーでもねえぞ?―今朝は姉ちゃん好みの飯作らされたし、起きたくねえから運べってリビングまで運ばされたし、おまけに着替えまで手伝わされたし」
「「「「着替え―?!」」」」
「だって面倒じゃない。私としてはパジャマで来ても良かったわよ。フフフ授業なんて子守唄…!」
「いや喜美、ちょっとこっちこっち」
「?何よミコズドン。ズトンミコ?―ククク選ぶ権利をあげるわ。どっちがいい?」
「この際その訳の解らないアダ名は無視するとして、本当なんですの?!」
「何が?」
「その…総長に…着替えを…」
「フフフ羨ましい?でも特権だから譲れないわ。―ねえ愚弟?この貧乳犬あんたに着替え手伝わせたって事くらいで真っ赤になってるわよ」
「ああ?どうしたネイト、お前まで俺の事好きか?!そうかそうかよしよしよし―」
「この……お馬鹿―!」
「へぶっ…――!!」
「……ハイディ、修理代上乗せしておけ。壁五枚分に迷惑料金込みでな」
「シロジロもどさくさ紛れで利害計算やめようよ。会費で落ちるの?それ」
「智ちゃん大丈夫、ちゃんと請求先名義は武蔵王にしてるから」
「フフフヒゲ王涙目ね、愉快愉快。…で、何の話だったかしら」
「確か喜美殿が総長に着替えを…という辺りで御座ったか?」
「あら居たの根暗忍者。やあねえ遂に存在感まで消しちゃう秘技体得しちゃった訳?クククそのまま消えとけばよかったのに」
「うわ酷!折角真面目に話に参じようと思っていたのに…!」
「お、ハンゾーじゃねえか。やっぱ昨日は振られたか?だよなあ今時薔薇の起き逃げはねえって。俺だったら即焼却炉行きだもん、なあ?」
「あ、土遁した」
「フフフ愚弟、いい追撃ね、グレイト!」
「よくわかんねえけど当たり前だろ姉ちゃん!俺と姉ちゃんは昔からツーカーだぜ?!たまに妨害電波で俺だけ姉ちゃんの意図掴めねえけど!」
「それこそ当たり前じゃない愚弟。ミステリアスな所もあっていい女って言うのよ?それと愚弟、次の命令ね」
「何だよ姉ちゃんまだあったのか?!うわあ大人の女って欲深ぇ…!いいとこねえけど流石だな姉ちゃん!」
「フフフ愚弟、今日の私の宿題やっときなさい」
「「「「うわ実質的に汚ねえ―!!」」」」
「ククク奴隷に拒否権無し!―あら?次体育じゃない。準備しないと暴力教師に置いてかれるわね」
「そうでした!皆急いで準備を―総長?」
「ああ、次の時限は俺居ねぇから。総長会議みてえなもんやるらしいけど、途中まで聞いたら抜け出してくる。で、授業に復帰して寝てる」
「「「受けろよ授業!!」」」
「っと、ツッコむのもこのくらいで。では総長、一応お気をつけて。―今日こそ撃墜しましょう、皆」
「「「応!」」」
「?…宿題の間に紙…メモか?何…」
"命令・放課後、教室に残ってなさい"