膜符「東方シリーズスレッド91ネチョ」 at EROPARO
膜符「東方シリーズスレッド91ネチョ」 - 暇つぶし2ch5:名無しさん@ピンキー
08/10/19 14:31:57 RicUdVux
「からだ…が、うごかない」

素直に、疑問が口をついて出てきた。喉が渇いているのか空っ風のように乾いた声で私もつぶやく。
霊夢と別れた私は、自棄になりながら咲夜さんと飲みに行った。そしてどうやら飲みすぎたらしい。
今はベッドの上、布団の中…肩までかけてもらっている布団の下で、もごもごと動く身体になにか異変がある。

「早苗、聞いて欲しい事があるんだけど。」

現状の把握ができずうろたえる私には構わず、咲夜さんはひどく冷静な声で話しかけてくる。

「なに…?ど…したの?わたし、からだがかたまってる」
「ええ。私が固めたの。」

相変わらず髪をなでながら言う咲夜さん。
どうして髪を撫でたりするの?
恋人にするような甘さを含んだその手が不思議でならない。

「かためた?」
「そう。早苗を逃がさないように。」

くすくすと笑いながら、さらさら髪に触れていた指で、髪を耳にかけながら咲夜さんが言う。

「にげる…?」

言葉の意味がよくわからなくて質問を続ける私の、露になった耳たぶに口を寄せながら咲夜さんが囁く。

「私はね、早苗のこと、好きだったのよ。」

ますます言葉の意味が分からない。好きとはどういうことだろう。
咲夜さんの事は頼りになるお姉ちゃんみたいに見ていた。
その咲夜さんが、見たことの無い目の色をして私に囁く。
笑っていない真剣さ、けど微笑んでいる?

「早苗のこと、諦めようと思ったんだけど、そんなタイミングで別れるなんて最後のチャンスだと思って。」

霊夢から「重い」と言われこっぴどく振られたのはつい1週間前。
依存しがちな癖が最後まで治らず、来るべきして来た終わりだった。

「…なに、いってるかよくわかりません。」
「好きよ、早苗。私は早苗を、ずっとずっと女として見ていたってこと。」

咲夜さんの指が私の顎に触れ、親指が唇の輪郭をなぞる。

―ぞくっ 

全身が粟立つ感覚に身体が震えた。

「……わからないです…。咲夜さん、には美鈴さんがいるじゃないですか…。」
「別れたわ。本当に欲しいものを手に入れるって決めたからね。」
「えっ…?」

そう言いながら、私にかけられていた布団に手を伸ばす。

―ぞくんっ

相変わらず動かない重たい身体。感覚が少し戻ってきている。
固められている感触、何か…細い何か…咲夜さんが私の顔を見ている。
めくられつつある布団の下、自分の胸が見えた瞬間に心臓がどくんとはねた。

(省略されました…>>1乙)


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