08/10/22 21:53:37 Dtyt7lJD
流れなんか無視して妄想投下
気づいた時には背中をしたたかに床へ打ち付けていて、何が起きたのかを理解するまで暫く時間がかかった。
じんじんと痺れるような痛みに呻きながら、腿のあたりに跨る人物を見上げる。
部屋に入ってくるや否や出会い頭に結構な乱暴を働いてくれた癖に、悪びれた様子が全く見られない無邪気な笑顔とかち合った。
「……悪ふざけが過ぎますよ、こいし」
「あれ、痛かった?」
ごめんね、と可愛らしく首を傾げながら紡がれる謝罪は果たして心からのものなのか。
随分と前にこの子の心は読めなくなってしまったから、知るところではない。
……まあどうせ誠心誠意のそれではないのだろうけど。
「それと、室内では帽子を」
「取りなさい。でしょ?……えへへ、脱がせて?」
「……はあ」
こうやって私に媚びるのに最もふさわしい甘えた声をちゃんと把握しているのだから、弱い。
結局姉という種族は妹が可愛くて仕方ないもので、駄目だと思ってもつい甘やかしてしまう。妹が甘え方を計算しているのなら尚更だ。
小さくため息をつきながら、柔らかな髪を押さえつけている帽子に手を伸ばす。
と、指先が帽子のつばに触れる前に満面の笑みで指を絡めとられた。
「なんですか?」
「んー、なんだと思う?」
「……わかりませんよ、こいしが考えてる事なんて」
「だめ」
「っ!」
小さな舌が絡めた指の股をぺろりとひと嘗めする。一瞬無様に体が強張ったのは気取られなかっただろうか。
「ちゃんと考えて、当ててみて?……ね、お姉ちゃん」
何が言いたいかってこのスレ古明地姉妹成分が足りてないと思うんだ
と言うわけで誰か姉を無意識に翻弄する妹と満更でもない姉をですね