08/10/30 02:15:03 sUTmmiLS
「も、もう……許して……許してください……」
自慰行為を覗かれるだけでも恥ずかしいと言うのに、ヴィーットリオはシエスタが泣き出すまでその手を緩めなかった。
「貴族は……始祖の信徒はこのような真似いたしませんよ」
「ガンダールヴも今は貴族でしたよね?」
些細な棘が、胸の奥にずっと残る。
「この様な行為に耽る貴女は、彼に相応しいのですか?」
「聖女のこの様な様を見たことは有りますか?
平民というのはこれだから度し難いですね」
サイトに相応しくないといわれるのが、彼女には何より辛かった。
実際は頻繁に行っているわけでなくとも、魔法の力で立て続けに見せられると自分がずっとこんな行為のためにこの部屋に居るのだと、
サイトの為などという言葉は、気持ちよくなるための言い訳に過ぎないと、
繰り返し語られるヴィットーリオの言葉で誘導されていく。
そして……ソレが、どんなに罪深く、そんな自分がサイトの側に釣り合わないのか講釈を受けた後でヴィーットリオは尋ねた。
『ガンダールヴに見せて差し上げてかまいませんか?』
と
―何でもするから、それだけは許してください。
その言葉が、彼女の地獄の始まりだった。