【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合35at EROPARO【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合35 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト151:我が家はメイドお断り ◆wp2/NZ6lZg 08/10/24 17:38:58 p7pkDBs8 才人の言葉を聞きながら、段々とルイズは頷くしかできなくなってしまった。 ルイズが思っている以上に、才人はルイズの考えを理解してくれているらしい。ルイズの気持ちを尊重しながら、物事を考えてくれているらしい。それがわかったからだ。 一方でルイズは思った。 そんな才人に、自分は釣りあうだけのものを返せているだろうか……、と。 自分がどれだけ、才人のことを大切に思っているか……。 そのことを、ルイズはまだはっきりと、才人に言葉で伝えてはいない。 今回のガリア行きだって本音では、才人に行って欲しくはないのだ。 ようやく苦労して二人きりになれたのに。 それなのに一ヶ月も離ればなれなんて、とても耐えられそうにない。 ましてや、あの二人が一緒とあっては。 アンリエッタ。そしてシエスタ。 過去に才人と、一方ならぬ経緯のあった二人である。 それだけじゃない。タバサやティファニアも同行するという。 才人を信じていないわけじゃない。でも……。 ああ、そうじゃない。ルイズは必死に首を振った。 違う。ヤキモチを妬きたいわけじゃない。 いかに自分が才人を好きか、まずそれを伝えなければ……。 ルイズはそのことを、ギーシュ達が帰った後で、ずっと考え続けていたのだった。 告げるとしたら、今というタイミングをおいて他にない。 「……ルイズ?」 黙りこんだルイズを、才人が心配そうに見た。 ルイズは勇気を振り絞って、口を開いた。 「あ、あのね、サイト」 「ん、どした」 ルイズは言いづらそうに、もごもごと言葉を紡いだ。 「あのね、サイト。私ね、ほ、本当はその……」 ようやくそこまで言って、ルイズは急に言葉を飲みこんだ。 気づいたからだ。 “本当はサイトにそばにいてもらいたい。” もしそう言ってしまえば、 今度こそ才人はガリア行きを止めてしまうかもしれない。 しかしそれは、自分の求める結果とは違う。 どうしていいかわからず、ルイズは唇を噛んで下を向いてしまった。 「なんだよ。言いたいことがあるなら言えよ。明後日にはいなくなっちゃうんだぞ?」 けれども、ルイズは続く言葉を見つけられず、黙りこくるばかり。 しばらくの沈黙の後で、才人はゆっくりと俯いているルイズの頬に手を伸ばすと、そのまま顔を近づけてきた。唇が重なる。 同時に、ルイズの中に才人の“記憶”が流れ込んでくる……。 最近は才人も注意を払っているのか、ルイズが怒りを感じるような場面は、ほとんどなくなっていた。 今流れこんで来ているのは、今日の夕方、ルイズが才人を出迎えたシーンだ。 妄想の中の才人は、メイド姿のルイズに対して、実際にあったことよりも、さらに先を求めてくる。 え、え、え、ちょっと! やだみんな見てるじゃない! 才人から本物のキスを受けながら、一方で、頭の中で繰り広げられているイメージに、ルイズの体がかっと熱くなった。ぷるぷると震える。 や、ちょっと、そんなコト、やめ、無理、イヤって、言ってる、のにっ! やだぁ! びくびくんと跳ねて、ルイズは才人を突き飛ばし、その唇から逃れた。 ぜえぜえと真っ赤な顔で息を荒げている、そんなルイズを見ながら、 「ってお前、今度は何見たんだよ」 才人は呆れたように言う。するとルイズは真っ赤な顔でう~と唸り、ぽかぽかと才人の胸を殴り始める。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch