【大場つぐみ】バクマン。でエロパロ【小畑健】at EROPARO
【大場つぐみ】バクマン。でエロパロ【小畑健】 - 暇つぶし2ch300:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:15:01 J34OsNW/
福田×蒼樹嬢の続きです導入部が長くなってしまい今回もエロなしです
嫌な方はスルーでお願いします



あれから数日後、約束の日になった。結局、互いの原稿の締切もあり、早めに会う事にしたのだ。


「動物園…ねぇ…」
駐輪場にバイクを止めて、チケットを購入すると園内に目をやる。
正直意外だった…なにせ彼女は東大に通う程の高学歴のお嬢様だ。こういう場所で会うというのは想定外だった。
「蒼樹嬢も女の子だった…て事か」
園内に入り待ち合わせ場所に向かうと、そこにはすでに彼女が立っていた。柵の向こうの動物を見ていて、こちらには気がついていない。
「悪い!待たせちまったな」
蒼樹嬢に向けて声を掛けると、俺に気がついた彼女がこちらに振り向いた。
「福田さん!!」
「!?」
振り返るその姿があまりにも可愛く、正に少女漫画のヒロインのような笑顔だった。
「あ…悪いな少し遅れちまったか?」
「時間ピッタリですよ。こちらこそ…急に『デートして下さい』なんてワガママを言ってスミマセン」
園内の時計を見ながら謝る俺に、蒼樹嬢は首を振って答える。つーか、改めてデートって言われると緊張するんだが…。


301:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:18:45 J34OsNW/
「ま…まぁ動物園ってのは意外だったけどな…アンタなら美術館とか行きそうに見えるし」
「ふふ…そうですか?私…落ち込んだりするとよくここに来るんです」
そう言いながら、彼女は柔らかい笑顔でもう一度柵の方に目をやる。
「そういえば以前は偶然高木さんとここで会いました」
「高木って…亜城木君?」
チクッ
「はい…中井さんの件で落ち込んでいた時に…」
チクンッ
「その時、私涙が止まらなくて高木さんに抱きついてしまって…」
何で…
「そしたら高木さんの彼女さん…今は奥さんですね…ともお会いして…」
今…
「私と高木さんの事を誤解させてしまって…」
そんな事を言うんだ…。
「その時高木さんが香耶さんにプロ…」
「蒼樹嬢…亜城木君…いや高木君が好きなのか!?」
「ポーズを…って…え?」
俺の剣幕に蒼樹嬢が驚きの表情を見せる。いきなり声を荒げたんだ当然だ。だが我慢できなかった。
「蒼樹嬢…俺とデートしたいって言いながら高木君への恋愛相談をしろって言ってるのか?」
「福田さん…何を…」
俺はそのまま動物園の出口に向けて歩みを始める。
「福田さん!!」
俺の後を蒼樹嬢が追いかけてくるが、知らねぇ。何が「高木さん」だ…。亜城木君との恋愛話がしたかっただけなんじゃねーか。
「待って下さい!福田さん!!」
蒼樹嬢が俺の腕を掴み大声を出す。
「離せよ!高木君は結婚したのに未練があって俺に相談しに来たんだろ」
「ち…違います!」
「違わねーだろ!ここでそんな話するって事は!!」
「…!?」
再び強い剣幕で言う俺に蒼樹嬢は一瞬怯んだが、更にきつく腕を掴んでくる。
「離せよ」
「ちゃんと話しを聞いてくれるまで離しません」


302:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:23:26 J34OsNW/
「…福田さん…ヤキモチ…ですか?」
「!?」
図星だ…おずおずと呟く蒼樹嬢の言葉に俺は顔が赤くなるのが分かった。
「そうだよ!!ヤキモチだよ!!俺はアンタが好きだ!!だから他の男の話をされて腹が立ったんだよ」
蒼樹嬢の一言に俺は半ばやけっぱちで告白していた。
あぁ…もうこうなったらヤケだ!!福田組も蒼樹嬢の指導もどうにでもなれだ!!そう心の中で叫んでいた。

ギュッ

という音と共に柔らかな感触が胸に当たっていた。驚いて自分の胸に目をやると蒼樹嬢が俺に抱きついていた。
「な…なんで…」
抱きついてきた蒼樹嬢に動揺してしまう。そんな俺を見つめてくる蒼樹嬢。の視線が重なる。
「福田さんは大きな勘違いをしています!」
「俺が何を!?」
「少し黙っていて下さい!」
蒼樹嬢にピシャリと言われて、口を閉じる。彼女はたまに頑固だ。出会った当初の蒼樹嬢が脳裏に浮かんだ。
「確かに私は高木さんに惹かれていましたが今は純粋にお二人の幸せを願っています」
「…ああ」
真剣な目で話す彼女に頷く。するとフワッと笑顔になった。やべえ反則だ…。流石は少女漫画(自分の中でだが)のヒロインだ。
「福田さんは鈍感すぎます…私が勇気を出してデートに誘ったのに見当違いな事を言い出すし…」
「…」
無言で息を飲む…。つまりそれって…。
「私は福田さんが好きです」
その言葉にポカンと口を開けたまま蒼樹嬢を見る。落ち着いてきた顔色がまた真っ赤になるのがわかった。
彼女も顔が真っ赤だった。俺達は少しの間、無言だったが蒼樹嬢が抱きついてくる感触がこの告白を真実だと告げていた。
「俺も好きだ!!」
言い終わると蒼樹嬢を思い切り抱きしめる。彼女は一瞬驚いていたが、すぐに笑顔で俺の胸に顔をうずめてきた。



「…福田さん…」
「何だ?」
幸せを感じて蒼樹嬢を抱きしめていると、彼女がポツリと呟いた。
「恥ずかしいので動物園を出ませんか?」
周囲を見渡すと野次馬が俺達の様子を見ていた。俺達は恥ずかしさのあまり逃げるように動物園を去ったのだった。


303:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:29:25 J34OsNW/
以上です。スミマセン。

304:名無しさん@ピンキー
10/12/04 04:51:39 m3Z4RHz+
亜豆妹が最高寝取る話お願いします

305:名無しさん@ピンキー
10/12/04 20:37:08 Rv0nBGBQ
>>300
GJ!!!!
何て可愛いヤツらだ。
エロも期待してる

306:名無しさん@ピンキー
10/12/04 23:15:16 1QQOBmqI
>>300
GJ!!

307:名無しさん@ピンキー
10/12/08 18:24:23 VAxWkm8z
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´


308:名無しさん@ピンキー
10/12/09 23:15:50 MtCUtf7g
投下乙ー

平丸→青木って公式なのにここ以外でも全然見ないな
結構好きなんだけど

309:名無しさん@ピンキー
10/12/12 09:48:28 /GmY7uka
平丸→蒼樹は原作でもう満腹になってるからなあ

310:名無しさん@ピンキー
10/12/12 12:00:55 N3Sy31mC
そんなことないよ
その二人好きだから書いてるなら投下して欲しい

311:名無しさん@ピンキー
10/12/13 18:12:12 Yviu32Lh
シュージン「同人誌、書いてみるか?コミケで販売するんだ!」
サイコー「あぁ、いいよ!漫画家が同人誌を作るっていうのも珍しくないし。」
ファンサービスとかそういう面でいいんだろうなと勝手に考えていた。
数日後、シュージンがもってきたネームを見て鼻血出た!
サイコー「ちょ、ちょっとかけないよ!!!エロシーンあるじゃないかぁ!!!」
シュージン「そりゃそうさ!同人誌だし、こっちのほうが売れるだろう。」
サイコー「で、でも俺は結婚するまで童貞の約束したから・・・他人のエッチも見たことないし」
だがシュージンは見吉を読んできて目の前でヤリはじめた。
シュージン「チ○コが爆発する!見吉のマン○で! 爆マン!バクマン!」
だがサイコーが鼻血で原稿をだめにしてしまい発売できませんでした。終わり。
というプロットを書いて力尽きた。あぁ、くだらねえw

312:名無しさん@ピンキー
10/12/19 23:39:11 DGmRUsj9
嫌いじゃないw

313:名無しさん@ピンキー
10/12/20 17:41:05 0slu19ZK
お互い初体験同士の平丸×蒼樹を誰か頼みます

314:名無しさん@ピンキー
10/12/24 14:14:27 iaTfP7di
さて平丸×蒼樹が公式になったわけだが

315:名無しさん@ピンキー
10/12/24 23:59:44 3DQNu77U
「ふ…二人っきりでお風呂! ダメなら帰ります」

「こんな真剣な平丸なんは初めて」

316:名無しさん@ピンキー
10/12/26 21:57:27 8Bglg4Ps
>>315
ww

317:名無しさん@ピンキー
10/12/29 02:45:21 8Tip95eO
保守

318:名無しさん@ピンキー
10/12/29 19:48:31 5ej11Rsm
蒼樹に平丸の服を着せろ。

もちろんシャツ無し、
生乳にサスペンダーで。

ラッコパジャマでもいい。
シッポ出せる穴があるそうじゃないか。

319:名無しさん@ピンキー
10/12/29 20:13:13 xglVtPZd
ここで岩瀬×エイジって見て何故だと思っていたけど単行本11巻見て納得
「女の子が1人で男の子の部屋にキケン~」ってエイジいいな
萌えたけどエイジ×岩瀬も岩瀬×エイジもエロが浮かばない…

320:名無しさん@ピンキー
10/12/31 15:43:56 z6dVt0CE
エイジはエロどころか欲望全般に興味なさそうだもんな
自己処理の最中になぜか岩瀬の顔が思い浮かんで…てのはどう?

321:名無しさん@ピンキー
11/01/01 21:42:52 JMCEZ2XJ
エイジがオナニーするのも想像できない自分には岩瀬×エイジは敷居が高すぎる…
Lv3位で最初の中ボス倒そうとしてホイミ覚えてなくてひのきの棒だけで
中ボスにフルボッコにされる位難しい…


「ラブフェスタ悔しいです今日から恋します!」
「ちょ…そんないきなり相手は居るのかい?」
「秋名先生です」
「ちょ…な…秋名君!?」
「最近一人で毎日来てくれますし僕も『女の子が男の部屋に来るのはキケン』と伝えてあります」
「いや…恋するのとキケンは違うんじゃ…」
「秋名先生に僕の童貞貰ってもらいます!永遠の少年ですから」
「ダメー!!双方の合意なしはダメー!!しかも永遠の少年なら尚更ダメー!!」


こんな感じしか浮かばない…

322:名無しさん@ピンキー
11/01/02 00:56:52 a+6nZUO4
なかなか難易度高そうだが
ここはぜひとも平丸蒼樹を見てみたい

323:名無しさん@ピンキー
11/01/03 21:28:07 6kX7bunL
>>319
服部さんとの打ち合わせに着てたみたいなミニで仕掛けても
無関心なエイジに業を煮やした岩瀬が
原稿執筆中のエイジの足元に潜り込み股間を触って…とかは?
自分が読んでみたいエイジ×岩瀬シチュ

324:名無しさん@ピンキー
11/01/04 00:04:55 eL6nKkIx
>>313
平丸は童貞ではないと思う、完全に憶測だが

325:名無しさん@ピンキー
11/01/04 04:47:05 viZXZx3h
年齢的に童貞じゃなさそうだがあの緊張っぷりは童貞くさい

326:名無しさん@ピンキー
11/01/04 05:31:38 JOpkooxU
素人童貞でいいよ

327:名無しさん@ピンキー
11/01/04 09:44:07 C5+AL48l
平丸の経験値がわからんならいろんなパターンで皆がSS書けばいいじゃまいか
パロだから原作弄って蒼樹が非処女設定のSSでもいいし
ただそれは中井か石沢絡みの一回で今は消したい過去であり男性不信にはかわらない
で嘘の付けない蒼樹にそれを告白された平丸はどうするか…っていう

328:名無しさん@ピンキー
11/01/04 20:59:54 YkDdARI4
>>327
なんか勇気づけられた。
職人様待ちの初心者だからSSなんて書いたことないけど
ガンガってみる。
もし出来たら投下するお。
下手くそでもプギャー(^д^)9mしないでほしい

329:名無しさん@ピンキー
11/01/04 22:08:38 pWuSvzS8
平丸、たとえ美人でも「年上は駄目です」って言ってたから
過去に女の先輩や上司に玩具にされた経験とかありそう

330:名無しさん@ピンキー
11/01/04 23:05:53 eL6nKkIx
さすがにそこは単なる好みじゃなかろうかw

331:328
11/01/07 02:24:54 BXhGpqY9
職人様待ちの初心者が、スレの活性化を願い
人生初SSを投下します。
平丸×蒼樹 初夜です。
稚拙ですがお手柔らかにお願いします

332:平丸×蒼樹 1
11/01/07 02:25:52 BXhGpqY9
平丸さんからの告白をOKしたあの日から数ヶ月――
お互いに新連載が始まり忙しい日々を送りながらも
平丸さんと私の交際は順調に続いていた。


「とても良かったですね」
「ええ、レイトショーでしか上映されてないなんて勿体ないくらい」
「遅くなってしまいましたね」
「大丈夫ですよ。この映画見たいって言ったのは私なんですから」
平丸さんの車に乗り、私のマンションに向かう。
平丸さんは、夜のデートはあまり遅い時間にならないよう気遣ってくれている。
私が冷えないようにと、いつも助手席に準備されているラッコ柄のブランケット。
彼の優しさに、逢う度にどんどん好きになっていく。
「明日は予定空いてますか?」
「はい。今週の原稿は今日終わりましたので」
「偶然ですね。僕もです」
いつも担当の吉田さんから逃げながら毎週ギリギリに入稿するという平丸さんには珍しい。
そんなことを考えていると
信号待ち中の平丸さんの右手が私の手に重ねられた。
「ホテルの部屋をとっているんですけど、よかったら泊まりに行きませんか?」
平丸さんが私をまっすぐに見つめながら言った。
恋人と二人でホテルに――この意味がわからないほど、私もこどもではない。
大人の交際なのだから、おかしなことではないけれど…。
私が返事を迷っていると、平丸さんの手が汗ばんできた。
「すみません、変なこと言って。驚かせてしまって」
信号が青に変わり平丸さんの視線は前方に戻った。
思えば手を繋ぐのもあの日以来だ。
このひとは、私との関係をゆっくりと進めてくれた。
今度は私が、平丸さんに応える番だ――
私は彼の手を握り返した。温かい、大きな優しい手。
「いいですよ。行きましょう」
平丸さんは、私の答えに一瞬意外そうな顔をしたけれど、そのあと安心したような表情で
「ありがとうございます」
と言った。

333:平丸×蒼樹 2
11/01/07 02:27:01 BXhGpqY9
着いたのは、映画に出てきそうな夜景が美しい高級ホテルの一室。
お互いにシャワーを浴びたあとルームサービスの紅茶を味わい、映画の話しをしていたらもう深夜になっていた。
ふと、会話が途切れ目が合った。
「そろそろ、寝ましょうか」
しばらく見つめ合ったあと平丸さんが言った。
この広い部屋には、ベッドは今私達が腰掛けているこの大きなものひとつしかない。
「優梨子さん…好きです」
平丸さんは、私を抱き寄せて囁いた。そのままベッドに優しく押し倒される。
「あの、私、こういうこと初めてで。どうしたらいいのか…」
「優梨子さん…」
今までで一番真剣な顔が、近付いてくる。
私は目を閉じて身を任せた。
初めてのキスは優しく、紅茶の味がした――



「いや、恥ずかしい…」
長いキスを受ける間に、いつの間にか私はショーツ一枚の姿になっていた。
思わず手で胸や足を隠してしまう。
「隠さないで下さい。とてもきれいだから」
平丸さんが私の手をとる。
「僕に任せて下さい」
囁きながら耳朶を甘噛みされた。
「あっ…」
ぞくぞくとした感覚に、自然と声が漏れる。
胸や首筋、背筋…平丸さんは温かい手のひらと長い指、舌を使って的確に私を快感に導いて行く。
上半身への愛撫を受けるうちに、自然と私の腰が揺れた。
まるで自分から下半身も触ってほしいとアピールしているようだ。
平丸さんは気付いているのか、その動きに合わせてショーツをとり払う。
彼は、そのまま私の下腹部に顔を埋め、そこを愛撫し始めた。
舌先で優しくクリトリスを刺激され、身体がビクビクと痙攣し私は初めて達した。
「優梨子さん…!」
抱き締められ、私の内股に硬いものが押し付けられる。
平丸さんの想いが伝わってくるようだ。
「きて…あなたと、ひとつになりたい…」
私は平丸さんの頬にキスをし目を閉じた。
「ちゃんと、つけて下さいね」
「もちろんです。優梨子さんを大切にしたいから」
平丸さんも裸になり、少しだけ背中を向けて、それからまた抱き締められた。
私のそこに、平丸さんが押し入ってくる。
「うっ…くぅ…」
想像以上の痛みに思わず身体に力が入り、逃げるように腰が引ける。
「大きく、息を吐いて…」
平丸さんが宥めるように声を掛けてくれる。けれども、痛みのあまり身体が強張ってしまう。
「優梨子さん、さっきここ、気持ち良かった?」
平丸さんがそう言いながらクリトリスを指の腹で優しく押し潰して愛撫を始めると
快感に身体の力が抜けていき、私と彼は隙間無くひとつになった。平丸さんが私にキスをして、ゆっくりと動きだした。
異物感は、次第に快感に変わり
平丸さんの動きもだんだんと激しくなり
広い部屋に水音と肌と肌がぶつかる音が響く。
「ゆりこ、優梨子…!」
「あっ…一也さん…!」
私たちはお互いの名前を呼びながら果てた。
力強く抱き締められ、そのまま眠りについた。
愛するひとと結ばれた喜びを噛み締めながら…


334:名無しさん@ピンキー
11/01/07 02:27:50 BXhGpqY9
以上です。
職人様の作品待ってます!

335:名無しさん@ピンキー
11/01/07 10:35:11 MfK1yZPi
GJ!
327だがまさか自分の発言でSSが生まれるとは思ってなかったぜ
2人の初々しさもだが職人の初々しさにドキドキハァハァしながら読んだよ!
最後のほうとか書くの恥ずかしかったんだろうなニヤニヤ
これ平丸サイド考えたらおもしろそうだ。ギャグ的な意味で


336:名無しさん@ピンキー
11/01/07 12:27:57 7wjmqynG
GJGJ!!
二人の初々しさも平丸の誠実さもスゲーよかった!

337:名無しさん@ピンキー
11/01/08 06:06:17 uGTfZmYA
GJ

338:名無しさん@ピンキー
11/01/08 13:48:33 13CDnOCH
読むのにやたら勇気要ったww

339:名無しさん@ピンキー
11/01/08 14:05:54 EGR8lXxO
官能小説っぽくていいね!GJ

340:名無しさん@ピンキー
11/01/08 23:33:19 h4eJ1U7p
>>338
同意w

341:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:28:56 emNIQqb8


このマンガがすごい!らしいので休み中に漫喫で読んだ。1巻初登場から愛子愛。
愛子の可愛さは異常。新妻の格好よさも異常。
11巻の覗き込む愛子が、急に振り返る新妻との至近距離に、思わず身を引くシーンだけで白飯三杯いける。
そんなおいらが投下します。


※ 新妻愛子
※ 本誌未読。コミックスは11巻まで既読。曖昧記憶。適当設定。
※※ 苦手な方はスルー推奨。




【オトコノコとオンナノコ】



真っ白な面で鋭い指先が躍る。縦横に走る線。白を潰す黒。瞬く間に拡がる彼の世界。
数分で一枚。物凄い速度で完成していく物語。この部屋を訪れる度に同じ光景を見せられるが、厭きる事は無い。
厭きるどころか、ずっと見ていたいような気持ちになる。彼の才能に魅せられる自分。そんな彼に認められる自分。
『才能ある』
たったひとこと。何気無い言葉。過去に想いを寄せた二人の男性も同じ言葉を云ってくれた。
二人に求めた言葉、当然の賛辞。
『秋名さんは才能あるしできます』
たったひとこと。何気無い言葉。日に日に膨らむ私の期待。
眼前で真っ白な私が彼の色に染まっていく。
原稿を仕上げて帰宅したアシスタント。原稿を受け取り去って行った担当者。
ふたりきりの部屋に響くのは、紙面を躍るペンの音と、彼が発する効果音。
『女の子が一人で男の子の部屋にキケン、アブナイですよ』
冗談じみた彼の言葉。日に日に膨らむ私の期待。視線を指先から、横顔へとやる。
-私を見て。
漫画にしか興味が無い事は知っている。だけど、期待せずにはいられなかった。
「新妻さんは」
「はい」
そういえば、今日はまだ一度も、自分の方を見てくれない。
「キスをした事がありますか?」
「ないですケド」
相変らず、紙面を見つめたまま、自分を見ようともしない。
「私もした事がありません」
「そうですか」
気の無い返事。走り続けるペン先を引き止めるには、自分を見ない彼の気を引くには、どうすればいいのか。
「新妻さん」
「はい」
暫しの間、逡巡する。過去に想いを寄せた二人の男性。恋愛対象になれなかった自分。
「私と、キス、して、ください」
言った後でぎゅっと目を瞑る。振り向かない彼をもう見たくない。

「いいですよ」

羽根のような何かが、唇に触れた。



342:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:30:15 emNIQqb8



その言葉に振り返る。眼前には瞳を固く閉じて、小さく震える彼女。
「いいですよ」
言葉より先に身体が動いていた。
触れるだけの口付け。
その瞳はまだ閉じられたままだ。
掠めるように触れた唇は柔らかく、もう一度触れたいという欲求が湧く。
彼女の唇に、自分のそれを寄せる。あと少しのところで、彼女がぱっと目を見開いた。
「なっ!」
至近距離で見つめ合う形となり、その事に驚いた彼女がさっと身を引く。
「あ」
転ぶと思い手を伸ばすが、時すでに遅し、床に散乱した紙に足をとられた彼女は尻餅をついていた。
「大丈夫ですか?」
彼女の前にしゃがみ、その顔を覗き込む。
「・・・・・今のは、何です?」
俯いたまま、か細い声で訊ねてくる彼女に、首を傾げる。
「キスですケド?」
「・・・・・キス」
ぽつりと一言呟いて、黙り込んでしまった彼女に、ますます首を傾げてしまう。
「秋名さん?」
「・・・・・もう一度」
ぱっと顔を上げて、真剣な表情の彼女と見つめ合う。
「もう一度、してください」
「いいですよ」
自分も同じ事を思っていたので、そのまま唇を寄せる。
自分のものと同じ器官だというのに、彼女の唇は酷く柔らかい。
舐めたらどんな味がするのか、興味を覚えて舌を出す。
「え」
薄く目を閉じていた彼女が、唇を舐められた拍子に、目を瞠り声を上げた。
「ふ」
ちらりと覗いた彼女の舌先に惹かれてつい彼女の咥内に舌を捻じ込んでしまう。
生温かい咥内で彼女の舌を追えば、びくりと肩を揺らして自分から逃れようとする。
「んん」
反射的に右手を頭部に、左手を背中に添えて、そのまま自分の方へと強く引き寄せる。
抱き締められたような格好となり、彼女の動きがぴたりと止まった。
その隙に彼女の咥内を探る行為を再開して、喉の奥に引っ込んでいた舌先を探り当てる。
微かな水音と、息遣いの音が、静かな室内に響く。
彼女の唇の柔らかさや、唾液の甘さや、咥内の温かさ。それらに夢中になっていく自分。
苦しそうな彼女に気付いて、名残惜しいような気持ちで唇をはなせば、唾液が糸を引いて彼女の顎を伝った。
自分の腕の中の彼女を見下ろして、はっと息をのむ。
充血して潤んだ瞳、赤く染まる耳朶、紅潮した頬、真っ赤に腫れた唇。今迄、絡ませていた赤い肉。
真っ白だった彼女が、自分の色に染まったような錯覚を起こす。
ものたりない、と思った。
どうしようもなく気持ちが昂る。高まる欲求を堪える事が出来ない。
彼女を欲しがり膨張し硬化する陰茎に、これが性欲なのかとまるで他人事のように思う。
「女の子の前では、僕もただの男の子です」
覗き込んだ彼女の瞳に、期待と不安の色を見つけて、我知らず口角が上がる。
「『キケン、アブナイですよ』って、言いましたよね?」



343:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:31:34 emNIQqb8



覗き込んでくる彼の瞳に、雄の欲望の色を見つけて、全身が粟立つのを覚えた。
-コワイ?
理性が警鐘を鳴らす。このまま流されてはいけない。自分はそんなオンナでは無い。
『キケン、アブナイですよ』
警告。期待。不安。とろりと、自分の中の雌が涎を垂らす。
ものたりない、と思った。
感性が甘言を弄する。見て、見たい、見せたい。濡れているのがわかる。なんてはしたない。
気付いた時にはもう、紙の海に沈んでいた。
「待って下さい!」
床に押し倒され、覆い被さってくる身体を必死に押し戻そうとする。
「待てません」
即答されて、二の句が継げない。呆気にとられる自分を余所にしてシャツのボタンを全て外してしまう。
「あ、あの!」
「はい」
開けたシャツを両手で掴み、彼の視線から胸元を隠す。
「私、初めてで-」
「僕も、初めてですケド?」
初めてにしては手慣れている。漫画の天才は、性交においてもその才能を発揮するというのか。
「初めては、パークハイアットのスイートと決めていて-」
「そうですか。今度行きましょう」
最高級ホテルでもスウェットに半纏姿で、高額な宿泊費も涼しい顔でポンと出してしまうのだろう。
そこまで想像して、ふと気になった。
「・・・・・今度、が、あるんですか?」
「ないんですか?」
きょとんとした顔で訊かれても困る。質問に質問で返されても困る。
「とにかく、ここでは、いやです」
「ここでなければ、いいんですか?」
「・・・・・いやじゃ、ないです、けど?」
いやじゃない。嫌では無い。彼と関係を持つ事が嫌では無いという事は、好きだという事だろうか。
「わかりました」
不意に身体が浮く。無理な体勢に、慌てて彼にしがみ付く。
「新妻さん!」
背中と膝裏に彼の腕が回され、抱き上げられている。これは、これは所謂。
「お姫様抱っこですよ?女の子は皆、好きなんですよね?」
自分をその他大勢の世間一般の女子と同じにしないでほしい。そう思ったが黙っていた。
自分と大して身長差が無い、間違いなくインドア派の彼が、軽々と自分を抱き上げてしまうとは。
隣室は仮眠部屋だろうか。アシスタントのものと思しき布団の山を越えて、奥にあるベッドの上に下ろされる。
「あの、灯りを消して下さい」
「それでは秋名さんが見えないでしょう」
「私は見られたくないんです」
「僕は見たいんですケド?」
問答を交わす間に、服を脱がされる。下着姿の自分を、スウェット姿の彼が見下ろす。
「あ、灯りを-」
「秋名さん」
至近距離に彼の顔がある。条件反射のように目を瞑ってしまう。
「うるさいですよ」
言葉を奪うような口付け。刺激を与えられて涎を垂らして餌を待つ、私は彼の犬。なんてはしたない。



344:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:32:22 emNIQqb8



そういえば、と思う。
女の子の裸を見るのは、これが初めてだ。後学の為にじっくり観察しておこうと思うが、直ぐにどうでもよくなった。
白地に黒の小花柄が刺繍された下着を外せば、柔らかそうな乳房がふるりと揺れる。
「いっ」
片方を鷲掴みにして何度も揉み潰せば、小さな悲鳴が上がる。力の加減を間違えたのか、色白の肌に、薄紅の指の跡。
消しゴムをかけるように舌で跡をなぞる。色の濃い先端も同じ様になぞれば、存在を主張し始めるのが面白い。
ぱくりと齧り付いて先端をしゃぶったり、尖らせた舌先でぐりぐりと潰したりして、思う存分愉しむ。
最初は困惑と羞恥の声を上げていた彼女も、次第に艶のある声を上げるようになった。
胸を弄られて、感じているのか。どうせ愉しむのなら、ひとりよりふたりがいい。
もう片方も、掌で柔らかさと硬さを感じながら、触り心地を愉しみつつ弄くり回す。
彼女の胸を堪能すると、ふと、ある事に気付いた。
太腿をぴたりと合わせて、小刻みに彼女の腰が揺れている。
胸から手をはなし、両手で太腿を撫でれば、びくりと彼女が震えた。
「秋名さん」
覗き込んだ彼女の瞳に、期待と羞恥の色を見つけて、我知らず口角が上がる。
「どうしましょう?」
「え?」
太腿を撫でる掌は、腿の間を割る事は無く。もどかしいのか彼女の腰が大きく揺れた。
「どうしましょうか?」
彼女の瞳を覗き込んだまま、彼女の腿を撫でたまま、彼女の言葉を待つ。
「え・・・・・あ。・・・・・や、ぃや」
手の甲で口元を覆い、両膝を立てると、もじもじと膝を擦り合わせる。
「秋名さん?」
「ゃ、いやぁ」
人差し指と中指で陰部を下着越しに突けば、びくりと彼女が大きく震えた。
「どうしましょう?」
「そんな・・・・・言えない・・・・・だめ・・・・・」
人差し指と中指を上下に動かし撫で擦れば、白の下着の染みが拡がる。
「ふ・・・・・ぅ・・・・・新妻、さ」
陰部全体を撫でるように人差し指と中指を動かせば、くちゅくちゅと泡立つ。
「もっと・・・・・してください・・・・もっと、して」
腕で目元を隠し、手の甲で口元を覆い、両膝を立てたまま、彼女は股を開く。
「いいですよ」
下着に手を掛ければ、腰が浮く。するりと脱がして、陰部に顔を埋めた。
「や、何を」
驚く彼女を無視して、陰毛を掻き分け、陰唇を舌で突く。
「あぁ」
耳朶を震わす彼女の喘ぎ、鼻腔を刺激する彼女の匂い。
指と舌で嬲れば、愛液が溢れて流れる。ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めて、じゅるじゅると啜れば、陰茎も涎を垂らす。
「新妻さん」
呼ばれて顔を上げた。濡れた口元を手の甲で拭う。
「もう・・・・・」
充血して潤んだ瞳、赤く染まる耳朶、紅潮した頬。そして、真っ赤に腫れた陰唇。欲しがる赤い肉。
「・・・・・ください」
「いいですよ」
覗き込んだ彼女の瞳には、期待の色だけがあった。



345:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:33:27 emNIQqb8



そういえば、と思う。
男の子の裸を見るのは、これが初めてだ。そう思って、視界の隅に映った男性器に、男の子ではなく雄だと思い直す。
太腿に先端が触れた。濡れたような感触。彼も私を欲しがっている。
初めては痛いとか、今日は安全日だとか。でも避妊は大切とか、性病のリスクだとか。
いろいろと、ぐるぐると、考えるが、彼の先端が私の陰唇に触れた瞬間、全てがどうでもよくなってしまった。
「あ」
挿入される、入ってくる、埋まっていく。私の中を、もっと、奥まで。
「あ、っつ、あぁあ」
痛みに、異物感に、涙が浮かぶ、腰が逃げる。全てを、目を固く瞑って堪えた。
「あっ、う、ぅ、あぁ」
はやくきて。もっときて。中まで、奥まで。あなたでわたしを-
「秋名さん」
呼ばれて目を開く。そこには彼の顔。彼が私を見る。見つめて、微笑んで。

「可愛いです」

・・・・・可愛い?誰が?彼が?可愛い?誰が?・・・・・私が?

「・・・・・私?」
「はい」
「・・・・・可愛い?」
「かわいいです」

どうしよう、嬉しい、すごくうれしい。
どうしよう、泣いて、しまいたくなる。

「新妻さん」
「はい」
「キスしてください」
「いいですよ」
唇が触れて、重なって。舌が入って、絡まって。何度も、何度も。
彼がゆっくりと動き始める。痛みはもう無い。あるのは、もう、どうしようもない、欲しがりな私だけだ。
「あ、あ、あぁ、ん、んぁ」
彼が前後に左右に動く。性器がぶつかり、液が音を立て、泡を立て、室内に響く。鼓動が呼吸が大きく聞える。
胸と陰部の突起を何度も摘まれる。更に溢れるのが分かる。彼を更に咥え込むのが分かる。
もっと触れたくて、背中に腕を伸ばす。強く抱き締めたら、同じ力で抱き締められて切なくなる。
もっと奥まで欲しくて、腰に脚を絡ませる。挿入が深くなって、中が彼で一杯になって嬉しくなる。

どうしよう。どうしよう。
離れたくないのに、いつかは終わってしまう。

この行為も、彼と私の漫画も。



346:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:40:13 emNIQqb8



怒涛の快楽から、自分を現実に引き戻したのは、彼女の涙だった。
初めての行為に夢中になり過ぎて、彼女に無理を強いたのかと不安になる。
「秋名さん?」
手を伸ばして、彼女の頬に触れる。
「痛かったですか?」
「え?」
「泣いています」
自分の言葉に初めて流れる涙に気付いたのだろう。慌てたように目元を拭う。
「ち、違います。これは」
「やめますか?」
正直、ここでやめるのはツライ。しかし、泣く彼女を無視してまで自らの欲を充たそうとは思わない。
「い、いやです。やめないで!」
首元に抱き付いてくる。彼女の涙で濡れる首筋。
「やめるなんて云わないで下さい」
「でも」
「おねがい、やめないで」
小さく溜め息を吐く。繋がったまま彼女を抱き上げ、体位を変える。
「あぁ、ん」
対面座位の形となり、彼女を抱き締めれば、再び奥まで挿入された彼女が耳元で喘ぐ。
この体位で動くのは難しいが、胸元には彼女の乳房が押し付けられ、彼女の中は変わらず陰茎を締め付けてくる。
背中を撫で続けた掌をゆっくりと下ろしていく。腰を撫でていき、臀部へと両手を伸ばす。
柔らかな肉を愛撫すれば、とろとろの蜜が流れ出る。蜜を指先で掬うと、それを菊門へと擦り付けた。
「や、いやぁ」
下からゆるゆると突き上げながら、ぐりぐりと菊門を弄る。
「や、やめて、ください、いやぁ」
先程とは違う涙を見せる彼女に笑ってみせる。
「おしおきです」
「え?」
「何か余計な事を考えていたでしょう?」
「!」
「僕は秋名さんの事だけ考えていましたケド?」
中指の第一関節までを菊門に埋める。
「だからおしおきです」
「ひ!」
ずぶりと中指の根元まで一気に埋めてしまう。
「は、ぅ、や、やめ」
「何を考えていたんですか?」
「新妻さん、や、やめ、てぇ」
くいっと指先を折れば、前と後ろの穴がきゅっと締まった。
「秋名さん?」
「っつ・・・・・どうしようって!」
「え?」
「・・・・・終わったらどうしようって」
「何を-」
両肩を掴まれ、顔を上げれば、切羽詰まったような表情の彼女。
「新妻さんは、捨てないで下さい」



347:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:41:44 emNIQqb8



直視するに堪えないとでもいうように、視線を逸らすと、彼女はまた自分の首元に顔を埋めてしまう。
「・・・・・捨てないで」
普段の彼女なら、決して口にしない類の言葉だ。ヤリ過ぎたと、内心反省する。
彼女が何をおそれているのか、彼女が何におびえているのか、わかるようなわからないような。ただ一つ言える事は。
「秋名さんは才能あるしできます」
「あ」
「だから、終わらないですし、僕が、終わらせないです」
菊門から指を引き抜くと、彼女の身体を押し倒した。
「それに」
彼女の両脚を抱え上げる。ぐいぐいと押し込めば、迎え入れるように彼女の中が開いて締まる。
「もし、終わってしまっても、また、始めればいいでしょう?」
そんな二人を僕達は知っている。そんな二人と僕達は競っている。
「何度でも」
言葉はもういらない。言葉を奪うように彼女の唇に噛み付いた。
ぎりぎりまで引き抜いて、最奥に叩き付ける。最初は狭かった中が、最初は硬かった中が、今では自分に適合している。
彼女みたいだと、思う。
律動が段々激しくなるのが分かる。もう、彼女が泣いても止まれない。彼女の中に吐き出す事しか考えられない。



348:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:43:48 emNIQqb8



物心ついた時から、筆を取り、絵を描き、漫画の事だけを考えて生きてきた。
この行為が終われば、また、筆を取り、絵を描き、漫画の事を考える。
それが自分だ。だが、今の自分は漫画だけが全てでは無い。
好敵手がいて、仲間がいて、自分を助けてくれる人がいて、自分を支えてくれる人がいて、そして、彼女がいる。
全て、漫画を通じて知り合った人だ、手に入れた絆だ。
唇を重ねる、舌が絡まる。掌を重ねて、指を絡める。
終わりが近いと、ぼんやりと思う。少しだけ、彼女の気持ちが分かったような気がする。
もっと、奥まで。
同じ事を思う彼女が誘うように中で締め付けてくる。切ないくらいに。

最奥で膨らむ。射精の瞬間、彼女が微笑む。

綺麗だと、白く霞む思考の片隅で思った。


最奥で爆ぜる。射精の瞬間、彼が微笑む。

好きだと、白く霞む思考の片隅で想った。



349:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:45:05 emNIQqb8



ふと目を覚ました。
薄暗い室内。カーテンの隙間から微かな月明かり。
隣に彼をさがす。ベッドにひとりきり。切なくて、身体を抱いた。
ふと、自分が何かを着ている事に気付く。それが彼の半纏だと気付いて、更に強く自らを抱き締めた。
何枚も掛けられたタオルケットの山から抜け出す。
身体の一部に仄かな痛み。意識したら、中から白濁が太腿を伝う。
そのままの格好で、隣室を目指す。彼の背中が無性に恋しかった。
ふたりきりの部屋に響くのは、紙面を躍るペンの音と、彼が発する効果音。
私との物語はもう終わってしまった。今は彼だけの物語を描いている。
あの二人を抜いて、彼をも抜いて、私が、私達が、頂点を獲る。
「もう大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
「そうですか」
相変らず、紙面を見つめたまま、自分を見ようともしない。
「新妻さん」
「はい」
「私を見て」
半纏を脱いで、彼の肩に掛ける。
「いつも見てますケド?」
振り返った彼が、私の裸体を一瞥して、立ち上がる。
「秋名さん」
「はい」
「風邪ひきますよ?」
半纏を私の肩に掛けると、また、椅子に座ってしまう。
確かに、この格好のままでは風邪をひいてしまうと、隣室へ戻ろうとする私の背中に彼の声。
「秋名さん」
「はい」
「もうすぐ終わりますケド?」
膨らむ私の期待。彼だけが応えてくれる。
「また始めても?」
高飛車な物言いに、彼が笑う。
「いいですよ」
彼と目が合う、笑い合う。

「「何度でも」」

紙面を躍るペンの音、白の世界で私達は踊り続ける、いつまでも。



350:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:45:47 emNIQqb8


以上です。
新妻も愛子も別人で済まない。難しいな。いろいろと間違えていたら申し訳ない。読んでくれた人、感謝します。
新妻が漫画以外に興味が無くとも、新妻に性欲が無さそうでも。エロパロという事で一つ。何なら俺×愛子で。



351:名無しさん@ピンキー
11/01/09 23:53:07 jBZd4sXs
素晴らしい…

352:名無しさん@ピンキー
11/01/10 00:13:15 Js84HBdw
GJ!
これ読んだらエイジ×愛子もアリと思えた。

353:名無しさん@ピンキー
11/01/10 02:09:06 uNcz0qWd
最高だ!
ありがとう。GJすぎる

354:名無しさん@ピンキー
11/01/10 06:41:32 3z07fWw8
新年から職人の投下キテタ!
平丸蒼樹も新妻愛子もGJ!

355:名無しさん@ピンキー
11/01/10 16:57:21 KdGWRIPp
愛子が切なくて涙でた…
ありがとう!!GJ!

356:名無しさん@ピンキー
11/01/11 12:23:19 B+hp9Vkf
職人さんGJ!!描写が丁寧で凄く良かったよ

357:名無しさん@ピンキー
11/01/13 20:54:04 EszIYKLn
お姫様抱っこイイネ
GJ

358:名無しさん@ピンキー
11/01/15 19:35:52 feNoeJ9e
GJ! 愛子かわいい

359:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:07:17 Fmj7+/jj
福田×蒼樹の続きを投下します
エロなし落ちありです。嫌な方はスルーでお願いします。



360:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:08:50 Fmj7+/jj
結局その日は動物園を出た後、近くの喫茶店でお茶を飲んで漫画の話をして別れた。
蒼樹嬢に「送る」と言ったら「原稿の時間がもったいないですよ」とかわされてしまった。やっぱり女はわからん。
次に会うのはラブフェスタの結果が出てから、それまではライバルです(笑)と言われちまった。
まぁ俺も負けていられないしな。彼女のこういう所も結構気に入ってるんだよな…俺。てか最後の(笑)は何なんだ蒼樹嬢。
そんなこんなで俺は、ラブフェスタの原稿中は彼女と連絡は取らずに漫画に全力投球した。
あれから数週間…まぁ予想通りというか蒼樹嬢が余裕で一位だったわけだが…。


「すごいな蒼樹嬢一位だったじゃないか」
ラブフェスタが終わり、喫茶店で蒼樹嬢と久々に会った俺は彼女に労いの言葉を贈った。
「ありがとうございます」
蒼樹嬢はいつもの柔らかな笑顔で俺に微笑みながら紅茶を口に含む。
「しかし蒼樹嬢…男と付き合った事ないのに恋愛物なんてよく描けるな」
「福田さん…私元々少女漫画を描いていたんですよ…」
俺が放った軽い疑問に彼女はムスッとした顔で応える。惚れた弱みかその顔すら可愛い。
「悪い悪いそうだったな」
俺は笑って彼女の頭をクシャクシャ撫でる。と、彼女の顔がみるみる真っ赤になる。
「子供扱いしないで下さい…」
「悪い悪い」
ぷぅと頬を膨らませる彼女に笑って答える。「悪いって思ってない顔です」と呟いていたが、聞こえない振りだ。



361:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:12:05 Fmj7+/jj
「一位のお祝いにどこか行きたい所はあるか?」
喫茶店でひとしきりラブフェスタについて語り合った後、俺は蒼樹嬢に質問した。
「え!?気にしないで下さい」
「いいから言えよ」
元々ラブフェスタで一位を穫った彼女を祝うつもりで今日誘ったのだ。
「福田組の快挙なんだから気にするなよ」
店の外に出て、駐輪場に停めてあるバイクの所に向かいながら彼女に話し掛ける。
あれから数十分後、俺の仕事部屋に俺と蒼樹嬢は居た。

「福田さんの仕事部屋に行ってみたいです…」

と蒼樹嬢に言われたからなのだが、内心俺は焦っていた。
これはどういう意味だ!?やっぱりこういう意味なのか!?
しかし、彼女は俺と付き合ったのが初めてなハズ…。まさかそんな意味ないよな。
いや、万が一そういう意味だった場合どうすればいいんだ!!
『広島のロミオ』と自負したが、実は童貞だって知られたらドン引きされちまう。
「男の人の部屋って感じですね」
俺が一人で悶々としていると蒼樹嬢が口を開いた。やべぇ…部屋に入ってから蒼樹嬢と口をきいてなかった。
「まぁな…アシスタントも男しか居ないし汚くて悪いな」
「いえ…ちょっとホッとしました女性が居る雰囲気がしませんし」
蒼樹嬢はそう言いながら恥ずかしそうに俺から目を逸らす。
なんだこの可愛い生き物は!?これが出逢った時はツンツンしていたあの蒼樹嬢なのか!?
彼女のあまりの可愛らしさに俺は固まってしまう。


362:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:17:40 Fmj7+/jj
「蒼樹嬢わりぃ…」
そう言うと俺は蒼樹嬢を抱きしめた。いきなりの出来事に彼女が固まる。
「ふ…福田さん!?」
「いや…あんたがヤキモチやいてくれて嬉しくてさ」
「や…ヤキモチなんて」
小声で「やいてません」と言いながら、彼女は俺の背中に手を回してくる。
「蒼樹嬢…」
耳元で囁き、彼女の顔に近づいていくと、彼女も目を閉じて応じてくれる。
そのまま俺は蒼樹嬢の唇に自分の唇を重ねた。ほんの一瞬の軽い口付けだった。
真っ赤な顔をした蒼樹嬢を床に寝かせて、俺はもう一度彼女にキスをした。



「で…これからーって所で目が覚めたんだが俺は蒼樹嬢の事全然好きじゃないから安心してくれ」
「ふ…福田君!なんて羨ましい夢を…じゃないなんて夢を~!!」
「だから俺は蒼樹嬢の事は何とも思ってないって!!」
「僕も今から蒼樹さんとの夢を見る!」
「夢見なくても平丸さんは蒼樹さんと付き合うじゃないですか」
「…でへへ…」
「真城!!平丸さんが壊れる!!」
「あぁ!?平丸さん~!!」


そんなこんなで福田君は今日も元気です。



以上です。平丸×蒼樹じゃなくてスミマセン。エロもなくてスミマセン。


363:名無しさん@ピンキー
11/01/17 02:06:36 mEH1205n
やばい萌えた
エイジ愛子に感動すら覚えた


愛子ギャグキャラにしか思えなかったけど、
この話で一気に好感度あがったよ

ありがとう

364:名無しさん@ピンキー
11/01/17 14:57:42 0K2Sr/oi
オチがww

妄想を実際に実行する平丸×蒼樹を期待してる

365:名無しさん@ピンキー
11/01/17 15:55:13 xYrYAlY8
雄二郎「あれ? 珍しい。新妻くんから電話だ」

エイジ「あ、雄二郎さん、お忙しいところスミマセンが
    聞きたいことがあるんですケド?」
雄二郎「何? もう原稿できたの?」
エイジ「いえ。えーと、原作者とホテルに行くのは取材扱いになりますか?」
雄二郎「は?」
エイジ「あと、コンドームってどこに売っているんですかね?
    僕、そういうのよく知らなくて。
    領収書はもらった方がいいん……drftgyあいこ!」

ぷつ……ツー、ツー、ツー……

雄二郎「……え? ええッ?」    …続きは無い。

366:名無しさん@ピンキー
11/01/17 21:08:44 OaxVFrn5
>>365
これはwwww
雄二郎に聞いてるだけまだましか。
聞いた相手が、福田や真城、高木だったら、そこらじゅう大騒ぎになりそうww

367:名無しさん@ピンキー
11/01/17 22:41:43 8BMQP2L3
遅れたけど平蒼萌えた。ありがとう

368:名無しさん@ピンキー
11/01/17 22:59:42 xYrYAlY8
今、平丸×蒼樹を執筆中。
持病の妄想癖が悪化して、ちと長くなりそうだけどいい?

369:名無しさん@ピンキー
11/01/17 23:13:47 WduFKL3v
>>368
щ(゚д゚щ)カモーン!!

370:名無しさん@ピンキー
11/01/17 23:24:13 89CgHdlB
カモン

371:名無しさん@ピンキー
11/01/18 00:15:05 S0jb/FIL
平丸告白の回で一気に平蒼好きになった勢いで投下する!
原作はエイジいいかも出演回あたりから立ち読みオンリーだったが、
この件でコミックス全巻購入しますた。
初投下ゆえ、お手柔らかに頼みます。

内容:平丸センセ×蒼樹さん
 時刻は休日の夜? えーと、デートの帰りに蒼樹を家まで送ってって、
「よかったら、お茶を一杯飲んでいきませんか?」と誘われ
「じゃあ、お茶だけ」と上がりこむも緊張して紅茶をこぼす……
 ……までのやりとりで三千文字超えたwので、導入部分はセルフ削除。

 では、駄文ではありますが続きからどぞ。

372:平蒼 1/9
11/01/18 00:16:52 S0jb/FIL
「大変、シミになっちゃう。早く早く!」
 蒼樹さんが僕のYシャツのボタンを次々と外していく。
「急いで洗っちゃいますね。大丈夫、すぐ乾きますよ」
 あっという間にシャツを脱がされ、ぱたぱたと洗面所に蒼樹さんが消えていった。
 遠くでピッピッと微かな電子音が鳴り、間もなく洗濯機の駆動音。
「ごめんなさい、一時間くらいで……キャッ!」
 半裸の僕を見て蒼樹さんが悲鳴を上げた。
 えーと……脱がしたの、ご自分ですよ。
「す、すみません! 今、何か羽織る物を持ってきますね」
「い、いや、いいです。帰ります」
「で、でも、その格好で外に出たら警察に通報されますよ?」
 頭の中に『少年誌漫画家、ハダカで逮捕』の文字が浮かんだ。それはダメだ。

 蒼樹さんが隣の部屋からタオルケットを持ってきて、ふわりと肩に掛けてくれた。
「ヤケドしませんでした?」
「だ、大丈夫です」
 心配そうに僕の腕をさする蒼樹さんが愛しくて、そっと抱きしめた。
 蒼樹さんは「あっ」と小さく声を漏らしたけれど、抵抗せずにじっとしていた。
 やさしい匂いと共に彼女の心臓の鼓動が伝わってくる。
 恥ずかしそうに俯く蒼樹さんの頬を撫で、すくうように唇にキスをした。
 彼女の唇に触れるのはこれが初めてだった。とても柔らかい。
 もう一度、確かめるように唇を重ねた後、赤い顔をした蒼樹さんが照れたように微笑んだ。
「お、男の人の唇って柔らかいんですね。びっくりしました」

 …………ファースト? 蒼樹さん、とっくにハタチ過ぎてるよな?

373:平蒼 2/9
11/01/18 00:18:01 S0jb/FIL
 もしかして、あのメールは本当に本当なんだろうか。
 僕が蒼樹さんに告白した日、亜城木先生の高木くんの方から
「蒼樹さんはガチで処女っぽいから大事にしてあげて」
 というような内容のメールをもらった。

 言われなくても大切にしたいと思っていたし、こんな美人が今日まで数多の男どもの
 誰にも触れられずに過ごしてきたとは信じがたいので、ナナメ読みしていたんだが。

 ああ、ちなみに同日、福田くんが蒼樹さんに見えないように財布からこっそり
 秘蔵のスキンを取り出して渡してくれようとしたんだが丁寧に断った。
 好きだと言ったその日にベッドインなんて不躾だし、第一それ、だいぶ昔のっぽいよ?
 ……って、そんな回想はどうでもいいんだ。

 蒼樹さんは僕の肩にもたれたまま。
 素肌に髪が触れて少しくすぐったい。
 いい匂い。彼女の心臓の音が伝わる。いや、僕の心臓の音かも知れないな。
「あの、蒼樹さん……「お茶だけ」なんて言っておいてアレですが、その……」
 ごくりと喉が鳴る。
「蒼樹さんと………したい……です。でも、勢いでそういうことは……イヤなので」

 つまらない学校。行きたくない会社。やりたくない仕事。描きたくない漫画……
 その気も無いのに半強制的に物事が進行する苦痛。
 決して抗えない大きな力に屈する落胆。
 これまでの人生、誰より僕がよく知っている。

 自分がされて嫌なことは、相手にも強要したくない。

374:平蒼 3/9
11/01/18 00:19:10 S0jb/FIL
「駄目ならハッキリと……」
 蒼樹さんがぽそりと呟く。
「平丸さん、ズルいです。私に……決めさせるの?」
「う……、だって、ムリヤリはよくないし、これ以上いろいろと続行した場合、
 途中でダメって言われても押さえる自信……ないですから」
 本音を言えば、今現在もかなりキビしい。頑張れ理性、根性見せろ。

「平丸さんって、ホント正直ですよね」
 蒼樹さんは僕の肩にもたれたままなので、表情は見えない。
「だったら私も正直に………こ、ここでするのは……ちょっと……イヤかも、です」

 がっくり。
 いや、男に二言は無いですよ。ええ、無いですとも。

「なので、その……できれば、となりの寝室で……お願いします」
 恥ずかしそうな声でドアを指差す蒼樹さんを見て、心の中で盛大にガッツポーズ。
 気が変わらないうちに、と、縦に抱き上げ隣室へ。

 手探りで壁のスイッチを押し、部屋の明りを点けると、淡い色調でまとめられた
 落ち着いた狭い部屋にクローゼットと鏡台とベッドが見えた。
 ぼふっとベッドの上に蒼樹さんを下ろすと、彼女はすぐに起き上がって明りを消した。
 見えるのは恥ずかしいとのこと。
 煌々と明るい部屋で、というのは僕も好みじゃないので賛同するが、
 真っ暗闇はさすがに不便なので、ベッドの傍らにあるスタンドライトを灯してもらう。

 柔らかな淡いオレンジの光が蒼樹さんを照らし出した。
 うん、これくらいのが雰囲気出て僕は好きだな。
「あの、初めて、なので……お手柔らかにお願いします」
 両手で顔を覆った蒼樹さんが言った。

 やっぱりマジだったんですか? だ、大事にします! 佐渡島の朱鷺よりも!

375:平蒼 4/9
11/01/18 00:20:12 S0jb/FIL
 抱きしめて白い首筋に唇を這わせながら背中をまさぐるがホックがどこにも無い。
「ホック……前です、ごめんなさい」
 横を向いたまま、小さな声で恥ずかしそうに彼女が言った。
「りょ、了解です」
 背中から手を引き抜き、改めて前側から手を入れて胸の谷間に指を滑り込ませる。
 指の左右にけっこうな圧迫感。ああ、指じゃないものも挟んでみたい。
 余計なことを考えながら、もぞもぞと指を動かすが上手く外せない。
 僕の知らないタイプの留め具みたいだ。
「やっぱりよく分からないので見ながら外していいですか?」
「えっ? ええっ?」
 戸惑う蒼樹さんに気付かないフリをしてぐいっと上着をたくし上げる。
 淡いクリーム色に小さな花模様のレースがコドモっぽくない程度に可愛らしくて以下略。
 密かに彼女と会うたび勝手に中身を想像していたが、思った以上にすごいボリューム。
 うん、幸せだ。

 ええと、多分……こう?
 ぱちんと小さな音を立ててプラスチックの留め具が外れる。よかった、外せた。
 押さえつけられていた胸が息を吸って膨らむように顔を出す。なんか感動するな。
 そのまま上を全部脱がせて胸を揉みながらもう一度キス。
 徐々に先端が硬く尖るのを掌に感じる。
 そこを摘み上げると、そんなに強い力を与えていないのに可愛い声を出して体を震わせた。
「きもち……いぃ」
 耳元でそんな声洩らされたら、もうね、嬉しくてどうにかなりそうだよ。

「あの、名前……優梨子さん、って呼んでもいいですか?」
 思い切って切り出すと、笑顔で頷いてくれた。
「そう呼んでくれるのをちょっと楽しみにしてました。
 私も早く「一也さん」って呼びたかったから」
 幸せ過ぎて目眩がする。
 優梨子さんの背中に手を回すと、ゆっくり押し倒すように寝かせた。

376:平蒼 5/9
11/01/18 00:21:33 S0jb/FIL
 お互い何も隔てる物もなく、直接、肌と肌が触れ合うのって、なんて気持ちがいいのだろう。
 おへその下に指を伸ばすと優梨子さんが体を強ばらせた。
 割れ目に沿って指でなぞるとトロリと濡れた感触がある。
 何度も指を滑らせるうちに、つぷりと指が潜るようになる。
 優梨子さんの体が男を受け入れる準備をしているのだ。
 けれど、指一本でもすんごくキツイし、優梨子さんが苦しそうな声を洩らすのが不安になる。
「だ、ダメなら言って下さい。無理矢理は趣味じゃないので」
 これは嘘じゃない、本当にそう思っている。
 しかし……そうは言ったものの、実際に拒まれたら……コレ、鎮まるのか?
 メチャクチャ上を向いてるんだが。近年にない角度で。

 少し怯えたような、でも、真っ直ぐな瞳で優梨子さんが僕を見た。
「ダメじゃないです。ちょっと怖いけれど、一也さんと早くひとつになりたい……」
 ああ、こんなに可愛い女の人を僕は知らない。

 赤い肉の裂け目に先端をあてがう。ものすごく濡れているのに全然入らない。
 痛みから逃れるように彼女の体が上に逃げるのを、僕は肩を掴んで引き戻す。
 まだ数ミリしか繋がっていないのに、優梨子さんは切なそうに荒い息をしている。
「ごめんなさい、私、大丈夫だから。一也さんが、好き、だから」
 泣きぼくろに涙が滲む。なんて愛しい。

377:平蒼 6/9
11/01/18 00:22:43 S0jb/FIL
 僕はなるべく時間をかけてゆっくり埋没させていった。分速5ミリ? わからない。
 とにかく信じられないくらいキツイ。千切れそうに痛い。痛いのに気持ちいい……
 って、僕が処女みたいだな。
 たまらず呻き声を洩らす。自分で握るのとはワケが違う。
 体の中心を貫く快感。チカチカと白く小さな光が目の奥ではじける錯覚。
 どうしようもなく気持ちいい。他に何も考えられない。

 メチャクチャに腰を動かしたいのを必死に我慢する。
「ごめんなさい。僕ばっかり気持ちよくて」
 優梨子さんはギュッと目を瞑ったまま、ふるふると首を横に振った。
 僕の背中に回した手からは、苦しそうに力がこもるのが伝わってくる。
 彼女が痛みに耐えているのだから、僕も我慢しなければいけない。

「と、とりあえず、全部、入りました」
「ホントに? ギュウギュウで、よ、よくわからない、です」
 優梨子さんが薄目を開けて僕を見る。
「あの、動かさなくていいんですか」
「う、動いたら……イキそうなんで。じ、自分だけ気持ちよくなったら、よくない」
 優梨子さんがふふっと微笑んだ。
「好きな人には気持ちよくなって欲しいです」
 そして僕の胸に手を伸ばすと
「一也さんも、ここ、気持ちいいですか?」
 いや、自分は乳首は別に……てか、優梨子さん、気持ちよかったんだ。

378:平蒼 7/9
11/01/18 00:23:37 S0jb/FIL
 なんか可笑しいやら、可愛いやら、イタズラ心がくすぐられて、
 僕は優梨子さんの胸の突起を両方いっぺんにキュッと摘み上げ、クリクリとしごいてみた。
「ハァン…ぁあああンッ!」
 優梨子さんが一際大きな嬌声を上げ、体を震わせた。同時に締め付けが強くなる。

 しまったと思ったがもう遅い。
 猛烈な快感が津波のように押し寄せてきて、完全に脳がショートする。
 頭じゃダメだと思っているのに、腰が勝手に動いた。
「ご、ごめんなさいッ! 僕、早いから、すぐ済みます……ッ!」
 歯を食いしばって苦悶の表情を浮かべる優梨子さんに、はたして僕の声は届いているのか。

 真っ白な頭の中、それでも中に出すのだけは阻止しようと懸命に引き抜いた。
 優梨子さんのお腹から胸へと白く濁った滴が散る。
「すごい……こんな……飛ぶんですか?」
 まだ息の荒い優梨子さんが、自分のアゴにかかった僕の精液を人差し指で拭いながら、
(ってか、そんなトコまで飛んだのか)かすれた声で言った。
「え…いや、まあ……」
 今回の飛距離は十代の頃に匹敵します。若返ってるな、自分。
 にやにや笑いながらティッシュで体を拭いてあげた。

 その後、何度もキスをした。愛しくてたまらなかったから……

379:平蒼 8/9
11/01/18 00:24:27 S0jb/FIL
 本当はもう1ラウンドといいたいところだが、くったりと四肢を投げ、
 赤く腫れて血の滲む優梨子さんのアソコを見たらそんな無慈悲なことはできなかった。
 それより今度、ちゃんとゴム買ってこなくちゃだな。人として。

 優梨子さんが一緒にシャワーを浴びるのは恥ずかしいと言うので、
(セックスはよくて、シャワーは恥ずかしい? 女の人は解らん)
 彼女をベッドで待っている間、僕は心地よい疲労感で眠ってしまった。

 :
 :
 ぼんやりとした頭で見慣れない天井を見る。
 肌に直接触れるシーツの感触に自分が全裸だと気付いてビクッとする。
 枕からはやさしい匂い。優梨子さんと同じ……
 ああ、そうか。僕は彼女と……。思い出して顔が熱くなる。
(夢……じゃないよな?)
 甘く痺れる僕の分身が「夢じゃないぞ」と言ってくれてるような気がした。

 首を横に向けると扉の隙間から、隣の部屋で僕のシャツにアイロンをかけている
 優梨子さんが見えた。
 なんか……いいなぁ、こういうの。
 幸福感で満たされ、再びまどろみの中へ……

380:平蒼 9/9
11/01/18 00:25:42 S0jb/FIL
 アイロンのスイッチを切って、シャツをハンガーにかける。
 アイロン台を片付けて寝室を覗くと、一也さんはまだ眠っていた。
 無防備な寝顔はどこか子供っぽさも残っていて、とても三十路の男性とは思えない。
 ……って言ったら怒るかしら? それとも拗ねるかしら?
 唇が勝手に微笑んでしまう。そっと近づいて髪を撫でる。
「一也さん、好きですよ……」
 小さく呟いて一人で赤面した。
 やだ、私ったら。なんだか少女漫画の女の子みたい。

「僕も……です」
 目を閉じたままの一也さんがぼそりと言った。
「お、起きていたんですか?」
 ゆっくりと一也さんの瞼が持ち上がる。ゆるりと視線が動き、私を捕らえた。
「僕も優梨子さんが大好きです」
 そう言った後、ギュッと目を閉じてバフッと布団を頭まで被ってしまった。
 私は耳まで赤く染まりながら、初めての人がこの人で良かった。と心から思えた。

 おしまい☆

二人の初えち書こう思たら、脳内でモジモジいっこう進まんので
やむなく平丸経験者に設定変更したらいいカンジに動いた、と思う。
もしも本誌で二人がせくろすしないウチに破局してたら笑ってやって下さい。

長文失礼いたしました。

381:名無しさん@ピンキー
11/01/18 01:31:47 ZYLnKaz+
超絶乙GJ
最高に可愛かった

382:名無しさん@ピンキー
11/01/18 03:51:02 4riIoQ8i
GJ!
思春期の初恋みたいな初々しさがかわいいね!

383:名無しさん@ピンキー
11/01/18 08:27:33 /M5duM7M
GJ!
初々しくて読むの恥ずかしかった~
福田の秘蔵スキンに吹いたww

384:名無しさん@ピンキー
11/01/19 00:27:17 WbTA3esh
GJ!!GJ!!
凄い面白かった。ふたりとも可愛いし。
言葉の端々がコメディーで楽しいなあ。

福田の秘蔵スキンが活躍する日がくることを祈るwww

385:名無しさん@ピンキー
11/01/20 15:20:40 2Q4Go2XG
可愛すぎる
ありがとう!GJ!

386:名無しさん@ピンキー
11/01/23 03:49:04 bttJhKoR
GJ!
平丸らしい言葉のチョイスがいちいち面白かったwww
また書いてください!

387:名無しさん@ピンキー
11/01/23 04:49:16 fUTuQtuj
話題トンギリ失礼

シンジツの教室の眼鏡委員長がかわいい女子だったらと何度思ったことか…
別にレイプとかされなくていい、作中通りの扱いでいい
机にくくられたポーズがやばい
死への恐怖とクラスメイト全員の冷たい視線に耐えきれずあのまま失禁してもおかしくなさそう

388:名無しさん@ピンキー
11/01/23 10:34:45 lvXKr3mN
>セックスはよくて、シャワーは恥ずかしい?
あるあるあr

389:名無しさん@ピンキー
11/01/28 23:35:47 ekOJxSAU
高木夫妻は、学生時代にはもう結ばれたのかな?

390:名無しさん@ピンキー
11/01/31 13:59:31 kYS3qyHk
高1のコンビ解消危機のとき「三吉に本気になった。三吉のためにもマンガ家目指そうと思ってる」って
シュージンいってたからそのときにはもうやっちゃったんじゃないかと

391:名無しさん@ピンキー
11/01/31 21:45:03 4PYyuEDe
理想は高木×青木か高木×岩瀬なんだがなぁ。

みよきちは、あまり好きじゃないんだがなぁ。

392:名無しさん@ピンキー
11/02/02 14:03:07 lhnH+9v5
>>390
あのときかw
やっぱり決め手はおっぱいかなw

393:名無しさん@ピンキー
11/02/03 14:33:42 Xq1xLP1Y
香耶部屋で意味深にベッドをチラ見するとこもある

当然のごとくアニメでは端折られたけど

394:名無しさん@ピンキー
11/02/03 21:59:45 2gjIEqui
個人的な想像
夏休みに一回目
→シュージン本気になる
次からは香耶が喜ぶような行為をしてやりたいとその手の本で勉強する
→二回目。テクとか甘い言葉とか自分を喜ばせんとする態度にますます本気になった香耶
→香耶夢変更。三人の夢を誰よりも応援するために尽くすいい子に

395:名無しさん@ピンキー
11/02/05 13:05:23 eOxUz+uf
俺が書くとみんなバカになってく気がするんだが、どうすればいい?


PCPのアシスタント決めにて

河内「セックスをイカせるためにやってる奴もいるらしいが。
俺はセックスは芸術であるべきだと思う。

妻を一度もイカせたことはないし、本番入って3分以上持続したことがないから、やり方は分からないのだが」

サイコーは茶をふきかけた。

白鳥「セックスは女性をイカせるたものものでしょ?

ぼくの初体験は小学三年生のときに、親戚のお姉さんと車でしました。
一生懸命クンニしてイカせたんです。
だいたい妻子持ちの人が3分って恥ずかしくないんですか?」

サイコー「言い過ぎだ白鳥くん!」

白鳥「じゃあ先生はどうなんですか?」

サイコー「……ぼくは、イカせるためにセックスしてます。
それは愛情だけのプレイではなかなか感じさせるのが難しく……」


全員「童貞はだまってろ」

396:名無しさん@ピンキー
11/02/05 13:23:08 eOxUz+uf
秋人「サイコー、聞いてくれ。
俺と香耶のセックスの相性がぴったりだから結婚したわけだが、どうやら一度もイカせたことがなかったらしい」

サイコーは茶をふきかけた。
どこをどう突っ込んでいいか分からないが、やることは決まってる。

最高「そういう考え方もあるか」

秋人「女性は男と違いクリイキ、潮吹き、軽イキの3種類があり。
今日のデータで分かったことだが、さらに本イキというものがある!」

最高「それはどんな?」

秋人「気絶寸前で幻覚すら見せる激しいものだ」

最高「それはすごいね」

秋人「香耶とのセックスは全部盗撮してDVDに焼いてある。
俺は200回以上見てるし、お前にも見て欲しいんだが、香耶は体力のわりにイキやすい。

だいたい十分持てばいいほうだ。
感度も高いし、感情移入が違うからな。

しかも一回イったらクリイキですら満足して寝てしまう。
そこで俺は考えた」


最高「絶対相談する相手まちがってるよ!

てかせっかくあずきのことで脳内を満たしてるんだから、邪念入れるな!」

397:名無しさん@ピンキー
11/02/05 13:35:12 eOxUz+uf
電話中

最高『なぁ、風俗に行ってみようと思うんだが小豆はどう思う?』

小豆『……(いつもの無表情で殺意表現』

最高『それがシュージンが言うには、セックスの相性は大事だって。
ぼくたちノリで結婚決めたけど、結婚あとに身体の相性が合わなくてセックスレスになったらどうするつもり?』

小豆『……でも他人とするのは嫌』

最高『香耶とするわけにもいかないだろ。
プロとのエッチはノーカウントね』

小豆『嫌。
でも真城くんの言うことも分かるから、私が風俗嬢になる』


最高『分かった、小豆。
ぼくと結婚初夜の訓練をしておこうか』

小豆『いみがわからない』

最高『ローション用意して風呂場で待ってて』

小豆『まあいいか。
セックスの練習がんばろ』

398:名無しさん@ピンキー
11/02/05 15:55:37 cOYeHARW
ちくしょう続きが気になるw

399:名無しさん@ピンキー
11/02/05 19:38:42 qY7ttLfd
というか河内って誰だよ

400:名無しさん@ピンキー
11/02/06 02:06:12 /LaKzLso
なんやて

401:名無しさん@ピンキー
11/02/07 08:41:19 N1qv6q1Y
蒼樹さんはまだ処女か

402:名無しさん@ピンキー
11/02/07 17:05:29 pD775Vn4
平丸とやった

403:名無しさん@ピンキー
11/02/07 21:25:45 MQiL93Wi
福田さんとやったお

404:名無しさん@ピンキー
11/02/07 21:47:43 pD775Vn4
福田なら許す。

405:名無しさん@ピンキー
11/02/19 14:52:06 8Nk5mKGT
ほしゅ


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