【大場つぐみ】バクマン。でエロパロ【小畑健】at EROPARO
【大場つぐみ】バクマン。でエロパロ【小畑健】 - 暇つぶし2ch242:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:10:36 BEqZqrKg

「……あ、蒼樹嬢?そ、それはだな……」

 後姿では彼女がどのような表情をしているか分からない、だが、その背中から感じるのは怒り。
似つかわしくない漫画を掴んだ手が震えている。
福田が口を開いた瞬間、彼女の手はすっと横に移り、開かれた。
ガコン、という音と共にペン先を拭いたティッシュや菓子の空き袋などが入ったゴミ箱の中に落下するソレ。。

「あ、あのな。蒼樹嬢…」

 来るぞ、ぜったい来る。
自分に掛けられるであろう言葉に覚悟を決める。

「……最低です、福田さん。こんなものを読むなんて」
「ほら来た!あれはアシの安岡のだってーの!」
「た、たとえそうでも、こんなものがお仕事をする所にあるなんていけません!」
「男ばっかなんだから別にかまやしねーよ!俺のかーちゃんかよあんた!」

 数十秒間ぎゃいぎゃいと、これまで2人が行ってきた漫画談義とはかけ離れた全く実を結ばない平行線の言い合いは突如福田の呻きで遮られる。

「だからな、男の生理なんだから仕方が……ぐっ!?が、ぁ……っ」
「!?福田さんっ」

 ベッドの中で首筋を押さえて俯く福田に駆け寄る。

「あ、ああ。何でもねぇよ。ちょっと首がまだ突っ張ってた感じがあったからな…ったく、蒼樹嬢が生意気言うもんだからだぞ。こっちもついつい声荒げちまってしかたねぇ」
「……もうっ」

 痛みに耐えながらも軽口を叩く彼の顔に肩をすくめる。
そうだ、あんな夢を見せられたのはあの漫画を読んだからだけではない、きっとこの人にあんなに心配をかけさせられて、不安にさせされて、恐怖を味合わされたからだ。
  


243:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:11:18 BEqZqrKg
 何回電話しても返ってくる言葉は電波が無い、もしくは電源が入っていないという機械音声。
ネームを見てもらおうとFAXを送った後、いつものように彼に電話を入れる。
しかし何度試してもこの有様なのだ、夕方6時にFAXを送りますと事前にメールを送ってあるし、ぶっきらぼうに「了解」とだけ返信があったのに。
原稿が過激すぎて総ボツにでもなったのだろうか?さすがにそんな時にお願いするわけにはいかないか、と小さくため息をつく。

「久しぶりにお話できるかと思ったのにな……」

 という言葉が口を突いて出た瞬間赤面する。
何を考えたのだ自分は、あくまでパンチラのことで師事を仰いでいるだけだ、それなのにそんなことを考えるなんて何を考えているんだ自分は。
ふるふると頭を振って頭の中の言葉を吹き飛ばそうとしていると時計が目に止まる。
針は7時10分を刺していた。
こちらも8時からアシスタントたちと食事をする約束があるのだ、ふぅ…と再び小さくため息を突いた後、仕方なく部屋を出て地下鉄に向かい、てくてくと歩き出す。

 がたん、がたんと地下鉄に揺られながら二つほど駅を通り過ぎてから乗り継ぎ駅に着く。
食事を予約しているお店に向かう路線とは違う路線案内図の色が目に入り、思わず足が止まる。
その路線は福田の自宅兼職場へと向かう路線。
何を気にしているんだろう私は、と歩みを進めようとした携帯の震動音を感じる。
やっと繋がった、だけど今日は申し訳ないけどネームの指導を受けることは出来ないことを伝えなくてはいけないな、と携帯を手に取った。
しかし、そこにあるのは福田の名前ではなく、高木秋人の文字。

「……?」

 どうしたんだろう?と携帯を繋ぐ。
するとそこから聞こえてきたかなり荒い息を継ぎながらまくし立てられた言葉に一瞬頭が真っ白になる。
ぐるぐると頭の中を駆け巡る単語。

 ……バイク……ジコ……ケガ……

 秋人が何事か言っているのが聞こえるが頭に入ってこない。
ガクガクと足が震えるのが分かる、壁に寄り添っていないと立っていられない。

「蒼樹さん?…蒼樹さんっ!?」
「は…はいっ!!きゃっ」

 電話の向こう側の蒼樹の動揺を察知したのか秋人はひときわ声を大きく張って彼女の名を呼ぶ。
だが、その瞬間、急ぎなのか一人のスーツ姿の男の肩が蒼樹に当たる。
衝撃に蒼樹の手から零れ落ちた携帯は硬質なコンクリートに落下する。
カツーン!という音と共に地面に打ち付けられたソレを取り上げた。
だが、画面はお気に入りの壁紙ではなくテレビの深夜のジャミングのようにざわざわと蒼樹の心の内を映し出すかのように揺れるだけ。
一度電源を落とし、再度付けてみる。しかし映るのは同じ画面。
ディスプレイがおかしいだけであることを祈りながら、記憶している手順でリダイヤルを試し耳元に携帯をよせた。

「お願い…っ」

 祈るような思いで携帯を耳に押し付けるが、ツーーー…という音すらも聞こえない。

244:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:11:40 BEqZqrKg
「ど、どうしよう…どうしよう……福田さん……福田さん…っ」

 秋人からの電話の内容、それは福田がバイクで走行中に落車事故を起こしたという内容だった。
怪我を負い、病院に運ばれたということだったが……。

「どうしよう、病院の名前もまだ…」

 そう、気が動転しきってしまっていたためか彼が運ばれた病院の名前すら聞いていない。
そして今は携帯も壊れてしまい連絡を取ることも出来ない。
不安が心の中に広がる、病院に運ばれたということは酷い怪我なのだろうか?
いや、たとえ骨折だけで済んだとしてももし利き腕を骨折などしていたら連載はどうなるんだろうか?
違う、連載よりも彼のことを心配しないと。
 
 頭の中が全くまとまらない、だが、ある一言が蒼樹の頭の中に浮かんだ瞬間全てがそれだけに染まる。
福田先生がもし亡くなったら……という言葉。
瞬間、彼女の心の中が恐怖と不安の嵐が渦巻いた。
足がガクガクと揺れる、カタカタと肩を震わせる。

「ぁ……は、ぁ……っ」

 上手く呼吸が出来ない。
息を吸い込むだけでこんなに辛いなんて生まれて初めてだった。
福田の顔が頭の中に浮かぶ、金未来杯に応募するときの意見交換会で舌をべろんと出して自分を挑発してきたときの憎たらしい顔。
真城君が倒れたときの編集部への方針に不満を抱き、毅然と立ち向かったときの彼の顔。
「若葉の頃」の描き方について悩み、高木君たちの紹介で出会った石沢という人に困っていたときに現れたときの彼の顔。
アドバイスというよりも叱責に似た言葉の後に告げられた「いい子だ」というまるでお使いを無事に終えた子供に向けられたような言葉。
だけどその言葉を聴いた瞬間心に羽が生えたように軽くなった。
彼の声、彼の言葉が頭の中にどんどんと湧き上がる。
同時に涙がにじむ。

「福田……さん、福、田さ……んっ!」

 やがてにじんだ涙はぽろぽろと目からこぼれ落ちる。
それと共に蒼樹は足を向ける、先ほど見つめていた路線の方へ。
周囲が泣いている彼女に目を留めるが、それに構わず、あふれ出る涙を何度も拭いながら彼女は歩いた。
もしかしたら彼の職場にならアシスタントがいて、彼が今どこにいるかを知っていることを希望にして。

245:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:12:31 BEqZqrKg
「?よお。どうした?蒼樹嬢」
「……」

 能天気にかけられた言葉に彼女の時間は止まっていた。
福田の職場にたどり着き、どうか誰かいますように、と祈りながら押したインターホンの音に開かれたドアから出てきたのは、福田真太その人自身だった。
目をぱちくりさせる彼女の前で、福田は手に持っているインスタントのコーヒーをすこし流し込んだあと唇を開く。

「あー、そういや悪ぃな、ネーム送ってくれてあったけど。俺、昼にバイクで事故っちまって携帯もそんときにオシャカになっちま…」

 しかし、次の言葉をつむぐことはできなかった。

「っ……!!!!!!!!!!!!!!!」
 
 手に持ったカップを落とさないようにするだけで精一杯だった。
突然胸の中に入ってきた柔らかな感触と鼻腔をくすぐる彼女の香り。
やがて、胸の中で彼女の肩が震え出すのが分かった。
泣いている?何でだ?
理解できぬままそのまま固まる福田の手でゆっくりコーヒーが冷めていった。



「……減速しようとしてたところだからか運のいいことにどこも折れちゃいねーし、擦過傷いくつかあるがそれも大したこたねぇ。
 強いて言うなら首と肩が軽い鞭打ちになってるくらいだな、CTの結果も何も無かったしな。まあ、また2,3日後に再検査受けに行くけど」

 事故の様子を聞くと、誰かからの電話が来たからバイクを寄せて止めようとした瞬間、車のタイヤが跳ねた少し大きめな石が彼の頬を直撃した。
そして、運悪く雨上がりで濡れる道の白線にタイヤがすべり、バランスを崩したということだった。
だが不幸中の幸いというべきか、彼の倒れこんだ先に植込みがあり、衝撃を緩めた。
いくつかの擦り傷と無理な体勢をとったために首筋と左肩の筋をひねったようだったがそれそこまで酷くは無いようである。
自分の作業椅子に座り、傷口に湿潤パッドを貼られた腕を見せる福田の何も変わらない様子に安堵し、対面のアシスタントの席に座りながら胸をなでおろす蒼樹。
指摘されるまで気づかなかったが、蒼樹は携帯のアドレス帳の中の仕事関係の相手の情報を律儀に手帳に書き留めている。
手帳の中には高木や編集、そして、もちろん福田の職場の家電の中身もあったはずなのに。
その手帳の中身を見て律儀さをからかったこともある福田に言われるまで、そんなこと想いも寄らなかった。
「蒼樹嬢も案外あわてんぼなんだな」とカカカと笑う福田を無視して、加藤に今日は行けなくなったと伝え、高木に電話が途中で途切れてしまったことを謝ると。



246:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:13:19 BEqZqrKg

「……分かりました、今日は私が泊まらせていただきます」
「はあ!?」
「だって福田さんがもし…もし寝ている間に、お医者さんも気づかなかった脳内の出血がどんどん酷くなって、脳が圧迫されて…亡くなったりしたら」
「やめてくれ縁起でもねぇ!つーかそんなこと許すわけ無いだろうが!バカかあんた、バッカじゃねぇのか!またはアホか!」
「で、でもアシスタントの方も今日明日と親戚の方の3回忌でおられないのでしょう…?し、心配です!」
「だったら雄二郎にでも頼むっつーの!と、とにかくあんたは帰れ!
 携帯壊れたけど携帯番号教えてくれりゃ家電でネームの内容の修正は後でやってやるからよ!」
「!そうだ、せっかくですから直接教えていただけないでしょうか?」
「待てっつってんだろーがー!」

 結局、純粋な好意に抗え切れることなどできるはずもなく、福田は彼女を自宅に留め置いた。
何を言っても聞かないだろうという諦めもあったが、単独とはいえ、立ちゴケどころではないあれほどの落車をしたことは初めてだ。
心のどこかでは誰かに、いや、蒼樹に居て欲しかったのかもしれない、もっともすぐに必死で後者は否定する福田であったが。
そうして、「青葉の頃」のネームを2人で11時近くまで詰め、そして…。

「よっしゃ、だいたいこんなもんだろ」
「はいっ、ありがとうございます」
「……~~っ」
 
 自分の何気ない言葉に嬉しそうに笑顔を返す蒼樹、そのあまりにも可憐さに言葉を無くしあらぬ方向に顔を背ける。
頬が赤くなっているのではないかと思うほど熱を持っていた、心の中で小さく「くそ」と呟いた瞬間、福田にガクン、と疲れが襲った。

「……ちょっと横になる」
「えっ……大丈夫ですか?頭痛とかあるんでしょうか?」
「いや、何でもねぇよ。あ、でもまーたよくわからんシチュで下着シーンのネーム見せられたせいで頭痛くなったがな」

 カカカ、と笑う福田に赤くなって頬を膨らませる蒼樹。その少女のような反応に再びひとしきり笑う。

「ま、大丈夫さ、大丈夫」
「だといいんですけど……」

 事故を起こした場合、それがたとえ単独事故であったり、大きな怪我などは無くても、精神的な疲労とダメージが残る。
そのためか、福田はごろりと横になると、眠る気など全くなかったはずなのにすぐに寝息を立て始めていた。
初めて見る福田の寝顔、それは普段の彼からは想像出来ないほど幼くて可愛らしい寝顔。
もっと近くで見よう、とベッドの枕元にしゃがみこむ。

「くー……くー……」
「ふふっ、いつもこんな感じならいいのに」
「う、うぅ…?んー…」

 かけられた言葉に小さく呻くとごろりと寝返りを打つ。
本当に子供みたいだ、と小さくくすりと笑うと、ふと部屋の中に乱雑に重ねられた漫画がたくさん置かれている。

「……汚い」

 自分の作業部屋、そして以前訪問した真城と高木の部屋に比べるまでも無く汚い。
ぐっと眉間に皺を寄せて見回し、これでは作業効率がきっと悪い、どこに何があるのかなんて絶対分からない、と小さくため息をつく。
これは普段ネームを見てもらっているお礼なだけ、と心の中で宣言して部屋の掃除を始める蒼樹。
そうして部屋の掃除をしている最中に件の18禁コミックを見つけてしまったのだが…。

247:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:15:48 BEqZqrKg
 そんなわけで彼女は自分の部屋に居る、心配げに自分を見つめるその姿に胸の鼓動が早くなるのを実感する。

「……痛みます?」
「いや、もう痛みは引いた。まあ湿布貼っておきゃこれは治るだろ」
「全くもう……もう、バイクはやめましょうよ、危ないです」
「嫌だ!それはならんね、それは譲れん!俺の貴重なストレス発散手段の一つだからな!」
「で、でも……またこんなことになったりしたら…」
「……まあ、確かにな。落車しそうになる瞬間、色々頭んなかで駆け巡ったよ。
 マジかよ、これで死んだら俺もう漫画かけないのか?とか、まだ新妻師匠も超えられてないし、亜城木君と納得いく勝負もしてないのに、とかな。あと…」
「……?」

 言いかけた言葉を飲み込む。
いかん、自分は何を言おうとしていたのだ。
馬鹿らしい、こんなこと言ってどうなるんだと苦笑いを浮かべる。

「あと……、なんですか?」

 きょとんとしたまま尋ねられる言葉。
その優しい声に、自制するよりも早く心が反射した。

「蒼樹嬢とこうやって話す事もできなくなんだな、ってのが怖かった」
「……っ!!」
「……っ!!」

 同時に固まる。
何を言った、俺は。何を言っちまったんだ、俺は。
全身がぶわっと熱を持ち、顔が一気に赤く染まる。のどがカラカラに渇く。
視界のなかの蒼樹の表情もまた茹でられたかのように赤く染まっている。

「あ、あ、あのな!えーと、そ、そう!俺のアドバイス無いままだと「若葉の頃」の人気が落ちちまったらってことでだな!
 だから蒼樹嬢ともう話せなくなって、面倒見てやれなくなるってのは言いだしっぺの俺がやっちゃいけねーことだからな!」
「そ、そうですよね!色々と乱暴ですけど福田さんは世話好きな方ですから、漫画については責任感が強そうですから!」
「ああ、そうそう!そういうこと!」

 顔を赤く染めながら先ほどの福田の言葉の意味を分かっているのに別の方向に曲解しようとする二人。
今の福田組の仲間として、ともに競い合うライバルとして、その関係が心地よかった。
いつから彼を、彼女をそういう風に想い始めていたのかははっきりと思い出せない。
だから、これ以上進むことが怖い、互いにそう考えているのかもしれない、だけど……。
事実二人の頭の中は様々な想いが乱雑にからまりあい、言葉がまったく出てくる気配が無かった。
しばらくごまかしの作り笑いを浮かべた逡巡の後、福田は選んだ、自分の想いをごまかさずに進むことを。
心の中で抜け駆けはズルい、といった男や、かつて、そしていつか再び競い合えると信じている男にわびながら。

248:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:16:33 BEqZqrKg
「…………やっぱダメだ、ここまで言っておいてこんな風に中途半端ってのは一番嫌いだ」
「……?」
「俺は蒼樹嬢のことが好きだ、これはウソじゃねー。もちろん仲間だと思ってるしライバルだとも思ってる。どっちの気持ちも俺のもんだ」
「……」
「……」
「くすっ、ふふっ、ふふふっ!」

 しばらくの沈黙の後、花が咲いたように笑う蒼樹。
意を決して伝えたというのに、その反応に思わず拗ねたように口を尖らせる福田。

「あ゙?何で笑うんだよオイ」
「だって……こんな乱暴な告白、絶対漫画の中で使えないんですもの」
「はん、たいていこんなもんだってんだ。」
「でも……私も……怖かったです。福田さんとお話できなくなるのが。声が聞けなくなるのが…。」

 こてん、と福田にもたれかかる蒼樹。

「……っ」

 先ほどと同じく言葉を失う福田。

「ただ、私は福田さんとは違うんです……仲間、とか、ライバル、とか……それよりももっと、私の大切な人が居なくなってしまうんじゃないかっていうことが怖かったんです。
 ふふ……福田組失格ですか?……でも、でも…怖かったんですよ、本当に……」

 腕の中に入ってくる彼女の柔らかい体をぎゅ、と抱きしめる。
ああ、彼女はこんなに細くて、柔らかくて、あたたかいものだったのか、と奇妙な感動を抱く福田。

「蒼樹嬢…」
「私……私は……福田さんのことが…好」
「……」

 奪われる唇。

「っ……」

 好きだ、と答えることも許さないそのわがままさに少し腹が立つ。
だが、逃げることもせず、自分もまた彼の背中に腕を回して抱きしめ返す。
それがせめてもの返答だった。

「……ん」

 言葉で「好きだ」なんて言われたら絶対自分は彼女から離れられなくなる。
それが怖くて唇を唇で閉じた、言いっぱなしで卑怯だ、とか自分勝手すぎるとか怒ってるんだろうなぁと想いながらも彼女を抱き寄せる。
ただ、唇を重ねるだけのキス。
目を閉じ、眉を寄せて福田の唇を受けている彼女の表情を眺める、可愛らしい、あの蒼樹紅がこんな風に恥じらうのかと見入る。
きゅっと引き結んだ蒼樹の唇をそっと柔らかく包み込みながら、小さく震え続ける彼女の体を優しく抱き寄せると、彼女のほうも抱きついてくる、それが嬉しかった。
胸元に感じる柔らかな二つの塊に興奮がゾクゾク高まる。
そっと唇を離すと、ぷは、と大きく息を吸う蒼樹。
その様子を見ながら福田は自分の中の獣性が鎌首をもたげ始めるのを実感した。

249:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:17:10 BEqZqrKg
「……実際怪我はしちゃいねえ、なのになんでかな…」

 滾る。
どうしようもなく自分の中の男が目を覚ましている。
はぁ、はぁ、と荒い息を吐く彼女の潤んだ瞳が自分を見上げている、その瞳と目が合った瞬間、理性という鎖を解き放っていた。

「なんだろうな、やっぱり事故るとアドレナリンとかでも出てんのかな…何でかこうなっちまってんだよな…生殖本能ってヤツかな」
「え?……っ!」

 つぶやきながら伸ばされた手に、きょとんとしたままの彼女の肩に手が置かれた。
そして、そのまま、ころんとベッドに寝かせられる蒼樹の上に覆いかぶさる。
自分の顔の上に福田の顔があった。
ドキドキと自分の心音が聞こえる、浅く、早い呼吸が止まらない。
これから起こることに対する不安と期待が入り乱れて、小さく体をよじる。

「あ、あの……告白から急にこんなこと…って、その…漫画でもボツ出しされると思いますよ…?」
「いいんだよ、たまには現実のほうが漫画よりも突拍子の無いことがおきたほうが」
「ん……っ、ん……んぅぅ……んっ、んーーー!!」

 再び重ねられる唇。
だが、今度はその唇を割り裂き、舌が挿し込まれる。
突然のことに怯えたように震える蒼樹の舌を絡め取り、嘗め回す。
口をふさがれ、鼻で鳴くように空気を求める声を上げながら息苦しさに福田のシャツを握り締める蒼樹の指。
静かな部屋で互いの唾液を交換し合う音と、高揚していく2人の切なげな声だけが響く。

「ん……ふ…っ、んっ……んんぅ……く、ちゅ……ん……っ、っ!」

 上あごの裏を福田の滑る舌が走った瞬間、蒼樹の体にゾクゾクゾクっと快感が広がった。
ふっ、ふっと唇をふさがれて息苦しそうにあえぐ彼女の鼻息がこそばゆいが、それすらも福田にとっては興奮を高めていく。

「ふぁ……っ、ん、んちゅ、んふぁ……福田、さん……ちゅっ、んふぅっ、んくっ、はぁ、はぁ…」
「蒼樹嬢……」

 ぷつり、と銀糸をつむぎながら顔がやっと離れる。
はぁ、はぁ、と熱い息を吐く彼女の表情を見下ろし、福田は息を呑む。
潤んだ瞳、快感か、唇を奪われてろくに呼吸が出来なかった息苦しさかはわからないが赤く染まった頬、
だらしなく小さく開かれた唇からは互いの唾液の混合液でまみれ、頬には幾筋かの髪の毛が汗に張り付いている。
いつも澄ましたあの蒼樹がこんなにも扇情的な表情を見せるのか。
その彼女の唇が再び開かれる。


250:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:17:40 BEqZqrKg

「福田さ……っ」

 最後まで自分を呼ぶ名を言わせずに唇を再び奪い、貪る。

「ん、ん……ふっ、ぅ……んく、ちゅ、ちゅぱ……んー……ん……」
「……っ!」 

 送り込まれる舌にされるがままだった蒼樹の舌が、初めて福田の口腔内に差し込まれた。
遠慮がちに侵入してきたそれを迎えるようにちゅっと吸い上げる。
すると、おずおずと福田の口の中で蒼樹の存在が大きくなっていく。
やがて、自分がしたように彼女の舌が福田の中で蠢き始めた。
いやらしい動き、それを彼女が必死になって続けている、それだけで福田は下半身の自分自身が固く大きくなっていくのを実感していた。
しばらくすると再び福田が蒼樹に舌を送り込む。
どれほどそうしていたか分からない。

「ん……ふぁっ…」

 互いに互いの唇を貪りあっていた2人だが、ふと福田の掌がその大きな胸の膨らみに重ねられた。
ふにゅ……と福田の指の動きに合わせて柔らかく形を変えるそれ。
じんじんと乳房から快感が体中に広がっていく。

「く…ひゅん……福田、さん……」

 自分の胸に絡まる福田の両の手首を掴む、だが、それは決して引き剥がそうとするのでなく愛しげに絡み付いて。
必死に声を抑えないと、快感にはしたない声が漏れてしまいそうになる。
だが、福田の指が衣服越しにでも分かるそのふくらみの固くなった先端をくにりとこねた瞬間。

「あきゅっ!」

 素っ頓狂な声を上げてしまったことに真っ赤になりながらも、恥ずかしげに唇を噛みつつ、されるがままに福田の愛撫を受ける。

「蒼樹嬢……」
「あ、あの……今は…私の名前で……」
「……ああ、その…紅……でいいか?」
「ふふっ…違います、本名の……優梨子って呼んでください」
「……」

 そうか、自分はこんなことも知らなかったのか。
何が彼女のことが好きだ、自分は彼女の本当の名前も知らなかったってのに調子のいいもんだ、と自嘲する。
だけど、これからもっと知っていけばいい、彼女のことを。
そう願いながら福田は蒼樹の耳元に顔を寄せる。
そして、ぽそり、と彼女の本当の名を呼ぶ。

「~~……っ!!」

251:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:18:07 BEqZqrKg
 耳元で囁かれた彼の声、息がかかるほどの近さ、低くよく届く声。
ぞくぞくぞくぞくっとそれだけで優梨子の体に快感にも似た興奮が走る。
全身を甘い汗に濡らして喘ぐ成熟した肢体を、愛撫を続けながら存分に味わう福田。
しばらく自分が指を這わせるたびに鳴く彼女を楽しんだ後、福田は再び彼女の耳元に顔を近づけ、ある言葉が告げられた。
その言葉の意味するところを理解し、優梨子の顔が羞恥に染まる。
しばらく顔を福田から背けて守り続けた沈黙の後、こくり、と彼女は頷いた。


「う、うう……恥ずかしいです…っ」

 福田の視線から逃れるように顔を真っ赤にしてそむけて、腕で乳房と秘所を隠しながら衣服を何も付けていない優梨子の体がベッドに横たわる。
本来なら漫画におけるパンチラのように、ダイレクトなエロでなく、少し見えそうで見えない、と思ったら見えた!というように
隠されたところからさらけ出される性的な興奮が好きなので、愛撫をしながら彼女の衣服を脱がしていきたいが、
あいにく突然のことだったのでここに彼女の着替えなど無い。
後でコンビニに買いに行けばすむことなのだが、今は彼女が恥ずかしがる様を楽しみたかった、
そんな意地の悪い思いを隠して、下着が汚れるから、などといった適当な理由を付けて彼女にこの様をさらさせた。
優梨子はそんな福田の想いを知ってか知らずか、彼の企みどおり心臓が爆発しそうな羞恥に身悶えていた。

「綺麗だ」
「え……あっ、だめ、だめです…」

 恥ずべきところを隠している手に彼の手が重ねられる。
静止の懇願もすぐに無視されて、その手は彼女の手をそこから動かし。

「あ、ぁ……っ、だめっ、見ないで、見ないでください……っ」
「……あぁ」

 もともと色の白い彼女だった、だが、普段衣服に隠されたそこはもっと白く透き通っているようである。
そして、今は興奮に固くその存在を強調している色素の異なる桃色の先端と、彼女の柔らかい栗色の髪と同じ茂みが映えている。
妖艶さに思わず福田はため息をついていた、本当に綺麗だ、と息を呑む。
その乳房の先端を口に含む。

「ひ、ぃ、あっ……んく……ゃ、あ……」

 あたたかい福田の口の中で先端が転がされると、快感が首筋を駆け上り頭の中が白くなる。
もう一方の乳房にも手が覆いかぶさられて優しくもみ抱かれる。

「は、ぁぁ……あ、んっ……んっ!やっ、やぁ……そ、こばっかり、ひっ、ひんっ!や、です…んぅぅっ」
 
 指の間で先端を挟みこみ、指先がやわやわと乳肉をもむと同時にその固くなった乳首をひねり上げる。
くりくりと舌と指で敏感なところが刺激されるたびに「ひぃんっ」と啼き声を上げる様が可愛らしい。
シーツを強く握り、顔を思い切り背けて啼き声を上げるたびに顔を振る反応がたまらなく愛おしくて、福田はいじめ続ける。

252:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:18:34 BEqZqrKg
「やっ、やぁ……っ、いやですっ、はず、か、しぃっ……ふぁぁぁん……」
「可愛いな……本当に」
「そんなこと…いわないで、ください…っ」

 乳房の先端から舌先を下ろしていく、豊かな膨らみから、うっすらと骨の浮いた脇腹、なだらかな曲面を描くやわらかい腹へと下りていく。
くる、とへそのまわりをなでた瞬間、電気に打たれたような未知の快感に背を反らせる蒼樹。
そんなところも敏感な箇所だとは知らなかった、いや、彼の手に触れられているからだろうか、こんなに気持ちいいのは。
  
「ひ、きゃぁっ、ぁっ……んっ……あ、ああっ!!だ、ダメ、ダメ、ダメです…そんなところ…」

 やがて、最も恥ずべきところにたどり着く。
これまでの優しい快感とは全く異なる、凶悪なほどにしびれる快楽。
びくん、びくんと背を反らせて、指先はシーツをきつく握り締める。
搾り出すように告げられた拒絶の言葉、だが、その言葉の裏の想いが彼女の真の想いだと勝手に決め付けてソコを貪る。
わざとらしくじゅぱっと音を立てると、彼女の体が羞恥に強張るのが分かる。

「ひぃぃ……んっ!」

 彼女をもっと辱めたいという嗜虐心が浮かび上がる。

「や、ぁっ!そんな、変な、おと……っ、はずかしい……」

 割れ目に舌を這わせ、その上に頓挫する固くなったそこの包皮をめくり上げて、やさしく食む。

「……ひきっ!!! ァ ぁあ ……ッ ! ぁ、ぁ……」

 声が出ないほどの刺激、大きく目を見開き、口をぱくぱくと開くが言葉が搾り出せない。
顔の筋肉が全て解れてしまったかのごとく、だらしなく弛緩しきった顔を鏡で見せたら蒼樹は自分がこのような顔をしていることに自殺したくなるほどだろう。
涙を流し、口の端からは涎を垂れこぼして啼き悶える蒼樹の声が福田の部屋に響き続けた。


 どれほどそうしていただろう、やっと福田の顔が股間から離れる。
何度も軽い絶頂に上り詰めさせられて、弛緩しきった蒼樹は体をベッドに預けてはぁはぁと荒い息をついていた。
ベッドに自分の汗が染み込み背中が少し気持ち悪い、だが、そんなこと気にならないほどに蒼樹は快感に身を任せている。
蒼樹の姿を見下ろしながら、福田は今の彼女のこの痴態を自分が作り出したのだ、という征服欲に似たものを心の中に広がっているのを実感した。

「あ、ぁ……ぁ……」

 まともな言葉をつくりだすことも出来ぬまま、のろのろと彼に向かって手を伸ばす。
その手に福田は自分の指を絡めて、そのまま彼女に覆いかぶさると、三度耳元に顔を寄せる。

253:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:18:57 BEqZqrKg
「っ!!」
 
 そして、告げられた最後通告に、快感に白くなりかけていた蒼樹の頭が覚醒する。
しばらくの沈黙の後、彼女は告げた。
福田への想いを、そして彼の想いを受け入れたいという願いを。
その言葉と同時に福田は彼女を抱きしめた。

「ぁ……」

 くちゅ、と音を立ててキスをする蒼樹の秘所と福田の剛直。

「福、田さん……怖い…ですっ」
「……心配すんな、優しくするから」

 ぽんぽんと子供をあやすように繋いだ手とは逆の手で頭をなでると、安心したかのように目を閉じる彼女に向けて腰を突き出す。
ぐ、ぐぐ…っと蒼樹のなかで体積を増やしていく熱い男根。

「ひ、……ぃぃっ!」

 どうしても湧き上がる体を引き裂かれていくような痛みに悲鳴を上げた。
それをまぎらわすようにぎゅううう…っと福田の手を握り締めると、彼も握り返してくれる。

「つ……ぅっ!ん、ぐ……!!あ、あ、あああっ……くぅぅっ!!」
「ぐ……!」

 柔らかくあたたかい肉壷の締め付けに快感を刻み込まれ、ともすればそのまま流れ出してしまいそうな勢いをこらえる。
それでも奥に、奥に進んでいくと、これまでにない絶叫を上げて彼女の背中が弓なりに反り、その後小さな痙攣が続いた。
全身を貫き通されて硬直する彼女を気遣い、抱きしめた。

「あ、ああ……私に、わたしのなかに、福田さんが…福田さんがいっぱい……ああ……」
「大丈夫、か?」
「は、い……っ、大丈夫です」
「きつかったら、遠慮なく言えよ」
「はい……それよりも、その……嬉しいんです、福田さんとこうして…んっ、んん……」

 嬉しいなんていわれたら堪らなくなる、照れ隠しのように彼女の唇を奪う。
そのままゆっくりと彼の腰が動き出した。
ぬち、ぬ……ずちゅ、といやらしい水音が響き始める。

「ひぅん……っ、ふぁっ、あん、あぁん…っ、んみゅぅぅ……っ」
「はは、猫みたいな声だな…可愛い」
「ん、くー……バカに、しないでください…きゃんっ」

 互いの手を握りしめあいながら、体を重ねる。
ぎしぎしとベッドが軋み、ぬめった水音が響く。
あえぐ蒼樹の濡れた唇を奪い、その口内を貪りながら腰を振る。
男根の傘が肉ひだをめくり上げながら引き戻され、突き入れられると先端が弱いところをノックする。

254:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:19:28 BEqZqrKg
「んぷ、は、ぁぁっ!…福田さんっ、福田さんっ ……ぁぁあん……っ」
「……なあ」
「はっ、はぁっ……は、はい……?」

 突如かけられた冷静な声、それに喘ぎながらも答える蒼樹。
何か言いたげな福田の顔があった。

「な。なんでしょうか…
「名前で呼んでくれ、俺も」
「……っ」

 目を丸くして驚く蒼樹の顔を、くく、と笑いながらももう一度懇願する。
しばらく、ぅー、とか、ぁー、とかたじろいでいた彼女に向かい。

「俺も名前で呼んでくれ、優梨子」
「~~~っ!」

 呼ばれた本名に彼女もとうとう覚悟を決めた。

「し、…………真太さん」
「ははっ」

 まるで宝箱を開くかのように、大事に開かれた唇から消え入るような声で囁かれた自分の名。
それだけなのにすごく心が弾む、思わず笑い声が出ていた。
嬉しいなぁ、とつぶやくと腰の動きを再開する。

「ん、ああんっ!ふぁっ、あんっ、あん!ぁ……っ、ああっ、真太さんっ!真田さぁんっ!」

 心底うれしそうにつむがれる自分の名を呼ぶ彼女に福田の興奮が一気に高まる、
初めての彼女を気遣って、ゆっくりとした動きだった腰が加速する。
それにあわせて水音が変わり、蒼樹を襲う快感の種類が変わった。
優しい快感ではなく、身を焼くような快感。
キモチイイ、キモチイイ、頭の中がその言葉だけで埋まっていく。
広がっていく真っ白な快感のの閃光が増幅し、はじけそうになっていっている。

「んぁあああっ!…はぁぁっ!あっ、あっ!ああ!!はげし、はげしぃ…で、すっ、もっと、優し…ひっ、奥、奥っ!やああああっ、っ!?」

 ガクガクと彼の動きに合わせて震える体。
見下ろすと、彼の腰の動きに合わせてふるふると乳房が揺れているのが目に入る。
なんといやらしいんだろう、とまるで他人事のように一人ごちる彼女に凄まじい快感が襲った。
何が起きたか分からない、彼の先端が自分の中のあるところを擦った瞬間それが湧き上がったことだけが分かる。
しかも、その反応に味を占めたのか彼はそこばかりを狙ってくるのだ。

255:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:24:45 BEqZqrKg
「ひ、ああああっ!!や、やぁぁっ!そこ、そこだめ、だめです……っ、だめ、だめだめ、だめぇっ!」
「く…優梨、子っ……もう…っ!」
「は、は、あぁぁぁぁんっ!!」

 突き上げるたびに肉壷全体が自身の分身を優しく締め上げ、肉にもみくちゃにされる。
限界が近いことを察した福田は腰の動きをさらに加速させる。
 
「ぐ・・・…ぁあああ……っ、好きだっ、好きだ、優梨子……っ!!」
「あああああっ!あああーーーっ、わたし、も、私もですっ!私も大好きですぅうっ!ふあああぁあんっ!!」

 先端からほとばしる瞬間、腰を引き出す。
そして、汗にまみれた彼女の柔らかい腹部に爆ぜる精液。
自分の体に浴びせられる熱い液体を感じながら、彼女の中でも閃光がはじけると共に、全身に広がる快感に絶叫を上げる。
福田に向けて腰を突き出し、背を反らせて悶える

びゅくっ、びゅくんっ、 びゅくんっ びゅくんっ びゅくっ びゅく……

「あ、はぁぁ……っ、はぁぁ……はぁーっ…はぁーっ…」
「優梨子…っ」
「ぁ、ぁー……ん、んく、んちゅ……んん……」

 やがて、かくん、とベッドに体を預けて肩で息をする彼女の頬に口付ける福田。
その唇を追って、求めてきた彼女に再びディープキスを始める。
絶頂の快感にまどろむ彼女の唇を貪りながら、再度硬度を増し始めた下半身の素直さに苦笑しながら再び彼は動き始めた。
そして、再び部屋に彼女の啼き声が響き始めた……。

 たっぷりと彼女を貪り、彼女の首筋や乳房に自分の吸い痕を残し、満足げにぼうっとベッドの外を眺める。
まだ暗い外の様子を眺めながら口元に手を置く福田。
自分に体を寄せて、くーくーと寝息を立てる蒼樹の寝顔に「おいおい、事故ったから見守ってくれるんじゃなかったのかよ」とささやくと「んみゅ……」と鳴くのが可愛らしい。
その寝顔を見ながら、福田は考えていた。
スポーツ物の漫画で重要な、挫折や困難とそれを乗り越えての復活という燃え所、今後、淵切で描くつもりだったレース中の落車による怪我と復帰をどう描くか。
ライバルや仲間から発破をかけられて、というのを第一に考えていたはずなのに、今ではヒロインをどうそれに絡ませるかを考えている。

「ったく、俺はそんな甘いラブコメみてーな展開苦手だってのに……」

 そうつぶやきながら、彼女を起こさないように抱きしめて目を閉じた。

256:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:34:38 BEqZqrKg
とりあえず終わり終わり。
しまった…最初のほうに陵辱パートあること投下前に伝えればよかったなぁ
陵辱SS途中まで書いたが、蒼樹さん可愛そうになってきて筆置いたんだけどなんとなくもったいないから混ぜたが必要なかったかなー
嫌いな人も居るだろうに正直すまんかったです

257:名無しさん@ピンキー
10/09/02 21:49:52 OauR3VpM
す ば ら し く G J

258:名無しさん@ピンキー
10/09/04 10:27:14 UOpJrjRx
GJ!

259:名無しさん@ピンキー
10/09/04 21:35:39 kKz68X9x
ネ申!!
めっちゃ良かったです!!

260:名無しさん@ピンキー
10/09/07 16:35:33 Yjrn4uEn
まじGJ!
すばらしかったです

261:名無しさん@ピンキー
10/09/10 17:40:07 GLNB2o7V
いやーこれはいいものを読ませて頂いた

262:名無しさん@ピンキー
10/09/20 00:36:36 zsHctOXy
GJ!
福田×蒼樹嬢いいな!

263:名無しさん@ピンキー
10/09/24 12:11:26 O6HSiYLT
神乙
面白かった

264:名無しさん@ピンキー
10/09/29 03:55:12 Kf04On21
今週のみて姉×シュンという電波を受信してしまったのは俺だけでいい

265:名無しさん@ピンキー
10/10/02 05:48:01 dMrGcUin
アニメ今日からだな!

266:名無しさん@ピンキー
10/10/03 15:13:40 oM5tZxHk
作画はサイコーだった
のに何故人がいないw

267:名無しさん@ピンキー
10/10/07 17:29:11 NrO87ATr
それはまだ蒼樹さんが出てないから!

268:名無しさん@ピンキー
10/10/11 04:18:53 9pMJh7or
今さらだけど>>114より、亜豆×シュウジンを書いてみた。ビミョーだったらスマン↓

満月だった秋の夜、真城くんに会いたくて、でも会えないから高木くんに真城くんの話を聞かせてもらえないかと思って電話をすることにした。
甘えているのは分かってる。寂しいのはきっと私だけ、真城くんは今も二人の夢に向かってただ真っ直ぐに進んでいることも。
それでも何か真城くんを感じたい。

プルルル──
「─亜豆さん? 珍しいじゃんどうしたの?」
「高木くんこんな時間にごめんなさい。今、いいかな?」
「今ちょうど原稿終わってサイコーと別れたとこ。居たら代わってあげたのに惜しかったね」
高木くん、いきなり電話したのに優しい。流石真城くんの仕事のパートナーであり一番の親友。香耶も幸せだね。
「あの、いいの。今日は高木くんに用があったから。あと原稿お疲れ様、2人とも頑張ってるね」
「ありがとう。で、俺に用って?」
「あ、あのね……そう! 疲れてるときに申し訳ないけど今から少し会えないかな?」
「会えないって、俺と? 良いけど」
「私が谷草に行くから! 真城くんのことで高木くんに相談したいことがあるの」
「ふーん分かった。じゃあ一時間後に駅前の谷草第一公園で」
「ありがとう! 今すぐ出るから。あとこのこと香耶には言わないで。心配させたくない」
「うん? 分かった約束するよ」
電話を切ると、にやけた顔が戻らなくなってしまった。高木くんには申し訳ないけど、これで真城くんの話が聞ける。
どんなことでも聞いたこと全部全部覚えておこう。だけど、こんなワガママは今夜で最後にしなくちゃ。

269:名無しさん@ピンキー
10/10/11 04:22:55 9pMJh7or
>>268続き

親には香耶の家に行くと言って家を出た。
真夜中の外はすっかり秋めいて寒かったけど、気にせず走って駅に向かった。
さっき見た満月も、落ちてきた紅葉の葉っぱも一層に輝いて見えた。
真城くんを想うだけで私の世界はこんなにも輝いて見えるのかな。

「あっ亜豆」
「高木くん、待った?」
「今来たとこ。香耶ちゃんへの言い訳面倒だったから、帰らないでその辺で時間潰してた(笑)」
「何だか気を使わせちゃってごめんね」
「気にすんなよ。亜豆さんはサイコーの大切な人だし俺で良ければ何でも」
「ありがとう。あのね、真城くんの…ことなんだけど……話を聞かせてくれないかなって……ううっ」
「えっ亜豆?! もしかして泣いてる?」
「ごめ…んなさい。こんなこと急に言われても高木くんに迷惑だよね。今気付くなんて本当に私…馬鹿。ごめんなさい」
「な、どうしたんだよ。とにかく落ち着いてあそこのベンチにでも座ろう。俺、温かいもの買ってくるから」

その後高木くんは温かいミルクティーを私に手渡すと、隣に座って嫌な顔せず私の話を聞いてくれた。
ポツリポツリと落とした私の言葉は、この涙のようにどこかに流れて行ってしまえばいいのに。

「なるほど。俺には亜豆さんの気持ちが分かる! なんてこと言えないけど亜豆さんは寂しいんだよ。
女の子って男より心が繊細だし、男は女の子より図太いって言うか幼稚なんだよなやっぱ。
それにサイコーは寂しくても妄想でエロいことすりゃスッキリするもんなぁ(笑)、ってこれは流石にサイコーに悪いか」
「えっ? エッチなことって……真城くんが?」
「そりゃするでしょ。サイコーだって男だからね、はっはっは」
「私はしないのに。寂しくてもずっと我慢してるのに、真城くんだけずるいよ」
「ええ~? ……じゃあ亜豆も俺がサイコーだと思ってやればいいじゃん」
「そんなことできるわけない! …でもそうすれば寂しくないのかな。真城くんが居なくても真城くんを感じられるのかな?」
「亜豆さん何事も気の持ちようですよ? 俺で良ければ付き合う。ちょうど抜きたかったし」
「高木くん下品。真城くんは絶対そんなこと言わない。ちゃんと真城くんらしくしてくれるなら、お願いしようかな」
「いいの? あっ亜豆さん一応こういうの初めてじゃないよね? 流石にそれは悪いから」
「ふふっ、私そんなに純に見えるのかな?」
「仕事も仕事だったね。じゃあ遠慮なく」

270:名無しさん@ピンキー
10/10/11 04:25:06 9pMJh7or
>>269続き

高木くんはメガネを外して、シャツのボタンを1つ緩めた。
そして、そのまま私の足を思い切り広げてきた。スカートだから見えちゃうし自然と足を閉じてしまう。

「亜豆さんの見たいのに。せっかく見れるのに何で隠しちゃうの?」
「いや……恥ずかしい。真城くんに見られたくないの、私のここ汚いから」
「きっと亜豆さんのなら綺麗だよ。ほら足を広げて」「ん、真城くん……私のここ見て……」
「うわぁ亜豆さん、何にもしてないのにパンツに染みができてる」
「真城くんのこと考えてたら溢れてきちゃったの。だからちゃんと責任とって下さい」
「じゃあ僕が舐めてあげるね」

高木くんは真城くんの演技をしてくれた。
全然似てないけど、目をつぶれば真城くんのことが浮かんできて、幸せだった。本物じゃない切なさが心の傷を引っ掻くように更に気持ちを増長させた。

「真城くん……パンツ、盗っちゃやだ」
「こうしないと触れないよ。亜豆さんの汁が光って見える。豆のところもいっぱい舐めてあげるね、なんて」
「あああー! 真城く…ん…やだぁ!!」
「亜豆さん外なんだからあんまり大声だしたらダメだって」
「だって、ひゃあっ…気持ちよくてっ」

ベンチの柱がきしむほどに強く握って、声を出さないように抑えていた。
高木くんは私の胸を弄りながら、下の方に顔を埋め舐めてくれた。
身体が震えるほどに気持ちよくて光惚に浸る瞬間。何も考えたくない。

「ああ…ん…真城くん。私出ちゃう出ちゃうよ! 真城くんの前で恥ずかしくて汚いもの出しちゃうっ……」
「亜豆のなら僕が全部受けとめるから良いよ。早く出して……」
「真城くん! そこ…指で…いいよぅ! んんんんん……!!」

ピチャピチャグチョグチョと音を立てながら、高木くんの前で、私イッちゃった。
腰が震えちゃって上下に動くのを高木くんは楽しそうに見ている。

271:名無しさん@ピンキー
10/10/11 04:26:29 9pMJh7or
>>270続き

「亜豆どう? 気持ちいいだけでいいなら、ここでやめとく?」
「そんな……。高木くんだって…抜きたいって」
「思えばなんか『真城』じゃ乗らないし。これ以上するなら俺がやらなきゃ。
でも亜豆さんに悪いしね。亜豆さんもこれからは家でこうしてオナニーすればいいってこと」
「なんでそんなこというの? 私もっと気持ちよくなりたい。もう何でもいいから最後までやろう? 高木くん……」

高木くんはニヤッと笑った。

「よし。亜豆さんから言ったんだから、後から色々言うなよ」
「当たり前だよ。早く高木くんのも出して」
「はいはい。香耶ちゃんよりせっかちだなぁ」
「高木くんの、おっきい。さすが男の子だね。可愛い」
「うっ…!突然噛みつくなよ。亜豆結構サド……うわぁああ」

ふふふ、高木くんって感じやすいんだ。少し噛んだところが赤くなってて可笑しい。いっぱいくわえて舐めてあげるね。

「ね。そろそろ、私の穴、ここ見えるでしょ。ここに早く突っ込んで……」
「たまんねぇな。こりゃサイコーに見せてやりたい淫乱ぶり」
「高木くん、まだですか? 遅いですよ」

高木くんに私の穴を指で目一杯広げて見せてあげる。香耶のことだからあんまりこういうことしてあげてないんだろうし。

「まだ入れてあーげない!」
「何で?」
「こうしてるとまた亜豆さんの汁がデロデロ出てくる。気持ちいいでしょ?」
「勿体ぶらなくていいから早く……ひゃうっ冷たい!」
「亜豆のグチョグチョの穴にミルクティーをかけちゃった。美味しい?」
「もうっ意地悪…なんだからあ…はああん、冷たい水が入ってくるの……アソコがヒクヒクして自然に…あひゃんっ」
「さて、色々やり返したし入れてやるかぁ。よいしょ。亜豆、大声出すなよ」

272:名無しさん@ピンキー
10/10/11 04:28:27 9pMJh7or
>>271続き

高木くんの大きなそれが私の熱く溶けそうな穴の中に入ってきた。高木くんが出したり入れたりしごく度に、目の前には極才色の景色が広がっていくようだった。

「あふっ……高木くんの……おっきくて、ん…あたしのアソコ裂けちゃうよぉっ!」
「何いってんの、亜豆がきつすぎんだよ? …ふぅ、まとわりついてくんのがたまんねぇな」
「だ、だめ…だめぇ…もう出してぇっ苦しいのぉっ」
「ん亜豆の中に出すまでは抜けないよ。うっそろそろ…ハァ…ハァ」
「高木くんも…イッちゃうの? …私ももう一緒にイクの…ああん…ああ、ああああああああ!! イクのっイッちゃううううう」
「亜豆……!!」

イク瞬間、高木くんは私のことを抱きしめてくれた。それが私の求めている温もりとは違っていても、満たされたことに変わりはなかった。

「亜豆さん……あのごめんなさい! 俺、墓に入るまでこのこと一生誰にも言わないから」
「ふふふ。私も言わないよ。でもなんで謝るの? 私のお願いしたことだよ」
「それでもサイコーより先に俺とやるなんて……」
「ううん気にしなくていい。だって全部私の気持ちの持ちようなんでしょ? 何をしても私は私だから。
ここに来るまでこんなことになるなんて夢にも思ってなかった。
でも今はこれで良かったっていうか、私はこうしたかったんだって確信してる。だからありがとう。
香耶と真城くんのためにもう二度としないけど」
「そっか。なら俺も報われる。亜豆、サイコーは亜豆のこと女としてもめちゃくちゃ愛してるから。それだけは分かるから……」
「うん。知ってる。じゃあ高木くん、またね」
「ああ、おやすみ」
「おやすみなさい」

私はスキップでもしたくなるような、軽快な心地で帰り道をゆっくり歩いて帰った。
満月はやや西に傾いて私を見守ってくれていた。心の中は真城くんへの愛でいっぱいに溢れていて、世界中の誰よりも幸せだったんだ。

おわり。

273:名無しさん@ピンキー
10/10/23 00:26:33 1WBAlAW5
乙!
2人の台詞がそれっぽくて凄い

274:名無しさん@ピンキー
10/10/24 21:19:23 qfw+iPJW
乙!よかった
ところで新岩はまだかの?

275:名無しさん@ピンキー
10/10/27 13:36:28 YwVSNUdj
アニメ面白いな

276:名無しさん@ピンキー
10/10/28 21:07:28 iiioUrXu
>>274
自分も見たいが、どうやったらそういう流れになるんだろう?あの二人
妄想したいのに全然思いつかない。

277:名無しさん@ピンキー
10/10/28 23:58:23 YF2X2b5m
まさにコレ!こういうの探してました。
URLリンク(www.pororichannel.com)

278:274
10/11/01 02:15:23 DXh2jnzp
>>726 捏造しか思い付かないな
口説きがコラボの件でなく本気だったとして、いつもの調子で迫ったら新妻案外簡単におちるんじゃないか?…ないか
それか連載が上手くいかず岩瀬がポロリしたときに新妻が慰めるとか
だめだ新岩好きなのに全くあの二人が把握できない

279:名無しさん@ピンキー
10/11/02 07:47:25 Zn5uVjvx
新妻の恋愛、女性に関する興味とか態度とかがあんまり描かれてないからなぁ。
他のキャラの恋愛観、女(男)性観は結構描かれてるのになぁ。

280:名無しさん@ピンキー
10/11/11 21:52:56 pIjNM8Tw
最高×見吉書いてください!

281:名無しさん@ピンキー
10/11/12 16:10:43 VwEAMeF6
やっぱり妄想でなら福田×蒼樹が萌えるわ

282:名無しさん@ピンキー
10/11/15 20:02:21 GZ0eKLO2
広島のロミオじゃなあ…。

283:名無しさん@ピンキー
10/11/16 12:26:33 LOdw0UF0
福田さん恋愛慣れしてそうだったがあの様子じゃ童貞っぽい

284:名無しさん@ピンキー
10/11/17 15:17:42 XbJSTyRM
中井、最高、エイジ、福田の童貞カルテット…

285:名無しさん@ピンキー
10/11/19 22:59:45 Q+t3KUwT
新妻と岩瀬で書き出したら、エロに至らず終わってしまった。
なんか服部さんが「咬み合わないと思う」と言ってたのを痛感した。
会話を成り立たせるのが難しすぎる。

286:名無しさん@ピンキー
10/11/20 18:43:03 e6Xq65gu
最高×見吉

287:名無しさん@ピンキー
10/11/20 21:31:51 1vvXgdE1
アニメ始まったのにド過疎だな

288:名無しさん@ピンキー
10/11/22 19:10:30 1NkFyXsI
「……秋人さん、最近帰ってこなかった……」
「……香耶ちゃん」
「…たしかに私も帰ってこなくていい! なんていったけど、本当に帰ってこなくなるなんて思わないじゃない……
「……ごめん、俺のせいで……」
「真城は関係ないから気にしないで」
「でも、元はといえば、俺が読み切りを一人で書くって言ったからだし」
「そうかもしれないけど……、でもそれとはやっぱり違うと思う……。秋人さんが家に帰ってこないのは私たちの問題だし…」
「……ごめん」


今週はエロい展開に持っていきやすそうな話ですなぁ
でも俺には才能がなかったみたいやわww
とりあえず書いてみようと思ったけど、先が見えなかった

289:名無しさん@ピンキー
10/11/23 02:04:19 /qAk3wgT
サイコーとカヤ頼む!

290:名無しさん@ピンキー
10/11/23 09:33:08 OmqTuyWz
>>288
そんなこと言わずに頼むよ


291:名無しさん@ピンキー
10/11/28 16:13:18 C7BgpAov
久しぶりやったから微妙かもしれんがとりあえず書いてみた。

真城と香耶で、なんやかんやあって、もうやっちゃった後
何回も続いたって設定でお願いします。
初めてするシーンは全くと言っていいほど会話が思いつきませんでした。




真城と香耶の関係はその後も続いた。
もともとはお互いの淋しさを紛らわせる行為だったが、今では誰もいないとすぐに身体を摺り寄せるようになった。
高木が帰ってこないのをいいことに仕事場で二人は逢瀬を繰り返す。

二人の関係を知らない高木は、次の連載会議に出す『恋太』に力を込めている。
高木の力を借りずに描いた読み切りはそれなりの反応だった。
一途で見ていて微笑ましくなる二人の純愛を描いた作品は恋を知らない少年の心をくすぐり、ニヤっとした笑いを生み出した。
期待していた女性層には大して受けが良くなかった。
だからそのまま続けても連載などできないという、当初目論んでいたものとは程遠い結果に終わった。
再び苦々しい思いを味わった真城だったが、香耶が気に掛け、励まされたことで元気を取り戻した。
そして微妙な距離はどちらからともなく縮まり、二人の身体はまた重なり合った。

「……ん…ぁっ………ぅ……あっ……」
仕事場に小さな声が響く。
耳を澄まさなければ聴こえないほどの嬌声。
誰もいない静かな密室の中で真城にだけ聴こえる。
いつも作業している椅子に腰掛けた真城の上に跨った香耶は味あうように優しく腰を動かした。
その度に身体全体で感じる相手の感触を楽しんでいる。

「香耶ちゃんって、こうするの好きだよな」
香耶の頬を撫でながら真城が言う。
婚約者の親友であり、自身の親友の妻である香耶と関係を持っていることに罪悪感はないわけではない。
成り行きから始まった関係だったが、高木と香耶の関係がまだ修復されないことで真城と二人になる機会が多かった香耶は真城を頼るようになっていった。
仕事から始まった擦れ違いを正そうとしない夫婦は、高木が白鳥の家に住んでいることで別居のような状態になり、お互いに干渉しあわなくなっていた。

「……ん? ふふふ」
真城の言葉を聞いて香耶が優しく笑う。
初めてあった高校の頃とは違う、大人の笑みを見せると、真城は少し紅くなる。

誤魔化すように真城が下から突き上げるように腰を動かすと、香耶の手に力が入った。
強く抱きつくように真城の背中に手を回し、ぐっと力を入れる。
突き上げられる度に漏れる切ない声は香耶の声とは思えない程に艶のある声だった。

「……ぁ、………っあ…………ん、……ぁぁあ……」
真城が下半身をさらけ出し、その上にミニスカートの香耶が乗っている。
下着は脱ぎ、無造作に床に落ちていた。
陰部からは愛液が溢れ出し、腰を動かす度にぬちょぬちょと淫靡な音が紡がれる。
真城は香耶のゆっくりとした腰の動きに合わせながら、香耶の服を脱がし始めた。
大き目のセーターを捲り上げようとすると香耶の大きな胸でつっかえる。
真城は片手でセーターを捲り上げたまま香耶の背中に手を回す。
手馴れているのか、クッと軽く力を入れると簡単に外れた。

「……あっ」
香耶は声を上げるが、構わなかった。
セーターとブラを一緒に脱がせ、香耶の上半身を裸にした。
大きく張りのある胸は若々しい弾力があるだけでなく、目でも楽しませてくれる。

「……何度見ても綺麗だな」
真城はツンと先まで硬くなった乳首を口に含んだ。

292:名無しさん@ピンキー
10/11/28 16:15:39 C7BgpAov
「ぁんっ……ん……んっ……んん……」
真城の下の動きに敏感に反応するように色気のある声を発する。
チロチロとくすぐったり、唇の先で挟んで吸い上げるのが好きなようで、そうすると香耶は胸を真城の顔に押し付けてくる。
続けていると香耶が今までより強く胸を押しつけるようにギュッと真城を抱き締める。
それと同時に蜜壷も収縮し、身体全体を使って真城を締め付けた。
しばらくの間そのままの状態で、真城は香耶の背中を優しく撫でている。
すると徐々に力が抜けていき香耶が軽くキスをした。

「……ふぅ、……ぃっちゃった……」
恥ずかしがりながら微笑し、また真城に口付けをした。
微妙に触れるかどうかの距離感で、鼻先や頬に穏やかなキスを何度も繰り返す。
くすぐったいが気持ちが良く、真城は女性らしい包容力に包まれている気分になった。
ふわふわとした感覚のままの香耶の柔和な笑みに心を囚われそうになる。

香耶はまたチュっと唇にキスをした。
「……なんだか、温かいよね、真城は」
視線を合わせながらどこか切ない表情で言う。
そしてまたキスを繰り返し、笑みを見せ、腰を小さく動かし始めた。
真城も香耶の乳首を弄り、感触を楽しんでいる。

「……ぁっ…ん……んっ…ぁっ……ん…………」
香耶はクリトリスを押し付けるように腰を動かしながら真城に抱きついた。
しかし、貪るように激しく動かすことはしない。
時間を掛けて楽しむセックスだった。

こうして時間を掛けて愛を育んだことのない香耶にとっては新鮮で心を満たしてくれる。
高木との行為はお互い初めて同士で余裕がなく、してもすぐに終わってしまうようなものだったから尚更だ。
偽りの愛を感じ、それを許し、受け入れ、乱れる。
夫婦仲が上手くいっていない香耶の隙間に入り込んだ真城は、すでに香耶にとって必要な人間になっていた。
香耶は新婚なのに不貞を犯した自分を包み込んで許してくれているように感じる。
真城は自分のことを必要としてくれている。
だからだろうか心は少しずつ真城に惹かれていた。

その後何度が達した香耶の中に真城が白い欲望を一杯に吐き出す。
初めてした時も中に出してしまっていたので、それからピルを飲むようにしていたから子供が出来る心配はしていなかった。
真城はふと思い出したように言う。

「俺と亜豆が結婚したら、亜豆を酔わせて三人でやろうか」
「ん、いいよ。楽しみにしてる」
「じゃ、早いとこアニメ化目指して頑張るよ」

そして二人は繋がったまま笑い合い、再びキスをした。


おわり

293:名無しさん@ピンキー
10/11/29 23:13:54 UKzI6EzU
おおサイコーとカヤちゃん!!!GJです!!

294:名無しさん@ピンキー
10/12/01 00:45:05 TeoV6RaE
最高×かやGJです


福田×蒼樹嬢で投下します漫画読んだら無性に書きたくなりまして
エロ無しで二人共話し方や性格が違っていたらスミマセン
嫌な方はスルーでお願いします

295:名無しさん@ピンキー
10/12/01 00:47:27 TeoV6RaE
「福田さん…読み切りの調子はどうですか?」
「…あー…ボチボチ…だな…」
「ボチボチ…ですか…ふふっ」
電話の向こうから蒼樹嬢の笑い声が聞こえてくる。俺は最近まで彼女のパンチラ指導をしていた為、たまに彼女から電話がくるのだ。
今回もそうだ。読み切りで皆が恋愛物を描く事が決まり、俺に何か聞きたい事があって電話をしてきたのだろう。
「蒼樹嬢こそどうなんだよ?恋愛物は得意分野だから結構進んでるんだろ?」
「はい…だいたいは出来ているのですが…」
「?」
受話器の向こうから「ふぅ…」と言うため息が聞こえる。なんだ?今度は何に悩んでいるんだ。
「どうしたんだよ?何か悩んでるんだろ?」
「…はい」
「なら言えよ…それで俺に電話してきたんだろ」
蒼樹嬢から電話がくる場合、下着の描き方や見せ方についての質問だ。まぁ、たまに違う内容でくる時もあるが
それは大抵が亜城木君の事だったりするのだが…。今回は前者で電話をくれたのだろう。
「…福田さんはデートってした事ありますか?」
「ブボッ!」
蒼樹嬢の突然の言葉に、俺は口に含んでいたコーヒーを吹き出す。
「ゴホッゴホッ…な…何を言い出すんだよ!!」
吐き出してしまったコーヒーをティッシュで拭きながら俺は動揺を押さえながら言い返した。

296:名無しさん@ピンキー
10/12/01 00:51:01 TeoV6RaE
「だ…大丈夫ですか!?」
ゴホゴホッと噎せている俺に蒼樹嬢が心配そうに声を上げる。
「大丈夫だ!!」
だからさっきの質問は何なんだよ。他人のデートの話を聞くなんて…アンタは中学生かよ。
「…スミマセン…その…男性視点での女の子とのデートはどんなのかな…と思いまして…」
まぁ簡単に言うと少年漫画に必要な、男性からの視点や感情が知りたかった言う事だった。
「で…何で俺に聞くんだよ?」
男性視点での恋愛やデートの事を聞くならバトル物メインで描いている俺よりも結婚した亜城木君の一人に聞くべきだ。
「福田組ですから…私も…」
蒼樹嬢の言葉に不思議と胸が温かくなった。最初の頃はあんなにツンツンしていた彼女が自分の口から「福田組ですから」と言ったのだ。
「こういうのは亜城木君のが詳しいんじゃないか?」
胸の温かさを隠すように呟く。実際、最初に付き合った彼女と結婚する位だ。彼女に良いアドバイスが出来るだろう。


297:名無しさん@ピンキー
10/12/01 00:54:44 TeoV6RaE
「スミマセン…私が福田さんにアドバイスして欲しかったんです…」
「…!?」
切なそうな声で言われ、不覚にも俺は顔を赤くしていた。角がとれてきた彼女は時折ドキッとさせる事を言う。
「…仕方ねぇな…この広島のロミオが色々アドバイスしてやるよ!!」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
嬉しそうな彼女の声に自然と自分も笑顔になっていた。最初の頃は蒼樹嬢の事を毛嫌いしていたのにな…。
人の気持ちっていうのは時と共に変化していくようだ。なんせ自分がそれを体現しちまってるからな。
「あ…あのそれでは一つお願いがあるんです」
「何だよ?俺に出来る事があるなら何でもしてやるよ」
「私とデートして下さい!」
「はぁ!?」
挑むような彼女の台詞に俺は素っ頓狂な声を上げていた。
「あ…あの…男性視点を学ぶ為にもデートして色々と教えて頂ければ…と…駄目ですか?」
しどろもどろになりつつ聞いてくる彼女に俺はOKしてしまっていた。その後デートの日にちと場所の事を話して電話を切った。
『広島のロミオ』なんて言うんじゃなかった。実際問題、漫画家を目指して絵ばかり描いていた俺は女と付き合った事もデートした事もなかったのだ。


だが、彼女に頼られる事を喜んでいる自分もいた。彼女も『福田組』の仲間であり、ライバルなのに。どうしたんだ俺は。
恋愛物を描く事になって、俺の頭まで恋愛厨にでもなっちまったのかよ。頭をワシャワシャ掻きながら俺は風呂場に向かった。


298:名無しさん@ピンキー
10/12/01 00:55:52 TeoV6RaE
以上です。短くてスミマセン。

299:名無しさん@ピンキー
10/12/02 10:58:43 mktaJyxA
GJ
蒼樹嬢かわいいな。
続き期待してます

300:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:15:01 J34OsNW/
福田×蒼樹嬢の続きです導入部が長くなってしまい今回もエロなしです
嫌な方はスルーでお願いします



あれから数日後、約束の日になった。結局、互いの原稿の締切もあり、早めに会う事にしたのだ。


「動物園…ねぇ…」
駐輪場にバイクを止めて、チケットを購入すると園内に目をやる。
正直意外だった…なにせ彼女は東大に通う程の高学歴のお嬢様だ。こういう場所で会うというのは想定外だった。
「蒼樹嬢も女の子だった…て事か」
園内に入り待ち合わせ場所に向かうと、そこにはすでに彼女が立っていた。柵の向こうの動物を見ていて、こちらには気がついていない。
「悪い!待たせちまったな」
蒼樹嬢に向けて声を掛けると、俺に気がついた彼女がこちらに振り向いた。
「福田さん!!」
「!?」
振り返るその姿があまりにも可愛く、正に少女漫画のヒロインのような笑顔だった。
「あ…悪いな少し遅れちまったか?」
「時間ピッタリですよ。こちらこそ…急に『デートして下さい』なんてワガママを言ってスミマセン」
園内の時計を見ながら謝る俺に、蒼樹嬢は首を振って答える。つーか、改めてデートって言われると緊張するんだが…。


301:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:18:45 J34OsNW/
「ま…まぁ動物園ってのは意外だったけどな…アンタなら美術館とか行きそうに見えるし」
「ふふ…そうですか?私…落ち込んだりするとよくここに来るんです」
そう言いながら、彼女は柔らかい笑顔でもう一度柵の方に目をやる。
「そういえば以前は偶然高木さんとここで会いました」
「高木って…亜城木君?」
チクッ
「はい…中井さんの件で落ち込んでいた時に…」
チクンッ
「その時、私涙が止まらなくて高木さんに抱きついてしまって…」
何で…
「そしたら高木さんの彼女さん…今は奥さんですね…ともお会いして…」
今…
「私と高木さんの事を誤解させてしまって…」
そんな事を言うんだ…。
「その時高木さんが香耶さんにプロ…」
「蒼樹嬢…亜城木君…いや高木君が好きなのか!?」
「ポーズを…って…え?」
俺の剣幕に蒼樹嬢が驚きの表情を見せる。いきなり声を荒げたんだ当然だ。だが我慢できなかった。
「蒼樹嬢…俺とデートしたいって言いながら高木君への恋愛相談をしろって言ってるのか?」
「福田さん…何を…」
俺はそのまま動物園の出口に向けて歩みを始める。
「福田さん!!」
俺の後を蒼樹嬢が追いかけてくるが、知らねぇ。何が「高木さん」だ…。亜城木君との恋愛話がしたかっただけなんじゃねーか。
「待って下さい!福田さん!!」
蒼樹嬢が俺の腕を掴み大声を出す。
「離せよ!高木君は結婚したのに未練があって俺に相談しに来たんだろ」
「ち…違います!」
「違わねーだろ!ここでそんな話するって事は!!」
「…!?」
再び強い剣幕で言う俺に蒼樹嬢は一瞬怯んだが、更にきつく腕を掴んでくる。
「離せよ」
「ちゃんと話しを聞いてくれるまで離しません」


302:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:23:26 J34OsNW/
「…福田さん…ヤキモチ…ですか?」
「!?」
図星だ…おずおずと呟く蒼樹嬢の言葉に俺は顔が赤くなるのが分かった。
「そうだよ!!ヤキモチだよ!!俺はアンタが好きだ!!だから他の男の話をされて腹が立ったんだよ」
蒼樹嬢の一言に俺は半ばやけっぱちで告白していた。
あぁ…もうこうなったらヤケだ!!福田組も蒼樹嬢の指導もどうにでもなれだ!!そう心の中で叫んでいた。

ギュッ

という音と共に柔らかな感触が胸に当たっていた。驚いて自分の胸に目をやると蒼樹嬢が俺に抱きついていた。
「な…なんで…」
抱きついてきた蒼樹嬢に動揺してしまう。そんな俺を見つめてくる蒼樹嬢。の視線が重なる。
「福田さんは大きな勘違いをしています!」
「俺が何を!?」
「少し黙っていて下さい!」
蒼樹嬢にピシャリと言われて、口を閉じる。彼女はたまに頑固だ。出会った当初の蒼樹嬢が脳裏に浮かんだ。
「確かに私は高木さんに惹かれていましたが今は純粋にお二人の幸せを願っています」
「…ああ」
真剣な目で話す彼女に頷く。するとフワッと笑顔になった。やべえ反則だ…。流石は少女漫画(自分の中でだが)のヒロインだ。
「福田さんは鈍感すぎます…私が勇気を出してデートに誘ったのに見当違いな事を言い出すし…」
「…」
無言で息を飲む…。つまりそれって…。
「私は福田さんが好きです」
その言葉にポカンと口を開けたまま蒼樹嬢を見る。落ち着いてきた顔色がまた真っ赤になるのがわかった。
彼女も顔が真っ赤だった。俺達は少しの間、無言だったが蒼樹嬢が抱きついてくる感触がこの告白を真実だと告げていた。
「俺も好きだ!!」
言い終わると蒼樹嬢を思い切り抱きしめる。彼女は一瞬驚いていたが、すぐに笑顔で俺の胸に顔をうずめてきた。



「…福田さん…」
「何だ?」
幸せを感じて蒼樹嬢を抱きしめていると、彼女がポツリと呟いた。
「恥ずかしいので動物園を出ませんか?」
周囲を見渡すと野次馬が俺達の様子を見ていた。俺達は恥ずかしさのあまり逃げるように動物園を去ったのだった。


303:名無しさん@ピンキー
10/12/03 21:29:25 J34OsNW/
以上です。スミマセン。

304:名無しさん@ピンキー
10/12/04 04:51:39 m3Z4RHz+
亜豆妹が最高寝取る話お願いします

305:名無しさん@ピンキー
10/12/04 20:37:08 Rv0nBGBQ
>>300
GJ!!!!
何て可愛いヤツらだ。
エロも期待してる

306:名無しさん@ピンキー
10/12/04 23:15:16 1QQOBmqI
>>300
GJ!!

307:名無しさん@ピンキー
10/12/08 18:24:23 VAxWkm8z
-''":::::::::::::`''>   ゆっくりしね!!!         <
ヽ::::::::::::::::::::: ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
 |::::::;ノ´ ̄\:::::::::::\_,. -‐ァ     __   _____   ______
 |::::ノ   ヽ、ヽr-r'"´  (.__    ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、
_,.!イ_  _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7   'r ´          ヽ、ン、
::::::rー''7コ-‐'"´    ;  ', `ヽ/`7 ,'==─-      -─==', i
r-'ァ'"´/  /! ハ  ハ  !  iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ  ,' ,ゝ レリイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、i .||
`!  !/レi' (ヒ_]     ヒ_ン レ'i ノ   !Y!""  ,___,   "" 「 !ノ i |
,'  ノ   !'"    ,___,  "' i .レ'    L.',.   ヽ _ン    L」 ノ| .|
 (  ,ハ    ヽ _ン   人!      | ||ヽ、       ,イ| ||イ| /
,.ヘ,)、  )>,、 _____, ,.イ  ハ    レ ル` ー--─ ´ルレ レ´


308:名無しさん@ピンキー
10/12/09 23:15:50 MtCUtf7g
投下乙ー

平丸→青木って公式なのにここ以外でも全然見ないな
結構好きなんだけど

309:名無しさん@ピンキー
10/12/12 09:48:28 /GmY7uka
平丸→蒼樹は原作でもう満腹になってるからなあ

310:名無しさん@ピンキー
10/12/12 12:00:55 N3Sy31mC
そんなことないよ
その二人好きだから書いてるなら投下して欲しい

311:名無しさん@ピンキー
10/12/13 18:12:12 Yviu32Lh
シュージン「同人誌、書いてみるか?コミケで販売するんだ!」
サイコー「あぁ、いいよ!漫画家が同人誌を作るっていうのも珍しくないし。」
ファンサービスとかそういう面でいいんだろうなと勝手に考えていた。
数日後、シュージンがもってきたネームを見て鼻血出た!
サイコー「ちょ、ちょっとかけないよ!!!エロシーンあるじゃないかぁ!!!」
シュージン「そりゃそうさ!同人誌だし、こっちのほうが売れるだろう。」
サイコー「で、でも俺は結婚するまで童貞の約束したから・・・他人のエッチも見たことないし」
だがシュージンは見吉を読んできて目の前でヤリはじめた。
シュージン「チ○コが爆発する!見吉のマン○で! 爆マン!バクマン!」
だがサイコーが鼻血で原稿をだめにしてしまい発売できませんでした。終わり。
というプロットを書いて力尽きた。あぁ、くだらねえw

312:名無しさん@ピンキー
10/12/19 23:39:11 DGmRUsj9
嫌いじゃないw

313:名無しさん@ピンキー
10/12/20 17:41:05 0slu19ZK
お互い初体験同士の平丸×蒼樹を誰か頼みます

314:名無しさん@ピンキー
10/12/24 14:14:27 iaTfP7di
さて平丸×蒼樹が公式になったわけだが

315:名無しさん@ピンキー
10/12/24 23:59:44 3DQNu77U
「ふ…二人っきりでお風呂! ダメなら帰ります」

「こんな真剣な平丸なんは初めて」

316:名無しさん@ピンキー
10/12/26 21:57:27 8Bglg4Ps
>>315
ww

317:名無しさん@ピンキー
10/12/29 02:45:21 8Tip95eO
保守

318:名無しさん@ピンキー
10/12/29 19:48:31 5ej11Rsm
蒼樹に平丸の服を着せろ。

もちろんシャツ無し、
生乳にサスペンダーで。

ラッコパジャマでもいい。
シッポ出せる穴があるそうじゃないか。

319:名無しさん@ピンキー
10/12/29 20:13:13 xglVtPZd
ここで岩瀬×エイジって見て何故だと思っていたけど単行本11巻見て納得
「女の子が1人で男の子の部屋にキケン~」ってエイジいいな
萌えたけどエイジ×岩瀬も岩瀬×エイジもエロが浮かばない…

320:名無しさん@ピンキー
10/12/31 15:43:56 z6dVt0CE
エイジはエロどころか欲望全般に興味なさそうだもんな
自己処理の最中になぜか岩瀬の顔が思い浮かんで…てのはどう?

321:名無しさん@ピンキー
11/01/01 21:42:52 JMCEZ2XJ
エイジがオナニーするのも想像できない自分には岩瀬×エイジは敷居が高すぎる…
Lv3位で最初の中ボス倒そうとしてホイミ覚えてなくてひのきの棒だけで
中ボスにフルボッコにされる位難しい…


「ラブフェスタ悔しいです今日から恋します!」
「ちょ…そんないきなり相手は居るのかい?」
「秋名先生です」
「ちょ…な…秋名君!?」
「最近一人で毎日来てくれますし僕も『女の子が男の部屋に来るのはキケン』と伝えてあります」
「いや…恋するのとキケンは違うんじゃ…」
「秋名先生に僕の童貞貰ってもらいます!永遠の少年ですから」
「ダメー!!双方の合意なしはダメー!!しかも永遠の少年なら尚更ダメー!!」


こんな感じしか浮かばない…

322:名無しさん@ピンキー
11/01/02 00:56:52 a+6nZUO4
なかなか難易度高そうだが
ここはぜひとも平丸蒼樹を見てみたい

323:名無しさん@ピンキー
11/01/03 21:28:07 6kX7bunL
>>319
服部さんとの打ち合わせに着てたみたいなミニで仕掛けても
無関心なエイジに業を煮やした岩瀬が
原稿執筆中のエイジの足元に潜り込み股間を触って…とかは?
自分が読んでみたいエイジ×岩瀬シチュ

324:名無しさん@ピンキー
11/01/04 00:04:55 eL6nKkIx
>>313
平丸は童貞ではないと思う、完全に憶測だが

325:名無しさん@ピンキー
11/01/04 04:47:05 viZXZx3h
年齢的に童貞じゃなさそうだがあの緊張っぷりは童貞くさい

326:名無しさん@ピンキー
11/01/04 05:31:38 JOpkooxU
素人童貞でいいよ

327:名無しさん@ピンキー
11/01/04 09:44:07 C5+AL48l
平丸の経験値がわからんならいろんなパターンで皆がSS書けばいいじゃまいか
パロだから原作弄って蒼樹が非処女設定のSSでもいいし
ただそれは中井か石沢絡みの一回で今は消したい過去であり男性不信にはかわらない
で嘘の付けない蒼樹にそれを告白された平丸はどうするか…っていう

328:名無しさん@ピンキー
11/01/04 20:59:54 YkDdARI4
>>327
なんか勇気づけられた。
職人様待ちの初心者だからSSなんて書いたことないけど
ガンガってみる。
もし出来たら投下するお。
下手くそでもプギャー(^д^)9mしないでほしい

329:名無しさん@ピンキー
11/01/04 22:08:38 pWuSvzS8
平丸、たとえ美人でも「年上は駄目です」って言ってたから
過去に女の先輩や上司に玩具にされた経験とかありそう

330:名無しさん@ピンキー
11/01/04 23:05:53 eL6nKkIx
さすがにそこは単なる好みじゃなかろうかw

331:328
11/01/07 02:24:54 BXhGpqY9
職人様待ちの初心者が、スレの活性化を願い
人生初SSを投下します。
平丸×蒼樹 初夜です。
稚拙ですがお手柔らかにお願いします

332:平丸×蒼樹 1
11/01/07 02:25:52 BXhGpqY9
平丸さんからの告白をOKしたあの日から数ヶ月――
お互いに新連載が始まり忙しい日々を送りながらも
平丸さんと私の交際は順調に続いていた。


「とても良かったですね」
「ええ、レイトショーでしか上映されてないなんて勿体ないくらい」
「遅くなってしまいましたね」
「大丈夫ですよ。この映画見たいって言ったのは私なんですから」
平丸さんの車に乗り、私のマンションに向かう。
平丸さんは、夜のデートはあまり遅い時間にならないよう気遣ってくれている。
私が冷えないようにと、いつも助手席に準備されているラッコ柄のブランケット。
彼の優しさに、逢う度にどんどん好きになっていく。
「明日は予定空いてますか?」
「はい。今週の原稿は今日終わりましたので」
「偶然ですね。僕もです」
いつも担当の吉田さんから逃げながら毎週ギリギリに入稿するという平丸さんには珍しい。
そんなことを考えていると
信号待ち中の平丸さんの右手が私の手に重ねられた。
「ホテルの部屋をとっているんですけど、よかったら泊まりに行きませんか?」
平丸さんが私をまっすぐに見つめながら言った。
恋人と二人でホテルに――この意味がわからないほど、私もこどもではない。
大人の交際なのだから、おかしなことではないけれど…。
私が返事を迷っていると、平丸さんの手が汗ばんできた。
「すみません、変なこと言って。驚かせてしまって」
信号が青に変わり平丸さんの視線は前方に戻った。
思えば手を繋ぐのもあの日以来だ。
このひとは、私との関係をゆっくりと進めてくれた。
今度は私が、平丸さんに応える番だ――
私は彼の手を握り返した。温かい、大きな優しい手。
「いいですよ。行きましょう」
平丸さんは、私の答えに一瞬意外そうな顔をしたけれど、そのあと安心したような表情で
「ありがとうございます」
と言った。

333:平丸×蒼樹 2
11/01/07 02:27:01 BXhGpqY9
着いたのは、映画に出てきそうな夜景が美しい高級ホテルの一室。
お互いにシャワーを浴びたあとルームサービスの紅茶を味わい、映画の話しをしていたらもう深夜になっていた。
ふと、会話が途切れ目が合った。
「そろそろ、寝ましょうか」
しばらく見つめ合ったあと平丸さんが言った。
この広い部屋には、ベッドは今私達が腰掛けているこの大きなものひとつしかない。
「優梨子さん…好きです」
平丸さんは、私を抱き寄せて囁いた。そのままベッドに優しく押し倒される。
「あの、私、こういうこと初めてで。どうしたらいいのか…」
「優梨子さん…」
今までで一番真剣な顔が、近付いてくる。
私は目を閉じて身を任せた。
初めてのキスは優しく、紅茶の味がした――



「いや、恥ずかしい…」
長いキスを受ける間に、いつの間にか私はショーツ一枚の姿になっていた。
思わず手で胸や足を隠してしまう。
「隠さないで下さい。とてもきれいだから」
平丸さんが私の手をとる。
「僕に任せて下さい」
囁きながら耳朶を甘噛みされた。
「あっ…」
ぞくぞくとした感覚に、自然と声が漏れる。
胸や首筋、背筋…平丸さんは温かい手のひらと長い指、舌を使って的確に私を快感に導いて行く。
上半身への愛撫を受けるうちに、自然と私の腰が揺れた。
まるで自分から下半身も触ってほしいとアピールしているようだ。
平丸さんは気付いているのか、その動きに合わせてショーツをとり払う。
彼は、そのまま私の下腹部に顔を埋め、そこを愛撫し始めた。
舌先で優しくクリトリスを刺激され、身体がビクビクと痙攣し私は初めて達した。
「優梨子さん…!」
抱き締められ、私の内股に硬いものが押し付けられる。
平丸さんの想いが伝わってくるようだ。
「きて…あなたと、ひとつになりたい…」
私は平丸さんの頬にキスをし目を閉じた。
「ちゃんと、つけて下さいね」
「もちろんです。優梨子さんを大切にしたいから」
平丸さんも裸になり、少しだけ背中を向けて、それからまた抱き締められた。
私のそこに、平丸さんが押し入ってくる。
「うっ…くぅ…」
想像以上の痛みに思わず身体に力が入り、逃げるように腰が引ける。
「大きく、息を吐いて…」
平丸さんが宥めるように声を掛けてくれる。けれども、痛みのあまり身体が強張ってしまう。
「優梨子さん、さっきここ、気持ち良かった?」
平丸さんがそう言いながらクリトリスを指の腹で優しく押し潰して愛撫を始めると
快感に身体の力が抜けていき、私と彼は隙間無くひとつになった。平丸さんが私にキスをして、ゆっくりと動きだした。
異物感は、次第に快感に変わり
平丸さんの動きもだんだんと激しくなり
広い部屋に水音と肌と肌がぶつかる音が響く。
「ゆりこ、優梨子…!」
「あっ…一也さん…!」
私たちはお互いの名前を呼びながら果てた。
力強く抱き締められ、そのまま眠りについた。
愛するひとと結ばれた喜びを噛み締めながら…


334:名無しさん@ピンキー
11/01/07 02:27:50 BXhGpqY9
以上です。
職人様の作品待ってます!

335:名無しさん@ピンキー
11/01/07 10:35:11 MfK1yZPi
GJ!
327だがまさか自分の発言でSSが生まれるとは思ってなかったぜ
2人の初々しさもだが職人の初々しさにドキドキハァハァしながら読んだよ!
最後のほうとか書くの恥ずかしかったんだろうなニヤニヤ
これ平丸サイド考えたらおもしろそうだ。ギャグ的な意味で


336:名無しさん@ピンキー
11/01/07 12:27:57 7wjmqynG
GJGJ!!
二人の初々しさも平丸の誠実さもスゲーよかった!

337:名無しさん@ピンキー
11/01/08 06:06:17 uGTfZmYA
GJ

338:名無しさん@ピンキー
11/01/08 13:48:33 13CDnOCH
読むのにやたら勇気要ったww

339:名無しさん@ピンキー
11/01/08 14:05:54 EGR8lXxO
官能小説っぽくていいね!GJ

340:名無しさん@ピンキー
11/01/08 23:33:19 h4eJ1U7p
>>338
同意w

341:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:28:56 emNIQqb8


このマンガがすごい!らしいので休み中に漫喫で読んだ。1巻初登場から愛子愛。
愛子の可愛さは異常。新妻の格好よさも異常。
11巻の覗き込む愛子が、急に振り返る新妻との至近距離に、思わず身を引くシーンだけで白飯三杯いける。
そんなおいらが投下します。


※ 新妻愛子
※ 本誌未読。コミックスは11巻まで既読。曖昧記憶。適当設定。
※※ 苦手な方はスルー推奨。




【オトコノコとオンナノコ】



真っ白な面で鋭い指先が躍る。縦横に走る線。白を潰す黒。瞬く間に拡がる彼の世界。
数分で一枚。物凄い速度で完成していく物語。この部屋を訪れる度に同じ光景を見せられるが、厭きる事は無い。
厭きるどころか、ずっと見ていたいような気持ちになる。彼の才能に魅せられる自分。そんな彼に認められる自分。
『才能ある』
たったひとこと。何気無い言葉。過去に想いを寄せた二人の男性も同じ言葉を云ってくれた。
二人に求めた言葉、当然の賛辞。
『秋名さんは才能あるしできます』
たったひとこと。何気無い言葉。日に日に膨らむ私の期待。
眼前で真っ白な私が彼の色に染まっていく。
原稿を仕上げて帰宅したアシスタント。原稿を受け取り去って行った担当者。
ふたりきりの部屋に響くのは、紙面を躍るペンの音と、彼が発する効果音。
『女の子が一人で男の子の部屋にキケン、アブナイですよ』
冗談じみた彼の言葉。日に日に膨らむ私の期待。視線を指先から、横顔へとやる。
-私を見て。
漫画にしか興味が無い事は知っている。だけど、期待せずにはいられなかった。
「新妻さんは」
「はい」
そういえば、今日はまだ一度も、自分の方を見てくれない。
「キスをした事がありますか?」
「ないですケド」
相変らず、紙面を見つめたまま、自分を見ようともしない。
「私もした事がありません」
「そうですか」
気の無い返事。走り続けるペン先を引き止めるには、自分を見ない彼の気を引くには、どうすればいいのか。
「新妻さん」
「はい」
暫しの間、逡巡する。過去に想いを寄せた二人の男性。恋愛対象になれなかった自分。
「私と、キス、して、ください」
言った後でぎゅっと目を瞑る。振り向かない彼をもう見たくない。

「いいですよ」

羽根のような何かが、唇に触れた。



342:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:30:15 emNIQqb8



その言葉に振り返る。眼前には瞳を固く閉じて、小さく震える彼女。
「いいですよ」
言葉より先に身体が動いていた。
触れるだけの口付け。
その瞳はまだ閉じられたままだ。
掠めるように触れた唇は柔らかく、もう一度触れたいという欲求が湧く。
彼女の唇に、自分のそれを寄せる。あと少しのところで、彼女がぱっと目を見開いた。
「なっ!」
至近距離で見つめ合う形となり、その事に驚いた彼女がさっと身を引く。
「あ」
転ぶと思い手を伸ばすが、時すでに遅し、床に散乱した紙に足をとられた彼女は尻餅をついていた。
「大丈夫ですか?」
彼女の前にしゃがみ、その顔を覗き込む。
「・・・・・今のは、何です?」
俯いたまま、か細い声で訊ねてくる彼女に、首を傾げる。
「キスですケド?」
「・・・・・キス」
ぽつりと一言呟いて、黙り込んでしまった彼女に、ますます首を傾げてしまう。
「秋名さん?」
「・・・・・もう一度」
ぱっと顔を上げて、真剣な表情の彼女と見つめ合う。
「もう一度、してください」
「いいですよ」
自分も同じ事を思っていたので、そのまま唇を寄せる。
自分のものと同じ器官だというのに、彼女の唇は酷く柔らかい。
舐めたらどんな味がするのか、興味を覚えて舌を出す。
「え」
薄く目を閉じていた彼女が、唇を舐められた拍子に、目を瞠り声を上げた。
「ふ」
ちらりと覗いた彼女の舌先に惹かれてつい彼女の咥内に舌を捻じ込んでしまう。
生温かい咥内で彼女の舌を追えば、びくりと肩を揺らして自分から逃れようとする。
「んん」
反射的に右手を頭部に、左手を背中に添えて、そのまま自分の方へと強く引き寄せる。
抱き締められたような格好となり、彼女の動きがぴたりと止まった。
その隙に彼女の咥内を探る行為を再開して、喉の奥に引っ込んでいた舌先を探り当てる。
微かな水音と、息遣いの音が、静かな室内に響く。
彼女の唇の柔らかさや、唾液の甘さや、咥内の温かさ。それらに夢中になっていく自分。
苦しそうな彼女に気付いて、名残惜しいような気持ちで唇をはなせば、唾液が糸を引いて彼女の顎を伝った。
自分の腕の中の彼女を見下ろして、はっと息をのむ。
充血して潤んだ瞳、赤く染まる耳朶、紅潮した頬、真っ赤に腫れた唇。今迄、絡ませていた赤い肉。
真っ白だった彼女が、自分の色に染まったような錯覚を起こす。
ものたりない、と思った。
どうしようもなく気持ちが昂る。高まる欲求を堪える事が出来ない。
彼女を欲しがり膨張し硬化する陰茎に、これが性欲なのかとまるで他人事のように思う。
「女の子の前では、僕もただの男の子です」
覗き込んだ彼女の瞳に、期待と不安の色を見つけて、我知らず口角が上がる。
「『キケン、アブナイですよ』って、言いましたよね?」



343:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:31:34 emNIQqb8



覗き込んでくる彼の瞳に、雄の欲望の色を見つけて、全身が粟立つのを覚えた。
-コワイ?
理性が警鐘を鳴らす。このまま流されてはいけない。自分はそんなオンナでは無い。
『キケン、アブナイですよ』
警告。期待。不安。とろりと、自分の中の雌が涎を垂らす。
ものたりない、と思った。
感性が甘言を弄する。見て、見たい、見せたい。濡れているのがわかる。なんてはしたない。
気付いた時にはもう、紙の海に沈んでいた。
「待って下さい!」
床に押し倒され、覆い被さってくる身体を必死に押し戻そうとする。
「待てません」
即答されて、二の句が継げない。呆気にとられる自分を余所にしてシャツのボタンを全て外してしまう。
「あ、あの!」
「はい」
開けたシャツを両手で掴み、彼の視線から胸元を隠す。
「私、初めてで-」
「僕も、初めてですケド?」
初めてにしては手慣れている。漫画の天才は、性交においてもその才能を発揮するというのか。
「初めては、パークハイアットのスイートと決めていて-」
「そうですか。今度行きましょう」
最高級ホテルでもスウェットに半纏姿で、高額な宿泊費も涼しい顔でポンと出してしまうのだろう。
そこまで想像して、ふと気になった。
「・・・・・今度、が、あるんですか?」
「ないんですか?」
きょとんとした顔で訊かれても困る。質問に質問で返されても困る。
「とにかく、ここでは、いやです」
「ここでなければ、いいんですか?」
「・・・・・いやじゃ、ないです、けど?」
いやじゃない。嫌では無い。彼と関係を持つ事が嫌では無いという事は、好きだという事だろうか。
「わかりました」
不意に身体が浮く。無理な体勢に、慌てて彼にしがみ付く。
「新妻さん!」
背中と膝裏に彼の腕が回され、抱き上げられている。これは、これは所謂。
「お姫様抱っこですよ?女の子は皆、好きなんですよね?」
自分をその他大勢の世間一般の女子と同じにしないでほしい。そう思ったが黙っていた。
自分と大して身長差が無い、間違いなくインドア派の彼が、軽々と自分を抱き上げてしまうとは。
隣室は仮眠部屋だろうか。アシスタントのものと思しき布団の山を越えて、奥にあるベッドの上に下ろされる。
「あの、灯りを消して下さい」
「それでは秋名さんが見えないでしょう」
「私は見られたくないんです」
「僕は見たいんですケド?」
問答を交わす間に、服を脱がされる。下着姿の自分を、スウェット姿の彼が見下ろす。
「あ、灯りを-」
「秋名さん」
至近距離に彼の顔がある。条件反射のように目を瞑ってしまう。
「うるさいですよ」
言葉を奪うような口付け。刺激を与えられて涎を垂らして餌を待つ、私は彼の犬。なんてはしたない。



344:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:32:22 emNIQqb8



そういえば、と思う。
女の子の裸を見るのは、これが初めてだ。後学の為にじっくり観察しておこうと思うが、直ぐにどうでもよくなった。
白地に黒の小花柄が刺繍された下着を外せば、柔らかそうな乳房がふるりと揺れる。
「いっ」
片方を鷲掴みにして何度も揉み潰せば、小さな悲鳴が上がる。力の加減を間違えたのか、色白の肌に、薄紅の指の跡。
消しゴムをかけるように舌で跡をなぞる。色の濃い先端も同じ様になぞれば、存在を主張し始めるのが面白い。
ぱくりと齧り付いて先端をしゃぶったり、尖らせた舌先でぐりぐりと潰したりして、思う存分愉しむ。
最初は困惑と羞恥の声を上げていた彼女も、次第に艶のある声を上げるようになった。
胸を弄られて、感じているのか。どうせ愉しむのなら、ひとりよりふたりがいい。
もう片方も、掌で柔らかさと硬さを感じながら、触り心地を愉しみつつ弄くり回す。
彼女の胸を堪能すると、ふと、ある事に気付いた。
太腿をぴたりと合わせて、小刻みに彼女の腰が揺れている。
胸から手をはなし、両手で太腿を撫でれば、びくりと彼女が震えた。
「秋名さん」
覗き込んだ彼女の瞳に、期待と羞恥の色を見つけて、我知らず口角が上がる。
「どうしましょう?」
「え?」
太腿を撫でる掌は、腿の間を割る事は無く。もどかしいのか彼女の腰が大きく揺れた。
「どうしましょうか?」
彼女の瞳を覗き込んだまま、彼女の腿を撫でたまま、彼女の言葉を待つ。
「え・・・・・あ。・・・・・や、ぃや」
手の甲で口元を覆い、両膝を立てると、もじもじと膝を擦り合わせる。
「秋名さん?」
「ゃ、いやぁ」
人差し指と中指で陰部を下着越しに突けば、びくりと彼女が大きく震えた。
「どうしましょう?」
「そんな・・・・・言えない・・・・・だめ・・・・・」
人差し指と中指を上下に動かし撫で擦れば、白の下着の染みが拡がる。
「ふ・・・・・ぅ・・・・・新妻、さ」
陰部全体を撫でるように人差し指と中指を動かせば、くちゅくちゅと泡立つ。
「もっと・・・・・してください・・・・もっと、して」
腕で目元を隠し、手の甲で口元を覆い、両膝を立てたまま、彼女は股を開く。
「いいですよ」
下着に手を掛ければ、腰が浮く。するりと脱がして、陰部に顔を埋めた。
「や、何を」
驚く彼女を無視して、陰毛を掻き分け、陰唇を舌で突く。
「あぁ」
耳朶を震わす彼女の喘ぎ、鼻腔を刺激する彼女の匂い。
指と舌で嬲れば、愛液が溢れて流れる。ぴちゃぴちゃと音を立てて舐めて、じゅるじゅると啜れば、陰茎も涎を垂らす。
「新妻さん」
呼ばれて顔を上げた。濡れた口元を手の甲で拭う。
「もう・・・・・」
充血して潤んだ瞳、赤く染まる耳朶、紅潮した頬。そして、真っ赤に腫れた陰唇。欲しがる赤い肉。
「・・・・・ください」
「いいですよ」
覗き込んだ彼女の瞳には、期待の色だけがあった。



345:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:33:27 emNIQqb8



そういえば、と思う。
男の子の裸を見るのは、これが初めてだ。そう思って、視界の隅に映った男性器に、男の子ではなく雄だと思い直す。
太腿に先端が触れた。濡れたような感触。彼も私を欲しがっている。
初めては痛いとか、今日は安全日だとか。でも避妊は大切とか、性病のリスクだとか。
いろいろと、ぐるぐると、考えるが、彼の先端が私の陰唇に触れた瞬間、全てがどうでもよくなってしまった。
「あ」
挿入される、入ってくる、埋まっていく。私の中を、もっと、奥まで。
「あ、っつ、あぁあ」
痛みに、異物感に、涙が浮かぶ、腰が逃げる。全てを、目を固く瞑って堪えた。
「あっ、う、ぅ、あぁ」
はやくきて。もっときて。中まで、奥まで。あなたでわたしを-
「秋名さん」
呼ばれて目を開く。そこには彼の顔。彼が私を見る。見つめて、微笑んで。

「可愛いです」

・・・・・可愛い?誰が?彼が?可愛い?誰が?・・・・・私が?

「・・・・・私?」
「はい」
「・・・・・可愛い?」
「かわいいです」

どうしよう、嬉しい、すごくうれしい。
どうしよう、泣いて、しまいたくなる。

「新妻さん」
「はい」
「キスしてください」
「いいですよ」
唇が触れて、重なって。舌が入って、絡まって。何度も、何度も。
彼がゆっくりと動き始める。痛みはもう無い。あるのは、もう、どうしようもない、欲しがりな私だけだ。
「あ、あ、あぁ、ん、んぁ」
彼が前後に左右に動く。性器がぶつかり、液が音を立て、泡を立て、室内に響く。鼓動が呼吸が大きく聞える。
胸と陰部の突起を何度も摘まれる。更に溢れるのが分かる。彼を更に咥え込むのが分かる。
もっと触れたくて、背中に腕を伸ばす。強く抱き締めたら、同じ力で抱き締められて切なくなる。
もっと奥まで欲しくて、腰に脚を絡ませる。挿入が深くなって、中が彼で一杯になって嬉しくなる。

どうしよう。どうしよう。
離れたくないのに、いつかは終わってしまう。

この行為も、彼と私の漫画も。



346:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:40:13 emNIQqb8



怒涛の快楽から、自分を現実に引き戻したのは、彼女の涙だった。
初めての行為に夢中になり過ぎて、彼女に無理を強いたのかと不安になる。
「秋名さん?」
手を伸ばして、彼女の頬に触れる。
「痛かったですか?」
「え?」
「泣いています」
自分の言葉に初めて流れる涙に気付いたのだろう。慌てたように目元を拭う。
「ち、違います。これは」
「やめますか?」
正直、ここでやめるのはツライ。しかし、泣く彼女を無視してまで自らの欲を充たそうとは思わない。
「い、いやです。やめないで!」
首元に抱き付いてくる。彼女の涙で濡れる首筋。
「やめるなんて云わないで下さい」
「でも」
「おねがい、やめないで」
小さく溜め息を吐く。繋がったまま彼女を抱き上げ、体位を変える。
「あぁ、ん」
対面座位の形となり、彼女を抱き締めれば、再び奥まで挿入された彼女が耳元で喘ぐ。
この体位で動くのは難しいが、胸元には彼女の乳房が押し付けられ、彼女の中は変わらず陰茎を締め付けてくる。
背中を撫で続けた掌をゆっくりと下ろしていく。腰を撫でていき、臀部へと両手を伸ばす。
柔らかな肉を愛撫すれば、とろとろの蜜が流れ出る。蜜を指先で掬うと、それを菊門へと擦り付けた。
「や、いやぁ」
下からゆるゆると突き上げながら、ぐりぐりと菊門を弄る。
「や、やめて、ください、いやぁ」
先程とは違う涙を見せる彼女に笑ってみせる。
「おしおきです」
「え?」
「何か余計な事を考えていたでしょう?」
「!」
「僕は秋名さんの事だけ考えていましたケド?」
中指の第一関節までを菊門に埋める。
「だからおしおきです」
「ひ!」
ずぶりと中指の根元まで一気に埋めてしまう。
「は、ぅ、や、やめ」
「何を考えていたんですか?」
「新妻さん、や、やめ、てぇ」
くいっと指先を折れば、前と後ろの穴がきゅっと締まった。
「秋名さん?」
「っつ・・・・・どうしようって!」
「え?」
「・・・・・終わったらどうしようって」
「何を-」
両肩を掴まれ、顔を上げれば、切羽詰まったような表情の彼女。
「新妻さんは、捨てないで下さい」



347:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:41:44 emNIQqb8



直視するに堪えないとでもいうように、視線を逸らすと、彼女はまた自分の首元に顔を埋めてしまう。
「・・・・・捨てないで」
普段の彼女なら、決して口にしない類の言葉だ。ヤリ過ぎたと、内心反省する。
彼女が何をおそれているのか、彼女が何におびえているのか、わかるようなわからないような。ただ一つ言える事は。
「秋名さんは才能あるしできます」
「あ」
「だから、終わらないですし、僕が、終わらせないです」
菊門から指を引き抜くと、彼女の身体を押し倒した。
「それに」
彼女の両脚を抱え上げる。ぐいぐいと押し込めば、迎え入れるように彼女の中が開いて締まる。
「もし、終わってしまっても、また、始めればいいでしょう?」
そんな二人を僕達は知っている。そんな二人と僕達は競っている。
「何度でも」
言葉はもういらない。言葉を奪うように彼女の唇に噛み付いた。
ぎりぎりまで引き抜いて、最奥に叩き付ける。最初は狭かった中が、最初は硬かった中が、今では自分に適合している。
彼女みたいだと、思う。
律動が段々激しくなるのが分かる。もう、彼女が泣いても止まれない。彼女の中に吐き出す事しか考えられない。



348:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:43:48 emNIQqb8



物心ついた時から、筆を取り、絵を描き、漫画の事だけを考えて生きてきた。
この行為が終われば、また、筆を取り、絵を描き、漫画の事を考える。
それが自分だ。だが、今の自分は漫画だけが全てでは無い。
好敵手がいて、仲間がいて、自分を助けてくれる人がいて、自分を支えてくれる人がいて、そして、彼女がいる。
全て、漫画を通じて知り合った人だ、手に入れた絆だ。
唇を重ねる、舌が絡まる。掌を重ねて、指を絡める。
終わりが近いと、ぼんやりと思う。少しだけ、彼女の気持ちが分かったような気がする。
もっと、奥まで。
同じ事を思う彼女が誘うように中で締め付けてくる。切ないくらいに。

最奥で膨らむ。射精の瞬間、彼女が微笑む。

綺麗だと、白く霞む思考の片隅で思った。


最奥で爆ぜる。射精の瞬間、彼が微笑む。

好きだと、白く霞む思考の片隅で想った。



349:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:45:05 emNIQqb8



ふと目を覚ました。
薄暗い室内。カーテンの隙間から微かな月明かり。
隣に彼をさがす。ベッドにひとりきり。切なくて、身体を抱いた。
ふと、自分が何かを着ている事に気付く。それが彼の半纏だと気付いて、更に強く自らを抱き締めた。
何枚も掛けられたタオルケットの山から抜け出す。
身体の一部に仄かな痛み。意識したら、中から白濁が太腿を伝う。
そのままの格好で、隣室を目指す。彼の背中が無性に恋しかった。
ふたりきりの部屋に響くのは、紙面を躍るペンの音と、彼が発する効果音。
私との物語はもう終わってしまった。今は彼だけの物語を描いている。
あの二人を抜いて、彼をも抜いて、私が、私達が、頂点を獲る。
「もう大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です」
「そうですか」
相変らず、紙面を見つめたまま、自分を見ようともしない。
「新妻さん」
「はい」
「私を見て」
半纏を脱いで、彼の肩に掛ける。
「いつも見てますケド?」
振り返った彼が、私の裸体を一瞥して、立ち上がる。
「秋名さん」
「はい」
「風邪ひきますよ?」
半纏を私の肩に掛けると、また、椅子に座ってしまう。
確かに、この格好のままでは風邪をひいてしまうと、隣室へ戻ろうとする私の背中に彼の声。
「秋名さん」
「はい」
「もうすぐ終わりますケド?」
膨らむ私の期待。彼だけが応えてくれる。
「また始めても?」
高飛車な物言いに、彼が笑う。
「いいですよ」
彼と目が合う、笑い合う。

「「何度でも」」

紙面を躍るペンの音、白の世界で私達は踊り続ける、いつまでも。



350:【オトコノコとオンナノコ】
11/01/09 23:45:47 emNIQqb8


以上です。
新妻も愛子も別人で済まない。難しいな。いろいろと間違えていたら申し訳ない。読んでくれた人、感謝します。
新妻が漫画以外に興味が無くとも、新妻に性欲が無さそうでも。エロパロという事で一つ。何なら俺×愛子で。



351:名無しさん@ピンキー
11/01/09 23:53:07 jBZd4sXs
素晴らしい…

352:名無しさん@ピンキー
11/01/10 00:13:15 Js84HBdw
GJ!
これ読んだらエイジ×愛子もアリと思えた。

353:名無しさん@ピンキー
11/01/10 02:09:06 uNcz0qWd
最高だ!
ありがとう。GJすぎる

354:名無しさん@ピンキー
11/01/10 06:41:32 3z07fWw8
新年から職人の投下キテタ!
平丸蒼樹も新妻愛子もGJ!

355:名無しさん@ピンキー
11/01/10 16:57:21 KdGWRIPp
愛子が切なくて涙でた…
ありがとう!!GJ!

356:名無しさん@ピンキー
11/01/11 12:23:19 B+hp9Vkf
職人さんGJ!!描写が丁寧で凄く良かったよ

357:名無しさん@ピンキー
11/01/13 20:54:04 EszIYKLn
お姫様抱っこイイネ
GJ

358:名無しさん@ピンキー
11/01/15 19:35:52 feNoeJ9e
GJ! 愛子かわいい

359:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:07:17 Fmj7+/jj
福田×蒼樹の続きを投下します
エロなし落ちありです。嫌な方はスルーでお願いします。



360:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:08:50 Fmj7+/jj
結局その日は動物園を出た後、近くの喫茶店でお茶を飲んで漫画の話をして別れた。
蒼樹嬢に「送る」と言ったら「原稿の時間がもったいないですよ」とかわされてしまった。やっぱり女はわからん。
次に会うのはラブフェスタの結果が出てから、それまではライバルです(笑)と言われちまった。
まぁ俺も負けていられないしな。彼女のこういう所も結構気に入ってるんだよな…俺。てか最後の(笑)は何なんだ蒼樹嬢。
そんなこんなで俺は、ラブフェスタの原稿中は彼女と連絡は取らずに漫画に全力投球した。
あれから数週間…まぁ予想通りというか蒼樹嬢が余裕で一位だったわけだが…。


「すごいな蒼樹嬢一位だったじゃないか」
ラブフェスタが終わり、喫茶店で蒼樹嬢と久々に会った俺は彼女に労いの言葉を贈った。
「ありがとうございます」
蒼樹嬢はいつもの柔らかな笑顔で俺に微笑みながら紅茶を口に含む。
「しかし蒼樹嬢…男と付き合った事ないのに恋愛物なんてよく描けるな」
「福田さん…私元々少女漫画を描いていたんですよ…」
俺が放った軽い疑問に彼女はムスッとした顔で応える。惚れた弱みかその顔すら可愛い。
「悪い悪いそうだったな」
俺は笑って彼女の頭をクシャクシャ撫でる。と、彼女の顔がみるみる真っ赤になる。
「子供扱いしないで下さい…」
「悪い悪い」
ぷぅと頬を膨らませる彼女に笑って答える。「悪いって思ってない顔です」と呟いていたが、聞こえない振りだ。



361:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:12:05 Fmj7+/jj
「一位のお祝いにどこか行きたい所はあるか?」
喫茶店でひとしきりラブフェスタについて語り合った後、俺は蒼樹嬢に質問した。
「え!?気にしないで下さい」
「いいから言えよ」
元々ラブフェスタで一位を穫った彼女を祝うつもりで今日誘ったのだ。
「福田組の快挙なんだから気にするなよ」
店の外に出て、駐輪場に停めてあるバイクの所に向かいながら彼女に話し掛ける。
あれから数十分後、俺の仕事部屋に俺と蒼樹嬢は居た。

「福田さんの仕事部屋に行ってみたいです…」

と蒼樹嬢に言われたからなのだが、内心俺は焦っていた。
これはどういう意味だ!?やっぱりこういう意味なのか!?
しかし、彼女は俺と付き合ったのが初めてなハズ…。まさかそんな意味ないよな。
いや、万が一そういう意味だった場合どうすればいいんだ!!
『広島のロミオ』と自負したが、実は童貞だって知られたらドン引きされちまう。
「男の人の部屋って感じですね」
俺が一人で悶々としていると蒼樹嬢が口を開いた。やべぇ…部屋に入ってから蒼樹嬢と口をきいてなかった。
「まぁな…アシスタントも男しか居ないし汚くて悪いな」
「いえ…ちょっとホッとしました女性が居る雰囲気がしませんし」
蒼樹嬢はそう言いながら恥ずかしそうに俺から目を逸らす。
なんだこの可愛い生き物は!?これが出逢った時はツンツンしていたあの蒼樹嬢なのか!?
彼女のあまりの可愛らしさに俺は固まってしまう。


362:名無しさん@ピンキー
11/01/16 22:17:40 Fmj7+/jj
「蒼樹嬢わりぃ…」
そう言うと俺は蒼樹嬢を抱きしめた。いきなりの出来事に彼女が固まる。
「ふ…福田さん!?」
「いや…あんたがヤキモチやいてくれて嬉しくてさ」
「や…ヤキモチなんて」
小声で「やいてません」と言いながら、彼女は俺の背中に手を回してくる。
「蒼樹嬢…」
耳元で囁き、彼女の顔に近づいていくと、彼女も目を閉じて応じてくれる。
そのまま俺は蒼樹嬢の唇に自分の唇を重ねた。ほんの一瞬の軽い口付けだった。
真っ赤な顔をした蒼樹嬢を床に寝かせて、俺はもう一度彼女にキスをした。



「で…これからーって所で目が覚めたんだが俺は蒼樹嬢の事全然好きじゃないから安心してくれ」
「ふ…福田君!なんて羨ましい夢を…じゃないなんて夢を~!!」
「だから俺は蒼樹嬢の事は何とも思ってないって!!」
「僕も今から蒼樹さんとの夢を見る!」
「夢見なくても平丸さんは蒼樹さんと付き合うじゃないですか」
「…でへへ…」
「真城!!平丸さんが壊れる!!」
「あぁ!?平丸さん~!!」


そんなこんなで福田君は今日も元気です。



以上です。平丸×蒼樹じゃなくてスミマセン。エロもなくてスミマセン。


363:名無しさん@ピンキー
11/01/17 02:06:36 mEH1205n
やばい萌えた
エイジ愛子に感動すら覚えた


愛子ギャグキャラにしか思えなかったけど、
この話で一気に好感度あがったよ

ありがとう

364:名無しさん@ピンキー
11/01/17 14:57:42 0K2Sr/oi
オチがww

妄想を実際に実行する平丸×蒼樹を期待してる

365:名無しさん@ピンキー
11/01/17 15:55:13 xYrYAlY8
雄二郎「あれ? 珍しい。新妻くんから電話だ」

エイジ「あ、雄二郎さん、お忙しいところスミマセンが
    聞きたいことがあるんですケド?」
雄二郎「何? もう原稿できたの?」
エイジ「いえ。えーと、原作者とホテルに行くのは取材扱いになりますか?」
雄二郎「は?」
エイジ「あと、コンドームってどこに売っているんですかね?
    僕、そういうのよく知らなくて。
    領収書はもらった方がいいん……drftgyあいこ!」

ぷつ……ツー、ツー、ツー……

雄二郎「……え? ええッ?」    …続きは無い。

366:名無しさん@ピンキー
11/01/17 21:08:44 OaxVFrn5
>>365
これはwwww
雄二郎に聞いてるだけまだましか。
聞いた相手が、福田や真城、高木だったら、そこらじゅう大騒ぎになりそうww

367:名無しさん@ピンキー
11/01/17 22:41:43 8BMQP2L3
遅れたけど平蒼萌えた。ありがとう

368:名無しさん@ピンキー
11/01/17 22:59:42 xYrYAlY8
今、平丸×蒼樹を執筆中。
持病の妄想癖が悪化して、ちと長くなりそうだけどいい?

369:名無しさん@ピンキー
11/01/17 23:13:47 WduFKL3v
>>368
щ(゚д゚щ)カモーン!!

370:名無しさん@ピンキー
11/01/17 23:24:13 89CgHdlB
カモン

371:名無しさん@ピンキー
11/01/18 00:15:05 S0jb/FIL
平丸告白の回で一気に平蒼好きになった勢いで投下する!
原作はエイジいいかも出演回あたりから立ち読みオンリーだったが、
この件でコミックス全巻購入しますた。
初投下ゆえ、お手柔らかに頼みます。

内容:平丸センセ×蒼樹さん
 時刻は休日の夜? えーと、デートの帰りに蒼樹を家まで送ってって、
「よかったら、お茶を一杯飲んでいきませんか?」と誘われ
「じゃあ、お茶だけ」と上がりこむも緊張して紅茶をこぼす……
 ……までのやりとりで三千文字超えたwので、導入部分はセルフ削除。

 では、駄文ではありますが続きからどぞ。

372:平蒼 1/9
11/01/18 00:16:52 S0jb/FIL
「大変、シミになっちゃう。早く早く!」
 蒼樹さんが僕のYシャツのボタンを次々と外していく。
「急いで洗っちゃいますね。大丈夫、すぐ乾きますよ」
 あっという間にシャツを脱がされ、ぱたぱたと洗面所に蒼樹さんが消えていった。
 遠くでピッピッと微かな電子音が鳴り、間もなく洗濯機の駆動音。
「ごめんなさい、一時間くらいで……キャッ!」
 半裸の僕を見て蒼樹さんが悲鳴を上げた。
 えーと……脱がしたの、ご自分ですよ。
「す、すみません! 今、何か羽織る物を持ってきますね」
「い、いや、いいです。帰ります」
「で、でも、その格好で外に出たら警察に通報されますよ?」
 頭の中に『少年誌漫画家、ハダカで逮捕』の文字が浮かんだ。それはダメだ。

 蒼樹さんが隣の部屋からタオルケットを持ってきて、ふわりと肩に掛けてくれた。
「ヤケドしませんでした?」
「だ、大丈夫です」
 心配そうに僕の腕をさする蒼樹さんが愛しくて、そっと抱きしめた。
 蒼樹さんは「あっ」と小さく声を漏らしたけれど、抵抗せずにじっとしていた。
 やさしい匂いと共に彼女の心臓の鼓動が伝わってくる。
 恥ずかしそうに俯く蒼樹さんの頬を撫で、すくうように唇にキスをした。
 彼女の唇に触れるのはこれが初めてだった。とても柔らかい。
 もう一度、確かめるように唇を重ねた後、赤い顔をした蒼樹さんが照れたように微笑んだ。
「お、男の人の唇って柔らかいんですね。びっくりしました」

 …………ファースト? 蒼樹さん、とっくにハタチ過ぎてるよな?

373:平蒼 2/9
11/01/18 00:18:01 S0jb/FIL
 もしかして、あのメールは本当に本当なんだろうか。
 僕が蒼樹さんに告白した日、亜城木先生の高木くんの方から
「蒼樹さんはガチで処女っぽいから大事にしてあげて」
 というような内容のメールをもらった。

 言われなくても大切にしたいと思っていたし、こんな美人が今日まで数多の男どもの
 誰にも触れられずに過ごしてきたとは信じがたいので、ナナメ読みしていたんだが。

 ああ、ちなみに同日、福田くんが蒼樹さんに見えないように財布からこっそり
 秘蔵のスキンを取り出して渡してくれようとしたんだが丁寧に断った。
 好きだと言ったその日にベッドインなんて不躾だし、第一それ、だいぶ昔のっぽいよ?
 ……って、そんな回想はどうでもいいんだ。

 蒼樹さんは僕の肩にもたれたまま。
 素肌に髪が触れて少しくすぐったい。
 いい匂い。彼女の心臓の音が伝わる。いや、僕の心臓の音かも知れないな。
「あの、蒼樹さん……「お茶だけ」なんて言っておいてアレですが、その……」
 ごくりと喉が鳴る。
「蒼樹さんと………したい……です。でも、勢いでそういうことは……イヤなので」

 つまらない学校。行きたくない会社。やりたくない仕事。描きたくない漫画……
 その気も無いのに半強制的に物事が進行する苦痛。
 決して抗えない大きな力に屈する落胆。
 これまでの人生、誰より僕がよく知っている。

 自分がされて嫌なことは、相手にも強要したくない。

374:平蒼 3/9
11/01/18 00:19:10 S0jb/FIL
「駄目ならハッキリと……」
 蒼樹さんがぽそりと呟く。
「平丸さん、ズルいです。私に……決めさせるの?」
「う……、だって、ムリヤリはよくないし、これ以上いろいろと続行した場合、
 途中でダメって言われても押さえる自信……ないですから」
 本音を言えば、今現在もかなりキビしい。頑張れ理性、根性見せろ。

「平丸さんって、ホント正直ですよね」
 蒼樹さんは僕の肩にもたれたままなので、表情は見えない。
「だったら私も正直に………こ、ここでするのは……ちょっと……イヤかも、です」

 がっくり。
 いや、男に二言は無いですよ。ええ、無いですとも。

「なので、その……できれば、となりの寝室で……お願いします」
 恥ずかしそうな声でドアを指差す蒼樹さんを見て、心の中で盛大にガッツポーズ。
 気が変わらないうちに、と、縦に抱き上げ隣室へ。

 手探りで壁のスイッチを押し、部屋の明りを点けると、淡い色調でまとめられた
 落ち着いた狭い部屋にクローゼットと鏡台とベッドが見えた。
 ぼふっとベッドの上に蒼樹さんを下ろすと、彼女はすぐに起き上がって明りを消した。
 見えるのは恥ずかしいとのこと。
 煌々と明るい部屋で、というのは僕も好みじゃないので賛同するが、
 真っ暗闇はさすがに不便なので、ベッドの傍らにあるスタンドライトを灯してもらう。

 柔らかな淡いオレンジの光が蒼樹さんを照らし出した。
 うん、これくらいのが雰囲気出て僕は好きだな。
「あの、初めて、なので……お手柔らかにお願いします」
 両手で顔を覆った蒼樹さんが言った。

 やっぱりマジだったんですか? だ、大事にします! 佐渡島の朱鷺よりも!


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