08/10/16 22:07:11 EPfGZbFe
一行あらすじ:
突然の魔王の襲来。それに一介の魔剣使いである柊 蓮司はとても困っていたのである!
以下省略。
上半身はTシャツいっちょ、下には着たままのジーンズ姿のラフな格好の柊の前には凄い難問が存在していた。
とてつもなく、そうとてつもなく卑猥でマニアックで禁忌的な色香に満ちた格好をしたおそらく多分メイドな服装をした魔王の少女。
それを前に柊は腕を組んで、どうするかなーと悩んでいた時だった。
どたどたどたと、足音が聞こえたのを柊は察知した。
「っ!? やべえ、こんな時間か!?」
「ピッ?」
「とりあえず、隠れろ!!」
混乱の上に迫る危機。それに柊は冷静な思考能力など星の彼方に弾き飛ばして、布団を引き引き剥がすと、神速の勢いでメイド服(?)な少女を抱え上げて、ベットに放り込む。
ピェッ!? と可愛らしい悲鳴が聞こえるが、それすらも押し殺すかのような速度で布団を上から被せて、さらに頭隠して尻隠さずとばかりに突き出た臀部を無造作に押し込み
―その際にしっかりとスクール水着で覆われた瑞々しい尻肉を掴んでいるが、気にしている暇も無く大きめの枕で蓋をした。
速度にして二秒にも満たない早業である。
「蓮司ー! 朝だぞー! さっさと起きなさいっ」
その瞬間だった。
どげしっと早朝の朝からいい音を響かせて、自室の扉が文字通り蹴り開けられたのは。
「あ、蓮司。もう起きてたの?」
そう呟くのは茶に染め上げた艶やかな髪を肩下まで伸ばした長身の女性だった。
飾り気のない安物のズボンを履き、大き目のタンクトップからはみ出る乳房の露出も気にせずに、上から男物のジャケットを羽織った綺麗というよりも凛々しい雰囲気の女性。
メンソールを口に咥えたどことなく気だるい表情を浮かべた美人の女性。
柊 蓮司の姉である柊 京子だった。
ぜはーと息を吐いて、ベットに持たれかかるように荒い息を吐いている柊を見て京子が意外そうに声を上げた。
「た、たまには早く起きてるんだよ」
「なんでそんなに息が荒いのよ」
「たまにはそんなこともあるんだよ」
一点調子の返事だった。
なんかおかしいな? と京子が内心首を傾げて―気付いた。
いや、気付くのは必然だった。
柊のベットの布団、それがこんもりと山になっているのだから。それも人間サイズぐらいで。
「蓮司……ベットの中に何隠してるの?」
「はっ?! な、何も隠してねーよ!」
汗ダラダラで答える柊。見事なまでに隠しようが無いのに、開き直っているのは哀れとも言えた。
スタスタと近づきつつ、京子が告げる。