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>>276
「って言う夢を見たのよ」
彼女は正面の少女、アリス・マーガトイドに机から身を乗り出して言った。
一方アリスは、幽香の方を見つめ直すと、ふぅーんといった表情でクッキーを摘んだ。
「ちょっと、聞いてるの?」
幽香はまるで、関心が無いと言う表情のアリスにカチン、ときて。
語尾も荒く椅子から完全に立ち上がりながら、アリスに向かって話した。
次の瞬間、アリスがするり、と立ち上がり幽香の目の前にまで顔を近づけた。
「な、なによぅ…」
「貴方がねぇ?」
そう言うと、アリスは幽香を後ろのベッドへ押し倒し、驚いた表情の幽香の手足を押さえつけた。
「じゃあ、今度は私で夢の続きが出来るかしら?」
「で、出来るわよ!」
そう幽香が言い放つと、アリスは幽香の拘束を解き、立ち上がり両腕を腰に当てて、
何時でも来い、と言わんばかりの表情をし、胸を張った。
一方幽香は……く…コケにしやがって…
しかしアリス、この土壇場に来てやはりお前は半妖だ
ごく短い時の流れでしか生きない考え方をする
ふん…後味が良くないだと?
ふふっ便所の鼠の糞にも匹敵する、そのくだらんものの考え方が命取りになる…
この幽香にそれは、ない
あるのは、たったひとつ、シンプルな思想だけだ
勝利して支配する…これだけだ
過程や…方法など……どうでも良いのだァッ!