パチ・スロキャラでエロパロat EROPARO
パチ・スロキャラでエロパロ - 暇つぶし2ch400:名無しさん@ピンキー
09/12/31 03:24:30 U0rlwkAk
おっぱいプルン

401:名無しさん@ピンキー
09/12/31 21:01:24 NDILFpQe
ナナシ×ニーナ

ナナシ=このスレを見ている名無しさん一人一人、皆さんです。

ニーナ=テクモ十字架のニーナ。

という設定で投下

402:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:02:32 NDILFpQe
とあるアパートで老人が横になっていた。
老人は(もうすぐ自分は死ぬんだろうな)と翳む視界で部屋を見渡しながら考える。
ふと、その目が一冊の本を捉える。その本はパチンコやパチスロに登場するキャラクターのイラスト本。
(若い頃はよく打ったな…)
そのイラスト本に出ているパチスロは全て打ったことがあるが、一番のお気に入りは「十字架」だった。
「……ニーナたん……か…」
老人の呟いた名前はこのパチスロに登場する人物の名前だ。
パチスロ「十字架」のキャラクターで一番好きだったキャラクター。
もう数十年も前になくなった台だが鮮明に思い出せる。
何せ初めて打ったパチスロなのだから…
(もう一度打ちたいな…)
視界は徐々に暗くなってきたが、最後までイラスト本を捉え続ける。
十字架を打っていたあの頃を思い出しながら、間もなく老人は眠るように息を引き取った。

後日、家賃の取立てに来たアパートの管理人は応答がないので合鍵で部屋に入ると、そこはまるで最初から誰も住んでいないかのように
何も無い部屋になっていた…………



アパートで死んだはずの老人は気がつくと薄暗い部屋に倒れていた。
「………あれ…?……俺は死んだんじゃ…?…」
見渡す限り自分の部屋ではなく、ずっと広く豪華な感じの部屋だった。
「ちょっと!、いつまで私の上に乗ってんのよ!どいてよ!」
自分の体の下から女の子の声がした。どうやら自分の下敷きになっているようだ。
「あ、ごめんごめん、今退く…よ……?」
老人は自分が下敷きにしていた少女を見て驚愕する、何故ならその少女は良く知っているからだ
そして何より触れ合えるはずがない!!

上下一体であろう黒い服とスカート、首の所には赤紫のスカーフ、黒のニーソックスに黒い靴
さらさらの美しい金髪を黒いリボンでツインテールに括っている、その毛先は括っていても膝下まで届いている程に長い
髪を下ろせば足首まで届くだろう。見た目13・4歳くらいの女の子、パチスロ十字架に登場する謎の少女二ーナだった。

「う、嘘だろ?…」
「な、何よ、」
「……二ーナ…?」
「な、何で私の名前を知ってるのよ!」
「に、に、に、……二ーナた~~んッ!!」
老人は二ーナに抱きつく。限界だったのだ。大好きな二ーナが目の前に居るのだから。

「ち、ちょっと、何するのよっ!放してよっ!」
いきなり見知らぬ男が抱き付いて来てパニくるニーナ、無理もない、だが男は止まらない。
「二ーナたん好きだぁー!!」
「え?えっ?えっ?」
突然告白されたニーナは戸惑う、だが男は止まらない。
「二ーナたん愛してる!!」
「そ、そ、そんなこと、急に言われても、」
男があまりにも真剣に、かつストレートに告白したので男の気持ちはしっかりと二ーナに伝わっている。
「好きだ!好きだ!愛してる!!」
「ち、ちょ、ちょっと待ちなさいよ!分かったから落ち着いてよッ!」
二ーナは冷静に男を宥めているが、実際の所混乱していた。
何せいきなり現れた男が何故か自分の名前を知っていて愛の告白をしてきたのだ。
男は贔屓目に見ても美形とは言えない。普通…なのかも判断できない(東洋人を見るのは初めて)黒髪黒眼という初めて見る人間。
少なくとも彼女は黒髪黒眼なんて人間は初めて見る。
おまけに男に告白されたのなんて初めてだったので内心ドキドキしている。
嬉しいかどうかで言えば嬉しい。だが、何にしても男のことを知らなければどうしようもない。


403:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:04:26 NDILFpQe
「いかんいかん。年甲斐もなく暴走してしまった」
「年甲斐もなくって…あんた何歳よ…」
「今年で80だな」
「嘘をつくんじゃないわよ!あんた人間でしょ?どう見ても若いじゃないッ!」
「へ?若いって?ニーナ…子供がお世辞を言うもんじゃ……」
部屋の中にあるやたらと大きくて高そうな鏡を見ながら男は言いかけた言葉を飲み込む。
鏡に映っていたのは20代の頃の自分だったからだ。
「若返ってる…」
無視して呆然と鏡を見ること数分後、ニーナに脚を蹴られて我に返る。
「痛ぇッ!」
「無視するなッ!大体私はあんたよりも年上よッ!」
そう、男よりもニーナの方が年上なのだ。
見た目からは分からないが正体を知っている男は、ニーナが見た目=年齢ではない可能性に気づく。
「じゃあ、ニーナは何歳?」
「ううッ…そ、それは、」
ニーナは言えない。人間の振りをしてこの城の中を歩き回っているのだから。
年齢から正体がばれてしまう可能性がある。だから誤魔化した。
「そ、そういえば、あんた何で私の名前を知ってるのっ!あんたの名前も教えなさいよッ!」
「おお、そうだったな。俺は……そうだな…ナナシと呼んでくれ」
男…ナナシは自分が死んだらしいことや、気がついたらここにいたことなどをニーナに伝えて
ニーナを知っていることについては、死ぬ前に見た夢にニーナが出てきたので知っているのだと嘘をついた。
その夢でニーナに一目惚れをしてしまったと…


信じられない

それが二ーナの思ったことである、ただこの男…ナナシが自分のことを好きなのは理解出来た。
だからニーナは試してみる。自分の正体を知っても好きだと言うのか、気持ちは変わらないのかを
(それで怯えるのなら、拒絶するのなら…私の正体を知ってしまったこの男の血を吸い尽くすせばいい…)
「ねぇ、ナナシ……あんた私がドラキュラの娘だって言っても…好きだって言えるの?」
だがナナシは自分の想像を超えた答えを返してくる。
「し、正体を教えてくれたということは……結婚してくれるんだなっ二ーナたん!!!」
「なっ…!?何言ってんのよッ!私はドラキュラの娘だ!って、吸血鬼だ!って言ってんのよッ!」
「だから隠していた正体を教えてくれたっていうのは、つまり俺と結婚してくれるんだろ!!さあしよう今しようすぐしよう!!」

その後も問答を繰り返したがナナシの答えは変わらず、ただひたすらに二ーナへの愛を伝えてくる。
「だったらどれくらい本気か証明してみせなさいよッ!」
「い、いいの?…に、二ーナたん…?」
ナナシはその言葉を自分の中で都合良く考える。
(どれくらい好きか?というのを行動でということだな。じ、じゃあキスしてもいいってことだよな…に、ニーナとキス…)
「お、俺は、死んだけど生きてて良かった!」
と訳の分からないことを口走ると、ニーナを抱き締めてキスをした。
「なッ…んんッ!?」
キスをするのは初めての二ーナも貪られるままにキスを受け入れた。

ニーナの唇…柔らかくて、甘くて、最高だ…大好きなニーナとキスをしているという現実に幸せな気持ちでいっぱいになるナナシ。
ナナシはニーナに自分の唾液を飲んで貰いたくて、彼女の口の中に舌を入れて唾液を送り込む。
唇を塞がれたまま送り込まれてきたナナシの唾液を、ニーナはこくこくと飲み込んでいく。
「んッ、んんッ、んむッ…」
いつの間にか自分からも舌を出してナナシの舌と絡ませ合いながら、今度はニーナがナナシの口の中に唾液を送り込み
ナナシに自分の唾液を飲ませた。
(ニーナの唾液…おいしい…)
「ん、くちゅ、んんッ」
数分に渡って深く深くキスをしながら二人は繰り返し唾液を交換し合った。


404:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:06:50 NDILFpQe
キスを終えて顔を離すと、透明な糸が二人の唇の間を繋いで、そして落ちていく。
「ん……ぷはぁっ……あ、あんた、変なんじゃないの?わ、私、吸血鬼なのに、」
「証明しろって言ったのはニーナたんだろッ」
「だから私の方が年上だって言ってるでしょッ!「たん」はやめてよ!」
「分かった、じゃあニーナで通すことにする」
そう言ってナナシもう一度ニーナと口付けを交わす…


お互いに初めてのキスを終えて頬を紅く染めながら見つめ合う二人。
「分かってもらえた?俺の気持ち」
「き、き、き、キスしたくらいで、いい気になるんじゃないわよッ!」
ニーナは白い肌だから真っ赤になっているのがよく分かる。
「じゃあ…続きしても…いい…?」
「つ、続きって何よ?」
「わ、分かっているんだろ?……もちろん…」
ナナシはニーナの身体を抱き寄せて、彼女の首に巻いてあるスカーフを解くと、首筋にキスをして舌を這わせる。
「ちょ、やめッ、あッ、」
その反応にこのまま抱いてしまいたくなったナナシだが、一度離れて自分の腕の中にいるニーナを見つめて言う。
「こういうことだよ…」
「わ、私と、その、抱き合うってこと…?」
「そう。はっきり言うと…エッチとかセックス…つまり愛し合うこと」

「やッ、ちょっとッ待っ…ああッ!」
言うことは言ったとばかりにナナシはニーナのスカートを捲り上げると、手早く下着を脱がせて彼女の膣に指を入れて
揉みほぐすように膣内を刺激していく。
「ひゃッ、あうッ、」
刺激していく内に膣内は解きほぐされ、奥から愛液が滲み出してきて中を満たす。

405:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:09:02 NDILFpQe
「そろそろいいかな?」
もういいだろうと膣から指を抜く。
「あうッ」
ニーナは少しイったようだ。それを確認してから自分のズボンとトランクスを脱いでニーナの膝を抱え上げ
脚を広げさせて自分の膝に乗せるといきり立っている肉棒を膣口に宛がい、先端を中に潜り込ませる。
「ひうッ!」
一瞬身体を強ばらせるニーナの背中を撫でて落ち着かせて、力を抜くように言う。
ニーナの腰を掴んだまま、少しずつ自分の腰を前に出していき、ズブズブと肉棒を挿入していく。
「あぅぅぅ…ッ」
有る程度まで腰を進めるとキツくなった。そこで一度腰を止める。
「ニーナ、このまま一番奥まで挿れるけど…いいか?」
「いい…わよ…」
ニーナの了解を得たナナシは、腰に力をためてから突きだし、一気に奥まで貫いた。
ブチィッ!
「あァァァ…ッッ!!」
悲鳴を上げてナナシに抱きついて痛みを堪えるニーナ。
初めてなのだから痛いのは当然だが、このままジッとしていてもニーナの痛みが長引くだけだと考えたナナシは
すぐに抽挿を始めることを伝えて「ニーナ、多少痛いけど我慢してほしい」と言って動き始めた。

ズブッ ズブッ と肉棒を出し入れされるたびに痛みと、快感がニーナを襲う。
「痛っ、あッ、ああッ、んんッ、ひんッ、あァッ、」
揺さぶられるような動きに合わせてツインテールが揺れる。
腰を下ろしている体制なのでニーナの長すぎるツインテールは床に着いていた。
しかし髪が汚れたりしないかの心配をする余裕はない。
「ニーナ、痛いかッ…?」
「い、痛いけどッ、気持ちッ、いいッ、」
感じているままのことをナナシに答えるニーナ。
痛いような、気持ちがいいような、複雑な感触……しかし抽挿が繰り返される内に、徐々にだが快感の方が強くなってくる。
同時に言いも知れない感触も込み上げてくる。
ナナシもナナシで肉棒を優しく包んでくれている、温かいニーナの膣内と擦れ合うたびに訪れる気持ち良さと
ニーナと愛し合っているんだ、セックスをしているんだ、という嬉しさと喜び…そして幸せを感じる。

「あッ、あッ、ナナシッ、私ッ、」
「な、何、?」
「も、もうッ、イキそう…ッ、」
「い、一緒にッ、ニーナッ、一緒にッ、」
本当はまだ共に繋がり合っていたいものの、ナナシもニーナも限界だ。
(それなら奥の奥まで繋がって、一緒に果てたい!)
思ったときにはニーナの膣を思いっきり突き上げていた。
ニーナもナナシの腰の後ろで離れないように脚を組んで迎え入れる。
ニーナの膣を子宮まで突き上げた瞬間、肉棒の先端からはドクドクと精液が噴きた。
「アァァァッッ…!!!」
背を仰け反らせるニーナを抱き締めて、最後の一滴まで注ぎ込む。
子宮へと注ぎ込まれる精液はとても熱くて、その熱さがそのままナナシの自分に対する想いのように感じるニーナ。
「あ……あぁ…ナナシ…」
「ニーナ…」
二人は繋がったままキスを交わして、余韻に浸っていた…


406:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:11:52 NDILFpQe
城の風呂にてニーナの髪を洗っているナナシ。
結局床に着いていたニーナの髪は汚れていたので「あんたのせいだからねッ!」と言われてナナシが洗っているのだ。
もっともニーナと一緒にお風呂に入ることになるのでナナシに取ってみれば御褒美でしかないのだが…
「せ、責任取ってもらうからねッ!」
「へ?な、何の?」
「私の初めてをあげたんだから…責任取ってもらうわよッ!」
「に、に、に、ニーナた~~んッッ!!」
責任取る=結婚という図式にまたも暴走してニーナを犯してしまう。
ニーナと風呂場で致してしまった後、最初の部屋に戻ってから同じベッドで寝たのだが、寝る前に言われたニーナの言葉に「どうしよう」と思い悩むナナシ。

「パパに会ってもらうからねッ!」

そう、ニーナの親父のドラキュラだ。
「あ、あ、あれが、俺の、義親父にもなるんだよな、」
ドリスタではミントを相手にトマトジュースの飲み比べなんてしていたドラキュラだが……十字架で見る限りではドラキュラは怖かった…
少し不安を抱えながらの新たなる人生のスタートを切ったナナシは
「お義父さん!トマトジュースの飲み比べで勝ったら、俺にニーナさんをください!!」
などと言おうと、半ば本気で考えていた……


407:ナナシ×ニーナ
09/12/31 21:18:50 NDILFpQe
以上です。
エロが少なかったので続き書きたい…

遅ればせながら>>391氏GJ!

今年もあと少しで終わりです。
皆様、良いお年を!!

408:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:34:35 lDtfaWmA
スロパチエロパロ板の皆様あけましておめでとうございます。>>112です。
年末年始はスロ養分になってしまったのですが、久しぶりにペンを走らせてみました。
スカイラブシリーズもちょっとネタ切れなので、今回は別のタイトルを考えました。

それは「絶対衝激」です。実際OVAのストーリーがあるんですがその内容は一切無視し、
あくまでスロのエロパロということでスロの演出等を元に書いていこうと思います。
(OVAと違うYO、とかのツッコミは無しということで)
また何度かに分けて投下していきますので、叱咤激励、コメント等お待ちしております。


絶対衝激エロパロSS第1弾! テーマは「コスプレ」

「綾ちゃん、今日の夜、映画でも観に行かない?」
「は、はい!や、やったあ!」

携帯の主はそう、親友の棗の兄の本間治基。そのハルキから急に電話がかかってきて、突然のデートのお誘いだったのだ。
「嬉しい・・・ハルキさんと初めてのデート・・・」
「もしかして・・・告白されたりなんか・・・しちゃったりして・・・ウフフ」
「で、でもまだ私とハルキさんは・・・と、とりあえず帰っておめかししなきゃ!」

続く

409:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:35:47 lDtfaWmA
一目散に家へ帰り化粧をしながら今日の夜の事を色々考えていた。
「ハルキさんってどんな映画見るのかなあ・・・やっぱ男の人ならアクションものかしら・・・それとも歴史モノとか・・・」
「意外にラブストーリーものだったりして・・・ムードが上がってきたら、ハルキさんが私の手を取って・・・ヤダもう、私恥ずかしい!」
綾の頭はもはや妄想の世界。初デートということで気分が高揚してるのだから仕方ない。

そして約束の時間に先に映画館に着いたのは綾の方だった。

「約束の時間まであと30分か・・・ちょっと早過ぎちゃったかな・・・」
「とりあえずハルキさんが来るまでここで待っていよっと!」

待っている間周りを歩いている人を見ると、リュックを背負った人、紙袋を持っている人が意外に多い。
「何かあのキモ体育教師みたいな人多いな~近くでイベントでもやってるのかしら・・・」
少し不安に思っていたその時、ハルキの姿が視界に入った。

「あっ!ハルキさーん!」
「綾ちゃんごめん!待った?」
「いいえ、全然待って無いです!私も今着いたところです!」
「そう、良かった。じゃ、行こうか」
「は、はい!」

二人は映画館に入り、真ん中あたりの席に並んで座った。

続く

410:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:36:55 lDtfaWmA
「(あこがれのハルキさんがすぐ隣に・・・今は二人っきり・・・)」
「どうしたの綾ちゃん?僕の顔に何か付いている?」
「い、いえっ!何も付いて・・・ませんよ」
「あははっ、今日の綾ちゃん何か変だね」
「そ、そんなことはないですよ(わあ、笑顔のハルキさんも格好いい・・・)」
「そろそろ上演だよ」
「は、はいっ!(ハルキさんどんな映画選んだのかなあ・・・やっぱアクションものかしら)」

ブザーが鳴り、そして映画がスタートした。アクションものと思っていた綾の目に飛び込んできたタイトルは・・・

「YUKI」

「えっ?YUKIって誰?」
「ア、アニメ?」
「お、女の子?」
綾の目にはどう見ても女の子向けのアニメにしか見えなかった。

「ハ、ハルキさん・・・これって・・・?」
「びっくりした?僕、このアニメ大好きなんだよ!いや~YUKIちゃんやっぱ可愛いな!そう思わない?」
「(うっ・・・)え、ええ・・・そう言われれば・・・そうですけど・・・」

いきなりドン引きしてしまった綾、何でハルキさんがこんなアニメを選んだのか・・・

続く

411:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:38:14 lDtfaWmA
さらにドン引きさせるごとく、後ろの席からさっき見かけたキモ体育教師みたいな軍団が
「YUKIちゃーん!LOVELOVE!YUKIちゃーん!LOVELOVE!」
「(うげっ・・・)な、何この集団・・・」

「あははっ今日もノリノリだよ!綾ちゃん、僕達も一緒に!それっ「YUKIちゃーん!」」
「(ガーン・・・ハ、ハルキさんまであの集団と同じ・・・しかもあの嬉しそうな笑顔・・・)」

完全にハルキの意外な趣味に圧倒されてしまい、映画を見るどころか、早くこの時間が過ぎないかなと思ってしまった。

そして数時間後、映画が終わり、二人は映画館を後にする。
「いや~面白かった!どう綾ちゃん、この映画の感想は?」
「(見て無いけど・・・ハルキさんに悪いし)は、はい・・・面白かった・・・です」
「そうでしょ?YUKIちゃんはこのアニメ界の救世主って言われてて、しかも△×◎▲&%#△・・・」
「(せっかくの初デートなのに・・・ハルキさんがこんな趣味を持ってたなんて・・・幻滅・・・)」
「ん?どうしたの綾ちゃん、顔色が悪いみたいだけど・・・何か気分でも悪くなった?」
「い、いえいえそうじゃありません・・・きょ、今日は楽しかったです・・・また・・・誘って下さい・・・」
「分かった!今日は綾ちゃん少し体調が悪いみたいだから、今日はこの辺でお開きにしようか」
「は、はい・・・今日は・・・ありがとう・・・ございました・・・」

綾は作り笑いをするのが精一杯で、ハルキと別れた後、目に涙を浮かべていた。

帰宅後ベッドの中でハルキのことばかり考えていた。
「ぐすっ・・・初めてのデートでハルキさんとラブラブになるはずだったのに・・・あのアニメで幻滅しちゃった・・・」
「でも、ハルキさん大好きだし、彼の趣味とかも理解してあげることが必要なのかな・・・」
「明日棗に色々聞いてみよっと・・・」

412:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:39:40 lDtfaWmA
翌朝学校に向かう途中、ハルキの妹で親友の棗に出会った。
「あっ綾ちゃんおっはよー」
「棗、おはよう・・・」
「どうしたの?何だか顔色が悪いよ」
「ううん、何でも無い。ところで、ハルキさんのことだけど・・・」
「お兄ちゃん?お兄ちゃんがどうしたの?」
「ハルキさんってアニメとか好きなほう?」
「アニメ?うん、お兄ちゃんは結構好きみたいで、私も一緒に見るときがあるよ」
「ええっ!?棗も一緒にアニメ見てるの?」
「うん、最近だったらYUKI、っていうアニメがお兄ちゃん好きだったかな。可愛いから私も好きなんだ」
「(YUKI・・・昨日見たやつじゃん・・・)そ、そうなんだ・・・YUKI、ね・・・は、ははは」
「綾ちゃんなんだか変・・・朝からどうしたの?」
「な、何でも無いよ!教えてくれて、ありがと」
「ど、どういたしまして・・・(変な綾ちゃん・・・)」

放課後、綾は運動場の片隅で色々と悩んでいた。鞄から昨日ハルキさんからもらったYUKIのパンフレットを手にしながら
「う~んアニメか・・・怪胴王っていうアニメなら、よく見てたけどなあ・・・」
「YUKIってちょっと違うから、やっぱ引いちゃうなあ・・・ふう・・・」

続く

413:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:41:03 lDtfaWmA
「伊勢島、どうかしたか?」
「きゃっ!そ、その声はよ、吉田!」
「せ、先生を呼び捨てとは何だ。どうしたんだこんな所で?」
「な、何でもないです!じゃ、じゃあ失礼します!」
綾が立ち上がった瞬間、YUKIのパンフレットを落としてしまった。

「ん・・・何だこれは?」
「あっ・・・!そ、それは!」
「あああーっ!」パンフレットを拾い上げた瞬間、吉田が大声を上げた。
「ななな、何っ?(キ、キモいんだけど)」
「い、伊勢島ーっ!こ、これYUKIちゃんじゃないかぁーっ!」
「(えっ吉田もこのアニメ知ってるの?)そ、そうです・・・けど・・・何ですか?」
「お、お前にもこんな趣味があるだなんて・・・せ、先生・・・う、嬉しいぞ!」
「(うわっキモッ)ち、違いますっ!ちょ、ちょっと昨日見てきた・・・だけですよ・・・」
「そうか・・・伊勢島も俺と同じ趣味を持ってたなんて・・・知らなかったぞ・・・」
「(うげっ!やっぱ吉田も同類か)しゅ、趣味なんかじゃありません!」
「YUKIちゃんの事なら先生に任せておけ。何でも教えてあげるぞ・・・グフフ」
「(超キモいんだけど・・・待てよ・・・吉田に色々教えてもらって、ハルキさんに近づくっていうのも・・・手かも)」
「(こいつに頼むなんて嫌だけど・・・よし・・・)吉田先生、お願いがあります」
「な、何だ急に改まって」
「私にYUKIのことを色々教えてくれませんか」
「な、何だって!?伊勢島にゆ、YUKIちゃんのことを教えろと?」
「どうしてもYUKIのことが知りたいんです!」
「そこまで言うなら・・・分かった。きょ、教師と生徒という関係というのもあるが、それ抜きであ、明日の土曜日、朝に秋○原に来なさい」
「分かりました。では、よろしくお願いします」
「(まさか伊勢島が俺なんかと二人で・・・前に更衣室とか覗いたりしてあれだけ嫌がってたのに・・・最近の女子高生というのは・・・良く分からん・・・)」
綾もあの吉田と二人で行動するのは嫌だったが、ハルキさんと仲良くなるためなら手段を選ばなかった。

続く

414:名無しさん@ピンキー
10/01/05 00:43:32 lDtfaWmA
ということで今日はとりあえずここまでです。
YUKIというアニメを知る為に、綾と吉田の二人は秋○原へ・・・。
見事綾はハルキのハートを掴む事ができるのか!?
この後の展開に注目です!

415:名無しさん@ピンキー
10/01/07 22:43:10 ALySWrMK
>>112です。続きを投下します。

翌朝、綾は秋○原駅前に到着。この前と同じように、リュックを背負った人や紙袋を持った人たちが沢山いた。
綾のような可愛い女の子が珍しいのか、横切る人たちが皆綾の顔を覗いてくる。
「うわぁ・・・やっぱここはこういう人たちが集まるところなんだよな・・・ジロジロ見んなよ・・・早く吉田来いよ・・・おっせーな」

吉田の到着が遅れ少しイライラしていたが、そんな時聞き慣れたあのキモ声が遠くから聞こえてきた。
「(小走りに走りながら)お、おーい、伊勢島ーっ、ま、待たせたな」
「あっ吉田先せ・・・う、うわっ何?」
「はぁ、はぁ、わ、悪いな、用意に時間がかかって遅れてしまった」
「(うわっだっさい服装・・・でっかいリュック背負って・・・何持ってきたんだか・・・)いや、私も今来たところだし」
「そ、そうか、良かった・・・はぁ、はぁ・・・」
「(うわ~脂汗かいてる・・・キモイんだけど・・・)じゃ、じゃあ行きますか」
「よ、よし行こう、まずは角のあの店に行くぞ。つ、付いてきなさい」

吉田と綾の二人で並んで歩いていると、人の視線をかなり感じる。
「(何であのブ男と可愛い子が一緒なんだ?)」
「(どこかのキャバ嬢かなんかじゃねえか?)」
「(いやいやあのブ男にそんな甲斐性はないっしょ)」

綾は通りすがる人たちの視線に今にも負けそうな感じだ。
「(うわ~何か嫌な視線を感じる・・・やっぱ諦めようかな・・・ダメ!綾!ハルキさんの為なんだから!)」
「せ、先生早く行こう!そんなゆっくり歩いてちゃ日が暮れるよ!」
綾はこの場から早く逃れたい思いで、吉田の手を取り目的の店まで引っ張っていった。
「!!!い、伊勢島・・・うほっ・・・手が・・・こんなに・・・や、柔らかい・・・なんて」
「(ううっ吉田の手汗ばんでて気持ち悪い・・・後で消毒しなきゃ・・・)」
「伊勢島・・・先生は・・・嬉しいぞ・・・」
「そ、そんな事はどうでもいいから、早く店に行こうってば!」

続く

416:名無しさん@ピンキー
10/01/07 22:44:29 ALySWrMK
そんなこんなで店に到着。その店はコスプレ専門店だった。
「げっこれって・・・コ、コスプレ・・・」
「伊勢島、まずはここでYUKIちゃんの服装を買うんだ。YUKIちゃんを知るならまずキャラになりきることが大事!」
「(ええっあの服を着ろってこと・・・?)そ、そうなんですか・・・」

二人が入店すると、まず驚いた事に、結構女性客が多かった。それも女子高生っぽい人が多く、レジに列ができるほど繁盛していた。
「あれっ私と同い年っぽい女の子多いんだな・・・意外・・・」
「そうだ伊勢島。この店はYUKIちゃんを始め、女の子のアニメキャラのコスチュームを豊富に揃えてある。最近はコスプレ大会も多数開催してるしな」
「うわーあの子体操服とか買ってる・・・あの子はメイド服・・・」
「おっ伊勢島いいところに目を付けたな。あのメイド服はMOE BURGERでリンちゃんが着ているゴスロリメイド服でな・・・」
「あーあの子ね・・・何度水をぶっかけられたか・・・謝らないから超ムカつくんだけど」
「ハハハ、それがいいんじゃないかドジっ子なんだから」
「(あれ・・・私吉田と仲良く話してる・・・こんな店に来て、何か頭が変になってきた?)」
「そ、それよりYUKIの服装ってどれなの」
「はいはい、あ、あれだ。そう、伊勢島が映画でも見たと思うが、ピンクのフリルのミニスカート服だ」
「(うっわ・・・超ミニじゃん・・・あんなの着たら、下着丸見えじゃん・・・)わ、私あんなの着れないよ・・・」
「だめだぞ伊勢島!お前からYUKIのことを知りたいと言われたんだから、責任もって着てみなさい!洋服代は先生が払ってあげるから」
「(うう・・・恥ずかしいけど・・・ハルキさんのためだもんね・・・)わ、分かったわよ・・・」
「ところで服のサイズだが、伊勢島のスリーサイズは?」
「上からはちじゅうろ・・・ちょ、ちょっと!何であんたにスリーサイズ教えないといけないの!」
「そうか胸は86か・・・最近の高校生は育ちがいいなグフフ」
「バ、バカ!何嬉しそうな顔してんのよ!私が店員さんにサイズ聞いてみるから、アンタはあっち行ってて!」
「はいはい・・・じゃあ試着室で着て決まったらレジに来なさい、先生が代金を払うから」
「もう・・・まあとりあえず着てみるわよ・・・」

続く

417:名無しさん@ピンキー
10/01/07 22:49:11 ALySWrMK
綾は試着室に移動し、まず小さめのサイズのYUKIのコスチュームを着てみた。
「うーんちょっと胸の辺りがきついかな・・・よっ・・・と・・・うわっ・・・し、下着丸見えじゃん!」
小さめなのを着ると、やはりスカートの丈が短い為下着が丸見え、しかも胸も小さくブラがはみ出してしまう。
「だめだめこんな小さいのじゃ・・・もう一つのほうを着てみよっと・・・」
今度は胸もぴったりでブラがちゃんと隠れ、スカートも短いが下着が正面からは見えない程度だ。
「でも少し前に屈むと・・・後ろから見えちゃうんだよなあ・・・ハルキさんに下着見られちゃうの・・・恥ずかしい・・・」
「それでもやっぱフリルの服は可愛い・・・こんな服、小さい頃に着て以来だよ・・・意外に似合ってる・・・かな?」
映画では引いてしまったが、いざ自分で着てみるとそれなりにいい感触を得た綾。
「ふふーん、やっぱ私は何着ても似合うわ~。ハルキさんが好きになるのも何となく分かったような気がする!」
綾はハルキの気持ちを少し理解してあげたような気がした。
「よーしこれで決定ね!じゃ、これはレジでアイツに払ってもらおーっと」
綾が元の服に着替えようとしたそのとき、いきなり目の前のカーテンが開いて吉田が目の前に現れた。
「どうだ伊勢島、YUKIちゃんのコスプレは似合って・・・」
「キャアアーーーーーーーーーーーーーーッ!変態ーーーーーーっ!」(ドカバキッ!)
「ぐはっ!」綾の痛烈なパンチが吉田をとらえ、大きな体が宙に舞った。

「こ、こらっ吉田!レディーが着替えてるのにいきなり開けるなっつーの!バカ!変態!」
「ちょ、ちょっと様子を見に来ただけじゃないか・・・」
「それなら開ける前に一声掛けろよな・・・危なく裸見られるところだったわ・・・」

元の服装に着替えた綾はYUKIのコスチュームを持って吉田に渡した。
「はいこのサイズのやつでいいから、早く払いなさいよ」
「はいはい・・・」吉田はさっき殴られた顔を押さえながらしぶしぶレジの店員に金を払った。

続く

418:名無しさん@ピンキー
10/01/07 23:13:56 ALySWrMK
「よし伊勢島、次はあの店だ」
「今度は何の店よ?また別のコスチュームでも買うの?」
「違う。服を着たら今度は振り付けを覚えてもらおう」
「げ・・・振り付けって・・・私が踊るってこと!?」
「そうだ。YUKIはあの個性的な振り付けも人気の的で、我々も覚えるのが大変なんだよ」
「あ、あんたも踊るのか・・・(吉田と一緒に踊りたくないよ・・・)」
「さあ今日は予約を入れておいたから、みっちり教えてもらうんだぞ」
「ダ、ダメよ?私今日こんな動き辛い服装なんだし」
「大丈夫!店に借りれる運動着とか置いてるから!さ、早く店に入りなさい」
「ちょ、ちょっと私に触らないでよ!分かったから!」

綾は振り付けまでさせられるとは思わなかったが、ハルキさんの為だもんね、と自分を言い聞かし、吉田の指示に従った。

「先生ー!、予約していた吉田です」
「ああ吉田さんこんにちは!おや?今日は彼女連れですか?」
「ま、まあそんなところですわ。今日は彼女も一緒に振り付けの指導をお願いします」
吉田はこの店の常連らしく、最近はYUKIの振り付けをマスターしようと通っているらしい。

「こ、こら吉田なんて事言うの!私は・・・あ、あら・・・先生って意外にイケメンじゃん・・・」
「こんにちはお嬢さん。私はこのスタジオで振り付けを教えてる山田と申します。今日はよろしく」
「は、はい・・・私伊勢島と申します・・・よ、よろしくお願いします・・・」
綾は振り付けの先生が意外にイケメンだったせいか、素直に振り付けを乞うことになってしまった。

「じゃ、伊勢島さん、このジャージに着替えて下さい。吉田さんも着替えたらダンスルームに集まって下さい」
「は、はぁい」

419:名無しさん@ピンキー
10/01/07 23:18:23 ALySWrMK
今日はこの辺まで。エロパロ的なのはもうちょっと先でございますw
YUKIのコスプレに目覚めた綾、今度は振り付けまで教えられる事に。
ハルキの気持ちを少しでも理解しようとしている健気な綾が今後どうなっていくのか!?
次回をお楽しみ!

420:名無しさん@ピンキー
10/01/10 23:50:37 3zVMIZFj
何故新お天気スタジオがない・・・・

421:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:37:50 XDAijXbU
>>112です。ちょっとアクセス規制の関係で投下できませんでしたが、解除されたようなので続きを投下します。

「先生ー!着替えてきましたー!よろしくお願いしまーす!」あれだけ嫌がっていた綾だったが相手がイケメンだからか、なぜかノリノリだ。
「はい伊勢島さん、じゃあまずは簡単なステップからいきましょう」
「は、はいっ!」

山田は綾にまずは初歩的な振り付けを教え、綾もそれについていく。

「そうそう!伊勢島さん結構センスありますよ!」
「そ、そうですか?えへへ・・・」
「ちょっと上級のステップもやってみましょうか、難しいですがついてきてください」
「はいっ!」

綾はさすがにスポーツ万能なのか、少し難しいステップも見よう見まねでうまくこなしていく。

「上手い上手い!いや~びっくりしたなあ、初めてでここまで動ける方も珍しいですよ」
「先生の教え方が上手いんですよ、きっと」
「それに比べ、吉田さん・・・もうちょっと頑張りましょうよ。あなた確か体育教師じゃなかったんですか?」
「ぜえぜえ、はあはあ・・・。せ、先生、少し、きゅ、休憩させて下さい・・・」
「吉田先生、まだ初級者レベルですよ・・・いくらダンスをマスターしたいかといって、休んでばかりじゃ身に付かないですよ」
「が、がんばり・・・ます・・・」

そんなこんなで今日のレッスンが終了。

続く

422:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:39:05 XDAijXbU
「山田先生!今日は本当に楽しかったです!YUKIのダンスまで教えて頂きありがとうございました!」
「いや~伊勢島さんにはびっくりしました。あなたの才能なら、どこでも通用しますよ!」
「そういって頂けると嬉しいです!」
「YUKIのコスプレ大会に出られたら、きっと注目の的ですよ!」
「あっ・・・(忘れてた・・・コスプレが目的じゃなく、これはハルキさんの気持ちを知る為にやってたんだっけ)」
「ん?どうされたんですか伊勢島さん?」
「い、いえいえ何でもないです、きょ、今日は色々ありがとうございました」
「はい、また良ければ来て下さいね。もっとハイレベルなダンスを教えて差し上げますよ」
「はい!失礼しまーす!」

綾は元気にスタジオを後にした。

「私結構ハマって来ちゃった!ハルキさんもこれ見たら喜んでくれるはず!吉田、今日は楽しかった!ありがとう!」
「い、伊勢島・・・!?」
「アニメって意外に面白いじゃん!今日は身を持って理解できた!ほんと感謝感謝!」
「そうか・・・そういってもらえると連れてきたかいがあるってもんだ・・・」吉田はポンと伊勢島の方に手を置いた。
普段の綾ならここで一発殴ってるところだが、今日は感謝の気持ちで笑顔で応えた。
「(・・・今日吉田がここに連れてきてくれなかったら、ハルキさんのこと嫌いになってたかもしれない・・・)」
「本当にありがとう・・・吉田・・・」
「伊勢島・・・」

二人はじっと見つめあい・・・そして・・・

続く

423:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:39:49 XDAijXbU
「じゃ、この衣装もらっていくね!今日はお疲れ!サンキュー!」
「あ。ありゃっ!?い、伊勢島・・・普通ならここでお前が僕に抱きついて、という展開だろ?」
「ば、馬鹿言わないで!誰があんたに抱きつくのよ!」
「い、伊勢島~そりゃないよ~」
「私もう帰るから!じゃまた!」
「がっくし・・・」吉田の表情は冴えなかった。

綾はニコニコ顔で自宅に戻り、部屋でもう一度YUKIのコスプレ服を着てみて、さっき覚えたダンスを鏡の前で踊ってみた。

「うん、いい感じ!これならハルキさんのハートもイチコロよ!」と喜んでいると、携帯に電話が。ピポパポ・・・ピポパポ・・・
「ん?誰だろう・・・もしもーし」
「あ、綾ちゃん?」
「ハ、ハルキさん!!!」
電話の相手は何とハルキだった。

続く

424:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:40:53 XDAijXbU
「今大丈夫?」
「は、はい!大丈夫です!」
「実はさ・・・この前、綾ちゃんに悪い事したから謝ろうと思って・・・」
「えっ?悪い事って・・・?私、ハルキさんに何かされました?」
「あの映画のことなんだけど・・・」
「あ、あのアニメのことですか・・・(えっ?今私そのYUKIの格好してるんだけど)」
「うん・・・この前妹に言われて気付いたんだけど、綾ちゃんがアニメのことを気にしてたって聞いてさ・・・」
「棗に・・・ですか・・・?(ちっ棗のやつ、そんなこと言わなくていいのに・・・)」
「帰り際少し顔色が悪かったのは、もしかするとああいったアニメとか嫌いだったんじゃないかって思って・・・」
「ええっ!?な、何を言ってるんですかハルキさん?(違います!あの時はそうだったけど今はYUKIが大好きなんです!)」
「だからごめん・・・電話では申し訳ないと思ったけど、早く謝りたかったから・・・」
「い、いえいえそんな謝らないで下さいハルキさん!私は気にしてませんから!(てか、アニメもう大丈夫なんです!)」
「そう・・・お詫びといっちゃ何だけど、今度クリスマスだよね?」
「は、はい」
「綾ちゃんクリスマスの日が誕生日って妹に聞いたんだ。だからその日、お詫びを兼ねて綾ちゃんの家に行ってもいいかな?」
「ええーーーーーっ!?(棗!ナイス!GJ!)」

突然のハルキの誘いに、綾は心臓が張り裂けそうなぐらいびっくりした。

続く

425:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:41:46 XDAijXbU
「せっかくのクリスマスと綾ちゃんの誕生日、一緒に祝おうって思って」
「わ、私の家なんかで・・・いいんですか?」
「ああ構わないよ。どう?その日は空いてる?」
「は、はいっ!部屋を綺麗にして待ってます!」
「あはは・・・ケーキやシャンパンとかはこっちから持っていくから、25日の夜、プレゼントも持ってお邪魔するね」
「は、はい!私もプレゼント持って待ってます!」
「えっ?その日は綾ちゃんの誕生日なんだから、僕からのプレゼントだけでいいと思うんだけど?」
「い、いえ、是非ハルキさんにお渡ししたいものがあるんです!気に入ってくれるかどうか分かりませんが・・・」
「ははっ、分かった。じゃあ僕も楽しみにしてるよ」
「はい!ありがとうございます!」ここで電話が終了。

「ああ・・・早くもハルキさんにこの姿・・・見せる時が来たわ・・・どう思ってくれるかしら・・・」
綾は25日が来るのを心待ちにしていた。

続く

426:名無しさん@ピンキー
10/01/18 21:44:09 XDAijXbU
今回はここまでです。
YUKIの衣装を着こなし、振り付けをマスターした綾。突然ハルキが家に来る事になり早くも披露する機会が訪れました。
クリスマスの夜、二人の行方は・・・?
次回をお楽しみ!

427:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:07:36 gua+B/8q
お待たせしました>>112です。続きを投下します。

数日後・・・

「ねえ綾、いいの?25日ってあなたの誕生日じゃなかったかしら?」
「いーからいーから!たまにはお母さんも羽を伸ばしてきてよ!」

綾は25日をハルキさんと二人っきりの夜にしたいと考え、母親に温泉旅行へと行ってもらおうと説得をしていた。

「本当にいいの?お母さんだけ行って?寂しく無い?」
「大丈夫!いつも家の事お母さんに任せっきりだったしね、温泉でもつかってゆっくりしてきて!」
「綾がそこまで言うなら・・・分かったわ。綾のプレゼント、喜んで頂戴するわ」
「うん、ありがとうお母さん」
「ありがとうを言うのはこっちよ。綾、本当にありがとう」
「ふふふ・・・」綾は何とか母親を説得した。

綾は部屋に戻り、机に座り預金通帳を眺めた。
「冬だけに温泉旅館、意外と高かったけど・・・25日の為なら安いもんよ!」
「さああとは部屋を片付けよ・・・ハルキさんに汚い部屋なんて見せられないし・・・」いそいそと部屋掃除が始まった。

そして数日が経ち、ついにクリスマスの25日がやってきた。

続く

428:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:08:43 gua+B/8q
25日は土曜日のため午前中で授業が終了。

「綾ちゃん帰ろ・・・あれ?綾ちゃんどこ行ったんだろ?」棗は綾を探したがどこにもいない。
「先に帰っちゃったのかな・・・まあいいや、他の子と帰ろっと・・・」棗は仕方なくクラスの他の女の子と一緒に帰っていった。

実は端で隠れていた綾、棗の帰る姿を見て
「棗、今日だけ勘弁して・・・お兄さんと、素敵な夜を過ごすんだ・・・」

綾が家につくと、リビングの机の上に母親の手紙が。

綾へ

綾からプレゼントしてもらった温泉に行ってきます。
一人で寂しいと思うけど、戸締まりだけは注意してね。
何かあったらお母さんの携帯に連絡して下さい。



「お母さんごめんね・・・無理に家を出てもらったみたいで・・・」綾は実際に母親がいなくなって、少し悪い事したかなという気持ちになった。

そして数時間後、運命の待合せ時間がやってきた。するとその時「ピンポーン」玄関のチャイムが綾一人の家の中に響き渡った。
「は、はーい!」綾はハルキさん到着と思い、玄関までドタドタと走っていった。

続く

429:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:09:28 gua+B/8q
「ガチャリ」玄関を開けると・・・なぜか誰もいない。
「あ、あれ?ハルキさん?」綾は玄関を出て周りを見渡したが誰もいない。
「おっかしいなあ・・・約束の時間だからてっきりハルキさんが来たと思ったのに・・・」
「誰かのいたずらかしら・・・」と思って玄関に戻ると

「パン!パン!」大きなクラッカー音が玄関先に響き渡る。
「きゃっ!な、何っ!?」
「メリークリスマス!そして、ハッピーバースデー!」
「サ、サンタさん!?」
「サンタのおじさんが来ましたよ!」
「その声は・・・も、もおーっハルキさんじゃないですかあ!脅かさないで下さいよ!」
「ハハハ、ごめんごめん、ちょっとビックリさせようと思ってね」
「ハルキさんたら・・・うふふっ、サンタの格好、結構似合いますね」
「そうかい?そういってくれると嬉しいよ」
「私もハルキさんの違う一面を見れて嬉しいです、さ、中に入って下さい」
「じゃ、お邪魔するね」
「は、はい!」

続く

430:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:10:07 gua+B/8q
綾はサンタ姿のハルキをリビングルームに連れていった。
「僕が持ってきたケーキとシャンペンを机の上に置いて・・・と。グラスはある?」
「グ、グラスは用意してます!」
「ありがとう綾ちゃん。じゃあケーキを出そうね」
ハルキが箱からケーキを取り出すと綾はまたビックリさせられた。
「うわ~大きい!あっ!「MERRY CHRISTMAS」「HAPPY BIRTHDAY AYA」って並んで書かれてる!嬉しい!」
「クリスマスと誕生日ということだから、特別に大きいのを頼んだんだ。今日はお祝いの日だし、一杯食べようね」
「は、はい!ありがとうございます!」

二人は終始笑顔、かなりいいムードだ。準備が終わり、二人は椅子に腰掛けた。

「じゃあまずはケーキのロウソクに火を灯して・・・綾ちゃん、電気消してくれる?」
「はい!」綾はすぐにリビングの電気を消した。

部屋が真っ暗になり、ロウソクの火だけが赤く点って二人の顔を照らす。

「じゃ始めるね、僕が歌い終わったら、この火を消してね」
「はい!」
「HAPPY BIRTHDAY TO YOU~ HAPPY BIRTHDAY TO YOU~ HAPPY BIRTHDAY,DEAR AYA CHAN~」
「HAPPY BIRTHDAY TO YOU~」

「ふうーっ!」

綾のひと吹きで 17本のロウソクの火が消え、部屋は真っ暗になった。

「おめでとう綾ちゃん!そしてメリークリスマス!パチパチパチ!」
「あはっ!ありがとうございますハルキさん!じゃあ、電気付けますね」
「うん、お願いするよ」

綾がリビングの電気をつけに行こうとしたとき「キャッ!」という声を挙げて綾が倒れてしまった。
「あっ!綾ちゃん!大丈夫!?」

続く

431:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:11:00 gua+B/8q
「あいたたた・・・な、何かに躓いちゃったみたいです・・・」
「大丈夫?真っ暗でよく見えないけど・・・綾ちゃんの声のする方は・・・ここかな?」
心配になったハルキが綾の声のするほうへ向かうと、綾と思われる体に手が触れた。
「あっ・・・ハルキさんの手・・・私ここにいます」
「綾ちゃん見つけた。さあ、僕の手はここだよ!」
「ごめんなさい・・・自分の家なのにまさか躓くなんて」
「こんなに真っ暗じゃ仕方ないよ、さあ、僕の手をしっかり握って」
「は、はい・・・」
綾は真っ暗の中でハルキの手を握り、力強く起こしてもらった。ハルキさんの手は大きく、すごく温かった。
そして綾がリビングの電気をつけると、躓いた原因はどうやらさっきのケーキの空き箱だった。

「ああっごめん綾ちゃん!この空き箱を僕がこんなところに置いてなきゃ・・・僕の責任だ・・・ごめん」
「い、いいんですよ!私がドジだったからだけですから・・・そ、それよりシャンパン冷えてる内に乾杯しましょうよ!」
「そ、そうだね。じゃ、乾杯!」

いきなりこういったアクシデントが起きてしまったが、ハルキさんが懸命に私を助けてくれた、といった優しさが嬉しかった。
そして二人はケーキとシャンパンを口にしながら色々と話をしているうちに、ハルキがプレゼントのことを切り出した。

続く

432:名無しさん@ピンキー
10/01/24 12:14:27 gua+B/8q
今日はここまでです。
25日、ハルキと一緒に誕生日とクリスマスを祝うことになり、終始笑顔の綾。
ちょっとアクシデントはあったけど、優しいハルキさんは私を助けてくれました。
ハルキからのプレゼント、そして気になる綾からのプレゼントにハルキは・・・?
次回をお楽しみ!

433:名無しさん@ピンキー
10/01/24 22:57:45 06AxJ2LN
>>432
次回位にエロ展開かな?
邪魔が入ったりしなければいいけどw

434:名無しさん@ピンキー
10/01/25 20:57:56 qSGy12tt
>>433さん
>>112です。
そうですね。ここからが一番の見せ所ですから、投下が少し遅くなるかもしれませんw
絶対衝激も最近ちょっと人気が落ちてきて、設定も入らなくなってきました。
あ~撤去前までにフリーズ引きたい・・・。

435:名無しさん@ピンキー
10/01/26 20:27:05 Ic1BJ7JL
亀レスだけど>>401見てるかな?
ニーナが正体を明かしても自分が好きだと言ってくれるのか悩むのところが良かった。
ギャグ風味のオチも面白かったよ。
ただ、どうせ若くなるなら冒頭の導入は不要だった気もする。
ネタとしては面白いけどエロパロに必要かと言ったら疑問。
十字架は大好きだから気が向いたらまた書いてくれると嬉しいな。

436:名無しさん@ピンキー
10/01/27 15:02:56 bHu4ZzKH
合法ドラッグ、媚薬、セックスドラッグ、合法ハーブ、ゲイ(ガチムチ、バリタチ、ハッテン場)、レズ、セックスレス、鬱、ラブドラッグ、ラブジュース、レゲエ、HOUSE(ハウス)、サイケ、イビサ、マンネリ
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437:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:09:21 VPSskMaR
遅くなりました>>112です。また規制等が入りましたが、ようやく解除されたので投下します。ここからようやくエロパロ板らしくなりますw

「あっそうそう、綾ちゃんへのプレゼントのこと忘れてた。気に入ってくれるといいんだけど・・・」
「わーっ何かな・・・早く見せて下さい」
「玄関口に置いてるから、取ってくるね」
ハルキが玄関口に向かい、プレゼントの箱を持ってきた。
「ほらこれが綾ちゃんへのプレゼント!」
「ええっこれも結構大きいですね・・・な、何ですかそれは?」
「開けてみたら分かるよ。さあ、開けてみて」
「は、はい・・・」

ガサガサと袋を丁寧に開けていくと、中身はなんと大きな熊の着ぐるみだった。

「うわぁ~っ!熊の着ぐるみ~!可愛い~!ありがとうございます!」
「どう?確か綾ちゃんって熊系グッズが好きだったよね?これは寝間着なんだけど、着たまま歩くこともできるから、外出とかもできるんだよ」
「ええーっこれを着て外を歩くんですか!?そんなの恥ずかしいです・・・」
「あはは無理して外に出なくてもいいよ。普通は寝る時に着るものなんだし」
「そ、そうですよね・・・こんな姿でハルキさんと映画とか行けないですもんね」
「あっ映画といえばこの前のこと・・・ごめんね」
「う、ううんほんと気にしてませんから、何度も謝らないでくださいハルキさん」
「いやほんと悪い事したと反省してる。綾ちゃんのことを何も考えてなかったって。ほんと、ごめん!」
「ハルキさんそんな・・・あっ・・・」

ハルキは謝った後、綾を一気に抱き寄せた。

続く

438:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:10:19 VPSskMaR
「(・・・ハルキさん!!!)」綾は急にハルキが自分を抱きしめてきたので、頬が真っ赤に染まった。
「綾ちゃん・・・あれから僕・・・色々考えたんだ」
「えっ・・・?」
「ああいうアニメは好きな人も多いけど、逆に嫌いな人も多い。この前の綾ちゃんを見て、アニメとか苦手なんだなと思って、僕、もうアニメを見るのを止めようと考えたんだ」
「ええっ!?そ、そんな私がアニメ好きとか嫌いとかだけで、自分の好きなものを簡単に捨てるようなことなんて・・・しないで下さい!」
「決めたんだ・・・僕の大切な人に嫌な思いをさせちゃいけないって」
「えっ・・・大切な・・・人って・・・」
「もちろん・・・今僕の前に・・・いる人さ」
「え・・・私・・・?」

綾は突然ハルキから大切な人が自分であることを告げられ、胸が高鳴った。

「ああ・・・急にこんなこと言われてびっくりしたかもしれないけど、ずっと綾ちゃんのこと・・・気になっていたんだ」
「ずっと・・・気になって・・いた・・・」
「妹と3人で話している時も、笑顔が可愛いし、話していてすっごく楽しいし、そばにいてくれるだけでも、ほんと嬉しかった」
「そ、そうだったんですか・・・(涙)私・・・私も・・・ハルキさんのこと・・・ずっと気にしていました」
「えっ・・・?それって・・・」

続く

439:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:11:02 VPSskMaR
「わ、私最初ハルキさんを見た時、一目惚れしちゃって・・・。それからハルキさんと話すようになってから、もう私にはこの人しかいない、って」
「そうなんだ・・・綾ちゃん・・・僕なんかで・・・いいのかい・・・?」
「ええ・・・ハルキさんの為なら・・・アニメだって・・・好きになります。だから、止めないで」
「えっ・・・綾ちゃん・・・あれだけ苦手だったのに、僕がアニメ好きでも・・・構わないの・・・?」

綾はこくっと頷き、笑顔をハルキに向けた。アニメのことを話している内に、綾はYUKIのことを思い出した。

「そ、そうだハルキさんにプレゼント、渡さないといけませんね」
「あっ、そういえば僕にプレゼントがあるって言っていたけど、何をプレゼントしてくれるのかな?」
「は、はい。ちょっと・・・ここで待ってて下さい・・・」
「分かった。楽しみに待ってるよ」

綾は隣の部屋に置いてあった、YUKIの衣装にいそいそと着替えた。BGM用に、吉田からCDも事前に借りていた。

「ついに来たわこの時が・・・行くわよ綾・・・ハルキさんのために・・・ここまで頑張ったんだから・・・」

そしてリビングの扉の向こうでハルキに向かって語りかけた。
「お、お待たせしましたハルキさん・・・これが・・・私からの・・・プレゼントです・・・」
「ん?楽しみだなあ・・・何だろう・・・?」

そして運命の扉が開いた・・・

続く

440:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:12:17 VPSskMaR
「!!!」ハルキは綾の姿に驚愕した。
「あ、綾ちゃん・・・その・・・格好・・・」
「は、はい・・・ハルキさんの大好きな・・・YUKIちゃん・・・です」
「・・・」ハルキは突然自分の好きなアニメキャラの格好をした綾を見て、何も言葉が出てこなかった。

「それではハルキさんへのプレゼント、YUKIの曲に合わせて踊らせて頂きます・・・」

綾はCDを再生させ、先日山田さんから教えてもらったYUKIのダンスをハルキの前で披露した。
最初は綾もハルキの目の前と言うことで緊張していたが、ちらっとハルキの表情を見た時、笑顔であることが分かり最後まで一生懸命踊りきった。そして・・・

「はぁ、はぁ・・・こ、これで終了です・・・ハルキさん・・・」綾は息を切らしながらハルキに喋りかけた。
「ど、どうでしたか・・・私からの・・・プレゼント・・・?」

ハルキは終始無言で一瞬時間が止まったような感じになり、「駄目・・・でしたか・・・?」と問いかけた瞬間、ハルキがまた綾に抱きついてきた。

「・・・!ハ、ハルキ・・・さん・・・!」
「綾ちゃん・・・ぼ、僕・・・嬉しい・・・こんな素敵なプレゼントもらったの・・・初めてだよ」
「ハルキさん・・・良かった・・・喜んでもらって・・・もう、アニメ止めるなんて・・・言わないで下さい」
「分かった。ありがとう綾ちゃん・・・大好きだよ」
「ハルキさん・・・」
二人が見つめあってると、ハルキが突然キスをしてきた。
「んんっ・・・!ハルキ・・・さん・・・」
綾にとってはこれがファーストキス。ハルキはさらに強く体を抱き寄せた。
「(ハルキさんからのキス・・・私嬉しい・・・)」
「(綾ちゃん僕のことを理解してくれた・・・僕も嬉しい)」

続く

441:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:13:16 VPSskMaR
「綾ちゃん本当にありがとう。僕の為にこんなプレゼント用意してくれるなんて・・・」
「実は私、ハルキさんがこのアニメが好きだって知った時、最初幻滅したんです。何でこんなアニメなんか・・・って」
「やっぱりそうだったんだ・・・アニメを毛嫌いする人も多いしね。でもなぜYUKIのコスプレまでしてくれたの?」
「ハルキさんのこと、これで嫌いになりたくなかったんです。好きな人の趣味を少しでも理解してあげよう、って思って」
「コスプレなんて普通の人じゃあんまり知られてない世界だけど・・・でも・・・嬉しかった。綾ちゃんがここまで僕を理解してくれて」
「ハルキさん・・・」
二人は再度キスを交わし、さらに愛を深めた。

「あっもうこんな時間。そろそろおいとましないと、君の親御さんも帰ってくるよね?」
「じ、実はハルキさん・・・今夜は・・・私とハルキさんの・・・二人っきりです・・・」
「えっ・・・?」
「お母さんが旅行に行ってて、私一人なんです・・・だから今夜はハルキさんと・・・ずっと一緒にいたいです」
「綾ちゃん・・・」
「私、寂しいのは嫌・・・ハルキさん・・・」
「分かった・・・綾ちゃんに寂しい思いは・・・させないよ・・・」

続く

442:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:14:46 VPSskMaR
「ハルキさん・・・わ、私の部屋に行きませんか・・・階段上がって2階です・・・」
綾が部屋にハルキを誘おうと先に階段を上がる。その後ろからハルキが付いて上がるとき
「綾ちゃん・・・かわいい下着だね・・・」
「!!!きゃっやだっ!ハルキさんのH!」YUKIのミニスカートは元々短い為、綾はすぐにお尻を隠したがすでにハルキの目に白いものが焼き付いてしまった。
「もおーっハルキさん!どこ見てるんですかあ!」
「ごめんごめん、つい目がそっちに行っちゃって・・・でももっと・・・綾ちゃんのこと・・・見てみたいな・・・」
「えっ・・・もっと私を見たいんですか・・・ハルキさん・・・?わ、分かりました・・・」

部屋に付くと二人はベッドに横になり、ハルキが覆いかぶさる状態になった。

「綾ちゃん・・・いくよ・・・」
「はい・・・初めてなので・・・優しく・・・して下さい・・・」
「綺麗だよ・・・綾ちゃん・・・」
「ハルキさん・・・」

続く

443:名無しさん@ピンキー
10/02/01 23:20:37 VPSskMaR
ということで今日はここまでです。(寸止めみたいですみません)
綾の思いがハルキにしっかり通じ、ハルキはそんな綾をぎゅっと抱きしめてくれました。
これから綾の部屋では二人の愛がさらに増していくのか、それとも・・・?
次回をお楽しみ!

444:名無しさん@ピンキー
10/02/02 08:04:53 Sl6VpkeE
>>443
GJだが寸止めw

「それとも?」ということは、
純愛とみせかけて、調教がはじまるのか?

全裸で着ぐるみ外出とか、ノーパンでYUKI衣装とかw


445:名無しさん@ピンキー
10/02/02 22:17:41 wJg4DGg7
>>444
>>112です。
ありがとうございます。「それとも?」にそんなに大きな意味合いはないかもしれませんw
調教・全裸・ノーパン・・・いけない想像力が働きますw

446:名無しさん@ピンキー
10/02/08 22:42:20 h5qMkuS4
>>112です。お待たせしました続きを投下します。

ハルキは綾の長い髪の毛をかき分け、耳もとに少し息を吹き掛けてチロチロと耳たぶを舐めにかかる。
「あっ・・・ちょっと・・・くすぐったい・・・です・・・」
「綾ちゃんの耳、ちっちゃくて可愛いね・・・食べちゃいたいぐらいだ」
「もう・・・そんなところ食べれませんよ・・・」
綾はお返しにハルキの耳を舐めてみた。
「あ、綾ちゃん・・・僕のまで・・・」
「ふふっ、お返し、です」
「あはは・・・美味しい?」
「ええ・・・ハルキさんの耳、すごく美味しい・・・」
「じゃ、これはどうかな?」
「あっ・・・駄目・・・ハルキさん・・・」
ハルキがうなじに息を吹き掛けると、綾の頬がうっすら赤くなる。
「綾ちゃん・・・その服、脱がせていい?」
「・・・ハルキさんに脱がされるの・・・恥ずかしい・・・」
「大丈夫だよ・・・僕も脱ぐからさ」
ハルキは着ていたサンタの服を脱ぎ、上半身裸の状態に。
「(わあ・・・ハルキさんって結構筋肉質・・・逞しい・・・)」
「じゃあ綾ちゃんも脱がせてあげるね」
綾はハルキの言われるがままにYUKIのコスプレを1枚ずつ脱がされる。するとハルキの前にまっ白な柔肌が現れた。
「綾ちゃんの胸・・・大きくて白くて綺麗だよ」
「ハルキさんの胸も・・・大きくて逞しいです・・・」
「ありがとう綾ちゃん・・・じゃあいくよ・・・」
「あん・・・駄目・・・ハルキさん・・・」
ハルキが綾の胸をゆっくりと揉みしだく。そのうちにブラの上からでも上向きに乳首が立っているのが分かってきた。
ハルキはその弾力を楽しみ、そしてブラの上から突起部分をなぞると「あっ」と綾の吐息がこぼれた。
「綾ちゃんここ感じるんだ・・・じゃあ、もっとしてあげるね」
「ああん・・・いいっ・・・ハルキさん」
「今度は直に触ってあげるよ」
「あん・・・そ、そこは・・・」
ブラの中に手を入れて綾の乳首を指でコリコリと触ると、綾の体がピクンピクンと動くのがハルキは分かり、左、そして右と交互に指でなぞる。
「綾ちゃんいい感じだね。じゃあ、ブラ外すね」
「あっ・・・」

続く

447:名無しさん@ピンキー
10/02/08 22:43:30 h5qMkuS4
あっという間に背中のホックを取ると、正面に二つの丸い丘がハルキの前にあらわになった。
「やっやだっ・・・恥ずかしいです」綾はとっさに手で胸を隠した。
「恥ずかしがる事なんて無いよ、綾ちゃんの胸、とっても綺麗だ」
「ほ、ホントですか・・・?」
「ああ、だからもっとよく見えるように・・・その手を下ろしてみて・・・」
「は、はい・・・」
綾は恥じらいながらも、隠していた二つの膨らみをハルキに捧げた。
「乳首がかなり盛り上がってきてるね。綾ちゃん、凄くいやらしい」
「い、いやだっ・・・もう・・・あっ・・・」
今度はハルキが胸を両手で掴み、その上向きの突起部分をなめにかかる。
「ああっ・・・そこだめっ・・・いやっ・・・はあん」
綾はハルキの乳首攻めにより体が熱くなっていくのが分かる。
「ああん・・・凄い・・・こんなの・・・」
「綾ちゃんの胸も美味しいよ・・・もっと吸ってあげる・・・ちゅうううううっ」
「い、いやあああん!わ、私どうにかなっちゃいそう・・・」
綾の顔がどんどん紅色に染まってゆき、目をつぶりながら喘ぎ続けている。
「ちゅぽん・・・ふう、美味しかったよ綾ちゃん」
「はぁ、はぁ・・・わ、私、私・・・」
「次はどうして欲しいのかな?」
「そ、そんなこと聞かないで下さい・・・」
「ここを・・・こうしてほしいのかな・・・?」
「はぁっ!そ、そこは・・・!」

続く

448:名無しさん@ピンキー
10/02/08 22:44:36 h5qMkuS4
ハルキは次に下半身に手を添わせてきた。
「下着・・・ここだけ湿ってるよ綾ちゃん」
「いやっ、そんな事ない・・・少し熱くなってるだけです・・・」
「熱くなってるということは、感じてるんだね・・・嬉しいよ。もっと感じさせてあげる」
「は、はい・・・あ、ああん駄目!」
ハルキは下着の濡れた部分を縦になぞり、ゆっくりと指を埋めてゆく。
「い、いやっハルキさん!そ、そこは・・・汚い・・・」
「汚い?そんなことないよ・・・ほら見てごらん・・・これが綾ちゃんから出たジュースだよ」
ハルキは指ですくった綾の愛液を綾に見せると、綾はさらに顔を紅潮させた。
「ほら少し糸を引いてるのが分かる?ちょっとなぞっただけで、僕の指がもうビチョビチョだよ」
「もうハルキさん嫌だあ・・・そんなの、見せないで下さい・・・」
「じゃあちょっと舐めてみようかな・・・んん・・・うん、美味しいよ綾ちゃん!」
「・・・!ハ、ハルキさんが・・・私のを・・・美味しいって」
「すこしネバっとしてるけど、綾ちゃんのは格別だよ!」
「ハルキさん・・・私・・・嬉しい」
「綾ちゃんのココ、どんどん液があふれて止まらないから、下着も透けてきてすごくいやらしい・・・」
綾の大事なところがハルキの攻めによって、下着がどんどん透けてきて、うっすらと下の毛が見隠れしてきた。
「綾ちゃん・・・下着取ってもいい?直で見て舐めてみたいんだ」
「そ、そんな・・・恥ずかしいです」
「綾ちゃん・・・いいよね・・・取るよ」
「あっそんな・・・きゃっハルキさん!そんな強引に!」
ハルキは一気に綾の最後の一枚を取り去った。

続く

449:名無しさん@ピンキー
10/02/08 22:46:12 h5qMkuS4
綾のアソコは先程のジュースによってテカテカと光を帯びており、重力に従ってジュースのしずくが下へと流れ落ちてゆく。
「ああっジュースがもったいない!すぐに舐め取らなきゃ!」
「ハ、ハルキさん、ダメ、い、いやああん!」
ハルキは流れ落ちるジュースをこぼさないよう丁寧に太もも、お尻、そして大事なところを次々と舐めとってゆく。
「はぁ、はぁ、綾ちゃん・・・美味しいよ・・・美味しいよ・・・」
ハルキの口元は綾のジュースで一杯に。
「ふう・・・これで綺麗になったね・・・じゃあ・・・今度は直にジュースを飲ませてね」
「えっ直にって・・・あ、あ・・・いやあああんん!」
ハルキは綾の大事な部分に直接口づけし、ちゅううううっ、という音を立てながら綾の出すジュースを一気に飲みにかかる。
「はぁん、だめ、いやっ、汚いです、ハ、ハルキさん!」
「美味しい・・・もっと頂戴綾ちゃん・・・じゅるじゅる・・・」
「あはあーーん!も、もうこんなの・・・耐えられない・・・ハ、ハルキさん!」
「ん・・・?何だい綾ちゃん?」
「わ、私のここに・・・ハルキさんのを・・・下さい!もう・・・我慢できません!」
綾は両手で自分の愛液が滴る大事なところをくぱぁと広げ、ハルキの突入を欲した。
「綾ちゃん・・・僕の何が・・・欲しいのかな・・・?」
「そ、そんなこと・・・恥ずかしくて言えません・・・」
「言ってくれなきゃ、何が欲しいのか分からないよ?ほら、ちゃんと言って」
「ハ、ハルキさんの・・・」
「ん?何だい?」
「お、お、お・・・」
「お、だけじゃ分からないよ。さあ、頑張って!」
「お、お・・ちん・・ちん・・・くだ・・・さい・・・」
「ん?よく聞こえなかったから、もう一度言ってみて?」

「ハ、ハルキさんの・・・・・・お、お、おちんちん!・・・・・・ほ、欲しいんです!く、下さい!」

「あはっよく言えたね綾ちゃん!」
「も、もう恥ずかしいんですから、な、何度も言わせないで・・・下さい!」
「分かったよ、じゃあ僕のおちんちん、あげるよ」
ハルキは待っていたかのようにズボンを脱ぐと、そこには赤々とそそり立つ肉棒が現れた。

続く

450:名無しさん@ピンキー
10/02/08 22:49:50 h5qMkuS4
すみません今日も寸止めでここまでですw
ついに始まったハルキと綾のプレイ。綾の絶頂は来るのか!?そしてハルキはイケるのか!?w
次回をお楽しみ!

451:名無しさん@ピンキー
10/02/14 02:00:02 DE2S6XS5
 ぶっちゃけさ、絶対衝撃はもうスレ立てた方がいいと思うよ
アニメでもあるし、漫画もある。わざわざパチスロに進出してるからって入れてたらキリねーだろ
つか絶対衝撃スレになってるし
パチであるならエヴァも入れて良いのか?

452:名無しさん@ピンキー
10/02/14 14:02:43 bRLAeO4a
>>451
エヴァはアニメが原作。
衝激はまずパチスロありきの他メディア展開。ここでOK。
専用スレ立てた方がいいと思うならあなたが立ててもOK。

453:名無しさん@ピンキー
10/02/14 15:10:50 NR54QZhX
エヴァみたいに既存スレがある有名版権ものならそっちでやるベきだろうけど
絶対衝撃ってわざわざ新規スレ立ててまでやるほどのコンテンツなのか?
(スロすらほとんど打ったことないから需要どの程度かわからんけど)
(「あなたが立ててもOK」を否定したいわけじゃないよ)

>つか絶対衝撃スレになってるし
そりゃ、今は112氏(だけ)が現在進行形で投下してるから最近のレスだけ見ればそう感じるだろうが
その理屈でいくと、このスレの1/3はスカイラブむしろアーススレw になってしまう。
最新50レスだけでも他機種ネタあるじゃない。
他機種が読みたいならおまい自身が創作するんだ!

454:名無しさん@ピンキー
10/02/14 17:09:07 q0+IVWiJ
結構ROMってた人いるんだね

455:名無しさん@ピンキー
10/02/14 20:54:31 LxOWtRDa
横からすみません>>112です。
>>451さん
最初投下するとき、他の絶対衝激のスレがOVAやコミックの内容でしたので、スロのネタを使うならこちらと判断し投下した次第です。

>>452さん
色々な意見もございますが、スロキャラという位置付けならここが一番適してるかと思います。

>>453さん
スロやOVAを含めた絶対衝激の認知度がどれくらいなのかは不明ですが、スロネタなら単独よりもこのスレで十分とは思っています。
>アーススレ
思えば>>60の要望からずっと投下してますねw

>>454さん
私のショボイSSを読んで頂いてると思うと嬉しいです。レスが少ないので誰も読んで無いと思ってました。

皆さんのレスのおかげで元気が出ました!それでは最終話投下致します!

456:名無しさん@ピンキー
10/02/14 20:56:21 LxOWtRDa
「え、ええっ?ハ、ハルキさん・・・す、凄く大きい・・・」
「そうかな?これでも普通サイズだと思うけど」
ハルキの肉棒は上向きに逞しく反り上がり、ピクン・ピクンと小刻みに揺れていた。
「綾ちゃんのジュースを飲んで、こうなったんだよ」
「私のこれで・・・そ、そんな・・・」
「さあ、そろそろ行くよ綾ちゃん、準備はいい?」
「は、はい・・・痛く・・・しないで下さいね・・・」
「大丈夫さ。これだけ濡れてれば・・・」
ハルキは自分の肉棒を綾の大事なところにあてがり、先っぽでわざとじらしてみた。
「い、いやだっハルキさん!は、早く来て下さい・・・」
綾は早い突入をせがみ、もう一度大事なところをくぱあと広げた。
「綾ちゃんはせっかちだね・・・でも分かった、じゃあ、行くよ・・・力を抜いて・・・」
「はい・・・どうぞ・・・」

ハルキの肉棒の先端が綾の突入口にすぽっと入り、そのままゆっくりと綾の奥へと押し進んでゆく。

続く

457:名無しさん@ピンキー
10/02/14 20:57:57 LxOWtRDa
「あ・・・ああっハルキさんのが・・・入ってきてる・・・い、痛いっ!」
「あっ大丈夫綾ちゃん!?」
ハルキの肉棒が数センチ入ってきたところで、綾はその押し広げれられる痛みを感じた。同時に血も滴ってきた。
「これだけ濡れてるからスムーズに入るかと思ったけど・・・綾ちゃん初めて・・・だったっけ・・・?」
「え、ええ。ハルキさんに初めてをあげたかったから・・・痛いけど嬉しいです・・・」
「そう・・・僕も綾ちゃんの初めてをもらえて嬉しいよ。しばらく痛みが続くかもしれないけど、我慢できるかな?」
「ハ、ハルキさんのために・・・私・・・頑張ります」
「分かったよ。じゃあ、ゆっくり進めるね」
ハルキは綾の痛みを少しでも和らげれるよう、肉棒を抜いては再度突き入れる行為を繰返し、徐々に奥へと道を作っていった。
「うん・・・大分奥の方まで進めれるようになってきたかな・・・綾ちゃん・・・まだ痛みとか・・・ある?」
「ん・・・んん・・・私も少し痛みが・・・無くなってきたみたいです」
「よし、じゃあもうすぐ僕のが最後まで入りそうだから、一気に行くよ!」
「は、はい、来て下さいハルキさん!」
「よし・・・そらっ!」
「あ、あああーーーーん!キ、キターーーーーーー!」

ハルキの肉棒が根元までずぶりと突き刺さり、綾はその勢いで身体がピクンと反り返り、一瞬目の前が真っ暗になった。
「あ、綾ちゃん大丈夫!?もしかして今ので・・・イッたのかな・・・?」
「わ、分かりません・・・で、でも私・・・今の瞬間・・・意識がどっかに・・・飛んじゃったみたいな感覚・・・」
「それは僕の全てを受け入れてくれたからだろうね。見てごらん、僕のが綾ちゃんの中に・・・全部入っちゃったよ」
「ええっ・・・私の中に・・・ハルキさんのが・・・全部」
「綾ちゃんの中・・・凄く熱いよ・・・」
「ハルキさんのも・・・とっても熱くて固いです・・・」
「じゃあ、続き・・・始めるね」
「は、はい・・・」

続く

458:名無しさん@ピンキー
10/02/14 20:59:28 LxOWtRDa
ハルキは挿入した肉棒の出し入れを始めた。
「あ、ああん!す、凄い!ハルキさんのが、入ったり出たりして・・・き、気持ちいいです!」
「ぼ、僕も気持ちいいよ、綾ちゃん!」
「わ、私、あ、あん、あん!だめっ、いやん!」
「ああっ気持ち良過ぎて、僕のが飲み込まれそうだ」
「ハルキさんの固いモノが出し入れされて、凄く気持ちいいです!あん、、ああああん!」
ハルキは綾の喜ぶ表情と喘ぐ姿を見てさらに興奮、大きな二つの乳房が目の前でぷるんぷるんと上下運動をしている。
「綾ちゃんのおっぱい、僕の動きに合わせて喜んでるよ!」
「いやっハルキさん、そんな事言っちゃ!あっ、ああん、いいっ!」
ハルキの腰はさらにスピードアップし、綾の内部をガンガン攻め込む。
「ハ、ハルキさん激し過ぎます・・・ちょっと落ち着いて・・・あっ、あっ!」
「も、もう止まらないよ綾ちゃん、君の中が気持ち良過ぎて・・・」
「わ、私また・・・意識がどっかに・・・飛んじゃいそうです」
「そ、そろそろイクんだね!?わ、わかった僕もそろそろイキそうなんだ」
「で、でも中には、出さないで!あ、赤ちゃんできちゃう・・・」
「(そ、そうか綾ちゃんまだ高校生だったな)わ、分かった、じゃあ外に出すね!」
「ご、ごめんなさいハルキさん、私まだ・・・」
「わ、分かっているよ。綾ちゃんのこと、もっと大事にしたいから・・・」
「ハルキさん・・・嬉しいです」
「じゃ、じゃあそろそろイクよ綾ちゃん!」
「は、はいっ!」

「イクよーーーっ!綾ちゃーーーん!」
「イクーーーーーーっ!」

続く

459:名無しさん@ピンキー
10/02/14 21:00:43 LxOWtRDa
ハルキは咄嗟に自分の肉棒を抜き取り、綾の身体めがけて一気に射精した!

「出るっ!」ドピューーーッ!ドビューーーーーッ!
「出るっ!出るっ!」ドピュツ!ドピュッ!ビュッ!
ハルキの肉棒の先端から絶え間なく白いものが綾の身体に一直線に掛かってゆく。

「う、うわあ・・・す、凄い量・・・!ハルキさんのが・・・こんなに一杯・・・」
綾の首筋、胸、お腹、そして下腹部へと白い液体が飛び散り、ここでハルキの射精が止まった。
「ハルキさん・・・凄く熱いです・・・これ・・・一杯出ましたね・・・」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・き、気持ち良かった・・・綾ちゃん・・・」
「お、男の人って・・・白いものがこんなに出るんですね・・・」
「ハァ、ハァ・・・あ、綾ちゃんがすごく良かったからだよ・・・」
「わ、私も気持ち良かったです・・・ハルキさん・・・」
ハルキと綾はお互い見つめあい、息を切らしながらまた熱い口づけを交わした。

数分後、ハルキは自身が出した精液をティッシュで拭いてあげた。
「ごめんね汚しちゃって・・・綾ちゃんの初めて・・・どうだった?」
「少し痛かったですけど、ハルキさんの為に、私頑張れました・・・」
「ありがとう綾ちゃん・・・素晴らしいクリスマス、ありがとう」
「私も誕生日がこういう日になって・・・本当に嬉しいです」
「これからも・・・ずっと一緒だよ・・・綾ちゃん」
「はい・・・これからも・・・一緒ですよね・・・ハルキさん・・・」
綾とハルキは手を繋ぎ身体を寄せ合い、お互いの温もりを感じながら、ゆっくりと眠りについた。

続く

460:名無しさん@ピンキー
10/02/14 21:02:02 KxlDRPqe
挟まれた

461:名無しさん@ピンキー
10/02/14 21:05:22 LxOWtRDa
それからというもの、ハルキと綾は毎週のように一緒にデートする日々が続いていた。今日もハルキと学校帰りに映画を観る約束をしている。
「ふふーんハルキさん新しい映画って言ってたけど・・・YUKIの最新作でも出たのかしら?」
YUKIはアニメ界の救世主だが、綾にとっては愛のキューピッド、今やお気に入りのアニメだ。吉田を頼らずに秋○原に1人で通ったり、コスプレ大会にも応募したりとアニメに対し積極的になっていった。

「ハルキさーーん」
「あ、綾ちゃん、待った?」
「もー遅いですよーハルキさーん、うふふ」
「ごめんごめん、じゃ、行こうか」
「はいっ!」

「今日は何の映画ですか?YUKIの最新作か何かですか?」
「見れば分かるよ・・・あっそろそろ始まるよ」
「わー何かなー」

ブザーが鳴り、そして映画がスタートした。YUKIのアニメものと思っていた綾の目に飛び込んできたタイトルは・・・

「蒼い女」

「えっ蒼い女・・・って何?」
「えっ、えっ・・・女性がステージで歌って・・・?」
「えええーーーーーーっ!?それもボンテージ姿で!?」

「どう綾ちゃん?この人最近TVで注目された女優でさ・・・セクシーランジェリー界の救世主って言われてるんだよ・・・どう?綺麗と思わない?」

「!!!ちょっとハルキさーーーーーーーーん!!!」
てってれてってってー(綾涙目)

またもやハルキの趣味に引き込まされそうな綾でした。

FIN

462:名無しさん@ピンキー
10/02/14 21:07:42 LxOWtRDa
てなことで絶対衝激エロパロSS第一弾、長くなっちゃいましたがこれにて終了です。読んで頂いた方に感謝致します。
スロの登場人物や演出、台詞を色々と絡ませましたが、お分かりになりましたでしょうか?
映画演出でYUKIちゃん上映で大当りしたときは、このSSを思い出していただけると納得できるかと思いますw

次回また絶対衝激を題材にするなら、棗や梓先生をネタに書いてみようかと思います。
ちなみにスカイラブ関係も1つだけ製作途中のモノ(スカイラブ×餓狼伝説コラボ)がありますので、出来次第投下したいと思います。

>>460さん
挟んじゃいましたw

463:名無しさん@ピンキー
10/02/18 22:00:07 cydlRnre
リオがアニメ化ってまじ?

464:名無しさん@ピンキー
10/02/21 21:07:43 uFE5Igv+
>>462 GJ!
絶対衝激って一回打ったけど30分耐えられなかったな~
キャラは可愛いんだけど・・・

465:名無しさん@ピンキー
10/02/21 23:37:21 AaZgSTRh
>>464
>>112です。ありがとうございます。
私も初打ちのときは何が何だか分からず打ってました。今だフリーズ引けませんw

>>463
リオアニメ化はマジみたいです。エロパロのネタになるようなものがあれば書いてみようかと思います。

466:名無しさん@ピンキー
10/02/24 23:04:14 idqu1sJV
ドンちゃんに萌える奇特な人間はやはり俺くらいのものなのか……

467:名無しさん@ピンキー
10/02/25 01:00:55 6A2qPKpA
同人大手の人達が
ロンドン(ロン×緑ドン)+擬人化ビリー萌え
とか言ってるから一人じゃないよ!

繋がりある大手同士で「(大手サークルの作者)さんに感化されて初打ち!」
とか書いてるのが正直羨ましい。
自分みたいな絵すら描けないしがない文書きじゃ布教できないんだな(´・ω・`)

468:名無しさん@ピンキー
10/02/26 01:20:11 TXnciH6l
投下します。
あまりエロくないし読みづらいかも
題材は神たま

たまには気分を変えてと思い、祠の中でオナニーしていたところ、
いきなりガバッと扉が開いた!

目の前には、みこしちゃんがいて不思議そうな顔をして俺を見ている。

「おっちゃん!なにしてんの・・?」

みこしちゃんは俺が何をしてるのかも解らないみたいだ・・
今時こんな無垢な娘もいるんだなと感心しつつ、
よこしまな考えが頭に浮かぶ。

「おみくじやってたんだよ」

「ええっ!おみくじって木箱を振るもんやろ?」

「なんだよ、知らないのか?人間の男にはおみくじついてるんだぜ」

「そうなんや、うちにもやらせて、やらせて~!」

俺はみこしちゃんの手を掴んで、勃起したちんぽを握らせる。

「あったかい・・・それに、硬い。ヘンなおみくじやな~」

「ほら、こうやって、手でやさしくおみくじをしごいて。」
「白いのが飛び出たら大吉だぞ」

「やっ・・・いやっ・・・ぬるぬるしてるよぉっ・・・。」

先走りでぬるぬるのちんぽをみこしちゃんの手でしごかせた。

動かしているのは自分の手だとはいえ、
直接ちんぽを刺激しているのは柔らかな
みこしちゃんの手なので、オナニーより遥かに気持ちいい。

自然に息が荒くなってきた。

「はあっ・・・はあっ・・・もっとだ・・・もっと激しく・・・。」
「いつものおみくじを振るように激しくやるんだ」


469:名無しさん@ピンキー
10/02/26 01:26:11 TXnciH6l
「おっちゃん、なかなか出てこないな、おみくじ・・」

「ああっ・・・もうちょっとで出そうだ・・・。」

「よーし!がんばるぞ~」

みこしちゃんは普通のおみくじでもしたことがないくらい
激しくちんぽをシゴキはじめた。
興奮しているらしく、ピョンピョンと
跳びはねながらちんぽをしごいている。

その瞬間アクシデントが起こった。
あまりに興奮しすぎたみこしちゃんは
足を踏み外して転んでしまったのだ。

しかもみこしちゃんは、ちんぽを離さなかった為
みこしちゃんの全体重が俺のちんぽを引っ張ったのだ。

その痛みで俺は思わず地面に這いつくばる。

「ごめんなさいっ!・・・。痛い?」

股間を押さえたまま唸り声を上げ続ける俺を心配してくれた。

鬼畜な俺はそれを有効に利用する。

「ちんぽが痛くてたまらない。どこか切れてないか確認してくれないか?」

「だ、大丈夫?うん。みてみるね・・・。」

俺が股間から手をどけて祠に腰かけると、みこしちゃんは、
俺の足元に跪いてまじまじとちんぽをみつめた。

「どのへんが痛いん?よくわからんよ・・・。」

「舐めてみてくれ。痛すぎてどこが傷ついているのかわからない。」

もし本当に傷ついているのなら、舐めてほしいなんていうはずもないのに、
素直なみこしちゃんはおそるおそる俺のちんぽを舐めはじめた。

「ここ?それとも、このあたり?」



470:名無しさん@ピンキー
10/02/26 19:39:38 KkHmeBuT
ツインエンジェルのSS希望…(泣

471:名無しさん@ピンキー
10/02/26 20:42:03 TXnciH6l
>>470

↓ここに結構あるよ
URLリンク(green.ribbon.to)

472:名無しさん@ピンキー
10/02/28 00:04:12 PJYon/Hz
ちんぽを舐めながら、みこしちゃんは上目づかいで確認してくる。

興奮で充血したちんぽが、びくびくと脈打つ。
「も、もう全部舐めたよっ!傷ついてなかったんだよね?」

硬くなった俺のちんぽに怯えたのか、みこしちゃんが体を起こした。

「いや、ここが痛い。舐めて治してくれ。」

俺はみこしちゃんの腕を掴んで、カリのところを指さした。

「えっと、こう?」

ちろちろとカリを舐めるみこしちゃんは、恥ずかしそうで、
ちょっと興奮しているみたいで、かなりヤバい。

「もっと口に咥えるようにして、口の中で優しく舐めて・・・。」

みこしちゃんの頭を押さえて、強引にちんぽを咥えさせる。

「んんっ・・・んーっ!」

俺の手が頭を押さえつけるのを嫌がりながらも、従順にカリのところに
舌を這わせるみこしちゃんがかわいくて、俺はつい口内発射してしまった。

「ううっ!」

逃げようとするみこしちゃんを押さえつけたまま、余韻を愉しむ。

口の中の精液を吐き出せなかったみこしちゃんは、仕方なく、ごっくんした。

「おっちゃん・・・ヒドいやん・・」

ようやく俺の手から逃げ出したみこしちゃんは、泣きながら抗議してくる。

「ごめんごめん。おわびにみこしちゃんのことも気持ちよくしてあげるから。」

力ずくで祠の上にみこしちゃんを寝かせて、下着を剥ぎ取った。

「いいよっ!いやっ!みないでっ!」

「なんだよ。おまんこが濡れているのがそんなに恥ずかしいのか?」

みこしちゃんのおまんこは、興奮でかなり濡れていた。


473:名無しさん@ピンキー
10/03/03 02:24:27 YquNwUor
みこししこしこ

474:名無しさん@ピンキー
10/03/08 16:40:09 F70ocveh
回文かとおもた

475:名無しさん@ピンキー
10/03/08 23:42:13 KWgIS2SQ
乙女スレ落ちたね

476:名無しさん@ピンキー
10/03/09 00:09:10 chM+8wuK
保守的に神たまの続きを投下しますが、
他作品の投下がないと、
みこしちゃんがやられちゃうよ
誰か助けてあげて!

俺はみこしちゃんの割れ目を下着の上からなぞった。

「…ん、ぅ…、恥ずかしいよ…誰かきちゃう…」

確かにここは外の為、いつ人が来るかなんて、分かったもんではない。

「おっちゃん、駄目だよ…いやや」

割れ目をなぞると、クチュッと音がした。

「おっちゃん…」

「ああ、直に触ってほしいんだよね」

「ち、ちがっ…」

そう言うと、俺は下着の隙間から指をいれ、直に割れ目をなぞった。


477:名無しさん@ピンキー
10/03/09 08:40:02 iIfxVYKR
乙女スレが落ちた・・・だと?
ちくしょうこれだとまたパチジャンルのエロが縮小する一方だ

規正もやばいのが通ろうとしてるし勘弁してくれ

478:神たま
10/03/10 00:23:12 Xm5diyKP
続きです。

「…ふ、ぅん…っぁぁ…」

「みこしちゃん、声もらしたら人が来ちゃうよ?いいの?」

「……っっ」

(いやや…だけど変な感じ…)

そう思っていた時、おっちゃんはいきなり触るのをやめた。

「そうだよなっ、こんな所じゃ止めておいたほうが良いよな。
でも、みこしちゃん、せっかくだから俺と遊ぼうか」
「『だるまさんが転んだ』でもやる?」

(ふふっお楽しみはこれからだぜ…みこしちゃん)



479:神たま
10/03/10 00:25:47 Xm5diyKP
おっちゃんと一緒に人気のない森に移動する。
止めて欲しかったはずだけど、今は違った。

身体の火照りが冷めない。
身体が疼く…。

濡れたあそこにくっついた下着が気持ち悪い。

「みこしちゃん、じゃあ俺が鬼やるね」

「……う、うん」

「だーるまさんが……」

「転んだ!」

みこしちゃんは、足を進めようとするが、
擦りあうたびに疼くあそこが気になり、なかなか前に進めない。

「だーるまさんが…」

一歩進むたびに、何故か快感が身体を突き抜ける。

乾いてくるはずのあそこも、逆にどんどん濡れていっているような気がする。

(なんで…?)

「転んだ!」

みこしちゃんは、ふらつきつつも頑張って状態を保持している。
だが、顔は紅潮し息も荒く足をもぞもぞさせている。

(どうやら効いてきたみたいだな…)



480:神たま
10/03/10 00:34:06 Xm5diyKP
俺は今日、招キングに[またたび]を持っていき、
特製の媚薬と物々交換してもらっていた。
使い用がないと愚痴っていたが、先程みこしちゃんの
あそこを触ったときに塗っておいたのだ。
流石に神のアイテム、抜群の効き目らしい。

「みこしちゃんさ、他にもっとしたいことあるんじゃないの?」
「正直に話してごらん?」

「あ、あの…さっきの…」

「そんなんじゃわかんないよ?」

「さっきの続きを…お、お願い…」

耳まで真っ赤にして相当恥ずかしいようだ

「続き?嫌がってたのに?」

と意地悪く焦らしてみると
みこしちゃんはトロンとした泣きそうな瞳で、俺に抱きついてきた。

「おっちゃん…お願い、はやくして、おかしくなっちゃうょ…」

「じゃあ、下着脱いで足開いてよく見せてみなよ」

(恥ずかしくて、そんなことできないよ…)
(でも、そんなこといってられへん…)

みこしちゃんは恥じらいよりも快楽をとる方が重要と
判断したのか、下着を脱いで足を開いて見せた。

「これで、ええんやろ?お願い…おっちゃん」

481:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:17:20 h09/mwzr
アニメ版うみものがたりで小島×夏音SS投下します
非エロ 需要とか知らない 大したことしてないのに無駄に長い
ではれっつらごー

482:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:18:12 h09/mwzr
「死にたい」

 というのが自分の口癖であるのは、自分をよく知る人間にとっては既に周知の事実であり
 自分自身もそれを否定することはしない。間違いなく自分の口癖は「死にたい」である。
 ただ一つだけ訂正を加えるとするのであれば、この言葉は彼女にとって口癖で『あった』と過去形にするべきであるということだ。
 自分、宮守夏音は自他共に認める邪悪系少女だ。 目を合わせれば呪われ、近くにいると悪いことが起き、話せばその邪悪が伝染する。
 ……というのが既に過去のものになりつつあるという事もまた、自他共に認める事実である、と思う。
 少なくとも、少し前のように目に見えて自分を避ける人間は減った。
 クラスで事務的なことがあれば普通に話せるし(前は目をそらされながら話されるのが大体だった)
 班分けをする時もちゃんと声をかけてくれる女子もいる(前は必ずクラスで最後の一人になった)
 それに何よりも、胸を張って友達と呼べる子たちも増えた……と、思う。
 まあとりあえず何が言いたいのかというと、自分は既に「死にたい」などという言葉を頻繁に口にしていた頃の
 何事も後ろ向きに考えて、すぐそんなことを言うような人間ではなくなりつつあるのだということだ。
 それはほんの少し前、正確に言えば夏休みの時期に出会った一つの出来事。
 それが世界にとって大きいか小さいかはさて置いて、自分にとってはかけがえのない人や物との出会いだった……が
 きっかけとなった事は、自分の中で否定の仕様がないし否定する気もない。
 そのきっかけ、彼女たちとの出会いや別れ、そしてその中で育まれた思い出は、きっとこの先自分が生きていく中でも
 とても大きな意味を持つ大切な宝物であるはずだろうと自分は思うから。
 さて、自分がこんな長ったらしい前置きをひと夏の美しい思い出まで持ち出して語ったのにはもちろん理由がある
 要するに自分が言いたかったのは……既に二度目ではあるが、自分がもう「死にたい」などという言葉は滅多に口にしないと言う事なのだ。
 そして、それを分かった上で今現在言わせてほしい言葉がある

「死にたい」

 いや、分かっているとも。 あれだけ長くもったいぶった事を言っておきながら、結局変わっていないではないかと。
 気持ちは分かる。自分だって第三者の視点から今の自分を見たら皆と同じようにズッコケた後で盛大に己を非難している事であろう。
 が、それを踏まえた上でも言わせてほしい。言わなければやっていられないのだ。「死にたい」と
 だって、そうだろう……

「…………こ、小島?」
「…………すう」

483:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:20:10 h09/mwzr
 そろそろ夏も本格的に終わりが見える(といっても天神子島の夏の終わりは多くの人が思い描くソレとは少し勝手が違うかもしれないが)頃
 程よい陽気の気持ちよさと、網膜を刺激する陽光を受けてまどろみから覚めた自分の目の前に……ああそう、目の前だ。紛う事なき目の前だ。
 距離にして10cmもない、それこそ神経を少し尖らせれば呼吸すらも感じてしまえるその距離に、彼氏の寝顔があったりしたら
 しかも、何故か自分の体はその彼氏の腕にがっちり腰やらどこやらをホールドされて動けないなんていう状況になったら
 ……ええ、はい、もう一度言わせてください。





『死にたい(↑)』





 そもそも、どうしてこんな事になっているのか思い出す事を、目覚めた瞬間のパニックで忘れていや夏音は
 今一度、それをするために自分の心を落ち着かせてみることにした。 深呼吸深呼吸、と小さく呟く。 

「すぅー、はぁー」
「んぅぅ」
(うふぇあいひゃぁ!)

 およそ、年頃の娘が発するものとは思えない奇声を、心の中と表情だけで発するという器用な真似をしながら夏音は驚く。
 自分が深呼吸をしようと思ったところ、その息が小島の前髪を撫で、その髪が彼の顔をくすぐったところ
 そのくすぐったさに耐えかねたのだろうか、眠っていて無意識の小島が身じろぎをした。
 無論、ほとんど隙間なく密着しているような状態でそんな事になれば夏音の体にも色々と影響があるのは道理という訳で

(ぎゃー! ぎゃー! 近い近い! さっきより近くなってるぅー!)

 その結果、小島の顔は先ほどよりも僅かではあるが確実に近い位置まで来てしまっていた。 だいたい5~6㎝あるかないかというところだろうか。
 そんな状態になってしまってリラックスなどできよう筈もない。
 顔をゆでだこさながらに真っ赤にした夏音がその数分後ようやく落ち着けたのは、そのパニック状態にとって体力の大半をどっと奪われたからに他あるまい。

(な、なんでこんなことに……)

 今度こそ夏音は落ち着いて思い出してみた。 目を瞑って小島の顔を見ないようにする。
 視覚という感覚器官を閉ざしてしまったが為に聴覚その他が鋭敏になってしまい
 小島の匂いやら寝息やら、自分の丘に打ち上げられた魚以上にびちびちと跳ね上がる心臓の音まで明確に感じるようになってしまった気がしたが
 そこはもう気合で無視することにした。 でないと結局このまま堂々巡りだということは夏音にも分かったからだ。
 だがその分、顔の赤さがさらに増すのは避ける事が叶わなかったが。

(え、えーと……)

484:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:22:09 h09/mwzr
少しだけクールダウンした頭で必死に状況を整理する。 確か今日は……そう、ウチで勉強会をするという話であったはずだ。
 夏休みを終えてからしばらくが過ぎ、そろそろ今後の進路などのことも含め勉強をしないと洒落にならない時期である
 という事はほとんどの学生が抱えるそれと同様のように、夏音や小島にとっても大きな懸念の一つであった。
 (とは言うものの、天神子島の学生たちは島外の大学などと言った、いわゆる上を目指す事をハナから念頭に置かず
  最初から家業を継ぐつもりの者も決して少なくはないので、この言い方にもややの語弊があるかもしれないが)
 まあそういう訳で、夏休みの宿題をほぼ手につけていなかった夏音、最近成績がやや下降気味の小島
 そして二人の共通の友人であるところの鈴木の三人が、一緒に勉強会を開こうと相成ったのは自然の成り行きと言えるところだろう。
 あと一人、大島が参加を激しく熱望していたが、どうしても外せない用事が入ったために床を踏み抜きそうな程の地団太を踏んでいた事をここに記しておく。
 勉強会の場所が夏音の家になったのには大した理由はない。三人が問題なく場所を知っていて、行った事がある場所、と言う事で殆ど流れのように決まった。
 ……ただ、今思うとどうにも鈴木による巧妙な誘導が行われたように思えて、夏音は眉を顰めざるを得なかった。
 いや、得なかったと言うよりは鈴木から『ごめん、今日行けなくなった 二人で勉強頑張って』というメールを受けた時にほぼ確信に変わっていたが
 まあとにかく鈴木への次に会った時の対処やらなにやらは置いといて、とりあえず小島がここにいる理由はちゃんと思い出せた。
 ならば次はお互いにこんな体制になっている理由だ。 夏音はもう一度思考を落ち着かせて黙考する。
 鈴木が来ないというトラブルには見舞われたものの勉強会自体は問題なく進行していたはずだ。
 自分の分からないところを小島に助けてもらい、小島のひっかかっているところは自分も一緒に考える。
 そんな風にお互いに補い合えているのだなという過程はとても心地よく、楽しくて……いや、今はそれはどうでもいい。いやよくない。いややっぱいい。
 とりあえずそんな多少のことは置いておくとしても、勉強会自体は普通に、滞りなく進行していたはずなのだ。 ならばなぜ
 そう思って、首をかしげるようにした夏音の目に、密着している自分たちの右隣、居間のほぼ中心に鎮座している卓袱台の上に置かれた
 麦茶が入った茶瓶と空のグラス二つが飛び込んできた。 それを見た瞬間、夏音は大体のことを思い出す。

(ああそっか、確か休憩挟もうと思って)

 確か小島が大きな欠伸をしたのが理由だったはずだ。 
 目をこすりながら何やらうつらうつらし始めた小島と「眠い? 疲れた?」「いや、大丈夫」というやり取りをしたのを憶えている。
 それでもやはり疲れた様子の小島を見かねた夏音がここらで一度休憩にしようと提案したのだ。
 小島はほんの少し渋った様子だったが、大した異議も唱えずに夏音のその意見に賛同した。やはり疲れていたのだろう。
 自分が麦茶を出すために小島を居間に待たせて台所の冷蔵庫に向かったのも夏音は憶えていた。
 小島が、夏音とささいなすれ違いを起こしてしまったあの日以来、それまでに増して熱心に勉学に励むようになった事を夏音は知っている。
 その理由が、小島が小さく漏らした学力不足の愚痴であった事、本人にそのつもりはなかったとは言えそれが夏音を僻むような物言いになってしまった事。
 そしてそれを言ってしまった小島がその事をとても重く、決して二の轍は踏むべきでない事柄であると受け止めているという事を、夏音は感じていたし、確信していた。
 別に自惚れている訳ではない。そも夏音にしてみればあの喧嘩、そしてすれ違いはすべて自分の責任だと思っている程なのだ。
 自分の人を好きになること、なられることへの怯えが招いてしまった、そのせいで小島を傷つけてしまった自分の咎だと。
 ただ、小島はそうは思わなかったようで……いや、内心思っていたとしてもまずは自分から変わるべきだと考えたのであろう。
 そもそも自分が妙な僻みを持たなければ、それで夏音に不快な思いをさせない男であったならば……そう考えての行動に違いない、とは流石に鈴木の弁だ。
 まあ、元々彼が変に責任感が強いというか、妙な事まで背負い込んでしまう性分なのは夏音も知っていたので、特に否定する事はしなかったが。
 というか、正直そう思うとすごく嬉しいところもあったりで

485:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:23:53 h09/mwzr
 閑話休題。

 と、そんな感じで毎日勉強に勤しんでいて疲れているであろう小島を休ませるために休憩を提案した夏音は
 台所で使い慣れた茶瓶とグラスを盆に乗せ、居間へと戻った……のだが

「あれ?」
「すぅ……すぅ……」

 そこでなんとも穏やかに寝息を立てながら眠ってしまっている小島を見つけたのだ。

「……なによ、やっぱり疲れてたんじゃん」

 怒ることはしなかった。
 少し自分に、引いては小島に甘かったかもしれないが、今日の分で目標にしていたくらいの勉強はほぼ終えたつもりであったし
 何より、傍目に見てもとても深い眠りに入っている小島を起こすことが夏音には躊躇われたからだ。
 机に突っ伏すように、ではなく、床に完全に体を預け、赤ん坊が母の胎内にいる時のそれと同じような格好で眠る小島を見て
 夏音は彼の体に自分が思っていた以上の疲労が溜まっていたのだろうなと結論付け、柔らかく微笑んだ。
 小島を何かの拍子に起こしてしまわぬよう静かに盆を卓袱台の上に置き、同じように小島の隣にすっと座り込む。
 隣で眠っている小島は本当に気持ちよさそうで、先ほどとは打って変わっていたずらをしてやりたい衝動に襲われる。
 もちろん、さっき寝かせてやりたいと思った矢先そんなことはしなかったが、夏音はどうしてもその衝動自体を抑えられなかった。

(かなりぐっすり寝てるし、大丈夫だよね)

 身を屈め、自分の顔を覗き込むようにして小島のそれに近づける。
 なんだか小さい子供が、親にばれないようにいけないことをしているようなそんな愉快な気持ちが沸々と湧き上がり
 夏音は頬が緩んでしまうのを止められなかった。
 恐らく鈴木あたりが見れば夏音にしては珍しい表情だと驚きながらも、まあ小島くんの前なら~と納得をしたことだろう。
 しかし、夏音のそんな表情は彼女が小島に徐々に近づくにつれてなくなっていった。

(……前から思ってたけど、こいつ男のくせにやたら細いし輪郭とか綺麗……うわ、睫毛なが)

 茶目っ気のある幼子のような顔から、やや恍惚の気配を帯びた少女の物へとなっていく。
 夏音自身は気づいておらず、また気づいても必死で否定したであろうが。
 そのときの夏音の状態が俗に言う「見蕩れる」と呼ばれる物であるということを、十人の第三者が見たら間違いなく十人ともが否定をしないだろう。
 もちろん、現実問題としていまこの場には夏音と意識のない小島しかいない訳なので、そんな事を言っても詮無き事ではあるのだが。

(……)

 そう、今この宮守家には夏音と小島の二人しかいない。
 本来は夏音と小島、それに大島と鈴木の四人がいたはずだが、先述した通りの理由で後二人はここにおらず
 加えて夏音の母、宮守都も今日は所用がどうとか言うことで出かけて夕方近くまで戻らないと言っていた。
 この辺りにもまた鈴木と母の妙な画策というか企みを感じずにはいられなかった夏音だったが、今の状況を鑑みるに結果としては良かったのかもしれない。
 何しろ今の蕩けた目、上気した頬、何度も噛み締められる唇、そんな自分の姿を見られていたら、夏音は死にたいなどという台詞を言うその前に
 自分自身が海に飛び込んでいたかもしれないからだ。

「小島……」


486:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:24:45 h09/mwzr
 知らず知らずの内に名前を呼んでいた。小島は答えない。
 もちろん夏音もそれを見越していたのだろう、特にうろたえることはしなかった。
 しかし、その瞳に寂しさを称えたような翳りがやや現れ、潤んでいた目がさらに潤んで輝きを増す。
 かなり鈍い反応ではあったが、ことここに及んで夏音は自分の思考を睡魔が支配しつつあるのを自覚していた。
 小島ほどではないにしろ、自分も長時間集中して机に向かっていたために疲れが累積していたのであろう。
 それに小島が眠ってしまっても無理のないほどの程よい気温が、夏音のその睡魔と思考の靄に拍車をかけた。
 その時の夏音は、自分が眠くなっていくのを自覚しながらもそれを止められず、しかして体はそのぼやけた思考に従って動くという
 なんとも奇妙な状態ではあったが、故に誰も、夏音自身も夏音の行動を止める事は叶わなかった。

「小島……」
「……」

 やはり返事はない。
 夏音はその空しさや寂しさを紛らわせるかのように……否、それらの穴を埋めるものを求めるかのように
 小島のその薄く開かれた唇へと自分の唇を近づけ……近づけ……
 そこで、夏音の記憶は途切れた。

      *    *    *          

(…………いや、いやいやいやいやいやァァァァ!!)

 回想というなの場面を跨いで引き続き、夏音が心の中でのみ挙げている悲鳴である。
 ここまでくれば器用の一言で、よくそこまでの叫びを心の中だけで留めておけるものだなと
 夏音はどこか人事のように思っている自分がいることに気づいた。というかそうでもしないとやっていられなかった。

(ま、待って!? ひょ、ひょっとして私……こ、小島にき……ききききす、きす……)
『鱚?』
(いやそっちでなくて!)

 いきなり脳内に現れてまた素っ頓狂な切り返しをする今は遠いところにいる親友の幻影にツッコミを入れながらも
 内心はそんなことしている場合じゃないだろうとばかりにパニックに陥っていた。
 その感情の乱れっぷりたるやかつての邪悪モードやセドナの精神汚染の比ではない。文字通り『壊れた』と形容して差し支えないだろう。
 小島と抱き合うような形で横になっている事、彼の寝顔に我を忘れて見蕩れていたこと、あまつさえ彼と唇を触れ合わせ
 しかもそれらすべてが(確固たる正気でなかったとしても)自分の意思と行動によって齎されたことであるということ
 そのことを自覚した夏音の心境は『穴があったら入りたい』そのままで、さりとて体を目の前の彼にしっかりと固定され穴に入る事も許されない
 もう何が恥ずかしくて何が恥ずかしくないのかすら分からなくなってきそうな羞恥の中で夏音はやはりこう呟いた。

「…………死にたい」
「ん……」


487:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:25:57 h09/mwzr
 ビクッ、と自分の体がはねたような感覚に夏音は襲われた。
 当然だ、こんな状況のこんな体制、しかもこんな顔の自分を彼に見られたら今度こそ自分はどうなってしまうのかが分からない。
 その羞恥と恐れが自分の体を跳ね上げさせた……ような、気がした。
 実際のところ、夏音が自分で思ったほどには体は動かなかったらしい。その証拠に小島は目を覚まさず、少し息を吐いたのみだった。

「はあ……」

 夏音は安堵のため息をつくと、自分が先ほどよりかは幾分落ち着いていることに気づいた。
 恐らく、先ほどの小島の寝息で彼が目覚めてしまうのではとゾッとしたせいだろう。いわゆる血の気が引くというやつだ。
 先のような状態がずっと続いていては自分の身が持たなかったであろうことは容易に察せられたので、どんな形であれ落ち着けた事には夏音はほっと息をついた。
 それから、そのようやく少しばかり落ち着いた思考で改めて今の状況を思う。

(私が寝ちゃったのは分かったけど、そもそもなんでこんな体制に?)

 そう、確かに自分が小島のすぐ隣で寝入ってしまったのは思い出せたが、さりとて何故こんな体制になっているのかは分からない。
 自分でそうした口付け……はまあ、ともかくとしても、流石に抱きついて一緒に眠ろうとするような勇気は寝ぼけ眼の自分にもない筈……だと思いたい

(ん、抱きつく?)

 そこではたと夏音は気づいた。
 そうだ、自分がなぜ先ほどから動くことすら叶わないのか、それは自分ではなく小島の方が夏音を離さないとばかりにその両腕で抱きしめているからだ
 つまりこの体制は、自分ではなく小島の方から齎された行動の結果と言うことになる。
 一瞬夏音は、まさか小島が狸寝入りをしていて自分の口付けの後に眠りについた自分を抱きしめたのでは、と思ったが、次の瞬間に却下した。
 小島はそもそもそういうタイプの人間でも、そんな演技ができるような器用なタイプでもない。
 自分が心地よさそうに眠る小島を確かに見たというのであれば、それが恐らくは全てのはずだ。では何故、と考えて

(ひょっとしてこいつ……寝相、悪い?)

 という結論に至った。
 やや突飛な発想ではあったものの、他に思いつく候補がなかったので恐らくはこれが正解だと見て間違いないだろう。
 考えてみれば当然のことで、小島には眠っている女子を不意打ち気味に抱きしめたりといったハングリーな面はない
 消極的というわけでないにしろ、積極的なわけでもないのだ。そのくせ、衆人観衆の前で告白するという変な強引さは持ち合わせているが。

「……ぷっ」

 そう思うと、なんだか途端におかしくなって夏音は小さく噴出してしまった。
 寝ぼけてすぐ近くにあるものを抱いて寝てしまうなんて、まるで子供のようではないか。
 なまじ、小島は童顔気味で声も高いので、そのイメージが妙にハマってしまってまたおかしさを誘う。
 ひょっとして家では抱き枕なんかを使っているんじゃないか? などと思うとくつくつと笑いを堪えずに漏らしてしまっていた。

「んっ、ぅ……」


488:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:27:10 h09/mwzr
 その笑い声を受けてだろうか、小島がまたも身じろぎするが流石にもう夏音はうろたえなかった。
 先ほどから何度もバカのようにこの過程を繰り返して慣れたというのもあるが、小島がほとんどの確率で起きてこないだろう事が分かったからだ。
 小島は多分、一度眠るとどっぷりと熟睡するタイプだ。夏音自身も結構その系統の人間であるので、その辺りはだいたい分かる
 このテのタイプはよほど気合を入れて起こそうとしない限り反応はしても決して起きない。
 逆に言うと、規則的な生活を送ろうとする分には体が欲しい分の睡眠をきっちりと取るので丁度いいと言えるのかもしれないが
 今の小島はその規則的な生活を変えてまで勉強に打ち込んでいるのだ、尚のこと簡単には起きないだろう。
 流石に頭も冷えて冷静に思考できるようになってきた。さて、そろそろ真面目にこの状況から抜け出す手を考えないと

「み……や、もり……」

 前言撤回。頭が一瞬で沸騰しかけた。
 え、なんで? まさか起きた? さっきの笑い声で? いやいやアレだけして起きなかった人間がそれだけで起きるとは
 じゃあ何? 実は思ったとおり最初からずっと狸寝入りだった? いやそれこそまさか、いやしかしだとしたら
 自分がしたことは全て彼に見られていたということに、覗き込みも、赤面も、きっ、ききききき、きっ

『鱚?』

 いやだから違うって!
 などと、そんなことをぐるぐると考え、今度こそ夏音が思考のループに突入しようとした時

「ぐう」

 と、そんな暢気な声とも音とも取れない寝息が再び聞こえてきた。

(ね……いき?)

 そう、寝息である。
 さっきまで自分の名を呼び、目を覚ましたのではないかと自分を極大のパニックに陥れた張本人は
 相変わらずそこで幸せそうな寝息を立てながら眠ったままでいた。

(な……なんなのよぉ……)

 今度こそ体から力が抜けたようにぐったりとする夏音。
 こんなにもどっしりとした倦怠感に包まれるのはセドナに闇の波動をかけられて以来だ、と割と本気で思う。
 ……いや、というか待て、と夏音ははっと気づいてもう一度小島の顔を見やる。

「……」

 寝てる。確かに寝てる。何度でも言うがこれがフリだとは考えられないほどの完全な熟睡ぶりだ。
 では先ほどの自分を呼ぶ声はなんだったのか、そう夏音が再び考えを巡らせようとすると再び

「みや……もり……」

 呼ばれた。やはり寝息などを聞き間違えた訳ではない。確かに自分の名前を彼は読んでいる。
 しかしながら、彼はまぶたを閉じたまま意識を戻していない。ここから導き出される、あまりにも簡単すぎる結論、それは

(…………寝言?)

 それ以外にはないのだろうな、と夏音は思った。
 よくよく考えてみれば当然のことなのだ。明らかに深い眠りに入っている人間が、言葉を発するその意味。
 寝言。あまりにも簡単すぎる結論で、夏音はなんとも言えない脱力感を味わう。
 先ほどの自分はそんな簡単なことにも考えが回らないほどに慌てていたのだろうか、なんとも情けない話である。

(死にたい……)

489:名無しさん@ピンキー
10/03/10 03:31:52 h09/mwzr
 本日何度目であろうか、この状態になってから心の中で繰り返し唱えすぎてもはや回数を把握していない。
 ……何か、無性に昔の自分に戻って邪悪オーラに身を委ねたい衝動に襲われている自分がいる事に夏音は気づく。
 といってもまあ、自分で意識できてはいる辺りそこまでひどい類のものではない。
 ただ単純に、小島が目を覚ましたときにちょっとキツめの恨み言の一つや二つぐらいぶつけてやりたいなと思ったぐらいだ。
 それぐらいなら許されるであろう? 自分がこれほどまでにてんてこ舞いな状況に置かれて四苦八苦しているというのに
 目の前のこの男ときたら幸せそうに寝息を立てるのみでこちらの苦労など知りもしない。ちょっとぐらいは文句だって言いたい。
 過去の一件以来、夏音は小島との些細なすれ違いを起こさぬように、出来るだけ誤解の受けるような行動派は慎むようにしているが
 それでもここはひとこと言ってやらないと気がすまないと夏音は思っていた。
 何もそんな大げさな話ではない。ちょっとふくれっ面をして、小島に対して人の家で寝入ったことをほんの少し指摘してやれればいいのだ。
 それで円満解決。喧嘩だって起こらないだろうし小島だってすまなそうに笑って謝ればそこでおしまい。後腐れなどなし、という考えだ。
 自分にしては珍しい考えと行動だなと夏音は自分でも感じてはいたが、それはきっと
 いや、決して悪い方向に自分が変わったのではない、むしろいい兆候なのだろうと…………そう思う。 
 と、なにやら思考が綺麗に纏まりかけていたその時、そんなようやく纏まりかけていた彼女をの思考をも吹き飛ばす出来事が起きた。

「……ん、みや、もり」

 寝言だ。流石にもう動揺しない。
 声の出方や息の入り方、微妙なイントネーションの違いからでもそれが寝息であることは十分に分かる。問題はそこでなく
 小島がその発した寝言と同時に起こした行動の方にあった。

「んひっ」

 え、これ自分の声? と疑うような高く普段の彼女からは想像しにくい嬌声が夏音の口から漏れる。
 そんな声が漏れたのは、小島が寝言を呟きながら右腕で掴んでいた夏音の腰を強く引き付けたからに他ならず
 そしてまた、それによる身体的密着がさらに増えたことへの夏音の驚きの声でもあった。

「ちょっ、ちょっと……あぅ」

 分かってる。小島は眠っている。だから自分のこんな蚊の鳴くほどの声で抗議したところで意味はないであろうことは
 しかしそれでも漏れてしまった。小島の吐息や鼓動、ともすれば血の流れまでを今までにない距離で感じてしまっているような気がした。
 逆にそんな状況で声を出さずにいられる者がいるというのなら、是非ここにきてそのコツを自分に教えてくれと思う。

「宮守……みや、もり……」

 嗚呼、と夏音は唐突に、しかし同時に嫌と言うほど再確認した。こいつの寝相の悪さは筋金入りだ。
 きっと夜眠る前はベッドから落ちないようにと戦々恐々としているに違いない。

「宮守」

 ドクン




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