09/01/05 23:01:24 N8+D+IDz
>>431
ドアが開いた音に、ダイゴは目をやった。視界に映るのはタオルケットを抱えているハルカ。
「あ、あの、パソコン大丈夫ですかっ?」
ため息をつくと、ダイゴはイスから立ち上がる。そしてディスプレイに触れた。
「間一髪、電源抜き。さっきのは大きかったね。落ちたかな。」
「そうですか。まだ仕事、あるんですか?」
ダイゴの口元が笑う。いつもと何か違う教え子の態度が、なんだか微笑ましい。
「どうして?」
ハルカの方は、たどたどしく、視線が合わない。雷かな、とダイゴは思ったが、それとは違うような、何か踏み切れないものごとがあるような。
『素直になりたい
素直になっちゃえ
っていうか言ってしまえ私!』
「あ、あのっ、邪魔しないから、一緒にいても良いですかっ!?」
ハルカからしたら、告白に近かった。勇気を出して振り絞った言葉。けれどダイゴにとってはこの上ない質問だった為に、声をあげて笑うしかない。
「くくくっ…そんなこと…あはははっ!」
腹筋がよじれそうなくらいに笑っている。
「聞くまでも無いよ。おいで。まぁ座りなよ。」
手招きに誘われ、ソファーに座る。もちろん、ダイゴにピッタリくっついて。ハルカは熱くなっているのを隠すのに必死だった。