コードギアス 反逆のルルーシュ エロstage11at EROPAROコードギアス 反逆のルルーシュ エロstage11 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト750:ルルーシュ×C.C.:旅 08/10/17 16:13:36 OBmylwYG 「適材適所、だな」 意地悪く笑って言う。 「……何かその言い方は気にくわないな」 「いや、私は外面だけを見て言ってるだけだ。適材適所という言葉は確かに内面的なものを指して適材というがな。 なにもお前の心までもがこの状況にぴったり当てはまるといってるわけじゃないぞ? ふふ……それを言ってしまえば、 まるでお前が私の奴隷のようじゃあないか? なぁ、ルルーシュ?」 「……」 ルルーシュが怒りを通り越して、呆れたような目で睨んでくる。 「なんだ? 何か文句でもあるのか? ……ふむ、そうだな。ただ気分がいいとだけ言っておくか」 「……おろすぞ、この魔女」 「おりるものか、この魔王」 お互いに視線をぶつけ合う。折れたのはルルーシュのほうだった。 「ふ……楽しい女だな、お前は」 「なんだ、嫌味か?」 「本心だ。それと、褒め言葉でもあるな」 ふとした拍子にでもC.C.の頭を撫でてきそうな笑みを湛えたルルーシュを横目で眺めながら、こっそりため息を つく。ルルーシュの穏やかな笑顔は、何がしかの暗い感情からいっときでも解き放たれて生まれたもの。今でこそ 誰も見当たらない田園風景の中にその顔を晒しているが、多くの場合タオルと帽子の影に埋めているのだ。ルルーシュ 自身が創世の鐘を鳴らしたはずの平和な世界に、不自然なほど目を向けないでいれば、その世界のために自分の命すら 厭わなかったような男がとびきり狭い視界の中で瞳に何を映しているかということは容易に想像ができた。 ルルーシュと贖罪とを切って切り離せず結びつける楔に僅かでも潤いを与えたいと思う。二人だけの旅を続けるうち、 それは空を流れる雲がその形を変えゆくように自然と芽生えてきたものだった。 「……いい、天気だな」 C.C.が独り言のように呟く。 「わざわざ言わずとも、このところずっと晴れ続きだろう」 何かあるのか? と何気ないルルーシュの顔。 「平和なんだなと思っただけさ」 それはルルーシュとC.C.を含めた世界のこと。 見知らぬ田園風景がやけに心に馴染み、果ては明鏡止水のごとくになり行く。しかしそれでも、拭いきれぬ不安が ごくごく広い心の波間で見え隠れする。ルルーシュは楔の反抗者を傍におくことを自らよしとするのだろうか、という不安が。 罪を贖うことを、もしかすれば人々の前のその姿を晒し悪意に身を染められることとまで考えかねないような男が、 いったいどうして贖罪と似ても似つかないような平和な日々に身をおくことを己に許すことができようか。いつか、 一人でどこかへ消えてしまうのではないだろうか――。 ふ、と眉をつり下げて自嘲する。 ただはっきりと言ってしまえばいいだけなのに、と。どこにも行かず傍にいてほしい、いや、どこにだって必ず ついていくということを告げてしまえば。――しかしできない。 それすら所詮一方通行だ。ルルーシュからの確かな一言が欲しいと思うのは愛ゆえだろうか。ここにきてジェレミアの 迷いの無さが羨ましいと感じる。やはり愛と忠義は違うのか。ジェレミアなら今のルルーシュをどのような目で見るのか、 と考えながら表情を伺う。 しかしルルーシュはC.C.が考えていたような顔でなく、頬を柔らかく緩めてさえ言った。 「……ああ、そうだな」 「……」 正直、驚いた。馬の闊歩する音に時を刻んでいくしかない、この平穏然とした今を、ルルーシュ自らが肯定してくれるとは思ってもいなかったからだ。 不老不死という枷。C.C.はもちろんその辛さを知っている。死を求めてやまない日々が、コードの刻印された身体にどれほどの 苦痛を与えるのかということを。だからこそ、知らず行われていたルルーシュのコード継承に涙したのだ。 しかし、ルルーシュにとってその実感はまだほとんどないといっていい。唯一目覚めたときだけが身をもって不死を理解したとき だった。ゆえに、未だ人生の延長であるという認識に違いないのだ。いや、人生そのものだといっても違和感はないはずだった。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch