触手・怪物に犯されるSS 18匹目at EROPARO
触手・怪物に犯されるSS 18匹目 - 暇つぶし2ch700:名無しさん@ピンキー
09/01/17 11:38:28 diTKNXTV
巫女さんとかナースも捨てがたい
巫女さんは清らかで清楚であり続けないとダメな分
ナースは連日連夜の夜勤とかで

それぞれが淫らに悶えてくれるから

701:名無しさん@ピンキー
09/01/17 13:08:11 Hy+bhOBv
婦警!婦警!!

702:1/2
09/01/17 18:16:59 7BpOj+a2
少し投下します


晩秋を過ぎた満月の夜。外の肌寒さとは対極にあたりの空気は不快な暑さと湿度でよどみ、
肌に絡みついてくるような粘着質の重さをはらんでいた。

開発が始まったばかりの新興住宅街の景色は、少し歩を伸ばせばたちまち人家が失せ、
あとは野山が広がるばかりの姿を見せる。そこにひっそりとたたずむ社があった。
冬でも葉の落ちぬ常緑樹の森に覆われ、周囲の世界から隔絶するかのように建てられた
本殿に参拝者は殆どおらず、ましてや日が落ちてしまえば人目などあるはずがなかった。
木々にさえぎられ満月の明かりさえ霞んでしまうのだ。

だが、虫の声も届かない本殿の静寂に僅かな息遣いが混る。
明かりさえつけぬ本殿の暗がりに目をこらす者がいれば、
一人の少女が身をかがめるようにうずくまっているのがかすかに見て取れただろう。
ブレザーにミニスカートの場違いな制服姿は隣町に新設された女子校のものであるとわかる。
彼女の名前は綾羅木沙耶香。
代々本殿を護ってきた一族の末代にして破魔の力をもつ巫女であるが、
半年前に出会った魔の眷属によって操を奪われ、今はその身の有様を闇へと堕していた。

703:2/2
09/01/17 18:18:07 7BpOj+a2
ブレザーを脱ぎ捨て汗でじっとりとはりついたブラウスの胸元をはだけると、
沙耶香は眼前につきけられた巨大な肉塊に唇を寄せた。
「ん、、ふぅ、、、」
脳髄にまで染みこんできそうな濃密な雄の臭気に思わず溜息が漏れた。
10代の初々しい唇に弄ばれた肉塊が先端を膨らませ、やがて縦に裂けると
その裂け目からドリロとした粘液を噴き上げたのだ。
「ぐ、、む、、んんぅ、、」
粘膜に染みるほどの臭気を放つそれを沙耶香は怯むことなく喉で受け止めた。
水あめの様に喉に絡む粘液を窒息寸前になりながら必死に腹に収める。
口の中一杯にまで膨らんだ肉塊に圧迫され、唇からは唾液交じりの粘液が泡となりあふれてくる。
それでも沙耶香は行為を継続した。飲み込まされる粘液の強烈な味と臭いが
彼女の体の中の女の部分をもっとも本質的な欲望で刺激し、理性の介入を許さないのだ。
不快で屈辱的な行為と頭ではわかっていても体の求めを抑えきれない。
「は、むぅ、んく、、むぅ、、」
やがて肉塊の膨張が限界に達し、その先端が一気に固さを増す。
危機を察した沙耶香の理性が身を起こそうとした寸前、
絹のような黒髪の流れる頭を巨大な手に抑え付けられる。

そして肉塊が暴発した。
一気に溢れ出した粘液が暴流となって殺到し、
巫女であった少女の理性と肉体を無限の白さで染めあげていく、、、
それは、彼女がまたひとつ闇へと堕ちた瞬間だった。

704:名無しさん@ピンキー
09/01/17 20:14:26 xd3ij1MS
続きを希望したいぞょ

705:名無しさん@ピンキー
09/01/18 07:47:23 Dd67PGCh
美人探偵とか弁護士も面白い気がする

かつて自身を完膚無きまでに陵辱し「人間のメスは穴に突っ込めば簡単に悶えるから玩具には最適」とか言われ飽きたからと簡単に捨てられると言う屈辱を受けた謎の存在を追う為に
強姦事件などを専門に扱う探偵(弁護士)となり復讐の機会を狙うが

復讐や憎しみの感情に任せ安易に深入りし首を突っ込んだ報いと追っていた巨悪が女性に迫り悪夢が再び

706:名無しさん@ピンキー
09/01/18 20:31:59 u3KUaZjb
おもしろいシチュいろいろ参考になります
特に女子高生の担任の先生は盲点だった…次はこれか
しぱぱぱぁと書きたいんだけどそんな文才がないのがなぁ…
やっぱりうまい人のSSを読みまくるのが上達への道ですかね?
でもうまい人の文章ほど読む→オッキ→抜く→頭真っ白
の流れで技をなかなか盗めない

707:名無しさん@ピンキー
09/01/19 09:32:35 lBc99/dg
>>685
 何か知らんが速水螺旋人の漫画で紹介されていたボードゲームを
思い出した。
 とある村に宇宙人の軍団がUFOでやって来て村の女性を
さらおうとし、気付いた村人が防衛する、と言う筋書きなんだけど、
村の女性には魅力度、宇宙人には理性度が設定されていて、
対抗判定に負けた宇宙人は任務を忘れて暴走してしまうので、
美人を集中して狙うか、暴走の危険が少ない幼女や老婆を
手当たり次第集めるかで戦略を立てる、みたいなゲームだった。
(魅力度の合計値が一定を超えたら宇宙人の勝利になる)
 んで、村一番の美人は一家揃って戦闘能力最強で、こいつに
感づかれたら最後消し炭と思え、みたいな設定だったかと。

708:名無しさん@ピンキー
09/01/20 06:11:05 455yA63z
>>707
kwsk

709:名無しさん@ピンキー
09/01/20 19:16:46 3+Q6KSrG
>>707
地球在住のサイヤ人孫家の人々か?

710:名無しさん@ピンキー
09/01/20 21:21:25 YPUdW6tG
老婆や幼女で暴走する変わり者もいるだろ普通は

711:名無しさん@ピンキー
09/01/20 23:20:25 zMA1z0kd
ああ、久々にスレを頭から読み返したら
いろんなものの続きが気になるぜw

712:名無しさん@ピンキー
09/01/21 02:29:08 dMbpKfVE
保管庫更新されてたね
お疲れ様です

713:707
09/01/21 16:29:30 dpSJlHsT
>>708
 いや、ルール自体は普通のウォーゲームで、フレーバーが
SFギャグってだけ。
 宇宙人はヘックスマップの端っこから進軍していって、
村人は最初自分の家にいるんだけど、宇宙人があんまり
暴走しまくったり捕獲に失敗したりすると、異変に気付いた
村人が教会に駆け込んで鐘を鳴らし、集まった村人達が
反撃に転じる……だったかな? 今ちょっと本が手元に
無いんで詳細が分からない。済まん。

>>710
 いや俺もこのスレ的には幼女の方がポイント高そうだと
思ったが、物がメリケン製だから仕方が無い。
 ちなみに俺は完熟未亡人の喪服包みorタンクトップ一丁の
筋肉娘で暴走する変わり者だが。

714:名無しさん@ピンキー
09/01/21 22:14:01 Q6NFHYJs
>>713
>>685みたいなのがご所望かね?

715:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:46:41 2BG6bl7W
間章なのに気がついたら35KBとかもうね。
ここに至って削る努力も半ば放棄気味。あー…。

716:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:48:43 2BG6bl7W
~粉砕天使ナツメ いんたーみっしょん~

グチュ…、グチュ…、グチュ…ヌプッ。

決して珍しい事ではない。
夢とは往々にして、見ている当人にも、それであることを自覚できるものだ。
そして、そこからどんなに逃れたいと願っても、夢はそれを聞き届けてくれない。
ことに悪夢は自らより目を逸らす者を決して許さず。
今ナツメが置かれている状況がまさにそうだ。

「やっ、やめ…ひぃぃぃぃぃいっ!!」
「いやぁぁぁぁあ――……あっ、あぐ!!!」

まるで体操競技のように両脚を開いたまま、女が二人宙吊りにされ泣き叫んでいる。
張り詰めた血管の浮き出る赤黒い触手は、細い腰を容赦なく締め上げ、硬く起立したその先端で、彼女らの決して人前には晒してはならぬ部位を無慈悲に貫いていた。
欲望の権化は両手の華では到底満足できぬのか、逃げ惑う人々の波から、己の眼鏡に適った女性を手当たり次第に引き抜き、まるでトロフィーか何かのように高々と掲げていく。
健康ブームの賜物とも言えるしなやかなボディラインを覆う衣服も、高級そうな革のベルトも、彼女らの身をデスパイアから守るには何の役目も果たさない。
死に物狂いに触手を振り解こうとする女のスカートの中へ、触手たちは先を争って潜り込み、身に着けていた下着を力任せに引きずり降ろした。
両足首に絡み付いた触手はぐんっと左右に開き、これから蹂躙するその秘部を、下界の住人に見せびらかすように拡げさせる。そして――。

「あっ、あっ、んはぁぁああーーーーー!!」
「ややっ、やめて!わたし駄目、そそそんなの駄――…いやぁぁああっ!!!」
「た、助けて!たっ、たす…きゃああああああ!!」

およそ前戯と呼べそうな行為など一切無しに、触手たちは自らの纏う粘液にモノを言わせ、その頭を秘裂に沈めていった。

「あ、あがぁ…っ!あ、ぐぅう……!!」
「いやあーーーーーっ!!!誰かァーーー、だっ出して!これ抜いてぇーーー!!」

背筋を反らしたまま白目を剥きビクビクと震える者。破瓜の痛みに耐えかね半狂乱になって喚き散らす者。
だが、無数の筋繊維が束となった触手の、万力のような拘束から逃れられる人間はいない。

充血するクレヴァスに大きな亀頭を潜り込ませながら、怪物の一物は陸揚げされた深海魚のようにのたうち回る。
その内部を送り込まれてくるのは、出来立ての粥のように熱い怪物の精液だ。
恋人の名を叫ぶ青年の目の前で、制服姿の少女がほんの一分前まで生娘だったその体に、白いタールを流し込まれる。
その隣に並んで吊るされる母子は、せめて娘だけでも助けて欲しいと哀願するが、二人の膣内は無残にも白濁液で満たされていく。

じゅぷ…じゅぷ…、ドクン、ドクンドクン………ぶしゅっ!

嬲られている女性達にはいずれも見覚えがあった。
そう。彼女らは昼間、ヒルバーツによって捕獲され、凌辱されてしまった人たちだ。
巨大ローパーの暴挙は止まる所を知らない。悲鳴と嬌声の輪舞は際限なくエスカレートしていく。

717:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:49:24 2BG6bl7W
(なんで私、こんな夢を…)

まるで己の無力さを、無様さを、襟首掴んで見せ付けてくるようなこの光景を前に、ナツメは自問した。
自分は現実だけで手一杯なのに、夢までもが真っ黒な絶壁になってナツメに襲い掛かってくる。
目を閉じても目蓋は透明で、耳を塞いでも悲鳴は手の平を通り抜け、どす黒い何かは容赦なく全身に絡み付いてくる。
いやだ。この場から逃げ出したい。逃がして欲しい。

『ふふふ…、無駄よ無駄。どんなに抗ったってもう、あなたはこの螺旋から逃げられやしないわ』

夢の中のヒルバーツがニカリと笑った。
顔が無いのに笑うというのも変な話だが、なぜだかナツメには目の前にいるデスパイアが、満面の笑みを浮かべているのが分かる。

『私ひとり倒しただけで、あなた達の運命が変わるハズもない。行き着くところはみぃんな同じ。あなたも、他の二人も、そしてこの子も……』

目の前に現れた雁字搦めの少女にナツメの表情は凍りつく。

「あ…あ、あ、あぁ!おねえ…ちゃん、あうッ!!お姉ちゃ……あぁぁあーーーーっ!!」

下半身の二つの穴で野太い触手を咥え込んだまま、その少女――ハルカは盛んに細い腰を前後させていた。
幼さの残る顔は涙と精液にまみれたまま高潮し、助けを求めるその声とは裏腹に、目尻と口元は幸福そうに緩んでいる。
忘れたくても忘れられないその表情。ヒルバーツの隠れ家に突入したナツメの目に飛び込んできた妹の顔だった。

「ふあ…あ、あぁーっ!!やめ…あうッ!なんで…っ、もう嫌!もう嫌ァ……!!」

相手が異形の怪物でなければ、一体どちらがどちらを犯しているのか、およそ判別できなかっただろう。
ハルカの秘部はそのぐらいあからさまに口を開き、まるでそこだけ飢えた別の生き物のように、積極的に侵入者を頬張っていた。
少女の体は持ち主の心など省みもせずに、デスパイアという人間より遥かに強大な存在の子種を進んで受け入れ、その母体になろうとしているのだ。

(いや…やめて、やめてッ!!)

ずっと一緒に生きてきた妹が、自分そっくりの顔立ちを、今まで見せた事も無い表情に歪ませながら、他の女たちと一緒になってデスパイアのされるがままになっている。
あの時、自分の理性を一瞬にして奪ってしまったこの光景。
瞳に映ってしまった現実を否定したくて、受け入れたくなくて、無我夢中で叫び、がむしゃらに突進し――その後は覚えていない。
気が付いたのは病院のベッドの上だった。

『アッハハハハハ、傑作だわ!半端な覚悟でこっち側に踏み込んできたお嬢ちゃんに、おあつらえ向きの大団円じゃない!アーッハッハッハッハッハッハーーーーー!!』

喘ぎ声の大合唱に被るヒルバーツの甲高い笑い声に、頭の芯がキリキリと痛む。

718:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:50:04 2BG6bl7W
(いやだ!やめて!!お願い、誰かここから出して!!!誰か……)

頭を膝で抱え込み、子供のようにうずくまっても、笑い声は四方八方から聞こえて来る。
目を背けたくて仕方ない地獄絵図は、焦点のない無数の像となってナツメを取り巻き、そのままグルグルと回転して、底の見えない大渦の中へと彼女をいざない――。


「ナツメ!」


その一言に、少女はハッとして顔を上げた。
自分の肩に置かれているのは細く白い女の手。
規則正しく座席の並ぶ縦長の空間には、アイドリンク中のエンジン音が響いている。
窓の外の暗がりに浮かぶ町並みは見覚えがあった。

「エミィ…ちゃん?」

ボヤけた視界の中で次第に像を結んでいく友人の顔。
ナツメはようやくここがバスの車内だという事に気づく。

「着いたわよ」
「え、あ…うん」

視界の一番奥からは若い運転手が不思議そうな表情でこちらを振り向いていた。
慌てて財布を捜そうとするが、咄嗟に出てこない。

「…これ」

その脇から回数券を一枚、エミリアは差し出した。



大型車特有の低い唸り声を上げながら、路線バスのテールランプは闇の中へと消えていく。
時刻は午後九時を少し回ったところ。帰宅ラッシュからそれほど外れている訳でもない平日の夜だが、道行く人影は皆無に等しかった。
無理もない。昼間あれだけ派手にデスパイアが暴れたとあっては。
バス通りから住宅街へ一歩入れば往来は更に減り、墓場のようなという比喩表現さえ、本当に例えなのか怪しくなってくる。
多くの家は雨戸が閉ざされ、カーテン越しに漏れてくる明かりも僅かだ。
遠くで吠える犬の声と、夏の虫の斉唱が、否応無くハッキリ聞こえる。

「…………」

エミリアがそれとなく後ろを覗ってみると、ナツメは電柱一本分くらい間隔を空け、俯いたまま付いて来ていた。
帰る方角は途中まで同じなのだから当然なのだが、しかし彼女はエミリアと肩を並べて歩こうとはしない。
病院を出てからこの方、ずっとこの調子である。

(…無理もないわね)

ナツメは完全に塞ぎ込んでいた。
ヒルバーツとの戦いで連発した失態。そしてハルカのこと。
今日という日がこの新米天使に与えたダメージは計り知れない。

719:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:50:31 2BG6bl7W
戦闘中のミスはもういい。
あの後、病室から出てきたナツメは、それこそ見ていて哀れになるぐらいに、必死にマルーシャに謝っていた。
マルーシャはマルーシャでそれを笑って許したのだから、エミリアがこれ以上どうこう言っても仕方の無い話だ。
変な理屈かもしれないが……新人のエンジェルをパーティーに迎える以上、この程度の被害は当然織り込み済みでないと、実際やっていけない。
大切なのは同じ失敗を繰り返させない事。それは今後の課題だ。

問題は妹の容態だろう。
命に別条は無い。敵が繁殖目的だったのも幸いした。
捕獲から救出までの時間が割合短かった事もあり、経口避妊薬もまず効くと思われる。
もう少し経過を観てみないと確実とは言えないが、それでも、長期間軟禁されていた被害者達は一人残らず妊娠させられていた事を考えれば、マシだと思っても良いだろう。

しかし、心のダメージの方はそうは行かない。
ショック状態を和らげるための鎮静剤が切れ、意識を取り戻した後も、ハルカはまるで蝋人形のようにベッドに鎮座したまま、殆ど受け答えもままならない状態がしばらく続いていた。
薬の効果が残っているというよりも、解離症状が深刻化してしまったのだろう。
乾いた唇を半開きにしたまま、虚ろな瞳で格子の取り付けられた窓を眺めているその姿は、暴走したユイに襲われ純血を奪われた時のエミリア自身と重なる。

来月に予定されていた一時退院は当然延期。
デスパイアに凌辱されてこのかた、ずっと続けてきたリハビリの成果は、嵐に晒された塵の山のように、全て吹き飛んでしまった。
廃人にならずに済んだだけでも良しとするべきなのだろうか。
姉の必死の問い掛けに反応したのは奇跡と言って良い。しかし……。

『おねえちゃん……。わたし、たすかったの?』

病室の中は酷く静かで、妹の手を握り締めるナツメの嗚咽が、空調設備の唸り声と一緒に響き渡っていた。
廊下に一歩繰り出せば、母や娘がデスパイアに犯された事を知り泣き崩れる家族や、化物の子供を妊娠している事実を告げられ半狂乱に陥った被害者の悲痛な叫びが飛び交っている。
そんな外界の喧騒から隔絶された一室で、壁の白さに吸い込まれてしまいそうな無表情のまま、ハルカは言った。

『もう…………たすけてくれなくて、よかったのに』

エミリアはこの先忘れる事無いだろう。
その一言を聞いた時の、妹以上に凍りついた、幽鬼のようなナツメの表情を。

『たすけてくれなくてよかったのに。だって――』

失敗だった。そこから先をナツメに聞かせてはいけなかった。
肩を掴んででも、病室から引きずり出すべきだった。
取り返しの付かない一言が、放たれる…その……前に………。

『わたしのこと、たすけようとしたから………パパもママも、死んじゃったんだよ?』



「あ――」

何かがナツメの前髪に触れた。
手の平をかざすよりも先に、生け垣がパラパラと音を立て始める。
海沿いの街に付き物の夜半雨だ。

「入りなさい」
「…エミィちゃん」

引き返してきたエミリアが、棒立ちのナツメに声を掛ける。
彼女の手にはチェックの折り畳み傘が握られていた。

「………………」

径の小さい傘の下で身を寄せ合いながら、二人は静かに夜の街を歩いていく。
湿った風が少し吹くたびに、生温かい雨が傘の中に吹き込み、少女達の体をより一層寄り添わせた。
二組の足音は雨音に混じり、死に絶えた世界をゆっくりと進んで行く。

720:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:51:19 2BG6bl7W
寄り添うエミリアに幾許か心をほだされたのか、それとも気まずい沈黙に耐えかねたのか。
二つ目の十字路に差し掛かったところで、呟くようにナツメの方が口を開いた。

「ねえ…」
「何?」
「エミィちゃんの家族って、今どうしてるの?」

返事は返って来なかった。
答えるべきか迷っているのか、あるいは脈絡の無い質問に怒っているのか。
変化の無いその横顔からは、いかなる思いが去来しているのか窺い知れない。

ごめんなさい。諦めてナツメがそう言いかけた時――。

「母さんはエンジェルだったわ。どこで生まれて、どこで育ったのかも分からない。ただ、父には日本から来たとだけ……」

以外な返事にナツメはハッと面を上げ隣の顔を覗き込む。
街灯の明かりを受け、その白さを際立たせたエミリアの表情は、とても同い年のものとは思えない。

「父と結婚し、姉さんと私を授かった後も、母さんは戦い続けていた。でも……長くは続かなかったわ」

さる強大なデスパイアとの決戦で、天使側の一翼を担った母は、その戦闘のさなか消息を絶った。
残された夫と娘二人は、生死も知れぬ家族の帰りを待ち続ける日々を送る。
父は次第に深酒を煽るようになり、幸せな結婚生活の中で下火になっていたアルコール依存症を徐々に再発させていき……。
結局、姉妹が親元を離れるのを期に、実家へと引き取られていった。
誕生日とクリスマスの年二回、黒い森の外れにある梨園から届く国際郵便だけが、目下の生存報告である。

「母さんがデスパイアと戦っていた事を、姉さんと私が知ったのは、行方不明になってからよ。パッと見、普通の共働き夫婦だったから。
本当の事を知ったのは、一年くらい経ってから。母さんの部屋で、ふたつの綺麗な石を見つけたとき。最初はタダの紫水晶かと思ったわ」

今度はナツメの黙る番だった。
ここまでの物を掘り起こす権利が、果たして自分にあったのだろうか。

だが――。

ナツメは知りたかった。
今こうして並び歩く少女が、一体何を思って、何を守ろうとして戦いに身を投じているのか。
そうしないと……そうでもしないと、このままでは自分はいずれ耐えられなくなる。
特別な力があるんだから弱い人たちを守るのは当然ですなんて、そんな子供染みた使命感では、凄惨な現実の前にいとも簡単に押し潰されてしまう。
いや、現に自分は今、押し潰されかかっている。

721:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:52:05 2BG6bl7W
「ある晩、一人の女の子が家を訪ねて来たわ。背は私達よりよっぽど低くて、それでも綺麗な長い金髪で。彼女は言ったわ。その石を渡して欲しいって。
でも、私たちはもうそれがタダの石ころではない事を知っていた。……そして、母さんの遺志を継ぐことも」

その娘は猛烈に反対したが、幼い姉妹の決意は固かった。
父が酔い潰れているのをいい事に、遂には客人を家から締め出そうとまでしだした二人に、とうとう彼女も根負けしたらしい。
少女は溜め息を付きながら、一枚の下手糞な地図を差し出した。
本当に戦う意志があるのなら、強くなりたいのなら、そこに記された教会を訪ねるといい。力になってくれる人がいる。クリスタルの使い方も分かるだろう、と。

「その子が――」
「ええ。多分、天使のオリジナルだわ。確証は無いけれどもね、そんな気がするの」

エミリアは伏せていた視線を上げ、雲の合間から微かに覗く月を見上げる。

「姉さんはすぐに強くなっていったわ。もう振り向きもせずに。私はその背中を追うのが精一杯で……きっと今もそうなのね。
こんなんじゃ母さんの代わりなんて務まらないって、がむしゃらに、酷いくらい戦い続けて。途中でマルーに出合ってなければ、きっと壊れてしまっていたわ」
「マルーシャさんが?」
「ええ。なんだかんだ言ってあの子は大人よ。ほんと、一体どんな生き方してきたのか知らないけど。彼女が姉さんから離れて私の隣に来たのも、今にしてみれば殆どお守り役みたいなモノだったのかもね」

銀髪の少女はそこまできて初めて、ふっと溜め息混じりに、けれど穏やかに口元を緩めた。

「天使の使命……ね。そんな物、本当は二の次。私に戦う理由があるとすれば、私を産み育ててくれた人の守りたかったものを、あんなバケモノたちの手で汚させたくないから。
そして、駄目なクセしてそんな大それた望みを持つ私を、支えてくれている人たちに報いたいからよ。……あなたが訊きたかったのは、そういう事でしょう?」

そして今度は………真っ直ぐにナツメを見詰めてくる。
狭い傘の下で目と目が合い、思わずナツメはドキリとしてしまう。そして…。

「――怖くなったの?」
「違うっ!ただ……、ただ………っ!!」

声は詰まり言葉にならない。ハルカの姿が頭をよぎる。
ようやくナツメ自身にも分かってきたのだ。

自分はただ、これ以上家族を失いたくなかっただけなのだ。
そして丁度そんな時に、妹を守っていけるだけの力と、両親を奪った相手に復讐するできる武器が、都合よく転がり込んできた。
ただ、それだけの事だったのだ。
そして、その力とやらが、自分で思っていたほどの物でなかったという事も。

「私、わたし…っ、このままじゃ本当に何もできない…!ハルカどころか…、自分のことさえ………!!」

いつの間にか涙が溢れてきていた。
肩を震わせながら懸命に嗚咽を噛み殺そうとする。だけど止まらない。
目と鼻の触れるような距離にあるエミリアの顔がボヤけてきた。
必死に抑えてきた何かが、とうとう決壊してしまったかのように、拭っても拭っても、涙は頬を伝い落ちる。

722:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:53:47 2BG6bl7W
「マルーが言ってたわ。あなたと私たちの違いは、守りたい人と帰るべき場所の有る無しだって。私はそれを否定するつもりはないし、あなたにハルカを切り捨てろなんて言わない。だから――」

温かくて少し固い何かがナツメの涙を拭った。そして……。

「あ…」

二人を包んでいた小さな傘が、できたての水溜りの中へ転がった。
だが、雨粒がナツメの頬に触れる事はなかった。
雨夜の匂いよりもずっと近に感じる香水の香り。そして服越しに感じる確かな鼓動と体温。

「――だから、何もかもを自分ひとりで背負い込まないで。あなたがこうして立っている限り、私も…ずっと…あなたの傍にいるんだから……」

エミリアはぎゅっとナツメを抱き締めるその腕に力を込めた。
まるで胸の内から搾り出したその言葉を、雲の彼方の何者かへ誓い立てるようにして。



「きゃぁぁぁぁぁあーーー!!」

金切り声と共に、一人の女が湿ったアスファルトの上に転がる。
バッグの中の口紅や財布がバラバラと辺りに散らばったが、彼女は自分の貴重品には一瞥もくれず起き上がり、その場から逃がれようとした。
だが…、踵の折れたハイヒールが舗装を踏み締めるよりも先に、女の体は宙に浮き、今度は倒れた方角と反対方向に突き飛ばされる。

「あうッ!」

背中一面に感じる硬く冷たい感触。それは高速道路の高架を支える橋脚だった。
半ば寄り掛かるようにして立ち上がったその瞬間、彼女の両足に鞭で打たれたような熱い痛みと衝撃が走る。

「ひ、ひぃぃぃぃいい!!」

足首を絡み付いていたのは小腸のような赤黒い物体。
そして…それの伸びて来る方角、柱の影から姿を現したのは、大人の背丈ほども有る鏡餅のような肉の塊であった。

「やあっ!こ、ここ来ないでえッ!!」

トーンの高い悲鳴と仄かに漂ってくる香水の匂いから、そのローパーは捕縛に成功したのが女である事を確信しほくそ笑む。
仕事帰りのOLと思しきスーツ姿の女性は、ウェーブのかかった黒髪を振り乱しながら、提げていたバックで両足首に絡みつく触手を何度も打ち据える。

「くあっ!?」

けれども、女は再び背中から橋脚に叩きつけられた。
負けじと抵抗を試みたときにはもう、彼女の両腕は頭上で組まされていた。

ズルリ…ズルリ……、ズルリ。

獲物を柱に縫い止めたローパーは、水死体を引きずるような音を立てつつ這い進んで来る。
怪物が近づくにつれ、汗と脂のムッとする臭いが彼女の鼻孔を突いた。

「や、やだ!たた助け――……ひい!!」

ぬちゅり、と。ローパーの土手っ腹から、銀光りする糸を引いた触手が三本、彼女めがけ伸びる。
その先端は、勃起して包皮のめくれ返った男性器そのもので……。

「いやぁぁあ!!やっ!やっ!嫌ぁぁぁあーーーーー!!」

両手両足を縛られたまま、祭壇の羊は無様にその身をくねらせる。
だが、脚を閉じて防ごうとしたその瞬間、三本の触手は迷う事無くスカートの中へと滑り込んで来たのだ。

723:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:55:19 2BG6bl7W
「はあッ!やだ、やだぁぁあ!!」

窮屈なタイトスカートの中で、こすれあう太腿と触手。
暴れ回る侵入者のお陰で、まるで股間に立派な一物がそそり立っているかのように、紺色のスカートは盛り上がっていた。

「あ…っ、痛っ!」

一本の触手がパンストの縁を探り当て、ベージュのショーツもろとも力任せに引きずり降ろした。
存分に蒸れた下腹へ、流れ込んでくる夜の冷気。
彼女の秘部を守っていた下着は、半分裏返しになりながら膝まで移動する。
強引な脱がし方のお陰で、太腿が摩擦で赤くなっていた。そして…。

「ひ…!!」

スカートの中で、残る二本の触手が、それぞれの収まる穴を補足した。
一本はその充血した亀頭で縦に裂けた唇をなぞり、もう一本は尻肉を左右に押しのけながら後ろの窄まりへ。

「やだ、やだ、やだやだやだやだやだッ!なんで、なんで私なのよーーーーっ!!」

彼女の叫びは高架の上を走る高速道路の騒音に飲まれ霧散する。
家まであと100メートルも無いところで、誰にも知られずひとり、こんな化物に暴行されるのか。
絶望に飲まれ涙を流し、下から突き上げて来るであろう挿入の衝撃に、歯を食い縛ったその瞬間――。

「まったく、これで5匹目よ。一体どんだけ討ち洩らしてるんだか」
「………っ!?」

怪物と獲物。果たしてどちらの驚きが大きかったかは分からない。
突然、背後から掛けられた嘆息に、ローパーは仰天して振り返ろうとした。そこへ……。

ヒュウ……。

真夏とは思えない一筋の冷たい風が疾る。
OLの目には、かすかな銀色の閃光が弧を描いて消えたようにも見えた。
時間が止まったかのような静寂。一秒が一時間にも思えた。そして……。

ブシュゥゥゥゥウーーーーー………どちゃ。

時が動き出した。
咲き誇る鮮血の花。肉塊の上半身が、まるで地滑りを起したように、斜めに切り取られ滑り落ちる。
凹凸ひとつ無い綺麗な切断面を夜風に晒し、切り株のような姿へと変わり果てたデスパイアの向こうに立っていたのは……。

「ま、要はあのメンツじゃこの程度って事よねぇ」

衣装。武器。頭髪。瞳。
真っ白な肌を除いて、その全てが黒一色で統一された、細身の少女だった。



頬についた返り血を真っ赤な舌で一舐めしながら、ユイは黒塗りのマシェットを背中の鞘に収めた。
足元で尚も鬱陶しくのた打ち回る触手を、ブーツの踵でグリっと踏みにじり黙らせる。

「ふう。食事中とはいえ、なんとまぁ…」

両手を腰に当て伸びを一回。
腰まである深いスリットの入った、アオザイの上衣のようなコスチュームが、しなやかな肉体の輪郭線を強調する。
エミリアから奪い取った愛用の衣装は、先のナツメとの戦闘で失っている。
つまり今のこの姿こそが、彼女本来の、正規の戦闘服であった。

724:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:55:58 2BG6bl7W
「この様子じゃあ、あと何匹逃げ回ってることやら。頭痛いわ、ホント」

彼女が仕留めて回っているのは、壊滅したヒルバーツの巣から逃がれたローパーである。
連中は構造が単純なだけに、受精卵の発生も早く、繁殖能力はえげつ無いほど高い。
現に大店から焼け出された今夜でも、こうして女を襲って回っているくらいだ。
再び勢い付かせたくなければ、散っている今の内に一匹残さず潰しておくに限る。
恐らく今夜はこの街に巣食う他のデスパイアも大忙しだろう。

しかし滑稽な話だ。これは本来、天使の業務のハズなのに…。

「あ……あの…!」
「ん?」

ボヤボヤしてはいられない。夜が明ければ奴らは地下に潜ってしまう。
手早く次の標的を探さねばと、一歩繰り出そうとしたその時、背後からお声が掛かった。

「あ、ありがとう……ございましたっ」

まだ恐怖が抜け切らぬのか、血の気の引いた顔の女が一人、震える瞳でこちらを見詰めていた。

「わたし、てっきりもうダメかと」
「……ふーん」

定型的な感謝の言葉を適当に聞き流しながら、ユイはその漆黒の瞳でOLの姿を舐め回すように凝視する。
女は慌てて、膝まで降ろされたパンストと下着を穿きなおそうと、中腰になった。
歳は少し行っているが、ほっそりとした脚美線はキメの細かい肌に覆われ、引き締まった腰と、スーツの上からなんとか分かる程度の胸の膨らみも、バランス良好といえる。

「…へぇ…」

喉に軽い渇きを覚えた。
なるほど。下級デスパイアにしては中々の上玉に目を付けたものだ。

「え……あ、ちょ…っ!あのっ!?」

ユイは無言で歩み寄ると、服装を整えていた女の右手首を掴み、乱暴に壁へ押さえ込んだ。
噂のエンジェルに助けられたとばかり思っていたOLは、戸惑いの色を隠せない。
その長い黒髪に鼻をうずめ、心地よい香りを堪能しながらユイは囁く。

「よかったわねアナタ。あんなバケモノ相手に腰振らずに済んで」
「あ……?は、ハイ…」
「じゃあ、そのお礼にちょっと私の相手してくれるくらい……当然オッケーよねぇ?」
「え?あい…相手?」
「別に特別な事はしなくていいのよ。そのまま綺麗な声で鳴いてくれさえすれば……」

一体何を求められているのか、皆目見当のつかないOLが少し慌て始めたその時、何か冷たいものが彼女の脚に触れた。
まだそれほど身の危険も感じず、ただ触れた物を確かめようと、女が視線を下ろしたその先には――。

「――――え?」

どす黒い無数の触手が、穿きかけのショーツとパンストを、グイグイと、再度引きずり降ろしていく最中であった。
そしてその触手は、自分に抱きついている少女のスカートの中から伸びてきている。

725:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:56:29 2BG6bl7W
「や、や、ちょ…ッ!な、なに!?あの、ちょっと!!」
「ふふふふ。大丈夫よ、殺したりはしないから」
「え、あっ、ひぃい!!い、いやぁぁぁぁあーーーーーーっ!!!」

熱っぽい息をうなじに吹きかけながら、ユイの舌が女の首筋を這う。
愚かな生贄が今更どれだけ足掻いたところで彼女の抱擁は解けない。
タイトスカートの縫い目を、ビチビチと縦に裂きながら、上級デスパイアの触手がOLの股間に雪崩れ込む。

「ひぁあッ!!やめて、やめてっ!やめ――……んきゃぁぁぁぁぁあーーーーー!!!」

まあ、自分一人がこうして少しサボったところで、どうせ他のデスパイアが首尾よくやってくれるだろう。
無断で国境を跨ぐ者のに厳しいのは、何も人間だけとは限らないのだ。

街角に淀む闇の底から、先ほどに倍する悲鳴が響き渡った。



「ん…、んふ…ぅ…」

悩ましげな呻きを洩らしながら、布団の中の塊がモゾリと蠢く。
少々手狭なマンションの一室は既に、ペンギンの飼育小屋もかくやという程、キンキンに冷やされていたが……。

――ピ。

短い電子音と共にタイマーのランプが灯り、エアコンの仕事はもう一時間延長された。

「くっそ…。鎮まんねー…」

モゾモゾと再び掛け布団が波打ち、やがて中から一枚の薄布が吐き出される。
しどしどに濡れたショーツは、重たそうな音を立てながら、ベッド脇の洗濯籠の中に落ち、既に脱ぎ捨てられていた先客達の上に折り重なった。
これで五着目である。

「あンのオカマローパーめ。人の体ヘンタイ仕様に改造しくさって…」

ベッドの中でペリペリと新品のショーツを開封しながら、マルーシャは既に鬼籍入りしている昼間の敵を呪う。
これだけガンガン冷やしているのに、彼女の寝床はまるでサウナのような有様だった。
動くたびに中から溢れてくる湿った熱気には、女の臭気がむせ返るほど充満している。

「…ちぇ。もう穿き替えても無駄だな、こりゃ」

左右の足首を通し、下着を太腿まで上げたところで、早くも内股が濡れてくるのが分かった。
たったこれっぽちの刺激でこの体たらくである。一体どれだけ強力な体液を注ぎ込んでくれたのやら。

726:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:57:04 2BG6bl7W
抑制効果のある飲み薬は、病院で既に処方して貰ってあるのだが…。
困った事に、尻に産み付けられたローパーの胎児を殺す薬を先に投与していた為、飲み合わせの関係で今しばらく服用できないのだ。
最低でも空けなければならない間隔は、まだ残すところ十時間強。
どう足掻いても今夜一晩は、この官能地獄の底でのた打ち回らなければならない。

「はぁ…ん。くっ。しっかし持つのか、こんなザマで…」

役目柄、デスパイア達のスペックには人並みならぬ知識を持っている彼女であるが、体液にここまで強烈な催淫作用を持っている個体は、そうお目にかかれない。
エンジェルであるマルーシャをしてこの状態なのだから、ハルカを初めヒルバーツにレイプされてしまった普通の女性達に至っては、今どれほどの惨状を呈している事やら。
一晩病院で過ごす選択肢もあったのだが、無理をしてでも帰って来て正解だったかもしれない。
先ほどトイレに流してやった幼体の死骸を思い浮かべ、あの無様な姿が僅かでも被害者の慰めとなるよう、改めて祈る。

「…んんっ!」

余計な事を考え気を抜いていたのが不味かった。
わずかな寝返りによって生じるシーツとの摩擦さえ、今の鋭敏化した肌は愛撫と受け取ってしまう。
思わずベットの上で跳びあがりそうになるほどの疼きが、爪先から脳天まで走り抜けた。

(……………駄目、か)

どうやら限界らしい。一度鎮めないと今夜は凌げそうにない。
正直、昔はこの手の行為には敵意にも似た嫌悪を抱いていたのだが……。
他の天使達が大抵、デスパイアに辛酸を舐めさせられたその晩、「充電」やら「愛の力の確認」と称してボーイフレンドの所へ転がり込んで行くの見ているにつれ、つまらぬ意地を張るのも馬鹿馬鹿しくなってしまった。
抵抗したってどうせ、次の日の洗い物が増えるだけだ。

(まぁ…その点他の連中に比べりゃ、エミィもナッちゃんも硬派だよなァ…)

枕元のスタンドを一番暗く灯し、何か使えそうなものを探す。
卑しくも天使の端くれ。デスパイアの魔の手から人類を守護する戦乙女である。
枕元に大人の玩具など置くワケにはいかない。
いっそ枕を挟んでしてしまおうかとも思ったが……。

(う……。畜生、使って下さいと言わんばかりの配置に…)

彼女の視線はベッドサイドに置かれた制汗剤に止まった。
腋などに使うローラータイプの奴だ。キャップの先端もそれに合わせて丸まっている。
形状、太さ、硬さ、ともにおあつらえ向きというか……。

「……………」

数秒の逡巡の後、マルーシャはその小さなビンに手を伸ばした。
体を横にして肘で掛け布団を持ち上げ、スタンドの灯かりを頼りに自分の秘部を直視する。
金色の茂みの奥にあるマルーシャのそこは、踏み潰された苺のように充血し、透明な粘液をシーツに滴らせていた。
ここまで来ると、自分の体の一部というよりも、むしろ小さなデスパイアが張り付いているかのような、いささかグロテスクな光景である。

727:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:57:58 2BG6bl7W
(ん……よいしょ…)

流石に直に触れる気にはなれない。ブレーキが壊れてしまう恐れもある。
芋虫のようにモゾモゾと動き、太腿半ばまで持ち上げていたショーツを一気に穿いてしまう。
乾いた股布は吸い付くように秘所へ張り付いた。

「んぁ…っ!」

魚のように跳ねそうになるのを何とか堪える。
すぐにジワリとした温かい感触が広がり、新品の下着が早くも駄目になってしまった事実を伝える。
こんな事なら生理用品をもっと買い込んでおくべきだった。

我慢したところで出口のないこの官能を終わらせるため、手早く始めてしまう事にする。
声を殺すためにシーツの端を噛みながら、マルーシャはしどしどに濡れた股布に、制汗剤の頭をあてがった。

「んくっ――!んぁ、あ……っ!」

ぬちゃりと湿った感触を伴って、地盤沈下に飲み込まれたかのように、器具の先端は沈んだ。
想像の遥か上を行く柔らかい手応えに、押し殺しているはずの声が漏れる。
マルーシャの秘部は飢えた鯉のようにその口を開け放ち、薄布越しの侵入者を咥え込もうとしていた。

「ぬ…う、うぅ……んっ!!」

そのままゆっくりと、手首のスナップに頼りながら、陰唇をグリグリ押し広げる。
太腿と太腿の間に位置する不自由な空間では、これが精一杯の努力だったが、それでも効果は絶大だった。
マグマのように溢れ出す快感に、くの字に曲げて布団の中に収納されていた両脚が、思わず突っ張ってしう。

(最悪……。ド変態になった気分)

デスパイアのそれに比べれば、到底及ばぬ稚拙なテクニックであったが、火のついてしまった今の体には、十分過ぎるものであった。
ベタベタになった股布と秘唇の隙間では、愛液の気泡が現れては潰れ、嫌な音を立てている。
シーツと布団の中からは、鼻が馬鹿になってしまいそうなほどの性臭が噴き出していたが、マルーシャはもうそこから顔を背けようとはしない。

「んぁあ…!ふ、ふぁッ!ん、ん、んくっ――!!」

噛み締めていたはずのシーツはいつの間にやら口から離れていた。
エアコンが小休止に入った室内には、聞くのも恥ずかしい嬌声が反響している。

(ちょっと……マズった…か?)

誰かに聞かれていたら――。
そんな戸惑いが脳裏を過ぎったが、それも一瞬のこと。
どうせ両隣は揃って老夫婦。おまけに片っ方は食道ガンが見つかったとか何とかで、先週から入院して不在だ。
ここまで来てしまったら、もうどうと言う事もあるまい。なるようになれだ。

「う……あっ…ん!くぅ…ん、ん、んんーっ!ちく…しょ…。ちくしょう……」

口でこそ悪態をついていたが、その奥の喉は完全にカラカラだった。
少し体を伸ばせば飲みかけの麦茶に手が届くのだが、それっぽっちの手間もマルーシャは惜しまざるを得なかった。
足裏の耐え難いムズつきに指は張り詰め、頭の天辺では、髪の毛が全部抜け落ちてしまいそうなチリチリした熱さが頭皮を焦がしている。

「ん、んく…っ!は…ぁ、あうっ!!]

滝のような汗がパジャマを素肌に縫い止め、不快指数を跳ね上げる。
両手の平は、秘所をまさぐる制汗剤を滑り落としてしまいそうなほど濡れていたが、それでも動きを止めようとはしなかった。
無理な力が掛かり、指の筋が吊りそうになるが、マルーシャは行為を続ける。

728:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:58:55 2BG6bl7W
「ん、ん、あぁっ――!!」

キャップの丸みが肉芽を滑り、股布の中心部に深々と食い込んだその瞬間だった。
脳天から爪先まで。電気柵に絡め取られたような刺激が全身に走り、マルーシャの体を支える全筋肉が痙攣する。

「ん、ん、んん~~~~~~~~~……っ!!!」

咄嗟にガバリと布団を被る。正解だった。
夏用にしてはいささかぶ厚過ぎると思われたその寝具は、三軒先まで聞こえそうな絶頂の叫びを、辛うじてこの部屋だけで止めてくれた。

「ん、んぁ――…くっ。ハァ、ハァ、ハァ…」

ベッドの中はさながら異世界だった。自らの発した熱気と性臭、そして蒸れ。
バクバク踊る心臓の鼓動までそこに加わり、昼間に取り込まれたヒルバーツの体内とまるきり同じである。
マルーシャは跳ね除けるようにして布団から顔を出し、冷やされた空気を目一杯吸い込む。
軽い眩暈を覚え額に手を当ててみると、一足後れで遅れて吹き出てくる汗が手の甲にまとわり付いた。

(なんとか…。なんとか凌いだか…)

全身の力を抜き、戦闘直後のような荒い呼吸をなんとか整えながら、マルーシャは我が身を苛ませていた昂ぶりが引いて行くのを感じ取っていた。
悔しいが……一回達してしまえばだいぶ楽になる。

ベッドの中では生暖かいシーツを濡らす生暖かい感触がジワジワ広がっていた。
取り替えたばかりのショーツは迸る愛液を吸い尽くせず、ウエストの高さまで湿っている。
その正体は絶頂の際に自分が分泌した物に他ならない。

(うぅ…。なんつーみじめな…)

着替えたい。だが体が鉛のように重い。
仕方なく首だけを動かして時計を見ると、先ほど見たときから十分も経過していなかった。
手も洗いたいし、シャワーも浴びたい。しかし…。

(もう駄目。動けん)

ものの数分で、今日残っていた体力を残さず使い果たしてしまったようだ。
諦めてうつ伏せになり、枕に顔をうずめる。
時間が経つにつれ、びしょびしょになった下半身とシーツの不快感がハッキリしてきた。

寝よう。寝てしまうに限る。
さっさと寝入ってしまわないと、またぞろ媚薬の効果が首をもたげてこないとも限らない。
不幸中の幸いか、疲労は極限値に達している。

動き出したエアコンの音に耳を澄ましていると、石のように重たい目蓋が自然と降りてきた。

(明日は洗濯物地獄だな、こりゃ…)

729:謀ったな@シャア!!
09/01/22 16:59:25 2BG6bl7W


「あっ、あっ、あっ…あぁ!あひぃぃいッ!!」

二つの穴を突き上げる触手の動きから逃れようと、爪先立ちになったまま、彼女は獣のような呻きを上げる。
涙に潤むOLの視界では、自らの体を蹂躙している娘の旋毛がちょうど、真正面に揺れている。

スーツとブラウス、全てのボタンを乱暴に引き千切り、ブラジャーを鎖骨の位置まで捲り上げ……。
黒髪の少女は獲物の胸に顔をうずめたまま、その盛り上がりを舐め回し、甘噛みし、固くなった突端を真っ赤な舌の上で弄んでいた。

「おお、お、おねが…っ、お願い!も、もうっ!もうやめ――…んむう!!」

哀願の言葉も半ばで途切れる。
胸の谷間から顔を離した娘が、間髪いれずにOLの口を自身の唇で塞いだのだ。
金切り声が止み、粘膜同士のこすれあう湿った音が高架下に反響する。

「んむーーーーぅ!!んー、んー!んんーーーーーッ!!!」

しがみ付くユイのハグが万力のように強まり、背筋をギリギリと締め上げた。
口腔に封をされたまま必死に身を捩る哀れなOL。
彼女の苦悶の表情を間近で眺めながら、ユイはうっとりと目を細めていく。そして…。

「…むぐっ!?」

唐突に反復動作をやめた触手が、女の体内でビクビクと震える。
魔女の責め具はみるみる内に膨らみ、膣壁と括約筋を強引に押し広げた。
前後の穴を内側から拡張されるという未体験の鈍痛に、彼女の意識が飛びかけた正にその時――。

ドブッ!ブチュルルルルルルーーーーー……!!

「んぐッ!?むぐぅーーーーーーー!!!」

ゴボゴボゴボボボ………ドクッ、ドクッ、ドクン!!

「むーっ!!む、む、んぐ――かはっ!!」

触手が爆ぜた。
火で炙った水飴のような、高粘度の流動物が、前後の穴に注ぎ込まれる。
ようやく唇を解放され、酸素を目一杯取り込もうとする彼女の顔にも、同じ液体がベチャベチャとぶち当たった。
直腸の内容物はギュルギュル鳴りながら逆流し、彼女の下腹部はみるみる膨れ上がって、スカートのウエストがギチギチ食い込んだ。
それでもなお触手は体内で脈を打ち、溜まりに溜まった欲望の汚泥を、一滴残らず捻り出そうとする。

「――ふぅ…」

黒髪の少女が、まるで用を足した後のように、気持ち良さそうな息を吐き、体を震わせた。
ズボリという音と共に、局部に挿入されていた触手が引き抜かれ、女は膝から崩れ落ちる。
一拍間を置いて、彼女の下半身から白い粥のような物が、泡ぶくを立てつつ噴出した。
まるで自分の股から、薄いカーテンが伸びているかのようなその光景を、OLは虚ろな眼差しで見下ろし――。

「あ……ぁ…。なに……これ…、せー…えき…?」

ドチャリ、と白い沼の中へ沈んだ。
その水源は勿論、自身の陰部である。

「あ……うぁ…。早く…帰らなきゃ……。おうち、帰って……お風呂はいって、ごはん…たべ、て………」

730:謀ったな@シャア!!
09/01/22 17:00:34 2BG6bl7W


「ふん。なによこれ、とんだハズレじゃない。エロい身体しといて。表紙に騙されたってヤツ?」

獲物の唾液と混じり合ったツバをペッと吐き出しながら、ユイその麗貌を失望に歪め毒づいた。
残忍極まる暴行を受けた挙句、その身を酷評された当のOLは、精液の池に浮かんだまま白目を剥き、小刻みに痙攣しながらうわ言を発している。
己の犯し尽くした女に、手当てをする訳でもトドメを刺す訳でもなく、ユイは腰に手を当て背筋を伸ばす。そして…。

「――で、いつまでそこでそうしてるのかしら?」

さも自然な態で、堕天使は背後の暗がりに声を掛けた。

ヒタリ…、ヒタリ……。

果たしていつからそこにいたのだろう。
丁度街灯の陰に当たるその場所から、一匹の黒猫が音も無く進み出て来る。
その身体からは、微かにではあるが、腐臭が漂っており…。

「こんなシケた夜にまで、ワザワザ覗きに繰り出すなんて、あなたも難儀な趣味に走ったものね。レブナン」
『どの口で言う。昼間の盗み見、貴様の所業と見抜けぬ我々と思ってか。この蛇女め』
「ふふ。やっぱりね。バレてるバレてる」

そう。昼間、エミリアがレブナンに殺されかけた時、彼女を救ったあの殺気に満ちた視線。
その正体は他でもない、ここにいる辻堂ユイだった。
エミリアはどうやら気付かなかったようだが、流石と言うべきか、このデスパイアはその横槍の主を一発で看破したと見える。

『そんなにあの娘が大事か?我々と事を構えてまで生かして置きたい程に?』

黒猫…いや、レブナンの乗り移った黒猫の死骸は、眼球が転げ落ちそうなほどくわっと、その濁った瞳を見開いた。
だが、その怒りの矛先を向けられた当人は――。

「そうカッカしないしない。ホラあれ。あなたも食べてく?」

彼女はクイっと、すぐそこで倒れている犠牲者を指差す。

「味の方は最悪だけど、まあ見てくれは悪くなし。あ、でも人が箸付けたモノはあんた食べな――」
『…図に乗るな』

黒猫の背中が縦に裂け、無数の触手が飛び出す。
怒りのままに振るわれる凶暴な力は、避けようともしないユイを素通りし……。

「ぎゃ…っ!!」

虫の息で横たわっていたOLを、無残にも跳ね飛ばした。

「あらら、死んじゃった。いや、生きてる?…んー、微妙なトコね」

鉛弾を食らった獣のような悲鳴を上げつつ、細い身体は濡れた舗装の上を転がっていった。
激昂するレブナン。哀れな犠牲者。ユイはそのどちらをもせせら笑う。

『次は当てる』
「ふふふ。ガラにも無く怒り狂って。そんなにマルーを抱けなかったのが悔しい?」

レブナンの顔がヒクっと歪む。
赤信号などとっくに通り越しているのは明白だ。

731:謀ったな@シャア!!
09/01/22 17:01:24 2BG6bl7W
「でもね……。あなたも実際、危ないトコだったのよ?」

ここに来てようやく、ユイがザっと一歩踏み出す。
そしてその美しい顔は、積乱雲が立ち昇るようにして、俄かに嚇怒の色に染まり…。

「あそこでエミィをどうにかしてたら、私があなたをどうするとか。考えた事、ある?」

瞳孔は爬虫類じみた縦一直線に変貌し、血管の浮き出た両の手は、背中に収めた二振りの刃物へ即座に飛べる位置へ。
僅かに浮いた軸足の踵は、その間合いに入る全ての物を、切断という行為で歓迎する意思表示である。

二匹の魔物はそのまま身じろぎひとつせず、狂気の彼方に座った視線で相手の肺腑を穿ちながら、互いを牽制し合っていた。

「――でもね」

不意に、口を開いたのは蛇の方。

「これはチャンスでもあるワケよ」
『……………』
「あなたと私、望む物は似てこそいて互いに別々。決して利害はぶつからない…。違う?」

横一文字に結ばれていた唇の端がニンマリと緩む。

『同盟、とで言いたいのか?貴様と?』
「さァ。でも、どこかの大食らいと足並みを揃えるよりは、よっぽど現実的でしょう?そう思わない?」
『あの茨か。確かに、奴はこの街にいる全ての天使を側女にするつもりでいる』
「ついでに他の女の子もね」

レブナンの変化は覗えない。
彼にとって他の生き物の外観は、それこそ仮面のようなものだ。
それでもユイは、不適な笑み浮かべたまま、引こうとも押そうともしない。
やがて数十秒、たっぷり経過してところで――。

732:謀ったな@シャア!!
09/01/22 17:01:50 2BG6bl7W
『…貴様の欲する物はあの銀髪の天使だけか?』
「ええ。他に何も望まない。あなたの望みは…まあ、私の良く知ってる女ね」
『フン…』

それまでの緊張が嘘のように、レブナンはくるりと向き直り、自らが這い出てきた暗がりへと歩んで行く。

『時間を食ったな。近場にまだ幾らかばかり、ヒルバーツめの撒いた種がいるようだ』
「ふふ、ご苦労様、私も手伝おうか?」
『そう思うならば貴様は次に備えておけ。あれだけの疫病神が落ちたのだ。後釜を狙ってやって来る者は、恐らく一匹や二匹ではあるまい』
「んー。やっぱり年長者って頼りになるわ」
『心にも無い事を』

それだけ言い残すと、黒猫は闇の中へ溶け込むように、何処へとも無く消えていった。

「あー。ついでにその役者みたいな口調、直した方がいいわよ。ダサいから」

聞こえたかどうかは知らない。
臨戦態勢で凝った肩をほぐしながら踵を返し、レブナンの消えた方向と真逆へと、ユイは歩み始める。
まだ夜は長い。もう一仕事、こなしておくとするか。

「ん……あ………、がっ…」
「あら生きてたの。案外人間って頑丈ね」

強打された腹部を苦しそうに上下させながら、先ほどのOLが横たわっている。
半開きの股に剥き出しの乳房。真っ赤に腫れた女性器からは、膣内射精の証拠が今もどろどろ流れ出している。
ハンドバックから散らばった小銭が、ユイの爪先にコツンと触れた。
その少し先には、今や携帯電話に押しやられ絶滅危惧種と化した電話ボックスが。

「ま。救急車くらい呼んであげるとしますか」

錆び付いた十円硬貨を鼻歌交じりに一枚拾い上げる。

「うっかり子供できちゃったりしたら、エミィに言い訳できないし。うふ…ッ」

733:謀ったな@シャア!!
09/01/22 17:09:18 2BG6bl7W
以上、投下完了。
せっかく二人がいい雰囲気になったところへ、レズとオ○ヌーの波状攻撃で畳み掛ける先輩二名。まさに外道。
今年も良い触手年になりますように…、と三週間も経ってから今更祈ってみる。

734:名無しさん@ピンキー
09/01/22 17:56:57 yIwTp4u6
きたー!GJです

735:名無しさん@ピンキー
09/01/22 17:59:11 Q2PM1mUK
GJ!
相変わらずエロいwwwそして引きがうまい!
蛇と烏のタッグこえええええ!

736:名無しさん@ピンキー
09/01/22 18:46:46 0yQngPmN
待ってました!GJです

737:名無しさん@ピンキー
09/01/22 21:31:27 hJGiQwEM
GJ!こいつらに勝てる気がしねえw

738:名無しさん@ピンキー
09/01/22 23:37:05 7uH5K4lQ
兄貴の文は特徴があって一撃で分かるな。いや幸せだ。
今週ももう少し、この文章でまだまだ頑張れそうだ。

にしたって主人公なのに誰にも目をつけられてないナっちゃんカワイソス

739:名無しさん@ピンキー
09/01/23 00:35:40 /wLzaeVa
兄貴乙!!!

これでまだ出てきてないのはペルテちゃんだけか?

740:名無しさん@ピンキー
09/01/23 07:52:32 YrmvvqAI
>>738
茨なら…茨なら
なんとかしてくれる…

741:名無しさん@ピンキー
09/01/23 09:09:18 8TZWnSge
触手VS野生児少女。犯して屈服させるか食われ少女のご飯に成り下がるか

史上最大の対決が今、始まるなんて夢を見た

742:名無しさん@ピンキー
09/01/23 14:14:25 gpCXIb4m
ふと思ったんだが。
ナツメの登場人物名って元ネタとかあるの?

743:名無しさん@ピンキー
09/01/23 16:15:09 egxryFZH
相変わらずとんでもないレベルの文章だ……

744:名無しさん@ピンキー
09/01/23 17:06:43 ad9GXCh0
GGGGGJJJJJJ!!!!!!!!!

貴公の分は比喩表現が豊富で上手いからイメージしやすいな

745:名無しさん@ピンキー
09/01/23 18:56:25 jgg2Q574
>>742
たぶん神奈川の地名から取ってる。うp主は神奈川県人か?
舞台もなんか川崎か横浜へんっぽい。
横文字系のネーミングは戯曲や童話からかと。
エミーリアとかクロイツァとか、マルーシャとかブラチーノとか。あとグレーテル?

746:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:00:31 gpCXIb4m
マジでか!?鎌倉出身なのに気付かんかった!

747:名無しさん@ピンキー
09/01/23 23:20:42 z1bfe7Mv
待ってました!!!超乙!!!!

748:名無しさん@ピンキー
09/01/24 04:58:02 gEeiML2B
GJ!相変わらずエロいし何より面白いぜ

749:名無しさん@ピンキー
09/01/24 09:33:30 UiixQVO0
やべぇなぁ。俺も自分の途中までになってるSS取り組まなくちゃな。
GJ

750:名無しさん@ピンキー
09/01/24 13:05:50 4VgH3aFL
このスレ、レベル高すぎで恐縮ですが
勇気を出して投下

751:Girl soldier school
09/01/24 13:07:11 4VgH3aFL
ここは、女戦士養成学校。
世にはびこる淫獣を退治する為、少女達は明日の戦士を夢見て、剣術や格闘技、勉学に励む。

その夜、入門して一年のエレナは、最強の現役であり学校一の美人教師であるシンシアに連れられ、薄暗い地下へと入っていった。
今日から淫獣相手の実戦訓練が始まる。心して掛からねば。

地下の一室の扉が開かれ、蝋燭で明かりが灯される。
その中は、汗ばむほど蒸し暑い。
部屋の隅に、それが居た。
とぐろを巻いた大きな蛇のような生き物。
粘膜質の皮膚で覆われ、呪詛を思わせる不思議な模様をしている。

「淫蛇。蛇と軟体動物が融合した淫獣よ。他の淫獣同様、ただ性欲を満たす為だけにヒトの女を襲うの。いやらしいでしょう?
でも、たまに妊娠しちゃう事が有るから避妊薬飲んでね」
「これの相手をするんですか?」
「そうよ。さあ、防具を脱いで裸になりなさい」
「ええっ!?なんでですか?」
「これは淫獣が与える性的快楽に耐え抜く訓練よ。全身でその感触を味わいなさい。相手の攻撃や能力を身体で覚えてしまえば怖いものは無いわ」
「は…はい」

渋々と身に着けているものを脱いでゆく。初々しい白い肌が眩しい。
「あのー、これでいいですか?」
「パンツも脱ぎなさい!」

ギギギィィー、ガシャン!重い扉が閉まる。
シンシアはエレナを部屋に閉じ込め、鍵を掛けた。
(私でさえアレに絡まれたら、よがり狂っちゃうわ。あの娘は耐えられるかしら?うふふっ)

752:Girl soldier school
09/01/24 13:08:01 4VgH3aFL
両手で胸と股を押さえながら、恐る恐る近づく。
まるで巨大な内臓だ。
これと肌を合わさなければならない。でも、訓練だから仕方が無い。
(こんなのとするのが本当にいいのかな?)
つま先でつんつんと触れてみた。
(うわあっ、ぬるぬるぐにょぐにょして気持ち悪い!)
だが、いくら刺激してもピクリとも動かない。
(寝ているのかな?)
無防備に覗き込んだその時、淫蛇は頭をエレナに向けた。
「!?」

ブシューーーーーッ!!
突然、口から噴き出した液体がエレナに浴びせられた。
「きやあっ!」
もんどり打って尻餅をつく。
それは強力な媚薬。性欲が込み上げ、性感を極限まで高める。
じわじわと皮膚に染み込み、香気が精神を侵食してゆく。
(体が熱い。やだ、なんか変な気分になってきちゃった)

淫蛇はとぐろを解き、鎌首を持ち上げて攻撃態勢に入った。
粘液が糸を引きながら、どろどろと滴り落ちる。
エレナは思わず息を呑んだ。
蛇腹一面には、ヒダがビッシリと覆っているのだ。
その一枚一枚に意思が有るかの様に卑猥にうねる。
淫蛇は、今にもエレナに襲い掛からろうとしていた。

人と淫獣との交わり。それに勝る快楽は無いという。
胸がドキドキする。高まる欲望を抑えきれない。
まだ経験をした事が無い、性の営みへの好奇心が頂点に達した。
エレナは、立ち上がると淫蛇の前で腕と脚を大の字に広げた。
「好きにしていいよ」

753:Girl soldier school
09/01/24 13:08:38 4VgH3aFL
淫蛇が足首に絡み付く。
徐々に上へと昇り、太ももを巻き包む。
「くううっ!」
生暖かく、ねっとりと粘り付く得もいえない感触。
嫌悪感と内股に伝わるくすぐったさが、ない交ぜになって全身を襲う。
小さな尻を撫で回し、粘液を塗り付け汚してゆく。
「ふっ、ふうっ!」

股の間をくぐり、頭が顔を出す。
尻から前にかけての溝にぴったりと蛇腹を密着させ、舐め上げる様に腹へと這い上がる。
「うわああーー!!」
脳天からつま先までが痺れる様な快感に襲われた。 
淫蛇は彼女が達しないように寸前で愛撫を緩める。
焦らしているのだ。

エレナは両手を頭の後ろで組み、なされるがまま身を任せた。
淫蛇は、彼女の華奢な胴をひと巻き、ふた巻きし、胸を覆う。
乳首をさすり、まだ膨らみきっていない乳房をやんわりと揉みほぐす。
身体から力が抜け、ガックリと膝を落として仰向けに倒れ込む。
首から下は、肌が見えないほど淫蛇の太く長い胴に巻き包まれていた。
もう、逃れる事は出来ない。

淫蛇は、エレナの身体をギュッと締め付けた。
「くっ!」
相手を弱らせた後、じっくりと犯す為だ。
苦しい。でも、不思議な心地よさだ。もっと抱きしめてほしい。
「もっと…もっと強く締め付けて…そ、そうよ…ううっ!!」
息が詰まり、頭の中が真っ白になる。
エレナが堕ちそうになる寸前で、淫蛇は締め付けを緩めた。

754:Girl soldier school
09/01/24 13:10:01 4VgH3aFL
淫蛇は、エレナの両脚を押し広げると股の間に頭を近づけた。
ビクン!
朦朧としていた意識が、一気に覚める。
先端が二つに分かれた舌で、チョロ、チョロとヴァギナを舐め始めたのだ。
「ひゃあああっ!」
じわじわと愛液が滲み出る。それは淫蛇の大好物だ。
(恥ずかしい、でも…)
エレナは自らの意思で脚を広げ、腰を浮かしていた。

そして、淫蛇の本当の攻撃が始まった。
数百枚、いや、千枚以上は有ろう蛇腹の肉ヒダが一斉に波立つようにざわめき、股を、胸を、全身を擦り付ける。
グチャグチャという淫猥な音で更に心が高まる。
(凄い…気持ちいい…)
同時に淫蛇は胴をくねらせ、彼女の身体を揉みくちゃにした。
「はああっ!ああっ!ああっ!…イきそう!」
彼女が達しそうになった時、またしても攻撃が止んだ。
「やめないでよ!…もっとして!」

蛇腹の一部がぱっくり割れると、そこから器官が頭を出した。
最初は小さいと思ったが、見る見る太さと長さが増してゆく。
先端から白い液体を垂らしながら、入り口にあてがわれる。
「無理よ…そんな大きいの…うううううっ!!」
ジュブッ、ジュブッ。
奥までたどり着き、中をかき回す。
再び、全身への蛇腹のヒダ攻撃が始まる。
「ああっ!んんっ!ああっ!あああっ!ああああっ!!」
エレナはあらん限りの声で叫び、遂に絶頂に達した。
呆然と天井を見上げながら余韻に浸るのも束の間、再び淫蛇は彼女の身体を求めた。
「いやあああっ!」

改めて淫獣の恐ろしさを思い知った。
今日は、好きなだけ私を犯すがいい。
でも、いつか必ず戦士になって叩きのめす!

755:Girl soldier school
09/01/24 13:10:39 4VgH3aFL
次の日の朝、気が付くとベッドで寝かされていた。
傍らにはシンシアが見守っている。
「よくがんばったわ。今日は、しっかりお休みなさい。これから、あらゆる淫獣とこの訓練をしなければならないから」
「はい、がんばります!」


今日もまた、地下室から切ない喘ぎ声が聞こえる。
その裸の少女は触手に包まれていた。
「ああん…はぁ…きもちいいよぉ…」
快楽に身を委ね、幾度と無く繰り返す絶頂に悶える。
それは、少女達の激しくも甘美な戦いであった。

756:名無しさん@ピンキー
09/01/24 13:11:32 4VgH3aFL
以上、おそまつでした

757:名無しさん@ピンキー
09/01/24 13:29:42 RUpRDLxj
>>756
GJ!



でもその学校で上層部が人型淫獣とかに牛耳られてて、耐性訓練とかって名目で
ただ単に肉体を開発されてる苗床牧場とかじゃないよね?ね?

758:禁じられた遊び8
09/01/24 15:32:51 X2ZSAl6+
 おしゃべりはもう終わりと言わんばかりに、あたしの肩や首筋、耳たぶまでも、優しい愛撫で覆い尽くす。
くすぐったいのと恥ずかしいのと、脳みその奥を揺り動かされるような熱とが身体中を駆け巡り、
あたしは声を我慢するのが精一杯だ。
「百子、我慢しないで声を出して。変に力を入れないほうがいいわ」
「だ……だって、こんなの……。ざわっちのすぐそばで、オサ先輩にこんなことされて……」
 こんなことされて……感じているなんて。
 恥ずかしいけれど気持ちいい、ざわっちに悪いと思うけれど、もっともっとして欲しい、いろんな感情が
無秩序に入り乱れ、あたしはもう、考えることを放棄して目を閉じた。それを合図と受け取ったのか、
オサ先輩の手と唇による愛撫は、より一層、その激しさを増した。
「ね、百子、……キスしていい?」
 耳元で、オサ先輩が囁く。さっきからあたしの素肌の至るところに唇を這わせているくせに、
律儀に了解を求めるところがおかしくて、あたしはつい吹き出してしまった。
「もう、今さらなに言ってるんですかぁ」
「いいの? じゃあ遠慮無く」
 そっと触れ合う唇の感触は、想像の何百倍も柔らかで弾力があって、遠い世界に吸い込まれていくようだ。
そういえばこれは、あたしのファーストキスなんだなあと思い至るのだけれども、不思議と
後悔の念は湧かず、気づいたときには、あたしからもオサ先輩の唇を求めていた。
「……ん、は、んんっ……!」
 息をする暇も惜しいくらいに、吸い、舌を絡ませ、撫でる。鼻をこすり合わせ、噛み付くようなフェイントを見せ、
更にふたり求め合う。
「お、オサ先輩って、キス上手ですね……」
 余裕があると見せたいがために、オサ先輩の顔を見つめ、無理やり話しかけてみた。
内心は警戒水位ギリギリで、普通の声を出すのでさえやっとなのだけれど。
 そんなあたしに、普段の生真面目一本槍のオサ先輩からは想像もできない、照れたような子供の笑みを見せた。
「ありがとう。百子も上手よ」
 そう言って、攻撃範囲を広げていく。とりわけ、未発達は胸に対する攻めは執拗で、あたしの反応を楽しみながら、
貪るように攻め立てる。固くふくらんだ尖端を、指先で摘んだり歯を立ててみたり、かと思うと、
両手で揉みながら舌をまとわりつかせる。
「っ……、あ……んっ! せ、先輩、激しすぎます……っ!」
「日頃から元気有り余ってるんだから、これくらい大丈夫でしょ?」
「そ……それとこれとは……違いますってばっ。それに、んっ、……ざわっちと違って、あたしの胸なんて、
はぅっ、さ、さわってもつまんないでしょ?」
 一瞬オサ先輩は、不思議そうな顔であたしを見て、すぐに笑顔に戻る。
「なに言ってるのよ。保美は保美、百子は百子で、いいところは数え切れないくらいあるでしょう?」
 今度はあたしが照れる番だ。褒められたと素直に受け取ることができず、つい憎まれ口を利いてしまう。
「へー、オサ先輩って実は貧乳好きですか」
「そんなこと言ってていいわけ?」
 悪魔の笑みと共に、オサ先輩は素早くあたしの両足の間に移動したかと思うと、腰を持ち上げ、
足の付け根の中心部に顔を埋めた。
「ひゃっっっ! な、何するんですかっ!」
「保美の胸と比べられたくないんでしょ? ここなら、比べられても大丈夫なんじゃないかしら?」
「何ですか、そのめちゃくちゃな理屈は……!」
 あたしの抵抗など小指の先の足しにもならず、恥ずかしい部分を、オサ先輩は攻めていく。
「駄目です、そんなところ、あ、駄目っ……」

759:758
09/01/24 15:40:41 X2ZSAl6+
すすすすいません
盛大に誤爆しましたーー

760:名無しさん@ピンキー
09/01/24 16:49:15 WcvFN5z7
不覚にも萌えたw

761:名無しさん@ピンキー
09/01/24 18:11:40 o+PJCci8
アオイシロか

762:名無しさん@ピンキー
09/01/24 18:44:20 y1n9zKxz
>759
さあ早く夷が触手をつくって頑張る話の執筆に戻るんだ

763:名無しさん@ピンキー
09/01/24 19:15:18 1rBSu/dz
>>751
>ここは、女戦士養成学校。
士官学校なのにこう書くと途轍もなくエロくなる不思議

764:名無しさん@ピンキー
09/01/24 19:20:27 1rBSu/dz
>>745
グーグル先生使ってみたら、藤沢の真隣に辻堂駅が。
ナッちゃあぁぁん!レズ魔がすぐ横にいるぞーwww

765:名無しさん@ピンキー
09/01/24 23:20:16 kcImUZdP
女が自分から触手に身をさらすというシチュが大好きな俺としてはツボすぎた
GJ

766:名無しさん@ピンキー
09/01/25 12:06:02 ror8PqDz
この女戦士養成学校の末路が
触手の甘い誘惑に負けた生徒の手引きで触手が脱走に成功し一人、また一人と毒牙にかけ
半日後には全員捕縛され陵辱され淫らな空気が充満して喘ぎ悶えが絶え間なく聞こえるエロチック空間に変貌

とか妄想してしまう

767:名無しさん@ピンキー
09/01/25 17:34:33 c2OYECFS
ここにいる触手諸君はどんな責め方で娘を堕とすのが好みだい?
ちなみに私は後ろの穴から責めるのが大好きだ。ポリシーで媚薬は使わない。
処女はキープさせる。いつか自分から懇願して来るのを待って、焦らして焦らして処女穴を貫いてやるのさ。
それでいてそのシーンを一般大衆の前で公開して行う。恥辱にまみれつつ、もはや普段通りの生活に戻れないと悟らせる。
こうして全てを忘れさせてくれる快楽を提供する私に徹底的に依存させ、この娘を一生涯私の肉奴隷にしてやるのさ。

768:名無しさん@ピンキー
09/01/25 21:08:50 ror8PqDz
発情期で普段以上に男を本能的に求める獣耳ヒロインを責めて堕とすのが好き

心は抵抗しても本能と身体は触手を受け入れジワジワと心も快楽で蝕んで
堕ちていく姿はそそられるから

769:名無しさん@ピンキー
09/01/25 21:28:28 pnOvTCO8
>>766
しかし、これほどに耐性訓練を積み重ねたおにゃの子たちばかりでは
翌日には触手が乾涸らびているという悲劇の結末が…

770:名無しさん@ピンキー
09/01/25 22:23:37 QHae2++3
>>769
そして新たな獲物を求めて荒地やら沼やら草原やらを彷徨い出す痴女戦士軍団と申したか

771:名無しさん@ピンキー
09/01/25 23:58:48 5Bxp32eV
触手も行き辛い世の中になったなぁ・・・

772:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:01:43 MCIXlCbK
若い女の数だけ就職口があるんだ
恵まれてるほうじゃね?

773:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:19:24 CCM+lKXq
昨今の少子化により、若い女の減少傾向が問題です。
この供給不足の現象に先立ち、触手同士での格差が深刻化していると各方面から叫ばれてます。

774:名無しさん@ピンキー
09/01/26 00:56:50 koKeiZsi
だから個性的な触手にならないとこの先生きのこれないんだよ
俺は極細仕様で卵巣の中までガッツリ頂くよ

775:703の続き
09/01/26 01:13:44 ayVkerV+
「うぅ、けほっ、けほっ、、」
肉塊の"射精"は量だけで計っても人間の男の10倍近くはあった。濃密さまで考えあわせれば
吐き出された欲望の絶対量は、人間などがとうてい及ぶところではない。
その全てを沙耶香の華奢な唇に注ぎ込み、一先ずの満足を得た欲望の持ち主が姿を現した。
「ダイブ上手ニナッタデハナイカ。」
狭い社の天井を突き破らんばかりの巨体が闇を掻き分け這い出してくる。
その全貌は全身が臓器のような黒く沈んだ赤色の皮膚におおわれ、
無数の触手と肉塊で構成された下半身に人型の上半身がのった化物である。
口には牙、耳に当たる部分からは雄牛のような角が生え、白目のない瞳が額を含めて3箇所でぎらついている。
3つの瞳が沙耶香をねめつけると同時に化物の下半身が割れた。
「今宵ガ訪レルノヲ随分ト待チ望ンダゾ。」
化物の言わんとしている意味が沙耶香にはわかっていた。魔の軍門に下ってから後、
彼女は幾度となくその身を邪悪な欲望の慰み者に供していたが、
今夜はそれらとは違う特別な意味があった。敗北の晩、腹に仕込まれた受胎の法陣が
6回目の満月を迎える今夜とうとう完成するのだ。これによって、沙耶香の卵子には
魔の子を受け入れるための術式が問答無用で組み込まれてしまう。そして、今夜は
彼女にとって決して安全な日ではなかった。僅かに怯んだ沙耶香の両手に触手が絡まった。
「く、う、、」
「既ニ我ガ同属ニ墜チタノダ。懐妊ヲ拒ムコトモアルマイ。」
触手の群れに引きずられ真っ二つに割れた化物の下半身の中へと引きずりまれてしまう。
割れ目は沙耶香を取り込むと再生を始め、その全身を不気味な肉壁で包み込んだ。
「ん、、くぅ、、は、はなせ、、」
頭の周りにあけられた僅かな空間以外に彼女に与えられた自由はなかった。
衣服を溶かす粘液によって全裸に剥かれ、密着度を増した性感を肉壁によって揉み解される。
「あ、あぅ、ん、、はぁぁ、、」
瑞々しく張った乳房やピンクに尖ったクリトリスが全方位あらゆる向きへ揉み絞られ、
吸われ、摘み上げられた。背筋や腰のくびれ、脚の付け根の性感も無事ではすまない。
「ん、、くぅ、あああっ」
苦し紛れに、穢された今でも衰えていない巫力によって、退魔の衣を構成して身を護るが
それが役に立たないのは半年前の戦いで証明済みであった。
肉壁から出現した触手によって巫力ごと食い千切られて再び全裸にされると
反対に呪力を結集した闇の衣を着せられてしまう。
「フフフ、ナカナカ似合ウデハナイカ。」
沙耶香に着せられた闇の衣。それは有体に言ってただのスクール水着であった。
故意に小さめのサイズに調整された水着が、大き目の胸と華奢な股間にきつく食い込む。
それは清楚なお嬢様然とした顔立ちの沙耶香をこれ以上なく淫らに演出する衣装だった。
「あぅ、きつい、、んん、、」
周囲の肉壁には無数の目玉が開き、粘液に濡れた水着姿を視姦している。
人の悪意から生まれ出る化物は、人間に近い欲望を持つ持つことがままあるのだ。
「ソロソロ我慢デキナクナッテキタ。行クゾ。」
「ひぃっ!、、くぅあぁぁ、はいって、、くる、、、」
突然、水着の裏側が盛り上がり化物のペニスが出現した。
きつく食い込まれドロドロに溶かされた秘裂を目掛け矢のような勢いで伸びる。
ズンッ!!
「はぁッ!!」
犯された瞬間、沙耶香の脳裏には性器を埋められる圧倒的な悦びしか浮かばなかった。
化物の触手によってさんざん調教された体は意志など関係無しに淫楽を受け入れる。
受精を待ち焦がれる子宮を亀頭が埋めると思わず声が漏れた。
「んあぁッ!子宮の、、中にまで、、、」
「フフフ、ココカラハ母親モ交エテ楽シマセテモラウトスルカ。」
声とともに闇に伸ばされた触手が蠢くと、そこにはOL風のスーツ姿の女性が吊り上げられていた。


776:703の続き
09/01/26 01:15:13 ayVkerV+
沙耶香の母、麗子は17歳で娘を産み、以来女手一つで彼女を育ててきた。
30代に入ったばかりの体は熟れていながら瑞々しさを失っておらず、
豊かに揺れる胸の2つの膨らみは、まさに熟した果実のごとき様相を呈していた。
悦びを十分に知った柔らかさとピンと上を向く張りのよさの両方を兼ね備え
芸術作品の中でのみ存在を許されるような完璧な調和を見せている。
「ドウダ、娘ノ子宮ト繋ガッタ感触ハ?」
娘とともに肉壁に飲み込まれた麗子のスカートの中には枝分かれしたペニスが突きこまれていた。
その先端はストッキングを引き裂き下着を貫いて挿入され、腹の奥深く子宮の中にまで届いている。
「ああ、子宮の中で、膨らんで、、、くぅ、、」
「心配スルナ。貴様ハ孕セン。娘ガ妊娠シテイル間ノ相手ヲシテモラワナケレバ成ランカラナ。」
そう言いつつ括れを無くしていない腰を触手で抱くと、
亀頭の力を抜きこみ上げてきたものを解き放った。
「あ、ぁぁぁぁッ!!」
「ん、、あぁぁ、お、お母様、、」
「はぁ、ぅぅ、さ、沙耶香、さ、ん、、」
化物のペニスを通じ一つに繋がった母娘は子宮で互いを感じあっていた。大量の先走り液を注がれ
絶頂した麗子の悦楽はペニスを通して沙耶香にも伝わる。反対に、闇の衣であるスクール水着の
裏地にはびっしりと触手が生え出し柔肌を傍若無人に貪り始める。その悦楽が麗子にも送り返された。
「ん、い、やぁぁ、、」
「は、、あぅ、、イった、はずなのに、、」
吹き飛ばされた意識が鎮まって我に返った瞬間、麗子は全く収まっていない体の昂ぶりを自覚する。
自分が上り詰めている間に娘に加えられた愛撫が、そのまま自分が受けた愛撫となって体を
昂ぶらせていたのだ。終わったばかりの絶頂が直前に迫ってくる。
「んぁ、お母様ぁぁぁぁ!!」
今度は沙耶香が上り詰めた。触手水着によって搾り出された乳首とクリトリスを
さらに布地の上から肉壁に咥えこまれて歯を立てられたのだ。
痛いほどに尖り勃った3つの蕾から電撃のような衝撃が走って全身を切り裂いていく。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
「あ、う、くぅ、、、、、、」
息が詰まるほどの硬直が1分程も続き漸く解放されると、再び母親の方が限界に近づく。
「う、、あ、、も、もう許して、、」
「あう、だ、だめ、です。もうイけない。あう、も、もうだめぇぇ!」
悲痛な叫び訴える母娘に化物は粘液の咆哮で応えた。肉壁のそこらじゅうから亀頭が出現し、
逃げ場の無い身体に向けて次々に白濁液をぶちまける。
「うあぁぁぁ!!」
「はぁぁ!!」
激しい絶頂に焼かれながら2人の巫女はその肌を欲望の白濁色で染め上げられていった。


777:703の続き
09/01/26 01:15:52 ayVkerV+
肉壁の動きが止まりペニスが子宮の外へと抜け出ると、美麗の巫女母娘はようやく息をついた。
愉悦の連携が切断され自分の身体だけを感じることが出来るようになったのだ。
その安堵感に白く穢された黒髪を頬に張り付かせたまま気を失ってしまう。
「はぁ、、はぁ、、」
「ん、、うぁ、、、」
気絶した2人の尻には拘束具を兼ねた栄養補給管が挿入されていた。
栄養補給管は滋養と媚薬を含んだ粘液を注ぎ込み、同時に排泄物を吸い出していく。
そこに繋がれた女性は食欲と性欲、そして排泄欲を同時に満たされるのだ。
その至福に2人はすぐさま浅い眠りから引きずり起こされた。
「う、、くぅ、、」
「は、あぁ、、、」
肉壁もすぐに活動を始める。沙耶香と麗子に浴びせられた射精は大量だったが、
まだ膣内には出されていない。本当の夜は終わっていないのだ。
突然、肉壁に繋がれた2人の周囲にこれまで行われてきた調教の様子のが映し出され始める。
「あぁ、だめです。お母様、沙耶香のそんな姿を、、ご覧になられては、、、」
化物は2人の肉体の回復を待つ間、その精神を嬲る事にしたのだ。
恥辱に震える巫女の精神からこぼれる巫力は魔物にとってこの上ない餌になる。
そして糧を得ればより濃厚な子種を熟成する事もできる。
「身モ心モ全テ喰ライ尽クシテヤル、、、」
化物は口の端を吊り上げ呪力を一層集中した。肉壁の中で呼応した目玉が蠢くと、
美麗の母娘が魔の手によって犯され、穢され、墜とされていく様が次々浮かび上がる。
「くぅ、、沙耶香さん、う、後ろのほうももう、、、」
1月ほど前に行われた沙耶香の肛門姦通の映像が大きく浮かぶ。捩れ合った触手たちによって
沙耶香の尻の処女が乱れ散らされていく様が克明にみてとれた。
「あぁぁ、お母様も、、こんな、はしたない、、、」
昼間のオフィスビルのトイレで行われた麗子のニ穴調教の映像だった。
便器の中から伸びた触手を前後の穴に入れられ、必死で声を抑えこられていた麗子が、
最後は根負けして絶叫とともに果てていく様の一部始終が映し出される。
薄い壁を隔てた隣の個室に誰かいれば、その声は確実に聞かれてしまっただろう。
それは日が沈む前、つい今日の午後の出来事であった。
「あぅ、沙耶香さ、ん、、みないで、、」
紅潮した2人の身体からは目に見えるほどの巫力が零れ落ちた。
その全てが周囲の肉壁へと吸収されていく。
「サテ、ソロソロ仕上ゲヘトイカセテモラオウカ。」


778:703の続き
09/01/26 01:16:56 ayVkerV+
「あう、くぅ、、」
麗子は乳房に擦り込められる搾乳液に悶えていた。スーツを引き裂かれ、
今や両脚のストッキングだけが彼女の唯一の着衣であった。
「ん、んぁぁ、だ、、だめ、です、」
二つの膨らみに浸透した粘液は妊娠を経験済みの乳腺を瞬く間に過敏にさせた。
胸を激しく愛撫されるたびにミルクが搾り出され、それを溜め込んだ乳房が
パンパンに張り詰めていく。だが肉壁に埋まった乳首をきつくつままれてミルクを出せず、
出したくても出せない苦悶のみがどんどんと増大する。
「ん、はぁ、、ぅぅ、、」
痙攣を始めた内腿には触手が潜り込み、ぷっくらと膨らんだクリトリスを剥き出しにする。
「はあぁぁッ!!」
止めとばかり、執拗に唇を責め立てていた触手が一際深いディープキスで唾液を注ぎ込んだ。
「んむ、ぐむぅ、、、」
一方、沙耶香もまた、出すに出せないもどかしさに身を強張らせていた。
彼女は尻に疣突きの触手を突きこまれ窄まった肛門を激しく抉られているのだ。
「あ、、う、うしろはぁ、、、」
尻を犯される背徳感とともに強烈な排便感が脳天を直撃した。
振動する触手によって直腸が揉み解され、排便が始まる瞬間のえも言われない快楽が
断続的に湧き上がってくるのだ。
「くぅ、ひぃ、あ、あぅ、、で、出ちゃぅ、、」
「コンナニ太イノヲ咥エ込コンダママデハ出シタクトモ出セマイ。ソレトモ一思イニ抜イテ欲ヤロウカ?」
「だ、だめ、、今、抜かれたら、、本当に、、あァッ!」
威力を増された触手の振動が全身に伝播し、海老反りに仰け反った沙耶香は体全体を痙攣させた。
「はぁっ!あぁッ!んはあぁぁぁぁぁ!!」
頭が前後にガクガクとゆれて、泣き濡れた瞳からは理性の色が消えていく。
悲鳴をあげる唇から唾液が零れ落ち、前後を異物に貫かれた股間からは潮が噴き上がった。
「フフ、コチラヲ塞グノヲワスレテイタナ。」
細められた触手が尿道に侵入した。
「あぁッ!、くぅ、、いく、ぅ、、!!!!」
「マダダ」
子宮口で待機していたペニスが子宮内へ挿入され、麗子と沙耶香の性感が再び接続された。
「ひぃッ!む、胸が、はぁ、ミルクでちゃうぅぅ!!」
「あぐぅ!お、おなかが、ああ、お尻がぁぁ!!」
相乗効果で一気に沸騰した快感が臨海を突破する瞬間、それぞれの栓が解放された。
麗子の乳首を咥えた肉壁が強烈な強さでミルクを吸い上げ、沙耶香の尿道と直腸で触手が口を開き
その内容物を喰らい込む。


779:703の続き
09/01/26 01:17:36 ayVkerV+
「うあぁぁぁぁッ!!」
「んはぁぁぁぁッ!!」
溜めに溜めた苦悶が一気に爆発した。
身体の奥から湧き出した熱い奔流が乳腺と直腸を焼きながら駆け抜けてくる。
それは乳房と下半身が解けてしまったかと錯覚するほどの感覚だった。
瞼を固く閉じ、頭を振って、悲鳴を叫ぶ。必死にそれを感じまいとするが、
女体の芯から湧き上がった快感は否応なく脳髄を直撃し、背筋を仰け反らせて、全身を硬直させる。
「はぁ、だ、、だめぇぇ、、、も、もう、これ以上は、おかしくなっちゃぅッッ!!」
「うぁぁ、こ、こんな、あ、あの人でも、こんなに、、すご、ううぁ、はぁぁッ!!」
連続絶頂の衝撃に子宮がギリギリと収縮する。その内膜に膨張したペニスの先端が感じられた。
「いや、、はぁっ、ま、待って、まだ、イってる、んはぁッ!、途中なの、、い、いや、、」
「あぅぅ、、こ、こんな、、はぁ、こんなに感じまくっている時に、出されたら、、はぁ、」
大きく身をよがらせた女体が同時にイク瞬間を狙い、化物のペニスが精を放った。
膨れ上がった亀頭から火山の噴火の如く粘液が吹き上がり、
肛門絶頂でイった瞬間の沙耶香の精神を直撃する。
「あァァァッ、いやぁぁぁぁ膣内にぃぃぃ!!!!!!」
口に出されたのとは比べ物にならないほどの量と粘度の液体が、張り詰めた子宮の中にぶちまけられた。
「はぁぁぁッ、い、いっぱい、出てるぅぅぅ!!!」
注ぎ込まれた化物の精子は子宮に根を張り、次に卵子を捉えて遺伝子をへ刻み込んでくる。
そのため子宮粘膜を通じて卵子が受精される様が沙耶香にも感じられてしまうのだ。
「はぁ、うぅ、ら、卵子が、、レイプされて、、、」
連続絶頂の衝撃でフラフラになった頭を受精の衝撃で揺さぶられ、
もはや何も考えられなかった。緊張の糸が切れ赤くはれた瞳から涙が溢れ出す。
「あ、あぁぁ、、、」
沙耶香の体内では卵子にあぶれた精子たちが手当たり次第に細胞を犯し始めていた。
膣の襞から子宮の胎盤、さらに卵管に入り込みその奥の卵巣に至るまで。
わずかでも自分の遺伝子を残すべく、注ぎ込まれた生殖器官内のあらゆる
場所に取り付いて、そして己の証を獲物の体へ刻みつける。
恐ろしいまでの生存本能の表れだった。
沙耶香は文字通り女性器全体で化物の精子を受精させられていた。
やがて、大量に注ぎ込まれた白濁液が一滴もれることなく
全て沙耶香の膣内へと吸収されてしまった。

陵辱が終わってから数時間、肉壁の中では沙耶香が乳房を揉み絞られていた。
「んん、中で、、中でうごい、て、る、、」
揉みつぶされた乳房からほとばしったミルクを搾乳触手が吸い込んでいく。
彼女が身篭った子へ餌を与えるためである。
やがて乳房を離れた搾乳触手が2本そろって膣内へ侵入し、搾り取ったミルクを子宮へむけて注ぎ込む。
「あ、はぁ、の、飲んで、ママのミルク、たっぷり飲んで、、」
その様を横目に見ながら麗子は化物のペニスに奉仕をしている。彼女に与えられた魔の衣、
ハイレグカットのきつく食い込んだレオタードを纏い、唇を使って管に残った精液を吸いだしていた。
「ヤハリ娘トハ年季ガ違ウナ。」
化物は彼女には子種を孕ませようとしなかった。
麗子の熟れきってしまう寸前の色艶に満ちた女体に内心執着を覚えていたのだ。
子を孕ませてしまってはそれを楽しむ事ができない。
「返リ討チニシタ退魔士ニ逆ニ毒サレテシマウナド、ケッシテ気取ラレルワケニハイカンガナ」
そう一人ごちると化物は欲望の残りかすを麗子の唇にぶちまけた。
「トニカク、コノ母娘デ当分ハ楽シメソウダ」


780:703の続き
09/01/26 01:18:07 ayVkerV+
翌日の昼下がり、沙耶香は何食わぬ顔で授業を受けていた。
陵辱で穢された臭いも、化物の子を産み落とした傷も、秘伝の治癒術できれいさっぱりと消えていた。
ただ、辱められた記憶だけはどうすることもできない。
(忌まわしい!!)
不意に握り締めたシャープペンシルの芯が折れ、前に座る男子生徒の首筋を直撃する。
何事かと振り向いた顔から視線をそらし、沙耶香は窓の外へと目を向けた。
(だけど、、、
あいつ、陵辱されるたびに私の巫力が強まっていることに気づいてないのかしら、、)
そう考えたところで、最近少しガラが悪くなったと指摘する幼馴染の顔が浮かび、
なんだかバツの悪い気分になってしまう。
「だって、いまはあっち側の人間だし、、」
そう言ってさすった下腹には化物に施された服従の呪文が刻まれていた。
だが、それも冬が終わるまでには克服できそうだ。その頃には
あの化け物を凌駕する力を得て、この忌々しい生活も終わりを告げるだろう。
そんなことを考えているうちに終業のチャイムが鳴り、沙耶香はそそくさと廊下へと出た。
さすがにあんな事があった翌日には友人に会いたくない。
帰宅する生徒で溢れた正門をさけ、裏門に向かうために校舎の陰へと回る。
そこで不意に呼び止められた。
「綾羅木沙耶香さんね。」
晩秋の長く伸びた校舎の陰から現れた人物には見覚えがあった。
確か、入院した3年の国語教師の代理で先週やって来た、、名前はなんといったか。
「少しお話してもいいかしら。」
秋風に舞うショートカットの前髪から理知的な相貌が覗く。だが、その瞳に宿った光は
沙耶香の姿を確かめた途端、たちまち危険な色を増していった。
「いやな臭いがしたからもしやと思ったけど、」
(この先生、お仲間、、いや今は敵か、、、)
やっかいだな、と沙耶香は思った。
身体に刻まれた魔の呪文が放つ邪気は力を持つ者には隠し様がない。対して自分の正気を
証明するのは並大抵のことではない。身体は闇に堕ちたが、精神はまだ人間のままだ。
初対面の相手にそう言って素直に信じてもらえるだろうか。
「闇に堕ちたその身体。せめて人の姿を保っているうちに滅してあげるわ。」
「く、しかも武闘派かよ、、」
一瞬で淡い期待を裏切られ、いよいよガラの悪くなった口調でののしりながら、
沙耶香は後ろへ跳びすさった。魔の力に対して精神が全くの無影響というわけではないのだ。
普段は抑えていても、危機に直面したりすればその影響は出てしまう。
今のを聞かれたら気絶でもしかねないな。幼馴染の顔を浮かべながら、
着地と同時にさらに一歩後退する。一瞬遅れて間合いを詰めた女教師の腕が
その場を一閃した。
「聞く耳持つなんて期待できないわけね。」
どこから取り出したのか女教師の手には銀色に輝く短刀が握られている。
相手の決死の覚悟を見せ付けられたわけだが、それでも沙耶香には幾らかの余裕が生まれていた。
(今の間合いで分かった。相手は自分より弱い。)
あとの問題はどうやってこの場を切り抜けるかだが、、、いや、この場だけ切り抜けたとしても
このままでは明日からの学園生活がままならない。いまは闇に堕ちていたとしても
やがてはそれを克服するのだ。こんなところで人生を踏み外すわけには行かないのだ。
腹の中の闇はさっきからしきりに「殺セ」と疼いているがさすがにそれはできない。
ならば、取れる方法は、、、
「あんまり、気乗りしないんだけど、、、、」
再び迫ってきた斬撃を身を捻ってかわすとそのまま相手の背中に回る。
そして、女教師が体勢を崩した僅かな隙に沙耶香は自分の中の闇を解き放った。
「な、は、離しなさい!!」
「御免なさいね。ちょっと私に逆らえないように身体に覚えてもらうだけだから。」
沙耶香の腹から伸びた黒い影が触手となり、女教師の肉体を締め上げていった。


翌朝。
何食わぬ顔で校門をくぐる沙耶香が挨拶した先に、
それに応えて手を振る女教師の姿があった。


781:703の続き
09/01/26 01:19:58 ayVkerV+
以上。ノリで一気に書いてしまった。後悔はしているかも。

782:名無しさん@ピンキー
09/01/26 18:55:04 P7fbx8h8
GJ
こういうヒロイン好きだぜ!

783:名無しさん@ピンキー
09/01/26 23:09:37 5UuewPxZ
闇の衣がマニアすぐるwww

784:名無しさん@ピンキー
09/01/27 03:03:23 VgFf6fnm
敵の変態嗜好が自分とシンクロしててびびったww

785:名無しさん@ピンキー
09/01/27 12:14:51 jXpxmlOW
シチュはもちろんのこと台詞がエロいな

786:名無しさん@ピンキー
09/01/27 15:35:50 g1f0LOGH
>>781
GJえろすぐるよGJ!!
卵子レイプ時の台詞が特にww

787:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:09:30 ariuMyna
>>781
GJ!親子丼と触手の相性のよさは複数の女体を同時に責められる触手だからこそやね

788:さきゅ
09/01/29 03:18:00 1gucinvO
お久しぶりです、さきゅです
前回女教師とか言ってたのにファンタジーものです
相変わらずなぜかパソコンからは書き込めないので携帯から
そのため1レスごとが短いですが多めにみてやって下さいませ

789:さきゅ
09/01/29 03:20:13 1gucinvO
「フィア王国 姉妹編」


「やっぱり引き返そうよ・・・なんかここおかしいよ・・・」
「何いってんのよ今さら、あたしたちが逃げたら村はどうなるのよ」
「そうだけど、怖いよ・・・お姉ちゃん」
「シノは臆病ね、大丈夫よ。なんか出てもあたしがぶっ飛ばしてあげるから」
洞窟に入って30分ほどになるがまだまだ先は長そうである
傭兵であるユノとシノの姉妹は魔物が出るという洞窟にきている
先日の大きな地震でポッカリと開いたらしい
姉妹の故郷でもある近くの村の男達が何人かで調査に入ったが、その男たちが帰ってこないという
しかもこの付近で魔物を見たと言う話さえ出始めている
そこでたまたま里帰りしてきた二人が、村人たちに頼まれて調査兼救助に来たのだ

日の光の一切届かない洞窟内は明かりはたいまつのみで不気味だ
「ねえ、なんか変な気配しない?」と妹のシノ
「もううるさいうるさいうるさあああい」
と姉のユノ
グニャグニャとどこまでも続く洞窟は明らかに地震で入った亀裂などではなく何者かに作られた道であった
地震はその塞がっていた入口を開けたにすぎないだろう
「やっぱり一回戻って体制を立て直すべきじゃないかな・・・」

790:さきゅ
09/01/29 03:22:00 1gucinvO
とはシノ、ユノも不安になってきたのか
「そうね・・・あんまり奥までいくと帰れなくなるかもしれないしね」

「決まりだねじゃあ・・・きゃ」
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・突然あたりが大きく揺れ始める
「地震!?やばいよシノ、早く・・・・危ない!!」
それは一瞬の出来事だった、すさまじい揺れによって地面に大きな亀裂が走っていく
その亀裂はしゃがみこんでいたシノを飲み込みでしまう
「しのおおおおおおおおおお、今助け・・・うあ!」
落ちていくシノに手を伸ばしたユノを大きな衝撃が襲う揺れによって天井も崩れ破片がユノに落ちてきたのだ
「シノ・・・・」

ユノの意識はそこで途切れて行った・・・・・・
ユノとシノは五年前に両親を魔物に殺されて以来ずっと二人で生きてきた
もともと魔法の素質があったシノは魔法使いに、力を求めたユノは戦士に
いつか両親の敵をうつために修行をつみ傭兵として名前をあげていった
個人の力はまだ未熟だったが姉妹ならではのチームワークで今まで生き延びてきた
ずっと二人だった・・・これからも・・・・
ずっと・・・

791:さきゅ
09/01/29 03:22:57 1gucinvO
「シノ!!」はっと我に返るとそこは真っ暗だった
混乱しつつもすぐに予備のたいまつに火をつける、火をみているといくらか気分も落ち着いてくる
「シノ?シノは?・・・しのおおおお」
あたりに向かって呼びかけるが返事はない
「シノ・・。待っててね、今助けるからね・・・」
ユノは痛む体を引きずり歩き出す
普段はよく喧嘩もするがピンチのときはいつも助けあってきた
ユノにとってシノは残されたたった一人の家族だ

「何かいる?」
たいまつの淡い明かりではよく見えないがそれは明らかにこちらを狙っていた
ユノはすぐにたいまつの火を消し剣をぬく
たいまつの明かりは道を示してくれるかわりに、敵にこちらの居場所も教えてしまうからだ
戦士として鍛えてきたユノはたとえ目が見えなくなっても気配だけで相手の正確な位置がわかる
「・・・」
何者かはじりじりと間を詰めてくる
・・・人間ではないわね
それは這うように近づいてくる、ユノはじっとその時を待った

792:さきゅ
09/01/29 03:24:02 1gucinvO
一秒が十秒にも感じる、取り乱せば確実にやられてしまう
そしてその時はきた、何者かが痺れを切らし飛びかかってきたのだ
・・・もらった!
一気に近づいてくる気配にむけユノは思いっきり剣で切りつける
手ごたえはあった・・・・しかしその手ごたえは予想していたものと違った
泥沼を切り裂いたようなヌルリとした感触
・・・・しまった・・・スライム系!!
気づいた時には手遅れだった、剣をすりぬけたスライムはそのままユノに覆いかぶさる
「ひい・・・離れろ・・・いやああああああ」
以前にも似たようなことがあった、しかしその時シノが一緒だった
今は一人、スライムはそのままユノの体を拘束してしまう
液体なのか個体なのかよくわからない体は意外に丈夫で力を入れてもびくともしない
スライムにとらわれた人間の末路はただ一つ、溶かされて養分にされるのだ
「はなせ、はなせええええ・・・たすけてええええええ」
このままじゃ溶かされる・・・そうユノは考えたがスライムは意外な行動にでる

793:さきゅ
09/01/29 03:25:05 1gucinvO
「ひゃあ・・・何?・・・ちょっ離して・・・あっ・・」
スライムはユノの体全体を拘束したまま撫でまわし始めた
首、胸、脇、腹、股間、足
予想外の感触に戸惑い、体中に悪寒が走る
「離せ、変態、くそ・・・あっ・・・あああん・・・」
なおももがき続けるユノだがスライムの動きがさらにねちっこくなっていきユノの声がよわよわしくなっていく
・・・こいつ、変なところばかり・・・何する気?
ユノは必死に思考をくみたてようとするがスライムはさらにユノの鎧や衣服の下にまで入り込んできた
「ああああああん・・・嫌・・・だめ・・・」
地肌で直接感じる異様な感触、そしてその感触は確実に快感へと変わってきている
胸や股間を中心ににゅるにゅると責め立ててくる
「いやあ・・・こんな奴に感じさせられてる・・・やだ・・たすけてええええ」
叫ぶユノなどお構いなしにさらにスライムの責めは激しくなる

794:さきゅ
09/01/29 03:26:12 1gucinvO
股間のあたりを弄っていたのがクリトリスを包み込み舐めまわし始めた
「んああああ・・いや・・だめ・・・・ああああああああん」
クリトリスに与えられるズルズルと這いまわるような刺激
人間には絶対に与えられない快感にユノはどんどん高められていく
「それ以上されたら変になっちゃう・・・あん・・・だめ・・・ああああああああん」
股間からプシュッと愛液を吹き出しながらユノはイッてしまった
ときおり体をビクビクと痙攣させながら絶頂の余韻にひたるユノ
しかしスライムはなおも責めを緩めなかった
細い糸状に変化したスライムがユノの尿道を弄りだす
「そこは・・・いや・・だめ・・・」
絶頂の余韻も醒めぬうちにさらに追い打ちをかけられる
「やだ漏れちゃうよ・・・・いや・・いやあああ・・・」
スライムは尿道の入口をくすぐったり、浅く入り込み振動を与えたりしてくる
「もう・・・無理・・・・あ、ああ・・・・」
尿道とスライムの隙間からユノの尿があふれ出す
スライムの異常な責めにより漏らしてしまったのだ

795:さきゅ
09/01/29 03:27:15 1gucinvO
「もう・・・許して・・・・こんなの嫌だよ・・・」
スライムにイカされ失禁までさせられてしまいもうユノの心はボロボロだった
戦士の威厳はとうに消えてしまい、ぽろぽろと涙を流す

ユノの失禁が収まったころスライムはさらに別の動きを始める
膣内に入り込み始めたのだ
「ひ・・・入ってくる・・・いや・・・いやああ・・・」
そんなユノの悲痛な叫びにも構わずスライムはどんどん奥へと入り込む
やがてスライムは子宮、卵巣にまで入り込みユノの中をいっぱいに満たす・・・・そして・・・・
体内に入り込んだスライムは一斉に激しく振動しながら中をかき回し始めた
体の中から広がるむちゃくちゃな快感にユノは叫び体を激しく痙攣させる
たちまちに訪れる絶頂・・・それでもスライムの責めは止まらない
白目をむき涎を垂らしながらイカされ続ける

何十回目かの絶頂のあとユノはそのまま気を失った

796:さきゅ
09/01/29 03:30:03 1gucinvO
これで姉妹編の前半は終わりです
後半はまた…時間を見つけて…
今回は無謀にも長編にチャレンジしたいと考えています
読み苦しいところあると思いますが
どうかお付き合い頂ければうれしいです
それではおやすみなさい

797:名無しさん@ピンキー
09/01/29 11:05:05 MTvbH1bA
GJ

798:名無しさん@ピンキー
09/01/30 19:01:02 5f6gCYz7
同志よ。鎧を脱がさないとこにジャスティスを感じた。

>>781
なんかエゴの神楽っぽい絵で脳内上映された。
ふと思ったが、このスレの住人ってどんな絵師で思い浮かべて投下される作品読んでるんだろ?

799:名無しさん@ピンキー
09/01/31 00:47:47 ANyrFkMo
触手では出来ぬスライムならではの責め。すばらしい

>>798
>ふと思ったが、このスレの住人ってどんな絵師で思い浮かべて投下される作品読んでるんだろ?
単発作品はこの人の絵で妄想することが多い
URLリンク(www.youlost.mine.nu)
粉砕天使ナツメは「泥棒猫でしょうがああああ!!!」のシーン以来下の絵師以外で想像できなくなった
URLリンク(www.youlost.mine.nu)
降魔六式委員会は
URLリンク(www.youlost.mine.nu)
こんな感じの暗めバトル系エロゲのイメージ

800:名無しさん@ピンキー
09/01/31 03:39:02 k7Pb2idx
このスレの職人さん達の小説が読めるのはここだけ?
かなり文才のある人もいるみたいだけど

801:名無しさん@ピンキー
09/01/31 04:00:45 klDG3TZS
俺の場合どっちかつーとキャラ毎か?
ナツメは鈴平がよく描いてる黒髪ロング。マルーシャは絶対ニトロ系。エリミアとユイがまだイマイチ思い浮かばん。
もう一方の兄貴が竜胆と空中幼彩で、サバトのヒロインはヤミ帽の。
一番変わりまくるのは3-170氏かな。なんせ多ジャンルな御方ゆえ。




・・・実トモがキミ○スで再生されてるのは内緒だ(´Д` )

802:名無しさん@ピンキー
09/01/31 06:40:50 k9iOTwX2
>>800
個人サイト持ってる人は何人かいるとおもい
神楽スキー氏は2次元ドリ単行本で読める

803:名無しさん@ピンキー
09/01/31 10:56:38 58yPAgyq
>>802
神楽スキー 触手 の検索結果 約 19,600 件中 1 - 10 件目 (0.32 秒)

( ゚д゚)

もしかして: 神楽スキー場 触手

( ゚д゚ )

804:名無しさん@ピンキー
09/01/31 11:05:52 JQ00oUlQ
>マルーシャは絶対ニトロ系
ああ、わかるわかるw
イグニスとキャルの外観を足して二で割ったような。
毎度決まって犯られる被害者達はリメイク版妖獣戦記の絵で。
降魔六式委員会は俺の中では淫妖蟲のイメージ。
ペルテタンは元から挿絵ありなんで割愛。
>>800
2ちゃん内なら寄生スレとか牧場スレとかオリジナル魔法少女、あとsenkaスレ。
ここらヘンは割りと職人が似通ってる希ガス。

805:名無しさん@ピンキー
09/01/31 15:59:45 BBZ4/6NR
私も途中までここに投稿しておいて、次がまた中途半端なところから進まない……
一月中までにどうにかしたかったんだけど、無理かな~

806:名無しさん@ピンキー
09/01/31 19:57:04 KUfCRfVQ
そういや、ザウスが直球だな。純愛触手ADVエロゲだって

807:名無しさん@ピンキー
09/01/31 20:04:46 k7Pb2idx
>>805
あと4時間もあるじゃないか
頑張れ

>>802
さすが神楽スキー氏ですな
そんだけ評価されてるのはすごいな
他にもここには大量のSSがあるんだからいくつかピックアップして本とかにできたら楽しそう
うまく挿絵なんかも手配して同人誌みたいな
作者さんたち一人一人に許可をとるのがかなり大変だろうけどw

でも楽しそうだなぁ…

808:名無しさん@ピンキー
09/01/31 20:16:51 FcrfGYJ7
純愛触手・・・・?

809:名無しさん@ピンキー
09/01/31 20:51:24 KUfCRfVQ
>>808
基本的にレイプから始まる純愛だからな>触手純愛

810:名無しさん@ピンキー
09/02/01 02:52:54 gYLPsQzE
>>801
そうか。漏れはむしろペルテが幼彩な感じだが。

811:名無しさん@ピンキー
09/02/01 06:48:09 j8x/4MfX
やっぱりダメです。一月中にどうにかしたいだとか言いましたがどう考えたって無理でした。
もうイキます。そんな早漏触手な私。
これは>>387の続きです。だらだら長い上に意味不明です。ずっとオナニーしています。
触手は最後のほうにちょびっと出るだけなので、メインの触手展開のみを期待されている方いましたらスルー推奨かもしれません。
ではよかったらよろしくお願いします。


812:名無しさん@ピンキー
09/02/01 06:48:51 j8x/4MfX
7
心地よい暖かさが全身を包んでいる。
深い眠りから目覚めたその体に意識はすでに戻っているのだろうが、瞼を上げるには未だ至らない。
代わりに行われているのは、相変わらずの可愛らしい唇から漏れ出るスヤスヤという穏やかな呼吸のみだった。
包み込むような、やんわりとした感触が再び琴乃を美しい真っ白な眠りの世界へ誘う。
それに導かれるまま、琴乃は己の思考をゆっくりと時間が流れる別世界に沈めてゆく。

『琴乃ちゃん。琴乃ちゃん……』

優しい口調。まるで愛おしいものを包み込むかの様に声をかけるそれは、微睡む意識のただ中にいる琴乃を眠りの世界からすくい上げる。

「だれ……?」

柔らかなベッドからのろのろと半身を起こすと辺りを眠け眼で見渡す。目に映ってきたのは見知らぬ広い寝室であった。
洋風の部屋らしく、部屋の隅には幾つかのクラシックな造りの調度品やテーブルが置かれている。柔らかな朝日の粒子が満ちている。
部屋全体が温もりを持っているようで、朝特有の縫って伝わってくるような寝起きの冷たさも感じない。
体を覆っていたのは高級そうなシルクの毛布一枚だった。
それから抜け出た身体を見ると、下着一枚纏っていない美しい乳房があらわれていた。
肌理の細かい肌と豊乳は朝の日差しを受け輝き、先端をツンと上向かせてその大きさを誇示している。

「どうして私こんなところで……。それにこんな格好で……」

琴乃はどうしてここで眠っているかを思い出そうとするも、全く記憶が思い浮かばない。
昨日はいつも通り、見知った自分の部屋で眠りについたはずだ。私は夢遊病にでもかかってしまったのだろうか?

『琴乃ちゃん。琴乃ちゃん……』
(またあの声……。一体誰なの?)
自分の名前を呼ぶ声がどこからか聞こえてくる。しかしこの部屋にいるのは琴乃本人だけだ。それになぜだろう?
よく耳を澄ましてみれば聞き覚えのある声だと分かった。なのに何故かその声の持ち主の姿が浮かばない。
見知らぬ場所に訳も分からずただ一人いる状況に琴乃はいよいよ不安をおぼえた。

『大丈夫。何も怖くないんだよ。琴乃ちゃん』

またあの声が頭に響く。この状況で唯一自分の状況を説明してくれるかもしれない存在に琴乃は耳を傾けた。

『ここは琴乃ちゃんにとっての楽園。もう何もつらいこともない。我慢する必要も無い。琴乃ちゃんが琴乃ちゃんでいられる場所なんだよ』

楽園?語りかけてくる存在はここを楽園と言うが、どういうことか理解できない。
しかし、しばらく考え込んだ後、琴乃は一つの結論に達した。なに、たいしたことではなかった。むしろ考えるまでもなかった。
これは夢なのだ。それならば全て合点が行く。ここが楽園だと言われるのもそれならば理解に難くない。

『そう、ここはあなたの夢。琴乃ちゃんの待ち望んだ世界……。何をしてもいいし、何をしても許されるの……』

やはりここは夢の世界だ。ここに私を恐れさせるものは何もない。
そう分かると、一時身体を強張らせていた緊張が一気に解かれ、瞼を閉じて再びその身をベッドに預ける。
ここが待ち望んだ世界、改めて考えてみるとある意味その通りなのかもしれない。ここなら周りの煩わしさからも開放される。
そう思うと同時に、琴乃は今までその煩わしさからいつも振り切れなかった自分を思い出す。



813:名無しさん@ピンキー
09/02/01 06:49:40 j8x/4MfX
8
その取り分け人目をひく容姿と傑出した成績で琴乃はつねに他人より一目置かれる存在として育ってきた。
しかしその反面、琴乃は常に他人の期待に応えようという思いに引き締められてきた。
よく知る友人に助けられつつも、どこか特別視される琴乃に対して同級生から疎ましく思われ、嫌がらせを受けた経験も少なくない。
そのせいか積極的に人に接するというのは琴乃の苦手とするところであった。
家庭での状況は、ドラマでよくあるように親が教育にうるさく、子供に無理強いをしてきたという訳でもない。
むしろ琴乃の両親はいつも自分の好きなような、やりたい事を勉強すればいいと言ってくれる。だが分かってしまう。
言葉では自由にしてよいと言いつつも、無限の期待を込め琴乃の将来が必ず成功するものだと信じて疑わない。
その自分への視線が分かってしまう。特に気にするべきでない。当たり前のことだ。
だが結局、私は何も決められないまま、いつも人の決めたルールのなかで、たまたま良い成績をただ残してるだけだ。そう思ってしまう。
めずらしい話でもない。他人に涙を誘うほどのことでもない、ごくありふれた一人の少女の悩みだ。
だが琴乃はこの時、その事を人一倍心の中で気に病んでいたのかもしれない。

『何も恐れることなんてないよ。さぁ、また目を開いて。何もかも忘れさせてあげるおまじないを私が教えてあげる』

またあの声が聞こえる。琴乃は言われたとおり再び瞼を持ち上げた。

「なに、これ……?」

開いた目の先にはもう一人の琴乃がいた。いや、一瞬驚いて分からなかったがそれは鏡であった。
巨大な鏡で自分の全身を写すどころかこの大きなベット全体までも写しこんでいる。
衣服を一切着込んでいない、ベッドの中央に横たわる裸の少女を琴乃はじっと見つめる。

『キレイでしょ……?こんなに素敵でエッチな身体してる子なんて他にいないよ。きっと女の子なら誰でも羨ましがってるよ。
男の子もみんな気になってしょうがなかったんじゃないかな?』

その通りかもしれない。他の女子からは着替えのときなど羨ましいと言われたことなど枚挙に遑がない。
そういえば水泳の授業で水着を男子の前に晒したときなど、幾人もの男子が自分へ熱い視線を送り続けられた事など忘れられない。
さらに後で知ったことだが、その水泳の授業中に自分の水着姿を隠し撮りしていた者がいたのだ。
撮った写真は男子間のなかで高額で取り引きされるのを知った時など、怖くなって次の日は学校を休んだほどだ。

『ツラかったね……。何も知らないくせに、琴乃ちゃんのことを自分の好きにしたくてしょうがないんだよ……。
でもこの身体をよく見て。こんな琴乃ちゃんだったら、みんなもっと知りたくて知りたくてしょうがないの。
ほら、琴乃ちゃんはこんなにエッチな身体してるんだよ?』

鏡に映る少女は、確かにあまりに魅力的だ。ベッドに流れるストレートの黒髪は光の粒子を取り込んで艶を放ち輝いている。
理知的な光をたたえた黒い宝石のような瞳。すっきりと通った鼻筋に鮮やかなピンク色の唇は引き結ばれ蕾のような艶やかさだ。
隠すもののない完全に露になっている二つの肉球は無闇に大きいだけでなく、張りがあって形がよく染み一つない琥珀色。
その頂上に桃色の突起がツンとそそり立っている。
豊満な乳房から腰へと伸びるくびれ、目にも眩しい太ももにはどんな女性も羨まずおけないだろう。
秘所を守るショーツも今はなく、薄めの肉花びらは複雑な襞でありつつも左右対称で乱れなく美しい。
陰毛は濃すぎず薄すぎず、細い茂みを蓄えている。ひっそりと佇む蕾は包皮で薄く覆われ、僅かにその可愛らしい赤い実を露出している。



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