08/12/24 06:20:27 AtvduLOz
今日は12月24日(水)、現在時刻は7時41分、俺の現在地は駅前。
美紀と一緒に来たかったんだが、「デートなんだから、駅前で待ち合せするのが常識でしょ?」と意味の分からない常識を持ち出され、待ち合わせすることになった。
ちなみに待ち合わせの時間は8時なんだが、緊張してしいたのか、気付いたら10分前にここに着いていた。
こういう場合、女性の方が早く着いていて『待った?』『ううん、今来たところ。』ってやり取りするのが普通じゃないのか?コレって所謂中二病ってヤツなのか?
まぁそんな事はどうでもいいが、今日こそは絶対に告白するつもりだ。生ぬるい関係もそれはそれで良かったんだが、気持ちが腐って廃棄処分される前にこの関係を崩したい。
もしも振られたら、多分二度と甘やかしてやれるような関係に戻れないとわかっているが、わかっているからこそ、崩すと決めた。いつまでも生殺しはごめんだ。
決意を新たにし、デートプランを練っていたらいつの間にか待ち合わせ時間を10分も過ぎていた。
「遅いなぁ・・・」
「遅いなぁ・・・」
いつの間にか俺の目の前に立っていた女性が、俺と同じタイミングで同じ言葉をつぶやいた。
思わず同情してしまい、その女性の顔を一目見ようと顔を上げると、
「美紀?」
「たっちゃん?」
そこにいたのは美紀だった。
「たっちゃんはいつからここに?」
「大体30分前からだな。美紀は?」
「私は15分前くらい・・・」
「そっか、ごめんな。ちょっと考えごとしてて気付かなかった。」
「か、考えごと!?って、何・・・?」
何を慌ててるんだ、美紀は?
「あぁ、今日のデートについて、ちょっとな。」
「あぁ、そうなんだ・・・ほっ・・・」
美紀は一体俺が何を考えてると思ったんだろうか。わからないがとりあえずスルーしておこう。
「美紀、朝飯は?」
「食べてきたよ。何で?」
「食べてないなら食べていこうと思っただけだ。じゃあ行くぞ。」
「え?じゃあたっちゃんは?」
「食ってきた。」
「そうなんだ。」
まぁ嘘だがな。
こうしてクリスマスイブデートの幕が開けた。