08/10/02 04:34:06 yU+Sqobn
足捻った('A`)
人を選ぶ病み系厨二病テキストなので段下げ
あまりエロくはないです
three後~sin想定
一部対応待ち故設定の間違いには目を瞑る
ミキは何度目かの寝返りをうつ。
このところまともな睡眠が取れていない。
無理にバイトで体を酷使して、倒れ込みそうにドロドロになって帰っても
体は疲れを訴えているのに一向に寝付けないのだ。
―秀明。
居なくなってしまった彼女の恋人。
透けるようなブロンドに蒼い瞳。
普通の人間ではなかった彼。
病室から姿を消してしまった彼。
―普通の体が欲しい。ミキと同じ時間を生きたい。
―心配しないで。きっとすぐ戻るから。
けれど会うことは愚か、連絡もつかない日々にミキの精神は疲弊しきっていた。
考えないようにしても、最悪の事態に思考が及ぶ。
振り払うようにバイトに、歌に没頭した。
過労と、精神的な負担が彼女を目に見えて衰弱させる。
秀明への想いだけで、ミキは気丈に振る舞っていた。
「秀明……」
枕をぎゅっと抱きしめる。
今は秀明にそうして欲しかった。
あんな見た目なのに、酷く奥手で隆志に背中を押されて告白してきた彼。
付き合ってしばらく経つのに、キスやハグ以上の触れ合いはなかった。
枕を抱く手に力を込める。
彼の体温を感じたかった。
肌で全身で彼を感じたかった。