暇つぶし2chat EROPARO
- 暇つぶし2ch2:ゲンヤ・ナカジマの爛れた一日⑦
08/09/16 13:13:11 qRkmM8k9
「おお、そうか。これだから年は取りたくねぇな」

「もう、父さんにはまだ頑張ってもらわないといけないんだから」

苦笑し、ゲンヤはデザートであるディエチの大きな乳房へと齧り付いた。マシュマロのような肌触りと弾力のある歯応えを堪能しつつ、舌を勃起した乳首へと絡め、
身動きの取れないディエチをゆっくりと快楽の淵へと沈めていく。

「うううう・・・んんんぬ・・・んうううんんんん!」

「いけない娘ね、ディエチ。テーブルが汚れちゃうわ」

長時間、箸で突かれながら全身を隈なく刺激され続けたためか、ここに来てディエチの劣情は一気に昂ぶっていた。
しとどに濡れそぼった秘部はぱくぱくと口を開閉させており、玉のような肌は充血して薄桃色に火照っている。猿轡越しに聞こえる悲鳴も、
段々と悦を帯びたものへと変わりつつあった。

「ギンガ、お前も食うか?」

「良いんですか? なら、私はこっちのビーンズを頂きますね」

ほくそ笑みながら、ギンガはディエチのクリ○リスを舐め上げ、指で秘部を押し広げて膣道を刺激する。
堪らず、ディエチの口から歓喜の声が漏れ、テーブルががくがくと揺らされた。

「ん、んんぅっ! ううんんん!!! ふううんぅっ!!」

ギンガの容赦のないGスポット責めにディエチは腰を浮かせ、ゲンヤが両の手で乳房を揉みしだいたことで感極まって絶頂へと達し、股間から黄金水が迸る。
秘部を苛めていたギンガは、当然の如くその直撃を受けてしまった。

「・・・・・・やってくれたわね」

「んんん!! うんん! んんうううう!!」

目から涙を流しながらディエチは首を振るが、ギンガは気かずに左手の指をまっすぐ伸ばして秘部へとあてがう。
そして、躊躇することなく愛液を滴らせる媚肉を押し割って、狭い膣道へ自身の腕を侵入させていった。

「ううううんんんん!! うんんん!! んんんん!」

ディエチは義父に助けを求めて視線を送るが、家庭の実権を握るギンガにベッドの上以外で勝算が見つからず、すまなそうに眼を伏せて謝ることしかできなかった。

「まあ・・・・・程々にな」

彼にできることと言えば、少しでもディエチの苦しみを和らげさせるために彼女を悦ばせることだけだった。





入浴というものは一日の締めであり、どんなに嫌なことがあっても記憶の彼方に忘れさせてくれる至高の時間であった。
熱い湯に疲れが抜けていくような脱力感はアルコールと並んで日々を生き抜く糧となるため、ゲンヤも余程疲れていない限りは必ず風呂に入ってから眠るようにしていた。
そうして、当然のことながら、ここにも乱入してくる者がいた。

「か、勘違いするなよ。別にあたしは他のみんなみたいに抱かれたい訳じゃないからな」

「ほう、そうか・・・・・・・」

背中に押し付けられたスポンジとは違う柔らかい感触に苦笑しつつ、ゲンヤは返答する。この柔らかさは間違いなくノーヴェの乳房だ。
背中を流してやると言ってやって来たノーヴェではあったが、結局のところやっていることは他の5人と変わらない。

3:ゲンヤ・ナカジマの爛れた一日⑧
08/09/16 13:13:55 qRkmM8k9
「そうだよ。みんなみっともない、恥ずかしいとは思わねぇのかよ」

「そうだな」

乳首を勃起させながら言っていてもあまり説得力はない気がする。

「あたしはいらないからな。朝の当番も仕方なくやっているだけで、抱いてなんて欲しくないんだ。これだって、別に深い意味はないんだ」

「ほう・・・・・」

そそり立つ肉棒に手を回し、泡をローション代わりにして扱きながら呟くノーヴェの顔を想像し、ゲンヤは思わず苦笑する。
きっと、顔を真っ赤にして目を吊り上げているはずだ。

「何だよ?」

「いいや。ただ、もう少し強弱はつけた方が良い。いきなり激しいと後が保たないぞ」

「う、うるさいな。別にあたしは・・・・・・・・・」

「されたくないのか?」

「・・・・・・・たい」

「何だって?」

「・・・・・されたいよ! 文句あるか!? あんな気持ち良いこと教えられたら、もう頭から離れないじゃないか!」

振り返れば、案の定ノーヴェは顔を真っ赤にして叫んでいた。強気な性格とは裏腹に、ノーヴェは繊細で照れ屋な一面も併せ持っている。
恥ずかしがり屋な彼女からすれば、性に関してオープンな他の5人のようにゲンヤに迫ることができなかったのだ。

「だから・・・・・抱いてくれよ。あたしのこと無茶苦茶にしても良いから、マ○コでもケツでも好きに使ってくれて良いからさ」

「最初からそう言えよ。別に俺は逃げたりしねぇんだから」

呆れるように苦笑し、四つん這いにさせたノーヴェの秘部を指でなぞる。よほど期待していたのか、特に弄っていないにも関わらず洪水のほうに濡れそぼっていた。
これならば、前戯も必要ないだろう。

「まあ、折角だからこっちも使ってやらないとな」

そう言ってゲンヤが指を挿入したのは小さく窄まった菊門であった。ノーヴェが口にしていたように、こちらも既に調教済みで
指はおろかゲンヤの剛直を咥え込んだことは一度や二度ではない。何気に、ノーヴェの性感帯もアナルであったりするので、彼女自身も隠れてこっそり弄っていたりする。

「ひゃぁ・・・・ああ・・・・」

「どうした? ケツの穴がそんなに良いのか?」

「べ、別にそんな・・・・・・こと・・・・・は・・・・・」

指で腸内を捏ねくり回すと、ノーヴェの声がどんどん弱々しくなっていく。どんなに強がっていてもノーヴェはまだ16歳。
百戦錬磨のゲンヤが相手では成す術もなく本性を曝け出してしまう。

「や・・・やめ・・・・それだめぇ・・・・・頭の中・・・馬鹿になる・・・・・」

「馬鹿になれよ。お前が乱れる姿が見たい」

指を引き抜き、了解も得ずに自身の肉棒を菊門へとあてがう。適度に解れたノーヴェのアナルはまるで別の生き物のようにゲンヤの肉棒を咥え込み、
引き千切らんとするかのように根元から締め上げてくる。同時に、ノーヴェの体がビクンと跳ねて、普段ならば絶対に出さない艶めかしい喘ぎ声を上げて絶頂へと達した。

4:ゲンヤ・ナカジマの爛れた一日⑨
08/09/16 13:14:27 qRkmM8k9
「んおおぉぉぁぁぁあ!? はああがあぁあああっぁぁぁ・・・・・!」

腕から力が抜けて上半身が浴室の床へと倒れ込み、ゲンヤに向けて尻を掲げた態勢となる。その光景は、何とも男の劣情を誘う厭らしい姿であった。

「やあ・・・あ・・・・・・こんなの・・・・あたしじゃ・・・・あたしじゃねぇよ・・・・・・」

「素直になれよ。我慢せずに好きなだけよがって良いんだぜ」

「あ、あたしは・・・あああ・・あ・・あ・・・あぁぁぁぁぁっ・・・・」

ゲンヤが腰をグラインドさせると、ノーヴェは声を裏返しながらよがり声を上げ、直腸を抉る男根を締めつける。
浴室内に響き渡る肉と肉とがぶつかる音が2人の劣情を更に煽り、異様な興奮を醸し出していた。

「あはっぁあああああぁ!?やあぁあっっあ!! き、気持ち・・良い・・きもひいいい・・・はひああぁぁっ!!」

「そうだ、ケツが好きなんだろ、ノーヴェ?」

「す、すきぃ・・・・・・抉られるの好き・・・・・・・穿って・・・・もっとぉ・・・・」

「この好き者め。他の男とも寝たんじゃないだろうな?」

「ひ、ひがう・・・・・・さん・・・おと・・・さんだけ・・・・だけ、だからぁぁっ・・・・・」

「嬉しいこと言ってくれるな。なら、たっぷり食らわせてやるよ」

激しく腰を前後させながらノーヴェの感じやすい部分を的確に責めていき、その度にノーヴェは絶え間なく切ない鳴き声を上げて身体を震わせる。

「んぅぅ・・はうんっ! もっとぉ・・・あんっ! そこぉ・・・そこもっと突いてぇぇ」

瞳を潤ませ、顔を蕩けさせながらノーヴェは懇願する。絶頂が近づいてきているのか、収縮を繰り返す腸壁はゲンヤが腰を引く度に逃すまいと肉棒を締め上げ、
深いアクメを得ようと脈動する。

「射精すぞ、ケツの中に射精すからな!」

「射精してぇっ・・・・けちゅ・・・・あたしのけちゅにぃ・・・射精・・・だ・・・し・・・ああああっ・・・」

一際強く菊門が閉まり、限界を迎えたゲンヤは義娘の直腸に欲望を解き放つ。

「はぁぁやぁぁああっっ!! うっ・・・・・くああぁあああっ!!」

腸内を精液で焼かれ、肛虐のオルガズムに達してノーヴェは嬌声を上げながら義父の肉棒を締め上げ、
絶頂の波に呑まれながらも放出される精液を一滴残らず飲み干さんとする。

「んはぁぁぁあっ! すごぉい・・・あついぃぃ・・・・・ひいよ・・・・ケツ・・・・すき・・・・・・」

みっともなく涎を垂らしながら、ノーヴェはぐったりと浴室に横たわる。そして、これで終ってしまうのかと、
少しばかり残念に思いながらゲンヤが直腸から一物を抜くのを待った。だが、節くれだった亀頭の感触はいつまで経っても腸内で主張を続け、
収縮を繰り返す菊門に締め上げられてさっきよりも野太く膨れながら精液で汚れた腸壁を擦り上げていく。

「あれくらいで済むと思うなよ。今日は足腰立たなくなるまで啼かせてやるからな」

その言葉にノーヴェは自分が背筋を震わせ、歓喜していることに気づいた。
恐怖はあった。快楽に溺れ、自分が自分でなくなってしまうのではないのかという恐怖だ。だが、そんなものは些末な問題であった。
こんな風に義父に愛してもらえるのなら、悦楽に身を任せて馬鹿になっても良いかもしれない。

5:ゲンヤ・ナカジマの爛れた一日⑩
08/09/16 13:14:57 qRkmM8k9
「来て・・・・・あたしのケツ穴、目一杯穿ってぇ・・・・・・」

厭らしく腰を振りながら懇願し、腸内の野太い剛直を締め上げる。それだけでも、彼女は軽いオルガズムを感じていた。





「ああんん・・・・ああ・・・父さん、とうさん・・・・・良いよぉ、きてぇ・・・・きてえぇっ!!!」

ベッドに横たわったゲンヤの上で、裸のスバルがあられもない姿を晒しながら激しく腰を振っていた。
今日一日で6人の娘の体を代わる代わる抱いていたにも関わらず、ゲンヤの肉棒は未だ衰えることなく娘の肉壺を抉っており、
逞しいその太さと持続力にスバルは歓喜の声を上げてよがり狂う。

「ひゃぁぁぁあっ!? あぁぁああぁああああぁぁぁ・・・・・・」

「ううおおおおぉぉっ!!」

雄叫びを上げながら腰を突き上げたゲンヤが肉壺の奥で精をまき散らし、スバルは絶頂へと達してゲンヤの胸にしなだれかかった。

「父さん・・・も、もっとしてぇ・・・・・・」

「帰りにあんなにしてやっただろうが。まだ足りねぇのか?」

「あれだけじゃ足りないよぉ。もっといっぱい苛めてくれなきゃ、疼いちゃって治まんないよ」

「これ以上は明日に差し支えるんじゃないのか?」

「明日は休みだから大丈夫。ねぇ、しようよぉ」

甘えるような猫なで声を上げ、スバルはゲンヤの胸を指先で弄りながら誘惑する。可愛い娘のお願いを前にすれば、理性などまるで役に立たない張り子の虎だった。

「仕方ねぇなぁ。後少しだけだぞ」

「やった」

頬を綻ばせ、スバルは肉壺からゲンヤのモノを引き抜いて態勢を入れ替える。色艶の落ちないピンク色の媚肉はゲンヤの白い精液で汚れており、
生い茂る青い恥毛が何とも言えない生々しさを醸し出していた。

「父さん、今度はお尻でしてぇ・・・・・スバルのおケツ、好きなだけ苛めて良いよぉ」

頬を上気させながら、スバルは父に懇願する。
その時、部屋の扉が勢いよく開き、床に着いていたはずのギンガ達が部屋へと乱入してきた。

「スバル、抜け駆けなんてずるいわ」

「ギ、ギン姉!?」

「パパりん、あたしはいつでも準備OKっスよ」

「父上が喜んでくださるのでしたら、このチンク、夜伽の相手もやぶさかではありません」

「今日はまだ、お父さんに抱いてもらっていない」

「足腰立たせなくするんじゃなかったのかよ? あたしはまだまだやれるぜ」

口々に喚きながら、5人はパジャマの裾をまくし上げて濡れそぼった股間を露にする。ここに来るまでの間に自慰でもしていたのか、5人とも既に準備万端であった。

6:ゲンヤ・ナカジマの爛れた一日⑪
08/09/16 13:15:31 qRkmM8k9
「父さん、まずは私を・・・・・・」

「待ってよ、あたしの方が先だってば」

「スバルはさっき抱かれたから、次は私がやる」

「今の内に抜け駆けっス」

「そうはいかん。父上の夜伽の相手は姉がする」

「チンク姉でもこればっかりは譲れねぇ」

わいのわいのと自分を巡って争う6人の娘を前に、ゲンヤはどうしたものかと顎に手をあてる。休日の前の夜はだいたいいつもこんな感じなのだが、
よくぞまあ飽きずに何度も同じことを繰り返せるものだ。

(まあ、一番頭がイカレているのは俺かもしれないが)

自嘲するように笑みを浮かべ、ゲンヤは今夜も腹を括って6人全員の相手をすることに決める。
据え膳食わねば何とやら。これだけの美少女達を好きにできるのだから、徹底的に楽しまねば相手に失礼というものだ。

「父さん、ねぇ早くぅ」

「そう急かすな。ちゃんと全員、相手してやっから」

こうして、ナカジマ家の夜は更けていった。

                                 おわり

7:B・A
08/09/16 13:16:07 qRkmM8k9
以上です。
ゲンヤさんはどっちかというと頼りがいのあるナイスミドルなのが多いので、時と場合で鬼畜全開なパターンはちょい不安です。
今回は舞台がミッドということで二刀流のあのお方の出番はなし。エリオとの壮絶な加速合戦も考えましたが、オチが思いつきませんでした。
支援ありがとうございました。

8:名無しさん@ピンキー
08/09/16 13:22:55 AZZeBE5G
GJ!!
とっても良かったです!
複数等が自分も好みだし、続きも読んでみたいです!

9:B・A
08/09/16 13:26:43 qRkmM8k9
>>428
誤字を発見orz
>そう、毎朝7時には、必ず誰かが起こしにくるのだ。  ×
>そう、毎朝6時半には、必ず誰かが起こしにくるのだ。 ○

です。
ちゃんと推敲したのに・・・・・・。

10:名無しさん@ピンキー
08/09/16 13:33:22 zuBBfWVK
GJ!!!

なんつうけしからん機人姉妹! エロ過ぎだろこの家庭www
将来ゲンヤの死因は確実に腹上死ですなこりゃ。

11:名無しさん@ピンキー
08/09/16 13:40:15 gS/jWhSG
エロスGJ!www
そろそろ次あたりは野外プレイをw

12:名無しさん@ピンキー
08/09/16 13:43:09 NN5YThow
>>422-423の流れで吹いたwww
ゲンヤハーレムGJ!

13:名無しさん@ピンキー
08/09/16 14:05:15 aBFI8djl
>>439
GJを突っ込んでやるから四つん這いになれ!
ノヴェスバは尻責めとか、細かいところも実に良い仕事で、うむ。

14:名無しさん@ピンキー
08/09/16 15:36:09 0gaTPB5g
某ドリルアニメを最近見終わったせいで
ギンガの左手のドリルがでかくなる夢を見た

スバル勝てなさそうじゃね?

15:名無しさん@ピンキー
08/09/16 17:49:23 5x0ytivf
魔力で、左手の周りの空気を超圧縮し、左手を高速で回転させる事で超圧縮空気も、
螺旋運動させて飛ばし、相手を削り潰す、空気のミキサー、偽神砂嵐を考えた事はあるw


16:名無しさん@ピンキー
08/09/16 17:59:34 Bhvw9AqE
ブリッツキャリバーの超高速移動で真マッ○スペシャル


17:名無しさん@ピンキー
08/09/16 18:35:30 0B99UvBi
マッド○ペシャル?

なんて言っても誰も分からないorz

18:名無しさん@ピンキー
08/09/16 19:03:26 vTwZ1NDz
>>414
GJ!!
エリオ頑張れすごく頑張れ。
つーか着実にフラグ立ててるあたりいつか、死亡フラグ踏みそうで怖い
そしてキャロも頑張れ。

19:名無しさん@ピンキー
08/09/16 19:13:33 E0o+Oj78
「召還少女」なのにまだ召還しないね

20:名無しさん@ピンキー
08/09/16 19:28:59 2sDwHjYO
召喚→中には誰もいませんよ

21:名無しさん@ピンキー
08/09/16 20:02:19 r3Upu5Yu
>>448
真ゲッター○ボに乗るユーノ・クロノ・ゲンヤの夢なら見たことがある。
クロノが「遅れた分をゲッ○ーフェイトのスピードに賭ける!!」とか言ってた。

きっと真ド○ゴンにはエリオ・スバル・カルタスが乗るんだろう。

22:名無しさん@ピンキー
08/09/16 20:05:47 0m5ZiZNh
>>414
GJ!
エリオーかっこいいよ。
ただ、いつかやばいことになりそう。
続き楽しみにしてます。


23:名無しさん@ピンキー
08/09/16 20:16:12 dp/K0Cul
>>439
何この淫乱家族GJ
最終誤字確認が済み次第一本投下します

24:ておあー
08/09/16 20:25:31 dp/K0Cul
完了。
前回レス下さった方、ありがとうございました。
キシャーの続きがもうちょいかかりそうなので生存報告を兼ねて短編を投下します。

今回の注意

・非エロ
・メインはゲンヤとチンク
・時期は三期終了後、5・9・10・11の娘がナカジマ家入り。ただし5番以外出番無し
・SSX未入手なのでそっちとの矛盾があってもスルーをお願いします
・本編を台無しにするオマケあり

なおこの話はアルカディア ◆vyCuygcBYc氏の『L.L.外伝 ゼストの槍』とその感想レスにインスピレーションを得て
誕生した話です。この場を借りて同氏達に深く感謝しこの話を捧げます。迷惑だったらお手数ですが返送してください。


25:ナカジマ家にて
08/09/16 20:26:34 dp/K0Cul
 月明かりが窓から差し込む静かな夜だった。
 ゲンヤ・ナカジマは真っ暗なダイニングで一人、グラスを傾けていた。
 明かりをつけないのは最近増えた『家族』を起こさない為というのもあるが、実際のところ深い理由は無かった。
 強いて言うなら、亡き妻に似てきた長女に深酒は控えるよう事あるごとに注意されるのに辟易していたからだろうか。
ゲンヤ自身に飲み過ぎている感覚は無かったが、彼女が言うには『最近特に量が多くなっている』との事だった。
 確かに今こうしている姿を見れば、彼女は確実に眉を顰めるだろう。

 不意に視界の端で何かが動いた気配がして、ゲンヤは気配の方向に向かって声をかけた。

「誰かいるのか?」

 しばしの後に現れた人影は、家族の中で最も小柄な人間のものだった。

「チンクか。てっきりウェンディ辺りが冷蔵庫を漁りに来たのかと思ったが」
「……漁りに来ているのですか」

 ゲンヤの座るテーブルに人影が近づき、月明かりがその顔を照らす。
 銀髪の少女―チンクは少し申し訳なさそうな表情を浮かべながら椅子を引きゲンヤの向かいに腰掛けた。

「おう。ノーヴェが一回にウェンディが三回、どっちも『夜中に食うと太るぞ』って言ってからは来なくなったがな」
「申し訳ありません」

 チンクが頭を下げようとするのを、ゲンヤは手で制した。

「おいおい、やめろよ大袈裟な。こんなもん頭を下げるような事じゃねえよ。それにもしそれをするならギンガだろ。
一応更生プログラムの担当官だったんだからよ」

 ゲンヤはそう言って笑う。
 ちなみに更生プログラムはそこまで細かい事は指導しない。あれはもっと基本的な社会のルールを学ぶものであり、
この程度の事までいちいち教えていてはいつまで経ってもカリキュラムを消化できないだろう。
 こんな事で監督不行き届きを指摘されてもギンガが気の毒である。


26:ナカジマ家にて
08/09/16 20:27:14 dp/K0Cul
「つうか、もしかしてメシの量が足りてねえのか? 一応ギンガとスバルのを参考にしてんだが」

 ナカジマ家の食事は基本的にゲンヤが担当している。
 クイントを亡くして以降男手一つで二人の娘―それもかなりの大食いな二人を育ててきたゲンヤにとって、料理は
半ば趣味のようなものだった。
 ギンガや今は家を出ているスバル、チンク達もそれぞれ全く心得がない訳ではない。しかしよほど凝ったものを
作る時で無い限りゲンヤは毎日一人で家族全員分の食事を作り振舞っている。
 故に食事に関して何か問題があるなら対応しなければならないとゲンヤは質問した。

「いえ、十分です。あの子達には私から注意しておきます」
「だから別にいいって言ってんじゃねえか……」

 頑固な『娘』に苦笑いを浮かべながらゲンヤはグラスを呷る。
 少し間が空いた後、ゲンヤが口を開いた。

「まあ、しかし……ちっとばかしデリカシーがねえ言い方になるがよ。戦闘機人ってのはほんとにいい食いっぷりを
するよなあ。ギンガとスバルを引き取ってすぐの頃、家族でレストランに行った事があったがあの時は女房と二人で
顔を青くしたもんだ」



「……そう、ですか」



 ゲンヤに返答するチンクの言葉は、歯切れの悪いものだった。
 それがゲンヤの発言を受けてのものだという事は、発言したゲンヤ自身も良く分かっていた。

 チンクが『戦闘機人』という部分ではなく、『女房』という部分に反応した事も、だ。


27:ナカジマ家にて
08/09/16 20:27:56 dp/K0Cul
もう十年近く前になるあの日。
 クイント・ナカジマが所属していた部隊―通称『ゼスト隊』が全滅した事件に彼女が深く関わっている事はゲンヤも
知っていた。その事について、彼女が気に病み苦しんでいる事も。
 だからこそゲンヤは今日、このタイミングを好機と捉えクイントの話題を口にした。
 これから二人が本当の意味で家族となる為に、この問題についていつか何らかの形で決着をつけなければならないと
彼自身も思っていたからだ。

「なあ、チンクよ」

 ゲンヤはグラスに新たな酒を注ぎながらチンクに話しかける。
 確かに最近飲む量が増えているかもしれない、と継ぎの言葉を考えながらゲンヤは何の脈絡もなく思った。

「確かにお前さんはあの日、女房が亡くなったあの現場に居合わせた。アイツの死に関わった。けどよ……」
「違う!」

 短いチンクの叫びがゲンヤの言葉を掻き消す。

「陳腐な慰めの言葉など、止めてください……!」
「チンク……」
「あの日! 貴方の妻であるクイント・ナカジマの命を奪ったのは……私なのです! 貴方の妻を殺したのは……
私なのです……!」

 今度は長く、部屋を沈黙が支配する。

 それは十分に予想できた事だった。もちろん、ゲンヤも覚悟を決めていた筈だった。 
 それでもチンクの口からその事実を聞いた瞬間手が震え、持っていたグラスを取り落としそうになった。
 今も心臓が早鐘を打ち、言おうとしていた言葉は喉の奥に張り付き出て来ない。

(……情けねえ)

 ゲンヤは心の中で自分に対して悪態を吐く。
 自分からこの状況を招いておいて、いざとなると何一つ出来ない。
 冷静になろうとする傍から意識は混乱し、体も心も完全に硬直している。
 チンクが再度口を開いたのはそんな時だった。

28:ナカジマ家にて
08/09/16 20:28:36 dp/K0Cul
「いつかこんな日が来ると思っていました」
「……チンク?」
「決着をつける為に更生プログラムを受ける事を選び、ここに来た筈でした……だからずっと怖かった。あまりにも毎日が
平穏過ぎて、幸せ過ぎて。もしかして、このまま何事も無くずっと日々を重ねられるのではないかと錯覚しそうで……
でも、やはり過去を無かった事になど出来ません」

 チンクの掌に機人特有のテンプレートが広がり、そこから一本の短剣が出現する。
 チンクはもう一方の手でそれを掴むと、ゲンヤの前に差し出した。

「何の真似だ」
「受け取ってください。これを私の心臓に突き立てる権利が貴方にはあります」

(……バッカヤロウ)

 毅然とした口調でチンクはゲンヤに申し出る。
 だがその口調とは裏腹に、差し出された彼女の手は小刻みに震えていた。
 それだけでゲンヤには十分に理解できた。彼女が今日までどれだけ深く悩み、己の罪に苦しんで来たかを。

 JS事件が終結し、贖罪を求めて海上隔離施設を訪れた彼女。
 そこで全てを赦され妹達と幸せに生きる未来という希望を提示したのは、消せない過去を否応なく思い出させる
自分が殺した人間の娘、そして夫。彼女にとってそれはどれだけ残酷な仕打ちだったろう。
 希望と絶望を交互に提示され、彼女の心は真綿で首を絞められるように追い詰められていった筈だ。
 いつやって来るのか分からない、手の中の希望が霧散し絶望の淵に突き落される瞬間に脅える日々。
 それでも妹達と生きる今は幸せだったのだろう、彼女は自分から希望を手放す事も出来ず一人で苦悩し続けた。


29:ナカジマ家にて
08/09/16 20:29:43 dp/K0Cul
 ゲンヤは後悔する。
 なぜもっと早く彼女と話をしなかったのかを。
 彼女は自分で自分を裁く事が出来ない。彼女を裁く権利を持つ人間が彼女のすぐ側にいたからだ。
 判決は、ゲンヤが下さねばならなかった。
 
「もしご自分の手を汚せないというのであれば、私は自分で命を絶ちます。覚悟は……出来ています」
「……わかったよ」

 彼女は覚悟を決めている。ならば自分もその覚悟に応えなければならない。
 ゲンヤは右手を伸ばし、チンクの手に握られた短刀を受け取る。
 僅かに触れた彼女の手は驚くほど冷たかった。
 逆手に握りチンクの前へと歩を進める。
 チンクも椅子から立ち上がり、ゲンヤの前にその身を差し出す。

 裁判官が無言で右腕を振りかぶる。
 被告は目を閉じ、眉根を寄せてその時を待った―



 ゴツン




30:ナカジマ家にて
08/09/16 20:31:40 dp/K0Cul
「つっ!?」
「このバカ娘が」

 予想していたものとは違う鈍い痛みに、チンクが驚いて目を見開く。
 そこには、彼女に拳骨を入れた左手をひらひらと上下させるゲンヤの苦笑があった。

「言うに事欠いて親に自分を殺せだなんて、冗談も程々にしとけよ」

 ゲンヤはそのまま部屋の隅に向かって右手の短刀を放り投げる。
 短刀は鮮やかな軌道を描いてゴミ箱の中に消え、カコンという乾いた音を残しチンクの視界から完全に消えた。

「な、なんで……」
「いいから座れ。ゲンヤ父さんのお説教タイムだ」

 チンクを椅子に着かせると、ゲンヤは自分も座る。
 勢いづけにグラスの中身を一気に飲み干した。
 明日は二日酔いかもしれないが、なあに構わない。弱い自分という人間は、時に酒の力を借りる事も必要だ。
 
「チンク」
「は、はい!」
「お前、さっき俺が右腕を振り上げた時何を考えてた?」
「な、何をって……」
「いいから答えろ」

 有無を言わさないゲンヤの調子に、チンクは逡巡しながらも答える。

「初めに浮かんだのは妹達の事でした。ノーヴェ、ウェンディ、ディエチ……聖王教会に引き取られたセイン、オットー、
ディード。それから更生プログラムの受講を拒んだセッテと姉達……ドクター、ジェイル・スカリエッティの事も少し
思い出しました。それに……施設でお世話になった方、ギンガにスバル、ティアナ、ルーテシアお嬢様とアギト、彼女に
会いに来ていたエリオという少年とキャロという少女……今まで出会った者から、私が命を奪ってしまった者まで、一瞬の
うちに次々と彼女達の顔が浮かんでは消えました」
「その顔を見て、何か思った事はあったか」
「……」
「遠慮すんな。思った事を正直に言いゃあいい」

 ゲンヤに促されチンクは続ける。


31:ナカジマ家にて
08/09/16 20:32:45 dp/K0Cul
「……彼女達にもう会えなくなるのだと思い、たまらなく寂しくて恐ろしい気持ちになりました。命を差し出す事に
後悔は無い筈だったのに、『死にたくない』という想いが心の中を埋め尽くし、そればかり考えていました」

 チンクは苦悩の表情を浮かべながらもハッキリと答えた。
 彼女の言葉に嘘は無いという事はその表情が物語っていた。
 自分から贖罪の為に命を差し出すと宣言しておきながら、実は命が惜しかったと自覚させられそれを宣言させられる。
 彼女の心の中は今情けなさや悔しさ、恥ずかしさで満ち溢れているだろう。酷な質問をしてしまったと思う。
 だがチンクの本当の気持ちを知れたおかげでゲンヤは自分の選択が正しかったと確信する事が出来た。

「答えにくい事を聞いちまったな。んじゃ、これで最後の質問だ。
 あの日―もしお前が逆にクイントに殺されていたとして、お前は死ぬ間際今みたいな事を考えたと思うか」
「きっと……考えなかった、と思います」
「そうかい」
 
 ゲンヤは息をつくと、先ほどチンクに言おうとしていた言葉をゆっくりと語り始める。

「なあ、チンクよ。俺ゃあ時々考えるんだ……戦闘機人事件っつう事件はよ、誰が解決したんだろうなってな。
確かに主犯を捕えたり、派手な活躍をしたのは機動六課の連中だ。だがな、アイツらだけじゃ事件を終結させる事は
出来なかった。局側の首謀者は全員が死亡。スカリエッティは捜査協力を拒否。そんな中で事件解決に役立ったのが
ゼスト・グランガイツが遺した戦闘機人事件のデータだった。あのデータはゼストとその部下達が文字通り命を懸けて
集めたもんだ。それに機動六課とゼスト達だけじゃねえ。ゼスト隊が動くずっと前からJS事件が終わるまで、
数えきれねえ魔導師が命懸けで事件を追って、解決しようと力を尽くしてきた。中には道半ばで倒れた奴もいた。
だがそいつらの頑張りは絶対に無駄なんかじゃあない。生き残った者、倒れた者、全員の努力を積み重ねた結果で
今があって、誰一人欠けてても戦闘機人事件という事件は解決しなかった。俺はそう思ってる」

 チンクは俯き黙ってゲンヤの言葉に耳を傾ける。
 ゲンヤは続けた。

「でな、そうやって事件が解決して、一段落着いて……ふと考えたんだよ。一体俺達は何の為にこの事件を追ってたんだろうってな。
それで、女房がギンガとスバルを連れて帰って来た時の事を思い出したんだ。アイツは俺にこんな風に言ったよ。
『何処かの誰かの勝手な都合で、兵器として生み出される子供達がいる。兵器としての生き方しか許されない子供達が
いる。自分にはそれが我慢できない。だからそんな何処かの誰かをぶっ飛ばして子供達に言ってあげたい。貴方達は
兵器じゃなくて人間だって。自由に未来(ゆめ)を見て、自由に生き方を選ぶ事が出来るんだって』ってな。
俺はきっとそれが答えなんだと思う。『救けたい』って純粋な想いがな」
「う、ぁ……」

 チンクの口から小さく声が漏れた。 

32:ナカジマ家にて
08/09/16 20:33:18 dp/K0Cul
「アイツが救いたかったのはよ、お前達なんだ。死ぬ事さえも怖いと思えねえ『兵器』として生み出されたお前達が、自分で
未来を選んで、死ぬのがこええぐらいに幸せな人生を送れる日がいつか来るようにアイツは戦ったんだ。だから俺にお前を
殺すなんて真似は出来ねえ。アイツがお前に与えた未来を、俺がお前から奪うわけにはいかねえからな」

 ゲンヤは立ち上がると、涙を流すチンクの髪を優しく撫でた。

「生きろチンク。アイツの分までだなんて考えなくていい。お前が思うようにでいい。お前が望むようにでいい。
全力で今とこれからを、『兵器』じゃねえ『チンク・ナカジマ』っていう人生を生き抜いてくれ……きっと、アイツも
それを望んでる」

 声にならない声の代わりに、チンクは何度も何度も首を振って頷いた。 
 そんな彼女の姿を見ながら、ゲンヤは心の中でこれで良かったのだろうかと自問する。

 あの日、物言わぬ姿になって帰ってきた妻の姿を見た時の事をゲンヤは今でもハッキリと思い出せる。
 愛する者を失った悲しみ、だがギンガとスバルの前では強くあらねばならないという虚勢。
 そして渦巻く感情の中には妻を殺した者に対する激しい怒りもあった。
 約十年という月日はけして短いものではなかったが、あの時抱いた感情が完全に風化してしまったわけではない。
 自分の中の何処かが『彼女を赦すな』と訴えているのも確かだ。
 それでも―

(うちはカカア天下だからよ、女房にゃ絶対服従だ)

 なあ、お前ならこうするだろ……クイント?
 天国の妻への問いに答えが返ってくる事はない。
 ただテーブルに置かれた写真立て、幼いスバルとギンガと共に映る彼女が一度だけ頷いたような、そんな気がした。


33:ナカジマ家にて
08/09/16 20:34:27 dp/K0Cul
 翌朝。

「チンク、ちょっと来なさい!」
「どうかしたかギンガ?」
「どうかしたか、じゃないわ! これを見なさい!」
 
 チンクに対するギンガの剣幕に、ゲンヤは何があったのかと朝食を作る手を止めて振り返った。

「スティンガーをゴミ箱に捨てるなんて危ないじゃない! ゴミの回収に来た人が怪我したら大変でしょう!」
「あ」

 あ、とゲンヤも同時に呟く。
 そういえば昨晩はあの後チンクが泣き止むまでずっと髪を撫でてやったり彼女が寝室に戻った後もう一つグラスを
出してきてクイントと一杯やったりしていて、ゴミ箱にホールインワンした短剣の事などすっかり忘れていた。

「刃物をゴミに出す時は云々……」
「まあギンガ、その、なんだ。朝っぱらから何もそんなに大声出さなくったっても……」

 事の責任の半分は自分にあるので、ギンガの説教を受けるチンクにゲンヤは助け船を出す。

「父さんは黙ってて! あ、そういえば最近夜中私に隠れてこっそりお酒飲んでるでしょう? 今度やったら
没収しますからね」

 が、船を沈められた挙句藪ならぬ水中から蛇を出す結果になった。
 クイント亡き後久しく家庭内ヒエラルヒーの頂点にいた自分だが、どうやらその座は娘の物になったらしい。


 やれやれ、これでいいのかねえ……クイント?
 天国の妻への問いに答えが返ってくる事はない。
 ただテーブルに置かれた写真立て、幼いスバルとギンガと共に映る彼女が何度も頷いたような、そんな気がした。


34:ナカジマ家にて:ひどいおまけ
08/09/16 20:36:19 dp/K0Cul
おまけ(ボツ案)

「チンク」
「は、はい!」
「お前、さっき俺が右腕を振り上げた時何を考えてた?」
「な、何をって……」
「いいから答えろ」

 有無を言わさないゲンヤの調子に、チンクは逡巡しながらも答える。

「初めに浮かんだのはゼストの事でした。槍を振るうゼスト、空を駆けるゼスト、大地に立つゼスト、食事をするゼスト、
風呂に入るゼスト、ルーテシアを見守るゼスト、それから……初めて体を重ねた時、痛みに耐える私を優しく気遣って
くれたゼスト、そんな所舐めたら汚いって言った私にお前に汚い場所など無いと言ってくれた……」
「もういい……その、なんだ……部屋に戻ってもう寝な」

色々と台無しなのでボツ


35:ておあー
08/09/16 20:38:02 dp/K0Cul
以上です。お付き合いくださった方、ありがとうございました。おまけ……なんかもういろいろごめんなさい。
まえがきで触れたように、ゲンヤはチンクの事をどう思ってるのか気になったので妄想してみました。このテーマは
書き手の数だけ答えが違うと思うので、他の人のこういうSSも読みたいなあと思う今日この頃です。

それから司書の方へお願いがあります。まとめに蒐集する際はおまけ部分はカットでお願いします。

36: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:18:15 Bhvw9AqE
こんばんは。
この機に乗じて『召喚少女リリカルキャロ』の第四話を投下します。
いよいよクライマックスですが、なんだか段々gdgdになってきました。

取り敢えずどうぞ

37: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:20:57 Bhvw9AqE
『キャロちゃん……キャロちゃん!』
『あ………シャマル先生…』
不意にキャロはシャマルに起こされた。
時刻は朝5時過ぎ。
『あれ……私…』
『うなされてたわよ…大丈夫?』
どうやら昨日の出来事がキャロの夢を見てうなされていたようだ。
しかしキャロはそれでも気丈に振る舞う。
『大丈夫です』
『そう……時間も時間だしそろそろ起きましょうか』
シャマルがベッドから抜け出してイスにかけてあった白衣を着る。
キャロも上着を来てベッドから起き上がる。
すると保健室のドアが叩かれた。
『シャマル先生…起きてますか?クロノです』
早朝出勤をしてきたクロノが保健室に顔を出してきた。
シャマルがドアをあけクロノを迎え入れる。
『おはようございます、教頭』
『取り敢えず朝ご飯になるものを持って来ました、キャロ君も一緒に…』
『あ、ありがとうございます』
イスに座り持ってきたパンを頬張る三人。
クロノはシャマルと今後の予定について話している。
『取り敢えず上から一週間休校にし、事件の調査をするというお達しがでた』
『八神理事長が?』
『ああ…それと、後でフェイト先生が来てキャロ君を寮まで送り届ける手筈になっている……近いとはいえ一人は何かと危ういからな』
どうやらキャロの周辺で起きた事件の為、学院側がキャロの保護に乗り出したようだ。
シャマルはキャロに顔を向けた。
『大丈夫、心配しなくていいわ。何かあったら相談してきなさい』
『はい!』
シャマルの笑顔にキャロは元気を取り戻していた。
『君の安全は学院が全力を尽くして守る。我が学院としても君のような逸材を無くすのは惜しい……安心してくれ』
『クロノ教頭…』
クロノの一言にキャロは安心感を抱いた。
すると程無くしてフェイトが保健室に顔を出した。
『キャロ、おはよう』
『フェイト先生…おはようございます』
『じゃあフェイト先生…後は』
『はい』
キャロはフェイトに手を引かれ保健室を出た。
その後姿をみつめ、シャマルの表情が変わる。
『クロノ教頭…お話が』
『大体言いたい事はわかる……エリオ君とルーテシア君の事だな』
二人は周囲を確認し、話を始める。
シャマルは自分の推理を話す。


38: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:23:31 Bhvw9AqE
『恐らく…ルーテシアちゃんがエリオ君に接近したキャロちゃんに嫉妬して起こした犯行…と思ったんですが』
シャマルは口ごもる。
そこでクロノはシャマルの気持ちを代弁した。
『信じたくないんだな』
『まさかあの子が……』
『確証はない…が、彼女は黒側だな…あとは』
『他にエリオ君に関わる人物……』
二人は次々に推理を重ねていくが全ては机上の空論、いくら意見を言ったところで状況が変わるわけでもなかった。
シャマルはただ、キャロを心配するしか出来なかった。
一方キャロはフェイトに連れられ寮に戻って来ていた。
部屋に戻りフェイトが帰った後真っ先にフリードリヒに謝る。
『ごめんねフリード…部屋を空けちゃって…』
『きゅく~』
ご主人様の帰りが待ち遠しかったのかフリードリヒはキャロにすりよる。
事情を聞いていたレジアスがフリードリヒにご飯を与えていた為空腹は免れていたようだ。
キャロはフリードリヒを撫でながらベッドに座る。
ふわりと髪がなびいた。
『…あれ?』
よく見ると窓が開いている。
そして窓枠に引っ掛かった紙飛行機。
キャロはそれを手にとった。
何か文字のような物が書かれている。
あの綺麗な字で。
『………!』
キャロは凍り付いた。
恐る恐る紙飛行機を崩していく。
(最後の幕を上げよう……午後6時クラナガン郊外の13番灯台に一人で来い。もし誰かに知らせたら、ルーテシア・アルピーノの命は無いと思え)
『これって……』
キャロはそこに書かれた名前を見て驚いた。
ルーテシアが人質になっている。
キャロは時計を見た。
午前11時半、まだ時間はある。
ルーテシアに連絡を入れて安否を確認することは出来る。
しかし、犯人が側にいるかもしれない。
知られればルーテシアは殺されてしまう。
キャロは唇を噛み締める。
(行かなきゃ……エリオ君もルーちゃんも私のせいで…)
今、フィナーレへと続く最後の幕が上がる。
午後5時、キャロは身仕度を整え寮を出る。
誰にも見つからないようにコッソリと裏口から外に向かう。
(……)
それを見つめる人影が一つ。
キャロはクラナガンの市街地を灯台方面に向かうバスに乗っていた。
キャロは窓の外を見る。
そこには目的地である13番灯台が見えていた。


39: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:26:31 Bhvw9AqE
(あそこに犯人とルーちゃんが……)
キャロは真剣なまなざしで灯台を見つめ続ける。
灯台に一番近いバス停で降り、目的地に向かい歩くキャロ。
そしてキャロを追う影が一つ。
キャロはそれに気付いていない。
切り立った岸壁に立つ13番灯台、通称死の灯台。
周囲は崖という環境から自殺の名所としても有名な場所である。
故に自殺志願者でも無い限り近付く者はいない。
灯台の下でキャロは犯人を待ち続けた。
そこに現われた人影、黒いローブを着てフードを深くかぶっている。
その表情をうかがい知る事は出来ない。
『約束通り一人だな…』
変声魔法で声を変えている為機械的な声が響く。
キャロは黒いローブの人間に尋ねる。
『あなたは……あなたは誰なんですか!?ルーちゃんは…』
『黙れ…』
黒いローブの人間の威圧感に後ずさるキャロ。
黒いローブの人間はキャロに近付いていく。
『お前が……お前が私の大切なモノを奪った…』
『な……なにを…きゃっ!!』
キャロの首を掴み持ち上げる。
キャロの顔が苦痛に歪む。
『そうだ…お前さえいなければ……』
『かっ…は……な、にを…』
『自分を取り巻く事件に巻き込まれた人々に責任を感じたキャロ・ル・ルシエは死の灯台において自殺を遂げる……それが私の舞台の幕引だ』
キャロを持ち上げたまま岸壁の縁に立つ黒いローブの人間。
そして、手を離す。
『さよなら……』
『きゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
そのまま海へと消え入るキャロの姿を見つめ黒いローブの人間は口元をつり上げる。
『ククク……アハハハハハハハ!!』
そして消えた。

(どうして……私のせいなの?)
海へと落とされ意識は消えかけていたキャロ。
どんどんと沈んで行く体、力が入らない。
いや、諦めていた。
己が消えれば全てが終わる。
もう誰も傷つかなくてすむ。
(お父さん…お母さん……ごめんなさい…)
そして意識が途切れようとした時だった。
急に意識がはっきりとした。
暗い空間にキャロはいた。
『……私…死んじゃったの?』
(否…汝は死んではいない)
『誰!!』
キャロが振り返るが何も見えない。
しかし、確かに『何か』がそこにいる。
キャロは声を上げた。
『あなたは誰!?』


40: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:28:20 Bhvw9AqE
(選ばれし竜の巫女よ……ここは我の深層空間…ここに時間の概念はない)
『何を言っているの?』
(まだ汝は死んでいない……)
『どういう事?あなたは誰?』
(我は汝を守護せし竜…汝の使命はまだ終わってはおらぬ!)
キャロに語りかける竜。
それはキャロが生まれた時から守護の力を授けていたと言う。
キャロは俯く。
『……これでいいの、これでみんな助かるから』
(それは本心か?)
『………』
先程まで抱いていた感情に疑心が生まれる。
本当にこれでいいのか?
(汝が消えて喜ぶ者がいるのか?)
『……!』
キャロは顔をあげる。
シャマルが言い聞かせた言葉。
そう、キャロが死んで喜ぶのはあの黒いローブの人間だけ。
『みんな……』
(汝には果たさねばならぬ巫女の使命がある……だが、今は目の前の危機を乗り越える事を考えろ)
『はい……私が、犯人を捕まえます!!』
キャロの目には決意が宿っていた。
自分のみならずエリオやルーテシア、大勢の命を危険にさらした謎の人物。
それを許す事は出来ない。
竜が声を上げる。
(ならば願え、生きる事を!ならば問え、全ての謎に!ならば呼べ、我が名を!!我が名は……)
そしてキャロの意識が戻る。
『ヴォルテェェェェェル!!!』
日も沈んだ暗き海から一筋の炎が撃ち上がる。
そして浮かぶ黒き竜の影。
それはキャロを優しく、力強く抱いて形を成す。
キャロが竜の目を見つめる。
『ありがとう、ヴォルテール……』
そして、意識は途切れた。
次に目覚めた時には病院のベッドに寝ていたキャロ。
目に入ったのは涙を浮かべるエリオとルーテシアだった。
『気が付いた、キャロ!?』
『キャロ!キャロォォォ…うぁぁ…!』
ルーテシアがしがみついて大声で泣いている。
エリオも気が抜けて涙を流している。
すぐさま医者がかけつけキャロの検査をする。
一通りの検査を終えた医者がキャロに告げる。
『大丈夫ですよ、一日安静にしていれば明日には退院出来ますよ』
『よかった……』
キャロを保護したシャマルとクロノが事情を説明する。
『キャロちゃん、13番灯台の崖下の岸辺に打ち上げられていたのよ』
『実は君をつけていたのだが見失ってしまってね…』


41: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:30:29 Bhvw9AqE
クロノは目線を厳しいものにする。
『まさか自殺未遂をしていようとは…』
『違います……犯人に呼ばれて…』
『なんだって!!』
一同の目の色が変わる。
クロノがキャロに問詰める。
『なぜ黙っていたんだ!!』
一瞬クロノの剣幕に押されるが、キャロは事情を説明した。
手紙の事、ルーテシアの事、そして犯人の事を。
『……なんという』
クロノが頭を抱える。
隣ではシャマルがルーテシアを見ている。
するとルーテシアは自分の事を話した。
『私はずっとエリオといたよ…』
『お見舞いに来てくれてたんだ……でも、一体だれが…』一同が考えこんでしまう。
犯人がキャロを直接狙って来た以上、また狙われてしまう前になんとしても犯人を捕まえなくてはならない。
キャロは頭の中で考えを巡らせる。
(体操服が盗まれた時…教科書とノートが破られた時…体育倉庫に閉じ込められた時…爆発事件…そして今日の事……)
全ての事件を辿る。
しかし、思い当たる人物全員はそれを全て実行するのは不可能だった。
必ずどこかで不可能な場面が出て来る。
しかし、キャロは考えて考えて考えた。
そして、ヴォルテールの言葉を思い出す。
(ならば問え、全ての謎に……そう、問わなきゃ…必ずどこかに穴がある…私は………私は?)
不意にキャロが体を起こす。
『あの時……私は本当に?』
そして、拳を握り締める。
たった一つの勘違い。
それを正しく見つめた時、そこに一人の人物が浮かぶ。
信じたくない、信じたくない。
頭で繰り返す。
しかし、やはり一人しかいない。
キャロはクロノに言った。
『明日……学院関係者と警察を呼んでください……それと、お願いがあります』

会議室に学院に勤める教師や事務員、エリオやルーテシアが集まっていた。
警察官が入口を固めている。
議長席にはキャロが座っている。
『突然ごめんなさい……でもこの学院を巻き込んだ事件を解決するために協力してください』
キャロは簡潔に理由の説明をする。
『今回、爆発事件を企てた犯人がわかりました』
会議室がどよめく。
そしてキャロはゆっくりとある人物を指差した。
『犯人は……あなたです!!ルーテシア・アルピーノ!!』

第四話『からくりを暴け!!キャロ、命懸けの推理!!』
終結!

42: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 21:31:12 Bhvw9AqE
『どうして……こんなことを』

『あなたは間違っている!!』

『僕は……僕はキャロを守る騎士だっ!!』

次回、最終話!
『想いよ届け、小さな騎士』
お楽しみに!!



なんかやっつけ感が……否めない…。
段々路線が外れて行く……………

43:名無しさん@ピンキー
08/09/16 21:42:32 X0g95pcn
ふと思ったが、インセクタやガリュー使えば、アリバイの意味ないね。

44:名無しさん@ピンキー
08/09/16 22:08:39 r3Upu5Yu
>>467
GJ!
色々とぐっときた。
ちょっと泣いてくる。

45:名無しさん@ピンキー
08/09/16 22:19:50 pl+eX1Hb
>>467
重いテーマですね…GJ。
ボツ案でちょっとワロタw

最近このスレでのゲンヤの出番が心なしか多いな。流行中?

46:名無しさん@ピンキー
08/09/16 22:43:05 M6m04XiV
>>467GJ!
私も「ゼストの槍」を読んでチンクに対するゲンヤの思いが気になっていたので読めて良かった
切ない、そしてやり切れなくもあるね

>>474
超展開が進んでさらにカオスに……
GJだけど、ておあー氏の直後だからもう少しレスを挟むなり、時間を置いた方が良かったかもしれない

47: ◆K17zrcUAbw
08/09/16 23:01:31 Bhvw9AqE
>>478
うん、正直早すぎた感があった。
今度からは空気を読むよ。


それと遅ればせながら>>467先輩、GJッス!!

48:名無しさん@ピンキー
08/09/16 23:55:15 0m5ZiZNh
>>474
もう次回で完結か…
なんか寂しい感じがするな…
ルーちゃん犯人か
ガリューやインゼクト使わなかったのも納得。
彼女もエリオを好きな人の一人として、闇討ちみたいな卑怯な手でライバル蹴落とすなら最低限、自分の手を汚して…と考えるはず。
逆に自分の召喚獣に手を汚させて自分は高見の見物は、さすがにやっちゃいけないことだろ。
改めてGJ!!

49:名無しさん@ピンキー
08/09/16 23:59:09 vTwZ1NDz
>>474
GJ!!!
ルーがヤンデレになってエリオを奪還するという話でも俺は満足してしまう
一途な思いもそれはそれでいいもんだ。


50:名無しさん@ピンキー
08/09/17 00:30:05 3/kqlUpF
キャロ「ルーテシアさんは何者かの協力でアリバイを作っているのです」
エリオ「な、何者かって誰なの?」
キャロ「何者かは何者かです!」


こんな推理じゃないよね?

51:名無しさん@ピンキー
08/09/17 01:11:00 1DizAUJe
推理が始まった瞬間にエリオが「この事件を33分持たせる」と言っ・・・・・忘れてくれ。

52:名無しさん@ピンキー
08/09/17 01:31:29 GKwpC7Y+
エリオ主役でノベルゲーを作ろうとした事があるが
Nscrのマニュアルを見た瞬間、挫折しかけた・・・

>>474の最終回後
改心したルー子やキャロたちクラスメイトとともに修学旅行に行くも
空港で火災が発生し、皆と逸れ巻き込まれてしまうエリオ。
一人現場から脱出しようとするなか、燃え盛る火の中、
迷子となった妹を探す一人の姉と出会い共に行動することとなる。
遂には妹と再会するも、襲い掛かる猛火の前に死を覚悟するエリオたちだが・・・なんて、電波が来た

どうやってエリオ達が生き延びたかって、エリオがいないことに気がついたルーとキャロが
慌てて召喚獣を呼んで火災現場ごと吹き飛ばしたんだろ
本編?でスバルとギン姉がいないからつい・・・



53:名無しさん@ピンキー
08/09/17 02:30:54 kcrEiJcj
犯人はクアットロだった!とかか?

54:名無しさん@ピンキー
08/09/17 03:06:18 1DizAUJe
ドゥーエが変装・・・・・だめだ、エリオとの接点が思いつかん。

55:名無しさん@ピンキー
08/09/17 07:16:55 UpePmYtL
あくあそしうあいうc

56:名無しさん@ピンキー
08/09/17 11:52:26 rBB3M+MY
エリオ「僕は変態じゃないよ!仮に変態だとしても変態という名の紳士だよ!」

推理というとこれが最初に出てきて困る。

57: ◆Ev9yni6HFA
08/09/17 12:19:15 lxl2QJR1
新しく出来た二次創作スレで1話から書き直そうと思います。
なので、司書の方には申し訳ありませんが、保管庫にある「尊ぶべき愚者」の削除をお願いします。


58:名無しさん@ピンキー
08/09/17 12:29:10 MEbnP/Jd
>>484
もしそのノベルゲーム作成してくれたら、一万でも買う

このエリキャロルーのラブ米も実際にギャルゲで発売すれは面白そう
バッドエンドはキャロルーともヤンデレ化してアッーッ!

59:名無しさん@ピンキー
08/09/17 13:14:13 1DizAUJe
>>490
エイミィ「おーす。潜った修羅場は数知れず、それでも簡単な選択肢の間違いで即BADENDへまっさかさまなエロオ・揉んでヤルを救済する
      へんてこヒントコーナー、エイミィ道場。私が師範のエイミィ・リミエッタである(え、苗字が違う? いいの、ここでの私は永遠の16歳)。
ヴィヴィオ「その弟子一号、本編はおろか、SSですら接点がないはずなのに、現役の小学生だからという理不尽極まりない理由から無理やりブルマを
       履かされた平凡な小学3年生(時々聖王)、高町ヴィヴィオであります」

バッドエンドといえばね。やっぱり。

60:名無しさん@ピンキー
08/09/17 13:48:42 3eO+114D
リヴォさんとこのエイミー道場思い出したw
あっちじゃリインIIだけど


61:名無しさん@ピンキー
08/09/17 14:11:03 QaXp0r2N
>>491
元ネタのタイガーと違ってエイミィは
「ねえクロノ君、お嫁にもらってくれるー?」
「いいよー、オッケー」
のお姉ちゃん三秒ルートを実現しちゃったなw

62:名無しさん@ピンキー
08/09/17 16:30:47 0eQwSKJa
◆三笠フーズ 汚染米事件 ~食べた人は全員肝臓ガンで死にます

・「アフラトキシン」は地上最強の天然発ガン物質
・発症までに10~20年かかるが、極微量でも摂取すれば、
 肝臓ガンになる可能性は100%
・調理では分解されず食品中に残る
・西日本で肝臓ガン死亡率が高く偏っており、原因不明とされていたが・・・
 (資料)国立がんセンター
 URLリンク(ganjoho.ncc.go.jp)

医師板からのコピペ 

40 :逃亡者:2008/09/13(土) 01:26:17 ID:23fUP1Pf0
 2年前から大阪で勤務しているが、以前の勤務地と比較して大阪は本当に
肝臓癌の患者が多いと感じた。消化器内科からTAE(肝動脈塞栓)の依頼
が次から次へとくる。
 で、ずっと疑問に感じていたことがある。大阪では患者の殆どが男性なの
だ。おまけにウイルスフリーもちらほらいる。それでHCV・HBV以外にも肝臓
癌の原因はきっとあるに違いないと、大阪に来てからずっと思っていた。
 今回この事件を知って二度驚いた。ひとつは不謹慎だけど、「あー、やっ
ぱり」っていう驚き。実際には因果関係を証明するのは無理でしょう。でも
治療している私の実感としてはピッタリだったてことなんですよね。そうい
う驚き。
 もうひとつは、自分も肝臓癌になる可能性があるっていう驚き。というよ
り、恐怖だろうか。肝臓癌の治療すればするほど思うのだが、本当に治らな
い。今では絶対に治らないという確信さえ持っている。最期が悲惨なだけに
考えてもみなかったことだ。
 肝臓癌になるかどうかは別にしても、今はこんな情けない国に生まれてき
たことが悔まれて仕方がない。

三笠フーズ(大阪)、浅井(愛知)→ノノガキ(三重)、太田産業(愛知)
島田化学工業(新潟★) ←new!!\(^o^)/

63:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:15:31 m4ccMHXo
>>494
どうでもいいけど食べた人の中には交通事故で死ぬ人も結構いると思うんだ

64:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:22:43 38G8jHPi
>>489
ちょ! マジすか!?

65:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:43:40 QaXp0r2N
>>495
つーか100%ってのはアフラトキシンを大量に摂取させられたラットの死亡率だよ
微量摂取した人間の発癌率データなんてどこにもない
まあそれでも最悪レベルの発癌性なのは確かなんで責任者は全員打ち首獄門にしたいがな

66:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:49:09 JfLNwUxD
だがしかしこのスレで話す事じゃないぜ

召喚少女リリカルキャロを読んだ瞬間から俺の中に『私立ナンバーズ学園』という
言葉が生まれて頭から離れないんだがどうしたものか


67:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:57:14 0P+hVUmY
機動六課が汚染米によって機能停止
さぁ今こそ皆を救う時立ち上がれ魔法女医シャマルさん

こんな電波届きました

68:名無しさん@ピンキー
08/09/17 17:59:29 yhdLossj
ヴィータ「おかわり」

69:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:03:23 m4ccMHXo
>>497
だって
食べた人は全員肝臓ガンで死にます
って書いてあるから

70:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:06:32 E08U0Osm
いちいちスレに関係ないコピペに反応すんなよ……

71:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:16:26 JG/Pe5A0
↓からは年増キャラの良さを語るよ♪

72:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:23:20 38G8jHPi
レティ提督エロいよ~、人妻子持ちメガネ熟女がいやらしくない訳がない!

73:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:23:27 GA1fkRIy
なのはさんってさ、見れば見るほど美しく見えるんだよなぁ……心からそう思うよ

74:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:25:05 JfLNwUxD
>>505
7秒差で命拾いしたな

75:名無しさん@ピンキー
08/09/17 18:26:10 QaXp0r2N
>>504
充分若作りだけど
それでも熟女って感じはするからな
親友と違ってw

76: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:31:12 SSgCc8A0
遊戯王を見終わったんで、『召喚少女リリカルキャロ』最終話『想いよ届け、小さな騎士』書き終えました。
取り敢えず事件の推理とエピローグになります。


最初にオイラが言います。
『 全 て 計 画 通 り 』

77: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:32:31 SSgCc8A0
『犯人が……私…?』
犯人だというキャロの主張に会議室にいた人全ての目線がルーテシアに向く。
あまりに突然の出来事にルーテシアも驚きを隠せない。
『どうして……私が…?』
『あなたはエリオ君の許嫁…エリオ君を愛していた……そして、私がエリオ君と仲がよさそうなのが許せなかった……』
そう言ってキャロが鍵の束を取り出した。
それは職員室に置いてある各教室の鍵であった。
キャロはそれを見せながらさらに話を続ける。
『……これは最近知った事ですが…ルーちゃんは私と同じで召喚のスキルを持っている……召喚した虫に鍵を盗ませ、薬品の入れ替えをさせれば彼女が犯行を行う事は可能です!!』
その一言に一同がざわめく。
ルーテシアは首を振って否定する。
『私じゃない……やってない…』
『ルー……酷いよ…自分の為にキャロや僕を…』
『なんて娘だ……』
『怖い子だ…』
しかしエリオや他の先生が次々とルーテシアを非難する。
『嫉妬したからって殺害まで考えるなんて……』
『挙げ句キャロを呼び出してまで殺そうとするなんて……』
『早く捕まえないか!!』
次々とルーテシアに浴びせられる罵声。
それはどんどん大きくなっていく。
しかしルーテシアの一言で会議室は静まり返った。
『……どうして知ってるの?』
一同がルーテシアを見つめる。
表情を変えずにただ一点を見つめるルーテシア。
そしてキャロは口を開いた。
『どうして……こんなことを…信じたくなかったのに………』
キャロは涙を流している。
そして顔を上げ、ルーテシアと同じ場所を見る。
そこには、一人の女性が立っていた。
『どうして私が呼び出された事をあなたが知っているんですか……』
赤き瞳、金色の髪。
『答えてくださいっ、フェイト先生!!』
キャロの担任、フェイト・T・ハラウオン。
口に出た言葉、キャロが呼び出された事実。
それはキャロがクロノに頼んだ事だった。
『私が突き落とされたのを知っているのはここにいる私達と犯人だけです……ですからこの事を誰にも言わないでください………犯人は絶対に口を滑らせます』
キャロはフェイトにもう一度聞く。
『どうして…あなたが…』
『み、見掛けたのよ……キャロが街でバスに乗るのを!』


78: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:34:03 SSgCc8A0
フェイトから弁明の言葉が出る。
しかしキャロはさらにフェイトを問詰める。
『私だけを見掛けたんですか?』
『え…そ、それはそうよ!!だって呼び出されたのはキャロだけ…』
『残念だが、フェイト先生………バスには私も乗った』
さらに弁明するフェイトの言葉をクロノが遮る。
そう、クロノはキャロの後をつけていた為気付かれないようにあのバスに一緒に乗り込んだのだ。
もしフェイトがキャロを見掛けていたのなら後をつけていたクロノも目撃しているはず。
しかしフェイトはキャロしか見ていないと言った。
フェイトの言葉は嘘だった。
フェイトは直立不動のまま震えている。
『思えば私の勘違いからこの事件は誰にも不可能なものと思い込んでいました…けど、ある部分の勘違いを正すと………フェイト先生にしかこの犯行は不可能なんです』
そう言ってキャロは足下から箱を取り出す。
中から体操服の袋、教科書とノート、学院の鍵(ゼスト所有)、すり替えられた薬品、そして三通の手紙を取り出す。
キャロはそれを順番に見せる。
『まずはこれです』
そう言って体操服の袋を持ち上げる。
『事の発端はこの体操服が盗まれた事から始まりました。これは二時限目前に発覚……次に教科書とノートが破られていた事件……これは二時限目の間に起こった…』
そう言って教科書とノートを持ち上げる。
ここまでは普通の嫌がらせに過ぎない。
しかし事件はここからエスカレートしていく。
次にキャロは一通目の手紙を取り出す。
『そして、その日の放課後にエリオ君の名で私は体育倉庫へ呼ばれて閉じ込められました……これが一日目の出来事です』
ここでキャロは一息置いた。
『犯人はこれで私が塞ぎ込んでくれればいいと思っていました……けれど、私はエリオ君のおかげで立ち直った。だから犯人はその日の内に次の犯行を仕掛けた』
そこでキャロはスカリエッティを見る。
スカリエッティはその日の事を説明してみせる。
『私は翌日に行う予定の実験の準備は放課後すぐにすませる事にしている……私の準備した薬品に細工するなら翌日までに充分な時間がある』
そして鍵と薬品の瓶を持ち上げた。
キャロは再びフェイトに向き直る。


79: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:35:32 SSgCc8A0
しかしフェイトは反論する。
『けどそれはさっきキャロが言った方法でルーテシアにだって可能なはず!!』
『いえ、無理です……この犯行はあなたにしか出来なかった』
キャロはスカリエッティから鍵と薬品の瓶を受けとるとそれをフェイトにみせた。
『爆発事件……その犯人を示すのはこれとは違う三つ目の証拠』
『三つ目の証拠!?』
そう言ってキャロは再び箱に手を入れる。
取り出したのは数十枚の紙の束。
それを見たクロノが呟いた。
『自由選択科目の希望書か……』
『そうです……ルーちゃんがこれを知る事は出来ない…私が科学を受ける事を知っていたフェイト先生にしか犯行は不可能なんです』
キャロの言葉にフェイトの表情が曇っていく。
そして話は二日目から三日目の事件に移る。
『あの爆発事件で一つだけ誤算が起きたんです…それはエリオ君が私とルーちゃんをかばって怪我をした事……これにあなたは激昂した。けど、その日はシャマル先生が私の側にいたから犯行を諦めた……』
そしてキャロはクロノを見た。
クロノは申し訳なさそうに話を切り出す。
『しかし……私がフェイトにキャロの帰宅警護を依頼した事で事態は変わった』
キャロはそこで三枚目の手紙を取り出した。
『それによってフェイト先生は私が部屋に帰る時間を把握していた……だから私を呼び出す為の計画を練った』
事の推移はこうだ。
まず件の手紙を用意し、紙飛行機をつくる。
それを持ってフェイトはキャロの部屋に向かった。
管理人のレジアスに事情を説明し、着替えをとる名目でキャロの部屋に侵入。
あらかじめ窓をあけ、隙間に紙飛行機を挟んだ後何食わぬ顔で着替えを持ってキャロを迎えに行った。
そして約束の時間に黒いローブを着てキャロを殺害しようとした。
『これもあなたにしか出来ない犯行です……』
『……甘いわ』
キャロに追い詰められたかのように見えたフェイトだったが、逆にキャロに問い掛ける。
『キャロはこの事件が私一人によるものだと言ってるの?』
『はい』
『なら、最初の体操服はどう説明するの?あなたの鞄に入っていた体操服をどうやって盗んだの?私は授業をしていたのよ?』


80: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:37:41 SSgCc8A0
あの日体操服は朝からキャロの机にかけられた鞄の中、誰も触っていない。
なのになぜ、体操服は消えたのか。
フェイトはその疑問をキャロにぶつけた。
『そう、あの日誰も体操服を盗む事は出来なかった』
『なら、私にも…』
『あの日、私は体操服を忘れていたんです』
フェイトの肩がはねる。
キャロは体操服の袋を持ち上げる。
『私、めったに忘れ物はしないんです。そして、それを知っていたクラスメイトの言葉で私は体操服を《盗まれた》と思い込んでいました…けど、本当は体操服は忘れていたんです。そしてフェイト先生はある方法で体操服を手に入れた…』
その時、一匹の竜が会議室に舞い込んだ。
キャロの召喚竜フリードリヒだ。
キャロはフリードリヒを撫でながら話を続ける。
『フリードは私が忘れ物をすると必ずそれを届けてくれる癖があるんです』
そう、あの日もフリードリヒは体操服を咥えて学院を訪れていた。
そしてそれをいつものように『担任』のフェイトに渡して帰って行ったのだ。
『こうしてあなたは体操服を手に入れた…これで全ての犯行はあなたにしか出来ない事になる……』
全ての推理を聞かされ、一同の目はフェイトに向けられる。
しかしフェイトそれでもなお表情を崩さない。
まだ、完全に追い詰めてられていなかった。
『確かに……それなら私にしか出来ない。けど、それは机上の空論…確固たる証拠がないのに私を犯人と呼ぶ事が出来るの?キャロ』
未だに出てこない証拠にフェイトはキャロを問詰める。
キャロにチェックをかけた、はずだった。
しかしキャロは再び箱に手を入れ、透明な袋を取り出した。
『これが証拠です』
その中に入っていたのは金色の長い髪が数本。
まさしくフェイトのものであった。
『フリードのもう一つの癖……他人にすり寄ること………あなたが体操服を受け取った時にあなたの髪が付着していたのをさっき見つけたんです……盲点でした』
『ちなみに部屋からフェイト先生の髪と思わしきものも見つかったようだ』
『………そう、この竜が』
チェックメイト、フェイトは証拠まで押しつけられてフッと笑う。
『どうして……あなたが』
『プロジェクトFって知ってる?』
フェイトは唐突に切り出す。
そしてそれにエリオが反応した。


81: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:39:02 SSgCc8A0
『私はね……昔モンディアルグループによって生み出されたプロジェクトFの人造生命体…』
『え!?』
突如として出て来るモンディアルグループの名。
それに一同は驚く。
そう、フェイトはモンディアルグループの人造生命体を作るためのプロジェクトで生み出された人造生命体であった。
その後フェイト自身は養子に出され、毎日を過ごしていた。
とてつもない枷を背負いながら。
『私は優しくされたわ…みんな愛してくれた。でもそれは嘘、仮初の愛』
フェイトは自分が人造生命体である事に負い目を感じていた。
そしてそれは次第に人間に対する恨みに変わっていった。
『そんな時に…エリオの存在を知った。エリオも私と同じ…作り物』
『やめてくださいっ!!』
エリオが叫んだ。
しかし、フェイトはお構いなしに続ける。
『私は生まれながらにして誰にも愛されてはいなかった……でもエリオなら…同じプロジェクトFの人造生命体であるエリオなら…私を愛してくれるはず………だからあなたが疎ましかった』
そう言ってキャロを睨み付ける。
キャロは微動だにせずフェイトの目を見つめる。
『あなただけじゃない……ルーテシア、あなたもいずれ始末する予定だったのよ……』
そう言ってフェイトは懐から金色の三角形の何かを取り出した。
『予定は狂ったけど……あなた達を殺してエリオを手に入れる事に変わりはないわ……バルディッシュ』
瞬間、フェイトの手には黒い杖のような物が握られていた。
しかしすぐに剣のような形に変形し、金色の刃を展開する。
フェイトはキャロに向き直る。
『あなたがいたから私の計画は失敗した……まずはキャロ…あなたから』
そしてフェイトは跳んだ。
キャロに向かって一直線に飛び込む。
しかし、刃はキャロに届く事は無かった。
『ストラーダ!!』
自身の槍型デバイス、ストラーダの加速で間に割って入るエリオ。
フェイトのバルディッシュはエリオのストラーダとの鍔競り合いになる。
『どうして……エリオ…私はあなたの』
『あなたは間違っている!!こんなことをしても僕はあなたのモノにはならないっ!!』
その一言にフェイトは僅かに動揺した。
その隙を見逃さずエリオはストラーダを打ち込む。
『かっ……!!』


82: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:40:37 SSgCc8A0
脇腹に強烈な一撃を受けたフェイトが吹き飛ばされる。
この騒動で会議室にいた一同が次々に逃げ出していく。
『クロノ教頭、ルーを!』
『わかっている!!』
クロノが駆け出し、ルーテシアを保護する。
しかし、フェイトはすぐに体勢を立て直しルーテシアに狙いを定める。
『逃がさない!!プラズマランサー!!』
複数の魔力弾を形成し射出。
高速で撃ち出されたプラズマランサーにクロノは反応出来なかった。
しかし、プラズマランサーは届かない。
『クロノ、早く!!』
『ユーノか、すまない!!』
ユーノが咄嗟に結界を張りユーノとルーテシアを守る。
クロノはルーテシアを抱えて会議室の外へ駆けて行く。
それを見つめながらフェイトは呟いた。
『どうして……どうしてみんな邪魔するの?』
ゆっくりとエリオに歩み寄るフェイト。
エリオはキャロをかばいながらストラーダを構える。
フェイトの目には涙が浮かぶ。
『私は愛されたいだけなのに……同じ人造生命体のエリオなら私の気持ち、わかるよね…?』
『わかりません…』
『…っ!!』
エリオはフェイトを睨み付ける。
『例え愛されていなくても僕はあなたのように他人を恨んだりはしない!!この学院のみんなが…僕を僕として認めてくれているからっ!!』
エリオが飛び掛かる。
バルディッシュで受けるがエリオの力は先程の比ではない。
『あなたは愛されていないなんて言ってるけど……違う!!みんなあなたを慕っている!!人造生命体のフェイト・T・ハラウオンではない、この学院のフェイト先生を!!』
『けどっ、私達は人造生命体である事にかわりない!!』
激しい鍔競り合いに部屋中が軋む。
キャロは事の成り行きを見守るしか無かった。
『なんで人造生命体である事に拘るんですか!?それでもあなたはあなただ!!』
『うるさいっ!!』
『うわっ!!』
フェイトがエリオを弾き跳ばす。
フェイトはそのまま一直線にキャロに向かう。
『キャロ、あなたがいなければエリオは!!』
『先生!!』
『やめろぉぉぉぉぉぉぉっ!!!』
そして、刃は止まった。
ストラーダの加速で間に割って入ったエリオの腹を貫いて。
床が赤く染まって行く。


83: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:41:51 SSgCc8A0
『く……うぅ』
『エリオ君!!』
『どうして…どうして』
形成された魔力刃が消え、フェイトはバルディッシュを離す。
バルディッシュが血溜まりの床に落ちる。
エリオは膝をついたがフェイトを見上げる。
『僕は…確かにプロジェクトFによって作られた人造生命体…親の言う事を聞いて生きていくだけの存在だった……でも、違う…』
エリオは薄れ行く意識の中言い放った。
『キャロに出会って…僕は変わった……僕は初めて親に逆らった……許嫁であるルーよりキャロの事を好きになっていた…』
どんどん溢れ出る血が床を染め上げる。
しかし、エリオは言葉を止めない。
『僕は……僕だから…だから決めた……僕は…僕はキャロを守る騎士だ!!……ごほっ、げほっ』
口から血を吐くエリオ。
しかしフェイトもキャロもルーテシアも、誰もが動けなかった。
遮ってはいけない。
この言葉だけは遮ってはいけない。
エリオは倒れながらフェイトに言い放った。
『だから…あなたは……あなただ……みんなに慕われる…この学院の………フェイト先生…だか…ら』
『エリオ君ーッ!!!』
『シャマル先生!!』
『はいっ!!』
すぐさまシャマルが応急治療に入る。
出血量が多く命も危うい。
放心状態のフェイトは取り押さえられ、キャロも保護された。
応急治療を終えたあとすぐさまユーノが転移魔法で病院へとエリオを連れて行った。
ショックを受けて放心状態のキャロにルーテシアが声を掛ける。
『行こう』
『え……?』
『エリオは死なない。それにキャロがいないと悲しんじゃう』
『ルーちゃん……』
恐らくルーテシアも相当なショックを受けているはず。
しかしそれでもルーテシアは気丈に振る舞う。
キャロは涙を拭って立ち上がる。
そしてルーテシアと二人で病院へと向かう。

3時間ほどたっただろうか。
手術室から担当の医師が出てきてエリオの両親とキャロ、ルーテシアに結果を告げる。
『取り敢えず一命は取り留めました。しかし出血量が多かった事もあり今日が峠でしょう』
『エリオ君……』
病室に運ばれたエリオを見てキャロは祈った。
初めて会ったあの日からずっとエリオの事を想ってきた。


84: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:43:43 SSgCc8A0
朝早くから自主訓練をするエリオが眩しかった。
最初の事件の時に手を取って真剣なまなざしを向けてくれた。
爆発事件の時、自分の事も厭わずにかばってくれた。
そして、向けられた刃。
それを身を挺してかばってくれた。
しかし自分がエリオにしてあげられるのは祈る事だけ。
ただただ、エリオの目覚めを祈る事だけ。
そして、祈りは奇跡を起こす。
いつの間にか朝になっていたようだ。
カーテンの隙間から朝日が差し込む。
『ん……』
眠ってしまったキャロは朝日に照らされ目を覚ます。
はっと我に返りエリオを見る。
目は閉じている。
『エリオ君……エリオ君………』
キャロはベッドに顔を埋める。
まだ目を覚まさないエリオ。
もしかするとこのまま死んでしまうかもしれない。
キャロは泣いた。
『嫌だよ……エリオ君…』
朝日に照らされたエリオの顔が輝く。
そして、目を開けた。
『キャ……ロ………?』
『エリオ君………エリオ君!?』
『僕は……』
キャロはすぐさま医師を呼び付けた。
駆け付けた医師がエリオの容態を確認する。
『意識はしっかりしているね……回復魔法を併用した治療にシフトすれば一週間で退院出来ますよ』
『よかった……』
エリオの両親やルーテシアも涙を流して喜ぶ。
エリオはキャロに礼を言った。
『ありがとうキャロ……キャロの声が聞こえたんだ…』
『エリオ君……』
キャロの祈りはエリオに届いていた。
竜の巫女の力か、はたまた本当の奇跡なのか。
エリオは沈み行く意識の中でキャロの声を聞いていた。
そして、何者かに引き上げられるように意識を取り戻した。
『父さん……母さん…ルー……ごめんなさい…僕は』
『いいんだ……』
『それがエリオの選んだ道なのよ……』
全ての気持ちを打ち明けたエリオに両親は笑顔で答えた。
しかしルーテシアは押し黙っている。
キャロは申し訳なさそうに顔を伏せる。
元々ルーテシアはエリオの許嫁なのだ。
それを後からキャロに奪われたとなれば当然怒っているだろう。
しかしルーテシアの反応は違った。
『やっと正直になったね……』
『え?』
『私、本当は諦めてた』
諦めてた。
まさかの台詞に一同が驚愕する。


85: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:45:16 SSgCc8A0
『だって…私といるときのエリオは楽しそうじゃなかった。でもキャロと出会ってからエリオは変わった』
許嫁として幼い頃からエリオを知っているルーテシアはエリオの僅かな変化に気付いていた。
そう、エリオは本当の意味での恋をしたのだ。
親同士で取り決められたモノではなく、自分の意思で。
それに気付いてルーテシアは少しずつ身を引いていった。
ルーテシアもエリオの事が好きである。
しかし、エリオはキャロを選んだ。
それをルーテシアは静かに受け入れたのだ。
『だからエリオの本当のお姫様はキャロ……あなたよ』
『ルーちゃん……』
『私はあなたを恨んだりしない。むしろ感謝してる。エリオが人間らしくなったのはキャロのおかげ……だからエリオを愛してあげて』
『うん!!』
この事件をきっかけに二人は学院全体の公認カップルとなった。
毎朝、トレーニングするエリオとそれをサポートするキャロ。
ルーテシアに料理を教えてもらい、腕も上達した。
違うクラスだが勉強は互いにしっかりと、しかし時には手を取り合い成績はトップクラス。
お昼はルーテシアを交えて三人で仲良く。
授業が終わればキャロはアルバイト、エリオは再びトレーニング。
そしてキャロのアルバイトが終わる頃にエリオが来店、気を利かせた店主が二人だけの貸し切りにするなどもあり雰囲気はラブラブ。
そしてまた一日が終わる。
そんな学院ライフが数年間続いた。
そして、エリオとキャロ…学院最後の日。
互いに18歳を過ぎて卒業式を終えた後だった。
二人はいつもの裏庭で最後の談笑をしている。
『でもよかった…二人とも管理局に入局が決まって』
『うん……ルーちゃんも会社を継ぐって』
『僕はまだ父さんに会社を任せて管理局で修行するからね……』
二人は管理局への就職が決まっていた。
配属はまだわからないが、二人一緒に過ごす事に変わりはない。
そしてエリオはポケットから小さな箱を取り出した。
『それでね、キャロ……これ』
『……指輪?』
『あれからかなりたって…それで僕は幸せになれた……だから今度は僕がキャロを幸せにする番だ…』
『エリオ君……』
『この先何があるかはわからない……けど、僕はずっとキャロの側にいたい……いいかな?』
『………うんっ!!』

最終話、『想いよ届け、小さな騎士』
終結!

86: ◆K17zrcUAbw
08/09/17 18:46:38 SSgCc8A0
取り敢えずこれで『召喚少女リリカルキャロ』は終了です。
かなりやっつけなストーリーでしたが最後まで見ていただき感謝です。
足りない話を補完した後日談なんかはまた機会があれば書きたいと思います。
ちなみにオイラバッドエンドなんて書けないよ。
多分皆さんの予想の斜め上を言ってるので、
『 計 画 通 り 』

ちなみにガリューなんかを使えば犯行はルーテシアにも可能ですが、最初の体操服と教科書の時点ではルーテシアはキャロの存在を知らなかった、と言っておきます。
うん、最初はルーテシアが犯人の予定でしたが捻りを加えたらフェイトそんになりますた。
一応フェイトそんにも救いを予定してますが……書けるかどうか。

またいい電波を拾ったらその時はまた見てやってください。
それではありがとうございました。
(´・ω・)なお、この後作者は自爆する。

87:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:16:15 GKwpC7Y+
投下乙!
きっとガリューさんはルーの執事なんだろうな・・・

88:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:22:16 JDhZXYkD
>>500 そんな! 声まで変わって!

89:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:38:46 9umsqQnQ
>>520
姿もどこかのサッカー選手に変わるってか?w

90:名無しさん@ピンキー
08/09/17 20:40:52 0P+hVUmY
>>520-521
Jリーグカレーだっけ?懐かしすぎるwww

91:名無しさん@ピンキー
08/09/17 21:00:31 MEbnP/Jd
>>518
GJ!
おめでとうキャロ!
キャロがエリオとくっついたって、すごい久しぶりな気がする。
個人的にはエリオがキャロルーと公認で付きあうハーレムエンドでも良かったと思
う~ん、後日談も見てみたいもんです。


92:名無しさん@ピンキー
08/09/17 21:29:33 Ykl8DTNS
>>518
確かに予想を裏切る展開でした。
でもこれはこれで予想よりもいいかも。
キャロよりもヤンデレルーに萌えてしまった俺っていったい…
後日談も見てみたいが、あえてここはもう一つのルーエンディングの方を希望したいです!
浮気したら、即ドスッ になってしまいますが。



93:名無しさん@ピンキー
08/09/17 21:43:06 JG/Pe5A0
いい話やった…GJ!
なんとなくジャンプの打ち切り漫画的な展開の様に思えたけど。
もうタイトルが「名探偵キャロ」でもいい気がしてきたw

>>405
あんたすげーな!!! 俺すっかり騙されてたぜ!!!

94:名無しさん@ピンキー
08/09/17 23:00:38 nvW9gFRx
>>518
地味に犯人予測できてた俺は勝ち組。
ともかくGJ! エリキャロハッピーEND久々に見たぜ!

さぁ、次回作の執筆に取りかかるんだ。

95:名無しさん@ピンキー
08/09/17 23:23:06 yhdLossj
([` | ´] > GJな>>518のリンカーコアをヘルアンドヘヴンしにきました

96:名無しさん@ピンキー
08/09/18 00:32:47 pM6PpxEY
「お別れだ、チンク」
「ま、待ってくれゼスト。いったいどうしたと言うんだ」
「何も聞かず、なかったことにしてほしいと言っている。わがままなことだとはわかっている。しかし……、お前の身体は……」
「そうだな。私はこの身体だ。すまない。お前には、新しい女ができたのだな」
「すまん」
「しかたない。私はこの身体なんだから。相手はさぞ魅力的なのだろうな……ウーノなのか?」
「違う」
「では、トーレか」
「違う」
「まさか…………クアットロ!? あれは駄目だ、財産を奪われて毒殺されるぞ」
「……お前はクアットロをなんだと思っているんだ、どちらにしろ違う」
「それじゃあ、いったい誰なんだっ! 他のナンバーズはまだ稼働していない。ドゥーエはここにはいない。はっ、まさか…………」
「ああ、その通りだ」
「ドクターとそういう関係だったのか!!!」
「違うわぁー!!!!」
「そ、そうか。邪推して済まなかった。だがいったい誰なんだ」
「ルー……げふんげふん」
「……え?」
「気にするな」
「……一つ聞かせてくれ。私の身体が幼いのが問題ではなくて、もしかして、成長しすぎているのか?」
「ルーたんはいい…………」
「遠い目をするなーーーーーーーーーーっ!!」


97:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/09/18 00:34:14 pM6PpxEY

「別れた理由」

なんとなく突然思いついた。反省はしていない。
(つか、これはSSになるのか?w)

98:名無しさん@ピンキー
08/09/18 00:44:45 UznrDp2X
>>518
GJ!!
犯人予測できた人ってすげーな。まず無理だろ…
自爆しないで後日談かルーエンドかフェイトそんエンドかハーレムエンドをお願いしまつ。
エリキャロのいちゃいちゃ分をもっと補充したいし、ルーやフェイトそんに救いも欲しい。。
作者様の元気が続けば是非!

99:名無しさん@ピンキー
08/09/18 01:04:07 urZ99/ED
>>528
これは、数年後にヴィヴィオがピンチなのでは(見た目だけなら最年少。年齢だけならナンバーズ後発組)。
とりあえずゼストよ、ちょっと頭冷やそうか。

100:名無しさん@ピンキー
08/09/18 01:08:32 5JnBNB7h
お馬鹿ゼストは無かったな

101:名無しさん@ピンキー
08/09/18 01:16:28 OQ56DBYk
ルー共々壊れてるのが1本だけあったような

102:名無しさん@ピンキー
08/09/18 02:25:45 wCijM5cV
>>528
そういえば、シグナムが相手の時と比べて、ヴィータが相手のときは随分気合いが入ってた気がw

103:名無しさん@ピンキー
08/09/18 02:32:47 4EH3dR0c
ゼスト=ハードロリータ説浮上www

まあ、そもそもルーテシアやアギトを連れまわしてんだから当たり前か。

104:名無しさん@ピンキー
08/09/18 02:33:57 CiS082yA
チソク相手に負けたのもまさか…

105:名無しさん@ピンキー
08/09/18 03:26:37 X03e+XCJ
レジアスと親友だったのも幼オーリス狙いだったからとかw

106:名無しさん@ピンキー
08/09/18 05:10:31 urZ99/ED
幼女だった頃のスバルとギンガも狙われていたのかw

107:名無しさん@ピンキー
08/09/18 06:11:42 yOi0enuS
ああ…ゼストが壊れていく…

108:名無しさん@ピンキー
08/09/18 06:19:30 5fy5UADz
うん、この流れ嫌いじゃないぞw

109:名無しさん@ピンキー
08/09/18 08:26:05 wjv1EhF2
>>528
無粋なツッコミをいれるなら時系列的におかしいが、まあいいか。

110:名無しさん@ピンキー
08/09/18 12:34:26 CwQladnl
>>518
これは予想外すぎるというかびっくりでした。
エリオがギャルゲの主人公っぽく、かっこ良さがあり良かったです。そしてキャロの珍しい活躍。
最期に勝つのはやはり純粋な愛ですね。
GJ!

111:名無しさん@ピンキー
08/09/18 12:42:41 zJPyX12r
今更だが>>489ってホントに本人か?
◆Ev9yni6HFA氏はトリ抜かれたって書き込み別スレで見たが……
保管庫はしばらく削除しない方がいいかもね

112:名無しさん@ピンキー
08/09/18 12:52:20 SbxGvvsG
だから皆、静観してるんだろうさ。
昔、640氏が投下直後だったか、トリップを抜かれてしまったときは、
ID変わらないうちに、トリップ変更宣言だしたから事なきをえたが。
この場合、SS投下がないとやはり本物かどうかこっちも判断できないもの

113: ◆K17zrcUAbw
08/09/18 20:05:50 DdcbNwuc
>>535のおかげで後日談その1『ルーテシアの心』完成。


かなりのキャラ崩壊に注意

114: ◆K17zrcUAbw
08/09/18 20:07:20 DdcbNwuc
ミッドチルダ高等魔術学院での事件から数ヶ月。
『はぁ……』
ルーテシアは大きな溜め息をついた。
エリオとキャロが付き合いだしてからというもの、交流が無いわけではないが二人との距離が少しだけ離れていったのを感じずにはいられない。
あんなことを言った手前、今さら、
『エリオは私のもの……だからあなたを殺すわ、キャロ』
なんてセリフなんて吐けるわけが無い。
確かにルーテシアのイメージにはピッタリだがそんなことを言う為に友情を捨てるなんて出来ない。
それこそ『ないすぼーと』になってしまう。
煎餅をかじりながら再び溜め息を吐く。
『それでも元許嫁の私の前で遠慮なくラブラブするのはやめて欲しいわ』
『取り敢えず詰め所に来て勝手に煎餅かじって言うセリフではないな』
『いたんだ』
『お前がいる方が問題だ』
ここはミッドチルダ高等魔術学院の守衛であるゼストが住んでいる詰め所である。
壁には槍やらロープやらの対犯罪者用の装備がぶら下がっている。
ゼストはそう言いつつルーテシアに茶を差し出す。
『とか言いながらお茶をだしてくれるあなたが好き』
『からかうな』
炬燵に足を突っ込んで煎餅を取る。
この広い学院にいる守衛は4人。
それぞれが東西南北に一棟ずつ設置された詰め所に住んでいる。
南側に位置するゼストの詰め所にここ最近ルーテシアは入り浸っていた。
煎餅をパリパリとかじりつつルーテシアは新聞を見る。
『どこぞの中年かお前は』
『いいの、学校じゃミステリアスなお嬢様だから』
それにしてもこのルーテシア、おっさんである。
ゼストは時計を見て立ち上がった。
『そろそろか』
『何が?』
コンコン、とドアがノックされる。
ゼストはドアを開けてある人物を迎え入れる。
銀色の髪をなびかせ、右目に包帯を巻いた少女がゼストに抱き付く。
『待て、チンク…客がいる』
『……え?』
『………こんにちは』
チンクと呼ばれた少女はルーテシアを見てしばらく固まる。
そしてゼストを睨んだ。
『誰?』
『…………はぁ』
二人の少女に板挟みにされ、ゼストは頭を抱える。
炬燵の正面にゼスト、両サイドに二人が座る形になった。
『取り敢えず炬燵の中で暴れるのはやめろ』
『『ごめんなさい』』


115: ◆K17zrcUAbw
08/09/18 20:08:08 DdcbNwuc
しばらく沈黙が続いたが、唐突にチンクが切り出した。
『お前は誰だ』
『私はルーテシア・アルピーノ……アルピーノカンパニーの 社 長 令 嬢 ……あなたは?』
『私はチンク……ここの生徒で 押 し か け 妻 をやっている』
『…負けたわ』
『何に負けたんだ何に』
どうやらこのチンクという少女、月に数回ゼストの詰め所にやって来ては妻のように炊事洗濯掃除をしているようだ。
その腕はルーテシアに勝るとも劣らない。
しかし悲しいかなこのゼスト、家事が完璧である。
おかげでチンクのすることは余り無い。
『押しかけ妻と言うよりは遊びに来るのに近いな』
『うっ、うるさいっ!!……それよりお前はなんでここにいる?』
チンクの問いにルーテシアは少し考え込む。
『………今日は激しかった』
『ゼストォ~~!!』
『何もしていない!!』
ルーテシアの一言(もちろん嘘)にチンクはゼストに泣き付く。
ゼストは慌てて釈明、ルーテシアは冷ややかな目で二人を見つめる。
『こんなおっさんのどこがいいの?』
ルーテシアはさらに刺のある一言を言い放つ。
『おっさんとはなんだ!!渋くて素敵ではないか!!ま……まだ、キスとかはした事無いけど……いつでもしてくれていいのだが』
どさくさに紛れて爆弾発言をするチンク。
ルーテシアは冷ややか目をゼストに向ける。
ゼストは溜め息を吐く。
『なにを言っているんだ……』
するとチンクはゼストにつかみ掛かる。
『わ、私は本気なんだぞ!!いつ求められてもいいように財布に避妊具だって…』
『それは普通男の方が用意するものじゃ…』
『では、ゼストの財布に…』
『入れるなっ!!』
もはや話の論点がわからなくなって来たのでルーテシアは退散する事にした。
このままでは済し崩しにR指定になってしまう。
そんな場面に居会わせるのは気まずい。
パタンと扉を閉じる。
すると二人の声が聞こえて来た。
『ゼスト………』
『取り返しが付かなくなっても知らんぞ』
『お前になら…私は……あっ』
取り敢えずその場を離れる事にした。
特にする事も無いルーテシアは校舎に入っていった。
廊下を歩いていると、突然叫び声が聞こえた。
『違うって言ってるだろ!!』


116: ◆K17zrcUAbw
08/09/18 20:09:46 DdcbNwuc
この声、ユーノ先生だろう。
誰かと言い争いをしているようだ。
声の聞こえた教室をコッソリとのぞいてみる。
そこにはユーノにつかみ掛かるなのはの姿があった。
『ユーノ君の嘘つきっ!!私じゃなくてアルフ先生を選ぶなんて……』
『だからそれは彼女が…』
なにやら浮気についての痴話げんかのようだ。
ユーノは必死に弁明しようとしているが、興奮したなのはは聞く耳持たず。
レイジングハートまで持ち出す始末だ。
『お願いだから話を聞いて!!』
『ユーノ君のばかっ!!あんなにデレデレして……どうせ私なんかより…』
『なのは!』
するとユーノはなのはの腕を掴む。
『離して!!』
『どうして君はいつも僕の話を聞いてくれないんだ!?』
真剣なまなざしで見つめられ涙を流すなのは。
それをユーノはじっと見つめる。
『昨日はアルフ先生に飲みに誘われたんだ』
『やっぱり……私なんかより……』
意地を張るなのはの目の前に小さな箱を出してみせるユーノ。
その中には小さな指輪が入っていた。
ユーノはそれをなのはの左手の薬指に付けてやる。
『これ……』
『もちろん断ったさ……これを買いに行きたかったからね…』
それは結婚指輪。
なのははレイジングハートを落とす。
カラン、と渇いた音が教室に響いた。
『もし僕のことが嫌いなら、今すぐ指輪を捨ててくれても構わない……』
『ユーノ君……ずるいよ…』
『なのは……』
(見せつけてくれるわ……)
ルーテシアはその場を後にする。
見つかると頭を冷やされてしまいそうだからだ。
そして、二人の声が漏れて来た。
『だめ…ユーノ君……ここじゃ』
『いや、僕がなのはを愛している事をわからせないと』
『あ……見つかっちゃうよ……』
(もう見つかってる……)
そのまま屋上へと脱出する。
冬空に冷めた風が舞う。
その冷たさがルーテシアの心に染みた。
『彼氏……欲しいな…』
たった一つの切実な願いだった。
日の暮れた空がルーテシアの心を写しているようだった。
しかし寒くなって来たので帰る事にした。
身も心も冷えきったルーテシアに春は来るのか。
それはルーテシアしか知らない。

117: ◆K17zrcUAbw
08/09/18 20:12:41 DdcbNwuc
ご め ん な さ い
取り敢えずゼスト=ロリコンにしか見えなかったのでこうなりました。



118:名無しさん@ピンキー
08/09/18 20:24:15 zb+ny5PG
チンクとなのはさんに萌えたw

119:名無しさん@ピンキー
08/09/18 20:30:52 CiS082yA
あれG?
これ途中が抜けてませんJ?
ゼストとチンクのR指定がないですよ?

120:名無しさん@ピンキー
08/09/18 20:31:58 fHEwxeT3
ガリューさんがこちらを恨めしそうな顔で見てましたが、無害です。
この学校、絶対に教育に善くないだろw
数年後、元気に通学するヴィヴィオの姿があるわけですね、わかります。


121:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:41:10 tCfsirFY
>>549
GJ!
そしてゼスト=ロリコンがますますガチにw
あれ~おかしいな…どうしちゃったのかな…
ゼストさんって、昔は人妻部隊の隊長だったのに…

122:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:53:44 FcJpDw/j
ひとづまには飽きたのさ……

123:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:54:34 Q97/uY6X
本当アギトを誰か救済してあげて

124:名無しさん@ピンキー
08/09/18 21:58:53 n8MLjtJK
アギトか……

アギト×リイン
シグナム×アギト
ゼスト×アギト
研究所員×アギト (鬼畜系)

のどれがいいんだろ

125:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:07:16 2I1Jr2RI
>>556
G3-X装着者の氷川さんで

126:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:07:40 rmYlR/H9
アギト×リイン×シグナムで

127:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:10:53 CwQladnl
とりあえずエリオがルーちゃんとの二股で全部解決だと思う
Gj!

128:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:16:51 fHEwxeT3
ゼストさんは幼子に惹かれてその部隊に入ったに違いないw

シグナム×アギト×エリオ
リイン×ユーノ×アギト
何故だろうか、アギトって受けのイメージが強いな
きっと責めに回れるのはエリオくらいだろうか?

129:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:19:03 Q97/uY6X
>>556
オーソドックスに下二つのどちらかで

130:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:22:14 CiS082yA
アギト、オリジナルのキャラクターを作れば無茶苦茶広く話作れるのにな

131:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:35:11 urZ99/ED
>>553
きっと、スカに改造されて目覚めてしまったのさ。
あるいは、人妻もロリも両方OKなのか・・・・・・・両方満たしているエイミィが危ないw

132:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:36:31 Dp+gx+YI
スカリエッティの趣味はスカなんだろうか

133:名無しさん@ピンキー
08/09/18 22:37:56 znrh2PD8
>>563
ヴィータやアルフも人妻になれば条件満たすな

134:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:08:30 urZ99/ED
>>565
あ、そういう意味じゃなくて、エイミィ(人妻)とリエラ(幼女)がいるという意味だったんだが。
だが、確かに永遠の幼女と体型自由自在なその2人なら一粒で二度おいしいって感じだ。

135:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:14:27 fHEwxeT3
いかんザッフィーに向かって「お父さん、お嬢さん僕にをください」ってマジメな顔でいうゼストが見えたw
知らないひとから見れば、ザッフィーお父さんだよな?
まちがいなくこのゼストはシグナムさんに斬られるなw

136:名無しさん@ピンキー
08/09/18 23:32:06 n8MLjtJK
ドゥーエがロリだったら殺されてなかったのだろうか。
保護してたりして。

137:名無しさん@ピンキー
08/09/19 00:00:08 urZ99/ED
>>567
ゼスト「お父さん、お嬢さんを僕にください」
ザフィ「・・・・騎士ゼスト、今なんと仰られました?」
ゼスト「お嬢さんを僕に・・・・・・」
ザフィ「違う、その前に」
ゼスト「・・・・・・お父さん?」
ザフィ「もう一度」
ゼスト「お父さん」
ザフィ「声を大にして、愛をこめて」
ゼスト「お父さん!」
ザフィ「ワーンス、モアっ!」
ゼスト「おと・・・・」
ヴィー「轟・天・爆・砕!」


八神家のペットの地位から脱した瞬間の一コマ

138:名無しさん@ピンキー
08/09/19 00:13:06 Udfkv+Xt
なにこの流れ

139:名無しさん@ピンキー
08/09/19 00:13:46 7TY5MEDG
みんなゼストが好きなんだ


本当に好きなのか、これはww

140:名無しさん@ピンキー
08/09/19 00:18:27 xOUElnzW
>>568
いかん、ロリコンのゼストに保護されライアーズ・マスクを解いて、
逃げようにも逃げれない幼児体型のドゥーエを想像してしまった
解いたら解いたで危機が待っているも、解かなければやはり危機(貞淑的な)が待ち受けているのですね、わかります。
きっと、レジアスを問いただそうとするも、目の前に幼女いて何もかも吹き飛んだんだなw


141:名無しさん@ピンキー
08/09/19 05:51:44 JVIWkVhb
ライアーズ・マスクって体型まで自在な変身能力じゃなかったような気が……

142:名無しさん@ピンキー
08/09/19 08:37:01 5MYsKfq7
>>549
ゼストさんあんたw
そしてここからルーテシアによるエリオ寝とりの展開となることを希望

143: ◆K17zrcUAbw
08/09/19 12:09:22 IkdKbtdP
あのね、ザフィーラが父さんだのアルフが人妻だの怪しい電波飛ばしたのは誰だい?
おかげで筆が止まらないんだけど。
そろそろ指が痛くなってきた……

『ザフィーラパパとアルフママ』
どうぞ

144: ◆K17zrcUAbw
08/09/19 12:10:17 IkdKbtdP
『アルフ、ちょっといい?』
自宅で煎餅をかじって雑誌を見ていたアルフに突然フェイトが声を掛けた。
『珍しいね、こっちに戻って来るなんて』
『うん、ちょっとアルフに頼みたい事が……』
『?』
パリン、と渇いた音が響いた。
所変わって時空管理局機動六課。
フェイトに連れられてやって来たアルフは驚愕した。
誰も仕事をしていない。
というか出来る状況では無い。
その中心に原因があった。
『うあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』
『びぇぇぇぇぇぇぇっ!!』
二人の子供が大声で泣いている。
男の子の方は赤黒い髪に茶色の耳と尻尾、女の子の方は白い髪に青い耳と尻尾。
人狼、ワーウルフと呼ばれる種族の子供であった。
アルフは溜め息をついた。
『だいたい言いたい事はわかったよ……』
『ごめんね…』
てへっ、と舌を出して謝るフェイト。
取り敢えずアルフは泣きわめく子供の元に行ってみる。
そして一言言った。
『ザフィーラ……なにやってんの?』
『………見なかった事にしてくれ』
そこには泣きわめく兄妹にいいように遊ばれているザフィーラがいた。
『これでもマシになった方だ………』
ザフィーラが駆け付けるまでは暴れまわり、手が付けられない状態であった。
アルフは兄妹に歩み寄る。
『どうしたの?パパとママは?』
『うっ……ぅ……いないの』
アルフの姿に安心したのか女の子の方がしゃくり上げながら答える。
次第に男の子の方も落ち着き、事情を話し出す。
『う……パパもママも死んじゃった……それで町の方まで来たらここに連れてこられて…』
『そっか……さびしかったんだね』
『うん………』
どうやら両親は死んでしまったようだ。
要するにこのワーウルフの双子はみなしごで、クラナガンに迷い込んだところを管理局が保護。
ザフィーラがいるからと機動六課に送りつけて来た。
アルフは二人を撫でながら話を聞いていく。
『二人とも名前は?』
『僕はクリフ……こっちが妹のクリス』
『クリフとクリスだね……辛い事聞くけどパパとママはどうして死んだんだい?』
『う……いきなり知らない人達がやってきて僕達を連れ去ろうとしたんだ……パパとママは僕達を逃がして…その時に』


145: ◆K17zrcUAbw
08/09/19 12:11:14 IkdKbtdP
『なるほどな……』
ザフィーラが唸る。
どうやら何らかの理由でクリフとクリスが狙われていたところを両親が逃がし、その際両親は殺されたという。
ザフィーラははやてに念話を送る。
(主……そういう事が)
(わかった……こっちでも調べてみるわ……二人の事、頼むな)
はやてに事件の事を任せてザフィーラは二人を見る。
しかし、二人はアルフに懐いている。
『……この様子ならアルフだけでも』
『待った』
静かに立ち去ろうとしたザフィーラを三人が掴む。
クリフとクリスは涙目で、アルフは不敵な笑みでザフィーラを見る。
『パパァ……』
『行かないでぇ……』
『と、いうわけで……よろしくね、パパ♪』
『…………ぐっ』
ザフィーラパパ、ここに誕生。
『では母親はどうする』
『そりゃもちろん』
アルフママ、同時に誕生。
ザフィーラは溜め息をついた。
アルフは二人と手を繋いで立ち上がる。
『それじゃ、遊びに行こうか?ここじゃみんなの邪魔になるし』
『『はーい』』
それにしてもこのアルフ、ノリノリである。
ザフィーラは頭を抱えた。
ミッドチルダでは存在が認識されているとはいえ、ワーウルフと言うのは珍しい存在である。
さらに管理局員として有名な機動六課の一人、盾の守護獣ザフィーラがいるとなれば自然に注目が集まる。
『んー、見られてるねぇ』
『仕方ないだろう…ワーウルフとは珍しいものだからな』
二人を連れてアルフと並んで歩くザフィーラ。
あちこちからひそひそと声が聞こえる。
『あれ、ザフィーラさんじゃ?』
『あら、奥さんとお子さんかしら』
『隅におけないわね~』
『人気だね、ザフィーラ』
『…………ぐっ』
話題の中心であるザフィーラに視線が集まる。
どうやら親子と勘違いされているようだ。
さりげなくザフィーラは話題を変える。
『ところで、どこへ向かう気だ?』
『んー?まずはこの子らの服をかわなきゃね』
二人はかなり薄汚れた格好をしていた。
どうやらかなり大変な目にあったらしい。
アルフは子供服を扱う店に向かう。
そして、店に入るなりクリスを連れて奥へと消えていった。
取り残されるザフィーラとクリフ。
ザフィーラはクリフの手をひいてやる。


146: ◆K17zrcUAbw
08/09/19 12:12:04 IkdKbtdP
『来い、俺が見繕ってやる』
『うん!』
ザフィーラもクリフを連れて奥へと消える。
それからは大騒ぎだった。
『ちょっとザフィーラ、それじゃ地味すぎるよ!!』
『何を言うか。これくらいでなければ目立つだろうに』
『その子にはこっちのが似合う!!』
『むぅっ!!だがクリスにはこれでなければ』
『なっ!!』
あれやこれやの応酬戦、結局選んだ服10着程を買い込んで終了。
二人も新しい服に浮かれる。
ザフィーラは少し疲れた表情を見せていたが、アルフはお構いなしに歩き出す。
『お腹も空いたし、ご飯食べよっか』
『『はーい!』』
『………元気だな』
ちなみに荷物持ちはザフィーラ。
四人はファミリーレストランに入って、席に案内される。
『さて、どうする?』
『『『肉っ!!』』』
ザフィーラの問いに三人が元気よく答える。
ザフィーラは店員を呼び付けて注文を伝える。
『特製巨大ステーキを四人分頼む』
『かしこまりました』
しばらくすると、雑誌程はあろうかという大きさの肉が三枚積まれた皿が四つ運ばれて来た。
クリフとクリスはじゅー、と音をたてる巨大な肉の塊によだれを垂らす。
『ほらほら、よだれよだれ』
『ごめんなさい』
『……食べてもいいの?』
クリフが申し訳なさそうにザフィーラに聞く。
ザフィーラはふっとほほ笑みながら答える。
『お前達の肉だ』
『………いただきますっ!!』
『いただきますー!!』
『熱いから気をつけなよ』
熱々の肉を頬張る二人を見ながらザフィーラとアルフもステーキを口にする。
初めて食べるらしいステーキの味に二人は笑顔になる。
『おいしい!!』
『そうか、よかったな』
四人はあっと言う間にステーキを完食し終え、幸せそうな顔をする。
それはさながら本当の親子の様に見えた。
代金を支払い店を出る。
そのまま四人は街中を歩き続けた。
高いビル、行き交う車、どれもがクリフとクリスには目新しかった。
そうこうしているうちに日も傾いて来た。
『そろそろ帰ろっか?』
『あぁ……む?クリスは?』
『え?いつの間に……』
ふと気がつくと側にいたはずのクリスの姿は無い。
周りを見渡すがどこにも姿は見えない。


147: ◆K17zrcUAbw
08/09/19 12:13:55 IkdKbtdP
ふとクリフが周囲の匂いを確かめる。
そして、顔を青くする。
『クリスの匂い……それと、パパとママを殺した奴等の匂いが一緒に……』
『なんだって!?』
『く……どっちだ!?』
『あっち!!』
すぐさまザフィーラはクリフを抱えて跳ぶ。
その後をアルフが追従する。
クリフのナビで二人は森の中へと進んで行った。
『いたっ!』
そこにはクリスを縛り、檻の中へ閉じ込めている集団がいた。
ザフィーラはクリフを木の影に隠し、集団の中の一人に向かって跳んだ。
『ておあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!』
『な、なんだ…ぐふぉ!!』
首に蹴りを叩き付けられ気を失う男。
周りの男達が一斉にデバイスを構える。
しかし、また一人倒れた。
『あんたたち、何やってんだい!!』
『ちっ……こいつ』
『させん!!』
アルフに飛び掛かった男をザフィーラが殴り飛ばす。
ザフィーラが相手をしている間にアルフは檻を壊し、クリスを救出する。
クリスをクリフの元へ逃がして二人は男達と対峙する。
『連絡は?』
『いれておいた……後は時間を稼ぐっ!!』
そして、二人の戦闘が始まる。
『こいつっ!がはっ』
『ぐあっ!!』
『女だからってなめるんじゃないよ!!』
『ちいっ!!ぐおっ!』
『ておあぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
『こ、こいつ…』
男達の一人が懐から違うデバイスを取り出す。
そしてそれをザフィーラへ叩き付けた。
『ぐおぉぉ!!』
『ザフィーラ!?…っ!あぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
立て続けに二人に襲いかかる鞭型デバイス。
それは高電圧のかかった獣用の調教鞭である。
叩かれる度に高電圧で体を蝕まれる。
二人はなす術がなかった。
『パパ……ママ……』
それを影から見つめるクリフとクリス。
その光景は二人の両親が殺された時と同じものであった。
クリフは拳を握り締める。
r> そんな事を言いながら現れたのは、妻のエイミィ。コーヒーを入れてきてくれたのだ。礼を言いながら
受け取り、淹れたてのコーヒーの香りを嗅ぐ。それにしても、未だに『クロノ君』呼ばわりは
どうかと思う。まあ、別に構わないが……

「うん。良いんじゃないか? 言われて見れば最近は、魔力は使わないしね」

すると、そう言って、アルフまで同意するので、少し考えてみた。
使い魔の長所は、最初に作った目的によって様々だが、短所は魔力消費の大きい事だ。
使い魔が優秀になればなるほど、消費は大きい。
ちなみにアルフは優秀な使い魔だが、現状で消費に見合った役に立ってるかと聞かれれば、はっきり
言ってNOだ。彼女の能力は高い。戦闘能力はAランクだ。
だが、やってる事は子供の面倒を見ることと家事手伝い。世の中を舐めてるのかと問いたくなる。
Aランク相当の使い魔に家事をやらせているハラオウン家は異常である。
しかしだ。彼女を現場に連れて行けば役に立つかと聞かれたら、これもNOになる。

ここが問題なのだ。能力の高い使い魔は、存在するだけで主の足を引っ張ってしまう。

たしかに、PT事件で、僕たちが手こずった原因の一端に、彼女の存在がある。彼女のジャミング能力は
逃亡には非常に有益で、追いかける側は面倒この上ない。だが、今のフェイトは追われる立場ではなく
追う立場。アルフの能力は、あまり役に立たない。
それに、フェイトが未熟だった頃はフォローも出来た。



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