【お焚き上げ】投げSS供養スレ【墓場】at EROPARO
【お焚き上げ】投げSS供養スレ【墓場】 - 暇つぶし2ch150:名無しさん@ピンキー
09/02/16 19:46:36 ye3msPM/
「……ん……」
「!」

締め付けを失い、無意識に漏れた吐息に飛び上がる。
しかし涼風は起きる様子はなかった。

「…大丈夫…。薬はまだ…効いてるんだ…」
涼風の体重から割り出した適量のクロロフォルム。タイムリミットはまだ先だ。
ずれたブラジャーは張りのある胸に押し上げられ、胸に被せられている程度の状態だった。

「涼風さん…」

ごくりと固唾を飲み下し、複雑な形の布切れと化したブラジャーを剥いだ。
現れたのは更に白い胸元、そして薄紅に突起した乳首だった。
よくよく見れば、鎖骨の辺りにうっすらと残った水着の跡を狭間に、陽の当たることのない
透くような肌に移っている。
太陽ですら見たことのない場所。誰も見たことのない、触れたこともないだろう聖域。
添える程度に置いた掌に、じわりとその温もりと張りを感じる。
見た目よりもずっと柔らかく、握れば潰れてしまいそうに儚いのに、
ついぞ夢中になって揉み上げてしまえば、いくら形を変えても元の形に戻る。
未知の感触に夢中になっていた。
涼風の上に伸し掛かり、二人分の重さを支えたソファが軋むほど、
両手で確かめるように揉み上げいくと、その先端に変化が現れてきた。

「うん…? あれ…す、涼風さん…感じているのかい」

指間に挟まった乳首は充血したように赤みを増し、突端の薄い肌は突起した。
眠っていても感覚は起きているのだろうか……。
堪らない柔らかみに吸い寄せられるように、その胸に顔を埋めた。
既に舌で転がせるほど突起した乳首に吸いつき、なだらかな尾根に舌を走らせる。

覆い被さって舌で舐め上げるうちに、自然と前後に擦り寄せていた下半身が、
布越しに甘い痺れを知らせてきた。
ちゅくちゅくと唾液を滴らせ、涼風の胸を味わいながら、無意識にズボンのファスナーを下ろす。
ズボンごとパンツを擦り下ろすと、そそり立った肉茎が押さえを失って飛び出した。

「……あっ」

飛び出した途端、涼風に触れる。
丁度、まだ触れていない涼風のパンティーに先端が当たる。
言い様もない興奮に身を焦がし、そのまま腰を前後した。
先端から溢れた先走りの液が涼風のパンティーに沁み込み、
激しい摩擦の中、湿った布地と涼風の体温を感じる。
いつしか喰らいつくようにむしゃぶりついた胸を根元から押さえ上げながら、
パンティー越しの涼風の秘肉へと己の強張りをなすり続けていた。
「すっ、す…涼風さーーーんっ!」
電気が走ったように背筋から下半身へと痺れが走り、
駆け抜ける快楽のままに己の猛りを吐き出した。
白濁の精液が宙を舞い、涼風の腹部から胸元にまで降り掛かる。
自分の唾液にぬれそぼった胸元に己の欲望がぶちまけられた。

「…くっ…は、……はぁ…はぁっ…」

151:名無しさん@ピンキー
09/02/16 19:48:28 ye3msPM/
弾んだ息に途切れ、荒い息が涼風の頬にかかる。
弛緩して薄く開いたままの唇に目がいく。その唇を味わいたい。

 口紅も引いていないというのに、薄紅に色づいたしっとりとした唇。
目が合えばいつも元気に「おはよう」と微笑みかけるその唇。
波打つように涼風の身を揺らしながら、頬から唇へと口を近づけた。
しかし、不意にかくりと首が傾き、寸前で逃げられてしまった。
下半身を寄せ合えば不安定に揺れ、涼風の顔はこっちを向かない。

息を整える間、自分の頭には今までの全てが走馬灯のように蘇えっていた。
どんな時にでも自分にまで、優しく笑いかけてくれる朝比奈涼風。
つり合わないことは分かっている。手に入らないことも知っていた。

できることならいつまでも見守っていたかったけれど。
見守るまでもなく、涼風は自分よりもずっと強かった。
けれど涼風のことなら自分が一番よく知っている。
遠くから、影から、いつも見つめ続けていたから、もしかすると涼風自身よりもずっと
涼風の事をよく知っているかもしれない。

(君が…あんな、いいかげんなダメ野郎に惹かれてるってことも…知っているんだ)

秋月のことを思い出すと、顔色が変わった。
隈の出た顔色の悪さは相変わらずだが、その目つきが凍りつく。

その胸には叶うことのない初恋の人への幼い恋心を抱え、
健気に見守りながら、時折胸を痛める……そう、自分と同じ気持ちを抱えていた。
しかし、次第に秋月大和の存在がその胸に土足で上がり込んでいった。

(それを…君は……受け入れてしまったんだ…っ)

自分にとっては裏切りにも等しい行為だった。
自分たちは、同じように片想いの痛みを抱えあう「同志」だと思っていたからだ。
しかし涼風は、自分を置き去りにした。
ひたむきな愛情が憎悪にも似た感情に変わるのは一瞬だった。
妙なことに怨恨は、密かに抑え続けてきた性欲を刺激した。
今までは自慰にだって、涼風を思い浮かべることはなかった。
そんなことに使ってはいけない、清らかな存在だったからだ。

152:名無しさん@ピンキー
09/02/16 19:49:15 ye3msPM/
深く息をつき、心を落ち着ける。
予定外の興奮に二度も吐き出してしまい、元々少ない自分の体力は限界寸前だった。

「時間は…たっぷりあるんだ…」

涼風の顔から吐き出した精液を拭い取る瞬間、何故か泣きたいような気分に駆られたが、
首を振って深呼吸する。
制御できぬ興奮に冷静さを欠いているだけだと言い聞かせる。

「さて…。僕ばかりじゃ…いけないよね」

再び膝立ちで後ずさる。
先に吐き出した白濁が乾き、張り付いたパンティーに指をかけた。

「ごめんね…。今度は、涼風さん…君の番だよね…」

乾いた唇を開き、薄笑いを浮かべながら指先が茂みに伸びた
パンティーの淵から指を忍ばせる。
手探りで秘裂をなぞり、せり上がった恥丘を分け入って進む指先が
複雑な形状の肉襞に触れた。

どんな形をしているのか、雑誌やビデオで大体の知識はあったものの、実物を見たことはない。
くちゅりと濡れた粘液に辿り着いた瞬間、驚いて指を引っ込めた。

(濡れて…た……?)

激しい動悸が治まらない。心臓が張り裂けそうに早鐘を打ち続ける。
爪を立てないよう気をつけながら、パンティーの淵からくるくると巻き返すように
腰の骨盤から太ももへ。ヒザからふくらはぎ、足首を通してパンティーをはぎ取った。
ぐいっと片足をソファの背凭れに掛け、広げた足の間に視線を走らせる。
薄暗い一室の中。目を凝らすようにじっと見つめ続けていた。
自然と息が上がる。
縦に走った亀裂に割られるように、幾重もの包皮に包まれた肉壁。
くぼんだ下腹から張り出したように肉のついた恥丘からは淫猥な恥毛が生え揃い、
人形ではない、生身の肢体に五寸釘の欲情は焚きつけられた。

(これが、本物の涼風さんの…涼風さんの……)

尻に手を入れて、押し上げるようにして顔を近づける。
ずっしりとした重み、尻肉に指がくい込む柔らかさも堪らないが、
目の前に広がる赤く色づいた秘肉の形に魅入る。

よくよく見れば、複雑に折り重なった肉襞の隙間に白い恥垢が見えた。
小指の直径ほどのぽっかりと開いた穴には、先に指先で触れた粘液がしみ出している。
またひとつ、涼風自身も知らないだろう、涼風の部分を知った。

しっかりと目に焼き付けているうちに、支えていた腕が痺れて震えだし、
おそるおそる舌を伸ばして、より近くへと顔を近づけていった。
ピチャ…くちょ…くちゅ…
鼻先を恥丘に擦りつけて、細く伸ばした舌で無我夢中で涼風の秘部をなめずる。

153:名無しさん@ピンキー
09/02/16 19:52:22 ye3msPM/
途中ですけど、これで投下終了です。続きはまた気が向いたら書きます。

154:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:08:57 9/JjyvgW
>>153
主旨違ってないか。うpろだスレか追い出されスレが妥当。

155:名無しさん@ピンキー
09/02/16 21:37:05 ZSPEWMoW
>>153
このスレは、執筆を断念したSSを流して供養するスレなんだ。
だから、

>続きはまた気が向いたら書きます。

この一文を書いた段階でスレ違い。




>>145
変な話で面白そうだったが残念。
なむなむ。

156:名無しさん@ピンキー
09/02/21 20:53:49 +jh4YYdZ
保守しとこう

157:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:00:58 P5cqiybi
「年の差」ってほどではないし、「先生とHな授業を」とも違う上に
エロで力尽きたのでお焚き上げ。


ボロアパートの鍵を開けドアを引っ張ると、がっ、と抵抗があった。
鍵、開けたのに閉まった。
これはあれだな。
再び鍵を開け、ドアを開ける。
狭いアパートを占領しているコタツの端から黒タイツに包まれた足先が出ていた。
「また勝手に上がり込みやがって」
せっかくコタツに入っているくせになぜ足を出すのだろう。そこから冷えたりしないのだろうか。
「あ、やっと帰ってきた。おかえりなさい~」
へろへろと力の入ってない声が出迎える。ごそごそとコタツからはい出てきたのはセーラー服。
いやセーラー服姿のオレの生徒だ。
といってもオレの身分は大学生。バイトで塾の講師をやっている。
「せんせー。鍵の置き場所変えた方がいいよ」
「取られて困るようなものは置いてない」
塾のバイト料はいいのだが、大半は生活費で消えていく。不況の折、親からの仕送りは事実上無いに等しい。
学費を払ってくれ、現物支給と称して食べ物や着る物を送ってきてくれるだけでも充分だ。
「おまえ、塾は? 最後の追い込みだろう?」
公立高校の入試目前で、遊んでいる暇など無いはずだ。
こいつの成績は中の上。高望みをしなければ公立合格は間違いないはずだし、親御さんの意向は
『一人娘なので私立の女子高でも』ということだった。
つまり。
「んー。息抜き、息抜き」
暇なのだ。
ショルダーバッグを放り投げ、ブルゾンを脱いだオレにおんぶおばけのように乗っかってくる。
「せんせぇー」
甘えてくる身体はさすが中学生。軽い。
「うるせえ。生徒だったらもっと生徒らしくけじめを付けろ。泥棒じゃあるまいし、家主の不在中に勝手に上がり込むな」
「えー。だって鍵の置き場所教えてくれたの先生だし。じゃー、勉強しましょ」
そう言って背中から降りると、セーラー服の上に着ていたカーディガンを脱いだ。
コタツの前にぺたんと座る。プリーツのたくさん入ったセーラーのスカートがふわりと広がる。
「うふふ」
鼻にかかった「う」から始まる妙な笑い声を立てて、にやん、と化け猫のように笑う。
妖怪じみてるな、おまえ。
真っ黒でまっすぐな髪はぷっつり切りそろえられていて、白い肌によく似合っている。紺色のセーラー服も清楚だと
思えなくもない。
でも「うふふ」だ。これはいかん。
「勉強って」
しゅる、と音を立ててセーラー服のスカーフを抜いた。白い手が摘むえんじ色のスカーフがひらりと宙を踊り、幻惑的だ。
「理科」
スカートの裾を蹴り上げるようにして、黒タイツの足が出てくる。
尻の方から手を入れてスカートをまくり上げ、一瞬尻を浮かす。足首あたりのタイツに余裕ができたと思ったら、
白い足が剥き出しになった。投げ出されたタイツは黒い一反木綿のようにコタツ布団の端に情けない姿をさらす。
「理科、って」
「高校だと生物って言いますよね。生殖とかー、遺伝とかー」
すすす、とスカートを少しずつずり上げていく。
ほっそりとした白い足があらわになっていく。
「ね。せんせ」
幼い顔が見上げてくる。手も入れてないくせに整っている眉の下、黒い大きな目にオレが映ってる。
「教えてください」


158:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:01:48 P5cqiybi
「せんせ。なんでエアコン無いの?」
電気代が払えないから。
「どうしてコタツなの?」
日本人だから。
「どうしてベッドにいかないの?」
オレのベッドは二人分の体重を乗せて運動できるほどの耐久力がないから。
セーラー服の構造は簡単なようだが、脱がせるとなると話は別だ。
特徴的なあの襟のついた上っ張りは胸元の余裕と、脇についている微妙な長さのファスナーを利用して脱ぎ着をするしかない。
本人の協力無しに脱がせられるシロモノとは思えない。
上っ張りを脱がしたら、ジャンバースカートだ。肩が左肩だけ外れるようにスナップがついている。
脇も、左側の身ごろにスナップ。そしてまた微妙な長さのファスナー。
どうせなら下まで一気に広げられるようになっていれば脱がせやすいのに。
ずるずると脱がせると、むくりと起きあがった。
「シワになる」
だったら最初から自分で脱げ。
シワにならないように畳むのも面倒な制服を、適当にそのへんに引っかけると、器用にブラを抜き、
ふと気が付いたようにキャミソールとショーツだけの格好でひょいとかがんだ。
おお、尻が。胸が。
「コタツ、消しときます」
「ん」
エコでよろしく。
「でも寒い」
ベッドから掛け布団だけ引きずり下ろしてくるまった。
「やっぱり寒い」
「そのうちなんとなく温かくなる」
「そのうちって?」
「あと三、四ヶ月もすれば」
「それまでこの格好で待つの?」
「世の中にはいろんなものを全裸で待つ人々がいる」
特殊な例だ。
眉を寄せ、変な表情になったその唇にキスをする。
「ん、ん」
「なんか……リンゴの味」
「給食。リンゴ出た」
給食。なんて懐かしい響きだろう。
「オレらの頃は芯ついたままだった」
「芯なんか食べられないのに?」
「そこを残してうまく喰え、ってことだよ」
おおらかな時代だったからな。大雑把とも言うか。
キャミソールの裾から手を入れる。
ほう、と息をついた。
「せんせいの手、あったかい」
小振りな胸は掌にすっぽり収まる。きゅ、きゅ、とリズミカルに手を開いたり閉じたりするとゴム毬を揉んでいるような気分になった。
「あ、あ……」
眉根を寄せ、目を閉じて、半開きの口から女のような声を出す。
「ひどい。ちゃんと女だよ」
「おまえはまだ女の子」
「子供も産めるのに」
それは生理が来るようになった、ってだけだろ。
「どこから子種をもらう気だ。単体生殖する気か」
「せんせ……ちょうだい」
うっとりとした目で言われると、女の子、とバカにしていてもゾクゾクする。
何をだ。子種か。子種発射装置のほうか。


159:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:02:29 P5cqiybi
「今日、大丈夫だから」
「おまえ、まだ生理、周期的に来てないってこないだ言ったばっかりだろうが! あれは生理周期が安定してこそ使える理論だ!」
このバカ生徒。
どこかで聞きかじってきたようなことばっかり言ってこっちを惑わせる。
胸を揉みながら、もう片方の手で太ももを撫で上げた。
子供の肌だ、と思う。薄くてすべすべしていて、温かくて健康的だ。
「ん、ふ」
やたら色っぽい声を出すようになってきた。いいかげん理性が保たないかもしれない。
パンツの中に手を突っ込む。
臍のうんと下、足のつけねの近くにだけ、きついカールを持った毛が生えている。頭髪と同じで真っ黒なのだろうが、
まだ目にしたことはない。
そのまま指を股の間に伸ばしていく。
「んっ、あ、ああん」
くっ、と白い喉をのけぞらせる。丸い肩が震える。
中指と薬指で秘唇をもみほぐす。
擦れるように押し合いへし合いしていたオレの指と肉唇は、その奥から流れ出てきた蜜でようやくゆるりと滑らかに動き始める。
「っ、はあ……」
熱い吐息を漏らして、背中も反らしていく。つんと尖った乳首が薄いキャミソールを持ち上げている。
寒い寒い、と被っていた布団はもう要らない。
キャミソールを胸の上までまくり上げる。
白い肌に薄い桜色のアクセントが乗っている。雪の上に桜の花びらが落ちているようだ。
中心の尖りがやや濃い紅色に見える。オレの目に何かフィルターがかかっているのかもしれない。
舌を伸ばして、舌先だけでつつくように舐めた。
「んっ、あ!」
びくんと腕の中の身体が跳ねた。
余韻のようにふるふると震える。胸のふくらみもぷるぷると揺れる。
ぱくりと咥える。
「んー! ん、んっ! あ、は…っ、あああ、んっ」
唇で、硬さの残る乳房を食み、口の中で舌を使って乳首を転がす。
面白いように身体をびくびくと跳ねさせる。ゆっくりと股も広げていく。
やらしい身体だ。
動かしやすくなった指で秘唇を開き、中のこりこりとした蜜口を指先でなぞる。
「んっ! んっ、ん、あ……そこぉ」
なにが「そこぉ」だ。
まだ入り口しか弄ったことはない。
「も、っと奥にぃ」
あー、わざとらしい。煽ってるな。
指の場所を変えて、愛液に濡れた指でクリトリスを擦った。
「んひふあぁぁ…っ」
本気なのはわかるが、この素っ頓狂な嬌声はなんとかならんのだろうか。
これがあるから理性が保っているようなものだが、それはそれで萎える。
もう少し大人になったら、こっちの我慢ができなくなるような声を出してくれるのかねえ。
ぷくりとふくれた小さな肉芽を、ぬるぬると滑る指でさすりながら包皮を剥く。
まだ全部は剥けない。硬い皮に守られている。
「尻、浮いてんぞ」
足を突っ張らせ、浮かした尻がゆらゆらと揺れている。
ああ、断言する。あと三年もしたらもう絶対堪えきれない。
「んひゃ、あ! ゃあ、あ、ぅん!」
後頭部を擦りつけるように首を振る。まっすぐな髪がばらばらに乱れていく。
「やあ、だめ、それ……そこ、だめ」
「もっと、って言ったのは誰だよ」
やべぇ。オレの声、ねちっこい。


160:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:02:52 P5cqiybi
「んん、ん、だってぇ… そこじゃないもん…っ」
クリトリスを指で挟む。
「ひぃあ…!」
挟んだまま左右に揺らす。
「う、あ! あああ! あ、あ」
呆けたように口を開けたまま、他に何も言えなくなってしまって、ただ、ああ、ああ、と浮かされたように声を上げ続ける。
「ほら。イけ」
「や…だあ! 今日、こ、そ…っ て、あ んあ」
強情だな。
あいた手で乳首を摘む。
「ひっ!」
こね回す。乳首はもうカチカチだ。もみほぐしてやろうとこりこり弄ると、余計に硬くなる。
ぎゅっと力一杯摘み上げると悲鳴を上げた。
「ひ! ひ、ぐ…っ、き、あ」
ぱっと離してすかさず口に咥える。
力を入れないようにねろりと舌で舐め上げる。
「う! は、あああ!」
全身をわななかせのけぞる。秘所はどろりと溢れ出た蜜でべとべとになっている。
クリトリスを中指の腹だけで、これでもかと高速で擦り上げた。
「う、ひあああ! あ、あー!!」
全身を突っ張らせてガクガクと揺れながら絶頂の声を上げるのを聞いた。

はふん、と溜息をもらして布団に潜り込むのを捉まえて抱きしめると、抵抗された。
「なんでだよ」
「せんせーはケチだからいや」
口を尖らせるが、頬を膨らませるのはやめたようだ。それだけでもぐっとお姉さん度が上がるぞ。
「せんせ、いっつもここまでしかしてくれないもん。胸触ったり舐めたり、パンツの中に手を入れてくれたりはするけど」
女の子がそんなことをはっきり言うもんじゃない。
「指どまり。しかも浅いし」
べち、と頭を叩いた。
「いたい! あっ、公式が! 定理が! 抜けていく」
「そのていどで抜けるなら覚えていた内には入らん! 覚え直せ!」
中途半端な気のひきかたをするな。
「せんせぇ」
首筋にするりと滑らかな肌がまとわりつく。腕を回され、ぐっと引き寄せられる。
「いつになったら最後までしてくれるの? 私、頑張ったよ? 学校の成績も上げたし、私立も受かった。
先生の授業受けたかったから、テストの点数も上げすぎないように気を付けた」
「バカか!? そこは上げろ!」
「そしたら先生と会えないじゃない」
うふん、と笑う。
「週に二回の、それも一回二時間の貴重な逢瀬よ」
他に二十三人の目があるのは忘れているのか。それとも無視か。
っていうかそれ以外にもおまえ、こうやってうちに勝手に来るじゃないか。
「先生が家庭教師だったら良かったのに」
家庭教師。それはエロスな響きでいいな。
って女の子を担当に持てるかどうかわからんぞ、それ。
「最後までして。そしたら」
その唇に人差し指を当てて黙らせた。
「合格のご褒美に取っておけ」
見開いた目がきらんと光る。
「ほんと? ほんとに?」
「オレは嘘は言わん」
ごまかしはいろいろやるが。
「わかった! 私頑張る!」
「おお、頑張れ」
頭を撫でてやった。
ちゃんと待っててやるからな、三年後の大学受験合格発表まで。

161:名無しさん@ピンキー
09/02/21 23:03:02 P5cqiybi
投下終了。

162:名無しさん@ピンキー
09/02/22 06:11:46 PrcvZMbH
GJ!
エロくて生徒可愛いな

163:名無しさん@ピンキー
09/03/01 21:20:09 NRgx4wLv
保守しておこう

164:名無しさん@ピンキー
09/03/10 12:25:04 lSkLuLWJ
保守

165:名無しさん@ピンキー
09/03/18 06:12:37 jwrxC2+5
ほっしゅっしゅ

166:名無しさん@ピンキー
09/03/18 22:02:31 6Nw/SiQ9
保守

167:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:49:36 0AlSswMz

師弟もの
弟子虚弱で声が出ない。
なんだかんだ師匠は弟子大事?

特集設定
弟子両性具有。
ふたなり注意。



弟子うっかり痴漢にあって、師匠にたすけられました、その後。



「まったく、なに他の奴に触られてやがる」
 不機嫌そうに呟いた師は噛みつくような、深いキスをしてきた。
片手がアルの白い体を這う。申し訳程度の膨らみを乱暴に揉まれ、
アルは身をよじった。突起をこねくり回されると腰が揺れてしまう。
「弱いな、お前は。だから狙われるのだよ」
 くりくりと苛められ、アルは必死にアスタロトにしがみついた。
熱い吐息がもれる。べつにだれでも良いわけじゃないのに。アルは
唇を噛んだ。というかここでヤるんですか。寒いのですが。
 何度もキスをされ、大きな手が熱くなり始めた体をいやらしく這
う。そのうち服をたくしあげられ、口づけが首筋、鎖骨、胸元と降
りてくる。ぷくりと膨れて固くなった突起を舌と指で転がされると、
アルは立っていられなくなってしまう。普段性欲に乏しく、男性器
も女性器も未完成なくせに、アルは快感に弱かった。それもこれも、
アルの胸元に顔を埋める師のせいであるのだが。
師はへたりこんでしまったアルを鼻で笑い、地べたに座った師はア
ルの腰を支えて膝だちにさせ、また突起に吸い付く。アルは師の頭
を抱え込み、喘ぐしかなかった。


168:名無しさん@ピンキー
09/03/18 23:55:58 0AlSswMz
 ズボンの上から中心を押される。男根は立ち上がり、その奥の泉は
もう溢れてしまっている。
 師はズボンを下ろし、やわやわと勃起しても子ども程度しかない
アルの自身をしごいた。膝だちもしていられずに、今度こそ尻をつい
てしまう。師はアルを抱上げ、快感に震えるアルが先走りをあふれ
出すと、今度は泉を浅く擦り上げた。豆をつまみ上げられると快感
が迸る。一本指が中に入り、擦りあげられ、アルは必死に快感に耐
える。蜜がさらに溢れ出すと、指が二本、それがなれると三本とく
わえこまされてしまった。音を立てて苛められ、蜜を掻き出され、
アルはあえぐ。地面に蜜が滴った。出し入れに耐えきれずびくんと
体を震わせ、指を締め付け達すると、アルの自身もとぷりと白濁を
吐き出してしまった。ほんの少量だが、アルにとってこれが最大で
ある。
 指が抜き取られ、壁に押し付けられると、片足をあげさせられ、
 熱く太いものがあてがわれた。

「入れるぞ」

 達したばかりの体が容赦なく押し開かれる。出し入れをしながら
押し込まれ、アルはいやいやと首をふる。

「気持ちいいだろうが…」

奥をぐりぐりと擦られ腰をよじった。


169:名無しさん@ピンキー
09/03/19 00:00:07 0AlSswMz
「お前は本当に奥が好きだな、え?」

弱い所ばかり苛められ、しかし達するほどの快感でもなく、野外で、
しかも恥ずかしい言葉にさらに羞恥を煽られ、アルは耐えきれず、色
素の薄い瞳からぽろぽろと涙をこぼした。
 師はそれを見て笑い、やはり腰を揺らして奥をもどかしく刺激する。
 懇願するようにアルは師の服を引っ張った。

「なんだ?」

わかっているくせに師は意地悪く笑い、アルを柔く攻める。
 アルは快感に震えながら、わななく口を開いた。虚弱なおかげで幼少
の大病により声を失ったアルは、必死に伝えようとぱくぱくと唇を動か
した。それも羞恥と頭が狂いそうな快感でなかなか伝わらない。その間
にも師はゆるゆると腰を動かした。
 もっと。師の笑みが深くなる。もっとしてください。
 ずるり、と師が腰を引き、アルの中が逃がすまいと収縮したところを、
また師が押し開き、最奥を突き刺す。大きな挿入を師は何度も繰り返し
た。

「俺以外に触らすんじゃねえぞ。わかったか、え?」

 こくこくと頷くと「いい子だ」と笑った師はアルを抱え、下から突き
上げた。アルは師の首にかじりつくように腕回し、快感に身を任せる。


170:名無しさん@ピンキー
09/03/19 00:05:27 0AlSswMz
 夕暮れの街に卑猥な音が響く。乞食らしい子どもがぎょっとして逃
げていく。

「このほっせぇ体も白い肌も、目も髪も口も、処女みてえなここも、
全部俺のもんだ。まあ、ついでちっちぇそれも俺のもんにしとくか?なあ?」

何度も達してしまい、もう訳もわからず喘ぐアルの師はささやく。

「いい子にはご褒美をやるからな、アル。お前なら孕んでも特別に
責任とってやってもいい。他の女は下ろさせるがな……」

 そう言った師はアルを一際強く貫き、たっぷりと白い欲望をそそぎ込んだ。
 欲望を引き抜いた師はアルを抱えるようにして立ち上がらせると、近くの木箱にアルを掴まらせた。腰を持ち、再度自身で貫いた。

「ご褒美だ」

 そしてまた律動を開始する。







「おい、土産だ」
 ここ二、三日、師はよく土産を買ってくる。お菓子とか、服とか。
 アルはその包みをうろんげに眺めた。
しかしアルの好みをあまり認識していないらしい師は、微妙にアルが
好きなものとは30度ほど斜めにずれたものを買ってくる。天上天下唯
我独尊、自己中でナルシストの塊、何年も共に暮らしても、人のこと
など見も考えもしないことはよく知っているので、消費するのに困っ
たなあと首を捻る程度だ。今更怒らない。


171:名無しさん@ピンキー
09/03/19 00:12:53 HYhwiJzI
 体調崩しているからべたべたに甘いケーキなどはあんまり気が進まな
いし、秋と冬の代わり目だというのにあんな夏用みたいなピンクピンク
した花柄すけすけミニミニワンピースなんて着られないし、着たくもな
い。値札を見たらとんでもなく高かった。基本ヒキコモリのアルにどこ
に着ていけと。
 お菓子はともかく、服の趣味は丸っきり師の願望だ。師はアルに女の
子女の子した格好させたいらしい。似合わないから嫌だというのに。

 お菓子は溜まり、着ない服が増え、師はそれを見て苛々……悪循環だ。
 それでも、普段怒るくせに、怒らないのは……

「おい、何が欲しい」

 気持ち悪いし、食欲ないからなにもいりません、と紙に書いて押しやる。
それを見た師が眉をはねあげた。

「……酸っぱいものとか欲しくないか」

 アルは顔をひきつらせて、師に背を向け、暖炉の前で丸くなる。二日や三
日でつわりなんざ来るわけがない。

「なんでも買ってやるぞ」

 ご機嫌取りなんてしないで素直に謝ればいいのに…、と無音の呟きを
漏らしつつ、脇に挟んだ体温計を見ると38度5分。これでも昨日よりは
良くなった。
 寝転がったアルは昼寝用の毛布にくるまり、ごほごほとひどい咳をする。
 ああ、喉が痛い。





おわり。
大変失礼しましたー。

弟子が男臭くなってないか心配。



172:名無しさん@ピンキー
09/03/19 07:14:10 AsQbK4q2
GJ!弟子かわいいよ弟子

173:名無しさん@ピンキー
09/03/26 08:55:43 j+UaEbDd
前にも書き込みしてた人?
師弟グッジョブ


174:名無しさん@ピンキー
09/03/28 09:12:01 9ZbygIO9
良作じゃないか

175:名無しさん@ピンキー
09/03/29 03:15:13 jCHDEldT
主従か軍人か年の差かどれかに投下しようと思ったけど、エロシーンと作戦シーンで行き詰ったのでお焚き上げお願いします。
 エルネスト・ベルナー曹長が、アリーセ・マイツェン暫定少尉の指示の元、特別潜入捜査に従事せよ、と内密に指令が下ったのは、すみれの花のにおいたつ穏やかな午後のことであった。

「結婚? あなたと俺が?」
「ええ。もちろん偽装の戸籍による虚偽の婚姻ですが」
 目の前の人形のようなアリーセ・マイツェンは事務的に告げる。
 仮にも夫になる人間に対する愛情や温かみや、親愛の類の一切を欠落させて彼女はエルネストに対峙する。

 アリーセ・マイツェンは組織の有名人だ。
 諜報部の生え抜き秘蔵っ子として、幼少のころより内密に育て上げられたアンドロイドのようなアリーセ。
 かくいうエルネストもその美貌を一目確認しようと、不必要に徘徊した記憶は新しい。
 だがアリーセという女は、その整った顔立ちにも関わらず人の記憶に残らない。せっかく拝んだ顔を、エルネストはたった三日で思い出せなくなってしまった。
 印象的だったのは、流れるようなはちみつ色の長い髪、ただそれだけだ。
 何故か、と思い返してみれば、アリーセには華がない。
 大人の女性としての色気も、少女としてのあどけなさも、一人の人間としての個性も持ち合わせていない。
 ―まるでお人形。
 それが、エルネストの彼女に対するイメージだった。
 上層部が作り出したかったのは、役にたつお人形、それだったのだと知る。

 命令なら何でもやりますよ。
 そう軽口を叩いて承諾をした。事実、逆らう術もメリットもない。
 早いところ作戦を終了させて、面倒な任務から解放をされてしまおう。それが得策だ。


「あの、ベルナー曹長。一つお願いが」
 アリーセがそう切り出したのは、任地へと向かう列車の中だった。
「なんです?」
「敬語を、止めていただけますか。通常の夫が妻に話すようにお願いします」
「……ではマイツェン少尉どのも、その仰々しい喋りかたを止めていただけますか」
「いけません。この任務の遂行のために少尉の位を暫定的に与えられてはいますが、実際の階級はベルナー曹長がはるかに上ですし、経験も深い。それに、」
「それに?」
「夫に敬語を使う妻は存在しますが、その逆はひどく不自然です」
 生真面目なその様子に、エルネストは苦笑をもらす。
 こいつはとんだ頑固者だ、と予感した。
「判った、普通に喋ろう。その代わり、あんたも出来るだけでいいから敬語をやめてくれ」
「……ですが」
「設定は新婚夫婦なんだろう? 愛し合って結ばれた二人がいつまでも敬語交じりでは、奥様方の噂の的になっちまうぞ」
 アリーセはそのアイスブルーの瞳を見開いてしばし硬直を見せた後、ふ、と息を吐いてその表情を崩した。
「判りました、努力いたします」
 この女、こんな顔もできるのか。
 柔らかい表情と相変わらずの堅苦しい喋りのギャップに、エルネストはまた苦笑を浮かべた。



176:名無しさん@ピンキー
09/03/29 03:15:45 jCHDEldT
 
 夫婦とは名目上のことでベッドまでも、共にする必要はない。
 それなのにエリーセがエルネストの寝室のドアをノックしたのは、作戦二日目の二十三時のことだった。

「曹長、まだ起きていらっしゃいますか?」
「…………ああ」
「あの、少々お時間いただいてよろしいでしょうか」
「どうぞ。あいてるよ」
 控えめな音を立ててドアが開いて、やはり控えめにアリーセが隙間から滑り込んでくる。
 グレーの薄闇に、雪のように白い彼女の身体がぼんやり浮き上がる。
 そこだけまるで輝いているかのように白いので、エルネストは一瞬言葉を失った。
 アリーセは相変わらずの無表情で音もなく枕元に経つと、所在なげに両手を組んでじっとエルネストを見下ろした。
「…………曹長……お願いが、あります」
「ん、なんだ?」
「私と、……その、性交渉をしていただきたいのです」
 エルネストは再び言葉を失った。
 ばかが付くぐらい真面目だとは思っていたが、ここまでだったとは。
 新婚夫婦は真似事でいいはずだ。
 誰も見ていない部屋の中でまでリアリティを保つ必要がどこにある。

「あいにく、間に合ってるよ」
「違うんです……こんな非常識な依頼があるかと判っていますが、その、どうしてもぎこちなさが抜けないのは、肉体的スキンシップが不足しているからではないかと」
「その読みは否定しないが、引き受けらんねぇな」
「なぜ?」
「なんでって、そりゃあ、……「性交渉」はほんとうに愛し合ってるモン同士がするべきなんだよ」
 言いながら胸のうちで乾いた笑いを浮かべた。
 きれいごとだ。
 それはただの理想論で、そうじゃない場合も現実にはままある。
 アリーセもそのぐらいは承知しているだろう。

「では、言葉を変えます。少尉として、軍曹に任務遂行のために性交渉を命じます」
 命じられた。
 ぎょっとしてアリーセを見上げた。
 アリーセは表情を変えずに、すばやく膝をベッドについてそっとくちびるを重ねる。
 ただ触れるだけのそれは、エルネストの熱を呼びはしないが胸の奥がちりりと焼けた。

 しばらくのち、そっと顔を離したアリーセは、一瞬だけきゅっと眉根を寄せるとほう、と息を落とし、無言でエルネストの衣服を脱がしにかかる。
 その細い両の手首をぐいと掴んで引き離した。
「軍曹」
「少尉、性交渉のご経験は?」
「いいえ、ありません。ですが簡単な知識は持ち合わせております。あなたのペニスを私の膣に挿入したのち、内部で射精をするのでしょう?」
「……………………」
 確かに正しい。だがそう表現するととたんに味気なくなるのはなぜだろう。
「処女ならなおさら、相手にできませんね」
「処女喪失は麗しくあるべきだとの理想をお持ちなのですね」
「そのとおり。大事なひとが出来るまで取っといてくださいよ」



177:名無しさん@ピンキー
09/03/29 03:16:46 jCHDEldT
 ぽん、と小さい子供にするようにアリーセの頭のてっぺんを撫でた。
 アリーセはその形のいいくちびるを小刻みに震わせながら、ゆっくりと首を左右に振る。
「いいえ。今回あなたが断ったとしても、私は次回組んだパートナー、もしくは次回のターゲットに同じ依頼をするでしょう。私は諜報部の人間です。幸せな性交渉など望むべくもない。
 だったら私は、ベルナー軍曹、あなたがいい」
 アイスブルーの瞳がつめたい炎を宿して、まっすぐにエルネストを射抜いた。
 アリーセは凛とした、だけど抑揚のない声音で続ける。
「感情を殺すのは得意です。訓練を受けましたから。でも私に感情がないわけではないのです。
 殺したはずの感情が、いつまでもくすぶるのです。軍曹、どうかお願いです」
 
 握った手が震えている。
 細い肩も。まるで小動物のように。


「あの、重ね重ね恐縮なのですが、私はどうすればいいのかご教授いただけますか」
「……あー、じゃあ、まず」
「はい」
「名前を呼べ」
「……………………なぜ?」
「こういうことには雰囲気が大事なんだよ、アリーセ」
 ぴく、とアリーセの眉が動いた。
 もぞもぞと恥ずかしげに肩をすくめた後、小さな声で、エルネスト、と呼ぶ。
「エルでいい」
「……エル」
「ん、上出来。あとは、我慢するな」
「何を?」
「全部。嫌だったらそう言え。やめて欲しかったらやめる。飲み込まれちまいそうでもとりあえず俺に身を任せろ」
「…………はい」
「いい子だ、アリーセ」
 照れたように顔を俯けてしまったアリーセの細い顎を掴んで、強引にキスをする。

*

ここまで。ありがとうございました。

178:名無しさん@ピンキー
09/03/29 07:06:23 2KlQIBpC
おつかれさま

179:名無しさん@ピンキー
09/03/29 12:06:41 /hVspqCH

上品なエロだな

180:名無しさん@ピンキー
09/03/31 08:32:18 q8L1bABT


181:名無しさん@ピンキー
09/04/02 00:34:08 Y3czPm0b
やべ、凄く萌えました

182:名無しさん@ピンキー
09/04/05 11:09:41 fDWRByRC
良SSを発掘するの楽しい

183:名無しさん@ピンキー
09/04/07 01:26:23 e/YAK1AR
保守

184:名無しさん@ピンキー
09/04/09 08:53:34 2JQlCCAO
ほほっしゅ

185:名無しさん@ピンキー
09/04/10 10:20:32 R2NNdNN/
上手くイメージと繋げられなくなったので、二次のお焚き上げ





最近、自分はおかしい。
千鶴はぼんやりと幼馴染みを眺めながら、溜息をついた。
穏やかな昼休み。
窓の外では、表情に乏しい幼馴染みと、貞子とあだ名されている友人が
盛り上がりなど片鱗も感じさせない会話をしている。
一見、地蔵と幽霊の会話である。
夜中に見れば、さぞかし恐怖を煽る組み合わせであろう。
見知らぬ人間が見ればホラーとしか思えないだが、二人をよく知る人間が見れば
むしろ微笑ましい光景と言える。
事実、数ヶ月前まで千鶴は二人の談話をほのぼのと見ていた。
爽子が自分から、翔太以外の男子に声をかける場面を見守る。
気分は爽子の母親か祖母、といったところだった。

数ヶ月前、幼馴染みに「好きな人」がいると知る前までは。



偶然知ってしまったその事に、千鶴はモヤモヤとした感情を抱いていた。
理由もわからない。
その感情の名前も知らない。
千鶴は自分の感情を持て余していた。
こんな事は、産まれて初めてかも知れない。
だって、龍の事で知らないことなんてない筈だった。
嫌いな食べ物、好きな事、何だって知ってると思っていた。
龍が人差し指を口元で立てる、「ヒミツ」を示す仕草。
あれは、千鶴だけのものである筈だった。
決して声が大きいとは言えない二人の会話から、偶然漏れ聞こえた
「好きな人」と言う単語とヒミツの仕草。
最初はあまり気になっていなかった筈なのに、日が経つにつれて
心の中をじわじわと浸蝕してゆく。
徹にフラれた時と似た感覚だ。

龍がいつか、誰かのものになる?
自分から離れてしまう?

想像できなかった。
龍がいない日常なんて、考えられなかった。
いろいろな事が頭をよぎる。
「好きな人がいる」と言うことを確認するのすら怖かった。
今までの自分なら「好きな奴がいるなら教えなよ~」などと
気軽にきけた筈なのに、何故躊躇っているのだろう。

千鶴は窓から視線をそらし、龍の椅子を睨みつけた。
時間が経てば、もっと聞きづらくなるだろう。
第一、こんなのは自分らしくない。
決めた。
今日の帰りは龍の家に寄ろう。
放課後までの時間を逆算しながら、千鶴は無意識に拳を握り締めていた。

186:名無しさん@ピンキー
09/04/11 07:12:05 tg9/HE6O


187:名無しさん@ピンキー
09/04/12 20:48:10 8Qm/dB3z
ナイス投げ

188:名無しさん@ピンキー
09/04/15 16:43:25 a1luLOSm
保守

189:名無しさん@ピンキー
09/04/16 10:08:43 8RsR4Ler
>>185
乙!

190:名無しさん@ピンキー
09/04/17 10:49:41 PX4q0mey

父親×娘注意



もう柔く苛められ、何度白濁を受け止め、達したかわからない。
揺すられるたびに背中で緩く結んだワンピースのリボン揺れる。
スカートで隠れて見えないが、確かに佳奈は父親に貫かれ、熱い
吐息を漏らしていた。体が暑くて、とろけてしまいそうだった。
接合部はもうこの上ないほどぐずぐずにとろかされ、苦しいほど
大きな父親を安々と受け止めていた。佳奈の蜜と受け止め切れな
かった父親の欲望が滴り、シーツを汚していることだろう。
キスをねだればねだった分だけ与えられる。
弱い奥ばかりつつかれ、卑猥な音が響き、聴覚まで犯される。父
親の首に回した腕に力が入らず、崩れそうな佳奈の体を父親の逞
しい腕が支えていた。
お父さん、お父さんと佳奈は父を呼んだ。もう佳奈には目の前で
余裕のない笑みを浮かべる父親と、支えてくれる腕と頭が狂いそ
うな快感を与えてくれる杭だけが現実だった。
びくりと佳奈の体がはね、父親を締め付ける。行き来する杭をさ
らに感じてしまい、爪を立てた。しかしそれも力が入らず、痛く
も痒くもないだろう。中に注ぎ込まれた多量の白濁を佳奈はうっ
とりと感じていた。
「もっとか?」
こくりと頷くと満足そうに笑った父親が「いい子だ」と背を撫で
る。それさえにも感じてしまい、体をよじった。
再び始まる律動に佳奈は乱れに乱れ、最後には意識を飛ばしてしまった。

母への罪悪感など、とうの昔から消えている。






191:名無しさん@ピンキー
09/04/17 10:51:31 PX4q0mey
おわりー
嫌いな人は要注意


192:名無しさん@ピンキー
09/04/18 13:42:31 OG7m/nY3


193:名無しさん@ピンキー
09/04/20 21:13:22 5m9L5aBs
 

194:名無しさん@ピンキー
09/04/25 20:03:10 7SqDJ1cj
保守

195:名無しさん@ピンキー
09/05/04 21:19:32 WKuiJB2C
保守

196:名無しさん@ピンキー
09/05/10 17:31:07 sxX+4FUs


197:名無しさん@ピンキー
09/05/15 09:52:09 68cPX+Gd
保守

198:『オナホ姉』 ◆uC4PiS7dQ6
09/05/15 14:53:53 oB/Ig8Ax
1
「ねぇねぇ、おふとんで寝ないと風邪ひいちゃうよ?」
 可愛らしい声が耳に届き、可愛らしい顔が瞳に映る。
 私はリビングの中央、コタツに入りながらテーブルに突っ伏して、ゆさゆさと身体を揺らされていた。
 ピカキュウ着ぐるみパジャマ姿の弟が、心配そうに私を覗き込んでる。
「んっ、ありがとリクオ。ねぇねぇはシャワー浴びて来るから、先にオヤスミしてなさい」
 その頭をフードの上から優しく撫で、寝室へと微笑んで帰す。
「うんっ、オヤスミねぇねぇ」
 手を振りながら階段を上る弟を見送り、一つ溜め息を吐いて、再びテーブルに突っ伏す。
 自己嫌悪。ああ、私は、何て夢を見ていたのだろう。
 夢の中、私は、リクオを、弟を、犯してた。大切な弟を。大事なリクオを。この手で……汚してた。
 リクオの自由を奪って、喋れなくして、見えなくして、聞こえなくしてっ!! オナホールで精通させて、無理矢理に逆レイプ。
 はっ、ばーかばーか♪ 私のバーカぁっ♪♪ なに考えてるのよ一体? 私は、弟を、幸せにするの!! しなくちゃイケないのっ!!
 だから、弟をレイプするなんて、絶対にやっちゃダメ。間違いなくトラウマになる。そんなの解り切ってるでしょ!?
 私達は、普通の姉弟になるっ!! 夢と同じ事は、何が有っても起こさない!!
「ふぅっ……馬鹿ね私って」
 そう決意を固め、もう一度深く溜め息を吐いて、ゆっくりと腰を上げた。
 壁掛け時計を見れば、日付変更5分前。明日も学校あるし、さっさとシャワー浴びないと。
「ん~~っ! よしっ、がんばれ私!!」
 軽く伸びをして、テレビの電源と電気カーペットのスイッチを切る。

 幸せに、するからねリクオ。


2

 さっさとシャワー浴びて、
 さっさと眠ろう。
 だから、その前にさっさと……



「ピカキュウGETだぜっ♪♪」
 パジャマの上からロープで両手足首を縛り、大の字にしてそれぞれベッドの脚と結わい付ける。
 ピカキュウはガムテープで口を塞がれ、涙を流しながら声にならない声で小さく鳴き出すだけ。
 どうして怖がるのりっきゅ……ピカキュウ? ポケモンはトレーナーに調教されるものなの。
 それに痛い事なんかしないよ? 私が考えた尿道ディルドでね、オチンチンの中を気持ち良くしてあげるだけなんだよ?
 貴方はピカキュウなんだから、弟じゃないんだから、私にレイプされて当然なのっ!!



199:名無しさん@ピンキー
09/05/15 14:55:24 oB/Ig8Ax
終わり。
毎回同じような展開ばっかに嫌気が差して、途中で書くの止めた。

200:名無しさん@ピンキー
09/05/16 00:41:24 +9qxWaos
ナイス投棄

201:名無しさん@ピンキー
09/05/21 00:18:54 Pp0Ca84P
GJ

202:名無しさん@ピンキー
09/05/28 02:42:45 iT1fGP6C
保守

203:名無しさん@ピンキー
09/05/28 16:50:27 ReFADA4e
その日、御扇春香は彼氏にフラれた。
理由は至って単純。
春香がセックスさせてくれないから。
「お前さぁ、男女交際を慈善事業なかんかと勘違いしてんの?」
待ち合わせ場所のファーストフード店で顔を見るなり彼氏はそういった。
「させる気ねぇんなら粉かけてくんじゃねぇよガキ」
そう吐き捨てて彼氏は立ち去った。
飲み干したコーヒーカップを残して。

待ってよ……わけわかんないよ……だってあたし達まだ高校一年生だよ?
入学式で初めて知り合って、付き合い始めてまだ一ヶ月だよ?
手を繋いで登下校したり、一緒にゲームしたり、ショッピングなんて、
まだ片手で数えるくらいしかないんだよ?
させるとかさせないとか……そんなの……早過ぎるよ……。

春香は放心していた。とにかく、店を出て、一人で考え、泣ける場所がほしかった。
何も考えずに、映画館に入り、一番最後列の席に腰を降ろした。

今日のワンピース、頑張ったのに。
お姉ちゃんの香水、こっそり付けてみたのに。
このバレッタ、一緒にいった雑貨屋で買ったやつなんだよ?





……貞淑過ぎてフラれてしまっただけの、ホントは
すごくかわいい女の子をどう書いたらわからなくなった
これじゃただのウザ娘だ(涙)

204:名無しさん@ピンキー
09/05/29 00:07:14 F6sDceUd
個人的には初々しくて可愛いと思ったよ
でも、~~だよ? を多用するのが
ちょっとウザく感じなくもないとかなんとか

205:名無しさん@ピンキー
09/06/06 20:38:59 6429Phin
保守

206:吉野屋1
09/06/11 00:16:39 fxnBNp5f
「有名コピペでエロパロ」のスレに投下しようと思って書いていたのだが、書き終わる前にスレが落ちてしまった。
落とす場所もわからないのでお焚き上げ。
元ネタ:吉野家コピペ




 これは昨日の話だ。俺は大学を自主休講し、地元の吉野屋に向かうことにした。吉野屋
に行くことはここ最近の日課である。
 だがしかし、たどり着いた吉野屋はいつもと違っていた。わかりやすく言うとめちゃく
ちゃ混んでいたのである。外から中を覗きこむと、人がめちゃくちゃいっぱいいる。それ
どころか、順番待ちで並んでいるやつまでいる。
 この吉野屋、路地からかなり入ったところにあるという立地的にはかなり条件の悪いと
ころに立っているため、地元民でも知っている奴は少ない。基本空いている。だから嬉々
として常連になっていたというのに、これは一体どうしたことなのだろう。
 その答えは比較的早く見つかった。店先には見慣れない垂れ幕が下げてあり、目立つ文
字でこう書いてある。
 ―150円引き。
 よく見ると、俺の前に並んでいる男達はちらしを手にしている。きっとそこにも垂れ幕
と同じ文言が並んでいるのだろう。俺は消費者心理というものを考え、呆れて溜息をつい
た。
 お前らみんなひょっとしてバカなのか。150円だぞ150円。150円とかペットボ
トル一本分しかないわけ。それ如きで普段来てない、そもそも存在すら知らなかったはず
の吉野屋に来るなんて、お前らみんな頭めでたすぎるだろ。ホントにバカかと。
 もし俺に勇気があったなら、そこでそう叫んでいたことだろう。
 客の回転はそこそこ早いらしく、俺が苛々している間にもどんどん列は進んでいった。
中は若干暗くなっているが、近づけば、一番入り口側の様子くらいは察することができる。
それに、声だって聞こえてくる。


「いらっしゃいませ、なにになさいますかーっ」
 店員の女の子の声。暗くてはっきりはわからないが、顔も明るくて可愛い感じだ。
「えー、どうする?」
「どうしよっか」
「150円引きだし、特盛りでも…」
「特盛りとかハードル高くね」
「そこをなんとかしなきゃ男じゃねえっしょ」
 ぐだぐだうるさいのはリア厨っぽい四人組。順番を待っているこっちから見ると、もう
どうでもいいから早く決めるか店を出ろと言いたい。吉野屋に四人で来るとかほんとマジ
馬鹿の極み。何がしたいのかわからない。お前らは連れションしてる女子高生か。
 ここでも俺は思うだけで、もちろん口に出したりはしない。
「お客様?」
「「「「と、特盛りで!」」」」
 ハモってやがる。
「かしこまりましたー!」
 女の子はとびきりの営業スマイルでにっこり笑うと、おもむろに胸元のボタンを外し始
めた。下着は着けていないらしい。暗がりに白い肌がいやにはっきり見える。童貞四人組
(決めつけ)はごくりと生唾を飲んだようだった。
 女の子はするすると服を脱ぎわざわざ全裸になった上で、自分で胸を寄せて谷間を四人
組に見せつけた。
 ぱっと見で、Fカップ以上はある。
「お客様、こちらの特盛りでよろしかったですか?」
 童貞四人はひたすら頷く。
「それでは、失礼します♪」
 お手本のように爽やかにほほえんで、女の子は立っている童貞Aの足の間でしゃがみこ
んだ。しゃがみこんだというか膝立ちだ。ちょうど顔のあたりが股間にぴったりである。
本人はぎこちなく固まって、周りの三人からの羨望のまなざしを受けている。
「えへへ、お邪魔しますー」


207:吉野屋2
09/06/11 00:18:21 fxnBNp5f
 女の子はAのベルトを外した後、桃色の唇でジーパンのジッパーを銜え、上目遣いでAを
見つめながらそれを下ろしていく。デニムの締め付けから解放されたAの性器はもうはっ
きりわかりすぎるほど勃起していた。
「うふふ…お客さんの、元気なんですねえ」
「は、はい、スイマセン!」
「やだあ、謝ることじゃありませんよー」
 女の子はにこりと笑って、パンツの上からほおずりをするみたいにした。
「熱ーい…うふ、ちょっと濡れてますね。先走っちゃってるんですね、あらゆる意味で。うふふっ」
「す、す、スイマセン!」
 女の子が今下ネタギャグをとばしたようにもみえたが、童貞Aにはそんなことに突っ込
む余裕すらないのだろう。体育会系みたいな返事しかできていない。
 布越しにじゅうぶん焦らしたあと、彼女は慣れた手つきでAのズボンを下着ごと引き下
ろした。包茎のお手本のような性器が露わになる。
「やだぁ、かわいい」
 うふ、と女の子が笑った。Aは羞恥で真っ赤になっている。周りの三人も真っ赤になっ
ているところを見るに、奴らも同様に童貞で包茎なのだろう。どこまで仲良しだったら気
が済むのか。
「ニオイもキツくて…あん、ぞくぞくしちゃいます。お風呂入ったのはいつですか?」
「た…たくさんキレイにしてもらおうと思って、その…一昨日から風呂入ってないです」
「じゃあいっぱいカスをナメナメしてキレイにしちゃいますね?」
「おおお、お願いします!」
 彼女はあくまでも麗しい笑みを崩さずに、露出した性器をれろんと舐めた。
「ひぃ」
 Aはもの凄く気の抜けた声を上げる。
「あはっ……すごぉい。口の中で、どんどん大きくなってます」
「ああ、はい、す、すいませんっ」
「あんっ、びくって跳ねたぁ……」
 彼女は口の中に性器を含んだままもごもごとAに話しかける。その度に当たるところが
変わってまた違う刺激が送られるのだろう、口がもごもごする度に、Aは「ひっ」とか「うあっ」とか
断続的に声を上げているのだが、しまいには刺激が強すぎるのだろう、歯をかみしめて耐えるよ
うな表情をし始めた。
「んー、声、いっぱいあげてくれなきゃつまんないですぅ」
「………っ」
「気持ちよくないですか?」
 ぶるぶると首を振っている。
 おそらく、気を引き締めていないとすぐにでもイってしまうのだろう。同じ料金を払う
のならギリギリまで我慢しないと勿体ない、そう思ってのことだろうが、女の子の方とて
商売である。少し垂れ目気味の瞳が、一瞬だけ剣呑な色を帯びた。
「……我慢されると、私がつまんないんですよー」
 じゅぽじゅぽっ、ぐちゅっ、ぬるんっ!
 端から見ていてもわかるほど女の子の口がぎゅっと窄まり、激しく前後に動かした。
「ひィッ………うあ」
 もちろんDT氏がその刺激に耐えられるわけがない。
「あ、あ、あ、で、出るッ!」
「はいっ、いっぱい! いっぱい出してくださぁいっ!」
 そう言いながら、彼女は既に射精の始まったペニスを口から離す。
 解放されたそれはびくびくと波打ちながら、生臭い液体を彼女の顔に、胸元にぶちまけ
ていく。
 肩で息をするAを尻目に、女の子は自分の顔に付着した白濁色の液体を指で拭い、その
まま口に含んだ。
「あぁん…やだぁ。苦くて臭くて…すっごくおいしい…っ♪」
 とろけそうな声で彼女は囁く。そしてまだ液体の溜まっている胸の谷間を、残り三人に
見せつけるようにして微笑んだ。
「お次のお客様、ご注文は何になさいますか?」
 残り三人はごくりと生唾を飲んだようだ。しばしの沈黙の後、童貞Bがずずいっと前に
出る。
「あ…あの、胸で…胸で、してもらえませんか!」
 特盛りにかけるだけでは物足りないらしい。
「はいっ、パイズリですねー。かしこまりました♪」
 女の子はこれまた飛び切りの営業スマイルで微笑んで、Bのズボンに手をかけた。

208:吉野屋3
09/06/11 00:20:29 fxnBNp5f


「―……ますよ」
「え?」
「前、進んでますよ。詰めてください」
「あ……あ、はい、すみません」
 四人衆プラス女の子の様子に思いの外集中してしまっていたらしい。後ろから若干苛々
した声をかけられて、俺は急いで前に詰めた。かなり進んだ。既に俺の前の奴が先頭だ。
さすが吉野屋と言ったところ、回転がえらく早い。
 遠くから見ていたときとは違い、店の奥の様子もよく見える。声もよく聞こえる。手前
の方は奉仕中心の軽い客なのか、女の子の明るい声と男のうめく声が響いているが、奥の
方では逆に女の子の甲高いあえぎ声が響いている。今日の値引き祭りで吉野屋に来ようと
決めたにわかーズは、手前の安い値段コースを利用しているらしい。手前ばかりが回転が
速い。
 俺の前の奴は手前のコースを選んだようだ。エプロンしか身につけていない受付のお
ねーちゃんが輝くばかりの笑顔で俺に問うてくる。
「お客様のご予定はどちらですか?」
「奥で」
「はいっ、それではこちらにどうぞっ」
 案内されて、奥の方で順番を待つことになった。


 俺の相手をしてくれる女の子が来るまでの間、俺は椅子に座ってぼんやり隣の様子を見ていた。
「お客様、ご注文はなにになさいますか……」
 黒髪ロングのお嬢様みたいな風体の女の子である。胸はさっきの子よりはない、という
より、一般的に見て小さい方だ。従業員制服のスカートに隠されて見えないが、足は細い
感じがする。清楚な顔立ちに、垂れ目と泣き黒子が妙にいやらしい。その子の『お客様』
は脂ぎったおじさんである。俺は一瞬だけ資本主義を呪った。しかしその数秒後、男の一
言でテンションは更に下がることになる。
「『つゆだく』で」
「つ、『つゆだく』ですか……っ!」
 女の子は涙目だ。男はにやにやしながら、
「お客の注文をちゃんと聞けないのかね」
 とやたら偉そうに言った。こういう態度はよくないね。お客様は神様です、という言葉
は店側から出るモノであって、客側から言い出すものではない。しかし女の子はそんな風
に言い返すこともできるはずもなく、泣きそうな顔のまま男に頭を下げた。
「申し訳ありませんでした……つ、つゆだく……喜んでっ!」
 どこぞの居酒屋のような言葉を、似つかわしくないくらい悲痛な声でもってあげる。男
は鷹揚に頷いた。
 女の子は震える手で従業員の制服を脱いでいく。下から現れたのは絹のような肌―で
はない。しかしそれよりも下手したら価値のあるものだった。紺色の布。すなわちスク水
である。
 俺は感動した。
 女の子はスク水にニーソを着用していたのである。
 絶対領域と露出はアンビバレンツではなく両立し得るということを初めて知った。すら
りと伸びた足はふとももから膝上までしろく輝き、しかして膝からつま先まで覆う黒い布
によってその輝きはフルに発揮されることがない。
 けしからん、文化の無駄遣いだ。これに感動しなくてなにに感動すればいい。
 俺がそこまで感動したくらいなのだから、男はもっと感動したらしい。わなわなにやに
やして、女の子を後ろから抱きしめた。小柄な女の子は脂ぎった男にすっぽり収まってし
まう。




このあとスマタを見学→主人公が学園のアイドルと本番の予定でした。

209:名無しさん@ピンキー
09/06/11 02:31:29 yi46V/ee
ナイス投げ
素股しているお嬢の反応は読んでみたかったな

210:名無しさん@ピンキー
09/06/14 03:48:16 BQK/zOiD
GJ

211:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:35:40 sCwTzTM/
なんでこんな事になってんのだ。

むなしい。むなしくてしょうがない。
「ふぅ…っ ん……あ…っ」
思わず出てしまった声に、我に返る。家には母がいるというのに。
貴重な休みに遊ぶでもなし休むでもなしに、ひとり遊びというのはどうなんだろう。生理前ではな
いから、欲求不満なんだと思う。そうだった。私はなかば自棄になっていたんだ。
告白するまでもなく、私は失恋してしまった。
それは結構前の事であるけれど、今でも少しだけじくじくと心が痛む。そんなに好きだったんだろ
うか。大学の授業がよく一緒になる人。席が近い事が多かった。一目惚れだったんだと思う。で
も、話すようになってまもなく彼女がいる事を知った。…中身なんてほとんど知らなかったはず
で、傷つくも何もないと思っていたのに。
「はぁ…っ」
濡れているそこを擦りながら、乳首をいじる。
健一さんは胸好きだったよなあ…とかなんとか思い出す。つい3ヶ月前くらい前に別れた、という
か彼が留学してしまった為にほぼ自然消滅してしまった私の彼氏。優しくて、上手くて、天然ボケ
で可愛いのに年上だった。
多分私はさみしいんだ。そういう別れ方はあまりしたくなかった彼氏と別れて。その彼氏を忘れよ
うとしたら、逆に傷ついて。話を聞いてもらう友達もいるし、慰めてもらったりもしたけれど、なんだ
かむなしい。こんな事をしている自分もむなしい。
それでも指は止まらない。

212:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:36:00 sCwTzTM/
限界がそろそろ近づいてきた。このまま全部忘れちゃえと思う。
なのに、突然ドアが開いた。
「カンナ!」
「久しぶ…」
時間が止まった、とはこういうのを言うんだと思う。お互い固まったまま、何も言わずにふたつの
声の主はドアを閉めた。思考回路が停止して、それからサッと血の気がひく感じがする。次に
思ったのは、まずいという事だ。まずい。かなりまずい。見られてしまった。ドアの位置からして、
アレなところは見られてないはずだけど、何をしていたかはわかっただろう。半泣きになりなが
ら、即行で服を着る。着ているとだんだん、ノックもなしにドアを開けたあいつらに対して怒りがこ
みあげてくる。思い切りぶちまけてやろうと、ドアを勢いよく開けた。

あのバカ双子!

高山陽輔と祐樹は、近くに住むふるい幼馴染だ。割合仲もよくて、よくつるんでいた。大学に入っ
てからは、皆学校が違う事もあってほとんど会わなくなった。それでも道で会ったら挨拶して軽く
話すし、3年になった今では本当にごくたまにだけど三人で遊ぶ。
昔は性格が全然違うのに外見だけよく似ていて、それがおかしかったけど、高校ぐらいにもなれ
ば趣味も違うから外見も全然似ないようになってた。背格好も全然違う。それでも妙に似てるか
らおかしい。

213:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:36:24 sCwTzTM/
「…高山ァ…」
普段は名前呼びだけど、私は高山兄弟をあえて苗字で呼ぶ。
「…ごめんなさい」
土下座しているのが陽輔。
「無礼にも程があるよな、ごめん」
まっすぐ目を合わせて言うのが祐樹。
「ごめんですまない…っ もう本当にバカ!つうか死ね!帰れ!」
高校の頃は、バカエロ話も結構した。お互いの歴代彼女・彼氏も、報告もしないのに何故か知っ
ている。さらに言えば、奴らは口には出さないけど絶対私の初体験年齢も知っている。
でも、だからと言って自分の一人でヤッてる姿を見られるのが恥ずかしくないわけがない。
「…彼氏にも見せた事がないというのに」
「意外」
「帰れ祐樹」
もう何だか悲しいやら情けないやらで涙が出てくる。なんでこんな事になってんのだ。
久しぶりに会った幼馴染。何も最悪なかたちで会わなくたっていいじゃないか。
すると、大きな手が私の頭をなでた。陽輔の手だ。昔から、落ち込んだ時や失恋した時に慰めて
くれていた陽輔の手。大好きだ。
「今度何かおごってやるから」
祐樹が言う。いつもこうやって物で釣るけど、そのついでにデートもしてくれる(というより遊びにい
く、なんだろうか)ので結構気分がいい。高校に入ってから、二人はぐんと格好良くなった…と思う。
昔から見てきた身としては、いい感じに育ってくれて嬉しかったりする。母親視点で思う。
これで一度も恋愛関係になった事がないのが不思議だと友人は言う。実際私もそう思う。一応男
と女だって事はわかっているから、気をつけてはいるけれど。

214:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:38:43 sCwTzTM/
「で、なんであんたたちが家にいんの?何か用だったの?」
二人は顔を見合わせて、言いにくそうにしている。なんなんだ。
変な沈黙の後、祐樹が話しだした。
「フェアにやろうと思って」
「何それ」
誰が誰と何をどうフェアにやるんだ。祐樹が深くため息をついて、今度は陽輔がしゃべった。
「俺ら、カンナの事が好きなんだけど」
彼らは何語を話しているのか。
言葉の意味がわからない。思考力が低下している。誰が…誰を好きだって?
冗談、と言いかけて陽輔の顔が赤い事に気がついた。陽輔はあんまり嘘がつけない。双子の性
格をそれぞれ端的に言うと、陽介が犬で祐樹が猫だ。
祐樹が説明しだす。
「あのね、俺たちね、小学校くらいの時お前の事が好きで、協定結んでたんだよ。ぬけがけ禁
止って。可愛いでしょ。その後、別に好きな子が出来たんでうやむやになったけど」
「それから、今に至るまでカンナ以外の子の事好きになってふられたり、付き合ったりしてきた。
まあ色々あった。でもさあ…こないだ、つっても結構前だけど、カンナんち前で会った時から妙に
気になりだしてさ」
「…原点回帰ってわけじゃないけど、お前の事かわいくて仕方ないし」
何、この展開。
私をおいて、勝手にすすめていないか。
*
「そういうわけで、高山陽輔は倉本カンナが好きです」
「高山祐樹も同じく倉本カンナが好きです」
「ちょ、ちょっと待って!」
その宣言はなんだ、というツッコミも入れたかったけど、とりあえず言っても仕方ない事を言う。
「冗談だよねえ!」
「こういう冗談は言った事ないの、知ってるだろ」
少し怒ったふうに、祐樹が言った。本気なのか。
…悪い気は、しない。バカやったり派手に喧嘩もしたりするけど、基本的に陽輔と祐樹の事は
好きだからだ。
だけど、天と地がひっくり返ったような感覚だ。
だって、そんな事を言われて簡単にのみこめるわけがない。なんだか眩暈がしてきた。
それに、と祐樹が続けた。
「神代健一と別れたって聞いたから、今ならアリかと思って今に至るわけだ」
「な…んで、私が健一さんと別れたの知ってんの…」
「カンナの友達が言ってた」
「大学におけるカンナ情報は大体そこから」
呆れてものが言えないとは、まさにこの事だ。こいつらはそれなりに計算してきているようだ。
「高校ん時のお前の彼氏に比べたら、納得できる人間だしな」
「いっそあいつならしょうがないって思ってたけど、別れたしな」
「というわけだから、そのつもりで」
「「よろしく」」

215:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:40:15 sCwTzTM/
頭が痛い。
なんで、こんな事になった訳?
考えさせて、お願いだから。
ぐるぐる考えてたら、ハッとした。ちょっとだけ身の危険を感じた。
まさか、とは思うが万が一に備えて聞いておきたい事があった。
「そういや、うちのお母さんは?」
「呼び鈴押したら、ちょうど出かけるところだった。うちの母さんとどっか行くんだってよ」
「ゆっくりしてってね、だって」
やばい。陽輔は泣かれるのに弱いから、なんとかなるだろう。問題は祐樹だ。口では勝てない
し、弱点ついても私の弱点をついて道連れにするような奴だ。
「嫌だからね」
「何が」
「付き合ってもないのに、やるなんて絶対嫌だから」
「そんな事考えてたの、カンナ」
あ、私の馬鹿!祐樹にからかわれるような事言ってどうすんの!
「相変わらず、やらしいね」
「う、るさい!仕方ないじゃん!さっきまで、その、してたんだから…」
そうですよ。気持ちいい事好きですよ。
とろとろになって、イっちゃう瞬間の訳わかんない感じが好きですよ。それのどこが悪いっての!
「もう帰ってよう…最低、傷心な上に見られるとか、本当今日は最低…」
「傷心って?何かあった?」
心配そうに陽輔が見つめてくる。やめて。今、さみしいんだからすがっちゃう。代わりにするだけだ。
おまけに今は、体が疼いたまんまだ。双子の事は好きだ。好きだから、こういうのはやだ。
「たいした事じゃないよ。それより、たまってるので続きしたいし、帰って」
こんなあからさまに性欲ありますよ宣言してどうするんだろう。いいや、ドン引きしてくれ。
いくらエロ話してた仲でも、こういった事は言った事ない。せいぜい幻滅してください。
そう考えてたら、ぽつりと祐樹が言った。
「…してやろうか?」

何を。
何 を す る と 言 う ん だ !
「い、言ったじゃん!付き合ってもないのにするのはやだ!」
焦る。冗談でしょう。
「バカだなー。いくらなんでも、彼女になんないうちはしねえよ」
陽輔が笑いながら言うけど、絶対…
「…ごめん、そのつもりだった」
ああ、やっぱり。祐樹は目が本気だった。
最初からそのつもりだった訳じゃないけど、と前置きして祐樹が言う。
「お前が一人でしてるところ見て、うまくいけば三人で出来るかなとか考えてた」
ちょっと気が遠くなった。

216:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:44:22 sCwTzTM/
三人って、何。
私は、多分他の女の子と比べたらそういう事好きなんだろうけど、んでもって健一さんとも色々
したけど!内容は至ってノーマルだと思う。外でとか縛ってとか他の男ととかした事がない。
ていうかしたくない。
何なの、三人って何なの。私と祐樹と陽輔で?
いわゆる3Pって奴ですか?AVで見た事あるけど、たとえば祐樹の咥えながら陽輔に後ろから
されちゃう訳?
ないないない!
私、そこまでじゃない!好きな人としかしたくないし!
何それ、祐樹はそういう女だと思ってんの?怒ってもいい?
「…簡単に股開く女だと思ってんの」
「思ってない。好きな女は気持ちよくしてやりたいだけ。俺の性欲はどうでもいい」
「なんだよ、それ!違反だろうが!」
噛み付くように、陽輔が声を出した。
「カンナを傷つける事はしない!過ちを犯さない!泣かさない!お前がこれ考えたんだろ!」
本当にバカ双子。
そんな事まで決めていたのか…。このぶんだと、紙にも書いているだろう。
「半分はお前だし」
「守れよ!」
そして二人は私の目の前で喧嘩し始めた。

(中略)

「いいよ」
何、言ってんだ私は
「ただし、痛いのはやだ。挿入もやだ。私が舐めるのもやだ。唇にキスされんのもやだ」

217:名無しさん@ピンキー
09/06/15 14:46:51 sCwTzTM/
*****

3Pがどうにもこうにも書けなかったのと、挿れるか挿れないかで悩んで中断。
4年も放っておいたので、いい加減供養させて頂きました。

218:名無しさん@ピンキー
09/06/15 16:58:43 AD6lNRvK
ナイス投げ
女の子の心境がすごくリアルに感じられた

219:名無しさん@ピンキー
09/06/16 12:15:12 zdGl+BNP

エロSSというよりも
エロを巡る小劇場系演劇の一幕のようだと思った

220:名無しさん@ピンキー
09/06/19 03:34:32 K2p4/G87
GJ

221:名無しさん@ピンキー
09/06/22 04:29:38 2pAJuu60


222:名無しさん@ピンキー
09/06/22 21:56:13 rwGGU+6t
GJ

223:名無しさん@ピンキー
09/06/28 16:29:53 Zu0LCY3R
保守

224:名無しさん@ピンキー
09/07/02 22:12:13 XWTiCcPY
このスレ便利だな

225:名無しさん@ピンキー
09/07/16 17:50:22 SOkcn49n
此処で供養しようかなぁ

226:名無しさん@ピンキー
09/07/21 19:53:22 m+hHy2Nt
なむなむ

227:名無しさん@ピンキー
09/07/28 21:18:01 cNT83m+v
保守

228:名無しさん@ピンキー
09/07/31 17:58:43 BCQ0Du/f
深夜零時。私はお気に入りのパジャマに身を包んで、ベッドに潜り込む。
欠伸を一つ零して、目を閉じ、あとはただ睡魔に身を任せるだけ――。
いつもは、それだけなのに。
今夜は、それだけで一日を終わらせる事が出来なかった……。

いつまでたっても眠れない。厚くて寝苦しいのは確かにそうだけど、それだけじゃない。
起き上がって、水でも飲もうかと思った、その時。
「あっ、あれっ?」
躰が、動かない。
瞳だけを動かして、周りを見る。
すると、気がつく。
腹の上に、何か……いる。
それは、何か動物の形をした、白銀の何か。
「ひぃっ……やっ、何っ、なに、何なのよぉ……っ」
“それ”は私のパジャマを剥いで、着実に私を生まれたままの姿に戻していく。
ひやり、冷気が私の肌を嬲った。
やめて、やめてっ
それは鼻先で私の恥部に触れて、柔らかな恥毛に触れる。
「ひっ」
べろり、大きな舌でピンクの肉に触れる。


無謀な挑戦スレに落とそうと思ったけど、よく考えたらお稲荷様って悪霊じゃねーなーと思ってやめた。
別に文章は短いし惜しくないけど、一応書くにあたってお参りにも行ったし、ssも供養しようと思って此処に落としていく。

229:名無しさん@ピンキー
09/08/02 18:18:39 xqEwSX0u


230:名無しさん@ピンキー
09/08/02 19:01:27 bRaukH6q


231:名無しさん@ピンキー
09/08/02 21:25:00 SsEmBhnY
>>228
ナイス投げ

232:名無しさん@ピンキー
09/08/03 15:54:50 ECCSC+91
>>228


233:名無しさん@ピンキー
09/08/06 02:22:44 3tfr0vkY
 唐突に思いついた小ネタを台本形式で走り書き。
 触手ネタ苦手な人はスルーよろ。



若旦那「おとっつぁん、今日はおとっつぁんに会わせたい人がいるんだ」
娘「あ、あの、はじめまして、旦那様」
若旦那「いやぁ、一目惚れって奴はあるんだねぇ。一目見た瞬間
『この子しか無い!』って思っちまって……」
旦那「何を考えてるんだいお前は。こう言う事はもっと考えて、だね」
娘「あ、あの、私は大それた事は考えておりません。ただ、若旦那の
お側においていただければ、それだけで……」
旦那「お前さんの事情は聞いちゃいないよ。これは我が家の将来の
問題なんだ」
若旦那「おとっつぁん、あたしを信じておくれよ。この子はきっと
我が家の為になるよ」
旦那「……それじゃあ、一つ、試してみようじゃないか」
若旦那「と言うと?」
旦那「この種を畑に蒔いて、一日も欠かさず世話をするんだ。これを上手く
育てる事が出来たら、お前の好きにしなさい」
若旦那「ありがとう、おとっつぁん!」

 それから半年後。

旦那「ほう、これは見事に育ったもんだ」
若旦那「ほら、あたしの見立ては間違っちゃいなかったでしょ?」
旦那「うん、これならうちに置いておいてもいいだろう」
若旦那「良かったねぇお前、おとっつぁんに認めて貰えて」
娘「えっ、認めて、って、どう言う……」
若旦那「この蔦草はとっても高価な薬草でね、滋養強壮に効果覿面なのは
良いけど、普通の土で育てると育ち切らないうちに枯れちまうんだ。
でも、人に根付かせると株分けで増やせて、一年中取る事が出来るんだよ」
旦那「初めて見た時はこんなおぼこい娘にお守りが出来るかと心配だった
けど、お前さんは思った以上に良い『畑』だよ。近頃はあちこちから注文が
増えて難儀していたが、この分なら応える事が出来そうだ」
娘「そ、そんな、それじゃ、初めから……」
若旦那「あたしの為なら何でもしてくれるんだろ? これからもどんどん
株を増やして、我が家に富と福をもたらしておくれ」

 蛇のようにうねる無数の蔦草に体を被い尽くされ、刷毛のような白く
長い根に体内を侵され、恐怖と快楽に震える若い娘。
 若い男は嬉しそうに笑い掛けると、何か訴えようとした娘の口に、
茎と根を切り取られて激しくのたうつ『株』を押し込んだ。



 意思疎通可能な人外との異文化コミュニケーションもそれはそれで
好きだが、たまには知性の無い、又は全く思考の異なる異形のいる
風景を見てみたい。
 ……のだが、最近の異種系スレは何処も紳士淑女が多いようで
何だか話しにくい。
 と言う訳で台本状態のままお焚き上げ。

234:名無しさん@ピンキー
09/08/06 03:22:10 m3Mqyf6T
>>最近の異種系スレは何処も紳士淑女が多い…

禿同。
触スレなんか、いかに紳士かって感じになってるのが悲しいっす。

235:名無しさん@ピンキー
09/08/06 07:07:55 SIquI2vJ
逃げてんじゃねえよ

236:名無しさん@ピンキー
09/08/06 10:24:50 CyIPm5kP
なんだなんだ?

237:名無しさん@ピンキー
09/08/07 18:53:49 PMO4FsjV
>>233
ナイス投げ

238:名無しさん@ピンキー
09/08/17 07:41:58 yXWSMUVk
保守

239:名無しさん@ピンキー
09/08/24 20:33:10 8xFR/i+d
良スレage

240:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 14:15:37 /L63FC3P
保守age

241:名無しさん@そうだ選挙に行こう
09/08/30 17:03:52 uA2EK8nf
>>233
GJ

242:名無しさん@ピンキー
09/09/01 19:03:34 NW6ZeH9J
こんな所にキモいエロ落してんじゃねえよアレソマ厨が

243:名無しさん@ピンキー
09/09/04 12:46:34 jZv9DOXo
 お焚き上げSSが少ないのって良い事のようなそうでもないような。

 俺はこう言うのが読みたいなーと言うぼやきを頑張って形にしようと
したらありきたりな話になってしまったので道半ばでお焚き上げ。
 男言葉の女とか強姦ものとか苦手な人は向こう3レススルーよろ。

244:守護者と復讐者
09/09/04 12:52:17 jZv9DOXo
 古めかしい木箱や陶器が雑然と積み上げられ、外から差し込む月明かりに照らされた
土蔵の中。
 その片隅に、一人の人間が横たわっている。
 年の頃は十七、八。黒い詰襟を着ているが、後ろ手に縄で縛られ、シャツを引き
千切られて剥き出しになった胸には男には在り得ない膨らみがあり、何も覆う物の無い
下半身には男に在るべき物が無かった。
「……今日は、満月かな」
 少女は壁を支えに傷だらけの体を起こし、開け放たれた明かり取りの窓を見やるが、
その小さな窓から見えるのは薄雲がたなびく夜空ばかり。
「……約束、破っちまったなァ」
 からからに嗄れた声で呟き、彼女は壁に凭れて目を閉じた。

 『お誕生日には絶対に来てね。約束よ? お兄ちゃん』
 鈴を転がすような声。綿菓子のような柔らかい髪。砂糖のように甘い笑顔。
 生まれてすぐ家の事情で引き離された妹は、『兄』の突然の来訪を無邪気に喜び、
これまでの年月を取り戻そうとするかのように甘えて来た。
 平凡だが優しい養父母に育てられ、沢山の友達に囲まれ、傍らには少々内気だが
気立ての良い少年が寄り添っている。
 平凡だが満ち足りた彼女の人生は、どんな宝石よりも輝かしく見えた。
 最初は、遠くから眺めるだけで良いと思っていた。
 眺めているうち、一言だけ言葉を交わしたいと思うようになった。
 気が付けば、日の光に姿を晒してしまっていた。
 彼女は悔やんだ。
 自身が復讐者の手に落ち、尊厳を踏みにじられた事にではない。
 祖父の言い付けを破り、光の世界に惹かれ、その身から先祖伝来の武具を外した。
 その心の弱さと軽率な行動で、大切な宝物を失いそうになった事にだ。

 「……凛」
 妹の名を呟くと、胸の奥に温もりが生じ、涙がじわりと溢れる。
(お前に詫びたい。約束を破った事。嘘をついた事。俺のつまらない感傷でお前の未来を
閉ざしてしまいかねなかった事……)
 声を殺して涙を零していると、土蔵の扉が開き、一人の少年が中へ入って来た。
 白い詰襟の学生服を着た長身の少年は、少女の顔を見ると切れ長の目を更に細め、
指先で銀縁眼鏡をついと持ち上げる。
「やれやれ、随分大人しくしていると思えば、いささか拍子抜けだな、保坂守也」
「……」
 唇を噛んで睨み付けると、少年は目の前にひざまずき、顎を掴んで持ち上げる。
「そんな目で私を見るな。貴様の目は私の心を騒がせる」
「そんなに嫌なら、さっさと俺を殺せ。俺が死ねば保坂の血は絶え、手前は馬鹿げた
茶番劇から降りられる」

245:守護者と復讐者
09/09/04 12:57:35 jZv9DOXo
 苦しい胸の内を押し殺し、低い声で言うと、少年は冷徹な眼差しで見返す。
「言ったはずだ。そんな事は許さない」
 少年は少女の肩を掴むとぐいと引き寄せ、唇に噛み付いた。
「ぐぅ……!」
 唇が切れ、痛みに呻くのも構わず、少年は舌をこじ入れ、乾いた口内を蹂躙する。
「んっ、ふぁっ! 止めろ、清左……あぅっ!」
 どうにか口を外して少女が叫ぼうとすると、床に押し倒され、首に噛み付かれる。
 肉を食い千切らんばかりに歯を立てて吸い上げたかと思うと、ねっとりと噛み跡を
ねぶり上げ、また別の場所にかぶりつく。
「ぐっ! てめ、止めろって、言っ、が、あぁぁっ!?」
 突然、少女は目を剥き、びくんと跳ねた。
 少年の左手が下腹部の薄い茂みを覆い、細く硬い指が奥をまさぐる。
「うぁぁっ! やめっ! やめろぉっ!」
 胸の尖端を吸い上げ、足に足を絡め、指先で敏感な部分を容赦無く擦り上げる。
 その苦痛を和らげようと奥から愛液が滲み出し、その為に指が一層密着して、
にちゃにちゃと音を立ててなめらかに蠢く。
「やぅ、ぐ、あっ! ふぅっ! ふぅぅっ!」
 少女の声に明らかに違う色が混じり始め、唇を引き結ぼうとするが、硬く膨れて
ずきずきと疼く肉芽を執拗にいじられ、湧き上がる快感に声が漏れ出してしまう。

 その危険さゆえに秘匿された武術の継承者として。
 また、この世の闇に蠢く存在を退けて来た守護者の血を継ぐ者として。
 その役目の為に幼い頃から男として育てられ、戦士として修行を積んで来た守也は、
戦いの恐怖や苦痛には慣れていたが、女の性に抗する術は持ち合わせていなかった。
 そして、先祖代々の宿敵として幾度と無く命の遣り取りをして来た少年・北井清左が、
なぜこのような事に及ぶのか理解出来なかった。
 自分と同じ年頃で、互いに一族の力と業を受け継ぐ継承者で、同じ領域に生きて来た者
として、敵意の中にもある種の共感を感じていた。
 だから、勝負に敗れた時、薄れ行く意識の中で覚悟を決め、潔く死ぬつもりでいた。
 だが、清左は守也を殺すどころかこの蔵に閉じ込め、夜と無く昼と無くやって来ては
彼女を犯している。
 時に無言のまま激情を叩き付け、時に言葉と技巧を尽くして追い詰め、守也が力尽きて
気を失うまで、幾度も幾度も。
 その才子然とした容姿のどこに、それほどの獣性がひそんでいたのか。
 もう幾日にもなるのに、彼の欲望は一向に枯れる気配を見せなかった。

 「あぅっ! ぐっ! ふぅっ! んんんっ!」
 守也は唇を噛み切りそうなほど強く噛み、必死に声を押し殺す。
 うつ伏せで膝を大きく広げ、尻を高く上げた屈辱的な姿勢でひたすら秘所をいじられ、
達しそうになると止み、緊張が緩むと撫で上げられる。

246:守護者と復讐者
09/09/04 13:03:49 jZv9DOXo
 行くに行けず、降りる事も出来ず、肩に噛み付かれて逃げる事も叶わない。
「無駄な抵抗は止めろ、保坂守也」
 清左は左手をゆるゆると動かしながら、耳元へ唇を寄せた。
「耐えるくらいなら泣き叫んで助けを求めろ。心の底から叫べば、誰かに届くかも
しれんぞ? 例えば、お前が執着するあの娘……神河凛とか言ったか」
「っ!? てめぇ……あっ! あぁぁぁぁっ!?」
 思わず口を開いた途端、耳朶を噛まれ、秘芯を強くくじられ、頭が真っ白になる。
「やっ! やぁっ! うぁぁ! あぁぁぁぁっ!」
 一度緩んでしまった口は閉じられず、焦らされ続けた体は押さえが利かなくなって
がくがく震え、送り込まれる強烈な快感が意識を占領する。
「ふぁっ! あっ! あ……あぁぁぁぁあぁぁっ!」
 その瞬間、守也は体を強張らせて絶叫し、そして、くしゃりと床に潰れた。
 すっかり力が萎えたさまを見て、清左は身を起こし、守也の手首の戒めを解く。
「ぁ……」
 彼女は縄が解けても逃げる気配は無く、呆然として言葉にならない声を漏らしている。
 清左は守也の体を仰向けると、己のズボンを緩め、一物を解放した。
 既に硬くそそり立ったそれは、端正な顔に似合わず、大きく、醜悪な代物だった。
「……」
 彼は守也の脚の下に膝を進め、彼女の上体を抱え込んだ。
「くぁっ……!」
 ぐずぐずに蕩けた秘肉を押し開く硬い感触に守也は怯え、反射的に清左を押し退けて
腰を引こうとするが、彼はそれを許さず、更に押し進める。
 ほんの数日前まで何物にも侵入された事が無かったそこは、その凶器に幾度も穿たれ、
今また丹念に解された事で、最奥まで易々と飲み込んでしまった。
「観念しろ、守也」
 清左は守也を抱いたまま更に膝を進め、体重を掛けた。
「ひぅっ!」
 股関節が軋み、体の奥をずんと突かれ、彼女は息を呑む。
「私は貴様を逃がしはしない。命ある限り私の子を孕み、貴様の先祖が刈り取った命を、
一つでも多くあがなうのだ」
 言い放ち、清左は腰を動かし始めた。
「あぅっ! ふっ! うぅぅぅぅっ!」
 体を折り畳まれるような苦痛と、体の奥を突き上げる快感に耐えようにも、両足に力が
入らず、両腕で懸命に清左にしがみ付いて歯を食い縛る。
 その様子に、清左は勝ち誇ったような笑みを浮かべ、囁いた。
「貴様は私の物だ。貴様の血も力も、その心も、全て私の力に変えてやる」



 ……夜は、未だ明けそうに無い。

247:名無しさん@ピンキー
09/09/04 13:15:10 jZv9DOXo
 投下終了ー。
 喋りから気性から「漢!」って感じの女が何ぞ大変な事に……ってのが
萌えなんだが、自分が書くと普通の男になってもーてあかんわいな。

248:名無しさん@ピンキー
09/09/04 20:11:45 2XP9GXyk
ナイス投げ!

249:名無しさん@ピンキー
09/09/05 05:40:49 XoR8ozUe
GJ
こういうの大好きだ

250:名無しさん@ピンキー
09/09/10 12:47:47 J+3eQ0Mz
保守

251:名無しさん@ピンキー
09/09/13 01:37:45 DNdE4wTm
何となく良スレ

252:名無しさん@ピンキー
09/09/15 10:33:58 C340fP7A
ほんとに「何となく良スレ」だよな

253:名無しさん@ピンキー
09/09/16 10:32:44 qtZwUImE
SSを「この子」と呼んでいる人を初めて見た

254:名無しさん@ピンキー
09/09/22 00:31:12 4Ixi/Do9
保守する

255:名無しさん@ピンキー
09/09/23 23:24:47 ZN4JBakW
取調官と向かい合って座った尚子は、しばらく眼鏡の奥の瞳を泳がせていたが、ついに口を開いた。
「えと、あの……、私小さい時に『誕生日には18金の指輪がほしい』って父に頼んだんです……。
でも、父が買ってきたのは18禁のエロビでした。指輪とエロビ、『ビ』が被ってるだけじゃん!
なんて……まぁでも、大好きな父が買ってきたものなんで、大切に見ました。
繰り返し食い入るように見た結果、目を悪くしました……。それ以来眼鏡です。
そして私はある時素晴らしい発見をしました。眼鏡を外すと、周りがまるでエロビのボカシを一面に
かけたかのような世界になることを! それはひどく想像力をかきたてる、神秘的な光景でした……。
……そう、私は眼鏡を外すとどうしてもエロビが頭に浮かんでしまう体質なんです! ですから!
さっきは眼鏡をうっかり落としてしまい、身体がうずいてしょうがなくなって……!」
「だからといって街中でいきなりマスターベーションを始めないで下さいね……」
取調官はうんざりした顔つきで溜息を漏らした。
「……テヘッ」
尚子は頭をコツンと叩いてぺろりと小さく舌を出した。


新規開拓スレ「眼鏡を外すと淫乱になる娘」。保守小ネタにしようとしてたら圧縮で落ちてしまった…

256:名無しさん@ピンキー
09/09/24 12:10:01 zoCUYqOb
ナイス投げ
あのスレ落ちたのかー、もったいねぇw

257:名無しさん@ピンキー
09/09/25 13:26:15 iGyVOlX7
あったのかそんなスレww

258:名無しさん@ピンキー
09/09/26 16:39:50 NK96u3HI
落ちたのか、あのスレw
書き手も読み手も選ぶスレだったけど残念だなー

259:名無しさん@ピンキー
09/09/26 20:00:24 Bpn0b+1g
ナイス投げ
そんなスレあったのか
見てみたかったな

260:名無しさん@ピンキー
09/09/30 00:04:18 xKDy7+2b
ナイス投げ

261:名無しさん@ピンキー
09/10/01 17:16:15 lqZvLFBC
相棒inモンスターハンターをやってみたかったんだが
色々まずそうなのでこちらにお焚きあげ

・親子丼
・モンス一切関係なし

朝、ギルドでも名の通った一流ハンターが死んだ。
死因は爆死。
樽爆弾の調合に失敗し、木っ端みじんに吹き飛んだのだ。
ギルドから調査員が派遣され、早々に下手人は捕まった。
犯人はハンターズギルドショップの売り子だった。



わたしの父はあいつと一緒に組んでいた中堅ハンターでした。
わたしの生まれた村にやってきたクシャルダオラを
討伐したのが父とあいつでした。
あいつは宴席で村一番の美人と謳われた母にやたら
付き纏ったそうです。
それを庇ったのがわたしの父で、程なく父と母は
恋に落ち、わたしが生まれました。
父はハンターとしてあまりよいとは申せない腕前でしたが、
よく魚を釣っては台所で捌いてくれました。
今でもハリマグロの刺身とハジケイワシのつみれ汁を囲んだ
温かい、笑い声の絶えない食卓を、思い出すことが出来ます。
わたしが6才の時、父が死にました。
狩猟中、ババコンガに側頭部を殴られたのだそうです。
あいつは、母の元にやってきて、父の形見の
護りのピアスを渡すと、母に迫りました。
『彼が死んだのは私の責任だ、君の面倒を見させてほしい』
最初、母は断っていました。
でも、
『君一人ならいいだろう、しかしあの娘はどうする?君一人で育てていけるのかい?』
そう言われ、首をたてに振りました。
答えを聞くや否や、あいつは直ぐさま母を組み敷きました。
母は泣きながらわたしにキッチンに下がっているよう言い付けました。
あいつにのしかかられ、肩をはだけた母の姿が
今でも目の裏に焼き付いています。
女のわたしが言うのもなんですが、母は本当に美しい女性でした。
容姿は勿論、仕草のひとつひとつがたおやかと申しますか、清楚と申しますか、
村の他の女性達とはなにかが根本的に違う、そんな人でした。
あの毛むくじゃらは、そんな可憐な人を押し倒して、組み敷いていたのです。
何をしているのかわからないながら、異常な事態が
始まる事だけは分かりました。
わたしはただ流しの隅で目を閉じ耳を塞ぎ、
母がやってきて抱きしめてくれるのを待ちました。

262:名無しさん@ピンキー
09/10/01 17:17:41 lqZvLFBC
しばらくしてやってきたのはあいつでした。
猫撫で声で『今日からお父さんと呼びなさい』そう言いました。
あいつの向こう、開け放たれた居間の床に横たわる母は裸でした。
美しい母から生気が抜け、まるで人形のような抜け殻になって
一年で母は父の後を追うように亡くなりました。
葬儀が終わると同時にわたしはあいつの元を飛び出しました。
あいつの世話になるなんて死んでも嫌でしたから。
近くの畑の農作物を盗んで食べたり、放牧された
ポポの乳を飲んで飢えを凌ぎました。
ギルドに捕まった時にはあいつが父親面して
迎えにくるんじゃないかと生きた心地がしませんでした。
幸いにもあいつは来ませんでした。
それからはあなた方の調べた通り、わたしは施設で
読み書きを習わせてもらい、長じてギルドショップの売り子になりました。

父が死んだ理由が、本当にババコンガにやられたのか知りたかったのです。
父が死ぬ訳無いのです。父は必ず家に帰れるよう護りのピアスを付けていたのですから。
程なく親しくなった女性ガンナーから、うっかり
散弾で仲間を撃ってしまった、キリンはこれだから
やりづらいと愚痴を聞かされた時、全てが繋がったのです。
あいつはガンナーだった。
あいつがババコンガと父が射程に入るよう散弾を撃ち、
動けない父はそのままババコンガの爪に引き裂かれて死んだのです。
わたしは一計を案じました。
ええ、そうです。あの服はあなた方のおっしゃる通り、
ドンドルマで誂えた物です。
給金で購える代物ではない?
わたしには貯金がありましたから。お洒落も
彼氏も必要ありませんでしたし。
胸も背中も丸出しの踊り子が着るような衣装を纏い、
あいつの元を訪いました。
あいつはなんの疑問も持たず、わたしを家にあげました。
わたしの生まれ育った、思い出の場所。
「お父さん、今まで音信不通にしてごめんなさい」
そう詫びてしな垂れかかると、あいつは下卑た顔で笑いました。
『どこでこんなのを覚えてきたんだ?この放蕩娘』
酒臭い息を吐く唇で頬を、首筋を、肩を吸われました。
裾を托しあげられて指でくじられました。
中々濡れないわたしの秘処をあいつは何度も舐め、啜りました。


263:名無しさん@ピンキー
09/10/01 17:30:30 lqZvLFBC
逃げ出したい気持ちと吐き気を堪えて、感じているふりをしました。
どうせ朝には五体飛び散って死ぬ運命なののですから。
僅かに綻んだそこにあいつは自身を突き立て、激しく腰をふりました。
形だけとはいえ、父と娘の交合。あるまじき行為です。
わたしは請われてお父さん、お父さん、と泣き叫びました。
ええ、請われたんです。
あいつはそういう性癖だったのです。
わたしが果て、くず折れても、あいつは色々な
体位を試し凌辱しつづけました。
朝方、あいつがぐっすり眠っているのを確かめて、
わたしは樽にハジケイワシを仕込みました。
父は魚を捌くのが上手かったんですよ。
わたしにも、弾けない捌き方のコツを教えてくれましたし。
擬装?そんな気はありませんでした。
父も母もいない、そんな世界で生きていたって……。
早くわたしを処刑してください。



彼女の告白を最後まで聞いた後、二人のうち、年配の男が口を開いた。
「なるほどわかりました、ところで貴女はお聞きに
なられたでしょうか、三日前テオテスカトルがある村に現れ、
村は壊滅しました。村にはハンターはおらず、
ギルドにハンターを寄越してもらうよう要請していたそうです」
「……それがなにか」
「何かってアンタ」
売り子につかみ掛かる体格のよい若輩を年配が
まあまあ、と軽く宥める。
「要請を受けたのは被害者だったそうですよ。受けた
依頼は必ずやり遂げる、ギルドからの信頼は厚かったそうですね」
「存じ上げませんでした……わたしはただの売り子ですから」
「おかしいですね、貴女はギルドに所属していらっしゃる。
噂が聞こえてこない筈がない。貴女はそう言った被害者の
一流ハンターとしての一面を敢えて見てみぬふりを
し続けていたのではありませんか?」
「………………」
「そして被害者は事あるごとにこう言っていたそうです、
自分はつまらない嫉妬と些細なミスで素晴らしい
相棒を失った、遺族は自分を恨んでいる、
自分は許されるつもりはない、……もしかしたら、
貴女に復讐される覚悟がおありだったのかも知れませんね」
「そんな……身勝手すぎる……身勝手すぎます……」
売り子は黙って泣き崩れた。






264:名無しさん@ピンキー
09/10/01 19:34:17 oNP4wkRX
ナイス投げ!
相棒もMHも好きなので、かなりツボりましたっす。


265:名無しさん@ピンキー
09/10/01 20:23:54 eO/2UASC
いい投げだった。
非常に面白く読ませて頂きました。


266:名無しさん@ピンキー
09/10/01 20:50:51 Cv530/Qb
ナイス投げ。いい話だなぁ
相棒って見たことなかったけどこういう話なのか

267:『チューペット』
09/10/13 00:12:31 fgVD5Y5y
 なんつうか、キスしたいなぁと思う。

 恋したいとかやりたいとか、そうじゃない。誰と、という訳じゃなくキスがしたいという
気持ちの方が先だ。もう一年くらいはしていない。もしかしたら人恋しいのかもしれな
いが、彼女が欲しいと強く思ってる訳じゃない。
 キスがしたい。
 キスという行為自体が好きなんだと思う。だって気持ちいい。唇の感触とか、上気
した女の子の頬の感じとか、舌の動きとか、唾液の味とか。俺が上手いのか下手
なのかは、さておいて。そりゃあ男だからやるのだって好きだけど、キスさえいっぱい
出来るのなら、結構というかかなり満足してしまう。だって気持ちいいし。ちょっと酸欠
になる、頭がくらっとする感じ。
……久しく味わってねえなぁ……。

欲求不満なせいか、最近どうにも、唇に目がいってしまう奴がいる。

「ほら、木崎くんもかんぱーい」

 サークルの定期飲み会。いい具合にまったりしてきたところで、離れた席にいたはず
の奴が俺達のテーブルにやってきた。
 同じ経済学部の橘未央。
 派手で目立つ訳じゃないが、パーツひとつひとつが整っている。和風美人ってものだ
ろうか。同級生と比べると落ち着いた格好で、洗練されていると感じていた。他の女の子
とはちょっと違う雰囲気を持っていた。
 そこそこ話はするが、特別仲がいい訳じゃない。二人でどこかに遊びに行くなんてあり
えないくらいには、遠い。

「今日は久々の飲み会参加だし、皆といっぱい話したくて」
「ああ、確かに未央ちゃん久しぶりかもなぁ」
「だって未央、ここんとこバイト入れすぎじゃん」
「夏休みの留学資金貯めるのに必死だったんだもんー」

そう言って、橘はグラスを傾けた。酒で少し唇が濡れて光る。……やばい。

「木崎くんとは、よく会ったんだけど。ね?」
「……まぁ」

 俺がお前を見て何考えてるか、わかってないんだろうなぁと思いながら。

「基本的に学校いるしさ、俺。橘と違って、真面目に授業出てる訳じゃねえけど」
「そこは出ようよー」

268:『チューペット』
09/10/13 00:25:47 fgVD5Y5y

 あはは、と橘が笑う。笑い方も綺麗なんだよなぁ。
 それでも、目が行くのはやっぱり唇だった。
 口は小さめで、でも下唇がぷくっとしてて可愛い。上唇とのバランスもいい。きちんと化粧
しているけど、どうやら元々唇が赤いみたいだ。
 多分、柔らかいんだろうな。甘噛みしたら……
 やばい、今はだめだ。
 とりあえず、橘の唇をしっかり覚えておくことにして、意識をそらした。

 俺が橘とのキスを想像してるなんて、あいつは知る訳がない。



『ん……』

 唇を重ねると、橘の緊張が伝わった。でも、それもすぐにほどけて、俺の胸に手を添えた。

 離れようとすると、舌に吸い付いたまま橘が囁いた。

『ゃ、もっと……』

目は潤んで、頬は上気して、ねだる声が可愛かった。
甘えるように俺の首に手を回す。頬に触れてやると、ますます表情がとろけた。 

『もっと、何?』
『……キス、して……』



 不毛だ。
 こういう妄想は、もう何度目だ。
 別に、橘とやりたい訳じゃない。と思う。
 実際、あいつとやってる妄想はしたことがない。キスだけだ。まぁ、その妄想の後どうにも
こうにも収まらず、抜かなきゃならん状況は多々あったが、それでもあいつをおかずにした
ことはない。いや、結果的になってるのか?
だけど、それ以上、キス以上の何かをしたい訳じゃない。橘とどうにかなりたい訳じゃない。
そりゃ可愛いよ。嫌いじゃないよ。いい奴だよ。
ただ、そういう対象じゃないっていうだけだ。

これだけ、あいつとのキスの妄想してるくせになあ!

言い訳がましいと思いつつも、やめられないのが本当に。本当に男って駄目だ。
ていうか、俺が駄目だ。
相当、頭が参ってる。

なのに、今日もまた橘に会ってしまった。

269:名無しさん@ピンキー
09/10/13 00:27:08 fgVD5Y5y
チューペットって単語やらしいです><と思って書き始めたが、
どこのスレに投下していいのか悩んでるうちに行き詰ったのでお焚き上げ~

270:名無しさん@ピンキー
09/10/13 01:30:14 qg2BA8y/
>>267-268
ナイス投げ
読んでてこっちまで悶々としてきたw

271:名無しさん@ピンキー
09/10/13 01:48:36 /OlHtTlu
ナイス投げ
やるだけじゃないのも味ってもんだ
そうそう、キスフェチのスレかなんかあったぜ、たしか

272:名無しさん@ピンキー
09/10/14 13:41:22 ne8ELodD
キスフェチスレで待ってるぜ

273:名無しさん@ピンキー
09/10/18 15:44:40 zBw4IlSC
お焚き上げさせてください。
とあるドラマ二次で書いてたやつです。

スレの住人さんの嗜好に合わない、4P書くのがなかなか面倒、
ドラマ終了から数年が経ち、書く気が失せてしまった、
ということで、今に至ります。

設定は、4人兄弟と、長男のところに嫁いできたヒロインとの
明るい4P生活w というものです。
けれど、長男への想いを秘め、戸惑いながらの新婚生活を送る、
という内容です。長男は鬼畜設定でした。


 

274:名無しさん@ピンキー
09/10/18 15:45:07 zBw4IlSC
           
「かよっぺ、どう? 縛り加減は最高だとおもうけど…このくい込み方、すばらしく俺好み」

今日は修と、の日。
1週間に1日ずつそれぞれ修、智に抱かれる。ただ、智が来ない週もあるのだが。
3人一緒の日もあれば、4人の日もある―航も加わるのだ。
航とだけは好きな時に好きな場所で好きなように求められ、夏世もまたそれに応じ、求める。
そんな日々を送っていた。

夏世は片岡航と結婚し、片岡の嫁となった―いや、片岡4兄弟の嫁になったのだ。

夏世は、彼の弟2人との行為に自分の体が悦ぶのを心の奥では許すことができないでいた。
だが、3人や4人での行為はいいのだ。その中に航が混じっていれば。

夏世は弟たちとの行為の最中に航に見られるのも好きではない。
自分が航以外の男と1対1で行為に耽っているのを見られるのは、どこか後ろめたさを伴い、
航に対して背信行為をしているような気になってしまう。

もちろん普段は、航と二人仲睦まじく暮らしている。
全ては夫の航―だけでなく片岡兄弟と夏世との合意の上であるのに。

「……で、こんな変態プレイでも、ちゃんと感じちゃうんです。でも後ろめたいっていうか……」
「あーだから、それは夏世っぺがダンナさまを特別にとても愛してるっていう証拠なんだからさ」
「や!キツ…イタ…いっ、あん…修さん、もう少しゆるくして……」
「だめ。このおっぱいが飛び出るみたいに縛られてるのが…イイ!のでその要求は却下」
「えぇ~ッ、修さぁん! あ、なに? どうす…る…の?」

縄で拘束され動けない夏世を、修は、たたんである掛け布団に上半身を預けさせ、
少し起こした状態にさせると、修は待ってましたとばかりに、夏世の歪んだ乳房にむしゃぶりついた。
空いたほうの乳首を親指と人差し指で摘んだり、ひねったりしながら弄ぶ。
夏世の喘ぎがたちまち艶を帯びて、時折体がビクンと揺れる。

「あ、ああん…ああ…は…あ!」
「かよっぺ…すごくいやらしくて、可愛い! もっと声出してよ…この口からさ…」

そういうと修は、夏世の額に汗で張り付きはじめた髪をそっとなで上げ、喘ぎが漏れる唇を覆うように口づけ、口内を蹂躙していった。

ふと目をあけると、帰宅した航がコートのまま傍に立って見下ろしていた。

「ん! んん~っ、むっふ! やっ……おさっ……」
「むは……かよっぺ、なに? あ、兄ちゃん……」

修も気がついて、振り向くと、航がすっとしゃがみこんだ。
穏やかな微笑を浮かべて、修に声を掛ける。

「続けて、修。夏世のイクところ、見届けてあげるよ、いいね、修?」
「いいよー。この娘さ、お兄さまに後ろめたい、っていうんだよぉ。俺とのソフト緊縛プレイに感じちゃってるくせに」
「や、あの……航さん、できれば………見ないで……」

消え入りそうな声で、夏世は顔を背けた。

「修、少し…いいか?」
「いいよ、兄ちゃん。かよっぺをいつもみたいにしちゃってよ」

275:名無しさん@ピンキー
09/10/18 15:45:48 zBw4IlSC
                      
夏世をじっと見つめながら、縛られて開脚させられたその内股を、付け根のほうへと指を滑らせていく。
航が、ぬらぬらと愛液に光る襞へ指を滑らせると、震えていた夏世の体が、ビクリと跳ねた。
二本の指を泥濘の奥へ押し込んでいくと、夏世が身を捩って悶えはじめた。

「は……っ…あっくあ! んあああ」

後ろでに縛られて、畳んだ布団に預けられた体を捩らせる。
喉を反らせて、快感に顔を歪ませる。
航は微笑みながら、肩膝をついたままの姿勢で指を抜き差ししはじめた。
ぬちゃっぬちゃっ……卑猥な音がやがてじゅぶっじゅぶっ……というたっぷりの水音に変わっていく。
夏世は唇をかみしめ、なるべく声を堪えていた。
大きく開かされた体に抜き差しされる航の人差し指と中指。
時折それは、探るように夏世の中をかき混ぜる。

「なに、ガマンしてんの。かよっぺの可愛い声を俺とダンナ様に聞かせてよ。ほら、力抜いてさ……」

修の手が夏世の乳房を包み込み、やわやわと揉みしだいていく。

「あ……お、おさ……むさ……修さ……は…う」




――ここまでです。
     ここが無い時は、練習スレに投げてました。
     ありがとうございました。 なむなむ……

276:名無しさん@ピンキー
09/10/18 17:16:08 8RH/9sVe
ナイス投げ

277:名無しさん@ピンキー
09/10/31 09:47:05 DosmbuS0
保守

278:名無しさん@ピンキー
09/11/05 10:57:51 1isAxPNx
ちょ、ふらふらしてたらあのスレの投げ作品が!
4Pとか素晴らしい。投下してほしかった
乙!

279:名無しさん@ピンキー
09/11/06 11:24:24 gqruwoDg
ナイス投げ

280:名無しさん@ピンキー
09/11/09 17:54:31 oWHaBddA
良かった

281:名無しさん@ピンキー
09/11/14 21:18:12 OedZiWc3
保守

282:名無しさん@ピンキー
09/11/19 17:15:13 60NNKNXO
ここには大変世話になった
保守しておこう。

283:名無しさん@ピンキー
09/11/19 22:32:02 PwCpZ6QN
二次ものです。
完成しないうちに本編が進んでしまったので焚き上げさせてください。
クールな女性監督とショタ。



「吹雪くん、ちょっといい?」
瞳子の呼びかけに吹雪はびくりと肩を震わせた。
彼女に促されるままにグランドから遠ざかり、車へと向かう。
しんとした車内で向き合って座ると、吹雪は顔を伏せたまま呟くように問いかけた。
「……監督、ぼくはやっぱりキャラバンを……」
「降りたいの?」
彼女の鋭い声に吹雪は身を縮ませた。
「いえ、ぼくは……」
「そうね。私もあなたに降りてほしいとは思わないわ」
さらっと言ってのける彼女にハッと吹雪が顔を上げる。
「でも……」
「わかっているわ。―キャラバンに残る理由が必要なら私があげるわ」
その言葉の意味を問う前に彼の唇を彼女のやわらかい唇がふさいだ。
口を閉じたキスから口を開いたキスへと変わり、彼女の舌が彼の歯茎を舐め、驚きで開いた歯の間に
侵入していく。
舌を撫でるザラザラした感触に吹雪の下腹部に熱が起こる。
「―んっ」
瞳子の口から洩れた熱い息が吹雪の口内を満たす。
滑らかな手が彼の手を取り、彼女の胸元に導いた。
服と下着越しにもわかる膨らみに吹雪が顔を赤らめた。
瞳子は着痩せするタイプのようだ。
彼は手に余る乳房の重みとやわらかさを持てあました。
乳房に手を押しつけたまま固まる吹雪に瞳子がフフッと笑みを漏らす。
「こうやって触るのよ。下から掬い上げるように」
「こう…?」
「そうよ。潰しちゃ駄目。……うまいわね」
尖った乳首がカットソーとブラを突き上げる。
彼女の息に熱が混じりだし、吹雪の息も上がる。
瞳子の手が彼の股間に伸びた。
ジャージ越しに形を確かめるように撫でると、形の良い指の先をすっと根元から先端へ滑らせた。



以上です。
後はフェラから対面座位の予定でした。

284:名無しさん@ピンキー
09/11/19 23:34:55 60NNKNXO
おお、ナイス投げ!

285:名無しさん@ピンキー
09/11/21 01:19:37 hmhBYEu0
ナイス投げ

286:名無しさん@ピンキー
09/11/22 16:35:09 0ygThtrK
いいスレだ

287:名無しさん@ピンキー
09/11/23 19:56:07 NgLusr5t
最後尾か

288:名無しさん@ピンキー
09/11/23 23:36:50 Ue24+Z9C
ごめん、あげておく
もったいないから

289:こんな思いっきり生電話はイヤだ!!~エリィの場合
09/11/29 23:16:14 57cSsNE8
 主人が働かないんです。

 主人?今どこに居るのか全然知りません。いや別に行方不明とかじゃないんです。
 今は拳法の修行と称して、どこかへ出かけています。行き先までは教えてくれません。
 ……まさか。あの人に限って、浮気とか絶対ありえません。ええ、ありえませんとも。
 主人と私とは、前世からの強い絆で結ばれていますから―

 そうですね。まずは家族構成から話した方がいいかも知れません。
 私と主人、娘が一人の三人家族です。それとペットが一匹。ちょっと聞いて下さいよ。
 あの子―ペットの事なんですけど、主人がどうしても飼いたいと言うから家に置いているのに、
ご飯をあげるのはいつも私なんです。あの子はあの子で主人にばっかり懐いて、私の事なんか
『ゴハンくれる人』程度の認識しかないみたいなんです。これってほとんど下僕じゃないですか!
 ……そうでしょう?ペットのご飯は、飼主が責任を持ってあげるのが普通ですよね?
 なのにうちの主人と来たら、あの子の世話を私に任せっきりにして他所をほっつき歩いているんですよ。
帰ってきたら帰ってきたで、都合のいい時だけあの子を可愛がって、それであの子がご飯を欲しがると
「チュチュのエサ頼む」とか言って、自分はさっさとアトリエに引き篭もってしまうんです。
 あ、説明が遅れました。チュチュというのがペットの愛称です。
『ドデスカチュチュポリン』というのが本当の名前なんですけど、長すぎるので略して呼んでいます。
 まあ、可愛いんですけどね。ご飯の時は私にも懐いてくれるし。

 え、ペットは関係ありませんか?それよりも娘がいるんじゃないかって?
 わかりました、お話します。娘は14歳です。
 ……そうですよね。娘も難しい年頃になったというのに、あの人はいつまでもフラフラ遊び歩いて―
 私たちですか?
 私と主人が18歳になります。もうすぐ19歳―
 すみません、驚かせてしまって。確かに18歳の親に14歳の娘なんて変な話ですよね。
 そうです。実の娘ではありません。4000年前に、私たちの前世がもうけた子です。
 私と主人は一万年の間に五度ほど生まれ変わっている訳ですが、五回とも強い縁で互いに結ばれていました。
その中でも一番の蜜月時代が4000年前です。
 あの時の私たちも今と同じように、いやもっと仲睦まじい関係でした。娘が生まれたのもその時です。
 ますます話が解らなくなってきた?4000年前に生まれた娘が、なぜ14歳なのかって?
 分かりました。じゃあもう少し話しますので、ちゃんと聞いて下さい。

290:こんな思いっきり生電話はイヤだ!!~エリィの場合
09/11/29 23:16:35 57cSsNE8
 4000年前のゼボイムにいた頃は、主人もちゃんと働いていたんです。
 当時の主人は医学と分子工学を修めた天才科学者でした。16歳でゼボイム大学の医学部に入学して、
それから医学と分子工学を勉強して―
 でも分子工学の分野では、主人の評価は芳しくありませんでした。別に内容が悪かった訳ではありません。
むしろその逆です。彼の研究内容は当時の分子工学のあり方を、いや生命の考え方そのものを一新するほど
画期的なものでした。
 だからこそ生命に対する―ひいては神に対する冒涜であると周りから見なされたのでしょうね。
 分子工学の学会を追放された主人は、止むを得ずゼボイム大学の附属病院で外科医の職に就きました。
そこでナースとして勤務していた私は、主人と三度目の出会いを果たしたのです。
 彼の素早くて正確無比なメス捌きに見惚れてしまった事を、今でもはっきりと覚えています。
 ええそうです。あの人の手先が器用な事だけは、何度生まれ変わってもちっとも変わりません。

 ほどなく主人と愛し合うようになって解ったのですが、彼は本当に孤独な人でした。
 当時のゼボイムでは、人の平均寿命は三十代。おそらく遺伝的な欠陥が蔓延っていたからでしょうか、
子供の生まれない夫婦も数多くありました。社会不安も最高潮に達していて、このままでは全人類が
滅びてしまうのは誰の目にも明らかでした。
 だからその危機的な状況を何とかしよう、遺伝的な欠陥を治療して皆が明るく暮らせる世の中を取り戻そうと、
医学に加えて分子工学も必死で学んで研究を積み重ねたのに、その結果を誰も評価してくれない。挙句の果てに
彼に何の責任もない停電事故のせいで手術に失敗し、幼い命を奪ってしまった―
 世の中どころか人ひとりの命も救えない、街を見下ろして彼はそう嘆きました。
 私はそんな主人に対して、もっと絶望的な話を打ち明けるべきかどうか迷っていました。

 彼と出会って数年が経とうとしているのに、私には妊娠の兆候が一向に訪れませんでした。
 他の誰でもない、愛する人の血を引いた子供を産みたい。
 その望みがなかなか叶わない事に焦った末、もしやと思って主人には内緒で検査を受けました。
 思い過ごしだったら、どれだけ安心した事でしょう。けれども現実は残酷です。
 淡々とした口調で担当医から結果を告げられた時、目の前が真っ暗になりました。
 私には赤ちゃんを産む事ができない―
 ほんの些細かな私の願いは、永遠に打ち砕かれてしまいました。

 結局その晩私は主人に、絶望的な話を伝えました。
 隠していた方が、主人にとっては優しい妻でいられたかもしれません。
 だけど私には、二人が永久の別れを告げるまで主人を騙すことなんてできませんでした。
 あの人が子供好きなのは、それまで何度か転生を遂げる間にわかってましたから。
 ちゃんと主人の子供を生んであげられる彼女さんを見つけて、それで私は身を引いてもいい。
 全ての事情を打ち明けたうえで、主人に未来を選ばせてあげないと。
 たとえどんなに残酷な未来が待っていたとしても、嘘偽りなく伝えるのが妻の役目だと信じてましたから。

 主人は泣きました。
 お酒の勢いも手伝ったのかもしれません。
 泣きながら私を抱き締め、狂ったように私を求めました。
 身に付けていたドレスを破り、裸にした私をベッドに押し倒して、乱暴な手付きで私の胸をわし掴みにしました。
 無駄な努力だと知りつつも、それでも主人は諦めきれずに私の中へと何度も何度も押し入り、
 決して身を結ばない種子を注ぎ続けるのです。
 辛くて悲しくて、ただ彼の思いを受け止めるだけで精一杯でした。

 ……ってもしもし?聞いてるの?聞いてますかみ○さん?!おかしいわね、返事がないわ。
 誰もでんわ、って奴かな?いつの間にか番組終わっちゃってるし。
 お~いもしもし、もしもし?!

 冗談じゃないわよ!何で電話切っちゃうのよ!
 これからが面白いのに!なんで18歳の夫婦に14歳の娘がいるのか、その答えを今から説明しようと思ってたのに!
 というか。
 どうしたらフェイが働いてくれるのか、私まだ全然聞いてないじゃない!


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