ハヤテのごとく!のエロパロ 24冊目at EROPARO
ハヤテのごとく!のエロパロ 24冊目 - 暇つぶし2ch400: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:13:29 z82FnpDe
「髪の毛、良う拭かんとな」
「はい!」
「よ~し、覚悟せえよ!ゴシゴシゴシゴシ~!!」
「わ~!!」

脱衣所では、伊澄と咲夜が白い大判のバスタオルを身体に巻き、
咲夜は慣れた手つきでシラヌイの身体を拭き、伊澄は、髪を乾かすのを咲夜が手伝いに来てくれるのを待っている。
そのバスタオルはふわふわに仕上げられていたから、
合わせ目を胸元で二重にすれば、ツンと威張るように起った乳首を隠すのに申し分なかった。

「腕、ちょい上げぇ」
「はい」

咲夜の動作は澱み無かったけれど、それは、屋敷で男の子兄弟の世話をし慣れていたことによる半ば自動的なもので、
ムズムズと妖しく蠢く股間を持て余す咲夜は、目の前で自分の指示の通りに動くシラヌイのまだ幼い白い肢体、中でも、
その股間からピョコンと可愛らしく突き出ている本人もまだ小水の放出以外の使い方を知る由もないであろう男の象徴に、
なるべく視線を留めぬようにと必死になっていた。

「後ろ、向きぃ」
「はい」

もちろん咲夜にはショタコンの傾向など全く無かったが、しかし、
自分の動揺する心の内を映してどうしても少し乱暴になりがちなバスタオルの動かし方に時折バランスを崩すシラヌイの、
その華奢な肢体をそっと支えてやる度に掌に感じる少年の肌の暖かさや柔らかさに、
咲夜は何とも言い得ない衝動と苛立ちを覚えた。

401: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:14:10 z82FnpDe
「(ウチ、これからどないしたら良えねん…)」

心と身体を蝕むこの妖しい昂ぶりを、咲夜は、今だけは何とか…、と懸命に制御しようと試みるが、
それは徒労でしかなかった。

「よし!これで良え。湯冷めせんように気ぃ付けや!!」
「はい!」

シラヌイの小さな背中をポン!と叩いた咲夜の心と身体に、
クルリと振り返って元気よく返事をするシラヌイの蕩けそうな笑顔がじんわりと染み渡っていく。

「(ウチに、どないせえっちゅうねん…)」

本当に、どうすればいいのか分からなかった。
だが、その鍵をシラヌイが握っているということだけは確かだった。

「今日は出血大サービスや!特別にサク姉ちゃんが、服、着せたる!」
「わーい!」

裸のまま大喜びで抱き付いてきたシラヌイを、咲夜は半分反射的に、そして半分はそう意識しながらギュッと抱き締める。
バスタオル越しにシラヌイの幼い身体の抱き心地を確かめた咲夜は、
その瞬間、下半身の血が秘所へ向かってサァッと音を立てて集り、子宮がブワッと熱く腫れ膨れたのを感じた。

「(ああ…。ウチ、もうアカン…)」

どうしようもなかった。
咲夜は、自分自身の心と身体の手綱を全部放すかどうかの瀬戸際まで追い詰められてしまった。

「良かったわね。シラヌイ」

咲夜の心身の内奥に渦巻く女の赤裸々な真実に全く気付かぬまま声をかけた伊澄の方を振り返りながら、
そんなことがこの世にあることさえまだ知らないシラヌイは、
とても嬉しそうにニッコリと微笑みながら「うん!」と元気良く返事をした。

402: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:15:06 z82FnpDe
「サク姉ちゃんは伊澄姉ちゃんの髪乾かしてから行くさかい、それまでナギの所に居れ。良えな?」
「はい!」

脱衣所からシラヌイを送り出した咲夜は、すぐに伊澄の髪を乾かしにかかる。
心はシラヌイへと逸るけれど、しかし今は伊澄の髪を、その次には自分の髪をきちんと乾かさねばならない。

「(良えか、咲夜。違う事を考えるんや…。違う事、違う事…)」

身近な料理や学校から果ては世界経済まで、咲夜の脳裏に、脈絡のないスライドショーが展開されていく。
その効果ゆえか、或いはさっきシラヌイをドサクサ紛れに抱き締めたことで一応ながらも当面の欲求が満たされたのか、
咲夜の身体はまるで小休止するように少しだけ落ち着きを取り戻した。

「(お!違う事考えるんは、効果ありやな。よっしゃ!この調子で違う事を考え続ければ…)」

だが、これには思わぬ副作用があった。
咲夜は、伊澄の美しい黒髪を巧みな指使いで小分けにしては、
ドライヤーの温度や風量を小まめに調節しながらそれを丁寧に乾かしていくが、
その間も常に違う事を考え続けていたために、
その指先は確かに慎重で優しかったものの、その動き方は明らかにぎこちなくなってしまっていたのだった。
やがて伊澄は、この異変に気が付いた。

「咲夜」
「…」
「あの…、咲夜」
「…、へ?あ…!?ああ!何や?」
「どうかしたの?」
「あ…、あははは…。何でも…、何でもあれへんよ~。何で~もなぁ~…」

403: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:15:44 z82FnpDe
「(どんくさいコイツに気づかれるやなんて…、でも、身体が落ち着いてきとるんは確かやし…)」

一瞬思案に暮れた咲夜だが、すぐに「ああ、なるほど!」と納得した。
そう、考えるべき『違う事』はシラヌイやそのシラヌイに強く惹き付けられている自分自身のこと以外であれば何でもいいのだ。
なら今は『伊澄の髪を乾かす』ことを考えればよい。

「なら、いいのだけれど…」
「それよりお前さん、ホンマに髪長いなぁ。ここまで伸ばすんも大変やろけど、毎日の手入れも難儀なんやろな」

だが、淫らな欲望の炎がほんの少し治まりかけたのに気を良くして、話題を転換しようとしたこの世間話が良くなかった。
長い髪を大切にする女性が一番大変に思っているのが洗髪であり、
その『洗髪』というキーワードから“さっき起こったあの出来事”までは瞬間的な連想の範囲内だった。
咲夜の身体の奥底で、大人しくなりかけていた欲望の炎が再び勢い良く揺らめき始める。

「(つまり、このややこしいモヤモヤとは、ガチで勝負せんならんゆうことやな…)」

諦めと苛立ち半々に「ふぅ…」と大きく溜め息をつく咲夜へ、伊澄が再び心配そうに問いかけた。

「さっきから、どうしたの?」
「あ…、いや…、別に、どうもせぇへんよ…」
「何だか元気がないわよ。少し疲れているんじゃない?
「せやろか…?」
「ええ。シラヌイはとても素直だけど、子供の世話をすると自分でも知らないうちに案外疲れているものよ」
「ああ、そうかも分からんな…」

これから自分はどうすればいいのか全く見当もつかない咲夜は、
また、ついさっきまでの心ここにあらずという状態に戻って伊澄の髪を黙々と乾かし続けた。

404: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:16:47 z82FnpDe
「咲夜の髪、乾かすのを手伝いましょうか?」
「ウチは大丈夫や。それより早うシラヌイのところへ行ったって」

伊澄を一足先にナギたちがいるであろう居間へ送り出すと、
咲夜は、憚る相手のいなくなった脱衣所で「ふぅ」と大きな溜め息をつきながら洗面台の前に座りなおした。

「(シラヌイみたいなんが趣味やったとは、ウチ自身、全く気付きへんかったなぁ…)」

再びスイッチを入れたドライヤーのファンの回転が上がり切ったところを見計らって、
咲夜は、その穏やかな温風を手櫛で隙間を開けた髪に満遍なく通していく。

「(それにしてもウチは、シラヌイの何処を気に入ってんやろ…?顔かいな?)」

これには思わず自分でも噴き出してしまった。

「ぷぷっ!ちゃうちゃう!ナギみたいな顔が好みやなんて、そんなことある訳ないやないか!!」

405: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:17:26 z82FnpDe
咲夜は、大きな声での独り言に苦笑いを漏らすと、ドライヤーを操る手は休めぬままに尚も思案を巡らせる。

「(ほんなら、体つきか?それとも年恰好?もしそやったら、ウチにはショタコンの要素大有りゆうことやな!
こりゃオモロイわ!)」

何が面白いのかは自分でも良くは分からなかったけれど、
『ナギのような顔』と『年下』というキーワードに何か妙に引っかかるものを感じた咲夜は、
それを心の中で何回か反復していたが…

「(あちゃ~…。小さい頃、ナギのこと妹みたいに面倒見とった、あれか…)」

今でもそうだが、姉御肌で何事にも器用な咲夜は、
小さい頃にはナギの姉代わりを自負していろいろ細々と世話を焼いたし、
今とは全く違ってまだとても素直だった幼いナギは、そんな咲夜を「サク姉ちゃん」と呼んではとても頼りにしていた。
そして、咲夜にとって今のシラヌイは、その顔立ちといい、素直さといい、幼かった頃のナギのイメージそのままなのだった。
つまり、シラヌイに対する自分のこの激しい気持ちの源は、庇護欲求なのかも知れなかった。

「(何じゃそりゃ!)」

謎などというものは、解けてしまえば案外とつまらないものである。
だが、その結論に心が納得しても、
しかし身体はそんな理屈抜きで相変わらずシラヌイを強く求め続けているということに咲夜は気が付いた。

「よっしゃ、乾いた…」

ドライヤーを洗面台にコトリと置き、椅子からすっくと立ち上がった咲夜は、
胸元にたくし込んだバスタオルの端を外してそこを持つと、その身体から一気にバスタオルを全て引き剥がした。

「へっ!」

正面の鏡に向かって大人びた艶かしい肢体を惜しげもなく晒した咲夜は、
先端をコリコリと赤く凝らせている形の良い乳房をグイッと一回突き出し、その後、鏡を睨み付けるようにしながら、
少しだけ開いた両足のその合わせ目の中をバスタオルで丁寧に拭き上げると、それを大まかに畳み、
伊澄が使い終わったバスタオルをヒョイと持ち上げてその下へとそれを置き、そして、その上に伊澄のそれをそっと重ねた。

406: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:18:13 z82FnpDe
「まるでナギの独演会やないか。少しは皆に静かに映画見せたったらどないや!」

咲夜が居間に戻ってみると、居間の巨大な液晶テレビでは、
デジタル放送の映画専門チャンネルで放映当時一世を風靡したTVアニメの劇場版が放送されていたが、
その場面が切り替わる度にナギが自分の所感を交えながらカルトな知識を早口で矢継ぎ早に披露するので、
ハヤテもマリアもゲンナリし、シラヌイはただ小首を傾げ、
メディア表現に於いてナギと共通のものを持っている-マジカル☆デストロイを理解できる-伊澄だけが、
「うん、うん」とそれに一心に耳を傾けているという、とても悲惨な状況が展開されていた。

「今頃来て何を言う!この映像世界の魅力の全てを堪能するには、私の詳細かつ専門的な見地からの解説が不可欠なのだ!!」

ソファーの丁度空いていたシラヌイの横にストン!と腰を降ろした咲夜は、両掌を上へ向けて肩を竦め、
ご高説の続きをナギにリクエストした。

「へいへい。ほな、続きを承りましょか!なあ、シラヌイ!」
「うん!」

咲夜がさりげなくシラヌイの細い肩に腕を回してそっと抱き寄せると、
シラヌイはとても嬉しそうな返事と共にその身体をペタリと咲夜にくっ付けてくる。
その小さな身体から伝わってくる心地良い体重のかかり具合と温もりに、
そうして抱いているシラヌイの肩先から二の腕にかけてを優しく掌で包むように何度も何度も撫でてやりながら、
咲夜はようやく悟った。
シラヌイを求めるこの激しい気持ちを鎮めることが出来ないのなら、
それを一気に燃やし尽くす外にそれから逃れる道は無いのだ、ということを…

「ふむ、聴いて驚け!そう、ここ!!このシーンのこの台詞の元ネタはな…」

一本ピンと立てた人差し指をさも意味ありげに左右に振り立てながら大得意で滔々とまくし立てるナギを、
小脇に抱いているシラヌイへの熱い想いを尚一層深く強く自覚しながら、咲夜は静かに見守り続けた。

407: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:19:22 z82FnpDe
「で、このシーンをきっかけとして、ストーリーは後半へと一気に…」

「ふわあ~~~…」

画面の中のストーリーが丁度佳境に差し掛かった時、咲夜の胸元に凭れるようにしながら映画を見ていたシラヌイが、
無声映画の弁士のようなナギの立て板に水の場面解説を遮るように、顔の全てが裏返りそうな大きなあくびを一つした。

「くぉら~!シラヌイ~っ!!」

たちまちナギは、シラヌイを睨み付けながら半分本気でプンスカと怒り出す。

「本当なら一人でじっくりしっかり観たいところを、余りアニメに詳しくないお前たちでも楽しめるようにと、
私がこうして一生懸命に解説してやっているというのに、その一番良い所であくびとは、不心得も甚だしいでは…」
「そない言うても、シラヌイは今日はナギの友達やらウチらやら、ぎょうさん人に会うてんで。
それでこの時間までテレビ見せられたら、あくびの一つも出て当然やろ。なあ、シラヌイ!」
「…、あの…」

咲夜に同意を求められても、しかし、自分の主人はあくまでもナギだという事を良く心得ているシラヌイは、
ナギと咲夜、そしてハヤテとマリアの顔を暫く見比べていたが、やがて困惑したようにしょんぼりと下を向いてしまった。

408: ◆40vIxa9ses
08/10/09 12:20:05 z82FnpDe
「うむむむ…」

咲夜の正論とシラヌイの消沈した様子にナギが勢いを挫かれたことを見て取り、
咲夜は、居間にいる一同に対して自分にとって最重要な提案を如何にもさりげなく行なう。

「ウチがシラヌイを寝かし付けるさかい、ナギたちは映画の続きを見とったら良え。
なあ、シラヌイ。サク姉ちゃんと一緒に寝るか?」
「うん!」

蕩けそうな笑顔で見上げるシラヌイからの当然ともいえる返事に満足した咲夜は、
「サク姉ちゃんと一緒や!なぁ~」などと言いながら、
その艶やかな黒髪を滑らかなその感触を楽しむように何度も何度も愛しげに撫でてやる。

「シラヌイと一緒で宜しいのですか?」
「うん、構めへんよ。ここのゲストルームのベッド、クイーンサイズやし。さ、行こか。シラヌイ」
「はい!」

咲夜の真の意図を全く知らないハヤテからの問い掛けに半分だけ正直に応えると、ナギからの非難がましい視線と、
ハヤテとマリアからの羨ましげな視線をそれぞれ背中に受けながら、咲夜はシラヌイを連れて居間を出て行った。

「シラヌイの奴、私よりも咲夜が良いとは…。全く、シラヌイは、全く…!」

主人公が操るロボットが画面狭しと大立ち回りを繰り広げている大型の液晶モニタースクリーンを背にして、
ナギは腰の両側に手の甲を当てて仁王立ちになり、まだ閉まりきらない居間のドアを睨み付けながら苦々しげに毒づいた。

「(伊澄さん…?)」

小さな主人のそんな大人気ない姿を苦笑いを堪えながら見遣っていたハヤテは、ソファーに座っている伊澄が、
背後に控えているマリアに気付かれないように気遣いながら自分に対して一生懸命に目配せしていることに気が付いた。
シラヌイと共にドアを出て行く咲夜を伊澄は止めなかったが、やはりシラヌイのことが気になるのだろうか?

「まあいい!シラヌイがいないのだから、今日は久しぶりにタマを寝室に呼んでやろう。ハヤテ、後でタマを連れて来てくれ」

「かしこまりました」とナギに頭を下げながら、ハヤテは、できるだけ早く伊澄と二人だけで会う方法をいろいろと考え始めた。
だが、咲夜たちがいなくなり、居間にいるのが自分を含めて四人という状況では、それはとても難しいことだった。

409:名無しさん@ピンキー
08/10/09 12:21:49 z82FnpDe
今回は以上です。
次回は咲夜とシラヌイをイチャイチャさせようと思います。

410:名無しさん@ピンキー
08/10/09 12:43:54 qq6+ycoL
>>395
その計画をヒナギクの方から西沢さんに仕掛けて、
結局ヒナギクが西沢さんにはまるのが読みたい。

411:名無しさん@ピンキー
08/10/09 19:11:14 TaYa9Dbw
「いや~ヒナギクさんと一緒に旅行に来れて良かったですよ~」
「……」
「ヒナさん?」
「……はぁ!」
歩が何も喋らないヒナギクを不審に思い一歩近づいた途端、ヒナギクは歩をベッドに突き倒した。
「っ……。一体、何をするんですか!」
「ずっと待ってたのよね。ハヤテ君には告白したくない、でもハヤテ君が私に告白する前に歩がハヤテ君に告白しちゃう。
 それを防ぐには歩にハヤテ君を諦めてもらうしかないなあって。だから……」
ヒナギクはその俊敏さを活かしてすかさず歩の上に覆い被さり両手を掴む。
ヒナギクの顔が目前に迫った事で歩は一瞬とは言え、ときめいてしまう。
「ひ、ヒナさん。変な事、考えてないかな?冷静に!」
「大丈夫よ。え~っと……すぐにハヤ太君よりもヒナの方が好きになるようにしてあげるから」
(↑実は美希の入れ知恵)
ヒナギクはトドメの台詞を棒読みで呟いた後、すぐさまパジャマ姿だった歩の釦を外しにかかり胸を触りだす。
が……数分経っても変化無し。
「あれ?おかしいな……」
「ヒナさん、もう満足しましたか?」
「え?わっ!」
歩はすぐにヒナギクの襟を掴み自分の元へ引き寄せて転がり、逆にヒナギクの上に覆い被さった。
「あ…れ…?歩?」
「それ良い案ですよね、ヒナさん。でもヒナさん正直言って下手すぎるんじゃないかな?」
「ちょ、ちょっとどきなさいよ歩!」
「ヒナさんが持ち掛けてきた勝負ですよ?様はライバルは自分でおとせって事ですよね。
 散々、私の胸を弄んだんですから今更やめるとか言わないですよね?」
「ま、待って!あん!」
歩の目はもはや笑ってはいなかった。本気でハヤテを自分の物にするために―
思いっきり、唇を重ねそうなほど顔を近づけて一言つぶやく歩
「夜は長いですから……ハヤテ君の事なんか忘れちゃうくらいに私に夢中にしてあげますね……」

―【私の】ヒナさん―

みたいな……
今日は愛歌の誕生日だから愛歌とワタルを絡ませてみたいな……


412:名無しさん@ピンキー
08/10/09 20:34:26 x89yMbYb
>>409
GJ

なんつーか文章力がものすごく高いのに、エロ書かないのがもったいないとしか

413:名無しさん@ピンキー
08/10/09 21:46:01 qU77zYbi
文章力(笑)

414:名無しさん@ピンキー
08/10/10 10:38:03 NAEZP3dX
最近は何でも(笑)を付ければいいと思ってる奴が多いな

415:名無しさん@ピンキー
08/10/10 13:32:12 HpsD+wcu
西沢さんとヒナギクって、言葉と世界みたいだな。
しかしそれだと西沢さんとハヤテが人身事故起こした後で、
自分の妊娠に気づくヒナギクENDに。

416:名無しさん@ピンキー
08/10/10 16:13:25 eHv7sQG3
>>415 いまさら何を言っているのか。
西沢さんがヤンデレ化して包丁でヒナを殺すSSが
投下されたの、ずいぶん前だぞ。

417:名無しさん@ピンキー
08/10/10 17:49:10 HpsD+wcu
>>416
いやそのSSは知ってるんだけどさ。

418:名無しさん@ピンキー
08/10/10 20:26:13 omuvo38n
ハヤテにそんなドス黒い話は持ち込んでほしくないな

419: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:11:38 y4/BYiIY
>>408の続きです。

420:名無しさん@ピンキー
08/10/10 21:12:46 iZDxZ3l+
リアルタイムで来てしまった


421: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:12:56 y4/BYiIY
居間のひっくり返るような喧騒から全く隔絶されたゲストルーム。
ベッドの上では、来客用の特に仕立ての良いパジャマを纏った咲夜とシラヌイの二人が、
ヘッドボードの上に取り付けられている高級な磨りガラスのシェードで和らげられた白熱灯の柔らかな明かりに照らされながら、
一つの大判の枕に、まるで互いの鼻先を擦り合わせるように間近に顔を寄せあって頭を乗せていた。
二人は、少しだけひんやりとする部屋の空気を好んでその身体に何も掛けてはいなかったから、
まだ幼さの残るシラヌイの身体に巻き付けるように絡めている咲夜の細くて長い四肢の有様が、
照明からの薄いオレンジ色の光の中に濃淡の陰影となって一種とても躍動的に浮かび上がっていた。

「なあ、シラヌイ…」
「はい」

互いの息遣いが二人の口元と鼻先をさわさわと擽り合う。
シラヌイの小さな身体に絡めた手足や、まだ薄い胸板にぴたりと合わせた胸元に感じるほんのりと暖かい体温、
そして、その襟元から漂い上ってくる第二次性徴前の少年独特のミルクのような肌の匂いに、
咲夜は胸元が苦しくなるほどの昂ぶりを感じながら、シラヌイのその柔らかい頬を愛しさを込めた指先でそっとそっと撫でる。

「シラヌイは、サク姉ちゃんのこと、好きか…?」
「うん。だいすき」

頬骨から顎のラインまでをゆっくりとなぞる咲夜の指先を少しだけこそばゆそうにしながらシラヌイははっきりと返事をするが、
咲夜との顔の近さを考えて微妙に調節された普段のシラヌイに似合わぬ囁くようなその声音は、
心も身体も一瞬にして蕩かしてしまいそうな甘さで咲夜の耳と背筋をゾクゾクと這い回った。

「そか…」

絡めた手足にキュッと力を入れてシラヌイの身体を抱え直した咲夜の鼻腔に、シラヌイの匂いが更に濃くなる。

「ほな、ウチの何処が好き…?」

まるで恋人同士が囁き合う睦言のよう問い掛けに、
シラヌイはその艶やかな金茶色の大きな瞳で咲夜の爽やかな透明感のある美しい萌黄色の瞳の奥をじっと見詰めながら、
照れることなくはっきりと答えた。

「かお…」

422: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:14:04 y4/BYiIY
無難だけれどもちろん女なら誰でも嬉しいその言葉に思わず頬をポッと桜色に染めた咲夜は、
照れ隠し半分、更にシラヌイに畳み掛ける。

「ウチの顔の、何処が好きなん…?」
「め…」

シラヌイは、「此処がそうだよ」と言うように、先程から見詰め続けていた咲夜のその綺麗な瞳を、
グッと額をくっつけるようにして更にその奥底に何があるのかを見極めようとするかのように熱心に熱心に覗き込んだ。

「そないにウチの目ぇが好きか。ん?」
「うん…。かっこいい」
「格好良えか!そうかそうか!!」

女性への賛辞に「格好良い」はどうかとも思われるが、しかし、シラヌイのその至って真剣な眼差しに、
咲夜はシラヌイを胸元にぎゅっと抱き締めながら「あははは」と気持ちよさそうに笑う。

「今度はサク姉ちゃんが、シラヌイの何処が好きか、教えたる」
「はい!」

咲夜の胸元から顔を上げたシラヌイが、ワクワクを抑え切れないといった表情で咲夜の瞳を再び一生懸命に覗き込む。
そのシラヌイの眼差しには、咲夜に一瞬、そんなにまでこの自分のことが好きなのか、と恐れを抱かせる位の煌きがあった。

「ウチはな、シラヌイの全部が好きや」
「『ぜんぶ』…?」
「そうや。目ぇも耳も口も、腕も足も、頭の天辺から足の先まで全部、大好きや」
「うわー!うれしいっ!!」

歓声を上げたシラヌイは、ほんの少し身動ぎして咲夜に抱き締めているその腕を緩めてもらうと、
さっきまで身体の横にぴたりと付けたままだった腕をモソモソと引っ張り出してスルスルと咲夜の首や背中に回し、
それにギュッと力を入れた。

「ぼくも!ぼくも、さくねえちゃんのぜんぶがだいすき!!」
「そない言うてくれたら、ウチもメッチャ嬉しいわ。有り難うな、シラヌイ」

声変わり前の澄んで華やいだ声音で「さくねえちゃん!すきすき!だいすきっ!!」と歌うように唱える言葉の一区切り毎に、
咲夜の身体に回した腕にきゅっきゅっと力を入れては縋り付くように抱き締めてくるシラヌイを、
そのリズムに半拍遅れて抱き締め返す咲夜は、
さっきの告白の中に「その声も、匂いも」という言葉を入れた場合と入れなかった場合の得失について、
心中密かに秤にかけていた。

423: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:15:02 y4/BYiIY
「シラヌイ」
「はい」

この自分からの提案をシラヌイが拒むことなど有り得ないと十分わかってはいても、
今から一線を越えようとする女の覚悟と緊張が、咲夜を慎重にさせる。

「好きなもん同士でしかせん良えことがあんねんけど、ウチとしてみるか?」
「うん!」

太陽のようなシラヌイの笑顔が、
まだ咲夜の心の中にほんの少しだけ残っていた躊躇や逡巡の全てを一瞬に一蹴してしまった。

「キス、分かるか?」
「『きす』…?」
「こうするんや…」

咲夜は、ベッドの上で自分と向かい合って横になっているシラヌイが上にしている肩先に掌をそっと添えると、
それを背中側へとゆっくりと倒していく。

424: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:15:40 y4/BYiIY
「目ぇ、瞑ってんか…」
「はい」

咲夜の手によって完全に仰向けにされたシラヌイが静かに目を瞑ると、
桃色も鮮やかな小さくて形の良いその唇に咲夜の唇が一瞬だけふんわりと重なって、そして、すぐに離れた。

「これがキスや」
「…」

シラヌイの顔から頭を上げて呟くように囁きかける咲夜の声にパチリとその大きな目を開けたシラヌイは、
咲夜のささやかな口づけを今受けたばかりの唇をツンと尖らせると、
そこに視線を一生懸命に集中させながら、それを白くて細い指先でそっとそっとなぞっていく。

「ん…?どないしたん?」
「さくねえちゃんのくちびる…」
「ウチの唇…?」
「とっても、ふわふわ!」

キスの本当の意味を知らぬまま頬と耳の先を薄紅色に可愛らしく染め上げて上目遣いに自分を見上げるシラヌイの姿に、
咲夜の心と身体の奥の部分が、同時にキュンと甘くて切ない音を立てる。
中身が猫であるこの少年は、もしかすると生まれながらに女の心と身体の秘密を熟知しているのかも知れない。
いても立ってもいられずにシラヌイの細い手首をきゅっと握って少しだけ乱暴に抱き起こした咲夜は、
その幼い身体をそのままぎゅっと抱き締めた。

「も一度するか?キス」
「うん!」
「ほな、ウチがするんを、シラヌイも真似してみい」
「はい」

咲夜は、再びシラヌイを静かにベッドに押し倒すと、
自分よりほんの少し小さなその身体を押し潰してしまわないように注意しながら、優しく静かにその上へ重なっていった。

425: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:16:29 y4/BYiIY
「んっ…、んん…」
「はぁ…、あ…」

深く差し入れられてきた咲夜の舌先を上手にかわして、シラヌイのそれが咲夜の口腔に深々と侵入し、
油断しているうちに咲夜に吸い取られてしまった唾液を、シラヌイがちゅーっと音を立てながら吸い取り返す。

「シラヌイは…、キス…、うまいな…」
「さくねえちゃんのくちのなか…、とっても…、おいしい…」

何度も躊躇った後に漸く一瞬だけ互いの顔を引き離して息継ぎ代わりに睦言を囁き合った二人は、
その時間がまるで永劫だったかのようにせわしなく相手の唇を求めてそれに吸い付くと、舌の貪り合いを再開する。

「く…ッ」
「んむっ…」

咲夜の背中に回されたシラヌイの細い腕は、そこを当て所も無くただ愛しげに撫で回し、
シラヌイの肩の両外側に肘をついている咲夜は、手首を器用に捻ってシラヌイのさらさらな髪に何度も何度も手櫛を通す。

「ああ…、シラヌイ…」
「さく…、ねえちゃん…」

咲夜は舌先に感じるシラヌイの無垢な口腔内の粘膜と唾液の味わいに酔いしれ、
シラヌイは時に優しく時に力強い咲夜の舌全体の動きに翻弄されつつも溺れていった。

426: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:17:55 y4/BYiIY
わざとチュッと大きな音を立てて名残惜しそうにその唇をシラヌイのそれから離した咲夜は、
「あぁ…」と熱っぽい溜め息を一つ漏らしながらシラヌイの上から身体を起こすと、その隣にぱたりと仰向けに寝そべった。

「こっち来てみぃ…」

胸元に抱き寄せたシラヌイの顔の前で、
咲夜の指先がパジャマのボタンをプツンプツンと上から一つずつゆっくりと外していく。
そこから、既にしっとりと汗ばんでいる咲夜の肌の匂いが生暖かく立ち上ってシラヌイの鼻先を掠り、
思わずそれにクンクンと鼻を鳴らして反応するシラヌイの様子を、咲夜は艶かしく微笑みながら愛しげに眺めた。

「なあ…、シラヌイ…」

咲夜の指先が、クニャリと力なく左右に分かれた前身頃の縁を摘んで、
それをシラヌイに見せ付けるようにしながらそっと広げていく。

「ウチのオッパイ…、近くで良う見てみるか?」
「うん!」
「ホンマにシラヌイは素直な良え子やな…」

咲夜はシラヌイの頭を優しく一撫ですると、その指先を、
可愛らしいレースの縁取りのある白いブラジャーの片方のカップの下の縁に掛け、
それを、まるで自分自身を焦らすかのようにゆっくりとゆっくりと上へとずらし上げていく。

「ああ…」

色付いた溜め息を吐き出す度に大きく波打つ咲夜の胸元では、
静かにずれ上がっていくカップの下側から、先ず白くて柔らかそうな下乳が現われ、
次いで、もう既に赤らんでふっくらと張り始めている乳輪の下縁が顔を覗かせた。

「んっ…」

その膨らみの頂点をカップの下縁が乗り越えた瞬間、
先端にほんの少しの窪みを残して全体がプクッと立ち上がった乳首の先端が、プルン!と元気良く露になった。

「もうすぐ…、全部、出てくるで…」

咲夜は、高鳴る鼓動に詰まった喉で囁きながらカップを全部ずらし上げ、
その胸元にピンと張る二つの若い乳房の内の片方を、シラヌイの目の前に完全に晒した。

427: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:18:38 y4/BYiIY
「どや?サク姉ちゃんのオッパイ…?良えやろ…」
「うん!」

まるで珍しい生き物の誕生に立ち合ったようにその感動を素直に表情に現しているシラヌイを、
熱い吐息混じりに咲夜が誘う。

「触ってみ…。ウチのと、ナギのと、マリアさんの…、どれが一番柔らかい…?」

咲夜に言われるままに差し伸べられてきたシラヌイの白くて細い人差し指の先が、
形良く張り膨らんでいる下乳の肌を、最初はツンッとほんの軽く突付き、
次に、その弾力を確かめようと何度も何度も繰り返しその同じところをツンツンと突き始める。
だがこれには、さすがの咲夜も思わずクスリと小さな笑いを漏らした。

「それは『突付く』や。『触る』ゆうんは、こうするんや。手ぇ、貸してみ…」
「はい」

間違いを指摘されたシラヌイは、人差し指を軽く立てたままのその手を、迎えに来た咲夜の手に素直に任せる。

「こう…、優しく…、そうっと…」

咲夜は、シラヌイの手の甲を自分の掌でそっと包むと、それを導いて乳房全体に静かに押し当てた。

「うわぁ…」

シラヌイは、掌に感じるほんのりとした暖かさと、押した分だけ押し返してくるのにぜんぜん硬いという感じがしない、
そんな咲夜の乳房の絶妙な触り心地に、思わず心の底から感嘆の声を上げる。

「さ…、ウチと、ナギと、マリアさん…、誰のオッパイが一番柔らかいか、言うてみい」
「う~ん…」
「…」
「え~と…」
「誰や?」
「…」
「?」
「…、まりあ、さん…」
「ありゃりゃ…」

暫くの間真剣に悩んだ末のシラヌイの一言に、
どんな時でも笑いを愛する関西人である咲夜は、シラヌイを自分の身体の横へと庇いながら綺麗にズッコケて見せた。

428: ◆40vIxa9ses
08/10/10 21:19:19 y4/BYiIY
「やっぱり、マリアさんには勝たれへんか…!」

咲夜は、シラヌイを胸元に抱き直しながら如何にも悔しそうに一人言ちるが、
しかし、あの堅物のマリアが自分の乳房をわざとシラヌイに触らせているはずなど無かったから、
おそらくは普段抱き上げた時や風呂に入れる時、
その柔らかな胸の膨らみが自然にシラヌイの身体を圧迫しているのだろう。
ならば、まだ勝ち目(?)はあるかもしれない。

「なら、ここ、弄らしてもうたこと、あるか?」
「ううん」

“柔乳勝負”に敗退して少し意気消沈気味の乳首を指差しながら尋ねる咲夜に、シラヌイは大きく首を横に振って答えた。

「触ってみるか?」
「うん!」
「なら、そっとやぞ…」

先ほど咲夜に『触る』ということを『掌でそっと包む』ということだと教わったシラヌイは、
シラヌイからの視線を受けて赤みと隆起を増し始めた咲夜の乳首を掌でそっと包んだ。

「ああ、ウチの教え方が悪かった。こうするんや…」

咲夜は、「?」という顔で見上げるシラヌイに優しく微笑みながら乳首を包んでいるその手を優しく横へ除けると、
自分の親指と人差し指でピンと立った乳首をそっと摘んで見せる。

「こうや…。やってみぃ…」
「はい」

咲夜の指が離れるのと入れ違いにシラヌイの細い指先がそっと乳首に近付き、そして、それをキュッと摘んだ。

「ひゃっ!」

乳首を摘むシラヌイのぎこちない力加減に、咲夜は思わず細い肩先をピクンと振るわせる。

429:名無しさん@ピンキー
08/10/10 21:19:56 y4/BYiIY
今回は以上です。

430:名無しさん@ピンキー
08/10/10 21:36:19 CfK/b2hH
エロ突入ktkr

431:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:29:03 jzcgKWwU
このペースで、この量のテキストということは
完成したSSをわざと分割させて投下してるな
レスがほしいのか、スレを盛り上げたいのかは知らんが
まとめて投下してくれ

432:名無しさん@ピンキー
08/10/11 01:14:18 wqyPM5HJ
GJ

433:名無しさん@ピンキー
08/10/11 01:20:44 Dhv+fa6a
>>429
続きwktkwktk

>>431
推測だけで何ってるの?バカなの?死ぬの?

434:名無しさん@ピンキー
08/10/11 01:37:39 RIeVlmze
普通、完成させたものを
気が向いたときに投下するんじゃ

少なくとも俺はそうだが

435:名無しさん@ピンキー
08/10/11 01:43:53 wqyPM5HJ
うん、一気に長編投下はちょっとマナー違反の気がする

436:名無しさん@ピンキー
08/10/11 12:15:28 sona/o6B
>>435
同意。

437:名無しさん@ピンキー
08/10/11 15:04:28 5OcezdL0
>>431みたいな奴は一気に全部投下したら
「長すぎ、スレの無駄、区切れ」と間違いなく言うだろうなw

438:名無しさん@ピンキー
08/10/11 15:09:26 /sToBcrP
>>431 , >>434-437
小説の出来について指摘するならまだしも、投下のやり方について
あまり長々とレス消化するのもどうかと。
つーか、さっさと完結させてくれ >>429。でないと本筋に関係ない
ツッコミしか返ってこないぞ。

439:名無しさん@ピンキー
08/10/11 16:02:52 aoAcmSZ7
>>438

440: ◆40vIxa9ses
08/10/11 17:25:38 DqeWTduz
GJや乙を下さった方、続きに期待して下さった方、有り難うございました
スレを盛り上げるにはSSの投下が一番と考えて昼夜兼行で書かせて頂きましたが、
>>431はともかく、>>438の >つーか、さっさと完結させてくれ にはかなり参りました
>>428で打ち切りとし、保管庫への収蔵は辞退致します

441:名無しさん@ピンキー
08/10/11 17:33:39 nqge4KEc
>>440
そいつ荒らしだから構わなくていいってば。
何でわざわざみんな荒らしの思惑通りにいこうとしちゃうのよ…
打ち切りなんて言わず頑張って続き頼む。
陰ながら見守ってる人だってスレにはいるんだぜ?

442:名無しさん@ピンキー
08/10/11 18:27:53 jzcgKWwU
>>440
おつかれさん
打ち切りという表現から察するに、ひなゆめ出身の人かな?

443:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:18:02 drdIBgK/
>>440
あの、声の大きいだけの奴の言うことをそんな簡単に受け入れないで。
マンナンライフの件を連想してしまった。
そんなこと言わずに続きをお願い。

444:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:48:09 wJBxc5ui
>>431>>442

445:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:03:10 jzcgKWwU
>>444
だから何?


446:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:24:45 1GXLxEVB
>>445
お前は救い様の無い屑だって事だよ。A級戦犯
さっさと自害してくれ。

447:名無しさん@ピンキー
08/10/11 21:35:03 jzcgKWwU
感想の感想を書くのが、いかにスレの雰囲気を悪くする事か
理解してない馬鹿が多すぎるんだろうw

448:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:12:49 Dhv+fa6a
>>447
あなたはすごく気持ちが悪いで

449:名無しさん@ピンキー
08/10/11 23:15:42 1GXLxEVB
>>447
レスすんなよ屑野郎
早く自害汁!

450:名無しさん@ピンキー
08/10/11 23:18:44 jzcgKWwU
>>448>>449
自覚してないだけで、お前らも俺と同類なんだぜw
いや俺以下かwww

451:名無しさん@ピンキー
08/10/11 23:45:57 aoAcmSZ7
あーあ、オレら住人のせいで職人を失う典型的な例になっちまったな

452:名無しさん@ピンキー
08/10/11 23:49:20 N6SnD+ZT
>>450は自覚して荒らしてるんだな

453:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:02:42 pYFJC0bo
打ち切っちゃらめえええええ

454:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:14:32 OtPmzY+0
まー、これで職人にイチャモンつける奴は全て荒らしということがわかっただろう
内容や文体がどうとか以前にまともな頭があったら自分の勝手な価値観で創作者を批判したり
スレの雰囲気が悪くなる発言をするわけがないからな
>>451みたいな成りすましも何回やったら気が済むんだかw

455:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:19:55 Q89W0xn2
荒らしにかまっちゃう住人の短絡さはどうしていくべきか・・・

456:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:22:19 veKDalJk
それじゃ、マメに荒らし報告して荒らしをアク禁に追い込めば良いじゃん。
つまり邪魔者は排除。これに限る。

457:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:32:47 q1q9sg7I
あれくらいで荒らし扱いって、読み手も書き手もどんだけなれ合うつもりだ。

458:名無しさん@ピンキー
08/10/12 00:33:12 QsNDlWiG
気に入らない作品はスルーすればいいだけだからな。それをできない奴は自覚の有無にかかわらず荒らしだ。
そんなこと言うとここは職人をマンセーするだけ云々のようなことを述べる奴もいるが
好意を伴った感想や技術的な指摘のように、気に入った作品にしかレスしないんだから当然のこと。
作品の志向に文句があるやつは書き込みを控えてROMしなさい。

そして、一度に投下しろと言った奴はSSスレの住人じゃないな。
さっさと完結しろとか言う奴もどうかしている。本当に住人か。
時間掛かっても良いから完結してくれとかの淡い希望を述べるならともかく。

>455
荒らしと思われる発言はスルーが大原則。
そして思わず反応した住人も汚い言葉をなるべく控えるべきなのにね。
ここでもそういう点をテンプレで強調すべきなのだろうか。

459:名無しさん@ピンキー
08/10/12 01:03:16 zE8JIzhG
>>458
多分、テンプレをちゃんと読むヒトはそもそも荒らしに構ったり反応したりしないんじゃないかな。

ってか、荒らしに構っちゃうようなのはきっとテンプレなんて読んでくれないような気が・・・


何を言おうが荒らしは荒らしで好き自由に書きたいことを書き込んでるワケだし、
書き手のヒトも書きたいお話を書きたい様に書いて投下すればそれでいいのに・・・
2ちゃんねるという場所に荒らしがいるのはわかりきっているコトなんだし、
書き手さんはそんな奴等の書き込みなんぞイチイチ真に受けないで投下しちゃえばいいのになぁ


460:名無しさん@ピンキー
08/10/12 01:28:11 q1q9sg7I
気に入らないSSはスルーしろと主張するなら、気に入らない感想もスルーしとけ
出来ないのなら、感想レスを叩いてる奴も書き込むな
そうすれば、SSとマンセーレスだけになって職人も増えるだろ
なれ合い上等のぬるいスレが好きならSSを褒める以外は黙っておけばいい

461:名無しさん@ピンキー
08/10/12 01:30:03 +pqMf90k
ぬるいスレが好きっす

462:名無しさん@ピンキー
08/10/12 02:38:06 OtPmzY+0
>>460
だめだこりゃ
気に入らないSSと感想の扱いを同列にするとかほんと馬鹿だな
何で趣味に合わなきゃスルーするかって、SSは個人の趣味で気に入る、入らないがあって
だからいちいち自己主張しないで全てを投下できる場所にするための手段なんだが
一方、自分の主観でしかマナーやSSの質を判断できないくせに
声だけ無駄にでかい奴を放置したらそれこそ職人がダメージ受けるんだよね
気に入らないSSは好みの問題であるのに対し、気に入らない感想は悪意を感じ取られるから叩かれるわけ。わかる?
そもそも不特定多数が会話して進む通常のスレと違って職人に書いてもらうという行為が不可欠で
ある程度のマナーが必要なのに、その最低限のマナーを馴れ合いとかぬかすようじゃ何もわかってない証拠

とりあえず荒らしには本人の自覚ある・なしは関係ないと言っておくかw

463:名無しさん@ピンキー
08/10/12 02:58:03 q1q9sg7I
>>気に入らないSSは好みの問題であるのに対し、気に入らない感想は悪意を感じ取られるから叩かれるわけ。わかる?

君が馬鹿なのはわかった

464:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:13:31 Rv+hPBs+
デカイ声(笑)で無駄な議論する人たちもキモイですが、一番キモイのは>>429だな

「打ち切り」?、「辞退させていただきます」?

(゚д゚)ハァ?

漫画家にでもなったつもりかオマエ?www
こりゃあ、何言われても無視して投下できるほど面の皮の厚いROCOの方が全然マシだな

>>429は勘違いが激しすぎ



465:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:23:03 tnUeMyNl
長文めんどくさい、控えてください、お願いします。

>>440氏GJです!心情描写が良くて引き込まれます。続き期待してます。

466:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:29:12 tgcA/+MI
続き気になるから続けてくれよ

467:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:40:58 +pqMf90k
>>464はツンデレ

468:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:49:52 NIQv2bPU
オレも気になるわ。
あんなバカ一人のおかげでお預け食らうとは……ものすごい嫌がらせだ

469:名無しさん@ピンキー
08/10/12 04:54:25 wPHDNp1N
逆に考えるんだ
作者と荒しが実は同一人物だとすれば・・
後はいわないでもわかるよな。




















こんな手に引っかかるお前ら大好き^^w

470:名無しさん@ピンキー
08/10/12 07:51:53 hZEf+bI8
汚い言葉を使ったり、いちいち煽るような奴は大抵荒らしだろ?
さっさと終わらせみたいないちゃもん(批判にあらず)言う奴にしろ、そういうのにレス付けるのにしろ

471:名無しさん@ピンキー
08/10/12 09:43:16 P2d2rd4f
おまえら下らん言い争いで長文うつな
省略されまくりなんだよ、このやろー

472:名無しさん@ピンキー
08/10/12 09:43:16 8ZQ0ZXG6
問題は荒らしが複数いることだよな。
スルーできない無自覚の荒らしも含めればそれこそ山ほどだけど、まあそれはともかく。
荒らしが複数いるスレでスルーすると、荒らし同士が勝手に盛り上がって、
スレを乗っ取られることがあるから手に負えん。
どーすりゃいーんだか。

473:名無しさん@ピンキー
08/10/12 09:50:04 F+Wqj30r
>>462
だからいちいち自己主張しないで全てを投下できる場所にするための手段なんだが
一方、自分の主観でしかマナーやSSの質を判断できないくせに

この発言は止めた方が良かっただろう。

ssが好きなら乙なりGJなり感想なり渡すが良いさ。
だが嫌いならスルーすれば良い。
感想の感想は作者だけ。 そう割り切るべきだろう。
推測だけで発言→スレの退化だってあるんだし。



「まぁここでこの話は止めとこうぜ。 このスレが好きなら。」

474:名無しさん@ピンキー
08/10/12 19:13:49 veKDalJk
>>472
このスレを荒らし隔離スレにして
本スレは人知れず違う所で進行。
本スレ行きたきゃスレ主にメール送っての会員制にする事は絶対。
で本スレ内も荒らしは徹底的に報告してアク禁処置。

もうこれしかないだろ。

475:名無しさん@ピンキー
08/10/12 19:18:04 veKDalJk
>>473
>>全てを投下できる場所にするための手段なんだが
実際には全く逆の事をしている馬鹿が…
もう死んで良いよマジでさ。氏ねじゃなくて『死ね』だ。
お前なんかの屑がいなくなったって社会は何の障害も無く発展していくんだよ?
わかるかい?ゴミ屑

476:名無しさん@ピンキー
08/10/12 22:44:38 P2d2rd4f
>>475
もちろん通報しました

477:トルマリン
08/10/13 00:12:22 EqbrHhis
残暑も過ぎ、だんだんと涼しくなってくる頃。
週末だというのに今日も橘ワタルは暇そうに店のカウンターで雑誌を読んでいた。
「はあ、せっかくの三連休なのに……。なんか面白いこと起こらないかなあ」
今日は店にサキがいない。
彼女は三連休を利用して実家に帰っているために今ワタルは一人きりで店を運営している。
といっても客は誰一人来ないのだが。
「暇つぶしにナギにでもビデオの返却催促でもするかな! はは……」
わざと声を張り上げてみたものの余計に虚しくなりつつ気を取り直してワタルは電話をいれる。
ところが電話に出たのはマリアで特に話が横にそれて長続きするわけでもなく通話を終えてしまった。
「暇だなあ……」
そんな折、自動ドアがガタガタと激しい音を立てながら開いた。
何せ古い店だからどうも立て付けが悪いようだ。
そよ風が紅葉の落ち葉と共に店内に入ってくる。
ワタルは心の底から喜んだ。これが悪夢の始まりだったなんて夢にも思わずに……
「いらっしゃいませ!」


478:トルマリン
08/10/13 00:13:43 EqbrHhis
ワタルが出るのでキライな方は注意してください(><)
愛歌とワタルです。
表現の方法と書き方についての批評はもちろんOKです。
(順番、間違えましたすみません>>477)


479:トルマリン
08/10/13 00:15:16 EqbrHhis
「こんにちは、ワタル君」
「あれ? 愛歌の姉ちゃん? 珍しいな……。何しに来たんだ? ここはお嬢さまの来る店じゃねえぞ?」
「そうねえ……」
愛歌は答えながら店内を見回す。やはり金持ちのお嬢様にはこんな小さなスペースで店を開いているのが不思議に思えているのだろう。
ワタルはカウンターに置いてあったマグカップを手に取りココアを啜りながらそれを待った。
「サキさんは?」
「サキぃ? サキなら三連休を利用して実家に帰ってるよ」
「ふーん。じゃあワタル君も一人で留守番してるんだ」
「ああ、お陰で夜更かししたりビデオ見まくったり遊んだりやりたい放題……。
 そんな事より、[も]って事は姉ちゃんも連休一人きりなのか?」
「ええ……。わりと親は普段、寝たきりの私を放任していて三連休も帰ってこないそうよ」
「そりゃあラッキーだな。たまには一人きりにもなるのも良いもんだ」
「そう?」
愛歌はワタルの言った事には同意してはいなかったようで生返事を返した。
誰に何も言われずに一人で過ごした方が楽しいじゃないかと思いながらもワタルは愛歌に問う。
「で? 何しに来たんだよ姉ちゃん」
「そうね、一人で暇だったから何となくワタル君で遊ぼうと思って会いに来ただけよ」
「暇つぶしかよ……。まあいいか。俺も暇だったしちょっと待ってろよ」
そう言いながらワタルはワタル自身の部屋へと向かう。何だかんだ言いつつも暇だったワタルにはこれは都合の良い事だった。
【入ったら殺す】と記された張り紙をはった扉を開けて座敷にあがる。
愛歌もそれに続いて靴を脱ぎ、布団が敷かれたままの散らかったワタルの部屋へとあがりこんだ。
「うわ、散らかっているから待ってて欲しかったのに……」
「ああ、ごめんなさい。でも私そう言うのはあまり気にしないから」
「俺が気にするって……。まあいいや、姉ちゃんはどれがいい?」
ワタルは床を適当に片付け、あぐらを掻きながら愛歌に棚を見せた。
こげ茶色をした棚にはトランプやチェスからTVゲームに至るまで数多くの玩具があった。
しかし、これらは全て今の愛歌には有象無象なガラクタにしかならない。
愛歌の目的は―
「ワタル君、言ったはずですよ。私は暇だったからワタル君で遊ぼうと思ってきたんですよ」


480:トルマリン
08/10/13 00:16:06 EqbrHhis
「へ?」
ジリジリと愛歌はワタルに歩み寄る。
愛歌の放つ怪しげな雰囲気に思わずうわずった声でワタルは問う。
「ど、どういう意味だ?」
心なしか愛歌の目が黒く変色した様に感じたワタルはあぐらを崩し立ち上がろうとした。
しかし、愛歌はワタルのすぐ前で前かがみになりワタルの両肩に手を乗せた。
「私がそんなに怖いですかワタル君?」
愛歌が肩に手を置いた瞬間、ワタルがビクッと震えたので彼女はしゃがみ込みワタルの顔を覗き込んだ。
ワタルは余りの顔の近さに顔を反らせたが、愛歌は両手でワタルの顔を抑え無理矢理その小さな唇を奪った。
「むぅ!」
ワタルはあまりにも急な愛歌の行動に目を見開いて驚き、激しく抵抗した。
愛歌の背中をパンパンと何度も叩くが愛歌は容赦なくワタルの口内を楽しんでいく。
「うぅ・・・・・・くっ」
嫌がるワタルをしつこく唾液を流し込みながら汚していく愛歌。
やがてワタルの目もとろけて背中を叩かなくなったところで愛歌はワタルの唇を解放した。
「あれ……?姉ちゃん……」
「うふふ……ワタル君、コーヒーの味がしておいしかったですよ」
「なっ―!」
力なく口から一筋の涎を垂らし、今も惜しげに愛歌を見つめていたワタルは赤面し口を押さえた。
そう言えばさっきカウンターでコーヒーを飲んだのだ。
そんなワタルを見て再び愛歌は抱きしめる。


481:トルマリン
08/10/13 00:16:47 EqbrHhis
「ワタル君は可愛いわねえ。小さくて細く痩せてて、お人形さんみたいよ?」
「ふざけるな姉ちゃん、いい加減にしろよ! 俺だって男なんだ! 馬鹿にするな……あ……」
瞬間、ワタルは固まった。反抗的なセリフもぴたっと止む。
愛歌は相変わらず黒い目で妖艶に笑っている。
服の上からとは言ってもワタルの股間へと手を伸ばしたのだ。
「なるほど、ワタル君が男の子だと言うのは理解しました。
何故かここだけは大きくなっているみたいで」
「うあっ……そこはやめろって!」
「いいじゃない、三連休にお互いの両親がいない事なんて滅多にないわよ?
 一日くらい泊まっても良いわよね?」
「ば、馬鹿!駄目に決まってるだろ!姉ちゃん、やめろって!」
ワタルのズボンの留め金を外して手早くパンツと一緒にずりおろす愛歌。
するともちろん下着の中で押さえつけられていたモノが勢い良く反りあがり露になってしまう。
「うああ……」
ワタルは慌てて足元までさがってしまったズボンをあげようとするがすぐに愛歌が片手で上半身を押さえつけてきて不可能だった。
「ワタル君しまうこと無いじゃないですか? こんな可愛らしいおちんちん持っているのにねえ……」
「見……た?」
「というより見てますよ?こんなに大きくして……すぐに気持ち良くさせてあげますよワタル君」
「あああうわっ……ふぁっ……」
恥ずかしさでわなわなと震えているワタルの男性器を愛歌は直に握り締め上下に扱き始める。
ワタルは一瞬、刺激に身体を震わせたがすぐに身体を起こそうと全力で愛歌に抵抗した。
「動かないでワタル君、他の人にこうしてもらうのは気持ち良いはずよ?一人でやるより、ね?」
「一人でなんか……やってねえ!」
「嘘ね、どうせ愛しの伊澄さんの事を考えながらやってるんじゃないの?」
「し、してねえよ!もうやめろよ!変態!」


482:トルマリン
08/10/13 00:17:53 EqbrHhis
その言葉に愛歌は怒ったのか眉をひそめる。そして彼女はさらにワタルに詰め寄って行く。
「ワタル君、今ならその変態な女の子の胸をさわり放題よ?」
「へ?」
気がつけばお互いかなり密着している状態。
愛歌はすこしだけ上着をずらし下着を露出させる。
「な、なあ……!」
「そうだ♪私の胸を赤ちゃんのようにしゃぶってくれるなら許しても良いわよ?」
「ふ、ふざけるな……。あっ……できるわけが……」
「私はどっちでもいいのよワタル君? ずっとこのままおしっこを我慢する小さい子みたいに悶えてるワタル君を見てても私は楽しいし……」
「うぐ……」
ワタルは愛歌の手コキから与えられる凄まじい快感を逃がそうと身体をくねらせていたが、<小さい子>扱いされては黙っているわけには行かなかった。
「分かった……。言うこと聞くから手を離せよ……」
「離せよ……?」
「あうっ!」
グ二ッとカリを中心に握り潰さんばかりに締め付けられたワタルは身体を大きく震わせる。
いつの間にか愛歌の目はまた俗に言うSモードに戻っていた。
キスした後のちょっとした恋人気分はどこへ行ったか。ワタルは再び震え出す。
「……離してください」
「いい感じね……。でもワタル君、私の胸を加えるのが先ですよ。噛まないようにね?」
上着を捲り上げて、下着をずらして肩胸だけ露わにする愛歌。
弾力性のありそうな胸に一点あるピンク色の突起は既にたっている。
ワタルはやはり渋るので愛歌はいい加減にじれったそうだ。
「あうっ!ああ!」
「早く。どうせ誰も見てないんだから。二人だけの秘密……ひゃん!」
ワタルは再び与えられた強い刺激についに決心を決めて、自から愛歌を引き寄せ肩胸に吸い付いた。
愛歌はワタルの急な行動に一瞬だけ甘い声を出してしまったが堪える。
「くうっ……良いわよワタル君。ふふ……」
「んー!ふー!」
愛歌はワタルが口を離さないようにしっかり後頭部から押さえつけ、さらに余った片手は未だに―
「(ひ、ひでえよ!姉ちゃんの胸を吸ったら止めてくれるって言ったのにこんなあ……)」
「うっ……ワタル君、気持ちいい?」
言わずとも愛歌には分かっている事だった。
ワタルの愛歌の腕を、上着の裾を握る力が強まっていき、足をジタバタとくねらせて必死に耐えているのが伺える。
それを見て感じて愛歌も確実に満足しつつあった。
「んっ!さすがに犯罪だから拘束とまでは行かないけど……。来た甲斐はあったわね」
「ふう!んん―!」
「こんにちは―!」
「!」


483:トルマリン
08/10/13 00:18:50 EqbrHhis
ガタガタとあの立て付けの悪い自動ドアが鳴り響いた。
ワタルの爆発寸前、射精ギリギリの時の出来事である。
思わず愛歌の動きが止まりワタルも胸から口を離す。
「しゃ、借金執事?」
「綾崎君……?予想外ね。ワタル君の店にお客様がくるなんて……」
マリアが電話に出たあの電話。
暇だったからナギに催促したあの電話が幸いした。
良かった……。これで……。とワタルは安堵する。
「見つかったらどうします?ワタル君?」
「あ……」
が助けてもらおうと思っていたワタルは甘かった。
半裸状態で密着しているこの状況の中、ワタルは自ら声を出して助けを求める所だった。
のどまで出かけた<助けて>を無理矢理飲み込む。
「ワタル君―?ビデオ返しに来たんですけどいないんですか―?」
ワタルがどうしたものかと悩んでいたその時に愛歌は別の事を閃いていた。
「それよりもワタル君。私の胸をしゃぶるのやめちゃいましたね?」
「へ?そ、それが……」
「お仕置きです。声出したらどうなるか分かるわよね?我慢できるかしら?」
「ううっ!」
愛歌の閃きは新たなワタルの苛め方だった。ハヤテを使っての羞恥。
限界が近づいていたワタルには酷な事だった。
「ひゃ、やめてくれ!姉ちゃ……」
「頑張って。綾崎君はすぐ帰るわ」
愛歌の手の動きは最高速度ではないだろうか、ワタルを射精に導く気満々だ。
「あっあっ、姉ちゃん。も、もう無理だから……」
「頑張って♪」
 ―悪魔の笑みだった―
一瞬だけ手の動きを止めた愛歌だったが再び凄まじい速さで上下に動かす。
そして……


484:トルマリン
08/10/13 00:19:54 EqbrHhis
「うああぁぁあ―!はあ!」
びゅるる!びゅく!びゅく!
決壊……。
ワタルはずるずる壁を擦れ付けて横に倒れる。
「あー、何か拭くもの……」
何の用意もなしにワタルが射精してしまった為にワタルの精液が直に愛歌の白い手とワタル自身の太股と下腹部に降りかかってしまった。
愛歌は少し困ったような顔をしてワタルと自分の手を見ていた。


「ワタル君!何ですか今の悲鳴は……」
ガラッと襖を開けて和室に飛び込んだハヤテはまず異臭にひるんだ。
なんて言うか鼻につんとくる青臭いにおい。
そしてワタルが涙目であらぬ格好になっているのが目に飛び込んだ。
「ワタル君……。これは一体?」
「ちゃんと襖の扉に張り紙がありましたよね?」
「へ?」
ゴスッ!
女の人の声を聞いたと思ってハヤテが振り返った瞬間、ハヤテは殴り倒された。
何か白いもので手を汚し、はしたない格好で愛歌が立っていた。
書いてあったな……。とハヤテは思い出す。
「【入ったら殺す】と……ね?こうなったら二人まとめて弄んであげますよ」
「これは一体?」
「借金執事、ドンマイ……終わりだ……」
まだまだ続く悪夢の三連休。


『またのご来店お待ちしております』
店を出る際、ハヤテとワタルはすっかり疲れ果てて放心状態で口にした言葉。
「また来てくださいね、か……。ふふっ……」
愛歌はすっかりそのつもりになっているようだった。
「あの言葉をワタル君の本音と捉えている私って瀬川君以上の変態かも……」
とは言っても愛歌は再び店を訪れるのは確定事項。
彼女はビデオを一本借りたのだった。


485:トルマリン
08/10/13 00:20:56 EqbrHhis
終わりです、有難うございました。
一応、逆バージョンが有るのでもう一レスだけ<(_ _)>

486:トルマリン
08/10/13 00:22:05 EqbrHhis
逆ver ~ワタルがもしもヘタルじゃなければ~

「ワタル君、今ならその変態な女の子の胸をさわり放題よ?」
「へ?」
気がつけばお互いかなり密着している状態。
愛歌はすこしだけ上着をずらし下着を露出させる。
「な、なあ……!」
「そうだ♪私の胸を赤ちゃんのようにしゃぶってくれるなら許しても良いわよ?」
「わ、分かった……」
ワタルが仕方なしに胸に吸い付いたその時だった。
「ひゃん!」
「……え?」
甲高い声を愛歌が一瞬だけ漏らしたのでワタルは思わず驚いた。
そして言われたように乳首をしゃぶりながらつんと舌先で突っついてみる。
「ひゃっ……くぅ……」
「(姉ちゃんって……ひょっとして感じやすいのか?)」
愛歌はいつの間にかワタルの大きく反り立った性器からも手を離してしまっている。
ドサッ……
「え?」
気がつけば逆に愛歌が床に倒されていた。
「姉ちゃん、言っていたよな。三連休泊まってっても良いかって……」
「あ……ちょっとワタル君どいて……」
「姉ちゃんから誘ったんだからな?姉ちゃんのアソコも濡れてる様だし……」
「ま、待って!こんなつもりじゃ……ひゃああ!」

その後、借金執事が乱入して数時間にも及ぶ3Pになったとかならないとか……

~以下略~


文法間違い等があればよろしくお願いしますw

487:名無しさん@ピンキー
08/10/13 01:03:39 irK2slD4
ゴミ屑書き手は消えろ

荒らし報告すっぞ

488:名無しさん@ピンキー
08/10/13 01:10:48 QqQGopm5
>>477-486
GJ。凄くGJ
文章しっかりしてるし、非エロじゃないし、久々に当たりだな
愛歌さん黒過ぎて笑ったw

でも一つ突っ込むと、ココア→コーヒーになってんぜ

489:名無しさん@ピンキー
08/10/13 01:39:10 LjwZTpm2
GJ

490:名無しさん@ピンキー
08/10/13 03:19:37 HXpchIrU
>>487
荒らし撲滅に際して
まずはキサマから通報してやったわ。ありがたく思え。

491:名無しさん@ピンキー
08/10/13 06:50:48 n3HPCILu
ぐっじょぶ!

あえて難を言うなら、愛歌さんはハヤテを殴り倒すはおろか
激しく抵抗するワタルを押さえつける体力もないはず
その辺りがちょっと違和感
ここは彼女の代名詞?でもある弱点帳を使ってほしかったかな

こんな雰囲気の中、投下してくれた心意気に敬意を表します

492:名無しさん@ピンキー
08/10/13 07:43:27 b0ISzRDu
珍しいワタル×愛歌か、何気に好きな奴を…
>>491さんの違和感は
恋する乙女は人を殴り飛ばせる…って解釈で宜しいでしょうか?

ココアがコーヒーになってました。

【GJ】

493:名無しさん@ピンキー
08/10/13 18:01:40 dJRSsKM7
ワタル×伊澄作るまで荒してやんよ( -`(ェ)´-)y─┛~~























冗談です  通報しないで><

494:名無しさん@ピンキー
08/10/13 18:49:17 NItU5Vct
そもそも愛歌さんのSS自体がかなり少ない気もするが

495:名無しさん@ピンキー
08/10/14 00:38:53 zb+rBsTj
ワタルとかマジでイラネ

496:名無しさん@ピンキー 1/4
08/10/14 09:15:30 pngg6AOb
初めてですが、SS投下します。
恐ろしくマイナーな組み合わせですが、伊澄×タイガいきます!
たぶんヘッポコSSとなるでしょうが、宜しく御願いします。

 雨の中、伊澄は散歩して迷子になってしまっていた。といっても方向音痴な
彼女にとって迷子になる事自体は日常茶飯事だ。しかし、今回のケースは妙
な事が起こった。なにやら怪しい人影が見えたので、ゆっくりと近寄ってみる。
すると彼女は大変な物を見つけてしまった。小さな男の子がずぶ濡れてぐったり
と倒れている・・・・・・!!
 これはヤバいと思った彼女はパニックになってしまったが、しばらくたって彼女は
倒れている少年を自分の屋敷に持ち帰る事に決めた。が、しかしあいにく自分
の屋敷への道のりがわからない・・・。さらにパニックに陥りオロオロする彼女しかし
運良く迷子になった伊澄を探していたSPが通りかかったので、彼に少年を運ば
せて、ついでに伊澄もSPに誘導されることで屋敷に戻る事にした。
                      ・
                      ・
                      ・
 暫くたって少年は目を覚ました。彼はいつの間にかピンクのパジャマを着ていて
なんか和風な広めの部屋に敷かれた布団の上に寝ていた事に気がついた。暫
くたってその部屋に伊澄が入ってきた。
「・・・気がついた?」
そう語りかける。すると彼はこう答えた。
「ここは・・・どこ・・・・・・?」
彼は警戒しているようだ。続いて
「君は・・・・・・僕は誰?」
なんと彼は記憶を失っていたのだ。あまりの事態に伊澄はまたパニックになりそう
になる、が自分に「落ち着け」と言い聞かせたあと彼女は質問に答える。
「私は鷺ノ宮伊澄。ここは私の家よ。で、君は大河内大河くんだったわね。」
今まで直接話すことはなかった二人。しかし伊澄は彼を前からなんとなくではあ
るが知っていた。何しろ自分の執事に桜をまくお坊ちゃまと言ったら彼ぐらいのもの
だし。しかし彼は自分のやってきた事だけは忘れていないようだ。
「伊澄・・・何か君に恩返しはできないかい?家事ぐらいなら何とかできるけど。」
噂に違わぬ良い子だ。そしてとてつもなく可愛らしい!彼女は決めた!彼を自分
のものにしてしまおうと!
「今はゆっくり休んでいいわ。とりあえず今日は遅いからゆっくり寝なさい。」
「はい!」
文句の一つも言わず素直に応じるタイガ。そこでSPが
「お嬢様、お客様が来ております。」
タイガを寝かしつけたあと、伊澄はお客様と接する事にした。

497:名無しさん@ピンキー 1/4
08/10/14 09:57:37 pngg6AOb
「わたくし冴木ヒムロと申します。タイガ坊ちゃんを迎えに来た者です。」
コイツだ。執事の癖に自分の主人を引き立て役にしたいけ好かない奴は。
「記憶を失ってるからタイガ君は返せないわ。」と伊澄は追い返す。が、
「そんな、困りますよお嬢さん。」とヒムロも怯まない。
言い合いになって15分。どちらも一向に譲らない。伊澄は意外に筋金入
りのガンコ者だ!最終的には・・・
「第一あんた、自分のご主人様をこき使っておいて自分は執事としての仕
事を全うしていない・・・。最低ね。」
彼女は威圧感のある静かな怒りのオーラを発して彼にこう言い渡した。
「う''っ・・・・・・。わかりました。あなたのお好きなように・・・。」
彼はこの威圧感に怯み、軽く漏らしながらスタコラサッサと帰っていった。

 朝がやってきた。タイガは伊澄の部屋の位置を把握し、彼女を起こしにいく。
「伊澄~。朝だよ~。ご飯で来たから起きて~。」
そして伊澄は目を覚ます。彼女は顔を洗って歯を磨いたあと、食卓へ向かう。
「これらはみんなボクが作ったんだよ!」と得意げなタイガ。
「うちのメイドが作る物より美味しいかもしれないわ。凄い凄い!」
「ありがとう、伊澄!」褒められたタイガは嬉しそうだ。食事を終えた後伊澄は
「でもパジャマのまま作っていたのね。まだ小雨だし、私の服を貸してあげる。」
「はーい。」彼は相変わらず無抵抗だ。
「あれれ、私の部屋は・・・。」また伊澄は自分の屋敷内で迷いかける。
「もーっ、伊澄の部屋はこっちでしょ!自分の部屋ぐらい迷わずに行ってよお。」
2人は伊澄の部屋に入ったあと、伊澄は服を取り出した。和服だ。
「私が9歳の時に着ていたものだけど、これでよければ。」
「うんっ、ぜんぜんおっけー!何から何までホントにありがとう!」
まあ彼は臨海学校のときに抵抗なく女物の水着を着たツワモノである。
そして彼が自分で和服を着た後「似合う?」とくるりと回って尋ねてきた。
「まあっ、可愛いかわいい!」予想外の愛らしさに思わず伊澄は叫んでしまった。
そして二人は学校へ行く。今回はタイガという強力なナビゲーターがいるから安
心だ。しかし記憶を失った彼は地図を頼りに伊澄を案内する。二人がくっつい
て歩く姿はまるで仲の良い姉弟、いや姉妹のようであった。
「お早う御座います。ハヤテさま、ナギ。」
「おはよう御座います。伊澄さん。親、その子は確か・・・。」
「うむ、おはよう。ん、なぜタイガがおまえの隣にこんな格好でいるのだ?」
伊澄はひそひそ声で2人に事情を説明し、納得させ、別れた。
「では、行きましょう、タイガ君!」
「うんっ!」 二人は学校へと向かう。

498:名無しさん@ピンキー 3/4
08/10/14 10:45:08 pngg6AOb
 二人は担任の雪路先生に洗いざらい事情を説明し、授業中の間は記憶
を失ったタイガを職員室にて待機させる事にする。お昼時になったら伊澄に自
作のお弁当を持ってきてまた職員室に戻る。彼は本当にいい子だ。
そして帰り、学年主任である牧村先生と会い、お話をする。
「本当にタイガちゃんはいい子だったわね。なんせ職員全員分のお茶を汲んで
くれたり、全員の肩をもんだり、果てはプリントや書類の運搬や、来客の接待
までこなしてくれたのよ。ホント、こんないい子な10歳児なんて珍しいわ。」
「まあ、タイガ君、ここまでしてくれたのね。」と伊澄は驚く。
「うん、待ってるだけというのも退屈だったからね。」
ほんとに恐るべしいい子である。
 そして伊澄は、またタイガの力を使いながら屋敷に戻る。その途中たまたま一
緒になっていた咲夜とワタルにばったり会った。
「あ、確かこいつ大河内の・・・むぐっ」伊澄はワタルの口をふさいで小声で事情を
簡単に説明した。
「おーおー、なんや。10歳児ごときに道案内されとんのか、伊澄さんは。」
「というかなんで男の子に女の子用の着物着せてんだ?」
咲夜が小ばかにしたあと、ワタルが質問する。
「これ、伊澄のお古なんだよ。」とタイガはくるくる回る。
かわいい、かわいそうなぐらいにカワイイ・・・。咲夜とワタルはこう思った。
「あのな、おまえは男としての自覚持てよ。」とワタルはタイガの頭をつかむも
「いいじゃない、ワタル君」と伊澄はワタルをなだめる。そして「うん」とワタルは
同意した。そして「弱っッ!!!」と咲夜が突っ込む。
やがて4人は別れ、伊澄とタイガは屋敷へと向かう。

 屋敷に帰って伊澄のメイド達の仕事を率先して手伝うタイガ。メイド達も「も
しかすると私達よりも働き者かもしれない。」と言わしめたほど彼はいい子なので
ある。もちろん夕食もメイドたち+タイガで作り上げた。しかし、タイガはとある失
敗を犯してしまった。シャケを少し焦がしてしまったのだ。メイドに「問題ないから
だしちゃいなさい」と言われたのでそのままだした。しかし伊澄は「充分美味しい
わ。これぐらい失敗には入らないわよ。」と言ってくれた。
「ホント?!ホント!?」とタイガは飛び跳ねながら問う。
「こらこら飛び跳ねちゃダメで」「嬉しいいーーーっ!!」とタイガは伊澄に抱きつく。
あまりにほほえましい光景に使用人一同は顔がほころんだ。

夕食後、伊澄はタイガにこう言った。
「ねえ、一緒にお風呂入らない・・・・・・?」
「え・・・・・・。」さすがにタイガは少し動揺した。


訂正。うえのは2/4だったわ。失礼。

499:名無しさん@ピンキー 4/5
08/10/14 11:16:22 pngg6AOb
 二人は脱衣所へと向かう。まず帯をするりと解き、靴下を脱いだ後一枚目、二
枚目と着物を徐々に脱いでいく。お互いに上下の下着1枚ずつになった時伊澄
はこう質問した。
「ねえ、タイガ君は私の髪洗える?」
「え?自分で洗えないの?」とタイガは質問し返す。「うん。無理。だから御願いね。」
そういうと伊澄はキャミソールを脱ぎ、膨らんでいるのかすら疑問な胸をタイガの
目の前に現す。
「なにボーっとしてるの?」「え・・・・・・わ・・・きゃあっ!!!」
伊澄はタイガのランニングを脱がし、続いて純白のブリーフもストンと脱がす。
伊澄の目には生まれたままの姿のタイガが映った。そしてぷるぷると震えるちい
さな男根を伊澄は眺める。12なる前までワタルと一緒にお風呂に入っていたこと
を伊澄は思い出す。
「あ''・・・え''う''、恥ずかしいよう・・・。」と頬を赤らめるタイガに伊澄は
「あ、ゴメンゴメン」と言って何故か後ろを向いたあと、ほんのりピンクなパンティを
何故かゆっくり脱ぐ。小ぶりな彼女のお尻が徐々にあらわになっていく。
タイガはドキドキしながらこれを凝視する。
そして前を向くと再びゆっくり脱いでいく。何故か片手で股間を押えた後全てを
脱ぎきったかと思ったらなにやら見慣れない物が彼女の股間を隠していた。
「これは何?」とタイガは問う。
「これはナプキンといって女の子が大事な日のときに使うのよ。」
「へぇ~。食事に使うナプキンとは違うんだね。」と言った矢先に
さっと生理用ナプキンを外して屑箱に捨てた。ナプキンについてた血を見てタイガは
「ねえ伊澄、怪我したの?だいじょうぶ?」股間を見た瞬間、自分とは明らかに
違う彼女の無毛の性器が彼の目の前に現れた。
「あ、そんなに見ないでよ。」と伊澄は頬を染める。
「これが・・・女の子・・・・・・ここから血が出るんだ・・・・・・。」とタイガは感動(?)し
ている。そして二人は浴槽へと向かった。

今更だが4つでは足りん事がわかったので5つにすることにした。スマソorz

500:名無しさん@ピンキー 5/5(最終)
08/10/14 11:57:08 pngg6AOb
 二人は浴槽に浸かって雑談をしている。
そのときに伊澄はこう考える。
(タイガ君の記憶が戻ったら、やっぱりここを出て行っちゃうのかな?そんなの嫌だ
けど、まあ仕方ないわよね。こうなったらいっそ・・・)
「伊澄、頭洗うよ。」とタイガの声。
「あ、うん、御願いね。」とバスタブから出てタイガは彼女の髪を丁寧に丁寧に
洗う。そして「行くよ」とタイガが合図をかけると伊澄の髪を丁寧に洗い流した。
次にタイガがわしゃわしゃとせわしなく髪を洗う。そしてばしゃーと流す。

 二人は体を洗いっこすることにした。そこでタイガの中の好奇心と言う名の小
悪魔が暴走を始める。
「伊澄の胸、膨らんでるけどかたいね・・・。」
「ひゃんっ!」と伊澄は嬌声をあげる。もみもみと泡のついた手で揉んでいくうち
に、ついに乳首をこりこりと指で踊らせ始めた。
「きゃ、あ、あうっ。ちょっとタイガ君・・・。あそこ・・・。」と伊澄はタイガのあそこに
指をさす。すると彼は勃起している事に気がついた。
「あ・・・・・・。」タイガはまた頬を赤らめるが洗う事を続行する。そしてお尻にた
どり着く。やわらかい・・・。丁寧に丁寧に洗っていく。そしてついに、伊澄のあそ
こに手を伸ばす。暫く割れ目の周囲を洗ったあとタイガは女の子の性器は開く
ことに気がついた。
「あ、女の子にもおちんちんってあったんだ・・・。」とタイガは言う。
「もう、ここはおちんちんじゃないわよ。」と伊澄は反論する。が、次の瞬間
「あああああああっ。だ、だ、だめええっっ!変になっちゃう!」
伊澄はクリトリスを洗われる事でたちまち感じてしまった。そして泡のついた手で
尿道口、そして膣内に指を突っ込む。次の瞬間!
「きゃあああああああああっ!」
伊澄の割れ目から何かの液体が飛び散った。それもおしっことは何かが違う。
女の子のここは血意外にいろんな物が出るんだ・・・。とタイガは思った。
「じゃあ、タイガいくわね。」
次に伊澄はタイガの体を洗う事にした。タイガは気持ちよさそうだ。その時
「仕返しよ。」といって伊澄はタイガの乳首に刺激を加える。
「きゃあっ、あっあっっ。」結構感じている。そして陰嚢を優しくもみ洗いながら、竿
に手を伸ばす。「もうダメ・・・おしっこ出ちゃう・・・・・・。」しかし伊澄は聞く耳を持た
ない。暫く洗っているその瞬間・・・・・・!
「あ、あ、キャン、きゃああああっ!」タイガの嬌声と同時にこれまたおしっことは違う
液体がちんちんからあふれ出た。「おめでとう、タイガ君」と伊澄は言った。しかし
何の事だかタイガにはわからなかった。これがタイガの精通であるという真実が。
お互いの泡を流した後、伊澄は覚悟を決めた。
「じゃあ、いくわよ。」と伊澄の言葉と同時に腰を落とした。かたさを保ったタイガの
男根を伊澄の膣が飲み込んでゆく。
「あ、あ、ナニ、何この感触?」満ちの快感にお互いは身もだえする。
「わ、わからない・・・。でも気持ちいい・・・かも・・・・・・。」
二人はつながった状態でおたがいの胸をモミ、ついには口付けを交わす。
そして・・・「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"っっっっ!!!!」
その絶叫と共にタイガは伊澄の中に一斉に精子を放出した。

そしてお風呂からでた後、二人は寝ることにした。タイガの記憶はまだ戻らない。
でもできれば永遠に戻って欲しくないとさえ伊澄は思えてきた。
「この日々が長く続きますように・・・。」と伊澄は偶然見つけた流れ星に祈った。

~完~


どうでしたか?まあいろいろと訂正しちゃいましたがですが、よろしけれ
ば感想をくださいデス~。

501:名無しさん@ピンキー
08/10/14 16:11:47 ONT63y4Y
ワタル×伊澄にしてください><

502:名無しさん@ピンキー
08/10/14 17:25:05 nu2ZLdc8
>>500 GJ SSらしい良いSSだ

>>469>>493>>501 顔文字大好きハム腐女子 自分でも書いたら?

503:名無しさん@ピンキー
08/10/14 17:34:59 I1WECl8I
114114

504:名無しさん@ピンキー
08/10/14 20:39:12 2vAZ38H0
>>502
顔文字を書くだけでハムの人なんですね!><

505:名無しさん@ピンキー
08/10/14 22:09:31 ymoYxjog
だったらトルマリンもハムの人になってしまう件についてw

506:名無しさん@ピンキー
08/10/14 22:14:18 ymoYxjog
おっと連レス済まない。
所々、変換ミスがあるよ>>500
満ち→未知 親→おや? みたいな……

大河×伊澄は珍しくて良かったw

507:名無しさん@ピンキー
08/10/14 23:10:32 s7fGxW+C
>>500
すごく申し訳ないんだが、伊澄の口調がらしくなくって(!の多用含む)
キャラを差し替えただけのパクリかと思ったよ
あと、改行がおかしい

508:名無しさん@ピンキー
08/10/14 23:19:00 ONT63y4Y
>>501

男ですが何か? ( -`(ェ)´-)y─┛~~

509:名無しさん@ピンキー
08/10/14 23:46:54 mAFUUkk7
そういう微妙なキャラの口調を掴むのは難しいところ
ハヤテの「お嬢さま」が「お嬢様」になってるのは同人誌とか含めてもよくある
ただ、公式ライトノベルで「お嬢様」って書かれてたのはさすがに酷いと思ったw

510:名無しさん@ピンキー
08/10/15 00:15:00 AdQ6GCXg
あのラノベは、もはや公式と呼ぶにはちょっと……

511:名無しさん@ピンキー
08/10/15 00:15:48 FdIMO2LM
お嬢「様」は気をつけていても油断すると出るんだよー
保管庫の一ヶ所直したい・・・

512: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:30:07 viT6DY2h
「ほら、しっかりしろよ!」
「もう…、もう、呑めない~…」
「当たり前だっつの。あんだけ呑みゃ、もう十分だろうが!!」

毒々しいネオンが煌びやかに瞬く繁華街の夜はまだまだこれからだったが、残念ながら、
普段は呑めない高い酒を京ノ介に散々タカって飲み倒した雪路は、もうすっかり出来上がってしまっていた。
京ノ介としては、好きな女と職場が同じというのは何かと便利で有難くて、それなりに安心ではあったが、
しかし、その当然の結果として給料日まで丸分かりなのは、殊に今日のような状況では不都合極まりないものがある。

「もう、帰る~」
「ああ、それがいい。じゃあ、タクシー相乗りで割り勘な!」
「うん…」

人目を全く気にもかけずに自分にしなだれ掛かってくる酒臭い女の頼りない肩を支えて人込みで賑わう歩道を横切りながら、
京ノ介は、「(何が楽しくて俺はこんな女が好き何だろう…)」と、自分自身で自分のことが不思議でならなかった。

513: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:30:49 viT6DY2h
京ノ介のアパートの前に停車したタクシーが、ハザードランプを点滅させる。

「2780円ですね」
「はい。有り難うございました」
「運転手さん。この人を白皇学院の正門のところで降ろしてやってください」
「分かりました」

2割り増しの深夜料金とはいえ、この時間帯で3000円以内に収まったのはラッキーだった。
ここで京ノ介は降りるが、白皇学院まではあとほんの600円分ほどの距離だ。

「じゃあ、1400円な。ほれ、手、出せ」
「あ~い~…」

だるそうに目を瞑って座席に凭れたまま、
京ノ介に握らされた紙幣と小銭をろくろく確かめもせずにギュッと握り締めるだけの雪路の余りにも正体の無い有様に、
心配になった京ノ介は、へなへなに成り果てている雪路の身体を揺さぶって目を開けさせると、大きな声で確認を取った。

「おい!」
「なぁ~に~?」
「お前、運転手さんに迷惑かけないように、ちゃんと一人で降りられるか?」
「だぁ~いじょ~うぶぅ~ですぅ~」
「ほんとかよ!?それから、降りた後だって、校門の前で寝込むような真似するなよ!お前だって一応、女なんだからな!」
「大丈夫だってばぁ!!校門まで辿り着きゃあ、これこの通り、セキュリティーカードでピピッと…。…、あれ…?」
「どうした?」

バッグの中をゴソゴソ掻き回していた雪路の手がぴたりと止まったかと思うと、
雪路は、その中に吐くんじゃないかと京ノ介が一瞬慌てるほどの勢いでバッグの中に顔を突っ込んだ。

「無い…」
「何が?」
「通用門用の、セキュリティーカード…」

バッグから顔を上げた雪路は、焦点の合わない虚ろな目で呆然と京ノ介を見る。
さっきまで太平楽な紅色に染まっていたその頬は、今は哀れにも、されされと蒼褪めてしまっていた。

514: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:31:37 viT6DY2h
運転手からの心配そうな「一旦、精算しますか?」という問い掛けに、京ノ介が「ちょっと待ってください」と返事をした瞬間、
ダッシュボードの上に備え付けられている料金メーターの表示が、90円分上がった。

「そのカードとやらが無きゃ、入れないのか?」
「いえ、そういうわけじゃないけど…。あたし、カード、どこで無くしたんだろう?どっかで落としたのかしら?」

目も当てられないほど狼狽しながら、
決して明るいとは言えない車内灯を頼りにして服のポケットというポケットを必死に探り回っていた雪路が、不意に声を上げた。

「あ!!」
「あったか!?」
「ううん。でも、思い出したわ!
昨日の夜、お財布の中の小銭数えようとして、それで、ついでにポイントカードとか整理して、それで…」
「それで?」
「そのまま机の上に、出しっぱに…」
「ああ…」

京ノ介が頭を抱えたのと同時に、再び料金が90円上がる。

「カードが無くても学校に入れるんだな?」
「いやいや、それダメよ!だって、警備会社に電話して、私の職員証を見せて鍵開けてもらって…」
「それでいいじゃないか」
「ダメだって!カード使わないで誰が入ったか、後で警備会社から学院の事務に連絡があるのよ!!
あたしが宿直の仕事もしないで飲み歩いてたって理事長に知られたら、宿直手当のカットだけじゃ済まないわ~!」
「自業自得だ」
「ダメ~!そんなのヤダ~~~!!」

更に90円上がった料金メーターの数字を睨みながら、京ノ介は最も合理的と思われる提案をする。

「桂の家に行ったらどうだ」
「へ?」
「だから、桂ヒナギクの家、つまり、お前の実家に行って、今晩はそこで寝ろよ!」
「それもダメ~!」
「何でだよ!」
「あたしの、姉としての威厳が~…」
「そんなもん、当の昔に無くなってんじゃないのか!?」
「うっ…、そんなにまで…、言わなくったって…、うっ…、いいじゃな~いっ!」

手の甲で涙を拭いながらウワーンと本気で泣き出す雪路の、とても名門私立校の教師とは思えない情け無い姿に、
京ノ介は溜め息をつきながら、又90円上がってしまった料金の精算を、待ちくたびれていた運転手に申し出た。

515: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:32:23 viT6DY2h
「ほら、さっさと入れ、この呑んだくれ!」
「何でそういうこと言うの?」
「お前が呑んだくれだからだよ!」

玄関の鍵を開けてさっさと部屋に入ってしまった京ノ介が、
ヒックヒックとしゃくり上げる雪路をわざと乱暴な言葉で急かせる。
女を苛めて喜ぶような下卑た性癖など欠片も持っていない京ノ介ではあったが、今ばかりは、
普段の雪路の「二次元ジゴロ」だの「ガンプラ以外の彼女が出来ない」だのという自分への酷い言い草の敵をとらせてもらった。

「ほら、呑め」

通された仕事部屋兼リビングで、壁一面に設えられた棚にずらりと並ぶロボットの模型やフィギュアに見守られるように、
狭い床の真ん中に置かれたテーブルにしがみ付くようにしながら絨毯の上にへたり込んでいる雪路の赤らんだ鼻先へと、
京ノ介が良く冷えたスポーツドリンクのペットボトルを突き付ける。

「あんがと…」

それを拝むようにして受け取った雪路が、喉をごきゅごきゅと大袈裟に鳴らしながらそれをラッパ呑みした。

「俺はここのソファーで寝るから、お前は俺のベッド使え。今、シーツと掛け布団、換えてくるから」
「うい~す」

身体に水分が行き渡った上に京ノ介の優しい言葉に安心した雪路からの半分ふざけた返事を背中に聞かせ、
京ノ介は、雪路のためにベッドを整えに扉一つ隔てた寝室へと消えていった。

516: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:33:08 viT6DY2h
「じゃあ、明日の朝は6時半に叩き起こすから、すぐ学校へ行って、宿直室でシャワー浴びろよな」
「はーい」

京ノ介は、部屋の明かりを消しながら、
パジャマ代わりに京ノ介の少し大きめのジャージを借りて既にベッドに潜り込んでいる雪路に、
素っ気無い「お休み」の挨拶を送る。

「あのさ、京ノ介…」
「何だ?まだ、喉、渇いてるのか?」
「むふふふふ…」
「何だよ!気色悪りぃな!!」
「ベッド、男臭い…」
「な、何だよそれ!つか、そんなのしょうがねぇだろう!贅沢言うなよ!!」

「早く寝やがれっ!!」と詰りながら蛍光灯のスイッチ紐を素早くカチカチと引っ張って消して部屋を出ようとする京ノ介を、
雪路が切ない声で制止した。

「ごめん!待って、お願い…」
「だから、どうしたんだよ!」
「あの…、その…、ちょっとの間でいいから、話をしたかったり…、するかも…」
「?」

半分照れてはいるが、しかし半分真面目な雪路の声音に、
京ノ介は蛍光灯の紐をもう一度カチリと引いて、部屋を再び明るくした。

517: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:33:49 viT6DY2h
ベッドのすぐ横に胡坐をかいた京ノ介は、ベッドの上で半身を起こした雪路を見上げながら尋ねる。

「で、どんな話をすりゃいいんだ?」
「あのさ、何ていうか…、ありがとうね」
「どうしたんだよ?改まって」
「うん…。だってさ…、家でも、宿直室でも…、あたしのために誰かがベッドを整えてくれるなんてこと、無いから…。
嬉しいなぁ…、なんて思ったりして、ね…」
「…」

まだ酒っ気が残っている赤い頬に似合わない寂しそうな雪路の横顔に、
京ノ介は、ある時ふとした弾みに耳にした、雪路の家庭環境は“普通とは少し違う”という噂話を思い出した。

「雪路…」

自分でも全く意識せぬ内に口を衝いて出た雪路への呼び掛けに、
京ノ介自信が驚くよりも先にそれに反応した雪路が顔を上げて京ノ介を見る。

「あ…、いや、その…、あの…、そそ、そういうことをしてくれる男を、は、早く見つけたらどうだ?」
「そんな奴、いないもん…」

青菜に塩といった風情の雪路の顔を見て、京ノ介の眉間にキラキラリン!と青白い閃きが走った。

「いやいや、探す努力もせずに諦めるのはどうかと思うぞ!」
「そうかしら…」

そうそう。このまま上手く誘導すれば、雪路に自分のことを男として意識させるきっかけを作れるかもしれない。

「そうさ!お前は、いい女だからな!」
「そう思う?」
「ああ!」

大きく頷いて請合う京ノ介を、雪路が複雑な眼差しで見詰める。あともう一押しか!?

「ほんとにそう思う?」
「もちろんさ!」

京ノ介のこの返事を聞いた途端、雪路は酷く卑猥な笑みを浮かべると、あろうことか、
京ノ介がその耳を疑うような台詞を言い放った。

「あんた、私としたいんでしょ?」

518: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:34:45 viT6DY2h
京ノ介は、さっきまで優しかった顔を全くの無表情に一変させると、やおら立ち上がり、
明かりも消さず「おやすみ」の挨拶もなしに部屋から出て行こうとする。

「あ!じょ、冗談よ!!ちょっと、待ってよ!!」

自分の無神経な軽口が京ノ介を激しく怒らせたことに雪路が気付いたその時には、既に部屋の扉は完全に閉まっていた。

「ごめんなさい!ねえ、京ノ介!!ごめんなさいったら!ねえ、返事してよ!!」

仕事部屋に京ノ介がいる気配はするが、返事は全く無かった。

「ほんとに悪かったわ!ごめんね。私の口が過ぎたわ!ほんとにごめん」

だが、それでも雪路は必死に詫び続ける。

「ごめんなさい。悪かったわ。私が悪かったから…、ねえ…、京ノ介…」

仕事場と寝室を隔てるドアの前に座りこんで詫び続ける雪路の喉元から堪え切れない嗚咽が漏れ始めた、その時…
カチャリ、とドアノブが静かに周り、ドアがゆっくりと開いた。

「京ノ介!ごめんね!!ほんとに、私、馬鹿なことを言って…、ごめんなさい!!」

雪路の身体をゆっくりと慎重に避けながら寝室に入ってきた京ノ介に、雪路は絨毯に手をついて深々と頭を下げる。

「これ、見ろ…」

519: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:35:28 viT6DY2h
すぐ横に膝をついてそっとしゃがんだ京ノ介が優しく差し出した指先に摘まれていた写真を見た雪路の表情が、
一瞬「?」となった後、見る見るうちにとても柔らかく幸せそうに変化していく。

「この写真って…」
「そう、高校の時のだ」
「覚えてるか?」
「うん…。思い出した…」

校門の前で、照れて横を向くガクラン姿の京ノ介と、その腕を取ってニッコリ微笑むセーラー服の雪路が、
丁度校舎の天辺の時計塔を背にする構図で収まっている写真。

高校生の時、既にオタクだった上に手先も器用な京ノ介がフルスクラッチして学校に持参したロボットを男子は褒めたが、
女子の大部分は、それを遠巻きにしてヒソヒソ話し合うだけだった。
だが、そんな女子の中で一人だけ、そのロボットを熱心に矯めつ眇めつして、こう言った者がいた。

「へえ~。良く出来てるじゃん。これ、全部あんたが作ってんの?器用じゃん。カッコいいよ!」

そう、それが雪路だった。そして、そんな雪路に京ノ介は一目惚れをしたのだ。

「もしかして…、この時から、ずっと、私のこと…」
「そ!」
「…」
「だから、『俺のベッドで酔っ払ったいい女が寝ているからムラムラ来た』なんていう単純なもんじゃないんだぞ!!」
「そうなんだ…」
「でもな…」
「?」

いきなり、何とも言えない悲哀の篭った表情と声音になった京ノ介の顔を、雪路が不思議そうに覗き込む。

「この間、学校でこの写真見てたらさ」
「うん」
「一年の日比野文に見つかって、あいつが『先生、凄い美少女の写真を持ってます!』って言うから、
『これは、俺が十数年も一途に思い続けている女性の写真だ』って教えてやったんだよ。だけど、そしたらさ…」
「どしたの?」
「『十数年もずっと一途に片思いなんて、確かにキモイ話ですッ』って言われたよ…」
「あはははは…」

ほんの近くに突き合せた顔を一頻り苦く綻ばせ合った二人は、そのままじっと互いの瞳の奥を見詰め合う。

「だから…」
「うん…」

そっと瞼を閉じて形良く尖った顎先を上げた雪路の、まだまだ酒の匂いが抜けない唇に、
京ノ介の唇が静かに優しく重なった。

520:名無しさん@ピンキー
08/10/15 02:36:09 NOnchjlr


521: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:36:12 viT6DY2h
「シャワー、どうする?」
「京ノ介は、私の匂い、嫌い?」
「いいや」
「じゃあ、シャワー、要らないわ…」

十数年間思い続けた女の肌に初めて触れる瞬間について、京ノ介は京ノ介なりの理想やロマンを抱いていたが、
今、己の身体の下に組み敷いた愛しい女の身体の柔らかさと生々しい匂いは、早くもそんな京ノ介をすっかり虜にしてしまう。

「雪路…」
「京ノ介…」

甘い熱を帯びた瞳に吸い寄せられるように顔と顔を近付け合っては互いに唇を啄ばみ、
その口付けは自然に深く強くなって、そのうち互いの舌を貪るのに疲れて口と口を離した二人は、優しく名を呼び合った。

「ああ…、もっと…」
「よし…、待ってろ…」

京ノ介は、雪路のジャージの胸元を掻き分けてブラジャーをずり上げると、甘い汗の匂いが漂う豊かな乳房を揉みしだきながら、
その天辺に既に真っ赤に色付いて凝り尖る乳首にむしゃぶりつき、思い切り吸い立てた。

「ああッ!!」
「ここかッ!ここがいいのか…?」
「そうよッ!そこ…、いいッ…!!」

堪らなくなった雪路がぐっと両腕を上げて自らが頭を乗せている枕の両側を握り締めると、
すかさず京ノ介が、濃い汗が香り立つその腋窩に舌先を差し込み、生えかけの腋毛のざらつく感触を堪能しながら、
くまなく舐め取った独特の芳香のある苦くて塩辛いその汗を、喉仏を鳴らしながら何度も飲み下した。

「ダメ…、そんなとこ…」
「雪路の汗…、凄く旨いよ…」
「もう!馬鹿ッ…!!」

522: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:37:21 viT6DY2h
乳房や腋を夢中で愛しながらも、京ノ介の片方の手は雪路の白い腹をそろそろと這って、
汗に湿ったパンティーの縁を易々と潜り抜けると、美しい水色の巻き毛が茂る秘密の場所へと辿りついた。

「ああ…、京ノ介…ッ!」
「雪路ッ…」
「なに…?」
「俺、雪路が、今日が初めてだから…」
「大丈夫よ…。だって…」
「…?」
「あたしも、同じようなもんだもん…。嫌だったり、ダメだったりしたら、言うから…」
「雪路…」

二人で一緒に絶頂を目指すと決まったからには、もう、下手な遠慮はかえって邪魔だ。
京ノ介は、会話の間じゅう躊躇いながら巻き毛を撫でていた指先を一気に細長く腫れるクリトリスへと進め、
こうと思い定めた方法でその包皮を捲り上げると、力加減に注意しながら優しくコリコリと揉んだ。

「ひゃあッッ!!」

カクンと妖しく揺れる雪路の腰の反応に、京ノ介は更にそれを攻め続ける。

「ああっ!あああッ!!そっ、それッ!それぇッ!!」

京ノ介は、まるで自分の指先から逃げ回るように艶かしくくねる雪路の細い腰を押さえ付けると、
先ずジャージのズボンを、次に汗とあの汁でしっとりと湿り切っている黒いレースのパンティーを一気にずり下ろした。

「あんまり…、見ちゃダメだぞ…」

ダメが出たけれど、その言葉は甘ったるいばかりで全然迫力が無い。京ノ介は、自然に言葉攻めに移る。

「雪路のここ…、もう…、ヌルヌルで…、ドロドロだぜ…」
「嫌だ!もうッ…!」

523: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:38:03 viT6DY2h
初めてで、まだ女の中心の本当の美味しさの味わい方を知らない京ノ介は、
その場所が今日一日をかけてたっぷりと蓄えたムンムンと立ち上る牝の匂いのみにすっかり酔い痴れ、
慌ててずり下げたジャージの中のトランクスからいきり立つ自分の男を解放すると、
雪路の腰を自分の腰の正面に両手で固定し、最後の部分への進入の許可を求めた。

「いいか…?雪路ッ!」
「来てッ…、来て頂戴ッ!京ノ介ぇッ!!」

雪路の処女の象徴である入り口の微かな引っ掛かりを突破し、今初めて牡を受け入れる雪路のまだ狭いが熱い襞壁を、
赤黒く晴れ上がった京ノ介の先端がグイグイと押し分けながらその最奥を目指す。

「ああ…ッ!!」
「雪…、路…ッッ!!」

一旦動きを止めた京ノ介の腰が今度は後ろへと動き出し、膨らみ切った雁首のエラが、
ドロドロに蕩けた雪路の肉穴の内壁から、そこに熱く絡み付いている粘液をごっそりとこそげ取っていく。

「もう…ッ、もう…、ダメッッ!!」
「お、俺も…ッ!」
「京ノ介ッ!一緒…ッ、一緒にッ…!」
「雪路ッ…、雪路…ッ!雪路ッッ!!」

この十数年の間、夜に昼に想い続けた愛しい女の中心を力の限りに突く京ノ介も必死なら、アッシーでもメッシ-でもない、
本当にこの自分がその全てを愛し、そしてこの自分の全てを愛してくれる男に抱かれる喜びを全身に感じている雪路も、
その腰を、力一杯振り立てた。

「雪路ぃッ!!」
「京ノ介ぇッ!!」

二人の身体を同時に甘くて激しい痙攣が何度も何度も駆け抜け、その後、雪路も京ノ介も、
腑抜けたようにベッドに倒れ込むと、互いの身体に腕や足をそっと絡め合い、やがて、スースーと幸せな寝息を立て始めた。

524: ◆euWUK2oom6
08/10/15 02:38:47 viT6DY2h
ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!ピピピッ!

「あ…、京ノ介…、おはよ…」
「雪路…、おはよう…」


腰の辺りに僅かな血の染みのあるくしゃくしゃなシーツの上で、
ジャージが僅かに身体に纏わり付いているだけの半裸で目覚めた二人は、互いにハッと顔を見合わせると、
先ほどから机の上で懸命に鳴っている目覚ましよりも大きな悲鳴を上げた。

「あーーーーッ!!」
「学校ッ!!」

この日、慌てふためきながら始業ぎりぎりに仲良く揃って学校に到着した二人が、
生徒会三人組を始めとする生徒たちからその理由を質問攻めにされたことは、言うまでも無い。


END

525:名無しさん@ピンキー
08/10/15 02:40:30 viT6DY2h
駄目大人二人で書いて見ました…
眠い…

526:名無しさん@ピンキー
08/10/15 03:25:42 UX3mObuc
GJ、ええ話やw
でもエロシーンが、ちびっと手抜きっぽくね?

527:名無しさん@ピンキー
08/10/15 03:31:49 uMAAJ8xS
ダメ大人GJ!雪路の数少ないSS、貴重ですよ好物ですよ。
ただ、雪路が変に女らしくて違和感が少しあったかな?
もっと雪路らしくして欲しかった。
エッチ最中にも薫先生をからかう(「にひひ」と笑う的な)とか。

528:名無しさん@ピンキー
08/10/15 07:28:07 SYnjEq1E
駄目大人GJ!!!この2人好きだなー

529:名無しさん@ピンキー
08/10/15 12:54:44 gdGKF2Xp
先生GJ

530:名無しさん@ピンキー
08/10/15 16:59:04 J99FPZmS
乙orGJ。
>>528
あれ? 俺が二人いるぞ。

531:名無しさん@ピンキー
08/10/15 18:14:04 CJiExW1J
ハヤテは疲れていた。度重なる労働や、いつものナギの気まぐれやわがままに振り回され、
疲労は最高潮に達していた。
そのせいかついに彼の心に黒い感情が沸いてしまった。
(なんだこの生活は?確かに借金に追われる生活よりはいいだろう。だがいくらなんでも酷い。
あのガキ(ナギ)は俺が疲れないスーパーロボットだとでも思ってんのか?
何かあったらすぐハヤテー!ピンチになったらハヤテー!助けて!だ。
執事だからって何でもできると思ったら大間違いなんだよ・・・
そこんとこちょっと教えとかないといけないみたいだなぁ・・お嬢様?)


こうして彼の教育が始まった。

532:名無しさん@ピンキー
08/10/16 17:46:54 nNi3e9MD
>>531
基本を学べ、話はそれからだ。

533:名無しさん@ピンキー
08/10/16 22:52:58 m3w6hEuD
>>532オレは続きに期待する

534:名無しさん@ピンキー
08/10/16 23:10:40 yBwnOHya
ガチだったのか……
こてつを見たらどういう感想を持つのだろうか

535:名無しさん@ピンキー
08/10/18 13:27:11 9PubBcxH
虎鉄×ハヤテ誰か頼む

536:名無しさん@ピンキー
08/10/18 16:55:18 nxZcNu5k
釣られてやるか

>>535
板違い

537:名無しさん@ピンキー
08/10/18 17:19:18 xnBTouei
>>536
535じゃないけどどこが?
エロに変わりはなしw

誰か愛歌×?を書いてくれないかな……><

538:名無しさん@ピンキー
08/10/18 18:10:11 LnxKjbHw
自演お疲れ様です!><

539:名無しさん@ピンキー
08/10/18 20:45:31 GHt0sS3r
晒しageますね!><

540:名無しさん@ピンキー
08/10/18 22:08:10 ROAjV1Zk
最初のころはハヤテに挿れるSSも結構あったけど最近はないな

541:名無しさん@ピンキー
08/10/18 22:32:27 nxZcNu5k
クラウス「呼ばれた気がして」

542:名無しさん@ピンキー
08/10/19 00:56:22 7COsakob
クラウス「呼ばれて飛び出てジャジャジャァーン」

543:名無しさん@ピンキー
08/10/19 05:53:55 m+EVAveO
雪路に大人の魅力を感じるのは自分だけ・・・?

544:名無しさん@ピンキー
08/10/19 10:55:06 7COsakob
>>543
うん

545:名無しさん@ピンキー
08/10/19 16:45:07 UUOrftSw
ヒナギクが見たい

546:名無しさん@ピンキー
08/10/19 17:28:37 P73fW3g1
次にお前はひなゆめにいけと言う

547:名無しさん@ピンキー
08/10/19 18:14:14 7COsakob
>>545
ひなゆめにいけ

548:名無しさん@ピンキー
08/10/19 19:37:27 Ne7+glsW
って言っちゃったんだろ?
ほんとフツーの事しか言えないな、お前。

549:名無しさん@ピンキー
08/10/19 22:07:29 UUOrftSw
546-548
自演?
気持ち悪っ…

550:名無しさん@ピンキー
08/10/19 22:49:58 hZgd7MRt
晒しますね

551:名無しさん@ピンキー
08/10/19 23:10:01 Ne7+glsW
>>548
最新刊のおまけネタで流れを受けてみたが通じなかったようだ・・・(´・ω・`)サミシイネ

552:名無しさん@ピンキー
08/10/19 23:48:48 qWIzQDo4
お嬢さま乙です

553:名無しさん@ピンキー
08/10/19 23:53:41 WDfPpPDn
マジで糞みたいなSSかく奴いかいなくなったな死ねよ

554:名無しさん@ピンキー
08/10/20 03:48:54 tBN4OOWb
ワタルがサキさんと10歳まで一緒にお風呂入ってたとか…

555:名無しさん@ピンキー
08/10/21 01:01:17 N5HcX+Sz
17巻見てきた。

お前らアーたんの話かけや( -`(ェ)´-)y─┛~~

556:名無しさん@ピンキー
08/10/21 11:16:21 GqiobXF2
ハヤテの両親が惨殺されるSSはまだですか?

557: ◆40vIxa9ses
08/10/21 16:57:19 tblvA4hm
>>556 グロくならない程度に書きます あと数時間お待ちを…

558:名無しさん@ピンキー
08/10/21 17:29:12 EgBpM3br
>>557
期待してます

559:名無しさん@ピンキー
08/10/21 17:39:38 sL0oHXxH
惨殺って……

560:名無しさん@ピンキー
08/10/21 18:02:33 VWGTaQ/F
別に書いてもいいけど、なんで惨殺されることになったのかちゃんと経緯を書いてくれよ。


561:名無しさん@ピンキー
08/10/21 18:04:23 dKqphjaV
雪路は何でヒナギクを売らなかったんだろうか?
売れ残ったんだろうか?

562:名無しさん@ピンキー
08/10/21 19:53:28 jrm24c9X
>>560オレも知りたい

563:名無しさん@ピンキー
08/10/22 00:53:25 T+Mfn6sD
>>561
かわいい妹を売るなんてこと少年誌で出来るはずないだろ

564:名無しさん@ピンキー
08/10/22 01:12:27 IQH7nChK
>>561
雪路はそんなことするほど腐った人間じゃない
読解力大丈夫か?w

あーたん可愛いおおお

565: ◆40vIxa9ses
08/10/22 01:55:14 A6k+Ool3
「綾崎様。何時も何時も御贔屓にして頂きまして、本当に有り難うございます」
「いやいや、ここの店が一番サービスがいいからね!」
「そうよね、あなた!『本当に有り難う』って言わなきゃならないのはこちらの方ですよ、店長さん!」
「有り難うございます。奥様」

この日本で外国製の高級乗用車に関心を持つ者であればその名を知らぬ者の無い輸入自動車ディーラーのショールームの中を、
綾崎瞬とその妻は、恰幅の良い店長を当然のような顔で従えつつ、商談中の客たちを得意顔で睥睨しながら横切っていく。

「これが、先日ご用命頂きました○クラスのロングタイプのフル装備仕様車でございます」
「ほう。なかなか良いね」
「ねえねえ!早速乗ってみましょうよ!!」

そのまま二人はバックヤードに通され、傍に控える店長が丁寧に差し出すキーを瞬が気取った手付きで受け取り、
如何にもそうした高級車を扱いなれた風にキーのヘッドに組み込まれたリモコンボタンでドアロックを解除すると、
これまた当然のように何の躊躇いも無くその新車に乗り込んだ二人は、
最敬礼で見送る店長やバックヤードの整備士たちへの礼もそこそこに、
わざわざ店のショーウインドーから見える側の出入り口を選んで、
クラクションを盛大に鳴らしながら店の敷地を出て行った。

「何だ、今のは…」

店のショーウインドー越しに瞬たちの乗る車の後ろ姿を苦々しげに見やる客の呟きに答える販売担当者は、
もちろん誰もいなかった。

「…」

事務室に戻った店長は、背広の内ポケットから三千院家から預かっている携帯電話を取り出すと、
その『短縮1』のボタンを押す。
それに気付いた秘書代わりの女子事務員が、そっと席を外した。

「もしもし…。はい、いつもお世話になっております○ナ○の田中でございます。
…。はい…、たった今、瞬様と奥様が当店をお出になりました…。
…。いえいえ、どう致しまして…。はい、あれ以来、お二人とも、ショールームで大きなお声を出されることも無く…」

店長の口ぶりは、瞬たちを相手にしている時と全く同じく、とても丁寧だった。

566: ◆40vIxa9ses
08/10/22 01:55:55 A6k+Ool3
「あっはっはっはっ」
「うふふふふ」

信号が青に変わるたびに微かにタイヤを軋ませながらの急加速を繰り返すその車の中で、
瞬がハンドルを叩いて大笑いすれば、
その妻はパワーシートの背凭れを際限も無く倒したり起こしたりしながらニヤニヤとほくそ笑む。

「あなたは本当に世渡りもお芝居も上手だわ!1万キロも乗り回しておいて、ちょっとメーター戻して、
『たった500kmでエンジンがブルブル言うなんて信じられん!』とかショールームの真ん中で堂々と啖呵切るんだもの!」
「全く、ちょろいもんだよ!オドメーターの数字をいじるのにお金がかかっちゃったけど、あれ以来、
新しいのに乗り換えたくなったらショールームへ行って『これ』って指差すだけでいいんだから、こたえられないね!!」

車内という密室で下卑た性根を曝け出し、高級外車のディーラー相手に仕掛けた薄汚いカラクリの種明かしをし合う二人だが、
実はディーラー側は、そんなことは疾うの昔にお見通しだった。
ただ、瞬の運が良かったのは、あの日、あの店のショールームで瞬たちが販売員相手に猿芝居を打っているとき、
店の奥の事務所の中で、店の顧問弁護士へ連絡を取ろうと店長が受話器に指をかけた丁度その瞬間、
その電話機に三千院家からの電話がかかってきたことだった。

「これはこれは、三千院様。ご無沙汰いたしております。本日は、お車のご相談ですか?」
『いえ…。その…、今そちらに、綾崎瞬という人物が行ってはいませんか?』
「はあ…。それが…、その綾崎様が奥様とご一緒に、今…」

三千院家からの電話は、「支払いは当家が行うから、瞬たちに彼らが要求する通りの自動車を提供して欲しい」というもので、
その日以来、彼らは、雨で汚れたり、ほんの少しこすり傷を付けてしまったり、
或いは飽きというだけの理由でこの店に押しかけては自分たちの思う通りの仕様の新車をせしめていたのだった。
また彼らは、闇金から金を借りては踏み倒すという事を平気で繰り返していたが、実は、彼らが金を借りた闇金業者も、
取立てに来ては一通りの悪態をついて玄関ドアを乱暴に蹴飛ばして帰っていくヤクザ者も、
その全員が三千院家の手の者なのであった。
つまり、綾崎瞬夫婦は、三千院家の掌の上で踊らされている哀れな道化に過ぎなかったのだが、
彼らがそんな幸運を享受できた理由は、彼らの息子が綾崎颯(ハヤテ)だったからである。
だが、彼らが感謝もせずに漫然と送っていたその享楽の日々の“つけ”を支払わなければならない瞬間は、
静かに、だが確実に刻一刻と迫っていた。

567: ◆40vIxa9ses
08/10/22 01:56:35 A6k+Ool3
「あのジジイ。いきなり私たちを呼び出して、一体何の用なのだ?もし、つまらんことだったら、蹴り一発では済まさんぞ!」
「お嬢さま…」

三千院総本家の広大な応接室の真ん中に置かれた一際豪華なソファーに座って帝を待つナギの只ならぬ言葉を、
その後ろに立って控えているハヤテが諌めるが、その横に立つマリアは、沈黙を守ったままだった。

「揃っておるな」

その時、入り口の扉が執事の白手袋によって開かれ、そこから、クラウスを従えて入ってきた険しい顔つきの帝は、
年の割には軽い足取りでソファーに歩み寄ると、ナギと向かい合わせにどっかと座る。

「綾崎、ナギお嬢さまの隣へ…」

クラウスの静かな言葉に従ってハヤテがナギの隣へ座ると、帝は、おもむろに切り出した。

「今日、お前たちを呼んだのは他でもない…」
「もったいぶらずに用件を早く言え!」

いらついた口調で言葉を遮るナギに、「よし、わかった!」と言わぬばかりの勢いで、帝は一気呵成に言葉を繋いだ。

「お前たち、お互いにお互いのことを、どう思っておるのだ?」
「なっ!?」
「ええっ!!」

並んで座るソファーの上でナギとハヤテは同時に驚愕の叫び声を上げると、
ナギはそのまま耳の先まで真っ赤になって俯いてしまい、ハヤテは、何が何だか分からずに帝とナギの顔をただ見比べた。

「わしは、お前たちについて、全ての事を知っているということをよく心得た上で返答せよ!」

帝の言葉に、ナギは後ろに立つマリアの顔をサッと見上げたが、しかし、
自分もそのようにしたいという衝動を必死に堪えるハヤテの顔色が、見る見るうちに真っ青に変わっていく。
そう、帝の情報源がマリアであるならば、この自分が企てたナギへの誘拐未遂の事も帝の耳に入ったに違いなかった。

「マリア…、お前…」
「マリアを責めるな。わしが、全てを話すように命じたのだ」

ナギの何とも言えない声音でのマリアへの問い掛けを、帝が静かに遮る。

「帝おじいさま…、ナギお嬢さま…、僕はあの夜、ナギお嬢さまを誘拐しようとしたのです…」
「へ…?」
「…」

素っ頓狂な声を上げるナギと、押し黙る帝、クラウス、マリアの前で、
ハヤテは、ナギとはじめて出会ったあの晩の真実を語り始めた。

568: ◆40vIxa9ses
08/10/22 01:57:19 A6k+Ool3
「…これが、あの日の夜に僕がお嬢さまに申し上げた言葉の本当の意味です…」

ハヤテは、その場に居合わせたもの皆に全てを話した。
親に1億5千万円の借金を押し付けられ、その取立てに訪れたヤクザたちから必死で逃げた事。
だが逃げ切れないと悟って自棄になり、誰かを誘拐して身代金をせしめようと考えた事。
ナギを標的にしたのは、ナギがたまたまそこにいたから、というだけの理由だった事…

「僕は、お嬢さまに相応しい男ではないと思います…」

話し終えたハヤテの顔は涙で濡れており、そんなハヤテの様子を見ていたナギの頬にも幾筋もの涙の跡が光っていた。
そんな二人に、帝が優しく問い掛ける。

「ナギ」
「何だ…?」
「綾崎」
「はい…」
「わしは、お前たちに、『今までの事を話せ』と言ったのではない。お互いの事をどう思っておるのかを聞いたのだ」

なるほど、言葉の意味としては確かにそうかもしれないが、しかし、そんなレトリックはもう、
今のハヤテにとっては何の意味も無いことだった。
だが…

「わっ、私は…、ハヤテの事が好きなのだ…!だから、だから…、これからもずっと一緒にいて欲しい!!」

ナギは、すぐ隣に座るハヤテの身体に飛びつくようにしがみつくと、
その逞しいが今はナギたちへの申し訳なさに萎縮してしまっている体をギュッと抱き締めながら切ない声で訴えた。

「お嬢さま…」
「は、ハヤテは、私の事をどう思っているのだ…?」
「しかし、僕は…」
「今、ジジイも言ったではないか!ハヤテが、自分自身の事をどう思ってるかじゃなく、この私の事をどう思っているか、
聞かせろ!!」
「ですが…」

なかなか煮え切らないハヤテの態度に業を煮やしたナギは、ピョンと勢い良くソファーから立ち上がると、
ハヤテの鼻先にビシッと細くて白い人差し指を一本突き付けながら、何時もの調子で元気良く命令した。

「ええい!男の癖に何時までも過去の事に拘りおって!!いいかハヤテ!今から私の事を好きになれ!いいなッ!!」
「お嬢さま…」

ハヤテは、その鼻先に突き付けられたナギの指先を大きな両手で大切に大切に包むと、
何度も何度も「有り難うございます」と呟きながら、さっき冷たい涙で冷えた瞼から、今度は熱い幸せな涙を滾々と溢れさせた。


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