狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめat EROPARO
狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめ - 暇つぶし2ch422:奥様授乳中【6/6】
08/12/03 00:56:44 N5iIbRi3
 ずるりと自身を引く抜くと、糸を引いた白い粘液を見て凰火は小さくため息を吐いた。
「すみません…凶華……」
 うつ伏せたまま荒く息を吐く凶華を優しく仰向け、額に軽く口付ける。
 頭を撫でながら、ゆるく凶華の足を開きぐちゃぐちゃに汚れた秘部に手を這わせる。
「あ…ぅ…やあ…凰火…ぁ…」
 凶華の中に指を入れ、自分の放った白濁を掻き出す。
 敏感になっている凶華はきゅうっと目を瞑りその刺激に耐える。
「考えなしにしてしまいました…。またできてしまうかもしれないのに」
「あっ…あっ…いいではないか…できたらうめば…ひゃぁん」
「そんなことを言って。一人だけでも大変なのに」
 ぐいっと中で指を折って凶華をいじめる。
 だがまたしたくなってもいけないのでそれくらいにしてティッシュで拭いた。
「凶華様は全知全能だぞ?」
 夫を睨むように、だが可愛く呟く。
「はいはい全知全能ですね。シーツは僕が換えますから、寝てしまっていいですよ」
 完全に馬鹿にされているなと思いながらも、ぐったりした身体に襲ってきた睡魔には敵わず、
凶華は凰火に言われたとおり眠りに落ちて行った。
 そんな妻をいとおしげに眺めながら、ふとベビーベッドに視線をやる。
「あれだけ騒いでいたのによく起きませんでしたね。やはり凶華と……僕の子どもですね、あなたは」
 すうすう眠る妻とわが子を見て、凰火は再び幸せに浸っていた。




 数時間後、赤ん坊の泣き喚く声で凰火は叩き起こされる。
「おむつ、じゃないし。え、まさかミルク?あれだけ飲んで寝たのに?凶華……」
 当然のごとく妻はすやすや熟睡中。
 普段でも叩き起こしたところで起きないのにあれだけ疲労させては起きるはずがない。
「少し待っててくださいね…はぁ………」
 凰火はぎゃあぎゃあ泣き喚く赤ん坊を一生懸命あやしながら夜の暗い台所へと向かった。
 

423:1/3
08/12/03 20:18:21 fvcE/CIc
>>417 GJ!そして感動するあまりお疲れレス書いていたつもりが
なんか短編になっちゃったんだぜ!ごめん!



ふんぎゃああああー

「おお、よしよし・・・」

あれから数十分。乱崎家の末子のご機嫌を取ろうとするも、全くと言っていいほど状況は良い方に向かっておら
ず、ただ眼鏡アンド人外男性陣がリビングでおろおろしていた。

「・・・まだ泣きやまないの?」

「雹霞、あなたもテレビとか見ていないで助けてくださいよ。お兄ちゃんでしょう」

「ぼく4さいだからわかんない。それに声域波長を調べてみたけど、母親を呼んでるだけだよ。呼んで来ればいいんじゃない」

「うむ、これは母を呼ぶ子の声であるな。我輩にもわかる」

「まあそうはいかない事情というものがありまして・・・」

がちゃり、とリビングのドアが開き女性陣の登場。

「どうにもならないわね」

「さっぱり、ねむねむだよぅ・・・」

「千花さん、優歌。起こしてしまいましたか。申し訳ないですね」

「ううん、平気だよ。ふぁ・・・ いっ、いけないいけない。さっぱり平気なんだよ!」

「そうね、赤ちゃんは泣くのがお仕事だものね。それに泣く前から起きてたし。違う声が聞こえてて。うふふ」

「・・・最後になにか言いませんでしたか」

「べーつーに?」

「まあいいです。なんか怖いのでお父さん突っ込みませんよ。現状はこの通りなのですよ。凶華は起きませんしどうすればいいのやら・・・」

「あ、じゃあ月香のときみたいに姉様がだっこしてあげれば泣きやむんじゃないかなあ」

「ああ、そういう事もありましたね。さすが優歌、お姉ちゃんですね。いいことを教えてくれてありがとうございます」

「姉上殿、流石である」

「えへん」

「またあたしが汚れ役なの・・・?まあしょうがないわね。凰火さん、替わるわ」

「すみませんね、本当に」

「あたしだってお姉ちゃんだもの・・・うふふ、ちいさい。」

凰火から赤ん坊を譲り受け、その双丘のアクエリオン(仮称)によりかからせて、抱きしめる。だが無敵を誇ったそれも、
母を求める赤ん坊には効果がなかった・・・。


424:2/3
08/12/03 20:19:31 fvcE/CIc
ふぇえ・・・ふぁあああうぅう・・・
「・・・千花さんの力を持ってしても泣きやみませんか。どうしたのでしょう」

「ほんと・・・自信なくしちゃうわ。まだ足りないのかしら?」

「千花さん以上を求めるって、そこまで言ったら何か別の生き物になってしまいませんか?」

「凰火さん・・・ミルクの話よ?」

雰囲気が怪しくなりつつある親子の会話に、状況を見守っていた優歌が決心した顔で一歩出た。
「姉様、わたしが替わるよ!」

「優歌?」

「優歌ちゃん・・・大丈夫?」

「うん・。わたしだってお姉ちゃんだから。きっとわかってくれるよ。」

「そうですね、優歌はお姉さんですものね。・・・お願いしてもいいですか?」

「う、うん。」

責任重大、と表情をかたくしつつも、きょうだいをやさしくだきしめようとぎこちなく受け取る。
平均よりも少々ちいさい赤ん坊ではあるが、優歌がだっこすると本当にミルク飲み人形のように見える。
(それは凶華が抱いていても変わらないのだが・・・)

「こ、こわれちゃいそうだね・・・お姉ちゃんですよ、さっぱり泣くのをやめようね。べろべろばぁ~」

ふぇっ・・・あぅ・・・

『・・・』

息をのんで見守る眼鏡と巨乳。

きゃは・・・きゃっきゃっ・・

「泣きやんだ!?すごい、優歌すごいですよ!」

「優歌ちゃん、お手柄ね!」

「えっ・・・?わぁ、さっぱり笑ってる・・・!」

とたんに空気が和らぐ。優歌の腕のなかでにこにこと笑う赤ん坊。なんとかなった・・・と安堵する眼鏡と長女。

「さて、あまりお願いしても申し訳ありませんね。あとはお父さんに任せてください」

「え。だ、だいじょうぶだよ。さっぱりつかれてなんかいないんだから」
といいつつ、優歌も数キロある生物を緊張して抱き続けているのだ。腕がぷるぷると震えている。微笑する凰火。

「明日も学校でしょう。お疲れさまでした。」

優歌から赤子を受け取る。すると・・
・・・ふぇっ・・・ふわぁああん・・・びえええええええええ!!

「げっ」

「ほらあ!せっかく笑ってたのに!お父さんがわるいんだよ?」

「な、何故・・・お父さんですよ?」
まったく泣きやまない。眼鏡の評価急降下。またふりだしに戻った状況のなかで、千花の様子が変わる。

425:3/3 
08/12/03 20:20:27 fvcE/CIc
「・・・」

「千花さん?」

「くらげさん、起きてる?」

「・・・もちろんじゃ、赤ん坊のことと思い我慢しておったのだが・・・正直喧しくて寝られぬわ」

「ちょっと人間体になれる?」

「・・・?まあ幸い今宵は魔性月じゃ。なれんこともないぞ・・・キラッ★」

たちまちに成人女性の姿に変身する。
赤ん坊を凰火から受け取り、月香に押し付ける。

「おうおう、ちいさいのう。かわゆいのう。ほほほ、お姉ちゃんじゃぞ?」

ふぇえんふぇぇん

「この月香ちゃんのないすばでぃで抱いてやっても駄目か・・・はぁあ、父君、
諦めて母君を起したらどうじゃ・・・このままではどうにもならぬぞ?」

「優歌ちゃん、タッチ」

「え?え? う、うん」

ぴた。とたんに泣き止む。

ぷー。あうー。

「・・・やっぱり・・・」

「な、何がやっぱりなのです。全然わかりませんよ。説明してください」

「逆よ」

「逆?」

「あたしと月香ちゃんにあって、猫さんと優歌ちゃんにまだないものは?」

「・・・おお、そういう事か」

どうやらこの赤ん坊、胸の凸凹で母親を見分けているもよう。
より地平線に近い方を好むらしかった。

「やっぱり・・・」

「父君の血じゃのう・・・遺伝と言うものは恐ろしい くわばらくわばら」

「それは僕が特殊性癖の持ち主という意味ではないですよね!?止めてくださいね
そういう本人の意思を無視した先入観は!?」

その頃、特殊性癖の受領先であるネコミミママといえば。

「くー。すぴー。。凰火ぁ・・・あまりそこばかり・・・さわるでない・・・うふふぅ・・・」

爆睡継続中。
弥勒菩薩の光臨まで起きて来そうもなさそうだった。。。

426:名無しさん@ピンキー
08/12/05 00:38:29 wmjLYsWx
皆イイヨイイヨ~!

427:名無しさん@ピンキー
08/12/05 01:15:45 N9nHzksD
今更ながらに狂乱ハマりそうです
凰狂いいよ凰狂
最近百合ばっか書いてましたが、久々のノーマルなので気合い入れて
書こうwまだ完成には程遠いけど

428:名無しさん@ピンキー
08/12/05 02:54:35 N9nHzksD
やっべ間違えた凰凶だたー!!

429:名無しさん@ピンキー
08/12/05 03:04:54 GJps0LaQ
俺先日凶華様目的で見始めたんだけど、いつのまにか銀夏に胸がときめいてる
…俺男なのに。

430:名無しさん@ピンキー
08/12/05 05:57:54 fiJqgR82
>>凰狂
まあある意味間違いではない。

431:名無しさん@ピンキー
08/12/05 09:12:01 Ar7b2UaK
やっと新刊読んだ

閻禍×朝夜とか閻禍×泪雨夜とか書きたい願望はあるんだが
もう、設定確認のために前の話を読み返すのすら辛い…
だからこそ幸せな話も書いてあげたい、って想いもなくはないんだけども

432:名無しさん@ピンキー
08/12/05 17:36:38 RLPSkdPI
>>422
>>425
超GJ!夫婦たまらんハァハァ

433:名無しさん@ピンキー
08/12/05 22:22:00 YbxLW+Jp
>>427
wktk

434:名無しさん@ピンキー
08/12/06 11:21:01 njh0M/8w
URLリンク(2sen.dip.jp)
「ガス代節約の為仕方なくなのだからなっ…誰が貴様なんかと一緒になどっ…」

435:名無しさん@ピンキー
08/12/06 14:48:41 7PDJMFeL
>>434
おうかのせいえきでねんしょうするふろなのですね?
8にんぶんわかすには8かいですね?
パパママはたいへんですね?だいへんたいですね?


436:名無しさん@ピンキー
08/12/06 15:40:17 Xz5g66OU
>>434
しかしこの凶華様、ノリノリである。

437:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:21:57 Su11eev8
>>434
しかしこの奥様、ロリロリである

438:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:22:58 4K7oVGon
新刊読んで来ました
ミリオン×不解宮の百合夫婦マダー

439:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:25:23 7PDJMFeL
>>437
しかもこの旦那様、受け受けである

440:名無しさん@ピンキー
08/12/06 22:06:42 OwTEknNs
>>434
しかも、風呂場でメガネ?

441:名無しさん@ピンキー
08/12/06 22:15:14 u7YfnfJH
>>440
外したら妻の無い胸がますます見えなくなっちゃうじゃないか!!

442:ごめんねハニー[1/2]
08/12/06 23:16:22 7PDJMFeL
>>434

「・・・勘弁してください・・・」

「ふふ、いいだろう。たまには憐れな眼鏡に情けをかけてやるのも
神の務めというものか。・・・よかろう。愛して、やるぞ・・・」

凶華のちいさな手の中で弄ばれるだけ弄ばれ、我慢が出来なくなったかビクビクと脈打つ
凰火の肉棒を、舌の先端で突付くように愛撫する。
そのうちにざらざらとした猫舌が亀頭全体を嘗め上げはじめた。
薄い舌は思いのほか力強く、幼い彼女の容姿が対応するには似合わない猛り狂った陰茎は
ともすればアイスクリームを融けてしまわぬ内に食べてしまおうとするように
ぺろぺろと嘗めまくられている。
風呂場に湯の音とは思えないいやらしい水音が響き渡る。
「んくっ・・・」

れろ・・・れる・・ぺちゃ、ぴちゃ、ちゅるぅ・・・あむぅ・・・
はむっはむっ……ちゃぷ……ちゅ……かぷっかぷっ

そのうちに亀頭をかぷりと頬張る。凶華の小さな口にはとても入りきらないのだが、
少しでもすべて包もうとがんばっている姿に、凰火も興奮を隠し切れない。

「おうか・・・どう・・・ら・・・はぅ・・・これ・・・しゅき…か・・・?」

上目遣いで、下腹部でささやくように聞いてくる。なんて恥ずかしい台詞だろう。
しかしその甘くいやらしく脳の奥まで響く言葉が、凰火の快楽をますます呼び誘った。

「は、い…好き…ですよ・・・っ・・・凶華…」

「ひょぅ・・・か・・・よかった・・・」

じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。
凰火が感じているのを知り、嬉しくなったのだろうか。凶華の舌技が大胆になっていった。
舌と同時に、お留守だった手で男茎を扱く。無意識なのか、余った手で自らを慰めだした。
凰火もそれに気がつき、ゆらゆらと動く凶華の尻肉に手を回し、強弱をつけて揉みしだく。

「ふぅ!?ん、むぅぅん・・・ちゅる・・・ちゅぅ・・・」

その反応に手ごたえを感じ、足を少し動かして凶華の乳首に摺り付けてみる。興奮しているのか
既にその部分はこりこりと固くなっていた。

「あふぅ?・・・あっ・・・らめ・・・さわるなぁ・・・はぁん・・・」

「いえ・・・僕ばかり気持ち良くなって・・・悪いと思いますので・・・」

「そんな気は使わんでいい・・・凶華様がしたいようにしてるだけだ・・・きゃぅっ」

黙って、尻尾の付け根を優しく、触る。凶華はここが弱いのは知っているのだ。

「ばか、ばかあっ・・・いいっていっているのに・・・!・・わ、わかった。もっと・・・気持ちいい事を
して・・・やればいいんだな?」

443:ごめんねハニー[2/2]
08/12/06 23:16:56 7PDJMFeL
凶華の右手が、凰火の陰嚢へ伸びる。

むにむに、くにくにと睾丸をいじりはじめ亀頭を吸い、カリ先を軽く食む。

「んぐじゅちゅ・・・ずっ・・・ちゅううっ……!ぢちゅっ・・・ちゅぷ…
ん、んんっ・・・!じゅるるる・・・くちゅぅぅう…ちゅぽちゅぽ…」

「うぁッ・・・!そんなことまで・・・しなくていいですっ・・・きょ、凶華っ・・・!?」

「ふぁふぃにふぃたのふぁきふぁまふぁふぉぅ?(先にしたのは貴様だろう)」

「~~~!!」

もはや限界が来ている。

「凶華、凶華・・・上手です・・・もう・・・出てしまいそう・・・」

「い・・・いぞ・・・出せッ・・・出して・・・受け止めるから・・・」

「すみません・・・すみません・・・どうにもできない・・・!う、ううっ・・・はあッ・・・!」

どくん。

「・・・!ぁぅ・・っ・・・う・・・」

大量の迸りが凶華の咥内を蹂躪する。一度ならず、何度も、何度も。躍動する。

どくっ。。。どくどく・・・びくっ・・・びく・・・

「こくっ・・・ん・・・ぷはぁ・・・」

受け止めきれなかった白濁液が、凶華のからだを、湯船を汚して行った・・・


--------------------

「凶華様たちが最後でよかった、な。こんな湯に浸かって優歌や千花が孕んでは困る」

冗談なのか本気なのか判らない。

「・・・凶華なら問題は無いのですか?」

「うむ。・・・じゅうぶん温まったな?じゃあ次は凶華様が「暖まる」番、だぞ?」

じゃぷ、と湯船に入り込み、おおきく腕を、足を広げる妻。
妖しく輝く薄緑色の瞳で、猫のように笑う。
そんな妻への感謝の気持ちをこめて、凰火の誠意が凶華を満たしていった。

初冬の風呂場での「他愛の無い」出来事だった。

444:434
08/12/06 23:33:56 njh0M/8w
>>442
続編きたああああああああああああああありがとうございますorzorz
事後、お湯が入っちゃってぼたぼた垂れて恥ずかしがる凶華様を夢想…

そして出したものは、かきたまっぽくなって浴槽の内側にこびりついて、
掃除しても完全にとれなくて、子供らに突っ込まれるフラグですね!わかります!

445:名無しさん@ピンキー
08/12/07 09:22:08 4JpbL9aP
その・・・このスレで言っていいのか分からないんですけど○○誌買わせて頂きました
すっごくエロかったです、今でも使わせてもらってます、ありがとうございました神様

446:名無しさん@ピンキー
08/12/07 18:56:58 FqjpdYMv
>>434
>>442
俺を萌え殺す気か
乙!GJ!!

447:427
08/12/08 18:11:02 fkeeBvel
ども、427です。予告していた凰火×凶華SS投下します。
男女のえろってむずかしいよママン…
我慢できなくって11巻のカラーみたら抑えきれないパトスがわきあがったんです
しょうがないんです。

・当方2巻までしか読んでないので矛盾があるかもしれません。
・6レス失礼します

448:はじめてのよる
08/12/08 18:12:18 fkeeBvel
分かってはいた。
分かってはいたのだけれど。
乱崎家に起きる出来事はいつだって突然で。

「ねぇお父さん、お母さん」
「なんだ我が娘よ!」
「なんですか?優歌」

和やかな夕食時。今日のおかずは肉じゃがときんぴらごぼう、それに油揚げの味噌汁。
…最も、これは『人間用』のメニューではあったが。
銀夏はバイトで遅くなるらしく、テーブルを囲んでいるのは凰火、凶華、千花、優歌の4人だけ。
時折、凰火が凶華のめちゃくちゃな発言に突っ込んで千花と優歌がそれに笑う。いつも通りといえば
いつも通りの光景。そんな夕食も終わりかけた時
何のはずみか、優歌がふと思い出したように尋ねる。

それは、一種の爆弾。ある意味閻禍の存在よりも危険なそれは、いつもよりかは
幾分か平和だった乱崎家の食卓を一気に気まずい空気へと変化させたのだった。

「弟とか妹はもうできないのかなぁ?」
「「―――――っ!!?」」

瞬間、凰火の手からぽろりと箸が落ち、凶華の顔は瞬間湯沸かし器のように
一気に真っ赤になった。
「な、なんですか?優歌。突然に…」
「えっとね、友達のお母さんに赤ちゃんが産まれたんだって。色々お話聞いてたら
私もさっぱり欲しくなっちゃったの。私も赤ちゃん抱いてみたいなぁって…」
混乱しきった頭の、それでもどこか冷静な部分でなるほど、と凰火は思う。確かに優歌には2人の弟(?)と
1人の妹(??)がいるけれど、どの兄弟も抱くにしては大きすぎるしそもそも人間ですらない。
そんな優歌が、人間の赤ん坊の話を聞けば自分も抱いてみたくなるのも当然なのかもしれない。
一応親としては子供の願いは出来る限り叶えてあげたい。あげたいが。
どうなんでしょう、ねぇ?奥さん。
ちらりと凶華の方を窺うとまださっきのダメージから回復していないのか
同じ姿勢のまま微動だにしていない。
ちなみに先ほどから空気と化している長女は面白いものを見つけた、と言わんばかりの顔で
にやにやしている。
「え、えーとですね、優歌。赤ちゃんはですね………」
お互いに初心な者同士。キスもまだ慣れていないのに、子供なんてまだまだ先の話だと
思っていた凰火は、いかに遠まわしに伝えようか言葉を選べずにいた。
「…出来ないの…?ねぇ、お母さん…」
涙目で、石になってる母親を見ると優華は小さな声で呟く。それを聞いた凶華は我に返ったように
ぴくりと青い猫耳を動かし―
そして叫んだのだった。それはもうはっきりと。


「なにをいうか優歌よ!!この凶華様に不可能なことなど何一つないっ!!」

449:はじめてのよる
08/12/08 18:13:22 fkeeBvel
気まずい食卓はやはりどこか気まずいまま終了し、凰火と凶華は
凰火の部屋…ベッドの上で正座で向かい合っていた。
「―だから、どうしてあなたはこう突飛な発言ばかりするのです。
出来ないことを言って後悔するのはあなたでしょう。売り言葉に買い言葉にも限度がありますよ」
「…この全知全能の凶華様に無理なことが一つでもあってみろ。
下々の民は嘆き、惑い、ついには太陽まで隠れてしまうであろう?」
「御託はいいですよ…」
はぁ、と凰火はため息を吐く。

凶華がとんでもない宣言をした後。
優歌は「本当!さっぱり嬉しいよー!」なんて目をキラキラさせながら飛び跳ねて
そんな優歌に姉である千花は「まぁまぁ優歌ちゃん。赤ちゃんが出来るには
優歌ちゃんの協力も必要なのよ?」なんて、2度目の爆弾を落としたのだった。
優歌の協力!?何をいう気だ!と両親が戦々恐々してる間にも千花の言葉は続く。
「え、?私の協力?」
「そうよー。赤ん坊が生まれるにはね…。優歌ちゃんがいい子になって
早く寝ることがすごく大事なの」
「?うん、わかった!じゃあお父さんお母さん楽しみにしてるね!あたしいい子
にしてるから」
『子供のつくりかた』なんてまだ全く分かっていないだろう乱崎家の次女は、爽やかな
笑顔と共にそういったかと思うと、ぱたぱたと軽い足音を
立てて自分の部屋に向かっていった。…恐らくは姉の言葉である『いい子にして
早く寝る』ことを忠実に実行するために。

程なくして余計なことを言った張本人である千花も「じゃあ、私も今日は早く寝ようかしら。
凰火さん、猫さん、優歌ちゃんの期待を裏切らないようね」なんて、この上なく楽しそうな
表情を浮かべながら去っていった。
かくして、リビングルームには呆然と娘たちの去っていった方を見る両親と
我関せずとばかりにぷかぷか水槽の中に浮かぶ乱崎家の末娘だけが残ったのである。


「―か。ぉ―か!…おい!貴様!!」
ごん、と頭頂部に鈍い痛み。
じんじんと広がる痛さはどうやら、人間離れした怪力を持つ目の前にいる少女に
チョップをされたせいらしい。
凰火が顔をあげると頬を染めた凶華が上目づかいでこちらを睨んでいた。
その表情にいい意味でくらりとしかけて、しかし表面上は冷静に
凰火は答える。

「なんです?」
「…っだ、だからだなぁっ…!」
凶華は元々桃色に染まっていた顔をさらに赤くさせ俯き、普段の傍若無人な態度からは
考えられないような小さな声でぼそぼそと喋る。
「……こどもを……つくって…やってもいいというのだ……。
その…貴様との間に……」
「きょ、凶華…!?」

450:はじめてのよる
08/12/08 18:14:33 fkeeBvel

凰火は幼いころに両親を亡くしたせいで愛することを怖がるようになり、
凶華は地下帝国で神と崇められ、結果愛されることを知らずに育った。
そのせいか、半ば無理矢理夫婦になり、そして愛情が芽生えた今でさえ
なかなか二人の距離を詰められずにいた。そんな時に思いがけず発せられた妻からの言葉。
これでどきりと心臓が跳ねない男がいるだろうか。

だけれど、本当にいいのだろうか。二十歳を過ぎた立派な成人とはいえ、
小学生の様な薄くて抱きしめたら折れてしまいそうな小さな体に
自分の激しい欲望をぶつけてもいいのか。
凰火がどうすべきか言葉に詰まっていると焦れたように凶華が口を開く。

「えぇい!何を迷っているかこの朴念仁!この凶華様が直々に「いい」と
言っているのだぞ!」
そう言って、凰火のパジャマの襟を掴み自分の方に引きよせ、
凶華はちゅ、と唇にくちづけた。
触れるだけの軽いキスが離れ、そのくせ恥ずかしいのか凶華は真っ赤な顔をしてぷい、と
下を向いてしまう。

「…いいんですか?凶華。もう、止まれませんよ?」
最終確認のように静かに凰火が語りかける。凰火とて今にも爆発そうに心臓は鼓動を
刻み、血は沸騰しそうなほどに熱くなっていたが、妻に負担を掛ける訳にはいかない。
「…なんども言わせるなっ…!!凶華様は本当に貴様のことが―」
言い終わらないうちに、凰火は凶華の顎を捕らえて上向かせ、唇をふさいだ。
手加減なんてなしの、濃厚なくちづけ。これまでキスはしたことがあっても
こんなに激しいものは凶華にとって初めてで。息継ぎもままならないまま、
体格差のせいで重力に従い落ちてくる唾液を呑み込み、じんわりとした気持ちよさを
受け入れる。
「…っ、く、ふぅっ…ん…っ」
凰火の舌が軟体生物のように凶華の口内を好き勝手に暴れまわる。
凶華の舌に絡めたと思ったら、歯列をなぞり舌の裏や上あごまで余すことなく
ねぶっていく。
一体どれくらいそうしていたのか、それすらも曖昧になりながら唇が離され
二人の間を銀糸だけが繋ぐ。

「っぁ、ぁっ…?」
気づくと、凶華はふかふかのベッドに押し倒されていた。蕩けた頭で状況を確認し、そして
ぼんっと音が出るほどに顔から火を噴く。
「凶華…」
「な、なんだ…?凰火…」
たまらない、といった風に熱くなった声音で自分の名前を呼ぶ凰火に
同じように熱い息を吐きながら問いかける。しかし、凰火はその問いには答えずに
凶華から離した唇を頬や、首筋に散らしていく。時折、強く吸いついては
自分の物だというように赤い印をつけるのも忘れない。

451:はじめてのよる
08/12/08 18:16:12 fkeeBvel
ちゅ、ちゅ、という軽いキスの音と荒い呼吸音だけがこの部屋にあるすべての音で、だからか、
大きく反響して凶華の耳まで犯し、それがさらに体を熱くさせていった。凶華は
所在なく彷徨わせていた手を凰火の後頭部に回し、ぎゅうと自らの体へと引き寄せた。
それは、予測しにくい凰火の攻め方の刺激に少しでも耐えるためであったが、
その姿はまるで母親が子供を抱き締める姿のようにもみえた。主導権を握られっぱなし
だった凶華がその事実に気づき、猫のようにくふ、と喉を鳴らして笑う。
「ふふ、凰火。なんだか幼子みたいだぞ?母親に欲情するとは変態だな?」
「…あなたは僕の母親じゃなくて妻でしょう。…それに、仮にあなたが
僕の母だとして……こどもにこんなことされて感じてるあなたの方がよっぽど
やらしいと思いますけどね」
言って、凶華の背に回していた手をするりと動かし、すでにぷっくりと膨らんで
薄い寝間着を押し上げている乳首を指先で押しつぶした。

「ぅにゃ、あ、ぁぁあっ…!?」
「ほら、触ってもないのにこっちだってこんなに…」
もう片方の手は脇腹を通って、ショーツの中に入り込む。反射的に凶華の内腿が締まるが
それより一瞬早く凰火の手が凶華の一番大事なところに潜る。未だ誰も汚したことのない
凶華の秘所はそれでもじっとりと濡れ、綻び始めていた。
「まったく、本当にいやらしいですね?うちの奥さんは」
「うぁ、ぁ、それ、は、ぉーかがこんなこと…ばっ…かり、するから、だろうがっ…」
立て続けに強い快感が襲ったせいか、凶華は折れそうなほどに背を反らし
ネコミミから尻尾の先までぴくぴく小刻みに震えている。それがまるで
「もっと」とねだっているように見えて、凰火は入口の辺りを往復させるだけだった
指を凶華の中へと挿れ始める。十分に濡れていたおかげか、凶華の熱く潤むそこは予想外にすんなりと
凰火の指を飲み込み、待ちわびていたとでもいうように指をきゅうきゅう締め付けた。
ゆるゆると丹念に浅いところだけを往復させてほぐしていく。凰火は乳首を服の上から
カリカリ弄っていた右手は器用に片手だけで凶華の寝巻きのボタンをぷち、ぷち、と
一つずつ外していき、はだけた前から手を入れ直接桜色に染まって膨らんでいる乳首を摘まんだ。

「にゃ、あ、ぁぁッ!っひぅ、う、おーか、それ…だめぇ…っ」
「どうして?気持ち、いいんでしょう?」
笑みを崩さずに問いかける夫に悔しさを覚えつつ、凶華は必死に震える声帯で
言葉を紡ぐ。羞恥を押し殺して、大きな瞳の端には涙を浮かべながら。
「………よ、よすぎるからぁっ…だから、ダメだってばぁ…!変になっちゃ、ぁあっ」
「…そんな理由じゃやめる訳にはいきませんね」
凶華の言葉に軽く眼を見開いて、凰火はにっこり、そんな擬音がぴったりなほどに
笑みの形を深くした。内心ではどうしようもないほどに凶華を欲していたが
まだこの小さな体では自分のすべてを受け入れられない、そう判断する。
一度入口まで引き抜いた人差し指に中指を添え、挿入していく。性経験のない
凶華はまだ中で感じることを知らず、異物感しか感じないだろう。
だから。快感を引き出すように、体で悦楽を教え込むようにゆっくりと内壁を
擦り、それと同調させるかのように唇をもう一つの乳首に寄せ、口に含むと
吸い上げ、舌でつつき、舐めあげた。すでに腕を上げる力もないのか
凰火の頭を抱きしめていた両腕はだらりと弛緩し、シーツのを頼りなく握っている。

452:はじめてのよる
08/12/08 18:17:24 fkeeBvel
「ふぁ、あ、あああっ、おーかっ!おーかぁっ!」
凶華の秘所は凰火の2本の指を根元まで飲み込み、くちゅ、ぐち、と淫らな音を立て始めて
いた。そろそろいいだろうか、凰火は口の中にある乳首に軽く歯を立てながら
考える。もうすっかりとろとろになってしまった凶華はどこかに触れるたびに
喉の奥から喘ぎ声を漏らし、ひくり、ひくりと震えている。
凶華の体を気遣うと決めていた凰火だったが、こうもいちいち可愛い反応を見せられてしまって
いてはいやがおうにも体は興奮し、熱が解放を求めて体中を暴れまわっている。
「…ぉーか」
「…どうしました?凶華」
どうしたものか考えながら、ゆるゆるとした愛撫を続けていた凰火は凶華の蚊の鳴くような
声に顔をあげた。
「…も、いいからぁっ!」
「え…?」
「な、なんか、さっきから変なんだっ!…っあ、なんか、奥の方がじんじんして、
む、胸もぎゅうって切なくなって…っ。だから、おーか、ちょうだい…?」
ずくん、と腰のあたりが疼くのを自覚しながら、余裕の仮面を捨てた凰火が
眉根を寄せ問う。すでに自身は張りつめ、暴発しそうなほどに熱くなっている。
「…もう、いいんですか…っ?」
「こ、この凶華様が良いと言っておるのだ…!だから、だから…っ。
おーか、も、がまんできないから…!」
「…わかりました。…痛むと思いますが、我慢しろとはいいません。
思いきり爪を立てていいですから…。その代り、歯は立てないでくださいね…!」
凰火はそう言ってシーツを掴んでいた凶華の手を自分の背に回させ
自分のものを取り出すと愛液でぬるぬるのそこに何度か擦りつけ―
ぐぷ、と先端を押し込んだ。
せめて他の快感で気を紛らわせることが出来るように、凶華に口づけ、
右手は今まで触れてこなかった肉芽を皮の上から刺激する。
「っふーっ!んん、んーっ!!」
もちろんそれで痛みがすべてなくなるはずもなく、凰火が腰を押し込むたびに
背中に突き立てられた爪が食い込む。
「凶華…ッもう少しですから…!」
「………っ、っぁ………!!」
暫くして漸く最奥に達すると、凰火は深く息を吐いた。腕の中の凶華は全力疾走した後のように
全身から汗を噴き出し息を荒げつつ、凰火の方をぼんやりとした目で見つめている。
「凶華…全部入りましたよ…」
「ぅあ、あ…?あ、そ、そうか…ここに…おーかのが…」
いつもの横柄な態度はどこへ行ったのか、幸せそうに微笑み下腹部を自分の手で撫でる。 

ぷちん。

その瞬間、凰火の中で何かが切れる音がした。それは、おそらく理性という名の
最後の防壁。

453:はじめてのよる
08/12/08 18:18:41 fkeeBvel
「あ、あぁ!?ひゃ、ふぁ、ああっ?お、おーか、何で
中でおっきく…っ」
「…すみません、凶華。…もう手加減できないかもしれません」
「っひああああっあ、あ、おーか!おーかぁ!!」
凰火は凶華の細い腰をがっちりと掴むと少しずつ凶華の中にぴっちりと収まったものを
引いて、抜ける直前でまた押し戻すという動作を繰り返す。狭い凶華の中は
処女の証である鮮血と愛液でぬるぬるのはずなのに、凰火の剛直をきつく食い締め
ひくひく蠕動し続ける。
そのうちに凶華の感じる場所が分かってきたのか、ある一点を集中してえぐり、
乳首を弄っていた手は背中を滑らせ、滑らかな双丘の間にある
ネコミミと同じ青い毛並みの尻尾の根元をきゅっと握ってみる。
「うにゃああああぁあっ!あー!はぁっ、あ、あぁっ!
いっちゃ、…ぁ、イっちゃうよう!おうかぁ!」
思っていたとおり、そこは一等敏感な場所のようで扱きあげるたびに蕩けきった
甘い声で、それこそ猫のように鳴き続ける。
「可愛いですよ、凶華。僕の愛しい奥さん」
凰火の言葉にぐっと心臓が締め付けられ、許容量を超えた快感に涙が滲む
顔をあげると、普段の冷静な夫からは考えられないような必死な顔で
ぽたり、ぽたりと汗を落とす凰火の姿があった。

あぁ、愛おしい。

今まで知らなかった感情。
欲しいと願ってきたもの。
愛し愛されること。
そしてそれを手に入れることができた無上の喜び。

色々な感情がない交ぜになって、凶華は力の限り凰火を抱きしめ
精一杯の声で叫ぶしかなかった。

「おーか!おーか!!…すき、だいすき…っ!あいしてる…!」
「…僕も愛していますよ。凶華…!」

互いに抱きしめあい、ラストスパートに大きく腰をグラインドさせ
噛み付くようにキスをした。
「―――っ!!!」
絶頂の叫びは凰火の唇に塞がれ音には成らず、凶華は体の奥で
凰火の熱い迸りを感じた後、頭の中が真っ白に染め上げられていった。

意識を手放した腕の中の女の子を抱きしめ直しながら凰火は噛み締める。
再び愛する存在が出来たことを。
少し前の自分には想像すらできなかった、奇跡のようなこの出会いを。
偶然と必然に彩られた狂乱とその幸せを。

そして彼もまたふわりと眠りに落ちた。


――数ヶ月後、乱崎家に第7子の存在という狂乱が発覚するのは――また別の話。


454:427
08/12/08 18:22:03 fkeeBvel
以上です。
やりたいことも少しあったんですが(クリ責めとかクリ責めとか)
はいりませんでした
っていうかもう少し前に知ってたらあのイベント狂喜乱舞して
隣の方に行ったのに!…凹

…今から3巻読んできます

455:名無しさん@ピンキー
08/12/08 18:53:09 KrX05cyy
>>454
あ な た が ネ申 か
GJGJGJ…!喩えこの身が朽ち果てようとも
君にGJをおくり続けるよ、乙!
なんか描きたくなったじゃないか…

456:名無しさん@ピンキー
08/12/08 19:00:32 DShWgSzN
>>454
おお…神の降臨じゃあ…
まじで感涙はあはあ…!
これで三巻よんだらどこまで神化してしまうのか…

ありがたやありがたや

457:名無しさん@ピンキー
08/12/09 14:09:08 tAF/QGTC
>>454
凶華様ももちろんかわいいんだけど
ラストの必死な眼鏡がかわいいよう愛しいよう!!
くらいまっくす独特のせつない雰囲気が…!

とにかくGJ!空前絶後に萌えました!
またのお越しをお待ちしております!!

458:名無しさん@ピンキー
08/12/10 05:31:26 fDSVgVSR
>>454
なるほど、これがネ申か…!!
GJ!!夫婦の互いへの愛おしさが狂おしい程に伝わってくるぜ!!
ああ、やはりこの夫婦はいい…。
素敵な萌えをありがとうございます!!

459:1/4
08/12/10 07:21:29 e4xMAGj6
寒い冬です。こたつが恋しい季節です。こたつは家族の社交場。男女の情熱リング。
今宵も四角い陣地で夫婦の戦いのゴングが鳴る。

「炬燵はいいな・・・人類が生み出した文化の極みだなあっー!」

「訳が分かりませんから。寝るのならちゃんと布団で寝てくださいよ」

「うるさいなあ。きょーかさまは寒いのが嫌いなのだー。炬燵こそパラダイス。故郷シャングリラの暖かさなのだー。
それを奪う権利は貴様には1ccたりとも無い。それに、貴様こそ眠いのならさっさとだらだらせずに独りで
寂しく部屋に戻ればいいだけではないか孤独眼鏡」

うりうり、と器用に炬燵の中を陣取った足が対面の凰火(の、一部)をいぢり倒してにやりと笑う。

「そ、そういう事こそやめなさい。こたつは布団と違うのですよ」

「それとも何だ、凶華様が子守歌を歌ってあげないと眠れないからだになっちゃったのかな~?ん~?」

「・・・それは貴女の方でしょうに」

一方的ないぢり倒しが気に入らなかったのか、すこし冷たい態度のまま、凶華の両足をいきなり掴み、自分の方へ引きよせる。

「うおっ!?あ、足をひっぱるなあ・・・ ううう、さみゅい・・・」

炬燵からはみ出た足をぱたぱたさせるが、両足首を極められている、逃れられない。
たいした力も無いはずなのだがつくづく技能についてだけは常に向上心のある夫だ。

「大体寒い寒いといいながら裸足でいる方が悪いのですよ。暖房に頼る前にまずは衣服で調整するのが防寒の
基本です。少しは我が家の光熱費節約を手伝ってくださいね?」

「凰火、なんかオバサン臭くなってきたな・・・」

むっ。
凰火が心外な、といった顔をする。そして。

かぷ。
凶華の足の指を、唇で軽くはむはむ。
あいている指で指と指の間をくにくにといじる。

「!!うひゃ、ふひゃふふふ、くすぐったい!」

「・・・ああ、「ここはまだ」でしたか。では教えてあげましょう」

凰火の舌が指と指の隙間に入り込み、微妙に動く。

「ふはは・・・ぁひ・・・ん?・・・あぅ・・・ちょ・・・やめ・・・」

「どうですか?まだくすぐったいですか?」

「やめっ・・・やめろ・・・このへんたい・・・っ」

「あたたかいでしょう?]

「・・・ぅ」

「おやおや、炬燵に長く入っていたせいですかね。こっち・・・凄く熱いですよ?」

凶華の愛用するシンプルな着ぐるみの下は、つけている意味がないような下着だけだ。知っている。
さっ、と腕をくぐらせて、凶華の秘部を弄くる。火照っているせいかすぐにぷちゅぷちゅ、と
愛液の染み出す音が聞こえてきたが、いつもと違い抵抗らしい行為をしてこない。

460:2/4
08/12/10 07:22:35 e4xMAGj6
「やめろ・・・やめろ・・・おうか・・・」

「やめませんよ。僕の進言を無視したらこうなるのです。諦めなさい」

「だって…このままだと…」

「?」

感じているのだろうが、内股がきゅっと締まったままでそこに力点が集中している。
どうにも落ち着かない様子。

ふと炬燵の上においてある果物籠の中を見ると、夕食の後も山盛りにしてあったはずの蜜柑が
片手で数えられる程になっている。炬燵に一番ちかいゴミ箱の周りはオレンジ色の残骸だらけ。

「・・・」

すべて理解できた。一見穏やかだが意地の悪い笑顔で、凶華の弱い部分を攻め立てる指の動きが早くなる。

「やはァっ!!やめろ、やめてくれ、やめ・・・だめ・・おねがいだから・・ごめん・・・謝る、あやまるからっ・・・
もう・・・ くぅ・・・だ、だめ、でちゃう」

「何がでしょう?」

「わ、わかってるくせに・・・やめ、だめ、らめぇ――あ・・・っ・・・」

ぷしゃぁぁっ

たちまち、着ぐるみの下部がしとどに濡れ、炬燵布団まで染みていった。

「あっ」

「い、いやぁああっ・・・」

「おもらしなんてして・・・ペットのいる家では炬燵を出してはいけないというのは良く聞きますが・・・
凶華あなたってひとは本当にしょうがないですね・・・?」

「このっ・・・!」
ぴしぴしぴしっ
炬燵布団からはみ出た尻尾が応戦して凰火に訴えかける。

「・・・地味に痛いです」

「凰火のせいだ、凰火のせいだ、うわぁん!うぇえええええん・・・」

「怠けてトイレに行かない罰ですよ?暴力に訴えかけるのは止めなさい。無駄です。ああ、
もしかして凶華、僕との体格差を忘れています・・・?では、分かりやすくしてあげましょう」

凰火が腰を突き出し、凶華の股間が寄せられていく。
粗相がそのままになった股の部分へ布越しにぐぐっ、と凰火の肉棒が当てられる。
すり・・・すり・・・ずにゅ。ずにゅ

「あはぁっ!?」

「物凄く濡れてますけど・・・おもらしのせいだけでは無いですね?えっちな香りをさせて。本当にうちのネコミミは
躾がなってないですね・・・」

「ぐすっ・・・うにゃ・・・う・・・っ・・・」

恥ずかしさとその強引な言葉責めが、逆に甘い薬のように凶華の体を蹂躪していく。


461:3/4
08/12/10 07:23:47 e4xMAGj6
「動物みたいなあなたには、動物らしい躾をして差し上げます」

にこり、微笑する夫に ぞくり、震える嫁。
この顔は、実行する顔だ。ならばどう抵抗しても無駄だろう。諦めて、その体の緊張をほどく。

「今日はずいぶん素直ですね。ずるいです・・・素直なあなたはとても可愛いのですよ?」

きわめて丁寧に、几帳面に、器用な手つきでするすると凶華の夜着を脱がしていく。
炬燵の熱により既に粗相は乾いているものの、染みついた液の跡がくっきりと残っている。

「優歌に見られたら、どういう事になるでしょうね?」

「・・・・・・やあッ」

とわざとらしく耳元で嗜虐的な事を囁いて、凶華の羞恥心を煽る。その間も局部同士を擦り付けるのは、止めたりしない。
凶華のほうは、もうクロッチの部分からぬるぬるとした愛液が染み出して零れ落ちるほど凰火を欲しがっているのだが。

「凰・・・おうかぁ・・・」

「何ですか?僕はあなたと違って携帯電話などという能力は無いのですから。きちんと言って貰えないとわからないですよ?]

「くぅっ・・・い、言えるかっ・・・言ってやるかあっ」

「おやおや、ヒントまであげたのですがね。素直な方が可愛いと言っているのに」

では問答無用でいいのですね。嫌と言っても遅いですよ。
唯一残っていた下着を指でずらし、最低限の隙間から己を押し込んだ。
ずらしただけの股布が凰火の肉棒に圧力をかけ、只でさえも堅い憤りがますます硬直する。

「いっ・・・!?何をっ・・・このへんたいへんたいっ・・・あ、あふ、はふぅッ」

そのまま細腰を掴み、ずんずんと深く荒く動き出す。
腰と腰が密着して、自然と深く繋がったまま下から突き上げられるかたちになる。
凰火が強く付きつけるたびに、快楽に跳ねてしまう身体が熱された赤外線によってじりじりと焦された。

「あんっ、あんっ・・・やめっ・・・うごくなっ・・・あっ・・・熱いっ・・・!凰火、熱いよぉっ・・・!」

「感じているのだから熱いのは当然ですね」

「そっちじゃなくてっ・・・いや、そっちだけど・・・違うぅ、そんなつよく、なか、入れるなぁっ、ん、あはぁっ」

いやいやと腰を捩っているが全くの逆効果。こちらから反対側の凶華の顔は見えないのは不満だが、
繋がる部分はぎゅうぎゅうと嬉しい反応を示してくれているし、肩に乗せる足は内腿まで紅色に染まっている。
これで嫌だと叫んでいても野党の答弁ほど説得力もない。我が意を得たり、戦局は凰火側に優位なのは替わらない。
仰向けに繋がった状態の凶華をぐるり、と勢いよくうつ伏せにする。激しい動きに天板がずれて、果物かごも盛大に
転がるが気にしない。お尻がモロに熱量部分に当たって熱いが、気にしない。繋がっている部分の真上で赤く咲く芽を弄る。
抽送する早さがエスカレートする。

「こたつは布団とは違います。こんなところでこんなことをされて・・・苦しいでしょう、
わかっていただければすぐに止めますよ。どうですか凶華」

「はぅっ・・・はぅあ・・・っ・・・きさまのほうこそこんな格好をさせっ・・・
ああんっ・・・いいと思ってるの・・・・・・んぅっ」

「これは(炬燵隠れ)といって古来より炬燵での逢瀬に使われた由緒正しき体位です。間違いではありません」

「そんな雑学知識きいてないっ・・・やああーん!」

全く意に介していない。つっこみ役がつっこむとこういう事になる。

462:4/4
08/12/10 07:24:55 e4xMAGj6
「おや・・・これなら・・・全部入ってしまいそうです」

「ふぇ・・・?」

容赦なく攻め立てていた腰の動きがいちど停止する。急な行為の中断に、戸惑う凶華だったが・・・
直後、一気に凰火の全てがなかに飲み込まれていく。

「う、わあぁッ――」

「どうですか?今、全部、入っていますよ?届いているでしょう・・・?」

そのまま深々と突き入れを繰り返す。炬燵の中でぱちゅっ、ぱちゅ、と愛液と精汁が混ぜられる音がこもる。

「やぁっ、熱い・・・あついのぉ・・・!」

「苦しいですか?嫌ですか?・・・止めましょうか・・・?」

「やめる・・・やめるな・・・っ・・・始めたのは貴様なのだから・・・責任を・・・とれ・・・やめないで・・・お願いだからぁ・・・」

「はい」

「ゆる・・・して・・・いかせて・・・」

その言葉に余裕の表情を続けていた凰火も眦を決し、いつしか股間をぶつけるような激しい動きを始める。
焼け爛れてしまいそうな摩擦快感が凶華の下腹部を包み込んでいく。気がついているのかいないのか、
絶頂を求めて凶華の腰も貪欲に凰火の滾りを欲していた。

「はあっ、はあっ、う・・・いいですか・・・中に、全部注ぎますよ・・・」

「いい・・・なかに出して・・・おくがあついの・・・おうか・・・っ」

凰火は絶頂を求めて最深部へ力の限り打ち込み、次の瞬間抱き寄せる凶華の華奢なからだが反り返った。

「あ・・・あああああああっ・・・・!」

「くううっ・・・!」

歓喜の叫びが交差し、性感の波がお互いを包み込んでいくような錯覚に捕らわれ――やがて、堕ちていった。

結構無理な体勢と場所で激しくしたものだから二人とも動けない。はぁはぁと息を荒げたままで、両腕両足は放り出したまま。
だが肉体言語が無事に通じたのか凶華も反省した様子。

「ふとんでねたい・・・」

「り、理解できましたか。こたつは所詮暖房器具ですからね、普通に寝てください」

「うごけにゃい・・・」

「・・・では、僕の部屋で寝ましょうか」
(はぁ。僕も疲れてしまいましたし後始末はとりあえず簡単にして、あとは早めに起きてなんとかしますか・・・)
完璧なはずの人工家政夫眼鏡も誤算はあった。
ひとつめは、猫を自分の布団に入れて、何も無い事があるはず無い事。疲労と幸福感に包まれた布団から
抜け出て、目覚めたときには遅かった。
ふたつめは、すっかり乾いたと思い込んでいた炬燵布団だが、いくら愛する妻のものとはいえ、
おしっこはおしっこ。見えなくてもそこに残る芳香はファ○リーズ程度で隠しきれる訳がない。
翌朝。珍しく早起きしていた優歌から
「お母さん。いいんだよいいんだよ、さっぱり見なかったことにするよ。おとなでもそういうことがあるんだよね、うんうん」
・・・という純粋な屈辱を浴びせられることになる。
直後、凰火が乙女の怒りを全力で浴びひどいめにあわされたのは言うまでも無い。


463:名無しさん@ピンキー
08/12/11 08:36:12 jL/Qn3ji
>>462
炬燵プレイハァハァ!
実にGJ
ひどいめにあった凰火は自業自得ですwww

464:名無しさん@ピンキー
08/12/15 10:59:44 7ntuDfr1
>>462
GJ!!
しかし、赤ちゃんと違って大人のは量もニオイもあるから後片付けを思うと悲惨だなw


465:名無しさん@ピンキー
08/12/19 18:02:26 m1sQH+JC
埋め
俺もSS書きたいが時間がない・・・

466:名無しさん@ピンキー
08/12/19 19:50:31 VXgduOUj
2作目ちょこちょこ書いてます
書いても書いても終りが見えません…

467:名無しさん@ピンキー
08/12/20 00:51:28 C1nsfrMy
いよおおおおおし!

468:名無しさん@ピンキー
08/12/24 01:31:31 VF/jjDuR
冬のカタログ買ってきた

狂乱サークルの少なさに全俺が泣いた

469:名無しさん@ピンキー
08/12/24 01:40:54 KW/TZSPk
ここの絵氏さんのは期待してる

470:[1/7]
08/12/25 19:46:35 KLkoRmLe
♪それはクリスマスの 静かな夜のこと
おくりものを 楽しみにして
サンタクロースの夢を見た

赤いワンピのサンタは
パパのおともだちね
二人で何か笑っているの
うれしそうなパパ

------------------------------------------------------------------
本年も何事もなく狂乱にクリスマスイブの宴を終えた深夜の乱崎家。
強烈に紅いサンタクロース風コスプレ服に身を包んだ
乱崎家の猫サンタさんは、母として子供たちの夢のための労働を終えて、
ひとりリビングにてサンタを待っているであろう夫の元へ帰った来た。

「お疲れさま、凶華。プレゼントは配り終わりましたか?」

「なんだ貴様、もう片付けなどして・・・。クリスマスはむしろ今日だろうに」

「でも子供たちは25日は職場やお友達の家で予定があるそうですし。予定がないのは
僕たちだけですよ。誰もいない状態で残ったケーキやおかずを見るというのも結構キツい
と思います」

「では何故クリスマスとクリスマスイブなどと分けているのだ?2日間も全国規模の馬鹿
騒ぎを公認させる理由などないのではないか?本来前夜祭レベルであるはずの24日ばかり
盛り上げて翌日はこんなローテンションと来たか。主役である25日が脇役扱いか。
なんだか寂しいものだな」

「僕はクリスチャンではありませんからよく知りませんが、イブにこれだけ騒いだのですし
翌日くらいは静かに過ごすのもいいのではないかと」

「日本人も節操がない」

「あなたに言われたくはありませんけどね・・・ああ、そうでした凶華」

慣れた手つきで洗い物を終え、汚れたエプロンを畳み、ソファでふんぞり返る妻の側に腰を下ろし、
ちいさな包みを手渡す。

「お疲れさまでした、凶華。これは僕からのプレゼントですよ」

「え?あうっ・・・きょ、凶華様にか!?凰火が・・・?どうした!?眼鏡でも曇ったのか・・・?」

「どういう言い種ですか。結構苦労して選んだんですから。それともいらないのですか」

「い、いや。いる。・・・開けるぞ?」

「ええ、どうぞ」

恐らくそれなりの時間をかけたであろう綺麗にラッピングされた包みが数秒ではがされていく。

「わっ・・・」

現れたのは、白銀で鈴をあしらったネックレス。
いつも凶華がシンボル的につけている鈴とは違う。小さな鈴が、ちりん、と小さな音色を奏でる。

「どうしよう、どうしようか、とても、嬉しい。ありがとう・・・凰火」

妙に素直に。口調は横柄だがそれでもぎこちなく幸せそうな笑み。見ているこちらのほうが照れてしまう。

471:[2/7]
08/12/25 19:49:04 KLkoRmLe
「喜んでもらえて僕も嬉しいですよ。喜んでもらえて良かった。正直、こういうセンスが皆無なものですから」

「そんなことはないではないか。・・・凰火が自分で選んで、凶華様に似合うと思ってくれたものなのだ。こんなに幸せ事はないよ」

凶華のが正面を向き、目と目が逢う。頬は桜色に染まり、心なしか瞳が潤んでいる。いつもの唯我独尊な彼女と
違う。ふたりきりの時にしか見せることはない。慈しみ深き母の、愛する妻の表情が。
うわ、困った。抱きしめたくてたまらない。まだ片付けも終わっていないしやることはたくさんあるし、居間だし。
心に浮かんできた邪念を追い払い、気を取り直して会話を続けることにした。

「・・・どうしたのですか。凶華らしからぬ事を言ったりして。そんな、大したことでは。そ、そうです。せっかくだから付けてあげましょうか」

「うん。頼む」

凰火の胸にこつん、と頭を預けると凶華の細くて白いうなじが眼下に晒される。すでに心も躯も交わすように
なっているので凰火は知っている。凶華は(そして凰火も)「そこに弱い」ことを。情欲をそそられるような
その誘惑に耐えること。意識しないように。触れないように。触れたくならないように・・・
高価なガラスの置物を扱うようにそっとその首へ贈物を捧げた。

「ど、どうだ。似合うだろうか」

「・・・ええ、とても綺麗ですよ。すごく大人に見えます」
本当だった。白銀の仄かな煌めきが凶華の青い髪に映えて、子供子供してばかりいる普段
とは違う雰囲気を醸し出している。なぜだか少し大人しい態度に重なってとても魅力的に
思えたのだ。

「そうか。・・・凰火」

大切なものを守るようにしばらく自らの胸元で輝くペンダントを見つめていたが、突然、
真摯な口調で。そっと凰火の腕に己の両腕を絡ませて、呟いた。

「クリスマスのせいなのか?それとも・・・素顔の貴様が出てきているのか。とにかく
今日の貴様は夫としては100点だぞ?うん、そう思ってやろう。いつもこうであれば
いいのに。凶華様も応えてやろう。存分に甘えていいぞ。許可してやる」

背伸びして、凰火に跨るように対面となり、その頭を抱きしめる。

「凶華様は凰火にこうして・・・抱きしめられるのが好きなのだが・・・
凰火の心臓の音が、直接、聞こえてきて。凰火は、どうだろうか。好きか?」

凶華の手が、後頭部でもじもじしている。
彼女なりの、精一杯の愛情が伝わってくる。

「・・・・・・」

凶華の胸部には障害物がないので通じる鼓動が、早くなっている。もちろん自分も。

「嫌・・・だろうか?」

「・・・・・・凶華」

がばあっ。
イキナリ押し倒し、攻守が逆転する。

「おうっ!?」

もじもじしていて油断していたのか、あっさりと組伏せることができた。
そのまま、眼鏡を外し、几帳面にテーブルに置いて、宣言する。

「僕も、親としての権威とか立場とかがあるのですが。お言葉に甘えさせて頂くことにします」

472:[3/7]
08/12/25 19:49:45 KLkoRmLe
夫を見上げる。熱の篭もった瞳だ。

「ちょ、ちょっと待て。ここで!?」

「あなたの気まぐれで反故にされたくないですからね。子供たちも今頃は夢の中ですよ。
僕たちも夢を見ましょうか。甘い、夢を見せてください」

言うが早いが、凶華の顎を取り、唇を塞ぐ。口嘴をなぞり、ぬるりと咥内を味わう。
絡み合う凶華のざらついた舌が、脳髄を刺激する。

「むぅ・・・はむ・・・んっ・・・」

最初は尻尾で抵抗らしき事をしていたのだが、押し寄せる快楽の波に乗ってしまったのか、
だんだんと大人しくなっていく。こうなってしまえば、後はもう自分のペースに乗せるだけだ。

「今日のあなたはクリームの味、ですね。甘くて・・・いい匂いがします」

「ぷはぁ・・・」

薄着の衣装の隙間から、すっと手を入れる。
セパレートのサンタ衣装。全く防寒などは考えておらずにただ仮装一点のみで出来上がった
この衣装にも実用性がある。めくりあげてしまえば、すぐに「できる」事だ。
薄い胸を手のひらに包み、存在するぽっちりとした桜色の突起を探り当てて、くりくりと
弄ぶ。咽から紡がれる甘い音色が、熱を帯びた吐息と、喘ぎに変わる。

「あっ・・・んぅ―!?」

凰火の手が、体が、下へ下へと移っていく。その目的地が自らの潤んだ下腹部だと気づき、
いやいやと太腿を閉じて、拒否をする。

「脚を広げて下さい―」

「凰火、そこは駄目っ、それはいかん・・・その、嫌じゃない、嫌じゃないがだめだっ・・・!」

「今日は甘えさせてくれるのでは無かったのですか?僕は、こうしたいのです」

「凶華様は今日はまだ風呂に入っていないのだぁ・・・汚い、だからやめろ」

「気にする事は無いのですよ?」

「貴様が気にしなくても、凶華様は気になる。・・・嫌われたくは、ない・・・」

「そんな可愛いことを言わないでください。もっと好きになってしまいますから」

「お、凰火・・・あ、んっ―あうっ、はぁんっ・・・!」

腿の隙間から強引に手を差し込み、既に湿った下着の上から割れ目をなぞると、
そこは既に愛の蜜でぐっしょりと濡れていた。

「もうこんなに濡らせているじゃないですか。嬉しいですよ、こんなに感じてもらえて
・・・もっと感じたくは無いのですか?」

「ううっ――」

おずおずと、脚を広げる。羞恥に耐えられないと言うように、目線はあわさずに。
その様子が凰火にはいじらしくて可愛くて堪らなく写った。


473:[4/7]
08/12/25 19:51:17 KLkoRmLe
「素直なあなたは本当に素敵ですね」

一見ひとつのスジにしか見えない秘部へ、顔を近づける。いたずらに潤ったそこへ
息を吹きかけるたびにびくっ、びくっと敏感になった凶華の肢体が蠢く。
淡い桜色の突起を、丁寧に吸い、舌先でチロチロと優しくなぞる。
そのまま下部へ。舌全体を使った柔らかい動きで、薄いひだと入口を数往復させる。
溢れ出る液を逃さぬように、ねっとりと固い舌で奥の方を攻めると、頭上から
切なげな吐息が漏れ始めた。頃合か。

「そろそろ、僕も気持ちよくさせてもらいます」

「待て・・・」

覆いかぶさろうとしたが止められる。まさかここで止めろとは言わないだろうな。
そんな心配を余所に今度は凰火が凶華の下になるかたちに押し倒された。

「きょ、凶華?」

「今日は、凶華様自らが・・・その、凰火を、愛して・・・やる」

これ以上は無いほど全身を紅潮させたまま、自らの秘部を指で広げ、凰火の肉棒を飲み込んでいく。
幼い躯の中に自分の獣を挿入していく倒錯感に眩暈のするような快感が襲ってくる。

ちゅく・・・くぷっ・・・

「ふぅっ・・・あ・・・」

全ては入りきらないが、それでもけなげに奥の奥まで導く凶華。快楽のためか太腿ががくがくと
痙攣している。やがて凶華の最奥に行き着いたか、呼吸を荒げたまま止まる。

「は、入った・・・う・・・動く、ぞ・・・」

ぎこちなく、ゆっくりと、上下にグラインドする。

「凶華・・・出し入れしているところが見えていますよ。もの凄くイヤらしいです」

「そ、そんな恥ずかしいこと―あんっ、んっ、はぅぅっ・・・ああっ、言う、なっ・・・」

しかし恥ずかしがる言葉とは裏腹に、繋がる部分からは愛液が止め処なく流れ落ち、
肉壁はぎゅっときつく締まっていく。

「いいっ・・・んっ・・・んんっ・・・あんっ」

凰火の上でリズミカルに揺れる凶華と同じく胸元のネックレスがしゃりしゃりと音を立てる。
その音と二人が生み出す水音が混ざりなにか新しいジャンルの曲を聴いているような
不思議な感覚だ。そんな事を思いながら繋がる部分に指を這わせ、蜜を絡めた人差し指で
凶華の敏感な突起をいじる。声が一際高くなって、同時に膣内で脈打つ凰火のモノをさらに
キツく締め上げる。

「僕も、気持ちいいですよ・・・っ・・・」

「んっ・・・いいか?いいのか・・・?きょうかさま・・・は・・・うまくできている・・・?
おうかは・・・うれしいか・・・?」


474:[5/7]
08/12/25 19:52:55 KLkoRmLe

凶華がしてくれるというので、好きなようにさせていたけれども。そろそろ限界だ。
上半身を起こし、凶華の細腰に手を当てる。

「凰火?」

「僕のわがままですが・・・一緒に、上り詰めて、もらいますよ」

「にゃぁっ」

凶華を抱き上げたまま、上下に激しく突き上げる。普段の凰火からは考えられないような
理性のないけだものの様な絶頂を求める動きへ。
じゅぶじゅぶと淫靡な交わりの音がリビングを席捲し、ふたりを虜にする。

「あう、あ、あ、・・・もう駄目・・・ひっ・・・あっ、あっ・・・おうかぁ・・・!」

「凶華っ、あなたの、なかにっ・・・いきますよっ・・・」

普段からは考えられないような妻の声に、最早己を抑えきれなくなったか、止めとばかりに、
凶華の膣内で凰火の肉棒がひときわ大きくなる。その快楽に耐えられなくなった凶華が後ろ
におおきく反り返り受け入れ続けるそこが硬直したその直後、どくん、と熱いものが
駆け巡るのを感じた。

「ああああっ・・・!!」

「くうっ・・・!!」

凰火の迸りを小さな子宮の全てが受け止め、それでもなお吹き上がる情熱を感じたまま、
力尽きたように、夫の胸に崩れ落ちた。

◆  ◆  ◆
先ほどまでの痴態を思い出してしまい未だはぅはぅしている凶華を後目に
何事も無かったかのように、身繕いをする凰火。

「その眼鏡は何だ、制御スイッチか何かなのか」

「そんな訳ないでしょう。ハタチ過ぎて馬鹿なこと言わないでください」

「・・・甘えさせて損したな」

「そういえば、あなた。僕にはプレゼントくれてないですね?子供たち全員には
きっちり用意していたのに」

「ん・・・あ、ああ。この凶華様が貴様に嫁いだのが貴様へのプレゼントであり最大幸福
では無いか。それに・・・ここまで褒美を下賜してやったのにまだ何か欲しいとでも?」

「言うと思ってましたけどね。だいいちご褒美と言う割に貴方だってあんなに歓んでい・・・うぶっ!」

高速の早さで凰火の顔に投げつけられる謎の包み。

「・・・神の恩寵だ。有り難く受け取るがいい」

吐き捨てるように言って、ぷい、と凰火に背を向けてしまう。
よくわかりませんけれど、と包みを開けてみるとそこには
不器用ながらもマフラーに見えるような、雑巾。もとい、雑巾に見えるようなマフラーが。

475:[6/7]
08/12/25 19:54:21 KLkoRmLe
「まさか、これ、あなたが」

「うるさいうるさい黙って受け取っていろ

「あたたかいですよ・・・ちょっと短いのと網目というより穴の方が多いですけど。
頑張ってくれたんですね、不器用なあなたが」

「不器用で悪かったなぁ!!」

凶華の右ストレートを難なくかわし、再び抱きしめる。

「僕からも、サンタさんにご褒美です」

ちゅ。
下唇へ、優しいキス。

「おわっ!?ふ、不意打ちとは卑怯なっ・・・」

「ほんのお返しですよ」

かたり。

「・・・いま何か物音がしませんでしたか?」

「ゴマかすな!・・・やっ」

ちゅ。
頬へ、触れるだけのキス。

「ふふ、お返しのお返しだ」

「困りましたね。これではいつまでもクリスマスが終わりそうにありませんよ?」

「よいではないか、年に一度なのだから。羽目を外す事も、したい事をするのも。
さぁ、まだ今日は始まったばかりだ・・・畏れ多くもこの神である凶華様が
祝福を授けよう。全身で味わって貰うぞ?嫌とは言わせんからな」

二人、同時に微笑んで。抱き合って。
どちらかとも無く、熱い大人だけのキスを交わした。

476:[7/7]*お疲れ様でした&メリクリ
08/12/25 19:55:06 KLkoRmLe
「・・・遅くなってきたけど、優歌ちゃん、お家に電話しておかなくていいの?」

「あ、そうだね椿姫ちゃん。今日出かけるときお父さんもお母さんも起きてなくって・・・
お父さんにはお出かけするって言ってあったけど帰りが何時になるかは言ってなかったし」

「優歌ちゃんのお母さんはいつも朝起きてこないって知ってるけどお父さんまでって珍しいわね」

「うん。変だよね。銀夏さんに聞いたら『優歌ちゃん、サンタさんもね。昨日はたくさん
お仕事したんだから少しお疲れなの。ゆっくり休ませてあげましょ?』だって。
さっぱりわからないよ。サンタさんのお話はお父さんたちと関係ないよね?ねぇ、山口くん」

「おまえんちの話はたまにコメントしづらいな」

「同感」

「そういえば、椿姫ちゃんも山口君も、サンタさん来た?」

「優歌、おまえ小四にもなってサンタなんて信じ・・・ぐぴっ!?(脳天に針)」

「女の子の夢を壊すんじゃないわよ、清の馬鹿」

「あのね、うちに来たサンタさん。女の人だったみたいなんだ。トイレに起きたらね、
お父さんとお話してて」

「うん(見られたのね)」

「へー(結構隙だらけなんだな)」

「それでね、サンタさんがね、女の子だったの!あ、去年もうちに来たサンタさんは
女の人だったんだけど・・・今年はそのひとよりも背も小さかったから別のひとなんだろ
うけど・・・あのね。そのサンタさんにね」

「うんうん」

「はー」

「き、キスしてたの・・・!お父さんが。許せないよ。どうしてお父さんはいつも死神
さんとか、宇宙人とか、すぐ浮気しちゃうのかなあ!?」

「優歌ちゃん、それ、そのたぶん・・・(赤面)」

「変なところで天然だよな、お前」

「とにかくっ!ゆゆしきことだよ!?帰ったらお母さんに言いつけちゃうんだから・・・!」

------------------------------------------------------------------
♪パパがね サンタさんにキスしたのを見ちゃった
きのうの夜 リビングの中で
こっそり起きて階段のとこで 見ちゃったのをママは知らないよ

パパは 私がおふとんにくるまって
ぐっすり寝てるって 思ってたはず

そしたらさ パパったらサンタさんをくすぐるの
薔薇みたいに 真っ赤なおようふくの

ママが 起きて見てたら
きっと 大げんかだったよね

きのうの夜 パパがサンタさんにキスしたんだよ

477:名無しさん@ピンキー
08/12/26 00:09:25 H3IvYVPE
>>476
乙!萌えた!
夫婦可愛いなあ

478:名無しさん@ピンキー
08/12/27 08:05:00 9sSckRPv
冬コミとりあえず全日に狂乱サークル確認。
夜にでも抜き出して書くか。

お目当てのところは新刊あるようで嬉しい。

479:名無しさん@ピンキー
08/12/27 09:08:55 eYCJrJuE
>>478
抜き出し待ってます
ここの住人で参加してるのは何サークルくらいですか?

480:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:17:21 seIFB1nz
>>479
『ここの住人』って身バレ前提なんですか…!?
とりあえず俺は三日目参加。新刊でここ投下の絵もまとめてる。
でもここは、仮面舞踏会なのが楽しいところであるので
仮に会場でここを呼称する際は『シャングリラ』とでも呼んで頂きたいw

今年最後の宴です。皆様、全てをぶっとばす勢いで狂乱しましょう!

481:名無しさん@ピンキー
08/12/28 21:17:05 CMIHglS1
>>480
紳士淑女の愛言葉が「シャングリラ」ですね、わかります

482:名無しさん@ピンキー
08/12/29 01:44:02 yvrQW7S4
>>479
すまんマジ寝てたむしろ不貞寝してた
少ねぇよ・・・!

とりゃえず明日は東3のケに2つあるな。
明後日の分はまた後で。
カタロムだったらもうちょっと詳しく探せるのかな?

483: 【豚】 【1630円】  
09/01/01 01:53:31 On+3ziGw
「凶華、凶華。起きなさい。もう年が明けてしまいましたよ」

「うにゃう・・・ふああ、もうそんな時間か。子供らはどうした」

「とっくに皆出揃って初詣に行ってしまいました。今家にいるのは僕たちだけです」

「この寒いのにご苦労な事だ。・・・では凰火」

「はい」

「子供らは子供ららしく正月のお約束をしているのだから・・・我ら大人は、どうすれば良いと思う?」

「食べそびれた年越し蕎麦ならまだありますが」

「それはまあそれとして、ほら」

とろりとした瞳で、ほらほらこっち、ちょいちょいと凰火を手招きする。
結婚1年を過ぎて、だいぶこのひとの考えることもわかったつもりだ。
凶華に近づき、寄り添う。

「もしかして、お強請りですか?仕方の無いひとですね・・・子供たちにはこんな姿見せられませんよ」

「判っているなら、ほら、早くぅ・・・」

凰火のたくましい胸にしどけなく頭をつけて、細い指で「の」の字を描く。
全く、欲望に正直な妻だ。・・・そこが可愛いのだけれども。

「はい、お年玉ですよ。大切に使ってくださいね。福袋とかは大手量販店は地雷が多いから避けて
コーヒーショップやドーナツ屋さんの1000円台のものがコストパフォーマンスが良いですよ」

「わーい、パパ大好きー!
・・・って違ァああああああああああ嗚呼嗚呼嗚呼!!!」


新しい年の、新しい夜。いつもの、夫婦。
本年度も狂乱の日々を送り続ける事は間違いない。

484:名無しさん@ピンキー
09/01/01 04:25:53 IkukAPLV
姫始めですね

みんなあけましておめでとう!

485:名無しさん@ピンキー
09/01/01 21:03:59 /FkraARI
おめでとう
元旦に早速姫はじめしてくれるおまいが大好きだ!
ここが大好きだ!

486:名無しさん@ピンキー
09/01/02 10:33:59 ON4Ymm26
いよおおおおし!

487:名無しさん@ピンキー
09/01/03 10:48:42 DZF7iN+D
いいよ! いいよ!

488:名無しさん@ピンキー
09/01/09 20:44:38 B1RkU+K5
保守\

489:名無しさん@ピンキー
09/01/12 13:29:00 fnmSE5BI
とたんにスレが止まった・・・だと?

490:名無しさん@ピンキー
09/01/12 18:09:10 OUTtSTGB
皆妄想を充填してるんだよ

491:名無しさん@ピンキー
09/01/12 22:26:55 VDDtlmgx
冬の宴で満たされた、という事もある。

492:名無しさん@ピンキー
09/01/13 00:05:12 xKB4k5x4
冬の宴で使い果たした体力を充填してる、という事もある。

493:名無しさん@ピンキー
09/01/14 21:36:56 zFnkG3Vi
終わりが来たんだろ

494:名無しさん@ピンキー
09/01/15 20:27:35 /aGRtjUz
保守

495:名無しさん@ピンキー
09/01/16 03:58:12 oMwp840G
ピryにも出した上
携帯からで申し訳ないが投下
URLリンク(mh5.mp7.jp)

まともなSSが書けるようになりたい

496:427
09/01/16 18:24:18 z982Y5RP
まだだっ!まだおわらんよっ!
ってことで支援SS投下します。…ぶっちゃけ終わんなかったので
前半ってことで…。続き書くかわかんないけど…。

原作の例のシーンを見て妄想が暴走しました。

4レス失礼します

497:因果応報
09/01/16 18:25:30 z982Y5RP
草木も眠る丑三つ時。住宅街は静まり返り、音を出すものはさわさわと庭の梢
を幽かに揺らす風ばかり。
その静寂の中で、足音を殺しながら二階の廊下をゆっくりと動く影がひとつ。影は
光源が全くないにも関わらず、慣れた動作で迷わずある部屋を目指してひたひたと歩く。
まもなく目的の部屋に着いたのか、ぴたりと動きを止めると息を止め、ドアノブを捻り
内側へと押し込んでいく。すぅ、と僅かに空気が動き、最低限だけ開けられた隙間からするりと
小さな影が忍び込んだ。

ここで気付かれたら面白くない。
徐々に闇に慣れてきた目で、規則正しく上下する掛け布団を見ながら
小さな影の主……乱崎家の妻である乱崎凶華は、期待にぴくぴくと
動くネコミミを抑えつつそっとベッドへと近づいた。日々狂乱の渦に巻き込まれているせいか
ベッドの上ですっかり寝入っている凶華の夫…期せずして妙な家族の長になった乱崎凰火は
凶華がベッドの端に腰掛け、きし、とスプリングを軋ませても身動き一つしない。
その様子に満足気に唇を笑みの形に変え、凰火に掛かっている羽毛布団を
あげると、猫のようにするりとその体を布団の中に潜り込ませた。
凰火の体温で温められているせいか、中は存外に気持ちがよく、凶華は
ごろごろと喉を鳴らすと、こちらに背を向けて寝ている凰火の
背中に抱きついた。
瞬間、凰火の肩がびくりと震えるが―凶華は知らないふりをして薄い体を
ぺったりと凰火の広い背中に密着させる。

まだだ―まだこれからが面白いのだ。
そう心中で呟き、甘えるように頭をぐりぐりと背中へ押しつけた。薄い布地越しに感じる
体温が心地よい。規則正しい寝息はすでに途切れ、ほんの少しだけ荒くなった
息遣いと、どくどくと早鐘を打つ互いの心音だけが暗い部屋を支配する。


凶華がこの『遊び』を思い付いたのは3カ月ほど前。段々と自分の扱いが酷くなっていってる
気がする凰火に一泡吹かせようと思って始めたのが切欠だった。深夜、家族の皆が
寝静まったのを見計らって凰火の部屋に忍び込み、寝ている凰火の元へと潜り込む。
あわよくば慌てふためく凰火の姿が見たい。しかし
予想以上に初心だった凰火は、必死に寝たふりを決め込んで、凶華の存在を
意識的に無視して。なんとか構って貰おうと凶華の『遊び』はしだいにエスカレートし、
やがて気づけば………それは『遊び』ではなくなっていた。

498:因果応報
09/01/16 18:27:02 z982Y5RP
体格差のせいで普段は届かない耳にふぅ、と息を吹きかけ、すでに
夜目にも真っ赤に見えるそこにくちづける。そのまま感触を味わうように
甘噛み、舌で輪郭をなぞると、凰火の肩が震えるのがわかった。暫く弄んだあと
漸く満足したのか狂華は身を捩って布団の奥に潜り込み
片手で凰火の勃ち上がりかけているものをパジャマのズボン越しに撫でる。
「―――っ!」
凰火が息をのむ気配がしたが、凶華は気にせずやんわりと握りこみ
ゆるゆると形をなぞるようにしごいていく。熱く脈打つそれは
瞬く間に質量を増し、ズボンの柔らかな布地を押し上げている。
「ふふ、凰火。もうそろそろ降参したらどうだ?」
凶華の声は吐息に紛れそうなほど小さかったが、それでも凰火の耳には届いたらしい。
一瞬びくりと肩が震え、手の中にある凰火のものも期待のせいか
いっそう大きく勃ちあがった。
触れるか触れないかの微妙なところでつつ…と指を這わせ、小さいながらも
主張する胸を背中に押し付けた。
じわり、と先走りの液がパジャマに染みて――限界だと判断したのか
凰火が声をあげた。
「こ―降参です…!!」


身を起し、暗闇の中妻と向き合う。先に動いたのは凶華の方だった。くふ、と喉で
笑ったかと思うと四つん這いになって苦しそうにパジャマの中で張り詰めている
凰火のものをやんわりと握ると、パジャマのゴムの部分を持ち上げ下着ごと引き下ろした。
とたんにぶるん、と凰火の性器が飛び出してくる。
「………っ!!」
ごくん、と凰火の唾液を嚥下する音が聞こえた。それを耳にした凶華がまた猫のような
笑みを深くして凰火のものに唇を寄せる。

「相変わらず、貴様はこっちの方が正直だな?…こんなに興奮して凶華様のことを
欲しているのに普段の貴様は口にもしない」
言いながらちゅ、と先端にキスをしてそのまま丸みを帯びた亀頭をぐるりと一周舐めまわす。
そのまま舌を押しつけながら幹を下り全体に唾液をまぶしていった。

「そ、そんなことあまり言うものではないでしょう…っ!」
ざりざりした舌の感触にびくり、びくり、と天をむくそれを震わせながらとぎれとぎれに
凰火は答える。その生来の性格故か、幼い頃の経験故か、凰火は愛情を表だって
態度に出すことが苦手だった。
しかし、凶華はその答えが不満だったのか、む、と呟くとあっさりと凰火のものから
唇を離してしまう。
「きょ、凶華…!!?」

499:因果応報
09/01/16 18:28:01 z982Y5RP
まさかこの状態で放り出されるとは思わなかったのだろう。もう少しで絶頂へと
昇り詰めようとしていた凰火は突然無くなった刺激に思わず声を上げる。
「…思うにこの凶華様がこれまであんなにも直接的に情熱的に夫への想いを
伝えているのに、夫からのそういう言葉は数えるほどしかないのは
不公平だとは思わないかね?ダーリン」
「…あ、愛に公平とか不公平とかはないと思いますよ?ハニー?」
いつもの調子で軽口の応酬をするが凰火の口調には余裕がない。それを知ってか
知らずか(おそらく前者だが)凶華がチェシャ猫のようににまりと笑う。
「この状態の貴様はいつもの一億分の一の立場の高さしかないことを忘れているな?」
「な、なにを……ぅあ…!?」
凶華は指で輪を作ると、びくびく解放を求めて脈打つ凰火のものの根元を締め、
もう片方の手で先の方をくるくるとなぞった。凶華の唾液と次々に溢れる
先走りの液でぬるぬるのそこは凶華の指の動きを助けるようで、
爆発寸前の性器がそんな刺激に耐えれるはずもない。口淫での快感が無くなり
少しだけ落ち着いていた凰火のものはすぐに勢いを取り戻すが
根元にある枷のせいでイキたくてもそこで堰き止められてしまう。

「っわ、わかりました…!!」
歯をくいしばって耐えていた凰火も漸く白旗を揚げちらりと凶華の顔を窺う。この
ネコミミ娘なら本当に言うまでこのまま放置しかねない。凰火は諦めたように
はぁ、とため息をつくと口を開いた。
「僕が愛しているのは凶華、あなただけです。こんなに欲しいと思うのも、
めちゃくちゃにしたいと思うのもあなたたけなのですよ…」
「………合格、だな」
不遜な態度とは裏腹に凶華は頬を赤く染め大きな瞳を潤ませると
いきり立った凰火の性器に再度くち付けた。
「っあ、…くっ…」

小さな口ではとても全部は入りきらないがそれでも精一杯にほおばり、のど奥まで飲み込んでいく。
唾液と先走りの液が混ぜ合わせられた口内で、じゅぶ、ぢゅく、といやらしい音が響いた。
「…きもひ、いい…?」
口いっぱいに凰火のものがあるせいで舌足らずになりながら凶華が落ちてくる髪を
かきあげ、上目づかいで問う。凰火は背筋に電撃が走るのを知覚しつつ
妻の青い毛並みの猫耳を撫でた。

「…えぇ、気持ち…いいですよ、凶華…。もう、限界です…っ!」
「ん、いっぱいだせ…っ」
とどめとばかりに凶華の舌先が尿道をえぐり、ぢゅうう、と音がするぐらいに吸いつくと
根元に巻きつかせていた指を外す。
「っくぁ…!!」
瞬間、せき止められていたダムが決壊したかのように凰火のものは一気に弾け、凶華の
口内を白く汚していく。さんざん焦らされたせいか射精は二度、三度と断続的に続き
飲み込めきれなかったものが凶華の唇の端からこぼれていった。
「ん……いっぱい出したな…」
何度かに分けて口の中のものを全て飲み干した妻は、顔や首に受け止めきれずに伝ったものも
指ですくって舐めとっていく。

500:因果応報
09/01/16 18:29:04 z982Y5RP
「っはぁ――っ…。…凶華…」
「ん?なんだ?我が夫よ」
「あのですね…ああいうことを言わせるためにこういったことをするのはやめましょうよ…」
四つん這いになっていた凶華がその姿勢から上半身をあげて凰火の胸に抱きついた。達した直後
だからか、ぺたりとつけた耳から凰火の激しい心音が聞こえてくる。
「どうしてだ?貴様も中々に悦んでいたではないか」
「そ、それは…。と、とんかくあそこで止められるのは結構きついのでやめてください」
普段の冷静沈着な姿は隠れ、照れたようにそっぽを向く凰火。そんな夫の姿が
たまらなく愛おしく思えてついつい調子にのってしまう。

それがいけなかった。何事もほどほどが一番。
彼女はこの言葉を嫌というほど味あわされるのであった。

「…はぁ、しょうがありませんね。体に教えるしかありませんか」
口の中だけで呟いた凰火の独り言は凶華の耳には届かなかったらしい。どうした?
と首を傾げながら聞いてくる。
「凶華。”因果応報”って知ってます?」
「いんがおうほう?」
「過去に行った物事は今に帰ってくるってことですよ」
にっこり、と。
爽やかな笑みに凶華の背筋がぞわりと震える。
しまった、と思った時には凶華の反応速度よりも数コンマ早く凰火が凶華の肩を押していた。
ぽふんと軽い音を立てて凶華の細い体はベッドに沈み、追うように凰火の体が重ねられる。
「!…まっ…!ちょっと待て凰火っ!わ、悪かった!調子に乗りす…んんっ…!?」
「問答無用、です」
凶華が焦った表情で謝ってくるのを最後まで聞かずに、唇で唇を塞ぐ。凶華は暫く何か言いたそうに
口を動かしていたがやがて諦めたのか、それとも気力が尽きたのか、くたりと力を抜くと
僅かに口を開いてちろり、と少しだけ舌を出して凰火の下唇を舐める。
それに誘われたように凰火は凶華の口内に舌をねじ込み凶華のものを絡め捕っていく。
舌を吸い上げると、唾液とともに苦い味が口の中に広がるが、それが何かは考えないようにして
さらにねちっこく擦りあげる。
「ん、ふっ…んんっ……っ…」
どれくらいそうしていたのか、時間さえも曖昧になりながら漸く唇を離す。
色素の薄い凶華の肌は今は夜目にも薄く桃色に染まり、瞳にもうっすらと涙がにじんでいる。
「お、おーか…」
「まだです。…お仕置きはまだ終わってませんよ…?」

ぞわり。

凶華の胸に浮かんだ感情は恐れか―それとも歓喜か。
凰火の挑戦的な瞳に応えるように凶華もまた、艶めかしい笑みを浮かべるのだった。

501:427
09/01/16 18:30:59 z982Y5RP
以上です。
原作(番外編以外)読破したので続きが気になって仕方がないです。
だんだん立場が弱くなる凶華様可愛いよ

502:名無しさん@ピンキー
09/01/16 23:51:24 ortew5Nn
GJ!!
ありがとう!涙で前が見えない!
まだ終わらんよな!

欲を言えば続きが読みたいがw

503:名無しさん@ピンキー
09/01/18 00:04:05 tDOq7+W0
王道w

504:名無しさん@ピンキー
09/01/19 20:07:59 fdO3Snr8
王道
だがそれもいい

505:名無しさん@ピンキー
09/01/21 13:52:31 9zEQgwTj
ひさびさに来たら……
可愛いじゃねえか
超GJ!!

506:名無しさん@ピンキー
09/01/23 19:46:50 JLPLzoTV
保守代わりにDVD買ってない人用ヴァネ7の
あらすじアンド感想ですよ、と。



・眼鏡とヴァネの映画館デート。
・眼鏡は悪趣味(鬼畜戦争遊園地フォーエバー)公式設定へ。
・ヴァネは凶華と分離して人生を歩む方向へ。
・「最後の後始末」の決意、次回へ続く。

やっと先が見えた所であと2回。
機械の体=凶華様ロボなんですけど
ヒヒヒ先生はひとり三角関係でもやりたいのでしょうか?

507:名無しさん@ピンキー
09/01/24 04:26:44 AEVf6izK
凶華×プチ凶華って有り?

508:名無しさん@ピンキー
09/01/24 09:54:42 erQHPjqt
>>507
地下帝國⇔乱崎家間の電波を送って
プチ凶華による御奉仕をさせているから眼鏡も猫も夜寂しくない
という妄想が浮かんだ

509:名無しさん@ピンキー
09/01/28 10:07:27 dNeCZbE7
保守

510:名無しさん@ピンキー
09/01/28 21:20:06 y450O6Lj
>>508
文章化して

511:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:12:01 rNCVl5aL
エロなしですが保守がわりに投下します

512:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:13:35 rNCVl5aL
凰火は優歌を前にして固まっていた。
乱崎家の天使の口から次々と衝撃的なワードが飛び出している。

それは千花の一言
「そういう時は弟か妹が欲しいっておねだりするのよ」
が原因であった。

直後優歌が邪気のない瞳で両親を見、何か言わんとしたその瞬間
ヘタレ眼鏡とツンデレネコミミは戦略的撤退をしたのだった。
そののち二人きりで一部屋に閉じこもり、膝をつき合わせ相談を開始した。

「えぇと、その、ど、どうしましょうか?」

ヘタレ眼鏡は軽くテンパっていた。

「ど、どど、どどどうするって、やっ、ヤるのだろう!
何をかなんて聞くなよ!何といったらナニだろう!ナニをナニして犯るのだろう!
こっ、この凶華様は全知全能で百発百中でやればできる子なんだからな!
この日のために千花のレディコミで勉強済みだ!!」

ツンデレネコミミはもっとテンパっていた。

おかげで凰火は少し落ち着きを取り戻してきた。
人は周りに自分よりテンパっている人が存在すると冷静になれるものである。

「まあ落ち着きましょう。まだお願いされた訳ではないのですから」

正確にはお願いされそうになった瞬間バックレたのだ。このヘタレが。

「う、うむ。………しかしそのなんだ、はっ、母親としては娘のおねだりを聞いてやりたいのだ。
凰火は、その、いやなのか?」

可愛らしく顔を赤くし俯きながら凰火を覗き込む
そのしぐさに少しドキドキしながら慌てて答える。

「そっ、そんな嫌なんてありませんけどこう言う事には計画性とか色々必要でしょう
とにかく優歌に確認をとったほうが良いでしょう。
僕が聞いてきますから、本当に欲しいかどうかを。どうしたって一年近くかかることですから」

「わかった、では凶華様はふすまの陰から隠れてきいているぞ」

513:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:15:03 rNCVl5aL


そうして凰火と優歌の話し合いが始まったのだが

「そんなに難しいことなの?」
(なんかお父さん緊張してる?)

「い、いえ、ぜんぜん難しくはないのですが、その色々と大変なこともありまして…」
(けっこうあっけらかんと言いますね、最近の子はこんなもんなんでしょうか?)

優歌は何故父親がまごまごしているか分からない。
優歌に性知識などまだない。弟か妹を増やすという具体的方法が分かっていなかった。
いや、正確に言えば間違って理解していたのだった。

「もう、お父さんとお母さんでさっさとやっちゃえばいいんでしょ」

「ヤる!?ヤるってそんな言葉使いを」
(そんな、うちの優歌がっ)

「ほぇ?それ以外に言いようが?」
(検査って言えばいいのかな?さっぱり難しいよ)
(さっさとお姉ちゃんを家族にした時のようにすればいいのに)

そう。優歌は、兄弟を増やす=閻禍の子供検査でパスさせる、と考えていたのだ。


514:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:16:11 rNCVl5aL

「もー、千花お姉ちゃんの時はさっさとやったのに」

優歌は爆弾を投げつけた。
凰火の動きが凍りついた。

「あの時はお父さんもやめなかったじゃない」
(そうだよ、お母さんと一緒になって検査の人を騙したのに)

さらなる一言で凰火は我に返った。

「ちょ、ちょっと待ってください。何ですかそれは。身に覚えがありませんよ!」
(千花さんを襲ったことなどありませんよ僕は!)

「え?……あっ、そうだった、内緒にしなきゃ駄目なんだったね。さっぱり忘れてたよ」
(そうだ、みんなを騙して家族にしたんだから言っちゃ駄目なんだった、いけないいけない)

と優歌はさらにとんでもない爆弾を投げつけた。

「でも千花お姉ちゃんにした事を、他の子にもしてくれると私はさっぱりうれしいよ」
(他に困ってる子がいたら助けてあげたいな)
「だからお父さんにはがんばって欲しいな」
(もちろんお母さんにも、わたしもがんばる)

優歌はそれだけ言うと部屋から出て行くためドアまで行き、そこで振り返って父親に自分の気持ちを伝えた。

「それとね、お父さん。私もそういう関係(家族)になれてさっぱり嬉しかったよ」

部屋には口をパクパクさせ何も言えない凰火が一人取り残された。
もっともすぐ後ろのふすまから新たに一人が出てきたのだが、はたしてそれを一人と数えていいものか
明らかに一匹の夜叉、いや閻禍と化していた。

「うふ、うふふ、おーかぁ?」

「いや、ちょっと待ってください!僕にもいったい何がなんだか分かりません!!」

「うふふふ、そーだよなあ、秘密だもんなぁ」

「そうじゃなくて本当に知りませんってば!」

「千花や優歌に手を出したのにぃぃぃ、この凶華様には何にもなしかぁぁぁ!!!」

「怒るところはそこですか!?って、ぎゃあああぁあぁぁぁぁ!!!!!」



凶華の攻撃から逃れ、優歌を捕まえ、誤解をとかせるまでの5時間
凰火はかつてない地獄を味わう破目になったのであった。


515:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:18:57 rNCVl5aL
以上です

516:名無しさん@ピンキー
09/02/02 00:24:23 ETHVGYKN
>>515
面白かった。

517:名無しさん@ピンキー
09/02/02 09:30:29 /9HwZ/If
子供が増えるどころかお父さんが減りそうワロタwwww

518:名無しさん@ピンキー
09/02/02 19:18:42 lnQs04YX
子種は減らしちゃ駄目です><

519:名無しさん@ピンキー
09/02/03 07:03:53 UWrohjxo
ただでさえ男性陣弱いんだから

520:名無しさん@ピンキー
09/02/04 04:04:05 M1DGPD+Q
原作を読み直してたらちょっとした小ネタを思いついた、雹霞は夜中でも起きてるし聴覚は人より上なんだよな

「・・・・・・!」
暫く前から、深夜になった頃、母親が父親の部屋に入る事が多々あった
すぐ最近からはその逆もあったが、殆どは母親が動き、父親の部屋に入っていった
何をしているのかはよく分からなかった
最初は異常な体温と激しい動きから、取っ組み合いの喧嘩が観測結果の予想第一位だったが、しかしそれなら父親に勝ち目は無いだろう
凶華に単独で対抗するにはそれなりの装備と準備が必要になり、それでも取っ組み合いになった時点で決着は着く
そして喧嘩にしては動きが収まったと思えば静かに寄り添って寝ていたり、喧嘩にしては翌朝の凶華は上機嫌だった
よってそれ以外と判断した、BBソフトでは曖昧過ぎて検索し切れないので、暫くは観測に徹する事にした
どうせみんなが寝静まった夜中にやる事はない
しかし、今日は事情が違った
部屋の壁に閉ざされ、普通の人間の耳では捉えきれない、しかし雹霰の聴覚はハッキリと音声を認識した
それによれば、あの凶華が、助けを求めている、それも上ずった声で、絶対に出さないような悲痛な喘ぎ声で、凰火に助けを求めている
何が起きたかは予測不可能、しかし雹霞は行かねばならない、何故なら今までの凶華の言動から、それが助けを求める重大さは分かっているから
それだけの緊急事態ならば、なんとしても原因を排除しなければならない、何者にも、この家族を壊させない
「父親、母親、入るよ」

「凰火、ど、ど、ど、どうするんだ!?」
「落ち着きなさい凶華、こういうときは・・・えーと、えーと、えーとー・・・(頭真っ白)」
「・・・・・・父親、母親、何やってんの」

(´・ω・`)

521:名無しさん@ピンキー
09/02/04 04:25:15 M1DGPD+Q
さてここで終わるならただのネタ
ここはエロパロだ、エロネタ以外は認められまい、というわけでもう一本

「凰火ぁ・・・やめっ、もうダメ・・・凶華さまのお豆ばっかり・・・やめろぉ・・・」
「ウソだね、もっとイジって欲しいみたい」
「なっっ・・・っミぎゃぁぁぁぁっっ」
「ははは、ほ~ら節分の豆イジリですよ~」
「うん、体温が上がってきてるね、限界が近いみたい」
「はぁ、はぁ・・・雹霞よ凶華様の様子を逐一観察してこの駄メガネに伝えるのはやめろやめるのだやめるがいい、でないと・・・あぁっ
凰火、貴様は何故ここまで冷酷になれるのだ」
「ぺらぺらとこんな時でもよく動く舌ですね
第一雹霞はこの間キリコさんがアナタの指示で自分の部屋を漁られた事を覚えていて自主的に協力してくれてるだけです」
「うん、普通に根に持つし」
「そんな伏線を今更回収されても・・・うぎゃっ・・・ひゃ、やめっ・・・そこはぁ・・・ああぁぁぁぁぁぁ・・・」
「雹霞、どうですか?」
「うん、父親、あと少しで母親おーがずむってのみたいよ、全身の筋肉が限界まで硬直してるもの」
「イ・・・イカせ・・・あひゃああっっ・・・あっ・・・あっ・・・まだ・・・なのか・・・」
「雹霞、ボソボソボソボソ」
「そういう場合はね、ボソボソボソボソ」
「なっ、なんだと・・・やめろっ・・・やめるのだっ」
「ふふ、因果応報って言うんですよ、雹霞、どうですか」
「ウソだね、ていうか聞かなくても分かるでしょ、ものすごくうれしそうな顔だし」
「それ以上言うな雹霞ぁぁぁぁぁっっ、あぁっ、やめるのだ凰火、そこは違うぞ、そこは入れる所じゃない、そこはやめっ・・・」
「本当に、ここが一番感じるんですね、雹霞」
「うん、間違い無いよ一番鋭敏になってるのはソコ、排泄物は無いみたい」
「やめるのだ凰火、汚いぞ・・・やめて・・・やめて・・・くれっ・・・たの・・・む・・・
あぁ、何故そこで笑うのだ、なんだその含み笑いは、雹霞、凶華様は心の底から本当に嫌がって・・・」
「うん、嘘だね」

嘘発見器プレイ、雹霞なら楽勝に違いない

522:名無しさん@ピンキー
09/02/06 00:29:13 zzBISNyk
GJ!にしても一体なんだと言うのだこの過疎っぷりは・・・
あんなに情熱を燃やした同士達は何処へ?!

523:名無しさん@ピンキー
09/02/06 22:27:15 /m59i+Q2
狂乱に飽きたわけではない。大好きだ。
ただちょっと、燃やしすぎて燃料切れを起こしている。

524:名無しさん@ピンキー
09/02/07 02:07:17 DSHrp3iM
だねぇ。
ネタがないよネタが。
それはそれとして
>>515>>521
GJ!!
子供達絡ませると色々広がるし楽しいねー。

525:名無しさん@ピンキー
09/02/08 02:40:27 NzdTfy7L
525

526:名無しさん@ピンキー
09/02/15 01:47:42 gx6/BbwT
保守

527:名無しさん@ピンキー
09/02/19 18:45:22 AifqQn47
これは文句なしに落ちるレベルの過疎っぷりだと思うんだがここってどのぐらいでスレッド落ちるんだ?
何かこの板のスレは落ちないとかそんな感じのうわさを聞いたこともある気がするんだが。

528:名無しさん@ピンキー
09/02/19 20:15:11 DSUEwez/
最近AT-Xで見てはまってログみて保管庫みて
萌え転がっていたのだけどなかなか自作は出来なくてね
何か書けたら投下しに来たいのだけど

ここより過疎ってるスレも結構あるよ

529:名無しさん@ピンキー
09/02/19 20:30:58 lyP/FNvH
1日1レス程度ついてれば落ちない筈

530:名無しさん@ピンキー
09/02/19 21:52:37 6ZtbvxDu
誰もいなくなった状態にしか見えない悪循環

531:名無しさん@ピンキー
09/02/20 22:55:35 zNK25Pho
前に書いてた妊娠凶華様ものの続きで、お腹が大きくなりすぎて歩くのもまま
ならなくなった凶華様。当然、セックスも控え気味になり夫婦ともども欲求不
満になってきて、それとは別に赤ちゃんも早産するか帝王切開しないと母子と
もに危ないんじゃないかとか医者に言われて……、なんてシチュを想像したん
だけど、どうやってエロに持っていくかまでは思いつかない。

532:名無しさん@ピンキー
09/02/21 00:29:38 b7sS7TLc
>>531
お迎え棒。

533:名無しさん@ピンキー
09/02/22 19:47:23 2enOM9Ha
>>531
確かに難しい
妊娠中毒症なら絶対安静だからエロどころじゃないしな


534:名無しさん@ピンキー
09/02/23 09:15:33 26SQX4E5
ほす

535:名無しさん@ピンキー
09/02/24 23:40:53 AONiXrMM
1日に数回見に来てたのが1週間に数回になっただけでいなくなった訳ではないが…
このスレの1の時もたしかレスの間がかなりあいてたが落ちてなかった訳だし
落ちづらいのだろうとは思うが
まだいるはいるんだよな、同志が

536:名無しさん@ピンキー
09/02/28 05:48:05 EJ53gHev
同志ならいるよー
文も絵も書けない、見学専門だが

537:名無しさん@ピンキー
09/03/03 18:31:20 RXXQY02Z
妄想できればなんとか文章になるんだぜ
俺にないのは時間だが

538:名無しさん@ピンキー
09/03/03 21:46:04 vZjjKVLy
このままだと少し寂しいので習作投下。
平凡な日常風景でエロなし。2~3レスお借りします。

539:名無しさん@ピンキー
09/03/03 21:47:01 vZjjKVLy
「凶華、お腹が空いたでしょう。食事を持ってきましたよ」
 凰火は一声かけてから戸を開けた。その部屋は清潔ながら細々と雑多なものが置かれ、言うのもなんだがとても「女らしい」雰囲気が漂っていた。
 そして窓際に置かれたベッドにはこの部屋の主が伏せっている。いわずと知れた人外少女(二十歳なので本来は女と言うべきだが外見はどう見ても中学生)、凶華だ。
 言わぬが花だが、主と部屋とが全く合ってない。
「……腹は空いてるが食欲が無いのだ。すまぬ凰火、貴様は若くして美しい妻を失った哀れな未亡人となるのだ!」
「私は女性ではありませんし自分の事を自分で美しいと言ってどうするのです。そんな事だろうと思っておじやを作ってきました。バカな事を言ってないでこれを食べなさい」
 そこで凰火が取り出したのは土鍋によそわれたおじや。上にかけてある卵が甘い香りを放っている。
「………………………」
 何故か不満気な凶華。そんな様子は無視して凰火は続ける。
「消化にいい物をと思って作ったのですよ」
 その一声に押されるようにして、渋々さじをつける凶華。
「………………………」
 そしてまたしても黙る。
「美味しいですか?」
 という凰火の問いに、コクリと首の動きだけで答える凶華。中々複雑な心境のようだ。そんな事は気にも留めない凰火、にこやかに言葉を続ける。
「それは良かった。材料はありあわせですし作るのは久しぶりだったので、あなたの口に合うか不安だったのですよ」
 その言葉にピクリと反応する凶華。
「待て、これは貴様が作ったのか?」
「そうですが?」
 凰火は質問の意図がわからないとばかりに答える。だが凶華はむきになった様に質問を続ける。
「千花や優歌が作ったのではないのか?」
「今の時間は二人ともまだ学校ですよ」
「雹霞や帝架は……ありえないな、月香もありえないし、銀夏は仕事だったな。そうすると……インスタント食品とかでもないのか?」
 一縷の望みを賭けるような顔で問いかけるが、その希望は呆気なくついえた。
「あなたが不精なせいで私がこの家にそういう類のものを置かないようにしているのです。ちゃんと炊くところから作りましたよ」
「…………」
 絶望したような顔で凰火を見つめる凶華。その眼には信じられない、とでもいいたげな光が宿っている。
「どうしました?やっぱり口に合わない等とほざいて放り出したりする気ですか?」
「誰もそんな事はせん!」
 と一喝すると、凶華はぶつぶつと独り言を言い始めた。
「凰火ごときがこんなものを作れるのか?……というかそもそもこのシチュエーションは男女逆なのではないかと言うかさっきの展開は思いっきり世間の頭のおかしいバカップルのようにアーンだとかするシーンだろうがこの朴念仁め」
「どうしたのです凶華?何をぶつぶつ言っているのですか、とうとうその頭まで人外ウイルスが感染したのですか?」
「……この大馬鹿者がッ!」
 そう言ってしならせた拳にもいつもの威力が無い。
「全く、こういう時ぐらい大人しくしていたらどうです。あなた外見どおり猫舌だったとか後付け設定があるんですか。意外じゃなさすぎて大して面白くないですよ。冷ましてあげますから口を開けなさい」
 その攻撃を難なく避けた凰火は、駄々っ子をあやす大人のような態度をとりながらおじやをすくう。
 その瞬間、凶華の頭はかつて無い程の高速回転を始めた。

540:名無しさん@ピンキー
09/03/03 21:48:11 vZjjKVLy
(ここで凰火の案に乗るのは余りに癪だ。
 だが魅惑的な行為なのも事実だろう?
 捨てるのは余りに惜しい機会だぞ。
 幸いなことに邪魔な子供どもも今はいない。
 千載一遇とはこの事だ。
 だがこんな風にこいつにされるのは腹が立たないか?
 どうすべきだ。
 何か方法はあるか?
 無いな。思いつかん。
 いいやもう考えるのが面倒になってきた。
 癪ではあるが私は風邪で本調子ではないのだ。
 そうだそれで行こう。
 そうだなとっさの思いつきにしては上々だ。
 風邪でもうろうとしていたのだ被告は正常な思考状態に無かった。
 おおこれは中々。
 これで決定だ決定)
「ああ……」
 さっきまでの興奮状態から一転して朦朧と(した演技を)しだす凶華。だがこれでもかと大口を開けていたのでは演技になっていない。
 だが凰火は気付いていないのかそれとも気付かないふりをしているのか、何も言わずにおじやを凶華の口に運んでやっている。
 今までのやり取りを全て無視してこのシーンだけ見れば新婚夫婦にしか見えない光景である。
「おかーさーん、大丈夫ー?」
 そしてそういう状況に限って乱入者というのは来るものだ。もうある意味当然といってもいいだろう。
 期待を裏切らずノックもせずに飛び込んできた優歌、状況を見て固まる。
 凍る空間。
「…………おかえりなさい、優歌。とりあえず手を洗ってうがいをしてきなさい」
 その様子を見てよほど哀れに感じたのだろう、凰火が口を開いた。優歌はこれ幸いと凰火があからさまに出してやった助け舟に乗って去っていく。
「…………」
「…………」
 後に残ったのは気まずい沈黙。歩く不条理たる凶華ですら今の乱入は堪えたらしい。
「では私もそろそろ降ります」
 そう言って凰火は腰を上げた。
「食べ終わったら土鍋はその辺りに置いておけばいいです。風邪の時はとにかく栄養をつけて眠るに限ります。また後で上がってきますからそれまで寝ていなさい」
 不満そうな顔をしている凶華に向かってそう言うと、背を向けて歩き出す。
 やがて凶華も不満そうな顔を緩めて穏やかな寝息を立て始めた。
 誰もいなくなった部屋で凶華は一人何を思うのか。それは狂乱の中の束の間の平穏についてかも知れないし、いつの間にか惹かれ始めていた夫についてかも知れない。
 その解を唯一人知る彼女は、今はただ少女のようにあどけなく眠っていた。


 終



541:名無しさん@ピンキー
09/03/05 23:07:50 GhDHhR/n
投下キタ!これで勝つる!

542:名無しさん@ピンキー
09/03/09 00:40:46 RtYxY1ZH
投下来てたー!

番外その四の表紙みてて思ったんだけどタオルで隠すの普通逆じゃね?

543:名無しさん@ピンキー
09/03/14 00:25:10 Z011LAmC
逆…?
凰火がタオルってことか?

544:名無しさん@ピンキー
09/03/19 16:45:06 xbhamrny
ヴァネ6で凶華様が眼鏡に接近したのにも関わらず邪魔された場面が
行間を妄想できるのでしてみました


 凶華の顔がゆっくりと近づいてきたので僕はかるく首を傾けます。
 淡く色付いた唇を見つめていると、やわらかな感触に襲われました。
甘い、妻のくちづけ。
ちゅっ、と軽く触れるだけですぐに離れてしまう熱。
僕の眼鏡を手に持ったまま、とろっとした瞳で見上げてくる彼女はでしたが、すぐに華やかな笑顔になりました。
その表情を見て、僕も嬉しくなって頬が弛みます。言葉も発せずに、ただ視線だけが絡み合う時間が続き、沈黙
も破れず視線に焦がされそうになったところで凶華がおもむろに眼鏡を置きました。
次の瞬間、猫が飛び付くように僕の首に手を回し再びくちづけてきました。
今度は深く。
僕の唇に数度軽くかみつくと、ぬるりと舌を侵入させてきます。拒むことなく凶華を受け入れますが、先ほどから
主導権を握られたままのようなので、夫としてここは僕から攻めましょうか。
「ん、…ふ…んぁ…っ」
舌を絡めとり、弱いところをくすぐってやります。途端に凶華の体から力がぬけたのが、回された腕から伝わってきました。
更に音がするくらいに激しく攻め立てると、凶華の口端から唾液と声がこぼれ落ちます。
「ぁ…おー…かっ」
唇がすこし離れた隙に呼ばれる自分の名前。熱をおびたその言葉が、どうしようもなく僕の情欲を煽っていることに気付いている
のでしょうか。
所在なく両側に垂らしていた腕をあげ、凶華の腰に手を回します。ぴくりと震える尻尾がとても可愛いです。
 触れるたびにいつも思いますが、本当に華奢な身体です。少しでも強い力を入れたら簡単に壊れてしまいそうな。
「凶華……」
「ん、…お…うか……」
 ぐっと、僕の頭を掴んで凶華が唇を押し付けてきました。
「ふ…っん…ちゅ、…ん…ぅ」
 かすかに涙を滲ませた薄目を開いて応戦する姿に耐えられる夫がいるでしょうか?
 凶華はうしろにあるものを忘れていませんか?
「あ……っ」
 少し強引に、凶華をベットに押し倒しました。突然のことに目をまるくしています。
「だめですよ凶華。ふたりきりでこんな場所でそんなことをして」
「あ…でも、凰火だって……」
 薄い病院着の上から指を這わせるといつもより高めの声で喋ります。
 おそらく、僕にしか聞かせたことのない甘い声色。
「わぅっ」
 僕がベッドに倒れこみ、凶華に覆いかぶさると変な声を出してうろたえているようです。
 しかしそろりと凶華の腕が僕の背中に回されました。
 丁度真横にあったネコミミを掴まえて、耳に囁きこんでやります。
「凶華、…凶華、好きですよ」
 服越しにも凶華の手がぎゅっと握られたのが分かりました。
「知っている…」
 そんなことを言っても顔は真っ赤に違いありません。
 ぴくぴくと揺れるネコミミを甘噛みしながら下では薄い布の中に手を差し入れ、凶華の肌に直接触れると


「朗報だよ? 準備完了だよ? オデッサ=エイは働き者だよ?」


---以下、ヴァネッサ=エルの純情6 131Pに続く


545:名無しさん@ピンキー
09/03/19 21:58:55 fFTg7QAm
GJ!!

546:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:12:29 nxrytWdV
>>531のネタが邪道ながら完成したので投下します。

前スレ792以来なので7カ月ぶりの投下です。

547:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:13:51 nxrytWdV

 クチュ、ペチャ、ペチャ、グチュッ
「ン、ウン、フゥン」
 一心不乱に肉棒をしゃぶり続ける少女。ベッドの上に四つん這いになった姿は、皿から
ミルクを舐める子猫を思わせる。
 実際、その少女は猫の様であった。藍色の頭髪の合間から伸びる同じ色の大きな猫耳。
臀部からも一本のしっぽが伸びていて、まさしく猫娘。
 対峙するのは、彼女の夫。胡坐をかいて座り、後ろの方に手をついて身を反らし、妻に
されるがままになっている。
 猫のような少女は、口としただけでなく、自らの喉にわずかながらも亀頭を押しこむな
ど、その幼い姿に似合わぬ激しく淫らな手管で夫を昂らせていった。
「フゥ、フニュ、ウン」
「きょ、凶華!そ、そろそろ出ますよ!」
 手慣れた、いや舌慣れたとでも言うべきか、少女の口腔愛撫によって乱崎凰火はまさに
絶頂を迎えようとしてた。彼のペニスが一瞬膨らんだかのように力づき、次の瞬間には全
力で精を放出していた。
「フ!ヌグゥゥゥゥゥゥゥッゥ!!!!」
 凶華と呼ばれた少女の口の中に、夫の子種が濁流となって荒れ狂い、喉まで粘つく液が
覆い尽くす。
「だ、大丈夫ですか?凶華?!」
 心配する凰火。毎度のことだ。しかし、凶華は一瞬苦しそうな表情を見せただけで、精
液を舌で味わいながら、夫にニヤニヤとした笑顔を向ける。それを見て凰火は、完全に一
連の行為に慣れて楽しんでいる妻に対しての進歩のない自分にバツが悪い思いをさせられ
る。
 ゴクン。
 凶華の喉が可愛らしい嚥下を音を鳴らす。そして、
「ご・ち・そ・う・さ・ま♡」
 満面の笑みで喜びを伝えた。


「さて、凰火。今晩はもう一度搾り出してやろうか?」
 一仕事終えたばかりにも関わらず、さっそく次の話をする凶華。
「……、いや、今日のところはこれでやめておきます」
 妻の提案を断る凰火。それを見て凶華は不安そうな、焦ったような表情を浮かべ、
「そうか?じゃ、じゃあ、手コキはどうだ?スマタでもいいぞ?なんならパイ……、とい
うより胸ズリはどうだろうか?!」
 次々と肉棒奉仕の方法を提案する凶華。だが、乗り気にならない夫の表情を見て、諦め
たように視線を落とし、呟く。
「まあ……、そうだろうなぁ。“本番”が無しだもの」
 視線の先には、異常と思えるほど膨らんだ彼女の腹部があった。




548:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:14:47 nxrytWdV
 それは2週間ほど前のことであった。20歳とはいえ小学校低学年ほどの体格しかない凶
華の体を慮って、夫婦は定期的に病院に健診に行っていた。
 夫婦の愛の結晶が宿る妻の体は、はや妊娠7か月。母体が小さくとも、胎児の大きさは
変わらない。体格の差もあって、凶華の外見は既に通常の妊婦以上にせり上がっていた。
 そして、その日医師に告げられたのは夫婦にとって大変残酷な内容だった。

“妊娠9か月までに帝王切開することを勧める”

 彼女の体格では、赤子が産道を通ることはおろか臨月になってからの帝王切開すら難し
いとのことであった。
 夫婦は苦悩した。確かに現在の医療技術をもってすれば、多少未熟児でも安全に成長で
きる率は高い。しかし、将来的に体が弱い子供になる可能性が高いのもまた事実だ。
 また、体が限界いっぱいまで膨らんでいる以上、子宮や腹部に刺激を与えることを控え
るよう注意もされた。
 答え自体は決まっている。赤子の安全を考えるなら、医師の言うとおりにするしかない。
ただ、さすがに時期までは即答できない。早く切るほうがやりやすいのだが、その分子供
が弱る。遅いと子供への悪影響は少なくなるが、そもそも手術が難しくなる。結局、答え
は保留して夫婦は帰途についた。
 当然、このことは家族にも話した。家族にもこのことは衝撃であったようだが、どうな
るものでもない。新しい家族の誕生を前に、若干の暗い影を落とすことになってしまった。
 また、夫婦の夜の生活にも変化が生じた。最近はできる限り凶華の体を気遣っているつ
もりだったが、現状は思っていたより危機的なようだ。そのため、二人は出産までの性交
を禁じることにした。
 しかし、これまでの淫らな生活が急に改まるものではない。このようなことになったこ
とについて、夫に対しせめてもの奉仕をする一方で、凶華はそれを代償行為とすることで
若干の体の慰めを得ていた。




549:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:15:52 nxrytWdV

「い、いや、その、本番がないからとかいうのでなく、今日はちょっと疲れてるから何度
もは無理かなー、なんて思ったりして。決して凶華のしてくれていることに不満があるわ
けではないですよ?!」
 急ぎ妻を慰める凰火。しかし、凶華の表情は冴えない。
「いや、いいんだ凰火。凶華様がこんな体格なものだから、お前にもこやつにも迷惑を掛
けてしまっている」
 そう言いながら凶華は悲しげに腹を撫でる。凰火はどう声をかけていいのか分からない。
 その時、

 トントン。
「あー、父君、母君。よろしいか?」
 夫婦の寝室のドアを何者かが叩く。家族の声の中でも比較的“耳慣れない”声だ。もち
ろん誰かは分かるが。
「あ、ああ、月香?!ちょ、ちょっと待ってください!」
 全裸だった二人は急ぎ夜具を纏おうとする。声の焦った様子と部屋の中からするガサゴ
ソという音を聞いて、月香は来るタイミングを間違えたことを悟った。


「も、もういいぞ!月香!」
「そうか、では失礼する」
 凶華の合図によって、月香が部屋に入る。この手の話題が苦手な彼女の顔は、必死に取
り繕おうとはしているが、真っ赤になっている。
「その、なんだ?お二人ともお取り込み中のところすまなんだ」
「い、いや?ナニモシテマセンヨ、ネエ、キョウカ?」
「……、凰火。お前の態度はなおさら怪しいぞ」
「夫婦仲がよろしいのはさておき」
 月香が夫婦漫才を打ち切って話を切り出す。
「実は今夜は大事な提案があってこちらに参った」
「ふむ、お前がその姿で来る時点で大事な話だというのは分かる」
 凶華の発言に隣でうなずく凰火。普段の浮遊クラゲの姿ではなく、今の月香は小さな少
女の姿を取っている。人型ということは何か超常の力を行使しようとしているという意味
であろう。
「しかし、今夜は月はさほど欠けてはいないわけですから、そんなに小さいのはおかしい
ですね?」
 凰火が疑問を口にする。月香は月の満ち欠けによって力が増減するため、取る姿も変化
する。本来ならもっと成長した姿のはずだ。
「ああ。これは省エネモードでも今回考えていることがうまくいくか試す意味もあっての
こと。いつでも使えるようでなければ意味がない故」
「ん、今の話ではないのか?」
「今回はあくまで試し、といったところかの」
 ここで一度区切り、少し語調を強めて月香は要件を言った。
「実は、母君の出産の手助けができぬかと思ってのう」




550:名無しさん@ピンキー
09/03/28 22:17:17 nxrytWdV
「出産の……、手伝い?」
「なんだ?お前は確かに随分な歳のようだが、まさか産婆までやれるとはな」
 意外というかトンチンカンな言葉に夫婦は訝しげな表情を見せる。それに対し月香は、
「いやいや、誤解があるようじゃな。その、どう説明するかの。つまり、今問題になって
おるのは、母君が小さすぎることじゃろ?」
 と確認の質問をする。
「まあ、要するにそういうことだ」
「じゃあ、母君の体を大きくすればいわけじゃな」
「「はいっ?!」」
 意表をついた月香の言葉に二人は思わず大声を上げる。
「お、おい、月香。簡単に言ってくれるが……」
「いや、ふざけているのではなく。あれから自分の力をいかして、母君の力になれないか
考えておったのよ」
 真面目な顔して月香は続けた。
「とはいえ、子供を安全に取り出すとか、成長中の子供を無理矢理大きくするとか、未熟
児を健康にするとかは難しそうじゃし。それで逆に子供ではなく母君の体の方に作用する
ことに思い至ったのよ」
「月香……、簡単に言いますが」
「いや?まてよ。月香。お前、帝架と雹霞をおもちゃみたいな大きさにしたことがあった
な。あれの応用か?」
 異議を唱えようとした凰火を止めて凶華が考えを述べる。確かに月香の力をもってすれ
ばそんなことも可能なのだ。
「いや、話はそれよりもっと簡単。よくよく考えてみれば、母君の体はシグナス、つまり
わが半身といっていいもの。ならばほれ、我が見た目を変えれるように母君の体格を変え
れるはずではないか」
「「あ」」
 言われてみればそうである。他人の体ではなく、月香自身の体であればより安全に変化
させれそうではある。
「い、いや、しかしですね。今は赤ん坊がいるんですよ?単純に凶華の体を成長させると
悪影響が出るのでは?」
「それも考えた。しかし、結局のところ問題になるのは、母君と赤子の体をつなぐ胎盤と
へその緒のみ。そこにだけ気を使えばいいわけじゃ。母君の体、もっと言うと子宮じゃな、
その変化に合わせて胎盤の大きさを適宜調整すると。万一のためにすぐ元の母君の大きさに戻す手順も考えておる。原状復帰は得意故」
 新たな疑問をぶつける凰火に、月香はすらすらと答える。十分に考えてきていることが
窺える。



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