08/11/20 21:03:10 Owm0jyng
「バルトロ様、あいつがバッカー・キョゥキァを騙し奪ったむかつく眼鏡でちゅよ」
「キューピー、君ね。そういう事は本人に聞こえないように言うものだよ?
それに・・・『奪った』と言うのは彼に失礼だと思う。だって彼はキョウキァ様を『穢してなどいない』からね」
「?・・・どういう意味でちゅ?キューピーちょっとわかんない」
「見てわからないのかい。・・・君も若いからね。キョウキァ様は結婚した夫婦だなどと息巻いているけれどね。
夫婦ごっこならいつだって中断する事が出来るでしょう?」
「…何が言いたいのだ、バルトロ」
「キョウキァ様。肉体の繋がりが無い婚姻関係など普通はありえない。ただの同居人だ。
君も・・・ごっこ遊びなら本気になる前にさっさと止めた方が良いと思うのだけれど」
「貴様・・・!!この凶華様と凰火を侮辱したなッ!?」
バルトロに掴み掛かろうとする凶華を、凰火が制す。
「バルトロさんと仰いましたね。今の言葉、正直申し上げますが非常に・・・不快なのですが」
「・・・僕は感想を素直に述べたまでだけどね。気を悪くしたなら謝るよ。
しかし僕にはどうしても君がキョウキァ様の夫というよりは保父にしか見えない。愛が感じられないんだ」
「・・・」
「なんだこの眼鏡、自分をわきまえているじゃないでちゅか!ぷぷ、さては偉大にして崇高なるキョゥキァ様に
釣り合わないのは自覚してたんでちゅね!ばーかばーか!」
ぷち
「そこまで言っては可哀想だよ。ああ、今まで僕の変わりにキョゥキァ様のお遊びの相手をしてくれた事にも
礼を言わなくてはね。お付き合いご苦労様」
ぶちぶち。
「貴様らぁ・・・!」
「凶華」
「な、なぜ止める凰火・・・!?」
「マスカレード号が到着するまで、先ほどのアナウンスによるとあと30分くらいありますね」
「それが何だ?こいつらに言わせたいだけ言わせておいて、腹が立たないのか・・・!?」
「 立っていますよ 」
言うが早いか、凶華を抱き上げて、客室方面へ連れ出した
バルトロもキューピーも家族たちも、止める事も出来ずに二人は消えていった。
「バ、バッカー・キョゥキァを何処へ連れて行くんでちゅか!?待てぇっこの眼鏡・・・ぐぎゅっ」
仮面の首根っこをバルトロに押さえられる。
「・・・こんなものかな。全く。彼も意外と単純と言うか」
「お、凰火!?」
手ごろな空き部屋を見つけて、凶華をベッドに転がした。
しゅるしゅる
なぜか手早くネクタイを外し上着を脱いでいる
「いいですか凶華。あそこまで言われて黙っていられるほど僕も人間が出来てません」
「?」
「見せてあげようじゃないですか。本物の夫婦だって事を」
凶華の顔面がみるみるうちに青くなる。
いつの間にかドレスが脱がされている。
「うわぁっ!?凰火・・・ちょっとそういうのはいきなりすぎて・・・第一もうすぐ神聖合衆国に
到着するぞ!?」
「大丈夫です。・・・5分で終わらせる自信はあります」
「そんな自信を持ってどうする・・・!」
「時間がありません。早速・・・」
「だから何で問答無用!?キャラ違うし!ってちょっとまてぇええ嬉しいかもしれないけど、いや
わくわくするけどっ!でももっとムードとか愛の言葉とかそういう
・・・アッー!」
(省略されました・・全てを読むには燃料を投下してください)