08/11/13 04:05:23 jA9aCIiq
「おい凰火、千花の部屋を掃除していたら出てきたのだがな。・・・なんだこれは。薬・・・?いやそれにしては変だな」
「勝手に千花さんの私物を漁るのはプライバシーの侵が・・・いぃっ!?」
凶華様の手には四角い包装物、所謂本家本元の「明るい家族計画」が握られていた。
一見かわいらしいキャラクターが描かれたパッケージだ。おそらく可愛いから買ったけど
使わないからあげるとかそういったプリクラ的感覚で友達に貰ったりしたのだろう。
「あ、あのね、凶華。それ見なかったことにして戻しておきなさいね」
「・・・?だからこれが何なのだと聞いている」
「え、ええと。それはですね。・・・僕たちの任務みたいなものといいますか
家族仲良くするために、使うものです」
「何ぃっ!?貴様そういうものがあるならどうしてこの凶華様に教えてくれないのだ!?
興味深いな・・・今すぐ使ってみよう!ほら凰火どうやって使うんだ?」
「じょ 女性が使うものではないんです!それに僕はそういうのは使いたくありませんし!」
「使いたくない、だと。凶華様と仲良くするのがいやなのかっ・・・!」
怒りのオーラ発動。やばい。なんか誤解している。
「いやいやいや!そうではなくて!僕が凶華を愛しているからこそ使いたく無いんです!」
「あ、愛して・・・って・・・あ・・・ああ、そうか。つまりこれは仲の良くない家族が使うものなのか。
それなら使う必要は無いな。千花のやつめ、何を心配しているのだろうな?」
「そ、そうですそうです。そういうものなんですよこれは。だから気を使わせるのもなんですから
返してきなさいね」
「んん、そうする・・・」
ぱたぱたぱた・・・
凶華が居なくなった事を確認して
そっと一人つぶやく凰火。
「(嘘、ではないですよね。貴女を性欲発散の対象として見ている訳ではないですから使う必要なんて無いんですから)」
誤魔化せたと思っている凰火だったが、この時ぼかしたお陰で結局は具体的な利用方法が気になった凶華に
夜「実地で教える」羽目になる事にはまだ気づいていないのであった。
*優歌は椿姫と山口さん家に泊まりに行っています