狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめat EROPARO
狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめ - 暇つぶし2ch363:名無しさん@ピンキー
08/11/12 03:13:56 HpTBW2kk
草木もそろそろ眠りにつこうとしている深夜。
乱崎家の大黒柱兼専業主夫の乱崎凰火も
主に専業主婦である筈の妻が汚したり溢したり放置してあるアレやコレを片付けて、
お風呂の湯を抜いたら寝ましょうかね明日の朝は夜の味噌汁が残っているから
炊飯だけセットして・・・と一日の終業作業へと勤しんでいた。

「こ・づ・く・り しましょ♪」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」

まくらを抱きしめ、(なぜかYESという字が印刷されている)
いつもはきぐるみお子ちゃまパジャマを愛用している筈の猫奥様は
なぜかニットのVネックセーター一丁という本性を知らない人が見たら
インモラルの波に飲まれてしまうだろう愛らしさで立っている。
[注釈]----------裸にYシャツいちまいとか裸にだぶだぶの上着いちまいは
太古の昔からその筋の方々には決して見せてはいけないスタイルである!

長男銀夏は仕事。
長女千花 は友達の家にお泊り会。
次男帝架はペットサロンにてもふもふの一泊トリミング。
次女優歌は
三男雹霞は半年に一度の総合メンテナンスでスリープモード。
三女月香はまたどっか行ったのか行方不明。
と、本日は狙ったかのような子供不在の夜である。
決してSS書いている人の都合ではない。無いのだ。

凶華語が理解できずに立ち止まる凰火。

「あのね凶華。うちには6人も子供がいるのに。これ以上増えてどうするんですか。」

「うむ。既に《乱崎さん家(ち)が大変だ!2064夏スペシャル》の枠は貰っているぞ。」

「そんな全日本国民に子々孫々語り継がれる黒歴史番組のオファーを取らないで下さい」

いつもの他愛も無い夫婦の会話と一笑に伏して終わらせるべきと淡々と話す凰火だが、
不意に凶華の調子が変わった。

「・・・貴様は」

「宇宙人や娘とはできても、なぜ妻にはできないというのだ?」

「・・・・・・・・・・・え?」

「だっ、だから、一緒におふろー、とかっ。」

「いやそのそれはですね。僕がどうこうした訳ではありませんので」

「ずるい。ずるいぞぉ・・・凶華様だって…凰火と…」
それ以上の言葉が出せない。瞳が潤んで薄緑色の揺らめきを作り出した。

「凶華!?そ、そんな事で泣かないでください」

「…じゃあ、いい?」

ズキュンと夫のハートを狙い撃ち。

「仕方ありませんね・本当に貴女って人は僕の心ばかり掻き乱して、全く」

苦笑しつつも丁寧な所作で、妻を導く。
今宵も最後まで勤めを果たす高性能な旦那様でありました。

364:名無しさん@ピンキー
08/11/12 04:16:25 OfTUW1tO
URLリンク(2sen.dip.jp)
凰火の手が空くのを待ち構える奥様

365:364
08/11/12 04:21:49 OfTUW1tO
すまん、超らくがきなのに縮小し忘れた…!

366:名無しさん@ピンキー
08/11/12 11:39:56 F7n4OGi7
>>363
次女はどうした!!??ww

367:名無しさん@ピンキー
08/11/12 12:17:20 JP5eiDA6
我が家に次女なんていなかったいなかった

368:名無しさん@ピンキー
08/11/12 15:14:10 gqPxWQ5u
>>364
こ・づ・く・り・し・ま・しょ♪ハッ!

369:名無しさん@ピンキー
08/11/12 19:44:22 D2+c8YcJ
優歌は小学校のお泊まり会に行ってると考えればまた新たなネタが

370:名無しさん@ピンキー
08/11/12 20:08:03 Q3fIFgB0
…担任が次女の黒い策略によって集団レイプされる電波が舞い降りた

371:名無しさん@ピンキー
08/11/13 00:02:30 jp6j1vAu
次女は足コキとか得意そあばばばばばば

372:名無しさん@ピンキー
08/11/13 04:05:23 jA9aCIiq
「おい凰火、千花の部屋を掃除していたら出てきたのだがな。・・・なんだこれは。薬・・・?いやそれにしては変だな」

「勝手に千花さんの私物を漁るのはプライバシーの侵が・・・いぃっ!?」

凶華様の手には四角い包装物、所謂本家本元の「明るい家族計画」が握られていた。
一見かわいらしいキャラクターが描かれたパッケージだ。おそらく可愛いから買ったけど
使わないからあげるとかそういったプリクラ的感覚で友達に貰ったりしたのだろう。

「あ、あのね、凶華。それ見なかったことにして戻しておきなさいね」

「・・・?だからこれが何なのだと聞いている」

「え、ええと。それはですね。・・・僕たちの任務みたいなものといいますか
家族仲良くするために、使うものです」

「何ぃっ!?貴様そういうものがあるならどうしてこの凶華様に教えてくれないのだ!?
興味深いな・・・今すぐ使ってみよう!ほら凰火どうやって使うんだ?」

「じょ 女性が使うものではないんです!それに僕はそういうのは使いたくありませんし!」

「使いたくない、だと。凶華様と仲良くするのがいやなのかっ・・・!」

怒りのオーラ発動。やばい。なんか誤解している。

「いやいやいや!そうではなくて!僕が凶華を愛しているからこそ使いたく無いんです!」

「あ、愛して・・・って・・・あ・・・ああ、そうか。つまりこれは仲の良くない家族が使うものなのか。
それなら使う必要は無いな。千花のやつめ、何を心配しているのだろうな?」

「そ、そうですそうです。そういうものなんですよこれは。だから気を使わせるのもなんですから
返してきなさいね」

「んん、そうする・・・」

ぱたぱたぱた・・・
凶華が居なくなった事を確認して
そっと一人つぶやく凰火。
「(嘘、ではないですよね。貴女を性欲発散の対象として見ている訳ではないですから使う必要なんて無いんですから)」

誤魔化せたと思っている凰火だったが、この時ぼかしたお陰で結局は具体的な利用方法が気になった凶華に
夜「実地で教える」羽目になる事にはまだ気づいていないのであった。


*優歌は椿姫と山口さん家に泊まりに行っています

373:名無しさん@ピンキー
08/11/13 09:08:15 gx1TrelV
>>372
実地訓練まんせー!
「うう…なんかきゅかきゅかして気持ち悪いな…」(※粘度の足りない時期)
とか言って!とか言って!

374:名無しさん@ピンキー
08/11/14 21:33:34 df/Tc9CY
帝架くんマダー?
結構真剣に期待

375:名無しさん@ピンキー
08/11/14 21:36:58 y83SNpFG
>>372
長いこと書いてた別ジャンルのが書き終わったから
優歌と椿姫とひーちゃんに愛され過ぎて眠れない山口くんでも書いてみようかな、と思ってきてみたら…
最後の一文、貴様、エスパーか?

376:名無しさん@ピンキー
08/11/15 14:14:58 2aDjOHzr
URLリンク(2sen.dip.jp)


377:376
08/11/15 14:15:49 2aDjOHzr
あ…ごめん、ぜんぜん帝架くんじゃなかった…

378:名無しさん@ピンキー
08/11/15 14:37:39 ulPIQtmy
>>376
け ケモショタ・・・!?
帝架ってば父より先に大人の階段上ってたとは
何事かー!?
どうにもセリフがあんげんアンドまりなで脳内再生。
ごっつあんス

379:名無しさん@ピンキー
08/11/15 14:40:47 SejcT3Dr
ま…マニアックすぎるぜお嬢さん

380:名無しさん@ピンキー
08/11/16 01:15:23 WX3QJsDH
   神絵師  ヽ 丶  \
   燃料投下  \ ヽ  ヽ     ヽ
/  /    ヽ    \ ヽ   ヽ
 /   |  ヽ \     \  ヽ  ゝ           (ドS)
ノ 丿       \  S  \   ヾ
 ノ  |   |  丶  \     \         (眼鏡)
   /          \     \/|                (へたれ)
 ノ   |   |      \  S    |         ↑
     /\        \      |         (  ↑
   /   \       /      |          )  (
  /      \      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄         (   )
/_        \                    ) (        ネコミミ
 ̄  | な  凶 閻| ̄         ノ⌒ ̄⌒γ⌒ ̄⌒ゝ           / /
   | い  華 禍|         ノなごやか家族作戦 ゝ          / /
   | で  様 の|        丿              ゞ      _/ ∠
   | ね の 子|       丿/|/|/|/|\|\|\|\|\ゝ     .\  /
   | ! 事 供|               │                V
―| と  忘 で|―――――┼―――――――――
   / い れ もヽ    巛巛巛巛巛巛住人巛巛巛巛巛巛巛巛巛巛
    う    .
    気                  
    持          
    ち      

381:名無しさん@ピンキー
08/11/16 21:23:11 Fuwf64BL
やはり帝架は…受け!

382:名無しさん@ピンキー
08/11/17 20:15:15 tRb53uyM
基本家族は千花 以外は受けで、凰火に対してだけ全員攻め。

383:名無しさん@ピンキー
08/11/18 20:31:06 HiB8qDKj
>>382
ピンと来ねえwwww

384:名無しさん@ピンキー
08/11/20 19:57:05 G7deGM8M


385:名無しさん@ピンキー
08/11/20 20:20:00 FXyd0h+L


386:名無しさん@ピンキー
08/11/20 21:03:10 Owm0jyng
「バルトロ様、あいつがバッカー・キョゥキァを騙し奪ったむかつく眼鏡でちゅよ」
「キューピー、君ね。そういう事は本人に聞こえないように言うものだよ?
それに・・・『奪った』と言うのは彼に失礼だと思う。だって彼はキョウキァ様を『穢してなどいない』からね」
「?・・・どういう意味でちゅ?キューピーちょっとわかんない」
「見てわからないのかい。・・・君も若いからね。キョウキァ様は結婚した夫婦だなどと息巻いているけれどね。
夫婦ごっこならいつだって中断する事が出来るでしょう?」
「…何が言いたいのだ、バルトロ」
「キョウキァ様。肉体の繋がりが無い婚姻関係など普通はありえない。ただの同居人だ。
君も・・・ごっこ遊びなら本気になる前にさっさと止めた方が良いと思うのだけれど」
「貴様・・・!!この凶華様と凰火を侮辱したなッ!?」
バルトロに掴み掛かろうとする凶華を、凰火が制す。
「バルトロさんと仰いましたね。今の言葉、正直申し上げますが非常に・・・不快なのですが」
「・・・僕は感想を素直に述べたまでだけどね。気を悪くしたなら謝るよ。
しかし僕にはどうしても君がキョウキァ様の夫というよりは保父にしか見えない。愛が感じられないんだ」
「・・・」
「なんだこの眼鏡、自分をわきまえているじゃないでちゅか!ぷぷ、さては偉大にして崇高なるキョゥキァ様に
釣り合わないのは自覚してたんでちゅね!ばーかばーか!」

ぷち

「そこまで言っては可哀想だよ。ああ、今まで僕の変わりにキョゥキァ様のお遊びの相手をしてくれた事にも
礼を言わなくてはね。お付き合いご苦労様」

ぶちぶち。

「貴様らぁ・・・!」
「凶華」
「な、なぜ止める凰火・・・!?」
「マスカレード号が到着するまで、先ほどのアナウンスによるとあと30分くらいありますね」
「それが何だ?こいつらに言わせたいだけ言わせておいて、腹が立たないのか・・・!?」
             「 立っていますよ 」
言うが早いか、凶華を抱き上げて、客室方面へ連れ出した
バルトロもキューピーも家族たちも、止める事も出来ずに二人は消えていった。
「バ、バッカー・キョゥキァを何処へ連れて行くんでちゅか!?待てぇっこの眼鏡・・・ぐぎゅっ」
仮面の首根っこをバルトロに押さえられる。
「・・・こんなものかな。全く。彼も意外と単純と言うか」

「お、凰火!?」
手ごろな空き部屋を見つけて、凶華をベッドに転がした。
しゅるしゅる
なぜか手早くネクタイを外し上着を脱いでいる
「いいですか凶華。あそこまで言われて黙っていられるほど僕も人間が出来てません」
「?」
「見せてあげようじゃないですか。本物の夫婦だって事を」
凶華の顔面がみるみるうちに青くなる。
いつの間にかドレスが脱がされている。
「うわぁっ!?凰火・・・ちょっとそういうのはいきなりすぎて・・・第一もうすぐ神聖合衆国に
到着するぞ!?」
「大丈夫です。・・・5分で終わらせる自信はあります」
「そんな自信を持ってどうする・・・!」
「時間がありません。早速・・・」
「だから何で問答無用!?キャラ違うし!ってちょっとまてぇええ嬉しいかもしれないけど、いや
わくわくするけどっ!でももっとムードとか愛の言葉とかそういう
・・・アッー!」

(省略されました・・全てを読むには燃料を投下してください)

387:名無しさん@ピンキー
08/11/21 19:12:20 UHdGWS58
>>386
なんて生殺しwwwwwwww
いやだが激しく萌えたぎった!GJ!

388:名無しさん@ピンキー
08/11/22 18:30:22 a9OwO11l
>>386
バルトロいいやつじゃないかw
萌えた!GJ!!
凰火5分てww

389:夫婦いちゃいちゃえろなし【1/2】
08/11/22 20:11:58 GFx34AZE

「凰火、愛してる」

 子どもたちも寝静まった夜、居間のソファでほうじ茶を啜っていたネコミミを
生やした少女が唐突に呟いた。
「……熱でもあるんですか?」
 熱いお茶を吹きそうになりながら凰火は目を丸くして隣に座った妻を見る。
「頑強なあなたが風邪をひくなんてただことではありませんね、普通の病院に
しますか?対策局の病院の方がいいですかね?人間の病院では対応しきれ
ないかもしれないですし…」
「凶華様は熱などない!」
 ごんっ、とテーブルに湯飲みを置いて凰火の方を向く。
「そうですか?あ、もしかしてそれほうじ茶と見せかけてブランデーか何かだった
のですか?晩酌はほどほどになさいね」
「人を病人か酔っ払いと勘違いするな!凶華様とてたまにはこういうことを言いたく
なったりもするのだ!乙女心を理解しようとしない機械眼鏡めが!」
 ぷいっと後ろを向いて再びお茶を手に取りずずずと飲み干す。
 くねくね揺れる尻尾を見ながら凰火が言葉を捜していると。
「というか、……貴様からそんな言葉を聞きたいなーとか思って凶華様からわざわざ言って
やったというに…貰ったら返すが人間社会では基本だぞ…?」
 ぽそりと、凶華が小さく呟いた。
「普通のほうじ茶だと思っていたのですが何か変な成分でも入っていたのですかね」
「貴様…」
 凰火の言葉に腹を立て振り返えろうとした凶華の腕を取り、ぐいっと自分の方に引き寄せ
ると真っ直ぐ薄緑色の瞳を見つめて
「凶華、愛してます」
 ほのかに笑みを湛えた凰火が囁いた。
 突然の言葉に凶華の頬はみるみる赤く染まる。
 あうあうと何か喋ろうとするが言葉が紡がれない凶華の唇にぎりぎりまで自分のそれを
近づけ、それでも触れることなくただ凰火は呟く。
「愛してますよ」
「あぅう、そんな二回も言わんでも…!」
 吐息のみが凶華の唇に触れ、なんともいえない感覚が身体を駆け巡る。
 恥ずかしそうに俯く妻を見て楽しくなったのか、凰火はさらに攻める。
「凶華、愛してます」
 今度はひくひく揺れるネコミミに。
 わざと熱い吐息を送り込むように。
「ぁ、…おうか…」
 ぴくりと身体を揺らす凶華。

390:夫婦いちゃいちゃえろなし【2/2】
08/11/22 20:13:14 GFx34AZE
「凶華…」
 ネコミミにも一切触れず、吐息のみが凶華を愛撫する。
「愛してます」
 自ら求めた言葉の筈なのに甘い凶器となって凶華を蹂躙していく。
「凰火、…もぅ」
 顔を真っ赤に染め上げて、心なしか荒く息を吐く凶華が凰火を見上げると
眼鏡の奥の瞳が見つめてくる。そのままもう一度。
「凶華、愛してます」
 じっと見詰められながら愛の言葉を囁かれ、凶華の背筋にぞくぞくとした快感
が走り抜ける。
「凰火……」
 それで最後かと潤んだ瞳で夫を見詰め、そろそろキスでも降ってくるかと
瞳を閉じたが見当違い。再び「愛してる」の猛攻撃が凶華を襲う。
「あ、もう、いいから」
 先ほどから同じように凶華の身体に一切触れず、ただただ囁き続ける。
 目の前で悶え苦しむ凶華の姿を楽しむように、いとおしむ様に何度も何度も。
「愛してますよ、凶華」
「もう、だめ、やめろ……」
 じりじり焼かれるような責め苦に凶華が耐えられなくなり思わず凰火に抱きついた。
 触れてしまえば最後、それを合図かのように凰火は囁くのをやめ、凶華の淡く色づいた唇に
自分のそれを重ねた。
「ふ、ぅ…ん、おう…か」
 短いキスを終えると、再び二人は見つめあった。
 甘ったるくなってしまった空気の中、凰火の瞳が意地悪そうに笑んでいる。
「自分から求めておいてやめろだなんて、我侭ですね凶華は…」
「そ、そんなにたくさんは欲しがってな…ぁ!」
 それに、と続けながら凰火はそろりと慣れた手つきできぐるみの中に手を這わせる。
「僕が全然触れてないのにこんなにして…」
 くちゅ、と音を立てながら凶華の秘部を軽く撫でた凰火はネコミミを甘噛みしながら
囁きこむ。
「いやらしい奥さんですね」
「な!もう!馬鹿ぁ!触るな馬鹿貴様が変なことするからだろうが!いいから責任取れ!」
 羞恥心を振り払おうとするかのように凰火の腕の中でじたばた暴れる凶華。
「責任とは…?」
 そんな凶華の腕を掴むと先ほどと同じように引き寄せ、吐息の触れる距離で問う。
 凶華は視線を逸らしながらも、頬を真っ赤に染めて、
「はやく貴様の部屋へ連れて行け」
「はいはい」
 意地悪そうな笑みはそのまま。しかしその奥に嬉しそうな笑みを見え隠れさせながら、凶華の華奢な
身体を軽々持ち上げ、夫はそのまま自室へと消えていった。




***

10巻の凶華の寝言(愛してる愛してるいうな)は実際にあったからこそ
見た夢なのではないかと妄想


391:小ネタ凰凶(エロ無し)
08/11/22 20:34:34 rFKY5GN2


とある朝。

銀夏は先日早めの仕事から帰り、
ぐっすり寝た為か早起きをしてソファに座ってコーヒーを片手に"狂乱家族日記"を読んでいた。
これは彼の日課のひとつらしい。

昨晩書かれた優歌の日記を読もうとしその日付を見て、
あら、と一人小さく声をあげた。
そこに。
「ふぁあああ…」
目をごしゅごしゅと擦って、珍しく早く起きてきた凶華が現れた。

「あらん、お母様おはよう!良い所に来たわ。
 いいこと教えたげる」
「おはよう、ん、何だ。いいこととは」
「今日はね」

"いい夫婦"の日なの。

凶華に近付き、髪と同色のネコミミに呟く。

「…なんだそれ?」
「今日、11月22日でしょ?語呂合わせするとね、
 "11"(いい)"22"(ふうふ)なのよう」
訝しげにまだ眠そうな目で問われ、ちょっと声のトーンを上げて嬉しそうに銀夏は言った。

「わかったが、第一何をする日なのだ?」
「そうねぇ、夫婦らしい事でもしてみたらいいと思うわ」
「夫婦らしいこと、って」
「タイミングのいいことに超常現象対策局に行くってお父様が玄関に居るわけで」
そこで銀夏が笑顔で人さし指を凶華の唇に軽くぴとりとタッチさせ、言った。

「行ってらっしゃいのチュー☆でもしてあげたら?」
「…な!ななな、何を言うかッ!そんなこっ恥ずかしい事を
この凶華様にしろとでも!?」

わぁ、夜中に夫婦でこっ恥ずかしいもクソも無いことしてるくせにこのネコミミ。
変な所でウブな凶華に銀夏はちょこっと呆れた。

しょうがない、後押しするか。
「えー、折角年に一度の大切な行事なのに」
「う…」
「夫婦にとってすごく大事なのにぃ」
「わ、わかったわかった!やれば良いのだろう、やれば!」

顔を真っ赤に染め上げて、凶華はばたばたと凰火の居る玄関に向かう。




392:小ネタ凰凶(エロ無し)2
08/11/22 20:47:53 rFKY5GN2


「お、凰火」
「おや」
玄関には銀夏の言った通り超常現象対策局に向かうらしくスーツを着た凰火が靴を履き、とんとんと爪先を揃えていた。

「珍しく早いですね。今日は鉈でも降るのでしょうか。
 で、どうしたのです?」
「うるさい。……そこに屈め」
「は?」
「いいから屈め、馬鹿!」

なにがなにやら分からないが、凶華の言われるが侭凰火はその場に屈んだ。
「…その」
「な、何でしょう」

凶華が凰火のワインレッドのネクタイを掴んでくる。殴られるのかと思い冷や汗が流れる。
が、

「…いってらっしゃ、い」

凶華の唇が近付く。
理由とかなんだかは分からないが、凶華は朝から甘えたかったのだろうか。
凰火は推測し、凶華の唇を待つ。

…だが、一向に唇と唇の距離が縮まらない。

「凶華?」
「――う、うう、ネ」
「…ネ?」

「ネクタイが緩んでるぞぉぉおお!!!!」

ぎゅううううぅぅう!!!!

「はぐわぁぁああ"あ"?!ぐ、くるしッ、ぎゃああああ!!!!」

あろうことか凶華が掴んでいた凰火のネクタイを思いっ切り、力の限り締め上げたのだ。


そしてその影では。
「これじゃ行ってらっしゃいのチュー、
 …ってより逝ってらっしゃいのギューね」

銀夏がウマい事を言っていた。



おわり

393:名無しさん@ピンキー
08/11/22 20:55:38 rFKY5GN2
>>390が良作投下したしょっぱなからwwwwごめんなさいwwwwwwwww
実は毎晩の如く愛してるって言われてるんだよね!GJ!

今日は良い夫婦の日だったのにさっき気付いて慌てて投下。初々しすぎた。漫画でも描いてピryにうpしようかと思ったが気力が…
毎回毎回ぬるくてスマソ

今日とらで届いた狂乱の家族ぐるみエロでも見てニヤニヤしてきます。


394:名無しさん@ピンキー
08/11/22 21:26:25 y2UZxttQ
>>390
>>392
おまえら愛し過ぎるよ
狂い死にしそうだよ
最近投下無くてここも終わりなのかと寂しくなっていたが
どうやら勘違いだったようだ
いい夫婦の日万歳!

395:[ほっとおっと]*夫婦の日記念えろなし(1/1)
08/11/22 22:31:52 y2UZxttQ
乱崎家の夜は、凶華様の深夜アニメ閲覧パレードの終焉で終わりを告げる。

『《マーベラス!!》
 ・・・この番組は会津磐梯ビジュアルの提供でお送り・・・》』

「ふぁあああぁああああ・・・終わったぁ・・・ビールも無くなったな・・・むにゅう、そろそろ
寝るとするか」

ダメネコミミ軍曹、本日も作戦終了。とてとてと、リビングから自室に移動。
他の家族はもう全員夢の中なのであろう。家の中はしんと静まり返り、廊下は冬の到来を
思わせるかのように冷え切っている。
さっさとあったかい布団にくるまって、夢の世界に行ってしまおう。
ドアを開けるが早いか、無造作に布団に入った・・・が予想外の展開が待っていた。

「うひゃああああ!?、ちめたいぃいいいい」

おふとん天国どころか、まるで冷却シート状態に冷えていたのである。

「ううん、暖房予約を入れ忘れていたか。不覚・・・今から暖かくなるのを待っていては
凍死してしまうし。こんな時は、アレしかないな」

思い立ったが吉日と、夫下僕こと凰火の部屋へ。和室なので、鍵などは掛かっていない。

「(・・・)」

「すぅすぅ」

いつも思うが、この男、なんでこんなに直立不動みたいにビシっと寝ていられるんだろう。
多少の事じゃ起きないし。だがそれが都合のいい所なのだが。
んしょんしょ、もぞもぞと凰火の布団に入り込んでいく。
一人用の布団なので、狭いが凶華の体なら凰火の腕の所に頭を治めればすっぽりと収納される。
抱きついた凰火のからだが心地よい熱を与えてくれる。

「(人肌は最高の暖房というのは本当なのだなぁ、はぅ…)」
本当は布団を自分の領土へと奪い、全所有者である眼鏡の権利は無視して叩きだしちゃおうと
思っていたのだが・・・凶華の甘えんぼうさんな乙女回路が発動してしまっている。

「(こ、これくらいでも…起きんよな?別にいいな?)」
凰火の太ももにかじかんだ足、腕の隙間に冷え切った指を絡めて温度を補給。
凶華様特製凰火あんか、完成です。

「(・・・あたたかい・・・・それに・・・なんだろう・・・きもちいぃ・・・な・・・)」
そのまま、見た目どおり子猫のような姿で、ゆるゆると眠りについていった・・・

「(眠ったのでしょうか)」

妻の青色の髪をなでつけ、微笑する凰火。自分に全てを任せて眠りについた彼女が
とても魅力的で、とっくに目覚めてしまっていたのだった。

「(ふふ、随分可愛いんですね…普段はあんなに我が侭なのに…)」

強がりで、我が侭で、傲岸不遜。たまにはもっと素直になればいいのに。

「(しかし、その、手の位置とか少しは考えて欲しかったですね・・・)」

温かみを求めて絡まった凶華の手は、一番凰火の熱の集まる部分・・・股間の部分に置かれたままだった。
凰火の男の部分は、素直に反応したままである。しかし妻は夢の世界に行ってしまっている。
流石にどうこうは出来ない。蛇の生殺し状態だ。
いつも幸せに比例して不幸もやってくる運命の夫であった。


396:名無しさん@ピンキー
08/11/24 16:58:12 Dj+a6j++
>>395
いいねいいねほのぼのだね!
ほっとおっとwwww
これは翌朝一発やるというやつですね。ワクワク!

397:名無しさん@ピンキー
08/11/24 20:43:32 2MVocgwq
いいふうふのひありがとうだった!
急にボンボン投下てw
みんなGJGJ!!

398:名無しさん@ピンキー
08/11/27 01:36:00 QpPmme9+
凰花×凶華の流れの中で
強欲王×月香が読みたいですと言ってみる

399:名無しさん@ピンキー
08/11/27 03:24:04 5xc5XLft
結構書きたいのは山々なんですけど
ちんちん無さそうだし、水分出ないし>強欲


400:名無しさん@ピンキー
08/11/27 03:31:43 wW4s/oyg
強月か
確かに読んでみたい気はする

ピryにもうpしといたやつだが一応此所にも投下しときます
URLリンク(mh5.mp7.jp)

401:名無しさん@ピンキー
08/11/27 06:56:50 5xc5XLft
ええと、めがねこ夫婦の夜の生活を視聴閲覧(無断で)した強月が
「これは異性人の恋愛に対する興味なんだよ?ぜひ試して見ようじゃないか月香ー」
って見まねで地球人の生殖器を夢・クリエイトしてプレイする。とかでいいですかね?
ど~しても凰凶からんじゃって申し訳ないのですが。

402:名無しさん@ピンキー
08/11/27 08:36:48 XKXZNmIW
>>400
(*´Д`)ハァハァ

403:名無しさん@ピンキー
08/11/27 09:20:02 Bb1/OLlK
クリエイト&プレイはすぐ隣の部屋で父君母君にばれそう~、
って展開でおねがいします!>>401

404:名無しさん@ピンキー
08/11/28 01:29:05 xldbCXPG
>>376が超気になる

405:[やさしい名前のつくりかた]*夫婦ラブ切望えろ無し(1/1)
08/11/29 04:11:08 wX09AkCl
積み上げられた本。
書いては捨て、書いては捨てられた紙くず。

乱崎家のリビングはそういった物体に征服されようとしていた。
ちょっとした図書館戦争状態である

「猫さん、何をしたいのかわからないけど紙が勿体ないわよ」

「ちょうどよかった千花、貴様も考えろ」

「考える?」

「名前だ。この前の検診で男だという事もわかったしそろそろ決めねばならん」

「ここまで大きくなぅて、呼び名も決まらないのは感じ悪いですしね。」

乱崎家の子供たちの名前は、全部超常現象対策局が選定したもので、正直このメンバーの中に
ネーミングセンスのある者は居なかった。

「この本とやらも没個性でつまらんものばかりだ」

「ちなみにほかの子どもたちにも聞いてみたのですが・・・銀夏くんのはなんだか源氏名みたいなのだし
帝架も月香も雹霞もよくわからないという事で当てにはなりませんでした」
そばにいてうんうん悩んでいたらしい優歌もまだ選びきれないでぐるぐる目玉になっている。

「そうねえ、昔からよくある方法だと、親の字を当てるとか、繋がりのある字を持ってくるとか」

「ふむ。それも簡単でいいかもな」

「太郎、次郎のような付け方ですね」

「凰火さんが『鳳凰』の『凰』だから・・・」

さらさら、

「『鳳』と『火』で『鳳火』なんてどうかしら?」

「千花さん、その漢字ですがちょっと音読みしてもらえませんか」

「【ほう か】 だけど・・・   あ。 」

「やっぱ駄目だな…ああもう、我が家にセンスのある奴はおらんのか!?」

・・・結局その日も決まらなかった。

なお、後日大日本帝國民法の一部改正が行われる事(出生届提出日の延長)
になるとはこの時は誰も思っていなかった事である。


406:名無しさん@ピンキー
08/11/30 05:11:10 EvjSwI2F
>>405
烈華とかいうのが頭をよぎったが気にするな

ここでナス子さん投下
URLリンク(mh5.mp7.jp)
ある意味苦労者なんだな
ピry

407:名無しさん@ピンキー
08/11/30 09:39:35 aEDWoRFA
最新刊読んで自分の中で 蜘蛛の株急上昇。

でもストイックな雰囲気になってしまって相手役が・・・・。

ダメなお父さんになってしまったキャラもいるし・・・・。 

408:名無しさん@ピンキー
08/11/30 11:06:20 ltVlbwWQ
11さつめの数少ない男性陣の好感度
≪蜘蛛≫ > ハナゲ > 銀夏 > 眼鏡 > ピエール > (1000年の壁) > 赤いあいつ > 駄目父さん

409:名無しさん@ピンキー
08/11/30 20:12:10 b91FuBA5
11さつめのあたりさわりのない感想
・知紅さん美少女すぎる。どうみても29歳には見えん。
・雹霞はいつから常識人のツッコミポジションになったんだろう・・・。
・あれやこれやの話でいろいろとびっくり。
・今までの巻で一番面白かった。




410:名無しさん@ピンキー
08/11/30 23:30:47 gx49/Um2
新刊でたのか
買わねば

《蜘蛛》は初期の頃から好きなキャラだったのでレスを読む限り活躍するらしいから今からwktk
やっぱり雷蝶様救出とかしてくれるのか!?

411:名無しさん@ピンキー
08/12/01 08:55:33 eIUYi4yE
おやすみなさーい
URLリンク(2sen.dip.jp)

412:名無しさん@ピンキー
08/12/01 11:11:14 wGOZMTcy
>>411
「僕の着替えが不自然に消え失せているのですが…」
「どきっ」
「びくっ」

「…まあいいです。予備は108有ります」

413:名無しさん@ピンキー
08/12/01 13:48:49 nsGx2DLR
>>411
くそもえた
>>412
なぜ煩悩の数wwwwwwwwwwwwwwwwww

414:名無しさん@ピンキー
08/12/01 14:10:48 wZQMXIEh
来年29歳の知紅さん(バージン)がかわいすぐる!

415:名無しさん@ピンキー
08/12/01 20:13:44 9UTxtuVl
>>411
眼 鏡 か ま っ て や れ ! ! ! 
萌えるすぐる
大変ごちそうさまです

416:名無しさん@ピンキー
08/12/01 20:28:48 oiJhP+de
>>411
逆に眼鏡は凶華様の黒タイツで抜いてると思いますです!

417:奥様授乳中【1/6】
08/12/03 00:51:23 N5iIbRi3
夜。星がきらめく夜。
乱崎家の母の部屋には三人の人影があった。
部屋の主である凶華、夫である凰火、そしてその二人の愛の結晶である赤ん坊。

「あまりじろじろ見るものでもないだろうに」
「なんだか幸せだなと思いましてね」
「にやにやするな気持ち悪い。崩壊寸前の顔をするな。眼鏡にヒビが入ったと思ったら顔中
崩れ落ちるというスプラッタの鑑賞会を凶華様は拒否する」
 夫の態度に照れてほんのり頬を染めながら、凶華は赤ん坊を抱きミルクをあげていた。
 子どもができて、ほんの少しだが大きくなった乳房に赤ん坊が吸いつく。
「まぁ、凶華様の授乳姿が聖母のようであまりに神々しいので平伏すのは仕方あるまい。
とくと目に焼き付けておけよ?」
「はいはい」
 照れ隠しにいつものような不遜な態度に出る凶華にも変わらず微笑む凰火。
 凶華は背中がむずむずするような感覚と戦いながら夫の視線に耐える。
 ふと、むずむずしているのは気持ちの問題だけではないことに気づく。
 凰火が、凶華の尻尾をちろちろと弄んでいた。
「な、何をする凰火。くすぐったいからやめんか」
「目の前で揺れてたので気になって」
 そんなことを言いながら、夫は軽く握っていただけの手を滑らせる。少し力を入れて
根元から撫で上げた。
「にゃぁあ!これ、邪魔をするでない」
 凶華の言葉に聞く耳を持たず、凰火が何度も擦り上げると凶華が耐えられず身を捩る。
「あ、ッ、ふぅ…ん…、にゃあぁ…ッ」
 抱いた赤ん坊を落とさないよう必死で堪えるが凰火の手つきはいやらしさを増していく。
「あ、もう、なんだなんだ?!貴様も凶華様の胸をちゅうちゅうしたくなったか?」
「そういう訳でもないんですけどね」
 そう呟きながら凶華の尻尾を扱き、もう片方の手で根元に親指を擦りつけるようにして刺激
する。
「あっ、あっ…あぁぅ…だめ、だ、やめろ…も」
「赤ちゃんにおっぱいあげながらそんな声を出す姿も中々そそられますね」
「こ、の、へんたいッ…!やめ、やめろぉ…」
 母は乱れ悶えているというのに、腕の中の赤ん坊は変わらず乳を吸い続ける。
 そのギャップに、先程までは幸せを噛みしめていたはずの父親が胸の奥底に熱いものを
燻らせ始める。
「凶華、本当に尻尾が弱いんですね…」
 ふっと、熱い息を吹き込みながらひくひく揺れるネコミミに囁く。
 同時に尻尾の先を親指でくりっと抉った。
「ひぁッ!」
 びくりと身体を震わせると赤ん坊が驚いて口を放す。
 その赤ん坊をぎゅうっと抱きしめながら凶華は身体をひくひくと震わせた。
「尻尾だけでイっちゃいました?可愛いですね凶華」
 ひくんひくんと揺れる尻尾を優しく撫でつつ凰火は微笑む。


418:奥様授乳中【2/6】
08/12/03 00:52:25 N5iIbRi3
「こ、この眼鏡が…ッ、覚えてお…にゃう?!」
 ギロリと凰火を睨んだ凶華だったが、突然の刺激に身体が跳ねる。
 一度達して身体が敏感になっているところに、赤ん坊が乳首を吸ったのだ。
「凶華は赤ちゃんに吸われても感じてしまうんですか?」
 にこにこしながら見ている凰火に心底腹を立てて再び睨みつける。
「くぅ…き、貴様こそ」
 これはなんだ?
 と凰火の手の中からするりと尻尾が逃げ、そのままパジャマに覆われた足を滑り股間へ。
「母親と赤ん坊のスキンシップを見ておっ勃てて、変態嗜好の持ち主だったのだな」
 どう考えても凶華の痴態で元気になってしまった凰火の息子だが。
 凶華は意地悪く笑みながら凰火のそれを服の上から緩やかに撫でる。
 尻尾では夫の性器を愛撫しながら、胸の中の赤ん坊には母親の笑顔を見せる。
「パパは変態でちゅよ?パパみたいな眼鏡になると将来ロクな人生を送らないでちゅからね」
「ロクな人生ではなくなったのは誰のせいですか、全く。凶華やめなさ…う!」
 自分を撫でる尻尾を掴もうとした凰火だったが、突然素早くその尻尾がズボンの中にするりと
潜り込み凰火の性器に巻きつく。それも、これ以上強くされたら取り返しのつかないことになって
しまう程きつく。
「いい度胸だな凰火?余計なことをいうと貴様のが二度と使い物にならなくなるぞ?」
 胸元では相変わらず赤ん坊が乳を吸い、両手は赤ん坊を抱いてあやしたりしているのに、
尻尾が凰火を縛り付ける。つらい締め付けに凰火が顔を顰めて手出しできずにいると、ふと刺激が
和らぐ。その隙に逃げ出してしまおうかと考えた瞬間、尻尾がゆるゆると凰火のそれを扱きはじめた。
「ず、随分と便利な尻尾ですね、ハニー?」
「凶華様を赤ん坊に取られたと思って寂しそうにちょっかいかけてくるバカを慰めるにはぴったりだろう、
ダーリン?」
 うねうねと動く尻尾に翻弄され、急に妻の笑顔が妖艶に見えてきた。
「何がいいたいのかわかりませんが。人間と会話したければもう少し日本語を勉強してわかりやすく
話してくださいね」
 言った瞬間。凶華の尻尾の動きは激しさを増した。
 自分の手とも、凶華の手とも、凶華の口とも違う。まして温かくて柔らかい凶華の膣内とも全く違う
感触。
 触れられた瞬間はそのふさふさとした毛の感触にくすぐったさを覚えたが、凰火の先走りでしっとりと
濡れてきた毛はまとわりつくようにゆるく表面を刺激する。
「自分の立場を忘れたか?運命を、全て凶華様に握られているという立場を」
 ズボンの中で暴れまわるように激しさを増す凶華の愛撫に大きさを増していく凰火の性器。
 比例するように息を荒くしていく凰火。
 変わらず熱い剛直に巻きついて扱きながら白い毛の生えた尻尾の先は凰火の先端の部分へ。
くりくりと舐めるように押し付けるように擦りつける。
「ふ…ぅん…ッ」
 性感帯でもあるそれを夫のものに擦りつけて、感じないわけがない。
 凰火は下半身から迫り来る刺激に追い詰められながらも、一瞬頬を赤く染めて熱い息を漏らした
凶華を見て微笑んだ。




419:奥様授乳中【3/6】
08/12/03 00:53:33 N5iIbRi3
「そうですね、あなたに握られてるのもわるくない…っ」
「えッ…!」
 予想外の言葉に凶華は強く締め付けてしまう。
「うわ…ッ」
 その瞬間、凰火は白濁をぶちまけた。
 パジャマの中で。
 するりと尻尾が抜けていき、つーっと白い糸を引きながら凰火からはなれていく。
「なんてことしてくれるんですか。うわぁ、誰が洗うと思っているんですこれ」
「勝手にぶちまけたのは貴様だろう?凶華様は悪くない」
 意外に先程の言葉が効いたのか、凶華は伏せ目がちに頬を赤らめ自分の尻尾を握る。
そしてべたべたくっついた凰火の精液を小さな舌でちろりと舐め取った。
 赤い舌に、白い液。
 凶華の舌に、凰火の精液。
「……」
 ぶつん。
 凰火の中で何かがぶち切れた。
 眼鏡の奥に仄暗い感情を湛え突然立ち上がる。
「ん?どうした?寝るのか?」
 凶華が見上げると、一瞬のうちに赤ん坊を取り上げられた。凶華が呆然としている間にも慣れた
手つきでげっぷをさせるとベビーベッドに寝かせる。そしてコツでも知っているのか、一瞬にして眠らせた。
「……眼鏡魔法か?」
 ぽかんと口をあけている凶華に再び凰火が近づき、今度は凶華を抱き上げると少々乱暴気味に布団
の上へおろす。顔を顰める凶華を軽く無視してその上に覆いかぶさるなり、凶華の唇に噛みつくように
キスをする。
「ぁう…ん、はッ…あふ…ん…ゃ…おう…か?」
 凶華の舌を絡め取り、吸い上げ、吐息さえも奪い取るように口付ける。
 凰火の唾液を飲み込もうとこくこくと必死で喉を鳴らす姿に更に煽られ頬を手で包むと限界まで唇を
押し付け喉の奥まで舐めるかのように口腔内を蹂躙する。
 「はぁ、はぁ…はぁ…、………んふぅ……どうした…めがね…?」
 二人共荒く息を吐いて呼吸を整える。
 凰火に犯された唇は少し腫れたようにぴりぴりする。
 吐いた息がお互いの顔に降りかかる中、凰火はじっと凶華を見詰める。
「どうやら…、寂しかったのは本当に僕の方かもしれません」
 焼け付くような熱い視線を送られながらそんなことを言われ、凶華は一ミリも動けない。
 ただただ赤い顔を更に赤く染めていくだけ。耐え切れなくなり、ふっと視線を逸らした瞬間、 はだけた
ままの胸に凰火が口付ける。
「あ、ん、…おーか」
「凶華、甘い…です」
「や、おーか…へんなこと…いうなぁ」
 赤ん坊とは明らかに違う吸い方に、凶華の頭が真っ白になっていく。
「もぉ…でないし…や…あッはぅ…ん、やめ…」
「そうですか?甘い凶華のミルク出てますよ」
 くり、くりと吸っていないほうの乳首を弄るとじわじわと母乳が出てくる。
 そちらにも唇を付け、舐め取っている間凰火は身体に残された衣類を剥ぎ取る。




420:奥様授乳中【4/6】
08/12/03 00:54:06 N5iIbRi3
余裕がないのか、荒く息を吐きながらもったいぶらず全てを手早く取り去る。そして凶華の足を軽く広げると、
その潤った狭間に再び立ち上がった剛直を押し付けた。
 ひたりと触れた熱くて固い凰火のものに、凶華はぴくりと身体を震わせる。
「ちょ、とまて凰火?さすがにいきなりは…」
「こんなに濡らして?ほら、少し擦っただけでこんなに…僕のにまで伝ってますよ?」
「あ、…そん、な…ぁッ、や…ぁ!」
 くちゅ、と音を立てて先端を少しだけ出し入れする。ひくひくと蠢く凶華の入り口は、明らかに凰火を誘っている。
 凰火の先端が中に潜り込むたびに凶華の膣はきゅうきゅう締まり、とろり蜜を零れさせる。もう入り口だけでは
満足できない。はやく中に全部埋めて掻き回して欲しいと凶華の全身に疼きが広がる。
「わ、わかった…わかったから…あ、凰火、も、はやく…いれ…て」
「はい」
 嬉しそうに凰火が微笑む。
 その優しい笑顔とは正反対の、グロテスクな凶器のような棒が凶華を突き刺しに掛かる。
「ひぁああ…ッん」
 流石に一気には貫かないが確実に大きな質量のそれはじわじわと凶華の狭い膣内を押し広げ侵していく。
 だがとろとろに溶け切った中はきゅうきゅう締め付けながらも凰火の熱く滾った欲望を思いのほか楽に飲み
込んでいった。
「…凶華……、のなか、温かくて柔らかくて、とても気持ちいいですよ」
 夫が吐き出す言葉と吐息を浴びて、凶華の胸がきゅっと締め付けられる。
「よ、余計なこと言わなくていいから!ほら、動け?」
 潤んだ瞳で見上げた凶華がそんな風に呟けば、箍が外れた凰火はただ欲望のままに突き上げるしかない。
 くじゅ、じゅぶ、じゅぷ、…部屋中に響き渡るかのような水音をさせ、ぱたぱたと粘性のある液体が飛び散る
ほどに凰火は激しく腰を動かす。
「ひぁあッ、こら、もっと、ゆっくり…ッ!あふ…ふぅん…!」
「凶華?そんな大きな声出したら赤ちゃん起きちゃいますよ?」
「うぁあッ、とかなんとかいーながらそこ、だめ、だめぇ…そこばっか…!あッ、あぁあん!や、あ!」
 忠告とは裏腹に、凶華が最も乱れる場所を突き続ける。高く悩ましい声が耳に心地よく響き、凰火の息も
獣のように益々荒くなっていく。
 ぐちゅぐちゅととめどなく愛液で湿り、ぬるぬるの凶華の中はとても滑りが良いが、噛みつくようにきつく締め付け
てくる。そこを無理やり押し広げるように擦りつけ行き来すると、お互い快感に翻弄され悦楽の渦の中に飲み込ま
れていく。
 部屋に赤ん坊が寝ている?他の家族に聞かれているかもしれない?そんなことは記憶の遠く彼方へ追いやって
しまい、もう自分の目の前の憎らしくも世界中で一番愛しい相手しか見えない。
 凶華の顔にぽたぽたと落ちてくるのは凰火の汗か。だらしなく開かれた口に落ちてきた液体はしょっぱくて、
凰火のものだと思うとぞくぞくして更に興奮する。
「きょう…かっ…」
 切羽詰まった声で妻の名を呼ぶと、凰火は繋がったままくるりと凶華をうつ伏せた。
「ん、やぁ…っ…おーかぁっ……あぁッ」
「はぁ…ッ凶華…すみません……」
 耳元でそう囁くと、凰火は凶華の腰を掴み、一層激しく腰を打ち付けた。
「あぁ…ッ…だめ…おーかぁ…ッは…やぁ…ん…そんなにしたら…こわれるッ…」


421:奥様授乳中【5/6】
08/12/03 00:54:47 N5iIbRi3
 ぱん、ぱん、と肌がぶつかり合う音。
 じゅぶじゅぶと尽きることのない水音。
「大丈夫です、赤ちゃんがでてきたんですよ?僕のくらいどうってことないです」
「あ…そーだが…ぁあ…も、だめ…おーか…おうかぁ…ッ!」 
 膣内を幾度も幾度も擦られ、そこから生まれる快感に凶華の腰も凰火を求めるように蠢く。
 自ら腰を突き出しているかのような凶華に欲情し、双丘に食い込むように置かれた指で
ぐいっと割り開き菊門を広げてみる。するとそこもひくひくと震えた。
「こら…!そっちは…だめだ…から…あぁ…ッふぁ…みるな…あぁ…みるなぁ…ッ!」
 普段滅多に見られない場所を見詰められていると思うと羞恥心が凶華の全身を駆け巡った。
 そのためきゅうっと締まった凶華に負けじと中を叩いてくる凰火の激しい責め苦に耐え切れず、凶華の上半身が
崩れ落ち、シーツに顔を埋める。 口端から零れた唾液がシーツに染みを作っていく。
「凶華…」
「アッ…あぁあ…あぁあああ!!」
 くりっと爪を立てて繋がった場所の少し上にある突起を弾くと、凶華はびくびくと痙攣し絶頂を迎える。
 だが痛いくらいに締め付ける膣内を凰火は尚も強引に攻め立てる。
「も、だめぇ…おーか……、きょうかさま…もう…ん…ふぅ…はッ…はぁ…ッ」
 ひくひくしながら凰火のものを受けとめながら休ませてもくれない夫を少し恨めしげに睨む。
 だが意にも介さず凰火は余計に攻める。
「きょう…か、…愛してます…ん…凶華…凶華…!」
「あぁ…う…おーかぁ…凰火ぁ……ひゃあ!」
 凰火は目の前で揺れる尻尾を捕まえるとカリっと歯を立てて噛んだ。
 同時に凶華の中へ爆発した欲望を容赦なくぶちまけた。


422:奥様授乳中【6/6】
08/12/03 00:56:44 N5iIbRi3
 ずるりと自身を引く抜くと、糸を引いた白い粘液を見て凰火は小さくため息を吐いた。
「すみません…凶華……」
 うつ伏せたまま荒く息を吐く凶華を優しく仰向け、額に軽く口付ける。
 頭を撫でながら、ゆるく凶華の足を開きぐちゃぐちゃに汚れた秘部に手を這わせる。
「あ…ぅ…やあ…凰火…ぁ…」
 凶華の中に指を入れ、自分の放った白濁を掻き出す。
 敏感になっている凶華はきゅうっと目を瞑りその刺激に耐える。
「考えなしにしてしまいました…。またできてしまうかもしれないのに」
「あっ…あっ…いいではないか…できたらうめば…ひゃぁん」
「そんなことを言って。一人だけでも大変なのに」
 ぐいっと中で指を折って凶華をいじめる。
 だがまたしたくなってもいけないのでそれくらいにしてティッシュで拭いた。
「凶華様は全知全能だぞ?」
 夫を睨むように、だが可愛く呟く。
「はいはい全知全能ですね。シーツは僕が換えますから、寝てしまっていいですよ」
 完全に馬鹿にされているなと思いながらも、ぐったりした身体に襲ってきた睡魔には敵わず、
凶華は凰火に言われたとおり眠りに落ちて行った。
 そんな妻をいとおしげに眺めながら、ふとベビーベッドに視線をやる。
「あれだけ騒いでいたのによく起きませんでしたね。やはり凶華と……僕の子どもですね、あなたは」
 すうすう眠る妻とわが子を見て、凰火は再び幸せに浸っていた。




 数時間後、赤ん坊の泣き喚く声で凰火は叩き起こされる。
「おむつ、じゃないし。え、まさかミルク?あれだけ飲んで寝たのに?凶華……」
 当然のごとく妻はすやすや熟睡中。
 普段でも叩き起こしたところで起きないのにあれだけ疲労させては起きるはずがない。
「少し待っててくださいね…はぁ………」
 凰火はぎゃあぎゃあ泣き喚く赤ん坊を一生懸命あやしながら夜の暗い台所へと向かった。
 

423:1/3
08/12/03 20:18:21 fvcE/CIc
>>417 GJ!そして感動するあまりお疲れレス書いていたつもりが
なんか短編になっちゃったんだぜ!ごめん!



ふんぎゃああああー

「おお、よしよし・・・」

あれから数十分。乱崎家の末子のご機嫌を取ろうとするも、全くと言っていいほど状況は良い方に向かっておら
ず、ただ眼鏡アンド人外男性陣がリビングでおろおろしていた。

「・・・まだ泣きやまないの?」

「雹霞、あなたもテレビとか見ていないで助けてくださいよ。お兄ちゃんでしょう」

「ぼく4さいだからわかんない。それに声域波長を調べてみたけど、母親を呼んでるだけだよ。呼んで来ればいいんじゃない」

「うむ、これは母を呼ぶ子の声であるな。我輩にもわかる」

「まあそうはいかない事情というものがありまして・・・」

がちゃり、とリビングのドアが開き女性陣の登場。

「どうにもならないわね」

「さっぱり、ねむねむだよぅ・・・」

「千花さん、優歌。起こしてしまいましたか。申し訳ないですね」

「ううん、平気だよ。ふぁ・・・ いっ、いけないいけない。さっぱり平気なんだよ!」

「そうね、赤ちゃんは泣くのがお仕事だものね。それに泣く前から起きてたし。違う声が聞こえてて。うふふ」

「・・・最後になにか言いませんでしたか」

「べーつーに?」

「まあいいです。なんか怖いのでお父さん突っ込みませんよ。現状はこの通りなのですよ。凶華は起きませんしどうすればいいのやら・・・」

「あ、じゃあ月香のときみたいに姉様がだっこしてあげれば泣きやむんじゃないかなあ」

「ああ、そういう事もありましたね。さすが優歌、お姉ちゃんですね。いいことを教えてくれてありがとうございます」

「姉上殿、流石である」

「えへん」

「またあたしが汚れ役なの・・・?まあしょうがないわね。凰火さん、替わるわ」

「すみませんね、本当に」

「あたしだってお姉ちゃんだもの・・・うふふ、ちいさい。」

凰火から赤ん坊を譲り受け、その双丘のアクエリオン(仮称)によりかからせて、抱きしめる。だが無敵を誇ったそれも、
母を求める赤ん坊には効果がなかった・・・。


424:2/3
08/12/03 20:19:31 fvcE/CIc
ふぇえ・・・ふぁあああうぅう・・・
「・・・千花さんの力を持ってしても泣きやみませんか。どうしたのでしょう」

「ほんと・・・自信なくしちゃうわ。まだ足りないのかしら?」

「千花さん以上を求めるって、そこまで言ったら何か別の生き物になってしまいませんか?」

「凰火さん・・・ミルクの話よ?」

雰囲気が怪しくなりつつある親子の会話に、状況を見守っていた優歌が決心した顔で一歩出た。
「姉様、わたしが替わるよ!」

「優歌?」

「優歌ちゃん・・・大丈夫?」

「うん・。わたしだってお姉ちゃんだから。きっとわかってくれるよ。」

「そうですね、優歌はお姉さんですものね。・・・お願いしてもいいですか?」

「う、うん。」

責任重大、と表情をかたくしつつも、きょうだいをやさしくだきしめようとぎこちなく受け取る。
平均よりも少々ちいさい赤ん坊ではあるが、優歌がだっこすると本当にミルク飲み人形のように見える。
(それは凶華が抱いていても変わらないのだが・・・)

「こ、こわれちゃいそうだね・・・お姉ちゃんですよ、さっぱり泣くのをやめようね。べろべろばぁ~」

ふぇっ・・・あぅ・・・

『・・・』

息をのんで見守る眼鏡と巨乳。

きゃは・・・きゃっきゃっ・・

「泣きやんだ!?すごい、優歌すごいですよ!」

「優歌ちゃん、お手柄ね!」

「えっ・・・?わぁ、さっぱり笑ってる・・・!」

とたんに空気が和らぐ。優歌の腕のなかでにこにこと笑う赤ん坊。なんとかなった・・・と安堵する眼鏡と長女。

「さて、あまりお願いしても申し訳ありませんね。あとはお父さんに任せてください」

「え。だ、だいじょうぶだよ。さっぱりつかれてなんかいないんだから」
といいつつ、優歌も数キロある生物を緊張して抱き続けているのだ。腕がぷるぷると震えている。微笑する凰火。

「明日も学校でしょう。お疲れさまでした。」

優歌から赤子を受け取る。すると・・
・・・ふぇっ・・・ふわぁああん・・・びえええええええええ!!

「げっ」

「ほらあ!せっかく笑ってたのに!お父さんがわるいんだよ?」

「な、何故・・・お父さんですよ?」
まったく泣きやまない。眼鏡の評価急降下。またふりだしに戻った状況のなかで、千花の様子が変わる。

425:3/3 
08/12/03 20:20:27 fvcE/CIc
「・・・」

「千花さん?」

「くらげさん、起きてる?」

「・・・もちろんじゃ、赤ん坊のことと思い我慢しておったのだが・・・正直喧しくて寝られぬわ」

「ちょっと人間体になれる?」

「・・・?まあ幸い今宵は魔性月じゃ。なれんこともないぞ・・・キラッ★」

たちまちに成人女性の姿に変身する。
赤ん坊を凰火から受け取り、月香に押し付ける。

「おうおう、ちいさいのう。かわゆいのう。ほほほ、お姉ちゃんじゃぞ?」

ふぇえんふぇぇん

「この月香ちゃんのないすばでぃで抱いてやっても駄目か・・・はぁあ、父君、
諦めて母君を起したらどうじゃ・・・このままではどうにもならぬぞ?」

「優歌ちゃん、タッチ」

「え?え? う、うん」

ぴた。とたんに泣き止む。

ぷー。あうー。

「・・・やっぱり・・・」

「な、何がやっぱりなのです。全然わかりませんよ。説明してください」

「逆よ」

「逆?」

「あたしと月香ちゃんにあって、猫さんと優歌ちゃんにまだないものは?」

「・・・おお、そういう事か」

どうやらこの赤ん坊、胸の凸凹で母親を見分けているもよう。
より地平線に近い方を好むらしかった。

「やっぱり・・・」

「父君の血じゃのう・・・遺伝と言うものは恐ろしい くわばらくわばら」

「それは僕が特殊性癖の持ち主という意味ではないですよね!?止めてくださいね
そういう本人の意思を無視した先入観は!?」

その頃、特殊性癖の受領先であるネコミミママといえば。

「くー。すぴー。。凰火ぁ・・・あまりそこばかり・・・さわるでない・・・うふふぅ・・・」

爆睡継続中。
弥勒菩薩の光臨まで起きて来そうもなさそうだった。。。

426:名無しさん@ピンキー
08/12/05 00:38:29 wmjLYsWx
皆イイヨイイヨ~!

427:名無しさん@ピンキー
08/12/05 01:15:45 N9nHzksD
今更ながらに狂乱ハマりそうです
凰狂いいよ凰狂
最近百合ばっか書いてましたが、久々のノーマルなので気合い入れて
書こうwまだ完成には程遠いけど

428:名無しさん@ピンキー
08/12/05 02:54:35 N9nHzksD
やっべ間違えた凰凶だたー!!

429:名無しさん@ピンキー
08/12/05 03:04:54 GJps0LaQ
俺先日凶華様目的で見始めたんだけど、いつのまにか銀夏に胸がときめいてる
…俺男なのに。

430:名無しさん@ピンキー
08/12/05 05:57:54 fiJqgR82
>>凰狂
まあある意味間違いではない。

431:名無しさん@ピンキー
08/12/05 09:12:01 Ar7b2UaK
やっと新刊読んだ

閻禍×朝夜とか閻禍×泪雨夜とか書きたい願望はあるんだが
もう、設定確認のために前の話を読み返すのすら辛い…
だからこそ幸せな話も書いてあげたい、って想いもなくはないんだけども

432:名無しさん@ピンキー
08/12/05 17:36:38 RLPSkdPI
>>422
>>425
超GJ!夫婦たまらんハァハァ

433:名無しさん@ピンキー
08/12/05 22:22:00 YbxLW+Jp
>>427
wktk

434:名無しさん@ピンキー
08/12/06 11:21:01 njh0M/8w
URLリンク(2sen.dip.jp)
「ガス代節約の為仕方なくなのだからなっ…誰が貴様なんかと一緒になどっ…」

435:名無しさん@ピンキー
08/12/06 14:48:41 7PDJMFeL
>>434
おうかのせいえきでねんしょうするふろなのですね?
8にんぶんわかすには8かいですね?
パパママはたいへんですね?だいへんたいですね?


436:名無しさん@ピンキー
08/12/06 15:40:17 Xz5g66OU
>>434
しかしこの凶華様、ノリノリである。

437:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:21:57 Su11eev8
>>434
しかしこの奥様、ロリロリである

438:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:22:58 4K7oVGon
新刊読んで来ました
ミリオン×不解宮の百合夫婦マダー

439:名無しさん@ピンキー
08/12/06 19:25:23 7PDJMFeL
>>437
しかもこの旦那様、受け受けである

440:名無しさん@ピンキー
08/12/06 22:06:42 OwTEknNs
>>434
しかも、風呂場でメガネ?

441:名無しさん@ピンキー
08/12/06 22:15:14 u7YfnfJH
>>440
外したら妻の無い胸がますます見えなくなっちゃうじゃないか!!

442:ごめんねハニー[1/2]
08/12/06 23:16:22 7PDJMFeL
>>434

「・・・勘弁してください・・・」

「ふふ、いいだろう。たまには憐れな眼鏡に情けをかけてやるのも
神の務めというものか。・・・よかろう。愛して、やるぞ・・・」

凶華のちいさな手の中で弄ばれるだけ弄ばれ、我慢が出来なくなったかビクビクと脈打つ
凰火の肉棒を、舌の先端で突付くように愛撫する。
そのうちにざらざらとした猫舌が亀頭全体を嘗め上げはじめた。
薄い舌は思いのほか力強く、幼い彼女の容姿が対応するには似合わない猛り狂った陰茎は
ともすればアイスクリームを融けてしまわぬ内に食べてしまおうとするように
ぺろぺろと嘗めまくられている。
風呂場に湯の音とは思えないいやらしい水音が響き渡る。
「んくっ・・・」

れろ・・・れる・・ぺちゃ、ぴちゃ、ちゅるぅ・・・あむぅ・・・
はむっはむっ……ちゃぷ……ちゅ……かぷっかぷっ

そのうちに亀頭をかぷりと頬張る。凶華の小さな口にはとても入りきらないのだが、
少しでもすべて包もうとがんばっている姿に、凰火も興奮を隠し切れない。

「おうか・・・どう・・・ら・・・はぅ・・・これ・・・しゅき…か・・・?」

上目遣いで、下腹部でささやくように聞いてくる。なんて恥ずかしい台詞だろう。
しかしその甘くいやらしく脳の奥まで響く言葉が、凰火の快楽をますます呼び誘った。

「は、い…好き…ですよ・・・っ・・・凶華…」

「ひょぅ・・・か・・・よかった・・・」

じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ、じゅぷ。
凰火が感じているのを知り、嬉しくなったのだろうか。凶華の舌技が大胆になっていった。
舌と同時に、お留守だった手で男茎を扱く。無意識なのか、余った手で自らを慰めだした。
凰火もそれに気がつき、ゆらゆらと動く凶華の尻肉に手を回し、強弱をつけて揉みしだく。

「ふぅ!?ん、むぅぅん・・・ちゅる・・・ちゅぅ・・・」

その反応に手ごたえを感じ、足を少し動かして凶華の乳首に摺り付けてみる。興奮しているのか
既にその部分はこりこりと固くなっていた。

「あふぅ?・・・あっ・・・らめ・・・さわるなぁ・・・はぁん・・・」

「いえ・・・僕ばかり気持ち良くなって・・・悪いと思いますので・・・」

「そんな気は使わんでいい・・・凶華様がしたいようにしてるだけだ・・・きゃぅっ」

黙って、尻尾の付け根を優しく、触る。凶華はここが弱いのは知っているのだ。

「ばか、ばかあっ・・・いいっていっているのに・・・!・・わ、わかった。もっと・・・気持ちいい事を
して・・・やればいいんだな?」

443:ごめんねハニー[2/2]
08/12/06 23:16:56 7PDJMFeL
凶華の右手が、凰火の陰嚢へ伸びる。

むにむに、くにくにと睾丸をいじりはじめ亀頭を吸い、カリ先を軽く食む。

「んぐじゅちゅ・・・ずっ・・・ちゅううっ……!ぢちゅっ・・・ちゅぷ…
ん、んんっ・・・!じゅるるる・・・くちゅぅぅう…ちゅぽちゅぽ…」

「うぁッ・・・!そんなことまで・・・しなくていいですっ・・・きょ、凶華っ・・・!?」

「ふぁふぃにふぃたのふぁきふぁまふぁふぉぅ?(先にしたのは貴様だろう)」

「~~~!!」

もはや限界が来ている。

「凶華、凶華・・・上手です・・・もう・・・出てしまいそう・・・」

「い・・・いぞ・・・出せッ・・・出して・・・受け止めるから・・・」

「すみません・・・すみません・・・どうにもできない・・・!う、ううっ・・・はあッ・・・!」

どくん。

「・・・!ぁぅ・・っ・・・う・・・」

大量の迸りが凶華の咥内を蹂躪する。一度ならず、何度も、何度も。躍動する。

どくっ。。。どくどく・・・びくっ・・・びく・・・

「こくっ・・・ん・・・ぷはぁ・・・」

受け止めきれなかった白濁液が、凶華のからだを、湯船を汚して行った・・・


--------------------

「凶華様たちが最後でよかった、な。こんな湯に浸かって優歌や千花が孕んでは困る」

冗談なのか本気なのか判らない。

「・・・凶華なら問題は無いのですか?」

「うむ。・・・じゅうぶん温まったな?じゃあ次は凶華様が「暖まる」番、だぞ?」

じゃぷ、と湯船に入り込み、おおきく腕を、足を広げる妻。
妖しく輝く薄緑色の瞳で、猫のように笑う。
そんな妻への感謝の気持ちをこめて、凰火の誠意が凶華を満たしていった。

初冬の風呂場での「他愛の無い」出来事だった。

444:434
08/12/06 23:33:56 njh0M/8w
>>442
続編きたああああああああああああああありがとうございますorzorz
事後、お湯が入っちゃってぼたぼた垂れて恥ずかしがる凶華様を夢想…

そして出したものは、かきたまっぽくなって浴槽の内側にこびりついて、
掃除しても完全にとれなくて、子供らに突っ込まれるフラグですね!わかります!

445:名無しさん@ピンキー
08/12/07 09:22:08 4JpbL9aP
その・・・このスレで言っていいのか分からないんですけど○○誌買わせて頂きました
すっごくエロかったです、今でも使わせてもらってます、ありがとうございました神様

446:名無しさん@ピンキー
08/12/07 18:56:58 FqjpdYMv
>>434
>>442
俺を萌え殺す気か
乙!GJ!!

447:427
08/12/08 18:11:02 fkeeBvel
ども、427です。予告していた凰火×凶華SS投下します。
男女のえろってむずかしいよママン…
我慢できなくって11巻のカラーみたら抑えきれないパトスがわきあがったんです
しょうがないんです。

・当方2巻までしか読んでないので矛盾があるかもしれません。
・6レス失礼します

448:はじめてのよる
08/12/08 18:12:18 fkeeBvel
分かってはいた。
分かってはいたのだけれど。
乱崎家に起きる出来事はいつだって突然で。

「ねぇお父さん、お母さん」
「なんだ我が娘よ!」
「なんですか?優歌」

和やかな夕食時。今日のおかずは肉じゃがときんぴらごぼう、それに油揚げの味噌汁。
…最も、これは『人間用』のメニューではあったが。
銀夏はバイトで遅くなるらしく、テーブルを囲んでいるのは凰火、凶華、千花、優歌の4人だけ。
時折、凰火が凶華のめちゃくちゃな発言に突っ込んで千花と優歌がそれに笑う。いつも通りといえば
いつも通りの光景。そんな夕食も終わりかけた時
何のはずみか、優歌がふと思い出したように尋ねる。

それは、一種の爆弾。ある意味閻禍の存在よりも危険なそれは、いつもよりかは
幾分か平和だった乱崎家の食卓を一気に気まずい空気へと変化させたのだった。

「弟とか妹はもうできないのかなぁ?」
「「―――――っ!!?」」

瞬間、凰火の手からぽろりと箸が落ち、凶華の顔は瞬間湯沸かし器のように
一気に真っ赤になった。
「な、なんですか?優歌。突然に…」
「えっとね、友達のお母さんに赤ちゃんが産まれたんだって。色々お話聞いてたら
私もさっぱり欲しくなっちゃったの。私も赤ちゃん抱いてみたいなぁって…」
混乱しきった頭の、それでもどこか冷静な部分でなるほど、と凰火は思う。確かに優歌には2人の弟(?)と
1人の妹(??)がいるけれど、どの兄弟も抱くにしては大きすぎるしそもそも人間ですらない。
そんな優歌が、人間の赤ん坊の話を聞けば自分も抱いてみたくなるのも当然なのかもしれない。
一応親としては子供の願いは出来る限り叶えてあげたい。あげたいが。
どうなんでしょう、ねぇ?奥さん。
ちらりと凶華の方を窺うとまださっきのダメージから回復していないのか
同じ姿勢のまま微動だにしていない。
ちなみに先ほどから空気と化している長女は面白いものを見つけた、と言わんばかりの顔で
にやにやしている。
「え、えーとですね、優歌。赤ちゃんはですね………」
お互いに初心な者同士。キスもまだ慣れていないのに、子供なんてまだまだ先の話だと
思っていた凰火は、いかに遠まわしに伝えようか言葉を選べずにいた。
「…出来ないの…?ねぇ、お母さん…」
涙目で、石になってる母親を見ると優華は小さな声で呟く。それを聞いた凶華は我に返ったように
ぴくりと青い猫耳を動かし―
そして叫んだのだった。それはもうはっきりと。


「なにをいうか優歌よ!!この凶華様に不可能なことなど何一つないっ!!」

449:はじめてのよる
08/12/08 18:13:22 fkeeBvel
気まずい食卓はやはりどこか気まずいまま終了し、凰火と凶華は
凰火の部屋…ベッドの上で正座で向かい合っていた。
「―だから、どうしてあなたはこう突飛な発言ばかりするのです。
出来ないことを言って後悔するのはあなたでしょう。売り言葉に買い言葉にも限度がありますよ」
「…この全知全能の凶華様に無理なことが一つでもあってみろ。
下々の民は嘆き、惑い、ついには太陽まで隠れてしまうであろう?」
「御託はいいですよ…」
はぁ、と凰火はため息を吐く。

凶華がとんでもない宣言をした後。
優歌は「本当!さっぱり嬉しいよー!」なんて目をキラキラさせながら飛び跳ねて
そんな優歌に姉である千花は「まぁまぁ優歌ちゃん。赤ちゃんが出来るには
優歌ちゃんの協力も必要なのよ?」なんて、2度目の爆弾を落としたのだった。
優歌の協力!?何をいう気だ!と両親が戦々恐々してる間にも千花の言葉は続く。
「え、?私の協力?」
「そうよー。赤ん坊が生まれるにはね…。優歌ちゃんがいい子になって
早く寝ることがすごく大事なの」
「?うん、わかった!じゃあお父さんお母さん楽しみにしてるね!あたしいい子
にしてるから」
『子供のつくりかた』なんてまだ全く分かっていないだろう乱崎家の次女は、爽やかな
笑顔と共にそういったかと思うと、ぱたぱたと軽い足音を
立てて自分の部屋に向かっていった。…恐らくは姉の言葉である『いい子にして
早く寝る』ことを忠実に実行するために。

程なくして余計なことを言った張本人である千花も「じゃあ、私も今日は早く寝ようかしら。
凰火さん、猫さん、優歌ちゃんの期待を裏切らないようね」なんて、この上なく楽しそうな
表情を浮かべながら去っていった。
かくして、リビングルームには呆然と娘たちの去っていった方を見る両親と
我関せずとばかりにぷかぷか水槽の中に浮かぶ乱崎家の末娘だけが残ったのである。


「―か。ぉ―か!…おい!貴様!!」
ごん、と頭頂部に鈍い痛み。
じんじんと広がる痛さはどうやら、人間離れした怪力を持つ目の前にいる少女に
チョップをされたせいらしい。
凰火が顔をあげると頬を染めた凶華が上目づかいでこちらを睨んでいた。
その表情にいい意味でくらりとしかけて、しかし表面上は冷静に
凰火は答える。

「なんです?」
「…っだ、だからだなぁっ…!」
凶華は元々桃色に染まっていた顔をさらに赤くさせ俯き、普段の傍若無人な態度からは
考えられないような小さな声でぼそぼそと喋る。
「……こどもを……つくって…やってもいいというのだ……。
その…貴様との間に……」
「きょ、凶華…!?」

450:はじめてのよる
08/12/08 18:14:33 fkeeBvel

凰火は幼いころに両親を亡くしたせいで愛することを怖がるようになり、
凶華は地下帝国で神と崇められ、結果愛されることを知らずに育った。
そのせいか、半ば無理矢理夫婦になり、そして愛情が芽生えた今でさえ
なかなか二人の距離を詰められずにいた。そんな時に思いがけず発せられた妻からの言葉。
これでどきりと心臓が跳ねない男がいるだろうか。

だけれど、本当にいいのだろうか。二十歳を過ぎた立派な成人とはいえ、
小学生の様な薄くて抱きしめたら折れてしまいそうな小さな体に
自分の激しい欲望をぶつけてもいいのか。
凰火がどうすべきか言葉に詰まっていると焦れたように凶華が口を開く。

「えぇい!何を迷っているかこの朴念仁!この凶華様が直々に「いい」と
言っているのだぞ!」
そう言って、凰火のパジャマの襟を掴み自分の方に引きよせ、
凶華はちゅ、と唇にくちづけた。
触れるだけの軽いキスが離れ、そのくせ恥ずかしいのか凶華は真っ赤な顔をしてぷい、と
下を向いてしまう。

「…いいんですか?凶華。もう、止まれませんよ?」
最終確認のように静かに凰火が語りかける。凰火とて今にも爆発そうに心臓は鼓動を
刻み、血は沸騰しそうなほどに熱くなっていたが、妻に負担を掛ける訳にはいかない。
「…なんども言わせるなっ…!!凶華様は本当に貴様のことが―」
言い終わらないうちに、凰火は凶華の顎を捕らえて上向かせ、唇をふさいだ。
手加減なんてなしの、濃厚なくちづけ。これまでキスはしたことがあっても
こんなに激しいものは凶華にとって初めてで。息継ぎもままならないまま、
体格差のせいで重力に従い落ちてくる唾液を呑み込み、じんわりとした気持ちよさを
受け入れる。
「…っ、く、ふぅっ…ん…っ」
凰火の舌が軟体生物のように凶華の口内を好き勝手に暴れまわる。
凶華の舌に絡めたと思ったら、歯列をなぞり舌の裏や上あごまで余すことなく
ねぶっていく。
一体どれくらいそうしていたのか、それすらも曖昧になりながら唇が離され
二人の間を銀糸だけが繋ぐ。

「っぁ、ぁっ…?」
気づくと、凶華はふかふかのベッドに押し倒されていた。蕩けた頭で状況を確認し、そして
ぼんっと音が出るほどに顔から火を噴く。
「凶華…」
「な、なんだ…?凰火…」
たまらない、といった風に熱くなった声音で自分の名前を呼ぶ凰火に
同じように熱い息を吐きながら問いかける。しかし、凰火はその問いには答えずに
凶華から離した唇を頬や、首筋に散らしていく。時折、強く吸いついては
自分の物だというように赤い印をつけるのも忘れない。

451:はじめてのよる
08/12/08 18:16:12 fkeeBvel
ちゅ、ちゅ、という軽いキスの音と荒い呼吸音だけがこの部屋にあるすべての音で、だからか、
大きく反響して凶華の耳まで犯し、それがさらに体を熱くさせていった。凶華は
所在なく彷徨わせていた手を凰火の後頭部に回し、ぎゅうと自らの体へと引き寄せた。
それは、予測しにくい凰火の攻め方の刺激に少しでも耐えるためであったが、
その姿はまるで母親が子供を抱き締める姿のようにもみえた。主導権を握られっぱなし
だった凶華がその事実に気づき、猫のようにくふ、と喉を鳴らして笑う。
「ふふ、凰火。なんだか幼子みたいだぞ?母親に欲情するとは変態だな?」
「…あなたは僕の母親じゃなくて妻でしょう。…それに、仮にあなたが
僕の母だとして……こどもにこんなことされて感じてるあなたの方がよっぽど
やらしいと思いますけどね」
言って、凶華の背に回していた手をするりと動かし、すでにぷっくりと膨らんで
薄い寝間着を押し上げている乳首を指先で押しつぶした。

「ぅにゃ、あ、ぁぁあっ…!?」
「ほら、触ってもないのにこっちだってこんなに…」
もう片方の手は脇腹を通って、ショーツの中に入り込む。反射的に凶華の内腿が締まるが
それより一瞬早く凰火の手が凶華の一番大事なところに潜る。未だ誰も汚したことのない
凶華の秘所はそれでもじっとりと濡れ、綻び始めていた。
「まったく、本当にいやらしいですね?うちの奥さんは」
「うぁ、ぁ、それ、は、ぉーかがこんなこと…ばっ…かり、するから、だろうがっ…」
立て続けに強い快感が襲ったせいか、凶華は折れそうなほどに背を反らし
ネコミミから尻尾の先までぴくぴく小刻みに震えている。それがまるで
「もっと」とねだっているように見えて、凰火は入口の辺りを往復させるだけだった
指を凶華の中へと挿れ始める。十分に濡れていたおかげか、凶華の熱く潤むそこは予想外にすんなりと
凰火の指を飲み込み、待ちわびていたとでもいうように指をきゅうきゅう締め付けた。
ゆるゆると丹念に浅いところだけを往復させてほぐしていく。凰火は乳首を服の上から
カリカリ弄っていた右手は器用に片手だけで凶華の寝巻きのボタンをぷち、ぷち、と
一つずつ外していき、はだけた前から手を入れ直接桜色に染まって膨らんでいる乳首を摘まんだ。

「にゃ、あ、ぁぁッ!っひぅ、う、おーか、それ…だめぇ…っ」
「どうして?気持ち、いいんでしょう?」
笑みを崩さずに問いかける夫に悔しさを覚えつつ、凶華は必死に震える声帯で
言葉を紡ぐ。羞恥を押し殺して、大きな瞳の端には涙を浮かべながら。
「………よ、よすぎるからぁっ…だから、ダメだってばぁ…!変になっちゃ、ぁあっ」
「…そんな理由じゃやめる訳にはいきませんね」
凶華の言葉に軽く眼を見開いて、凰火はにっこり、そんな擬音がぴったりなほどに
笑みの形を深くした。内心ではどうしようもないほどに凶華を欲していたが
まだこの小さな体では自分のすべてを受け入れられない、そう判断する。
一度入口まで引き抜いた人差し指に中指を添え、挿入していく。性経験のない
凶華はまだ中で感じることを知らず、異物感しか感じないだろう。
だから。快感を引き出すように、体で悦楽を教え込むようにゆっくりと内壁を
擦り、それと同調させるかのように唇をもう一つの乳首に寄せ、口に含むと
吸い上げ、舌でつつき、舐めあげた。すでに腕を上げる力もないのか
凰火の頭を抱きしめていた両腕はだらりと弛緩し、シーツのを頼りなく握っている。

452:はじめてのよる
08/12/08 18:17:24 fkeeBvel
「ふぁ、あ、あああっ、おーかっ!おーかぁっ!」
凶華の秘所は凰火の2本の指を根元まで飲み込み、くちゅ、ぐち、と淫らな音を立て始めて
いた。そろそろいいだろうか、凰火は口の中にある乳首に軽く歯を立てながら
考える。もうすっかりとろとろになってしまった凶華はどこかに触れるたびに
喉の奥から喘ぎ声を漏らし、ひくり、ひくりと震えている。
凶華の体を気遣うと決めていた凰火だったが、こうもいちいち可愛い反応を見せられてしまって
いてはいやがおうにも体は興奮し、熱が解放を求めて体中を暴れまわっている。
「…ぉーか」
「…どうしました?凶華」
どうしたものか考えながら、ゆるゆるとした愛撫を続けていた凰火は凶華の蚊の鳴くような
声に顔をあげた。
「…も、いいからぁっ!」
「え…?」
「な、なんか、さっきから変なんだっ!…っあ、なんか、奥の方がじんじんして、
む、胸もぎゅうって切なくなって…っ。だから、おーか、ちょうだい…?」
ずくん、と腰のあたりが疼くのを自覚しながら、余裕の仮面を捨てた凰火が
眉根を寄せ問う。すでに自身は張りつめ、暴発しそうなほどに熱くなっている。
「…もう、いいんですか…っ?」
「こ、この凶華様が良いと言っておるのだ…!だから、だから…っ。
おーか、も、がまんできないから…!」
「…わかりました。…痛むと思いますが、我慢しろとはいいません。
思いきり爪を立てていいですから…。その代り、歯は立てないでくださいね…!」
凰火はそう言ってシーツを掴んでいた凶華の手を自分の背に回させ
自分のものを取り出すと愛液でぬるぬるのそこに何度か擦りつけ―
ぐぷ、と先端を押し込んだ。
せめて他の快感で気を紛らわせることが出来るように、凶華に口づけ、
右手は今まで触れてこなかった肉芽を皮の上から刺激する。
「っふーっ!んん、んーっ!!」
もちろんそれで痛みがすべてなくなるはずもなく、凰火が腰を押し込むたびに
背中に突き立てられた爪が食い込む。
「凶華…ッもう少しですから…!」
「………っ、っぁ………!!」
暫くして漸く最奥に達すると、凰火は深く息を吐いた。腕の中の凶華は全力疾走した後のように
全身から汗を噴き出し息を荒げつつ、凰火の方をぼんやりとした目で見つめている。
「凶華…全部入りましたよ…」
「ぅあ、あ…?あ、そ、そうか…ここに…おーかのが…」
いつもの横柄な態度はどこへ行ったのか、幸せそうに微笑み下腹部を自分の手で撫でる。 

ぷちん。

その瞬間、凰火の中で何かが切れる音がした。それは、おそらく理性という名の
最後の防壁。

453:はじめてのよる
08/12/08 18:18:41 fkeeBvel
「あ、あぁ!?ひゃ、ふぁ、ああっ?お、おーか、何で
中でおっきく…っ」
「…すみません、凶華。…もう手加減できないかもしれません」
「っひああああっあ、あ、おーか!おーかぁ!!」
凰火は凶華の細い腰をがっちりと掴むと少しずつ凶華の中にぴっちりと収まったものを
引いて、抜ける直前でまた押し戻すという動作を繰り返す。狭い凶華の中は
処女の証である鮮血と愛液でぬるぬるのはずなのに、凰火の剛直をきつく食い締め
ひくひく蠕動し続ける。
そのうちに凶華の感じる場所が分かってきたのか、ある一点を集中してえぐり、
乳首を弄っていた手は背中を滑らせ、滑らかな双丘の間にある
ネコミミと同じ青い毛並みの尻尾の根元をきゅっと握ってみる。
「うにゃああああぁあっ!あー!はぁっ、あ、あぁっ!
いっちゃ、…ぁ、イっちゃうよう!おうかぁ!」
思っていたとおり、そこは一等敏感な場所のようで扱きあげるたびに蕩けきった
甘い声で、それこそ猫のように鳴き続ける。
「可愛いですよ、凶華。僕の愛しい奥さん」
凰火の言葉にぐっと心臓が締め付けられ、許容量を超えた快感に涙が滲む
顔をあげると、普段の冷静な夫からは考えられないような必死な顔で
ぽたり、ぽたりと汗を落とす凰火の姿があった。

あぁ、愛おしい。

今まで知らなかった感情。
欲しいと願ってきたもの。
愛し愛されること。
そしてそれを手に入れることができた無上の喜び。

色々な感情がない交ぜになって、凶華は力の限り凰火を抱きしめ
精一杯の声で叫ぶしかなかった。

「おーか!おーか!!…すき、だいすき…っ!あいしてる…!」
「…僕も愛していますよ。凶華…!」

互いに抱きしめあい、ラストスパートに大きく腰をグラインドさせ
噛み付くようにキスをした。
「―――っ!!!」
絶頂の叫びは凰火の唇に塞がれ音には成らず、凶華は体の奥で
凰火の熱い迸りを感じた後、頭の中が真っ白に染め上げられていった。

意識を手放した腕の中の女の子を抱きしめ直しながら凰火は噛み締める。
再び愛する存在が出来たことを。
少し前の自分には想像すらできなかった、奇跡のようなこの出会いを。
偶然と必然に彩られた狂乱とその幸せを。

そして彼もまたふわりと眠りに落ちた。


――数ヶ月後、乱崎家に第7子の存在という狂乱が発覚するのは――また別の話。


454:427
08/12/08 18:22:03 fkeeBvel
以上です。
やりたいことも少しあったんですが(クリ責めとかクリ責めとか)
はいりませんでした
っていうかもう少し前に知ってたらあのイベント狂喜乱舞して
隣の方に行ったのに!…凹

…今から3巻読んできます

455:名無しさん@ピンキー
08/12/08 18:53:09 KrX05cyy
>>454
あ な た が ネ申 か
GJGJGJ…!喩えこの身が朽ち果てようとも
君にGJをおくり続けるよ、乙!
なんか描きたくなったじゃないか…

456:名無しさん@ピンキー
08/12/08 19:00:32 DShWgSzN
>>454
おお…神の降臨じゃあ…
まじで感涙はあはあ…!
これで三巻よんだらどこまで神化してしまうのか…

ありがたやありがたや

457:名無しさん@ピンキー
08/12/09 14:09:08 tAF/QGTC
>>454
凶華様ももちろんかわいいんだけど
ラストの必死な眼鏡がかわいいよう愛しいよう!!
くらいまっくす独特のせつない雰囲気が…!

とにかくGJ!空前絶後に萌えました!
またのお越しをお待ちしております!!

458:名無しさん@ピンキー
08/12/10 05:31:26 fDSVgVSR
>>454
なるほど、これがネ申か…!!
GJ!!夫婦の互いへの愛おしさが狂おしい程に伝わってくるぜ!!
ああ、やはりこの夫婦はいい…。
素敵な萌えをありがとうございます!!

459:1/4
08/12/10 07:21:29 e4xMAGj6
寒い冬です。こたつが恋しい季節です。こたつは家族の社交場。男女の情熱リング。
今宵も四角い陣地で夫婦の戦いのゴングが鳴る。

「炬燵はいいな・・・人類が生み出した文化の極みだなあっー!」

「訳が分かりませんから。寝るのならちゃんと布団で寝てくださいよ」

「うるさいなあ。きょーかさまは寒いのが嫌いなのだー。炬燵こそパラダイス。故郷シャングリラの暖かさなのだー。
それを奪う権利は貴様には1ccたりとも無い。それに、貴様こそ眠いのならさっさとだらだらせずに独りで
寂しく部屋に戻ればいいだけではないか孤独眼鏡」

うりうり、と器用に炬燵の中を陣取った足が対面の凰火(の、一部)をいぢり倒してにやりと笑う。

「そ、そういう事こそやめなさい。こたつは布団と違うのですよ」

「それとも何だ、凶華様が子守歌を歌ってあげないと眠れないからだになっちゃったのかな~?ん~?」

「・・・それは貴女の方でしょうに」

一方的ないぢり倒しが気に入らなかったのか、すこし冷たい態度のまま、凶華の両足をいきなり掴み、自分の方へ引きよせる。

「うおっ!?あ、足をひっぱるなあ・・・ ううう、さみゅい・・・」

炬燵からはみ出た足をぱたぱたさせるが、両足首を極められている、逃れられない。
たいした力も無いはずなのだがつくづく技能についてだけは常に向上心のある夫だ。

「大体寒い寒いといいながら裸足でいる方が悪いのですよ。暖房に頼る前にまずは衣服で調整するのが防寒の
基本です。少しは我が家の光熱費節約を手伝ってくださいね?」

「凰火、なんかオバサン臭くなってきたな・・・」

むっ。
凰火が心外な、といった顔をする。そして。

かぷ。
凶華の足の指を、唇で軽くはむはむ。
あいている指で指と指の間をくにくにといじる。

「!!うひゃ、ふひゃふふふ、くすぐったい!」

「・・・ああ、「ここはまだ」でしたか。では教えてあげましょう」

凰火の舌が指と指の隙間に入り込み、微妙に動く。

「ふはは・・・ぁひ・・・ん?・・・あぅ・・・ちょ・・・やめ・・・」

「どうですか?まだくすぐったいですか?」

「やめっ・・・やめろ・・・このへんたい・・・っ」

「あたたかいでしょう?]

「・・・ぅ」

「おやおや、炬燵に長く入っていたせいですかね。こっち・・・凄く熱いですよ?」

凶華の愛用するシンプルな着ぐるみの下は、つけている意味がないような下着だけだ。知っている。
さっ、と腕をくぐらせて、凶華の秘部を弄くる。火照っているせいかすぐにぷちゅぷちゅ、と
愛液の染み出す音が聞こえてきたが、いつもと違い抵抗らしい行為をしてこない。

460:2/4
08/12/10 07:22:35 e4xMAGj6
「やめろ・・・やめろ・・・おうか・・・」

「やめませんよ。僕の進言を無視したらこうなるのです。諦めなさい」

「だって…このままだと…」

「?」

感じているのだろうが、内股がきゅっと締まったままでそこに力点が集中している。
どうにも落ち着かない様子。

ふと炬燵の上においてある果物籠の中を見ると、夕食の後も山盛りにしてあったはずの蜜柑が
片手で数えられる程になっている。炬燵に一番ちかいゴミ箱の周りはオレンジ色の残骸だらけ。

「・・・」

すべて理解できた。一見穏やかだが意地の悪い笑顔で、凶華の弱い部分を攻め立てる指の動きが早くなる。

「やはァっ!!やめろ、やめてくれ、やめ・・・だめ・・おねがいだから・・ごめん・・・謝る、あやまるからっ・・・
もう・・・ くぅ・・・だ、だめ、でちゃう」

「何がでしょう?」

「わ、わかってるくせに・・・やめ、だめ、らめぇ――あ・・・っ・・・」

ぷしゃぁぁっ

たちまち、着ぐるみの下部がしとどに濡れ、炬燵布団まで染みていった。

「あっ」

「い、いやぁああっ・・・」

「おもらしなんてして・・・ペットのいる家では炬燵を出してはいけないというのは良く聞きますが・・・
凶華あなたってひとは本当にしょうがないですね・・・?」

「このっ・・・!」
ぴしぴしぴしっ
炬燵布団からはみ出た尻尾が応戦して凰火に訴えかける。

「・・・地味に痛いです」

「凰火のせいだ、凰火のせいだ、うわぁん!うぇえええええん・・・」

「怠けてトイレに行かない罰ですよ?暴力に訴えかけるのは止めなさい。無駄です。ああ、
もしかして凶華、僕との体格差を忘れています・・・?では、分かりやすくしてあげましょう」

凰火が腰を突き出し、凶華の股間が寄せられていく。
粗相がそのままになった股の部分へ布越しにぐぐっ、と凰火の肉棒が当てられる。
すり・・・すり・・・ずにゅ。ずにゅ

「あはぁっ!?」

「物凄く濡れてますけど・・・おもらしのせいだけでは無いですね?えっちな香りをさせて。本当にうちのネコミミは
躾がなってないですね・・・」

「ぐすっ・・・うにゃ・・・う・・・っ・・・」

恥ずかしさとその強引な言葉責めが、逆に甘い薬のように凶華の体を蹂躪していく。


461:3/4
08/12/10 07:23:47 e4xMAGj6
「動物みたいなあなたには、動物らしい躾をして差し上げます」

にこり、微笑する夫に ぞくり、震える嫁。
この顔は、実行する顔だ。ならばどう抵抗しても無駄だろう。諦めて、その体の緊張をほどく。

「今日はずいぶん素直ですね。ずるいです・・・素直なあなたはとても可愛いのですよ?」

きわめて丁寧に、几帳面に、器用な手つきでするすると凶華の夜着を脱がしていく。
炬燵の熱により既に粗相は乾いているものの、染みついた液の跡がくっきりと残っている。

「優歌に見られたら、どういう事になるでしょうね?」

「・・・・・・やあッ」

とわざとらしく耳元で嗜虐的な事を囁いて、凶華の羞恥心を煽る。その間も局部同士を擦り付けるのは、止めたりしない。
凶華のほうは、もうクロッチの部分からぬるぬるとした愛液が染み出して零れ落ちるほど凰火を欲しがっているのだが。

「凰・・・おうかぁ・・・」

「何ですか?僕はあなたと違って携帯電話などという能力は無いのですから。きちんと言って貰えないとわからないですよ?]

「くぅっ・・・い、言えるかっ・・・言ってやるかあっ」

「おやおや、ヒントまであげたのですがね。素直な方が可愛いと言っているのに」

では問答無用でいいのですね。嫌と言っても遅いですよ。
唯一残っていた下着を指でずらし、最低限の隙間から己を押し込んだ。
ずらしただけの股布が凰火の肉棒に圧力をかけ、只でさえも堅い憤りがますます硬直する。

「いっ・・・!?何をっ・・・このへんたいへんたいっ・・・あ、あふ、はふぅッ」

そのまま細腰を掴み、ずんずんと深く荒く動き出す。
腰と腰が密着して、自然と深く繋がったまま下から突き上げられるかたちになる。
凰火が強く付きつけるたびに、快楽に跳ねてしまう身体が熱された赤外線によってじりじりと焦された。

「あんっ、あんっ・・・やめっ・・・うごくなっ・・・あっ・・・熱いっ・・・!凰火、熱いよぉっ・・・!」

「感じているのだから熱いのは当然ですね」

「そっちじゃなくてっ・・・いや、そっちだけど・・・違うぅ、そんなつよく、なか、入れるなぁっ、ん、あはぁっ」

いやいやと腰を捩っているが全くの逆効果。こちらから反対側の凶華の顔は見えないのは不満だが、
繋がる部分はぎゅうぎゅうと嬉しい反応を示してくれているし、肩に乗せる足は内腿まで紅色に染まっている。
これで嫌だと叫んでいても野党の答弁ほど説得力もない。我が意を得たり、戦局は凰火側に優位なのは替わらない。
仰向けに繋がった状態の凶華をぐるり、と勢いよくうつ伏せにする。激しい動きに天板がずれて、果物かごも盛大に
転がるが気にしない。お尻がモロに熱量部分に当たって熱いが、気にしない。繋がっている部分の真上で赤く咲く芽を弄る。
抽送する早さがエスカレートする。

「こたつは布団とは違います。こんなところでこんなことをされて・・・苦しいでしょう、
わかっていただければすぐに止めますよ。どうですか凶華」

「はぅっ・・・はぅあ・・・っ・・・きさまのほうこそこんな格好をさせっ・・・
ああんっ・・・いいと思ってるの・・・・・・んぅっ」

「これは(炬燵隠れ)といって古来より炬燵での逢瀬に使われた由緒正しき体位です。間違いではありません」

「そんな雑学知識きいてないっ・・・やああーん!」

全く意に介していない。つっこみ役がつっこむとこういう事になる。

462:4/4
08/12/10 07:24:55 e4xMAGj6
「おや・・・これなら・・・全部入ってしまいそうです」

「ふぇ・・・?」

容赦なく攻め立てていた腰の動きがいちど停止する。急な行為の中断に、戸惑う凶華だったが・・・
直後、一気に凰火の全てがなかに飲み込まれていく。

「う、わあぁッ――」

「どうですか?今、全部、入っていますよ?届いているでしょう・・・?」

そのまま深々と突き入れを繰り返す。炬燵の中でぱちゅっ、ぱちゅ、と愛液と精汁が混ぜられる音がこもる。

「やぁっ、熱い・・・あついのぉ・・・!」

「苦しいですか?嫌ですか?・・・止めましょうか・・・?」

「やめる・・・やめるな・・・っ・・・始めたのは貴様なのだから・・・責任を・・・とれ・・・やめないで・・・お願いだからぁ・・・」

「はい」

「ゆる・・・して・・・いかせて・・・」

その言葉に余裕の表情を続けていた凰火も眦を決し、いつしか股間をぶつけるような激しい動きを始める。
焼け爛れてしまいそうな摩擦快感が凶華の下腹部を包み込んでいく。気がついているのかいないのか、
絶頂を求めて凶華の腰も貪欲に凰火の滾りを欲していた。

「はあっ、はあっ、う・・・いいですか・・・中に、全部注ぎますよ・・・」

「いい・・・なかに出して・・・おくがあついの・・・おうか・・・っ」

凰火は絶頂を求めて最深部へ力の限り打ち込み、次の瞬間抱き寄せる凶華の華奢なからだが反り返った。

「あ・・・あああああああっ・・・・!」

「くううっ・・・!」

歓喜の叫びが交差し、性感の波がお互いを包み込んでいくような錯覚に捕らわれ――やがて、堕ちていった。

結構無理な体勢と場所で激しくしたものだから二人とも動けない。はぁはぁと息を荒げたままで、両腕両足は放り出したまま。
だが肉体言語が無事に通じたのか凶華も反省した様子。

「ふとんでねたい・・・」

「り、理解できましたか。こたつは所詮暖房器具ですからね、普通に寝てください」

「うごけにゃい・・・」

「・・・では、僕の部屋で寝ましょうか」
(はぁ。僕も疲れてしまいましたし後始末はとりあえず簡単にして、あとは早めに起きてなんとかしますか・・・)
完璧なはずの人工家政夫眼鏡も誤算はあった。
ひとつめは、猫を自分の布団に入れて、何も無い事があるはず無い事。疲労と幸福感に包まれた布団から
抜け出て、目覚めたときには遅かった。
ふたつめは、すっかり乾いたと思い込んでいた炬燵布団だが、いくら愛する妻のものとはいえ、
おしっこはおしっこ。見えなくてもそこに残る芳香はファ○リーズ程度で隠しきれる訳がない。
翌朝。珍しく早起きしていた優歌から
「お母さん。いいんだよいいんだよ、さっぱり見なかったことにするよ。おとなでもそういうことがあるんだよね、うんうん」
・・・という純粋な屈辱を浴びせられることになる。
直後、凰火が乙女の怒りを全力で浴びひどいめにあわされたのは言うまでも無い。


463:名無しさん@ピンキー
08/12/11 08:36:12 jL/Qn3ji
>>462
炬燵プレイハァハァ!
実にGJ
ひどいめにあった凰火は自業自得ですwww

464:名無しさん@ピンキー
08/12/15 10:59:44 7ntuDfr1
>>462
GJ!!
しかし、赤ちゃんと違って大人のは量もニオイもあるから後片付けを思うと悲惨だなw


465:名無しさん@ピンキー
08/12/19 18:02:26 m1sQH+JC
埋め
俺もSS書きたいが時間がない・・・

466:名無しさん@ピンキー
08/12/19 19:50:31 VXgduOUj
2作目ちょこちょこ書いてます
書いても書いても終りが見えません…

467:名無しさん@ピンキー
08/12/20 00:51:28 C1nsfrMy
いよおおおおおし!

468:名無しさん@ピンキー
08/12/24 01:31:31 VF/jjDuR
冬のカタログ買ってきた

狂乱サークルの少なさに全俺が泣いた

469:名無しさん@ピンキー
08/12/24 01:40:54 KW/TZSPk
ここの絵氏さんのは期待してる

470:[1/7]
08/12/25 19:46:35 KLkoRmLe
♪それはクリスマスの 静かな夜のこと
おくりものを 楽しみにして
サンタクロースの夢を見た

赤いワンピのサンタは
パパのおともだちね
二人で何か笑っているの
うれしそうなパパ

------------------------------------------------------------------
本年も何事もなく狂乱にクリスマスイブの宴を終えた深夜の乱崎家。
強烈に紅いサンタクロース風コスプレ服に身を包んだ
乱崎家の猫サンタさんは、母として子供たちの夢のための労働を終えて、
ひとりリビングにてサンタを待っているであろう夫の元へ帰った来た。

「お疲れさま、凶華。プレゼントは配り終わりましたか?」

「なんだ貴様、もう片付けなどして・・・。クリスマスはむしろ今日だろうに」

「でも子供たちは25日は職場やお友達の家で予定があるそうですし。予定がないのは
僕たちだけですよ。誰もいない状態で残ったケーキやおかずを見るというのも結構キツい
と思います」

「では何故クリスマスとクリスマスイブなどと分けているのだ?2日間も全国規模の馬鹿
騒ぎを公認させる理由などないのではないか?本来前夜祭レベルであるはずの24日ばかり
盛り上げて翌日はこんなローテンションと来たか。主役である25日が脇役扱いか。
なんだか寂しいものだな」

「僕はクリスチャンではありませんからよく知りませんが、イブにこれだけ騒いだのですし
翌日くらいは静かに過ごすのもいいのではないかと」

「日本人も節操がない」

「あなたに言われたくはありませんけどね・・・ああ、そうでした凶華」

慣れた手つきで洗い物を終え、汚れたエプロンを畳み、ソファでふんぞり返る妻の側に腰を下ろし、
ちいさな包みを手渡す。

「お疲れさまでした、凶華。これは僕からのプレゼントですよ」

「え?あうっ・・・きょ、凶華様にか!?凰火が・・・?どうした!?眼鏡でも曇ったのか・・・?」

「どういう言い種ですか。結構苦労して選んだんですから。それともいらないのですか」

「い、いや。いる。・・・開けるぞ?」

「ええ、どうぞ」

恐らくそれなりの時間をかけたであろう綺麗にラッピングされた包みが数秒ではがされていく。

「わっ・・・」

現れたのは、白銀で鈴をあしらったネックレス。
いつも凶華がシンボル的につけている鈴とは違う。小さな鈴が、ちりん、と小さな音色を奏でる。

「どうしよう、どうしようか、とても、嬉しい。ありがとう・・・凰火」

妙に素直に。口調は横柄だがそれでもぎこちなく幸せそうな笑み。見ているこちらのほうが照れてしまう。

471:[2/7]
08/12/25 19:49:04 KLkoRmLe
「喜んでもらえて僕も嬉しいですよ。喜んでもらえて良かった。正直、こういうセンスが皆無なものですから」

「そんなことはないではないか。・・・凰火が自分で選んで、凶華様に似合うと思ってくれたものなのだ。こんなに幸せ事はないよ」

凶華のが正面を向き、目と目が逢う。頬は桜色に染まり、心なしか瞳が潤んでいる。いつもの唯我独尊な彼女と
違う。ふたりきりの時にしか見せることはない。慈しみ深き母の、愛する妻の表情が。
うわ、困った。抱きしめたくてたまらない。まだ片付けも終わっていないしやることはたくさんあるし、居間だし。
心に浮かんできた邪念を追い払い、気を取り直して会話を続けることにした。

「・・・どうしたのですか。凶華らしからぬ事を言ったりして。そんな、大したことでは。そ、そうです。せっかくだから付けてあげましょうか」

「うん。頼む」

凰火の胸にこつん、と頭を預けると凶華の細くて白いうなじが眼下に晒される。すでに心も躯も交わすように
なっているので凰火は知っている。凶華は(そして凰火も)「そこに弱い」ことを。情欲をそそられるような
その誘惑に耐えること。意識しないように。触れないように。触れたくならないように・・・
高価なガラスの置物を扱うようにそっとその首へ贈物を捧げた。

「ど、どうだ。似合うだろうか」

「・・・ええ、とても綺麗ですよ。すごく大人に見えます」
本当だった。白銀の仄かな煌めきが凶華の青い髪に映えて、子供子供してばかりいる普段
とは違う雰囲気を醸し出している。なぜだか少し大人しい態度に重なってとても魅力的に
思えたのだ。

「そうか。・・・凰火」

大切なものを守るようにしばらく自らの胸元で輝くペンダントを見つめていたが、突然、
真摯な口調で。そっと凰火の腕に己の両腕を絡ませて、呟いた。

「クリスマスのせいなのか?それとも・・・素顔の貴様が出てきているのか。とにかく
今日の貴様は夫としては100点だぞ?うん、そう思ってやろう。いつもこうであれば
いいのに。凶華様も応えてやろう。存分に甘えていいぞ。許可してやる」

背伸びして、凰火に跨るように対面となり、その頭を抱きしめる。

「凶華様は凰火にこうして・・・抱きしめられるのが好きなのだが・・・
凰火の心臓の音が、直接、聞こえてきて。凰火は、どうだろうか。好きか?」

凶華の手が、後頭部でもじもじしている。
彼女なりの、精一杯の愛情が伝わってくる。

「・・・・・・」

凶華の胸部には障害物がないので通じる鼓動が、早くなっている。もちろん自分も。

「嫌・・・だろうか?」

「・・・・・・凶華」

がばあっ。
イキナリ押し倒し、攻守が逆転する。

「おうっ!?」

もじもじしていて油断していたのか、あっさりと組伏せることができた。
そのまま、眼鏡を外し、几帳面にテーブルに置いて、宣言する。

「僕も、親としての権威とか立場とかがあるのですが。お言葉に甘えさせて頂くことにします」

472:[3/7]
08/12/25 19:49:45 KLkoRmLe
夫を見上げる。熱の篭もった瞳だ。

「ちょ、ちょっと待て。ここで!?」

「あなたの気まぐれで反故にされたくないですからね。子供たちも今頃は夢の中ですよ。
僕たちも夢を見ましょうか。甘い、夢を見せてください」

言うが早いが、凶華の顎を取り、唇を塞ぐ。口嘴をなぞり、ぬるりと咥内を味わう。
絡み合う凶華のざらついた舌が、脳髄を刺激する。

「むぅ・・・はむ・・・んっ・・・」

最初は尻尾で抵抗らしき事をしていたのだが、押し寄せる快楽の波に乗ってしまったのか、
だんだんと大人しくなっていく。こうなってしまえば、後はもう自分のペースに乗せるだけだ。

「今日のあなたはクリームの味、ですね。甘くて・・・いい匂いがします」

「ぷはぁ・・・」

薄着の衣装の隙間から、すっと手を入れる。
セパレートのサンタ衣装。全く防寒などは考えておらずにただ仮装一点のみで出来上がった
この衣装にも実用性がある。めくりあげてしまえば、すぐに「できる」事だ。
薄い胸を手のひらに包み、存在するぽっちりとした桜色の突起を探り当てて、くりくりと
弄ぶ。咽から紡がれる甘い音色が、熱を帯びた吐息と、喘ぎに変わる。

「あっ・・・んぅ―!?」

凰火の手が、体が、下へ下へと移っていく。その目的地が自らの潤んだ下腹部だと気づき、
いやいやと太腿を閉じて、拒否をする。

「脚を広げて下さい―」

「凰火、そこは駄目っ、それはいかん・・・その、嫌じゃない、嫌じゃないがだめだっ・・・!」

「今日は甘えさせてくれるのでは無かったのですか?僕は、こうしたいのです」

「凶華様は今日はまだ風呂に入っていないのだぁ・・・汚い、だからやめろ」

「気にする事は無いのですよ?」

「貴様が気にしなくても、凶華様は気になる。・・・嫌われたくは、ない・・・」

「そんな可愛いことを言わないでください。もっと好きになってしまいますから」

「お、凰火・・・あ、んっ―あうっ、はぁんっ・・・!」

腿の隙間から強引に手を差し込み、既に湿った下着の上から割れ目をなぞると、
そこは既に愛の蜜でぐっしょりと濡れていた。

「もうこんなに濡らせているじゃないですか。嬉しいですよ、こんなに感じてもらえて
・・・もっと感じたくは無いのですか?」

「ううっ――」

おずおずと、脚を広げる。羞恥に耐えられないと言うように、目線はあわさずに。
その様子が凰火にはいじらしくて可愛くて堪らなく写った。


473:[4/7]
08/12/25 19:51:17 KLkoRmLe
「素直なあなたは本当に素敵ですね」

一見ひとつのスジにしか見えない秘部へ、顔を近づける。いたずらに潤ったそこへ
息を吹きかけるたびにびくっ、びくっと敏感になった凶華の肢体が蠢く。
淡い桜色の突起を、丁寧に吸い、舌先でチロチロと優しくなぞる。
そのまま下部へ。舌全体を使った柔らかい動きで、薄いひだと入口を数往復させる。
溢れ出る液を逃さぬように、ねっとりと固い舌で奥の方を攻めると、頭上から
切なげな吐息が漏れ始めた。頃合か。

「そろそろ、僕も気持ちよくさせてもらいます」

「待て・・・」

覆いかぶさろうとしたが止められる。まさかここで止めろとは言わないだろうな。
そんな心配を余所に今度は凰火が凶華の下になるかたちに押し倒された。

「きょ、凶華?」

「今日は、凶華様自らが・・・その、凰火を、愛して・・・やる」

これ以上は無いほど全身を紅潮させたまま、自らの秘部を指で広げ、凰火の肉棒を飲み込んでいく。
幼い躯の中に自分の獣を挿入していく倒錯感に眩暈のするような快感が襲ってくる。

ちゅく・・・くぷっ・・・

「ふぅっ・・・あ・・・」

全ては入りきらないが、それでもけなげに奥の奥まで導く凶華。快楽のためか太腿ががくがくと
痙攣している。やがて凶華の最奥に行き着いたか、呼吸を荒げたまま止まる。

「は、入った・・・う・・・動く、ぞ・・・」

ぎこちなく、ゆっくりと、上下にグラインドする。

「凶華・・・出し入れしているところが見えていますよ。もの凄くイヤらしいです」

「そ、そんな恥ずかしいこと―あんっ、んっ、はぅぅっ・・・ああっ、言う、なっ・・・」

しかし恥ずかしがる言葉とは裏腹に、繋がる部分からは愛液が止め処なく流れ落ち、
肉壁はぎゅっときつく締まっていく。

「いいっ・・・んっ・・・んんっ・・・あんっ」

凰火の上でリズミカルに揺れる凶華と同じく胸元のネックレスがしゃりしゃりと音を立てる。
その音と二人が生み出す水音が混ざりなにか新しいジャンルの曲を聴いているような
不思議な感覚だ。そんな事を思いながら繋がる部分に指を這わせ、蜜を絡めた人差し指で
凶華の敏感な突起をいじる。声が一際高くなって、同時に膣内で脈打つ凰火のモノをさらに
キツく締め上げる。

「僕も、気持ちいいですよ・・・っ・・・」

「んっ・・・いいか?いいのか・・・?きょうかさま・・・は・・・うまくできている・・・?
おうかは・・・うれしいか・・・?」


474:[5/7]
08/12/25 19:52:55 KLkoRmLe

凶華がしてくれるというので、好きなようにさせていたけれども。そろそろ限界だ。
上半身を起こし、凶華の細腰に手を当てる。

「凰火?」

「僕のわがままですが・・・一緒に、上り詰めて、もらいますよ」

「にゃぁっ」

凶華を抱き上げたまま、上下に激しく突き上げる。普段の凰火からは考えられないような
理性のないけだものの様な絶頂を求める動きへ。
じゅぶじゅぶと淫靡な交わりの音がリビングを席捲し、ふたりを虜にする。

「あう、あ、あ、・・・もう駄目・・・ひっ・・・あっ、あっ・・・おうかぁ・・・!」

「凶華っ、あなたの、なかにっ・・・いきますよっ・・・」

普段からは考えられないような妻の声に、最早己を抑えきれなくなったか、止めとばかりに、
凶華の膣内で凰火の肉棒がひときわ大きくなる。その快楽に耐えられなくなった凶華が後ろ
におおきく反り返り受け入れ続けるそこが硬直したその直後、どくん、と熱いものが
駆け巡るのを感じた。

「ああああっ・・・!!」

「くうっ・・・!!」

凰火の迸りを小さな子宮の全てが受け止め、それでもなお吹き上がる情熱を感じたまま、
力尽きたように、夫の胸に崩れ落ちた。

◆  ◆  ◆
先ほどまでの痴態を思い出してしまい未だはぅはぅしている凶華を後目に
何事も無かったかのように、身繕いをする凰火。

「その眼鏡は何だ、制御スイッチか何かなのか」

「そんな訳ないでしょう。ハタチ過ぎて馬鹿なこと言わないでください」

「・・・甘えさせて損したな」

「そういえば、あなた。僕にはプレゼントくれてないですね?子供たち全員には
きっちり用意していたのに」

「ん・・・あ、ああ。この凶華様が貴様に嫁いだのが貴様へのプレゼントであり最大幸福
では無いか。それに・・・ここまで褒美を下賜してやったのにまだ何か欲しいとでも?」

「言うと思ってましたけどね。だいいちご褒美と言う割に貴方だってあんなに歓んでい・・・うぶっ!」

高速の早さで凰火の顔に投げつけられる謎の包み。

「・・・神の恩寵だ。有り難く受け取るがいい」

吐き捨てるように言って、ぷい、と凰火に背を向けてしまう。
よくわかりませんけれど、と包みを開けてみるとそこには
不器用ながらもマフラーに見えるような、雑巾。もとい、雑巾に見えるようなマフラーが。

475:[6/7]
08/12/25 19:54:21 KLkoRmLe
「まさか、これ、あなたが」

「うるさいうるさい黙って受け取っていろ

「あたたかいですよ・・・ちょっと短いのと網目というより穴の方が多いですけど。
頑張ってくれたんですね、不器用なあなたが」

「不器用で悪かったなぁ!!」

凶華の右ストレートを難なくかわし、再び抱きしめる。

「僕からも、サンタさんにご褒美です」

ちゅ。
下唇へ、優しいキス。

「おわっ!?ふ、不意打ちとは卑怯なっ・・・」

「ほんのお返しですよ」

かたり。

「・・・いま何か物音がしませんでしたか?」

「ゴマかすな!・・・やっ」

ちゅ。
頬へ、触れるだけのキス。

「ふふ、お返しのお返しだ」

「困りましたね。これではいつまでもクリスマスが終わりそうにありませんよ?」

「よいではないか、年に一度なのだから。羽目を外す事も、したい事をするのも。
さぁ、まだ今日は始まったばかりだ・・・畏れ多くもこの神である凶華様が
祝福を授けよう。全身で味わって貰うぞ?嫌とは言わせんからな」

二人、同時に微笑んで。抱き合って。
どちらかとも無く、熱い大人だけのキスを交わした。

476:[7/7]*お疲れ様でした&メリクリ
08/12/25 19:55:06 KLkoRmLe
「・・・遅くなってきたけど、優歌ちゃん、お家に電話しておかなくていいの?」

「あ、そうだね椿姫ちゃん。今日出かけるときお父さんもお母さんも起きてなくって・・・
お父さんにはお出かけするって言ってあったけど帰りが何時になるかは言ってなかったし」

「優歌ちゃんのお母さんはいつも朝起きてこないって知ってるけどお父さんまでって珍しいわね」

「うん。変だよね。銀夏さんに聞いたら『優歌ちゃん、サンタさんもね。昨日はたくさん
お仕事したんだから少しお疲れなの。ゆっくり休ませてあげましょ?』だって。
さっぱりわからないよ。サンタさんのお話はお父さんたちと関係ないよね?ねぇ、山口くん」

「おまえんちの話はたまにコメントしづらいな」

「同感」

「そういえば、椿姫ちゃんも山口君も、サンタさん来た?」

「優歌、おまえ小四にもなってサンタなんて信じ・・・ぐぴっ!?(脳天に針)」

「女の子の夢を壊すんじゃないわよ、清の馬鹿」

「あのね、うちに来たサンタさん。女の人だったみたいなんだ。トイレに起きたらね、
お父さんとお話してて」

「うん(見られたのね)」

「へー(結構隙だらけなんだな)」

「それでね、サンタさんがね、女の子だったの!あ、去年もうちに来たサンタさんは
女の人だったんだけど・・・今年はそのひとよりも背も小さかったから別のひとなんだろ
うけど・・・あのね。そのサンタさんにね」

「うんうん」

「はー」

「き、キスしてたの・・・!お父さんが。許せないよ。どうしてお父さんはいつも死神
さんとか、宇宙人とか、すぐ浮気しちゃうのかなあ!?」

「優歌ちゃん、それ、そのたぶん・・・(赤面)」

「変なところで天然だよな、お前」

「とにかくっ!ゆゆしきことだよ!?帰ったらお母さんに言いつけちゃうんだから・・・!」

------------------------------------------------------------------
♪パパがね サンタさんにキスしたのを見ちゃった
きのうの夜 リビングの中で
こっそり起きて階段のとこで 見ちゃったのをママは知らないよ

パパは 私がおふとんにくるまって
ぐっすり寝てるって 思ってたはず

そしたらさ パパったらサンタさんをくすぐるの
薔薇みたいに 真っ赤なおようふくの

ママが 起きて見てたら
きっと 大げんかだったよね

きのうの夜 パパがサンタさんにキスしたんだよ

477:名無しさん@ピンキー
08/12/26 00:09:25 H3IvYVPE
>>476
乙!萌えた!
夫婦可愛いなあ

478:名無しさん@ピンキー
08/12/27 08:05:00 9sSckRPv
冬コミとりあえず全日に狂乱サークル確認。
夜にでも抜き出して書くか。

お目当てのところは新刊あるようで嬉しい。

479:名無しさん@ピンキー
08/12/27 09:08:55 eYCJrJuE
>>478
抜き出し待ってます
ここの住人で参加してるのは何サークルくらいですか?

480:名無しさん@ピンキー
08/12/28 20:17:21 seIFB1nz
>>479
『ここの住人』って身バレ前提なんですか…!?
とりあえず俺は三日目参加。新刊でここ投下の絵もまとめてる。
でもここは、仮面舞踏会なのが楽しいところであるので
仮に会場でここを呼称する際は『シャングリラ』とでも呼んで頂きたいw

今年最後の宴です。皆様、全てをぶっとばす勢いで狂乱しましょう!


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