08/10/20 20:56:49 NSd+oHsn
「ふぁ~あ・・・」
乱崎家の専業主婦、凶華様の朝は遅い。
今日も今日とて寝たい時に寝て起きたいときに起きる。
南の島の大王のような人生を謳歌していた。
「むにゅ?」
いつもの如くリビングにて他愛も無いワイドショーでも見ながら自堕落かつ平穏な主婦の平均的
生活を行おうと階段に向かった所だったのだが、その道を塞ぐかの如く遮蔽物が鎮座している。
それは凶華ぐらいならすっぽりと入りそうな大きな竹篭に詰まった衣服だった。
「洗濯物か。あの全自動洗濯眼鏡は何をやっているのだ。このままではくしゃくしゃになるな・・・
よし、今日は晴れだし気分も良い。この凶華様自ら干してやろうかなあ。くくく・・・間抜け眼鏡が
取りに来る前に、完璧に家事をフィニッシュさせた姿を見れば、凶華様素敵!最高!
そこにシビれる憧れるゥ!もう目茶目茶にしてください!と感謝感激雨降らしの賛辞を浴びせるに違いない。」
山盛りの洗濯物をひょい、と持ち上げてベランダに向かう。
凶華は小柄なので、自室よりビール瓶ケースを持ち出して、踏み台を準備。
どこからどう見ても主婦というより「おてつだいする小学校低学年」という感じだ。
「確か干すときにはビシッとすればいいのだったな・・・そぉーれ、ばしーん!ばしーん!」
脅威の馬鹿力でビッシビシに伸ばされた、千花のカットソーと凰火のニットが死亡。合掌。
「てんにひれふすな~♪わ~れこそかみだ~♪」
順調に家族の衣服寿命を縮めつつ、洗濯干しは続いた。
はらり・・・
洗濯物の間から、小さめの布きれが落ちて凶華の顔にくっついた。
「わぷっ!?うわっ・・・なんだこれは?」
摘んで持ち上げる。それは下着だった。
黒色の下着。大きさから女性用ではない。
その名はボクサーパンツ。通称:もっこりおパンツ。
たちまち凶華の虹色の脳内細胞が活性化し始める。
雹霞の? ブブー
帝架の? ブブー
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凰火の?