狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめat EROPARO
狂乱家族日記でエロパロ 弐さつめ - 暇つぶし2ch2:名無しさん@ピンキー
08/09/05 16:19:49 B1kP6+YE
保管庫や関連スレなどの追加の必要ありましたら、よろしくお願いいたします

ということで、前スレでは不手際によりご迷惑をお掛け致しまして誠に申しわけありません
改めて、蜘蛛×雷蝶投下させて頂きます
10レス消費予定、では改めまして、参ります

3:名無しさん@ピンキー
08/09/05 16:20:07 s6WY6vH2


4:蜘蛛と蝶の夜伽 1/10
08/09/05 16:20:51 B1kP6+YE
愛しい人に届くことすら無く散った、少女の想い。
「………《蜘蛛》。」
その悲恋は、人の心へと飛び火して。
「はいな。」
恋する少女のか細い心に………小さな、それでいて濃く深い陰を落とす。
「今夜、拙者の所に来なさい。」
「………っ………?」
まるでミリオンへの定例通信のときのような、普段の彼女の様子からは想像のつかない声色で、雷蝶は呟く。
その傍らで、珍しくお菓子にも手を付けずに黙々と仕事をこなす雷蝶の様子を監視していた《蜘蛛》は、その声
にしばし沈黙した後、雷蝶とは対照的にどこか陽気な、ふざけているような声で答える。
「いやぁ、あの………それがしも、今夜はちょっと別件で仕事があるんですが………。」
「局長命令。従いなさい。」
《蜘蛛》の意思を無視するように、ぴしゃりとそう言い切ってから………雷蝶は、何かに耐えかねたように眼の
前の書類を見つめていた眼を閉じ、微かに震えた声で言う。
「………今夜は………お願い。どうしても、独りは嫌なのん。」
「………っ?」
思わず漏れたそんな弱音に、《蜘蛛》は驚かされる。雷蝶が他人にそんなに弱い姿を見せているところなど、今
まで見たことがあっただろうか。
局長命令である以前に、1人の少女の切羽詰まったような訴えであるその言葉を………それも、真っ直ぐに自分
に向けられているそれを、切り捨てることが出来ずに。《蜘蛛》は溜息を漏らしながらもそれを了承する。
「………了解しました。局長殿のご相手をするのも、それがしの仕事ですからね………いつもの場所で?」
「ええ………屋上。待ってるから。」
「それじゃ、ちょっと早めにいろいろ片付けちゃいますかね………では、夜にまた。」
そう言い残し、す、と《蜘蛛》の気配が消える。広い執務室に、独り雷蝶だけが残される。
積まれた書類の1枚1枚に眼を通し、署名や捺印をする作業に戻りながら………雷蝶は1度、溜息を吐いた。



/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



そして、その夜。
「しかし………いつも思うんですけど、こんなトコでその格好って、寒くないんですか?」
超常現象対策局本部ビルの屋上。吹き晒しの冷たいコンクリートの床の上に、灰色の風景とコントラストを描く
ようなカラフルでファンシーな色合いの毛布が、大きな花のように丸く集まり敷かれているその中央。生まれた
ままの姿で横たわっている雷蝶に、《蜘蛛》が歩み寄る。
「………寒いし、風邪だって引くわよん。でもねん………こればっかりは、性分だから。」
眠っていたわけではなく、ただ薄目を開けて物思いに沈むように沈黙していた雷蝶が、低く呟く。
「起きてるなら、せめて服くらい着てても。」
「どうせ脱ぐんだから、面倒でしょ。いいから、始めなさい。」
言いながらむくりとその身を起こし、雷蝶はその生気を感じられない程に白く、起伏に乏しい裸体を恥ずかしげ
も無く《蜘蛛》の眼の前に晒して………その両腕を、何かを抱き留めようとするかのように開く。
「あと………相手をする身としては、この季節に吹きっ晒しの屋上って、ちょっと堪えるんですが。」
「動けば、すぐに暖まるわよん。」
控えめな訴えをバッサリと斬り捨てられ、1度嘆息してから………《蜘蛛》は、自分を受け入れる為に開かれた
腕の中に、踏み込む。口元を覆っている黒い布を下に引き摺り降ろして、普段なら決して他人には見せないはず
の素顔の一部を曝け出す。

5:蜘蛛と蝶の夜伽 2/10
08/09/05 16:21:26 B1kP6+YE
「まぁ、ご無沙汰といえばご無沙汰ですからね。じゃ、手早く………。」
一刻も早く、雷蝶の中の衝動を発散させてしまおうと、《蜘蛛》は早速雷蝶の身体に口付けようとする………が。
「あ………ま、待って。今日は………。」
近づくその顔を、雷蝶が制する。おや、と首を傾げながら、赤い宝石のような飾りの付いた覆面の奥の瞳を雷蝶
に向ける。外からでは見えない瞳からの視線を受け、雷蝶は、一瞬だけ躊躇した後………。
「今日は………出来れば、ゆっくり………。」
小さく、そう呟いた。《蜘蛛》が、意外そうな声を漏らす。
「………おや、そうですか?」
「うん………だから、その………。」
その先の要求を言葉に出来ず、柄にもない、初心な少女のように照れた様子を見せながらもじもじしている雷蝶
の姿に………何か、感じるところがあって。《蜘蛛》は敢えて、その先を詮索せず………ただ黙って、優しく、
その顎を引き寄せて唇を奪う。
「………ん、ぅ………。」
唇が触れ合った瞬間はぴくりと身体を緊張させたものの、すぐに《蜘蛛》に全てを委ねるように全身を弛緩させ、
雷蝶は《蜘蛛》の舌を受け入れる。長く熱い口付けのあと、離れた2人の舌と舌を、名残を惜しむような透明な
糸が結んだ。
「………ふ、はぁ。」
とろん、と、その人を惹き込むような怪しい色を湛えた瞳を惚けたように蕩けさせて。雷蝶は熱い吐息と共に、
眼の前の《蜘蛛》の顔を見つめる。
「………局長殿、今日は随分と甘えん坊ですね。何かあったんですか?」
口の端から垂れる2人分が混ざった唾液を拭き取りながら、いつも通りの不真面目に聞こえる口調にほんの少し
だけ真剣な響きを含めた声で、《蜘蛛》は尋ねる。
「それ、は………いいから。早く………続けなさい。」
何かを言いかけて、言い淀んで………結局、言わずに。雷蝶はただ、その先の行為を催促した。
「ゆっくりって言ったり早くって言ったり、どっちかにしてくださいよ。」
「………間は置かずに、でも時間はたっぷり掛けて。これでいいかしらん?」
「あらら………我侭言いますね。いつものことですけど。」
ぼやくような言葉とは裏腹に、《蜘蛛》の手は優しく繊細な手つきで、雷蝶の虹色の髪を撫でる。
古い傷痕に覆われた、お世辞にも綺麗とは言えないその手の感触に身を委ねるように眼を閉じて………雷蝶は、
《蜘蛛》の胸にもたれ掛かる。
「………っ………。」
その、軽い体重を感じながら………《蜘蛛》が、雷蝶の細い身体を、導いていく。



/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



雷蝶の羽を傷つけずに、つまり雷蝶の背中が完全に自由になままで事に及べるという格好は、決して多くない。
《蜘蛛》はほんの少しだけ考えた後、毛布の花の中央で胡坐をかき、その上に雷蝶の軽い身体を向かい合うよう
に、抱きつくようにして座らせ、腰に腕を回して支えるような形を取った。
腰か首かを常に片手で支えていないといけないので《蜘蛛》にとっては腕にくる体勢だが、雷蝶を床に寝かせる
わけにもかないので仕方が無い。後ろから、という方法もあるが………今の雷蝶の様子を見ていると、相手の顔
が見えないその体勢は彼女の不安を煽ってしまいそうな気がして、気が進まなかった。
「ん、ふ………ちゅ………。」
《蜘蛛》の上に座ったまま、今度は雷蝶に促されるでもなく再び唇を重ねる。2度目のそれは、1度目ほど長く
は続かずに………《蜘蛛》の唇が、徐々に雷蝶の唇から遠ざかり始める。

6:蜘蛛と蝶の夜伽 3/10
08/09/05 16:22:25 B1kP6+YE
「………ふあっ………ぅ………。」
頬に、瞼に、耳に………首筋に、鎖骨にと、花弁のような赤い痕を散らしながら。やがてその接吻が、ほとんど
膨らみの無い雷蝶の胸に差し掛かる。成長した乳房のそれではない、少女の肌特有の柔らかさを持つ胸に口付け、
仄赤く自己主張をする先端を食む。瞬間、雷蝶は全身に電気を流されたかのように、ビクリとその身を震わせた。
「あ、はぁっ………《蜘蛛》、そこ………いい、わよん………。」
真っ赤な顔に惚けたような笑みを浮かべながら、雷蝶が熱い吐息に紛れるような声で呟く。
「………勃ってるのは、寒かった所為ですか?」
「な、っ………へ、変なこと、聞かないで頂戴………ん、ぅ………。」
雷蝶の腕が、《蜘蛛》の頭を掻き抱くようにして引き寄せる。少々の息苦しさを感じながらも、しばらく唇と舌
で雷蝶の先端とその周辺を愛撫して………《蜘蛛》は、背骨の限界の所為でそれより下と向かえない頭を、雷蝶
の細い身体を支えていない方の腕にバトンタッチさせる。
包帯の巻かれた《蜘蛛》の腕が動き、その指先が、新雪のように白く美しい雷蝶の肌の上を滑る。腰骨と肋骨を
なぞる様にして、その手が、《蜘蛛》の唾液でしっとりと濡れた胸に辿り着く。
「………ん、っ………。」
ぴくぴくと痙攣を繰り返す雷蝶の様子を、見つめてから。《蜘蛛》は、片手で器用に雷蝶の胸を愛撫し始めた。
より複雑で的確な動きで刺激を送り込む《蜘蛛》の手は、唇や舌よりも早く確実に、雷蝶の身体を高めていく。
硬さを帯びた先端を指先で転がす度に、雷蝶の口から押し殺したような可愛らしい声が上がる。
「ふ、ぁ………ひぅっ………く、ぅ………っ!」
「………なんでしょう。お菓子ばっか食べてるから、声まで甘ったるくなるんですかねぇ?」
口と指とで両方の胸をゆるゆると刺激しながら《蜘蛛》は冗談めかした口調で言うが、雷蝶は答えない。ただ、
その細い腕を《蜘蛛》の頭に絡ませながら、何かに耐えるように息を荒げるばかりになったその様子に、《蜘蛛》
は雷蝶の身体に限界が近づきつつあることを察する。
「………胸ばっかりってのも、つまらないですかね………。」
くにくにと胸の先端を圧迫しつつ、誰にも聞こえない小さな声で呟き………《蜘蛛》はその指を、雷蝶の下腹部
へと滑らせる。くびれのない腰と腹を撫でるその感触に、雷蝶は《蜘蛛》の意図を察するが、その身体が緊張し
接触に対して身構えるよりも早く………《蜘蛛》の指先は、雷蝶の入り口へと辿り着いていた。
「ひゃぁンっ!?」
瞬間、既にしとどに濡れていた雷蝶の秘裂を押し開いて、《蜘蛛》の指先が焼けるような熱を帯びた雷蝶の体内
へと進入する。突然の接触に、雷蝶は眼を見開き、それまでになく甲高い声を上げる。
それまでの押し殺した声ではない、思わず口から飛び出したその悲鳴が、天高く聳える摩天楼から夜の街の空へ
と響き渡っていく。基本的に出入り禁止のこの場所で、誰かにその声が聞かれることなど万が一にもあり得ない
のだが、雷蝶は思わずその手を口に当てる。こんな場所で行為に及んではいても、一応、《蜘蛛》以外の他人に
その姿を見られてしまうことへの抵抗はあるらしい。
「大丈夫ですって。今は、誰の気配もしませんから。」
「だ、だからって………んぅっ、ち、ちょっとは、心の準備とか………ぁ、ぅ………!」
「どうせなら、我慢せずに喘いでくれた方が………それがしとしても、こう、燃えるんですがね。」
さらりと《蜘蛛》が言ってのけたその台詞に、雷蝶が頬を染めながら視線を落とす。
「………ンッ………あんたでも、そういうこと………あるのねん?」
ぴくり、と一瞬だけ動きを止めた後、《蜘蛛》はぽりぽりと頬を掻く。その口元、普段なら忍装束に隠れていて
決して見ることの出来ないはにかんだ様な笑みが浮かんだのを、雷蝶の眼が捉えた。
「まぁ、これも仕事のうちとはいえ………それがしも、健全な男子だもんでして。」
「………仕事、ねん………。」
「相手にはちゃんと悦んで貰った方が、やり甲斐があるというか、なんというか………ねぇ?」
「………そう………ん、ふぁ………。」
おどけるようなその言葉に、微かに表情を曇らせながらも………その頬を、紅潮させて。雷蝶は《蜘蛛》の言葉
に応えるように、少しずつ、声のトーンを上げていく。

7:蜘蛛と蝶の夜伽 4/10
08/09/05 16:22:57 B1kP6+YE
「あ、あ、あっ………あ、っは、ふっ、ぅ、ッ、あぁンッ!?」
ぞくぞくと震える首筋に、《蜘蛛》の舌が這う。指先はなおも雷蝶の奥深くを目指すように、その内壁の感触を
楽しむようにして蠢かせ続ける。時折、壁の奥に埋まったしこりのような感触を持つ部分に触れる度に、雷蝶は
もはや抑え込むことを忘れた、感極まったような喘ぎ声を上げた。
「………良い感じに、鳴いてくれますね。」
「ひぁっ………だ、ぁ、だって、そこ………《蜘蛛》が、触ってるトコ、が、あ、あぁ………きゃぅっ!?」
「そこっていうと、ここですか?」
「ああぁっ!?だ、駄目ぇっ、そ、そこばっかり触ったら………ひ、あ、うぅぅ………~~~ッ!?」
最も快楽を掻き立てるその場所を執拗に責め立てながら、片方の胸の先端に軽く歯を立てる。際限なく与えられ
続けるその刺激は、やがて………雷蝶の身体の許容量を、突破した。
「あ、あっ、ッッッ………~~~ッッッ………!!!」
《蜘蛛》の上で雷蝶の四肢が引き攣る。足の指が、ぎゅ、と縮こまり、《蜘蛛》の頭を掻き抱いた腕に力が入る。
「う、げっ………!?」
不意に、顔を薄い胸に押し付けられ………頭を、その細い身体に眠っていたとは思えないような怪力で締め付け
られて、《蜘蛛》が思わず呻き声を上げた。
「ちょ、局長殿………た、タップ、タップ。」
絶頂に震える雷蝶の肩を、《蜘蛛》の手が軽く叩く。たっぷりと時間を掛けてその余韻に浸った後、雷蝶がその
訴えに気付き、抱きしめていた《蜘蛛》の頭を解放する。
「ぶ、はっ………し、死ぬかと思いましたよ………。」
「ふぇ………あ、っ、ご、ごめん………。」
「いや、油断してたそれがしも悪いんですがね………次は、ちょっと気をつけてくださいね。」
苦笑しつつ、《蜘蛛》は雷蝶の頬を撫でる。指に絡みついた愛液がべとついていたが、まるで夢の中に居るよう
な浮遊感に襲われている今の雷蝶に、そんなことを気にしている余裕などありはしない。
「さて、と………それじゃ、次に行きましょうか。」
何気なく1度、自分の指を舐めてから。《蜘蛛》はその手を、自分の下半身へと持っていく。
「………ん………。」
頬を赤らめつつ、熱い視線と共に雷蝶が頷く。利便性の為に付けられたのか、本来の忍装束には付いていないで
あろうチャックを開き取り出された《蜘蛛》のモノは、そのどこか飄々とした態度とは裏腹に、もう限界が近い
ことを主張するかのように膨れ上がり震えていた。
「ん、ふ………確かに、健全な男子みたいねん………。」
「まぁ、あんな可愛いトコ見せられちゃぁ、仕方ないってもんでしょう。」
さらりと言ってのけられた『可愛い』の一言にみるみるうちに顔を真っ赤にしている雷蝶の細い身体が、《蜘蛛》
の腕に抱え上げられる。膝の下に腕を入れられ両足を大きく開くような格好になり、雷蝶は一瞬だけ恥ずかしさ
から抵抗を試みたが………間も無くその身体は、《蜘蛛》のモノの真上に降ろされていく。
「ぁ………っ………。」
《蜘蛛》の先端が、雷蝶の入り口に宛がわれる。触れるだけでその体温が伝わっていくかのように、雷蝶の身体
がじんわりとその熱を上げていく。ひくひくと《蜘蛛》を待ち詫びるように切なげに震える秘裂を幾度か愛撫し
………《蜘蛛》は、抱え上げた雷蝶の身体に、少しずつモノを沈めていった。
「ん、ぁ、はぁっ………あ、ッ、あぁぁ………っっっ………!!」
小さいながらも、解れ、濡れそぼり、十分に男を受け入れる準備の整った雷蝶の秘所に、《蜘蛛》のモノが徐々
に埋まっていく。入り口から少しずつ内部を満たされていく、腰が砕てしまいそうなほど甘いその感覚に、雷蝶
はぶるぶると身を震わせながら酔いしれた。だらしなく開かれた口から、悦びの声が漏れる。
「………っ、と………。」
やがて、その進入が終わる。鬱血し熱の塊となった《蜘蛛》のモノが、更に熱い肉壁に包み込まれる。体格から
察する通り雷蝶の内部は狭く、勢いを付けずともただゆっくりと挿入するだけで、《蜘蛛》のモノはその最深部
にある子宮の入り口に到達していた。

8:蜘蛛と蝶の夜伽 5/10
08/09/05 16:23:50 B1kP6+YE
「く、ふぅっ………!?」
ずん、と最も深い部分を圧迫され、雷蝶がびくびくと背筋を逸らせる。
「相変わらず、ギリギリですね………締め付けられすぎて、ちょっと痛いんですが。」
「そ、そんな、こと………ぅ、ぁぁ………。」
《蜘蛛》の言葉に、力無く首を横に振りながら、雷蝶はその顔を真っ赤に染める。1度絶頂を迎えさせられた後、
その余韻が抜けきらないうちに最奥までを蹂躙された雷蝶には、もはや《蜘蛛》の言葉にまともな返答が出来る
ほどの余裕は残されていない。
「何だかんだ言っても、やっぱりちっちゃいですね………。」
「ん、ぅ………ふあぁ………っ………~~~っ。」
「………って………局長殿?もしもーし?」
「あ、う、あ、ぁぁぁ………ひ、うっ………!」
ぴくぴくと《蜘蛛》のモノが痙攣する、そのほんの些細な刺激ですら達してしまいそうになるほどに高められた
熱に、唇を噛み締め全身をわななかせながら必死で耐える………いじらしいその姿が、それまではどこか心の奥
に仕舞いこまれたように姿を隠していた《蜘蛛》の欲望を、掻き立てる。
「………仕方ないですねぇ、局長殿は。」
口元に微かな笑みを浮かべつつそう呟いて………《蜘蛛》は胡坐をかいたまま、両腕を雷蝶の腰に回して、その
身体をゆるやかに上下に揺すり始める。傍目から見れば貧乏揺すりのようなその動きは、しかし、その足の上で
モノを奥深く咥え込んでいる雷蝶に対しては、計り知れないほどの破壊力を発揮する。
「う、ぁッ………ッッッ!?」
ほんの僅かな進行と後退が、雷蝶の内壁を満遍なく愛撫する。きわめて浅い、しかし、執拗なほどに何度も繰り
返されるそれに合わせて、《蜘蛛》の先端が雷蝶の1番深い部分に衝突する。
「だ、だめぇ………く、《蜘蛛》っ………く、もぉ………!?」
「なーに言ってるんですか、こんなにビクビク震わせて………ホラ、もうすぐなんでしょう?」
「う、あ”っ………ひ、ッ、っはぁ………あ、あぁ、ぁ………っ!?」
そして。勢い付き始めた《蜘蛛》が、その本領を発揮するまでもなく。
「ん、っ………~~~ッッッ!!?」
「ぐ、っ………!?」
雷蝶はあっさりと、2度目の絶頂を迎えた。その瞬間、驚くほど急激な締め付けが《蜘蛛》のモノに襲い掛かる。
1度失敗した所為か、《蜘蛛》の頭にしがみつく雷蝶の腕の力は先ほどに比べて弱い。強張った腕で《蜘蛛》の
頭を適度な強さで抱擁しながら、雷蝶はしばしの間襲い来る絶頂に身を震わせていた。
やがて、その細い身体が緊張から開放される。くたり、と力を失い、そのまま後ろに倒れそうになった雷蝶の腰
に腕を回して、《蜘蛛》がそれを支えた。
「ぁ、っ………はぁ、ぁ………っ………。」
正面から抱きつくような形でその肩に預けられた雷蝶の頭の重みを感じながら、《蜘蛛》はしばし、黙って雷蝶
の虹色の髪を撫で付ける。耳元で浅く荒い呼吸を繰り返す雷蝶が………どうにも愛おしくなって。思わず、その
魅惑的なほどに美しい羽に、触れてしまいたくなるが。
「………っ………。」
何故だか、触れた瞬間にそれが壊れてしまいそうな錯覚に陥って、《蜘蛛》は伸ばしかけた腕を引いた。
舞い戻った手で、再び雷蝶の髪を撫で続ける。徐々に、荒れていた耳元の呼吸音が落ち着きを取り戻していく。
「………大丈夫ですか?」
「………ぅ、ん………それなりに………。」
夜空の下、遥か下界から遠く響く夜の街の喧騒をBGMに、2人は穏やかな声で会話を交わす。
「もうちょっと、休みましょうか。」
「んーん………平気よん。それに………。」
未だ余韻から抜け出しきれない雷蝶を気遣うように、《蜘蛛》は小休止を提案するが………雷蝶は、ふるふる、と
その首を小さく横に振る。

9:蜘蛛と蝶の夜伽 6/10
08/09/05 16:24:52 B1kP6+YE
「あんた、そのままじゃ辛いでしょ………?」
「や、それは………まぁ、そうですけど。ちょっとくらいなら我慢できますし。」
あくまでも雷蝶の身体を最優先に考えたその言葉に、ほのかな暖かさを混じながらも。
「………でも、駄目。やっぱり………このまま、続けて頂戴。」
雷蝶は、小さく呟く。その口から………本心が、零れ落ちる。
「まだ………足りない。もっと………もっと、《蜘蛛》のこと、感じさせて。」
「………っ………。」
自分と繋がったまま、どこか切羽詰ったような様子でそう呟く雷蝶の姿を、しばし無言で見つめて。《蜘蛛》は
また、その口元に微かな笑みを浮かべた。
「………本当に我侭ですね、ウチの局長殿は。」
「………ごめん………。」
「あら、そこで謝るなんてらしくないですね。」
「………そう、かもねん。」
「それに、たぶん………謝らなきゃいけないのは、こっちでして。」
《蜘蛛》のその意味深な言葉に、雷蝶が顔を上げる。
「その、さっきはちょっと見栄張ってああ言いましたが………お察しの通り、こっちもそろそろ限界なので。」
「………っ………!」
「途中で、セーブ利かなくなるかも知れませんから………それだけ謝っときますね。」
そう言いながら、ぽりぽりとバツが悪そうに頬を掻く《蜘蛛》の様子が、ほんの少しだけ可笑しくて………雷蝶
は微かな、慈しむようにも見える笑みを浮かべながら、自分がそうされていたのと同じように、《蜘蛛》の頭に
手を添えて癖のあるその橙色の髪を撫でた。
「………いいわよん。最後まで、全力で、拙者を愛しなさい。」
「………いいんですね?」
「ええ。この、身体に………あんたの存在を、刻み付けて頂戴。」
熱い視線と共にそう呟いて………雷蝶が、その唇を自ら《蜘蛛》に重ねる。
触れ合うだけの、しかし、まるで互いの存在を確かめ合っているような長いキス。
それが、終わった後。
「………了解しました。」
《蜘蛛》はそう告げ、おもむろに冷たいコンクリートに敷かれた毛布の上に身体を横たえた。
「ん、っ………。」
繋がったまま体勢を変えられ、雷蝶が背筋を震わせながら微かな声を上げる。雷蝶に極力負担を掛けないように
胡坐をかいていた足を崩し………寝そべった身体の上に雷蝶を跨らせた格好になった。
《蜘蛛》の意図を察し、雷蝶は揺れに耐えられず倒れてしまわぬように、両手を《蜘蛛》の腹に伸ばして身体を
支える。忍装束の上から触っても解かるほど鍛えられた《蜘蛛》の身体は、力は強いが重さは無い雷蝶の身体を
容易く受け止めた。
「………じゃ、いきますよ………っ。」
そう宣言し、雷蝶がこくりと小さく頷いたのを確認してから………《蜘蛛》は両手で雷蝶の腰を掴み、自らの腰
を上下させ始めた。雷蝶の身体が軽々と持ち上がり、そして落下して………結合部の奥の奥に、《蜘蛛》の先端
が衝突して刺激が突き抜ける。
「ふ、あぁっ!?」
たった1度の衝撃で、簡単に嬌声が上がる。始めはゆっくりと、そして徐々に加速するように上下運動を続ける
《蜘蛛》の腰の動きに翻弄されるように、雷蝶の身体ががくがくと揺さぶられる。まるで、首の据わっていない
赤ん坊のように、《蜘蛛》の動きに合わせてその頭がかくかくと揺れ動く。
「あ、あ”ぁっ、ひ、あはぁっ、あ、く、ぅっっ!!?」
「………気をつけないと………舌、噛みますよ………っ。」
「ん、ぅ………~~~ッ!!」
途さきほどまでのどこか余裕に満ちた口調とは違う、荒い息に途切れがちになった声で《蜘蛛》にそう呟かれ、
雷蝶は目尻に涙を浮かべながら歯を食いしばる。口の中に篭るような、しかしそれでもなお甲高く甘ったるい声
で鳴きながら、雷蝶はひたすら身体を上下に揺さぶられ続ける。
「………ぐ、ぅ………!」
「っ、ぁ………く、ふぅっ………!?」
子宮の入り口を、何度も何度も、執拗なまでに《蜘蛛》のモノの先端が叩き、擦り上げる。同時に、《蜘蛛》の
モノも、雷蝶の感じる快感に合わせてひくひくと収縮する内壁に締め上げられ続ける。

10:蜘蛛と蝶の夜伽 7/10
08/09/05 16:26:30 B1kP6+YE
「ひうぅ………ん、ぅ………!!」
2人の結合部は今や、雷蝶の中から溢れ出た愛液でしとどに濡れ、泡立った雫を毛布の上に落とし続けている。
「ふ、ゃんっ………ん、んんんっ………ひ、ぁっ!?」
「お、っと………!」
やがて雷蝶は、その細い腕で自分の身体を支えることすらままならなくなり、がくり、と前のめりに倒れ込んだ。
《蜘蛛》の胸に、雷蝶の身体が飛び込んでくる。慌ててそれを受け止め、力無く弛緩したその身体を優しく自分
の身体の上に横たえて、《蜘蛛》は腰の動きを再開させる。
「は、ぁっ………うう………ひ、あぁっ!?」
額に浮かぶ汗の粒までもが見える距離にまで近づいた雷蝶の顔が、快楽に歪み、堪えきれない声を上げる。その
様に、どうしようもなく衝動を刺激されて………《蜘蛛》はまた、眼の前の雷蝶の唇を塞いだ。
「ん、ぅ………く、《蜘蛛》ぉ………ちゅ………。」
「………ん………ちゅく………。」
互いの舌を貪りあうように、2人はそれまでになく深いキスを交わす。脳髄が痺れ、蕩けだしそうな甘い刺激が
2人の理性を確実に侵食していく。
「………ふ、ぅ………んぅ………あ”、ぅっ!?」
快楽を貪り、普段なら決して見せない表情を浮かべる愛しい互いの顔。水音と肌のぶつかる音と、2人分の荒い
呼吸音、甲高く響く甘い喘ぎ声。立ち込める、汗と、その他に互いのいろいろなものが混ざり合った匂い。口の
中で混ざり広がる、互いの舌の味。触れ合う部分全てで感じる体温と、結合部からの絶え間無い刺激。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚………五感の全てをフル動員して、互いの存在を確かめ合う。
言葉にはしなくとも………そこに確かに存在する、互いに対する愛を、確かめ合う。
「ん、く………そ、そろそろ………!!」
やがて《蜘蛛》は、自らの内側から沸きあがってくるその気配を察し、苦しげな声で雷蝶に告げる。乱れに乱れ、
理性を手放す寸前にまで追い込まれながらも………雷蝶は上擦った声で、その言葉に答える。
「う、うん………来て、出して………このまま、出してッ………!!」
「ええ、言われなくても………もう、止まれそうにないですから………!」
《蜘蛛》はより一層強く雷蝶の腰を掴み、上下運動を加速させていく。暴れ馬に乗っているかのようにその軽い
身体を乱暴に揺さぶられながら、雷蝶は、同じく近づきつつある絶頂の気配に身を震わせる。
そして。
「《蜘蛛》ぉっ………《蜘蛛》の、熱いので………!」
「………き、局長殿っ………!」
「拙者の、身体に………《蜘蛛》のこと、刻み付けてぇっ………!!」
雷蝶が、切羽詰ったような甲高い声でそう告げた………直後。

「う、ぐっ………!?」
《蜘蛛》の中の熱が、弾け。
「は、ぅっ………~~~~~~~~~ッッッ!!?」
雷蝶の最奥に叩きつけられたそれが………彼女の身体に、今日何度目かの絶頂をもたらした。

ビクビクと律動しながら、《蜘蛛》のモノが熱く白濁した迸りを雷蝶の中に吐き出す。その熱を全て受け止める
には余りに小さな秘所を、満遍なく満たされ………雷蝶は全身をガタガタと震わせながら、《蜘蛛》の忍装束の
胸元を、千切れんばかりに握り締めた。
しばし、そうして絶頂の衝撃とその余韻に身を強張らせた後。
「………っ、ぅ………。」
「は………ぁ、っ………ッ。」
2人の身体がほとんど同時に、くたり、と力を失った。

しばしの、間隙の後、
「………………。」
疲労感と、倦怠感と、脱力感と………それを補って余りある、言い知れぬ充足感の中。
「………………。」
2人は、言葉を交わすことも無く………ただ無言で、唇を重ねあった。

11:蜘蛛と蝶の夜伽 8/10
08/09/05 16:27:23 B1kP6+YE



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数十分後。場所は変わらず、夜空の下、超常現象対策局本部ビルの上。
「あの………ちょっと、腕しびれてきたんですけど。」
「………局長命令。」
小さな声でそんなやりとりをしながら………2人は、汚れていない毛布を集めたその上に横になっていた。
《蜘蛛》は、忍装束を正して仰向けに。伸ばされたその腕を枕にして、相変わらず生まれたままの姿の雷蝶が、
やはり羽を痛めぬよう《蜘蛛》の方を向く形で横向きになって。2人仲良く並んだその上に、適当な毛布を何枚
か被っている格好だ。
ぴしゃり、とにべもなく訴えを切り捨てられて、浅い溜息を漏らしてから………《蜘蛛》は傍らに寄り添う雷蝶
の姿を見つめた。《蜘蛛》の腕枕の上で、どこか陰のある表情を浮かべながら………毛布の下では、その細い指
が忍装束の端を握っている。
事が終わってから、《蜘蛛》が雷蝶の身体を綺麗にしてやり、これという会話をするわけでもなくただこうして
身体を休めている。まぁ、沈黙が苦にならないのは、それだけ互いのことが解かっている証拠だが。
「………ねぇ、《蜘蛛》?」
不意に、雷蝶が呟く。
「………あんたは………。」
「………はい。」
何かを言いかけて、言い淀んで………それでも、意を決して、その言葉を伝える。
「あんたは………拙者がどんな風になっても、ちゃんと、拙者の傍に………居てくれる?」
「………はい?」
さきほどとはイントネーションの違う『はい』で、《蜘蛛》が聞き返す。
「だから、例えば………例えば、よん?」
「例えば?」
「もしも、拙者が………今の立場を追われて。それに………不解宮からも、見放されて。」
「え………?」
「この、大日本帝国から………世界から、見放されて。たった独りで、孤立するようなことになったら。」
「………局長、殿?」
「それでも、《蜘蛛》は………拙者の傍に、居てくれる?」
超常現象対策局の局長でも、傾国のテロリストでも、魔法少女でもない。
どうしようもない不安に苛まれ震えている………平塚雷蝶という名前の、1人のか弱い少女の声が、そう尋ねる。
「………やっぱり、何かあったんですね?」
「………………。」
雷蝶は、答えない。ただ、《蜘蛛》の言葉をせがむように、覆面に覆われた顔を見つめ続けている。
今朝、鳥哭島へ発ったときは、普段通りの様子だったが。向こうで、何かあったのだろうか。そんなことを頭の
隅で考えながら、《蜘蛛》は答えを探し………そして。
「………そのときは………。」
「っ。」
1度、何かを答えかけてから………喉元まで出掛かった言葉を、飲み込んで。
「………そのときは………残念ですけど、どうなるか解りませんなぁ。」
無理矢理造ったような笑い声と共に、そう答えた。
「それがしも、本来は不解宮に仕える身ですからねぇ。逆らったらたぶん、いや間違いなく、死にますから。」
極めて現実的な《蜘蛛》の言葉に、雷蝶は表情を曇らせ………やがて、自重するような微笑を浮かべる。

12:蜘蛛と蝶の夜伽 9/10
08/09/05 16:34:12 B1kP6+YE
「………生憎、蜘蛛には羽が無いもんでして。気ままに飛んでる蝶々を追い駆けては、いけないんですな。」
「………そう………よねん。やっぱり。」
「すいませんね。」
「………ううん。こっちこそ、馬鹿なこと聞いちゃったわねん。」
そんなやり取りの後。また、しばしの沈黙の時が流れ。
「………だったら。」
《蜘蛛》に表情を悟られまいとするように、顔を伏せて………雷蝶が、また、呟く。
「だったら、せめて………ずっと………。」
掠れ、上擦り………涙に潰れた声。
「拙者が………どこにも行けないように。このまま、逃げられないように。」
「………っ………。」
「手も足も………羽も。蜘蛛の糸で、雁字搦めにして、縛り付けて………ずっと、捕まえていて………!」
搾り出された悲痛な叫びが………《蜘蛛》の心に、突き刺さる。
《蜘蛛》は………震える雷蝶の身体を、今すぐに、折れんばかりに抱き締めたくなる衝動を抑えながら。
「………ええ。了解です、局長殿。」
そう、呟き………涙を浮かべる雷蝶の髪を、優しく、撫で付けた。

夜空の下。毛布で出来た、巣の中で………蜘蛛と蝶は、いつまでも、身を寄せ合った。



/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



液晶画面に、宝石や貴金属で出来た巨大なウエディングケーキが映っている。
その前で………蜘蛛は、物思いに耽っていた。
『じゃぁ、特に追加で報告することは無いのね。良かったわぁ。』
昨晩、雷蝶に答えかけた言葉が、頭の中で再生される。
今考えても………その答えの余りの馬鹿馬鹿しさに、自分で自分を笑ってやりたくなる。
『わたしも、雷蝶ちゃんのこと大好きだから………本当は、悪いことしても見逃してあげたいけど。』
現実的に考えて、そんなことが出来るわけがない。
不解宮に逆らって生き長らえることが出来る人間など、この世界に存在するわけがない。
そして、それを理解できていたとしても、きっと、あの言葉を口にしたら………自分達は、思考を統率していた
理性のタガを引き千切って、万が一にも生き残れる可能性の無い道へと進んでしまっていただろう。
『それをしちゃうと………わたしも、今のままじゃ居られなくなっちゃうから。』
だから、あのときは………本心を殺し、あのように答えるしか、無かった。
不解宮の後ろ盾は、雷蝶と自分の間にある繋がりの前提だ。雷蝶と自分、どちらか一方でもそれを失えば………
この関係は、赤子の手を捻るよりも容易く、引き裂かれてしまう。金輪際、2人で同じ時間を共有することは、
叶わなくなる。
『………《蜘蛛》?わたしの話、聞いてくれてる?』
逃避行の果ての破滅は、眼に見えている。だから、今は………これ以上の関係を、望んではいけない。
いつか、何かが変わるそのときまでは。雷蝶の言う通り………彼女が破滅の道へ踏み出さぬよう、この手で彼女
をしっかりと捕まえておかなければ………。
『もしもし、《蜘蛛》?』
「………あ、はい………?」
そこまで考えたところで、《蜘蛛》はようやくミリオンの声に気付く。
雷蝶の定例報告とは別の………雷蝶を監視する役目を与えられた《蜘蛛》の、報告。その後、雷蝶のときと同じ
ように雑談に花を咲かせるつもりだったミリオンは、ぷく、と子供のように頬を膨らませた。
『もう、人の話はちゃんと聞かなきゃ駄目よ?』
「は、はい………すいません。ちょっと、考え事を………。」
普段の飄々とした様子とは違う、どこか緊張感を感じさせる声で、《蜘蛛》が答える。

13:蜘蛛と蝶の夜伽 10/10
08/09/05 16:35:44 B1kP6+YE
その様子を、しばし不機嫌そうな眼つきで見つめてから………やがてミリオンは、小さく溜息を吐いた。
『………やっぱり何かあったのね、雷蝶ちゃん。』
「………はい?」
『さっきの定例報告のとき、様子が変だったから。《蜘蛛》は、何があったか聞いてるの?』
《蜘蛛》の眼には、定例報告のときの雷蝶は、昨晩のことなどまるで無かったかのように自然にに振舞っている
ように見えたが。ミリオンには、《蜘蛛》が気付けない雷蝶の異変が察せられたらしい。
ここで嘘を吐いたり誤魔化したりすることに意味は無い、と悟り………《蜘蛛》は、正直に答える。
「………確かに、昨晩から少し様子がおかしいですね。何か………妙に、不安がっているというか。」
『ふぅん………。』
「ただ、何があったのかは………答えて貰えませんでした。」
《蜘蛛》の言葉に、しばし考え込むような素振りを見せてから。
『まぁ、考えたところでどうにかなる問題でも無いわよね。』
ミリオンはあっさりと、考えることを止める。
『面白そうではあるけれど………雷蝶ちゃんの不安を弄ぶのは、ちょっと気が引けるし。』
そう言って曖昧に笑い………ミリオンはまた、小さな溜息を吐いた。
『………ねぇ、《蜘蛛》?』
「はい?」
名を呼ばれ、《蜘蛛》がやはりどこか緊張したような声で答える。
その様子を、液晶画面の中のミリオンはしばしじっと見つめて………やがて、ふ、と微笑んだ。
『雷蝶ちゃんのこと………よろしくね?』
一瞬、その言葉の意味するところが解らず、《蜘蛛》は首を傾げる。
『監視役としてのあなたに、不解宮の代表としてお願いしてるわけじゃなくて………ただ。』
「ただ………?」
『………雷蝶ちゃんが大好きな、1人のお友達として、お願いしたいの。』
「………っ………!」
意外なその言葉に、《蜘蛛》は覆面の下で表情を変えた。
『なんだか、今日の雷蝶ちゃん………壊れちゃいそう、っていうか。とっても、不安定な感じだったから。』
「………………。」
『もし、雷蝶ちゃんが壊れたり倒れたりしそうなときは………あなたが、しっかり支えてあげてね。』
それは、さきほどの言葉通り………友人の身を案ずる、1人の少女の訴えだった。
《蜘蛛》は思う。世間的には、絶大な権力を持つ肩書きを有していたり、世界最強の財閥集団の頂点に居る家の
娘だったりしても………彼女達の根は、ごく普通の人間なのだな、と。
そして………それは、《蜘蛛》という役目を与えられた自分とて、例外ではないのだな、と。
『あなたも………私も。不解宮の意思に、逆らうことは出来ないけれど。』
「………っ………。」
『少なくとも今は、雷蝶ちゃんの味方で居られるから。だから、その間は………よろしく、お願いね?』
どこか悟ったような声で、そう言って。ミリオンは、どこか消え入りそうな笑みを浮かべる。
液晶画面越しのその表情を、じ、と見つめて。
「………了解しました。この《蜘蛛》………命、尽きるまで。」
《蜘蛛》は、力強い声で、そう答えた。


/////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////



そのときは。
例え《蜘蛛》という人間を殺してでも。
今の全てを捨ててでも。

世界の全てを、敵に回してでも………あなたに、ついて行きます。




(END)

14:蜘蛛と蝶の夜伽
08/09/05 16:39:31 B1kP6+YE
………以上です
蜘蛛×雷蝶書きたいな、という願望はかなり初期からあったので
頂いたコメントが良いきっかけになりました
最後までお付き合いくださった方、誠に有難うございました

最後に、前スレでも書きましたが改めて………
捏造設定や、もしありましたら最新刊部分との矛盾などについては、大目に見て頂けたら幸いです

では、1人でごたごたしてしまい申し訳ございませんでした
今後しばらく書きには来られないと思いますが、次の機会がありましたらそのときにお会いしましょう
長々と失礼いたしましたっ

15:名無しさん@ピンキー
08/09/06 10:41:44 /IAT5Z9p
>>653だけどゴメンね全然書き上げないでごめんね

にしても乙女な雷蝶可愛いよ雷蝶

16:名無しさん@ピンキー
08/09/06 12:17:17 rMmiSLBg
保管庫あるの?

17:名無しさん@ピンキー
08/09/06 16:53:37 3h64we7t
2chのエロパロ保管庫ってどういうシステムになっとるん?
誰かに頼むの?

18:名無しさん@ピンキー
08/09/06 18:53:30 FyhVGtI2
あの保管庫は管理者の趣味で運営されてる
頼めば、だいたいはやってくれる

19:名無しさん@ピンキー
08/09/07 10:38:18 oUgBwoOI
URLリンク(wiki.livedoor.jp)
なんか作ってみた。

20:名無しさん@ピンキー
08/09/07 13:30:19 RAnbXyPO
>>19

でも、一応TOPに18禁である事と2chのエロパロ保管庫である事は表記しておいたほうが良いと思う
以前、ぐぐって保管庫を発見した中学生が住み着いて荒れたスレを見たことがある

21:名無しさん@ピンキー
08/09/07 20:56:21 43pLohXp
>>19
ありがとうございます。
自分の作品で誤字とか改行のミスとかみつけたら勝手に直してもいいものでしょうか?

22:名無しさん@ピンキー
08/09/07 22:18:39 oUgBwoOI
>>21
どうぞ
自由に編集できるので
自由に追加してください。
忙しいので更新する暇がないかもしれないので補って頂けたら幸いです。

23:名無しさん@ピンキー
08/09/09 21:53:49 9vsuwfHM
>>22
乙!
これで絵師様来ても対応出来るNE!

24:名無しさん@ピンキー
08/09/09 21:58:06 9vsuwfHM
失礼あげてしまった
白の七番改に掘られて来る

25:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:06:03 XNFH9XzQ
前スレが1000行くまでここを保守せねば

26:名無しさん@ピンキー
08/09/14 04:01:38 UCgGZMKx


27:名無しさん@ピンキー
08/09/14 23:17:08 johWiN35
神デレなネコさんをリクエストしてみる

28:名無しさん@ピンキー
08/09/15 18:34:46 94nWJ5Xk
>>27
神デレってどんなんだよw
強欲王×月香しか純粋に該当しないやん

キョウファ様の僕として地価帝国に潜入した
乱崎凰火(27)は神の奉仕者としてうんたらかんたら?
「べっ別に奉仕して欲しいわけじゃないのであるぞっ///」

29:名無しさん@ピンキー
08/09/15 19:15:32 W7w852Ry
何か書いてみようと思うけど…………なかなか書けない

30:名無しさん@ピンキー
08/09/19 14:14:46 RVv1z7lk
保守していいネタが思いつくのをじっくり待つよ

31:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:11:55 oL3l3GmH
神デレに挑戦してみようと思いましたが無理でした…。
凰凶です。


「べ、別にアンタのために全知全能な訳じゃないんだからね!」

 部屋に侵入するなり扉を背にそう言い放つ妻に夫はぽかーんと口をあけた。
「は…?」
 寝ようと思い、布団の上に座ったところの凰火にずんずんと凶華が近づいてくる。
 さも当然のように凰火の膝の上に向き合うように座った。
「何か新しい遊びですか?」
 ふいに訪れた心地よい重みと温もりに、なんとなく悪い気はせず、凰火は
凶華の腰にそっと手を回す。
「神の腰に触れるかこの無礼者が!」
「……は?」
 凰火は再びぽかんと口をあける。
 やはり新しい遊びか?
 なんだか面倒くさいなぁと思い、とりあえずその口塞いでしまおうか、陥落
させてしまえば余計なことは言わなくなるかもしれないと思い、両手で凶華
の頬を包むとその小さな唇に自分のそれをそっと触れさせる。
「ん!」
 可愛らしい唇を甘噛みし、とろけるような吐息を漏らす薄く開いた隙間から
舌を侵入させる。
「ふぁッ…ぅん!」
 はじめは凰火の頭を掴んで引き剥がそうとしていた凶華も頬を紅潮させ力
が抜けていき凰火に身を委ねていくのが分かる。
「はふ…、ん、だめ…っ」
 一瞬唇が離れた隙にそんな声を漏らすと、凰火は一瞬殺気のようなものを
感じた。
「うわっ!」
 急に脳みそに電気を流されたような感覚が凰火を襲い、跳ねる様にして凶
華から離れた。
 携帯電話だ。
「きょ、凶華?」
「もう、携帯電話だってあんたのためにあるんじゃないんだからッ!」
「……はぁ?」
 別に凰火のために使われたのではないし。
 凶華が勝手に自分のために使ったのだし。
「なんだかさっきから支離滅裂ですが。自分で誘っておいて、……嫌でしたか?
キス」
「凶華様はイヤなどと一言も言っておらぬぞ。ただ、許しも得ず勝手に触れると
いう行為が愚鈍極まりない!」
 今日は凶華のなにかしらのプレイの日なのか。
 そう結論づけて凰火は諦めた。
 …たまには付き合うか。
「では、行動する前にいちいち許しを乞えばいいのですか?」
「そうだ」
「それではあなたの身を包むその衣をはいでもいいでしょうか、神様?」
 目の前で揺れるネコミミに熱い吐息と共に囁く。
 頬を赤らめて少し俯いた凶華は視線を凰火に上げると、
「ん、許可する」
 偉そうに言い放った。


32:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:13:22 oL3l3GmH
「あの、乳首が真っ赤に熟れておりますが、如何いたします?」
「誰が実況中継しろといった!」
「行動する前に許しを得ろと仰ったのはあなたですよ、神様?」
 つんと上を向いて触れられるのを待っている凶華の胸の飾りを、凰火は触れる
ことなく見つめる。その羞恥と囁かれた言葉に凶華は身を悶えさせる。
「ぅう、なんかちがう…」
「違うことはないでしょう?では選択肢を。①指で弄る②舌で擽る③自分で触っ
てみてください」
「なぁッ!この変態!」
「番号だけでいいのですよ?だいぶ譲歩したつもりですが。お答えがなければ
そのままで」
「ばかぁッ!もうッじゃあ、に!」
「仰せのままに」
「やぁんッ!」
 凶華からの返事があると即座に凰火は行動に移す。言われたとおり、舌でね
ちっこく凶華の乳首を撫で繰りまわす。
「はふッ…うんッ…おう…かの、ばか」
「馬鹿ですか。どちらかというと自分の企みの展開の先を読みきれなかったあな
たの方が…」
 ばこん!凶華に頭を殴られた。では仕返しとばかりに凰火も反撃。
「おや、太ももをそんなにすりあわせて。何かむず痒いのですか?」
「…ぅ」
 はやく触って欲しくて疼いている秘部を持て余しているのに気付かれて凶華は
赤面する。
「あ、いえ。何でもないのならそのままにしておきますが」
「このッ…!」
 へんたい、とそんなに潤んだ瞳で睨まれてもまったく怖くなく、むしろ情欲を煽ら
れるな、と凰火は凶華を舐めるように見下ろす。
 そんな視線と疼く身体に耐えられず、凶華は呟く。
「きょ、…凶華様の、凶華様のあし、…っあし広げていいから」
 羞恥のあまりしどろもどろになり視線をあちらこちらへ泳がせながらなんとか言
葉を紡ぐ凶華に瞳を細めて凰火は顔を近づける。
「いいから?」
「いいからはやくなんとかしろ!凶華様を気持ちよくさせろ!」
「仰せのままに、かみさま」



33:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:14:10 oL3l3GmH
ちゅぶっ、じゅぶッ、ぶじゅ…ッ
 広くはない部屋にいやらしい水音が響き渡る。
 凶華の足の間に、凰火が頭を埋めてその赤く熟れた凶華の秘部を舌で蹂躙し、
時折強く吸い上げる。
「ぁふッ……ふぅ…ん、にゃ、…んやぁ…ん!」
 口元に手を持っていっているものの、全然抑えきれずに凶華の嬌声も凰火の耳
に響く。声が耳に入るたび、欲望が鎌首をもたげていくのがわかる。
「神様、如何いたします?随分と甘い蜜が零れてきましたが、可愛らしい小さな穴
にわたくしの指をお入れいたしますか?」
「やぁ!も、いちいちそんなこと聞くな!」
 凰火の口から紡がれる羞恥を煽る言葉に凶華がいやいやをするように首を振る。
「いえ、行動に移す前に許しを乞えとのご命令でしたし。こちらで勝手に動くことは
反逆行為かと思いますし」
 なんだか楽しそうに凶華を眺める凰火に少しむかつきつつも、腰が砕けまくった
状態では自分の蒔いた種をどうにも回収することも出来ず、仕方なく凰火に従う
ことにした。
「もう、じゃ…おーかの…ッ……ゆび、じゃなくていいから…もっとおっきいの…」
 これでも頑張って搾り出したのに。凰火は動く気配がない。
「おーか…?」
 一瞬、不安そうに瞳を揺らす凶華にどきりと心を振るわせつつ、凰火は言い放つ。
「おっきいの、じゃわかりませんよ?おっきい、何が欲しいんですか?」
「えっ」
 これ以上言わすかこの変態ドSメガネ、という言葉を飲み込む。
 ひくひく震え、はやく欲しい満たして欲しいと蜜を垂らす中心をこれ以上持て余せない。
「おうかの、これ……」
 凶華はひくひく震えながらなんとか身を起こす。
 そして凰火の股間に手を伸ばすと、ズボンの上からそっと撫でる。
「これが欲しい、凶華様のここにいれて……」
 するりと下着ごとズボンをおろすと、現われた凰火の性器の先をぴんっとはじく。
 その刺激に凰火はぴくりと肩を震わせると、優しく凶華をシーツの上に倒した。
「よく出来ました。僕の可愛い神様」
「馬鹿」
 逆転した。
 とっくにわかっていたけれど、情事で凰火には勝てない。
 一人諦めている凶華の思考など弾き飛ばすように、凰火はその剛直を凶華の中に
突き入れた。


34:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:17:37 oL3l3GmH
「ひぁあぁあんッ!」
「凶華、いつもよりなかがどろどろになっている気がしますが」
「そんな…こ、と、…な……い」
 そしてきゅうきゅうよく締め付けてくるなぁと思いながら凰火は攻め立てた。
 ひっきりなしに甘い声と荒い吐息を漏らす凶華の唇に自分の唇をぎりぎりまで寄せ
て囁いた。
「キス、します?」
「んにゃッ…好きにしろ!」
 この期に及んでまだ続けるか、と凶華は思いながら罵倒の言葉も紡げず凰火に口を
塞がれた。いつもなら突き上げる最中に勝手にあれやこれや色々触ってくるのにおかし
いなと思うが強すぎる快感にすべて奪われていく。
「…ふ…おーか……ぁ…っ、おーか…」
 キスの合間に漏れる自分の名前に、凰火の背筋に快感が走る。
 可愛い妻をもっと愛したい。自分で満たしつくしてしまいたいという思いがこみ上げる。
「凶華、凶華…」
 ぴくぴくゆれるネコミミを甘噛みしながら囁くと、きゅっと締め付けられて凶華に快感と
して伝わっているのが分かってうれしい。
「凶華、どこ触ります?胸?耳?尻尾?それとも赤く熟れてる…」
「どこでもいいから凰火の好きなところを好きにするがいい!」
 あぁ、触らないと思ったら。まだ聞いてくるか。
 息を荒げてぽたぽたと汗を落としてくるくせにまだ余裕ぶっている凰火が憎らしい。
 しかし、自分を快感と幸せで満たしてくれるのは、他でもないこいつなのだ。
「神様を好きにしていいなんて、僕は随分と偉くなったのですかね?」
 では好きにさせてもらいます、と凰火は薄い胸を両手で包んだ。
 揉むようにしながら、親指で先をくりくり引っかく。
「はぅ…ん、べつ、にえらい、わけじゃない…っ」
「でも、」
 あなたの好きなところを知り尽くしてるのは、僕だけです。と耳元に囁くと、凶華の身体
をひっくり返し、四つんばいの形を取らせ後ろから貫く。
「ふぁッ…だめ、おーかぁ……ッ」
 凶華は自分で体重を支えきれずシーツに顔を埋める。凰火が腰の辺りを支え、もう片方
の手で、目の前で揺れる髪の毛と同じ色をした尻尾を扱き上げた。
「んやぁああああぁあああぁああぁっぁ!!!」
 一際大きな声を上げて凶華はびくりとした後に、ひくひくと震えた。
「凶華、イきました?」
「ん……」
 ふー、ふーと息を整える凶華に凰火は背後から囁く。
「すみません、僕いき損ねたので、もう少し動かせていただいてもよろしいでしょうか?」
「ん……」
 空ろな目をして思考を放棄した凶華はとりあえず頷きだけ返す。
「では」
 と凰火は未だ息を整えている最中の凶華を再び強く貫く。
「あっ…!だめ、まだ…!」
「それは申し訳ありません、でももう止まれません」
 敏感に震える膣内を遠慮なしに蹂躙され、凶華は口から唾液を零しながら喘ぐ。
「いやぁ…!あぁん、だめぇ…!へんになるぅ……」
「どうぞ、もっともっと乱れてください、神様」
「も、やぁあぁああんッッ……!!」
 ぽたぽたと結合部から蜜を飛び散らせながら凰火の攻めはまだ続く。
 いつもと違う攻め方をするといつもより一層感じているように見える妻に欲情し、うっかり
うっすらと空が明るくなってくるまでいじめ続けてしまったりしていた。
 変なこというのやめようかな、と凶華は少しだけ後悔した。



35:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:19:36 oL3l3GmH
朝。いつもどおり朝食を作ろうとするも疲労と眠気に襲われ手元を狂わせ火傷などを
していると、千花がにやにやしながら近づいてくる。

「お・と・う・さ・ん☆ほどほどにね」

 あぁ、何かばれてしまっている。年頃の娘は怖いなぁと思いながらフライパンの中の卵を
墨に変えていた。凶華とっとと起きて来い、と思ったが、いつも以上に凶華の睡眠を深くし
たのは、他ではない自分だったと気付いて諦めた。


--終わり--

●年ぶりに文章とか書いてみまして稚拙で申し訳ありません。

36:名無しさん@ピンキー
08/09/22 00:13:35 tCwU7kXU
>>35
GJ!

37:名無しさん@ピンキー
08/09/22 00:47:03 C5BmAgmM
これが噂の神デレか…
神をデレさせるなんて、凰火恐ろしい子…!

38:名無しさん@ピンキー
08/09/22 05:19:27 Y0yQ/Kgq
ほどほどにねっ☆
……いやこのひと無理だろww
それにしてもGJ!!甘々らぶらぶですな!!
流石だ凰火、この変態ドS眼鏡め!!(褒め言葉)

39:名無しさん@ピンキー
08/09/22 21:48:38 R76KsRaI
たまに十刊のカラー最後の様なウブな凰凶が見たくなります

40:名無しさん@ピンキー
08/09/23 19:36:00 9QpCNTrI
こんなですかね。
ちょびっとだけ書いてみました。
全然えろないですすみません。


「いえ、別に無理にはいいんですよ……」
 変に焦った夫の声がしんとした部屋に響く。
 乱崎凰火と乱崎凶華は、一枚の布団の上で正座して向き合っていた。
「し、し、仕方がないだろう!優歌が妹か弟が欲しいというのだから。応えるのが親の義務!」
 双方とも顔を真っ赤にして、体は向き合ったまま視線も合わせない。
 凰火がそっと凶華の頬に触れようとすると、凶華がびくりと大げさなくらいに反応する。
 それに応じて、凰火も熱いものにでも触れたかのように手を引っ込めた。
「だから、あの、いいんですよ。家はただでさえ大家族なんですから、これ以上増やさなくても」
 行き場を失った手を持て余し不自然に引っ込める。凶華は俯いたまま動かない。
「ほら、凶華も嫌ではないですか?」
「嫌なわけがないだろう!」
 凰火のセリフに凶華は弾かれたように顔を上げた。
「ただ……」
 再び俯いて。
「ただ、凶華様はその、…子どもの作り方とやらがわからんからな…」
 もじもじと指を絡ませながら。
「嫌かどうかも…わからん…」
 俯いてそっぽを向いてしまう凶華に少し困った顔の凰火。
「えぇと、少しくらいは、どんなことするか分からないのですか?」
 真っ赤で俯いたまま動かない凶華。
 二人で布団の上に座ってから平行線。
 時計の針が動く音さえも耳に響く。
 たった1分の沈黙も、1時間のように感じる。
「すこ……しは……なん、と……なく」
 聞こえるか聞こえないか分からないくらい小さな声で、凶華が呟いた。
「え?」
 凰火が反応した瞬間。
「わ」
 凰火の頬にやわらかいものが触れた。
 ネコミミがすぐ隣に。
「きょう、か…?」
 夫の頬にキスをした妻は、再びもとの位置に戻ると、これ以上ないくらい
顔を朱に染めて俯いた。
「きょ、きょ、凶華様はこれ以上はわからん!凰火なんとかするがよい!」
 凶華に触れられた頬に手を当て呆ける凰火。
「…と、言われましても………」



41:名無しさん@ピンキー
08/09/23 19:38:11 9QpCNTrI
「あぁあ!もう!!!」
 夫婦が向かい合う部屋の外。扉のすぐ前。
「どうして猫さんがあそこまで出てるのに全く凰火さんてば!!」
 凶華が行動に出てから全然音沙汰ない状況に痺れを切らした千花が
地団太を踏む。
「千花ちゃん、千花ちゃん、ちょっと落ち着いて!ばれるわよ」
「だって!もう!!」
「お父様だってきっと色々心の準備とか、準備とか、準備とかあるのよ」
「一緒に暮らしてどれくらいたつと思ってるのー!!」
 暴れる千花。取り押さえる銀夏。そして
「お姉さまと銀夏さん。さっぱり何してるの?」
 トイレに起きてきた、優歌。
「「ゆ、う、か、ちゃ、ん!」」
 千花と銀夏は仲良く声を揃えて固まる。
「だめよ優歌ちゃん、寝る子は良い時間よ!」
「銀一さん、おかしいこと言ってるわよ!優歌ちゃん寝ましょうねー!」
 不自然にあせくりまくった二人は優歌を寝室へぐいぐい押す。
「だめだよ、おねしょしちゃうよ。トイレに行く」
「トイレでもどこでもいいからとにかくここから…」

「やっ、おうか何する!」
「すみませんっ!凶華、痛かったですか?」

「………」
 固まる銀夏。
「声が大きいわよーーー!!!」
 頭を抱えて叫ぶ千花。
「お母さん、お父さんにいじめられてるの?」
 凰火の部屋のドアノブに手をかける優歌。
「だめー!優歌ちゃんだめー!!」


 家族は今日も仲良しです…。



***終わり


あまりウブさが出なかったような…
他ジャンルの原稿やらないと落とすのに、頭の中凰凶で埋め尽くされてて泣きそうです。
そろそろいい加減切り替えないと。

42:名無しさん@ピンキー
08/09/23 20:18:11 UGsDz5wd
>>41
超エクセレントGJ!!!!!!

ていうか狂乱本出してくださいw

43:名無しさん@ピンキー
08/09/23 20:26:05 Yaao39OR
GJ
ほのぼのも好き!!

44:名無しさん@ピンキー
08/09/24 02:03:19 vDzxUG4Y
>>41
イイ!!ほのぼの家族GJ!!
しかし夫婦も騒いでる千花に気付けw

45:名無し
08/09/25 00:00:49 7NGyPT7n
雷蝶と三番とか

46:名無しさん@ピンキー
08/09/25 00:15:46 NZhTDVB2
>>41
いいよ!いいよ!

47:名無しさん@ピンキー
08/09/25 22:04:01 gxwe+M3a
>>45
百合?

48:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:14:19 y4RedtfX
>>42
正直ここに限らず、エロパロスレのネタを漫画にしてくれるサークルとかあったらいいのに、と思うことは多い
職人はほとんど匿名だし、それを元ネタに本作るって凄ぇ難しいんだろうけど

49:名無しさん@ピンキー
08/09/28 14:28:01 vQsR0XhQ
>>48
おれなんか妄想するばっかりで絵心も文才もないんだぜ

50:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:36:00 iIIwqTH1
>>49
その妄想をここに垂れ流してくれよ!
文才なくても萌えがあればきっとなんとかなる

51:名無しさん@ピンキー
08/09/30 20:48:31 PYcS9Wck
>>42
ドマイナーさに怖気づいて冬狂乱で申し込めなかったヘタレです
今ジャンルを裏切るのも嫌だったし…
しかし今の脳内狂乱っぷりに少し後悔
世間的に忘れ去られた来年の夏あたり狂乱で申し込んでまったりしてようかなとか
微妙な計画進行中

52:名無しさん@ピンキー
08/10/01 22:35:02 eiSgdixh
>>51
逆に考えるんだ
もう1冊くらい他ジャンルのコピ本新刊があっても良いやと考えるんだ

…はい、無理言ってすいませんorz
来年の夏にさっぱり期待してるんだよ

53:名無しさん@ピンキー
08/10/02 16:07:22 AEnIGgQN
>>53
ちょwそれ既に夏やったww
どうしても出したくなってコピ本出した
偏狭ジャンル配置・時間のない原稿、表紙・ていうかレベルの問題?
2冊だけ売れたwww
でも正直自ジャンルの本売れたときよりの喜びはあった


54:名無しさん@ピンキー
08/10/02 16:15:56 kY5v0dbT
コピ本うp

55:名無しさん@ピンキー
08/10/02 16:26:36 AEnIGgQN
無茶言うなよwww
身バレに晒しの度胸はないっすww

56:名無しさん@ピンキー
08/10/02 16:30:22 kY5v0dbT
(`ε´)ぶーぶー

57:名無しさん@ピンキー
08/10/02 16:35:01 AEnIGgQN
小説ならまだしも漫画だからな
ここに晒せるほど自信がないんだすまない
というかスキャンもめんど…(殴

58:名無しさん@ピンキー
08/10/02 23:06:01 KbQgoDjK
>>53
ROMカタログの検索でヒットさえすれば、何日目だろうと買いに行きます

59:名無しさん@ピンキー
08/10/02 23:56:51 AEnIGgQN
ろむかたろぐけんさくひっと…?
あれ、あれの登録って合否出てからだっけ…?

とりあえずまだ受かるかも分からんので、時期が来たら覚えてたら
よろしくお願い致します
というかあんましうまくないから期待はするなw

60:名無しさん@ピンキー
08/10/04 17:03:41 3d6MmAqn
アッーーーーーーーーーー!

61:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:00:52 l/tRA/Fz
25話のベッドに枕ふたつ?とかやってくれたのでオフ原稿ほっぽって
凰凶えろを妄想してしまいましたよ。
ゲロ甘です。お気をつけ下さい。ゲロ甘です。危険なので2回言いました。
……よく見たらふたりの寝てた?部屋って昼間に皆がいた部屋やん!
とかあとから気付いたけどとりあえずスルー。
水入ってるとか軽く無視してるかもスミマs


「はぁー…」
 乱崎凰火はベッドに転がるとため息をつく。
 なんやかんや色々あって、気がついたら鳥哭島。
 傍若無人で暴君な自分の妻を叱ってやりたい気持ちがなくはなかったが、あんな寂しそうな目
をされてはそれもできなかった。いつものように強気で威張り腐っていればいいものを。
 このまま寝てしまおうと思ったものの何故だか寝付けない。原因はわかっている。
 妻が心配で仕方ないのだ。
 普段腹が立つほど罵られようとぞんざいに扱われようと心底では愛しているのだ。
 だから、あんなにも儚い背中を見てしまったら、落ち着いていられない。
「トイレにでも、行きますかね」
 自分にまで言い訳して凰火は部屋を出た。
 やたらと小綺麗なトイレに足を踏み入れ、とりあえず本当に用をたした凰火は、凶華の部屋の
方へ近づいていく。寂しがりやの猫がきちんと寝付いているか見るだけでいい。そう思いながら
ホテル内を歩いていると、ふと、風を肌に感じた。どこかの窓が開いているのか。
 落ち着かず変に高ぶった身体には心地良いなと思いながら歩き続けると、視線の先、バルコ
ニーに出られる窓が大きく開いるのが見つかった。
 そしてそこには、猫耳の生えた少女がひとり。


62:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:01:52 l/tRA/Fz
「……凶華?」
 未だ寂しそうな背中で膝を抱えて座っていた。
「凰火……」
 凶華は凰火の方を一瞬だけ見ると、再び俯いてしまった。
「どうしました?眠れませんか?」
 優しい声で問いかけて、凰火は凶華の隣に腰を下ろす。
 凶華は俯いたままひとことも発しないが、凰火は何もいわず、ただ少しだけ凶華との距離をつめ
た。ぴくりとネコミミが動くのに凰火はこっそり微笑む。
 寝間着越しにかすかに触れた凶華の肌は、冷たい。どれだけの時間ここにいたのか。
「言いたくなければ言わなくてもいいですよ。でも…」
 そういって凶華の肩に手を回した。今度はびくりと尻尾が立つ。
「ここにいたら風邪を引いてしまいます」
 凶華の頭に頬を乗せてみる。髪の毛は氷のように冷たくなっていた。
「きょ、凶華様が風邪などひくわけないだろう……」
 ちらりとも凰火の方を向かずに凶華は呟く。微かに覗く頬は、薄暗い明かりの中でも分かるくらい
に真っ赤だ。
「ところで」
 凶華が恥ずかしそうに身じろぐのがわかる。いつもこんな風にしおらしかったら苦労も減るのにと、
ありえないことを思いつつ。
「その腕に抱きしめてる枕はなんなんですか?」
 凰火の言葉に、凶華がようやく顔を上げる。その腕にはホテル備え付けの白い枕が抱かれていた。
凶華は決まり悪そうに眉をひそめる。
「べ、別に凶華様が何を持っていようと貴様には関係ない」
「まぁ、そうですけど……、少し気になったもので」
 再びぷいっと下を向いてしまった凶華に、凰火はくすくすと笑う。
「笑うな!」
 迫力のない顔で怒られた。本気で怒る気もないのだろうか、まるで狂暴性がない。
「凶華様が、切なくて何かをぎゅっと抱きしめていたい気分になったなんてばれたら凶華様のイメージ
に関わるだろうが…言えるものかそんな……」
 駄々漏れですけれど。
 堪えきれない笑いを漏らしている凰火に、凶華は苛立ちを表情に出してそっぽを向いた。
 そんな凶華の両肩に、凰火はさりげなく手をかける。
「でしたら、そんな枕ではなく、僕にしておきませんか?」
「へ?」
 そしてそのまま自分の腕の中に閉じ込めた。
「お、おーか…っ」
「こんなに冷たくなって」
「う゛にゃ」
 きゅうっと凶華を抱きしめると凰火の腕の中で変な声がした。
「さて、いつまでもこんなところにいないで、とっとと寝ますかね」
 よいしょ、と言いながらそのまま凶華を抱き上げた。
 子どもをお父さんが抱っこするような形で。
「にゃーー!!何をする凰火!!」
 凶華がじたばた暴れるが、全く気にせず歩みを進める凰火。
「何って、こうでもしないと朝までそこに座り込んでいそうでしたから」
「他にないのか!なんだこの抱き方は!凶華様は子どもじゃないぞ!」
「はいはい、僕の奥さんでしたね」
「あー!なんかむかつく!こんな姿、子どもたちに見られてみろ、なんて思われるか」
「お父さんと駄々をこねる子ども」
「おーかの、馬鹿ーーーー!!!」
 ぽかすか凶華に殴られながらも適当にあしらいながら寝室へ向かう凰火。
 手加減はしていそうだがうやはり凶華の拳は痛い。が、少しは元気が出たかなと安心する
凰火だった。
「大丈夫ですよ、子どもたち皆寝てますから」
 ははは、などと言いながら歩いている凰火の後ろ。廊下の曲がり角の影。
 千花や銀夏あたりがしっかり覗いていたりしたのだが、知らぬが仏。


63:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:02:54 l/tRA/Fz
「何故貴様と一緒に寝なければならんのだ」
 先程まで凰火が寝っ転がっていたベッドに下ろされた凶華は、じろりと凰火を見上げる。
「あなたがひとりでは寂しそうだったので」
 にこりと笑いながら自信満々に言ってのける。当然凶華は反論しようと口を開くが、面倒な口論に
なるのを嫌がった凰火が、上掛けと一緒にベッドに飛び込んだ。
 突然目の前に凰火の顔が現れて、凶華は思わず赤面する。近い。少し動けば唇が触れてしまい
そうな距離。
「貴様、メガネは取らんのか?」
 つんつんと凶華は小さな指で眼鏡をつつく。指紋だけはつけないで頂きたい。
「取ったら、あなたの顔が見えなくなります」
 にっこりと。意地が悪そうな笑みが見え隠れしている。
「寝るのに顔を見る必要などないではないか。やはり脳味噌溶けてるな貴様」
 ぴんっ、と眼鏡の枠をはじく。結構衝撃来るんですからやめてくださいよとズレた眼鏡を直す凰火。
そして顔をまた笑みに戻して
「あなたが寝付くまでずっと見ていようと思いましてね」
 そんなことを言うものだから、恥ずかしいやら悔しいやらの凶華の足が布団の中で暴れた。
 変なところに蹴りが入ったが、あまり気にしないでおく。
「この変態眼鏡が。眼鏡に喰われて死ね!」
 ドスっともう一発。ちょっと勘弁していただきたいところに入ったので凰火も絶句。
 その隙に凶華は凰火に背を向ける。ちょこちょこと離れようとするのを凰火が気付いて引き止める。
そしてそのままぐいっと自分の方に引き寄せた。
「こら、いい加減にしないとキモイぞ凰火。明日から変態キモ眼鏡と呼ぶぞ。子どもの前で」
「その宣言をあなたが明日まで覚えていられればどうぞ」
「あぁ覚えていてやる!何よりしっかり覚えているからな!」
 凶華は首を捻って凰火のほうを向き、噛み付くように言った。
「だいたいにしてあなた」
 凰火は目の前でひくひく揺れるネコミミを摘むと、よく聞こえるように囁いた。
「引き止めて欲しくて逃げたんでしょう?」
 そろそろ素直になりなさいね、と凶華の身体をぐるりと反転させた。
 再び向き合った凶華の顔は、これ以上ない程真っ赤に熟れていた。
 凰火が凶華の頭に手をやり髪を梳くと、思いの他凶華は大人しくされるがままになっていた。
 そのまま凰火が続けると、時折気持ち良さそうに目を閉じる。
「ん……」
 なんだか妙に色づいた声を出されると、そこまで素直になられても困るなと思う凰火だった。
 胸の底でもやもや渦巻き始めた感情に気付かないふりをしていると、凶華の瞳が開かれ、大きな
薄翠色の綺麗な瞳が凰火を見つめてきた。
「凰火……」
 もったいぶる様に恥じらうように。
「凰火……その」
 視線はそのまま、凰火を見つめたまま。
 たっぷりと、凰火の瞳をこれでもかというくらい見詰め続け、凰火も流石に恥ずかしさが沸いてきて
視線を逸らしそうになった瞬間、凶華がその小さな唇を開く。
「キス………して」


64:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:04:45 l/tRA/Fz
 
 それだけ言うともう耐えられないといった様子で視線凶華は逸らした。
 言われた凰火は固まる。
 そうきたか。ここできたか。たしかに良いムードかもしれない。
 ただ…、今まで一度もまだしていないのだ、その行為を。
「凰火…」
 寝間着のすそをきゅっと握る凶華の手が可愛い。
 夫婦なのだから何を躊躇うことがあるのか、そう思いながらもいまいち踏ん切りがつかなかった。
 別にしてもいいのだが、する状況にならなかった。いや、そうだっただろうか。
 色々と言い訳をしてみるが、ただ自分に意気地がないだけなんだと思う。
 凰火が思考の渦の中を彷徨っていると再び大きな瞳で見つめられた。
「一億回でなくていいから」
「凶華……」
 大事な存在は、壊したくないから。触れるのも臆病になる。
 少女漫画に従ったかのように凶華は目を閉じる。王子様のキスを待つ、お姫様のように凶華は待つ。
 小さな唇がやけに艶かしく見える。普段はただうるさいだけの言葉しか紡がない唇が。
 凰火はそっと凶華の頬を手のひらで包む。ぴくりと反応しつつも瞳を閉じたままの凶華。
「凶華…」
 まるで凶華との距離が今の倍の倍の倍くらいあるような気がしながら凰火は顔を近づけた。
 ぷにっと触れるやわらかい感触。ふぅっと小さな隙間から漏れる息が凰火の唇にかかる。
 やわらかい、やわらかくて蕩けてしまいそうで、ほんのり甘い気がする。
 初めて味わう妻の唇はまるで砂糖菓子のように感じられた。
 ほんの少しの間触れるだけで、離れてしまった短いキス。それなのに目を開けてみると目の前の妻
は瞳を潤ませて頬を赤らめて、微かに震える体をぎゅっと自ら抱きしめていた。
「どうですか?」
 少し意地悪に感想なぞ聞いてみるがきゅっと目を瞑って何かを耐えるようにしている。
 甘ったるい息を吐いてから少し落ち着いたのか、凰火の方を見上げると唇を開いた。
「凰火、どうにかしろ。胸がきゅうってなって苦しい」
 どうにかしろと仰いまいしても。
 こちらはあなたのその様子と言葉で下半身で息子がきゅうってなって苦しいのですよ。
「おそらく、僕がなんとかしようとしても、あなたの胸の苦しさは増すばかりではないかと」
 自惚れてそんなセリフを吐いてみるも、凶華は相変わらず潤んだ瞳で見上げてくる。
「なんなのだ貴様、そんなに凶華様を苦しめたいかっ」
「えぇと、僕のせいであなたがそういう風に苦しくなるのなら……悪くはないですね」
 そうにっこり微笑むと、凰火は我慢しきれなくなったかやや強引に凶華の顎を掴むと先程より乱暴に
口付けた。
「ん…っぷ、…お、…ぅ…かぁ」
 凶華の唇が開いた隙に、凰火は舌を潜り込ませた。驚いて引っ込んだ凶華の舌を追いかけ、絡め取る。
 ぬるりと不思議な感触の裏側からざらざらした表から余すところなく舐めまわし、ちゅっと吸う。舌を開放す
ると、今度は口腔内をこれでもかと言うほど蹂躙しつくし、最後に色づく唇に甘噛みしてから放した。
「はふぅっ……おうかぁ……凰火ぁ……」
 なんだこれ、と凶華ははぁはぁと荒い息をつく。
「こっちが大人のキスですね。お気に召しませんでした?」
「なんか、へん……」
 凶華は凰火の大きな胸に頭を擦り付けた。ようやく自分から近づいてきた猫を凰火は抱き寄せる。
「なんか、体がへんだよぅ…凰火ぁ……、あつくって、なんだかむずむずするぅ…」
 甘えるように高い声で搾り出すように喋る凶華に更に欲望を滾らせた凰火はぎゅっと抱きしめると、はぁー、
と長いため息をついた。
「すみません、そんなつもりはなかったのですが……」
「へ?」
 訳の分からない夫のセリフに凶華が混乱している間に、凰火は凶華を仰向けると覆いかぶさるように向き
合った。


65:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:05:30 l/tRA/Fz

「凶華」
 真摯な眼差しを向けて凰火が凶華の頬に手を添える。
 あまりに真剣な眼差しを向けられて凶華は少しだけ不安の色を瞳に浮かべる。
「凶華をきちんと僕の奥さんにします」
 いいですね?と凰火は髪の毛と同じ色のネコミミに囁く。
 耳に触れた熱い吐息に身体を震わせつつも、意味が飲み込めない凶華が不思議な顔で凰火を見上げる。
「何を言っているのだ?凶華様は貴様の奥様だろう?」
 あぁ、わざわざ遠まわしに言ってあげたのに。自分の演出を妻が全く理解していないことに落胆しながら何と
言えばいいか凰火は思考を巡らせる。
「そうですね、僕の奥さんですね」
 だから、と言いながら凶華のきぐるみパジャマのファスナーに手をかける。
「身体も繋げてしまいましょう?」
 そのままじじじとファスナーをおろすと、凶華が目をぱちくりさせているうちにするりときぐるみを脱がせた。
「わわわぁなにをするおうかぁぁああ!」
 自分が下着姿になってしまっていることを確認すると、凶華は急に焦りだした。手当たり次第に自分の身を
隠せるものを掴もうと動き回る腕を凰火がやんわりと押さえた。
「いやらしくて、えっちなことをしましょう」


66:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:06:24 l/tRA/Fz

***

「そんなにじろじろ見るな!」
 下着一枚になった凶華が自分の胸を隠すように腕を交差させて凰火を睨む。
 睨むと言っても真っ赤な頬に潤んだ瞳では普段の様な凶悪性は微塵も感じられないのだが。
「折角ですからじっくり見せて下さい」
 余裕の笑みを浮かべながらやんわりと凶華の腕を掴みシーツに貼り付けてしまう凰火に凶華は苛立ちを
感じる。
 どうして凰火はそんなに余裕なのか、どうして自分はこんなに余裕がないのか。
 何も身に着けていない上半身を凰火に晒して、どうしようもない羞恥心がこみ上げてきて、せめてと思い
視線をそらす凶華。大きくも柔らかくもなんともない胸を見て、一体何と思うのだろうと歯痒く思いながら凰火
の視線を耐える。
「なんというか、これで僕が欲情するとめでたくロリコンということになりますが」
 あ、幼児体型って言ってる。少しだけぼかしてるけど確実に幼児体型って言ってる。むかつく。
「凶華、かわいいですよ」
「へ?」
 思いもよらなかった言葉に凶華は思わず凰火を見る。
「ぺちゃんことかぺちゃんことかぺちゃんことかとりあえず置いておきましょう、素敵ですよ凶華」
 殴れば良いのか喜べば良いのかわからずの拳はどちらの感情で震えているのか。
「おう…ッ」
 凶華が何事か行動に出る前に、凰火は吸い寄せられるように凶華の胸に口付けた。淡く色づく先端に舌を
這わせる。
「な、にゃ、や、やめろ凰火ぁッ!」
 凶華の声など聞く耳持たず、凰火は更にエスカレートしていく。ちゅうっと吸い上げたかと思えば、痛くない
程度に歯を立てて噛む。高い声を上げて耐える凶華に気を良くして、もう片方は人差し指と親指ではさみ、く
りくりと転がす。
「あぁ、だめ、おーかっ!なんかへん!たすけ…ゃあんっ!」
 引き剥がそうと凶華が凰火の頭を掴むが、耐えるだけで精一杯。引き剥がすなんて到底不可能。それど
ころか、頭を掴まれていることさえ凰火にとっては情欲を煽る以外のなにものでもなくて、凶華が喚き、髪の
中で指を蠢かすほどに愛撫は強さを増していった。
「ひぅっ、…ん…ぁあッ……あんッ、も、やめ……だめぇッ」
 おそらく今まで感じたこともない刺激に、凶華は限界だった。今まで自分で触れる事があったってこんな風に
はならなかったのに。お風呂のタオルで擦ったって、こんな刺激じゃなかったのに。
「胸弄るだけでイっちゃいそうですね、いやらしいですね凶華」
「そんな、こと、いうなぁッ……」
 頭を左右に振って変な感覚を振り払おうとするが駄目。目の前の夫に全てを握られている。そのセリフが悔
しくもあり、どこか快感を感じるのを認めたくない。
「ほら、凶華」
 漸く開放した夫が次に伸ばしたのは凶華の太腿。わざと快感を与えるようにやんわり指を滑らせて、凶華が
呼吸を落ち着かせている隙に両足を開かせた。
「こんなに濡らして。とっても敏感なんですね」
「や、なんだそれ、どうして……」
 目で見てわかるくらい凶華の下着はぐっしょり濡れていた。気持ちがいいとそこが濡れる、そんな方程式は凶
華の頭の中にはなかった。初めてのことだらけで混乱する。そんなところが濡れていて、恥ずかしくて堪らなくて、
足を閉じて顔を手で覆った。
「いやだ……」
「大丈夫です、おもらしとかじゃありませんよ?」
 一瞬凶華が不安に思ったことを否定されて、少し安心するがその言葉にまた羞恥心が沸く。
 凰火の視線から逃れようと凶華が背を向けようとするが叶わない。凰火に腕を掴まれる。正面から見詰められて、
居心地悪そうに眉根を寄せる凶華の耳に、凰火は囁き入れる。
「凶華が僕のしたことで感じてくれた証拠です。嬉しいんですよ、凶華?」
 そう言いながら、凰火は凶華のそこに触れた。くちゅと音を立てて下着の上から軽く擦る。先程胸を触られた時
より明らかに強い刺激を感じ、凶華はこれから訪れるであろう快楽の渦を思って眩暈がした。


67:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:07:30 l/tRA/Fz

「いやぁ…ッあん…くふ…ぅん、あぁッ、ふ、ぅ…ッん」
 下着の上からぬるぬる触られているだけなんてましだった。名残惜しそうな顔をしつつもするりと下着を取り去った
凰火は、凶華の予想を超えてそこに口付けてきた。
「だめ、…ッ…そんな……、ぁッ、きたな……やぁん!!」
「汚いわけないでしょう?とても綺麗です。綺麗なピンク色」
「そうじゃなくてぇ…ッ!ひあ、あぁあんッ、やぁ…ッはぅ」
 凰火の言葉に羞恥まで煽られ気が狂いそうになる。太腿に凰火の髪の毛が触れてくすぐったくて奇妙な
感覚が背筋を突き抜けていくのに、凰火の舌が外側の襞をなぞって、中へ潜り込むようにぐちゅぐちゅと舐
められるし。最後に小さな芽をちゅぅっと吸われた瞬間凶華は頭が真っ白になって達した。
「あ、あぁあぁぁぁぁああぁあッ!」
「凶華……」
 気絶しそうだった凶華に熱い吐息とともに名前を呼び、凰火は頭を撫でる。
「凶華、とてもかわいいです……」
 囁き込みながら、そのまま耳を甘噛みする。猫の毛が口の中に入って、なんだか変な感じだ。
「にゃぅ……ッはぁ…ッはぁッ……、おーかぁ……ッ」
 耳に触れられる度ぴくっ、ぴくっ、と凶華は身体を震わせる。達したことで敏感になった身体は刺激を余計に
伝えてくる。凰火がどこに触れても電気が走ったように快感が走り、足の間から蜜が溢れ出る。
凶華が少し落ち着いたのを見計らうと、凰火は再び凶華の足に手をかけた。
「随分ぐちゃぐちゃでどろどろになってますね、本当に嬉しいですよ凶華」
「にゃぁっ、あっ、あっ…ふぅん」
 凰火は尚も蜜を垂らすそこを人差し指で数回擦ると、糸をひく蜜を凶華に見せた。
「やだ、そんなもの、あッ!」
 そしてそのまま凰火は自分の口へ。凶華の蜜を蜂蜜のように舐める。
「貴様そんなに凶華様をいじめたいのか……」
「えぇ、そうですね。普段いじめられている分くらいは」
「あぁー!もうむかつく!眼鏡むかつく!指紋つけてやる!」
 凶華の指が凰火の眼鏡に向かって突き出される。凰火はそれを鍛えられた身のこなしでさらっとかわすと、
そのままぐいっと自分の方に引き寄せて口付ける。
「んふっ…ん……ぅ…ぷ…はっ」
 そして口付けたまま、片方の手を凶華の足の間に。充分に潤いきったそこを数回なで、指を一本だけ、少し
づつ潜り込ませる。
「んんっ!!」
 当然感じたであろう異物感に、凶華はくぐもった声を上げるが、予想以上に濡れそぼったそこは思いの外す
んなりと凰火の指を受け入れた。
「凰火ぁ…ッ」
 唇を離すと、不安に揺れる薄緑色の瞳を見る。
「大丈夫ですよ、怖くないです」
「ひゃぁんッ……あ…あ……」
 くち、くち、と緩やかに凰火は凶華の膣内に指を行き来させる。
 先程のような気が狂いそうな快感は得られないが、それでも凶華の背筋におかしな感覚が走っていくのは事
実で、 凰火の指が凶華に侵入しているという事実だけでも充分快感として凶華を翻弄する。
「あ、んぅ……」
 凰火の指が増えると、凶華は顔を顰める。小さな身体にはやはり限界があるのか。だがしかしこれからもっと
大きなものを受け入れて貰う予定なのでここで諦めるわけにはいかないと、凰火はもう片方の手で赤く熟れた
芽を転がして快楽を煽りながら二本の指で中を蹂躙する。
「ふ、ふぅ、ん…あっ…ぁあ、おーかぁ、やぁ…あ…あぅ…おーかぁ…ッ」
 じゅぷっじゅぷッ、ぐぷぷッ
 だんだんと速度を増して凶華の中を攻め立てていく。そのたびに蜜が飛び散るので、きちんと感じてくれているの
だと凰火は安心する。そしていい加減、自分も限界だった。普段の横柄な妻からは想像もつかない姿を散々見せつけ
られ、可愛い声で鳴き、凰火凰火と何度も呼ばれ。
「凶華……」
 凰火は爆発寸前の自分のものを取り出してみる。
 凶華の小さな身体。自分のものを受け入れるにはあまりに小さな入り口。
 それでもひくひくと震えて蜜を垂らして誘っている。


68:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:08:59 l/tRA/Fz

「大きいな、凰火…。そしてなんだかそれ、ちょっと怖いな」
 そんなことを言いながらも凰火のそれに触れようとする凶華の手を凰火はやんわりと遮る。
「だめです。いま触られたらちょっと大変なことに……」
 何で?と不思議そうな顔をする妻に笑ってごまかす。
 しかしそんな怖いものをそんなに小さなところに押し込むには少し気が引ける、と限界ながらも理性が働いて中々
次の行動に移せない。こんな時に冷静にならなくていいのに、凰火は自分に少し腹を立てる。
 難しそうな顔をして固まってしまった凰火を、凶華は不思議そうな顔をして見詰める。
「どうした眼鏡。凶華様があまりに美しいから美しさ理解する処理を脳内でできずに思考停止したか?」
 ひらひらと顔の前で手を振ってみるが凰火の顔はどんどん固まる。凶華を見て、自分を見て、何か困ったように
固まるだけ。
「こら、これで終わりと言うわけではないのだろう?」
 痺れを切らした凶華は、凰火の肩に手を掛けると、そのまま押し倒した。
「ぅわ!」
 まさかここへ来て妻に押し倒されると思っていなかった凰火は狼狽する。
「何を考えているのか知らんが、男なら最後までしろ」
「いえしかし凶華……」
 凶華様を貴様の奥様にするのだろう?
 眼鏡の横の耳に囁いて、凶華は凰火に抱きついた。


69:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:09:33 l/tRA/Fz

「~~~んんッッ……!!」
 凶華の表情は明らかに苦痛一色だった。
 ぎちぎちと音が鳴るかのようにきつい凶華の膣内を不釣合いな大きさの凰火の性器が侵入していく。
 ここまで大きさがあればいくら潤っていようがほぐされていようが関係なく、凶華はただ痛みを感じるだけ。
「凶華、すみま」
「こら、あやまるな!」
 気丈な妻は、苦しそうに息を吐いているのにもかかわらず、そのか細い指を凰火の唇に当てた。
「凶華様はこんなのなんともないぞ?」
 そう言う凶華が健気にも見えて、凰火は堪らなくなって一瞬涙が滲みそうになるのを誤魔化しながら凶華
に口付けた。凶華の気がそちらにそれるように丹念に口腔内を舐めまわしながら、少しづつ、少しづつ腰を
進めていく。
「ぷは…」
 凰火が唇を離した時には、入る限りぎりぎりまで凶華の中に沈めていた。
「凶華、入りましたよ」
「あ、あぁ。これで、貴様は凶華様のものだな?」
 ん、何か逆な気もするが、確かにそれもそうなので頷いておく。しかし凶華は笑みを浮かべてはいるもの
のやはり苦しそうなのには変わりない。
「凶華?」
「なんだ凰火」
「痛かったら、痛いって言っていいんですよ?」
 凰火が、凶華の髪を撫でながら優しく語りかける。
「痛いことも、辛いことも、僕には言ってくれていいんですからね」
 凶華が目を見開く。今の状況のことだけを言ってるのではないようだ。目の前の男は、ただただ優しい視線
を凶華に注いでくる。くすぐったくなるほどの、優しい視線。
「あなたの、夫なんですからね」
 そう言って微笑む凰火に、凶華は素直にときめいた。
 目の前の男に、心底惚れ込んでいるのだと嫌ってほど実感する。
 繋がったところから、凰火の存在を感じる。どくどくと脈打っているのが分かる。繋がっている、凰火と、繋がっ
っているんだ。
「……痛いよ、凰火。身が引き裂かれそうに痛いよ」
 凶華は凰火の顔を見詰めたまま、ぽそりとそう言った。
 凰火は心臓を掴まれた気分になる。凶華はそんなに痛いのに、自分は正直なところ気持ちが良いのだ。申し
訳なさでいっぱいになる。
「だがな、凶華様はそれ以上に嬉しいんだ。そんな顔するな」
 そう言う凶華に凰火は頬を撫でられた。やはり強い。凰火の好きな強い妻。
「ほら凰火、好きにして良い。今夜だけ特別だからな」
 凶華はいたずらっぽく笑うと凰火にちゅっと口付けた。
「そんなこと言って。後悔はしないでくださいよ?」
 凰火も凶華に口付けて、ゆるゆると腰を引いた。ぎりぎりまで抜くと、そのまま一気に貫いた。


70:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:11:20 l/tRA/Fz

「やぁん…ッ!!」
 凶華と繋がったところから飛び散る雫は透明なわけではなく、明確に凶華が傷ついている印である赤い色が
混ざっている。それを見て凰火は心を傷めるも、動き出した身体は止められない。妻の許しを得たら、あとは思
いのままに欲望のままに突き上げるだけ。
「あ、おーかぁッ!おーかが…きょうかさまの…あッ、なか、…ひゃあッ…!」
「凶華、気持ち良いですとても。凶華の中、どろどろなのにきゅっと締まって…」
「やだぁ…ッ、そんな、こと…いうなぁ……ッ!」
 凰火に中をかき混ぜられ、揺さぶられ、意識が飛びそうになる中、凶華はぎゅっとシーツを握りしめて耐える。
 痛いけれど苦痛だけれどそれだけではない。凰火が中を満たしている、凰火が微かではあるが確実に与えて
くる快楽を感じ、凶華は嬌声を上げ、乱れる。
 凶華が視線を少し下へやると、凰火が足を広げ、ぐちゅぐちゅと突き入れる様が、繋がっているところが見え
てしまう。ピンク色で濡れて艶めき、凰火の凶暴な昂ぶりを誘い込む自分に、言われのない羞恥をこれでもか
と感じさせられ、脳がじりじり焼けていく感じがする。本当に、いやらしくてえっちなことしてる。そのいやらしさ
は、甘美な毒となって凶華の身体を駆け巡る。
「凶華…ッ」
 はぁはぁと荒い息を吐きながら凰火は妻の名前を呼ぶと、背中に手を回し、ぐいっと自分の方へ引き寄せる。
「はぅん…ッ!」
 そのまま座った凰火の上に凶華も座らされる格好になると、今までよりも深く、凰火が凶華を貫いた。
 一番奥、凶華の狭い膣内の一番奥まで凰火の性器が届いて脈打つ。
 強すぎる刺激に耐えられない凶華は目の前の夫にぎゅっとしがみ付いて背に手を回す。多少爪を立てられ
ている気もするが、凰火は気にしない。
「にゃぁん、あ…ッ、あぅ…ッ、うん…んッ、くふ」
 凶華を下から突き上げ再び律動を開始した凰火は、先程からちらちら揺れて気になって仕方がなかった尻尾
に手を伸ばす。ふさっとした毛の感触。人間にはあり得ないそれは、目の前の女性が凶華であるという証。
「ひゃううぅッ…!!いやぁ…!だめ、…ッあぁ!!」
 艶やかな毛並みのそれを凰火が撫でるように触ると、面白いくらいに凶華は反応を示した。ついでに中もぎゅう
っと締まって凰火は耐えるのに必死なのだが。
「ふぁ、だめ、あぁ…ッ、おーかのばか、さわるな…あぁん…ッ」
 他のどこを触るよりも良い反応に凰火は愉しくなって尻尾を弄ぶ。先をくりくりと弄ってみたり、全体を扱いてみ
たり。腕の中で震えて鳴いている凶華が愛おしくて堪らない。ぎゅうぎゅうと締め付けられて動きにくいが、それ
でも中に擦りつけるようにして動けば凶華も悲鳴のような声を漏らし、凰火もあまりの快楽に我を忘れそうになる。
「あぁ、おうか…なんだかへんだよ、こわいよ、凰火ぁ…いやぁ…凰火、凰火ぁあッ」
 気づけば凶華の腰が揺れていた。凰火の律動に合わせる様に、自ら擦りつけるかのように揺れる。自分がそ
んな風になっているのと知っているのかいないのか。凶華は凰火の胸に頭とそこについている耳を擦りつけて必
死ですがり付く。瞳からは大粒の涙。苦痛のせいだけではないはずのそれは、凶華が揺さぶられるたびぽろぽろ
と零れ落ちる。
 凰火は凶華の頬を捉え、上向かせると、涙を吸い取るように口付けた。
「凶華、しょっぱいです」
「あたりまえだ、ばか」


71:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:12:11 l/tRA/Fz
 
 そのまま見詰めあい、どちらからともなく唇を重ねた。凶華の声は凰火に飲み込まれ、凰火は身体全体で凶華に
愛していると告げる。少し苦しそうに息を漏らすの吐息すら全部奪ってしまいたい。凶華を自分のものにできるのは
世界中で自分だけなのだとほんの少し歪んだ優越感に浸りながら腰を蠢かす。そして、伝える。
「凶華、愛してます」
 囁くようにそう言うと、凰火は今までで一番激しく律動しながら、片手で繋がったところの少し上にある赤く腫れた
芽を摘み、もう片方の手でうしろでぴんと立っている尻尾の付け根を力強く擦った。
「ひ、ゃあぁああぁぁぁぁああぁんッッ…ッ!!」
 過ぎた快楽に凶華は高い声を上げながら絶頂を迎える。その強烈な締め付けに、いい加減限界を我慢して我慢
しきった凰火が漸く自分を解放した。
 凰火の放った白い精が自分の中に注がれる感覚をどこか遠くで感じながら凶華は意識を手放した。
 凰火から剥がれるように凶華がうしろに倒れると、そのまま凰火のものも凶華から音を立てて抜けた。びくびくと
震える凰火の性器の先からは尚液体が飛び散り、凶華の肌に白い濁りがぽたぽたと落ちる。
「凶華……」
 凰火が覆いかぶさるように凶華に近づき、手を取り指を絡ませると、微かに握り返してきたように感じた。
 安らかに見える寝顔にちゅっと触れるだけのキスを送り、暫くただただ凶華を眺めていた。
 先程まで痛いくらいに耳に届いていた凶華の声も、いやらしい水音も一切しなくなり、元無人島のただ静かな
空気が凰火を取り巻いていた。逆に耳が痛くなりそうなほどのしんとした空間で、身体中をべとべとに濡らした
妻をいとおしげに見詰める。乱れ切った髪を見て梳いた。汗で額張り付いている。髪と同じ色の耳も優しく撫でる。
 ふと、凶華のまぶたがひくりと動き、その大きな薄緑色の瞳が覗く。
 気だるそうに腕を上げ、凰火の頬に触れると笑みの形に開いた口から言葉が漏れた。
「凶華様は幸せだぞ?愛してるよ、凰火…」
 それだけ言うと再び瞳を閉じてしまう。今度は寝息までたてて気持ちよさそうに眠りの中へ落ちていったようだ。
「僕も、幸せですよ」

 呟き、ふらりと視線を回りに巡らせると、乱れ切ったベッドと飛び散った精やら愛液やら。なんと破廉恥なと思いつ
つ、その空間に妻との愛の営みを感じ、凰火は密かに歓びを感じた。
 
 
おわり



ドS凰火主流の中あまりに甘すぎる凰火ですみません。
胸やけ必至ですみません。
ほんばんみじかくてすみません。
なんか色々すみません。


72:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:51:18 NiMTTBDf
イイ!ゲロ甘乙!

73:名無しさん@ピンキー
08/10/04 22:03:38 5wjjzSym
ディ・モールトきゅんとしました。これがプロのテクニックか(褒)
テンション上がってきた!!!!!!

74:名無しさん@ピンキー
08/10/05 01:35:07 bBkSakgK
つかなにこのスレ?
良作ばっかりなんだけど

優しい凰火は好きだぜ
とにかくありがとう。良いもの読ませてもらった

75:名無しさん@ピンキー
08/10/05 03:05:33 HmLp8FrD
何を言うんだ、甘すぎる凰火、素晴らしいじゃないか!!GJ!!
しかしぺちゃんこ三回も言うなよ夫w

76:名無しさん@ピンキー
08/10/05 20:17:07 BUrxBJU6
過疎スレだから皆優しいっていうのはわかるんだけど、
今まで自分の書いたものに感想すら貰ったことなかったから
嬉しすぎるよ(ノД`).・゜・。
甘くてもおkなんだね、ありがとう!

77:名無しさん@ピンキー
08/10/05 20:39:44 WREcLwCY
あま~い!

だが

それがイイ!!

78:名無しさん@ピンキー
08/10/05 20:45:53 HSjEfvuf
>>76
ちゃんと原作アニメ知っている上できちんと構成された
すばらしい愛エロを感じたよ。わかってる人が書いてくれたと嬉しくなった。
しょうじきアニメの構成川って欲しいぐらいだw
感動したしおっきした。
これからも期待してます。

79:名無しさん@ピンキー
08/10/06 02:29:54 ma36fNpd
ミルカトピのムラムラ発言はどことなくエロイと思う

80:名無しさん@ピンキー
08/10/06 14:03:45 2nbhmyZD
アニメ版を2つ見逃して完璧に見る気なくした

81:名無しさん@ピンキー
08/10/06 14:05:21 G5r+KBLz
ミルカトピは存在からもうえろいよね

82:名無しさん@ピンキー
08/10/06 21:36:19 68poMoYm
>>61見て書きたくなりました。

エロ無いし文書くの初めてで無茶苦茶ですすんません。
>>61経由アニメ最終回後の妄想です。


「ふはははははは!ズバッと参上!まるっと帰宅!凶華様のお帰りだぞ!!」

明らかに何らかの衝撃により玄関ドアがブチ破られれ、乱崎家の家族は狂乱の帰還を知った。

「凶華!?1年以上も連絡無しで・・・!プチ凶華たちも3ヶ月ほど前から機能停止して心配・・・」

【お母様!】【猫さん!】【母上殿!】【お母さん!】【母親!】

「うわわわわわわ!お、お前たち偉大なる母の帰還に歓喜するのはわかるがいっぺんに抱きつくぎゅううううううう」

感動の再会もそこそこに、つぶれ饅頭になる母であった。

・・・なぁー・・・・ん・・・・

「あれれ?さっぱり猫にゃんの声がするよ?」
「むう?いや・・・姉上殿。これは猫の声では無いである」
「うん。声帯の波形が動物のものとは違うね。母親の服の中に生体反応があるけれど。
なにこれ?・・・全長41cm、重量は2828g・・・えーと、何入れてんの母親。」

くぎゅううになった凶華から離れる子供達。
そういえば凶華のスタイルに、出て行った時とは違う何かの違和感を感じる。
出ていった時と同じく小さな体躯に大きな態度。だがしかし凶華の好むいつものコスプレ的な可愛い衣装ではない。
ゆったりとしたワンピースのような民族衣装に柔らかい生地のフード。
無限の地平線、究極洗濯板と称される部分が違う。千花を越えるような人体のバランスとしておかしい状態になっている
というか凶華の胸の部分に山がある。ありえない。ありえなさすぎる。

「うわっ・・・!?つ、つぶれなかっただろうな・・・。」
「安心せい、母君。我が守っておるよ・・・しかしまあ・・・。いつの間に、という所じゃな。」
「月香!?いつ入ってきたのだ!?ていうかどこに入ってるのだ貴様!?」

するん、と凶華の胸から這い出るくらげ、その跡でふにふにと何かが動いている。
だけどそこには猫ではなくて・・・生まれて間もないような赤ん坊が納まっている。
炎の様な紅毛。その髪と同じ色のちいさな猫の耳がぴくぴくと動いている。


「「「あっ、赤ちゃんーーーーーーーーーーーーーーー!?」」」

「おおお、お母様、誘拐はいけないわよ?」

「わあ、小っちゃい・・・ミニもふもふ・・・いやリトルもふもふだよ・・・!」
「簡易DNA判定は、母親のDNA配列の一部と99.999999%以上一致するね。もう一つの配列は-父親?」

混乱状態となる子供達はおいといて、何事も無かったかのように凰火に近づく凶華。

「まあ、そういう訳でな、凶華様と言えどもこいつが落ち着くまでは動けなかったのだ。
キューピーは神の御子がどうとか煩いわ、バルトロはキョウキア様は戻ってもいいけど
置いていけば等と卑怯な交換条件を出してきたり大変だったのだ!」

その事実が飲み込めず鯉の様にぱくぱくと口を開け閉めする事しかできない凰火に、
凶華が天使のような悪魔の笑顔で告げた。


「ほら・・・抱いてやってくれ。凰火。凶華様と貴様の子供だぞ?」

83:名無しさん@ピンキー
08/10/07 06:45:41 YN22AVCs
真面目な話をすると、たぶん猫耳は生えない

84:名無しさん@ピンキー
08/10/07 08:53:43 txnTtH8b
ごめん、俺も思ったけど、凶華の魔族の遺伝子が何らかの作用を起こして
奇跡的にネコミミが遺伝して見た目からも凶華の子どもとわかるように
産まれてきたとしたら

凰火の髪の色にネコミミの生えたふたりの子どもとっても萌える!

85:名無しさん@ピンキー
08/10/07 11:42:29 neop6JA5
肉体は凰火から、魂は凶華から受け継いだと脳内設定全力スミマセン…
ちびねこで増えて欲しいという欲求が消せなかった。今は反省している。

86:名無しさん@ピンキー
08/10/07 12:14:12 gsubF0eM
>>85

87:86
08/10/07 12:39:59 gsubF0eM
↑ごめんとちった

>>85
設定的には肉体のDNAが反映されるわけだからナス子と凰火の子供として生まれてくるわけだけど
みんなが欲しいのは凰火と凶華の子供だから!猫耳はガチ必須!
オールオッケーですよ!赤い髪に青い耳尻尾ってものすごい派手な赤ん坊だけどいいよ狂乱っぽくて!

88:名無しさん@ピンキー
08/10/08 02:01:23 fS1gjrUx
憑依するとちゃんと痛覚まである猫耳猫尻尾が生えるということは
遺伝子になんらかの異変が現れてる可能性もあるわけで
つまりその状態で子供を授かれば
その異変がそのまま遺伝しちゃっても不自然ではないのかも

とかなんとか難しい話は置いといて、GJ!

89:名無しさん@ピンキー
08/10/08 19:29:39 NPjnXJDd
ネコミミ遺伝脳内垂れ流しに続いて
懲りずに母乳プレイとか書いてしまった
ちょっとお花畑的設定がハズかシーので
出来上がったらこっそり前スレ梅投下します・・・

90:名無しさん@ピンキー
08/10/08 19:46:09 zE47hH+8
>>89
前スレもう埋まってるよ!!

91:名無しさん@ピンキー
08/10/08 21:34:28 ZKnyZqG6
>>89
こっちに書けばいいじゃない いいじゃない
全力で母乳支援

92:名無しさん@ピンキー
08/10/08 21:34:28 Kc3r3QOW
母乳プレイ俺も妄想したよ!
書いてくれたんだね、期待して待ってる!!

93:名無しさん@ピンキー
08/10/09 23:44:04 MefAobch
優歌ED見てたら、凶華様の目線ってちょうど凰火の股間あたりなんだと気づいた


94:名無しさん@ピンキー
08/10/10 00:13:50 0dkLnks6
また過疎の日々が始まるお・・・

95:名無しさん@ピンキー
08/10/10 00:19:59 NWRchOy1
アニメも終わった、原作が盛りあがるかはわからない、新作の投下も期待できない
このスレ3人ぐらいで回してないか?

96:名無しさん@ピンキー
08/10/10 18:17:23 MpK+Q8Qx
いや、4人はいると思う(変わんね

ヴァネッサエルの純情次第では俺が書く!…かな(弱気
…だってオフライン忙しいんだもん
でもここで補給してないと狂乱モチベ保てねぇ
サイトが全く見つからん

97:名無しさん@ピンキー
08/10/10 21:34:04 Hqs8/zVb
ROM専だけどとりあえず一人いるぜ!

98:名無しさん@ピンキー
08/10/10 22:22:44 MpK+Q8Qx
>>97
とりあえずsageたほうがいいんじゃないかな
でもろむさんいてよかった

99:名無しさん@ピンキー
08/10/10 22:59:35 NWRchOy1
これで3人だなw
俺もヴァネッサ次第
母乳まだ?

100:名無しさん@ピンキー
08/10/11 00:29:27 VKC328vz
86が初カキコだけど俺もいるよw
SSは書けないので、支援しかできないが…
っていうか本当に数人なんだな!ここ回してるの!
母乳wktk!

101:名無しさん@ピンキー
08/10/11 01:30:41 ul/oVyF6
>>98
本当にごめん。
うっかりしてた

102:名無しさん@ピンキー
08/10/11 02:22:29 CWAY7unt
>>96
ピ苦詩部でも見たらどうかね…ネ申がちらほらいますぞ

自分もそろそろ投下したいなとは思って居るんだが…エロまでなだれ込めない
そもそも本業が絵のほうなので凰火のセーター着た凶華様とか描きたいなとか
いやこれを応用した凰凶文でもイケそうな気がする

口だけなら何とでも言えますね、すみませんほんと

103:名無しさん@ピンキー
08/10/11 03:24:15 VKC328vz
俺も本業絵なのでピ苦詩部で頑張ってるが、
なんで絵師がここにさえ二人いるのに、世の中にはこんなに狂乱本が少ないのだっ…!
というかセーター絵でもSSでもいいので燃料投下してくださいお願いします>>102
孤立無援で挫けそうだっ…!

104:名無しさん@ピンキー
08/10/11 04:03:00 u78iQ8yB
なんて寂しい話をしているんだw
…まぁ何だ、人が少ないのは確かだとは思うけどさ。
SSはなぁ…。萌えと気力とネタと時間が無いとキツイから…。

105:名無しさん@ピンキー
08/10/11 04:25:48 Zh1F4A2L
それは二次創作全般に言えることなんだぜ?

106:名無しさん@ピンキー
08/10/11 05:17:37 +0vcsW/1
いやすまん、三行目は自分の事言ってた。
人が少ないってのは、だって前スレのあれとあれと、小ネタのあれとかは自分が…うん、ごめん。忘れてくれ。

107:名無しさん@ピンキー
08/10/11 05:23:06 +0vcsW/1
あれ?なんかID変わってるけど自分104な。
ごめん、なんかグダグダだ…。

108:名無しさん@ピンキー
08/10/11 05:31:21 e2769Znd
ああっ!?本スレだけでなく最後の砦エロパロスレまで
絶望生産工場に・・・(汗

まっててダーリンごめんよハニー!稚拙でテクはないけど
このスレとピ(略で燃え上がった気持ちを早急に
叩き付けたいとは思ってるから・・・!

とはいいつつピ(略のおかげで
凶華様ぼて腹モードとか
ベビーカー押す凰火とか
発情期凶華様とか
ネタ絵のほうが気持ち高まり
文章が進まないモードなんです。
そういう人いません?


109:名無しさん@ピンキー
08/10/11 09:41:39 VKC328vz
ということは108も絵師か…!
小さい身体でお腹大きいのはいいですな!
産後眠る母子のまわりにプチ凶華がたくさん寝てて、
どれがほんとの子供かわかんないとか面白い。
是非叩き付けて下さいっ!

俺も特典読んでから、行為の最中にナス子に追ん出されたりヴァネッサに乗っ取られたりして
一人で三大怪獣大決戦する凶華と、続行できなくて困惑する凰火とか妄想するが、
DVD買ってる人しか判らないネタな上、SSにする力量もないので非常に使いづらいっ…!

110:名無しさん@ピンキー
08/10/11 18:18:02 CWAY7unt
>>103
おk、有難う。描く気になった
ただシチュエーション的な構図が思い付かんのだがどんなのが良いだろうか…

俺の頭じゃ千花の差し金に凶華様はされるがまま…というのが精一杯だ
それで帰宅した凰火をもじもじしながら迎えるという

111:名無しさん@ピンキー
08/10/11 18:21:43 CWAY7unt
>>110
言い忘れてた
ちなみに絵の方針の話です

112:名無しさん@ピンキー
08/10/11 18:27:20 dr/wgSjJ
なんだ絵師だらけか…!
というか61とか書いた俺も本業絵の方だぜ?

>>102
ピ苦詩部助言ありがとう!
…しかし既にそこで萌え補給してますた
つかここにいる人そんなにピ(略率高いのか

とりあえず別ジャンルのオンリー終わったら凰凶SS書きたい
脳内では二人が常に睦みあってんだ

113:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:06:30 VKC328vz
ここにも数人、ピ(ryにも数人いると思ってた凰×凶同志がほとんどかぶっているという。
すっくねえ…!というか
こんな少ないと、セーター絵上げた途端に絶対ばれるけどまあいいか。
どうせお気(ry

>>110
凶華様風呂あがってきたら
「あーら猫さん、ごめんなさいね!全部洗っちゃったわぁ~」
ですよね、わかります

114:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:30:59 e2769Znd
人数少ないとは言え、恐ろしい濃さの住人はみんな
脳内凰凶でキャッキャウフフですね、わかります。
せっかくの休みなのに下手すぎて、ピ(略うpできなくて、
一日中転がってました。



「煙草は控えなさい。お腹の赤ちゃんによろしくないですよ?」

「この凶華様に向かって命令口調とは。命を粗末にする奴は大嫌いだぞ?
それにこの凶華様は人間ではない。神だ!従って下等な人間のうらなり医者が
考える発育不全など怒るはずは無いッ!!!」

にっこり。

「ゴメンナサイ」

今本気で背景南極だった!冷房入った!

「・・・凶華。僕は医学書の知識を押し付けているわけではありません。
それに、今は大切な妻と、赤ちゃん二人分心配をしないといけないのですから。
嗜好品は生まれてから。口がさみしいなら、僕が塞いであげましょうか?」

「なっ!?へなちょこ眼鏡の癖になに恥ずかしい事言っているのだ!!!」

「はいはい、じゃあこれあげますから。これなら幾らでも取ってください。
棒っぽいところも似てるし。」

といって徳用めざし袋をぽってり目立ってきたお腹に置く。

「・・・ふん」

ぷいっと拗ねたフリをしつつ、しっかりとにぼしを噛み締める凶華様であった。



・・・というシチュが書けないので今消しました。
絵心ください。

115:名無しさん@ピンキー
08/10/11 19:39:57 VKC328vz
>>114
じっ…じゅうぶんな破壊力なんだぜ…!(満身創痍でサムズアップ)
酒も煙草も控えなきゃいけないとか、自堕落な凶華様にはマタニティライフはちょう大変。

しかし、なんの気なしにリロードしてSS入ってると全身に汗かくな!
常駐しててキモくてすみませんorz

116:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:04:01 dr/wgSjJ
>>114
が素敵な萌えネタをくれたというか俺が前に途中まで書き殴って
放置してたのと多少かぶってたので、マタニティネタに変換して書きあげて
みました。
俺が書くと「お前ら誰だよどんだけデレデレだよ」になる…orz
ちなみにえろなしです。すみません。


117:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:04:48 dr/wgSjJ
 昼下がり。学校、仕事、散歩と子どもたちが出かけて誰もいなくなった乱崎家。
 その居間には母親と父親が二人、特にすることもなくソファに腰かけていた。
 父親がずずずと熱い日本茶をすすると、隣のネコミミ少女は、煙草の箱に手を伸ばす。
 灰皿には既に吸い殻数本。
「少しは減らしたらどうですか?煙草の量」
 凰火が横目でちらりと凶華を捕えながら呟くと、ギロリと凄い勢いで睨んでくる。
「貴様は馬鹿か?」
 既に予想済みのセリフに、別段動じる様子も見せず、凰火は茶をすする。
「凶華様が煙草を吸うという行為は、貴様ら凡人が空気を吸う行為に等しいのだぞ?要するに、
凶華様から煙草を取り上げるということはだな…」
 くどくどと何か喋っているがそれも予測済み。
 さして聞きもせず、飲み終えて空になった茶碗をテーブルに置くと凰火は凶華の小さな手の中
にある煙草をさらりと取り上げる。
「あ!ちょ、なにを」
「あまり煙草ばかり吸ってないで、こっちにしておきなさい」
 瞬間、凰火の顔が凶華のそれに極限まで近付き。
「!」
 凰火の唇が凶華のそれに重なった。
 軽く触れるだけですぐに離れるそれに名残惜しそうな視線を送ってしまったことに気付いて俯く凶華。
 少しも顔色を変えず、にっこり微笑む凰火。
「別にあなたの身体のことは心配していないのですが…子どもたちの健康を考えてくださいね」
「貴様夫なら凶華様の体を一番に心配すべきではないのか?優先順位すら分からんとはやはり貴様
の脳味噌はミジンコ以下ということか…」
 赤く火照る頬を隠すように凶華は視線を斜め下に逸らしながら照れ隠しの罵倒を凰火に向ける。
「強靭なあなたの肉体なんて誰も心配しません。言ったでしょう?僕が心配なのは、子ども、です」
 少し照れたような笑みを浮かべながら、凰火は凶華の腹部をつつく。
 華奢な身体に似合わず微かに膨らんでいるおなかをつんつんとされた凶華はくすぐったそうに身を
捩った。そして、嬉しそうな、恥ずかしそうな顔をして凰火を見上げる。
「ば、馬鹿め。では貴様は凶華様が煙草を吸いたいと思ったらいつでもキスしてくるのか?」
「いつでもは無理です。子どもたちの前でもします?」
 それは流石に…、と未だうぶな反応を示す凶華に凰火はくすくす笑う。当然むっとした凶華は凰火の
眼鏡に向かって、
「眼鏡に指紋!」
「うわッ!」
 二本指を突き出して眼鏡に押し付けた。
「あなた最低ですよ!眼鏡をかけていないから眼鏡に指紋を付けられた時の気持ちがわからないので
す!」
「フンッ、そんなに眼鏡が好きなら眼鏡と結婚すれば良かったじゃないか。お似合いだぞ?眼鏡同士
仲睦まじく貴様が眼鏡を産めばいい!」
「何故僕が産む方なんですか」
 妻の理不尽な言動行動に多少腹を立てながら凰火は眼鏡の指紋を拭き取る。ちらりと横目で妻を見
ると、尻尾をゆらゆら揺らしながら、「眼鏡と結婚もなんだか癪に障るな、凰火は凶華様のものだ」などと
自分で言っておいて自分でやきもちを焼くという器用なのか頭が弱いのか意味不明なことを呟いている。


118:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:05:48 dr/wgSjJ
「凰火!」
 凰火が拭き終えた眼鏡を装着すると、凶華が睨みつけるように顔を向けて名前を呼ぶ。
「凶華様は煙草を吸うぞ!」
 何を宣言しているのだこのネコミミは。一瞬意味が分からず怪訝な顔で妻を見たが、次の瞬間に理解
した。全く素直じゃない、この妻は。
「はいはい、まだ子どもたち帰って来ないから特別です」
 凰火は仕方がないなぁという顔をして凶華の頬に手を添える。
「な、べつに凶華様は…ッ」
 などと未だ言い訳を喚こうとしている素直じゃない唇を、凰火のそれが塞いだ。
「凶華、苦いです。煙草やめません?」
「うるさい、もう少し味わえ!」
 まだまだ日が高い乱崎家の居間に、ぴちゃぴちゃ、くちゅ…と淫猥な水音が響く。
 凰火の指が、ネコミミを撫で、同色の髪の毛を梳きながら首筋を滑り肩へ。
「ん、ふぅ…」
 凶華の口から熱い吐息が漏れ、凰火の手が凶華の服にかかろうとした時。
「………」
 瞳を開けた凰火は目が合った。
「………」
 ピンクのくらげと。
「ん、おーかぁ…?」
 すっかり陥落されそうになった妻が手も唇も動きを止めてしまった夫の名を呼ぶ。
「気配もなく帰ってくるのも覗きもよしてくださいよ…」
 まるで茹でダコか何かのように顔を真っ赤にし、がっくり肩を落とす凰火の視線の先に、ピンクのくらげを
見つけてしまった凶華がキレて、家が半壊したのは、数分後の事。






ウチの凰火さんは普通に口塞いじゃいますよw


119:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:06:25 dr/wgSjJ
↑あ、これで終わりです(わかるか

120:名無しさん@ピンキー
08/10/11 22:20:52 CLTZRHNk
自己主張の激しい奴は嫌われるぞ


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