08/09/06 23:50:11 9Lv0h5OZ
なんだか期待されてるし、女王中学生の続きを。
っていうかぁ
当時、1年半ほど、両親とも家に帰ってこなかった。
それで、新聞は取ってなく、テレビもラジオも見聞きしなかったし受信料も支払ってなかった。
仕送りで何とか生活していた。電気とか水道だとかプロパンガスだとか。
それは、9月の金曜日の午後
中学校から帰ると、少女が海外旅行帰りのような荷物に囲まれて、生垣の内側に座っていた。
その生垣を通り、玄関の扉を開けようとした時に少女が
「お兄ちゃんは、この家の人?」
と聞いてきた。
その場で手渡されたのが、パスポート、と、住民票・戸籍謄本などの写し。そして手紙。
戸籍謄本や住民票にかかれている名前には数名、お母さんの苗字と同じ人が。そして、住所は前に遊びに言ったおばあちゃんの家の近所。
そのほかを見て、母の姉の娘。従妹だとわかった。
手紙、見たことの無い、名前の人から。でもこの子の父親らしい。
・今日から同居。
・学校は再来週の月曜日から。町立小学校北村分校。
・来週中には、住所変更などの役場関係の手続きは終わる。
・今の所持金と、今後、俺宛の郵便振込みが二人の生活費の全て。
・必要な荷物は、全部郵便局止め。
・娘の扱いは、死亡や重病、交通事故、または、学校などからの呼び出し、などかなければ、自由。許婚でも、妹でも、奴隷でも、最小限の干渉、でも。
そんな事が書いてあった。
冗談じゃないと思って、追い返すにしてもお金が無い。
「ここにどうして来たのか?」と聞くと
昨晩、タクシーに乗って、今日の昼ころ着いたと。
領収書を見ると高速道路をずっと。そして、サービスエリアなどで休みを取りながら。
そして帰るのには、不十分な所持金。
さらに追い討ち。
「このお金、お兄ちゃんの好きに使って良いけど、私の帰る家は無いから。ここ以外。」
仕方なく、掃除、洗濯、整理整頓、とは無関係の部屋に荷物と少女を入れて、
「君の分の食い物ないや、俺の飲みかけのペットボトルとか嫌だろ?」
と買い物に行こうとすると
何でも今朝は食べたけど、昼は食べてないし、日中暑いし、何でも良いから食べたいと言う
とりあえず、水道水。
だけど。中学生と小学生の二人暮らしは無いだろ?と。
で水道水でゴマカシて、商店街に行く。
完璧な情報弱者という驚愕の事実。
電気店の店頭テレビでは、臨時番組。
自然災害で、大きな被害があった事、そして、俺たちの町が、被災児童の前面受け入れを表明。
小学校は北と東の分校が受け入れ先。
仮の住居も作るが、親戚や知人などで受け入れ先が有る人は優先的に手続きを行う。
などと、発表されている。