【MH】モンスターハンターでエロパロ 15匹目【モンハン】at EROPARO
【MH】モンスターハンターでエロパロ 15匹目【モンハン】 - 暇つぶし2ch233:L
08/09/26 20:58:32 cMBTBFx/

・・・

・・・・

・・・・・

・・・・・・


「・・・・だ・・・・・・よな?」
「・・・ああ、けど・・・だろ?」
「どうします?龍退治を依頼されたのに・・・」
「とりあえず起こそうぜ、おーい、生きてるよなー?」
 ―――意識が朦朧としている。誰かの声が聞こえる・・・。何だっけ?確か私は――
「ん・・・・・・」
「お、やっぱ生きてるな。」
「え・・・?」
 眼を開けると目の前には4人の人間が私を見下ろして・・・え?人間―――?
「ッ―――!離れろ!人間ッ!」
「あだッ」
 一番近くに居た人間を突き飛ばす――が、体が思うように動かない!それ所か、自分の手を見てギョッとした。
「なっ―――なんだこの姿はっ!?」
 何故?私は「人間の姿」になっている!?私は誇り高き祖龍の筈、それが何故――。
「し、信じられん・・・何故私が下等な人間の姿など・・・っ!」
「・・・おい、何かゴチャゴチャ言ってるが、助けようとしている俺たちに対して――」
「っ!?うるさいっ!お前らなど私の雷撃で――っぐ!?」
 首を掴まれ、ダンっと強く地面に押し倒された。何故だ!?何故力が入らない――!?
「さっきから何だぁ?その態度はよ?ああ!?」
「うぐっ――離せ――無礼者がっ!」
 首を掴んでいる手に雷撃を試みるが、力が出ない――どういうことだ――。
「ちょうど良い。なあ、俺たちでこいつにちゃんとした教育を叩き込んでやらねぇか?」
「いいねぇ、どうしてそういう格好をしているのかは知らないけど、準備万端のようだしねぇ。」
 後ろで見ていた男がそう言うと身に付けていた防具を外し始めた。それに習って他の男共も――どういうつもりだっ?
「離せぇっ・・・!人間如きがこの私にぃっ!」
「・・・・おい、これ見てもまだそんな強気でいられるのか?」
 男は腰元から刃物を私の眼前に突き出した。その剣を見てゾッとした、刃から禍々しい同胞の悲鳴が伝わるような感じがして――。
「うぅっ、ぐっ・・・」
「へっ、大人しくなった。だがお仕置きが必要だな、おら、ケツをこっちに出しな。」
 手を掴んで男は自分の膝の上に私をムリヤリうつ伏せにさせた。

234:L
08/09/26 20:59:19 cMBTBFx/

「な、なにを・・・・っ!――ひぅっ!?」
 パンッっと痛みと共に背後から音がした、頭を手で押さえつけられている為、後ろが見えないが、私のお尻に走る痛覚からスパンキングだと分かった。加減は多少している

ようだが、今までに感じたことの無い痛いみに私は悲痛の言葉を漏らすだけだった。
「いぅっ!あっ!や、やめろぉっ!うあぁっ!」
「お仕置きだっつってんだろ、その言葉遣いが直るまで何回でも引っ叩いてやるよ。」
「そ、そんな――っ!ひんっ!やぁっ!やめ――っ!」
 抵抗出来ない。自由が利かず、成す術も無く尻を叩かれている――だと言うのに何故か、痛みだけではない、何かが私の中から本当に
知らない変な感覚が同時に出てきていた。
「うぁぁっ!な、何っ――!?ひぐぅっ!」
「おいおい、尻叩かれながら濡らしてるぜこいつ。」
「どれどれ?はは、ホントだ。ガキのくせして感じてるのか。」
「なっ――!?」
 今のは侮辱されたと言うのは私にも分かった――分かったのだが、背後から感じる視線で、更に私の「何かの感覚」が出てきた。
「あーあ、ケツが赤くなってらぁ。強く叩きすぎたんじゃね?」
「なーに、叩かれて濡らしてるんだ、ちょうど良かったんだろ。」
「それなら次のお仕置きは私のでやりましょうか。」
「えっ――?なっ!?」
 うつ伏せから解放された――と思ったら、眼前に何やら棒みたいなモノがあった。肉棒――と言うべきか、
それは男から生えているものだが・・・。こんなモノがこいつら――人間にあったのか!?
「うっ・・・なんだこの臭いは――」
「失礼な、私はちゃんと風呂に――ああ、そういえばここに来るまで随分汗を掻いたのでした。」
「くっ、だったらそんなもの私の顔に近づけるなっ!」
「まだ自分の立場が理解出来ていないようですね、貴女がこれを綺麗にするのですよ。」
「な、何を言ってっ――んぐぅっ!?」
 目の前の男は私の頭を掴むと同時にその棒を私の口に無理矢理押し込んだ。
「んむぅっ!むぐぅぅぅっ!」
 頭を掴んだまま、男は自ら腰を前後させた。その動きに伴って私の口の中を肉棒が激しく動く。棒はやたらと熱く、先から何やらネバネバしたものが出てきた。
「ふぐぅっ!んんっ!んうぅぅぅっ!」
「ああ~、いいですよぉ。おっと、噛もうなどと思わないように、それ以上に貴女が痛い目に遭うだけですからね。」
「(くぅっ!こ、この私がこんな・・・・人間なんかに――っ!)」
 どうすることも出来ない。私はただひたすらに口の中の肉棒の動きに耐えるだけしかなかった。
「ん・・・むぅっ!ふぐっ――んんーっ!」
「はは、良すぎてそろそろ出そうですよ、ついでです、味も覚えるつもりで全部飲んでください。」
「(何っ?飲むって?どういう――)」
 そう思った瞬間
「くっ、出る!」
「んぶぅっ!?んんんんんんんんん――っ!」
 男は私の頭を強く掴んで肉棒を喉まで届かせると、棒を跳ねらせた。

235:L
08/09/26 21:00:00 cMBTBFx/

「(やぁっ!ネバネバしたものがっ――流れてるっ!)」
 口内で暴れる肉棒の先から出る液を留めることも出来ず、私はそれを飲み込む――が、中で絡みつき、飲み込みづらい。
「ぶはぁっ!げほっ!げほっ!」
 たまらず咳き込む。口からボタボタと白い液体が地面に落ちた。知らない――こんな液が出るなんて私――
「ごほっ!うっ、うう――」
 しかし、妙な感覚があった。この白い液を飲んだからか、少しではあるが力が戻った感じだった。だがまだまだ足りない。
こいつらを雷撃で灰と化すにはまだ――
「よーし、そんじゃ俺らで本番に突入と行こうか。」
「待て待て、いきなりじゃ可哀想だしよ、ちょっと慣らしてやろうぜ。」
「ううっ、まだ何かする・・・つもりか・・・っ?」
 二度おかしなことをされて気が段々と弱くなってきていた私は手を必死に動かして後ず去った。だが――
「おいおい、逃げるなよ。次は俺のも綺麗にしてくれや。」
 先程私の尻を叩いた男が後ろから私を捕まえ、同じく肉棒を曝け出してまた無理矢理私の口に突っ込んだ。
「んやぁぁ!ふむぅぅぅっ!」
 同時に、片足を上げさせられたかと思うと、他の男2人が私の下半身を触り始めた。その何とも感じたことの無い、
おぞましいような――ゾクゾクする感覚に怖気が走った。
「おおー、やっぱ見た目通り、小せえな。ツルツルだぜ。」
「へへへ、俺はこっちを・・・・おお?何かヒクヒクしてやがる。」
 2人の男は私の太腿を撫で回した後、私のアソコとお尻をジロジロと見始めた。口の中に入れられているモノを感じながらも、
「見られてる」と何故かその概念が私の中で浮き出て、その覚えの無い感覚にまた――しかし別のゾクゾクとした感覚が出てきた。
「慣らしついでだ、味見と行こうか。」
「は~っ!いただくかぁ~っ!」
「んむぅっ!?」
 突然私の股間から電撃が走るような――快感、とでも言うのか。分からない――けどビリビリするような
感覚がアソコとお尻から――
「ヌチュッ!ジュルッ!」
「ジュズッ!ピチュッ!」
「んふぅっ!んあっ!んんんんーっ!」
「あーいいな、口の中トロトロだぜ。確かにすぐ出ちまいそうだ。」
「(また?出すってさっきの・・・ちょうどいい、力を戻すには――ひぅっ!な、何っ!?
アソコとお尻舐められて・・・何だか――ああっ!)」
 お腹の奥から――感じる、何かが来ると――っ!
「ふぅぅー。さすが、子供なせいか薄味だが味わい深いぜ。もっと味わってやるっ」
「はーっ!はーっ!お、俺も・・・我慢できねぇ!舌入れちまおうっ!」
「んんっ!?んやあぁぁぁっ!」
 男の言葉を聞いてから、アソコとお尻に何かが侵入する感覚がし、更にそれが蠢いている。
「(うあぁっ!な、何これぇっ!ひぅぅっ!)」
「う、出すぜっ!俺のも飲みなっ!」
「ふぐぅっ!?」 
 グンっと腰が一歩、私の頭が少し前に動くと同時にまたしてもあの液体が口の中に勢いよく噴出した。
「ぐぷぅあっ!うげほぉっ!げほっ!げほっ!」
 先程と違うのは量と勢いだ。咽て地面に落ちる液の量が半端じゃない。同時に口の中に残っている液はさっきの男のとは違って味が濃い。

236:L
08/09/26 21:00:52 cMBTBFx/

「ジュジュッ!ピチュッ!ピチュッ!」
「ズチュゥッ!ジュルジュルッ!」
 一方、私のアソコとお尻を舐めている男二人は舌を私の2つの穴に侵入させてから激しく――いやらしく舐め回している。
「ひやゃあっ!だっ、だめぇっ!何かぁ・・・何か来ちゃうよぉっ!」
 知らない限界の感覚が徐々に強くなっていた、下半身から――何か溢れる様な
「ははぁっ、イキそうなのか?」
「はぁっ、はぁっ!イ、イかせてやんぜっ!ひひひひっ!」
 男二人は舌を深く侵入させ、引っ張るように強く吸い始めた。
「「ジュズッ!ジュルルルルルルルルゥッ!」」
「んはぁぁぁぁぁっ!ああっ!や、やっ・・・・!だめぇえぇぇっ!」
 激しく吸う中、アソコを舐めている男の鼻先がクリトリスを軽く擦った。それで、完全に限界を突破してしまった。
「やあああああああああああああっ!」
 ビクッビクッと跳ねる私と
「おおっ!?幼女のイキ汁か、たまんねぇぜ。ゴクッゴクッ――」
「ちょ、俺にも飲ませろって――」
 私のアソコから噴出した何かの液を味わう男達。私はこいつらが何をしていようとも何とも思わない――むしろ思えない、
感じたことの無い、初めての経験――そして何故か力を吸い取られたかの様に力が抜けたからだ。
「(はぁっ、はぁっ・・・・何なんだ・・・これは。何で私はこんなにも非力になっているのだ・・・。)」
 私は悟った――こいつらと これ以上関わってはいけないっ!
 だがそんな悟りも空しく、腰をガシっと掴まれ、振り向くと逃がさないとでも言いたげな形相をした――先程私のお尻を舐めていた男が
息を荒げて私を見上げた。
「はぁっ!はぁっ!も、もういいよなぁっ!?我慢できねぇっ!入れさせろぉっ!!」
「ひっ!」
 情けない――今まで見たことの無い気迫だからだろうけど、それでも人間如きに恐怖を感じ、更に逃げたい――とまで思ってしまうなんて。
「や―――やだぁっ!離してっ!いやぁぁぁぁっ!」
「はははぁっ!幼女のマンコいただきーっ!」
「うあぁぁぁっ!」
 人間から生えた棒が私のアソコに――大きさが違いすぎるのにっ!――容赦なくブチ込んできたっ
「あらら、あいつ隠れロリコンだったのか。」
「尋常じゃないですねぇ、顔も激しさも――ある意味で尊敬しますが。」
「はぁっ!はぁっ!たまんねぇっ!幼女の処女マンコっ!はぁぁっ!」
「うあぁっ!痛いっ!痛いよぉっ!」
 眼を下に向けると入れられている場所から赤い――血が流れ出ている。
「だよなぁ、普通はあんな小さな穴に大きなモノ突っ込まれたら痛いに決まってらぁ。」
「ははは、今回は普通じゃ無いし、構わず我々も参戦しましょうよ。」
「だな、つーわけで――おーい、俺も入れさせてくれや。」
「はあぁっ!い、いいぜっ!こっちの穴ならなぁっ!」
 それまで背面座位の形だったのを騎乗位に変え、更に私に挿入させている男は私の尻肉を強く掴んで左右に広げた。

237:L
08/09/26 21:01:37 cMBTBFx/

「やっ――何をして――っ!」
「へへへ、そんじゃこっちの穴も頂きますか。」
 その言葉を聴いて、痛みに耐えかねていた私はまた痛い思いをすると感じ――ミラルーツクイーンの娘「ミラピスト」としての
プライドは消し飛んでしまった。
「―――っ!やだやだやだやだぁっ!お願いっ!もう・・・・許してぇっ!」
 涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら私はわんわんと泣き叫んでもうやめるように懇願した。だが入れようとする男は自分の肉棒を私の尻穴に当て――
「わりぃな、そんな顔されてもこっちはそそるだけだ。そらよぉ!」
 無情にもその棒を突き入れた。
「いやぁっ!やあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
 やはり思ったとおり、メリメリと無理矢理入れられ、痛みが2倍――2倍以上の痛みが私を襲った。太腿に伝っていた愛液が今では私の血で赤く染まっている。
「うおぉっ・・・!こいつはぁ、いい感じだぜ、ギチギチに締め付けてきやがる。」
「だ、だろぉっ!?コイツ最高だぜっ!ああーっやべぇ、可愛い乳首だぁぁー」
「ひぃうっ!やあぁっ!そんな吸っちゃ――」
 私の下になっている男は腰を動かしながらも乳首をいじり始めた。片方は口に含み、片方は指で先を摘むように――
「んあぁっ!やだよぉっ!もうやめてよぉっ!」
「あーあ、うっせぇな。口塞いでおくか。」
「んんぅっー!」
 尻を叩いた男がまた私の口に棒を突っ込んだ。
「私のは手でお願いしましょうか。」
 最初に私の口の中に肉棒を突っ込んだ男は私の手を取って肉棒を握る様に強制させた。
「ははは、いいですねぇ、柔らかくて。さぁ、握ってばかりいないで少しは扱いてくださいよ。」
 ――もう、訳が分からなかった。何故?私はこんな姿で――こんな風に弄ばれ――こんな痛い目にあって――。

 穴と言う穴を犯されているというのに感じてきているの?

「んんぅっ!んーっ!んんんーっ!」
 口の中は白い液を噴出する棒に犯され
「はぁぁっ!乳首もうめぇっ!」
 胸を弄られながら大事な場所も犯され
「すげぇな、全然締りが弱くならねぇぜ。ヌメヌメしていて気持ちいいぜ。」
 普通では考えられないような場所までも犯され
「おお、調子出てきましたね、いいですよ、そのリズムです。」
 嫌なモノを握っている手は気が付くと勝手に動いていて。
「(だめぇっ・・・・!だめなのぃっ!気持ちいぃぃ―――っ!)」
 気が付くと私は――私の体は悦んでいた


 それで――私の神経のどれかが――壊れたんだと思う――。



238:L
08/09/26 21:02:16 cMBTBFx/

「んふぅーっ!んむぅっ、ぢゅぢゅっ、くちゅ――じゅぷっ!」
「うぉ!?こいつ――舌絡ませてきやがったぞっ」
「こ、こっちも――っ!更に締め付けて来るっ!」
「うおぉぉっ!すげぇ!何だこいつの体!?」
「この子も感じてきたんじゃないんですか?感じても直、懸命に扱いているからそそられますよっ」
「(もう――だめぇっ!またさっきの感覚が来ちゃうっ!)」
 この感覚は――先程両方の穴を舐められた時と同じ感覚だ――。でも今回は舐められてない。
入れられているんだ。これで力――戻るかな?
「んじゅるるぅっ!ぴちゅっ!れろっれろぉっ」
「う――おおっ!やべぇ、出ちまいそうだっ!」
「お、俺もっ――!ふひひひひっ!膣内にたっぷり出してやるよっ!」
「うはぁっ――ダメだっ!出ちまうっ!」
「く――私も出そうですっ!その体に満遍なくぶっ掛けてあげますよぉっ!」
 出す――それはつまりあの白くネバネバした液体か。ならば許そう――私ももう何も考えられなくなってきた――が、
力が戻るのなら――それで――
「んあぁっ!ひゃめえぇっ!わらっ――わらひもいっひゃうぅー!」
 
 口内(なか)に膣内(ナカ)に肛内(中)に、そして手の中にある――肉棒が激しく動いたかと思うと――

「んやあぁぁぁぁぁっ!ひぃくぅぅぅぅぅぅぅぅっ!」

 私の体中にあの――白い精液が――私を汚した。

「んはぁっ・・・・はぁっ・・・・はぁぁっ・・・」
 これで力が戻ると思っていた。だが体は熱いが動かない。頭はボーっとしている。読みが外れた――気持ちよかったけど
気持ちよかったのがまずかった。
「う、うぅ・・・」
 見上げると男達が私を見下ろしている。私は――地面に倒れているみたいだ。
 ああ、そうか――人間にやられたのか、私は――。
 今、感覚として残っているのは、男達の出した精液――それが口や膣、肛門から滴り落ちている。だめだ・・・すごく疲れた。
 朦朧としている中で、私はただ――ただ口の中に残る精液を感じるだけだった―――。


「おい、失神しちまってるぜ。」
「おやおや、やりすぎてしまったのでは?」
「別にいいんじゃね?どうしてこんな所に居たかはどうでもいいとして、これを機に連れ帰って俺らが教育してやればもっとエロくなるんじゃね?」
「い、いいなそれぇ!幼女のお持ち帰りかぁ!ふひひひひひひぃっ!たっぷり可愛がってやらねぇとな!」
「だーめだコイツ。完全に切れてるぜ。」
「まあまあ、とりあえずモンスターに邪魔されないうちにここを離れましょう。」
「そ、そーだなっ。ぐふふ、じゃあこの子は俺が――ぐほぉっ!?」
 私の足を掴んだ男が突然吹っ飛んだ、何か――小爆発でも起きたような音と共に。

239:L
08/09/26 21:03:05 cMBTBFx/

「な、なんだ!?」
「動くなぁ!ギルドナイツよっ!お前たちを逮捕するっ!」
「なっ――ギルドナイツだと!?」
 ギルドナイツ――そう自らを示すように言った――女の声だ。
「くそっ!来るんじゃねぇ!」
 グイッと抱えられた私の目の前にはさっき突き付けられた剣があった。だが私の目の先は――彼らと対峙している女性に向かった。
「・・・下衆が、子供を人質にするとはっ!」
 少し離れた場所に女性は一人、全身を蒼紫とでも言うか――他のハンターと違って鎧ではない、服を身に纏っている。
だがなんだろう。どうしてあの人間は

 ――――頭に角を生やしているのだろう?

「何でギルドナイツがここに居るのかは知らねぇが――いや、ギルドナイツと言うのも怪しいな。とにかく一人で――」
「よく見なさい、一人じゃ無いわよ。」
 背後からまた、女性の声が聞こえた。
「な、なにぃっ!?――ぐわっ!」
 バキッと音がすると男が倒れ始めた。この男に掴まれていた――力の抜けている私は男と一緒に倒れこみ――
「おっとと、危ない危ない。」
 寸前で女性に抱き上げられた。今度の女性は全体的に白い外套でいる。が、その白い外套からは何やら私の同胞と似た発光をしている。
気のせいなどではない――、現に彼女からは――私と同じ匂いがする。
「貴様ぁ!」
 逆上した他の人間が彼女に背後から襲いかかろうとしているのが本能的に分かった。そして何故か私は――無意識的に「危ない、逃げて――!」
と思ってしまった。抱き上げている彼女はそれを見透かしているかのようにやさしく微笑むと
「ふっ!」
 すぐ様彼女の後ろに先程の蒼紫の女性の気配がした。ガギィンッと、剣を剣で受け止めるような音がした。
「嘘だろっ!?あの距離を一瞬で詰めたっていうのか――!?」
「姉さんに――手を出すなぁっ!」
「ぐあぁぁっ!」
 ボンッと音がした。男の悲鳴と共に起きた小爆発の音は――彼女が何らかの作用で発しているのであろうか?
「く、中々強いですね・・・ここはひとまず逃げ――」
「逃がすとでも?あの娘が言ったはずだが?お前たちを逮捕するとな。」
 また別の声、これで3人目だ。今度は離れているのでどんな人間かは分からない。だが声で女性ということは分かる。
そしてその女性の声がした所から、バキッと音がし、ドサッと――声も出さずに残りの男が倒れたみたいだ。
「姉さん、全員確保出来ました。」
「ありがとうナナ。リレア、他の団員を呼んで頂戴。ハンターが、しかも4人居るなんて聞いてなかったから。」
「分かりました、しかし何故こいつらはここに居たのでしょう?」
「恐らく偶然だと思うわ。けど登録名簿を調べる必要があるわね。ここにギルドの依頼を受けて来たのであれば・・・偶然で済んだろうけど
この子に手を出したからどっちにしろ罪になるわね。」
 正直、彼女たちは何者で、何故ここに来たのかなど、もうどうでも良くなった。なんなんだろう、とても瞼が重い。
「姉さん・・・申し上げにくいのですがその子はもしや姉さんと――」
「可能性としては非常に高いわ。どうしてこうなったかはさて置き、とりあえずこの子をウチに運んで手当てしましょ。」
「――はい。」
「リレア、悪いけどそいつらをまとめて拘束して、他の団員が来たらギルドに連行しておいて。」
「かしこまりました、団長。」
「それじゃ行きましょう、ナナ」
「はい、姉さん」
 その会話を最後に、私は――私の意識はこの姿になる前と同じく、深く暗い視界へと意識を落とした。



to be continue 

240:L
08/09/26 21:06:45 cMBTBFx/
はい、以上で2作目は終りです。最後の方でも書いておりますが今回は続き物にするつもりです。

まだ次はどんな流れにするかは決まっていませんが、そこら辺も妄想任せという形で・・・(オイ

 それでは意見・感想・批判をお待ちしております。m(__)m

241:名無しさん@ピンキー
08/09/26 21:15:24 1eaoDTZA

完結させられるようにがんばってくれ

242:名無しさん@ピンキー
08/09/26 22:29:21 6IRcupFW
GJドドド

243:名無しさん@ピンキー
08/09/26 23:12:26 ZVIXkryR
とても面白かったです!(^O^)
LさんのSSは独創的で楽しく、なによりエロい(核爆)ので大好きです(^_^)

次はどんな展開になるのか!? ワクテカです(>_<)

っていうかリクしていいのかな?(^^:;)
主人公と幼女化ミラ三姉妹のハーレムとか読みたいです!

でわでわ、よろしくです(>_<)

244:名無しさん@ピンキー
08/09/26 23:25:47 Gi8glrel
変なのが紛れこんでるな……

245:名無しさん@ピンキー
08/09/26 23:26:23 LTGnnDV7
顔文字うぜぇw


それはそれとして続きが気になるな

246:蟹の人
08/09/27 21:29:55 Ao3kfcuW
休日で規制が無ければ投稿できそうです。
では引っかからないよう、無難な量をば

247:赤蒼の約束~盾蟹挽歌~
08/09/27 21:30:51 Ao3kfcuW
「突き飛ばされたり飛ばされたり……やっぱり厄日だわ」
「畜生、死ぬかと思ったぜ」
『もがもが』

雪の柔らかい部分に滅と絶は着地し、事なき事を得た。朧も着地には失敗したものの(頭から埋まったが)無傷のようだ。
『よいせーッ』と二人でじたばたもがいている朧を引き上げ、辺りを見回すが崩龍は先ほど一瞬姿を現したもののまたどこかに消えてしまい、補足できなくなった。
周囲には不気味な沈黙が漂い、三人に重圧をかけ、焦らせていく。それは気配を消し戦うハンターの戦いと似ていた。

―いかに敵を疑心暗記させ焦らせ、警戒させ、体力を奪うか。

「アイツは?」

沈黙に耐えかね、滅が口を開く。ポポ車の操縦&周囲の見張りをしていた片手剣使い『独』が見当たらない。

「あの突き上げの時には居なかった……まさか逃げたか」

絶は辺りを見回すが、真っ白な雪原に動く影は無い。ポポ車は操縦者がいないと停止してしまうため、事前に逃げるのも不可能。
むしろ水中や地中、雪中は中で音を大きく反響させるため逃げるどころか、位置を知らせてしまうため逆に囮となってしまう。
……と滅が説明している中、朧が短く吼え目を大きく見開き、少し離れた場所に走っていくとその場の雪を急いで掘り始める

「下にござるッ。何か、何かが下に埋まっているッ!!」

程なくして出てきたのは雪に塗れた一振りの剣。
実間違えることは無いだろう、蒼く輝く龍殺しの小剣―独龍剣【藍鬼】まさしく独の持っていた一族秘伝の武器だった。それが雪に埋もれているという事は……
三人は直感した、ポポ車の見張りに立っていたアイツはいち早く崩龍を発見しポポ車を護るため戦った結果

「無茶……するでござるな。正しく奴は真の女傑にござる」
「帰ったらアンタの好きなリュウノテールで作った焼肉、備えておくよ」
「……」

黒龍のブレスに焼かれ、一時は死が最も近かった。それでも一命を取り留め、必死の思いで現役に復帰した彼女。
『はーははは。アタシにかかれば古龍なんて雑魚よ!』とさえ言っていたが……それが、こんなにもあっけ無い幕引きで終わり―


248:赤蒼の約束~盾蟹挽歌~
08/09/27 21:31:51 Ao3kfcuW
「……ないでよ」
「ウォッ!?」

朧の足が“何か”にガッチリと掴まれ、何かが這い出ようとしている。
その光景は正にホラー。雪中から人間の手が生え、足を掴んで離さない。あまりの出来事に、朧を除いた二人は唖然としその場から動けないでいる。
それどころではない朧は、倒れながらも懸命に手を振り払い背中に差した朧火を抜刀し、刃先を向け叫ぶ。

「ええい、物の怪か妖の類か!?それとも反魂により仮初の命を得、生きし者を食む屍人か!?いや、そうに違いない!
この劫士族生き残り、龍衛門が再び冥土の釜へ送り返してしんぜようッ」
「だれが……死んでゾンビになったってっ」

ポロリと刀を取りこぼし、二、三歩朧が後ろに下がる。その声は紛れも無く、死んだと思っていた―

「【独】!?」

剣が落ちていた場所に程近くで『プハァッ』と呼吸があがると、雪中からパピメル装備を着た人間が生えて……抜け出してきた。
髪の毛凍ってパリパリになり、様々な色使いと華麗さが売りのパピメルには雪がどっちゃりとついて見るも無惨に。
それになぜか兜をつけず、代わりに鷹をあしらった変なピアスをつけていて耳は霜焼けで真っ赤っか。体が小刻みに震えている。

正気に戻った絶が詰め寄り『テメェ何をしに来てるのよ』と胸ぐらを掴まれている。
滅からは『生きてたのかよお前、しぶとい奴だぜ』と笑いながら頭をポンポンと叩き、雪を払ってやる。
立ち上がった朧は無事だったアイテム袋からホットドリンク取り出し、投げてよこす。

「何が起きたのか答えてもらおうかしら」

朧にもらったホットドリンクをがぶ飲みする独は手を止め口の中に残った分をゴクンと飲み干し、問いに答えた。

「崩龍を見つけて、合図しようと思ったけど間に合わなくて飛び降りたの」
「俺達を放っておいて……か」
「う、うるさい。着雪したと思った瞬間、上から巨大な雪が降ってきて動けなかったの。死ぬかと思った」
「アンタ、本当に運が良いのか悪いのか分からないわね。幸運と不運の星が重なっているのかしら。北斗七星の傍らにある小さな星、もしかして見える?」
「うるさいなあ黙っててよぅ。ところでアンタ達、崩龍はどこに居るか分かる?」
「……ッ」

素早く辺りを見回すが、辺りには崩龍どころかガウシカ一匹居ない。阿呆な顔をした四人の人間だけがそこに居る。

「本当にヤレヤレだねー。まさか千里眼の薬無くしたのー、だっさーい」
「そういうアンタは分かるのかしら?」
「絶って失礼だよね、いっつも一言多いし。分かるからこうして話を振ったのに何それ」

この寒い場所で何かに火がついた。火薬草でも大タル爆弾でも無く、火種も小タル爆弾や竜の吐くブレスでもない何か。
『修羅場』と言えば正しいのか

249:赤蒼の約束~盾蟹挽歌~
08/09/27 21:36:00 Ao3kfcuW
「分かるならさっさと言ってよ、このちんまい雪ん娘」
「雪にまみれてる今の状態のこと言ってるの?なら金髪で尚且つ三白眼な人よりは可愛げがあるよね、要するに半竜人より小さくて可愛いってことだし」
「……ッ。要約すればバカって事よ。ちんま―失礼、可愛いサイズの脳味噌じゃ気が付かなかったのかしら?」

いよいよ大砲の弾のように爆発しそうな空気、冷たい筈の雪山は砂漠のように(主に二人の周りが)熱くなり、近くにいる男二人はたまったものではない。
下手に触れれば火傷する、かと言って放っておけば炭になる。どちらの選択もできれば選びたくないが……
『お前は独を止めろ、俺は絶を何とかする』『拙者は貧乏くじでござるか』と、滅と話し合いそれを行動に移す。

「と、とにかく独は奴の居場所が分かるのでござるな?」
「当然!じゃなきゃこんな奴と漫才みたいなふざけ合い、しないよ」
「ほう、それは主の特殊な力にござるか?蝶装束にはそんな能力無かったような」
「フフン。このピアスのおかげだよ、このピアス。猛禽類の持つ類稀なる眼力と……」

チラリと朧は滅を見る。あちらも中々苦労しているようでギャーギャー耳元で罵声、もとい咆哮されている。
天災である崩龍を退治しに来たのに今は同じ仲間による人災に遭っている、なんという不条理だと朧はため息をついた。

「つまり、モンスターの位置が分かる装備をギルドからパク……借りてきた有りがたいピアスだよ。聞いてる?」
「存分に。で、どこに居るのでござろうか。教えてくだされ」

いつの間にか絶の唸り声は消え、滅のため息も収まった。ここにきてようやっと雪原は本来の静けさを取り戻す。
それを見計らってか独は目を瞑り、耳に付けたピアスにゆっくりと手を当てた。

「んっ―」

朧は思った。この辺り全部が何かに見られてるようだ、と。
それはモンスターに発見されたとかではない、小さく大きな。例えるなら東国の『鷹』のようなのに目をつけられたような。
『とにかく、千里眼の薬で察知されたモンスターはこんな感じなのだろう』と一人納得し、頷いた。

250:名無しさん@ピンキー
08/09/27 21:41:31 luyKlIAr
愛河「能登ちゃんは処女?」
能登「処女じゃないです」
愛河「今彼氏いるの?」
能登「今はいません」
愛河「じゃあ一人でしてるんだw」
能登「え、いや…」
愛河「いいじゃん、みんなやってることなんだから。オナニーは悪いことじゃないよ。能登ちゃんもオナニーしてるんでしょ」
能登「うーん…することもありますけど…」
愛河「みんなー能登ちゃんはオナニーしまくりですよーーw」
能登「しまくりじゃないですー」

251:赤蒼の約束~盾蟹挽歌~
08/09/27 21:45:01 Ao3kfcuW
「もう少し、もう少し」

違う仲間の表情。独はこのパーティの中で一番年齢が若い、そしてやはり行動も幼い。
絶にいちいち突っかかったり(お互い様だが)、滅のお伊達にすぐ乗ったり、老け顔な朧の言葉に従ったり……いつもはそうだった。
ずっと幼く、頼りないと思っていた。でも、今は違う。あの頃―ミラボレアス戦のときとは違う何かが彼女の表情にはあった。
三人が三人ともそれを感じとった。

「分かった、あの龍の位置。でも、でも……」
「でも?何が見えたのよ」
「絶、貴方と押し問答してる暇は無いの。場所はとっても近いの!早く行かないと」
「だからどこって聞いてるじゃない」

素早く自分の愛刀である独龍剣を持ち、突っかかる絶を押しのけてポポ車が来た道を全速力で戻りだす。
『何だなよ何だよ』と遅れて後を追いかけてくる三人に対し、喝の意味を込め、大きな声で言い放った。

「ポッケ村に凄く近いの!早くしないと村が、村が踏み潰されちゃうのッ」
「!?」

いつの間にか天には雲がかかっている。でもなぜか日の光は辺りを照らす。
つまり、雲の間から太陽が出ているこの天気。これを不吉といわず何と言おうか。

―おそらがふたつにわれてるよ
―おてんきがくずれるかもね。さあはやくおうちにかえろうか。ぼうや。
―こわいよまま……
―だいじょうぶ、なにかあってもはんたーさんがまもってくれるわ。
―うん!

252:赤蒼の約束~盾蟹挽歌~
08/09/27 21:45:50 Ao3kfcuW
明日に続きます

>>250
( ゚д゚ )

253:名無しさん@ピンキー
08/09/27 21:47:50 luyKlIAr
すいません誤爆してました
本当にごめんなさい

254:名無しさん@ピンキー
08/09/27 22:29:20 PB7em9BA
>>252
最後に笑かすんじゃねぇwww
GJです

255:名無しさん@ピンキー
08/09/28 00:05:54 5r15siSz
>>252
乙。続き期待

256:名無しさん@ピンキー
08/09/28 18:26:01 aSOG17mm
またまとめサイトが妙なとこに繋がってるな

257:名無しさん@ピンキー
08/09/28 19:46:48 dgGDGva4
もう直さなくてよくね
しばらく経ってから誰かがおもむろに作ればいいよ

258:名無しさん@ピンキー
08/09/28 19:58:53 XjurB+DE
もう直しちゃったー
昨夜直したとこなのにあの野郎…

259:蟹の人
08/09/28 20:24:39 ewuEF6Sn
携帯からすみません

書き込めない。
規制されるような事してないのに……


260:名無しさん@ピンキー
08/09/28 20:51:35 XjurB+DE
なんだか大規模な規制があったとか聞いたよ
巻き込まれ御愁傷様です…

261:名無しさん@ピンキー
08/09/28 21:58:03 y/wOMPhg
また妙なところに繋がる様になってる……

こんな事して何が面白いんだ?

262:名無しさん@ピンキー
08/09/28 22:06:33 SgM/Io+Z
>>259
巻き込まれ規制か…
場合によっては1ヶ月以上規制もあるようだが早く復帰できるよう祈ってます

263:名無しさん@ピンキー
08/09/28 23:07:02 LCV8VJew
>>261
スクリプトが自動でやってるんだろう。

264:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:13:47 qo0lNvwI
こんなことして何が面白いんだ?


って言ってる奴を見るのが面白いんだろw

ロボのせいかもしれんが、無視が一番
話題にすんな

265:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:17:33 I/FbY1tt
^q^

266:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:18:17 zzZLewdu
  /\___/\
/ /    ヽ ::: \
| (●), 、(●)、 |
|  ,,ノ(、_, )ヽ、,,   |
|   ,;‐=‐ヽ   .:::::|
\  `ニニ´  .:::/      NO THANK YOU
/`ー‐--‐‐―´´\
       .n:n    nn
      nf|||    | | |^!n
      f|.| | ∩  ∩|..| |.|
      |: ::  ! }  {! ::: :|
      ヽ  ,イ   ヽ  :イ


267:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:22:31 N9++ZN1j
スクリプト対策なら、パスつけてロックするのはどうだろう?

ここの住人ならわかりやすいパスつけてさ。
youjoとかopaiとかさ!

268:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:23:22 N9++ZN1j
ありゃ、sage失敗した。
スマソ

269:名無しさん@ピンキー
08/09/29 00:27:40 hoic6ZAb
>>267
せめてmonhunにしとけw

270:名無しさん@ピンキー
08/09/29 01:43:13 GC+b9sBO
ウカムに龍って効いたっけ?

271:名無しさん@ピンキー
08/09/29 11:03:45 YRdBxE/u
火や雷ほどではないけれどそれなりに<ウカム
てかもしかしてwiki荒れてる?

272:名無しさん@ピンキー
08/10/01 12:01:06 rncF4FtK
ネコートさんて真性ロリババアなんかな
それとも若いのかな

273:名無しさん@ピンキー
08/10/01 21:49:36 yCOp6vLg
過疎

274:名無しさん@ピンキー
08/10/02 06:24:34 h1lcKzvi
>>272
あの口調は威厳を出すためにわざわざ作ってたみたいだから
真性では無いんじゃないかな。
うっかり「~ニャ」って言っちゃってその後言い直してたし。

275:名無しさん@ピンキー
08/10/02 19:13:47 Cm0McjZd
このスレも落ちたな

276:名無しさん@ピンキー
08/10/02 19:54:22 U1uRfbge
う~ん、確かにちょっと過疎ぎみかも?(^^:;)
最近、投下が少ないからかな(滝汗)

でも大丈夫! このスレにはLさんがいるから(笑)
と、いうわけで・・・

Lさ~ん! カームバ~~ック!o(><)o

277:名無しさん@ピンキー
08/10/02 19:55:06 SqsTdzGP
( ゚д゚)・・・( ゚д゚ )

278:名無しさん@ピンキー
08/10/02 20:02:20 Cm0McjZd
そういやL最近来てないな

279:名無しさん@ピンキー
08/10/02 21:05:50 48W1ehPO
>>276
>>276
>>276

………( ゚Д゚ )

280:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:19:14 BixMW1fA
……自演だよな?

ここまで自演だと願いたくなる気持ちは初めてだ。

281:名無しさん@ピンキー
08/10/02 22:37:59 nvSHGWSX
どっちだったとしても、ここまでだと逆に気の毒になってくる。

282:名無しさん@ピンキー
08/10/03 00:24:43 cSWi061o
この変貌ぶり、キモすぎるw


204:名無しさん@ピンキー[sage]
2008/09/25(木) 02:08:49 ID:2obmDcEd
内容もウンコです
こういう輩はちょっとでもほめるとつけ上がるから気をつけてねw

214:名無しさん@ピンキー[sage]
2008/09/25(木) 08:37:51 ID:2obmDcEd
テンプレ以前の常識すら知らない馬鹿に何を期待してるんだか

こういうアホは何度でも同じことを繰り返すだけだ

219:名無しさん@ピンキー[sage]
2008/09/25(木) 18:38:30 ID:2obmDcEd
>>218
ちょっと黙ってろ

>>217
パソコン、災難でしたね(^^:;)
でもリクに応えていただきありがとうございます!
投下を心待ちにしていますのでo(^-^)o

ところで幼女ルーツの容姿なのですが、デモン○インのアルアジフみたいな感じで銀髪赤眼、一人称はわらわ、ちょっとツンデレ、というのはどうでしょう!?
ではでは、よろしくです(>_<)

283:名無しさん@ピンキー
08/10/03 00:38:24 FqXqjMv6
エロ装備っていえばキリン♀だけど、キリン♂も結構エロいなぁと思うのは自分だけでいいんだぜ。


だって腰パーツ外すと…。
ムラムラしてきたからキリン♀がキリン♂を襲い受ける話を書いてみたいな…。

284:名無しさん@ピンキー
08/10/03 00:49:34 W6884xN9
ついついキリン娘でわざとフルフルのよだれに当りにいってしまうんだよな。
でもし服が溶けたりしたら一生カプンコ崇拝してもいい。

285:名無しさん@ピンキー
08/10/03 00:49:45 FuTErqWN
ブランゴの♂もエロい

286:名無しさん@ピンキー
08/10/03 02:16:41 SCaepltp
やはり竜同士なんてのはここじゃお門違いみたいだな…

287:名無しさん@ピンキー
08/10/03 02:20:54 FuTErqWN
俺は好き

288:名無しさん@ピンキー
08/10/03 02:26:19 24QBJ67M
俺も好き

289:名無しさん@ピンキー
08/10/03 04:31:26 K4DlWvni
俺が好き

290:名無しさん@ピンキー
08/10/03 04:59:58 76w7Dorx
俺は好きじゃない

291:名無しさん@ピンキー
08/10/03 05:32:17 FqXqjMv6
>>286が好き。

292:名無しさん@ピンキー
08/10/03 09:49:43 RAeupvDU
ア○ルーのア○ルを指で優しく撫でたい
一晩中

293:L
08/10/04 03:29:36 Wd8v2Cw8
こんばんわ~。

 え~と、何かおかしな空気っぽいのが流れているような感じがしますが・・・(汗

 まあ気にせず、最近投下・・・というか自分自身ココに来てないわけですが、現在漫画の原稿作業の忙しさと
自分の書く作品に登場するキャラクター(擬人化)のイメージイラストみたいなものを描いてみようかな~と
2つ作業を行っているものですからどうしてもココにこれ無くなっちゃうんですね~orz

 ・・・ちなみについさっき2作目の最後辺りで登場した「団長と呼ばれる白い女性」「ナナという蒼紫の女性」の
イラストが大体出来ました。もう寝るつもりだったのですが最近来てなかったので覗いておこうかな~と思った訳で、
気が付けばちょっとまずいことになっていて焦ってこんな書き込みしているし・・・・・・・。

 おあ、なんだ。なんか書き込みがおかしくなってきたな。とりあえず3作目の方は「流れを妄想する」くらいしか
してません(オイ
ぶっちゃけて言うと妄想した流れは・・・牙獣種と女ハンターの獣姦もの(←NGかな?)、もしくは助けた
幼女ミラルーツを手当て・・・というかまあ精気補充?みたいな感じな理由でギルドナイツ(?)のメンバーと
絡む(百合になる感覚が今のところ強いかも)。・・・と言った感じですかね。

 あ、>>243さんのリクであった3種ミラボレアス擬人化ハーレムの流れも大体イメージが出てきているので自分が
頑張れば同時にうp出来るかも・・・・しれません。

 聞き忘れるところだった、>>217で言った通りイラスト(画像)のうpは大丈夫なのでしょうか?
「そういうのは別の板でやってくれ」と言った感じの意見があればやめておきます、はい。


 ・・・・なんか、また空気読んでない様な書き込みになってすいません、気分を害された方には本当に大変失礼致しました。

 それではこれで失礼します。


294:名無しさん@ピンキー
08/10/04 04:14:54 Fr7OpX1B
この板では自分語りは好まれないよ
そーいうのがやりたきゃ自サイトでやれって、キツく言われる前に空気読んでくれ
読めなきゃ半年間、読む作業に専念するんだ

295:名無しさん@ピンキー
08/10/04 04:34:16 I4dET++7
>>293
近況報告は基本的に不要です。何より言い訳じみた自分語りは見苦しいことこの上ありません。
舞台裏を見たくないという人もいますし、作品ならともかく作者個人には興味がない人だっています。
簡潔に「イラストを描いたが投下してもよいか」とだけ仰ってください。

296:名無しさん@ピンキー
08/10/04 05:49:00 0Bxz9y8s
言いたいことは分からんでもないが一言多いと思うぞ。
一度出て行ってしまったら、書き手はもう戻ってこない。
そうしたら後はただ過疎るだけだ。

297:名無しさん@ピンキー
08/10/04 07:45:54 aixCVo0l
この程度の批判で出ていくようなら最初から2chにこなければ良い

日常茶飯事だろこのくらい…

298:名無しさん@ピンキー
08/10/04 08:07:09 Imo88EcI
>>296
今更書き手が一人居なくなっても西部戦線異伏なし。
変なな信者の賛辞レスや作者の自分語りレスを読むくらいなら、批判による過疎の方がよっぽどマシ。

それにモンハン3と冬休みで嫌でも増える。

299:名無しさん@ピンキー
08/10/04 10:55:45 BqVylspm
>>298
取らぬ狸の皮算用よくない。
というか軽く注意するだけでいいのに無駄にキツくいうことも無いって言っただけじゃないのか?


300:名無しさん@ピンキー
08/10/04 11:44:20 Imo88EcI
>>299

>>217あたりからの流れで分かると思うが、数人から遠回しに注意(指摘)されてる。反省レスらしきものも一応はしているが、今回の件でその色が見えない。だから厳しいレスがついたんだろ。

作品の善し悪しに関わらず、聞かれてもいない自分語りはスレだけでなく板全般で嫌われているからねぇ。
とにかく半年ROMをお勧めするよ。厨っぽい信者も煩いし。

301:名無しさん@ピンキー
08/10/04 16:05:37 2j0oist+
>>293
Lさん、おかえりなさい~(^O^)/

リクに応えてくださるようで感激です(>_<) いまからワクテカしときますねww

なんか上でごちゃごちゃ言ってる人がいますが(^^:;)気にしないでください!
こういう輩はたいてい、他人の才能に嫉妬してるだけなんです。
そもそも、嫌なら読まなければいいだけの話なんですよねえ(微苦笑)

でわでわ、これからのさらなるご活躍を期待してます!o(^-^o)(o^-^)o

302:名無しさん@ピンキー
08/10/04 16:08:16 Fr7OpX1B
自分(>>294)も>>295も、特別キツい事や余計な事は書いてないと思ったんだが、
18禁のこの板で、噛んで含めるような優しい表現を求められてるんだろうか?
おかんみたいに言った方が良かったの?
それより、『イラスト落としていいか』って質問をスルーしてた。
半角二次に持ってけばって言いたいとこだけど、
空気読めない人を他板の他スレに誘導するのはちょっと…
>>293
自作の話に絡んだイラストなら、ここに落としたらいいんじゃない?

303:名無しさん@ピンキー
08/10/04 21:44:22 IMRe1Ye4
>>301
何この人キモイですね^^;;;;;;;;;;

304:名無しさん@ピンキー
08/10/04 23:25:45 HWkkqb16
つ 回避性能+2

これを使ってスルーするんだ。頑張れ。

305:名無しさん@ピンキー
08/10/05 00:18:43 o4EVdZP3
つ スルーピアス

こいつも忘れてもらっちゃ困るぜ

306:名無しさん@ピンキー
08/10/05 03:20:50 Ug/ZgyLS
>>301
半年、ROMれ。それでちょっと周り見て、浮いてんのに気づくと良いかもよ。


307:名無しさん@ピンキー
08/10/05 06:48:07 SAjHuNf0
う~ん…

308:名無しさん@ピンキー
08/10/05 07:47:27 MtsaaA6D
もしかして前スレ最後に投下されたヤンデレハンターの話保管されてない?

309:名無しさん@ピンキー
08/10/05 12:54:38 DDZ5/WIk
>>306
自演か荒らしか、何れにしろ故意にやってるんだからスルーしろ

310:名無しさん@ピンキー
08/10/05 14:17:39 Ug/ZgyLS
おk

311:名無しさん@ピンキー
08/10/05 15:58:50 rtvyoOH5
ここにも荒らしがいるのか

312:名無しさん@ピンキー
08/10/05 17:12:46 wChM1AmR
ただの感想にまで荒らしのレッテル貼りとか、このスレ本格的にオワタな

313:名無しさん@ピンキー
08/10/05 18:52:14 FRgFkTNP
ID変えてまでお疲れ様です

314:名無しさん@ピンキー
08/10/05 19:20:04 OgYFaeG/
作者の肩持って住民蔑ろにしてるんだから荒らしだと思う奴も少なからずいるだろうよ

315:名無しさん@ピンキー
08/10/05 21:42:09 wChM1AmR
・・・・作家さんは神だろ
肩を持って当たり前だと思うが

そんな自分勝手な態度だから作家さんが減るんだよ

316:名無しさん@ピンキー
08/10/05 21:55:53 KA4n1wT5
>>315
・空気の読めない拍手レスをする作家

・自分語りを注意されても止めない作家

・特定の作家様(笑)のみを見苦しいまでにわっしょいする信者

・そして他の作家には暴言を吐く信者

・自演臭

・それらを注意する住民

さあ、自分勝手なのはいったい誰?

317:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:05:04 R2Bnur/X
>>316
注意するだけならいいし、何回言っても聞かないとしたらそれは自業自得だが、たまに『読んでやってる』とか抜かす奴が現れるから困る
というかこの人の自分語り今回が初じゃなかったっけ。

あと注意がやたら過激だったりする事もあるのはどうかと思うなぁ。
今回はそうでもなかったが

318:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:15:47 snk+9ZGD
>>317
>>87>>96辺り、俺には自分語りと言われてもしょうがない気がするけど

319:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:27:54 R2Bnur/X
>>318
そのときは注意が無かったじゃないですか確か。
だから注意されたのは今回が初って事で

320:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:49:29 wChM1AmR
とにかく、注意とかいらんから
自治厨こそ出ていってくれ
つーか嫌なら読まなければいいだろ
貴重な作家さんを攻撃すんな

321:名無しさん@ピンキー
08/10/05 22:50:25 FRgFkTNP
自治厨乙

322:名無しさん@ピンキー
08/10/05 23:01:13 KA4n1wT5
自治厨乙

323:名無しさん@ピンキー
08/10/05 23:12:51 DDZ5/WIk
ID使い分けてまで自演して、何がやりたいんだろう、この信者は

324:名無しさん@ピンキー
08/10/06 00:24:57 8v2qk3gN
スルースルー

325:L
08/10/06 01:10:57 5kweKpbR
こんばんわあ、今しがた3作目が書き上がりましたので・・・あの・・・UPしても大丈夫でしょうか?
それともやはりROMしていた方がいいのでしょうか?何度も皆さんに迷惑を掛けてしまっているので・・・。

326:名無しさん@ピンキー
08/10/06 01:14:34 5ox35kyZ
できれば変なのが湧く前にうpってくれ

327:L
08/10/06 01:19:50 5kweKpbR
分かりました、それでは出します

328:L
08/10/06 01:20:23 5kweKpbR
「分かりました、一応民間人という流れにしておきましょう。今回の件も、機密扱いと言う形で情報を制限しておきます。」
「いやーすいません、助かります。」
 ドンドルマ――その街の酒場の奥――通常のハンターや酒場のウェイトレスなどの立ち入りが禁止されている場所の一つである。その場所のある部屋で2人の女性が会話をしている。
「4人のハンターについては忘却薬を飲ませ、別の罪状で罰しておきます。」
 机に向かい、ペンをカリカリと鳴らしながら書類を書き上げていく女性と
「ついでに性格を矯正するような薬も飲ませたら?」
 表向きはハンターだが、「ギルドナイツ」という裏の顔も持ち合わせる白髪の女性――この女性は先程ある人物から呼び出しをくらい(勿論モンスターが出現する場所)、そこに向かったら4人のハンターに襲われている女の子を助け、保護したのだが・・・
「・・・なるほど、今度薬剤師に頼んでみましょうか。」
「・・・相変わらず冗談通じないわね~。」
 その保護した女の子が特殊・・・というか異例な為、こうしてギルドと王国に顔の利く女性に相談している――というのが今の流れだ。
「私は冗談に反応するほどの余裕が無いので・・・。その女の子の世話は貴女が引き受けてくれるのですよね?」
「ええ、勿論よ。私と同じ事情を抱えているからね。これはある意味で「義務」だわ。」
「・・・そうですね、それではこの件は私が処理しておきます。貴女はその女の子をお願いしますよ。」
 「下がっていいですよ」と言う仕草をする彼女に対し
「はっ、失礼します」
 白髪の女性は敬礼し
「――エミス書記長殿」
 と言って、部屋から出た。バタンっとドアが閉まるのと同時にエミルと呼ばれた女性はペンを止め
「――本当に、最近どうなっているのかしらね。」
 そう呟いてペンを置いた。



329:L
08/10/06 01:22:36 5kweKpbR

・・・

・・・・

・・・・・


「あ、団長。」
「お帰りなさいませ団長。」
 猟団部屋に戻ると団員達が迎えてくれた。今日も皆ハンターとして元気良く――そして無事に過ごしてくれたみたいだ。
「ただいま~。あ~疲れたあああぁぁぁ~」
 対して私は皆に少し甘えるように言う。団長としての威厳は?等と誰も言わない。皆私を理解してくれているからだ。だから
「ははは、お疲れ様です。今回の狩猟も大変だったんですか?」
「そ~なのよぉ~。ていうか場所的な問題かな~?立ち回りがしにくくてさ~」
「なんにせよ無事でよかったッス。どうスか酒でも?」
「遠慮しておく~、まだやることが残ってるから~。」
「大変ですな、無理しないようにお願いしますよ。」
「うん、ありがとね~。」
 こんな風に接することが出来る。これは私の一つの理想郷だから――幾人を率いる立場でも、皆と仲良く、他愛も無く会話や行動が出来る事。
私にとってそれはとても大切なことだ――。
 団長席――私が座る椅子の背後にはこの団の旗が飾られている。
「ねえねえ、ナナは?」
「団長の部屋の前で待つと言って行っちゃいましたよ。話したいことがあるからとか・・・。」
 旗にはドラゴンのイメージが鮮やかに描かれ――だがそのドラゴンを断ち斬るかの如く、白い太刀筋がドラゴンに上書きされている。
私の――我が猟団の名は――
「そっか、ありがと。じゃあ部屋に行って来るね。」
 

 減龍士団――通称「ヴァドフォリック・ドラゴネス」――文字通り「龍を滅する者達」が集まる飛竜狩り専門の団である。


「どうやら皆にはバレてないようね・・・。」
 特別な団員(と団長)のみが入れる宿舎の通路を歩く。宿舎といっても小さく、部屋はせいぜい5人分くらいしか無い。
通常ハンターは自分の部屋を用意され、そこで生活するが、私と――私と同じ事情を抱える「4人」はここで暮らしている。
 勿論異例ではあるが、同じく異例の事情持ちのエミスのおかげである。
「ま、ここに居ればバレることもないか。」
 この宿舎は猟団部屋から離れたところに設立されている。猟団部屋とは繋がってはいるが、特殊な鍵でないと行けなくなっている。
言ってしまえば、ここは私たちの「家」だ。
「お帰りなさい、姉さん。」
 私の部屋に差し掛かると、さっき聞いたとおり蒼紫の外套を纏った子――ナナが居た。
「ただいまナナ。ありがとね、見張っててくれたんだ。」
「・・・。」
 急に俯いたナナは少し声を小さくして
「・・・そうしないといけない気がしたから・・・。」
 と言った。

330:L
08/10/06 01:25:29 5kweKpbR

「なんとなくだけど・・・こうしていた方が姉さんが安心すると思って・・・。」
「うん、ナナの言うとおり安心したわ。ありがと~♪」
 そう言いながらナナの頭を撫でる。「角」があるので額側になってしまうが・・・。それでも嬉しいのか、ナナは笑っていた。
「さーてと、それじゃあ対面と行きますか。」
「あ、じゃあ私は部屋にもど――っ!?」
 戻ろうとしたナナを捕まえて抱きしめる。
「ね、姉さんっ!?」
「ごめんね~ナナ、今日ナナの番だったのに。」
「そ、そんな・・・私は別に・・・・その・・・・」
「明日にずれちゃうけど、これで許してね。」
 言って、頬に軽くキスをしてあげた。
「――ッ!」
 その瞬間、ナナの顔がもの凄く赤く――例えて言うならリンゴか、いやもっと、リオレウスやテオ・テスカトルよりも赤くなったか。
まあこれは何度も見ているし、心境も理解しているから今のナナがどんな気持ちか私には分かる。
 つまり――嬉しいけど恥ずかしい、そんな感情が混ぜあっている状態なのだ。
「それじゃ、おやすみ♪」
「・・・おやすみなさい、姉さん。」
 その証拠にウットリとした表情でナナは部屋に戻っていった。
「さて、と。」
 改めて私の部屋に入る。部屋は結構大きく、・・・まあ、説明するのも面倒なので、とにかく大きいと言っておこう。
何せ入って目の前にベッドがあって、その後ろは壁が無く、一面の景色を見渡せるほどである。バルコニーも設置されており、
そこに出た時の解放感は日々狩りをするハンターの私にとっては絶大な癒しをもたらす。
 さて、そんな景色をバックに、部屋の中央でポツンとでも言うように設置されている大きなベッドには昼間私が助けた――私と同じく
白髪の女の子が上体を起こして、部屋に入ってきた私を見つめていた。
「・・・やっと来たか。」
 今夜はとても良い。雲一つ無く、暗空に輝く月が部屋を照らしている。それによって女の子の顔は逆光になって見えずらい。だが微かに光る眼はとても神聖で――
「起きてたのね、逃げ出さなくてよかったわ。」
「・・・この体では動けん。」
 何故か布団は被っていない。感触が気に入らなかったからだろうか?まあ、ちょうど良い気温が続くこの季節なら風邪を引くことはないだろう。
「そうだったわね~。『その体になったばかり』だからね。」
 何も着ていない。女の子はオールヌードだ。月光に照らされているその裸体は普通の人ではありえないほど清く白い。
私と同じ白髪は透き通って見えるほど美しく、肌は艶のある――だが妖しさが漂っている。一言で言おう、とても―――――綺麗
「その体に慣れないとだめだね。」
「・・・・そなたは何者だ?」
 今頃になってドアを閉める。バタンっと音と共に歩み寄る。
「さーて、何者でしょうかね~?」
「――ッ!ふざけるなっ!そなたがあの―――『人間共と違う』ことはわか――くっ」
 こちらの態度が気に入らなかったのか、怒ったように声を荒げたが、力の無い声が出た。
「こう言いたいのでしょう?『人間の姿している』と――。けどそれはあなたも一緒よ?」
「わ、私は――好」
「『好きでこんな姿になったんじゃない』と言いたいんでしょ?」
「うっ――」
 先に私が言ったせいか、黙ってしまった。だが私は――会話をしながらも距離は縮めている。もうベッドは目の前だ。
「こ、来ないで――っ」
 どうもこちらの雰囲気で引っかかるものがあったのか、女の子は怯えてしまった。
「ふふ、大丈夫。私はあなたにひどいことはしないから、そんなに怖がらないでよ。」
 「そ、そんなの――言われてもっ」
 靴を脱いでベッドに上がり、女の子と対面する形になった。ああ――やはりこの子は――
「ほら、私をよく見て――。」
 顔を向き合わせて――眼が――見つめあう形になる。
「あっ――」
 と漏らした女の子は眼からポロポロと涙を零した。
「分かったかしら?」

331:L
08/10/06 01:26:16 5kweKpbR

「そな――いや、貴女は・・・『私と同じ存在』!?」
 気づいてくれたようだ。正直気づかれた時不安だったが、この反応を見る限り大丈夫であろう。恐らく警戒心も敵対心も解けた。
「そう、自己紹介がまだだったわね。私の名はイリス―『ミラルーツ・アイリス』よ。」
「ピリス・・・・。」
「経緯は違えど、あなたと同じよ。そうでしょう?『ミラボレアス』」
「――っ!」
 大当たり――いや、「もしかしたら」などと言った概念は最初から必要無い。何故なら「あの場所」で、「この姿」だったから。
「名前はあるのかしら?」
「・・・・名など無い――無いです。ただ一つ、私は『ルーツ・ミラピスト』と呼ばれる存在だったことしか・・・」
「『ミラピスト』って私の覚え違いじゃなければ『王女』・・・だったかな?」
「・・・間違っていないと思います・・・。」
 今気が付いたけどいつの間にか敬語になっている。なんでそうなっているのか分からないけど可愛いからいいか。
「けど自分の存在意義が分かっていていいよね~。私は分からないからな~。」
「え・・・・・?」
「覚えていないの。階級的な意味で言えばあなたよりも下かもしれないし、同等かもしれない。」
 多分前者の方だと私自身では思ったけど、女の子は否定するかのように
「それは無いです・・・っ!なんとなくだけど、貴女はとても大きく感じますっ。その・・・・暖かいような・・・。」
 それはつまり「母」とでも言いたいのだろうか。そんなバカな――と思った瞬間
「うっ・・・・くっ」
 弱々しく声を出した。忘れていた、今この子は――
「すいません、さっきから妙に力が・・・」
「力が出ないんでしょ?」
「・・・・はい。」
 無理も無い、昼間あの男達からある程度補充したとは言え、重要なものが欠けていたのでそれ程回復はしていないはずだ。
「あの・・・私、死んじゃうのでしょうか?」
 不安に満ちた表情で私に伺う。確かに、今の状態が続けば弱っていって死に至るだろう。だがそんなことあってはならない。だから私は――
「大丈夫、ちゃんと元気になる方法があるから、安心して。」
「ほんとですかっ?あ、でもどうやって・・・。」
「それはね――」
 彼女の頬をやさしく撫で――
「こうするといいんだよ――。」
 距離を更に縮め――
「えっ――?んっ!?」
 その小さな唇に私の唇を合わせた。
「な、何を――あっ」
 優しく起き上がっている上体をベッドに倒す。予想もしていなかったのだろう、瞳を大きく見開き混乱しているようだ。
 私は片手で彼女の額に手を当て、もう片方の手で自分が着ている服を脱ぎ始めた。
「んっ・・・・・ふぅ・・・・」
 また、口付け――抵抗は無い。ならばと私は舌を彼女の口内に侵入させた。
「んんぅっ!?」
 ニュルンっと入った舌を彼女の舌に絡ませる――とても暖かく柔らかい。
「んんっ・・・チュチュッ、チュルッピチュッ」
「んふぅっ!?んんっんっ!」
 トロトロとした感触がお互いの舌で混ざり合う。気持ちいいのか、舌の絡む音と共に彼女の嬌声が時折出ている。
「はふぅっ、んふぅっ・・・・チュルチュルッ、クチュッ」
「あ、んぅっ!んぁんうぅっ!」
 自然と出る唾液が口内で激しく乱れ、お互いの唇に付いていた。それが潤滑液となり、唇も舌もより滑らかに、激しく絡む。
「ぷはぁ~」
「んあっ・・・はぁ、はぁ・・・」
 十分味わったのでこのくらいでいいだろう。

332:L
08/10/06 01:26:46 5kweKpbR

「・・・・・。」
 予想通り少しポーっとしている。実はこれも大事なことだからだ。
「今あなたに足りないのは精気よ。人間で言う栄養も勿論必要だけど、モンスターから人へとなった者は特別な精気を蓄えないといけないのよ。」
「そ、そうなんですか・・・?ひゃっ!?」
 説明しながら彼女の小振りな胸に触れる。乳房の中央にある小さな乳首は儚しげに――触ってみると硬くなっていた。
「どうしてかは説明出来ないけど、私にはあなたの様な存在に、『こういうこと』をしてあげると精気をあげることが出来るのよ。」
「じゃ、じゃあ今の――この行いは・・・あっ!」
 乳首を口に含み、軽く吸ってみる。さっきのディープキスで感じたからか、乳首が勃起しており、吸い応えのある硬さだった。
「んっ、チュチュ―――クチュ、ピチャッ―――っ」
「ああっ!はぁあんっ!」
 漏れる声がやけに耳の奥まで感じる。自分でも分からない、ゾクゾクするような感じだ。もっと、この子の声が聴きたい――
「チュッ、チュプンッ――言ってみれば、私と交わることで、あなたの力は回復するということよ。」
「で、でもっそうすると貴女の力が――」
「私は平気。言ったでしょ?『精気をあげることが出来る』って。どれ位精気をあげても代わりに私自身の力が無くなるなんてことは今までで起きてないわ。」
 これは私自身も分からないから説明は難しい。例えて言うなら「衰えない供給源」だ。
「だから気にせずに、感じてていいのよ――あらあら、ココもすっかり濡れちゃってるわね。」
 視線を胸から股間へと移すと、ツルツルとした彼女のワレメは中から出る愛液でビチャビチャになっている。
太腿にまで伝っており、月光で反射して愛液がキラキラと光っている。
「あの・・・・私はまだよく分からないんですけど・・・足の間から出てる液体って一体・・・」
「これはね、気持ちいいと自然と出てくるものなんだよ。決して変なことじゃないから。」
「そ、そうなんですか・・・・」
 彼女も自分の膣を伺った。溢れ出る自らの愛液で濡れたワレメを見て、みるみる内に顔が赤くなっていった。
「やっ・・・!な、何っ――?」
「ふふ、どうしたの?」
「わ、分からないんですけど・・・見ていたら何か・・・熱く――っ」
 自分では分かっていないみたいだが、恥ずかしくなってしまったんだろう。両手で顔を覆い、小刻みに首をプルプルと振っている。
一挙一動がとても愛らしく、抑制が効かなくなってきてしまいそうだ。けどまだまだ――
「・・・続けるわよ、今度はこのヌレヌレのココを私が拭ってあげる・・・。」
「えっ――?ふあぁっ!」
 舌を這わせ、だが味わうように――ねちっこく舐め回す。幼いながらも感じた際に出る甘い嬌声に興奮している私は勢いのまま舌を中へとそのまま侵入させる。
「ニュチュッ、ピチャッピチャッ、ヌルゥ」
「はぁぁっ!んぅっ、やっ――んああっ!」
「チュッ、ジュルッチュチュウゥゥゥッ」
「ひはぁっ!やらぁっ、そ、それらめぇえっ!」
 中の次にプックリと小さく突起するクリトリスをやさしく舐めて吸う。敏感な部分だけあって反応も激しい。喘ぎ声を聴いているうちに私もムズムズしてきた。
「ああぁぁっ!やらぁっ、も、もぅぅっ――!」
「イきそう?いいよイッて。我慢する必要ないから・・・ンチュッ」
 クリトリスに軽くキスをした瞬間

333:L
08/10/06 01:27:47 5kweKpbR

「んあぁぁぁっ!でるぅぅぅっ!」
 プシッと愛液が噴出――私の顔に掛かったが、そんなこと全然気にならない。むしろ余計に――興奮した。
「あ・・・・はぁっ、ご、ごめんなさい、顔を汚してしまって・・・。」
「平気平気、それよりも気持ちよかったかしら?」
 髪で眼が隠れる。しかし頬を赤くしながら小声で
「・・・・・・気持ち・・・・よかった・・・です。」
 萌えた――いや、失礼。本当に可愛すぎです。
「じゃあ次は私を気持ちよくしてもらおうかな~」
 舐めている間に外套を脱ぎ終えていた私は残りのインナーと下着も脱いだ。月光下の中で――ベッドの上で、2つ白い光がお互い露になる。
「わっあ・・・・・」
 私の裸を見た彼女は声を漏らした。どこかおかしい所でもあったかな?
「ん?どうしたの?」
「あ、いえ・・・その・・・綺麗だな・・・・と・・・その」
 なるほど。自分ではあまり意識はしていないが・・・まあ、ある意味で彼女と同じ族と言うことだし、綺麗と言われれば綺麗なのだろう。
「ありがとう♪それじゃあ、今私があなたにしたことと同じことをしてもらおうかな?」
「え?私が・・・・ですか?」
「そうだよ、ほら、おっぱいからお願い。」
 彼女の眼前に自分の胸を近づける。年齢的な違いもあって大きさは私のほうが大きい。恐る恐る手で触れる彼女は軽く揉み始めた。
「んっ・・・・あっ」
「や、柔らかい・・・ですね・・・。」
「んっ、もう少し弄ってもいいよ。」
「そ、それじゃあ・・・。」
 そう言って今度は乳首を摘んだ。ピリピリとした軽い快感が胸から伝わる。
「あ・・・んっ、そうそう、今度は舐めてみて。」
「は、はい・・・・」
 「はむっ」と小さな口で乳首を口に含むと、慣れてきたのか――こちらが言わずとも乳首を舐めるだけでなく軽く吸い始めた。
「んぅっ、あっ!い、いいよっ・・・・!その調子で・・・んぁっ!」
「チュチュッ、チューチューッ」
「あんっ、上手・・・んぅっ・・・だねっ――」
 甘えるように胸に縋る彼女を見て、恐らくもうグショグショに濡れているであろう、私のアソコを触ってみるように言ってみた。
「すごい・・・・濡れてますね。」
「ふふ、今度はあなたが綺麗にしてくれないかな?」
「・・・・はい。」
 ゴクンっと、生唾を飲み込んで顔を私の股間に近づける彼女。サラっとした白い髪が太腿に触れるだけで感じてしまう。
そんな風に気を取られていると、熱くヌレヌレの舌が私のを舐め上げた。
「あっ・・・はんっ!も、もっと・・・舐めしゃぶって・・・んぅっ・・・くれないかなっ?あはぁっ!」
「わ、分かりましたっ」
 考えてみれば、彼女が「する」と言うのは初めてだったはず。そう認識してから改めて私の秘部を舐める彼女からは必死さが―
―頑張ろうとする初々しさが漂って――
「んああぁっ!いいよぉっ!もっと・・・もっと責めてっ!」
 堪らなくなった私は起こしていた上体をベッドに預けた。先程私がしていたのと同じ・・・だが今回は逆だ。
「ンジュルッ、ジュジュッ、チュ、ピチャッピチャ」
 必死に舐めようと頑張っているおかげで、部屋には私の嬌声と、愛液を舐め上げる音がビチャビチャといやらしく部屋に響く。
「あ・・・、ここもこうすると気持ちいいんでしたね・・・チュウッ」
「うあっ!はあぁぁっ!」
 舌が私のクリに当たり、電撃のようなビリビリとした快感が忽ち体中に走る。すごく――イイ・・・・。
「はぁ、はぁ、ごめんなさい。本当はココが一番感じるのでしょうけど・・・」
「んはぁっ!あっ!あっはぁあっ!」
「私もよく分からない――コッチを舐めていたほうが良くって――レロッ、クチュクチュッ、ビチャッ」
 クリトリスを舐めていた舌が私のナカに侵入してくる。どちらでも構わない――いや、私にとってはどちらでも快感が出るからいい。けどこの子は違う。
「さ、最後に――んふぅっ!これだけは・・・はぁっ!――守ってほしい・・・・ことが、ああっ!あ、あるの・・・・ぉっ!」
「んぇっ?」
 舌で嘗め回しながら聴く彼女は作業を止めることなく私に伺った。だがちょうどいい、中断してもらっては私も『出せないし』
そうなるとこの子は精気補充に『失敗してしまう』。
「全部っ!飲んで――っ!つあぁぁっ!イクゥッ!ふあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「んぶぅっ!?―――ゴクッゴクッ」
 絶頂に達した私はそのまま吹いた。噴出された愛液を飲むような音が聞こえた気がするが、私自身が声を上げているせいで聞き取りにくかった。

334:L
08/10/06 01:28:18 5kweKpbR
「はぁっ・・・はぁっ・・・・・ふぅ~っ」
 イッたおかげで力が抜けて動けない。とりあえず呼吸を整えようと深く息を吸って吐く。
「あ、あの・・・大丈夫ですか?」
 心配そうにこちらの顔を覗く彼女に微笑み
「大丈夫、とても気持ちよかったよ♪」
「そ、そうですか・・・。」
 優しく返答した。安堵した彼女は――どうやら気づいたようだ。
「・・・・?あ、あれ?」
「気が付いた?それならちょっと立ってみようか?」
「あ、はい・・・・。」
 言われた彼女はベッドから抜け、立ち上がろうと両足に力を込めた、すると――
「ひゃうっ!」
 一瞬立ったように見えたが、すぐに足がガクガクと震えて尻餅をついてしまった。
「あらあら、大丈夫。」
「あいたたた・・・。痛いですけど平気です。それよりも――」
「さっきと違って全然楽になったでしょ?」
 ベッドでうつ伏せになりながら彼女を見つめる。先程の説明を補足すると、私の排出する体液――すなわち今の愛液など。
を、彼女の様な存在が体に含むと精気が補充され、力が漲るのだ。
「すごいです、なんというか・・・生き返った感じです。」
 が、まだ立ち上がることが出来ないのは精気が足りないからか――もしくはまだ体に慣れていないからか。そう考えていると
「あの・・・でも、まだ貴女の精気が・・・ほしい・・・です。」
 と、彼女からお願いされた。まあ、念のためという意味でも確かにもう少し補充しておいた方がいいだろう。
「いいよ、それじゃあ頑張ってここまで上がってきなさい。」
「あぅ、そんなぁ・・・。」
 別にいじわるで言っている訳ではない。「ミラボレアス」だった彼女は「人間」になったばかり。言ってしまえば赤ん坊の様な状態だ。
体を自由に動かせるようになる為にも、自力でベッドまで上がってもらわねば。
「まずは手の力だけで来てみなよ。それだったら平気じゃない?」
「・・・わかりましたぁ・・・。」
 どうも納得いかない様で、ブスーと頬を膨らませている。だがそんなことをしても私はただ単に「可愛い」と思うしかない。
「ほらほら、頑張ったらたっぷり私のあげるからさ♪」
「・・・はいっ。」


335:L
08/10/06 01:29:40 5kweKpbR
その後、何とかベッドまで上がった彼女と約束通り何度も交わった。えーと、多分5,6回ほどかな?まあ私も彼女も回数は数えられないほどイったし。
 最後はシックスナインの体位になってお互いの愛液を感じ(味わい)あった。満足した私と彼女はそのまま一緒に寝ようとしたけど、肝心なことを思い出した。
「そういえば名前を聞いていなかったね。って、そうか。無いんだったよね。」
「あ、はい・・・。」
 名前はとても大切。「名前」の意味が大切だし、名前の意味も大切。そしてなにより、彼女はここにいるという存在意義が成り立つ。
難しく言わないほうがいいか。何にせよちゃんと彼女は名前で呼んであげないと。
「ん~そうだねー。」
 私は『ミラルーツ・アイリス』という名前をもらったけれど、正体がバレてしまうので最後の方の「イリス」で名を広めている。
ならばこの子の、『ルーツ・ミラピスト』も少々変えなくてはならない。
「『ミラピスト』・・・私と同じように最後の方で『ピスト』――いや、『ミピス』の方が女の子らしくていいか♪」
 私の中ではもう、決定だった。
「うん、『ミピス」だっ、決まりっ!今日からあなたは『ミピス』よっ!よろしくね♪」
「ミピス・・・ですかっ。」
 不思議そうな面持ちでこちらを見るが
「・・・はいっ!ありがとうございますっ!あっ・・・・。」
 喜んだ表情を見せたかと思うと、急に黙ってしまった。
「ん?どうしたの?」
「その・・・・、貴女のことは何と呼べば・・・。」
 なるほど、そういえばまだこの子は私を呼んでくれていない。
「んー、団員からはみーんな「団長」って呼ばれているし・・・あ、言い忘れてたけど貴女と同じ子が他にも居てね、その子達からは「姉さん」
とか「姉ちゃん」って呼ばれているよ。」
「私と同じ・・・いや、似たような存在が、他にも・・・。」
「今日はもう遅いから紹介出来ないけど、それは明日以降にでも・・・。さてと、それじゃあどうする?」
「あの・・・それじゃあ・・・・」
 考え付いたようだが、やや控えめに声を出して彼女は
「・・・お姉さま・・・で・・・・。」
 と、恥ずかしそうに言った。まあ、仮にも一族のお姫様がこんな過去も分からぬ、高い確率でそんじょそこらのミラボレアスと同じような存在を
「お姉さま」と呼ぶのはどうかともちょっぴり思ったけど、外見的年齢から言って全然クリアしているので問題無いだろう。それに初めてで新鮮だし。
「あっははははっ!いいわっ、『お姉さま』でっ。うん、イイわ~。」
 さて、大分夜も更けてきたし明日のことも考えてそろそろ寝なくては。
「それじゃあ疲れちゃったし寝ましょうか。おやすみ、ミピス♪」
「おやすみなさい・・・お姉さま・・・。」




 精気と言ってもいくつかある。補充する方法もいくつかあり、他の女性の愛液も可能だし、男性の精液でも勿論可能である。
だがそれらの行為であっても一番肝心なものが抜けていては精気補充の量は乏しいのだ。
 説明は出来ない。何故なら解明もされていないし解明する方法も無いからだ。だが私の経験上で、私にとってその肝心なものを言わせてもらおう。それは――

 「愛情」である。





 さて、夜も明け、いつも通り身の回りや顔を整えていると(ちなみにミピスはまだ寝ている)、ドアからノックする音と共に
『姉さん、緊急の通達が届きましたっ!』
 と、ナナの声がした。「緊急」と言ったとおり、ただ事ではないのだろう。ナナの声が慌しい。
「はいはい、一体どうしたの?」
 いつも通りのペースでドアを開けると、片手に手紙らしきものを持ったナナが必死の表情で言った

「殲牙獣士ラミア様がモンスターに襲われ行方不明だそうですっ!」



to be continue
 

336:L
08/10/06 01:31:52 5kweKpbR
以上が3作目でした。

お粗末でした。それでは

337:名無しさん@ピンキー
08/10/06 03:26:31 70mfiGJW
まぁ乙
もうそろそろここのやり方にも慣れた方がいいだろうね

338:名無しさん@ピンキー
08/10/06 04:55:50 fIv/MVF4
>>337
sageのやり方とかね

339:名無しさん@ピンキー
08/10/06 10:54:57 3ODM21nA
>>336
乙!読んでる人は普通に読んでるから頑張れよ!

>>337
お前はsageろ、まさかIEかよ・・・

340:GENERATION LOST
08/10/07 06:52:49 SW8NFJc0
【いろんな意味でMHらしさ捨ててます。既存の作品とはかなり毛色が違うので、
ダメな方はタイトルNGでお願いします】
【基本欝展開 一部グロあり】


その日、彼女は俺の帰還を待ち侘びていた。



いつものように集会所に入ると、受付嬢が増えていた。
カウンターの一番奥、暖炉脇の特等席に陣取り、見下した目でこちらを一瞥する
黄色いユニフォームの巨乳。
冷やかしで声をかけるとけんもほろろの扱いを受けた。
「あなた、ブラックオニキスも所持されていないのに馴れ馴れしくしないでいただけます?」
「なんだあのアマ」
卓についてわざと黄服にも聞こえるよう吐き捨てると、先に席について、
焼き魚をかじり、鍋をつついていた仲間達に窘められた。
「馬鹿、滅多な口をきくんじゃない、彼女はギルド中央から派遣された受付嬢だぞ」
10日後に迎える来期から、ランク7以上が対象の『G級』が追加、新フィールド
『樹海』と飛竜『ナルガクルガ』の投入、そして、閉鎖されていたココットの
旧フィールドが解放される話は聞いていた。
現在、ギルド総動員で未開の原野を切り開き、このフラヒヤ山脈から旧フィールドに
街道を通す作業が急ピッチで進められている。
昼夜を通しての突貫作業だから、赤服青服を中央に呼んでG級に関するレクチャー
をするだけの人手も時間的余裕もない。
「それでこのポッケ15にあの女が派遣されたのか」
「あの黄服はギルド中央のお偉方の姪だかなんだからしいよ」
「怒らせたら死活問題ね、報酬に一々口を出されるかも」
「おお怖ェ、くわばらくわばら」
それから俺達は黄服の噂……彼女の身内のお偉方のイニシャルはtkだかtjなんだとか、を肴に酒をあおった。



それから数日後、ギルドナイトに扮し、G級解禁の書を携えたギルドの使いが
やってきて、村では盛大なセレモニーが開かれた。
その間、コートを羽織ったアイルー、通称ネコートさんはポッケ15に所属する
ハンター23人一人一人に労いの言葉をかけてまわり、黄服はインタビュアーに
G級のコンセプトは「自然は厳しい」を基にした「原点回帰」であること、
売りの一つである新フィールド「樹海」と鳥竜「ヒプノック」が既に上位でお披露目
されていることなどをカメラにポージングを決めつつ喜々として中央から取材に来た
記者に語り、記者がポッケ15の村長のコメントを取りに席を離れると、そのあとは
ずっとつまらなそうに生欠伸を噛み殺していた。

341:GENERATION LOST
08/10/07 06:53:41 SW8NFJc0
……遥か昔、ハンターは己の智恵と技のみを頼りに飛竜を追い、地形を生態を利用して
罠を仕掛け、飛竜を狩り、素材を売って生計を立てていた。
今は違う。
種の保存本能として選択肢なのか、他に思うところがあったのかはわからないが、
太古の昔より狩り狩られてきた人と飛竜の関係に変化が生まれた。
一部の飛竜が爪牙を、毒を、火炎を、野性を捨てて人間と共存する道を選んだのだ。
今じゃ民家の軒先でランポスが跳ね回り、イヤンクックやイヤンガルルガは競竜や
上流社会の趣味嗜みに、ゲリョスはゲネポス、イーオスと共にギルドや金満家の
御屋敷の警備番鳥として飼われ、フルフルは安定した電力供給源、バサルモス、
グラビモス、モノブロス、ディアブロスは田畑山谷の開墾に欠かせない存在に、
そしてリオ夫妻は飛竜園の、ガノトトスは水棲園の、ティガレックスは闘竜の
人気者として親しまれている。
それでも人間の生活圏を一歩踏み出せば、そこは飛竜の領域だ。
偶然、野性の飛竜を見かけた登山客がちょっかい出して食い殺される事例が後を絶たず、
事態を憂いた先代のシュレイド城主が、調教済みの生きた飛竜を使って、正しい接し方と
自然の知識を身につけるアトラクション【モンスターレクチャー】を建設した。
もっともそんなもの、野性の飛竜を見かけても近づかなければよいだけの話で、
【モンスターレクチャー】は連日閑古鳥が鳴く有様。
苦肉の策として管理を任された当時のシュレイド城森林レンジャーが飛竜の代わりに
フィールドにモスやケルビを放し、薬草採取、モスの皮、ケルビの角を集める、
といった簡単なハンティング企画を開催したところ、これが大ウケした。
連日【モンスターレクチャー】前には長蛇の列が並び、狩猟体験を終えた者が
また最後尾に並び直す光景もごく当たり前だったという。
そんな中、狩猟企画の見世物として調教された飛竜と当時まだ僅かに残っていた
本職ハンターの格闘も人気を博し、ハンターは子供達の憧れの存在となり、長じた子供達は
“ハンター”を目指し、徐々に【モンスターレクチャー】の理念は変質していった。施設内に体験学習のための宿泊施設や素材を使った武器防具を誂える店が整えられ、
原種の遺伝子に手を加えて生み出された色違いの亜種、希少種に加え、本来温厚で
のんびりした生態の甲殻種、好奇心旺盛で知能が高く人里に降りることは滅多にない
牙獣種、そしてギルドが巨額の予算を投じて開発した、太古の神話伝説の生物を模した
DNA合成獣【古龍】までがフィールドに投入され、【モンスターレクチャー】は、
シュレイド王家が運営、レンジャーから派生、独立した機関として分離したギルドが
全てを管轄する巨大ハンティングアトラクション【モンスターハンター】として
生まれ変わり、ハンターとモンスターの戦いは賭の対象として大衆の楽しみになった。

342:GENERATION LOST
08/10/07 06:55:09 SW8NFJc0
現在、フラヒヤ山脈に点在するポッケ村は24ヶ所(俺達の村は15番目に出来たので
ポッケ15と呼ばれている)。
全フィールド、及び各村の集会所にはカメラが据えられていて、俺達の狩猟は、
大陸の主要都市に設けられた賭博場に映像が送られる。
そして客はクエストに参加するハンターの所持品、装備、狩猟対象モンスター戦績
などの詳細なデータから勝敗を賭けるのだ。
賭は素材採取ツアーとランク昇格緊急以外、全ての狩猟が対象だ。内容はハンターと
飛竜どちらが勝つか、という単純なものから、部位破壊箇所、報酬アイテムの的中、誰がとどめの一撃をくれるかを全て当てる、
という有り得ない難易度のものまで多種多様に楽しめる仕組みだ。
ただし、ポッケ村は、世界観の保全という名目で外界及び各拠点とも完全に隔離されている。
俺達が街の、そして他の拠点の情報を知ることは一切出来ない。
例外はハンターが肉親に当てて出す便りだけ。
これも厳しい検閲が入るのは言うまでもないだろう。
俺が家業の貴金属細工屋を継がせたい親の反対を押し切り、この世界に飛び込んだのが16才の時。
色々不便なことはあるけれど、仲間がいれば世は事も無し。不満はない。
それでも時々思うのだ。
ギルドの後ろ盾もなにもない、頼れるものは己の智恵と技のみという極限の状態の
狩りとはどんなものなんだろう。
そんな命懸けの狩りをしてみたい。
かつて、モノブロスと単身一ヶ月にも及ぶ死闘を繰り広げたという伝説のハンターは、
後世狩猟が賭博になったと知ったら、何と思うだろう?



「ああ、アカム倒してェなぁ……」
スネークサーモンをかじりながらハンターランク6の双剣使い、マルタがぼやいた。
マルタは俺より2つ下の17歳。少々短絡思考なのが玉に傷だが、基本楽天思考の
ムードメーカー。
そして、この世界に入って僅か半年でランク6まで駆け上がって来た若きエースだ。
「このままあの黄服に見下されたままなんて悔しくね?」
「あたしも嫌だわ」
村一番パピメルSの似合うボウガン使い、ルシータがマルタに同意した。
狩猟の度にパピメルSの頭から脚まで全て色を変えたり、雪山に赤一色でやってきたりと
中々のお洒落好きだが、気の強さは天下一品だ。
よくマルタとつるんではどつき漫才を繰り広げているが、今日は流石にそんな馬鹿を
やる気になれないらしい。


343:GENERATION LOST
08/10/07 06:55:59 SW8NFJc0
「僕も嫌だ」
「オレだって」
上位はまだまだ先の新米達もマルタに足並みを揃え、黄服に対して愚痴や不満を漏らし始める。
断っておくが、努めて客観的な目で見るなら、黄服は街の出、それもギルド中央の
令嬢なだけあって容姿は折り紙つきだ。仕草や着こなしも垢抜けている。
彼女と肩を並べて街をあるくのは大したステイタスであろうことは想像に難くない。
それでも誰ひとり黄服を擁護する奴はいなかった。
つまり、それが俺達と黄服の関係だ。
「ロムルスだってそう思うだろ?」
いきなり話を振られて俺は気管にフラヒヤビールを流し込んでしまい、盛大に噎せた。
そりゃ俺だってアカムは倒したい。だけど、俺自身それだけの技量があるかどうか。
皆で行けばなんとかなるんだろうけど。
第一、手持ちの龍属性片手剣が封龍宝剣Cしかないってどうなのよ?
それに……。
なんとなく諦め入った沈滞ムードの中、太刀使いのフーゴが手を挙げた。
フーゴは、一人での狩猟は太刀、連れ立っての狩猟は狩猟笛と得物を持ち変える変わり種だ。
狩猟自体ははたいした腕前ではないが、仲間のサポートに於いては天賦の才の持ち主だ。
「皆で閃光玉を持ち寄れば……何とかなるかも知れない」
皆が一斉にフーゴに視線を投げ掛ける。
やっと極炎石が揃って完成した龍属性太刀の試し切りだと張り切っていったものの、
アカムのあまりのでかさにビビってどうにもならなかったフーゴが言うには、
「ベースキャンプに戻るつもりでモドリ玉と間違えて閃光玉を投げてしまったんだ」
その間、アカムは目が眩んだかのように一切攻撃をしてこなかったというのだ。
「それから、閃光玉を投げるたびに動きが止まった、もしずっとあの状態に出来ればもしかしたら」
「確かにG級が解禁されたのに、HR7の花形ハンターがいないのは由々しき事態だな」
テーブルの端で黄金芋酒を舐めていた、筋骨隆々とした初老の男が立ち上がった。
このポッケ15のまとめ役、オンサ。
技量経験そして仲間を思いやる深い思慮、全て兼ね備えた最高の大剣使い。
そして、村でただ一人の、モンスターレクチャー時代を知る本物の狩人。
多分、オンサならアカムも一人で倒せるかも知れない。
でも、現在オンサは次から次と入ってくる新米ハンターの教育に時間を取られて、
腕に見合った狩猟に出られるのは20回の狩猟に一度あるかないか。
そんな中、俺達が抜け駆けするのは後ろめたい気持ちもあったのだ。
でも、オンサが出るのなら。
「明日の朝一番、HR6が四人揃った時点でアカム討伐に出るぞ」



結果的にオンサ、マルタ、俺、そして、俺達の分まで競走薬G、クーラードリンクの
予備を用意してきた後衛フーゴで挑んだアカム討伐は成功した。
本当はルシータが集会所に一番乗りしていたのだが、まだ狩猟の勝手のわからない
覇竜が相手、ということで、残ってもらったのだ。
「か……勝った……」
「まだ手が震えてらぁ……」
「凄ェ強ェぞオレら、閃光玉があれば完全無敵じゃね?」
「初心、忘れるべからず。侮りは禁物だぞ」
集会所に戻ると、カウンター越しに黄服が声をかけてきた。


344:GENERATION LOST
08/10/07 06:56:41 SW8NFJc0
「ブラックオニキス入手、おめでとうございます」
口の端だけを吊り上げた笑顔。
「しかしながら、これにてG級解禁、というわけには参りませぬ。あなた様の実力が
いかほどか、小手調べとしてヒプノック二頭立てをご用意させていただきました。
これをクリアして初めてG級とさせていただきます」
黄服の人を馬鹿にしたような見下した言い草に俺達が鼻白む中、、オンサが呵々と笑った。
「これはしてやられた、流石G級、一筋縄ではいかないようだな」
そう答えて、俺達を返り見る。
「しかし、先ずはこいつらをHR7にあげるのが先だ、小手調べはまた今度にさせてもらうよ」
「……一日も早いお越し、お待ち申し上げております」
黄服の小鼻はびくびく痙攣していた。



それから俺達は順次アカムを、ヒプノックを撃破し、ついにG級フィールドに立った。
まずはフィールド散策の基本、素材採取ツアー。
フーゴはこの期に及んで雪獅子の牙を取りに行くと一足先に雪山に出かけていたから、
旧フィールド密林へは、オンサ、マルタ、ルシータが一緒になった。
「晴れ渡る青い空、中途半端に意味ありげな遺跡……いいねェ、ここが密林か」
サイクロンを背負ったマルタがキャンプ脇の断崖で腕を組み、辺りを睥睨する。
「なに偉そうにしてんのよ」
ルシータが呆れ顔で愛銃ゴールドヴァルキリーの手入れの手を止める。
「はしゃぐのは構わないけど、あたしの邪魔なんかしたらランゴスタ共々撃ち抜くからね」
「おお、怖ェ」
大袈裟に身震いしながらマルタが俺の背後に隠れる。
「まさかロムルスはそんな野蛮な真似はしないよな?」
「さぁどうだろ?」
サーペントバイト改を抜いてちらつかせると、マルタがああ、ともおおともつかない嘆声をあげた。
「神よ、仲間はとても薄情です」
「ちょ」
「失礼ね」
途端にルシータのゴールドヴァルキリーが火を噴き、俺とマルタは猫じゃ猫じゃを踊る羽目になった。
オンサが沈痛な面持ちで額に手を当て、ため息をつく。
「それは新手のウォーミングアップか?馬鹿やってないでそろそろいくぞ」

……新米だった頃も、こうしてオンサに素材採取ツアーに連れていかれた。
あの頃は、いつまで経っても、ドスファンゴ、ドスランポス以上の狩猟討伐に同行させて
もらえない事に不満を抱き、ある日いつになったら大物狩猟に連れていってくれるのかと食ってかかった。
オンサは表情一つ変えず言った。
「なら、密林で薬草の採れるポイントを全部あげてみろ」
答えられず意気消沈して俯く俺に、オンサは優しく語りかけてきた。
「支給された応急薬、手持ちの回復薬、全部使い切った状況で生き残るには、
フィールドの全てを知る事だ。答えられるまでお前の相手はドスランポスだ」
今にして思えば、親の反対を押し切って飛び出した手前、早く名を揚げたくて
逸っているだけのクソガキの意気がり、とオンサはわかっていたんだろう。
その夜、業を煮やした俺は、こっそり村のイヤンクック狩猟に赴き、ほうほうのていで
赤い鳥竜を倒した。
応急薬、持ち込んだ回復薬G調合分まで全て使い切り、フィールドの薬草を求めて
逃げ回る有様だった。


345:GENERATION LOST
08/10/07 06:57:32 SW8NFJc0
相討ち覚悟のジャンプ斬りが一瞬早くイヤンクックの首を切り裂いて、大量の血飛沫を
あげた鳥竜が痙攣し、ぐたりと倒れたその脇にへたり込んだ。
間近に見る、生物として決定的何かを奪われ、ただの物と化したイヤンクックの虚ろな目。
生き物の命を奪うという行為の重さ、恐ろしさを初めて実感し、おいおい泣いた。
オンサは村に帰ってきた俺の頭を軽くはたいて言った。
「自然は厳しいが、時には優しく微笑んでくれる存在だ。頑張ったな、ロムルス」

……その夜、俺は初めて実家に手紙を書いた。



「なにこれ……?」
ルシータが嫌悪感の剥き出しの顔でフィールドを見回した。
無理もない。
まるで、手入れもせず、荒れ放題のまま開放したのかと訝しむ程に鬱蒼と繁った……
いや、繁りすぎた雑草。
「……凄ェ、マジ密林」
呆れ顔のマルタ。
「確かにここは密林だ……しかしあの頃の密林はこんな風だったろうか……?」
俺達に聞かれないよう小さく一人ごちるオンサ。
違和感を払拭しきれないような、初めて聞く頼りない呟きだった。

「ロムルスくぅん、これ何に見えますかァ?」
マルタが腕一杯に抱えた獲物を見せびらかす。
「どう見てもマンドラゴラだねぇ」
「こっちもよ」
ルシータが肩を聳やかし、虫の死骸を振りかざす。
首を傾げざるを得ない有様だった。
掘れど拾えど出て来るのは、いつものフィールドでも採取できるモノばかり。
俺達が乗ってきたポポ馬車の御者アイルーは
「どこを掘っても黄金石の塊、厳選キノコ、ゴットカブトがざっくざくニャー」
と言っていたのに。
「まぁそんな日もあるさ、きっとギルドの手入れが追い付かないんだろう」
不自然に明るい、オンサの声。
自らに言い聞かせるようなその響きに、知らず知らず顔を見合わせてしまう。
その時、聞き慣れた風斬り音と共に、俺達ハンターの愛すべき教官、赤い鳥竜
イヤンクックが飛来した。

346:GENERATION LOST
08/10/07 06:59:11 SW8NFJc0
ギュァ、ギュワワワワワ……
巨大な耳を展開し、こちらを威嚇する。
フィールドが変わっても、ハンターのやるべき事は変わらない。
「先生、G級稽古つけてもらいにきたぜっ」
隙をみて、勢いよくジャンプ斬りを浴びせる。
ガキン。
変な音がしてサーペントバイト改の刃が弾かれた。
「な……っ!?」
思わず刃先を確かめる。
切れ味は落ちていない。大体、落ちてるわけがない。
だってまだ何も狩っていない。
イヤンクックって、こんなに硬かったか?
嫌な感じがした。
「いったぞマルタ!」
「オッケー、いらっしゃいませェ乱舞メッタ斬りコースにようこそォ」
怪鳥の突進コースを読み切り、すれ違いのタイミングで乱舞の構えを取るマルタ。
本来ならマルタの脇を行き過ぎ、勢い余ってスライディングする筈のイヤンクックが、
まるでバネ仕掛けの玩具のようにマルタの脇で停まった。
そのままマルタの顔面目掛けて尻尾を振り抜く。
パン、ありえないほど軽い、乾いた音が弾け……マルタの顔が無くなっていた。
もはや五感で得た全ての情報を電光石火で処理し、生きのびるために最善の指令を
下す部位が綺麗さっぱり雨散無消し、ただの真っ赤な血潮を噴き零すだけの物体と
化した身体が、戸惑い気味にビクビクッと痙攣し、スローモーションで横倒しになった。
僅か一秒にも満たない間の出来事だった。
「マルタああぁぁぁぁっ!」
ルシータが悲鳴をあげた。
「こん畜生おぉぉぉっっ!」
イヤンクックの姿をした怪物に向かって通常弾3を撃ち込む。
「マルタを返せえっ!」
鳴咽混じりの絶叫も、通常弾3の嵐もどこ吹く風と怪鳥がルシータに狙いをつけた。
喙から火炎を漏らし、雄叫びをあげてルシータの傍に跳ぶ。
その執拗かつ的確過ぎる、そして有り得ない素早さで猛攻を奮う姿に本能的な何かが、
目の前の存在を拒否した。
違う……これは愛すべき先生、イヤンクックじゃない。イヤンクックの姿をした化け物だ。
咄嗟にルシータと怪物の間に割って入りガードした。
邪魔されたのが腹立たしいのか、ルシータの射撃が止まらないのが欝陶しいのか、
ハッフッハッフとしつこく啄みを浴びせるイヤンクック。

347:GENERATION LOST
08/10/07 07:00:29 SW8NFJc0
そんな中、首無しマルタをオンサが抱き抱え、ベースキャンプへの道を辿る姿が視界の端に映った。
ここはなんとか持ちこたえるから、オンサ頼む、そのままマルタをベースキャンプに連れ帰ってやってくれ。
祈るような気持ちだった。
ネコタクが来るんだから、ほっといていいのに、とかそんな気持ちは微塵もなかった。
あいつら、生きてる俺達でさえ起きられるんでしょ?と言わんばかりの勢いで平然と放り出していくんだ。
もう、二度と笑う事も軽口もたたく事も出来なくなってしまったマルタをそんな風に扱われたくなかった。
何時だったか一緒にティガレックスに轢かれ、仲良く砂漠のベースキャンプに
放り出された時の会話が耳の奥でこだまする。
『知ってるか?ネコタクの給料がどこから出るか……オレ達の報酬から天引きなんだぜ。
それでお客様を投げ捨てるって酷ェ話じゃね?』
クアァァァァッ、イヤンクックの姿をした怪物の絶叫で現実に引き戻された。
ああそうだ、お前だけは許さない。
サーペントバイト改を構え直す。
その途端、怪物は攻撃対象を俺からオンサに切り替えたのだ。
「なにやってんだよ……!お前の相手は俺だろ!何トチ狂ってんだよ馬鹿鳥竜!」
叫んで怪物を追いながらアイテムポーチから使えそうなアイテムをまさぐった。
閃光玉?音爆弾?どっちでもいい間に合ってくれっ!
願いも空しく投擲前に怪鳥がオンサに飛び掛かり、喙をたたき付けた。
頭を西瓜のように潰されるオンサ、という見たくない未来予想図が脳裏を過ぎり、思わず顔を背ける。
ガキィン。いい音がした。
一瞬早く接近に気付いたオンサが剣を抜き、ガードポジションをとってたのだ。
「随分オイタが過ぎるんじゃないかい?先生」
回し斬りの要領で怪物をダウンさせると、メッタ斬りを浴びせる。
オンサは片手で剣を振るっていた。
「何故マルタを殺した!」
俺も泣きながら目茶苦茶に斬り付け、ルシータも至近距離から乱射を浴びせた。
そんななか、ボロボロの茜色の耳の付け根の辺りで何かが煌めいた。
ありえない輝きだった。
何故なら、それは俺が幼い頃から両親の仕事場で見慣れてきた、そして鍛治屋でも
お馴染みの金属の光沢だったから。
見間違いだ、あれは血液が太陽の光を反射したんだ、そうだ、そうに決まってる。
余りに恐ろしい疑惑を振り払おうと遮二無二剣を振り回した。
程なくイヤンクックの姿をした悍ましい怪物が動かなくなった。
「なにこれ……」
ルシータが半狂乱の悲鳴をあげた。
そこに転がっていたのは、イヤンクックの皮を被せた精巧なロボットだったのだ。
皮を剥ぐと、胸部の辺りに小さな開口部があって、中にはゲリョスの皮袋が入っていた。
皮袋の中には「スカ 残念でしたまたどうぞ^^」と書かれた紙切れと、干からびた
怪鳥の耳、翼膜が三枚、それから怪鳥の鱗と上鱗が申し訳程度に納められていた。
ブシ。今まで聞いたことのない不気味な音が背後でした。
振り返ると、オンサが眦から、血を流して息絶えていた。

348:GENERATION LOST
08/10/07 10:32:03 SW8NFJc0
【前半、残り分投下です】


首無しマルタと憤死したオンサの死体が集会所に付いても、黄服は顔色一つ変えなかった。
「死ね、今すぐ死んでオンサとマルタに詫びろ」
激昂するルシータに向かって黄服が慇懃無礼に言い放つ。
「申し上げましたはずでございましょう……自然は厳しい、と」
その一言で完全にキレたルシータがゴールドヴァルキリーを抜いて黄服に食ってかかり、
俺はルシータを集会所から連れ出した。
黄服の身を案じたんじゃない。これ以上騒ぎ立ててルシータがギルドに処罰されるのを避けただけだ。
何も後腐れがないなら俺が真っ先に殺ってる。

「マルタマルタああぁぁ」
ルシータは狂ったように床を叩き、髪を毟り、号泣した。
……ルシータはマルタが好きだったのだ。
キッチンのアイルー達に目を離さないよう言い付けて宿舎に戻った。

翌朝、様子を見に行くと、ルシータは荷物を纏めていた。
髪はボサボサ、頬はげっそりやつれて、まるで別人だ。
ここに入った時に着ていたのだろうか、微妙に古臭い、逞しい身体には似合わないワンピース姿。
「出ていくのか……?」
「ここにいると嫌でもマルタを思い出すから」
「待ってよ」
思わずルシータを組み敷いた。
ホルターネックの留め金を外し、薄い乳房をあらわにすると、芯のない乳首に吸い付いた。
まるで、餓えた餓鬼だ。
「いかないでよ、傍にいてよ」
オンサも、マルタもいなくなって、これでルシータまでいなくなったら、俺はどうしたらいいの?
下着の中に掌を捩込む。
カサカサした乾いた感触がどうにもならない現実を突き付ける。
「俺じゃ、代わりにならない……?」
酷く哀しそうな、ルシータの顔。
「……ロムルスはマルタにはなれない」
なんてわかりやすい最終通告。
「じゃ、少しだけ胸を貸してよ」
もうホントどうにかなりそうなんだ。
……ルシータは縋り付いて泣きじゃくる俺をずっと抱きしめてくれた。
「ごめんね、ごめんね」と泣きながら。




349:GENERATION LOST
08/10/07 10:33:42 SW8NFJc0
ルシータを村外れまで送って村に戻ると、集会所が慌ただしい空気に包まれていた。
村のハンター達がカウンターに殺到し、赤服青服が泣きながら頭を振って何かを押し止めようとしていた。
「フーゴ、なにがあった」
「あっ、ロムルス」
半ベソのフーゴがこっちを向いた。
「大変だ、皆がハンター辞めるって言い出して」
中の一人……つい一週間前、ルシータと俺と一緒に下位バサルモス狩りにいった
ライトガンナーを捕まえ、話を聞くと、俄かには信じがたい言葉を口走った。
バサルモスが岩を突き抜けて来たと言うのだ。
「嘘だと思うなら、火山にいって見てくればいい、おれはもう嫌だ!」
今日がエイプリルフールなら信じるほうがただの馬鹿だ。
しかし、あのロボットクックを目の当たりにした後では、一笑に付すほうが難しく感じられた。
「フーゴ、後頼む!」
俺は集会所を飛び出した。

ポポ馬車の御者アイルーにマタタビをたっぷり弾むからと無理をいってフィールドをまわらせた。
「今はフィールドの手入れの時間だから、カメラは全部オフになってる筈ニャ、しかし何をしにいくニャ?」
火山につくと、真っ直ぐエリア6に向かった。
次の狩猟のために放されたばかりのバサルモスに一発くれてたたき起こし、
問題の岩を挟んで対峙する。
確かにバサルモスが岩を抜けて来た。
否、抜けた、は正しくない。
バサルモスがのしかかった瞬間、岩がグニャリと潰れたように見えたのだから。
岩竜をやり過ごした後、問題の岩に近付いてみた。
そこにあったのは本物と見紛うばかりに精巧に作られた樹脂の置物だった。
サーペントバイト改の刃で軽く叩いてみる。ドム、と重く響く鈍い音がした。
多分、一定以上の力が加わると変形する仕組みなのだろう。
ご丁寧に、元々あった岩の破片を隙間なく貼付けて、間近に観察しなけりゃ
そうとはわからないようにしてある。
なんて悪辣な……。
胸具合の悪くなるような思いを堪え、砂漠に、沼地にポポ馬車を走らせた。

350:GENERATION LOST
08/10/07 10:35:27 SW8NFJc0
沼地の段差は一見してはわからないような巧妙さで、足元が削り取られ、
洞窟に降りる部分にあった、人一人二人は楽に立てた踊り場が消えていた。
砂漠も同じようにそれとは感じない程度に段差が低く削られ、ディアブロスの尾が
当たるように調整されていた。
密林では、ギルドの放した新種のランゴスタが既存種を駆逐していた。
森丘では余所の拠点のハンターが狩ったらしいリオレウスの死体に、ギルドの
管理人がたかり、竜玉を、翼膜を、甲殻を、火炎袋を洗いざらいハイエナよろしく
むしり取り、嗤っていた。

……一体ギルドの言う自然って、なんなんだ?
ハンターが苦しめば、それは自然なのか?

こんな奴らにオンサは、マルタは……殺されたのか……。



マルタの遺体は親族に引き取られ、身寄りのないオンサは村でしめやかに葬儀が執り行われた。
……俺は葬儀に立ち会わなかった。

葬儀の翌日、集会所の黄服に声をかけた。
「君にプレゼント」
カウンターに置かれた掌サイズのそれを一瞥した黄服が目を見張る。
ピュアクリスタルを削った、躍動感溢れる精巧なガノトトスの彫刻。
「これはどこで?」
訝しさと感嘆の入り交じった視線で、俺と水面を跳ねるガノトトスを見較べながら黄服が問うてきた。
そりゃそうだ。村にこんな贅沢な調度品は流通しちゃいない。
「自前だ。実家が貴金属細工をやっててね、武器屋の親父に無理をいって工具を
借りて削った。なんなら今度は紅蓮石、いや獄炎石でテスカトルを彫ってこようか?
それとも虹色鉱石でマボロシチョウはどう?」
「目的はなんですの?」
問われ、カウンターに身を乗り出して、答えた。
「君の事、よく知りたいんだ」
まぁ、お上手ですこと。鼻で笑う黄服の目に、ほんの少し色が交じっていた。
雌特有の甘い、色香。

それから一月半、俺は狩りにもいかず黄服にせっせと貢ぎ物を贈り、親密度を増していき、
フーゴと、フーゴの説得で僅かに残った仲間は汚物でも見るような視線と共に距離を置くようになり、
俺はポッケ15で孤立した存在になった。



後編に続く

351:名無しさん@ピンキー
08/10/07 11:24:57 M0+1Bmmn
GJ!!
着眼点がいいと思う。多少の矛盾とか無理に目を潰る位の面白さもある。

気になったのは主人公がショックで弱幼児退行を起こした時位か

352:名無しさん@ピンキー
08/10/07 14:35:54 /HwZBVsb
解釈が面白いな、続きが読みたい。
前半のキャラ紹介は少々だるかったが、後半引き込まれた。
乙!

353:名無しさん@ピンキー
08/10/07 15:00:30 6VZj6fkc
これは…やられた感がある。面白い。

354:名無しさん@ピンキー
08/10/07 17:46:51 WjS4c/l7
現代の世界観でモンハンをやるとこうなるのか…
後半に期待せざるをえない

355:GENERATION LOST
08/10/07 18:53:41 SW8NFJc0
【後編。やっと本番です】
【後半少々スカあり】
【前編でこれはアカン、と思われた方はタイトルをNGでお願いします】



初めて訪う黄服の宿舎は、集会所の裏手、新しく建てられたロッジ風の建物だった。
窓がインナー姿の俺と黄服をいやにはっきり映し出す。
「ここ、色々規制が五月蝿いから、プライベートグラスにしてあるのよ」
「?」
マジックミラーと、変光グラスを足して二で割ったようなものらしい。
果たして、月明かりの差し込む黄服の宿舎は、女の子らしい、かわいらしい小物や
華やかな観葉植物が飾られ、暖房のよく効いた快適な……御禁制に溢れたプライベート空間だった。
何度か訪れた事のある、集会所二階の赤服青服の宿舎は、俺達の住み処とさして
変わらない、恐ろしく殺風景な部屋だったというのに。
黄服が部屋の明かりを付けた。
何年かぶりに目にする人工の光は、異様に眩しく、思わず目をしばたかせた。
「あら、どうしたの?ロムルス」
「ずっと原始的な暮らしだったから眩しくていけねぇ」
それもそうね、黄服がクスクス笑って明かりを落とした。
微かなルームランプの明かりの中、カラーボックスの前で黄服が背中に手を回し、ファスナーを降ろす。
シュル、ファサリ。
黄服が制服を脱ぎ捨てた。
色っぽい笑みを浮かべたパンツ一丁の黄服が、手を後ろに組んだまま、爪先立ちで歩み寄ってくる。
透き通るようなみずみずしい肌。ボリュームある美乳。細い腰。白い腿。綺麗に伸びた脚。
全体的にむっちりと脂がのった、もうしばらくは目にしていないまろやかな美しい女体に、下半身が不本意に疼いた。
「気が早いんだったら」
黄服がいやらしい笑みを隠すことなく、俺の腕をとり、絡み付く。
「夜は始まったばかり、お楽しみはこれからよ」
カチャリ。
両手首に冷たい金属の感触。
……俺は後ろ手に手錠をかけられていた。
この雌狐。
まぁいいさ、どうせ最初で最後の抱擁だ。じっくり楽しもうじゃないか。

もはや見たことも聞いたこともない最新設備の揃った贅沢なバスルームで、温かいシャワーを浴びせられた後、黄服のすべすべした肌が密着してきた。
背中に巨乳を押し付けた黄服が、綺麗な指でゆっくり竿を弄び始める。
この数週間ご無沙汰だった愚息には刺激が強すぎた。
「あ……」
白濁の絡み付いた指を舐め、黄服がうっとりと呟いた。
「かわいいわ、ロムルス……」
その言葉が合図のように、俺と黄服は重なり合うように大理石の洗い場に崩れ落ちた。
「……っ?」
首筋に顔を埋めた黄服が身体を離し、柳眉を寄せる。
「やだロムルス、あなたちょっと臭うわよ?」
「嘘、ちゃんと洗ってきたぜ?」


356:GENERATION LOST
08/10/07 18:55:16 SW8NFJc0
このポッケ村は、いずれもフラヒヤ山脈の温泉がひかれている。
村の左手から湧き出す温泉は、ハンターの宿舎、集会所の床下にも引き込まれ、
ちょっとした床暖房の役目もはたしている。厳しい寒さを凌ぐ工夫だ。
村の右手奥、武器屋の裏手に広がる棚に建てられた共同浴場は、ハンター達の憩いの場だ。
オンサ存命だった頃は、狩りから帰る度に皆で連れ立って汗を流し、ドスファンゴの
死蝋で背中を流しあったものだ。
尤もここ2、3週間は自宅の水道で身体を拭いて済ませているが。
「綺麗にするから大人しくして」
黄服が甘い、蠱惑的な香のするソープを手にとり、わしゃわしゃと俺を洗い立て始めた。
「わ、ちょっと待った、待て待てってひゃあ」
掌で脇腹や首筋を更に腿の付け根まで撫で回され、俺は狭い洗い場を転げ回った。
「どこ洗って来たのよ、泡が茶色いわよ」
腹筋と横隔膜がどうにかなるんじゃないか、ってくらい俺を笑い転がした黄服が、
女が気を許した男にだけ見せる、邪悪な笑顔で、泡をすくいとり掌に乗せて差し出してきた。
白くなきゃいけない筈のふんわりした塊は、薄く砂っぽい色が染み付いていた。
「じゃ、白くなるまで洗いあげてよ」
「いいわよ」
黄服が、今度は乳房を、腹を腿をスポンジに見立て、俺になすりつけ始めた。
白い滑らかな肌がぬめぬめと泡を立てて擦れるたびに、全身を怠惰な痺れが走る。
もう、いっそ明日なんかこなけりゃいい、そう思わせる程に、甘美な誘惑。
このまま溺れてしまえばどんなに楽だろう。
「キモチいい?」
「……最高っ」
俯せた俺の尻に乳房を這わせながら、黄服が問うてくる。
「ホントに?」
「ホント、ホント」
我ながら上擦った情けない嬌声に、思わず苦笑した。
「嘘だと思うなら、俺の……触ってよ」
「俺の……何?」
黄服が俺の背に跨がり、覆いかぶさる。
「聞こえないなぁ?」
背中越しの熱い柔らかな肉球が、先端の硬いしこりが堪らない。
耳たぶを甘噛みしながら黄服が再度問う。
「何を、どうしてほしいの?」
熱い吐息が、甘い声が、耳朶を擽る濡れた舌が、男のプライドを熔かし、俺をただの牡に変えてゆく。
「触ってよ……」
焦れて、焼けた本能が勝手に言葉を紡いだ。

357:GENERATION LOST
08/10/07 18:57:38 SW8NFJc0
「俺の……いきりたったペニスにさ、っ特別な、ソープで洗っ…てよ…っ」
手錠で繋がれたままの両手で、そこを指し示すと、黄服が、にんまりと笑った。
「……ロムルスったら、やらしいんだ」
黄服が上半身を起こした。
仰向けに寝かされ、愚息が熱い、柔らかい感触に押し包まれた。
思わず吐息を漏らす。
「キモチいいよ」
返事がない。
聞こえてくるのは、じゅば、じゅる、ぴちゃぴちゃ、と卑猥な水音。そして愚息の
すぐ傍から感じる荒い息遣い。
まさか。
不安になって首をあげた。
……黄服が、俺をしゃぶっていた。
「嫌だ、よせっ」
俺は暴れた。
口でなんて。
そんなの動物だってやらない。
お前と一緒にするな。俺はそこまで堕ちたくない。穢れたくない。
なのに、初めての口内性交に俺のブツは興奮し、俺の腿を押さえ込んで扱く黄服の口に
先走りを絶え間無く溢れさせていく。
強弱をつけた締め付けに、蛞蝓のような舌が先端を、鈴口をはい回る感触に、
限界が足早に迫ってくる。
嫌だ、こんな、こんな……っ。
「ぁあっ………ぐ…っ……うぅっ」
竿が熱い潮を噴き零し、黄服がこくこくと喉を鳴らして汚液を飲み下した。
イカされた……。
女に組み敷かれて一人乱れ、みっともない悲鳴まであげて。
男として最大級の屈辱に、涙が溢れ、目尻を伝って流れ落ちた。
「ロムルスったらよっぽど溜まってたのね、泣くほどキモチよかったなんて」
ぐったりと倒れ伏す俺の耳元に囁いて、再び黄服が被い被さってきた。



「洗ったら、男前があがったわよ、ロムルス」
満足気に黄服が、手鏡を渡してきた。
汗と垢混じりの肌は綺麗に磨きあげられ、砂と埃でボサボサだった髪もすっかり
濡れて艶めいている。
鏡に映る男は紛れも無く俺だが、随分と印象が違っていた。
男として、そして狩人としての誇り、矜持は全て洗われ、流れていってしまったのだろう。
大事な何かが欠落した俺は随分と優男に見えた。
これじゃ、ケルビ一匹にも鼻であしらわれるな。
でも、もういいんだ。
「ね、酒でも飲まない?」
「いいわね、とっときのシャンパンがあるの」
「じゃ、手錠、外してよ」


358:GENERATION LOST
08/10/07 18:59:52 SW8NFJc0
それから俺達は、ベッドルームに移動し、天蓋付きのベッドの上でシャンパンを
互いの身体にかけて舐めあったり、向かい合ってせんずりこいてどちらが
先に果てるか競争して、先に達して悔しがる黄服の性器にスペルマぶっかけたり、
およそ思い付く限りの変態行為に耽った。
そのうち、「ねぇ、私こんなグショ濡れなのよ?ほっておくってどういうつもり?」
と黄服がおねだりを始め、俺は黄服と繋がった。
亀頭が埋没した辺りで、黄服は軽い啜り泣きのような声をあげ、そのままがしがしと
力強いストロークで責め立てると、黄服は派手に哭き声をあげた。
「こんな、スキモノで、よく、ポッケ15、で、男日照りを、我慢、できたね」
「がっ、我慢、なんかっしてないっわっ、あのっ、カラーボックス、あっ、あそこっ、あそこにっいっ」
そこで黄服の身体がびくりと跳ね、俺をぎちぎちと締め上げた。
構わずにそのまま突き上げる。
「バイブがっ、入ってるっの、おっきい奴、でもっ、ロムルスのが、もっとおっきいっ、
好きっ、好きよっ、最高っ、他にもっ、ローターとかっ、何個も入ってっああっ、
いつもっ、それで紛らわしてたわっ」
それからどんなやり方が好き、風呂場でやり過ぎてそのまま朝を迎えた失敗談など
聞いてもいない事までまくし立てる黄服。
……今なら。
「ね、牙獣や甲殻、どうやって調教したの…?」
黄服の表情が変わった。
それまでの色に耽る雌の貌に、理性が滲む。
しまった。
「……何が言いたいの?ロムルス」
興ざめしたような冷たい声。
肌の熱も急速に冷めていく。
咄嗟に言い繕った。
バカっぽい、空気読めない野郎に思われるよう、極めてあっけらかんとした声音で。
「嫌、すごい技術だな、って。だって蟹なんか知能ないじゃん」
思惑通り黄服は何も含むところのない、ただの思い付きと受け取ったらしい。
「そうね、ロムルスには教えてもいいかな。あいつらがどうして執拗にハンターを狙えるのか」
それは胸の悪くなるような答えだった。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch