ガンダムSEEDエロ総合スレ Part28at EROPARO
ガンダムSEEDエロ総合スレ Part28 - 暇つぶし2ch50:名無しさん@ピンキー
08/09/16 23:23:47 te72yEbZ
日本語でオケ

51:名無しさん@ピンキー
08/09/21 14:26:46 Bfd+fhEv
hoshu

52:名無しさん@ピンキー
08/09/23 11:15:06 s0MZjKJA


53:名無しさん@ピンキー
08/09/25 07:02:37 Gt+70rnS
>>45
また投下してくれて嬉しいです
つづきまっています

54:269
08/09/28 14:04:22 YER3O2ya
みなさん、こんにちは。

先日の続き、ミーア×ラクス、ちびっとキラ×ラクスあり。
興味の無い人はスルーしてください。
投下。

55:269
08/09/28 14:05:09 YER3O2ya
強い口調でラクスを促しながら、ミーアは握ったラクスの手を
ぬるぬるとした汁にまみれたラクスの割れ目に押し付ける。
「み・・ミーアさん、そんなことわたくし・・ひっ!」
割れ目の中の尖った肉芽に指が当たり、ラクスは快感に身体を震わせた。
敏感な先端はすっかり皮を剥かれた状態で勃起しており
それは赤いグミの実のようにラクスの陰部を彩っている。
真っ白な土手の下にぱっくりと口を開けた 桃色の裂け目の中のちいさい突起に刺激を求め
ラクスの腰が本人の意思とは関係なくかくかくと揺れた。


56:269
08/09/28 14:07:24 YER3O2ya
「あんっ・・・あああっ」
敏感な実を弾かれてラクスはのけぞり声をあげる。
その途端、ラクスの秘所は飛沫を散らし 一瞬全身を硬直させたかと思うと
そのままその場に崩れ落ち全身を弛緩させた。
はあはあと荒い息をつき目に涙を浮かべるその姿を見下ろしていたミーアは 腹這いになり
ラクスの上に屈みこんで楽しくてたまらないといった様子で囁く。
「あら、ラクスさまイっちゃったの? 膣中を擦られるよりこっちを擦られるほうがいいんだ?
ふうん・・・それならもう男なんて必要ないですね?
女の子同士のほうがずうっと気持ちよくなれるって事でしょ」
ミーアの指先が達したばかりのラクスの秘所に差し込まれた。
「・・・!・・いやっ・・だめっ!わたくし・・イったばかりなのに・・!」
拒絶するラクスの言葉に耳も貸さず ミーアの指は熱く狭い穴の中に溢れ出るトロトロの蜜を掻き混ぜ
さらに奥の内壁をこじ開けんばかりに激しく指を動かした。

「ああッッ・・・また・・ッ!!また・・・イっちゃ・・ひっ!」

じゅぶっと淫らな水音を立てるたびにラクスの身体が仰け反り
中で蠢くミーアの指が千切れんばかりに締め付けられる。

「わたくし・・わたくし・・・ッ・・!キラ・・きて・・ッ!!」


57:269
08/09/28 14:09:30 YER3O2ya
こじ開けられた貝の口からは溶岩のように熱く粘ついた欲望が溢れだし ラクスは苦しい体勢のまま相手の唇を求めて顔をあげる。
ミーアは乞われるままに背後からラクスの唇を自分の唇で塞ぎつつ より激しく指でラクスを犯し続けた。

「んふぅ・・っ!」

舌が絡まり呼吸が止まる。
頭の中が白く弾けた瞬間、ラクスは失禁したかのように高く潮を吹きながら達していた。

生暖かい汁が青い血管の浮き出た白い太腿を汚し、牝の臭いがたち上る。
ラクスの荒い息遣いだけが事後の空間に響き渡った。
「あーあ」
ミーアに捕まれた手がいきなり解放され
背中に感じていたミーアの質量がなくなったので ラクスが恐る恐る振り返ると
いつの間にか服を着たミーアがつまらなそうな顔で立ち上がるところだった。
「み・・・ミーア・・さん・・?」
全身に力が入らない。
あれだけ激しく何度も達した後では指一本動かすのさえ億劫だったので
ラクスは力なく横たわったまま、目だけでミーアの姿を追った。
自分と同じ顔と声を持つ少女はまるで汚いものを見るかのように 全裸で横たわるラクスを見ながら言った。

58:269
08/09/28 14:11:37 YER3O2ya
「ラクスさま、最後にイクとき男の名前言いましたよね?もう、がっかりだわ。幻滅ぅ!
男なんて・・・散々わたしの事を利用して、たくさんのプロデューサー・・・ううん、それだけじゃない。
プラントの歌姫ラクス・クラインの勤めだってマネージャーに言いくるめられて偉そうな士官や議員たちに ありとあらゆる穴に汚い精液を注がれて、
最後には邪魔だからって捨てられて、もう、最悪。
わかる?無理やり飲まされるザーメンの味。吐く事もできず鼻をつままれてあのねばねばの臭いやつを飲まされる辛さ。
わたし、本物のラクスさまは男になんか目もくれずいつでも一人で戦う、 強くて凛々しい方だと思っていたのに・・
だからわたし、大好きなラクスさまの 癒しになろうと思ったのに。嘘つき。
大嫌いよ、あなたも、この世界も!」
ミーアはそう言うと、瞬きする間も無くその場から煙のように消えてしまった。

ラクスにはミーアとの情事が夢なのか現実なのかわからないままだった。
周囲の人間には誰一人ミーアの姿は見えておらず
ただラクスの陶磁器のような白い肌のあちらこちらにつけられた紅い愛撫の痕だけが
唯一彼女が存在していたという証なのだが それも日に日に薄くなっていき、
やがては日向に置いた雪片のように跡形もなく消えてしまっていた。

――それ以来、ミーアがラクスの前に現れる事は無かった。



59:269
08/09/28 14:13:08 YER3O2ya
「――ラクス、どうしたの?」
ラクスの柔らかい脇腹を両手で支えながらキラがラクスの顔を仰ぎ見た。
仰向けに横たわったキラの腰を跨ぎ大胆に腰をくねらせていたラクスが急に動きを止めた事を不審に思い
局部に集中していた意識を引き戻し、閉じていた目を開けてキラが問いかけたのだ。

ミーアが消えてからすぐ、ラクスはプラント議長としての業務や権限を全て評議会に返上し、
まるで何者から逃げるかのようにほとんど身一つでキラの元に身を寄せていたのだった。
熱く締め付けるラクスの中で爆発寸前だったキラは快楽を中断されたためか、かなり不満げな声でラクスに言った。
「なんかさ、ラクスってこっちに来てからいつも上の空じゃない?
仕事は全て引き継いだんじゃなかったの?それとも他になにかあるの? ぼくとこうしているよりも大事なこと?」
キラの言葉にはっとしたラクスは慌てて首を振り、すまなさそうにキラの手を取り
自分とキラとが繋がっている箇所へとその手を導きながら艶めいた表情で告げる。
「キラを感じているこの瞬間より大事なことがあるなんて、そんなもの世界中探したってありませんわ。
さあキラ、ここも愛してくださいな・・・あなたの指でわたくしを・・・ああんっ」
ラクスの言葉が終わる前にキラはラクスの言わんとする事を理解し、
指の腹を使いラクスのクリトリスを刺激しながら大きく腰を使い下からラクスを突き始めた。
キラの動きに合わせてラクスも腰をくねらせ、 二人は目を閉じ互いの体温と息遣いを融合させる。
「いいっ・・! 奥に当たって・・ッ・・・!キラぁ・・・ッ・・そのまま・・中に・・!」
何事も無かったように愛し合う恋人達は終焉に向かい走り始めた。

ミーアの愛撫とは違うキラの熱さを胎内に感じながら ラクスは心の中でもしも再びミーアが現れたとき、
自分はあの身体と心を焦がす快感を拒めるだろうかと自問自答をしつつ
キラの注ぎ込む悦楽の波に身を投じるのだった。

――自分とよく似た少女の視線を感じながら。





・・・・おわり・・・・



60:269
08/09/28 14:14:45 YER3O2ya
以上です。

どうもありがとうございました。
さようなら。

61:名無しさん@ピンキー
08/09/28 21:04:20 FA0TbV4u
ミアラクGJ!!!!


62:名無しさん@ピンキー
08/10/05 08:31:16 VWEkeuNr
GJ!!

63:名無しさん@ピンキー
08/10/12 22:07:07 Wt1oyem+
シンカガ!シンカガ!!!!!!!

64:名無しさん@ピンキー
08/10/13 20:11:59 bFCCs1cX
シン×セツコに萌えられない無能クズは人間の出来損ない。だから死ぬべき


65:名無しさん@ピンキー
08/10/26 05:57:18 ZuPGDNUJ
上げ

66:名無しさん@ピンキー
08/10/26 08:28:21 r0TODt33
ところでセツコって誰? そんなの種にいたっけ?

67:名無しさん@ピンキー
08/10/26 09:52:56 FsAawIxf
>>66
あれだよ、オハジキ食べる子。

68:名無しさん@ピンキー
08/10/26 19:08:19 YiMv/8Al
それ、最後にトラックで運ばれる死体の山の中から携帯握ってる腕が出てたりしね?

69:名無しさん@ピンキー
08/10/28 06:09:24 PY/6Oefr
節子、それセツコちゃう、節子や

70:名無しさん@ピンキー
08/10/31 16:18:42 /9NMtIpz
スパロボだろ

71:名無しさん@ピンキー
08/11/13 16:01:39 6qKEUBvm
アスメイ

72:保守 アス/シン×カガ-1
08/11/21 17:52:20 SJiozFHW
公務で訪れていたプラントから地球へと帰還するシャトルが、途中で立ち往生を余儀なくされたのは、軌道上で輸送船の事故があったせいだった。けが人も出ているらしく、窓の外を見れば救護や機体、ジブリの回収などにあたっているモビルスーツがせわしなく行き来している。
カガリは死者が出ていなければいいがと思いながら窓の外へと視線を投げた。
その背後が少し騒がしくなりもう一度船内に目を戻すと、扉の向こうで事故の説明なのだろうか、現場の責任者らしき人物の声がして、
「え?」
カガリから思わず声が洩れる。
慌ててドアに駆け寄り、その間も外の声に耳を澄ませば疑念が確信に変わる。この声は、アスラン!
さすがに昔のように声に出してその名を呼びはしないが、逸って震える指は乱暴にそのドアの開ボタンを押した。
室外にいた全員の目が一斉にカガリを見る。
「ア…」
「ああ、カガリ様、後ほどご説明にあがるつもりでしたが」
そう言ったのは役人の一人。
そしてカガリの視線の先で会釈をする人物こそ、違う、いや違うのは髪の色だけで、やはりそれはアスランなのだった。
瞬間言葉を失ったカガリが、それでも、
「あ、ああ、説明は後で聞くが、…すまない、ちょっと人を払ってくれ」
しどろもどろに全員を見渡した。
そして、要領を得ない役人たちが顔を見合わせるなか、ようやくはっきりとした声で言う。
「彼は私の友人だ」

73:保守 アス/シン×カガ-2
08/11/21 17:54:48 SJiozFHW
いざ、室内に二人きりになると、カガリはまたしても言葉を逸してしまう。何年ぶりだ? 二年か、いや三年か? 言いたいことや言わなければならないことはフローアップしてそのままこぼれていってしまうので捕らえられないのだ。
ただ見つめ合うだけで、室外のざわめきばかりがさざ波のように寄せる。
それでも何か言わなければと、カガリは一番明らかな部分に触れた。
「アスラン、その髪は─」
するとアスランはふと頬を緩め、
「今はその名も違うがな」
と笑った。それは不思議なくらい自嘲でも恨み言でもないように聞こえた。
そして、
「久しぶりだな、カガリ」
アスランから名を呼ばれたことで、カガリの感情のたがは外れてしまった。
カガリはアスランに駆け寄り、その体にしがみつく。
「探したんだぞ、アスラン!いなくなったって聞いて、キラも…ラクスも」
アスランは熱を放つカガリの体をやさしく受け止め、少しのびた金色の髪に指をさし入れた。
「すまない、ひとりになって答えを探したかったんだ。青い言い方だが」
あの後、妹のメイリンから渡されたカガリとシンの情事を記録したチップに驚愕し、悲しみも諦めも、そしてそれから恐怖も、すべてを味わったルナマリアがとった行動は、けれどそれ以上はないほど理性的で決然としたものだった。
彼女はメイリンをたしなめ、アスランと引き離したのだ。
誰のためにもならない関係は清算されなければならなかった。二人が暮らしていた部屋は引き払わせたのだが、その渦中にアスランの行方は知れなくなってしまった。
彼の精神状態がきわめて不安定だったこともあり、ルナマリアはことの次第をラクスに報らせ、後のことを委ねた。
ありていに言えば色恋沙汰で、私も含め道を過ってしまった、妹の今後には私が責任をもちます、とルナマリアはそうラクスに謝罪したのだと、カガリはラクスに聞いた。

74:保守 アス/シン×カガ-3
08/11/21 17:56:31 SJiozFHW
「謝るのはわたしのほうだ、わたしは、…わたしは…っ」
「君の立場をよく理解しているつもりだった。
結果として俺の気持ちが君の足枷になっていたなんて」
アスランの腕の中で、カガリは何度も頭を振る。
足枷だなんて、そんな、そうじゃない、そうじゃないんだ、と。
ラクスがルナマリアから報らさせたというその内容、あの時のシンとの情事が
メイリンによって記録され、
アスランの手にも渡りそれが失踪の原因になったのだろうということを
ラクスの口から聞かされ、膝からくずおれ、震えを止められなかった自分を、
カガリは昨日のことのように思い出す。
「君は悪くない。君はやさしすぎたんだ、だから抗えなかった、それだけだ」
アスランの言葉に、カガリは少し体を固くした。わたしが、やさしい…?
するとカガリに呼応するかのようにカガリに回したアスランの腕にも力がこもる。
「そして君はその不毛な関係をまだ続けている」
はっとして思わず体を離そうとするカガリを、アスランの腕が阻む。
シンの顔がカガリの脳裏によみがえった。
たしかに近ごろカガリがオーブ軍籍の者と結婚するのではないかと、
どこからか漏れたのか単なる推測なのか噂が流れている。
不毛な関係、そうアスランは言った。
そうかも知れない、最初は異常な形で始まった関係だ。けれど今は…、今は?
戸惑うカガリの頬に、やわらかなアスランの頬が押し当てられた。
このまま少し顔の角度を変えれば、ほんの少しだけでも、そうすれば─
ふと、アスランの腕の力が緩み、ふわりと二人の間に空間ができた。
名残惜しさ、のようなものがそこに溜まる。
「アスラン…」
「俺は君のことを忘れようとしてた。でもできなかった。
俺が一人で君のことを思い続けるのは自由だろ?」
カガリは呆然として、ただ胸を、体を熱くした。
だから、アスランが踵を返し、懐かしい、あの涙が出るほどに温かなアスランの微笑みが
残像になってしまう瞬間には、思うより早くアスランの腕を掴んでいた。


75:保守 アス/シン×カガ-4
08/11/21 17:57:19 SJiozFHW
「わたしの、そうだ、連絡先を─変わったんだ、ちょっと待って」
そう言ってカガリが自分のプライベートナンバーを渡すと、アスランは少し驚いて、
それからまた静かな笑みを浮かべる。
「こんなことをされると、俺はまた君に迷惑をかけてしまうかもしれない」
「迷惑なわけがない!」
アスランはひとときカガリの瞳をひたと見つめ、そしてそれから身を翻した。
「れ、連絡してくれ!」
その背中に何と言えばいいのか分からないまでもカガリが声をかけると、アスランは歩を止めた。
止めて、背を向けたままで言う。
「あの指輪は─」
まだ持っているのかと訊ねたかったのか、けれどその先は続けずに、カガリの答えも待たずに
そのままアスランは部屋を出ていってしまった。
残されたカガリは今しがた目にやきつけた彼の背中を閉じ込めるように瞼を閉じて、
ひとつ、深く息を吐いた。
指輪ならまだ持っている。


現場に戻る途中、アスランは幾度もカガリとの会話を反芻していた。
この次会うことがあったなら言おうと思っていたことをちゃんと言うことができただろうか、
俺は上手く言えただろうか、と。
上手く?もちろん言えた。
君のことを思い続ける、か。
自分がまだあの頃と同じように俺に想われていると思ったのだとしたら、
いやおそらくそうだろうが、
「おめでたい女だ」


76:保守 アス/シン×カガ-5
08/11/21 17:58:19 SJiozFHW
「どうかしたのか?」
驚いたことに会うなりシンはカガリにそう問いかけた。
浮かない顔してるからさ、と続けるシンとカガリはそれだけの関係を重ねたということだ。
プラントで職務を得ていたオーブ出身者の帰国キャンペーンの第四次帰国団として帰国し、
現在はオーブ軍に在籍しているシンとカガリの逢瀬は、それからはもっぱらカガリの私邸。
シンはソファに腰かけてシンを見上げるカガリの横には座らず、後ろにまわってその腕を
カガリの首に回した。
暴発してはカガリに傷を残すシンの激情と、常軌を逸した情交と、けれどそれらは体を合わせ、
体温を馴染ませて交わるうちにすっかり形を変えていた。
シン自らの語った「憎しみ」と、カガリの欲した「憎しみの果て」は、まるで血管を切れば
赤い血が流れる、とでもいうように、いつの間にか二人の前に顕れて二人を温かく包んでいる。
元来まっすぐな気性のシンは、それをもう隠しもしない。
さすがに好きだとか愛してるだとかの言葉にすることはないが、そんなものはカガリの肌を
たどる指先にですら明らかだ。
シンはカガリの耳をその唇でやさしく挟む。彼の温かな息がかかった刹那、カガリは
知らず知らずのうちに強ばっていた心がほぐれてゆくのを感じた。
首に回されたシン腕に自分の手を重ねる。
「シャワー、浴びる?」
「ああ、うん」
カガリの手を引いて風呂場へ向かい、いつものようにカガリの服を脱がせてやったなら、
うんと小さい頃、まだ母さんと一緒に風呂に入っていた頃、こんなふうにマユの服も脱がせてやったな、と、
シンはいつも思い出す。違うのは、カガリがいつももじもじと恥ずかしげなところだ。
そうして全裸になったカガリが、今度はシンを脱がせる番だ。
少し背伸びをして腕を伸ばせば、乳房が少し上に持ち上がり、かがめばそれは重力に負ける。
シンがふと手ですくい上げると、カガリはもう!と目でたしなめた。
すっかり愉快になって、ちょうどトランクスを脱がせようとしていたカガリの頭がジャストな
位置にあるのをいいことに股間に押しつけると、不意打ちに驚きながらもカガリが上目遣いにもう?と
やっぱり目で訊ねるので、
「あはは、うそうそ!」
と、シンはカガリの手をひっぱって立たせ、浴室に入った。


77:保守 アス/シン×カガ-6
08/11/21 17:59:26 SJiozFHW
先にシャワーの前に立たせると、カガリの体が上気してゆく。
シンはボディソープを両の掌でかき混ぜて後ろからカガリの体に塗りたくった。
弾力のある乳房をわし掴みにして、乳首を指の間に挟むようにしてから揉みしだくと、
カガリの体から徐々に力が抜けてゆき、けれどそれと反比例するように乳首は固くなっていく。
「あ…」
カガリの吐息を合図のようにしてシンの手が下へと降りてゆく。
体の緩やかなカーヴをていねいに辿ってから、薄い茂みの中へと。
そして指先が花芯の先端に触れたなら、カガリの体は小さくはねて、
「あ、ふっ…」
抜けてゆく力に負けまいと、必死に体を捩ってシンの首に片方の腕を回してきた。
そんな体勢を取ったものだから、シャワーの湯は容赦なくカガリの顔にかかり、髪を濡らし、
顎をつき上げて薄く開いた瞼からその金色の瞳を、ともすると恨めしそうにも覗かせる
カガリの貌をひどく扇情的なものにした。
シンの指がカガリのクリトリスに塗りたくっているのは、ボディソープと、そしてカガリ自身から
あふれ出たものとが混じり合ったもの。シンの指はそこと裂け目を何度も往復したり、
立ち止まって捏ねたり、小さく弾いたりして確実にカガリを昇らせてゆく。
「あ…ああっ、ん…」
シンは喘ぐカガリの口を口で塞ぎ、固く屹立する自分のものをカガリのやわらかな尻に押し当て、
「ん、ん……んんーーっ」
大きな波にさらわれ腰を反らせて引きつるカガリを両腕でしっかりと抱きしめた。
「シン!」
一度達したカガリがまだボディソープの残るぬめる体でシンにしがみついてくるのに、
シンは笑顔で訊ねる。
「会いたかった?」
公務の忙しいカガリとシンとの逢瀬はひと月に一度ぐらい。近ごろそれが結婚の噂になりつつあることを
シンも知っている。そして実は、それもいいかも、とぼんやりとではあるが思ってもいる。
戦争で家族を喪い紆余曲折を経て故国オーブに戻った元ザフトのモビルスーツパイロットの
コーディネイター、などオーブの姫君の相手としては話題性もあってなかなかのものだろう、と。
だが、
「当たり前だろ」
シン自身をきゅっと握って、ちょっと拗ねたような口調で言うカガリの瞳に、
それとは分からないほどの何かが一瞬走ったのを、シンは見たように思う。
それでも、ねえ、これ今挿れてくれるの?という風に小首をかしげて目で問うカガリから
その違和感はすぐに消えてしまったので、シンはとりあえずカガリをバスタブの縁に座らせて、
「もうちょっと我慢しろよ、な?」
体を流してやった。


78:保守 アス/シン×カガ-7
08/11/21 18:00:08 SJiozFHW
シンが自分で体を洗っている間、カガリはその姿を見るともなしに見ながら、
アスランとの再会を思い出していた。もう一度会いたいとは確かに思っているが、
それは純粋な、こう言ってはなんだが責任感のようなものだと自分では思っているつもりだ。
例えば、今こうして過ごしているシンとの時間と同じような時間を、彼と過ごしたいとは思ってはいない、
…はずで、でもあの時もしもキスをしていたら、もしも彼が求めてきていたら自分は抗いきれただろうか?
カガリはふと、足の間に中指をもっていってみた。さっき達したばかりのカガリのクリトリスは
少し触れただけで電気が走ったようになり、今ゆるやかに脈動している膣内がいったい誰を求めているのか
わからなくなってしまいそうだ。
「カガリー」
シンが呼ぶ。シャンプーで泡だらけの髪を流してくれという合図だ。
「ああ、ちょっと待って」
自然と頬が緩んで、私はバカだな、とカガリは思う。
シンはいつだって正面から感情をぶつけてきてくれた、怒りも憎しみも、それから多分その先で
見つけたものも。驚くほど濁りのないシンの感情は、だからこそカガリに、カガリの心と体の隅々に
滞ることなくしみ通っていったのだ。
「なあ、シン?」
「うん?」
「シンって、なんか犬みたいだよな」
「犬ぅ?なんだよ、それ」
流れ落ちる泡をよけながら片目を開けてるさまも、
「ほら、なんかそういうとこも!」
カガリはかわいくてたまらない。
「わっかんねー!」
たち込める湯気の中に、シンとカガリの笑い声が重なって響いた。


79:保守 アス/シン×カガ-8
08/11/21 18:01:00 SJiozFHW
別に楽しい雰囲気の時に言ってしまえば軽く流せる、という計算がカガリにあったわけではない。
カガリの中では決着のついたことだからこそ、明日の天気を話題にするように、
「この間、輸送機の事故があって帰国のシャトルが遅れたことあっただろ?
あの時偶然アスランに会ったよ」
言い出したのだ。
「びっくりするだろ? 何年も行方がわからなかったのに、ほんとに偶然あんなところで会うんだから。
詳しくは聞かなかったけど今は民間のエマージェンシーサービスにいるみたいで─」
濡れた髪にバスローブのフードをかぶっていたので、カガリは背後から影が落ちてきているのに
気づくのに遅れた。はっとして振り返るとそこには厳しい目をしたシンがいた。
やましいところがあったのではなく、シンの形相にカガリはぎょっとしてしまった。
「なんですぐ言わなかったんだよ」
「えっ…」
「知らせる方法なんていくらだってあるだろ!なんで言わなかった!」
「だってそんな、何があったわけでもないのに」
「何がってなんだよ」
みるみる高ぶるシンは、さっきカガリの瞳をよぎった違和感を思い出した。
浮かない顔をしていたのも全部あいつのせいか、だとしたらもしかしたらカガリは─
「お前、何かあったらよかったって思ってたから俺に言えなかったんじゃないのか」
シンの勢いに気圧されてカガリが言葉を詰まらせてしまったのがいけなかった、シンの疑念は
増殖しはじめてしまう。ほらみろ、何も言えないってことは肯定だ、何があったわけでもない、
なんて、むしろ何かあったからこそそう言ってごまかそうとしたのかもしれない、と。
シンは自分でも自分を抑えきれなくなって、無言でカガリのバスローブの襟を引っ張って歩き出し、
「ちょ、…シ…ン…!」
ベッドに投げ飛ばした。勢い、カガリのバスローブは無様にはだける。その光景が過去の光景を
フラッシュバックさせなかったとは言い切れない、シンの中の眠っていた荒ぶるシンが目覚め、
恍惚を運んできた。


80:保守 アス/シン×カガ-9
08/11/21 18:01:49 SJiozFHW
「あいつ、お前になんて言ったんだ? あの時みたいにまた甘い言葉でも囁いたのかよ!」
カガリの脳裏にアスランの「俺が一人で君を思う分には─」という声がよみがえる。
シンと同じようにバカ正直なカガリはごまかすことができずに、やっぱり言葉を詰まらせてしまった。
「なんか言われたんだな、…ちくしょう、あいつ何をいまさら!」
ベッドの端に拳をたたきつけて膝を折るシンに、カガリは慌てて四つんばいで這い寄り、
「シン、ほんとに何もなかったんだ、懐かしかったから、でも、ただそれだけで─」
手を伸ばす。
「キスしたのか」
「してない、するわけが─」
するといきなりシンはカガリに覆い被さり、カガリを仰向けに転がしその両の腕を押さえつけて
ぶつけるように唇を重ねた。その衝撃でカガリの唇の内側が自分の歯に当たり切れてしまった。
むさぼるようにキスをするシンにもカガリの血の味がした。
「もう俺と会わないほうがいいって、そう思ってるんじゃないのか、アスランが帰ってきたなら
もう俺に用はないって」
カガリははっとして、その刹那激しい自己嫌悪に飲まれた。短いとはいえない時間をかけて通わせた心が、
シンとわたしの間には確かにあるのに、それはよくわかっていたはずなのに、どうしてわたしが
シンのことを想うのと同じぐらいシンもわたしのことを想ってくれているのだと信じることができないのか、と。どうしてわたしは目の前のシンにこんなさみしい瞳をさせてしまったんだろう、と。
「やっぱりあいつのほうがいいのかよ!」
「シン…」
カガリはゆっくりとシンの腕をどかせると、やさしく、できるだけやさしくシンの頭を胸に抱いた。


81:保守 アス/シン×カガ-10
08/11/21 18:02:40 SJiozFHW
「シン、そんなこと思ってるわけない」
「あいつには何もできやしない」
泣いてるような掠れてくぐもったシンの声がカガリの胸の真ん中に響く。
「できないよ」
「俺じゃなきゃだめなんだ」
「うん、シンじゃなきゃだめだ、アスランが何を言ってきたって関係ないよ」
「……」
「シン、お願い、わたしを信じてくれ」
カガリはシンの手を取って自分の乳房へと導いた。
「ほら、さわって。ね、舐めて、噛んでもいい」
言われてシンはその手でカガリの乳房のぬくもりを確かめてから、ゆるゆると唇を近づけた。
舌でその乳首をねぶるとすぐに固くなってくる。
「あ、…気持ちいいよ、シン、もっと吸って、…そ…う」
シンはカガリの言葉に後押しされ、そのままもう片方の手でカガリの中心をまさぐった。
指を挿れれば、確かに潤んで熱い。
「あ!…ん、シン、全部…好きに…し、て、シンだけだ、…から」
シンの胸にそれ以上に熱いものが沸き上がり、暴れる。
俺、だけ─
いつの間にか痛いほどに立ち上がっているシン自身をカガリにいざなわれ、シンはゆっくりと
カガリの中に腰を沈めた。
「…シ…ン…」
顔を上げれば、カガリは微笑みを浮かべていて、でもその瞳はうるうると形をゆがめている。
「もっと言えよ」
「あ、あんっ、…つ…突いて」
「もっと」
シンの抜き挿しに合わせて、カガリも、カガリの乳房も揺れる。
シンはカガリの両足を折って持ち上げた。淫らな肢体がシンの征服欲を満たしてゆく。
これは、この姿は俺だけのものだ、この声も、この体温も。
「ああっ、ん…あ、ふぅ…かき回し、て、シ…ン………シン!」
カガリが両手を宙に伸ばし、わずかに体を起きあがらせてシンを求めるので、シンはそれを
胸で抑えつけて背中に両手を回してやった。
胸を合わせるとカガリの登りつめてゆくリズムが鼓動とシンクロしているのがわかり、
唇を合わせるとまだ少し血の味がして、
「…あっ、あ、いく……シンっ!!」
カガリの声を聞き終えてから、シンもカガリの中に思い切り精を放った。


82:保守 アス/シン×カガ-11
08/11/21 18:03:18 SJiozFHW
そうして、乱れた息がようやくおさまったころカガリが、みんなも心配していたから
一応自分の連絡先をアスランに知らせたことをシンに伝えたが、シンはカガリの頭を自分の胸に
引き寄せてから、疑ってごめん、と言った。
カガリが離れていってしまう怖さが、あんなにも自分を混乱させるとはシン自身も予想して
いなかったことではある。
けれどもカガリはシンのこのぶれのない素直さが、何にも増して愛しい。
「だいたい、一生わたしを憎むって約束したはずだろう?」
カガリが笑ってシンに口づけると、シンは安心したように静かに目を閉じた。


つづく


83:名無しさん@ピンキー
08/11/22 14:54:53 P8gUvzi1
>>82
GJ!!

84:名無しさん@ピンキー
08/11/23 01:59:58 ZtPmoSfG
>>82
GJ!!
続きが読めるとは思ってなかったのですごい嬉しい!


85:名無しさん@ピンキー
08/11/24 21:20:40 WxZqYE1O
>>82
GJ!
久々に覗いたら懐かしい話の続きが来ててビックリした
続きが楽しみ

86:名無しさん@ピンキー
08/11/25 17:08:55 0s7V2frt
つづきがまちどおしい!

87:名無しさん@ピンキー
08/12/05 14:01:50 fJOxR5Jw
だれか、シンメイお願いします

88:名無しさん@ピンキー
08/12/05 14:26:59 O/r4BmFX
ガンダムSEED DESTINYでシンモテモテエロパロ
スレリンク(eroparo板)

バカが何かしてるようだが

89:名無しさん@ピンキー
08/12/07 18:51:20 YyZa5/U+
カガリ、シンどっちも変なファンしかいねえのかw

90:名無しさん@ピンキー
08/12/08 07:50:18 r8kV00UD
というか種絡みだと儲もアンチもロクなのがいない

91:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:04:34 TlA4vhEC
保管庫ってないんでしょうか?

92:名無しさん@ピンキー
08/12/10 01:16:39 pwPvbM8i
>>91
>>1も読めん奴がSSなんて読めんだろ。

93:名無しさん@ピンキー
08/12/10 08:39:30 uJYR2AiV
シンカガとイザカガまってます

94:名無しさん@ピンキー
08/12/10 16:42:30 9yiZI0AR
シンルナ希望。ありそうでないから

95:名無しさん@ピンキー
08/12/10 18:00:19 aPIwgAZj
9394は88立てた馬鹿だろ

96:名無しさん@ピンキー
08/12/10 19:12:03 TW7ymruC
>>95
べつにどうでもいいかとw
つか、わざわざ話題にするなw

97:名無しさん@ピンキー
08/12/10 23:03:18 x93aktDR
ごまかすなよ、バカやっておいて。

98:名無しさん@ピンキー
08/12/11 06:48:38 GwodIYq8
>>97
はぁ?
相手して居着かれたらやっかいだからスルーしろといってるんだろうが
荒らしじゃねえなら、黙ってろ

99:名無しさん@ピンキー
08/12/13 11:17:37 HlwZXoqR
カガリの股間にあるのは、形は「まんこ」だけど
「まんこ」ではなくて「まんこの形をしたちんちん」だと思う?

100:名無しさん@ピンキー
08/12/14 00:46:57 KRd34oPj
フーン

101:名無しさん@ピンキー
08/12/17 13:40:23 KiC0cXfy
アスミアでいっぽんかきます


ミーア「あ、あっ、アスラン」
アスラン「ミーア、もうだめだ…」
ミーア「あっ、イクっ!」


おわりです、さよなら

102:名無しさん@ピンキー
08/12/18 21:10:44 B11t20I2
カガリに犯されるシンたん希望

103:名無しさん@ピンキー
08/12/19 15:20:19 FIV6bNjm
シンカガの続きまだかな~

104:名無しさん@ピンキー
08/12/22 12:12:49 4oNSXe/o
公式カプのシン×セツコマダー?

105:名無しさん@ピンキー
08/12/29 03:11:40 Mm3y52Kv
hosyu

106:名無しさん@ピンキー
08/12/31 15:00:20 XxF1jiOC
戦死したと思われたアサギ・ジュリ・マユラの三人は
瀕死の重傷でパイロットとしては再起不能の傷だけど奇跡的に生存回収され

強硬派が牛耳っていた当時のザフトに捕らわれの身となり尋問と称した激しい陵辱の魔の手が迫るってのを妄想した事がある

107:名無しさん@ピンキー
09/01/02 06:03:27 b/5hJMuv
シンカガは燃え&萌えた
続編よみたい

108:名無しさん@ピンキー
09/01/03 07:46:11 xGUwC0dT
ロウ×ジュリなんて良い組み合わせがあるのにネタにされないのは何でだろ?

109:名無しさん@ピンキー
09/01/06 23:26:27 T+jqcbFS
MXで再放送を見て、マリューさんのエロさにおっきおっき

110:名無しさん@ピンキー
09/01/07 07:00:57 FNDeWehc
マリューさんって良くも悪くも相方が
同じ女性でかつコテコテの軍人で良識があるナタルさんだったから無事で済んだけど

下手な男が相方だったら調教してやるとか野心が芽生えそうなくらいのスタイルだよね

111:名無しさん@ピンキー
09/01/07 18:53:24 qlcahlIq
カガリたんを調教してやりたい(*´д`)ハァハァ

112:名無しさん@ピンキー
09/01/07 22:52:00 lqMBkNHV
マリューさんはこのCG集で妄想羽ばたきまくりなのだが、
文才が無いのでどうしようもない。

URLリンク(maniax.dlsite.com)

113:名無しさん@ピンキー
09/01/08 01:58:44 hR7SI1+w
宣伝乙

114:名無しさん@ピンキー
09/01/08 02:05:20 GnSD2jNO
>112意訳
「誰か書いて下さいお願いします」

115:名無しさん@ピンキー
09/01/09 11:00:42 w4qyWBXr
>>110
まあ本放送中はそのナタルンに調教したりされたりする同人誌も多かったけどな

116:名無しさん@ピンキー
09/01/09 13:33:03 g4xkr0JA
>>112
で、どれぐらい売れた?

117:名無しさん@ピンキー
09/01/09 15:58:00 w4qyWBXr
>>112
種と関係無いけどこのサークルのカトレアママンは胸ちっちゃいな
おおかたグラビアか何か参考に描いてるから規格外サイズは対応し切れなかったんだろう

118:保守 アス/シン×カガ-12
09/01/16 21:08:46 2lpVyQI1
基地を出てすぐ、後ろに追いた車にシンは気づいていた。
やがて市街地へ入り、追けられているという確信に変わったところでバイクを路肩へ停めると、
果たして後ろの車も停車した。
中から出てきた男に、驚いたのはほんの一瞬だけ。
カガリから予備知識を得ていたのだから、こんな邂逅は茶番だ。
「久しぶりですね、アスラン」
シンが先手を打ったのは自分の優位性を見せつけたかったのかもしれない。
けれどアスランは片頬をわずかに上げただけ、シンの反応など意に介さぬ様子で、やあ、と言う。
「シンも元気そうで何よりだ。立ち話もなんだから乗らないか?」
「俺には話なんかありませんよ、第一バイクだし」
「久しぶりに会ったっていうのに随分だな、カガリの話でもする気はないか?」
カガリの名が出ることだってシンには予想できていた。だから、
「それこそあんたと話すことなんてない。あんたとカガリにはもう何のつながりもないじゃないか」
今一度アスランに思い知らせてやりたい気持ちで、シンは勢いづいた。
「振られた相手を忘れられなくてねじ込んでくるとは、あんたでもそんなみっともない真似をするんだな。
それともこの何年かで変わったってことか」
適度に揶揄したつもりだったが、シンの意に反してアスランは声を殺して短く笑った。
「そういうばか正直なところは変わってないな、シン。カガリにどう聞いたかは知らないが、
ことがそう簡単に済むとは思うな」
「…どういう意味だよ」
「ついてくれば分かる」
アスランがそう言い捨てて早々に車に乗り込もうとするので、シンは慌ててアスランの腕を取った。
「ちょっと待てよ!どういうことなんだ!」
「鐘は打てば響くってことだ。カガリならもう俺の部屋に着いたころかな」
「呼び出したのか!」
けれどアスランはそれには答えず、シンの手をゆっくり振りほどくと車に乗り込んみエンジンをかける。
慌てるシンの中で、まさかカガリがという思いと、もしかしてほんとうにカガリはという思いが黒い渦になる。
それでも躊躇なく車を発進させたアスランを追おうと自分もエンジンをかけた時には、
アスランがカガリを騙して呼びつけたに違いないと、カガリを信じる気持ちが勝っていた。
シンはアスランを追った。


119:保守 アス/シン×カガ-13
09/01/16 21:11:05 2lpVyQI1
あれきり口を開かないアスランの後を、シンもただ黙ってついてゆき、けれど着いたホテルの部屋の
ドアにアスランが手をかけた瞬間には、
─この中にカガリが…。
さすがにシンの心臓は強く跳ねた。が、
「?」
部屋の空気にはいささかの揺らぎもなく、そこにカガリはいなかった。
安堵と肩すかしを食らったような気持ちをないまぜに、アスランを振り返ったその瞬間、
「うっ!」
シンはみぞおちに強烈な衝撃を受け、体を二つに折ってくずおれてしまった。
残像のように目の前をよぎったのは薄笑いを浮かべたぼんやりとしたアスランの顔で、
虚を衝かれたシンの腕はあっという間に後ろ手にねじ上げられてしまう。と、今度は後頭部に鈍痛が走り、
脳が揺れてシンは気を失った。
体を拘束されたのが一瞬のできごとなら、シンが気を失っていたのも多分ほんの短い間だったろう。
気がつくと手錠をかけられた両手はタオル掛けに、脚は左右の転倒防止用手すりに一本ずつつながれたシンは、
ひんやりとしたバスタブの縁に座るようにして自由を奪われていた。視線の先には小型のモニターと、
それからゆらりと落ちてきた影は携帯電話を手にしたアスランのもの。
「カガリなら今からくる。大切な話があるからどうしても来て欲しいと頼んだよ」
アスランがそう言った瞬間、シンの携帯がポケットの中で震え、どきりとしたのと同時に殴られた頭がずきんと痛んだ。
コールは数回鳴り、一度切れた後に再び鳴った。そして、また切れて、次はさっきとは違う音が鳴って切れた。
メールだ、とシンはぼんやりと思う。
するとアスランが黙ってシンのポケットから携帯を取り出し、画面をシンに見せた。
「大事な人からの連絡のようだが」
カガリからだった。
「代わりに読んでやろう。─アスランから会いたいと電話がありました。大切な話らしく、
キラにも声をかけているとのこと。できれば一緒にきて欲しかったんだけど、連絡がつかないので。
後からでも来られたら来て。─だそうだ、ご丁寧に部屋番号もホテルの連絡先も書いてある」
「キラ・ヤマトも…?」
「来るわけないだろう、同窓会じゃないんだ、雁首そろえて楽しく過ごすための時間じゃない」
アスランの放ったシンの携帯は、シンの腹で一つバウンドしてから、耳障りな音を立ててバスタブに転がった。

120:保守 アス/シン×カガ-14
09/01/16 21:12:52 2lpVyQI1
「しかし、ちゃんとお前に連絡してくるとは俺が思っていたより身持ちが堅いようだな、カガリは。
お前の教育のたまものか?」
ようやく頭がはっきりしてきたシンは、その嘲るようなアスランの口調にかっとなった。
けれど、アスランの意図が分からないばかりか、体の自由を奪われていたのではどうすることもできない。
ただ一言、
「ばかにするな」
吐き捨てるに留めた。だがもちろん、手も足も出ないシンの言葉をアスランが気にするはずもない。
「ばかにしているわけじゃない。ただ、あんな異常な状態からいまだに関係が継続しているのが不思議なんだ。
よもや愛だとは言うまい?」
その言葉に燃えるような瞳を返すシンを見て、アスランはおや、と思う。
そして同時に少し認識を改める必要も考えた。カガリ本人にも言ったことだが、シンとカガリのこの不毛な関係は、
結婚間近かと世間で噂されているような微笑ましいものではなく、おもちゃを手に入れたシンがカガリを
脅迫し続けることで成り立っているのかもしれないと、アスランはその可能性を捨ててはいなかったのだ。
当然、長く関係を続けるうちに情がわいたとか、その程度のことならあり得ると、そう思ってはいたのだが、
「…俺たちは、…許し合ったんだ」
シンの言葉がアスランの胸に突き刺さった。ばかりでなく、アスランが意識の奥底に沈めておいた古い傷に届いてしまった。
「許し合っただと…?」
許し合う、とはあの時アスランとカガリが成そうとして成し得なかったことだ。
カガリはアスランの重荷である自分を、アスランはこの先ずっとオーブがカガリのすべてにおけるファーストプライオリティで
あり続けることを、言葉では許し認めても、それを絆に変えることができなかったのだ。
それなのに。
「俺たちはあんな風に始まったからこそお互いのことを一番わかり合ってる。憎しみも、弱さも、なにもかも二人で─」
「黙れ」
「黙らない。だいたい最初にあいつを見捨てたのはあんたのほうじゃないか、そりゃそうだよな、
あんたはプラントの人間だもんな。俺は違う、俺はオーブで生まれ育ったんだ、一時は迷いもあったけど、
あいつのこともオーブのことも見捨てられないってことが今はもう分かってる」
古い傷が開いてそこから沁みだしたものが、アスランの喉元までせり上がってくる。
これは、この感情は俺のなんだ?もう俺には必要のないものじゃなかったか。アスランはその不安を一蹴するようにシンを鼻で笑った。
「身動き取れない状況でずいぶん強気なことを言うじゃないか。お前の覚悟も自信もわかったよ、
それが今から崩れ去るところもじっくり見ればいい」
と、その時二人のやりとりを見ていたかのようなタイミングで部屋のチャイムが鳴った。
「来たようだな」
アスランは手早くタオルを捻ってシンにさるぐつわを噛ませると、さらにその耳にイヤホンを突っ込み、
「それだけカガリのことをわかっているなら、その情の深さも知ってるだろう?」
思わせぶりに言い残してバスルームを出ていく。その背中を為す術なく見送るシンは、怒りと焦りで体中の血という血が滾り、
脳も心臓も溶解してしまいそうだ。
カガリをどうするつもりだ!カガリに手を出すな!

121:保守 アス/シン×カガ-15
09/01/16 21:14:52 2lpVyQI1
ドアを開けるとそこには、SPを階下か屋外へ残してきたのだろうカガリが一人で立っていた。
緊張しているのかその表情は少し固い。
「きてくれてありがとう」
アスランが迎え入れるとカガリはその横を通り過ぎながら部屋へと足を踏み入れ、
すかさずキラは?と訊ねてくるので、遅れるらしいとアスランは平然と嘘を吐いた。
そしてそのまま後ろからカガリを抱きしめる。
「…アスラン?!」
驚いたカガリが動けないぐらいの、それは力強さで。
「ごめん、少しだけこのままでいさせてくれ」
アスランがそう言えば、カガリの体からはあっけなく強ばりが取れる。カガリにしてみれば今、この瞬間まで
アスランがどんな思いを抱えて生きてきたのか窺い知るよしもない。
ただ、こんな風に自分を抱きしめてくるということは、それが決して穏やかで幸せなものでなかったことだけは
容易に推測できる、それを無碍になどできようはずもないだけだ。
「カガリ…」
まして首の後ろでするアスランの声は泣きたくなるほど懐かしくて、こんなにもカガリを切なくさせる。
会えば、会ってしまえばこんな風になってしまうことも分かってはいた筈なのに。
「君は、…君が俺から逃げる必要なんてなかった」
そうだ、アスランはあの時の記録を聞いたのだった、とカガリはかあっとなる。
もしもアスランと再会することがあったら、何をどんな風に話せばいいのかと考えたことがないわけではないけれど
答えが出せずにいたことだ。
言葉を返すことのできないカガリに、アスランは、
「俺にだって覚悟はあったんだ、それを君は聞かないままに全ての責任を一人で背負い込んだ、
シンとあんなことになった責任も何もかも」
たたみかけるように言った。
けれどアスランの口から出たシンの名に、カガリはふと違う熱を心の真ん中に感じた。
今背中に感じている自分の熱ともアスランの熱ともつかない火傷しそうな熱さとは違う、まったく違うその熱は、
「…カガリ?」
カガリにアスランの腕をほどかせた。
そしてカガリはアスランに向き直り、伏せていた瞳をゆっくり上げると、ひたとアスランを見つめて言う。
「アスラン、もう私たちはあの頃の私たちじゃない」
意表を衝かれたアスランは慌てた。
「どうしてそんなこと言うんだカガリ!俺はずっと君のことを…」
それでもカガリは自分の腕をつかむアスランの手を、
「私たちは道を違えてしまった」
「カガリ…!」
もう取ろうとはしない。


122:保守 アス/シン×カガ-16
09/01/16 21:16:36 2lpVyQI1
アスランはずるり、とカガリから手を離し項垂れ、押し黙るしかなかった。
そしてしばらくの間溜まる無機質な沈黙の中でアスランを突き動かすのは、カガリが思い通りにならない苛立ちか、
それともシンへの嫉妬か、いやカガリが自分を拒絶することも端から織り込み済みだったとまだ持ち続けている強気なのか、
いずれにせよアスランは一変した勢いでカガリをベッドに押し倒した。
虚を衝かれたカガリからは息が漏れただけ。
けれども次の瞬間、アスランの瞳の色に今度は思わずその息を呑む。
それは過去に見知ったアスランの優しげなそれではなく、今にも相手の首筋を食いちぎらんばかりの獰猛な獣の目。
怯えるカガリを組み敷いたアスランは思わず低く笑う。
「…俺を拒絶するなんて確かにあの頃の君じゃない」
「ア…スラン…?」
「あの頃の君は恥ずかしそうに、でも嬉しそうに何度も何度も俺を受け入れた。俺との思い出が欲しかったと、
そうシンに言ったんだったな? 確かに君はそれで良かったんだろう、とりあえず思い出を手に入れて、
その後はシンとよろしくやって、それで全ての責任を取ったつもりでいたんだから」
「そんな…っ」
「俺への責任はどうだ」
「…え?」
「俺に対する責任も取れと言ってるんだ!」
全てを過去のことにしたかのようなカガリに無性に腹が立ち、アスランは思わずカガリの頬を張った。
力の加減などしていない。
カガリの顔は勢い角度を変え、金色の髪を散らし、みるみる頬を赤く染めた。
その色に激昂し、アスランの体に熱いものが滾る。
アスランは左手でカガリの両手を頭の上に押さえつけ、右手で乱暴にその服を開いた。
糊のきいたシャツからはボタンが飛んだかも知れない。
「…!」
露わになった二つの膨らみを覆うものも引き下げれば、白い乳房とピンクの突起が
コントラストを成してこぼれた。
アスランが高ぶりをままに、それを鷲掴んだなら掌からは柔らかさが、
ちょうど人差し指と中指の間に挟まった乳首からは硬さが伝わる。


123:保守 アス/シン×カガ-17
09/01/16 21:18:29 2lpVyQI1
「あれから俺が何を考えていたと思う?」
アスランは言葉をつなぎながら、カガリの答えなど待たずに一旦乳房から手を離すと、
「…なくしたものを数えあげたよ」
さらにカガリの服に手をかけた。
「ひとつひとつ、何度も何度も数えた」
淀みない動作であっという間にカガリの下半身は下着だけになり、
「…母親、父親、軍籍、生活、それから君と─おい、いつまでも横を向いてないで俺を見ろよ」
そしてそれすら躊躇なく剥ぎ取る。幾度となく思い返したカガリの肢体は今目の前に横たわり、強ばり、小さく震えている。
アスランはカガリの喉元に人差し指を突き立て、そこからまっすぐ下へとゆっくり直線を描く。
胸の谷間を通り、臍を過ぎ、
「─最後に俺自身」
言葉と同時にカガリの中に指を挿し入れた。狭くて熱い。カガリはまだアスランを見ずに、ただぎゅっと目をつぶり眉根を寄せた。
「たった6つ、それだけだ、それだけだけどそれが全てだろう?」
アスランはカガリの中で小さな円を描くように緩やかに指を動かす。膣壁を確かめるように何度かそれを繰り返すと、次は、
「ああ、命だけはこうして残ってる。生きてれば、生きてさえいれば、何もないところからでも生まれるものはあるってことだ、
何だと思う?」
押しつぶすようにして陰核を捕らえた。瞬間、カガリの体が引きつった。
「俺の場合は怒りだったよ。どうして、誰に俺はこんな目に遭わされたのかと。
だから取り戻せるものは取り戻してやろうと思った。復讐心とも言うかもな」
そこまで言うと、カガリと再会してからこっち被り続けていた仮面を脱ぎ捨てた心持ちで、アスランの心はすうっと軽くなった。
と同時にたまらなく愉快な気持ちがこみ上げてきて、こらえきれない笑いが溢れる。
「君はまだ俺が君のことを思い続けていると、本気で思っていたんだろうな、今の今まで」
アスランがカガリの陰核をこねくり回せば、カガリの体は小刻みに震え、その口からはこちらもまた
こらえきれない甘い吐息が漏れる。
「…ア、…アスランは…そんな風に人を、…人をだませるような人間じゃなかった」
「おめでたい上にばかな女だな君は、俺は俺自身をなくしたとさっき言っただろう、君があの頃の君じゃないように、
俺もあの頃の俺じゃないんだ」
「や…めて、お願い、アス…ラン」
やめての懇願に、アスランはふとその指を止めた。そしてカガリをうかがう。
「本当にやめて欲しい?」
カガリは荒い息をついているだけで返事はしない。いや、できないに違いない。
「ほら、今はやめないでと思ってるんだろ」
アスランがカガリの裂け目に指を伸ばせば、そこはやっぱり密やかに涙を流し始めていた。アスランの口の端が思わず上がる。
存分に蹂躙してやるつもりで来ているのだ、この明らかな手応えに不満なわけがない。
アスランは片手で器用に自分のベルトを外しスラックスを脱ぐ。
「乱暴なのが好きなんだよな?」
カガリはまなじりに涙を滲ませてふるふると首を振っているが、そんなこともちろん知ったことではない。
アスランは怒張した自身を取り出すやいなや、カガリに突き立てた。
未だ心の伴わないカガリのそこは、いい具合に窮屈だった。


つづく

124:名無しさん@ピンキー
09/01/17 08:59:01 bP+hdAHH
待ってました!
アスラン下衆だな

125:名無しさん@ピンキー
09/01/17 12:18:38 diTKNXTV
ミーアが外道な悪女キャラだったら
捕らえてバイブやローター責めにして悶えてるラクスに良い姿ねラクス・クラインとか
完膚無きまでに責め立てイっちゃいなさい堕ちなさい今日から私が本物のラクス・クラインよってペニスバンドでラクスにトドメをさしたり
色々と想像できたのに

126:名無しさん@ピンキー
09/01/17 15:40:07 4jcszlou
アスシンカガ超萌えました!!
アスランはひどいけどなんか憎めない
それにしても毎回華麗な文章でつね
続きが楽しみだー!!

127:名無しさん@ピンキー
09/01/18 17:23:18 SByPFT60
神来てた!
今回もどろっどろで面白かったです!
続き楽しみにしています

128:名無しさん@ピンキー
09/01/19 10:33:29 K4UastPh
シンカガ職人氏最高!

129:名無しさん@ピンキー
09/01/20 08:59:40 Hs1QSBfm
GJ!
しかし、このアスラン、キラに刺されそうだw

130:名無しさん@ピンキー
09/01/20 10:41:26 rPmRJAkz
昔ここに投下された作品だと思うんだけど、
キララクでキラが結構鬼畜風味で
孤児院の子供達と食事中のラクスにバイブプレイとか
AAトイレでとか
AAの中の温泉?でとか
ラクスの個室でヤってたら嬌声を悲鳴と勘違いしたメイリンに見られるやつとか
同じ神の作品だったと思うんだが、今探しても何処にも見つからない
心当たりある人いる?

131:名無しさん@ピンキー
09/01/20 17:39:34 4Cwr1G6T
無理矢理犯される清純派アイドルカガリたん(*´Д`)ハァハァ

132:保守 アス/シン×カガ-18
09/01/26 14:29:16 KIB1hguB
目の前の小さなモニターにカガリの姿がそれとは分からないほど小さく映り、
シンの中では絶望と、それを絶望なのだと認めたくない気持ちがせめぎ合う。
(カガリ!)
(…カガリ!)
声にならない声がバスルームに鈍く響き、けれどそれとは正反対に、耳に入れられたイヤホンからは
いやに鮮明な二人の声が聞こえる。
カガリの緊張した声と、白々しく嘘を吐くアスランの声だ。
と、いきなりモニターの中で二人の姿が重なり、シンの鼓動が強くなる。
少しだけこのままでいさせてくれだと?!
そんな風に言われてカガリが邪険にできるわけないことは、シンには嫌と言うほど分かっている。
何しろ自分の時がそうだったのだから。
あんなに酷いことをしたのにもかかわらず、カガリは俺を受け入れた、自分を憎めと言い、
そしてそれから俺の尖った感情をゆっくり時間をかけて丸く溶かしていってくれた、それがカガリだ、
カガリという女なんだ、と、シンの脳の裏側では今までシンの見たカガリの色んな表情が
フラッシュバックするけれども、もちろん両の目はモニターから離れることなく、
アスランとカガリの一挙一動を追っている。
昔あんなにも愛しく思っていた男に、今あんな風に後ろから抱きしめられて、
カガリは何を思っているんだろう、ただ懐かしく思うだけなのか、それとも、それとも…?
驚くほどゆっくりと不安の腕(かいな)がシンの首に伸びて来て力を込め始め、
シンが息苦しさを感じたその時、不意にアスランの口からシンの名が出た。
そして次の瞬間カガリのとった行動に、シンは本当に眼前が明るくなったと錯覚したほどだ。
私たちはもうあの頃の私たちじゃないというカガリの声を、そう、シンは視界が歪むほど嬉しく聞いた。
カガリは俺を裏切らない、カガリと俺の絆は簡単には切れやしないんだ、
その安堵感にひとつ瞬きをすれば、シンのまつ毛には涙の粒がいくつか留まった。
そうとも、アスランが自分にこんな仕打ちをしてまでカガリを求めた気持ちが、
心に幾分余裕のできた今ならわからないでもない。
何といっても、二人が別の道を行くそのきっかけの一つはシンが作ったのだし、
カガリの言うようにアスランとカガリの道はもう交わらないのだと思うと、
シンはざまあみろと嗤ってやるよりも、罪悪感も手伝ってか同情心がわいてしまう。
モニターの中のアスランは、より小さく、力無く映り、確かに憐れじゃないか。
この時ばかりはシンは自分が身の自由を奪われていることを忘れていた。
だが、アスランの低い笑い声が耳に入ってきた刹那、ぎくりとして全ての思考が立ち止まり、
ベッドのヘッドボード付近に仕込まれているらしいカメラによって、二人の姿が、
アスランがカガリを押し倒すその姿が急に大映しに目に飛び込んできたなら、
シンの体は爆ぜたように跳ねた。

133:保守 アス/シン×カガ-19
09/01/26 14:30:15 KIB1hguB
(カガリ!)
聞きたくもないアスランの声が否応なく流れ込んでくるにつれ、身動きが取れないことを
嫌というほど思い知り、猛る。
肉を打つ破裂音に、もがき、手錠が食い込む。
(やめろ!)
カガリの衣服が剥がれ、みるみるその肢体が露わになると目の前が赤くなった。
(やめろやめろやめろやめろ─!!!)
アスランの指がカガリの裸体を辿り、
(…逃げろ、カガリ!)
カガリの中心を捕らえ、
(ちくしょう!…ちくしょう!ちくしょう!)
アスランの笑い声とご託と、それにカガリの吐息が混ざれば、手首には幾筋もの傷ができ、血が滲む。
やがてむき出しになったアスランの赤黒い物が力無く拒絶するカガリを挿し貫いたなら、
(うあぁぁあああぁぁっっ!!!)
タオルを噛み、見開いた眼からは涙を流し、体を硬直させてシンは届かない声で吼えた。
吼えて、そしてちぎれろ、ちぎれろ、ちぎれろ!と念じながら手首を激しく引き抜こうとする。
誰か、誰かカガリを、カガリを助けてくれ!と気も狂わんばかりに繰り返す。
けれどもシンの狂気の祈りも虚しく、モニターの中のアスランは容赦なくカガリを突き上げる。
─「俺と、もっと、こうしたかったこと、思い出したか、カガリ」
ひと言、ひと言、そのリズムに合わせて突き上げる。
─「…や……め…て」
─「やめない、…なあ、…鳴けよ、鳴いてもいいんだぞ」
体液と空気の混じる音も溢れ返る。
─「お…ねが……い」
─「…君の中狭いな、シンと、やりまくってたくせに」
─「いや……い…や…やめ…」
アスランの手によってカガリの乳房は形を歪ませ、アスランの舌によってカガリの乳首は硬くなり、
─「すごい濡れてるぞカガリ、…俺をしっかり咥え込んでおいて、意地を張るなよ」
アスランによって脱がされた衣服で手を縛られ、アスランによって裏返され、アスランによって汗を浮かべ、
アスランによって肌を染め、アスランの動きで共に揺れ、アスランの指で、アスランの爪で、
アスランの肉棒で、アスランの、…アスランの……。
(ちが…う…、カガリは、……カガリは俺の、お…れ……の…)
虚脱し、暴れ続けた名残りに上がった呼吸だけが浅く繰り返される中、ただシンの目は自分の恋人が、
ふたりの幸せな将来を夢想すらした大切なひとが犯されるのを映し、その耳は声音を拾う。
とその時、確かに聞こえた。
─「…た…すけ……シ……」
シンの額の汗は、涙と混じってバスタブに虚しく落ちた。


134:保守 アス/シン×カガ-20
09/01/26 14:31:57 KIB1hguB
「今、何て言った?」
ぴたりと動きを止め、低く訊ねるアスランにカガリは答えない。
後ろから攻めたてていたのだから、その表情もアスランには見えない。
するとアスランはカガリの髪を掴んでぐいと引っ張り、
「何て言ったのかと聞いてるんだ!」
声を荒げた。後ろ手に両腕を縛られ、体を弓なりにしている上に顎を上げさせられたカガリは、
それでも頑として口を開かず、諦めたアスランは乱暴に手を放すと、
同時に自身をカガリの中からずるりと抜き、ひとつ鼻で笑った。
「余興がひとつあるんだがな、カガリ」
手早くクローゼットからバスローブを羽織ったアスランが、そう言い残してカガリの背後から
消えたかと思うと暫くして戻り、すると足下で急に聞き知った音がして、
カガリは膝をつき丸めたままでいた体をびくりと跳ねさせた。
アスランに脱がされた際に床に転がったカガリの携帯電話だ。
アスランは勿体ぶった様子でそれを拾い上げると、カガリの目の前に掲げた。
鳴り続ける携帯電話の向こうにはアスランの冷笑。
「王子様が助けにきてくれるかもしれないぞ」
思わずこぼれたシンに助けを乞うカガリの声を、アスランは聞こえていてわざと聞き返したのだ、
だからシンからの着信をそんな風に言うのだと悟り、ここへきてもなお、
優しかったアスランとはまるで別人のアスランの仕打ちに戸惑い、カガリは焦点の合いにくい目で携帯を見る。
「出るなら出ろよ」
そう言われて、すんなり出たところでシンに何と言えと? と、そんなカガリの胸中を読んだように、
「アスランに犯されました、助けてにきて、とでも言うか?」
アスランは下卑たことを言って通話ボタンを押してから、ベッドに頬を押しつけているカガリの前に携帯を置いた。
…シ…ン、……
「シン!」
何を言うか考えたわけでも決めたわけでもない、ただシンの名が口をついて出た。カガリの血を吐くよう
な咄嗟の心の叫びはシンの名、ただ愛しいひとの名なのだった。
けれども。
「もしもーし」
電話口と頭の後ろで同時に聞こえた声はアスランのものだ。
驚いたカガリが何とか頭を回すと、そこには確かにシンの携帯を手に薄笑いを浮かべているアスランがいた。
思わず息を呑んだカガリの瞳がみるみる大きく見開かれる。
その驚愕の表情に満足してアスランは、
「王子様はどこにいるんだろうな」
カガリの腕の戒めを解いた。
と、その刹那、カガリはシーツを引っ張って身に纏い、脱兎のごとくベッドから走り出る。
アスランは余興があると言って姿を消した、シンの携帯電話を取りに行ったのだろう、となればシンはここにいる、
そう瞬時に考えを巡らせたカガリが、途中足をもつれさせて壁にぶつかりながらも転がりこんだバスルームには果たして、
「あ…ぁ、…」
瞳の色をなくしたシンの縛り付けられた姿があった。

135:保守 アス/シン×カガ-21
09/01/26 14:33:30 KIB1hguB
体から力が抜けていくのを何とか留め、カガリはシンに駆け寄る。
シーツがドアに引っかかって破れ、裸体が半ば露わになるのを気にかける余裕もなく、
なぜだか急に眼が熱くなって目の前が見えにくくなるのも構わず。
「薬を使ったり痛めつけたりはしていない、趣味じゃないからな」
カガリが震える手でシンのさるぐつわを外そうとしている後ろで、悠然とアスランが言う。
「カ…ガ……リ」
やがてようやく口だけは自由になったシンから掠れた声がこぼれ、カガリは大粒の涙をシンの上に幾つも落とした。
そして視線をあげればそこには無惨に剥けて血を流す両の手首があり、思わずシンを庇うようにして
アスランに向き直れば、やはり愉快そうなアスランがコツンと壁を叩いてモニターを示した。
画面には散乱するカガリの衣服と、乱れたベッドはアスランによるあからさまな陵辱の跡。
「楽しめたか、シン?」
シンの震える唇からは言葉にならない息が小さく漏れる。
「これはまだ良心的なほうだろう? モニター越しじゃなかったら臨場感は半端じゃない。
あの時お前は俺の目の前でカガリを犯し俺を辱めた、その復讐だとしたら我ながらこれは甘いよ」
またしてもアスランの口から出た復讐の二文字に、カガリはもう許してくれという言葉を飲み込んだ。
よく知る人物が、優しくて誠実だった人が狂気の矛先を自分たちに向けている、
それはとりもなおさずそうさせた原因が自分たちにあるということなのだ、それがどうしようもない事実なのだから。
おそらくシンも同じように感じているだろうというカガリの予想は、けれど、
「…あんたは負けたんだ」
はずれた。
「何だと?」
「あんたは俺があの時カガリに抱いていた強い思いにも、…カガリの決意にも負けたんだ」
シンは決然と言ってのける。カガリが寒気を覚えたのは、シンの激しい気性に心揺さぶられたからなのか、
それともアスランの瞳に昏い影がよぎったのを見たからか。
「そこまで言うならその強い思いとやらを見せてもらおう。今ここで、俺の目の前で愛し合えばいい。
できたなら俺も考えを改めないでもない」
アスランは腕組みをして壁に寄りかかり、シンとカガリに暫しの猶予を与える。だが、はいそうですかと
二人が行為に及べるはずもなく、及ぶつもりもなく、逆にアスランの出方をうかがうような沈黙を作ったにすぎない。
「何してる、やらないのか?」
それでも続く沈黙にアスランは業を煮やし、二人に歩み寄るとカガリの腕を強く引いて立たせた。
「やめろ!」
思わず叫ぶシンの前で、よろけたカガリはアスランのいいように後ろから抱きかかえられ、
シーツを剥ぎ取られてしまった。
アスランは片手でカガリの腕の自由を奪い、もう片方の手でカガリの秘処に中指を入れる。
「…っ!」
「せっかく俺があたためといてやったのに」
そして何度か出し入れしてから引き抜き、その濡れて光る指先をシンに見せつけた。
「それとも他の男に抱かれた女への思いなどもう冷めたか?」
聞きたくなかった言葉に、カガリはシンの目を見ることができない。そうだ、もうこうなってしまった以上
アスランの言うようにシンがわたしに見切りをつけても不思議ではない、いや、何よりわたし自身に
負い目が生まれてしまった、こんなわたしがシンを求めていいはずもない、と、カガリの胸は張り裂けんばかりに疼き、
「シンを解放して」
シンの答えを聞くのが怖かったカガリは先走ってしまった。

136:保守 アス/シン×カガ-22
09/01/26 14:34:34 KIB1hguB
「カガリ!」
「お願いだから、シンを…」
俯いたまま力無く懇願するカガリを、しかしアスランは一笑に付した。
「どこまでもばかな女だな、どちらか一方でいいのなら俺だってこんな面倒なことをしやしない」
そう言ってアスランはカガリを自分に向き直らせると、その顎を鷲づかみにして言い放つ。
「咥えて勃たせて跨れ」
あまりに簡潔な命令ではあった。
「そ……、でき…な…い」
「できるとかできないとかの話じゃない。泣いて謝ればひょっとしたらシンは君のことを
許してくれるかも知れないぞ。何せ許すのは特技らしいからな」
「ふざけるな!」
シンの怒声を無視してアスランはカガリの耳元に口を寄せ、囁く。
「手錠のカギが欲しいんだろ」
魔法の言葉だった。その一言でカガリは、シンが自分の生活からいなくなり全てが終わってしまうだろうことを
針を呑む思いで自分自身にに言い聞かせ、ならば何がなんでも彼をこの狂った場から解放することだけは成さねばと、
そう強く思ったのだ。
そしてもちろん自分の言葉の効果を承知しているアスランが、もうカガリが逃げたり抗ったりすることはなかろうと
手を放せば、意図した通り、カガリはバスタブをまたいでシンの足の間に跪き、
「…シン、…ごめん、…ごめん…なさい、……ごめんな…さ…い」
「カガリやめろ、あいつの言うことなんて聞くな、カガリ!」
シンの目を見ないまま、ただごめんなさいを呪文のように繰り返しながら、彼の下半身の着衣を脱がせて一物を取り出した。
そしてまだ柔らかなそれを口に含み、舌を回しながら優しく吸う。
「カ、…カガリやめろ…」
けれど心の摩耗したシンのそれはなかなか勢いを得ない。カガリは辛抱強く愛撫を続けていたが、
やがて迎えるだろう別れという終局をどうしたって思わずにはいられず、結局、溢れだしてくるものを
止める手だてをなくしてしまった。勢いよく溢れだしたのは、シンとの思い出、シンの笑顔、抑えていた感情、そして涙。
シンはカガリの口内の温度が急に上がるのと、生温かいものが股間に幾つも落ちてくるのをほぼ同時に感じた。と、
「…カガリ……」
伏せていた目をようようシンに向けたカガリは、哀しみを湛えた金色の瞳を涙の海に浮かべ、
「シン…っ」
ついにはこらえきれずにシンに飛び込んでくるのだった。
シンの首にしがみつき、
「シ…ン、ごめ……、もう終……、わた…しの……嫌…いに」
言葉にならない言葉をしゃくり上げるカガリを、力いっぱい抱きしめてやりたいのにシンには今それができない。
抱きしめて、髪を撫で、キスをしてやりたいのにできない。


137:保守 アス/シン×カガ-23
09/01/26 14:35:37 KIB1hguB
「大丈夫、…カガリ、大丈夫だから」
シンはなんとしてでもカガリを安心させてやりたかった。カガリは悪くない、相手は畜生だ、
何があってもどんな傷をつけられても二人で治せばいい、俺に助けを求めるカガリの声を聞いた時に
心の底からそう思ったんだ、と、シンが正にそう言おうとした時に、しかし割って入ってきたのは、
「なにが大丈夫なんだか俺にはさっぱりだがな」
アスランの嘲笑だ。
今まで静観していたアスランが、不意に手を伸ばすとカガリの髪を掴みシンから引きはがす。
「やめろ!」
「そっちこそお涙頂戴のくだらんメロドラマはやめてもらおう。ちょっと冷静になって思い出してくれ、
こんなことになったそもそもの原因を」
アスランはこれ見よがしにカガリを後ろから抱きしめると、その肩に頭を乗せた。
「俺からいろいろと奪っていったその償いをしてもらおうってだけだ、簡単だろう?」
「…それなら、…それならカガリは関係ない!最初にカガリに手を出したのは俺だ、
カガリは被害者だったんだ!」
「最初はそうでも、最後には立派な共犯者になった。
大体お前に復讐するのに、お前の大事なものをスルーするまぬけがどこにいる。そうだな、でも─」
アスランはカガリの髪を優しく撫で、耳朶を甘く噛みながら囁くように言う。
「シンのが使い物にならなくて悲しいだろうから、君にはもう少しやさしくしてあげよう。
シンはもう俺に汚された君では勃たないそうだ」
「カガリ、違う!」
シンがもし本当にカガリに愛想を尽かしたのならば、もうアスランがカガリに何をしたところで
シンに対する復讐は成り立たなくなる、それを分かっているからアスランは、
「ほらよく見るんだカガリ」
カガリの乳房の重みを楽しむように両手で揉みしだき、指に挟んだ乳首を捏ね、
「俺にこんなことをされて、君はまだ目の前の男に愛されようなんて恥ずかしげもなく思えるか?」
カガリの負い目を刺激して絶望させようとする。
「聞くな、カガリ!」
「シ…ン…」
それからカガリの金色の茂みに手を伸ばし、指先でまず花芯のありかを確かめてから、
人差し指と薬指で器用に陰唇を左右に開き、中指をさし入れた。
「君のここはもうシンに触ってはもらえない」
くすり、と笑って内壁を押すように指を動かせば、その指の付け根が花芯に当たりリズミカルな刺激になる。
「あ…」
思わず漏れたカガリの声の甘さにシンは動揺した。と、それを抜かりなく見ていたアスランが、
「ああ、悲しくてここも泣き始めたみたいだ、シンにも見てもらうといい。いや、立ったままじゃ見にくいか」
ひょいとカガリを抱き上げると、カガリの膝の裏に腕を入れ、
「い、…いや…!」
子供に排尿を促すような格好で足を開かせて、シンが座るように縛り付けられているちょうど反対側のバスタブの縁に座らせた。


138:保守 アス/シン×カガ-24
09/01/26 14:37:17 KIB1hguB
シンに顔を見せられなくて背けるカガリとは反対に、羞恥も手伝っていっそう濡れそぼるカガリの秘処は
むき出しでひくひくと蠢き、やはり見ていられないシンも目を背けたなら、
「残念、シンはもう見るのも嫌らしい」
アスランは愉快そうにそう言ってバスタブを跨ぎ、躊躇なくカガリの前に屈んでその足の間に顔を近づける。
ちょうどシンに背中を向ける格好だ。
「これならもう見えないだろう、シン? さっき確かめさせてもらったが、
カガリのここはまだ綺麗だし良く締まる。なのにもう要らないとは、お前も欲がないな」
「…やめ…ろ…」
アスランの舌がカガリの裂け目を舐め上げた。ひっ、とカガリが息を呑む音に間髪入れず、
今度はアスランがカガリの花芯に口づけて、わざと音を立てて吸う。
「いやぁぁ…!」
「やめろーー!」
カガリの声とシンの声が重なってバスルームに虚しく響いた。
シンの目の前には無防備なアスランの背中があるというのに、文字通り手も足も出せない。
その屈辱は生身を炎に投げ入れられたかのようで、
「…う、あぁぁああぁぁ、カガリ!……カガリっ!」
苦悶の悲鳴はカガリの名になった。
その名を呼ぶことで、余計なことを排除して自分の中をカガリで満たそうと、そんな反応だったのかも知れない。
しかしそんなことには構わず、アスランはすっかり丸く膨らんだカガリの花芯を小さな舌の動きで攻め続ける。
声を立てまいと必死に堪えるカガリからは、けれどすすり泣きのような息づかいが漏れてしまうのは
どうにもできない。それに、体が意志と逆行してどんどん昇っていってしまうことも。
だめ、だめ、いっちゃう、だめ、ああ、もうだめだ、が、そう思った瞬間いきなり梯子は外された。
「カガリ」
痺れる脳に届いた声はアスランの声、そう昔聞いていたのと同じ懐かしくて優しい声音だ。
「おいでカガリ、俺の…カガリ」
アスランが両手でしっかりとカガリの顔を挟んで唇を合わせる。
アスランの舌がカガリの口をこじ開け、柔らかな舌を探し、捕らえてねぶったなら、アスランの熱い息と唾液が
カガリの中に流れ込んでくる。唇を離すと、混じり合った二人の唾液がきらめく糸になった。
アスランは黙ってカガリを抱きしめた。ただ、抱きしめて力を込めた。
これは誰? 荒い呼吸と鼓動がカガリの思考を乱す。その耳に今はシンの声も聞こえない。
アスランと自分の体温が混ざってカガリはますます混乱した。
自分を抱きしめているのはいったい誰なんだ…?
これが本当のアスランで、さっきまでのアスランはアスラン自身の作り出した虚像なのか?
だとしたら…。
でも…。
「あ…っ」
アスランの進入はいきなりで、滑らかだった。カガリの中が急激に熱を帯びる。

139:保守 アス/シン×カガ-25
09/01/26 14:39:14 KIB1hguB
「カガリ、もう俺と離れないでくれ、俺を…置いていくな」
アスランの切なげな言葉が嘘なのか真実なのか、もうカガリは判別することもできず、
ただ胸が痛くて、どうしようもなく痛くて滂沱の涙を曝す。
そしてゆっくりとアスランのリズムに飲み込まれてゆく。
「…カガ…リ……っ…く…カガリ…」
アスランの肉棒は小細工なしに動いてカガリの中心を擦り、
まるでそこから溶けて一つにでもなろうとでもしているようだった。
いや、事実カガリの体はそうなりかけている、抜き挿しされる度に新しい高みへと昇り、
アスランの肉棒の動きを逃さず感じようと膣全体でしっかりと包み込み、もっともっとと涎を垂らして。
それでもカガリの痛む胸の奥底から、小さな水泡がぷくりと一つ湧き上がった。
それは「ちがう」という単純な感覚で、次から次へと絶え間なく生まれては弾け、
あっという間にカガリを満たす。
ちがうちがうちがうちがう、この匂いも肌もリズムもちがう、今じゃない、過去のものだ、シン…、
シンじゃない!
「シ…ン!」
カガリは泣きながら両手を虚空へと伸ばした。
「カガリ!」
二人の呼びかわす声を聞いた刹那、突如よみがえった感情がアスランの中で暴発し、指を歪ませ
、その爪でカガリの背の皮膚を破った。
「!」
それに驚いたのは他ならぬアスランだ。
その捨てたはずの感情はまたしても、どうしてカガリは俺への気持ちを思い出さない!
どうして俺を受け入れない!どうして!と、アスランの中で苛立ち、暴れるのだ。
アスランは一旦カガリの中から自身を抜き、息を整えると、
「手錠のカギが欲しいのならおとなしく抱かれていればいいのに」
努めて平静に、なんとか感情を押し込めて冷笑を浮かべてみせた。
するとアスランの体が離れた瞬間に、カガリはアスランを押しのけて再びシンにしがみつき、
「シン、…シン!」
まるで穢れをはらってくれとでも言わんぱかりに口づけた。合わせた唇の下で、
「カガリ俺を信じろ、何も心配するな」
シンが確かな言葉をカガリに伝えれば、カガリは黙って何度も頷いた。
俺たちは許し合ったんだというシンの声がアスランの中に再び響いたが、それも無視してアスランは
やれやれという風に肩をすくめる。
「君も必死だなカガリ、もう少しでいきそうだったくせにそうやってごまかすのか」
アスランがシンに重なるカガリの背中に指で真っ直ぐ線を引けば、カガリの体はびくん、と弓なりに跳ねた。
「それなら心はそっち、体はこっちでいい」
言うが早いか、アスランはカガリの丸い尻を両手で引き寄せ、押さえつけると自身を突き立てた。


つづく


140:名無しさん@ピンキー
09/01/26 15:15:31 a/p2R0Ld
GJでした
素晴らしすぎます!

141:名無しさん@ピンキー
09/01/26 15:43:02 XvhKx61Q
カガリたんエロス!!!!!!!!
外道凸野郎を早くだるまにしてくれシン

142:名無しさん@ピンキー
09/01/26 17:13:57 o4TuY1tU
いや、そこはキラとラクスもいれて3人でフルボッコでw

143:名無しさん@ピンキー
09/01/26 22:15:13 QdArrkX/
GJです。
一気に読んでしまった。
迫力ありすぎ!!!


144:名無しさん@ピンキー
09/01/27 00:44:48 eVI7GyTk
自分、昔のスレから読んでますが毎回話に引き込まれる!
それにしてもアスランの黒さ素晴らしいですね!でもやっぱり憎めない
続きが気になって仕方ない、それとアスランの髪の色が何色になったのかも気になります!


145:名無しさん@ピンキー
09/01/29 16:06:19 1Drtbl+z
アスラン禿げたのかと思ってたぜw
修羅場待ってます

146:保守 アス/シン×カガ-26
09/01/30 12:54:30 5aN9n8uZ
「…っ!」
そして膣の襞一つひとつを味わい尽くそうとするようにゆっくりと腰を回す。
するとそこは嬉しそうに身震いして淫水を溢れさせる。
だめ、と気持ちいい、が目まぐるしく入れ替わり、それに呼応するかのように
カガリの中は収縮、と弛緩を繰り返す。
「あ…ふ……」
必死にシンにしがみつくカガリに、
「カガリ、俺を見ろ、カガリ…!」
シンは懸命に声をかけてその意識を保たせることしかできない。
女の体は防衛でも濡れるし、そうそう刺激に耐えられないこともシンは身をもって知っている、
だからこそ、はらわたの千切れる思いでカガリを呼ぶ。
だが、シンに呼ばれたカガリの目は潤み、金色の髪は乱れて貼りつき、
唇はもの言いたげに開いては我慢できない甘い吐息を漏らすので、
「…ちくしょう、…カガリっ!」
いつの間にかシンは自身を硬くしてしまった。
他の男にやられている自分の女が、こんなにもいやらしくて淫らな生き物だとは、
そうかあの時のアスランもそうだったのか、とシンは爛れた感情にすっかり侵食された。
もちろんカガリも自分の腹に屹立したシンが当たるのでそれを知り、
「シ…ン」
せめて、とでも思ったのか、それとも少しでもシンを感じていたかったのか、片方の手をそこへ下ろし優しく握る。
バスルーム全体が息苦しいほどの濃密で乱れた空気に満ち、それぞれの脳を甘く痺れさせた。
意図せずとも最初に箍を外したのは、
「シ、…ご…め…もう、だ…め…はぁ…、ああ…ん、…あぁっ」
堪えきれなくなったカガリだったかも知れない。
アスランは腰を回すのをやめ、最初は小さく、やがて大きくカガリを突き上げ始めた。
カガリの蜜はアスランの肉棒を濡らし、太腿から滴った。
「カガリ、いいよ、…すごくいい」
アスランとカガリは激しくぶつかり、肉の当たる音を響かせ、
「…カガリ…は…?…気持ちいいなら、いいって…言…えよ…」
「あぁ…ん…、あ…、い……」
アスランに突かれるカガリはシンの上であられもなく揺れる。
その共に揺れる乳房をシンは両手でしっかりと捕まえたいのに、それもできず、
ただ先走ってべたべたに濡れた自身を、
「カガ…リ、くわえ…て」
咥えてくれともつれる舌で懇願するのが精一杯だ。
こちらもやはり、せめてつながっていたいと、少しでも自分のほうに意識を分けて欲しいと、
そう切望してのことだったに違いない。
と、乞われたカガリが体をずらして、シンの先走りをまず舌の先できれいに舐めとり、
それからネジが入り込んでゆくように舌をくるくると回転させながらシンをすっかり口内に納めたら、
あとはアスランに突かれるそのリズムで頭は上下する。


147:保守 アス/シン×カガ-27
09/01/30 12:55:46 5aN9n8uZ
「あ、あ…カガリ…!」
上からも下からもぬかるみを歩くような音がして、前からも後ろからも名を呼ばれ、
カガリは頭の中も体もとろとろと溶け始めた。
「…う…く…、うぅ…」
シンを咥えたままで言葉にならない呻きを漏らし、カガリは片手を後ろへと回して
自分の尻をつかんでいるアスランの手を取ると、乳房へと導く。
悟ったアスランが乳首をこりこりとつまみながら、
「カガリ、いきたいのか?」
優しく訊ねれば、カガリは無言だったけれどその膣がきゅうっと締まった。
アスランはなるべくリズムを保って丁寧に、その先が奥まで届くようにカガリを突き、
さっきまで乳首を弄んでいた指を茂みの中の花芯へと移して確実にカガリを引き上げる。
「う…ん…んんっ…!」
「まだだ、まだいくな、もう少し我慢しろ…」
アスラン自身、早くいかせてくれとせがむように締まるカガリの中で果てるのを我慢するのは
至難の技だったが、まだもう少しこの時を、温かいカガリの中を味わっていたくて、
懸命に耐えながらカガリの襞を擦り、広げた。
だが我慢しろと言いながらより一層の快感を与えてくるなど、カガリにとっては酷でしかない。
いかせて、お願い、はすべて苦しげな呼気に代わり、カガリのその呼吸の速さでシンは、そうだ、
カガリがいつもいく時の感じだ、とカガリの絶頂が近いことを知る。
やがてシンを咥えているカガリの舌の回転が速まり、体が小刻みに震え、
「出…る!」
シンが精を放ったのが一瞬早かっただろうか、カガリは声もなくシン自身を離すと、
しかしシンの服を鷲づかみにして再びしがみつくと弓なりに体を反らせて達した。
直後に、
「…うっ…」
小さく呻いたアスランもカガリの中に放ち、達したカガリの収縮とアスランの脈動が重なって
大きなうねりとなったが、やがてそれらも心地よい脱力感に呑まれてゆく。
そしてシンもアスランも荒い息をつきながら、目の前のカガリが口からも膣からも、
白い液体を筋状に滴らせるさまを、茫漠たる思いで見た。
長いこと誰もが口を開かず、ただ温い汗が徐々に引いてゆくのを感じ、
けれどやおらアスランが視線を少しずらしたなら、さっき自分がつけた爪痕が八本、
カガリの白い背中にそこだけ赤く浮かび上がる。
そのじわりと沁みだした血を見つめるうち、気がつけばそのまま、
アスランはシンにしがみついたままのカガリの腰に腕を回し後ろから抱きしめていた。
そして、爪痕に唇を押し当てたなら、
「俺は…どこで間違ったんだ」
ふとこぼれたのは、アスランの理性の外からの声だったか。
けれどその言葉を聞いた瞬間、カガリの体からふっと力が抜けた。
やっぱりアスランの中に葛藤があるのだ、カガリがそう確信した瞬間だった。

148:保守 アス/シン×カガ-28
09/01/30 12:57:17 5aN9n8uZ
カガリは自分の腰に回されたアスランの手に、自分の手を重ねる。
思えば、いつも理知的だったアスランが復讐などという物騒な言葉に振り回されながらだとしても、
これ程の感情を発露させたのは初めてではなかったか。
間違った、とアスランは言うが、確かにあの頃のわたしたちは訳知り顔で背伸びをしていた。
だからわたしはアスランを解放したかったのだし、アスランはわたしにオーブとアスランを
天秤にかけさせまいとしたのだ。
そこにわたしたちの心はあったか?
がむしゃらに相手をもぎとろうとする情熱があったか?
わたしがシンに惹かれた理由はシンにそれがあったからじゃなかったか。
「カガリ…?」
カガリの両手の力がふと緩んで片手が離れていったことでカガリの中に揺らぎを感じたシンは慌てた。
怖れていたのはこれだ、目の前で自分の罪を認めて項垂れる人間を包み込もうとするカガリのやさしさだ、と。
「俺は、…俺は本当に君が、…君とオーブの……、…それなのに…」
「やめろアスラン、今さら何だ!」
ちゃんとした言葉にすらならないぶつ切りのアスランの吐露を、だからシンは強い語気で遮った。
それでもカガリに重なるアスランの体は急速に熱を帯び、
「俺が、…俺がシンと同じように君を憎めば君は俺を許すのか!許して受け入れてくれるのか!」
その叫びはまさに業火となり、カガリの体をその罪ごと灼き始めてしまう。
カガリは自分の足下に真っ暗な闇を見た。アスランの叫びはそこからのものだ、オーブという大義を盾に
身勝手に周りの人間に理解を求め続け、身を引くなどという綺麗事でひとりよがりにアスランを置き去りにし、
そして結局アスランの人生を狂わせた、これが罪でなくてなんだというのだ、と
「あ…あ…」
カガリからはもはや慚愧の声しか出ない。その刹那、ぽたり、と、それはただ一滴、
熱い雫が確かにカガリの背中に落ちた。
「!」
カガリははっとして思わず顔を上げ、けれどそれとほとんど同時にアスランはふわり、とカガリから離れてしまった。
「アスラン…!」
体をひねり、アスランのほうを向いたカガリだったが、伏せたアスランの顔は陰になりその表情は見えない。
ただアスランはローブの前を合わせ、おもむろに口を開いた。
「…ここからは真面目な話だ」
アスランの声はすっかり落ち着きを取り戻したかのような平坦なもので、
「君らはまだ知らないかもしれないが、戦後モルゲンレーテとモビルスーツ開発の技術協定を結んだ
ユーラシアと連邦のカンパニーのトップが近々変わる」
しかもその話題転換は至極いきなりだった。シンもカガリも戸惑いを隠せない。

149:保守 アス/シン×カガ-29
09/01/30 12:58:32 5aN9n8uZ
「戦後の復興も一段落ついたところで、次のビジネスチャンスを求めてのことだろうな。
復興に携わってきた人間が大量に失職したり、未だ繁殖の有効手段が見つからなかったりで、
あちこちで暴動が起きるほどプラントも情勢は不安定だ。
平和平和とばかの一つ覚えで唱えるばかりの女帝も頭を悩ませているだろうな。
当たり前だよ、理想一つですべての民の利益を購えるほど世の中は簡単じゃない」
「なんの話だ」
シンの言葉に、アスランはあからさまな笑みを浮かべてみせた。
「おいおい、頭を働かせろよ、戦争をしたい人間はいつの世もいなくならないってことだ」
二の句を継がないシンの前で、カガリは点を結ぼうとした。ユーラシアと連邦の話は聞き及んではいない、
ただ復興にてんやわんやだった頃と違い今は行き先を失った人もモビルスーツも確かに溢れていて
、戦争屋が動き出しそうな時期だということぐらいは分かっている。
「両カンパニーの新しいトップは鷹派なのか?」
カガリの問いにアスランは答えず、さらに話し続ける。
「意地汚い連中は自作自演も辞さないそうだ。
自分たちでテロを起こし、なし崩し的に戦争を始めるというちゃちなシナリオでも連中の懐は潤う。
問題はどこを標的にするかだ」
アスランの瞳がカガリを捕らえた。
重たい沈黙が、その答えだ。
「…どうしてオーブを!」
「目障りだからだ。高い技術力も、プラントとの癒着も、いろいろとな。
どこかでテロを起こしたのはオーブのテロ組織だった、あるいはオーブは秘密裏にとんでもない兵器を開発している、
それぐらいでもきっかけとしては十分だろう」
「あんたは何が言いたいんだ、単なる警告じゃないんだろう?!」
自国の危機に、シンが黙っていられる筈もない。けれどそれを見て、ついにアスランは低く笑い始めた。
「ヒントをやろう」
そして、じゅうぶん勿体ぶった間をとってから、言う。
「俺の父の凍結されていた資産は規定の年数を過ぎて解除されたよ」
カガリの頭が真っ白になり、視界がぐらり、と揺れた。
「勘違いするな、俺はカードを手に入れただけだ。そのカードをどう使うかはこれから決める。
いや、カガリが決めるんだ」
「…え?」
アスランはいま一度カガリの前に片膝をつくと、力無いカガリの手を取り、右手には手錠のカギを優しく握らせ、
そして左手には、
「…!」
その薬指に指輪をはめた。
カガリが今日アスランに返そうと持ってきていたもの、携帯電話と同時にカガリの服から転がり出たのを
いつの間にかアスランによって拾われたもの、だ。
「近いうちに側近と近縁を集めてくれ、正式に挨拶にいくから」
カガリがこの結婚の申し出を拒めばオーブを標的とした陰謀が発動すると、
そう、アスランの話は警告などではなく、脅迫なのだった。

150:保守 アス/シン×カガ-30
09/01/30 12:59:45 5aN9n8uZ
「な…」
「ア…スラ…ン、そんな、…そんな…っ!」
思わずカガリはアスランの手を握り返し、
「嘘だろう? オーブを、…民衆を人質に取るなんて、…嘘だって言ってくれアスラン!!」
叫び懇願する。するとアスランはどこまでも優しくカガリに微笑みかけ、
「俺が君を取り戻すために周到に準備したことをそんな風に言うな、カガリ、これは交渉だよ
、一国の首長がこんな単純な交渉で慌てちゃいけない」
あくまでも平然と言ってのけ、励ますようにカガリの肩に両手を置いた。
まさか、再会の時のあの輸送船の事故も仕組まれたことだったのかと、
まるでアスランの掌が自分の生気をそこから吸い取っているかのようで、カガリの気が遠くなる。
それからアスランは思い出したようにシンを見やり、
「ああそうだシン、カガリのことを諦めきれないっていうなら、…まあお前のことだから
そう簡単には引き下がらないだろうが、安心しろ、時々は貸してやるから」
屈辱的なことをさらり、と言った。
「き…さま…」
怒りに震え、食いしばった歯の間からしぼり出すようにシンは、けれどそれぐらいしか言葉にできない。
アスランはそんなシンを鼻で笑ってからカガリに目を戻し、カガリの髪に手を挿し入れ、
親指でゆっくりその頬を、瞼を撫でた。
「カガリ…三日以内に答えを出して連絡してくれ、待ってるから」
それから、呆然とアスランを見上げるカガリの金色の瞳の中に、ちゃんと自分が映っていることを確認してから立ち上がり、
「暫くラウンジにでも行ってくる。その間にこの部屋から出ていってくれ」
それだけ言うと、アスランはもう振り返りもせずにバスルームを後にした。
そして部屋に戻り、服を着け、しかしその時になってアスランはボタンをとめる自分の指が震えていることに気づいた。
長い時間をかけてここまできた。暴れ回るさまざまな感情を、怒りを糧にここまでたどり着いたのだ。
この震えは歓喜なのだ、アスランはそう思おうとした。
が、下半身に残るもの憂げな充足感と、鼻腔に残るカガリの匂いがアスランの意識をヴェールのように柔らかく覆う。
頭でいくら計算して、シミュレートしてもわかり得なかった生の感覚がそこにはあった。
体全体で感じたカガリの体温も、肌の質感も、乳房の重みも、カガリの中の温かさも。
ばかな、俺はそれら全てを取り戻したんだ、純粋な復讐心とそれを成すためだけにあの女を取り戻した、
そうだ、俺は勝ったんだと、いくら甘い感傷に引きずられるもう一人の自分を鼓舞したところで、
まだ自分が揺らぐのをアスランは止められない。
本当に全てを取り戻した、のか? あの真っ直ぐで、強い瞳の、屈託なく笑うカガリの、…そうだカガリの笑顔は…。
室内がぐにゃり、と歪んで曇った。
アスランは上を向いてそれを押しとどめると、歩き出す。
まだこれからだ、と自分に強く言い聞かせて、決然と。

151:保守 アス/シン×カガ-31
09/01/30 13:01:21 5aN9n8uZ
ドアの閉まる音がして、その音に殴られでもしたみたいにカガリははっと我に返った。
それでも、とても落ち着きを取り戻したとは言えず、
「…か、官邸に、…秘書室にも連絡して、ゆ、ユーラシアと連邦の─」
うわごとのように途切れ途切れに呟き、何度もカギを取り落としそうになりながらもシンの手錠を外すのがようやくだった。
「カガリ…!」
戒めを解かれ、ふらつくシンが抱きしめたカガリは氷点下の湖から上がったみたいにがたがたと震えていて、
けれど、
「カガリ、しっかりしろ、俺が─」
殺してやる、とそう言いかけ今にも走り出しそうなシンを、震える体のどこからそんな力が出たのか、
渾身の力で抱きしめ返してきて、
「できない」
と言った。あとは堰ききったように続けざまの、
「できない、だめ、追いかけても何もできない、アスランをあんな風にしたのはわたしだ、
彼の人生を狂わせた、わたしのせいなのに、だからわたしが責任を─」
それは混乱。
「カガリ!」
シンがもう一度しっかりとカガリを抱いて立たせると、その瞬間にカガリの中に残っていたアスランの精液がゆっくりと太腿を伝い、
それがカガリの感情を破裂させた。
だってあの時背中に落ちたのは、あれはアスランの涙だった、彼は、彼にはまだ迷いがある、
葛藤して、…アスランは今も苦しんでいるんだ、あんなにも苦しんでいるんだと、そう思ったならもう何もかもが堪えきれなくなり、
シンの腕の中でカガリは子供のように泣きじゃくり始めた。
「シ…ン、どうしよう、…やだ、もうやだ…よ、シン…!」
薬指の指輪からどんどんアスランの狂気が、苦悩が流れ込んでくるようだった。
「カガリ、大丈夫だよ、すぐにどうこうって話じゃない、なんとかしよう、カガリ」
シンはカガリの頭を抱き、背中をやさしく叩き、あやすように言葉を繋ぐ。
「あいつの言いなりにになんかなることない、なんか手があるはずだ、カガリ、しっかりして」
燃えるように熱いカガリの体に呼応するかのように、落ち着きを取り戻したシンの中にも怒りの炎がゆらぎ出す。
けれどもアスランの堕落に負い目があるのは確かで、自分のしでかしたことに同様の仕打ちが返ってきたのだという自覚もあり、
その炎は行き場を決めかねている。
殺してやりたい、でもそれでいいのか、そんなこと本当にできるのか、アスランが思い直すことはないのか、
俺を、俺たちを許すことはほんとうにないのか。
だが、ただ今は、
「シン…、シ…ン…」
自分の名を呼びながらしゃくり上げる腕の中の、この小さな生き物が愛しくてならないシンは、
カガリの傷を舐め癒すことだけを思う。
「カガリ俺と、…俺と結婚しようカガリ、一緒にいるから、俺がずっと一緒にいるから、な、
ほら、施設の子供を養子にしたっていい、きっと楽しいよ─」
ひんやりと冷たいバスルームの中で、そこだけ温度を上げて、シンとカガリは抱き合うことしかできなかった。






152:シンカガファン
09/01/30 16:44:33 UyBhCHRr
神キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!
素晴らしい文章とストーリー!最高でした!!
カガリたんはシンとアスランどちらを選ぶ!?
つかこれで終わりなんですか?
是非とも続きをお願いします!!
この職人さんに映画の脚本書いてほしいかも
これ映画化でも無問題

153:ありがとう
09/01/30 17:04:45 5aN9n8uZ
人が少ない今こそこっそりお礼をば。
ほんっとに長々とおつきあいいただいて、
もう読んでくださった人には友だちになって貰いたいぐらい
励みだったし、感謝しかできないす。


154:名無しさん@ピンキー
09/01/30 17:31:42 bxHE5x4s
汚い手を使ってでもカガリたんを手に入れたい凸
純粋にカガリたんを愛し誰にも渡したくないシン
カガリたんは誰の手を取るのか!?
俺も是非続きが見たい
職人あんた心の友だぜ
映画どころか種死まるごと闇に葬ってこれ地上波で放送して欲しかったくらい最高のストーリーだ

155:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:10:51 ewbrl72i
超GJ!!前作のヘタレ凸がまさかこう来るとはw
男の意地的復讐に同情したくなるけど、
今さらアグレッシブになるならもっと早くなっとけww
と思わないでもない。

これは続編を期待してていいのかな?あるならwktkで待っております。

156:名無しさん@ピンキー
09/01/30 18:11:27 /Lq3zXhS
相変わらずキラに刺されそうなアスランだなw
そいやこのSSのキラって何してたっけかw?

157:名無しさん@ピンキー
09/01/30 20:08:54 kO5eGSNl
GJGJGJ!!
素晴らしすぎます!!
これで終わってしまうのですか?
続きが気になって妄想が止まりません!
お疲れ様でした

158:名無しさん@ピンキー
09/01/30 23:24:25 0E28pVS4
>「俺が、…俺がシンと同じように君を憎めば君は俺を許すのか!許して受け入れてくれるのか!」

久々にキタ台詞だ
職人GJ
続きを待っている

159:名無しさん@ピンキー
09/01/31 00:08:11 pgI1W/j6
ダコメイ

160:名無しさん@ピンキー
09/01/31 14:37:48 B+59BovN
ネットリエロに堪能 そして只のエロじゃないところに感動 続き気になります! GJ!

161:名無しさん@ピンキー
09/02/05 15:26:44 YYVUuonu
150
アホ

162:アス/シン×カガ
09/02/05 15:33:16 F2+oIBO0
すまん、終わりにするつもりだったけどやっぱ続き書かせてw

163:名無しさん@ピンキー
09/02/05 16:20:38 XngQzxEU
勝手に投下すればいいと思うんだけど、
もしかしてブラウザで直接書いてるのか?

164:名無しさん@ピンキー
09/02/05 17:06:09 F2+oIBO0
嘘つきました 自分書けません

165:名無しさん@ピンキー
09/02/05 20:26:06 FOm6HNVC
マユとリュウタのロリショタカプはどうか

166:名無しさん@ピンキー
09/02/06 00:26:16 S1GvOBJw
う~~~ん
このアスランカガリと心中しそうな勢いだ

167:名無しさん@ピンキー
09/02/06 11:04:32 6hKzYPS3
>>153
いつも萌え燃えで読ませて貰っています。
また気が向いたら、続き読ませてくださいね。

ところで貴職人様は何スレ目から光臨されていますか?
さかのぼって読みたいので、もしわかれば教えて頂けると嬉しいです。

168:名無しさん@ピンキー
09/02/06 20:21:30 rxm46MjF
捕虜話しとか読んでみたいかも
アズラエルやエクステンデット攻めで…


169:名無しさん@ピンキー
09/02/07 16:28:12 JLbqRb3s
>>168
カガリたん監禁ものもいいな

170:名無しさん@ピンキー
09/02/08 21:59:50 o2pxxeVX
>>169
いいな。陵辱が似合う。

171:保守 アス/シン×カガ 続き-1
09/02/10 16:32:50 KcbAhbXn
「カガリ、すごく綺麗だよ、あの時とは比べものにならない」
そんな昔のことを思い出させるようなことを言っては、とたしなめるように
袖を小さく引っ張るラクスに、あ、そうかというように笑うキラのすみれ色の瞳は
どこまでも明るい。
「でも本当に綺麗ですわ」
すっかり身支度を終えたカガリは、確かに一度目の時よりは体つきも女らしくなり、
そのしっとりとした体の線はシンプルなドレスにより、いっそう美しく流れている。
髪をアップにしたうなじの後れ毛も長い睫毛も、細かな光を湛えて輝き、それは侵しがたい
ほどの気品で、いっそ神々しい花嫁だ。
「おめでとう、カガリ、しあわせになってね」
キラの優しい言葉は、カガリの静かな心に落ちて、じわり、と広がった。

*****
慌ただしく開いた閣議の最中にそのテロは起きた。
かねてから独立をめぐる紛争の絶えない地域でのテロだ、それ自体に意外性はなかった、
ただ独立推進派犯行組織の声明文が、その反対勢力である母体国家へのオーブからの
モビルスーツその他の技術提供即時停止を求める内容だったこと以外は。
無論、事実無根の話だ。
各国からホットラインも含め殺到する問い合わせにその旨を伝え、動じずに早々と
会見も行ったカガリが青ざめたのは、つまり、
「今回はそちらの発表を信じる、という形をとりますがね」
という大西洋連邦代表の一言だった。
結局、テロの実行犯は直後に逮捕され妄信的な犯行だったと決着したのだが、
「カガリ、大丈夫?」
カガリの血の気の引いた真っ白な顔色に驚いたキラが閣議再開前に駆け寄ってきた。
スーパーコーディネイターであるところの彼は軍に置いておくだけで十分脅威になるので、
ラクスのこともあり、プラント特使としてプラント在住の任に着かせていたのを
閣議にあたって帰国して貰ったのだが、キラにしてみれば久々に会ったカガリが
最初から元気がなかったのがここへ来て今にも倒れそうなので、もう黙っていられない。
「だ、…」
大丈夫だ、の一言さえも言えなくなっているカガリを支えるようにして、キラは閣議再開を
遅らせるようにと進言し、側近に伝えた。

172:保守 アス/シン×カガ 続き-2
09/02/10 16:33:28 KcbAhbXn
そうしてキラに連れていかれた控えの間の長椅子に、カガリは崩れるようにして倒れ込んだ。
カガリ…
大丈夫?…
どこか悪いの?…
キラの声が水中で聞いているかのように不鮮明で遠いのは、耳鳴りのせいなのか。
違う、これは紛れもない絶望だ。絶望が全身を冒し麻痺させているのだ。
突然カガリは身を二つに折り、空えづく。
「カガリ!」
苦しい息と、けれど何も食べていないせいで胃液の混じった苦い唾液しか出ない。
キラが相変わらずどこか遠くで誰かに水をもってきてくれと呼ばわっているのを
意識の外でぼんやりと聞きながら、カガリはシンの名を心の中で呼んだ。
何度も何度も、何度も、何度も呼び、やがてそれは絶叫になった。
声にならないシンの名は、カガリの神経をずたずたに裂く。
アスランの脅迫は本当だった。
与えられた三日という猶予を、閣議を開きたいからという理由でカガリは何とか一週間に延ばして貰い、
その間、至急の命で各地の諜報部員に調査に当たらせた結果、ユーラシア連邦と大西洋連邦の
件のカンパニーの新しいトップの名はアスラン・ザラではなく、それぞれ別の人間だった。
しかし、その裏側には確かに黒い影が蠢き、それがぼんやりとアスランを象る。
曰く、役員買収、友好的M&A─。それらが、もしくはそれら以外の何かがどのように成されたかは
判明しなかったものの、併せ考えてみれば、アスラン自らが言うように彼はカードを自由に切れる
権限を本当に手に入れたのだろう。
そして今回の、猶予期間にですら遂げられただめ押しのようなテロ。
死者24名、負傷者13名。
オーブが何を肯定しようと、否定しようと、あちら側はあちら側の都合のいいように解釈する、
次が同じように穏便に済むとは限らない、さしあたってそれが大西洋連邦からの警告というわけだ。
震えるカガリの体をさすり慌てるキラに、けれどカガリは何も言えない。言うつもりもない。
キラの親友のアスランは、今カガリを脅しているアスランとは別人だ。
アスランの狂気の人格は、カガリが創ったものなのだからキラにそれを一緒に背負えと
言えるわけもない。水くさいと、キラなら怒るかもしれなくても、だ。
(終わった…)
キラを弱々しく手で制し、
(…わたしとシンは─)
息を整えると、
(…終わったんだ……)
カガリは天を仰いだ。とめどもない涙がただ頬を伝った。


173:保守 アス/シン×カガ 続き-3
09/02/10 16:34:50 KcbAhbXn
顔を合わせて、けれども二人とも何も言えなかった。
交わす言葉がないのは、交わさねばならない言葉がわかりすぎていたからだ。
シンがカガリの手を取り、無言のままバルコニーに出るとベンチにまず自分が座り、
その足の間にカガリを座らせた。
そして二人合わせて二十本の指を、一本ずつ交互に、丁寧に絡めて手を繋ぐ。
庭を渡る風が頬を撫で、規則正しいシンの鼓動がカガリの背中を打つ。
力強くて、優しくて、こんなにも心安らぐ音をカガリは他に知らない。
目を閉じて身を任せるうち、シンの体温もカガリに伝わり、それが一つになった頃、
「……っ…」
堪えられない嗚咽がカガリから漏れた。
それでも二人に言葉はなく、シンが少し尖らせた舌先でカガリの涙をすくい続けるだけの、
ただただ静謐な時間。
あまりに心の震えが止まないものだから、やがてカガリは苦し紛れにシンの腕の中で体を回し、
両の手でその顔をやさしく挟んだ。
そこには赤い瞳が二つ。そうだ、この綺麗な赤色とここに宿る揺らぎのない魂を、
わたしは胸に刻まなければとカガリは思う。
と、そんなカガリの胸中を読んでか読まずか、カガリの瞳を逆に捕らえ、
しっかりと焦点を合わせるとシンはついに、
「思い出になんかしないからな」
口を開いた。開いてすぐ、カガリの手を取り直しベッドルームへと向かうと、
カガリをベッドに横たわらせ、その体を跨ぎ、服を脱がせ始める。
馴染みのある、愛してやまないカガリの白い肢体がベッドの上にくっきりと浮かび上がり、
シンはそれを暫く眺めてから、カガリ、と小さく呼んだ。
カガリからは逆光でシンの表情は見えない。が、
「俺は、二度と、大切なものは手…手放さないって、決めたんだ」
震えて掠れた声にすべてが明らかだ。
家族のことを思い出しているのかも知れない、そう思うとカガリはシンに呼びかける声、
そのたった二つの音すら詰まって声にできなかった。
「カガリは、あいつの…、あの時みたいに、思い出にして、お、俺の、俺の前から…
い、いなくなるつもり…で、も…」
たまらずカガリは起きあがり、シンを抱きしめる。骨が軋むほど抱きしめたなら、
その力でシンの慟哭が押し出された。
「俺は!俺は、…俺は…っ…うぅぅ、うあぁぁぁあああ…!」
勢い、シンはカガリを突き飛ばし、乱暴に自らの着衣を脱ぎ捨ててカガリに覆い被さると、
おそらくカガリと一つになりたいというそれだけがシンをその状態にしたのだろう、
いつの間にか硬くなった自身を乾いたカガリの入り口に押し当てた。
が、いきなりで力任せの挿入は上手くゆかず、何度か試みたところでカガリは開かない。
シンは五度目で止めると、
「大丈夫、…俺知ってるから、カガリが気持ちいいところ知ってるから」
まるで独り言のようにつぶやいて、カガリに泣き笑いのような笑顔を向けた。

174:保守 アス/シン×カガ 続き-4
09/02/10 16:35:54 KcbAhbXn
本当はそれだけでもうカガリは少し潤んだのだが、シンはいつもみたいに先ずカガリに口づける。
二人の舌は二匹の軟体動物のように絡まり合い、どちらのものともわからない唾液にまみれ、
お互いを味わう。温くてひどく甘いのは、
「…ぁ…ふ…」
そこに持て余すほどの想いがあるからだ。
シンがカガリの耳を甘噛みしながら、
「…ここと」
そう囁けば、吐息がカガリの首筋をかすめ、あっという間にカガリの体中の細胞が弛緩した。
カガリは思わずシンの頭を抱えたが、シンはそこからするりと抜け、
温かな掌でカガリの両肩を包むようにして押さえると、唇で左の乳首を、
「…こっち」
挟んだ。心臓に近いほうのカガリのそれは、刺激をダイレクトに秘処へと運ぶ。
シンの熱い舌が先端をつつき、まとわりつくようにねぶったなら、
もうパチパチと小さな火花がカガリの中で散って、中心がうるうると溢れる。
「あ…、シ…ン、わたしもう…」
濡れている、とは続けずに、けれどカガリが足をこすり合わせるように身を捩ると、
シンはその背中を支えるように捕らえてから、
「それからここも」
腰のちょうどくびれあたりを指先ですうっと撫でた。
「は…ぁん…!」
たまらずカガリはのけ反り、上ずった声を上げてしまう。
それどころか、続けざまにウィークポイントを攻められて、それがたかが三箇所なのに、
カガリの体の奥底からは悲鳴が上がった。
欲しい、もっと、と。
カガリの体はわかっているのだ、この先もっと気持ちいいことが待っていることを、
これ以上の快感がもうすぐシンによって与えられるということを。
カガリの両足が足に絡みついてきたのでシンはカガリを見上げた。
そこには濡れた瞳を妖しく光らせ、薄く開いた唇から浅い呼吸を繰り返す卑しくも美しい生き物がいた。
ああ、とシンは思う。
俺にはカガリのいない未来などない、と。

175:保守 アス/シン×カガ 続き-5
09/02/10 16:36:54 KcbAhbXn
シンがカガリの両足をやんわりとほどきつつ、薄い茂みに口づけ、舌で分け入ると、
「ぃや…あぁぁっ!」
頭の上から鋭いカガリの声が振ってきた。かまわずに尖らせた舌で花芯をつつくと、
「いや、…い…や、シン、やめて、ちが…う」
みるみるそれを膨らませるくせに、カガリは腰を左右に捩らせていやいやを繰り返す。
「違わない」
シンは獣が血をすするような音を立ててカガリの蜜を舐め、花芯を吸い上げ、ころがした。
「ち…がう、…だって、…あ、あぁぁ、あ…!」
するとカガリは体を小刻みに引きつらせ、それでもまだ違うと言う。
シンにも勿論わかっている、カガリは愛撫ではなくシンが欲しいのだ、
シン自身をその身に飲み込み、存分にしゃぶり尽くしたいのだ。
わかってる、俺だって、俺だってこんなに、と、シンはカガリの呼吸を測り、
カガリが昇りつめてしまう一歩、いや二歩手前で舌を止め上体を起こすと、
「…ぁ…は…っ…」
思わず浮いてしまったのだろうカガリの腰をしっかりと抱いて、
今度は何も妨げるものはなく、一気に奥まで貫いた。
「!」
カガリは長く苦しそうに息を吸い込むと、体中を硬直させて達した。
前後して膣内は激しく痙攣し、シンをきつく締め上げる。
「…う…」
思わず呻きながら、けれどシンはそのカガリの律動がたまらなく嬉しい。
なぜって、その律動ひとつひとつがカガリの歓び、カガリそのものなのだから。
だからシンはそのままカガリを抱きしめ、動かずにいた。
つながり、一つになっていることがこれ程までにシンを安心させる。
やがてあちら側から戻ってきたカガリが小さくシンを呼んだ。
「うん…もうちょっとこのまま…」
シンがたどたどしく応えるとその瞬間、びくん、とカガリの体が急に揺れたかと思うと、静かに震えだした。
「ちょっとじゃ…い…やだ、ずっと…、ずっとこのままが…い…い……」
また泣いて、ばかだなぁカガリは、俺、ちゃんと言ったのに、手放さないって言ったのに、
と心の中で呟いてひとり微笑むと、シンはカガリの首筋に唇を押し当て、
「ほら、ここも」
腰を少し引き、カガリの中の一番感じるところをペニスで擦ってやった。
膣壁の少し上のほう、ざらっとしたそこを。
「…っ…う」
途端に、泣いていたカガリが声を詰まらせ、また腰を跳ねさせる。

176:保守 アス/シン×カガ 続き-6
09/02/10 16:37:42 KcbAhbXn
「カガリ、泣くなよ、ほら、ここ気持ちいいんだろ?」
カガリはシンに腕も、脚も絡め、恥骨をこすりつけてきた。踝がシンの腰に当たっている。
「シン…あぁ…、シ…ン、う…ごい…て…」
「もう泣くなよ?」
「ん、…シ…ン、…シン、あ、あ……」
気が強いくせによく泣くカガリ、俺に甘えるようになったカガリ、初めて笑ってくれた時は嬉しかったな、
「カガリ…」
カガリの最初の男は俺だし、カガリをこんなふうにしたのも俺なんだからな─
「…カガリ…っ」
シンは思い切り腰を沈めた。二人ともまるでつながっている部分が、自分のもののような気すらする。
淫らな水音、昇るリズム、硬くて、柔らかくて、速くて、緩やかな…。
「…あ…ぁあ、あ…、あ…ぁ…ん……」
弱った獣のような声で喘ぐカガリをもっとよく見たくて、シンは体を入れ替えた。
カガリはそのシンの手を取り乳房にあてがうと、それを支えに腰を回し始める。
馴染みのあるシンの形だ、どこをどうすれば気持ちよくなれるかなんてカガリにはわかりきっているし、
既に気が変になりそうなぐらいよくて、まだ握ったままのシンの両の手首に指の跡をつけてしまいそうだ。
そうして暫くはシンの恥骨にクリトリスが当たるようにして小さく回していた腰を、
ちょうどいいところでカガリは抜き挿しに変えた。
痛いことも気持ちいいこともしてくれたシン、いつも真っ直ぐなシン、ほらそのしかめた顔…、
「あ…んっ、あぁ、…シ…ン…、シン…んっ…」
これも、ぜんぶシンに教わった、ふたりで覚えた─
「カガ…リ、お、れ…もう…」
カガリは優しくシンの腕を折らせ、前のめりに体を倒した。そのまま強く抱き合い、
ぶつけるように口を合わせ、互いの熱い息を奪ったなら、
「…い…く……あ…っ、ぁああ…あ!」
カガリの嬌声は唾液とともにシンに流れ込み、
「うっ」
シンは急激に狭まったカガリの中に思い切り放った。

177:保守 アス/シン×カガ 続き-7
09/02/10 16:38:52 KcbAhbXn
脳も下半身も痺れて、心地よく力が抜けていくなか、合わせた胸の間で潰れている
カガリの乳房の柔らかさと、汗ばんだカガリの体の重みを感じていたくて、
長いことカガリを抱きしめる腕をほどかずにいたシンだったが、
まだ息のおさまらないカガリをようやく解放すると、やさしく横たわらせた。
貼り付いた髪を分けてやると、カガリは金色の濡れた瞳でひたと見つめ返してきた。
びっくりするほど強い、まるでシンに挑むかのような瞳だった。
ああ、そうか、これはカガリの戦う意志なんだ、俺にも戦えと言っているのだとシンは合点する。
つまりは、離れられない、という当たり前の結論をシンもカガリもこの交わりで得ただけのこと。
おそらくシンは嫉妬で身も心もぼろぼろになるに違いない、そして、それでもシンにそれを要求するカガリは、
もう以前のカガリではない。
相手が傷つくところを見たくないなど欺瞞だ、重荷になりたくないなど逃げだ、互いにその覚悟があるのなら
傷ついても、傷つけても、互いにしがみつき、求め、与える、それこそがわたしがシンに教わったことだ、
シンとふたりで見つけた答えなんだ、とカガリはやっと気づいたのだ。
「カガリ…」
シンが笑みを浮かべる。
カガリも笑みを返す。
それがすべてだった。

178:保守 アス/シン×カガ 続き-8
09/02/10 16:39:47 KcbAhbXn
*****
さすがというべきかアスランの立ち居振る舞いは、優雅で堂に入ったものだった。
父の罪を贖罪すべく戦ったプラントの貴公子、などとオーブでももてはやされ、
ラクス・クラインの元婚約者であることや一時期カガリのボディガードをしていたことも
一大ロマンスの格好の材料となって、発表から婚儀への期間は駆け足だったにもかかわらず、
アスランはすっかり人気者になっていた。
加えて、より一層プラントとの融和が確固たるものになるとの期待感、
これで国民が沸き立たないはずがなく、気の早い世継ぎ問題すら持ち上がり、
騒然たることこの上ない。
つまりは、非の打ちどころのない結婚だ。
表向きは。
カガリが誓いの言葉を隣にいるアスランではなく、密やかにシンに立てたこと以外は。
そして、パレード、婚儀、晩餐会…、賑々しくて盛大な一連の行事から解放され、
アスランとカガリがふたりきりになったのは深夜を過ぎていた。
けれど、へとへとの体と張りつめっぱなしだった神経をようやく休められる、とはカガリはゆかない。
それどころか、昼間以上に緊張し、
「先にシャワーもらうぞ」
アスランがシャワーを浴びている間も動けず、
「おい、ずっと突っ立ってるつもりか、君もシャワー浴びてこいよ」
先に上がってきたアスランに促されシャワーを浴びても意識が定まらず、
結局バスルームを出てからも歩を進めることができなかった。
既にヘッドレストに上体を預け、ベッドに座っていたアスランはそのカガリの様子を笑った。
「初夜にそこまで緊張する花嫁も少ないだろうな」
仕方なくアスランが立ち上がって歩み寄り、カガリに手を伸ばせば案の定カガリの体はびくっ、と縮こまる。
勿論、今日この時までもアスランとの間に会話はあった。婚儀の相談、パレードの車内、晩餐会での談笑、
そのどれもをいたって普通の、いや仲むつまじい新郎新婦として微笑ましく見えるほどのやりとりだった。
おまけに、誓いのキスだってとにかくしたのだ。
だが、誰の目もなく、本当にふたりきりになった今は─
「俺に何をされるか、そんなに怖いか…」
アスランは答えもしないカガリの、緊張で冷たくなった手を引いてゆっくりと歩き出す。
そしてベッドに辿りついたなら、
「君と俺は晴れて夫婦になったんだ、することなんて決まってるだろう」
するり、とカガリのバスローブを床に落とした。



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