ガンダム00(ダブルオー)エロ小説総合スレ4at EROPARO
ガンダム00(ダブルオー)エロ小説総合スレ4 - 暇つぶし2ch115:名無しさん@ピンキー
08/09/12 23:52:43 k00hbITA
ISAP死ね

116:名無しさん@ピンキー
08/09/13 00:37:30 GDjOouyW
>>73
16シャル、フェルト、ネーナ

117:名無しさん@ピンキー
08/09/13 03:41:16 KFb56lEl
>>105 - >>114
TVではネーナが泣くシーン(しかも逃走中)がほんの数秒だけだったせいか「あれだけ
仲良かった 兄たちを全て失ったのに…」と、少し物足りなく感じていました。そのネーナの
悲しみの描写がとても丁寧に描かれてますね。
トリニティ背後の不穏な動きを刹那が察知するところも含めて、足りないピースが
埋まった感じで、GJ!です。

あれだけ嫌な思いをさせられたトリニティに哀悼を示し、大事なエクシアまで使って埋葬を
手伝ってやる刹那も、刹那らしいとしかいいようがなくてしびれます。読んでいて、頭の中で
「ネーナ・トリニティ…。兄貴の目を閉じてやれ…」という宮野ボイスがはっきり再現できました。

エロ部分では、兄たちの死のすぐ後だというのに刹那を求めてしまうに至るネーナの、
悲しみと狂気と魔性の同居する心が見えたようでぞくっとしました(欲を言うと、もう少し
その特異なネーナの心理を掘り下げた描写が見たかったかな?という気もしました)

118:名無しさん@ピンキー
08/09/13 07:45:06 42xxIIKZ
>>117
じゃあ自分で書けば?

119:名無しさん@ピンキー
08/09/13 13:17:15 l4TxxT+Y
トゲトゲしいレスはやめい

120:名無しさん@ピンキー
08/09/13 14:26:46 HrfjoVjj
刹ネーナキタ━( ゜∀゜)━!
良かったよ!!GJ!!
二回戦を正座で待つ!!

121:名無しさん@ピンキー
08/09/13 16:30:54 WPIi7U1G
おおっ神が降臨してたのか!
刹ネナずっと待ってた甲斐があった・・・(´Д⊂ヽ

若さに任せた衝動の裏に、互いの心情が絡み合って、すごく読み応えあったよ
エロセツナイ二人をありがとう!!


122:名無しさん@ピンキー
08/09/13 22:42:01 H16lgJYY
>>115
関係ないとこまで荒らすなよw

123:名無しさん@ピンキー
08/09/14 00:01:54 u+bI9JjF
刹那もネーナも本編でこんなやりとりして欲しかったなぁ
なにはともあれGJでした
次回もおながいします♪

124:男達×マリナ(凌辱)続
08/09/14 00:35:43 ixOczdKV
アリーの呼び掛けと同時に部屋にやって来た男達と入れ替わり、部屋を出て行く後ろ姿を呆然と見つめながら刹那はアリーの先程叫んだ言葉を理解しようと混乱する頭で何度も何度も反芻した。
何を言っていたのだろうか。もう十分痛め付けたと言うのに…マリナを壊すと、今以上に…。
当惑しながら閉まろうとする扉を見やると隙間からアリーの目が愉快そうに刹那を見下ろした後、外界と遮断された。
「こいつ、邪魔だな」
そう耳に声がしたかと思うと腹部に衝撃が走った。刹那の男達よりも一回り小さな体が地面を転がるように部屋の隅に追いやろうと蹴り続けた。
兵隊用の靴には戦闘中足先が潰れない様に鉄板が入っている。その固い物が容赦無く刹那の体を何度か蹴り、ゴミでも避ける様に扱われる。
「ぐはっ…」
腹部から猛烈な痛みが全身を駆け巡ると同時に刹那の唇の端からコポリと血が泡を含みながら零れた。
訳が分からなかった。痛みもだが目の前の状況も飲み込めない。
「…」
閉じようとする瞼に逆らい刹那は何とか目を開いたが何を必死に見ようとしていたのかも分からない。
「ぃ…た…」
髪を掴み上げられ、マリナの白い体を求めて伸びる腕や下卑た笑いを刹那はぼうっとただ見つめた。

125:男達×マリナ(凌辱)続
08/09/14 00:36:25 ixOczdKV
視線の定まらないマリナの髪を力の限り掴み、無理矢理に顔を持ち上げた男はマリナの表情にに体をくの字にして大笑いした。
「あはははははっ!…ふひひひっ…こいつ、まだまだだなあ…よお!!」
最後の言葉と同時に拳でマリナの横っ面を殴り付け、マリナの体が横に跳ねた。縛られたままのマリナの体は衝撃に応える様に揺れ、握られている髪がぶちぶちと千切れた。
「ぐひっ!!…」

口内でぼろぼろと奥歯が落ちた。溢れ出す血と歯の塊に噎せてマリナは朧気な視界で男を見返しならが突然思い出したようにがたがたと恐怖に震えた。つうと鼻血が垂れ、震えるマリナに男はにたりと笑うと
「ほらよ」
黒く光る男の自身が頬をゆっくりなぞり鼻血を塗り付けた後に唇を撫でられ、それが何か分かると青ざめて震え出した。
「咥えろ…歯あ立てたら…その歯全部無くしてやる」
マリナの体が波打つ様に大きく恐怖に震えた。
怖い怖い怖い痛い。
嫌悪する精神が恐怖に敵わず、怖々と唇にその汚く悪臭のするモノを咥えた。大人しく従うと男は笑った
「そうだ…歯を当ててみろ…殴ってやるからなあ!!!」
「ぅうっ…ひぐぅっ!!!」
食道を突然異物が突き上げた。吐き気と同時に涙が零れ異物が口の中を暴れ回る。

126:男達×マリナ(凌辱)続
08/09/14 08:06:59 ixOczdKV
その感触に、込み上げる胃液を押さえながら目尻に涙を溜めるマリナを男は後頭部を押さえ付けて容赦無く喉元まで攻めた。
「がぁ…ぐぅ…」
空気を逃し、同時に苦痛を逃す様にマリナは獣の声を漏らした。
体と言うものは痛みに敏感な分、それを逃す方法も遺伝子レベルで用意している。
苦痛を免れ様とする事により苦痛が延する。
必死で喉元まで上がる胃液を堪えているマリナの下半身が浮いたかと思うと、体が半回転させられた。
何をするのかと強張るマリナの尻を強く叩った。
「ふぐぅっ……」
「前も持ち上げろよ!」
苛ついた様にもう一人の男が命令するとマリナに自身を咥えさせている男は苦笑するとマリナの脇を持ち上げ、ぶら下げられた玩具の様にマリナの体が揺れた。その反動で口の中の性器が更に喉の奥をついた。
「ぶひ…ぃぐっっ…」
「…すいっ…ません」
「俺がこっち頂くからな」
秘所に乱暴に割り込む肉棒にマリナの背筋が張ると、最後に残る男の手が太股を撫でた。
「じゃあ、俺入れるわ」
軽い口調にマリナの頭が真っ白になった。違う場所に固い物が押し付けられたからだ。
そこは受け入れる所では無い。きつく閉まった肛門が無理矢理開かれるとマリナは悲鳴を上げた。
「ぎゃあぁぁ…!」


127:男達×マリナ(凌辱)続
08/09/14 08:12:59 ixOczdKV
「きっつ…いな…」
「ぅうっ…ひっ」
メリメリと菊門を裂きながら進む肉棒が血に塗れ無理矢理に律動を始めると、窒の肉棒と擦れた。
「あー、裂けてきた。っ…血でいい感じに滑るっ…」
「ひぃっ…らめっぇっ…」
痛みと快楽が交ざるマリナの悲鳴に口内の肉棒に歯が当たると、予告通りの拳が頬に降りた。
「ひぐ…ぅっ…」
「ってめぇ!!!歯を当てやがって!!」

次の拳が次の拳が次の拳が頬を痛め付ける。その度に折れる歯が男の肉棒をかぐると更に拳が降り下ろされ逆上した男は容赦を忘れ殴り続けた。
逆さ釣り状態のマリナの唇から血と白い塊が落ちる様が刹那の目に映った。
「歯が無くなったか?…俺その方が気持ち良くて好きなんだよなぁ」
そう言って涙でグショグショに濡れたマリナの口内でまた律動を再開する
「うっ…ぁぁ…ひぁっ…ぶ…」
「ゃめろ…」
声になるかならないかの小さな呟くと刹那の体が震え、同時に唇が血を噴射した。内臓がやられ虚ろな刹那の視界が白く染まり始めた。無意識に唇は動くだけだった。
「マ…リ………守…る…」


「いっぎゃあぁぁぁ」
内臓を抉る痛みにマリナが吠えた。
「尻っ…すげえっ…」
「ぎゃっ…ぁぁっ…ぐっぁっ」
振り子の様にマリナの体が男達の力に翻弄されるがままに揺れ、
痛い痛い痛い痛い痛い痛い


128:男達×マリナ(凌辱)続
08/09/14 08:20:34 ixOczdKV
「尻すげえっ…」
「ひぃっ」
狭い内臓を広げて攻める肉棒はただの苦痛しか生み出さず、マリナは痛みに合わせて声を漏らした。
快楽を越える吐き気と痛みが繰り返され、髪を揺らし乱れながらマリナは抵抗する気持ちをも破壊され、ただ涙を落とした。
「あぁっ…いいぜっ」
口内が血みどろで掻き回され、脈打つ肉棒から汚れが吐き出される。それが血と混じり綺麗なピンク色を見せたかと思うと、押さえていた吐き気に胃液が吹出した。
「くっせえっ…!!!」
眉ねを寄せて欲求を口内に吐き出した男がマリナの頬を蹴り飛ばし
「ぎゃふっ…………」
「その顔っ……最高だっ」
白目をむき出したマリナの窒と内臓で欲を吐き出されると同時にマリナは意識を手放した。




「こりゃ…見えてねぇかもなな。けっ、詰まんねえ」
呆然と固まったままの刹那の前髪を掴み上げ顔を覗き込むと、刹那の瞳が光を失い明後日の方を見つめている。溜め息混じりに囁いた。
苦しめて苦しめて、その憎しみを植え付けてやろうと思ったんだがな。
黙ったまま刹那を無表情に見つめるアリーに男達はお互いの顔を見合わせると、怖々と尋ねた。
「すんません、やり過ぎました?」
「まあ、いい…そこらに捨てて行くぞ」
運良く生き残りゃ、もっといい敵になるだろう。せいぜい、俺を楽しませてくれよ。

「殺さなくて良いんですか?!」
驚く部下にアリーは声を出して笑うと自分の酔狂さに気が付いた。
「くくっ…いいんだよ、後は運ってやつだ。それも楽しいだろう?行こうぜ…」
顎で合図するとアリーは一度振り返り、あばよと口許に楽しそうな笑みを浮かべると立ち去った。

129:名無しさん@ピンキー
08/09/14 08:26:40 ixOczdKV
連投規制にひっかかった。
菊門であってるのかな?でもマリナに「らめっ」って言わせれたので満足しました。


130:名無しさん@ピンキー
08/09/14 10:30:10 n/ApAflX
ぎゃあああ!はないな、うん

131:名無しさん@ピンキー
08/09/14 11:12:40 ji0GMPG1
シェリリンか

132:名無しさん@ピンキー
08/09/14 12:38:57 ixOczdKV
>>130
本当だ…orz


133:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:33:37 hJwOPnS6
>>124
俺の神キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
超GJです!!!

134:名無しさん@ピンキー
08/09/15 00:53:13 uMLOj5GR
リューミン×ネーナを……

135:名無しさん@ピンキー
08/09/15 14:12:25 kfKw/20s
ルイード×フェルトを孕んでいる時のマレーネで母乳プレイ

136:名無しさん@ピンキー
08/09/17 03:33:52 UDbjr1nd
すみません。1か月以上間が空いた上に2つだけなのですが、
スメラギ×シャルの続きです。
なんとか2期が始まるまでには終わらせたいです。

管理人様、
前スレの分(1~27)を保管庫にupしてくださって
ありがとうございます。

読んでくださる方、いらしたらありがとうございます。

137:スメラギ×00Fシャル(28)(エロ無し)
08/09/17 03:35:05 UDbjr1nd
「何者かの支配下にあるヴェーダ」
「何者かの支配下に」
「何者か」
・・・・・・
目の前の女がたった今放った言葉が、
頭の内側でうつろに反響する。

シャル。まさか、あなたも気づいていたなんて。
ヴェーダがハッキングされた可能性に。
違う。あなたの言い方には少しも迷いが感じられない。
あなたにとってはすでに可能性でなく、事実。そうよね?

だとしたら、なぜ・・・

「スメラギさん!」
「っ!!」
不覚にも後ろ髪が逆立ちそうなくらい驚いて振り向く。
だが端末とモニターは、先ほどの映像を流した後で
スリープモードに戻ったまま沈黙を続けている。
モニター下部に見える、通話オンを示す緑の点滅以外は。

ブリッジとの通信を音声のみに切り替えておいてよかった。
げっそりするほど安堵しつつ、呼びかけに答える。
「クリス、さっき入ったトリニティの件ね?」
「そうです。信じられますか?これで7度目ですよ、7度目」
「え、8度目じゃ・・・」
思わずそう答えかけて苦笑いする。
"何考えてるんっすかねぇ、あのヒトら"
脇にいるリヒティの声もかすかに入ってくる。
いつもの軽口のようだが、そこには怒りのトゲが混じっていた。
彼らしくもない、たぎるような怒りの。
分かるわよ。気持ちは。

138:スメラギ×00Fシャル(29)(エロ無し)
08/09/17 03:37:23 UDbjr1nd
「クリス。地上の刹那とロックオンに改めて待機指示を出しておいて」
「了解。あ、そうだスメラギさん・・・さっきフェルトが少し風邪気味で
熱っぽそうだったから、部屋に戻って寝てるようにいいました。
この前の風邪のときモレノ先生からもらった薬がまだ残ってるそうです」
かさり。
背後で、はっきり衣ずれの音がした。シャルがこちらを見ている気配がする。
「そう・・・最近ミッションの変更絡みの作業が続いてたから、
体調を崩したのかもしれないわね。私の目配りが足りなかったわ。
クリス、あなたも休息は十分にとってね」
「はい・・・って言いたいところですけど。さっきの件で、
またミッションがひとつおしゃかになっちゃったんですよね?」
「・・・残念ながら、そうね」
「なら、フェルトの分までもうひとがんばりしなきゃ」
「ごめんなさいね。結局また無理をさせることになって」
「いいんです。あたしは丈夫なのが取り柄ですからっ」

ブリッジとの交信が終わるが早いか後ろを向いたが、
もうシャルの姿はベッドの上にはなかった。
薄暗い部屋の中を見回すと、ソファの陰にまとめて
脱いでおいた服のそばで、片ひざを突いてかがみこんでいる。
携帯端末で誰かと話しているらしい。
端末から洩れるわずかな蒼い光に照らされて、
膝裏まで届きそうな白い髪と、体に巻きつけた白いシーツが
床いっぱいに広がっているのが見えた。
雨に落とされたくちなしの花びらのように。

「・・・イオスのミス・スメラギの端末に・・・」
「でもシャル・・・ヴェーダ・・・・・・」
「・・・・・・ないで。できる?」
「・・・はい」

シャルが携帯端末を閉じるのと同時だった。
私の背後のモニターから、光が再び湧き上がってきたのは。

139:スメラギ×00Fシャル(30)(エロ無し)
08/09/19 02:49:38 n4f4Nd6o
反射的に振り向こうとする自分を無理やり抑えつけ、
モニターに背を向けたまま目を閉じる。
聞こえるのは空調のうなりだけ。音声データは無いらしい。

シャル。文字通り目がさめてから今までずっと、
私はあなたの言葉に引きずり回されっぱなし。
だからって、もう切れたりはしないけれどね。
それにしても。ここまで翻弄され、小さな女の子みたいに
怯えて泣きだす一歩手前まで追い詰められたのは…
ロシアの荒熊にキュリオスとヴァーチェを鹵獲されそうに
なった時くらいかもしれない。アレルヤとティエリアごと。
……トレミーに来る前に、自分のミスで取り返しのつかない
結果を招いたと知ったあの時を除けば。

それで。いったい今度は何を見せてくれるというの?

目を開けると同時に振り向く。
「!!」
猛スピードでこちらに突っ込んでくるオレンジの機体が、
あっという間に視界を占拠する。
「これは・・・」
思わず身を引きかけながらも、右手に振り上げられた巨剣と
左腕にかざされた巨大なシールドを確認した。
どちらもさっき見たばかりだ。
「スローネツヴァイ!」
背負った赤いGN粒子の向うには、黒い闇と星々の輝き。
「戦っているの・・・宇宙で」
どこの宙域で?それにこの映像が記録されたのはいつ?

だが、もっとずっと気になることがあった。
今私は、誰の視点でスローネツヴァイを見ているの?

140:スメラギ×00Fシャル(31)(エロ無し)
08/09/19 02:50:44 n4f4Nd6o
次の瞬間、その疑問は解消した。部分的に。
モニターの右下からまばゆい弧を描いて紅い光が弾け、
スローネツヴァイに斬りかかったのだ。
「ビームサーベル・・・」
ならば、この映像は。
スローネツヴァイと戦ったガンダムの戦闘データ。
プトレマイオスのマイスターたちさえまだ経験したことのない、
ガンダム同士の戦いの記録・・・!!

モニターを見つめたまま後ろに向って話しかけるが、
声が喉にひっかかってなかなか出てこない。
「・・・シャル・・・まさか、このガンダムに乗っていたのは」
「ええ。私の部下です」
「ならこれは、トリニティがあなたたちから太陽炉を
奪おうとしたときに起こった戦闘のデータなのね?」
「そうです、スメラギさん」

それなら、彼が乗っているのは第一世代のOガンダム?
モニターに近づき、画面を詳細参照モードに切り替えてみる。
だが、搭乗機に関するデータは何ひとつ表示されなかった。
おそらく、私の端末に転送する時点で、このガンダムを
同定するに足る情報はすべて削除されたのだろう。
いいわ。余計な詮索は趣味じゃないとシャルに言ったし。
もともと私が決して見るはずのなかったデータなのだし。
「ありがとう、シャル・・・
正直に言うと、最近頭を痛めていたのよ。この先、万が一にも
トリニティのスローネとトレミーのガンダム同士が
戦うようなことになったらどうしよう、ってね。
さっき起こされてあの映像を見たときもそう思ったし。
マイスターたちも、ここのクルーも、そろそろ我慢の限界。
彼らのやり方そのものにも、そのせいでソレスタルビーイングの
活動がめちゃくちゃにされていることにもね・・・

141:スメラギ×00Fシャル(32)(エロ無し)
08/09/19 02:53:21 n4f4Nd6o
もちろんガンダム同士の戦いなんて、避けるに越したことはない。
でも、私たちが世界から、彼らの仲間だと思われるわけにはいかない。
彼らの過激な介入がこれ以上エスカレートするようなことがあれば、
あなたの部下の貴重なデータがきっと役に立 -- 」
「優しいんですね、スメラギさん」

少し悲しそうに微笑んでそう言ったシャルを見て、口をつぐむ。

「わたしがその戦闘データをここに転送したのは・・・
ガンダム同士の戦いを支援するためではないのですよ。
そんなことをしたら、イアンさんに怒られてしまいます」

・・・違いないわね。私だってつい数日前に怒られたばかりだもの。
「万一トレミーのマイスターがトリニティと戦うことになった場合の
対策をいくつか、技術面からシミュレーションしてみて」と頼んだら、
「ガンダム同士の戦いだと?たとえ仮定でもごめんだな!お前さんも
少し頭を冷やせ!」と、いつもの気難しい表情をさらに険しくして、
イアンはブリーフィングルームから出て行ってしまったのだ。

シャルが言葉を続ける。
「それに、オリジナルの太陽炉を持つプトレマイオスのガンダムが
疑似太陽炉しか持たないトリニティに劣勢を強いられるようなことは、
通常ならばないに等しいはずです。
特にエクシアには対ガンダム用の装備もありますから、たとえ彼ら3機を
同時に相手にしてもかなり優勢に持ち込めるはず。であれば・・・
たとえ突発的にここのガンダムとトリニティのスローネが戦闘状態に
入ると仮定したところで、あなたがそうひどく心配する必要があるとは
思えないのです・・・わたしの部下の、弄られっぱなしといっていい戦闘の
データなどなくてもね。そうでしょう、スメラギさん?」

142:136
08/09/19 03:07:23 n4f4Nd6o
昨日の分に直接つなげて、3レス分upしました。
プロットはできているので、23日(火)までには全部書いて
upしたいと思います。

また、最初にupした頃からみると00Fも00Pも随分話が進展したため、
簡単な外伝関連の予備知識を更新して、もう一度upしようと思います。
すみませんが、もう少しお付き合いいただけると幸いです。

※エロ無しではありますが、スメラギさんは全裸でモニターの前に
立ってるはずなので、想像すると少しエロっぽくなったりするかも
・・・しれませんorz

143:142
08/09/19 03:32:32 n4f4Nd6o
書き忘れてました

他の作品がありましたら、
投下をよろしくお願いします>All

144:名無しさん@ピンキー
08/09/21 23:45:32 m7icklSV
刹那×ネーナ>104続編書いたので投下↓


注)自分設定が入った上、カプ臭が強く、長いです。
 エロは6から



145:刹那×ネーナ1/16
08/09/21 23:46:37 m7icklSV
ピピッ…ガ…ッ…ピピッ……ピ…ッ……。
血の臭いが充満するエクシアのコックピットに、途切れ途切れに通信音が響く。
グラハム・エーカー操るGNフラッグとの最終決戦は、
互いのエゴと全能力をぶつけ合うかのような死闘の末に、結局相打ちに終わった。
刹那が最後に見たものはGNフラッグの胸元にめり込んでいく剣身と、
緑と赤のGN粒子が舞い散る光景だった。
何とか、エクシアをトレミーに戻さなければ─。
刹那は薄れていく意識の中で、気力を振り絞って操縦棹を握ろうとした。
しかし、その手足は神経が通っていないかの如く無反応のままで、目さえ開けられない。
それならせめて、通信に応えなくてはならない─。
それでも傷ついた体は一向に言う事を聞かないばかりか、痛みさえ感じない有様だった。
どくんどくんと、体の奥深くで心臓の脈打つ鼓動だけが感じられる。
もう意識があるのかないのか、立っているのか座っているのかさえ分からない。
やがて唯一聞えていた通信音が小さくなって聞えなくなったかと思うと、
自らの鼓動もまた、その拍動を弱めていくのが感じられた。
─俺は、死ぬのか…。
それでも後悔はしていない。今やるべき事はやり遂げたつもりだ。
後の事は、残された人間に任すしかない。俺は戦う事しか出来ない人間なのだから…。
ふと、脳裏にマリナの微笑む顔が浮かんだかと思うと夢のように消え、
次々に懐かしい面々が登場しては、消えていった。

あの世にしては、随分暗い。なのに、どこからか光が漏れている。
それも、どこか遠くと言うよりは、薄皮一枚隔てた、外部から。
「…きて……ねぇ……」
これは、女の声?誰かが俺の体を揺さぶっている?
「起きて」
顔に至近距離から誰かの温かい息がかかり、耳元で覚醒を促された。
ようやく刹那は意識を取り戻し、ゆっくりと目を開けた。
すぐ目前で赤い髪が揺らめき、その先に柔らかそうな胸が揺れるのが見える。
えらく露出の激しい服のせいで、かがんだ胸元からはみ出しそうなほどにたわわな谷間が覗いている。
まるで雪のかかった峰々のようだ。
刹那は夢うつつのまま、幻想的な何かを見ているような心持ちで、ぼんやりとそれを見た。
「…やっだぁ!起きたばっかりなのに、どこ見てるのよぉ!?」
刹那の視線の行方に気付いたネーナが、安心半分、照れ隠し半分と言った口調で
大仰に言い、ばしんと刹那の半裸の胸をはたいた。
途端に重苦しい痛みが走り、呼吸が苦しくなる。
「やだ、ごめん!…大丈夫…、だよ…ね?」
ネーナが過度なほどおろおろして、心配そうに刹那の様子を窺った。
「……どういう事だ…?」
どもりながらもそう聞くと、ネーナはほっとしたように表情を緩めて、刹那の手を両手で握った。

146:刹那×ネーナ2/16
08/09/21 23:47:10 m7icklSV
「君、連邦軍との戦闘で死にかけてたんだよぉ?
何とかエクシアの信号を追いかけてみたら、辺りに残骸が散らばってるわ、
GN粒子は漏れまくってるわ、頭は吹っ飛ばされてるわ、もう泣きそうになっちゃった」
言葉通りにネーナが涙ぐんで、刹那の指に軽くキスをした。
「でね、コックピット開けてみたら、君が死にそうになって倒れてるんだもん。
それで、回収して、ここに連れて来たってわけ。カプセルに2ヶ月半も入ってたんだよ?
全身骨折に、内臓もいくつか破裂しちゃってて…、顔だってぐちゃぐちゃでぇ…」
当時の惨状を思い出して、ネーナの目に堪った涙がみるみる大きくなり、2,3粒落ちた。
刹那はその説明で、何となく事態が飲み込めた。辺りを見回してみる。
まるで見覚えのない部屋だった。しかし体に感じる気圧から、どうやら宇宙艦らしい事だけは把握できる。
「つまり、お前が俺をトリニティの母艦に連行したと言う事か」
「その言い方、やめてくんない?連行じゃなく、救助!」
ネーナがぷうっと子供のように頬を膨らませて、刹那を睨み付けた。
しかしすぐにふっと目線が優しくなり、刹那の手をぎゅっと強く握ってきた。
「でも本当に良かったよぉ、助かって…。
カプセルに入っても助かるかどうか分からない位、やばい傷だったんだもん」
刹那はベッドに横たわったまま、自分の体を確認してみた。
あらゆる所に戦闘の残り傷がついてはいるが、もう9割方治癒しきっていて、薄い皮膜が張っている。
「ほら、顔もキレイに治ってるよ」
ネーナが鏡を差し出した。
覗き込むと、全体的に僅かに腫れてはいるものの、確かに特に損傷は見当たらない。
もっとも男の刹那にとって、顔ごときが歪んだ所で、たいした問題ではなかった。
それよりも刹那は、もっと気に掛かる事を問いただす事にした。
「エクシアはどうした?」
「格納庫に収納して、ハロが整備してくれてる。
武器までは無理だけど、その他の機能はほとんど元通りになってるハズ」
「GNフラッグを見たか?相打ちになったはずだが」
「う~ん…。わかんない…。あたしが行った時には、フラッグの装甲の破片くらいしかなかったから…。爆発したか、軌道がズレて距離が離れちゃってたのかも…」
「キュリオスとヴァーチェは?」
「信号は捕らえてたけど、君の所に着いた時にはもう消えちゃってた…」
「そうか…」
矢継ぎ早に質問を重ねて、今現在の状況がおぼろげに見えてきた。
ネーナが話を続ける。
「今ね、情報が錯綜してるの。でも、王留美とだけはコンタクトが取れてて。
連邦軍があたし達を必死で探してるから、しばらく動くなって。
多分プトレマイオスの方にも同じ指示が行ってると思う。だから…」
「だから、しばらく俺はトレミーに戻れない。ここに待機していろ。そういう事か」
「そういう事♪」
話の大筋は理解できた。
何となく暗い気分になった刹那とは裏腹に、ネーナはとても嬉しそうに笑っている。

147:刹那×ネーナ3/16
08/09/21 23:47:54 m7icklSV
「意識は戻ったけど、あと3日は安静にしとかきゃダメだからね?
もう歩いてもいいけど、暴れたりしちゃダメよ?大人しくしててね?」
ネーナが刹那の額にちゅっと音を立ててキスをするが、刹那は心身ともに疲労感を覚えて、抵抗する気にもならなかった。
すぐにネーナが勢いよく立ち上がると、
「ゴハン作ってくるね♪」そう言って小走りに部屋を出て行ってしまった。
30分後、艦のダイニングキッチンに呼ばれた刹那は、節々痛む体を引きずってそこへ向かった。
部屋に入ると、食欲を誘ういい匂いが漂っている。
やや広めのダイニングキッチンで、ネーナが忙しく動き回っていた。
戸棚には数種類の食器類が整頓されて収納されているが、
それらが全て3枚セットなのに気付き、刹那の気が重くなる。
フンフンと鼻歌を歌いながらおたまで鍋をかき回しているネーナの後姿に、
兄達を失った直後の寂しげな背中がオーバーラップした。
トレミーにいた時には思いもしなかった寂しさと不安が、病み上がりの体に唐突に湧き上がってくる。
クルー達は一体どうなったのか、ちゃんと生き残れたのか。
そして、あの戦闘を経て世界はどういう道に進むのか。
そんな事を考えていると、ネーナが次々に温かい皿を目の前にセットしていった。
全て手作りで、消化にいいものをあえて用意したらしい事は一目瞭然だった。
「豆腐ハンバーグに、ポタージュ、こっちはおじやね♪」
ネーナがピンクの鍋つかみでもうもうと湯気を立てる鍋を掴み、落とさないように注意を払いながらテーブルに歩み寄ると、ゆっくりとそれをテーブルの中央に置いた。
ネーナの意外な家事能力に、刹那はあっけなく毒気を抜かれてしまった。
こんな家庭的な料理を目にするのは、もう何年振りか分からない。
「……食えるのか…?」
つい余計な事を言ってしまったが、ネーナはつんと唇を尖らせて拗ねた仕草を見せた後、
すぐにえへっと微笑み、「そういう事は食べてから言ってよね」と言っておじやを茶碗に掬って勧めてくる。
一口、おずおずと口に運んでみた。予想以上に美味い。急に胃袋が活発に動き始めた。
箍が外れたかのように、ガツガツと料理に食らいつく刹那を、満足げにネーナが眺めた。
虫けらを殺すかのような軽さで、民間人を遊びのように殺めたネーナへの怒りが、
この程度の新たな一面に感化されて、氷解しつつあるのに気付く。
「美味しいでしょ?」
テーブルに両肘を付き、顎を両手で包んで可愛らしく微笑むネーナが、無邪気な小悪魔そのものに見えた。
このまま取り込まれるわけにはいかない。刹那は料理を食べきらずにスプーンを置き、席を立った。
「え…!?全部食べないの?もしかして、まずかった…!?」
後ろからネーナの慌てた声が追いかけてくる。刹那は立ち止まったが、振り向かずに言った。
「お前はその性格を何とかしろ」
ちょっと、何なのよォ!?というぼやきを聞きながら、刹那は元いた部屋へと戻った。

148:刹那×ネーナ4/16
08/09/22 00:07:30 R9G4GJ5P
それからの7日間で、刹那の体力は随分回復し、筋肉トレーニングを始めるまでになっていた。
若い体の治癒は早く、刹那は体力を持て余して、暇があれば艦の至る所でトレーニングに励んだ。
ネーナの私服がいつも過激なのがまた、目の毒だった。
体の線が丸分かりのぴっちりした服ばかりで毎日を過ごす彼女に、
兄貴達は少しは注意をしなかったのだろうかとさえ思ってしまう。
しかしその刹那も、ネーナに注意をするのは憚られていた。
勢いだったとはいえ、数ヶ月前にこの体を刹那は確かに抱いたのだ。
体力を完全に取り戻しつつある刹那を見るネーナの目付きが、時折妖しく揺らめくのを既に何度も見ている。
今の所、幸いにも向こうからのアプローチは皆無だが、
余計な一言で微妙なバランスが崩れるのは、なんとしても避けたい所だった。
ネーナは毎日、異様なほどかいがいしく刹那の世話をしてくれている。
あれだけ憎み、一度はその存在も排除しようとしたトリニティの末妹なのに、狭い艦での同居生活で、
ネーナへの依存心にも似た愛情のようなものが育ちつつあるのを、刹那はひしひしと感じていた。
またネーナとそういう事をしてしまったら、一体どれだけいれ込んでしまうか、正直な所自信がなかった。
所詮、人は一人では生きられないのだ。
いくら必死で否定しようとしても、生活の節々で感じる、
ネーナへの感謝の思いに蓋をする事は、できそうにもなかった。

「どしたの?」
陰鬱なオーラを振りまきながら、ひたすら腹筋に没頭する刹那の傍にネーナが近寄り、座り込んだ。その手にはタオルが握られている。
しかし、刹那の目は、タオルを通り越した先でふるんと揺れる胸に自動的に向かってしまう。
「…あっちに行ってろ」
苦し紛れに目を反らし、隠し様もない欲の渦巻く体を何とか鎮めるように、刹那は更に激しく腹筋を続ける。額から汗が噴き出す。
「すっごぉい。びっしょり♪」それをネーナがタオルで拭ってくれる。
今度はタオルが揺れる隙間から見える、ネーナの股間に思わず目が行く。
仕方がないので腹筋から腕立てに切り替えて、煩悩を吹き飛ばすように体を痛めつける。
限界まで筋肉を痛めつけて、ようやくトレーニングが終わったら、
ネーナの差し出すタオルを乱暴に受け取る。
「あん」ネーナの小さな叫びと共に、胸がまたぷるんと揺れる。
見ないようにするが、口元がひくひくと引きつってしまう。不機嫌に風呂へ向かう。
ここ数日お約束のように、こんな事が繰り返されていた。


149:刹那×ネーナ5/16
08/09/22 00:08:18 R9G4GJ5P
勢いよく熱いシャワーを浴びるが、女体のラインは全く頭から去ってはくれない。
むしろ鮮やかに、以前見たネーナの裸体が思い起こされるのだった。
湯煙の中で、むくむくと下半身が勃ち上がっていく。
ここ何日か耐え続けていたが、もう限界だった。
刹那はむなしさと自噴を感じながらも、手を伸ばしてそこを握り締めた。
眠っていた時間を含めれば、ほぼ3ヶ月近くご無沙汰していた懐かしい快感が走る。
もどかしい気持ちを発散させるように、いきなりごしごしと乱暴に扱きはじめた。
せめてエクシアに乗れれば、この爆発しそうな体をコントロールできるのに─。
以前、エクシアで宇宙を駆っていた感覚が不意に蘇った。
そうだ。今のこの事態は、何も浅ましい淫欲のせいだけではない。
どうして、自分はこんな所でのほほんとしているのだろう。
世界情勢を知るのはTVニュースからだけで、
それだってどこまで真実を報道しているのか分かったものではない。
報道が当局に不都合なものを排除した、捻じ曲げられた真実に過ぎない事は
いつの時代も似たようなものだ。
自分の目で、真実の姿を見たい。そしてもう一度、戦いたい。…許されるのなら。
その時、初めて会った時のトリニティに感じた嫌悪感の正体が、分かったような気がした。

─近親憎悪。
他人を貶め、いたぶる事で生じる自己確認。そしてそれによって得られる、残酷な優越感。
成長と共に既に捨て去ったはずのその感覚が、自分にもまだ残っているのかもしれない。
俺はそれを理性で抑え付け、見ないようにしていただけなのか?
いや、むしろ戦争根絶はただの言い訳で、純粋に戦闘がしたかっただけなのか?
いや、そんな事はない。自分は確かに真の平和を実現させたい、その一心で戦っていたはずだ。
トレミーにいた時には、ゆっくり自分の心を探る余裕などなかった。
迷いなど無かったはずなのに、そこから離れてみると、思いのほか脆い自分に気付かずにいられない。
「あぁぁぁぁ!!!!」
自慰の手を止めて壁を片手で力任せに殴り、腹の底から絞り出すように叫んだ。
しかし全く気は晴れない。
体の中に澱のような沈殿物がとぐろを巻き、全身を劣化させていくような気がした。
「ちょっとぉ、何よ、今のはぁ??」
すぐに小走りに駆け寄ってくる足音がして、バタンと風呂場のドアが開き、ネーナが飛び込んできた。
湯気を挟んで二人の目が合う。ネーナの視線が刹那の顔を捉えてからすぐに、下の方へと移った。

150:刹那×ネーナ6/16
08/09/22 00:09:04 R9G4GJ5P
刹那の手に握られたままのそこは、既に腹に付きそうなほど勃起し尽くしている。
ネーナがあっけにとられたかのようにぽかんと口を開け、そこを見つめた。
普通なら男とはいえ、後ろを向いて隠す場面だろうが、
見られた事で刹那の欲は更に野性的に高まっていった。
手の中でペニスが更にぐぐぐっと持ち上がった。
刹那の欲を目の当たりにして、目を背けたのはネーナの方だった。
何か見てはいけないものを見てしまったかのような、困惑した面持ちで視線を外すネーナには、
この前誘惑してきた事が嘘のような、恥じらいまで漂っている。
しかし暴発寸前の心身を持て余して自慰に耽っていた刹那にとっては、
そんな姿もまた欲情の対象にしか見えないのだった。
こんな風に自分が追い込まれているのは全てネーナのせいなのだと、横暴にも思い込んだ。
じりじりとネーナににじり寄り、白スパッツから剥き出しの太ももにペニスを押し付ける。
ネーナの太ももはさすがに女らしく柔らかい肉付きで、ぐいっと深く押し付けると、
深紅に膨らんだ亀頭に押し込まれて、ぐにゅうと肉が僅かにへこんだ。
「…や…っ」
ネーナが突然の行為に驚き、反らした目をきつく閉じて抵抗を示した。
この前は自分から誘ってきたくせに、勝手な女だ。
欲望と怒りが混同する。ネーナを思い通りに組み敷いてしまいたくて堪らない。
この前のようにネーナと深く繋がって、全ての鬱憤と欲を吐き出したい。
人差し指の爪を立て、ネーナのスパッツの股間の筋に沿わせてつーっと下から上へと引っ掻いた。
「ぁ…っ」
ネーナの閉じた瞼がひくつき、太もももまたぴくりと震えて
押し付けたままの亀頭に快感となって伝わってきた。
「お前はこういう事が大好きなんだろう」
そのまま指を上下に動かしてそこを責め続けながら、ネーナの耳元で刹那は低く囁いた。
「…そ…んな事ないもん…っ…」
ネーナの呼吸は既に乱れ始めている。
嘘を付け、と思いながら、刹那は今度は指を2本重ねて押し付け、ぶるぶると激しく震わせた。
「あ…ぁ…んっ…!」
ネーナのそこに早くも愛液が漏れ出したのが、スパッツと肌の擦れ具合で分かった。
興奮が強くなる。
太ももからちゅるりと滑った肉棒が、ネーナの股間の真ん中をぐりぐりと押し込んだ。
「や…やだぁ…」
傍目にも分かるほど感じているくせに、ネーナはまだ抵抗を解いてはいない。

151:刹那×ネーナ7/16
08/09/22 00:10:15 R9G4GJ5P
逃げるように腰を動かすその先を読んで、刹那はがっしりとその細い腰を掴み、引き寄せた。
両手ですっぽりと腰に手を回し、前から抱き締める形になる。
ネーナが怯えを隠さずに、潤んだ瞳で見つめてくる。
その股間には、刹那の勃起が未だ勢いを失わずに押し付けられたままだ。
出っ放しのシャワーの湯気でネーナの顔も上気して見え、刹那は眩暈がする思いだった。
もう下半身は一刻の猶予もないかのように、限界寸前の様相を呈している。
「…舐めろ」
この前は自分から舐めてきただろう、そう含みを持たせてネーナに言った。
ネーナは少し迷っていたが、この時点での抵抗は無理だと諦めたのか、ゆっくりと体を落としていった。
棒のように硬く直立した、その先端の大きさを確かめるように唇で包んだ後、
ネーナはゆっくりとそれを口内に含んでいく。
熱い息がかかり、粘着質な舌が進む度にペニスに絡み付いてくる。
刹那はこのまま、一気に欲を放ちたい気持ちに支配された。
「…んぐ…っ!!」
ネーナの頭をぎゅっと掴み、性交をするように腰を喉奥まで打ち付ける。
乱暴に喉の奥まで突き入れられて、ネーナが咽たが、刹那は少し勢いを弱めただけで
律動を止める事はしなかった。
ネーナは限界まで口を開ききって、刹那のそれを受け入れ続けた。
激しく口内を突き込みながら、たまに舌が蠢くように動く感じが堪らなく刹那を昂ぶらせる。
ネーナの唾液で淫らに光る肉棒が卑猥に見えて仕方ない。
無我夢中で射精に向けて腰を振っていると、思いがけずにネーナが袋を揉みしだいてきた。
予想外の刺激で、尿道を熱いものが一気に駆け上がってきた。
「出…る…っ!!」
思わず限界を口走りながら、刹那はネーナの口腔内にそれを放った。
久々の射精は異常なほど長く続いた。
ネーナの頭を抑え付けて深く突き刺したまま、喉奥に何度も勢いよく撃ち付けていく。
耐えに耐え、抑えに抑え込んでいた欲を一気に放出する喜びで、体が何度も震えた。
栓をされたネーナの口から、収まりきれずにどろりとした白濁が漏れ出て、
白いマグマのように彼女の顎を伝っていった。
やがて全てを出し切って、ようやく満足して刹那がペニスを抜き取った。
栓が抜かれた事で、ごぼごぼと大量の精液がネーナの口から零れ出た。

152:刹那×ネーナ8/16
08/09/22 00:10:52 R9G4GJ5P
ネーナは、放心状態という訳ではなかった。その顔には嫌悪も屈辱の色も浮かんではいない。
それどころか、むしろ喜色さえ漂わせるかのような不思議な表情で、刹那を見上げている。
─良かったね、一杯出て。
口には出さないが、その目は明らかにそう言っていた。
その証拠にネーナは口に残った精液をごくりと飲み込んだばかりか、
顎に滴ったそれをも指で掬って、ぺろりと舐めたのだった。
(全く、何を考えているのか分からない…)
さっきの怯えた様子は一体何だったのか。
まだ夜は今からだと言わんばかりに刹那の萎えたペニスに再び手を伸ばし、
もう一度復活させようと刺激を与えはじめるネーナは、またしてもいつもの小悪魔なのだった。
「お、おい…」
「い~いからっ♪」
刹那のそれを片手で扱きながら、ネーナは湯を溜めようと、シャワーノズルを浴槽に向けた。
その時にネーナの体に熱い湯がばしゃりと掛かった。
赤い髪が濡れて、その顔が一層妖艶に輝く。
白い薄生地の服が透け、つんと勃った乳首が淡く映った。
ネーナが勃起を扱く度に、その胸がゆらゆらと揺れる。堪らず刹那は服を乱暴に剥ぎ取った。
その出自は詳しくは知らないが、ドイツ系の名前の示す通り、
ネーナの肌は陶器のように白く、透き通るようだった。
風呂場の熱気のせいか、肌はほんのりピンクに染まり、熱い湯の掛かった所は一際赤く色づいている。
そして期待通りに卑猥に勃ちあがった紅い乳首がぷるぷると揺れて、先端から湯水が弾け飛んだ。
この艦に来てからずっと、刹那はこれに迷わされてきたのだ。
今日という今日は、これに思う存分復讐してやらねば気が済まない。
「きゃっ」
ネーナの指を乱暴に跳ね除ける。
ペニスは既に大きく隆起して、その存在感を誇示していた。
先端にこびり付いた一回目の白濁が、尚更それを威容に見せている。

153:刹那×ネーナ9/16
08/09/22 00:12:28 R9G4GJ5P
ネーナをタイルに押し倒し、その腕を掴んで彼女の頭の上へと持っていく。
乳房が上に引っ張りあげられて、たぷんと脈打った。
太ももに押し付けた時のように、勃起の先端を乳房の脇に押し当てる。
太ももどころではない柔らかな胸の肉が深くへこみ、亀頭まで埋めてしまう。
ぐりぐりと押し込むごとに、胸が四方に形を変えて動いた。
ネーナが恥ずかしそうな表情で見てくるのが、煽情的で堪らない。
こういう時のネーナは男のツボを知り尽くしているかのようだ。
刹那は興奮を抑えて一息つき、ネーナの腹に跨って馬乗りになった。
仰向けの体勢でも、腕を頭上で固定したままの為か、胸の形は崩れてはいない。
さくらんぼを思わせる赤い乳首が、肉棒の押し付けに併せて、ちょうど胸の真ん中で何度も角度を変えた。
刹那は脇からペニスを離すと、次は乳首にそれを押し当てた。
白濁と先走りで粘った先端で乳首を軽く擦ると、乳房とは大違いの感覚に
「はあ…っ」と大きく息を吐いて顔を染め、ネーナが身を捩った。
そのまま乳首を押し潰すように、それを擦りつけていく。
勃起が行き来する度にネーナの乳首はぐにゃりと向こうに倒れ、またつんと起き上がった。
刹那の先端にも、堪らない程の快感が走る。
敏感な神経でネーナの乳首がどんどん硬くなって行くのを感じ、ますます興奮が強まっていく。
風呂場には浴槽に湯が溜まる水音と、二人分の荒い呼吸音だけが響いていた。
「ん…ん…っ…、ねぇ…、せ…つな…ぁ…っ」
ネーナが熱に浮かされたかのようなぼんやりした目で刹那を見上げた。
馬乗りになった後ろでは、ネーナが太ももを刷り合わせてもじもじしている。
ネーナも淫欲が高まり、早くそこを慰めて欲しいのだろう。
だが今まで散々人に葛藤を与えておいて、自分はすぐに気持ちよくなろうなど、
そうは問屋が卸さないというものだ。
一回出した刹那にはまだ前戯を楽しむ余裕が残っていた。意地悪い考えが頭に浮かぶ。
掴んでいたネーナの腕を解放してやると、一気に胸の肉が左右に潰れた。
刹那は腰を進めてペニスを胸の谷間の真ん中にセットすると、
ネーナに左右から胸を持ち上げるように指示を出した。
「…持ってろ」
ネーナは素直に従い、左右から胸を寄せて勃起を包み込んだ。
柔らかい乳房に全体を完全に包み込まれて、まるで秘穴の中にいるような快感が全体に走る。
蕩けるような蜜の感触こそないものの、圧倒的な質量のバストに包まれる感触は、
視覚的にも感覚的にも秘穴のそれに負けてはいなかった。

154:刹那×ネーナ10/16
08/09/22 00:13:21 R9G4GJ5P
「あ…ん…!や…っ」
まるでネーナの秘穴に埋め込んでいるような勢いで、刹那は腰を動かし始めた。
ネーナの白い胸の合間から、褐色のそれが卑猥に見え隠れする。
「もっとだ…!もっと、寄せろ…!」
激しく腰を遣いながらネーナに言うと、即座に胸が勃起をぐりぐりと圧迫してきた。
肉の間を行き来する度に先走りが全体に広がって、抽迭がスムーズに進む。
ネーナはしばらく勢いに圧倒されたかのように下を向いて、自分の寄せた胸の谷間から
出入りする亀頭を見ていたが、やがてくすりと悪戯っぽく笑ったかと思うと、
一番先端が顎に近づいた瞬間を見計らって、舌を思い切り突き出した。
刹那の膨張しきった先端に舌がじゅるりと届く。
「……ッ!!」
その瞬間、強烈な快感が走り、思わず谷間から先端を突き出した格好のままで、
刹那は動きを止めてしまった。
ネーナが、刹那に快感を与えているのが嬉しくて堪らないの、とでも言う様な
嬉々とした表情で舌を突き出し、剥き出しの鈴口をちろちろと舐めた。
「く…う…ッ…!」
刺激に耐え切れずに、湿った声が何度も出た。ピストンが激しいものから小刻みな動きへと変わる。
最先端へと与えられる快感は凄まじいもので、ネーナの舌からそこを離す事が出来ない。
自然、僅かな動きで竿に刺激を与えるのが精一杯になってしまったのだった。
ネーナの舌によって絶え間なく訪れる強烈な快感に、刹那は打ち震えた。
ネーナを自分の意のままに犯しているはずだったのに、
いつの間にか彼女の支配下に置かれてしまっている事に、ようやく刹那は気付いた。
必死で快感の声を堪え、ネーナに問い掛ける。
「お、お前…っ…、こんな…なら…、何でもっと早く…、誘…わなか…った…ッ…!?」
本音だった。
もしいつも通り、ネーナの方から積極的に迫ってくれていたら、こんなに思い悩まずに済んだはずだ。
ネーナが一瞬舌を止め、代わりに一層バストを左右から押し付けて刺激を与えながら答えた。
「…だって。だって、嫌われたくなかったんだもん」
「……?」
一言答えて直ぐに、ネーナは再び鈴口を舐め上げる。ああっと声が出て、刹那の勃起がしなった。
満足げにその様子を眺めた後、再びネーナが舌を離して話し始める。

155:刹那×ネーナ11/16
08/09/22 00:14:05 R9G4GJ5P
「エッチしたのに、この前はポイしたじゃない。またそんな事になるの、絶対やだったんだもん」
拗ねたように言って寂しげに瞳を曇らせ、ネーナが舌を突き出すと、
今度は思い切り亀頭と鈴口、全てを力一杯舐め上げた。快感を通り越した痛みで刹那が悲鳴を上げる。
「もう行かないよね?一人にしないよね?あたし、あれからずっとここで一人だったの。
君には仲間がいたけど、あたしは一人ぼっちだったんだよ…!?」
ネーナの顔がくしゃりと歪んだと思ったら、急に涙がぽろぽろと零れ落ちた。
「ネーナ・トリニ…」
「やめてよ…!そんな呼び方嫌だ。ちゃんと名前で呼んでよ。ね?…刹那」
刹那、の所だけ声を低くして、懇願するように囁くネーナ。

俺を求めるのは、兄貴の代わりとしてなのか…?
喉元までその質問が出掛かったが、刹那は遂にそれを口に出す事は出来なかった。
今そんな事を訊いても、ネーナに判別できるはずもないと思った。
そして仮にその答えがどんなものであったとしても、
今ネーナの傍にいるのは紛れもなく自分で、そしてこうやって肌を重ねているのだ。
行為が終わった後に訪れる感情が、最早開放感だけでは済まないであろう事は、
ここ数日いやというほど予感していた事だった。
もう、今となってはそれを止める事はできない。
たくさんの英雄と呼ばれる男たちが女によって身を持ち崩してきた。
馬鹿な奴らだと思っていたが、今はもう笑う気になれそうにない。
「ね、一緒にいようよ…。
気持ちいい事したいなら、もういいって位、いくらでもしてあげるから…。ね?刹那…」
限界まで寄せたために、遂に二つの乳首が刹那のペニスの両端に当たった。
そのコリコリとした感触とネーナの潤んだ瞳で、刹那はもうどうなってもいいような気になった。
どの道、計画の第一段階は終了し、今の所自分たちの出る幕はないのだ。
キャスティングもされていないのに、舞台に上がれる役者がいるわけがない。
「…あ…ぁ…」
弱々しく答えて、刹那は遂に欲に負け、腰を大きく振った。
ペニスの左右を乳首の肉塊が擦り上げ、胸の肉が勃起を温かく包み込んで射精を促す。
ネーナの伸ばした舌が再度鈴口に当たった瞬間、風呂場にエコーを響かせて
快感に大きく叫び、刹那は2度目の精を放出した。
ネーナの舌に、唇に、鼻穴にまで飛沫が飛び散る。
二度も達したというのに、ネーナに対する気持ちはやはり萎えなかった。
この前初めて交わった時はむしろ後悔しか感じなかったのに、
今は白濁を顔面に浴びた卑猥な顔さえ、可愛いと思ってしまったのだった。

156:刹那×ネーナ12/16
08/09/22 00:14:42 R9G4GJ5P
「…すまない」
「……ん」
そう言って、優しく飛び散った精液を拭ってやる。
ネーナのあどけないほどの表情が、この行為の淫猥さと余りに対照的だった。
「んん…、ね、刹那ぁ…」
顔面から白いものがほとんど取り除かれるのを待ちかねた様に、
ネーナが腹の上に馬乗りになったままの刹那の背中に、膝を擦りつけてきた。
振り返るとその太ももが、シャワーの湯だけではない別の粘液によって濡れているのが目に入る。
刹那はネーナの腹から下へと移動し、彼女の股の間に座ると、大きく足を広げてそこを見つめた。
「…や…ぁ…」
ネーナが今更なのに、恥ずかしがって顔を手で覆う。そんな姿がまた可愛いのだった。
脚の間では陰唇がぱっくりと口を開き、中の真っ赤な秘肉がぬらぬらと卑猥に輝いて男を誘っている。
指をあてがい、膣口を解す様に擦ってやると、秘穴から面白いほどに愛液が溢れ出てきた。
ネーナの息が段々と乱れていく。
「ね…ぇ…、早くぅ…」
刹那の手首を軽く掴んで、ネーナが甘えた口調で懇願してくる。
ネーナのそこはもうびっしょりと濡れ、その上クリトリスも充血して膨らんでいたが、
彼女は今日まだ一度もイッていないのだ。
大きく開いた脚の間で、疼く膣壁が、太いモノを早く突き刺してくれと言わんばかりにヒクついている。
「…分かった」
「ひゃあん…っ!!」
一気にずぼっと中指を奥まで突き入れてやると、ネーナが大きく仰け反って喘いだ。
そのまま指を抜き去らず、じゅぼじゅぼと派手な音を出しながら何度も膣内を擦りあげてやる。
望みどおりの快感を与えられて、ネーナが歓喜の声を上げた。
「あぁっ…!やぁんっ…!あぁ…ん…っっ…!」
ネーナの気持ちよさそうな声と顔を見ていると、刹那の下半身にも3度目の欲が戻ってくる。
半勃ちのそれをうっすらと開けた目で確認して、ネーナが震える指をそこに近づけていった。
また扱く気らしいが、残念ながら刹那はそうされる気分ではなかった。
心配せずとも、この調子ではすぐにそこは臨戦態勢になる事だろう。
「持ってろ」
ネーナの伸ばした右手を彼女の膝関節に導き、下から持ち上げさせて更に大きく足を開かせる。
刹那は僅かに隙間の出来た秘穴に、もう1本指を沿わせて思い切り突き入れた。
「やぁぁんっっ!!」
ネーナの背中が一瞬大きく宙に浮き、汗が飛び散った。
膣肉が急激に指を締め付け、何度か収縮を繰り返した。
続けて数回膣内を擦ってやったが、どさりとタイルに横たわったネーナは、もう何の反応も見せない。
刹那の予定より随分早く、ネーナは絶頂に達してしまったのだ。



157:刹那×ネーナ13/16
08/09/22 00:15:17 R9G4GJ5P
「ふあ…あ…」
大きく肩で息をしながら、まだ去らない快感の中にいるネーナ。
刹那は指を抜かずに、動きを止めて自分の下半身を見やった。
そこはいつの間にか完全に勃ち上がり、いつでも戦闘可能な状態にある。
「……」
心を決めて指を抜くと、中から摩擦で白く濁った愛液がどろりと溢れ出てくる。
ますます下半身が硬くなった。
「行くぞ」
ネーナの膝を胸に付かんばかりに折り曲げ、角度を調整すると一気に怒張を突き入れた。
「ひゃう…っ!!」
指より遥かに大きい熱で貫かれ、ネーナの体が激しく揺さぶられた。
ゆっくり怒張を抜き、もう一度狙いを定めて激しく突き入れる。
ぐらりとネーナの体がタイル上を奥へと滑り、同時に双丘も大きく揺れた。
それをしっかり見届けた後、そのまま刹那はテンポよく抽迭をはじめた。
ガンガン欲望の赴くままに激しく突き上げられて、ネーナの体は激しく揺さぶられ、
少し遅れて胸が揺れに揺れる。
しかし刹那に何度抉られても、ネーナは何故か喘ぎ出さない。
絶頂に達したばかりの秘肉は、鈍感なままでネーナに快感を与える素振りもないようだった。
荒々しく突き上げながら、刹那は少しでもネーナを気持ちよくしてやる方法を考えた。
「…ネーナ」
初めて名前だけで呼んでやると、ネーナがうっすらと目を開けた。
刹那は手を伸ばしてネーナの右手を取ると、それを彼女の乳首へと導いてやる。
「自分で触れ」
刹那の言葉を聞くや否や、すぐにその意図を察してネーナは自分の乳首を摘み、捻りあげた。
同時に秘穴がきゅうっと狭まり、刹那をますますぐいぐいと締め付ける。
どうやら作戦は成功したらしい。
「あ…っ、ああ…ん…っ、ああ…っ!」
すぐにネーナの声音に快楽の色が混じって来た。
手の平全体で胸を揉み上げながら、指先だけで乳首を弄ぶのは、さすがに手馴れていると言うものだろう。
ネーナが乳首を摘んで指先でこね回す度に、連動して膣壁が締まったが、
3度目の刹那は、中々達しそうにもなかった。明らかにもっと刺激が必要だった。

158:刹那×ネーナ14/16
08/09/22 00:15:50 R9G4GJ5P
「ここも弄ってろ…ッ…!」
ネーナの開いた左手を、膨らんだクリトリスの上に置いてやる。
「ああ、あぁぁ…ッ、あああっっ…!!」
すぐにネーナはそこをも自分で刺激しはじめ、完全に快楽に酔って喘ぎ続けた。
「せ…つなぁ…っ、すっごい気持ちいいよぉ…っ、ねえ、刹那ぁ…っ」
泣きそうなほどに切ない声を出しながら、ネーナは自分の急所を自分で慰め続ける。
ネーナの白く細い指が、真っ赤に充血した乳首をこね回し、
クリトリスをリズミカルに擦り続ける光景は、なんとも言えずに猥褻だった。
絶頂に向けて、その手付きがどんどん速くなって行く。
それに併せる様に刹那のピストンもますます速く、深くなってネーナを揺さぶり続ける。
折り曲げていた膝を更に限界まで押し付け、体重を掛けるようにしてネーナの中を突き上げた。
ネーナの奥の奥まで、勃起が責め立てる。
「ああんっ!やだあ…んっ…!もうダメぇぇ!も…動けないのぉ…!!」
頭を激しく左右に振り、濡れた髪を振り乱しながらネーナが必死に叫んだ。
しかしその言葉とは裏腹に、乳首とクリトリスを慰める彼女の指の動きは
その勢いを一向に落そうとはしない。
「嘘を付け…ッ…!そんな風には…っ…、とても見えないぞ…!?」
「だってぇ…っ!刹那のせいだもんっ…!!」
「人のせいにするな…ッ…!!自分の体だろう!!」
刹那は丸見えの結合部で、自分の褐色のそれが淫液飛び散る秘貝に飲み込まれては
吐き出される様を凝視しながら、何度も激しいストロークを見舞った。
秘穴は完全に蕩けきって、何の抑圧もなくぬるぬるとペニスを受け入れていく。
「あぁんっ、あぁんっ、またイッちゃうぅっっ!!」
ネーナの太ももがぴくぴくと震え出した。
ほんのりと熱に染まってもなお白い肌と対照的に、
充血しきった乳首と陰核が、ネーナの赤毛と同じ位に赤く膨らんでいる。
ネーナの乱れる表情と体を焼き付けるように見つめながら、全てを叩き壊すほどの勢いで、
刹那は自身を根元までがっちりと突き入れ続けた。

159:刹那×ネーナ15/16
08/09/22 00:16:50 R9G4GJ5P
刹那の3度目の限界が近くなる。
勃起がネーナの子宮口にずんずんと当たり、ネーナは最高の悦楽を体内奥深くで感じた。
「ああっ!!ああっ!!あぁぁぁんっっ!!!」
ネーナの指がぴたりと止まる。同時に背骨が大きくグラインドし、乳房が上下に激しく揺れた。
刹那もペニスを引き抜き、ネーナの揺れる乳房の先端目がけて精を放つ。
さすがに量こそ少なかったが、それでも勢いだけは維持されていた。
びしゅっと熱い塊がそれなりの水圧を保って乳首に撃ちつけられた。
乳首を覆うように撒き散らされた白濁がやがてどろりと砕け、
やがて練乳の掛けられた苺のように、真っ赤な乳首が現れた。
「はあ…ん…ん…」
ネーナはいつ終わるともない長い絶頂の中で、最後の愛撫を感じたのだった。

その後、普通のカップルのようにお互いの体と髪を洗い合い、二人は湯船の中でまったりと湯に浸かった。
ネーナを後ろから軽く抱き締めるようにして、刹那はバスタブにゆったりと座った。
ネーナは自分の前に回された刹那の両手を取って水面を弾かせ、水がぴゅうっと飛び散る様を楽しんでいる。
えへへっという無邪気な笑い声を聞いていると、改めてこの少女の本性を掴み兼ねて刹那は戸惑うのだった。
「…まるで子供みたいだな」
呆れてそう言うと、ネーナが急にくるりと振り向いた。
その表情が急に大人っぽく引き締まり、また刹那は混乱してしまう。
「…子供じゃないよ、あたし」
そう真顔で言われると、妙に胸が不安げにざわめいて仕方ない。
ネーナの瞳が少し憂いげに曇った。何か言い辛い事を言おうとしているらしい。
「…言ってない事があるの…。実はね…」
「トレミーのことか」
先手を打って、刹那が言った。自分があれほどの損害を受けたのだ。
マイスターやクルー達が無事なはずがない事位、予測できないはずがない。
案の定、ネーナが悲しげに目を伏せた。
「…うん。ごめんね。君が完全に回復するまで黙ってようと思って…。
プトレマイオスは、ほぼ壊滅状態で何人かは死んじゃったって…。
他のマイスターも一人は回収されたけど、かなりの重体で、もう一人は行方不明らしいの…」
「そうか…」
「プトレマイオスは一時散会、いつかは組織の再編とガンダムの補修が行われるだろうけど、
少なくともしばらくは連邦軍の警戒もあるし、活動停止状態になるだろうって…」
やはり、トレミーは壊滅的な打撃を受けていた。あのメンバーの中で、一体誰が死んだのか。
一人一人の顔を思い浮かべると、心が締め付けられる思いだった。



160:刹那×ネーナ16/16
08/09/22 00:17:45 R9G4GJ5P
「ねえ…、これからどうするの…?いつまでもここにいるつもりは、ない…よね…?」
ネーナが探るような上目遣いで見てくる。やはり、一人置き去りにされるのが不安なのだろう。
「…許可が出たら、俺は世界を旅してみたい。世界の変革を、この目で見たい」
その言葉にネーナの瞳がキラキラと輝いた。相変わらず、感情の起伏が激しい。
「あたしも!あたしも行きたい!行っていい?いいよね?」

─駄目だ。
即答しようとするのを、心に芽生えた何かが邪魔をする。
残酷な幼さを色濃く残すネーナ。それが閉塞された環境に置かれた故の、無知さによるものだったとしたら。
「お前には、実体験を含めた情操教育が必要だな。それで、人の痛みや苦しみを知れ」
正しいのか間違っているのか分からなかったが、ネーナと旅をするのも悪くはないと思った。
ネーナの非は、彼女が成長する事で初めて、彼女に突きつけられる痛みなのだろう。
「一緒に行ってもいいの!?」
「…ああ」
「やった~♪」
ネーナが欲しがっていたおもちゃをようやく買ってもらえた子供のようにはしゃぎ、
刹那にぎゅっと抱きついた。
「ただし、条件がある。この艦を放棄し、王留美に所有権を譲れ。
そしてエクシアとスローネも、王留美に引き渡す。計画はまだ終わってはいないからな」
ネーナはええ~、という溜息を吐き、あからさまに落胆したが、結局渋々了承した。
「まあ、いいや。君と居られるんなら♪」
ネーナがちゅっとキスをしてくる。
今後も手を焼かされそうな事を予感したが、ネーナが少しでも大人になる事を願わずにはいられなかった。
                            (完)

161:名無しさん@ピンキー
08/09/22 07:46:08 0KzC1FtU
ISAP死ね

162:名無しさん@ピンキー
08/09/22 13:56:50 JNL1Rq+e
久々に覗いてみたら投下キテタ―(゚∀゚)―!おっきしたお

163:名無しさん@ピンキー
08/09/22 14:14:10 NNJNV+Ef
うおおおおおおおおおおおおおうっGJ!
もういい、刹那!俺と代われ!! 代わってくれ~

164:名無しさん@ピンキー
08/09/22 23:51:35 NNJNV+Ef
超GJ!!!
本編の流れもこれでいいんじゃね?ってくらい自然だ。
相変わらずの小悪魔ネーナと欲望を制御できない刹那がたまらん。

パイ○リ&フェ○は男の夢だね。ロマンだね。愛と青春の旅立ちってわけか。
今後の展開も楽しみだなw

165:名無しさん@ピンキー
08/09/23 00:01:11 j8/bTS/X
美味い料理で虐殺を許す刹那が自然(笑)

166:名無しさん@ピンキー
08/09/23 00:50:46 /uRkxsbI
刹那は食糧事情悪かっただろうからな・・・泣けるぜ

167:名無しさん@ピンキー
08/09/23 04:10:07 Fno53/hV
ええいドS女王様大佐×ドM飼い犬コーラはまだか

168:名無しさん@ピンキー
08/09/23 12:23:52 h4I8n2oL
アレハレスメの続きまだー?

169:名無しさん@ピンキー
08/09/23 16:51:13 K4vOM0ec
>>144
おいしい設定てんこもりの刹那×ネーナですね
肉親関係では幸薄い2人の行く末が気になる性質なので
おかげで美味しくいただきました
ごっつぁんです!

ところでこの刹那は随分と大人っぽいと感じたんですが(精神年齢25歳くらい?)…
二期が終わる頃には、これくらい成長しててくれると嬉しいなぁ
もしよければ、ネーナと留美の絡みも見てみたいです


170:名無しさん@ピンキー
08/09/23 20:43:24 KnHMe8H6
百合か

171:142
08/09/24 05:36:53 GICwNeTn
スメラギ×シャルの続きを、これから8レスupします。
はい、すみませんが、結局まだ終わってませんorz
それと、外伝関連のキャラ紹介を更新してもう一度最初にupします。

残りの分は、二期が始まる前に持ってきます。

読んでくださる方、いたらありがとうございます。

他の作品がありましたら、この後の投下をよろしくお願いします>All

172:外伝00F
08/09/24 05:41:30 GICwNeTn
●フェレシュテ
ソレスタルビーイングの下部サポート組織。シャル・アクスティカが創立した。
CBのマイスターやトレミークルーにさえ極秘でサポート活動を行うことが
目的のため、その存在を知っているのは公式には王留美、イアン・ヴァスティ、
それにドクター・モレノだけ。スメラギさんには知らされていない。
CBマイスターたちの乗るガンダムのプロトタイプである、アストレア、
サダルスード、アブルホール、プルトーネを使用している。ただし太陽炉は
1つしかないため使いまわし。
CB壊滅後は、トレミーメンバーや王留美との連絡がつかないまま地上拠点に潜伏し、
上記ガンダムの強化改造などを行っている。なおサダルスードは現在のところ、
謎の美青年(元シャルの同僚でマイスター。死んだとされている)ヒクサーによって
太陽炉ごと強奪されたまま帰ってきていない(実はフォンが無断で貸してやったらしい)

●シャル・アクスティカ(31歳・女)
フェレシュテの管理官。
第二世代マイスターだった若い頃(外伝00P時代)、仲間のルイード&マレーネ夫婦と共に、
プルトーネの太陽炉を暴走させることで軌道エレベータでのテロを阻止しようとする。
だが太陽炉の破壊を望まない存在(おそらくリボンズ絡み)の妨害にあい、プルトーネから
脱出できなくなる。シャルを何とか助けたルイードとマレーネは、まだ幼い娘・フェルトを
残して死亡。シャルもGN粒子を大量に浴びたため、顔の左側面に大きな傷を負い、左眼を
失明(または義眼化)し、茶色だった髪も白髪に。それ以来、ルイードとマレーネが
死んだことで自分を責め続けている。ヴェーダに願い出て、フェレシュテを創立したのも
そのことが大きな動機になっているらしい。(現在連載中の00Pでは26歳。後遺症で
マイスターは辞めたが、エージェントとして活動しているらしい)
CB壊滅後は、フェレシュテの今後について悩みながらも、世界中を好き勝手に飛び回る
フォンのバックアップに徹してガンダムの強化改造に励んでいたが・・・死んだはずの
かつての同僚ヒクサーが突然現れてサダルスードを持っていかれたり、ヒクサーに従う
ネコミミ娘ハヤナにおばさん呼ばわりされたりと、苦労が尽きない。

173:外伝00Fと00P予備知識
08/09/24 05:48:42 GICwNeTn
(前のレスのタイトルが切れてて失礼しました)

●フォン・スパーク(18歳・男)
フェレシュテのガンダムマイスター。凶悪犯罪者だがガンダム操縦技術に優れ、
頭も切れるため、ヴェーダに選ばれた。ヴェーダの命令に背くと爆発するように
なっている首輪と、出動時のみ解除される手錠をいつも付けていたが、首輪のほうは
一度爆発してめでたく消し飛んだ。手錠の方は、独特のファッションセンスがあるのか、
いまだに手首につけて歩いている(拘束は解けているので両腕の自由は利く)。
最初はイカレた凶暴キャラだったが、回を追うごとにいいヤツであることが
判明してきている(はず)。首輪が爆発してできた大きな傷跡がトレードマークになっている。
元テロリストだが、それゆえに現在ではテロを憎んでいるらしい。
CB壊滅後は、すっかりフェレシュテの実権を握った模様。
ヴェーダを絶対視せず、自分自身で物事を見て判断し、行動することを信条にしている。
世界の変化を見届けると称してアブルホールやアストレアF改で各地を飛び回り、
反国連勢力を焚きつけてヴェーダの予測を超えた紛争を引き起こすなど、相変わらずの
暴れまくり。行く先々で出会うヒクサーを、着々と感化しているらしい。


次からスメラギ×シャル(32改)~(39)をupします。
※(32改)は、前回upした(32) = >>141 を大幅に書き直したものです。
すみませんが、差し替えてお読みください。

174:スメラギ×00Fシャル(32改)(エロ無し)
08/09/24 05:49:46 GICwNeTn
もちろんガンダム同士の戦いなんて、避けるに越したことはない。
でも、私たちが世界から、彼らの仲間だと思われるわけにはいかない。
彼らの過激な介入がこれ以上エスカレートするようなことがあれば、
あなたの部下の貴重なデータがきっと役に立 -- 」
「違うんです、スメラギさん」
私が話している間にモニターの前まで歩いてきたシャルが、
少し悲しそうに微笑んでそう言うのを見て口をつぐむ。

「わたしがその戦闘データをここに転送したのは・・・
ガンダム同士の戦いを支援するためではないのですよ。
そんなことをしたら、イアンさんに怒られてしまいます」

・・・違いないわね。私だってついこの間怒られたばかりだもの。
「万一トレミーのマイスターがトリニティと戦うことになった場合の
対策をいくつか、技術面からシミュレーションしてみて」と頼んだら、
「ガンダム同士の戦いだと?たとえ仮定でもごめんだな!お前さんも
少し頭を冷やせ!」と、いつもの気難しい表情をさらに険しくして、
イアンはブリーフィングルームから出て行ってしまったのだ。

そう。ガンダム同士の戦いなど、本来絶対にあってはならないこと。
活動時間に制限があることをのぞけば、疑似太陽炉の機能は
オリジナルと変わらない。トリニティたちの今までの活動でも
うんざりするほどはっきりと示されているように・・・
大幅な長期戦にでも持ち込まないかぎり、相討ちの可能性は
否定できない。最悪の場合、マイスターたちとGNドライブを
すべて失うことになる可能性さえある。
そんなことになれば、ソレスタルビーイングという組織 -- そして、
戦争根絶に賭けた私たちの望みは、大地と宇宙の塵に帰すしかない。
イアンの懸念は当然だろう。

175:スメラギ×00Fシャル(33)(エロ無し)
08/09/24 05:50:18 GICwNeTn
にもかかわらず。トレミーとスローネのガンダム同士が
戦うことになった場合に備えて、シャルが転送してくれた
戦闘データを利用することを私が示唆したのは・・・
シャルが、それを望んでいるのではないかと思ったからだ。

同じ組織の一員であるはずの者たちから貴重な太陽炉を奪われかけ、
あまつさえ部下のマイスターまで殺されそうになった --
トレミーの私たちが今までにトリニティから受けた不快感や損害が
取るに足らなくさえ思えるほどひどいことをされたシャルが、
彼らに対して私たち以上の憤りを抱いているとしても不思議はない。

それに。この先対トリニティ戦が起こる可能性について、私が考える回数が
増えているというのは本当のことだ -- イアンに叱られても、なお。
対トリニティ戦になった場合、シャルの部下の戦闘データが
私たちにとって貴重な資料になるであろうことは間違いない。
宇宙空間で戦うガンダムスローネを見た者は、ここにはいないのだから。

せめて、トリニティとの戦闘の準備だけでも万全にしておけば、
トレミーの私たちの気持ちもかなり落ち着くだろうし・・・
シャルとその部下の無念を晴らすことにもなるのではないか。
そう思っての言葉だった。

だけど、シャル。
トレミーのガンダムに仇討ちを任せるようなことなど、
あなたは望んでいなかった。
誓ってそんなつもりはなかったのだけれど、
あなたを見くびっていたことになるわね、私。

176:スメラギ×00Fシャル(34)(エロ無し)
08/09/24 05:51:08 GICwNeTn
「・・・そうよね。私の考えが浅かっ ・・・ 」
「そんなことはありませんよ」
言いかけた私をさえぎって、シャルがまた微笑む。
「わたしだって、スメラギさんと同じ気持ちですから・・・
トリニティのやり方を放っておくわけにはいかないと思う点で。
それにスメラギさんは、私が太陽炉と部下を取られかけた
ことについても考えてくれた。そうですよね?」

それなら、よかった・・・
だが続く彼女の言葉を聞いて、私の顔にも浮かびかけた微笑みばかりか、
血の気までもが奪われるのを感じた。
「でも、トリニティと戦うことを考えるなら、その戦闘データが
どこまでここのガンダムに役立つかは私にも分かりません。
少なくとも戦闘時にヴァーチェが -- ナドレがいれば、
トライアルシステムでスローネたちを抑えてしまえる。
そうすれば、それ以上戦う必要もなくなるでしょう。ですが・・・」

ですが?
そのあとに今度はどんな言葉が続くというの。
なぜあなたがトライアルシステムのことを知っているの?
トレミーの中でさえ、ティエリアと、私やイアンを含め
ごく一部の人間以外は知るはずのない情報なのよ!

顔色を変えた私を、シャルが静かに見つめている。
白い髪と布で身を包み、不吉な予言を携えて
プトレマイオスを訪れた巫女のように。
「・・・最悪の場合、トライアルシステムは
もう正常に機能しない可能性もあります。
少なくとも、ガンダムスローネに対して発動された場合には」

177:スメラギ×00Fシャル(35)(エロ無し)
08/09/24 05:51:42 GICwNeTn
「なん、ですって・・・」
トライアルシステム。ガンダムナドレに搭載された、
ヴェーダにリンクするすべての機体を制御下におく機能。
ソレスタルビーイングの切り札ともいうべきその機能が、
まだ一度も発動させないうちから機能不全に陥る?
トライアルシステムの存在を知っているばかりか、
そこまで言い切るの ---- シャル・アクスティカ!

「スメラギさん」
もう、やめて。これ以上悪い知らせを持ってこないで!

「トリニティとの戦闘データをここへ転送したのは、
わたしの愚かさを知ってもらうためです。
ヴェーダの判断のみに頼って行動していたわたしのね --
見てください、あれを」

絶句したまま、シャルと一緒にモニターの方を向く。
短剣状のビーム兵器がいくつも、GN粒子の軌跡を
赤く曳きながらこちらに迫ってくるところだった。
トリニティの次男は「ファング」と呼んでいたらしい。
強力な高速集中攻撃で決着をつける -- 活動時間が有限の
疑似太陽炉を持つ機体にはふさわしい武器といえる。
トレミーのガンダムといえど、まともにツヴァイとやりあえば
相当な苦戦は免れないだろう。

それにしても、シャルの部下が乗るガンダムのやられ方はひどかった。
眼前を縦横にかすめ過ぎるファングの数は一向に減らないのに、
さっきは応戦していたビームサーベルが一度も画面に現れてこない。
右腕を持っていかれたのか。それなら脚も、いやこのガンダムの
機体全体がファングの餌食になっていたところでおかしくはない。
もはや、一方的に弄られているだけのように見えた。

178:スメラギ×00Fシャル(36)(エロ無し)
08/09/24 05:52:13 GICwNeTn
「最悪の状況だわ・・・」
「ええ。この時点で彼は、心肺停止まで10分を切っている状態でした」
「っ・・・!!」
「こんな状態になる前は、ほぼ互角に戦っていたのですよ」
「・・・あの武器のせいでコクピットに損傷でも?」
「いいえ。コクピットは無傷です」
「それなら、なぜそこまでひどい怪我を」
「彼の首には、爆発物を装填した首輪が取り付けられていました。
戦闘の最中にそれが炸裂したのです」
「首輪に爆発物?まさかそれは、凶悪囚人用の・・・
ヴェーダに対する違反や脱走を防止するのが目的という?」
「ええ。彼は重犯罪者でした。それに、イオリア・シュヘンベルグの
理念にも共感していません。彼自身が私にそう告げましたから」
「・・・そんな!ガンダムマイスターが、犯罪者・・・?」

淡々と、これまで以上に衝撃的な言葉を口にしながら
モニターを見つめていたシャルが、また私に向きなおる。
青い瞳が、紫色に見えるほど濃く翳っていた。

「パイロットとしての彼は、群を抜いて優秀です。
だからヴェーダに選ばれました。経歴や思想信条を問わず、
首輪と手錠で厳重な監視下において使役するならば、彼の存在は
イオリアの計画の役に立つ。そう判断されたのでしょう」
「それなら・・・首輪が爆発したのは」
「彼がヴェーダの命令に逆らったからです」

ああ。そういうことだったの。
"あなたの部下は、トリニティと戦って負傷したのではなくて?"
さっき私が聞いたとき、シャルはこう答えたのだ。
"ええ。彼らに、わたしたちの太陽炉を奪われまいとして"
その言葉に、「スローネツヴァイの攻撃を受けて負傷した」
という意味は含まれていなかったのだ。

179:スメラギ×00Fシャル(37)(エロ無し)
08/09/24 05:52:46 GICwNeTn
だが。何かがおかしくはないだろうか。
太陽炉を奪われまいとしてトリニティと戦った。
ヴェーダの命令に逆らったために首の爆弾が炸裂した。
それはつまり・・・

「シャル。同じソレスタルビーイングであるはずのあなたたちから、
トリニティが太陽炉を奪おうとしたのはなぜなのかしら」
「はっきりした理由はわかりませんが…必要だったのでしょう」
そんな人を食った答え方ってないわよ。
思わず抗議しかけたが、続く言葉にはっとする。
「・・・オリジナルの太陽炉が。ここへ来る途中でイアンさんから
聞きました。スローネに搭載された太陽炉 -- 疑似GNドライブは、
限られた時間内しか稼動できないそうですね」

これではっきりした。
あなたたちが所有しているのは、オリジナルの太陽炉。
「そう…オリジナルなら、彼らが欲しがっても不思議じゃないわね」
「ええ。わたしたちはオリジナルの太陽炉を持っていた…しかも、
正規の実行部隊であるプトレマイオス側には存在を知られていない。
だから標的になったのかもしれません」
「待って。おかしいと思わない?」
「・・・なぜオリジナルの太陽炉と、わたしたちの存在が彼らに
分かったのか、ですね?」

「その通りよ。普通に考えれば、トレミーの私たちに知らされないほどの
機密事項がトリニティに分かるはずがない。そんな機密を手に入れるには…」
「ヴェーダの有する最高ランクの情報にアクセスするしかないでしょう」
「そして、オリジナルの太陽炉をあなたたちから奪おうと思うなら」
「ヴェーダの許可が必要です。それに、スメラギさん」
シャルの瞳の色が、さらに深い紫に沈んでいく。

180:スメラギ×00Fシャル(38)(エロ無し)
08/09/24 05:57:51 GICwNeTn
「彼らが太陽炉を奪いに来るのと同時に、わたしもヴェーダから
指令を受け取ったのです。わたしの組織を解散し、太陽炉を--
トリニティに引き渡せという指令を」
「つまり・・・ヴェーダがあなたたちの存在を不要と決定し、
トリニティ経由で太陽炉の引き渡しを命じた。そして、それに逆らって
出撃したあなたの部下に制裁を加え、命を奪おうとした・・・」
「そういうことです」

これでもうひとつはっきりした・・・
シャル、あなたたちはヴェーダのハッキングになんか関わっていない。
疑似でなくオリジナルの太陽炉を所持していることもあるけれど、
ヴェーダを支配下においた者たちがヴェーダの制裁を受けるなんて
おかしいもの。それに、自分たちのあずかり知らないところで
自分たちの情報を部外者に教えられたあげく、いきなりお払い箱に
されたりするような仕打ちを受けるはずもないし。

もっとも。
"今となってはもう、何者かの支配下にあるヴェーダに
全幅の信頼を置くわけにはいかない"

そんなふうに言ったあなたを、本気で疑っていたわけではないけれどね。

だけど。ヴェーダの「ハッキング」-- 今までつい何気なく使っていた
言葉だけど、やはりこれもどこかおかしい。

「シャル・・・トリニティがヴェーダをハッキングした可能性はあると思う?」
「いいえ」
シャルの答えは素早かった。
「ヴェーダのシステムはハッキングを受け付けません」

181:スメラギ×00Fシャル(39)(エロ無し)
08/09/24 05:58:34 GICwNeTn
「そう、やっぱりあなたもそう思うのね・・・でもそれならなぜ彼らは
最高レベルの情報にアクセスしたり、太陽炉を奪う許可を取り付けたり
することができたのかしら。
そもそも疑似太陽炉を設計できたのだって、ヴェーダのレベル7に
アクセスして設計情報を手に入れたからとしか・・・」
「トリニティの裏には、ヴェーダに対する上位アクセス権を持つ何者かが
確かにいます。その存在がヴェーダのシステムを利用しているのでしょう。
私の部下がマイスターになる以前の経歴まで知っていましたから、トリニティは」
「そんな!マイスター情報があるのはレベル7よ。マイスターが他の
マイスターの情報を閲覧できるはずは・・・そうか。そういうことなのね」

指揮官的な立場の私も、ヴェーダへのアクセス権はレベル4どまり。
マイスターの過去の経歴など普通なら見られない。
アレルヤが超人機関への武力介入を提案してくれた時のように、
マイスターが個人的な意志で明かしてくれるのでもなければ・・・

「シャル。あなたの言うように、トリニティの裏に上位レベルの
アクセス権を持つ者がいるのなら・・・その目的はいったい何だと?」
「・・・わかりません、私にも」
「そうね。少なくとも、あの兄妹にオリジナルの太陽炉を
プレゼントするためではないことくらいかしらね、私に分かるのも」
それに、トリニティについてもいえることだが、その存在は
イオリア・シュヘンベルグの計画に織り込まれたものなのだろうか --

急に、トライアルシステムのことを思い出してぎくりとする。
「シャル・・・あなたがなぜトライアルシステムのことを
知っているのかはこの際聞かないことにするわ。でもさっき、スローネに
対して発動されたら正常に機能しないかもしれないと言ったのは・・・」
「トリニティの背後にいる存在がヴェーダに干渉して、
トライアルシステムを無効化するおそれがあると思ったからです」

182:名無しさん@ピンキー
08/09/28 04:21:52 grSZL0Ea
職人乙

もうすぐ始まる2期が楽しみだ

183:名無しさん@ピンキー
08/09/29 20:58:06 giwyKKsh
おまいら来週から第3クール放映だっていうのにもっと盛り上がろうぜw

184:名無しさん@ピンキー
08/09/29 21:38:35 giwyKKsh
>>183
age忘れた

185:名無しさん@ピンキー
08/09/29 21:45:49 DkonPJBL
ああ、せっさんとマリナに期待してるぜ!

186:名無しさん@ピンキー
08/09/29 21:49:03 oTojN9yC
まさかのヤンデレビリー×スメラギが来ますように

187:名無しさん@ピンキー
08/09/29 22:47:39 bRQC4t4j
>>186
それは予想外www

ヤンデレせっちゃんに犯されて泣いちゃうマリナタンも良いかも

188:名無しさん@ピンキー
08/09/29 22:50:23 Y3ijoSeh
1期と外伝ものを投下するなら今のうちだよー

189:名無しさん@ピンキー
08/09/30 22:22:54 sfr5xs0t
いや、2期放映中も全然おkだ!
むしろどんとこいだ!

190:スメラギ×00Fシャル(40)(エロ無し)
08/10/01 03:14:56 Y/drfNMz
「確かにその可能性は ― !!」

言いかけてすぐに気づいた。
トライアルシステムの無効化などより、
もっと、ずっと、恐ろしい可能性があることに。

「・・・ヴェーダのレベル7に干渉さえできるほどの
存在ならば、事実上ガンダムに対して何だってできる。
そうよね。

ねえ。シャル・・・きっと知ってるでしょう、あなたなら。
すべてのガンダムのシステムは、ヴェーダのバックアップを
組み込むことを前提に構築してあるってことを。

もし、そのヴェーダ自体が外部から干渉されることで、
戦闘中のガンダムが突然システムエラーに見舞われたりしたら?
最悪の事態を想定すれば、4機が4機とも同時に」

そう。
信じていた父親から突然、つないだ手を離された幼子のように。

いったい、どうしたらいいの?
私たちにヴェーダなしで活動しろと?
できるわけないじゃない。そんなこと。

「・・・・・・・・・」
今度こそ、小さい女の子同様に途方にくれて、
立ったまま顔を両手で覆う。
今の自分がどうしようもなく無防備に思えるのは、
こんなふうに素裸だからだ。そう思いたかった。

191:スメラギ×00Fシャル(41)(エロ無し)
08/10/01 03:17:35 Y/drfNMz
「スメラギさん…」
気遣うような声とともに、左の頬にひんやりとした感触。
シャルの手のひらに違いない。
顔から手を離して目をあけると、すぐ下にシャルの微笑みがあった。
本当に幼い娘をあやす時のような、哀しいほど優しい視線に
捉えられた瞬間、無力感や怯えが溶けていく。

-- もしかしたら、あなたには子どもがいるの?
思い切ってそう聞いてみようとしたとき、シャルがまた言った。
「ヴェーダに干渉する。そのことでここのガンダムを一気に
潰す能力と意志を相手方が持っているなら、とっくに
実行しているはずです。今はまだどちらか一方なのかも。
それなら、わたしたちにもまだ何かできる時間はあるでしょう」
「…そうね。きっと」
弱々しいに違いない微笑みを浮かべかけたそのとき。

部屋の中が地上の真昼のように明るくなった。

「・・・爆発?!」
モニター全体から白い光があふれ、まともに見つめられない。
だがすぐにそれはおさまり、代わって噴煙のように立ちのぼる
エネルギー塊が画面全体を埋める。それもやがて切れ切れに
なると--画面の奥から暗黒の宇宙が広がってきた。
そしてそのまま、何の変化も示さなくなる。

機体が爆発して戦闘データ自体が途切れた?
それにしては終わり方が妙だ。爆発すれば、ほぼ同時に
画面はノイズとともにブラックアウトするはずなのに。
つまりデータはまだ独立端末に送られ続けている・・・? 
そんなばかな。

192:スメラギ×00Fシャル(42)(エロ無し)
08/10/01 03:19:23 Y/drfNMz
だいいちあんな爆発をしたのなら、パイロットは
この時点で生命ばかりか肉体さえ失っているはずだ。
回収してトレミーまで運ぶなんてとても --

「!!」
唐突に、黒一色だった画面の左側が紅く輝きわたり、
また暗黒に戻る。
トリニティの追い討ちだとすぐに分かった。
「あの巨大なGN粒子ランチャーを・・・避けるだなんて!」
この時点でガンダムの機体がまだ残っていて、
パイロットがまだ生きていたとしても、
いったいどうやったらそんな真似ができるというの?
心肺停止状態だというのに。
そうだ、もしかしたら --

「あそこまで優れた回避性能の出るオートパイロットを
搭載してるなんて、いったいどんなガンダムなの・・・」
つぶやくようにたずねた私に、シャルがあっさり答える。
「オートパイロットでは無理だったでしょう。それに、」
続く言葉の中にでてきた単語2つの意味が、一瞬理解できなかった。
それらが示すものを知らなかったからではない。
たぶんこの場で耳にするとは思ってもいなかったからだろう。
「あれはもうガンダムではありません。プルトーネ本体から
脱出して、コアファイターに変形したコクピットと太陽炉です」

GNY-004ガンダムプルトーネ。
コアファイターシステム。
ガンダムヴァーチェ、そしてガンダムナドレのプロトタイプ。
そして -- 2295年前後に起きたといわれる謎の多い大事故、
「プルトーネの悲劇」の原因となった第二世代ガンダム。
つまり・・・

193:190
08/10/01 03:47:08 Y/drfNMz
スメラギ×シャルの続きを、3レス分ですがupしました。
読んでくださる方、いたらありがとうございます。

他のSSの投下よろしくお願いします>All

194:144
08/10/01 21:05:06 84A6iBJV
すいません。投下がかぶるんですが日がないので落します。

刹ネーナを書いておきながら、刹マリです。
夜這いネタで、マリナがエロ姫
途中マリ刹分が濃いと思う



追記>>169
百合を色々考えてみたんですが、なかなかまとまらなくて結局書けてませんorz
2期に入ったらいきなり色々ありそうなんで、その辺を見てみて
いけそうだったらまたやってみたいです…けど、もちろん他の人がいらしたら、どんどん書いてください


195:刹那×マリナ(夜這い)1/14
08/10/01 21:07:17 84A6iBJV
「ではマリナ様、おやすみなさいませ」
「ええ。おやすみ」
22時。いつも通り明日の公務予定を手短に話し、シーリンがマリナの寝室から下がっていった。
シーリンの用意した明日一日のスケジュール予定表を念入りに確認し終えて、
ようやくマリナはソファーに座り、背もたれに体を預けて深く息を吐いた。
今から明日の朝のお迎えがくる8時までが、マリナの今日唯一の自由時間だ。
ここの所公務と雑務に忙殺され、遅々として読み進めないでいる小説を手に取ったが、
続きに目をやってもストーリーが一向に頭に入ってこない。
柔らかいソファーに深く埋もれた体はずしりと重苦しく、疲れ切っているのは明白だった。
(もうお風呂に入って休みましょう……)
自由時間の楽しみを早々に諦めて風呂に向かい、時間を掛けて入浴をしたが体はその程度で癒される事もなく、
ベッドに入って目を閉じると、どっと今日一日の疲れが押し寄せてきた。

王女としてのマリナには、毎日の公務と日々移り変わる世界情勢のストレスが重くのしかかっている。
唯でさえ、アザディスタンの未来の為に毎日糸を掴むような外交を強いられているというのに、
先日はカマル君こと刹那・F・セイエイが、警護の目を盗んで寝室に忍び込んできた。
(いかにお金がないとは言え、仮にも王女の坐す王宮に簡単に侵入を許してしまう程度の
警備力しか持たないアザディスタンに、輝ける未来なんかあるのかしら…)
暗い気分でうとうとしながらも、その時刹那と交わした言葉が何度も蘇ってくる。
国のためにこうするのが一番いいと思って就いた、王女の地位。
しかし、マリナの思うようには世界も人々も動いてはくれない。
その位置に立ってみて初めて見えてくる人間の欺瞞と欲望、そして自分の無力さを思い知る毎日だった。
信頼できる助言者を得て、マリナなりにベストな方法で国を立て直そうと奔走してきたが、
刹那を見ていると自分のやっている事が本当に正しいのかと、沈鬱な気分になってしまう。

(あのカマル君…、いいえ、刹那…はあんな若さでテロ活動を行っている…。
その原因を作ったのは、紛れもなく私たち…。
何千年も前から繰り返されてきた憎悪の歴史が、ああいう子を生み出し続けている…。
いくら奇麗事を並べても、この国は…、いいえ、この世界は…変わらないのかもしれない…)
刹那はクルジスで少年兵をしていたと言った。
子供兵士が大人よりも怖いもの知らずな勇敢な兵士として、洗脳まがいの強引な動機付けで
戦場に駆り出されている事実はマリナとて知っている。
たくさんの人間を殺して、言い表せないほどにその幼い心は傷ついたはずだ。
それを思うと、マリナの心は引き裂かれんばかりに痛んで仕方ない。
同時に、疑問も湧き起こってくる。
(その戦争はもう終結したというのに、何故刹那は武器を捨てられないの?
平和な時間の中で、心身を癒し罪を贖うべきなのに…)
戦闘では勝ち負けしか得られない。
負けた方は文化も、土地も、財産も奪われ、命や尊厳さえ勝国の意のままにされてしまうだけだというのに…。
たとえどれだけ条約で戦敗国の権利を保障していたとしても、それが往古から変わらぬ戦争の真実だと思う。
なのに何故刹那は、よりによって責任の所在さえ明確にされないテロ活動に手を染めてしまったのだろう。
戦争のむごたらしさと無情さが、その心に刻まれたはずなのに…。
まだ幼さの残る顔に大人びた精悍さを漂わせる、刹那の不思議な風貌を思い出しながら、
マリナは静かに眠りに落ちていった。
(刹那…刹那…刹那……。武器を…捨てて…。そうしないといつまでたっても本当の平和は…)

196:刹那×マリナ(夜這い)2/14
08/10/01 21:07:56 84A6iBJV
…どれだけ眠ったのか分からないが、体はまだ重い。
頭もぼうっとしたまま霞がかったようにすっきりしない。
何となく誰かの気配を感じて意識が戻りつつあったが、まだ、マリナは完全に目覚めてはいなかった。
体の一点だけがやけに温かい。むしろ熱いとでも言っていいくらいだ。
ぴちゃぴちゃと、動物が何かを舐めているような音が聞えて来る。下の方から…。
「ん…っ」
何かが自分の股の間を舐めている。そう気付いた途端、急に下半身が気持ちよくなってきた。
思わず呼吸が乱れ細い声が漏れ出すが、体はまだ、シーツに包まっているのが分かる。
シーツの中に潜り込んだ何かが、マリナの股間を舐っているのだ。
(どう言う事…?一体何が起きているの…?でも、こんな事…いけないわ…)
まだ重い頭でも貞操観念に突き動かされ、マリナは体を動かそうと努力してみた。
しかし手足の先まで錘を付けられたかのようにずしりと体が重く、指1本動かせない。
マリナの顔に冷たい風が当たり、カーテンの揺らめく音がした。
(窓が…開いているの…?この前と同じように…?)
ふと思い浮かんだのは、先日寝起きに見た、刹那のベッド脇に佇む姿だった。
(刹那なの…?また今日も来てくれたの…?)
手を伸ばそうとしたが、やはり腕が動かない。
目を開けたいが、瞼さえも重くて開けられそうになかった。
ようやくこれがいわゆる金縛りの状態なのだと、マリナは気付いた。

─脳は起きているのに、体が目覚めていない状態で、心霊現象とは何の関係もない。
過度のストレスや不安を抱いたままで床に就いた時に起きやすく、男性よりも女性に生じやすい─。
図書館で確かに昔読んだ記憶がある。
覚醒と睡眠との狭間で起こる脳の誤作動のせいで、その時一番見たくないもの
(または強烈に見たくて仕方ないもの)が見えてしまう事があり、
それが人に心霊現象だという誤解を与えてしまう。そんな説明がなされていたはずだ。
(だという事は…。今刹那に恥ずかしい所を舐められている…。それが私の深層心理の…)
余りの破廉恥な結論に、マリナは穴があったら入りたい気分になった。
羞恥心が急激に強くなってくる。
(仮にも国の未来を憂い、それに相応しい品格と行動をなすべき立場にある私が、
例え金縛り中の夢だとは言え、こんないやらしい事を望んでいたなんて…!
いいえ、違うわ。見たくないものを見てしまう可能性の方が強いのだから、
むしろ私はこう言う事に尋常でない恐怖を持っているという事に…)
色々考えては見たが、強まってくる下半身の快感の前にはどんな思考も意味のない事だった。
「あ…っ…、あ…ん…っ…、あ…ぁ…っ」
漏れだす声がマリナ自身もはじめて聞くほどに、甘く艶かしくなっていく。
ひくひくと太ももが、下腹が、無意識に快感に震えた。

197:刹那×マリナ(夜這い)3/14
08/10/01 21:08:41 84A6iBJV
ぴちゃぴちゃ…ぴちゃぴちゃ……。
刹那の舌がいやらしく音を立てながら、割れ目全体を丁寧に這い回っていくのが分かる。
下着は既に脱がされているらしく、蠢く熱い舌が直接にマリナの敏感な場所をどんどん火照らせていった。
(これが…性的快感というものなの…?信じられない…。でも…本当に気持ちいい…)
マリナは快感にのけぞりながらも、王宮の図書館で見つけた一冊の本の事を思い出していた。
性の指南書である。
戦乱で重要書類こそ多く滅失したものの、古今東西の心霊現象を集めた本と同じく、
こういうある意味どうでもいい本だけは、しっかりと王宮に残されていたのだ。
その指南書は男女の営みについて淡々と詳述しただけの学説的な匂いが色濃いものだったが、王宮に
入ったばかりのマリナは充分に興奮し、乾いた砂が水を吸収するように、その基本的な知識を得ていった。
もちろん自由恋愛など許されない身分のマリナは、誰かと交わりたいなどという
不埒な事を考えた事はほとんどない。少なくとも、努めて冷静でいる事が義務付けられる昼間は…。
それでもいつかは自分も、定められた運命の相手と甘美なひとときを過ごすのだろう。
そんな甘い期待に胸を高鳴らせながら、マリナは夢見る少女の如くにまだ見ぬ夫君を想像し、
その行為を想像したのだった。

刹那はマリナの理想の結婚相手には程遠い少年だ。
しかし、今彼が与えてくれるこの快楽が一時の夢でしかないのならば、一体何を迷う事があろう?
うっとりするような本能的なこの快感の前では、修行僧のようにそれを振り払う努力をするなど、とても無理だった。
マリナは金縛りの悪夢を口実に、体の悦びに素直に従う事にした。
「ああ…ん…、ああ…っ、いい…、刹那…、いいわ…」
体は動かなくても、声だけはするりと出る。
その淫らな声に触発されたかのように、舌が上下にますます激しく動き、マリナの陰部を舐め回し始めた。
(や…っ、やだ…。舌…が…、速く…なった…?)
マリナが声を大きく出す度に、刹那の舌の動きも激しくなっていき、そこに感じる快感も増幅されていった。
やがて刹那の手が太ももにかかったかと思うと、いきなりぐいっと脚を大きく広げられた。
体を大きく開かれて、マリナは体の奥から何かがじゅるりと漏れ出すのを感じた。
それがあの本で見た、女性の興奮を伝える液だと言う事はすぐに察しがついた。
ずずずと音がしてそれが吸い上げられたのが分かり、まだ金縛り状態のマリナは、
顔から火が出そうなほどの羞恥心で一杯になった。
刹那の唇の形まではっきりと想像出来てしまうほどに、ぴったりと唇が吸い付いている。
ふーっ、ふーっと、刹那の鼻から出た息が敏感な場所に熱く当たる。
それだけでまた、愛液が滲み出ていくのが分かって、マリナは顔を真っ赤にした。
恥ずかしいのに、相反して体が疼く感じが何とも言えず官能的だった。

「きゃあっっ…!!」
突然快感が一際大きくなり、思わず仰け反った。
刹那の舌が快楽の集約地かと思えるほど気持ちいい所を、集中的に責め始めたのだ。
「ああん…っ、刹那…、そこ…そこは…ぁ…っ!」
首が仰け反り、口が開きっぱなしになってしまうほど、そこは気持ち良かった。
(ここが…クリトリ…ス…なの…?ううん…、この感覚…。間違いないわ…)
マリナの体の感覚の全てが、その一点に集中したかのような感じ。
確かに本に書いてあった通り、クリトリスは性感の中心のようだった。
大きく開かされた脚の間にうずくまり、刹那がそこだけをれろれろと勢いよく責め続ける。
上下に舐めたかと思えば今度は左右に転がし、更には山裾の形を確かめるかのように
周囲をぐるりと舐められた。
余りの快感で、マリナは刹那の頭を掻き抱きたい衝動に駆られた。


198:刹那×マリナ(夜這い)4/14
08/10/01 21:09:38 84A6iBJV
「や…あぁっ…!せ…つな…!あぁ…っ!」
切羽詰った嬌声に応じるように、さっきよりも格段に素早い速度で舌先が陰核の先端を転がす。
体の奥から何か爆発的な勢いを持った物が頭をもたげはじめたのを、マリナは感じた。
刹那がクリトリスに与えてくれる快感がその一部に集まって増幅し、
更に体の奥深くで一つの大きな波に育っていく感じだった。
─快感が限界まで高まった時に、それを一気に開放する快楽を、オーガズムと言います。
この快感は他の性感とは段違いの激しいものです─
本に書いてあった無機質な文面が、連なってマリナの頭を何度もよぎる。
そんな文章ではとても表し切れないほどの生々しい快感に、マリナは激しく悶えた。
今にもそれが爆発しそうで、それでいてそれを解放するのが恐ろしく、
また、もったいないようにも思えたのだった。
マリナの苦悶を知ってか知らずか、舌がクリトリスを上下のみに規則正しく往復し始めた。
確実に性感を高めて反らさないかのようなその動きで、マリナの快楽が一気に弾け飛びそうになる。
(ああっ…、気持ちいい…。私…もう…ダメ…!)
来る…!そう思った瞬間、何故か刹那の舌がぴたりと止まり、クリトリスから離れた。
「え…?」
あれほど高まって絶頂寸前だったはずの快感が、ろうそくの火を吹き消したかのようにふっと縮小してしまった。
代わりに下半身には再度の刺激をねだるかのような、疼くような感覚のみが残った。
(欲求…不満……)
マリナの頭にその4文字がぽかりと浮かんだ。体が熱くて、もっと触って欲しくてたまらない。
もっとあの悦楽を持続して与えてもらいたい。そしてその先のもっと激しい快感を味わいたい─。
絶頂寸前で遮られた淫欲は留まる事がないかのようだった。
(私は…こんな人間ではないはずなのに…)
浅ましい自分に思わず涙が滲んでしまう。

しかし、そんな感傷は膣に押し入ってきた指の圧迫感で、一気に吹き飛んでしまった。
「や…、なに…?う…、うそ…。あ…、ああ…っ」
初めて体内に受け入れた指が、膣肉をこじ開けるようにその関節を動かして、中を探るように進んでいく。
気色の悪い異物感で、マリナの体は金縛り以上に強張った。
それでも刹那はきつくなった肉の締め付けを跳ね返すように、指をずぶずぶと埋め込んでいく。
(ああ…っ、入ってくる…!何かが…。まさかこれが…男の人の…?)
これが初体験のマリナは、指を男根と勘違いしてしまった。
それでもマリナは、刹那の熱にほだされたのか体を求められる事への本能的な充足感なのかは
分からないが、処女喪失のショックを全く感じなかった。
そんな自分に一瞬驚いたが、そうだ、これは夢なのだと思い返した。
現実世界ではありえない事を、夢の世界では大胆にやってのけるものだ。
こんなエロティックな夢ではなくても、今までにもう何度も、普段の自分と正反対のマリナが
活躍する夢を彼女は見てきたのだ。
(そうよ…。これは夢なんだから…。だって、全然痛くもなんともないもの…)
やがて刹那の指(マリナの認識では、刹那のペニス)が体内へと入りきり、その動きがぴたりと止まった。
ようやくマリナは体の力を抜いたが、すぐに熱い舌が再びクリトリスに押し当てられて、再び体を強張らせた。
「はううっ…!」
指を埋め込まれたままでべろりとクリトリスを大きく舐められると、さっきよりも鋭い快感が走り、
一瞬背中がベッドから浮き上がった。

199:刹那×マリナ(夜這い)5/14
08/10/01 21:10:24 84A6iBJV
暗闇の中で風に揺れるカーテンが目に入った。
(うそ…。私、目を開けているの…!?)
いつの間にか、マリナの瞼は開いていた。
しかしまだ暗闇に満足に目が慣れず、カーテンの白しか識別出来ない。
と思ったら、マリナの胸までかけられているシーツの下半身部分がこんもりと盛り上がり、
やがてその中でゆっくりと何かが動き始めた。
途端に下半身に大きな快感が湧き起こり、マリナの表情がくしゃりと歪み、急に息が荒くなった。
「あっ、あ…っ、あ…っ」
目で見なくても感触で分かる。
刹那がクリトリスを舌で責めると同時に、秘穴に突き差した指をも抜き差ししはじめたのだ。
舌だけで陰核を責められていた時よりも遥かに気持ちいい。
シーツの中にいて見えない刹那の体がもそもそと蠢くのが、尚更マリナの想像力を高めていく。
(男の人のあれがこんなに気持ちいいなんて…
いいえ…、それ以前にいくら夢でも、初めてなのにこんなになってしまう私は…)
舌でクリトリスを責めながらペニスを挿入するなど、一体どれだけ驚異的な柔軟性の持ち主なのかと
気が付いても良かったはずだが、まだ夢うつつの区別も付かない惚けた頭のマリナには無理な注文だった。
(これは夢のはず…よね…。なのに何でこんな…。しかもこの感じ、すごくリアルな…)
ぴちゃぴちゃという音にじゅぶじゅぶという、粘液を掻き回すような粘着音が混じる。
これが自分のあそこから出ている音だとはとても信じられないのだった。
しかし火の付いた体はとめどなく快楽を貪り続け、もっともっととマリナの心を急かす。
(夢のはずなのに、こんないやらしい音が聞こえてくるなんて…。しかも、刹那の舌、すごく熱い…。
 どうして…?…でも…、…でも…、すごく…気持ちいい…。こんなの…初めて…)
リアルに体に感じる快楽に、さすがに不審が募る。
「んん…っ…!!」
その時、ぐいっと奥まで指が突き入れられ、思わず腰が大きく跳ね上がった。
同時にぴりりと重い指先が震えて、金縛りが既に解けている事をマリナは理解した。
(嘘…。意識があるの…?まさかこれは現実の出来事…)
顔から血の気が引くほど驚愕したが、その間も刹那の責めが止む事はない。
マリナの体も思考も、冷静な判断などできるはずもないほどに、快楽に溺れてしまっていたのだった。

(だめ…、今はもう何も考えられないわ…。この快感が去ってくれないと私は何…も…っ…)
ほのかな後ろめたさを感じながらも、マリナはその身体が望む通りに、自らの体を動かしていった。
喘ぎながらも背中だけを僅かに起こすと、後ろ手で体を支え、開かれた足を更に限界まで開いていく。
瞬間、刹那の舌が陰核の根元をほじるように強く舐めあげた。
「あ…!ああん…!」
身を震わすように仰け反り、思わず大きな声が出てしまった。
足を大きく開いた事で、明らかにクリトリスの快感が大きくなった気がする。
そして指が肉壁を擦る度に、そこから全身に広がるかのような悦楽がマリナをますます淫らにしていった。
マリナは震える足を閉じないように懸命に努力し、シーツの上から片手で刹那の頭を掴んだ。
そのせいで刹那の動きが少し鈍くなり、膣内の指の動きが僅かに抑制された。
シーツの中の刹那が、にわかに動きを止めて不満げに息を吐いた。

200:刹那×マリナ(夜這い)6/14
08/10/01 21:11:14 84A6iBJV
すぐに指が体内で折り曲げられ、もっと腰を浮かせとばかりに膣壁の腹側をぐいっと押し込まれた。
「あふ…っっ!!」
ずんっと衝撃が走って、マリナは抵抗の余地さえなく、即座に腰を浮かせた。
と同時に、中を蠢く指の動きと陰核をねぶる舌の動きが再開され、マリナはまたしても
天国のような悦楽の波の中に一瞬で誘われた。
刹那の指の抜き差しが段々速くなって行き、響く水音もまた大きくなっていく。
彼女が望んだ通りの絶え間ない悦楽を与えられて、マリナの腰も意思も完全に蕩けきってしまう。
「んん…っ、は…ぁ…ん…、ああ…っ…」
そのまま数分間2箇所を責められ続け、さっきクリトリスだけで感じた絶頂の予感とは
レベルが一つ二つ違うような、深い絶頂の兆しが広がっていくのをマリナは感じていた。
刹那の舌と指の動きにほだされて、浮かせた腰がくいくいと何度も跳ね上がるのを止められない。
その度にもっと感じろとでも言うように、指を目一杯抜き差しながら、
刹那の舌が激しく肉芽を蹂躪するのだった。
それでいて、彼は一気に絶頂を与えようとはしない。
マリナがイキそうな素振りを見せると動きを弱めて爆発を止めてしまう。
そしてマリナの体が落ち着くと再び秘核を何度も舐め上げ、上下左右の動きを取り混ぜて攪乱する。
未開発なマリナのそこは充分ほぐしてもまだ鈍く、少し弄り方を変えるだけで随分反応が違った。
どうやればマリナが一番感じるのか、それを探っているようでも、またその度に喘ぎ声が変わる
マリナの痴態を楽しんででもいるかのように、刹那は焦らすような愛撫を続けた。

「せ…つな…っ、もう、私…、わた…し…」
お預けされるかのような断続的な責めに痺れを切らし、マリナが哀願するように囁いた。
マリナの秘裂はすでに愛液と唾液が混ざり合ってぐしゃぐしゃで、刹那の指もふやけきっている。
マリナの言葉を聞くまでもなく、そろそろ頃合と見た刹那がクリトリスを唇で挟み、くちゅくちゅと揉んだ。
唇でそこを挟まれたまま、充血して硬く勃ち上がったその先端の一番敏感な所を
尖らせた舌先で素早く舐め転がされ、完全に腰砕け状態のマリナの下半身にじゅんっと一層激しい快感が走る。
「ああ…っ、気持ち…いい…、はぁ…ん…っ…」
だらしなく開いたままの口からは涎が垂れ落ちそうになる。
ひっきりなしに刹那の唇がマリナのクリトリスの根元を締め付け、舌先で先端を震わすのだから堪らない。
いつの間にか指がもう1本増やされて、マリナの中を激しく掻き混ぜていた。
「刹…那ぁ…、私、もうだめ…、だめぇ…」
マリナが首を大きく後ろに反らせていやいやと振り、限界を訴える。
ベッドに上半身を起こして座り、大股を開いてそこを男に攻められ、快感で天を仰ぎ、
長い髪を淫らに揺らす女─。
映画か何かで見た、そんな卑猥な情景がマリナの脳内に鮮やかに浮かんだ。
今まさに、そのヒロインがこの私なのだ。
年下の男の子に全身を気持ちよくされて、ひいひいと淫らに喘ぎ続ける、堕落したお姫様─。
「あぁぁぁっっ!!」
その時きゅっとクリトリスを吸われて、体が弓のように一瞬で大きく反り返った。
最大限にまで快感が激しくなったかと思うと、一気に弾けて体中をそれが駆け巡っていく。
「あぁ…っ、ああ…っ、あぁ…っ!」
全身に電流のような刺激が走ったかと思うと、それがすぐに悦楽に変わり、随分長い事体内を駆け回った。
マリナは背中を仰け反らせたまま、大きく口を開いたままで目を細め、
かすかに痙攣しながらその快感をたっぷりと味わった。


201:刹那×マリナ(夜這い)7/14
08/10/01 21:11:50 84A6iBJV
しばらく絶頂の波に晒された後、やがてその快感がゆっくりと去っていった。
マリナは支えを失ってベッドに倒れ込むと、暗いままの天井をぼんやりと見た。
(私は…イってしまったの…?)
上半身に続いてようやく下半身からも熱波が去り、穏やかな余韻の中で
ゆっくり息を吐きながら、マリナは自分の体に起こった初めての体験を思った。
頭がぼんやりとして、今の情事が本当に夢の中の出来事のように思える。
しかしシーツがゆっくりと蠢き、その中から刹那が現れると、マリナは容赦なく現実へと引き戻された。
彼の口の周りにはマリナの零した愛液がたっぷりと付いている。
それを見たマリナは愕然とした。急に、自分がとてつもない蛮婦のように思えた。
汚らわしい─。
快楽の中にいたさっきとは違い、にわかに自分への嫌悪と罪悪感がよぎる。
どこかへ消え失せてしまいたい程のネガティブな感情が渦巻き、
これがまさしく現実の出来事なのだとマリナに思い知らせた。
(そんな…。私…、何て事を…。この子に身を捧げてしまったなんて…)
刹那は指しか使ってはいなかったが、マリナは気付かず、彼と性交してしまったのだと思い込んでいた。
悲しげに目を伏せて頭を振り、これは嘘だ、むしろ妄想なのだとでも思い込もうとしてみても、
それは到底無理な事だった。
そんな後悔の渦の中にいながらも、頭のどこかで、痛みをまるで感じなかった処女膜の事が気にかかる。
─処女膜は膜ではなく襞です。先天的な要素や運動などによって、初性交前にこの襞が損傷し、
初体験時にも痛みを感じない事があります─
本の一文を思い出す。マリナはその例に自分が当てはまったのだと思った。
しかし、何歳も年下の少年にこれが初体験なのだと思われるよりは、まだ救われた気がしたのだった。

今更刹那が居心地の悪そうな空気を醸し出すのが、羞恥と後悔をより刺激する。
何か言わないと、プライドが粉々に壊れてしまいそうだ。
自分を勇気付けるためにサイドテーブルのランプに灯を入れると、
刹那の困り果てたかのような表情が目に入った。
「どうして…?」
密やかな怒りを含めた声音で、できるだけ落ち着いた風を装って言った。
声が裏返らなかった事に感謝しながら、マリナは無言の圧力を刹那にかける。
─どうしてこんな事をしたの?どうして起こしてくれなかったの?
そのニュアンスを含ませたはずだったが、刹那の返答はそれとは違う事への説明だった。

202:刹那×マリナ(夜這い)8/14
08/10/01 21:12:24 84A6iBJV
「…あなたは仮にも一国の王位継承者なのに、あまりに警備がずさんすぎると思った…。
だからもう一度、様子を見にきた…。そしてやはり、今日もまた警備は薄すぎた……」
たどたどしい説明をはじめた刹那を、呆れて見返す。
「それでまた王宮に侵入したばかりか、今夜は寝込みを襲ったって言うの?
あなたはそんな人じゃないと信じていたのに…」
マリナの咎めるような口調で、刹那がうなだれた。
「すまない…。あなたの寝顔を見たらすぐに帰るつもりだった…。しかし、その格好が…あまりに…」
マリナの着ているのは、先日と同じくキャミワンピ型のナイトドレスだ。
まさかこの程度の格好で男が興奮してしまうとは、マリナにとっては予想外だった。
しかし言われて見ると、確かに剥き出しの肩に心細げにかかる肩ひもが、卑猥と言えない事もないかもしれない。
マリナは己の浅薄さを呪った。刹那よりもあまりに無防備だった自分の方に非があるような
気になってしまうのは、マリナ生来の気質のせいなのかもしれない。
諦めて溜息を吐く。
「もういいわ…。でも明日からは警備を増やす事にするから…。もう、来ては駄目よ」
王宮運営の財政状況を鑑みると、これ以上の警備の増強は不可能かと思われたが、
そう言わずにはいられなかった。
刹那がこくりと頷き、申し訳なさそうに頭を垂れてベッドから降りようとした。

(え…?もう帰っちゃうの…?)
カーテンの揺らめく窓が目の隅に入り、何故かマリナは急に寂しくなった。
もう少し、この少年と話していたい。そんな気分になってしまったのである。
「待って…!」
刹那が片足を床に下ろそうとしたその時、マリナは強く彼の腕を掴んでベッドへと引き戻した。
どさりと音がして、刹那が仰向けに倒れ込む。
ランプの光が刹那の顔に揺らめき、陰影を濃くした。少年にも関わらずやけに色っぽく見えてしまう。
マリナは高鳴る鼓動を感じながら、刹那の全身をゆっくり眺め回した。
ふと、湿り気を帯びた彼の唇の膨らみに目が行く。
マリナよりも遥かに幼いその体なのに、この舌がさっきまで自分の体を愛し、快楽を与えていたのだ。
そう思うと、マリナの股間にまた熱いものが蘇ってくる。
視線が否応なしに刹那の股間に向かってしまう。
そこは明らかに非常事態で膨張し、彼の収まりきらない興奮を鮮やかに伝えてきた。
マリナの息が乱れる。そこが一体どうなっているのか、ちゃんと見てみたくて堪らなくなった。
持ち上がった股間を覆うクルジス風の民族衣装が、マリナに欲情と罪悪感の入り混じった不思議な感情を与えた。
マリナは痴女のように息を乱して、ほぼ無意識状態でそこに手を伸ばした。
(仕方ない…。仕方ないのよ、刹那…。私をこんな風にしたのは、あなたなのだから…。
もう私の体はあなたに汚されてしまった…。一度も二度も、同じ事なの…)
自分への言い訳以外の全ての感情をフリーズさせて、マリナの手が震えながら、そろそろと伸びていった。
「……っ!!」
マリナの指がそこに触れた瞬間、刹那の腰がびくんと跳ね上がった。
すすすっ、とそこをさすってやると、ああ…、と刹那が気持ちよさそうな声を出し、何度も体を震わせた。

203:刹那×マリナ(夜這い)9/14
08/10/01 21:13:01 84A6iBJV
マリナの手の平に、刹那の勃起がぐりぐりと圧倒的な質量を誇って押し付けられた。
(すごく…大きいみたい…。これが、私の中に入っていたの…?信じられないわ…)
まだ勘違いしているマリナは、その形を確かめるように何度もそこを弄った。
その度にズボンの中でびくんと勃起が動く。その熱さは、布を介してもはっきりと分かるほどだった。
肉棒の形に持ち上がった布越しに、それをぐいっと握り締めてみた。
「…ッ…!マリナ…・イスマイール…ッ…!」
びくんと腰を跳ね上げて、刹那が苦しげな声を出した。
「ごめんなさい…!」自分の手付きが乱暴だったのかと思い、マリナが指を急いで引っ込める。
「ち、違う…」
その指を刹那がぐいっと掴んだ。
触れられた瞬間、マリナの心臓が飛び跳ね、同時に股間からじゅくりと愛液が漏れ出した。
明らかにマリナの体は、再度の悦楽を欲しがっていたのだ。
切なげに細められた刹那の目が、マリナを食い入るように見つめてくる。
言葉にしなくても、彼が言いたい事はマリナにもはっきり分かった。

マリナの心が性欲の誘惑と王女としての貞節の狭間で、最後の葛藤を演じる。
(だめよ…。マリナ・イスマイール…。いつもシーリンにも言われてるじゃないの…!
毅然としなさいって…。今からでも遅くない、刹那にはっきり言うの…。
『たかが平民如きがこの私に触れようなど恐れ多いと、身の程をわきまえなさい!』
そう、そうよ…。アザディスタンの第一王女としての矜持を…)
俯いて苦しげに声を絞り出す。
「た、たかが平民…」
しかし言葉が続かない。どうしても欲望に抗えない。
(ああ…、駄目よ…、そんな事とても言えない…!ごめんなさい…、シーリン…!!)
何故か国民代表として、シーリンの不機嫌な顔が浮かんだ。

それを頭から必死で振り払い、マリナは誘惑に負けて一気に刹那のズボンを引きずり下ろした。
勢いよく飛び出した男根に、思わず感嘆の溜息を吐いた。
「あぁ…、すごいわ…、刹那…」
初めて見る勃起した男根は体のどの場所よりも皮膚が薄く、滑らかに輝いているようにも見えた。
マリナが思っていたより遥かに美しく、そして可愛い。マリナは宝石でも眺めているかのような気分になった。
(すごく綺麗…。これが男の人の…。早く触ってみたい…!)
ペニスを求める指先が待ち切れずにふるふると震え、マリナの全身が期待で熱くなる。
まさか自分の中にこんな秘めた欲望が眠っているとは、今の今まで気付きもしなかった。
『アザディスタンの未来をあなたに賭けてみたいの。あなたには、それを成し遂げるだけの何かがあると思うから』
シーリンの言葉が蘇ってくる。
(シーリン…。もしかしたら、こういう情熱の事を言っていたの?)
最早マリナの思考は、自己正当化の解釈ばかりを勝手に行うのみだった。

遂に、マリナの指が刹那のそこにかすかに触れた。
刹那が低く呻き、先端から堪えきれない先走りが溢れ出る。
ランプに照らされたそれが、湯気を立てているようにも見えた。
マリナの目が女豹のようにギラつく。昼間の顔とは裏腹の妖艶な表情は、刹那が初めて見るものだった。
マリナの力仕事などした事もないというようなか細い指が、勃起の側面をそっと撫でる。
一段とペニスが硬くなり、我慢の限界が来て、刹那は勢いよく体を起こした。


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