09/07/11 17:04:24 N7DDn0m6
>>925
分かった。急がず考える
朝が来た。僕の隣には少女が一人、冷たく横たわっている。
ぴくりとも動かない。まるで死んでいるように。
僕はベッドから出ると、テーブルの上の宝石箱を手に取った。
鍵穴に鍵を入れて回すと、蓋が開く。中にあるのは、大きなネジ。
そして、彼女の体を転がしてうつ伏せにする。手足に力はない。
「……」
寝巻のチャックに手を伸ばす。何度やっても、これはどきどきする。
ゆっくりと下ろし、露になる彫刻のような肌。背中まではだけさせる。
白く滑らかな曲線に空く、丸い穴。僕はネジを差し込んで、そっと巻く。
「……!」
支える手に、熱が伝わり始める。肌が、少しずつ色付いていく。
十二回。それが多過ぎず少な過ぎない、巻く回数。
「かた、かたかたかた」
小刻みに動き始めた体を押さえながら、僕は最後まで巻いて、ネジを抜いた。
そしてその体を仰向けにする。その顔色は、もう普通の人と変わらない。
間を置いて、ぱちりと目蓋が開いた。
「……おは、よう…ございます」
目が合い、彼女が起き上がった。
「おはよう」
そう言って、僕は微笑む彼女の手を取った。
試し書き終了