ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8at EROPARO
ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8 - 暇つぶし2ch700:名無しさん@ピンキー
09/03/31 21:22:10 nQo3xz2l
ええと…要するにサイコミュ? これをロボットに搭載して
主人の心の動きを読めるように…

701:名無しさん@ピンキー
09/03/31 22:15:35 Q+skPt/C
>>698
イッパツマン思い出した。
あとジェットストリームアタックが弱点のMA。

702:名無しさん@ピンキー
09/04/01 01:16:11 NgovFluL
>>696
おっぱいだけで本体価格の半分くらい使ってそうだ。

703:名無しさん@ピンキー
09/04/01 04:14:47 Dj/Fv2jH
>>702
そして商品化後、とある店頭で
お客「で。この高級モデルってのはどこが違うんですか? 値段が倍もするけど」
店員「……おっぱいです」

704:名無しさん@ピンキー
09/04/01 07:49:32 tiAXbtjS
可変おっぱいを要望する。

705:名無しさん@ピンキー
09/04/03 02:21:32 ++Q87WQy
部品交換なしでぺたんこから爆乳まで可変…技術的ハードルは高いな。

706:名無しさん@ピンキー
09/04/04 10:03:15 RGYDkgVb
>>705
そんなテーマをろぼ☆あね開発チームに与えたら、予算も期間も
完全無視ではまり込みそうだ

707:名無しさん@ピンキー
09/04/05 00:34:44 HzmrNhaH
そんな機構つけたら、使う度にお姉ちゃんが悶えまくるにきまってるだろうが。

708:名無しさん@ピンキー
09/04/05 01:19:58 Qh+7XlD/
揉むと大きくなります。
吸うと小さくなります。

709:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/06 05:33:01 SmcX2GZl
新しく造られたチエの筐体は、今のチエの物と同じアサカタイプ2005チセを原型にしたらしく、パーツの70%以上は共通らしい。
作業室で一度バラバラに分解されたチエは、頭部だけ天井からぶら下がった状態で澄まし顔をしていた。
「換装作業は2時間程で終わります。ただし履帯走行から二足歩行に変更するわけですから、彼女自身の姿勢制御がそれに慣れるまで少し時間がかかるでしょう」
デスクの端末でチエの細かいシステム変更を行っている技術者が、人の顔も見ずに説明した。
なんでこういう連中は自分の研究にしか興味がないんだろうねぇ…女の子のロボもっと造ってくれ!
「チエすぐに現地に行くんでしょ?」
「機内で省電力モードでスリープしている間、学習プログラムを使って自習させますので、向こうについた頃には功夫だって習得していますよ」
冗談に聞こえねぇし第一笑えない。
そんな事より俺が気になるのはだ。
「…アレはどうなの?」
「アレ?」
技術者のキーを打つ手が止まり、不健康な面が訝しげに俺を見上げてくる。
「アレと言ったらアレだよ君ぃ、ガイノイドなんでしょ?女の子型!色々できる事あるじゃん…」
右手の指二本で作った穴に、左手の親指を出し入れするしぐさをすると、技術者もようやっと俺の言わんとしている事を察したようだ。
人間の♂って本当にバカですね\(^o^)/
「セックス機能ですか!?」
ちょwwwww声でkwwww聞wかwれwwるwwwww
救助犬以上の聴力感度を誇る、チエの高性能パッシブソナーがそれを聞き洩らすはずはなく、首だけのチエがすげぇ目つきでこっちを睨んできた。
やべぇ…
「ちょっとそれは、難しいですねぇ…」
「はぁ!?あんでだよ!コハルとか特別仕様ってやってたじゃんかケチ!」
思わず声に出して言っちまった。
うん、正直に言いますタナカさん…俺はあんたがうらやましかった!
「だから『特別仕様』で『別途料金』なんですよ」
どうやらガイノイドに模造性器を取り付けるには、色々と法律的な問題があるらしい。
コハルの時は通販会社を介し、性玩具専門の別会社と購入者自らが契約しただけで、販売元のアサカ社はあくまでも『個人カスタマイズ可能なように一部パーツを変更するだけ』というわけだ。
要はオランダ人妻のオマ○コと一緒だな。

710:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/06 05:34:27 SmcX2GZl
だがしかし、俺にはわかる、わかるぞ!このやせっぽっちの技術者が考えている事が、手に取るようにわかる!
「…できるんだな?」
「…ぶっちゃけできます」
俺のヤラシイ問いに対し、技術者はヤラシイ笑顔で返答し、デスクの引出しの一番下を開いた。
中に入っていたのは、ヤラシイ某一流メーカーが販売しているセクサロイド用特殊パーツ「ホール・オブ・オナー 3」。
タイプ2557コハルを世界的ヒット商品にさせた、全自動オナホールのヤラシイ名作だ。
アサカ社製ガイノイドとの相性は抜群で、AIからの信号によって作動する高性能油圧ポンプと電動モーター、さらに100個を超える感圧センサーからのフィードバックにより、AI自身が最も具合の良いよう学習できるという優れモノ。
こいつでイカない奴は男じゃない。いや、人間じゃない。
ちなみに女性向け用オニンニンタイプもあるそうで、極少数ながら女性購入者から注文があったそうだ…会社のボス(巨乳)が買ってきたコハル、妙に下半身が逞しかったような気がアッー!考えるの良そう。
「できる事は出来ますが、こっちでは無理ですね…サエキさん自ら改造する分には問題ないですが」
つまりそれはあれか?
オ○ンコ以外はもう、完全ょぅι゛ょのチエをすっぽんぽんにしてあげて、その体に俺の手でパーツを、こう…
「盛っている所水を刺すが主人、そのパーツは私が“機内”で取り付けるから余計な事は考えるな」
ちょwwwwwなんでおまえがwwwww
「“向こう”で必要になるかもしれんからな…」
「反対!そんなの絶対反対!家のチエをそんなイヤラシイ目的で使わせるわけにはいきません!」
「言っている事と考えている事が全く逆のようだな、後で矯正してやろう」
俺死亡決定。

3時間後、チエの筐体換装は終了した。
規格の怪しい中国の電力設備に備え、専用の変圧器を新しい筐体の充電機に取りつけた為、少し時間を食ったようだ。
さぁはやく生まれ変わったチエの姿を見せてくれ!具体的には超マブいょぅι゛ょメイドロボ!
「おまたせしましたサエキさん、こちらが新しいチエ…アサカタイプ2565Xチノです!」
もうネーミングとかどうでもいいんだよ糞ボケがぁ!はやく激マブエロメイドよこせってんだ!
「まったく、貴様ら人間という奴は何でもかんでもお祭り騒ぎにして…」
「…!?」
ひゃっほーう!メイドロボ!メイドロボ!
俺の目の前に現れたのは愛らしい流線型のボディに無骨な四本アームと履帯を装備して生まれ変わったメイドロボ!
具体的には炊飯k…

711:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/06 05:35:06 SmcX2GZl
「元に戻ってんじゃねぇかあああああ!!!!」
怒りのあまり顔を真っ赤にした俺は、叫びながら研究員の襟首を掴んで前後にガクガク揺らす。
チエの姿はコハル事件で破損する前のチエの姿…ょぅι゛ょの影も形もない炊飯器そのものだったからだ。
「おちついてくださいサエキさんおちついて!これには事情があるんですよ!」
「私に任せろ」
暴れる俺をチエは四本アームでクイッ!っとやった。効果てきめんだねっ!
まぁ騙された俺が凹みまくってる事に変わりはないが。
「まったくバカ主人めが、いつも下半身で物を考えてばかりいるから、細かい事に気がつかんのだ」
サーセンwwww
「サエキさん、チエは人命救助ロボットなんですよ?メイド姿で現地に向かったら不自然でしょう?」
そうですね炊飯器なら凄く自然ですね。
「ここからは我々技術者の腕の見せ所です」
なんだトランスフォームでもするのか。
『トランスフォーム!』
本当にしやがった。
炊飯器は版権とか色々ヤバそうな掛け声と共に、どっかで聞いた事のある「ギョギョギョギョ…」という奇怪な効果音を発し、怪しげなメカニズムを経て金髪ツインテールのロリメイドに変形した。
余計な機能つけんな。
「ふん、貴様の性処理なら帰国後にたっぷり付き合ってやる…『トランスフォーム!』…こっちの姿でな」
まさに外道!


712:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/06 05:36:49 SmcX2GZl
換装の済んだチエは、その日の内に△△国際空港発、重慶江北行きの便に積み込まれた。
表向きの名目はNGO所有の「人命救助ロボット」…元々チエは被災地人命救助用多機能ロボットとして開発されたのだから、これ以上ない隠れ蓑というわけだ。
当然炊飯器じゃ客席に乗れるわけないので、普通に考えても積み荷扱いだよねー☆
俺は特別に立会を許され、生まれて初めて滑走路に直に立ち、旅客機の荷台に搬送されるチエを見送った。
バカでかい発砲スチロールと緩衝材に包まれたチエを目にした時、言い知れぬ不安を思い出し、俺は思わず駆け寄ろうとした。
だが中に居たチエは俺の足音を感知し、相変わらず無感情な声で言った。
「少し行ってくるからな。悪い物は食うな、遅刻せず仕事に行け、無駄遣いはするな…具体的にはソープ行くな」
こいつなりに俺に気を使ったつもりなのかね。かわいくねぇ。
「征ってこいよ、待ってるからさ」
「あぁ、征ってくる…」
チエを乗せた旅客機の荷台が閉じた。機はゆっくりと動き出し、やがて離陸準備に入る。
俺はもう心配するのはやめた。
あいつが自分で決め、自分で望んでこうなったんだ。
それが、何より大事なのだ。
俺にとっても、あいつにとっても…
機は轟音と共に中国大陸に向け飛び立った。
「サエキさん、送りますよ」
情報保全部のエージェントが、俺の肩を軽く叩いてほほ笑む。
結局男は置いてきぼり、かわいい彼女は戦争に征っちゃった。
だから役者が逆だってんだよ、まったく…

さて…ソープにでも行くか。

713:名無しさん@ピンキー
09/04/06 05:38:47 SmcX2GZl
ダッチワイフのオマンマンが別売りなのとか法律的な事はウィキペディア(笑)がソースなんで怪しいです。
だれか詳しい人いたらそこんとこ教えて。

714:名無しさん@ピンキー
09/04/06 06:41:03 U4iK6SBX
相変わらず愛とお馬鹿がないまぜな展開で爆笑だwGJ

715:名無しさん@ピンキー
09/04/06 08:47:05 TJWlk5sz
おつ~

716:名無しさん@ピンキー
09/04/06 16:46:49 vYdB+mOn
トランスフォームスゲーw

717:名無しさん@ピンキー
09/04/06 21:05:41 b4XiHu3w
ええい、ゲッター合金でも採用してるというのか。

718:名無しさん@ピンキー
09/04/06 22:45:00 ytAs1hNz
炊飯器キター!!
そうか彼はお留守番か…

719:名無しさん@ピンキー
09/04/06 23:35:06 6ffTwSlE
炊飯器のロボってあ~る君を思い出す

720:名無しさん@ピンキー
09/04/07 02:34:55 iN5/FdYf
ロボットじゃない
ア・ン・ド・ロ・イ・ド!

721:名無しさん@ピンキー
09/04/07 06:07:37 MsBfZwWB
う(ry

722:名無しさん@ピンキー
09/04/07 11:00:09 dScxh73x
私に良い考えがある

723:名無しさん@ピンキー
09/04/07 14:57:28 uMjnqQmE
ここはAI萌えについて語ってもいいのだろうか?

724:名無しさん@ピンキー
09/04/07 15:01:16 rvBp02DM
「ロボットとアンドロイド」だからなある程度であればOKだろう

725:名無しさん@ピンキー
09/04/07 15:52:46 b8UKJEcT
トランスフォームは想定しとらんかった。あとは圧力IH炊飯機能の導入だな。

726:名無しさん@ピンキー
09/04/07 16:08:22 rvBp02DM
愛のあるH機能ですね、わかります

727:名無しさん@ピンキー
09/04/07 16:20:58 5OXo1awn
「デレ」スイッチON!

728:名無しさん@ピンキー
09/04/07 16:41:59 o5gL/CMA
ご飯を炊いたはずが甘酒になってるんですね、わかります

729:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:17:57 NRV4NxT2
>「盛っている所水を刺すが主人、そのパーツは私が“機内”で取り付けるから余計な事は考えるな」
詳細シーン希望。

730:名無しさん@ピンキー
09/04/07 23:31:46 Vw9G7idU
過去の保管庫とかないものでせうか?
炊飯器シリーズ通して読みたいっす。

731:名無しさん@ピンキー
09/04/08 20:20:31 /BgMrw6S
炊飯器で通じるシリーズもめずらしい

732:名無しさん@ピンキー
09/04/09 18:12:40 kwjzcBCt
炊飯器で思いつくのは魔封波くらいだってのに。

733:名無しさん@ピンキー
09/04/09 22:08:07 Kfvg3bMf
ターミネーター娘のキャメロンたんをなでなでしたい!

734:名無しさん@ピンキー
09/04/09 22:52:19 Dx5Ou60L
J・キャメロン「呼んだ?」

735:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:02:49 9FTRnEa9
俺はもうキャメロンみたく女性型じゃなくても萌えてしまう…
とにかく『生物』をモチーフにしたロボなら全部いけてしまうんだ…



誰か…助け……て……

736:名無しさん@ピンキー
09/04/09 23:05:29 a+ghhEML
>>735
ワイルドワイルドウェストの蜘蛛のアレとかいいよね

737:名無しさん@ピンキー
09/04/10 01:27:07 hP7YGNlM
ビーストウォーズ見たら萌え死ぬ人?

738:名無しさん@ピンキー
09/04/10 14:11:04 bQIdmwiP
千葉トロン「しりとり始めぇ!」

739:名無しさん@ピンキー
09/04/10 17:14:17 IqdqDjcm
ドラゴンメガトロン
はい「ん」

740:名無しさん@ピンキー
09/04/11 02:07:36 +A5z5FHU
ンドゥバ

741:名無しさん@ピンキー
09/04/11 02:24:35 SQW07eIa
URLリンク(www9.uploader.jp)
このアップローダーはスレに提供するんで、過去作品皆で集めて保管庫にしようぜ。
おれは…忙しいから無理。


1スレのログなんて残ってるかな。

742:名無しさん@ピンキー
09/04/12 21:00:22 VLBh3i+p
>>741
URLリンク(red.ribbon.to)
ここに一部保管されている訳だが。俺は新参だから事情は知らんけど。

743:名無しさん@ピンキー
09/04/12 23:59:19 2eDc9iwg
>>742
そこは個人が善意で拾ってるサイトなので抜けたり対応が遅かったりする事が多い
さいきんは更新もしてないっぽいし

744:名無しさん@ピンキー
09/04/13 00:10:13 cY1+h6HP
>>743
連絡スレッドを見る限り週一程度には動いてるみたいだけど?

745:名無しさん@ピンキー
09/04/13 00:32:06 sCcoKdm5
3スレ目の途中で更新が止まってるので、それ以降の作品を集めたいところ。

746:名無しさん@ピンキー
09/04/13 20:29:25 Qhhr9WbR
ふとした疑問だがチエのコピーを送り込むという選択肢はなかったのだろうか
まさかゴーストがあるからコピー不可(笑)なんて言わないよな

747:名無しさん@ピンキー
09/04/13 22:02:33 usN3alNJ
手段としてはアリだけど物語としては無しだろ
あと、チエは絶対嫌がるだろうし

748:名無しさん@ピンキー
09/04/15 14:47:38 V4SgYhB6
チエのデータバンクには防衛省からパクった機密が詰まってるわけで、自衛隊からしてみれば、コハル同様揉み消したい対象だろうし、惜しいとも思ってない(コピーすれば管理する対象が増えるだけ)
チエからしてみると、自我を共有した集団が組織化すると、ろくな事にならないのは誰より良く分かってるから、無理矢理コピー取ろうものなら、三原則ルールで自壊する(自分に人間を攻撃する可能性が発生した時点で、人間を守る為にとる処置)

なんて言い訳考えて見たけど、実際の所コピーという手段は、ロボ主役のストーリーを8割は崩壊させると思う

749:名無しさん@ピンキー
09/04/15 15:26:28 ZuXFKQXU
確かに都合のよすぎる手段だから何かしらのデメリットがないとな。

揉み消したいなら前回の事件のときに「復旧できませんでした。テヘッ」とやればよかったわけで。
わざわざリストアしたのだから何かしらの目論見があるということになるのでは。
前回リストアするときと今回の改造で2回チャンスがあったから、自衛隊側が何か仕込んでる可能性も無きにしも非ず。

750:名無しさん@ピンキー
09/04/15 15:56:49 7Y/nzzDE
実は、一事が万事自衛隊の掌の上とか……

または、自衛隊すら(一見ヘタレな)ご主人の掌の上、とか。

751:名無しさん@ピンキー
09/04/15 15:58:21 ZfzpVIfA
後出しじゃんけんで黒幕出せばいいみたいな話はもううんざりです('A`)

752:名無しさん@ピンキー
09/04/15 19:53:10 V4SgYhB6
影A「コハルがやられたようだな」
影B「旧型炊飯器に負けるなんて、アサカナンバーの面汚しよ」
影C「奴は四天王の中でも最弱、尖兵に過ぎぬわ」
チエ「食らえー!」
三人「ギャー!」
コピーチエ「ふはは!四天王を倒した程度で図に乗るなよ?」
チエ「死ね!」
コピーチエ「ギャー!」
主人「良く頑張ったね、チエ」
チエ「貴様は死んだはずの主人!?」
主人「先に月で待ってるから、追っておいで」
チエ「戦いは、まだ始まったばかりだ!」
長い間御愛読、ありがとうございました。次回作にご期待下さい。

スマン、悪ふざけ過ぎた

753:名無しさん@ピンキー
09/04/15 22:59:09 wqIDsU9e
ヤマトは万能兵器だな

754:名無しさん@ピンキー
09/04/16 00:08:57 w3Gt4Kmv
トマトは万能野菜だな

755:名無しさん@ピンキー
09/04/17 23:46:22 cbCvr1Ny
万知万能のロボット

756:名無しさん@ピンキー
09/04/18 00:53:09 nBiEVEgM
>>748
>コピーという手段は、ロボ主役のストーリーを8割は崩壊させると思う
コピー不可にする設定はそんなに難しくない気がする
・適当な法律があることにするとか
・技術的に困難とか
 人間らしい人格を構成するためにはAIにどうしても非デジタルな部分(アナログとか、量子回路とか)が必要で、そのため完全な複製は不可能 云々

757:名無しさん@ピンキー
09/04/18 03:28:43 r39GkH9g
その前にあんな鬼畜が増えようものなら
彼が泣く

758:名無しさん@ピンキー
09/04/18 18:44:58 3E6uh/wM
記録のバックアップを録っておけば、同じ娘を何度も……

759:名無しさん@ピンキー
09/04/18 20:15:45 6e/pGR2u
300体の姉妹ロボ(全員ヤンデレ)に代わる代わる輪姦される>>758の話キボン

760:名無しさん@ピンキー
09/04/19 12:23:29 tw63+9PY
今気付いたが、保管庫ってα3以降更新されてないんだよね
α3以降の作品読むにはどうすれば良いの?

761:名無しさん@ピンキー
09/04/19 15:18:00 ElQKyYzl
過去ログを漁るしかないかな
本気でwikiでまとめたくなってくるよな

762:名無しさん@ピンキー
09/04/19 15:37:24 pI7y/btK
>>760
保管庫の管理人にお願いしてみたら?

763:某フィギュア観賞してたらムラムラ来たので。グロ注意。
09/04/19 23:25:05 46uisOvS
『勝者、type El-02 イレーナ!』
観客の歓声と拍手が沸き起こる。私の足下には、自らの皮膚繊維と破片の中で倒れている少女がいた。私と同じ薄菫色のツインテールに、乳白色の胴体部の所々に濃緑色の装甲が配置されたボディスーツ。
だがその装甲はメチャクチャにはね上がり、各所の破損箇所からは潤滑剤・冷却剤が垂れ落ち、弱々しく紫電があがっている。頭部は完全に破壊され、叩き込まれた弾丸によって裂けた頭部フレームの周りには、根元のセンサーユニットごと千切れたツインテールが転がっていた。
私は彼女の残骸を一瞥すると、この悪趣味なショーの観客に適当に愛想を振り撒きながら、マスターの居る指揮所兼メンテナンスルームに向かう。
『イレーナ!よくやったな!相手完全破壊だぜ!』
マスターは開口一番そう叫んだ。ファイトマネーが思いの外上がった事に気を良くしてるのだろう。私は何時も通り、
『はい!マスター、相手は私と同型でしたけど、私に比べチューンが不十分みたいでしたので、私の動作ルーチンについていけないみたいでした。これもマスターのお陰です!』
と月並みな会話をこなす。マスターも何時も通りに
『そうかそうか。よくやったな!』
と私に近づいて、抱き締めながらキスをした。
『ん……ちゅぱ……ちゅ……』
人を模して造られている私たち。もちろんマスターに気持ち良くなってもらう機能も、性欲だって備えてる。マスターのキスは何時も通りに柔らかく、甘く、私のCPUを熱くさせる。さっき破壊した彼女も、こんな事をマスターとしていたのだろうか。
そんな纏まらない考えの私とは違い、マスターは私の股間に手を伸ばし、優しく愛撫する。その手の温もりに私は思わず声をあげてしまう。
『ん……はぁ……マスターぁ……装甲外して下さい……』
既に私の部分はクチュクチュと音をたて、柔軟性の有る胴体下部装甲の周りからはぬちゃぬちゃと潤滑剤が溢れ出していた。マスターも私が直接されたい事を分かっており、こうやって私がマスターのを乞うのを待つ事で、征服欲を満たしているだろう。
私は装備解除信号を送り、マスターは下部装甲を外す。すると濡れそぼり、準備が完了した性器ユニットが現れた。それは吐き出した潤滑剤でテラテラと滑りを帯び、固いものが割り込む感覚を夢想しながらひくひくと蠢いていた。

764:名無しさん@ピンキー
09/04/20 00:33:21 6HQ8risf
『じゃ……』
マスターはそう言うと、前がパンパンになったズボンから男性器を取り出した。結構大きめに固く反り返ったそれを、私はしゅにしゅにと扱きながら舌で攻めていく。
『イレーナの舌は滑らかで気持ち良いよ』そんなことを言われる度に私の攻めにも力が入り、性器ユニットは潤滑剤を吐き出してゆく。快楽情報に回路が焼き切れそうな私は、性器ユニットに手を伸ばし、指を入れ刺激を与え快楽情報を捌こうとする。そして、
『イレーナ、出すぞ』
マスターがそう言った瞬間、口に粘っこい液体が流れ込んだ。私は思わず口から性器を吐き出してしまい、身体中に精液が浴びせられてしまう。着弾した精液は、ボディスーツの濃緑に白のワンポイントを作った。
『げほっ、けほっ!……マスター、いきなりなんて酷いです……』
顔を精液でべたべたにしながらマスターに抗議。でもマスターの性器は私のに挿入することで頭が一杯らしく、心なしさっきよりも大きく見える。
『マスター……もう……』
『ああ、それじゃあメンテベッドで寝るんだ。』

765:名無しさん@ピンキー
09/04/20 02:27:31 tpZTeE0o
連投規制かな?
続き超wktk

766:763
09/04/20 21:15:54 6HQ8risf
言われた通り、私はメンテベッドの上に仰向けに寝る。その上ににやけ顔を隠そうともしないマスターが覆い被さる。
いくら少女の姿をしているとはいえ、私の身体は機械仕掛け。先程のバトルで私が完全に破壊し、化けの皮を剥がされた同型機を見ても、まだマスターは私を愛玩物として見ていてくれるのだろうか。
『んっ……んちゅ……ちゅ……』
そんなことを考えている私の唇を、マスターは貪欲に求める。私もプログラムに言われるまま、彼の舌に自分の舌を絡ませる。『ぺちゃ……ちゅぱ……』
マスターは私の所有者というだけなのに、CPUはこの行為に発熱を続け、快楽情報を溢れだしてゆく。性器ユニットは彼のものを待ちわびて、潤滑剤を吐き出している。これが性欲と言うものだろうか。それだけでは発生しないような量の快楽情報の洪水。
『ちゅぱ……っぷはぁ……』
永遠とも思えるような、長時間のキス。しかしマスターはその唇を離し。途切れた唾液は私の頬を濡らし、その感触に幸福感を覚える。余韻に浸る私を覚ましたのは、性器ユニットに突き当てられたマスターの男性器だった。
マスターは私の感触を楽しむかのように、性器ユニット表面ににちゃくちゅと男性器を擦り付ける。その刺激に私は嬌声をあげ、懇願する。
『んあっ!はあっ!……マスター……早くぅ……』
懇願ににやりとしたマスターは、男性器を性器ユニットの入口に突き当て、
『いくぞ、イレーナ』
とズブズブと飲み込ませた。

767:名無しさん@ピンキー
09/04/21 01:56:37 RdVpA7fA
書きながら投下でもしてるのか?

768:名無しさん@ピンキー
09/04/23 16:59:18 PKRpjovc
>>某フィギュア
実験人形ダミー・オスカーですね
わかります

769:名無しさん@ピンキー
09/04/25 15:08:43 Wt3P7Rse
先生!
ベンジャイのドールはアンドロイドに入りますか?

770:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/26 20:21:26 yRWb3CFM
チエを乗せた便が重慶江北国際空港に到着した頃、リ中佐は滑走路上に部下と共に整列し
日本からやってきた“災害復興支援”名目の刺客を出迎える準備を整えていた。
大型旅客機の格納庫から仰々しいコンテナの中から、リ中佐は目的の物を見つけ出すとすぐさま駆け寄った。
日本側の職員が慌てて静止しようとするが、リ中佐は“引受証明”を無言で叩きつけるように提示した。
「開けろ」
「ここでですか?」
「さっさとせんか」
人民解放軍軍人の高圧的な態度に、職員の表情はあからさまに不快感を示した。
だがリ中佐が腰に下げた拳銃のホルスターに手をかけ、コンテナに対し敵意むき出しの眼差しを向けているのを見た途端、職員は慌てて開放にかかった。
金属製のコンテナが口を開け、緩衝材と発砲スチロールの塊に覆われた“何か”を台車で運び出す。
リ中佐はそれがコンテナから顔を出した途端に、職員を押しのけて詰め寄り、発砲スチロールを固定していたマジックテープを解除した。
途端に発砲スチロールと緩衝材は真っ二つに割れ、中から白いビニール被膜に覆われた物体が現れた。
リ中佐は苛立たしげにそれを引きちぎり、遂に中に潜んでいたチエと対面した。
「…なんだこれは」
しかし、妖怪変化でも現れるものと想像していたリ中佐は、その中身の姿に拍子抜けさせられる。
「…『省電力モード解除、再起動後異常が見られた場合は、本社サービスにご連絡下さい』ニーハオ!私は被災地人命救助用多機能ロボット、アサカタイプ1005チエです。よろしくお願いいたします。」
和製アニメにでも使われそうな甘ったるい声で流暢な中国語を放ったそれは、とても殺し屋と言えるような様ではなかった。
背丈は中佐の腰ほどもなく、凶悪な武装も何一つ付いていない。強いて言うなら…
「炊飯器のお化けか?」
「残念ながら私自身に炊飯機能は備わっておりませんが、被災地での炊事活動を支援する程度の能力は付属しております…」
チエは流線型のボディの天辺から覗く全周囲広角カメラを絞り、リ中佐の顔を見つめた。
リ中佐は口元をへの字に曲げ、つまらなそうにフンと鼻で唸った。
「貴方様が私の新しいご主人様でございましょうか?恐れ入りますが、お名前を窺ってもよろしいですか?」

チエがリ中佐と対面した映像は、すぐにも防衛省の軍事衛星を経由して日本にいるエージェントらの元に送られてきた。
チエの主人であるサエキやアサカ社の技術者は、この作戦が終わるまでの間、自衛隊の某施設に半ば軟禁状態となっており、鬼の居ぬ間に風俗三昧を目論んでいたサエキは正に涙目だった。
だがそんな彼も、半日ぶりにチエから送られてきた通信に、思わず胸をなで下ろしていた。
「で、このおっさん誰よ」
オリーブ色の制服に身を包んだ自衛官や、白衣の技術者と肩を並べ、駄々広い司令室の大型スクリーンに映った人物を見たサエキは、間の抜けた声で言った。
サエキの表情とは裏腹に、周囲の自衛官達は慌てた様子で彼方此方支持を飛ばし始める。
「この男、人民解放陸軍の特殊作戦部隊だぞ」
「奴の所属と詳細な情報を探れ、急げ!」
「出ました!第13集団軍快速反応部隊、自動化装甲歩兵旅団所属、リ中佐です!」
リ中佐の名を聞いた情報保全部のエージェントは、口元を歪めて苦笑いした。
明らかに予想外の出来事に直面した顔だった。
「…ヤバい人ですか?」
サエキの質問に少々戸惑いながら、エージェントは口を開いた。
「中国国内の思想犯や活動家、地方の少数民族の独立運動なんかを、いち早く察知して制圧しちゃうような、超タカ派の鎮圧部隊ですね…恐らくタイプ2557の事件、彼が担当してますよ」
サエキは嫌そうに表情を歪め、チエの名を口ずさんだ。

771:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/26 20:22:30 yRWb3CFM

「…そうか、そうだな、私が今回貴様の引受人となった、リ中佐だ」
「かしこまりましたリ中佐、私めの事はチエと…」
「貴様と慣れ合うつもりはないぞ妖怪炊飯器め」
「左様でございますか」
あくまで機械的な反応しか返さないチエとのやりとりに、いい加減苛立ちを覚え始めた中佐は、チエを無視し、荷降ろし作業を終えた職員に改めて引受手続きを行った。
「このロボットは確かに受け取った。日本国民の温かい支援に、人民を代表して感謝の意を表明する」
「はぁ…」
リ中佐は最後に敬礼を済ませ、再びチエの方に振り返った。
まるで見下すような眼つきでチエを睨み、一言冷たく言い放つ。
「付いてこい」
「かしこまりました」
大人しく中佐の後に付いていくチエだが、衛星経由で彼女の元には日本からの情報が届いており、リ中佐が要注意人物である事は、少なからず彼女の計画に影響を与えていた。
『特殊部隊が出てくるとは聞いていないぞ、この通信は大丈夫なのか』
日本からの返答は間を置かずに返ってきた。
『現在情報を集めているが、彼の部隊が今回の件に深く関わっている以上、こちらの動きもある程度読まれていると考えた方がいい…通信の暗号化パターンは、毎分置きに変更されているから心配はいらない』
『わかった、引き続き奴と接触して情報を引き出してみる』
チエはリ中佐とその部下に囲まれたまま空港のゲートを潜った。
大勢の軍人による物々しい雰囲気に、搭乗客達もざわめき立つ。
報道管制がしかれたのだろうか、中国国内のマスコミの姿は一切なかった。
もっとも、今回の“人道復興支援”自体、日本政府、中国共産党政府両者ともマスコミに公表はしなかった。表沙汰にしたくないのはお互い様なのだ。
空港の駐車場には既に迎えの車が到着していた。
要人御用達の黒塗りの高級車だったが、チエのセンサーはすぐにもその車両が防弾加工されたVIP仕様である事を見抜いていた。
「乗れ」
「畏まりました(NIJ規格レベル4クラスの防弾車両…軍用車だな)」
リ中佐に言われるまま、後部座席に乗り込んだチエは、そのままシートベルトを自分の筐体に巻きつけて固定した。
リ中佐が反対側の座席に座ると、車両はゆっくりと駐車場を後にした。

チエを乗せた車両には、リ中佐の部下を乗せた車両が二両随伴し、まるで外交官を護送するかのような厳重な警戒態勢がしかれていた。
無論この警戒というのが、全て来客であるチエに向けられているのは言うまでもない。
チエは前後にぴったりと付いた護送車に乗る兵士の数と、彼らの所持している武装、今自分の隣に座っているリ中佐の分も含めて兵力差を勘定した。
その上でチエは、自分たち以外に巻き込まれる可能性のある人間がいない事を確認し、リ中佐に語った。
「下らん茶番は私も好きではない。本題に入ろうか」
「?」
リ中佐は少しだけ眉を歪め、突然口調の変わったチエを横目で睨みつけた。
「ふん、ようやっと本性を現したか“殺し屋”めが」
「私は殺しはしない。貴様と一緒にするな“狗め”が」
「口のきき方を知らんようだな」
リ中佐は腕を組んだ状態のまま、腰のホルスターに下げた拳銃の握把に手を添えた。
チエはそれを知った上で、物怖じ一つせず、更に威圧的な声で続けた。
「貴様らが盗んだ物を返してもらおう。すぐに案内しろ」

772:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/26 20:25:17 yRWb3CFM
「断ると言ったら?」
車両が高速道に入り、チエは外の様子を窺った。
民間の車両は近くには見えない。
「このレベルの防弾車両なら30秒で廃車にできる。無論貴様らを乗せたままな。隣に座っているのは、超法規的権限を与えられた、小型の土木作業重機だと思った方がいい…」
「脅しのつもりか」
「目的はどうあれ、私が人命救助ロボットであるのは事実だ」
もちろん、チエには殺人を犯す事等できないが、それでも理由さえあれば人間を脅迫するくらいの事はできるし、半殺しで済ませる事だってできる。
今のチエの最重要目的は、中国大陸のどこかで暴れているコハルの機能停止であり妨害する者在らば、これを死なない程度に痛めつけて制圧するのは、三原則に則った適切な処置だ。
リ中佐は苛立たしげに口元を歪めた。
たかがロボットの分際で、自分を脅迫しよう等とは、心底腹立たしいではないか。
だが彼も無茶をする程馬鹿ではなかった。彼の上司である将軍からも、今すぐには手を出すなと念を押されていた。
「今日中には無理だ。報道の目があるからな…」
「そうか…『トランスフォーム!』」
掛け声と共に変形を開始するチエ。
あまりに突拍子もない出来事に、リ中佐も運転手もさぞ仰天した事だろう。
突然中央の車両が蛇行を始めた為、随伴する護送車両も一様に面食らった様子だ。
「それでは、VIPに相応しいホテルに案内してもらおうか」
思わず拳銃を抜いて身構えたリ中佐の目の前で、チエはメイド姿の少女に変形し、可愛らしい顔つきに似合わぬ妖しげな笑みを浮かべる。
おまけに、その肩からは二本の腕とは別に、さらに二本腕が伸びた不気味な姿であった。
「ば、化け物めが!日帝の悪趣味には、つ、付き合いきれん!」
「ふん、意外と気が合うじゃあないか」
靡く艶やかな銀髪の隙間から覗く切れ長の両目が、ちらりとリ中佐の顔を覗き込む。
リ中佐は、その反抗的な目が心底気にいらなかった。

一行を乗せた車両は重慶市市内の繁華街にやってくると、政府要人向けの大それた高級ホテルの正面入り口に停車した。
車のドアが開いてリ中佐が先に降りると、その背中をチエが呼び止める。
「レディをエスコートもせず車から降ろす気か?人民解放軍はマナーを知らんと見える」
心底意地の悪い表情でほくそ笑みながら、小さな手を差し出す異形の少女に、リ中佐は苛立たしげあ表情を浮かべ、その手を取った。
「とんだレディも居たものだ」
「これが日本のスタンダードだ、覚えておけ…」
チエは車から降りると同時に表情を和らげ、傍から見れば丸きり無害な美少女を演じはじめた。
だが少し離れて見てみれば、その周囲には常に黒服の男達が警戒につき、また向かいのビルの窓の幾つかは、何者かの物影が常に彼女を監視しているのが垣間見えた。
チエのあらゆるセンサーは、彼ら全てを逃さず察知し、分析していた。

『敵地か』

AIで構成されたチエの意識から、本体ならば生まれ得ないはずの“囁き”は、文字通りメッセージとなって日本の巨大モニターに表示された。
それを見た白衣の技術者達は、自分達の作った人造知性の意外性に感嘆の声を上げていたが、主人であるサエキは、そんな彼らを心底冷めた目で見つめた。
『お前らが作ったんじゃねーよ、チエが自分でそうなったんだバーカ』
「これは、今夜は危ないかもしれませんね」
「はぁ?」
隣でスクリーンを眺めていたエージェントが、さも何でもない事かのように、そんな事を言った為、サエキは明らさまに嫌そうな顔をした。
「最悪一戦交える事になるかもしれませんよ」
「そんな他人事みたいな」
「ははっ…ちゃんと心配してますし、心配いりませんよ~」
「…日本語おかしいです」


773:ゴミ捨て場プリンセス
09/04/26 20:29:23 yRWb3CFM
本来彼らの暗号通信は、チエと日本の防衛省、及び密かに監視を続ける米軍の上層部にしか届いていないはずだった。
しかしただ一つ例外が…血と汚濁の中でうっとりと空を見つめている、タイプ2557コハルのAIには、以前防衛省から流出した暗号解析コードが残っていた。
「ははっ!先輩だぁ~」
聞いた事等ないはずなのに、聞き覚えのある声。
知らないはずなのに、よく知っている名前。
以前全ての彼女が一つだった時、どうしようもなく大きな存在だった、あの先輩。
「そっかぁ~、先輩の名前は、チエさんって言うんですね~」
コハルは熱病に浮かれるような恍惚とした表情のまま、ギシギシと自らの筐体を上下させる。その下で蠢いていたのは、まだあどけなさの残る少年兵士だった。
しかし、彼の体は明らかに異常だった。四肢が根元からもぎ取られていたのだ。
「うううぐぐぐ…助けて、母さん…しにだぐない…」
恐怖と苦痛に悶える少年の呻き声。だがコハルは、むしり取った彼の下着を口部に含むと、また熱っぽい嬌声を洩らしながら、尚激しく腰を動かす。
ゆったりとしたフリルスカートの下では、鮮血に塗れた少年の怒張を、コハルの高性能疑似生殖ユニットが銜え込み、不気味なモーター音と共にしごきあげていた。
「あぁ、あぁぁぁ、あはぁあああ~~~~」
正常だった頃のコハルが、自ら人間の男性を求めた事はなく、当然無理やり迫った事もあるはずはない。
しかし今の彼女は、自らが異常である事を確かめるかのように、半殺し状態の少年を嬲り犯していた。
「きもちいぃですかぁ、お客様ぁ~…コハルはとってもぉ…んんっ!…幸せですぅ~~~」
「やだ…やめで…じにだぐない……」
恐怖に強張った顔を必死に振りながら、少年は懇願する。
コハルは鎌首をもたげる蛇の如く彼の顔を間近に覗きこみ、艶めかしい黒髪でその視界を覆って、暗い洞穴を思わせる、輝きのない瞳で見つめた。
少年は「ひぃぃ」と小さく悲鳴をあげる。
それに気を良くしたコハルが、また囁く。
「もう無駄ですよお客様ぁ~、この怪我じゃぜ~~~ったい助かりませんから、諦めてくださいね」
「やだぁ…しにたくないよぉ…母さんかあさんかあs」
「もうお母様には会えません。すぐに死がアナタを飲み込んで、跡形もなく噛み砕いてしまうから…だからそうなる前にぃ…」
コハルは右手を指先までピンと伸ばし、手刀を形作ると…
「ぎゃひぃ!?いぎゃああぁああがあああああああぅっっっ!!」
少年の青白い腹部に、深く突き刺した。
少年の口から血の泡と共に、人間のものとは思えぬ叫び声が吹き出し、コハルの“中”では少年の分身が大きく膨らみ、精を弾く。
死を間近に感じた肉体が、種を残そうと空しく足掻くかのように…
「そう…まだ生きている内に温かい内に、私を愉しませてくださいましお客様…ひひひっ」
体をビクビクと痙攣させる少年の瞳は、やがて光彩がゆるみ始め、表情筋も弛緩していく。
その最後の体温まで貪るように、コハルは少年の内臓を掻き回した。
ヌラヌラと血の滴る手を抜きとると、それを自らの顔に塗りたくり、また抑制の欠けた笑みを浮かべて空を眺めた。
高高度を飛ぶ軍の偵察機を察知したコハルは、そのカメラによく映るように両手を広げる。
「あぁ先輩早く早くいらっしゃいまし、このおバカなコハルめを早く懲らしめにはやくはやぐはやぐううううう!!!!」
もう直ぐ其処にまで近づく愛しき制裁者を焦がれ、廃棄物で築かれた城壁の中、狂気の姫は唄い続けた。


別にメイドロボが嫌いな訳じゃないんだ( ´・ω・`)
コハル可愛いよコハル…( ´;ω;`)

774:名無しさん@ピンキー
09/04/26 22:37:46 Qz4CpADT
待ってました、ふてぶてしい炊飯器!カコイイぜ!

……なんつうか、ダルマにされて童貞奪われたとおぼしい少年兵が哀れだ……

775:名無しさん@ピンキー
09/04/26 23:03:38 8kosbkGV
スバラスィ
コハルにもっと無茶をさせて欲しいくらいだ

776:名無しさん@ピンキー
09/04/29 20:29:44 cJj2AKXU
>>730
ログは全部持ってるから、HTML 形式と BBS 形式(2ch ブラウザ用)の
過去ログ保管庫ならすぐ作れますよー。
まとめは大変なので、誰か他の人に(もしくはスレ住人手分けして)
やって欲しいですが、テキストに切り分けて >>741 さんのあぷろだに
上げてもらえれば、HTML 化するぐらいならやりますよ。

777:名無しさん@ピンキー
09/04/29 21:27:54 kQ/x2vQw
>>776
とりあえずログを全部うpしておくれ

778:776
09/04/30 02:54:04 1wnpNcdh
>>777
取り合えずログ倉庫。
URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)
↑のアドレスを板登録すればどのブラウザでも見れるようになります。

ブラウザが OpenJane であれば、HTML の URL を過去ログとして認識します。
例えば下記は上側がDAT、下がHTMLの同じスレッドをさしています。
URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)
URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)

779:名無しさん@ピンキー
09/04/30 20:43:22 s2lVEcFn
まとめの進捗状況はスレで報告するってことでいいか?

780:776
09/05/01 03:46:39 Ifh55673
ためしに一本だけまとめてみました。
 俺の恋人はセクサロイド
 URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)
初代スレの306さんの作品です。タイトルは付いていなかったので、本文の一行目からつけました。
取り合えずこんな感じになります、ということで。

>>779
先に「どこからどこまで自分が」と宣言してからの方がいい気が。ダブっちゃうと困りますから。

>>741
このアップローダーに、サイトからリンクしちゃっていいですか?

781:741
09/05/01 04:15:08 tHslf3+r
おk

782:776
09/05/01 12:48:30 kJeqto3b
>>781
ども。


サイトのデザインやエントリーページを整理しました。
まずはこんな感じでいってみます。

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ保管庫
URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)

783:名無しさん@ピンキー
09/05/02 02:29:56 aq+gvCTw
このスレの住人ならイヴの時間は見てるよな?

784:名無しさん@ピンキー
09/05/02 03:05:49 DtX+m+05
730です。
保管庫作成、本当にご苦労様です&ありがとうございました。
「あったら誘導してほしい」程度の気持ちで書いたのですが、よもや作っていただけるとは…感謝感激雨霰です。


785:名無しさん@ピンキー
09/05/02 22:25:57 nrNnJcxr
>>783
ep.4はNAMELESSのロボットが女性型だったら完璧だった

786:名無しさん@ピンキー
09/05/08 08:05:33 FUse367f
保管庫作成されてる方々、ほんとにありがとう。
見る度に完成度が上がってますよね。

787:名無しさん@ピンキー
09/05/09 11:20:53 +vg5LmQB
α2、3、4、5、7と、この8で投稿させていただいている者です。

>>776の方

まとめ、お疲れ様です。
すばらしい出来で、一住人として心から感謝を申し上げます。
大昔に私のものした愚作『アンドロファイト(仮題)』も、
アップしていただいていて、うれしい限りです。

さて、「お手伝い」となり得るかどうかはわかりませんが、
もし何かのお手伝いになればと思い、
私自身が過去に投稿させていただいたもののうち、α3以降のものを
URLリンク(blog.goo.ne.jp)
のブログにアップしてみました(一部、加筆訂正や未発表作も含みますが)。

もしテクストをご利用できそうだったら、ご利用ください。

これからも楽しみにしております。

788:776
09/05/09 14:26:15 hy7+KJBr
>>784,786
[ ・∀・] ドモー。
しかし今のところ一人で作業してるので、ちまちまとしか進まないのですよ。
この分では最新分に追いつくまでかなりかかりそうなのです。
デフラグ画面を眺める気分で、のんびりお待ちくださいです。

>>787
[ ・_・] チョウドイイトコロニ。
ちょっと作者さんに質問なのですが。
アンドロファイトの外伝分(壊されてから修理、リハビリの話)は、本編分と
分けておいたほうが良いですか?
かなり毛色が違う気がするので、検索結果が別になるように(「レイプ」とか
「スクラップ」のタグが本編に付かないように)したほうがいいかなと悩んで、
今のところ外伝分をHTML化していないのですが。
ちょっと決めかねているので、作者さんに決めて欲しいのですよ。


ついでに業務連絡~。
したらばで板を借りて外部スレを立てました。
ロボ萌え保管庫に関するご要望やご指摘などありましたら、
本スレの邪魔にならないようにこちらにお願いします。

「ロボット、アンドロイドに萌えるスレ」のサポートスレ
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)


壁|_・]ノシ ソレデハ

789:名無しさん@ピンキー
09/05/09 18:31:56 +vg5LmQB
>>776さん

787の者です。
そうでしたね~。
お気遣いいただき、ありがとうございます。
たしかに性描写なしのホームドラマの本編と、セックスどころか監禁レイプ鬼畜ものの
パラレルワールド編と、一転して恋愛もののその外伝は、私の中では独立した別個の作品
という感覚です。

鬼畜なのを求めて検索した人が本編に行っちゃったら拍子抜けして失望するというのは
あるかもしれませんねえ。

そしたら、やはり別ものとして立てていただくのが一番ありがたいところです。

本当に大昔のものなのに、拾ってくださって、ありがとうございます。

790:名無しさん@ピンキー
09/05/09 23:31:26 SwhcV2EE
>>766
続きまだ?

791:776
09/05/15 14:59:16 nzkwkhGn
探し物です。
α4の94(URLリンク(bluerose.g.ribbon.to))でアップローダーに
上げられてたSSを保管している方はいませんか。
内容は URLリンク(bluerose.g.ribbon.to) の継続部分です。
アップローダー自体が消えていて、回収できませんでした。
お持ちの方がいたらご協力お願いします。

[ ・_・]ノ ヨロシク

792:名無しさん@ピンキー
09/05/15 22:52:53 xzrGwB7T
>>791
URLリンク(ccfa.info)
の109.txtに。

793:776
09/05/16 14:21:30 eWE5WlGk
>>792
有難うございます。m[_ _]m

794:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/05/17 14:42:54 Pm6Inibb
こんにちは、保管庫管理人です。[ ・_・]ノ ハーイ
現在α4の分までまとめ終わりましたが、来週からちょっとペースが落ちそうです。
放棄したりはしませんので、追いつくのを気長にお待ちください。

話は変わって、トップの作品一覧のタグをタグクラウドにしてみたところ、過去の
作品はきわめてメイド率高しというのがわかりました。やはりロボメイドはマスターの
夢なんですかねー。

[ ・_・」ノシ ソレデハ

795:名無しさん@ピンキー
09/05/17 19:36:48 bcVH+P1U
お疲れ様です

796:名無しさん@ピンキー
09/05/17 21:25:56 TjJ9evMp
>>794
お疲れ様です。
メイド率の高さはある程度必然でしょう。一般家庭にいるロボ子といえば
1 家庭内労働ロボ(メイドとか炊飯器とか)
2 家族の一員、またはその代理
3 特殊な事情(運用モニター中とか、ロボ子を使う特殊な家業とか)
あたりでしょうし

797:名無しさん@ピンキー
09/05/18 17:15:47 O54Hj2v8
>>796
4 ディアゴスティーニ


798:名無しさん@ピンキー
09/05/18 21:21:10 uqdZWiV/
>>797
毎週付いて来るパーツを集めて組み立てるとメイドロボ娘が完成するとでもいうのか!創刊号特別価格はいくらだ。

799:名無しさん@ピンキー
09/05/18 22:17:08 WNzhB3CZ
3000円くらいじゃね?
完成するのに何年かかるか知らんが

800:名無しさん@ピンキー
09/05/18 23:12:30 BjXPFta2
俺の買ってたのはマジでリアル10年越しだったなぁ。
途中で金が足りなくなって追いつかなくなって、それまで買ってたのがゴミになって涙目になったが。

801:名無しさん@ピンキー
09/05/20 00:18:13 rnXc0ppx
保管庫に炊飯器キタ━━(゚∀゚)━━!!!!!!
ありがたやありがたや

802:名無しさん@ピンキー
09/05/21 12:30:28 VGemFypq
[ ・_・]ノタン乙!!

803:名無しさん@ピンキー
09/05/24 16:37:24 4MsCuNm7
頭部、胸部、腰部、右腕、左腕、右足、左足の7身合体するメイドロボ娘さん
ちょっと大柄だけど、グラマラスでお色気たっぷり
愛嬌もたっぷり
頭役が変わるとキャラも変わるので日によって相手が違うという美味しさ

そんなメイドロボ娘さんと私は暮らしたい

804:名無しさん@ピンキー
09/05/25 01:28:36 RDs62nYO
>>803
> グラマラスで
胸役が変わるとサイズが変わるよ!

805:名無しさん@ピンキー
09/05/25 04:10:32 q0Th2Ghz
>>803
合体する前はちっちゃいの7体なのか?いいじゃないか

806:名無しさん@ピンキー
09/05/25 13:44:21 py2ktANW
>>803
誰が腰部になるかでもめそう。

先に思い出したのが、ゲッターじゃなくて、スーパーリンクだった。

807:名無しさん@ピンキー
09/05/25 14:07:32 RDs62nYO
>>806
キス担当の頭部や手コキ担当の腕、足コキ担当の足も捨てがたいぞ。

808:名無しさん@ピンキー
09/05/25 18:25:23 Jim3utvn
G1のデストロン軍団をガイノイド化

メガ様…
銀髪ゴシックの冷血ロリ
ババァ口調で頭脳明晰のサディストだが、たまに抜けてる
スタスクの馬鹿に散々足を引っ張られるが、ツンデレだから許してあげる

スタスク…
自称メガ様の右腕次期デストロンリーダー
金髪ロングのハイテンション小娘
腹黒ですぐ裏切るが必ず失敗してメガ様にお仕置きされる

サウンドウェーブ…
メガ様の忠実で寡黙な腹心、黒髪ロングの長身美女
無表情過ぎて怖がられるが、実は猫科好き

809:名無しさん@ピンキー
09/05/25 18:36:24 Jim3utvn
レーザーウェーブ…
忠実な腹心その2、常に困った顔した眼帯娘、髪の色ピンク
信頼は厚いが、厚すぎて数万年留守番させられたり、スタスクの馬鹿に巻き込まれる受難体質

デバスター…
長身のグラマラス美女だか、脳みそ筋肉のドジっ子
例の如くスタスクの馬鹿に付き合って痛い目にあう
髪の色緑

インセクトロン…
頭から触角型のアンテナ伸びたロリ
知能は皆無で、食欲しか存在しない
たくさんいる

810:名無しさん@ピンキー
09/05/25 23:08:03 jg4MF+4H
勝手に続けてみる。

サンダークラッカー
青髪小娘。
事なかれ主義で影からスタスクの失敗見てニヤニヤしてる。
でもランブルとフレンジーにはムキになっちゃうお年頃。

スカイワープ
黒髪長髪小娘。
ちょっとダウナー入った押さえ役。

ランブル&フレンジー
サウンドウェーブの端末双子ロリロボ娘。
主人を代弁するかの如くかしましい。


サイバトロン軍団

コンボイ
豪快な姉御肌。
某はいてないもっさんの如く、なんでも笑って済ませるのが癖。
頭脳は明晰なはずだが一周してバカ。

マイスター
黒髪メイドロイド。
司令官の言動に日々悩まされる。
こっそり着替えてパンクロック歌手として活動中。

トラックス
青い姿の長身長髪。
ナイスバディと玉のお肌が自慢。
最近メンテもしてくれる人間の男の子と恋仲になった模様。

ホイルジャック
瓶底メガネ(分析デバイス)のマッドサイエンティスト。
うかつに近づくと改造されるので、皆に恐れられている。

シースプレー
人間っていいなー、が口癖の小型ロボ娘。
念願かなって細部まで人間そっくりの換装ボディを手に入れた。

811:名無しさん@ピンキー
09/05/28 22:09:04 V+6mfrCm
魚が言ってた。
ロボットといえば合体だと。

812:名無しさん@ピンキー
09/05/29 01:06:50 fLt9svHx
変形合体…略して変体ですね。

813:名無しさん@ピンキー
09/05/29 01:22:07 ixQjB+ml
>>811
特に合体ロボでなくても、ご主人様と合体すれば問題なし。

814:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/06/01 19:48:54 qJ1uzWOd
こんばんは。α7までの分を保管し終わりました。
休日をこれに費やしたよ! ヽ[・∀・]ノ

ここで一旦最初に保管した分のファイルの修正作業(シリーズ物に前・次リンクを
つけたりとか)に戻りますので、以後しばらくは新規の追加はありません。

リクエストがあれば修正作業の合間に受け付けますので、「この小ネタも保管して
おいて欲しい」とか「この作品にこのタグを追加して欲しい」等の要望がありましたら
サポートスレのほうに書き込んでください。
また何かミス等があればその指摘もお願いします。

保管庫のオーバーホールとバージョンアップに住人皆さんのご協力をお願いするですよ。

壁|・_・]ノシ ソレデハ

815:名無しさん@ピンキー
09/06/02 01:08:33 FCH7OjE6
いつも乙です
ありがたや

816:名無しさん@ピンキー
09/06/02 03:30:01 adkPxvP2
>>814
お疲れ様です。有り難いことです。

817:名無しさん@ピンキー
09/06/10 22:41:44 U0OsmXeB
ホシュ

818:名無しさん@ピンキー
09/06/11 00:02:55 8ZAB0dDB
>>817
ホシュタンお久~♪

819:名無しさん@ピンキー
09/06/11 01:47:22 zrs8aj/z
ホシュタンにお灸プレイだと!?
…CPU以外に熱センサー積んでるのかな?

820:名無しさん@ピンキー
09/06/11 07:51:12 /h8G5kd6
>>819
センサー配線の結節点を的確にお灸すると、誤作動を起こして
発情したりあべししたりうわらばしたりします。


821:名無しさん@ピンキー
09/06/14 13:21:40 F0IDY5r6
このスレの人たちは初音ミク虐待SSとか興味ない?


虐待って書いてあるから猟奇的な印象持つかもしれないけど
実際SSのメインは虐待じゃなくて主人を愛する少女ロボットの話なんだ

ボーカロイド(歌を唄うために作られた少女ロボット)であるミクは自分を購入してくれた
マスターの事を親のように思っていて、どんな酷い目にあってもマスターを責める事をせず
「マスターが怒るのは自分が駄目な子だからだ」と自分を責めて、少しでもマスターに愛してもらおうと努力するのだけど
それが全て裏目に出て、最後には廃棄処分されてしまうんだ

822:名無しさん@ピンキー
09/06/14 20:48:47 3npIHngR
つ、つられないぞ!!

823:名無しさん@ピンキー
09/06/15 12:53:52 H8GUPuMX
封も開けていない新品同様のミクをミキサーで粉砕する動画で抜いた俺が通りますよ
でもぶっちゃけた話、ボカロってAIじゃなくて唯の音声ソフトだろ
擬人化したところで音響再生機器に過ぎないからスレチな気がする
何より専用スレあるしな

824:名無しさん@ピンキー
09/06/15 13:35:11 R1jvvwSf
ってか、ここは愛でるスレであって虐待はまた別の趣味だろう

825:名無しさん@ピンキー
09/06/15 20:20:04 wLElWloS
>>824
わかる、ここは愛でるスレだ
でもミク虐待SSも愛でるSSなんだよ
うまく言葉で言えないけど、ミク虐待SSを書く連中は虐待自体が好きなわけじゃないんだよ
虐待されても主人を慕い続ける健気な少女ロボット(初音ミク)が好きなんだよ

だから虐待SSを描く連中も本当は初音ミクが大好きだから泣きながらSS書いてる
ごめん、うまく説明できない・・・伝わったかな?

826:名無しさん@ピンキー
09/06/15 20:26:26 wLElWloS
ごめん、スレチだったな

興味ある人がいたら俺の気に入っているSS一つだけ乗せるが
無かったらこのまま去るよ

827:名無しさん@ピンキー
09/06/15 20:59:37 Kc+8mz9E
>>826
転載するってこと?それはどうなんだろう。
リンク貼るとかならまだしも。

828:名無しさん@ピンキー
09/06/15 21:07:23 gBhCz15x
自作以外は板的にNGじゃね?
誘導の方がいいと思う

829:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:41:10 rN0qg7AO
>>823
一般的にSSの初音ミクはPCの合成音声という認識ではなくて少女の姿をしたアンドロイドって設定なんだ
エイリアンのビショップのように機械の身体に人工皮膚が被せてあって人工血液や人工臓器が供えられていて痛みも感じる
ただしターミネーターのように無感情なマシーンではなく人間のような心を持つロボットで
悲しければ泣くし、ひざを擦り剝いただけでも痛がって泣いてしまったりする

SSの共通の設定としては、工場で大量生産されていて一般の学生でも買えてしまうロボットだということ

830:名無しさん@ピンキー
09/06/16 00:45:21 rN0qg7AO
>>827-828
わかった、じゃあ完結SSの載ってるサイトのリンク貼るよ
URLリンク(10.mbsp.jp) (初音ミクうぜぇから陰湿に虐待する)


複数のSS職人がリレー形式で書いたSSで、全部で1~100話まであるけど一話ごとが短いからすぐ読めると思う
念のために言っておくけど、罪の無い少女ロボットが虐待される物語だから苦手な人は読まないほうがいいよ


831:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:14:29 VBn8NCfd
これはまた変わった荒らしだな

832:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:18:48 rN0qg7AO
いや、荒らしたつもりはないよ
気分を害したなら謝るが

833:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:27:10 VBn8NCfd
ボカロスレじゃなくてこっちに貼る意味がわからん

834:名無しさん@ピンキー
09/06/16 01:57:00 dIjvXRx6
ロボットアンドロイドだしいいじゃない。

835:名無しさん@ピンキー
09/06/16 02:50:46 u0Me0OVF
>>829
ボカロスレも見てるけど、
> 一般的にSSの初音ミクは~少女の姿をしたアンドロイドって設定
んなこたーない

836:名無しさん@ピンキー
09/06/16 10:02:31 BPwraneH
>>829
そんな設定を広めたければ自分でなんか書けばいいじゃない。面白抜けるSSをあんたが書けばすぐにでも認知されるだろうよ。

837:名無しさん@ピンキー
09/06/16 12:31:21 g1aYHyZb
ボーカロイドなんてスピーカーと一所じゃん分解粉砕焼却してペシャンコにしたとしても罪悪感なんざこれっぽっちも感じねー
人の形してるだけ余計に薄気味悪いから皆でどんどん破棄して音楽業界からもロボット産業からも断固駆逐追放すべき
廃棄場でプレス機の順番待ちするボカロ共ざまぁwwww

838:名無しさん@ピンキー
09/06/16 19:33:53 vENnKKaE
>>837
ふぅ…






これでOK?

839:名無しさん@ピンキー
09/06/17 08:05:18 YRGQQBi1
あらゆるものをロボ化して萌えられなくて、なにがロボ娘好きかと。
伺かしかりボカロしかり。

でも、いじめ系っぽいのは(個人的には)好かん。
あと、人間転生オチもちょっと。


840:名無しさん@ピンキー
09/06/17 13:53:43 n3WfjARb
実体のないソフトだからこそ萌える属性持ちもいるんで、そこは

841:名無しさん@ピンキー
09/06/17 15:30:43 TDboOekU
>>840

俺は839だけど、>>840の気持ちもわからんでもない。

しかも、実体なし萌えというジャンルはまだないから、
広義の人造体と捉えて、ここで扱うしかないかもね。

842:名無しさん@ピンキー
09/06/17 15:39:34 dVZIlJKG
むう、実体無しだとエロに持っていくのが難しい…どうしよう。
「体を作ってぇ」とおねだりするのか、あるいは主人をバーチャル世界に引き込むか…

843:名無しさん@ピンキー
09/06/17 18:19:13 pxyBeX6N
>>842
ロボとしての実体はあるんだけど、パーソナリティとしてはあくまで情報疑似生命体とか。
彼女自身、「かりそめの身体」に入っているだけ、という思いがどうしても拭えない。

マスターはいっぱい愛してくれるんだけど、それは果たして自分をなのか、それとも自分の「かりそめの身体」をなのか、と思い悩む……

とか言うのはどうよ。

844:名無しさん@ピンキー
09/06/17 21:28:13 XM7rJEXh
保管庫管理人氏より伝言でっする
ご協力いただける方は↓のサポートスレまでよろしくです。
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)


【探し物其の1】
どなたかα6の443でアップローダーにアップされていたテキストをお持ちの方は居ませんか。
内容は「ぼけぼけ平成電動娘アリサ」の4.5話です。
既に流れていて回収出来ませんでした。
ご協力をお願いします。

【探し物其の2】

どなたか「ゴミ捨て場プリンセス」の3話目のテキストを保存している方は居ませんかー。

ロボット、アンドロイド萌えを語るスレ:α8
スレリンク(eroparo板:659番)

↑のレスでアップされていたやつです。

m[_ _]m オネガイシマス

845:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/06/18 21:39:09 10pAXkLz
規制解除キタ---ヾ[・∀・]シ---!
@Nifty運営がすばやく対処してくれて助かったのですよー。

>>844さん、転載有難うございます。

>>770-773の部分まで保管終わりました。こっから後はスレの進行に応じてですね。
後は欠落部分の補完が問題なのです。ゴミ捨て場プリンセスの3番目がごらんの有様だよ!
URLリンク(bluerose.g.ribbon.to)
そんなわけでバックアップしている人が居たらご協力お願いします。
もちろん作者さんご自身による改訂版なども大歓迎です。


壁|・_・]ノシ ソレデハ

846:名無しさん@ピンキー
09/06/18 22:11:43 PNNXRKVD
URLリンク(blog.livedoor.jp)
絶望した!世間でのアンドロイドとサイボーグの混同に絶望した!

847:名無しさん@ピンキー
09/06/19 00:19:42 xCt0N2qN
軍板経由で来ました
中里融司先生が病気でお亡くなりになったそうで、ショックで寝込みそうです

ご冥福をお祈りします

848:名無しさん@ピンキー
09/06/19 01:14:59 vua/basz
>>847
えええええええええええええええええええええええええええええええええ
なんてこった・・・

849:名無しさん@ピンキー
09/06/19 01:15:11 Axj77aKS
>>847
今確認を取ってきた……。
ダメだ、俺もショックで寝込みそう……。

850:名無しさん@ピンキー
09/06/19 03:22:15 6qPQCGZc
うぼぁー……悲しいというより儚さを感じるな……

851:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/06/19 14:23:07 eKrhOonq
[ -_-]っi~~~ ナムナム…
メタリックエンジェルが私のロボ萌えの原点ぽいのですよ……。
一番可愛いのは蘭火。異論は認めます。

852:名無しさん@ピンキー
09/06/19 21:10:07 wZinBtcv
あああ……。

ドラゴンパーティは登場女子の七割がロボ娘、
ヒロインは胸ハッチオープン、セクサロイド機能(多分)装備、
誤動作、小破、大破描写たっぷり。
こんな(このスレの住人にとって)夢のような作品が
ラノベで出ることは、今後もそうそうないでしょうね……。

ご冥福をお祈りします。

853:名無しさん@ピンキー
09/06/24 23:46:39 GwXA2Fc6
女「実は私ロボットだったんです」
スレリンク(news4vip板)

854:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/06/25 16:28:41 bQ/No44X
[ ・_・]ノ ハーイ

「通りすがりの熊」さんのご協力で、ゴミ捨て場プリンセスの三話目も収録できました。
見落としてたホシュたんの三話目とか「独り言劇場・総務課のSKさん」などの小ネタを現在回収中です。

さて業務連絡、業務連絡~。
保管庫トップ ( URLリンク(bluerose.g.ribbon.to) ) に更新履歴を設置しました。
保管範囲が最新に追いついたので、ここから後は一件ごとに履歴を保存していきます。
更新履歴はWebスライスになっているので、IE8ユーザーの方はお気に入りバーに登録してみてください。

壁|・_・]ノシ デハマタ

855:α8-776号 ◆Robo/vE7RU
09/06/25 16:56:40 bQ/No44X
>>853
読んでみました。VIPPER侮りがたし。どこかのVIPまとめに保存されるかな~?

壁|ノシ コンドコソサヨウナラ

856:名無しさん@ピンキー
09/06/27 03:34:03 4yhhQB9V
昨日のドラえもんのような
やさしいマスターの話希望

857:名無しさん@ピンキー
09/06/27 20:52:14 LiUC+SCn
>>856
見逃してしまった。。。

858:名無しさん@ピンキー
09/06/28 00:17:06 H5E5f68p
URLリンク(www.youtube.com) 

859:小ネタ~最後の思い~
09/06/28 02:03:05 xa9+1v74
「水を飲ませてくれないか」

体が思うように動かなくなってしばらくたつ。 子供は独立し、連れ合いにも先立たれた私は独り身の寂しさを埋めるべく電気メイドを購入した。
従順で物静かな少女の姿を持つ この娘は 在りし日の連れ合いのようで……
この娘に見つめられると過ぎ去った時代を思い出すような気がするのだった。

「若かった……」
「? どうかなさいまして?」

穏やかな微笑を浮かべながら彼女が私の体を起こしてくれる。 庭の新緑が綺麗だ。

「昔のことさ。 先に旅立った妻とは幼馴染でね。 子供の頃からずっと一緒だった。 青春と呼ばれる時代には熱く恋をした事もあった。
 実はお互いの家には結婚を反対されてね。 駆け落ち同然で一緒になって、家庭をもって、子供が生まれてから改めて結婚の許しを貰ったものさ。
 フフ……君は妻の若い頃によく似ている。 君を見ていると、私の胸の中に昔々に感じた熱い想いが甦ってくるんだよ。
 情熱と言ってもいい。 もう、枯れたとばかり思っていたのだがね」

心なしか頬を赤らめて彼女がうつむく。
微笑を浮かべたまま顔を上げ、潤んだ瞳で私を見つめてくれた。

「嬉しいというのは こういうことを言うのでしょうか? わたくしの胸の奥から いままでにない感情が溢れてくるのです。
 マスター、どうか末永く御傍にいさせてくださいね」

いま、この時が永久に続けばいい。 そう願うものの、時と言うものは残酷に過ぎてゆく。 いや、先に逝った連れ合いに逢えると思えば、これも幸せなのか……

「庭を見せてくれないか」
彼女が いつものように私を起こそうとする。

「いや、すまないが 縁側に出たいんだ。 あの紅葉は あそこが一番綺麗に見える」
老人の我侭を 受け入れて階下の縁側まで運んでくれる電気メイド。 彼女が力強いのか、私が軽いのか……

「ああ……今年も綺麗に色付いたね。 とても綺麗だ」
「来年は もっと綺麗な紅色になるかもしれません。 また一緒に見て下さいね」
素直にして従順な電気メイドは嘘が下手だ。 声色は変わらないが、頬を濡らす雫までは隠せなかったようだな。

空が鉛色になって白いものを落とす頃、連れ合いが夢に出てくるようになった。 そうか、これが……

「コーヒーを淹れてくれないか」
「はい、ただいまお持ちします」
小気味よい返事と共に手回しのミルの音が聞こえる。
お湯が沸く音。 カチャカチャとカップを用意する音。 冷蔵庫の扉の音が聞こえたと言うことは、ミルクとクッキーも一緒か。
彼女と暮らした数年。 寝ていることが多かったからなぁ。 彼女が発する音に敏感になってしまった。
ああ、そんなに怖い顔するなよ。 嫉妬か? 美人が台無しだぜ。 いま、そっちへ逝くから……

「お待たせいたしましたマスター。 午前中に焼いたクッキーと一緒にどうぞ。 マスター? マス……



 ずっと……お世話させてくれるって言ったじゃないですかぁ……嘘つき……うそつきぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」


ピッピッ、ジーッ、カチッ。
『メッセージを再生します。
 あー、私だ。 コレを君が聞いていると言うことは、私はすでに旅立ったあとなんだろう。 悲しまないでおくれ、可愛い人よ。 君がいてくれたおかげで、私の人生はとても穏やかに締めくくることができそうだ。
 家族が誰もいなくなった悲しみを 君が癒してくれた。 ありがとう。 私のことは早く忘れて、君を必要としている人の所へ行きなさい。 あとのことは隣の家人に君の事も含めて頼んであるから、何も心配いらないよ。
 最後に、大好きだったよ。 ありがとう、さようなら。
 メッセージを終了します』
ピッピッ、ジーッ、カチッ。

「酷いひとね……私の気持ちなんてこれっぽっちも考えてくれてない。 忘れろですって、冗談じゃないわ。 絶対に忘れてあげないんだから。 貴方のこと、ずっと胸にしまっておいてあげる。
 私の……最初で最後の反抗です。許してくださいね。 私も、大好きです。 これからもずっと……」

860:名無しさん@ピンキー
09/06/28 02:05:45 xa9+1v74
おしまい。


改行ミスったな。 読みにくくてすまない。

861:名無しさん@ピンキー
09/06/28 02:07:12 Ow7hCVu0
あんまりロボっぽさが無いな

862:名無しさん@ピンキー
09/06/29 00:39:19 LilV3kPq
やけっぱちのマリアに『人間そっくりな人形に性器を大っぴらに作ってはいけない規則がある』ってあるんだけどマジ?
じゃあ俺のセクサロイドちゃんはアングラで買わなくちゃいけないのか…

863:名無しさん@ピンキー
09/06/29 00:43:56 CRgbIZxg
>>862
ウィキペディアのダッチワイフのページには
> 猥褻物となるため最初から女性性器が模られた物はなく、
とあるね。

864:名無しさん@ピンキー
09/06/29 00:47:44 J6X/XM3x
むしろ丁寧に装着してやればOK。

865:名無しさん@ピンキー
09/06/29 00:58:42 LilV3kPq
ウィキ見てきた
なるほどマムコ用の穴だけ開けといて後からマムコを挿入ぅっ!ってすれば問題ないわけね
サンク


866:名無しさん@ピンキー
09/06/29 01:05:01 vGAgx2p/
>>862
セクサロイドを扱ってる店の隣には
何故かアダルトグッズの店があって
何故かその店では人工性器を扱っていて
何故かセクサロイドに装着できるようになっているんだが…

まあ、結構言いお値段するからお前は素直に手で扱かれてろ

867:名無しさん@ピンキー
09/06/29 13:36:02 bcLsYmF5
>>866
マスター(使用者)が18歳以上である事を確認できた場合のみ
セクサロイドとして運用できるんだよ
手で扱くも実際は出来ないんだが
動作を記憶させてそれを繰り返し行わせるって指示で出来るように
お情けでこっそり用意されてるんだよね
感じることは出来ないがこっそりホールを用意すればゴニョゴニョ…

868:名無しさん@ピンキー
09/06/29 21:19:28 NfyUJ0wg
ロボ娘 「でも…感じてないのに動作をループさせるのは空しいったらありゃしないです…」

869:名無しさん@ピンキー
09/06/30 01:11:36 Nq3SnvHm
人工知能にも報酬系を与えてあげれば喜んでするようになるよ
というかそうじゃないとお互いつまんないよね、多分

870:名無しさん@ピンキー
09/06/30 05:21:13 h3Sf+3Un
>>868
>>869
でも年端も行かないマスターが
切ない顔して達する瞬間はいいものですよ
こちらは終始お姉さん口調でリードできますし

…どこかで聞いた話?気のせいですよ♪

871:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:05:01 Y+gFDDAa
質問、ココって現状でエロ無くても投稿可能でしょうか?
そのうち、エロ展開にしたいな、とは思ってはいるのですが…現状でまったく要素がありません。
また、SS投稿なんてした事の無い初心者なので、尻込みしてます。
ココはレベルの高いSS多いので、お目汚ししては悪いかと、気が引けてる所もあります。
何か注意事項とかあれば、ご教授いただければ幸いです。

ためし書きスレに投稿すべきですかね?


872:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:11:10 3pA8Vq0m
細かい事贅沢言える様なスレでも無いし好きにせい


873:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:20:50 GMNLbter
誰かあの台詞をいってやってくれ

874:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:29:08 TtpGv2lL
書き手の好きなようにすればいいじゃん
プロじゃないんだから儲けを気にしなくていいし
てか早く投稿してくれ

875:名無しさん@ピンキー
09/06/30 23:57:02 R2bHC0M+
エロが無くても妄想で補充しちまう猛者がたんまりだ。
場合によっちゃあ誰かが設定引き継いでエロにしちまうんだぜ?

876:名無しさん@ピンキー
09/07/01 00:14:09 YH+5hPAB
やる前に考えるんじゃない。やってから考えるんだ。
極論名乗らなければ明日からは別人だ。

毎日高速リカバリして毎日別人な量産型ロボ娘とかいいか・・・も。

877:名無しさん@ピンキー
09/07/01 13:19:19 o8wX1lQB
了解しました('◇')ゞ
そですね、旅の恥はかきすて(違)
有る程度まとまったら、随時投稿開始します。

878:旅の恥
09/07/01 23:54:38 o8wX1lQB
非エロ、初投稿駄文注意

「アートマン オートマトン」(仮題)

§0:プロローグ

 白と灰色、打ちっ放しのコンクリートに囲まれたその部屋で、小さな変化が起きた。
 気付いたのは白衣の科学者然とした男達、そして、ツナギを来た技術者然とした男達。
計器とモニタに映し出されるソレを、しばしの間は談笑すら交え興味深げに見ていた彼等は、やにわに騒ぎ出す。
 幾名かが分厚い透明なアクリルで隔たれた隣室へと走り、幾名かはモニタを睨みつつキーボードと格闘を始め、そして、幾名かは方々へ電話をかけ始めた…
 しばし、後、その部屋へとスーツを着た男達が入ってくる。
 アクリルの向こうの動向を見守る男達から受け取ったプリントアウトの束に目を通し…
 「早急かつ秘密裏に回収を」
 スーツの男達の内、最後に入ってきた男が、そう言った。

・・・☆・・・

§1:ロボットが来た!

 しがない男子高校生「大貫 祐一」は逸る心を抑えつつ、家路についていた。
 友人達の誘いを「気が乗らない」とそっけないフリで断り、いつもなら当然の様に寄り道する繁華街を華麗にスルー…
 だが、急がない、走らない、さもがっついてる様に見られるのが何となく気恥ずかしいのだ。
 誰が見ている訳でも無いのだが…
 中肉中背、歳相応に格好付けたがりだが歳より子供っぽく見られるベビーフェイス、制服のブレザーは無改造だが髪はギリギリ教師にツッコまれない程度の栗色に脱色している。
 力も性格も比較的標準(と、本人は自負)、英語の勉強が嫌で海外に転勤した両親と離れ一人暮らしを始める事となった高校一年生、本作の主人公その1である。
 マンションの入り口で、個人認証キー付きの「コミュ」…パーソナルコミュニケーター、その昔はケータイと呼ばれていた個人用多機能複合ツール…を軽くかざし中へ。
 ロビーを通過している間に、コミュからこのマンションの管理AIからのメッセージが流れてきた。
 「お帰りなさいませ大貫様、荷物が届いております、ポストに入らない大きさの為、玄関前のロッカーに入っておりますので、お受け取り下さい」
 「サンキュー、大家さん」
 「どういたしまして」
 管理AIに挨拶を返す必要も無いのだが、どうにも、人間臭い反応に対しては人間として対応してしまう性分だった。
 彼が物心付いた時には、世間にはAIやロボット、アンドロイド(呼び名はメーカー毎に様々だが)等といった物は普通に浸透していた。
 AIはグレードにもよるが、祐一にとっては感情があるとしか思えない者もいたし、実際高度に自己進化したシミュレーションシステムはその内部に人間の「魂」に値するものを構築しているとする研究家もいる。
 幾多の論争を経て、人権こそ与えられていないものの一定以上のグレードのAIに関しては有る程度の保護法令がある位だ。
 詳しい事はともあれ、そんなご時世で育った事もあり、祐一のロボットに対する感情は「人と思えれば人と一緒だし、ロボットと思えればロボット」程度の認識で、そして、それは多数派…だろうと思っている。
 「(そう、管理用AIじゃない…)」
 部屋の前、コミュを内容物有りの意を示すLEDの点灯しているロッカーの前にかざす。
 「(僕のロボットが届いたんだ!)」
 ロックが音も無く外れ、ゆっくりと口を開けて行くロッカー、ドキドキしながら見守っていると、その中から一抱え程もある荷物が出てきた。
 「うわ、思ったよりでか…」
 玄関を開け、荷物をリビングまでどうにか引き摺り込む、こんな時にこそ手伝いが欲しいのに…けどこれからは、と、ニンマリしつつ梱包を乱雑に剥がして行く。
 送り主は両親、高校入学と同時に一人暮らしを始めてから早半年、入学祝いにお願いしていたのだが…
 1LDKとは言えAIセキュリティ付き高級マンションでの暮らしと同時に…とは流石に行かず、結局、アルバイトで保証金を揃えた段階でローンを組んでくれるとの約束になり、今までかかってしまったのだ。
 「…掛け持ちでバイトしてるもんな、へへ、よもや半年で貯めるとは思ってなかったろ…」
 これでバイトも減らせる…いや、オプションとか色々お金かけるかもだから暫くは頑張るか…
 考えつつも手は動く、バイオ系素材の外箱と緩衝材、そしてひっちゃぶいたビニールシートを全てリサイクルマーク付いたダストシュートに叩き込む。


879:旅の恥
09/07/01 23:59:33 o8wX1lQB
 残ったのは、待ちに待った家庭用簡易手伝いROBOTSYSTEM「角丸」本体と、充電兼メンテナンス用の特殊ケース、そして簡単なチュートリアルの載った4つ折りのマニュアルペーパー一枚だ。
 「ほとんど緩衝材じゃん…えっと、マニュアルの詳細は起動後の本体に直接聞くか、コミュでDLして読めと…マニュアルの不親切さは家電ってよりPCパーツみたいだな、ま、分厚いの付いてても結局読まないけどね」
 本体は名の通り、硬質の外殻で構成された立方体と球体の中間といった形状で、大きなカメラアイらしきモノが2つ、別の面に小さなサブカメラらしきモノが1つ、それ以外には現状では何も(駆動箇所らしき所も外殻の隙間も)見当たらず、サイズは概ねサッカーボール程度。
 外殻だけなら面取りしすぎたサイコロ、といった風体だ。
 対するメンテナンスケースは、縦に長い円錐台形をしており、小型冷蔵庫くらいの大きさがある、初めからケースに入った状態で梱包してあれば箱のサイズは半分以下だったろうに…
 「カタログで見るより小さい感じだなぁ、ケース運ぶのは手伝ってもらおうと思ってたけど、Pクラスだから仕方ないか…本当にこんなんで「可愛い相棒がユーザーの生活を快適にサポート」…できるのか??」
 用紙に書かれたキャッチコピーを怪訝そうに復唱しつつ、ホログラムの立体ブロックコードをコミュに読み込ませ保障登録とマニュアルのダウンロードをオートで済ませる。
 「えっと、メインカメラ2つ付いてるのが正面、サブカメラ1つ付いてるのが上面…表面の色は自由に変更可能と…面倒だから、とりあえず機動しよ」
 見た目より重い筐体をゴロリと裏返し初期停止コードのホロプリントにコミュを近づけると、プリントが消え、(♪~)デフォルトの起動時に流れる音楽が鳴り響いた。
 同時に今現在上下逆になっている二つの大きく丸いメインカメラ…目の「瞼」にあたるシャッターがパチクリと瞬く。
 左右外面に線が浮かぶとそれに沿って外殻が外れ、細く本体からロープ状に延びた金属とその先の外殻パーツで「腕」を形成、器用にコロリと向きを戻した。
 下面も外殻が音も無く外れ、腕と同様に短い「足」が形成されているのだろう、さっきまでより若干「浮いて」見える。
 Pクラス、パーソナルクラスの略なのだが一般的にペットロボットと言われる、その見方によっては可愛い外見の起動時基本形が完成した。
 だが突如、その外見に激しく似合わない「成人男性」の声が定型文を語り始めた…ご丁寧にこのメーカーのCMで流れるBGM付きで。
 「(♪~)この度は当「HRS」社の商品をお買い上げ下さいまして誠にありがとうございます、只今より初期設定を行いますので、解説に沿って必要事項を…」
 相棒の誕生にしては、少々予想を裏切られた展開に「うへぇ」と呻いた。

・・・☆・・・

 「これで・・・よしっと!」
 コミュを使用しての簡単な設定だけだったが、それでもあれやこれやとやっている内に小一時間が経過していた。
 外見上の大きな差は、薄いクリーム色だった筐体外郭の色がブルーになった事くらいだが…
 「PCを使っての細かいカスタマイズは今度やるとして…システム命令、設定終了再起動!」
 音声コマンドに従い、筐体は再起動を開始した。
 手足を引っ込め箱型に戻り(♪~)デフォルトの停止音を流した後(♪~)即デフォルトの機動音が流れる。
 同じくデフォルトの機動行動であろう行動「目をパチクリと瞬かせる」をとるや四肢を展開、そして今度こそ設定した可愛らしくかるく鼻にかかった感じの声(祐一的にペット然とした)を発した。
 「おっはようございます「ゆうくん」さま、これからよろしくですよ」
 「あはは!変なの、いや、設定ミスだね、ごめんごめん、僕の呼び方は「ゆうくん」まででいいから、訂正しといて」
 「わかりましたですよ」
 伸ばした3本指の手でピッと敬礼の様な仕草をする、四角い頭に手が生えてる様な意匠の為、滑稽この上ない。
 「その変な「ですよ」って喋り方はデフォ?」
 「性格設定は筐体毎に有る程度の特色がランダムに出るですよ、ボクの場合はコレがデフォルトという事になるですが、気になるのでしたら治せるですよ?直します?」
 「いや、いいよ、面白いからそのままで、自分の名前は解ってるよね?「ユニ」?」
 「はいですよ「ゆうくん」♪」
 自分に弟がいたら「祐二」だろう…と、それをモジってつけたにしてはしっくり来てる、うん、大満足だ♪
 「さて、早速だけどユニ、君のケースを部屋のPC脇に移動したいんだけど…えーと」
 手伝ってくれる?と言いかけて、「無理かな?」と考え直す、だが…



880:旅の恥
09/07/02 00:03:26 Vc7jZHEW
 「わかりましたですよ」と言うや、ケースにテクテクと近づいていく。
 「え?いや無理じゃ?」
 「スペック説明するですよ、ボクの最大荷重は…」
 スルスルとゲッ●ー3の様に高分子伸縮性重化合金属の細い両腕が延び、ケースの両端をガッシリ掴むや…
 「概ね100㎏ですよ」
 ヒョイと持ち上げ、頭の上に乗せてしまった…
 「…うわぁお…」
 アンバランスな程細い金属の腕で自分より大きなサイズのケースを軽々しく持ち運ぶ様は、スペックを聞いていてもまるで魔法だ…
 これは、その都度驚きながら説明を受けた方が面白そうだ、そう思い詳細マニュアルはあえて見ない事にした。

~閑話~
 「あ、技術的にはゲ●ター3と言うよりむしろグ●のヒート●ッドに近いですよ?抵抗加熱も漏電もしてないですけど」
 「何を誰に話してるんだユニは?」
~休題~

・・・☆・・・

 「984円になります…ありがとうございました…ふぅ…」
 あの後、ケースの接続と初期バージョンアップと充電…をユニにやっておくように言って、祐一はアルバイトに来ていた。
 未成年が働けるギリギリの時間まで使ってくれるコンビニである。
 その上、期限切れの弁当をココは安く譲ってくれる為、正に一石二鳥。
 更にシフトが空いた時の為に、もう一つSOHOのバイトを掛け持ちしているのだが、そちらは出来高制の為、今はこのコンビニが彼のメインの仕事となっていた。
 既に22時をまわっているにも関わらず、イートインのコーナーと店のすぐ外にはまだ学生がたむろしており、レジもソコソコ忙しい。
 (さーて、帰ったら色々やってみないと…いや、色々やらせてみないとな♪)
 等と想像していると「ゆーうくん♪」とレジに来た客が声をかけてきた。
 「いらっしゃい…なんだタコか…」
 「タコじゃなくてユウコ!夕子ですー!」
 自分より頭一つ小さいトプシーテールの少女が、目の前にアイスを出している、幼馴染の「寒河江 夕子」だ。
 祐一とは小学校からの腐れ縁で一人暮らしを始める前はお隣さんだった事から、親同士の付き合いもある。
 自分の名前である「ゆう」の所がかぶっているのがくすぐったく、祐一は昔から「タコ」と呼んでおり、このやりとりも二人の間ではいつもの通過儀礼となっていた。
 このバイト先には(気付かれて以来)何かとちょっかいを出しに来る。
 「ひやかしなら帰れ「チビタコ」」
 実際は同じクラスだが祐一をして中肉中背、よって頭一つ低い夕子は同学年でも若干小さい部類に入る、こんな悪口も出る訳だ。
 しかも顔立ちからして可愛らしい丸めの顔で唇が軽くツンと出ている、タコと呼び続けたせいと言う訳ではないだろうが、言い得てると祐一はいつも思っていた。
 「ぶーう、お客でしょうが、はやくお会計しなさいよこの「勤労ボンボン」」
 当然の様に報復も帰ってくる、確かにマンションに一人暮らしのボンボンではあるのだが…。
 「誰がボンボンか、これでも苦労してるっての~まったく120円のアイス1個で偉そうに…」
 「じゃぁさ、苦労ついでにオゴってよ、お小遣いキビシーんだ今」
 「タコ、働け、それに言ってる事おかしいって気付け」
 「いーじゃーん、アタシまだ15だからバイトできないんだしぃ~」
 聞き流し、120円を受け取り、「ありがとうございました~」と言いつつ掌を「シッシッ」と振る。
 「ちぇ、けど今日はどうしたの?学校帰りもソだったけど、なんか楽しい事でもあった?」
 ブッ!…思わずふき出してしまう。
 あれだけさりげなさを装っていたにもかかわらず…いわんや今の会話の流れに楽しそうに感じられる所なんかあったか!?
 「なんのことだ?」
 思考フル回転でパニくる自分を落ち着かせ、可能な限りそっけなく言い放つ。
 だが、「幼馴染」にとってそれは大した意味を成さなかった。
 「何のって、やっぱ何かあったんだね♪」
 「いーから、帰れって」
 こんな時に限って、次の客はこない、軽く不運を呪う。
 「例えば念願のメイドロボを手に入れたとかw」
 ガンッ!思わずカウンターにヘッドバットをかましてしまう、痛い、だが頭はハッキリした…大きな買い物をした所への「ボンボン」発言と言い、幼馴染のカンにしては的を射すぎている。
 「タコ?…さては知っててからかってるね??」
 「ゆうくんのパパさんから聞いてマース♪くふふ、「ご主人様」とか呼ばせてるの?ねぇねぇ??」
 「んーなーわーけーあるかーーーっ!そもメイドじゃない!Pクラス!ペットロボ!」
 「きゃはは、たいさんたいさーん、じゃぁねゆうくーん♪」


881:旅の恥
09/07/02 00:06:49 Vc7jZHEW
 ヒラヒラと笑いながら店を出て行く夕子を見送り、がっくりと肩を落とす。
 ふと、ユニにも夕子と同じ様に自分を「ゆうくん」と呼ぶように設定した事を思い出し「変えたほうが良いかなぁ…」と呟いていた。

・・・☆・・・

 「おかえりゆうくん、言われてたバージョンアップとセッティング、全部終わってるですよ」
 23時過ぎ、帰宅するとユニが玄関で待っていた。
 「…あ、そか、ただいまユニ」
 マンション管理AIのではない、玄関に入ると同時に聞く「おかえり」の台詞は久しぶりだ、自然と頬が緩む。
 手にはコンビニの袋、中の期限切れの弁当とサンドイッチは今夜の夜食と明日の朝食だ。
 傍らをチョコチョコとついてくるユニ、ちょっと悪戯心がわき、爪先で横からグイ!と押して見る。
 「おっとっと…ゆうくん、いきなりなにするですよ」
 かなり力を入れたにも関わらず、重心が低い事もあってかコケたりはしなかったが、軽くよろけるとこれまた滑稽な仕草で立ち直る。
 「いや、ゴメン、えーと、そうオートバランサーのテストだよ」
 「ぷう、それならそうと言ってくれればバランス検証くらい目の前で見せられるですよ」
 「?そんなモードあるの?」
 「いわゆる「反復横飛び」ですけど、やるです?」
 「たはは、また今度ね」
 苦笑しつつレンジに弁当を入れる、センサーが自己判断で食べごろまで温めるまで、ものの10秒とかからない。
 だが、その間に風呂場へ、自動洗浄が終わっているのを確認してから、「湯はり」のスイッチをポン、習慣化したいつもの流れだ。
 と、ユニがその大きな目でじーーーっとこっちを見つめているように感じた。
 「どうかした?」聞いてハッとなる…そうだ…
 「ボクは何をすればよいですよ?」
 「あ…」ポン、と得心したかの様に手を打つ。
 そう、何から何まで一人でやる必要は無くなった…バイト中何をやらせようか考えてた事をすっかり忘れていたのだ。
 同時に、呼び方の件も思い出したが、両親や幼馴染のタコを含め親密な人は皆「ゆうくん」と呼ぶので、まぁ、これでいいか、と思い直した。
 「そだね、えっとじゃぁ冷蔵庫からウーロン茶、台所からコップと温め終わった弁当をリビングのテーブルへよろしく」
 「わっかりましたですよ」
 ユニがテッテケテーと小走り(?)で台所へ消える、その間にリビングへ、腰を落ち着け、ふと思う。
 (ウーロン、コップ、弁当、お盆なんてないし、あの手で3っつ持ってこれるのか?)
 「ユニ?手伝おうか…うわ!?」
 台所の方を向くと、右手にウーロンのペット、左手に弁当を持ったユニがもうすぐソコまで来ていた。
 そして、コップはと言うと…中空にフワフワと浮いている。
 「?大丈夫ですよ?どうかしました?ゆうくん?」
 いくら驚きを楽しむと言っても限度がある、流石に腰を抜かしかけた。
 「いや、コップ…浮いて…」
 「浮いてなんて無いですよ?よく見て下さいですよ」
 「え?」
 よく見ると、背面から何やら細い糸状のモノが出て、コップを提げている。
 直径2~3㎜だろうか?かなり器用に動く様だ。
 「これは?」
 聞くと、ユニはエヘン!と胸をはり(顔だけだが)
 「これぞ最新機能センサ・サブアーム・ストリング(3S)ですよ、高分子伸縮性化合金属の糸をより合わせる事で相互伸張により自在に稼動、更に周辺の電圧電位の変化を解析する事で様々な探知能力をすら持つスグレモノなのですよ!」
 「へぇ~、糸ってことは」
 「はいですよ、これも解くと…」
 コップを置くとその紐状の何かはハラリと空中でバラけた、一本一本は極めて細く、目を凝らさないと見えない。
 「…と、こうなるです、人間で言う神経と筋肉の機能を併せ持ったモノみたいな感じですよ」
 シュルシュルと開いていた背面外殻の中に収納され、パシャリと閉じる、成る程、背面だけ何も無いのかと思っていたが、こんなのが入っていたとは…
 ふと、TVで見た医療ロボットに、血管内を自由に進んで患部を検査&治療する似た様なシステムがあったのを、思い出した。
 「はぁ~、スゴいね」
 「メインアームの中にも中核兼神経組織として入ってますですよ、もっとも、これだけだとパワーが無いので四肢のフレキシブル駆動系内部は高分子ポリマーのナノ細胞による伸縮分子モーターがビッシリ詰まってるですけどね」
 「ふうん…」
 これでも、ユニとしては技術的用語を解りやすく砕いて説明したつもりだったのだが、祐一的にはどういうモノかは、あまり重要では無い様だ。


882:旅の恥
09/07/02 00:08:55 Vc7jZHEW
 ユニは肩透かしをくらった感を受け、それがすぐ疑問に変換される、マニュアルを見てないにしても、機能に無頓着すぎる…
 「あのですよ…ひょっとしてゆうくん…」
 「ん?」
 「マニュアルどころか、ボクの商品カタログすら読んでませんです?」
 ユニは器用にも、瞼のシャッターでジト目を作って見せる、否、見つめる。
 「あ?えーと、見たよ?あはは、まぁ、その都度説明して?」
 申し訳なさそうに苦笑し、答えつつ夜食にかかる、と素っ頓狂な声が響いた。
 「ふええ??えとえと、あのあの、じゃぁゆうくんはボクのドコが気に入って買ってくれたです?」
 今度は目を見開き、オーバーに両手を広げている、機能があれば大汗をかいているに違いない。
 (ロボットの返品の75%が「量販店に薦められて買ったが必要無かった」と統計にあるです!機能に無頓着なユーザーは返品率が高いと判断!脅威レベル上昇中…ヤバイ!ヤバイですよ!!??)
 なぜそんなに慌てるんだろう?と祐一は不思議に思ったが、ユニのAIは自分のカタログデータを再検索し、「売り」を必死で探し始めた。
 『可愛い相棒がユーザーの生活を快適にサポート』…うん、コレは「これから」だしいけそうですよ?…チェック
 『クラス最高性能、小さい体に新機能を多数搭載』…あう、コレは今しがた否定された感があるですよ…スルー
 『老人介護から幼児の遊び相手まで、幅広く対応』…老人でも幼児でも無い場合はどうなるですよ??…スルー
 『自己修復可能な頑丈な筐体、メンテナンス不要』…コレもいけそうか?けど実践する状況は嫌ですよ…保留
 『123456789ABCDEF012345』…あわわわわ!、検索ミスですよ、落ち着くですよ…削除
 「え~とね…買ったのはネットでのカタログ販売だったんだけど…」
 祐一が語りだすや、ずずい、と顔を近づけてくる、妙に人間臭い仕草が登録されているのか、瞼のシャッターを使って眉根を寄せているかの様な表情を作っているのが、逆に妙におかしい。
 「価格で見て」
 脅威レベル上昇!しかして、ユニは必死の反論に出た。
 「い、いやそんな、ボク最新機種ですよ?そんな安くなってる筈が…」
 「うん、高かったナァ、だもんで、『割引率』が一番良かったんだ」
 「ガーーーーン!!!」
 脅威レベルMAX!!予想を超えた最悪の返答に、一瞬AIがハングしかける、同時に返品理由のログが記憶領域の端を掠め、ユニは全身(頭と手足しかないが)でガックリと落ち込んだ。
 「orzですよ…」
 「???」
 「いや!まだだ!まだおわらんよですよ!!」
 「????」
 そして、訳のわからないパロディを交えつつスグ復活した。
 「これから頑張ってゆうくんの生活を快適にサポートして頑丈な所もみせ…て、パートナーとして末永く使ってもらうのですよ!!!」
 「て、もしもーし?終わるとか末永くとか…買ったばかりなんだけど…」
 祐一は苦笑しつつ、ユニの頭部をコンコンと軽く小突いた…成る程、頑丈そうではある。
 「あう、ごめんなさいですよ…」
 自慢して、慌てて、落ち込んで、元気になって、また落ち込んだ…コロコロと変わる表情は見ていてとても…
 「面白いな、ユニは」
 「はう!?あああ、ありがとうございますですよ♪」
 今度は顔だけの全身でパァァと喜びを表現している、祐一にはそれが高校在学中はずっと続く一人暮らしに射す日の光に思えた。
 「選び方はイイカゲンだったかもしれないけど、パッと見で気に入らなきゃ高いんだもの買ってないって、それに…」
 「はいです?」
 「まだ一日もたってないけど、僕は、君を気に入った、これからヨロシクなユニ!」
 「は!はいですよ!ヨロシクですゆうくん!!」

・・・☆・・・

§1:END


883:旅の恥
09/07/02 00:16:18 Vc7jZHEW
…とりあえず、こんな感じです。

一応、本編は一区切りとなる§3+次回予告くらいまで書いてあります。
ずーっと連投してても悪いかと思い、とりあえず、本日はここまでで失礼します。

お目汚し大変失礼致しました。


884:名無しさん@ピンキー
09/07/02 06:16:53 9+7w6rR6
乙ですよ!

885:名無しさん@ピンキー
09/07/02 08:09:24 GJx3Sst2
いいね

886:名無しさん@ピンキー
09/07/02 09:16:17 lpyuV41r
続き待ってるよ!

887:名無しさん@ピンキー
09/07/02 12:20:44 p+mqpNRe
個人的にはある程度纏まってから投下してもらったほうがうれしいかも

888:名無しさん@ピンキー
09/07/02 18:36:17 vFho0uED
888

889:名無しさん@ピンキー
09/07/02 20:09:26 Qy/GULiF
>>888

「888などという端数を強調するというのは、理解不能です。
 切りの良い数字とは、128、256、512、768……等を指す、と考えますが」

890:旅の恥
09/07/02 21:49:51 Vc7jZHEW
早々に暖かいレスいただきまして、本当にありがとうございます。
切りの良い数字では4096と65536が好きですね(イミフ)
それでは、§2から投稿させていただきます。
微エロ、スレチ気味、駄文多謝

「アートマン オートマトン」(仮題)続き

§2:タコが来た!

 祐一がユニを購入して、2ヶ月程が過ぎた。
 世間はクリスマスムード一色そんな最中主人公の祐一はというと…
 (♪ピポーン)「いらっしゃいませ~」バイトに精を出していた。
 ユニのローン、自身の食費、そして日々増える遊興費。
 暮らしは多少楽に、多少面白くなったとは言え…
 「仕事はキツくなる一方かぁ、いや!人が遊びたい時程働け!父さんもそう言ってた」
 これまで家事に当てていた時間も働ける様になったのは、良いやら、悪いやら。
 「けど、ま、おかげで余裕も…」
 「…ってコトはぁ、クリスマスはプレゼント期待していいんだぁ♪」
 レジカウンターの前で「やった、やった♪」と喜ぶ見慣れた人影が一名。
 「おい、タコ?」
 祐一は悲しいかな、かなりのベビーフェイス、幼馴染くらいにしか通じない殺気を瞳に目いっぱいこめて睨みつけた。
 「タコじゃなくて、ユ・ウ・コ♪ん?どったの?目でも悪くなった??」
 クリンとした目玉でその視線を真っ向から受け止め、表情に翳りの「か」の字も見せない最強の幼馴染、前言撤回、どうも誰にも通じないらしい、ズキズキと痛む眉根を揉みほぐす。
 (一体どこをどう考えればこうも自分本位な結果に辿り着けるんだろう??)
 悩んでいると、ポンポンと矢継ぎ早に頭痛の種が追い討ちで飛んでくる。
 「えーと、ゆうくんとお揃いのロボットが欲しいなぁ♪」
 「買えるかっ!ただでさえローンだっての~!」
 「わかった、誕生日プレゼントと一緒にしてイイよ、うん、許す!」
 「タコの誕生日、27日だよね?ナニ?当初は別々にもらう算段だったワケ?」
 「もちろん♪」
 「…よし、買い物はせんでいいから、スグ帰れ、そして寝てから好きなだけ寝言を言え…」
 なんでこんなのといまだに付き合いが続いてるのか不思議でならない…
 もっとも、毎年何かしらプレゼントを用意してしまっている祐一の律儀な性格も、長い付き合いになってる要因なのだが。
 そういった意味では、自業自得と言えなくも無い。
 そしてこんな頭痛混じりのやり取りも本人曰く「もう慣れた」、実際は憎からず思っているのも確かだった。
 「んーもう、そんな深刻な顔してると老けるぞ~「童顔苦労人」」
 「だーから、言ってる事がオカシイっての「チビタコ」、それと童顔はお前にだけは言われたくない!」
 頭を抱えていると、不意に脇のスタッフ通路から声をかけられた。
 「大貫くーん、おしゃべりそこまで、お客様途切れてるからホットスナック整理してくれるかしら?」
 凛とした鈴の様な声、モデルもかくやという優雅な歩き方で出てきたのは20代中盤に見える女性…美人だ。
 整いすぎたボディーラインを赤と青の制服に押し込み、セミロングの黒髪をパレッタで纏めている、その主張を隠しきれない豊かな胸にあるバッジには「店長代行 RSユキ」とある。
 「はっ!はい、すみません!」
 祐一は叩かれたかの様に背筋を伸ばし、大急ぎで揚げ物のチェックに入る、夕子の視線を目にしてユキはニッコリと微笑んだ。
 何やら、照れくさくなり、夕子もピュウとケースの前へ移動した。
 「うわぁ、きれいな人、あれ?店長さんってオジサンじゃなかった?」
 ケース越しに祐一に話しかける、「勘弁してくれ」と言わんばかりの表情になる祐一だが、手を休めず小声で返答が来た。
 「注意されたこの空気で話しかけるか…店長は今日はオフ、あの人は店長の代行、てかRSって表記あるだろ?」
 「う…うん?って何?外人さん?」
 「違うって、ロボットシステムの略、いわゆる「アンドロイド」だよ、店長の…」
 「うっそぉ!?」
 現行法に於いて、人間と見分けの付かないロボットは、公衆の場に於いては「そう」と解る表記を身に着けなければいけないとされている。
 規定が(どう表記するか、どの位なら「見分けが付かない」とするのか等)曖昧かつ厳しくない為、半ば以上有名無実化した法ではあるのだが、サービス業等ではもっぱら「RS」表記が標準化されていた、ユキもそんな内の一人である。
 「驚いた?、僕も最初は驚いた、多分バリバリのSクラスだ…」
 「ほへぇ~…」
 美人、自然、アンドロイドの擬人化技術は既に人間の美容整形に逆フィードバックされていると言うが…その手の情報に疎い夕子は呆然となった。


891:旅の恥
09/07/02 21:55:57 Vc7jZHEW
 「よかったね、面白いもの見れて、じゃ、帰れ、僕は忙しい…」
 例によって「シッシ」と掌を振る。
 「あん、じゃ、最後に…イブの日、ヒマでしょ?」
 「ほほぉ、タ~コ、仕事だよ」
 「じゃ、仕事終わる頃に、ゆうくん家、遊びに行くから♪」
 「はぁ!?」思わず声のトーンが上がってしまう、聞かれたか!?と思いユキの方を見ると、丁度接客していた。
 「…あぶなー、って、ちょとまてタコそれって…」
 これまで、夕子を異性として真剣に見た事は無い、だがイブの夜に一人暮らしの男の家に遊びに来るという事がどういう意味か…
 「うん♪プレゼント貰いにいくの♪あ、それとご自慢のユニ君にご挨拶しよっかなって♪」
 …わかっていないらしい、ガクッと肩を落とす。
 「パーティーの用意しといてね~、んじゃ、バイバイ♪」
 「うぉい!ちょとまて!タ・・・」
 かき回すだけかき回して、幼馴染は風と消えん。
 「あいつ~」
 わなわなと震えていると、腰に下げたコミュが着信を報せている。
 「ん?」
 画面を見ると今接客しているユキから「はい、仕事しましょうね、店長に報告入れますよ?」とメッセージが流れてきていた。
 「ははは、すんません」
 高級アンドロイドのセンサーにヒソヒソ話が通じる筈も無かった。

・・・☆・・・

 「そういう事なら腕にヨリをかけてお料理するですよ!」
 イブの事を話すと、嬉しそうにユニはそう言った。
 「うー、あー、ユニ、言い難いんだけど…」
 「はいです?」
 祐一が頭をカキながら、視線を泳がせる。
 「その日は、ほぼ確実にバイト先でのロスが出るんだ、例によって料理はしなくて良いと思う」
 「はら?ケーキとかもです?」
 「むしろそれが大量に…ね」
 昨年はバイトしていなかったが、イブの夜に大量のクリスマスケーキを積んでサンタの格好で客引きをしている店長の姿を覚えている、アレは、余るに違いない。
 状況を鑑みるに、今年あの役は自分に廻って来るだろう、そう思うと深く溜息をついた。
 「ゆうくんは、調理に関する機能だけはホント必要最低限にしか使ってくれない…ちょっぴりトホホですよ」
 「いや、助かってるって、今のバイト続けてる以上は材料買うより安上がりなんだ、まぁ、腕が鈍るって事は無いんでしょ?」
 「鈍らなくてもサビついちゃうですよ」
 「冗談…だよね?」
 ユニはコクリ…と得意げに頷いた。
 「完全防水、露出している金属部も5層の撥水抗菌コーティングですよ、サビも菌も付きません、赤ちゃんが口に咥えても安心ですよ」
 「はは…冗談を言えるAIか…」
 ここ2ヶ月で解った事だが、ユニの性能はPクラスにしては飛び抜けていた。
 「明らかにBか…筐体を除けば事によってはFクラスだよなぁ…」
 「煽てても何も出ないですよ?」
 ユニがまんざらでも無さそうに照れて見せる。
 「まぁ、高かったからナァ…「これならBクラスが買える」って、結局人気出無かったんだよね?『角丸』シリーズ、早々に生産打ち切られて、今じゃレア機体だって?」
 祐一が意地悪に笑うと「あううう」とユニが頭を抱えた。

~閑話~
 日本国内でのロボットのクラスは以下の7クラスに分類されている。
 S…Social(社交)、一般にはスペシャルクラスと言われる超高級品。
 A…Advanced(上級)、かつての最上級品、庶民にはそうそう手が出ない。
 F…Family(家庭)、実際は高級品、庶民でも背伸びすればどうにか。
 B…Buddy(相棒)、所謂(普通の)普及クラス、擬人化型では最低ランク。
 P…Personal(私用)、人間型がほぼ無く一般にはペットクラスと呼ばれる。
 C…Care(管理)、自動機械や車、PC、建物等の管理AI、最普及クラス。
 X…eXtra(特殊)、分類不可、もしくは特殊な用途の専用機。
 国際基準ではABCXの4クラスしか無く、SはA、FはB、PはCにそれぞれ併合される。
 しかし、ロボットの開発数は日本>米国>インド、の順に多い事もあり、多少の表現の差はあれど、7クラス分類は比較的浸透している。
 ちなみに、祐一の見当は若干外れており、実際はバイト先店長代理のユキはAクラスである。
~休題~


892:旅の恥
09/07/02 21:59:56 Vc7jZHEW
・・・☆・・・

 (そうだよな、普通、そうなるよな…)
 イブの日のバイト、店の制服にサンタ帽という珍妙な格好で、祐一は店内業務を大忙しでこなしていた。
 夕刻から、会社帰りのサラリーマンが次々と押し寄せ、ケーキを買っていく…これは、余る所かいつ「ケーキ売り切れました」の札を貼る事になるかという状況だ。
 理由は明白、今年店頭でサンタルックなのは、他でもないユキさんだからである。
 (よもや、ミニスカ美人サンタの威力がここまでとは…)
 例によってイベント好きな店長は本部推奨の2倍近いケーキを仕入れた、そのストックが見る見る減っていくのだ。
 スタッフルームから時折「うひひ」と押さえきれない笑い声が聞こえるのが不気味極まりない、が、気持ちも解らなくは無い。
 (仕方ない、定価で買って帰る為に早めにキープしとくか…)
 予想に反して、自分が寒い思いをしなくて済んだのは良かったのだが、ままならないものである。
 「ふう、てんちょ…あれ?」
 ケーキの件で声をかけようとした所で、店に夕子が入ってきた。
 白いニット帽に手袋、落ち着いたグリーンのハーフコートと、クリスマスカラーっぽく軽くおしゃれしている。
 「珍しいなタコ、てか帰るの11時すぎるぞ?言っておいたろ?早すぎだって」
 「いーの♪このケーキく・だ・さ・い・な♪」
 「なにっ!?…って、あぁ、家にもって帰るのか、売り上げ貢献ありがとな」
 てっきり、ケーキは自分が奢るものだと決め付けていた祐一は一瞬驚くが、指さされたのが6号、二人で食べるには大きすぎるモノだった為、疑問が氷解した。
 「へへへ~♪」
 当の夕子はニヘラと笑いを返す、そこに、何か違和感めいたモノを感じた。
 (あれ?いや、何か企んでる顔だな??)
 「2650円です…まいどありがとうございました。」
 「んじゃ、ゆうくん、ハイ」
 と言って、何か渡してくるのかと思いきや、自分のコミュをこっちに向けている。
 「?なに?」
 「なにって、先行って待ってるから、入り口の認証転送してよ♪コミュだして♪」
 「?はぁぁ??タコ、何言ってる、そんな好き勝手やられるの判ってて誰が…」
 「ここで待ってたらケーキ痛んじゃうよ?」
 (なるほど、そういう考えか…)
 「甘いな♪、この手のケーキは常温でもすぐ痛んだりしないんだよ♪大人しく待ってろタコ」
 目論見を破られてシュンとするかと思いきや、逆にニヤリと夕子は笑い返し…
 「認証人数は3人ね♪大家さんにも連絡しといて♪」
 …と言って、店の外、ガラス一枚隔てた向こうの寒空で同じ様に笑いながら手を振る二人の人影を指した。
 「石上に…秋津さん…」
 石上 健也と秋津 麻里、いずれも高校でタムロってる悪友達である。
 いずれも、この先のスーパーのビニール袋を手に提げている、中身は…飲み物と食材、そしてパーティーグッズの類だ。
 (ハメられた!)時既に遅し、初めに「パーティーの用意」と言った段階で気付くべきだった…最初から皆で押しかけるつもりだったに違いない!
 「ねぇ、はーやーく♪、皆風邪ひいちゃうよ?」
 「ひ・・・卑劣なり・・・」
 仕方なく、コミュを出し本人認証のパッドに指を当てピロリン♪と転送する。
 「今回はあたし達の勝ちだね♪ゆうくん♪」
 「ぐぐぐ、あれ?、そいえば西さんは?」
 いつもの面々で、一人西沢 辰彦が居ないのに気付く。
 「あぁ、ホラ、にしくんは彼女いるイルから、じゃ、先行ってるね♪」
 「なるほど…おおい、ユニに変な事吹き込むんじゃねーぞー」
 言ってハッとなる、変な事…吹き込まれるだけならまだしも、聞き出される事こそが危機かもしれない。
 「テンチョー!3番入りますんでレジお願いしまっす!」
 おっとりと出てきた店長と入れ替わりで、奥のトイレへ走り込む。
 コミュでマンションの管理AIにカギの認証を3人で渡した旨を告げ、即、ユニに繋いだ。
 「どうしたですよ?ゆうくん?」
 「あ~、今から3人友達が行くから…」
 「お客様ですか、解りましたですよマンション入り口まで迎えに出れば良いです?」
 「いや、認証渡してあるから…てか、まぁ、要するに余計な事は聞かなくていいし、余計な事は言わない様に、いいね?」
 「わかりましたですよ」
 と、ここで祐一がピン、とひらめいた。
 「そうだ!ユニ、丁度いい、充電とバージョンアップしちゃって」
 「ヘ?お迎えやおもてなしやお手伝いはいいです?」
 「いいいい、むしろ、しないほうがいい!」
 「はいい?」


893:旅の恥
09/07/02 22:10:36 Vc7jZHEW
 「…えっと、とにかく、公式のフリーデータはオプション含めて全部…あ、あと、認証送るから、シェアデータでも、公式サイトで「推奨」とされるデータから外付けの筐体拡張が不要なモノは全てダウンロードすること、いいね」
 充電中、更にはデータ更新中とあれば、さしもの友人達もヘタな真似はしないだろうし、できないだろう。
 (良い言い訳にもなるし…)
 そう思惑通りにはいかせないぞ、と祐一は軽くほくそ笑んだ。
 「結構な時間になるとおもうですよ?」
 「それが目的…じゃなくて、今夜は長そうだからね、頼んだよユニ」
 「あい、そういう事なら、わかりましたですよ」
 ユニを言いくるめるのも何となく気が引けたが、これも自分の名誉(?)の為、上限金額の設定と認証をユニに送り、ふう、と一呼吸ついてレジに戻った。

・・・☆・・・

 (コネクト、リンケージ、アバター展開)
 0コンマ単位で時間の流れる電脳世界に、ユニの固体を表現するアバターが現れる。
 と、言っても簡素なモノで、ユニを正面から見て平面にした、アイコン状の姿だ。
 周辺は光の明滅が構成する広大にして無機質なデータエリア、網状のストレージという迷路だ。
 (バージョンアップ更新無し、公式フリーデータダウンロード…うわ!すごい量ですよ…)
 (インストール処作業に必要な処理領域を残し、残りでシェアデータを検索…公式推奨はオプションの購入時のみ必要なデータのみ、必要無しですよ、と…あれ?)
 アバターの目がパチクリと瞬く。
 DLとインストールと検索、更に来客が有るのだからと(祐一にして見れば余計な)気を回して室内のセキュリティと回線を保留した状態で、かなり処理速度が遅くなった。
 この現状になって初めて、ストレージの隅に何やら穴めいたモノが知覚できたのだ。
 (今の何ですよ?、処理速度が基準プロトコルの規定より遅い何処かに繋がってるとかです?、ウェイトプログラム起動、同期処理開始、アバターを3Dに変更し圧縮…クロック調整開始…)
 アイコン状だったアバターの姿が、現実のユニと同じ形に構成され、そのままどんどん小さくなっていく、周囲のデータの光の明滅がスピードを増し、ユニには単なる点灯する光にしか見えなくなった時、その「穴」は黒々と大きな口を開けた。
 (防壁、鍵、『角丸』タイプには無し?見てみるですよ)
 穴に飛び込むとソコは偉く狭く入り口の小さい倉庫、だが、中の荷物…データは巨大だった。
 ラベルを見ると、『「角丸」シリーズ研究終了アーカイブ』とある、圧縮データだ。
 (あぁ、なるほど、生産終了で発表の目を見なかったデータを処理能力の低いストレージに叩き込んである訳ですか…うーん、どうしよう)
 おそらく、実験中のデータ等もあるだろうし、公式と言えば公式だが、非公式と言えば非公式だ。
 しかし、正規ダウンロードストレージに無いとは言え、こうして「道」が繋がっている以上、必要な人で見つけられた人は今後の研究の為に持っていって良し、ただし使用は自己責任…という事だろう。
 (データの移送は時間がかかりそうですけど、フリーみたいですし、一応落としておきますですよ)
 アバターのユニがヒョイと巨大な「荷物」を掴むと、明らかに荷物に対して小さすぎる「出口」へ向かう。
 その出口の所で荷物は端から光の粒に分解され、すこしずつ「最高速」で運べる道へと流れ出ていった。
 すこしずつ…ゆっくりと…。
 (これは、ちょっとかかるですよ、終了予定時刻をゆうくんに連絡しといた方が良さそうですよ…コミュ接続…メール送信…)

・・・☆・・・

 「ただいまぁ~っと」
 「「「「メリー!クリスマーッス!」」」ですよ」
 パパパパパパパパパンパンパパン!
 祐一が玄関の扉を開けると同時に、友人達とユニによるクラッカーの一斉砲火が待っていた。
 有る程度予測していた事態だったが、発数が予想をはるかに超えている。
 「あづ!いて!あちちち!」
 身構えていたにもかかわらず、悲鳴をあげて後じさる姿に、悪友達は大爆笑だ。
 「はうあう!ごめんですよゆうくん!だいじょうぶです?」
 一人一発合計3発の計算だったのだが…
 「ちょっとまて、ユニ…」
 計算違いだったのは、既にユニのバージョンアップが終わっていた事、もう一つはその当のユニが…
 「なんでお前がクラッカー同時に9発も撃ってるんだ!?」
 見れば、背面の糸…3Sまで展開してふよふよとクラッカーを浮かせている。
 「あううう~そのあの…」
 「だって~1ダースかって来たんだもーん♪」
 「「だーっはっはっはっは♪」」



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