08/10/14 01:02:51 abS47WgU
>>215
練習用殴り書きスレッドで、
たくさん、たぁあくさん精進するといいかも。
俺の人生の中で一番のプレゼントは、彼女との別離―そしてその後に待つ再会の時だったと思う。
あの日、一方的な別れ話の末、何処か知らぬ町に消えていった真奈。
理由は分からない。
けど、ポニーテールを飾った彼女の表情はどこか優しげで、何かを悟ったような、そんな雰囲気が滲み出てた気がする。
しかし、行き先も告げずに去りゆく真奈の心中を、当時の俺に鑑みることは出来なかった。
―二年後。
親父の五回目の転勤で、都心から四時間程度の地方に引越した。
大手証券会社に勤める親父は、俺が二つのときに死んだおふくろの代わりとなって、男手一つで育ててきてくれた。
そんな仕事盛りのキャリアマンであり、多忙な親父を、転校くらいでブー垂れようなんて愚考はない。
新しい学校へ続く坂道を登りながら、ふと、真奈の顔が脳裏によぎった。
何故だろう?
もうあの日に戻れないことなど、痛いくらいに知っている筈なのに……
「麻生裕也です。よろしくお願いします」
学校に着き、教師を伴って教室に入るなり、授業の前に簡潔な自己紹介を終えた。
転校後自己紹介はこれで五回目。慣れっこだ。
国語の教科書を朗々と音読するように責務(大げさな)を果たした俺は、
なんだか意識がはっきりしないまま、窓側の最後尾という最高の位置へと促され、席についた。
「ねぇ…………裕也、くん……だよね?」
俺の前にいる女子が、ポニーテールを飾った優美な顔を向けて喋りかけてきた。
なんだよ、うるさいな。人がせっかく……
―え?
拙いながら、改稿させていただいた。
プロローグ風だがどうだろう?
文章が巧くなりたければ、とにかく読み書きするしかない。
頑張れ!