☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第82話☆ at EROPARO
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第82話☆ - 暇つぶし2ch200:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:03:54 bZz9adi9
>>安心しなさい、御神の剣士は二刀流なんだ
またこのフレーズかよwww!
ぜひとも次にやる時にも入れて欲しい

201:名無しさん@ピンキー
08/08/23 12:16:01 +eiZVfiB
GJwwww!!
バカばっかだ(いい意味でww


202:名無しさん@ピンキー
08/08/23 13:36:55 TL0uvVhP
淫乱人妻GJ!!!

やっぱ未亡人は最高だぜ!!

203:名無しさん@ピンキー
08/08/23 14:07:13 2oBSVXM7
GJでしたw
高町一家にハラオウン一家が蹂躙されとるww

>脳ミソ海綿体
脳ミソくすぐっちゃうよ♪

204:名無しさん@ピンキー
08/08/23 14:20:57 0Y++tyF/
>『美由希さぁん・・・・で、でんわぁ・・・電話してますから・・・ああぁん・・・かわぁ、皮がめくれ・・・・僕の包茎チンポめくれて・・・・あぁっん!!』
これで4杯はいけます

205:名無しさん@ピンキー
08/08/23 16:10:26 O8Op69sE
GJ!これはいいアナル連結www
熟女やっぱエロくていいすよね

>>204
俺も5杯くらい行けます^^

206:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:13:54 spzj3Xo1
最近という訳じゃないが別にこのスレじゃなくてもいいだろうって作品が増えたな
非エロの長編とか

207:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:33:18 9a31wjJg
パロの字が見えてないようだな。

208:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:44:09 /lhkaEk+
またいつもの反非エロ君か?
毎度毎度一人でご苦労様
早く夏終わらないかなー

209:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:45:51 IiH3MJRs
残念ながら去年の秋冬あたりにも出没してたような

210:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:48:34 2NcFQekF
まあ、別の所に行った方がいいかもな
>>165>>206みたいなのの相手は疲れるだろうから

211:名無しさん@ピンキー
08/08/23 20:50:40 C47us5dg
このスレはずっと前から非エロの長編ばかりでやってきた
いちいち文句言う奴に構わないでスルーしとけ

212:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:04:08 IiH3MJRs
まあ、ちょうどB・A氏がすぐ上でエロいお話投下してらっしゃるが、
あれだな、同じ人がかいたSSでもエロありとなしではコメに違いを感じるというか。
連載中の非エロバトルSSのほうが長文コメ多いし、遅レスでもレスつけてるひと多いよなぁ
埋めネタで分類されてたが、非エロメインでここに来る層って実際かなり多そうな気がする

213:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:11:21 Xib0dlV3
長編でエロ入れるのは大変なんですよ、多分

214:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:12:23 1orjo3dq
単純に面白ければエロなんかあってもなくてもいいやって人が多いんじゃね?

215:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:18:58 6LYlm0O+
>>213
確かに短編はエロ、長編は非エロの割合が高い気がする。

216:名無しさん@ピンキー
08/08/23 21:29:00 kEaR1y8o
ここはエロを投下する場所じゃなくて、エロであろうと投下できる場所ですよ。
本来主役に思えるエロが、ローカルルールで特殊嗜好扱いからも分かること。

217:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:03:21 ZOF8UQDl
非エロからはじまるエロパロもある!
雑談からエロ展開もあることだし


してアルフ妊娠騒動はまだですか?

218:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:17:51 mxL0XGni
>>215
長編のエロもあったよ

219:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:22:45 9jVEMVGS
>>213
エロを書くのが大変、のほうが正しいと思う
特に一人称形式の場合、作者自身の経験も重要になってくる

220:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:23:28 IiH3MJRs
>>216
ローカルルールのそれはそういう意図ではなかったと思うんだが・・・


さて、ぬるぽ氏の新作を全裸待機しとくか

221:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:33:50 runRrmkS
>>219
いいじゃないか、魔法少女のSSを魔法使いが書いたって

222:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:38:04 hhZrRxN/
>>216
ローカルルールのそれは、
このスレが過疎スレだった頃の名残です

223:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:39:58 9jVEMVGS
>>221
っ「風俗」

224:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:49:02 /lhkaEk+
もうこの妙な流れいい加減にしてくれよ
投下こないかな

225:名無しさん@ピンキー
08/08/23 22:53:07 xrhou9iW
「闇の書」事件時に、はやてと一緒に家に帰るところを管理局員の一人に発見され、
それが元で脅されて、(性的な意味で)酷い目に合わされるヴィータ・・・・・


って電波を1ヶ月前くらいから受信してるんだが・・・・・・誰か受け取ってくれよ、この電波

226:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:00:54 hhZrRxN/
>>224
受信だけでなく送信せねば!

227:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:01:31 Zn4D1MsK
>>225
受信したのお前かよw
誰かが発信したのを受けたお前が書きなさいよww

228:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:01:48 hhZrRxN/
安価ミスだすまん

229:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:06:54 xrog8IX3
壊れたラジオかよw

230:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:33:48 Xib0dlV3
最近ヴィータがにゃんにゃんしたりされたりするの無いなぁ

231:名無しさん@ピンキー
08/08/23 23:57:01 XN3piwiI
ヴィータなら俺の隣でシャマルとにゃんにゃんしてるぜ
さっきから混ざろうと何度もトライしてるんだがそのたびに心臓をわしづかみにされるような痛みが胸にくるんだが

これは…恋…?

232:名無しさん@ピンキー
08/08/24 00:15:37 akNjWzUF
変だろ、常識的に考えて・・・・
ヴィータはリィンとアギトとにゃんにゃんだろ

233:名無しさん@ピンキー
08/08/24 00:54:03 DR4SFZUQ
そこでエロオ君ですよ。
エロオ君ならキャロと一緒にヴィータも相手して……。

おっと誰か来たみたいだ

234:名無しさん@ピンキー
08/08/24 01:16:37 0+DaBu1J
だれか徹底的に言葉責めをするヴィータのSSを書いてくれ
教導官資格を取ったと聞いてから某軍曹の如く罵倒してくるヴィータの電波が止まらないんだ

235:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:35:40 Qwe791rn
 寝る前に投下行きます。
 エイミィ×フェイト
 ……のつもりだったんだよなぁ(遠い目) 

 一応エロですよ。

 あぼんは鳥かコテで。
 総レス数は8


236:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:36:15 Qwe791rn
       1

 どうせもう、エイミィ・ハラオウンになることは決まっているのだ。外部には漏れていないけれど、リンディもクロノもその腹づもりになっている。
 それに、元「幼なじみの姉的存在」としてはどちらにしろ勝手知ったる家である。特に案内を請うまでもなく入り込んでも、誰も文句は言えない。
 というわけで、エイミィの前には軽くいびきをかきながら寝こけているクロノ。
 玄関のチャイムを押しても誰も出てこないと言うことは、クロノ以外誰もいないと言うことで。
 合い鍵で鍵を開けたエイミィを咎める者も誰もいない。
 リンディやフェイトはまだしも、アルフの気配もない。まあアルフのことだ、子犬モードになってフェイトの学校の周りをうろうろしているのだろう。

「クロノくーん、エイミィだよぉ」

 当然返事はない。昨日、というより今朝、艦長研修から帰ってきたばかりなのだ。ぐっすりと寝ているのだ。エイミィが耳元でささやくくらいで起きるわけもない。

「おーい。クロノくーん。早く起きないと、いたずらしちゃうよ?」

 掛けられている毛布を引っぺがすと、パジャマどころか全裸で寝ている。多分、シャワーでも浴びて疲れ切ったまま眠ったのだろう。

「風邪引いちゃうよ、ホンットにだらしないんだから」

 といいつつ、エイミィの視線は一点集中。疲れて眠っているはずなのに、妙に元気そうなクロノのとある部分へと。
 あらあら、なんて言いつつ、エイミィの手がとある部分へと伸びる。
 痛くない程度にしっかり握ったりつねったり。あるいはさすったり撫でてみたり。弄んで反応を確かめる。
 無意識の本能か、むくむくと大きくなるそれを、エイミィは苦笑とともに眺めている。その目がほんの少し、楽しげに揺れる。

「寝ててもこうなるんだねぇ。クロノくん、むっつりスケベだもんなぁ」

 クロノの謹厳実直はかなりの部分がポーズだということを、エイミィは知っている。事実、エイミィと婚約してから身体を重ね始めると、呆れるほどにクロノは性欲旺盛なのだ。
 禁欲的な性格だと思っていたのは、単に「婚前交渉はいけない」という、強迫観念にも似た道徳観念だったらしい。
婚約者なのだから構わない、というエイミィの説得に負けたその夜から、クロノは鬼畜ロノに変身している。
 もちろん、鬼畜とは言っても双方合意のハードプレイというだけで不法なものでは一切ない。その辺りは腐っても管理局のエースである。
 
「こんなに大きくなるんだもんなぁ…」

 しみじみと言いながら、クロノのペニスを扱いていると、なんとなく背後に人の気配を感じた。
 慌てて振り向くと、金髪の義妹さんが、クエスチョンマークを顔面中に貼り付けてこちらを見ている。

「エイミィ……お兄ちゃんに何してるの?」
「フェイト…ちゃん? いたの?」
「うん。いたよ」
「いつから?」
「ずっと、いたよ?」
「さっき玄関のチャイムを鳴らしたんだけど…」
「あ、多分、音楽を聴いていてヘッドフォンつけてたから」

 フェイトの視線を追ったエイミィは、自分がまだクロノのペニスを握っていることに気づいた。
 なんか癪なので、そのまま扱き続けることにする。


237:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:36:48 Qwe791rn
          2

 フェイトの目は、純粋に疑問の目だ。あと、驚愕。
 不純なものは一切ない。

「もしかして、あの、あれかな」
「アレって?」
「ユーノに聞いたことがあるんだけど…」

 ユーノ!? エイミィは驚いた。ここでユーノの名前が出てくるのは予想外である。ユーノとフェイトはそういう関係だったのだろうか。
 ユーノの相手はなのはではなかったのだろうか?

「引きこもりって言う人が、トイレに行かずにペットボトルの中におしっこを貯めておくって」

 それは貯めているのではない。単なる極端な出不精、あるいは廃ゲーマーである。

「あ、でも、エイミィ、ペットボトルは持ってないよね」

 何かが哀しくてクロノが自宅で引きこもるのか、というかユーノはやってるのか。無限書庫でそういうことをしているのか。

「あのね、フェイトちゃん」

 エイミィは決めた。フェイトだってもう子供ではない。この管理外世界ではいざ知らず、ミッドチルダでは立派な大人なのだ。
 知識として性行為を知っていておかしくはない。
 それに、内々の話とはいえ自分とクロノの結婚のことだってフェイトは知っているのだ。夫婦になる二人が性行為をして何が悪いのか。

「これはね、私がクロノ君と、強引にしようとしてたわけで…」
「何を?」
「何をって…………フェイトちゃん、私が手に持ってるものなーんだ?」
「おちんちん」
「……あっさり答えるのね」
「おちんちんはおちんちんだから」
「うん。それは正しい。別に間違ってはないんだけど…ま、いいか。とにかく、私が持っているものを見れば私が何をしようとしていたかわからない?」
「…でも、エイミィはペットボトルを持ってないよ?」
「あのねえ、排尿から離れてくれるかな」
「違うの?」
「違うの」
「まさか……排便?」
「違うっ!」

238:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:37:22 Qwe791rn
        3

「セックスだよ」

 言ってしまった。できればあからさまな言葉は避けたかったのだけれど、こうなっては仕方がない。遠回しではこの未来の義妹は理解してくれないのだから。

「エイミィ」
「なに?」
「嘘は駄目。正直に言って」
「いや、嘘じゃないよ? そんな凄い嘘つかないって」
「私だって、セックスくらい知っているんだよ」

 経験ではなく、知識としてなんだろうな、とエイミィは思う。もし経験として知っているのなら、相手の男は明日には凍らされて虚数空間に放り込まれることになるだろう。
 いや、相手によっては………………

「おかしいね。どうしちゃったのかな。恋愛は自由なはずだよね……クロノ君、ちょっと頭冷やそうか…」

 それは怖い。もしそうだったらノータッチが賢明だろう。
 しかし、フェイトの言葉はエイミィの想像を超えていて…

「セックスは男性の性器を女性の性器に挿入することなんだよ?」
「うん。知ってる」
「エイミィ、何の準備もしてないよ?」

 言われてみれば、なるほど今日の自分はパンツルック。もちろん脱ぐどころかボタンも外してない。このままでは結合は無理だ。
 って、ちょっと待て。
 フェイトの言うことは間違いではないけれど何かがおかしい。短絡的すぎる。というか、一部分だけしか知らない気配。
 挿入だけって、それではセックスと言うよりまるっきり交尾………。
 交尾?

「フェイトちゃん、それって誰に教えてもらったのかな」
「アルフだけど」

 うん。それは交尾だ。というかアルフ、少し考えなさい。そしてケモノ型でしかやってないのか、アルフ。
 相手が誰だか知らないけれど………………って、はやてのところの犬がいた。
 ああ、間違いなく交尾だね。うん、交尾だよ。 

239:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:37:55 Qwe791rn
       4

「えっとね、フェイトちゃん、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなの?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」

 自分の身体を見下ろして、不思議そうにフェイトは首をかしげている。
 どうもエイミィの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。

「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「フェイトちゃん、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、なのはちゃんで」
「……あン…そこ……なのは…」
「早っ!」
「なのは、駄目だよ…そんなところ……アリサが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「すずかも見てる……はやてだっているのに……あン」
「って学校でやってるの!? フェイトちゃん、ソニックフォーム見たときから思ってたんだけど、やっぱり露出癖ある?」

 そのままどこかへ行ってしまいそうなフェイトを止めて、エイミィは話の続きを始める。

「それで、今身体はどんな感じ?」
「なんだか、ぼうっとして」
「そっか。フェイトちゃんは、なのはちゃんに触られるとそうなっちゃうんだ? なのはちゃんのこと、そんなに好きなんだ」

 真っ赤になってうなずくフェイトに、エイミィの中で何かがプチンと切れる。

「それで、なのはちゃんじゃないと駄目なのかな?」
「え?」
「なのはちゃん以外にも、好きな子はいるよね?」
「なのは、以外?」
「例えば、はやてちゃんのこと、嫌い?」
「え。嫌いじゃないけど…」
「アリサちゃんや、すずかちゃんは?」
「嫌いじゃないけど、でも、なのはとは…」
「私だと、どうかな?」
「エイミィ?」
「挿入の前にやらなきゃならないこと、お姉さんが教えてあげるね」

240:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:38:39 Qwe791rn
    5

 自分の部屋に連れて行かれ、フェイトはベッドの上に身体を横たえられた。
 何故か、逆らおうという気が起きない。それどころか、これから起こることを待っている自分にフェイトは気づいていた。
 時折狂おしいほどに訪れる想い。なのはの手を握ったとき、抱きついたとき、身体の中に流れる電流のような心地よさ。
そのままいつまでも、暖かくて柔らかいなのはを抱いていたいという想い。
いつまでも抱かれていたい、いい匂いのするなのはの腕の中にいつまでも抱かれていたいという想い。
 そしてそれとは別に、年上の女性として、義兄の婚約者として、実の姉のような存在として慕っていたエイミィに抱きしめられようとしている自分。

「フェイトちゃんが本当に嫌なら、無理強いはしないけれど」

 嫌だ、とは言えなかった。
 クロノにはっきりと物を言う姿を見るたびに、アースラで自分の部署を守る姿を見るたびに、憧れていた相手なのだ。
 自分にはないものを持った人。自分にはできない、己をはっきりと出すことのできる人。
 自分がこうなりたいという理想の一つを持った人。

「嫌…じゃないよ……」
「うん。それ聞いて安心した」
「エイミィに教えてもらえるなら、安心だよ」

 フェイトの微笑みに、エイミィは思わず顔を赤らめる。
 ちょっとしたきわどいジョークのつもりだった。それがいつの間にか抜き差しならないところまで踏み込んでいる。
 いや、今なら、回避はできるのだろう。
 回避、したいのなら。
 自分は回避したいのだろうか。エイミィは改めてフェイトの姿を見る。
 どこに出しても愛らしいと呼ばれるだろう子供。あと数年もすれば、どんな次元世界でも人目を引かずにはおかない美人になるだろう。その意味では、エイミィは軽い嫉妬を覚える。
 触れるだけで壊れてしまいそうな儚い雰囲気を漂わせてはいるが、本当は強い子。誰よりも強く、そして誰よりも脆い子。
 自分とは違う世界に住んでいるのではないだろうかと疑ってしまうような、妖精のような少女。
 この子の中に、自分の証を残したい。エイミィは唐突にそう感じていた。
 それなら、奪ってしまえばいい。証を残せないのなら、刻みつけてしまえばいい。初めての相手として。たとえ、どんな相手と巡り会おうとも、初めての相手は自分。
 今なら、この子は自分を受け入れてくるほどに未熟なのだ。未熟さ故の軽率で、この子は自分を受け入れようとしている。乗ずるのは、悪いことだろうか?
 否、とエイミィの中の何かが答える。

「うん。教えてあげるよフェイトちゃん」

 唇を優しく合わせる。舌を優しく、しかし断固とこじいれながらフェイトの唇を無理矢理に開き、まだ子供特有の甘さの残る口内をあまねく蹂躙する。
 強制ではあるがあくまでも優しさを失わない感触に、フェイトの抵抗は薄い。一瞬の本能的な嫌悪感さえ、エイミィへの信頼と言うことで自ら押さえ込んでいるようだった。

241:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:39:13 Qwe791rn
       6

 クロノが好き。リンディが好き。そして、エイミィが好き。だから、こんな事をされても構わない。
 だって、好きな人だから。大切な人だから。
 フェイトは、エイミィの舌が自らの舌に絡むのを感じながら、自分に言い聞かせていた。
 意識が口内に向いている隙にブラウスのボタンが外され、冷たい外気が肌に直接当たる。最近付け始めたばかりのブラは優しく奪われ、震えるピンクの乳首がさらけ出されていた。

「本当、悔しいくらい可愛いよ、フェイトちゃん」

 エイミィの手がフェイトの両脇に触れた。
 くすぐったい、と反射的に身を固くするが、予想に反してその感覚はくすぐりではなかった。いや、くすぐりには近い。近いけれど、何か違う。
 エイミィの指の動きが何か別のものを伝えてきているのだ。
 じんわりと、まるでカイロを当てているような暖かさが広がっていく。それに伴う心地よさ。そして、力が抜けていくような感覚。

「そっか、ここがフェイトちゃんの感じる場所なんだ」

 ひゃう、とまるで冷たい氷を突然押しつけられたときのような声をフェイトはあげる。冷たいものではない、温かいものがいきなり脇の辺りに押しつけられたのだ。
 視界にはエイミィの頭。見えるのは、舌を伸ばして胸の横、脇の下を舐めている姿。

「エイミィ、だめ、そんなところ舐めちゃ……ひぅっ……」
「ふふーん、本当に嫌なら、エイミィさんの頭を押しのけてみなさい?」

 舌を止めると、唇でついばむようにして脇から胸元へと移動し、小さな乳首をくわえる。その動きに合わせるように、フェイトは切ない喘ぎを漏らす。
 喘ぎが終わらない間に、エイミィの指は反対側の脇から胸を弄ぶように滑っていた。
 右と左、舌と指。交互に、あるいは同時にフェイトの柔らかい身体をついばみ、滑り、くわえる。そのたびにフェイトの唇からは異なる喘ぎが。
 楽器だ。とフェイトは連想した。
 自分は今、エイミィに演奏されている楽器なんだ。身体中をいじくられては、エイミィの望む声をあげる楽器なんだ。そして楽器でいることはなんて心地いいのだろう。
 演奏される自分。そして演奏者は……。
 フェイトの脳裏には自然となのはの姿が浮かぶ。
 なのはの笑顔を思い浮かべた瞬間、唇を当てられたすべての箇所がまるで熱を加えられているかのように熱くなっていく。その熱は一点を深く穿ち、フェイトの中へと入ってくるのだ。
 より高く声があがる。
 楽器を演奏して欲しい。もっと滑らかに。もっと強く。もっと早く。もっと乱れるように。壊れるほどに演奏されたい。狂おしいほど艶めかしく。叫ぶほど絶頂の頂に。
 フェイトは、無意識にエイミィに抱きついていた。
 その唇をエイミィがふさぐ。
 
「……これ以上はやめよう」
「エイミィ?」
「フェイトちゃん、今、なのはちゃんのこと考えてたでしょう?」
「ご、ごめんなさい!」
「ううん、いいよ。フェイトちゃんの気持ち、わかるから」

242:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:39:47 Qwe791rn
     7

「いつか本当に好きな人にしてもらえたら、もっと気持ちいいはずだよ」

 エイミィはベッドを降りると、フェイトに服を手渡す。そして自らも衣服を整え始めていた。

「こっちこそ、ごめんね」
「あの、エイミィ……」
「なにかな?」
「その……勉強に……なったよ」

 あ、と口をぽっかり開けて、ついでエイミィは笑い出す。

「うん、それなら良かった。本当に良かった」










 そのころ、クロノの部屋では。
 途中から目が覚めていたけれど、動くに動けなくてされるがままになっていたクロノが起き出していた。

「エイミィ……生殺しのまま放置か……勘弁してくれ……ここまでされたら収まるものも収まらないだろ…」

 仕方なく、自分で自分を慰め始めるクロノであった…… 

243:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:40:25 Qwe791rn
     8

 X年後……
 某所……

「えっとね、キャロ、それはちょっと違う。いや、間違ってはないんだけど、それはセックスの一部分だけだよ」
「一……部分?」
「そうだよ。挿入する前にいろいろとやらなきゃならないことがたくさんあるんだよ?」
「そうなんですか?」
「そうそう。例えば……胸とか、身体のいろんな場所に触ったり」
「身体に?」

 自分の身体を見下ろして、不思議そうにキャロは首をかしげている。
 どうもフェイトの言うことが今ひとつわかりにくいらしい。

「それを前戯って言うんだけど、前戯をしておくと、挿入がうまくいきやすいの。つまり、準備なんだよ」
「うまくいきやすく…?」
「キャロ、想像してみて、誰かに触られている自分を」
「え、なんだか気持ち悪いよ」
「じゃあ、エリオ」
「……んーー……」
「もしかして、ルーテシア?」
「……あン…そこ……ルーちゃん…」
「早っ!」
「ルーちゃん、駄目だよ…そんなところ……アギトが見てるよ…」
「って、どこ!? その想像の場所はどこ!?」
「ガリューも見てる……フリードだっているのに……あン」

 そのころエリオの部屋では…(以下略)


244:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/24 01:40:57 Qwe791rn
 以上です。お粗末様でした。

245:名無しさん@ピンキー
08/08/24 02:09:34 /zwifqQK
ちょwwwwwwwwwwwwwwww

エリオォォォ。・゚・(ノД`)・゚・。

246:名無しさん@ピンキー
08/08/24 02:30:25 0+DaBu1J
>>244GJ!
>>245
大丈夫だ。この場合エリオはクロノの立ち位置
つまり……わかるな?

247:名無しさん@ピンキー
08/08/24 02:58:09 fGtUu6tD
>>244 GJ!
>>246
( ゚д゚)ハッ! つまり、そういうことなんですね?!

248:名無しさん@ピンキー
08/08/24 07:22:57 fbfJ+O7D
そこはルーテシアといたしてるほうが修羅場っていい感じだろw

249:名無しさん@ピンキー
08/08/24 17:56:45 xttSr0Wi
>>244
GJ!キャロwwwww
実に良い性教育でした

250:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:21:19 3yAJH2gH
ここで一句。

エイミィさん また旦那とは やれずじまい

251:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:33:25 kx+pngHz
ふと電波を受信したんだが、スカって地底ミサイルつくれそうじゃないか?

252:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:39:40 VO3PNhtd
それよりもレリック沢山あるんだから、
エリック弾頭ミサイルでも作れよ。気化爆弾くらいの威力はある。

253:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:40:57 VO3PNhtd
ごめん、レリックね。

254:名無しさん@ピンキー
08/08/24 20:58:00 u7A9I4aB
エリックって誰だよw

255:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:01:41 CevFzm+l
>254
エリオとクアットロの子供かもね

256:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:04:25 CZ18BdME
エリック・・・レリックの真ん中にエリオの顔がついているレリック想像しちまったw

257:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:04:46 1JXZynRJ
>>254
フェイトのお見合い相手がそんな名前だったSSを思い出した

258:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:12:59 dhvW4LEa
このお、ちょんちょん!

259:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:33:14 X8y/deXk
>>258
広川太一郎乙

260:名無しさん@ピンキー
08/08/24 21:35:49 KYofuUyM
>>257
ああ、あいつは結構良かったな。

261:名無しさん@ピンキー
08/08/25 01:47:56 x5xMxub1
一日投下がなかったか……
ここでは珍しいな

262:名無しさん@ピンキー
08/08/25 03:53:33 Sg9usUqj
大量投下の予感・・・・・

263:名無しさん@ピンキー
08/08/25 11:40:13 6hsQwRu4
もう夏休みが終わるから、宿題でもしてんじゃね?

264:名無しさん@ピンキー
08/08/25 12:01:19 kCEMI7iE
このスレには高校生はいない筈だけどな

265:名無しさん@ピンキー
08/08/25 12:13:01 iP3Fi/2/
高校の頃夏休みに宿題あった?
ところでギン姉はザッフィを犬扱いしてんのか
最初は犬扱いしてたのにいつの間にか形勢逆転してる電波を受け取ったぜ

266:名無しさん@ピンキー
08/08/25 13:05:05 X/hWeFb5
大学生はボチボチ夏休みだろうから、これからに少し期待

267:名無しさん@ピンキー
08/08/25 13:20:30 YTvX7RZv
無限に生み出すことはできるけど制御ができないって設定があるから
イクスを発見したマリアージュたちが暴走してそのまま陵辱って展開ネタを希望する

268:名無しさん@ピンキー
08/08/25 13:26:37 kcugMJFS
しかし冥王って聖王に比べて味方にすると使いにくい能力だよな

269:名無しさん@ピンキー
08/08/25 14:04:56 w6i27ws0
>>267
それはひょっとしてSSXネタかい……
一般発売を待つ地方民の自分としては出来ればネタバレな話題は遠慮して
ほしかったりほしくなかったり……
いや、勿論俺に貴方の発言を制限する権利がないのはわかっているんだ
ただSSXネタのSSなら注意書きに書いてもらえればスルーできるが、
雑談の中に突然ネタバレが来ると回避しきれないんだ……
じゃあ一般発売するまでスレに来るな、と言われたら言い返す言葉はない


270:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:01:41 FLNxEakP
ネタバレして>>269たんを虐めたいよー

271:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:10:36 w6i27ws0
>>270
そんな事よりもっとエロい事を考えようぜ……ギンザフィ読みたい……


272:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:14:02 9Y28Xaya
>>271
ギンザフィよりもザフィヴィヴィだろ。

273:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:15:09 6hsQwRu4
ザンギエフ?

274:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:24:30 w6i27ws0
>>272
ザフィヴィヴィでも構わない、ザフィがメインのSSならば……
こういうリク的な事を書くと『自分で書け』っていう人もいそうだけど、
個人的に書く楽しさと読む楽しさはイコールじゃないのよね。
ぶっちゃけた話自分で書いたエロSSじゃ抜けなあwせdrftgyふじこ


275:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:30:44 NNacKeyb
ヴィヴィオの学校入学にともない、親馬鹿っぷりを発揮したザフィが同年代の男の子に変身して
一緒に入学するのですね、わかります。
ショタザフィが可愛く思えてきた

276:名無しさん@ピンキー
08/08/25 17:34:31 6TL1gm0T
1本書けたんで、17:40頃から投下します

277:276
08/08/25 17:46:06 6TL1gm0T
んでは投下します。
ただ、初めて投下するんで投下に手間取ったり改行が見苦しかったりするかもしれません。
何卒ご容赦ください。

▽注意事項▽
・ティアナ主人公の話
・今回はエリ×ティア
・前後編の前編で今回は微エロ
・ティアナに生えます。要はふたなry 苦手な人は回れ右で。
・NGワードは276でお願いします。

278:276
08/08/25 17:49:10 6TL1gm0T
「どうしよう……」

 ティアナ・ランスターは悩んでいた。今回の悩みは敬愛する教導官に撃墜されたことや
、凡人である自分の才能といった仕事がらみではない。また、青毛のパートナーのこと
が好きなのかもしれない自分の心について悶々とするような悩みでもない。肉体的な悩
みなのだ。

「どうしよう……」

 同じセリフを吐きながら姿見の前に立つ。医務室に備え付けられている大きな鏡に映っ
た、生まれたままの自分の姿。今は下ろしているオレンジ色の髪も、自分では気に入って
いる目も、誰かに揉まれ続けたせいで大きくなった胸も、いつもと変わらない。そこから下
に目をやる。わりと引き締まったお腹。鍛えているわりに細くてちょっと嬉しかったりする太腿。
そして……

「どうしよう……」

 三度目は溜息と共に。股の間にあるモノに目がいくと、どうしても溜息が出てしまう。普通
の女の子にはないソレが、今のティアナの大きな悩み。
大きさは手で握ってちょっと先が見える程度。最初見たときはもっと小さかったが今は大きく
なっているそれ。実際に見るのは、幼かった頃に兄と一緒に入ったお風呂以来だろうか。元々
自分の体についていないはずのそれからは違和感しか覚えられない。

「はぁ……」

 もう何度目になるか分からない溜息をつきながら、ティアナはこうなった原因について思いを
はせていた。




279:276
08/08/25 17:51:56 6TL1gm0T

 JS事件が解決してから3ヶ月ほど経ったある日のこと、機動六課フォワード陣はとある任務に
ついていた。内容はロストロギア密輸組織の摘発。地上本部がおとり捜査の結果組織を逮捕で
きる段階になったので、古代遺失管理部に所属する六課に協力を要請したのだ。ロストロギア
が暴走したときに封印処理が可能な高ランク魔導師がいるうえ、JS事件を解決した奇跡の部隊
が出てくることで他の犯罪組織への抑止力になる、ということも背景にはあったらしい。そんな
わけで、フォワードチームの4人は取引現場の廃棄区画に来ていた。

「予定時刻まで5分をきったわ。みんな、もう一度確認するわよ?」

 建物の影に隠れつつ、ティアナが周りのメンバーに告げる。今回のメンバーはフォワード4人
とヴィータ、シグナム両副隊長の計6人。隊長2人はそれぞれの任務のため来ていない。ただ、
ロストロギアの特性は分かっていないものの犯罪組織自体はたいしたことないらしく、事態が悪
化しない限りフォワードチームだけで対処することが決まっていた。

「敵組織とおとり役の人が接触。そのあと陸士部隊の人たちが突入するからそれと同時に建物に
突入。あたしとエリオが逮捕。キャロがロストロギアの確保でティアはそれのフォローだよね?」
「そうよ。最優先はロストロギアの確保だから、万が一キャロが危なくなったら頼むわね? スバ
ル、エリオ」
「はいっ!」
「任せといて!」
「キャロは封印に集中、周りはあたしが見るから」
「お願いします」
「さぁ、はりきっていくわよ!」

 突入後、次々捕まっていく組織の人間を尻目に、ティアナとキャロは放置されたロストロギアの
封印に取り掛かっていた。ロストロギアは、床から1メートルほどの高さをふわふわと浮いている。
見た目はまるで真珠で出来たサッカーボールのよう。キラキラ輝く様子に、思わず見惚れそうにな
ってしまうティアナだが慌てて首を振って思考を切り替える。
いまのところ暴走する気配は感じられないから、このままでもどうやら大丈夫なようだ。

「それじゃあキャロ、さっさとやっちゃうわよ」
「わかりました、ティアさん」

 念のための封印処理をキャロに任せて、周囲を見回す。今の状況はこちらが完全に優位だ。ス
バルとエリオのおかげもあって、犯罪者集団のほとんどはお縄についている。残った数人もあてずっ
ぽうに射撃魔法を撃っているだけで、こちらにはほとんど影響なし。思っていたよりも楽な仕事にな
りそうね。
 そんなことを考えていたティアナに突然声がかかる。

「ティアさん!」
「なっ!!?」

 背後からのキャロの声に慌てて振り返る。見ればロストロギアが暴走し始めていた。
さっきまで安定していたはずが、いまは眩しいくらい紅く輝いている。
少々気の抜けていたティアナは、想定外の事態に体がほんの一瞬止まってしまい、そして……

「きゃあっ!?」
「ティアーっ!!」

 ロストロギアから発射された光線が直撃する。薄れていく意識の中、誰かの叫び声を耳にしながらティ
アナはそのまま倒れてしまった。




280:276
08/08/25 17:54:25 6TL1gm0T

 そこから先はティアナにとっては後から聞いた話になる。
 ロストロギア暴走の原因は、敵魔導士の射撃魔法の命中。光線を受けて倒れたティアナはすぐさま
シグナムが地上本部の医務課へ運び、ロストロギアはヴィータが封印を施して事なきを得たそうだ。
ティアナについては検査終了後も目覚めていなかったが、魔力的な観点からは異常が見当たらず医
務官として優秀なシャマルもいる機動六課の医務室へと移送された。
 目が覚めてからシャマルに聞かされたのは大体そのような話だった。そして最後に、ロストロギア
がもたらした結果についても教えてもらった。

「なっ、なんなんですかっ、これは!!!?」

 ティアナが聞かされたこと。それは、自分は男のモノも女のモノもあるふたなりになった、というこ
とだった。確かに見てみると、普段の自分に無かったものがコンニチハをしている。

「さっき、異常はなかったって言っていたじゃないですか」
「そうよ。魔力的にはね。でも肉体には異常が出てしまったのよ。大丈夫、一過性らしいからそのう
ち消えてなくなるわ」
「一過性ってどれくらいなんですか?」
「それは……」

 言葉を濁すシャマルに、ティアナは絶望的な気分になる。普段から気丈なティアナだが流石に今回の
ことは相当堪えた。

「そうですか……」
「医務課のデータベースから過去に同じような症例がないかどうか調べたんだけど見つからなくって。
いまは無限書庫に依頼を出しているの。わたしが見たところ数年以内には元に戻ると思うんだけど……」

 返ってきた数年という答えに途方にくれそうになる。ティアナだって思春期真っ最中の女の子。その股間
にあんなものがずっとぶら下がっているなんて。自分の将来、お先真っ暗ではないか。

「とにかく明日もう一度詳しい検査を受けてもらうことになるから。それと今日はどうする? 自分の部屋に
戻っても良いけど?」
「今日はここに居させてください。あと、他のみんなにはこのことは……」

 まだ心の整理がついてない今、みんなやあの子に会って笑える自信がない。しかも、このことは万一
にも知られるわけにはいかない。隠し方も考えないと。ティアナは何とか冷静に考えようとするがどうにも
まとまらない。さっき起きたばかりなのにとても眠たいせいだからだろう。一度寝て、それから考え直すべき
だと決めた。

「分かったわ。隊長たちには知らせないといけないけど、他の子には黙っておくし、部屋にも入れないよう
にしておくから」
「ありがとうございます。」
「わたしはこの部屋にいるから何かあれば遠慮なく言ってね。お休み、ティアナ」

 眠そうなティアナを気遣いシャマルはカーテンを閉めてそっと立ち去った。





281:276
08/08/25 17:57:28 6TL1gm0T

 それがほんの2時間ほど前の話。今ティアナは鏡の前で自分の一物を見ながら溜息を吐いている。
ちなみにシャマルは部屋におらず、“無限書庫に行ってきます”との書置きが残してあった。彼女も
ティアナのために何とかしようとしてくれているのを感じて、ちょっと嬉しい。

「でも、コレどうしたらいいんだろう?」

 ティアナ・ランスター16歳、性に関してはかなり疎い。基本的に人付き合いが苦手なため、六課
に来るまで猥談をするような機会などほとんどなかった。来てからもたまにスバルやアルトたちとする
くらい。だから知っているのはそこでの会話や、たまにスバルが買ってくる雑誌を見て得た程度の知
識だった。
 鏡を使って自身の股間で反り返っているそれを見る。目が覚めてからずっとこの大きさだ。手触り
は普通だがとても熱く、腰の奥のほうにはなんとも言えない疼きが感じられた。ちょっとドキドキする。
その形は爬虫類の頭のような、キノコのような、不思議な形。

「……それにしてもヘンな形よねぇ」

 思わずボソッと呟いてしまった。とりあえず最初に見たサイズに戻したいのだが、どうすれば良い
か分からない。だからといって何もしないってままでは進まない。まずは第一歩。ティアナはそっと
自分のペニスをつかむ。上のほうは不思議な柔らかさ、肉とはどこか違う弾力性のある感触。一度
手を離し、続いて根元よりちょっと上の部分を握る。こちらは表面の皮の部分がふにふにとしていた。
しかもさっき触った部分と比べるとずっと硬くて熱い。

「んっ……」

 きゅっ、きゅっと握ると変な気分になってしまい思わず声が漏れる。ティアナは今までにもその感覚は
味わったことがあった。同室のスバルも寝いった深夜、どうしようもなく切なくなった体を慰めているとき
の感覚。あれとよく似ている。だが、握る力を強めたり弱めたりしても、得られる快感はいつもよりも
断然少ない。

「……はぁっ、誰かに聞いたほうが良いのかな?」

 自分が今までしていた行為については理解している。それがおおっぴらには聞けないことだということも。
それでもティアナは、自分の持つペニスから得られる快感をもっと知りたかった。六課の知り合い、男性陣
や年上の女性のなかで教えてくれそうな人を探す。シャマル先生はいない。ヴァイスさんやグリフィスさん、
男の人たちから聞くのも躊躇われるし、アルトさんだと根掘り葉掘り聞かれそうだ。ルキノさんやアイナさん
なら聞けなくもないが、万が一自分の体の秘密がばれてしまうのも嫌。

「やっぱり、なのはさんたちに聞こう」

 こうなると頼りになるのは隊長たちしかいない。あの人たちなら知識や経験もあるだろうし、何か良いアド
バイスももらえるかもしれない。
 そう思うとティアナは入院着を着ると、医務室から出て行った。部屋から出れば他の誰かと会うかもしれな
い。そんなことなどまったく考えてもいなかった。





282:276
08/08/25 18:00:06 6TL1gm0T

 うす暗い廊下を隊長たちのプライベートルームに向かって歩く。一度破壊されて再建された六課の
建物では、「私たちにはもう予算がありません、これからは省エネの時代や!」という部隊長の号令
の下、電灯の数が半分になったり、空調の温度が下がったりと経費削減が掲げられていた。魔法を
使った発電でも、その使用料は案外馬鹿にならないらしい。
 ところどころ電灯のない廊下を歩く道すがら、ティアナは体の異常を感じていた。体がさっきから熱
い。一歩歩みを進めるたびに、倍は熱くなっている気がする。歩みも段々と遅くなってきていて、今で
は壁に手をつきながら一歩一歩ゆっくり進むしかなくなっている。そして、頭の中を占めるのはそんな
体に影響されてか、この体を早く何とかして欲しい。静めてもらえるなら早く静めて欲しい。そんな期待
と欲望にあふれた気持ち、ただそれだけ。だから周りのことなど気にしない。なんとか歩いてもう少し
で隊長室というところで、

「ティアさん!」

 突然後ろから声をかけられた。ビクッと体が反応する。恐る恐る振り返ると、

「やっぱりティアさんだ。もう体は大丈夫なんですか?」

 フォワード随一の速さを誇る槍使い、エリオ・モンディアルがそこにはいた。

「エリオ…… あんた、どうしてここに……?」
「自主練をしてていまシャワーから上がったところです。ティアさんこそ体は大丈夫なんですか?シャマル
先生が2日間は面会禁止で絶対安静っておっしゃってましたけど」

 シャマル先生気を利かせすぎだ、とティアナは心の中で悪態をつくがいまさらどうしようもない。とにか
く嘘でも言って気をそらそうとするが頭の中はほかのことでいっぱい。それにティアナは嘘が苦手だ。スラ
スラ出てくるはずも無く口ごもる。
 だがふと心の中にひとつの考えが浮かんだ。

「ねぇ、エリオ。あんたは秘密守れる?」
「えっ? どうしたんですか急に……」
「いいから! 守れるの、守れないの、どっちなの!?」

 突然怒り出すティアナにエリオは驚くが、ティアナ自身も自分の言葉に面食らう。思っていた以上に心の
中では焦っているようだ。

「……わかりました。秘密は守ります。けど、秘密って何ですか?」
「ちょっとこっちに来なさい」

 そう言うや否やエリオの手をつかみ、来た道を戻る。どうでもいいことだが、握ったエリオの手は思ってい
たものよりも大きかった。




283:276
08/08/25 18:07:52 6TL1gm0T
とりあえずここまで。微百合注意って書くの忘れてました。スイマセン。
ぶっちゃけ頭の中は、ミスらないように落とすのでいっぱいいっぱい。だからタイトルもまだ考えてなかったりorz
後編はまた後日っつうことで。

最後になりましたが、今回の作品は26-111氏の"小さな騎士"、y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA氏のエリオシリーズみ影響を受けました。
謹んでお礼申し上げます。

284:名無しさん@ピンキー
08/08/25 19:35:02 qi1INFXN
>>283
エリティアということはエリオがふたティアを攻めるのかな
普通はティアに押し倒されてアッーな展開予想してたけど…
後編に期待。GJ!

285:名無しさん@ピンキー
08/08/25 19:54:38 FLNxEakP
ふたなり化させるロストロギアなんて
ホント科学が発展した世界の文化は地獄だぜ!フゥハハハーハァー

286:名無しさん@ピンキー
08/08/25 20:10:29 b4zJ0jnB
♪心を忘れた科学には地獄の夢しか生まれない~♪

287:名無しさん@ピンキー
08/08/25 20:40:16 dtj5wXjz
>>283
GJ!
このノリなら今度ティアなのの百合エロとかも見たいな
しかし初投下かー、最近新しい職人さんきてなかったし歓迎だぜ
後編待ってます

288:名無しさん@ピンキー
08/08/25 21:54:53 X4/nsik2
>>283
GJ。続きも楽しみにしているぜ

ただ、どうしてもエリオ逃げてーー!ってフレーズしか浮かばねえw

289:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:27:31 VEroaV17
他スレの話題で恐縮だが、スパロボスレのリョウト×ふたなりヴィレッタを思い出したのは多分俺だけ…だと思う

何が言いたいかというとだ、エリオにヒィヒィ言わされるティアナの痴態を今から期待してますよ、っと。GJ!

290:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:41:48 P2FFp39O
初めにエリオが入れてそのあと ティア「 こいつをどう思う?」エリオ「すごく大きいです」 ですねわかります

291:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:43:33 NNacKeyb
幻術使って3Pって電波が来たぜ!
ただ、幻術は実体がないからな・・・

292:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:53:42 4puHSpUR
つ「出し入れ自由な誘導弾」


あ、さおじゃないって?

293:名無しさん@ピンキー
08/08/25 23:58:19 0sLUgSI+
GJ!
もはやエリオが襲われる展開が鮮明にでてしまう
でもその想像を超えてることをwktkしながら待っている

294:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:07:59 lzfDSOIc
おひさしぶりです、誰も無ければ投下します

ゼスト×トーレ
短編
エロあり

295:名無しさん@ピンキー
08/08/26 00:08:42 9Y28Xaya
即時投下を!!

296:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:10:46 lzfDSOIc
居心地の良い場所




JS事件からどれほどの月日が流れたのだろう

トーレはうっすらと目を開けた、視線だけ動かす
また床に座り込んだまま眠っていたらしい、体の各部をチェックする
問題は無い、人間のように簡単に硬直するような筋肉の作りではない、彼女の体は戦うためのみを目的に作られたのだ
が、それでも連中や妹達は体を大事にしろと連日煩い、まったくどいつもこいつもおせっかいだ…

独居房用のベッドを見つめる、粗雑に扱われていたわけでは無い、その洗ったばかりの清潔なシーツは
管理局の彼女らに対する扱いが公正である事を物語っている

「………」

戦闘用機人の中でも自分は特にこういう性分らしい
柔らかで居心地の良い場所よりも、冷たく硬い場所に安らぎを覚えてしまう
人間にしても好みがそうだ、同じく捕らえられたナンバーズであったが
個々の反応は明らかに差があった

未だに恭順の意思を示さないドクター、などには共感を感じる
管理局の奴らが言うようにただ洗脳されていたわけではない、自分の意思だ、とトーレは今でも思っている
かたくなな態度で彼ら差し伸べる手をを拒み続けるウーノの気持ちも良く解るし
ある意味、あのクアットロにでさえ共感する部分があったのだ、まったくあの意外な頑固さは新たな発見だった

トーレは当初、あの子なら作り愛想でもして一番に出て行くのだろうと思ったのだが、事実は未だに房の中だ
不器用なのは私と何ら変わらなかった、と言えば怒るだろうか
あの子クアは、それとも嘲笑うだろうか…微妙なところだな…そう思い苦笑した

…だが、だからと言って新しい世界に出て行った他の妹達の事がが嫌いなわけではなかった
ただあの子達は素直に人の親切に心を許せない自分にとってはいささかながら眩しかったのだ


そう今までは

『トーレさん面会の方がおいでになられました』


「……」

頭上から声が降ってきた、トーレは返事をしなかった

数分後

カツン、カツン、小さな足音が近づいてくる、そして彼女の独房の前で止まった

「…どういう風の吹き回しですか?」
「…ああ、悪いな、どうも他に身元の保障を頼めそうな人が他に居なかったのでな」

済まないと思っている、そう言うとトーレは紫の髪を揺らして立ち上がり鋼鉄の境目に近づいた
今でも身に纏うのはあの頃と同じ戦闘用ボディスーツだ
対する女性は小柄な体に白いコートを羽織っていた、今は戦闘用ではない



297:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:12:32 lzfDSOIc
「今更とは…言いませんが、何故また…急に」

チンクは当惑したように片の目で姉の表情を見上げた、正直姉の心境の変化は嬉しくはあるが
一方で今まで何度翻意を促してもまるで意思を変えなかった姉である
それゆえに警戒感もある、トーレの性格からすると表面を取り付くろいとりあえず出所した後
刹那的な破壊行動、もしくは元6課のメンバーに対しての復讐
…と言うのは考えにくいのではあるが
連絡を受け、突然出たいと言いだした彼女の目的をつかみかねていた

「ああ…」

トーレは穏やかな目で体をさすった

「ちょっと忘れていた事を思し出した、いや思い『出さされた』…かな…」
「……? 『された』」

チンクは聞き直した、外部との接触だろうか…制限されているはずだが…
トーレは伸びをした

「ああ、相当おせっかいな男だったよ…死んだ後までな…」

普段は無口なくせにな…、きゅっきゅっと手をさする姉を
チンクは怪訝そうな目で見つめていた








「あっ……はっ……ぁあっ!…」
トーレは逞しいその背中に爪を立てた

一瞬彼女の中のものが膨張したのが解った、と同時に自分も絶頂に達した

「うっ…ぐっ…!!…」

ドクン、びゅるびゅると熱いものが膣内にほとばしりトーレは呻いた
快感であるのか苦痛であるのか彼女本人にも不分明だった

「うぅっ…うっ…はっ…はっ…」

苦しそうに身じろぎするトーレのあごが上げられた、逞しくごつい男のあごに比べれば
トーレのそれは華奢ですらある

「…んふ…んっ…………」

ぴちゃ、くちゅ

男の舌は熱く蠢き、トーレの舌と絡みトーレはぼうっとした頭で考えた
(らしく…ないな)
普段男まさりで前線で妹達を叱咤する自分からは考えられない痴態
背も高く、トーレは自分を『女』として意識する事などなかった
いや無意識に避けていたのかもしれない
ウーノのような知的で優雅なわけでもない、ドゥーエのような男が皆振り向くような魅惑も無い
そんなコンプレックスから



298:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:14:03 lzfDSOIc
「あっ!…」

トーレの中のものが再び硬さを増した、どっ、とうつ伏せにされると
後ろから貫かれ喘いだ

だが
この男、ゼストの腕に抱かれた時、そんなコンプレックスはどこかに行ってしまっていた
岩のように大きな肉体、丸太のような腕、太い腰の筋肉
彼女の水準よりかなり高い体を軽々と体重など無いかのように扱い
トーレは少女になったようだった、そして獣のように激しく犯された
体の中心を熱い鉄の棒が暴れまわるような感覚に酔った

「騎士…ゼ…スト…」

ああ!
ひときわ激しく腰がうちつけられ再度熱い白濁を最奥に感じてトーレは白い体を逸らせた






いつからこうなったのか
確かドクターに最初は単独で勝手な行動ばかりするゼストの監視を命じられたのだったか

それがトーレの生来の戦闘に対する興味から、ついこのSランク騎士に手合わせを申し出
そして負けた
何度も負けた、何度も何度も、何度挑んでも
話にならないぐらい彼女とぜストの間には実力に開きがあった、そして訓練を願い出るたび
打ち倒され、ついにゼストに手当てされる事も多くなった

それが男女の関係を持つようになるまでに
さほど時間はいらなかった


「騎士ゼスト…」

トーレはオーガズムの余韻の残る火照った体をゼストの逞しい胸に背をあずけていた
彼の体も灼熱の溶岩のように熱い
だが不快ではない、背にゼストの心音を感じる
彼にも自分の鼓動が聞こえるだろう、太い腕がトーレにかけられていた

「…ん?」
ゼストは声を漏らした、トーレが自分の掌を取り、そっと胸の辺りに当てている
豊満で弾力性に富む、グローブのような大きな手のゼストでも『揉み応え』のある見事な大きさ胸だと言える
それでいて上を向いても形の崩れない
ゼストはチャラチャラした軽い女よりも
トーレのような飾りの無い性格の女性が好きだったし均整の取れた肉付きのよい肉体も好きであった

トーレがいつか自嘲的に「自分は女らしくない、そのような魅力が無い」などと言った
ゼストは一笑に付して
無言で、その体に直接諭した、『お前の体は充分男にとって魅力的である』
ととりわけ自分のような不器用な男にとっては

299:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:19:35 lzfDSOIc
「騎士ゼスト…」

トーレはゼストの掌を自分の胸に導いた
ゼストはされるがままに任せた、トーレの掌がゼストの掌に重ねられている

「…ゼスト…ゼスト…私は…この…大きな胸が嫌いでした…」
「…………」

ゼストは唐突なトーレの言葉を黙って聞いた、いちいち返事を必要とする類の話ではなさそうだ
たまにこんな事がある、トーレは妹達の手前もあり内に秘めている思いも多いのだ、それがゆえふいに口をつき
独り言のように噴出して話始める事がある
今までは言う相手もいなかったのだろう、相手に選ばれたのは光栄な事だ
言葉に耳を傾ける


「…私はこの無駄に大きなな乳房…が戦闘の邪魔になるたびにドクターに願い出ました…
 『いっそこの邪魔なものを取り払って欲しい』とドクターはいつも笑って却下されました…
              『トーレ、君も大事な私の母体の一つなのだよ』と…」


「………」
「ドクターが…もし死亡なされた場合…」

トーレはとつとつとゼストにスカリエッティの秘密を打ち明けた
あるいはこれはゼストの身の上は知っていたし危険な事かもしれない

だがこれをゼストに聞かせていいのかという迷いより彼女がゼストに話したい衝動が勝っていた
また、おそらく自分はドクターのバックアップとしての重要度は最底辺であろう事
ドクターの想定している『母体』としての候補はウーノ姉かクアットロ辺りであろう事があった

前線で戦う彼女は姉妹の中でも保存先としては危険が多く、破損の可能性が高かったことも手伝った
つまり、…もしこれでゼストに討たれてもドクターにとって私は大した損害ではない




「…だから、ドクターの言う事が形式に過ぎないのが解りました、だからそれからも…ずっと
 依然として私はこの胸が嫌いでした…私がこの胸の機能を『使用』できる日は永遠にこない事が解っていましたから…
  必要の無い…」
ぁっ…

知らず知らず、自嘲的に沈んでいたトーレは小さく声を上げた
ゼストがトーレの胸を柔らかく包みゆっくりとリズミカルに揉み、、乳首を軽く摘んだ

「ぅっ……あの…ゼ…スト」
「…が少なくとも今は役に立っている…少しは好きになれたか?」

しばらくゼストが面白そうに乳房を弄ぶのをトーレは黙って耐えていたが
ふいに振り向きゼストを見上げた、視線が合う、ぴたりとゼストの手の動きが止まった
「貴方は…?」

ゼストはこの男にしては珍しく少しばかり「…む」と言葉を詰まらせた、やがて咳払いするかのように答えた

「…ああ好きだぞ」
トーレは微笑んだ

「…はい、だから今は「これ」を少しだけ好きになれました…だから、たくさん使用して下さいね…無駄にならないように」
「ああ…そうだな…では無駄にならないようにしよう…」

二人は唇を重ねた

300:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:21:49 lzfDSOIc
「…で…では…その…」

チンクは絶句して姉を見つめた
トーレはチンクを見て、済ました顔でお腹に手を当てた

「ああ…私も迂闊だったんだが…どうもこの中にあの男が居るらしい、先日検査で解った」

まったく親子揃って無口だ、居るなら居るで何とか言えばいいのだが、とか
どうやらドクターが生きてる場合避妊機能は働かないようだな、などとぶつぶつとと言っている

絶句しているチンクがようやく
「…あ…その…何と言うか…おめ、おめでとう…ございます…申し…申し遅れましたが…」
と言った

くっ…
それを見てトーレは噴出し、くくくと耐えかねたように大きく笑い出した、先ほどまで沈みがちに見えた人物とは思えない
やがて笑いを収めると
憑き物が落ちたようなすっきりしたような顔で、ああ、とまたお腹の辺りを撫でた
チンクもまじまじと珍しそうに、未だ妊娠の兆候が外見からは解らない姉の腹部を見た

「で、…まぁそんなわけだ…そういうわけならいつまでも引き篭もっている訳にもいくまい…
  どうやら私は『母』になったらしい、ここの機能も使う事になりそうだ…」

と胸をぽんぽんと叩いた、形のよい大きな胸がぷるんと揺れる、一瞬チンクは微妙な顔つきになったがトーレはそれには気が付かなかった









「ではよろしく手続きを頼む」

「あ、…いや、はい…では早速ゲンヤ殿から所管の…いや…あっ…いや先に病院の手続きが…い、いや…しかし」
チンクはあたふたと軽くパニくっている

これから忙しくなるだろう、トーレはまるで関心の無かった事なので妊婦に対する知識は皆無だった
本を買って、それからセミナーを受けるよう、ギンガだったか…指導教官どのにも面倒をかける事になるだろう
他にもたくさん…む、と、ふと気が付いた

「ん…お前はもう少しそこに居てもいいぞ、聞くところによると…生涯で一番居心地が良い場所だそうだからな」


小さな騎士どの、とトーレは少し笑って付け加えた

トーレは自分のお腹の中で小さなゼストがむっつりと頷いたように見えた

ああ、気の済むまでそこにそこに居るがいい、いざとなれば私が引っ張り出してやるから

鉄格子を見た


私は出よう、もうここから…




おわり

301:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA
08/08/26 00:26:28 lzfDSOIc
おわび、エリオ隊長が書けませんでした、すいません
(いや書こうと努力はしたんですが書いても書いてもゴミ箱行き…いつか書きます)
えーこのままだと全部放り出しそうなのでリハビリのつもりで書きました
言い忘れましたが原作準拠です、では失礼しました

302:名無しさん@ピンキー
08/08/26 00:41:43 pu4wxCKh
いやすばらしい。乙女で女なトーレさんは是非見てみたかった物の一つでした
やはりこういう男勝りな女性が女の子をしてるとギャップがあっていいですな

次は二番で純愛物を希望してみたり……

303:名無しさん@ピンキー
08/08/26 00:44:22 veQZDYT+
GJ!!です。
かなり良かったです。
生まれてくる子供はISを引き継いで高速戦闘ができる槍使いになるのだろうかw
情事をするのはルー子がスカ博士に調整してもらっているときと妄想すると、ちょっと台無しになるwww


304:名無しさん@ピンキー
08/08/26 00:45:17 GPfvRjAq
おおう! トーレの姉貴のエロとはなんと貴重な!! GJですたい!!!

シロクジラ氏の純愛バトルエロも素晴らしいが、この姉貴も素晴らしい。
このままナンバーズにもっと活躍(無論性的な)が与えられると嬉しいっすね。

305:名無しさん@ピンキー
08/08/26 01:35:22 RMVUnJOc
>>301
よしわかった。
リハビリは済んだな?では次こそエリオ隊長だ。

いや、ぶっちゃけユーノ教授とキャロの遺跡探検活劇でもいいんですが><

306:名無しさん@ピンキー
08/08/26 02:00:38 Y8XAZ4J4
ゼスト!
貴様ァァーー!!
お腹の中の子を残して
勝手に死ぬんじゃねええええええ。・゚・(ノД`)・゚・。

チンクに続いてトーレとはやられたぜw
しかもエロGJ!おっぱい星人には耐えられません!!


んで、ターン氏の偉業(?)からこういう展開を思いついた。

・最終決戦前
ウーノ「実直な人……嫌いではありませんよ?」
ドゥーエ「貴方、本当にからかいがいのある人ねぇ」
クアットロ「ここをこうしますとですねぇ~……ほ~ら、またおっきくなりましたわ♪」
セイン「んッ、私のお腹の奥に、ディープダイバーしてます」
セッテ「騎士ゼスト、貴方に勝つにはこの方法がもっとも効率が良いと、え、演算結果が……あァッ!」
オットー「お願いします!ディードと一緒に!!」
ノーヴェ「ゼストのことか?べ、別に好き……でもなんだ、この脈拍は!?」
ディエチ「来てぇ!貴方のイノーメスカノンで私の子宮に頂戴!!」
ウェンディ「あはは~♪こんなキモチイイのクセになるッス!一日中してたいッスよ~」
ディード「オットーと同じようにッッ―で、出てます!熱くて濃いのお腹の中にビュクビュク出てます!!」


・最終決戦中
スカ「フッ、たとえ私が捕まっても、ナンバーズ全員の胎内にはすでにゼストの子が宿っているだ。
   プロジェクトFの応用技術を用いて、約半年後には元気な赤ちゃんが産まれてくる。
   知らなかったのか?
   旧暦時代の権力者の間では、このように自身の予備を準備するのは常識。
   しかも私よりも健康かつ戦闘力に優れた騎士ゼストの血を引いてるのだ!!
   さぞや恐るべき人間兵器になるに違いない、クククッ」

フェイト「そんな!下手に危害を加えれば、彼女たちの中の赤ちゃんに悪い胎教になってしまう!」
はやて「あかん……手が出せん!おのれスカリエッティ。なんちゅうヒドイ手段をつかうんや!!」

ゼスト「……頼む。いろんな意味で私に止めを刺してくれorz」


そうそう、エリオ隊長は気長に待ってるから焦らんでいいぞ。



307:名無しさん@ピンキー
08/08/26 11:46:28 5W3tC00q
>>306
ディエチが明らかに別人じゃねえかwwwwwwwww

308:名無しさん@ピンキー
08/08/26 12:46:34 mx5qgti6
GJ!
ゼストさん、アンタはちゃんと生きて責任をとるべきだったよ…
なのに最終的には…

私はエリオのごとくをお待ちしておりますと言ってみる。

309:名無しさん@ピンキー
08/08/26 15:37:51 uSzVJDt2
エリオのごとくと言えば、何時かのエリオスレの流れであったな。
施設にいた時、助けたのがフェイトさんではなくゼストだったら
スカ陣営にいて管理局に怨恨を持っているとか。

何が言いたいかと言うとつまり、続きを待ってます。

310:名無しさん@ピンキー
08/08/26 16:05:00 veQZDYT+
自分は娼婦になったティアナを放っておけなくて、独占契約という事でユーノの家で、
一緒に生活する作品の続きが読みたい。

311:名無しさん@ピンキー
08/08/26 16:46:20 6h6xwigZ
ザフィーラに犯されて獣姦に目覚めるギンガはまだですか?

312:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:47:44 XPaQA/9W
 投下行きます。 

 非エロ。
 レス数7。
 あぼんはコテか鳥で
 タイトル「ヴィータの抱っこ」


313:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:48:18 XPaQA/9W
     1

「シャマル、いるかぁ?」

 ヴィータは医務室をのぞき込む。
 シャマルどころか、人の気配がない。

「シャマルぅ、いないのか?」

 返事はない。気配を隠しているわけでもなさそうだ。

「あいつ、どこ行ったんだ?」

 誰かが怪我でもして、駆けつけているのか。
 大きな事件ならば、スターズ副隊長の自分に連絡が来ないわけがない。たいしたことのない事故か、それとも個人的な怪我か。
どちらにしろ、大きな事件ではないということだろう。

「勝手に入るぞぉ」

 特に緊急な用事というわけではない。副隊長の義務として準備しておかなければならない応急治療キットに不足を見つけたので、補充しに来ただけだ。
ついでに、キットの構成に不備があるような気もするので、その点はシャマルに相談しようと思っている。
 戻ってくるまで待とうと、ベッドに腰掛ける。
 患者も誰もいないし、たまたまだろうけれど外に誰かが通る気配もない。珍しく、今日のこの区画は静かだ。
 いつの間にかヴィータはベットに寝転がっていた。

「あ、制服が皺になったらはやてに怒られる」

 起きればいいのに、上着を脱いでしまった。それほど、ベッドがふかふかで気持ちいいのだ。
ちなみに、今日のお昼にアイナとヴィヴィオ、そしてザフィーラ、シャマルの四人で医務室のお布団を干していたらしい。
 干したばかりの布団が気持ちいいのは、古今東西あまねくすべての次元において共通の概念である。
 干したばかりの布団の列、抗う術は我が手にはない。

「遅いなぁ、シャマル……」

 語尾がかなりまずい状態で弱くなっているのに、ヴィータは気づいていなかった。
 ただ、
 …このお布団、気持ちいいな……
 瞼がとろんと下がっていく。


314:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:48:52 XPaQA/9W
       2

「どうよっ! スバル!」
「うん、凄いよ、ティアの新魔法!」
「あのね、スバル。褒めてくれるのは嬉しいんだけど。なんというか、褒め言葉よりも、批評というか、感想というか」
「……だから……凄いと思うよ? ティア」

 スバルは困ったように同じ言葉を繰り返す。

「んーとね……はっきり言って、粗探しをして欲しいんだけど」

 褒められるのは嬉しいが、欠点を指摘したもらいたいのが本音だ。
攻撃魔法の類ならば自分で判断できるが、幻術は本人よりも第三者に見てもらわないことには話にならない。

「んーーーーー? ごめん。粗なんてわかんないよ」

 ここで「自分の幻術は完璧だ」と思ったりしないのが、努力の人ティアナ・ランスターである。

「あんたに聞いた私が間違ってたわ」
「えー、そんなことないよ、本当に凄いってば」
「ありがと。でも、こういうのはやっぱり意地の悪い人に見てもらわないとね」
「意地の悪い人って…………そんな人、六課にいないよ?」
「ああ、違うわよ。性格が悪いっていう意味じゃなくて、厳しいっていう意味よ」
「ああ。……やっぱり、なのはさんかな」
「ヴィータ副隊長やシグナム副隊長でもいいと思うけれど、やっぱり自分たちの隊長が筋よね」

 フェイトの名前が出ないのは、実戦なら知らず、それ以外の部分でのエリキャロ可愛がりぶりを見てしまっているからだろう。

「でも、できれば隊長たちには見せたくないのよね」
「あ、ティアってば、隊長たちとの模擬戦に使う気?」
「隠し技の一つくらい、ね」
「うーん。隊長たちには内緒にできて、隊長たちと同じくらい目利きのできる人……八神部隊長かなぁ」
「話が大きくなるわね」
「あ、シャマル先生は? 確か、元々はシグナム副隊長やヴィータ副隊長、八神部隊長とチームだって聞いたことあるし」
「そっか。シャマル先生なら、秘密守ってくれそうだし。副隊長たちとチーム組んでいたんだったら目も確かなはずよね」

 言うが早いか、ティアナは座っていた椅子から立ち上がると部屋を出ようとする。

「遅くなっても迷惑だし、思い立ったが吉日ね。シャマル先生のところに行ってくるわ」
「あたしは、デバイスの整備があるから」
「うん。それじゃあ、行ってくる」
「行ってらっしゃい」


315:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:49:25 XPaQA/9W
     3

 幻術魔法による幻像には実体がない。
 ただし、実体にあるものに上から幻像を被せたらどうなるか。
 さらに、多少の齟齬は誤魔化せる程度に、触覚を騙すことができたら。
 自分の体表に魔法効果を及ぼすことによって、別人に成りすますことができるのだ。
 幻術と言うよりは変装に近いかもしれない。しかし、任意の別人に成りすますことができるというのは大きいだろう。さらに、声を変えられるなら完璧だ。
 こうなると、幻術と言うよりもナンバーズ二女ドゥーエのISライアーズ・マスクに近くなってくる。
 しかし、ティアナは何とかそれをものにしようとしているのだ。


 医務室の前で、ティアナは深呼吸した。
 どうせなら、最初から騙すつもりの気合いで入っていこう。
 シャマル先生を騙すのに格好の人物。
 よし。
 ティアナは八神部隊長の姿を脳裏に思い浮かべていた。そして術式を構築。身体の回りに幻像を張り巡らせていく。

「シャマル先生?」

 ティアナは医務室に入った。
 返事はない。
 さらに呼びかけようとして、ベッドの人影に気づいて口を閉ざす。
 誰かが寝ているのなら、大きな声は出せない。

「……ヴィータ副隊長?」

 そこには、上着を脱ぎ捨てたヴィータが眠っていた。
 どう見てもただ眠っているだけで、調子が悪そうには見えない。そもそも昼間はいつも通りに教導をしていたのだから。
 単に寝ているだけ?
 確かに、シャマル先生と副隊長は古いつきあいらしいから、それくらいの融通は利くのだろう。
だけど、肝心なシャマル先生がいない。ということは、勝手に寝ているということなのだろうか。
 ティアナはふと、ヴィータの寝顔を観察している自分に気づいた。
 …可愛い。
 訓練中には間違ってもそんなことは思ったことがない。というよりそんなことを思う暇などない。
 しかし、こうやって無防備に眠っている姿を見ていると、とても可愛らしいのだ。
 白い肌。小柄の身体。赤い髪。
 自分から見ると小さく子供のような身体。だからといって相手を侮ることはない。魔法世界では相手を外見で判断するほど危険なことはないのだ。
 現に、自分と副隊長が本気で戦えば、一矢報いる前に二桁回は殺されてしまうだろう。それぐらいの力の差がある。
 しかし、今の寝姿を見ているとその事実すら信じられなくなってくる。

316:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:49:57 XPaQA/9W
      4

「えっと……」

 起こしていいものだろうか、とティアナは悩んだ。
 気持ちよく寝ているところを起こされて気分のいい者はいない。それに、この姿をもう少し見ていたいという気持ちもある。

「ん……」

 ヴィータの身じろぎ。ティアナはいつの間にか、微笑みながらヴィータを見下ろしていた。
 …なのはさんがヴィヴィオを引き取った理由、今ならわかるような気がする。
 無意識に、手が伸びた。

「ん……」

 反応が面白くて、ヴィータの頬を指先でくすぐる。

「あれ?」

 まずい。冷や汗が流れるのをティアナは感じた。唐突に、ヴィータが目を開いたのだ。
 驚いたように自分を見上げる副隊長と目が合う。

「どうしたの? はやて」

 言われるまで、自分が幻像をかぶっていることを忘れていた。

「あ、ここ、シャマルの部屋じゃん。そだ、シャマルがいねえんだ。はやては、あたしを起こしに来たのか?」

 ティアナは一瞬で覚悟を決めた。どのみち、部隊長に変装していることは動かぬ事実なのだ。このまま誤魔化し通すしかない。

「はやて?」
「え? あ、そ、そやよ。ふ……ヴィータを起こそ思てな」
「うふふ。うん、ごめん。あたし、寝てたみたいだ」

 目をこすりながら、ベッドの上にぺたりと座り込んで、ティアナを見上げて笑う。
 …な、なに、この可愛らしいお子様は!?
 ティアナはヴィータの無防備加減に唖然としていた。これが、あの、鬼の副隊長?
 ヴィータは辺りを見回すと、静かに聞いた。

「はやてだけ?」

317:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:50:30 XPaQA/9W
      5


「う、うん。あたしとヴィータだけやで」
「じゃあ……。この前の仕返し」

 手を引かれ、ティアナはベッドに引きずり込まれた。

「はやて、抱っこ」

 ぎゅっと抱きしめられて、ティアナの顔が真っ赤になる。

「副……ヴィータ?」
「はやてがいっつもあたしのこと捕まえてばっかりだから、今日は仕返しだよ」

 …えっと……副隊長と部隊長ってそういう関係だったの!?
 驚いているうちに、温かくて柔らかくていい匂いのものがティアナの頭を包んだ。ヴィータが、ベッドに倒れ込んだティアナの頭を抱きかかえているのだ。
 …副隊長、温かくて柔らかくて……スバルより……じゃなくて!!
 自分を叱咤しながら、ティアナは頭をフル回転させていた。

「ヴィータ、ちょお放して?」
「んー? どしたの? はやて」

 渋々放したヴィータから離れたティアナの動きが止まる。

「仕事の話か?」

 寂しそうな目が自分を見ている。何かが、ティアナの中で弾けた。

「ん、やっぱ、なんでもあらへんよ、ヴィータ。ほら、おいで」

 ベッドサイドに座り、ヴィータを膝の上に招く。

「えへへっ」

 素直に膝に座って、のけぞるような体勢でティアナにほほえみかけるヴィータ。
 …可愛い。副……ううん、ヴィータちゃん、可愛い!
 ティアナはヴィータの髪を撫でると、頬や額、鼻をくすぐるように触りまくる。

「やぁん、くすぐったいよぉ、はやて」

 ゾクゾクッとティアナの背筋に走る電流。
 …ごめん、スバル。あたし、浮気するかも……

「あんなぁ、ヴィータ」

「なに? はやて」

「なにしてるの?」

 突然の声にティアナは顔を上げた。
 そこにはシャマルが。

318:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:51:03 XPaQA/9W
       6

「あ」と気まずそうなヴィータ。
「あ、あのな、シャマル、これは」
「ヴィータ、何してるの?」

 シャマルの背後から現れたのは、本物の八神はやて。

「はやてっ!?」

 ヴィータは振り向きざま、ティアナから飛び離れると、即座にグラーフアイゼンを構える。もちろん、ティアナに向けて。

「誰だ、てめぇ!」
「え? あ、あの……」
「よくもあたしを騙してくれたなっ!! だけど、もう誤魔化されねえぞ!」

 はやてがとことこと、二人の間に入る。

「はやてっ、危ないっ!」
「あー。大丈夫。これ、ティアナや」
「な゛」

 ティアナは肩を落として幻術を解いた。

「バレバレ、ですか……」
「うーん何となくやけどな。そやけど、あたしの姿でヴィータを騙すいうんは、たいしたもんやと思うよ。
これがフェイトちゃんやなのはちゃんの姿やったら、あたしもわからんかったかもしれへん」

 ひゅん、とティアナの前に突きつけられる騎士杖。

「で、あたしに化けてヴィータに何しようとしとったんかな?」
「えっと、そういう目的ではなくて……」

 ティアナの背後には、目の据わったヴィータがギガントフォルムのグラーフアイゼンを構えている。

「あたしもとっても聞きたい。何のつもりだったんだ、おめえ」

 ヴィータの顔には「こいつの頭殴って記憶消す」と書かれている。が、ギガントで殴られると記憶と同時に命もなくなるような気がするティアナだった。


319:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:51:36 XPaQA/9W
       7

「ヴィータが可愛すぎるんが罪やったんやな」

 経過をすべて聞き取ったはやてが笑うと、ヴィータがまたティアナをにらみつけた。

「絶対、人に言うなよ。あたしとガチでやりあいたいんなら話は別だけどな」
「は、はい。わかってます。ヴィータ副隊長。絶対に言いません」
「それから」
「はいっ」
「戦ってる最中に敵に化けるってのは、相手を混乱させるためには悪くねえ。だけど、それができるのは相手に突っ込んだ後の話だ。
ガンナーのお前が真っ先に突っ込むってのは、どういう状況だ?」
「え、えーっと…………あ……」

 ティアナはヴィータの言わんとすることに気づいた。

「そだよ。突っ込む前に墜とされちまうぞ。そういうのは、元々先陣切って突っ込んでるあたしやスバルが使えれば一番効果的なんだ」
「すいません。私が浅はかでした」
「まあ、直接戦闘以外の機会では使うことも多いかもしんねーけどな。そういうのは執務官やってるフェイトのほうが詳しいだろ」
「はい」
「わかったらさっさと帰って休め。今日のことはくれぐれも誰にも言うんじゃねえぞ。スバルにもなのはにもだぞ!」
「はいっ」

 解放されたティアナが部屋に戻ると、スバルは先に寝ていた。
 静かにベッドに潜り込み、小さく「おやすみ」と呟く。
 翌日の夜。

「ティアナはこういうのが好きだって、シャマル先生が言ってた」

 そう言ってスバルがヴィータのバリアジャケットそっくりのドレスを着ていたときは、かなり本気でティアナは逃げ出すことを考えたという。


320:野狗 ◆gaqfQ/QUaU
08/08/26 19:52:46 XPaQA/9W
以上です。お粗末様でした。
StSのサウンドステージ04を再聴したら、ヴィータのあまりの可愛さについ…

321:名無しさん@ピンキー
08/08/26 20:04:13 Cb8hp3yP
GJ
だがヘルプが入るのがはやいしタイミングが良すぎるな
もしかしてタヌキ様は最初から見てたんじゃないのかとw

322:名無しさん@ピンキー
08/08/26 20:26:45 vtOKgipb
>>301
トーレ姉さんかわいいなあ
でも夫がもういないってかなり苦しいだろうな
いや、結婚してるわけじゃないから夫ってわけでもないのか…なんか切ないな…
GJ!!

自分はエリオ隊長とアリシアの義父さんだーい好き!な義親子の近親相姦を希望!

            ティ、ティアナさん撃たないで、アッーーーーーーーーーーーー

323:名無しさん@ピンキー
08/08/26 21:36:52 lzfDSOIc
>>320
うんティアナの変身ネタはええな、次は男の誰かに化けたら
男湯に連れ込まれて出られなくなったティアナとかw
しかし何でヴィータははやてが二人になった時点で即座に見破れたんだろ?

324:ザ・シガー
08/08/26 21:52:43 GPfvRjAq
はい、投下いくよ~。

前スレで投下したヴァイ×シグSSの続き、「烈火の将は狙撃手がお好き」の番外編夏祭り編です。
今回はエロエロ、ヴァイスの股間の狙撃中がシグナム姐さんを蜂の巣にするお話。

325:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:54:18 GPfvRjAq
烈火の将は狙撃手がお好き 番外編 夏祭り (後編)


シャクシャクとプラスチック製のスプーンが氷をかき分ける小気味良い音を立てながら、鮮やかな紅色の甘味が口に運ばれる。
暑苦しい夏の熱気を忘れるような冷たさと堪らない甘さが口の中に溶けていった。


「ふむ、やはり日本の夏はカキ氷だな」


そう漏らしながらシグナムは久しぶりに食べるカキ氷の甘さに酔い痴れる。
ミッドにも地球から派生した食事はあるが流石にカキ氷は見当たらない、数年ぶりに食べるカキ氷はなんとも懐かしかった。
隣にいた青年は、アイスとはまた違うこの清涼とした甘味に少しだけ驚いていた。


「なんていうか不思議な味っすね。アイスとはまた違う感じで」


青年、ヴァイス・グランセニックは彼女が食べているものと同じく、イチゴ味のシロップのかかったカキ氷。
二人はお揃いの甘味を口へと運び、夏の暑さを涼やかな甘さで和らげた。
雑踏の賑わいの中を練り歩きながら食べるカキ氷は暑さのせいか、傍にいる相手の為かひどく美味しく感じられる。

そんな折、ふとヴァイスの目にシグナムの身体の“ある部分”が目に付いた。それは彼女の魅力的な巨大かつ美しい乳房。
機動六課の美女・美少女の中でも最大・最高・最美乳と呼ばれる胸、素晴らしいラインとサイズを誇るそこにヴァイスの視線が釘付けになる。
いや、別に“いやらしい事を考えてる”とか“今すぐ押し倒したい”と思ってる訳ではない。
いつも床を共にする時に視覚・触覚・味覚・嗅覚、考えうるあらゆる感覚で味わっているシグナムのたわわな乳房に違和感を感じたのだ。
最初はなにか分からなかったが、即座にその違和感の正体に気が付いた。途端にヴァイスは顔を僅かに驚愕と羞恥で歪める。
そしてそっと囁くようにシグナムに声をかけた。


「姐さん……その、一つ良いっすか?」
「ん? なんだ?」
「いや……その、胸……っていうか、下着付けてないんっすか?」


本当にシグナムに聞こえる程度の声量でヴァイスはそう言った。
彼の視線の先、浴衣に包まれたシグナムのたおやかな肢体、その中でも一際目を引く豊かな乳房。
そんな胸には下着特有のラインは浮いておらず、代わりに乳房の頂点にポツンと小さな膨らみがある。
腰の方も同様、素晴らしく豊かに実った尻のラインにも下着の線は浮いていない。
つまり今のシグナムは上も下も下着無し! ノーパン・ノーブラ、オーイェ~♪ な状況だという訳である。
それはヴァイスの持つ常識では考えられない格好だった。


「ん? ああ、コレか。なに浴衣は下着を付けずに着て問題ないものだ、気にするな」


シグナムはさも当然のようにそう言う。浴衣が下着の着用を前提としないのは確かだが、しかしそれは昔の話であり現在は普通に下着を着けて着用する人が大半である。
どういう経路で彼女が浴衣に関する知識を得たかは分からないが、どうやら前述の昔の知識しか持ち合わせていないようだ。
まあ、こちらの世界の常識に疎いヴァイスがそれを確認する術はないので彼女の意見を信じるより他は無い。


「はあ、そうなんですか……」


ヴァイスは軽く頷きながらそう応えた。
そして、一度意識すると自然とシグナムの身体のその凄まじく凹凸に富むラインに視線が否応にも引き寄せられる。


326:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:54:53 GPfvRjAq
彼女の身体は何度見ても何度抱いても飽きない、むしろ見れば見るほど抱けば抱くほどのめり込む中毒性を持っていた。
そんな魅力的な烈火の将の肢体は、浴衣に覆われてさらなる艶を帯びている。
普段は凛とした雰囲気を持つシグナムだが、今日は形容し難い艶めかしい色香を漂わせていた。


『綺麗だなぁ姐さん、やっぱ浴衣の効果なのかねぇ……っていうか、なんか視線感じるな……周りから見られてるような感じが……』


彼女の艶やかな雰囲気と姿にヴァイスが見惚れていると、ふと何か周囲から向けられる気配に気が付いた。
目を周囲に向ければひしめく雑踏、その中から取り分け男の視線がこちらに向けられている事に気付く。
人ごみの中の無数の男の視線は言うまでもなくシグナムのその美しく艶めいた肢体に注がれていた。
浴衣によってくっきりと浮き上がった彼女の素晴らしいボディラインに、明らかに劣情を宿したやましい視線が絡み付いている。
それも一つや二つではない、周囲の雑踏に紛れた男の視線は十重に二十重にシグナムの身体を這いずり視姦の限りを尽くす。
その視線に込められた欲望と劣情はどろどろとした粘度を覚えるほどに濃密だった。
一度意識すると、熱のこめられた不快な視線はそこら中から感じられる。
まあシグナムのような美女を伴っていれば無理もない話しではあるが、ヴァイスはそれに例え様の無い怒りを感じた。


『クソが……何見てんだ……』


そう思うや否や、彼はシグナムの手を取って歩き出す。いや、その強い足取りは歩くというよりも走る一歩手前だった。


「ちょ! ヴァイス?」


突然手を掴んで歩きだしたヴァイスにシグナムは声を上げるが、彼はそんな事は構わずにどんどん勝手に進む。
人ごみを掻き分け、夜店の間を駆け抜け、二人が辿り着いたのは祭りの会場の外れにある木々の生い茂る茂みだった。
僅かに息が切れそうになる、ヴァイスは薄暗い茂みの中に入ってようやくシグナムの手を離した。


「まったく……突然どうしたんだ?」


突然の事に理解が追いつかず、シグナムは首を傾げてヴァイスに問う。
だがヴァイスは少しだけ荒くなった息を整えるだけで応えない。
彼女の姿を静かな暗がりで見つめていると先ほどの男供の視線が思い出され、ドス黒い怒りと嫉妬心や独占欲が沸きあがってくる。
そして次の瞬間にはシグナムの瑞々しい唇がヴァイスのそれで塞がれた。


「んぅぅ!?」


突然唇を奪われてシグナムは驚き、後ずさって距離を取ろうとするがそれは叶わない。
ヴァイスは彼女の肩を掴むと近くに立っていた木に押し付けて身動きを封じる。
いきなりこんな事をされれば無論シグナムは抵抗しようともがく、覆いかぶさってきたヴァイスの胸板を手で押し退けようと叩く。
だがその抵抗に、抗い難い快感という名の暴力が襲い掛かった。


「んぅ……ヴァイス止め……ちゅぷっ……あむぅ」


制止するために声を上げようとするシグナムだが、言葉は濃密な口付けに無理矢理中断させられる。
ヴァイスの舌が彼女の舌に絡まり、口内を満遍なく愛撫し歯の裏側まで舐め尽くし快感を刻み込んでいった。


327:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:56:18 GPfvRjAq
熱い舌の蹂躙、さきほど食べたカキ氷のシロップの味かキスは蕩けるように甘い。
口付けの快感に抵抗の力が弱まったのを感じると、ヴァイスの片手が肩からうなじに移った。
敏感なシグナムの性感の中でも一際弱い首筋や耳を彼の指が慣れた手つきで愛撫を行う。
さらにもう一方の手は浴衣の裾をめくり彼女の白く美しく締まった太股を撫で、その上にある蜜壷に触れる。
先の愛撫の為か、そこは既に汗以外の粘性の湿り気を帯びている。ヴァイスは迷わず秘裂の入り口や淫核を優しく撫でた。
重ねられる快感にシグナムは塞がれた唇からくぐもった嬌声を漏らす。


「んっ!……んむぅぅっ!」


屋外での情事に抵抗しようとするシグナムだったが、与えられる快楽は彼女のツボを知った的確なもので、徐々に理性という名の防壁を破壊する。
口付けられている唇と指に弄られる秘所から粘性の水音が響き、聴覚まで淫らに染めていく。
堅牢な筈の将の理知は圧倒的な肉の悦びに打ちのめされ・侵食され・溶かされる。十分にも満たない時間でシグナムの抵抗する力は完全に失われた。
そっと唇が離れて透明な唾液の糸を宙に残す、そしてヴァイスはズボンのファスナーを下ろすと硬くいきり立った肉棒を素早く取り出す。
彼はシグナムの片足を膝裏に手をかけて持ち上げ挿入の体勢を整えると、十分に果汁で濡れた蜜壷の入り口に自身の肉棒の狙いを定める。


「な!? ヴァイス止めろ……はぁぁあぁっ!!」


彼の意図に気付いた将が止めようとしたが時既に遅し、硬く硬く隆起した肉の槍は蜜壷を一気に姦通した。
ゴツゴツとした肉棒が愛液の溢れる淫穴を突き進み、挿入可能な最大限の侵入を果たす。
それだけで、既に熱く火照りきったシグナムは絶頂寸前まで昂ぶった。
あと数回肉棒が前後すれば彼女はあえなく達するだろう。だが、期待したその突き上げは一向に来なかった。
もう少しで絶頂の高みに昇れるところで寸止めされて、シグナムは恨めしそうな瞳でヴァイスを見つめる。
彼は薄暗がりでも分かるくらい、嗜虐的な黒い笑みを浮かべていた。


「んぅ……ヴァイス……どうして……」
「え? どうしたんですか姐さん」
「なんで……動かないんだ?」
「だって姐さん言ったでしょ? 止めろって。どうしてもして欲しいなら、ちゃんとお願いしてくださいよ」


その言葉にようやく理解できた、彼は言わせたいのだ、シグナムのその口から淫猥な要求を引き出して嗜虐心を満たしたいのだ。
いつもの情事ならばそうやって彼の欲求を満たす事もするが、しかし今は屋外である、そんな痴態を演じるなどあまりに恥ずかしく出来るわけが無い。


「そんな事言えるか!」
「へぇ、じゃあこのまま抜いちゃって良いんすか? 別に俺は構わないっすけど」
「そ、それは……」


熱くて硬い肉棒で貫かれ、絶頂寸前で寸止めされて生殺しにされ、シグナムはもう我慢の限界だ。
眉を歪め、彼を恨めしげに睨みながら彼女はボソボソと蚊の鳴くような小さな声で囁く。


「うご……いてくれ……」
「え? もう少し大きい声で言ってくれないと聞こえませんよ?」


徹底的に意地悪な態度を取るヴァイスにシグナムは視線に怒りを込めるが、快楽で蕩けた今の彼女に大した迫力は出せなかった。
潤んだ瞳で視線を注ぐ様は、むしろさらに欲情をそそる。
そして烈火の将はこれ以上焦らされるのに耐え切れず、悦楽の前に跪いた。


「分かった……言う、言うからちゃんとしてくれ……」

328:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:57:17 GPfvRjAq
「ええ、それじゃあ分かり易いようにハッキリ言ってくださいね」


シグナムの言葉にヴァイスは愉悦を極めたような心底嬉しそうな笑みを零す。
彼女のような凛然とした美女を肉欲で跪かせるというのは、嗜虐心と征服欲をこれ以上ないほどに満たすのだから無理も無いだろう。


「早く……動いてくれ……私の中をメチャクチャに掻き回してくれ!」


烈火の将は瞳を恥辱の涙で濡らしながらそう懇願した。
正に辱めの限りを尽くされた様だが、彼女にあるのは屈辱や羞恥心だけでなくしっかりと悦びもある。
ヴァイスによって刻み込まれてきた快楽と共に、シグナムの中にはしっかりと被虐癖がマゾヒズムの悦びが育まれていたのだ。
その証拠に蜜壷から流れる愛蜜の量は足首まで伝うほど溢れているし、膣壁は埋没した肉棒を美味しそうに律動し美味しそうに味わっている。
そして、シグナムの懇願を受けヴァイスは面悦として黒い笑みを深めた。


「言ったぞ? 言ったから早く……」
「ええ、分かってますよ」


シグナムの言葉が言い切られる前にヴァイスは返事と共に己が腰を全力で突き上げた。
ただ埋没していただけの肉棒が一瞬で体内を掻き回す凶器へと変貌し、烈火の将に凄まじい快感を刻む。
今まで焦らされた分、その快楽刺激はたったの一突きでピークへと達した。


「はぁぁあぁっ!!」


シグナムの濡れた唇からとびきり甘い声が零れ、浴衣に覆われた肢体がのけ反り、膣肉が収縮して肉棒を締め付ける。
待ちわびた律動に将は呆気なく達してしまい、たった一回の突き上げで迎えた絶頂で普段は凛々しい彼女の顔はだらしなく蕩けきっていた。
達した余韻に口からはただ荒くなった吐息だけが漏れ、身体は小刻みに震える。だがまだ少しも動いていないヴァイスがこれで満足する訳が無い。


「はぁ……はぁ」
「姐さん、それじゃ動きますよ」
「え? ちょっと待っ……んあぁぁっ!!」


シグナムが静止を口にする暇もなく、ヴァイスは再び腰の動きを再開する。
だが今度は先ほどとは比べられない程激しい動き、強く突き上げる衝撃に彼女の身体は揺さぶられた。
木を背に預けて片足立ちしているシグナムの肢体が肉棒の突き上げで大きく上下する、その度に緋色の髪と浴衣が乱れて彼女を淫蕩に飾っていく。


「待て……はんっ!……もう少し、ゆっくり……ふぅあぁぁあっ!」


達したばかりの状態で敏感な身体に刻み込まれる快感はあまりに強く、将は力ない声でそう懇願する。
だがそんな彼女の声はヴァイスを制止するどころか、むしろ彼の中に湧き上がった獣染みた肉欲をさらに昂ぶらせるだけだ。
ズンズンと子宮を押し上げるような衝撃と背筋を溶かすような快感に、シグナムは意識を失いそうな程の性感を感じる。
そしてヴァイスもまた同じく、凄まじい快感に唸り声を殺しながら酔い痴れていた。
一度達しても貪欲に雄を欲する膣肉は埋没する肉棒を蕩かすように絡みつき、まるで“早く精が欲しい”とでも言っているかのように緩急をつけて締め上げてくる。
将の女体は筆舌に尽くし難い極上の快楽をヴァイスに与え、早くも一度目の射精感を呼び起こす。


「くっ! すげえ締まる……姐さん、そろそろ出しますよ!」


シグナムを肉棒で突き上げながら、ヴァイスが呻くようにそう囁いた。


329:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:57:46 GPfvRjAq
そして次の瞬間、彼女の体内で白いマグマが火を吹いた。
まるで身体を内側から焼かれるような凄まじい灼熱感、ヴァイスの遺伝子除法を持つ煮え滾る子種が膣の奥で放たれる。
射精のあまりの勢いに陰茎と膣の結合部からはドプドプと音を立てながら泡となって精子が零れ落ちる程だった。


「はぁぁ……あつぅい……」


快楽で蕩けてだらしなく開いた濡れた唇からは、ただ甘い喘ぎが漏れる。
膣の奥、子宮口に与えられる熱にシグナムもまた再び軽い絶頂を迎えていた。
立て続けに二度も達した将は息も絶え絶えだったが、まだ一度しか発射していないヴァイスの剛直は衰える事無く硬度を維持している。
無論肉欲の方も猛る様に燃えている、少なくともあと一度は吐き出さねば収まりはつかなかった。


「姐さんちょっと体位変えますよ」
「へ? ひゃっ!」


無論返事は聞かなかった。
ヴァイスはシグナムの片足を掴んでいた手をさらに持ち上げ、彼女と繋がったまま器用に体位を変える。
シグナムが今まで背を預けていた木に両手を付き、尻をヴァイスの方に突き出すような形、いわゆる立ちバック・立位後背位の形となる。
この体位ならば、肉付きが良くそれでいて引き締まったシグナムのいやらしい尻に、美しくくびれた腰のラインやうなじをじっくりと堪能できるのだ。
ヴァイスの欲望も俄然燃え上がり、股間の屹立はさらなる硬度を得る。
だが反対に、シグナムは獣染みた姿勢で犯される羞恥で顔を朱に染めて恥らった。


「んぅ……ヴァイス……せめて普通にしてくれ……この格好は……嫌だ……」


シグナムは振り返ると、涙で潤んだ瞳を向け弱弱しい囁きで懇願を訴える。
羞恥心もさる事ながら、彼女はこの体位で与えられる快感の凄まじさを知っている。
だから恐いのだ、強烈過ぎる快楽で理性も何もかもが悦び一色に塗り潰されるのが。
しかし、シグナムのその姿は余計に劣情と嗜虐心を誘うもので、ヴァイスの蹂躙をさらに加速させるに終わる。
ヴァイスは口の端を吊り上げてどす黒い笑みを浮かべると、彼女の背中に覆いかぶさりその耳元で嬲るような言葉を囁いた。


「でも姐さん、“嫌”って言う割には姐さんのマンコ、さっきからエロ汁駄々漏れで俺のチンポを美味しそうにキュンキュン咥えてますよ?」


その言葉にシグナムは薄暗がりでもハッキリと分かるほどに、耳まで真っ赤になった。
ヴァイスの言葉に彼女の理性は限界まで羞恥心を煽られる。自分をまるで変態のように言われて将は即座に反論に移った。


「違う! これは……はひゃぁんっ!」


だが反論などするだけ無駄だった、彼女が言葉を言い終わる前にヴァイスは背後から抉り込むように腰を突き上げる。
石のように硬い肉棒で膣を抉られれば、シグナムの口からは途端に甘えた喘ぎ声が溢れ出す。
今度は後ろからという事もあり、さらに深く刺さった肉の槍が与える快楽は倍増していた。脳を焼く悦楽の甘い陵辱に、もはや理性の抵抗など一瞬で霧散するより他は無い。
ヴァイスは腰を激しく動かし背後からこれでもかと強く深くシグナムを突き刺しながら、彼女の纏っている浴衣の襟元に手を伸ばす。
そして襟元から服の内側に侵入した彼の手は、迷う事無く将の豊満極まる乳房を鷲掴み手馴れた愛撫を開始した。


「んはぁっ!……むねぇ……もう少し、優しく……ふあぁぁっ!」


たわわに実った彼女の肉の果実、それを丹念にそして力強く揉みしだきながら、無論その先端への刺激も忘れない。


330:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:58:18 GPfvRjAq
手の平全体を使って大きな乳房を揉むと同時に時折、指で先端の小さな豆を転がし摘み引っ張る。
その度に膣がさながら喜びを表現するかの様に収縮し、咥え込んだ肉棒を美味しそうに咀嚼してきた。

乳房への愛撫を開始しても腰の動きは少しも衰えない、むしろその動きはどんどん速さと強さを増していく。
果汁をしとどに垂れ流しているシグナムの膣をヴァイスの肉棒が全力で抉り貫き掻き乱す。しかもその一突き一突きが的確に彼女の性感帯を捉えている。
あまりに正確で容赦の無い責めに、バックでのセックスが始まってシグナムは既に数回軽く達していた。
そして軽い絶頂の連続に続き今度は今までのものを超える大波が近づいていた。


「はうんっ!……まっれ……たのむ……あんっ! おねがいだから……すこしやすませ……ひぃんっ!」


シグナムはヴァイスに何度も哀願するがそれらが聞き入れられることは無い。むしろ甘えた声と蕩けた目を彼に向ける度に責めは激しさを増す。
彼女は恐かった、あまりに強すぎる快楽と絶頂は、永い時で築いてきた自分自身という存在を溶かしてただの雌に変えてしまうから。
後ろから膣を抉られ、子宮口を突き上げられる度に徐々に最大の決壊が迫っているのが分かる。
膣の最奥への蹂躙は否応なく気を失いそうな程の絶頂をもたらすのを経験で知っていた、今それが目の前まで迫っていた。

そして、そのあと一歩、ほんの少しの刺激は唐突に訪れた。

白い歯を覗かせてヴァイスの口が開かれ、シグナムの後頭部に近づく。
堪らなく甘い香りを放つ彼女の髪に頬ずりして恍惚を味わうと、頭の横に鎮座している器官に舌を伸ばした。
それは耳、暗がりでも緋色の髪の横にある白い耳たぶへと伸びた舌がそっと這うと、次いで僅かな力を込めて甘噛みする。
その瞬間、シグナムの中で何かが弾けた。


「ひはぁぁああぁっ!」


脳がショートしそうな程の凄まじい絶頂の甘い電撃が彼女を襲い、背がのけ反り全身が小刻みに震える。
膣肉が痙攣するように収縮し、痛いくらいに肉棒を締め上げて精が欲しいとオネダリをしているようだ。
この刺激にヴァイスも堪らず射精感を解放する。再び吐き出される白いマグマ、灼熱の粘液が将の体内に注ぎ込まれていった。


「くあっ! すげえ……」


呻くように漏らしながら、ヴァイスは長い射精の余韻に浸る。
吐き出される精液が子宮口を叩くドクドクという音が耳まで響いてくるような錯覚すら感じる、それほど彼の射精の勢いは強かった。
ヴァイスは深い快楽に身を委ねながらシグナムを後ろから思い切り抱きしめた。
身体を密着させて浴衣越しに体温を求め、ポニーテールに結われた彼女の髪に顔を寄せてその熟れた果実のように甘い香りに酔い痴れる。
互いに絶頂を迎えた気だるく心地良い陶酔を、二人は存分に味わう。


「ふぅ……ああ、やっぱ姐さんの髪……良い匂いだ」


そう漏らしながら、ヴァイスは鼻腔から脳まで蕩かすような甘い香りを“もっともっと”と欲して彼女に身体を寄せ長く美しい髪に頬ずりする。
いささか汗で濡れてはいるが、シグナムの緋色の髪は相変わらずの素晴らしいキメの細かさでサラサラとした心地良い触感を与えてくれた。
そうして顔を押し付けていると、ふとした事で彼女の髪を束ねていたリボンが解けてしまった。


「あ……」


想いもよらぬ事に彼女の口からそんな声が漏れる。


331:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 21:59:12 GPfvRjAq
そして紅い絹糸を思わせるような長い髪が唐突に下ろされ、シグナムの髪型が一瞬でストレートに変わった。
汗に濡れた長く美しい緋色の髪は暗がりでも分かるほど艶を持ち、同時に解かれた事で今まで以上に濃密な甘い香りを放つ。
そして彼女の上気した頬に濡れて張り付き、涙で潤みきった瞳と相まって筆舌し難い凄絶な色香をかもし出していた。

彼女のその姿が目に映った瞬間、ヴァイスの胸の鼓動が一段早く高鳴る。
二度の発射で萎えかけていた肉棒が瞬く間に硬度を取り戻す、それも今までで一番隆起しているのではないかと思えるほどに硬い。
散々シグナムにぶち撒けた獣欲は薄まるどころかより激しく燃え始めた。


「こりゃ反則ですよ姐さん……」


シグナムに聞こえないような小さな声で呟くと、ヴァイスはその手を彼女の良く引き締まったウエストに回す。
そして肉と肉をぶつけ合う律動がまた再開した。
凶器のように硬い肉の槍は容赦なく膣肉を抉り、子宮口を突き上げ、正気を失いかねない程の快楽をシグナムに刻み込む。


「ひゃぁっ!……らめぇ……もう、やめ……はぁんっ!……ゆるひてぇ」


蜜壷を剛直で削られながらシグナムはろれつの回らぬ言葉で必死に許しを請うが、それが燃料となってさらにヴァイスを激しくさせる。

夏祭りの行われる夜店の列の傍ら、茂みの暗がりで濡れた肉同士をぶつけ合うような水音と蕩けるような甘い女の嬌声が奏でる狂想曲が響く。
夕暮れに鳴くひぐらしの歌と風になびく木々のざわめき、そして祭りの雑踏の音に紛れたその淫らな曲を聞く者は誰もいなかった。

ただ空に照る星と月だけを除いて。


終幕。





332:烈火の将は狙撃手がお好き
08/08/26 22:00:32 GPfvRjAq
オマケ

「う~ん。ヴァイス陸曹とシグナム副隊長いないね」
「ほんと、どこいったのかしら」


スバルがその低い身長で必死に背伸びして周囲を見回すが一向にお目当ての二人は見つからない。
祭りの雑踏ではぐれたシグナムとヴァイスを探すフォワード四人だが、通信も繋がらないし行き先の検討もつかず、彼らは夜店を見ながら既に二時間近く歩いていた。
まあ、屋台を見ながらの捜索は苦ではなく、むしろ楽しいものだった。
しかし、いい加減に帰り支度をする時間が迫っていたという事もあり、彼らは真剣にはぐれた二人を探し出す。
特にティアナは鬼気迫る程の集中力であたりを見回していた。


「ったく、どこにいんのよ二人とも……もしかしてどこかの茂みでシッポリ致してんじゃないでしょうね……」


ブツブツと呟きを嫉妬の黒いオーラと共に漏らしながらティアナは眼を血走らせて捜索している。
彼女のその様子にスバルは苦笑しエリオとキャロは理解できず首を傾げていた。
そして四人が祭りの雑踏の中を歩きながらヴァイス達を探していると、エリオが少し離れた場所の異変に気付いた。


「あの人だかりなんですかね?」
「ん? ちょっと見てみようか」


集まった人の間を掻き分けてみればそこにはお目当ての二人がいた、それも衝撃的な格好で。


「姐さん……やっぱこれ恥ずかしいっすよ……」
「うるさい。そもそもお前が原因なんだから責任を持て」
「うう……」


フォワードの目の前ではヴァイスがシグナムを抱きかかえながらそんな会話をしていた。
そう! それは相手の背中と膝裏に手を回して雄雄しく抱き上げる由緒正しき抱っこの中の抱っこ“お姫様抱っこ”である。
いつもはポニーテールにしている髪を下ろし、幾分着崩れ所々が僅かに汚れた浴衣を羽織ったシグナムの姿は扇情的な艶で満ちており、嫌でも一目を引き付けていた。
それがヴァイスにお姫様抱っこなんてされていればなおさらだった。
とりあえずティアナは嫉妬と怒りで歯軋りし、他の面子は二人の恥ずかしい姿に僅かに頬を赤くする。


「あ、あの……お二人ともなにしてるんですか?」
「って! エリオ!? お、お前らいたのか!?」


意を決して話しかけたエリオの声にヴァイスが面白いくらい驚く。
恥ずかしいこと極まりない姿を見られ、二人の顔はそれこそトマトのように赤くなった。


「今お二人を見つけまして。でも本当にどうしたんですか?」
「いや! こ、これはだな……その、こ、転んで足を捻ったんだ……うん……」


真っ赤に染まった顔を恥ずかしそうに俯けながらシグナムが言い訳を述べる。
まあ“本当は腰が抜けるまで激しく屋外セックスしていた”なんて言える訳はないだろう。

その日、結局シグナムはミッドに帰るまでヴァイスに抱っこされっぱなしだったとかそうでないとか。


めでたしめでたし。

333:ザ・シガー
08/08/26 22:04:02 GPfvRjAq
はい、投下終了。
夏も終わるというのに夏祭りのお話でした、もうちょい早く仕上げればよかったと反省。

そして、自分で書いておいて言うのもなんだけどシグナム姐さん最高~!!
なんつうか、シャマとかナンバーズとかレジアスとかマッチョも良いけど、その何よりもシグナム姐さんが最高だ。
ポニテからストレートになるとかマジ最終兵器じゃね?

334:名無しさん@ピンキー
08/08/26 22:46:18 uSzVJDt2
そのうちティアナが鉈持って暴れそうだなw

本編は病んでいたけど、それは別に

335:サイヒ
08/08/26 22:52:23 /6vr7dO3
>ザ・シガー氏
GJ!!
浴衣と言ったらお外の茂み。
これもはや日本の常識!

>ポニテからストレートになるとかマジ最終兵器じゃね?
もろ手を挙げて大賛成。


二十三時頃から投下させてもらいます。

336:名無しさん@ピンキー
08/08/26 22:54:57 sDfTSfpV
>ザ・シガー氏
エロ過ぎだw
エロ過ぎなんだよ!!

>ポニテからストレートになるとかマジ最終兵器じゃね?
全くだ。
ティアナの髪型チェンジも反則すぎだぜww

337:サイヒ
08/08/26 22:59:37 /6vr7dO3
連載一回お休みして番外編のエロなんぞを。

クロフェで母乳プレイ再び。搾乳と呼ぶにはちと生温いレベル。ほんのちょっとだけ尻も有り。
「あの日見上げた空に」の外伝としてますが、「本編一年後、クロフェが結婚して子供作った」程度の認識でも読めます。
クロフェ・ユーなの・ゲンはやの子供であるオリキャラが0歳児として出てきてます(おまけその三だけは大人状態)。
全体的に登場人物がダメダメな思考の持ち主になっちゃってます。特に執務官。

338:おっぱい禁止令
08/08/26 23:00:49 /6vr7dO3
 我が子が無心で乳を吸っているという光景は、心和むものだった。
 フェイトとクロノの愛の結晶である息子、クロードは元気良くフェイトのおっぱいにしゃぶりついて母
乳を吸っている。
 だが突然、こくこくと動いていた喉の動きが止まった。母乳が出なくなったらしい。
 もうちょっと出ないかと粘って乳首をしゃぶる息子に、フェイトも乳房の根元を揉んで手助けしてみる
が出る気配はない。
 フェイトは反対側の胸もはだけてクロードに与えるがまたすぐに母乳は途切れ、空腹の収まらないクロー
ドの顔がだんだん泣き顔に崩れてくる。

「ごめんアルフ、粉ミルク溶かしてくれないかな」
「またおっぱい出なくなったのかい?」

 家事スキルについてはフェイトの数段上をいくようになっている使い魔は、手早く常備してある粉ミル
クを湯で溶かし人肌温にまで冷まして持ってくる。
 省エネモードのため五、六歳程度の身長しかないアルフだが、しっかりとフェイトからクロードを受け
取って哺乳瓶を口に当てた。
 たちまち泣き顔を引っ込めたクロードは、嬉しそうに哺乳瓶に吸いつきごくごくと飲みだす。

「なんか周期があるみたいだね。そういう症状の病気は聞いたことないけど」
「う、うん……」
「一回シャマルのとこで検査でも受けた方がいいんじゃないかい?」
「そ、そうだね。今度の休日にでも……」

 気遣いしてくる使い魔に生返事を返しながら、アルフには見えない角度でフェイトははだけたままの乳
首の脇に触れる。
 そこには、ぽつりと赤い歯型がはっきり残っていた。

(やっぱり……これのせいだよね)

 指でなぞりながら赤面するフェイトをよそに、哺乳瓶のミルクを全部飲み干した息子は気持ちよさそう
なげっぷをしていた。



          あの日見上げた空に 外伝  『おっぱい禁止令』



「だから、しばらくおっぱい触るのも吸うのも駄目」
「……そういう理由なら仕方ないけど」

 その夜、自室で二人っきりになったフェイトの宣言にクロノはあっさりと頷きはした。しかしすぐに問
うてくる。

339:おっぱい禁止令
08/08/26 23:02:12 /6vr7dO3
「けど、君は我慢できるのか? いつもいつもあんなに悦んでたのに」
「あうっ……」

 クロノに問われて、フェイトは顔を赤らめる。
 フェイトの母乳が時々出なくなる理由は病気でもなんでもなく、夫婦の営みの際クロノにあげているか
らクロードの分が無くなっているだけである。
 性交の最中に母乳が出ると、フェイトの官能はとんでもなく刺激されるのだ。
 赤子のひ弱な吸い方ではなくクロノの吸引力で根こそぎ吸われるのも、無骨な指で力強く母乳を揉み出
されるのも、出産前の交わりでは不可能だった快感を与えてくれてフェイトは積極的に頼んでクロノに飲
まれたり搾られたりしていた。さすがに、息子に吸われた時もいやらしい気分になったりはしないが。
 クロノも母乳の味が気に入ったらしく、これまで止めようと言い出したことはなかった。

「……平気だよ。別に、胸を触らないっていうだけで、他のことはちゃんとするんだから」
「粉ミルクでも別に栄養値的には問題ないと思うんだが」
「だって、育児書に母乳を与えた方が自然に母子の愛情が育ちますってあったから」

 フェイトにとってプレシアが母親として欠落した部分の多すぎた人物だっただけに、余計フェイトは親
子の絆を大切にしたかった。大量の育児書を買うだけでなく、リンディやレティから実体験に基づいた知
識を聞いてノートにまとめたりもしている。
 なによりもフェイトにとって母乳を与えるということは、自分がちゃんと人の親になれたという証のよ
うに思える重要な行為だった。

「とりあえず、お互い自重するということでいいか」
「うん」
「なら、しゃべるのはこのへんにして……」

 頷いたフェイトに、クロノの顔が近づいてくる。
 キスしながらゆっくりと押し倒されていき、シーツの上に横たわる。いつもならパジャマのボタンが外
されるところだが、クロノの指は下半身に向かってズボンと下着を引っ掛ける。膝の辺りまでずらすと、
そのままクロノは顔を埋めてきた。

「い、いきなり舐めるの?」
「胸を揉めないんだったら、他にやり方が無いだろう。……それとも、こっちがよかったのか?」

 後ろの穴をちょんちょんとつつかれ、フェイトは菊座に舌が入ってくる時の感触を思い出す。指には及
ばない浅さだが、クロノの舌が腸壁を這いずると背筋がぞわぞわして全身が痙攣するぐらい気持ちいい。
記憶を反芻しただけで思わず括約筋に力が入って、肛門がきゅっとすぼまった。

「……やっぱりこっちを舐めて欲しそうな顔してるな」

 早くもスイッチが切り替わったらしく、黒い笑みの混じった声を合図に舌が一度離れて腰が持ち上げら
れる。
 だがクロノの舌が向かったのは尻穴ではなかった。前と後ろの穴のちょうど中間地点。蟻の戸渡りと呼
ばれる部分であった。

340:おっぱい禁止令
08/08/26 23:03:53 /6vr7dO3
「ひゃん! くすぐったい……よ」

 湿った舌に敏感な部分を舐められ身をよじるフェイトだったが、身体が震えるのはくすぐったさだけで
はない。
 すぐ近くにもっと直接的に愛撫できる場所があるため滅多と触れられることはないが、クロノに舐めら
れている部分はしっかりと感じる場所の一つである。
 皮膚のすぐ下にある性感神経が、舌で優しく触れられて微弱な電流を頭に送ってくる。
 後ろの指も徐々に深く進んでくるがまだほんの入り口までで、硬く閉じた秘門をほぐしてリラックスさ
せようという動きだった。
 腰で隠れているためクロノが具体的に何をやっているのかフェイトには分からず、その分だけ神経が過
敏になり、じんわりと股間が濡れてくる。

「お尻、もっといろいろしてくれても、いいよ」

 蕩け出した声で囁くフェイト。許可のような口調だが、実態は己の欲望を形を変えて伝えただけである。
もちろんクロノもそこは心得ていて、やや奥深くまで抜き差ししながら肉壁を擦る。
 尻から上がってくる刺激にいっそう顔を緩ませるフェイトだったが、いきなりぴりっと胸の先から快感
が走った。
 思わず我に返って胸に眼をやると、自分の右手がゆっくりと乳首を転がしていた。完全に無意識下の淫
らな行動に、フェイトの頭はかっと熱くなる。
 幸いクロノが気づいた様子は無い。慌てて手を引っ込めるが、どうしても突き出した乳首に眼がいって
しまう。
 思い返せば、これまでクロノに性器を舌で愛される時は体勢上どうしても胸がお留守になってしまい、
必ずと言っていいほどフェイトは自分で自分の胸を慰めていた。
 それ以外の場合でも、抱き合う時はクロノに揉まれたり吸われたりされなかったことなど無い部分であ
る。なのに今夜は指一本触れられはしないとなると、逆に禁止を破って思うさまいじってみたいという思
考が沸いてくる。
 今もフェイトが息をする度に、柔らかく大きな双丘と中心に咲いた花は触って欲しそうにふるふると揺
れている。

(だめだめ! 自分から触っちゃいけないって言ったんだから、我慢しないと)

 頭を振って、胸への欲望を追い払う。
 フェイトの葛藤など知らぬクロノは、順調に愛撫の段階を上げていく。

『そろそろ、こっちも欲しそうにしてるな』

 念話と同時に、舌が逆戻りして秘裂に攻め入った。
 焦らされることなく、溢れる愛液がすすられ舌が突き入れられる。単純に入れるのではなく、丸めるこ
とで厚みと尖りを持たせてフェイトの蜜壷が味わわれている。さらに歯が硬くなった淫核を甘噛んだ。


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