【ここで】フォーチュンクエスト13【ない場所】at EROPARO
【ここで】フォーチュンクエスト13【ない場所】 - 暇つぶし2ch326:名無しさん@ピンキー
08/12/27 03:38:09 mbYXZyII
元書き手でした。
最近は全然投下してないですが。
書き手の正直な思いとしては、感想や反応がないスレは投下する気になれないです。
それでは自分のパソコンの中だけで話を完結させて自己満足に浸ってるのと変わらない
というより「自分の作品は面白くなかったんだorz」とへこむ分、マイナスかも。
1レスの容量分に話を分割して手間隙かけて投下しているのには
やっぱりスレ住人の方々に喜んでもらいたい
喜んでもらえたからには何かしらの反応が欲しい、っていうのが本音です。
でもこの本音を正直に書くと、普通は「感想クレクレ厨ウザイ」となるので
書き手としては「何で誰も何も言ってくれないんだYO」と本心思っていても
もしくは「乙」「神」の一言しかもらえなくて
「本当に読んだのかYO! もうちょっと何か言ってくれてもいいだろー!」と思っていても
黙って「感想くれた人ありがとう」と言うしかないのが辛いところ。

327:名無しさん@ピンキー
08/12/27 07:56:11 i4bt7Bb4
同じく元書き手
>>325>>326は全部同意だが特に、
>「自分の作品は面白くなかったんだorz」とへこむ分、マイナス
>でもこの本音を正直に書くと、普通は「感想クレクレ厨ウザイ」となるので
>書き手としては「何で誰も何も言ってくれないんだYO」と本心思っていても
涙がでるほど同意
めっちゃ同意

328:名無しさん@ピンキー
08/12/27 08:24:17 kk4I8pgj
書き手さんにはいつも感謝してるけど
読んでる人は特に文才があるわけじゃないから
うまい感想文なんてなかなか書けないんじゃないかな。

「投下おつかれさま!」くらいの言葉でしか返せないのが現状。
下手に「感想」なんて書こうとしたら、知ったかぶりの意見に見えてしまったり
作品の批判に繋がってしまいそうで、読者同士の意見の違いの衝突も怖い。

そういう自分も、↑の文章が自分の思惑通りに伝わるかすごく心配。

329:名無しさん@ピンキー
08/12/27 09:25:10 0g1ioJqT
残念ながら、投下お疲れさまもほとんどないのが現状
議論の後の一時期は良かったけどね

330:名無しさん@ピンキー
08/12/27 13:42:19 iIjVnSX0
長文になりますが

最近「乙」ばっかだった、ごめんなさいorz
好きなカプの場合はだらだら萌えポイント書いたりもしましたが…
>>328の言うこともわかるんだけど、
文才に自信なくても頑張って書いてくれてる人もいるはずだしね…

自分は一応毎回書いてたけど(ただの「乙」がほとんどなんですが)、
他の書き込み少ないなーと思ってたから、
議論になっていきなり書き込みが増えてびっくりした。
今熱く語ってる人たちは今までどこにいたんだと(感想書いてた人ももちろんいるだろうけど)。
ひととおり読んで、言ってることはおかしくないけどちょっと勝手だと思った
最終的に>>319>>323に同意。

激しく今更だけど、>>106とか、
>それに抗議した職人さんもいなかったような。
職人さん本人はそういうの書きにくいんじゃないかね
>>325-326にしても、言いにくいことをようやく敢えて言ってくれたんだろうなと思うし

要はガイシュツだけど、今こんなに盛り上がるくらいなら
普段から書き込もうZE
投下ない時は、ネタ振って雑談でいいじゃん
そういうのが途絶える時期もあるのはわかるけど、
投下待ちの過疎なのに、投下されても書き込みがないって変だ
確かにこれじゃ職人さんいなくなるよね

331:名無しさん@ピンキー
08/12/27 13:44:55 iIjVnSX0
あーごめん、変な書き方した
>文才に自信なくても頑張って書いてくれてる人もいるはずだしね…

文才に自信なくても頑張って書いてくれてる職人さんもいるはず、って意味です
あと、文才のない書き手もいるってことでは全然ないです


332:ギアパス職人
08/12/28 01:07:29 dVQ7kaTq
確かに感想をいただくと嬉しいですね。
書いてよかったって思います。
だけど、乙だけでも嬉しいです。
反応してくださる方々いつもありがとう。
励みになります(・ω・)/
ずいぶん前に投下した作品でも感想をいただけると嬉しくなりますよ。
雑談は賛成です。
自分は深沢美潮スレの雑談がネタ元になった作品があるのでw
ギアルル、逃避行編、黒クレパス、あたりがそうです。
ギアルーは面白いけどなかなか難しい……。
エロより、ほのぼのかも。

たぶん今年ラスト投下。
少々時期がずれたけど許して下さいw

ギア×パス「サンタクロースに罠をかけて」
URLリンク(m-pe.tv)
甘めエロです。

333:名無しさん@ピンキー
08/12/28 02:20:48 GlJXmkno
>>332

しかしパラレルなら前注一言欲しかった

334:名無しさん@ピンキー
08/12/28 11:52:43 c8LxZeUA
>>332
おークリスマスだ!!
ありがとうございます

335:名無しさん@ピンキー
08/12/28 17:19:47 pIS2wnEq
>332
ギア、手編みワロスw
器用だなw

336:名無しさん@ピンキー
08/12/29 15:53:45 dk8f1Qaf
>>332
乙です!
粗品のタオルわろたwwww
ギア確かに器用w
最初のパステルが面白かった。後半可愛かった

337:名無しさん@ピンキー
08/12/29 15:57:10 dk8f1Qaf
ところでなんで書き込み止まってんだ
当の書き手さんの意見がせっかく出たんだから反応すれ


338:ギアパス職人
08/12/29 21:37:09 20vRsjur
>>332※追記パラレル、パステルサンタクロース設定。
ダメな人はスルーして下さい。

>>333言われてみればパラレルだ。
ありがとう(・ω・)/

>>334ちょっと遅れましたがw

>>335毛糸ものは手編みが一番w

>>336粗品のタオルにツッコミありがとうございますw

>>337ありがとうです(・ω・)/
年末でもちゃんとレスついて嬉しいですよー。

339:名無しさん@ピンキー
08/12/30 12:38:39 0j6bZwaZ
>>332
いびつにふくらんだ緑のタイツにワロタw
>>277
ちょwwwwマリーナ爆破てwwww
GJ!

340:名無しさん@ピンキー
09/01/02 16:37:21 ye1VRB2a
新年age

341:名無しさん@ピンキー
09/01/06 11:19:29 D6ihjyfM
職人さんたちGJあげ

またギアシミパス作者さんの話が読みたいな
今更だけど、ベッドの脇にしゃがみ込んで
お腹を押さえてたギアは一体どうしたのか気になるw

342:名無しさん@ピンキー
09/01/06 16:23:40 jiW/tSfp
言ってやるなw
彼も大変なのさ…

343:名無しさん@ピンキー
09/01/06 16:59:58 D6ihjyfM
やっぱりそういうことなのかw

344:ファーファ
09/01/07 13:26:36 OTdl5o2L
あけましておめでとうございます。
2009年初投下します。
議論のあとちょっと過疎ってるみたいなので、これを機にさらに書き込みが増えるとうれしいです。

クレパス微エロ。
恋人設定です。


345:クレパス①
09/01/07 13:27:30 OTdl5o2L
「ぱーるぅ、お誕生日おめえとー!」
ルーミィが差し出したのは、わたしの両手にすっぽりと収まるくらいの彼女にとっては大きな小瓶。
「ルーミィ!これ、どうしたの?」
小瓶には洒落た金細工ガラスので縁取られており、透明のガラス瓶の中にはうすいブルーの液体が日の光に照らされてキラキラ光っている。
へー、とってもきれい。
思わず見入ってしまう。
瓶の表面にはわたしの似顔絵と、肉球のスタンプがぺたっと押されている。
「こえはねー、ルーミィとしおちゃんがおえかきしたんらお!」
「中の香水を作ったのはキットンしゃんで、外の模様を作ったのはノルしゃんデシ」
え!?香水?
ノルとキットンの方を向くと、ノルは照れ臭そうな顔で頭を掻いた。
「ぐふふ。わたしが特別な薬草を使って調合した香水ですからねぇ。きっと気に入ると思いますよ」
得意げな顔で笑うキットン。
さすが、薬草に詳しいだけあるよねー。香水まで作れちゃうなんて、ほんと知識人だよね。
「おれ、パステルに、その匂いつけてほしい」
ぽっと赤い顔をしながらノルは言った。
ノルもすごいよね、あんな太い指でこんな繊細な物を作り出すんだから。
蓋を開けて匂いを嗅ぐと、お花のような涼やかな香りの中にほんのりと甘酸っぱいフルーツのような香りが広がった。
香水は持ってないから全然詳しくないんだけど、きつくなくていい匂い。
ほんのり甘いのに爽やかで、終わりがすっとしている。香水特有のきつさがないのかな。
すうっと鼻の奥まで吸い込んだ。
んー…。何だか酔いしれちゃう。
「すごーい。んー…。いいにおい」
「ぐふふ。でしょう?パステルにきっと似合いますよ」
キットンはまたも得意そうに笑った。
「ぱーるぅ、ルーミィも、ルーミィも!」
手を延ばすルーミィの顔の近くに小瓶を近づける。
「ふー、こえ、いいにおいらねー」
わたしの顔を見てニーッと白い歯を覗かせて笑った。
「…あんまり、おいしい匂いじゃないデシね…」
クンクンと鼻を近付けたシロちゃんがちょっと顔をしかめた。
うんうん、シロちゃんの香りの趣味というのはあんまりよろしくないからね。


346:クレパス②
09/01/07 13:28:28 OTdl5o2L
そんな時、ふっとわたしの鼻先をふっと甘い匂いがくすぶった。
ん?
なんだろう、これ。
クッキーみたいな、お菓子みたいな……うーん、なんだかお腹空いてきちゃう。
「ルーミィ、いいにおいかぁ?」
そう言うとルーミィはわたしにさっと小さな手の甲を突き出した。
どれどれ、くんくん。
んー……確かに、いい匂い。これはルーミィの好きそうな匂いだなぁ。
思わずルーミィの小さな手を食べたくなっちゃうくらいだ。
「それ、バニラエッセンスなんですよ。ルーミィがほしいって聞かないもんですから」
「あー!なるほど!」
確かに言われてみれば、バニラの甘い匂いだ。食いしん坊のルーミィにはピッタリかも。
シロちゃんじゃないけど、おいしい匂いだよね。
「ルーミィ、いくらいい匂いだからって食べちゃだめよ?」
そうそう、バニラエッセンスっておいしそうな匂いとは裏腹にすーっごく苦いんだから。
「わぁってうもん!ぱーるぅは、それ、つけないんかあ?」
そう言われてみれば、そうだよね。
香水って肌につけて香りを楽しむものだもん。
「そうだね!じゃあ……ちょっとつけてみよっかな」
みんながわくわくした様子で見守る中、わたしは小瓶をちょこっと傾けて指先に液体を取ると耳の後ろにつけてみた。
うーん、こんな感じ、かな?
初めてつける香水にドキドキする。
わたしだって、女の子だもん。オシャレするとちょっとうきうきする。
ふわっと髪を揺らすたびにほんのりいい匂い。
もうちょこっとだけ手首の裏につけてみる。
鼻を近づけると自分の身体のちょっと甘いにおいと香水が混ざって更に甘く感じられた。
でも全然きつくないんだよね、爽やかだし。
くんくんと匂いを嗅ぐと何とも言えない幸せな気持ちになる。
「ほんとにいいにおい……みんな、ありがとう。大事にするね!」
わたしはみんなの方を向き合って言うと、満足そうにみんなは微笑んだ。



ふふふふふ。
んー、早くクレイ帰って来ないかな。


347:クレパス③
09/01/07 13:29:31 OTdl5o2L
早く嗅いでもらいたいな!
それで、いい匂いって言われたいな-。
クレイったら、わたしの匂いを嗅いでもっと好きになっちゃうかもしれない。
あー……そしたらどうしよう。
もっともっとキスされちゃうかもしれない。
きゃー。きゃー。どうしよう、恥ずかし-。やだなーもう、わたしったら。
たっははは!

なーんて一人で部屋に居ながらニマニマしていると、ドアががちゃっと開く音が聞こえた。
クレイだ!
勢いよくドアを開けると、そこには真っ赤な顔をしたトラップの姿が。 
「と、トラップ!」
面食らっていると、トラップはぼんやりとした顔でわたしを見つめている。
「ちょっと、どうしたの!?熱でもあるの?」
「…がも"な"」
ひどい鼻声。
ぐすっと鼻をすすって力無く答えた。
いつものトラップの威勢の良さがない。あーあ、これは絶対風邪引いてるな。
この時期って寒いから、どうしても体調崩しやすいんだよね。
にしても、この前『風邪なんか引く奴なんざ気合いが足りねぇ』って言ってたのは誰だったかなぁ。
トラップの額に手をやる。ひゃっ、熱い!これは相当熱あるみたい。
ふらふらしてるトラップを支えながら男部屋へと向かう。
今は他の誰も出かけていないから、帰ってきたらトラップの部屋には出来るだけ近づかないように言わなくっちゃ。
トラップに肩を貸すとわたしに全体重をかけるくらいにもたれ掛かってきた。
わっ、ちょっと倒れちゃうってば!
頬がくっつくくらいに寄り添いながら歩く。
「トラップ」
「……あ"?」
「何かいいにおい、しない?」
そういいながらこてん、と首を彼の顔の方に近付けてみる。
「………わ"がんね"」
鼻をグシュグシュさせながらトラップが苦しそうに答えた。
ありゃりゃ。んー…、やっぱり、わかんないか!



トラップを部屋へ寝かせたところにちょうどクレイが帰ってきた。


348:クレパス④
09/01/07 13:30:33 OTdl5o2L
トラップを部屋へ寝かせたところにちょうどクレイが帰ってきた。
トラップの事を話すと、クレイは呑気そうに笑った。
「大丈夫だよ。ゆっくり寝てたらトラップもすぐに元気になるよ」
「うん、そうだね!」
なんて事を話していると、急に後ろからばふっと抱きしめられた。
ひゃぁ!
肩から回された太い腕はわたしをがっちりと捕まえて離さない。
「じゃあ、今はおれ達ふたりっきりってことだよな」
囁かれる度耳にふっと生暖かい息がかかる。
ひゃっ!
ちょ、ちょっと、くすぐったいってば!
わたしが身体をよじると、なおもぎゅっときつく抱きしめられた。
きゃっ!
ちょっと、どうしたの?
クレイの息が、なんだか荒い。
はあはあと大きな息を肩でしているし、鼓動が早い。
「…なんか、いい匂いするな…」
そう言いながらわたしの耳元をくんくんと嗅いだ。
く、くすぐったい!
あ、そうだった!わたしって香水つけてたんだよね、そういえば。
でも、クレイ、気づいてくれたんだ。えへへ。なんかこういうのってうれしいよね。
「もっと、パステルの匂い、嗅ぎたい…」
そういうと、わたしの首筋に熱い口づけをした。
首が焼けそうな甘い感覚。
どうしちゃったんだろう、いつものクレイじゃない…。いつもは抱きしめて、軽くチュってして。まだ、それだけなのに、なんか、激しくない!?
心臓がドクンドクンと大きな音で脈打っている。
身動きのとれないまま硬直していると、何かがわたしの耳たぶにふれた。
「ひゃうん!」
な、何これ!?
ちょっと熱っぽくて滑らかな…クレイの、舌!?
そのまま耳たぶをくちゅっと口に含まれたり、軽く甘噛みされる。
ん…何だろう…なんか、くすぐったいような気持ちいいようなかんじ。
我慢できずに思わず声をあげて身体をよじった。


349:クレパス⑤
09/01/07 13:31:33 OTdl5o2L
「あぁん…」
自分でもびっくりするくらいのいやらしい声が出てしまう。
「シーッ、トラップが起きてきちゃうだろ……」
わたしの口を塞ぎながら耳元でこそっと囁く。
ああっ、それがだめなんだってば。
くすぐったい。
クレイはわたしの耳への口での愛撫をやめようとはしない。
静かにしなきゃいけないのに、わたしはよがりながら喘いでしまう。
クレイはわたしの首筋から耳元まで唇を這わせたり、舌先でつつーっとなぞった。
むり、無理だよ…。
声を出さないなんて出来ないってば。
口元に押さえ付けられたクレイの手からわたしの声が漏れる。
「静かに出来ないなら、もうやめるよ?」
一瞬わたしの方を向き直ると、クレイは再びわたしの耳元に唇を近付け、触れるか触れてないかわからないくらいの軽いキスをした。
「ひぃぃん!」
その瞬間に、わたしの身体の中を熱いものが一気に突き抜けていった。
指先から足の先まで一気に広がると、それと同時に下半身から力が抜け落ちそうになる。
ち、力が入らない…。
それに、なんか、出ちゃったかも…。
下半身がじわわっと熱く湿っていくのを感じていた。いや…やめないで。
くすぐったいと思っていた感覚は、いつの間にか快感へと変わっていた。
もっと、して?
わたしは必死に自分の耳をクレイの口元に突き出す。
「かわいいな、パステル…もっと舐めてあげるから」
わたしの耳元にかかる毛を軽くかきあげながら、再び唇を這わせた。
やっ…クレイの唇がそっと触る度に、なんだか身体がびくんびくんと痙攣してる。
静かにしなきゃってわかってはいるんだけど、ああ、だめだ、こらえきれない。ぐちゅっ、ぐちゅっと音を立てながらわたしの耳の穴に侵入してくる舌。
何だか、犯されちゃってるみたい……?
そう考えると恥ずかしいんだけど、なんだか余計に興奮した。
もしかして、このまま…?
クレイの方を向き直ると、ぼんやりとした鳶色の瞳と目があった。
何も言わなくても、わたしはそっと目をつぶる。
そのまま、暖かい唇がわたしと重なった。
重なるところから広がる、好きの気持ち。


350:クレパス⑥
09/01/07 13:32:22 OTdl5o2L
たっぷりの時間が流れ、わたしから唇を離す。
クレイの顔を見ると、もの欲しそうなうっとりした顔でわたしを見つめている。
ふふっ。なんだか、すっごくかわいい。
わたしが思わずしがみつくと、首筋からクレイの匂いがした。
汗と体臭とが混ざり合ったすっぱいようなちょっぴり香ばしいような香りに酔いしれて、わたしはそのまま身を委ねていた。


「パステル、どうですか?香水は」
外から戻ってきたキットンが頭をぼりぼりと掻き毟りながら椅子に腰掛ける。うう、出来たらキットンにもつけてもらいたいくらいだけど。
「うん!とっても気に入ってるよ!」
そう言いながらわたしは手首の裏に鼻を押し当てる。
さっきまでのつけたての匂いは薄らいで、消えそうな中にはちょっと後引くような甘みのあるあたたかい匂いがうっすらとした。
「それはよかった!ちなみに、クレイやトラップは何ともないですか?」
「ええ?」
「何の話だ?キットン」
それまで黙って話を聞いていたクレイだけど、急に眉間にシワを寄せてキットンに尋ねた。
「いやー、わたしとしたことが、香水の調合を間違えてしまいましてねえ、フェロモン香水のページを見ながら作ってしまったんですよ」
「フェロモン香水ぃ!?」
わたしとクレイが同時に聞き返した。
「ええ、人間に催淫効果をもたらす香りなんですよ。まぁ、香り自体はすごくさっぱりとしてるんですが、フェロモンと同じ働きをする成分の薬草が入っていたからですねぇ。クレイ、ほんとに何もなかったですよね?」
「な、何もないに決まってるだろ!」
思わずテーブルに身を乗り出して怒鳴ったクレイ。うう、それじゃ、余計に怪しいんだってば。
実は、キットンたちが帰ってくる前にわたしたち、このテーブルの上で最後までしちゃったんだ。だから、決して何もなかったなんて言えない。大アリなんだもん。
そういえば…?わたしは、ふと、疑問に思うことがあった。
「ねえ、キットン。この香水がフェロモン香水だとしたら、キットンやノルはどうなるの?わたし、ルーミィからもらったときにその場でつけたじゃない。あのときどうだったの?」
「いやー、わたしは何ともなかったですよ。それは別に妻帯者であるからというのは別として、人間にしか効果がないからだといえるでしょうねえ」


351:クレパス⑦
09/01/07 13:34:32 OTdl5o2L
「え、ど。どういうこと?」
「いやですねえ、わたしもノルも厳密に言うと人間じゃないですから。わたしはキットン族ですし、彼は巨人族ですし。そりゃ効果ありませんよ。ぎゃっはっはっはっはっは」
わたしの問いに対して大笑いしだしたキットン。
って、確かにそれはそうなんですけど!
「おれ、なんともない。でも、パステルの匂いは好きだ」
ルーミィとシロちゃんと遊んでいたノルも振り向いてこんなことを言った。
「でもまぁ、風邪で寝ているトラップは別として、クレイにも効果がないってことはただの香水って訳ですね。よかったですね、パステル」
「んー…でもやっぱりもったいないから、普段には使えないよ。みんながせっかくくれたんだもん。大事に使うね!」
わたしは笑顔で答えたんだけど、ほんとの意味は他にもあった。
クレイと二人っきりのときにだけ、使うね。
あんなに激しく求めてくるクレイにはびっくりしたんだけど、たまにはそういうのもいいよね。
17歳の誕生日、わたしはまたひとつ大人になりました。





END





352:ファーファ
09/01/07 13:36:30 OTdl5o2L
以上です。
エロ以外多目になってすみませんでした。
投下する際に細かくなりすぎてすみません。。。


あと、亀で申し訳ないですが
114さんのギアシミパス、最後が切なかったです。
このカプすごい好きでした。

ギアパス職人さんのサンタパステルかわいかったです。
ギアが毛糸のパンツ編んでるところ想像して噴き出しました。

お二人とも乙です!

353:前編
09/01/08 00:26:14 S/8FAKDV
突発的に思いついたネタ。今では後悔している。だが反省はしていない。

カプ:トラパス+クレイも登場
エロ比率:低い

 つぷっ……と指を沈めると、粘性のある液体がまとわりついてきた。
 かきまわす。ぬるぬるとした感触に自然と頬が緩むのがわかった。
「やだぁ……」
 そんな俺の行為を咎めるのは、実に聞き慣れたパーティーの仲間の声。
 パステルの、声。
「やめてよ、汚いでしょ」
「おいおい、汚いたあ、また随分な言い草じゃねえの」
 ぐりぐりと、奥深くまで指をねじ入れた後、おもむろに引き抜く。
 どろりと指を伝い落ちる粘液。なめ上げると、口内に甘い味が広がった。
「―うまい。おめえもなめてみる?」
「ば、馬鹿っ。何言ってるのよ! それより……ねえ、早く」
「ああ、わあってるっつーの」
 せかす奴があるかよ、ったく。最高級の贅沢品が目の前にあるっつーのに、がっつく奴があるか。
 だがまあ……確かに、もたもたしてると他の奴に見つかる恐れがある。焦らすのは、ここまでにしとくか。
「んじゃ、まあ……いただきます」
「ん……」
 こくりと頷くパステルの顔は、微かに上気して見えた。かく言う俺の顔もだが。
 ここまで来るのに長かった。大げさと言うな。俺だって、話に聞いたことはあったが、経験したことなんざ一回もなかったんだ。
 だが、これまでの苦労は、今この瞬間に報われるっ……
「いくぞ」
 ぐいっ……
 十分に大きく、硬く膨らんだモノを内部にねじ入れる。だが、入り口が狭いと言うべきかモノがでかいと言うべきか……なかなか、思うように中に進まねえ。
「やっ……ちょっとトラップ! 無茶しないでよっ……」
 ぐいぐいと、強引にねじ入れようとする俺を見て、パステルが、悲鳴じみた声をあげた。
「乱暴にしないでってば……」
「わあってるっつーの。もうちっと……」
 んなことは言われるまでもねえ。
 いったんソレを引き抜いて、もう一度。さっきよりはスムーズに入っているように見えるのは……俺の気のせい、じゃないよな。
 がちがちに硬かった部分が、内部の粘液に包まれて少しばかり柔らかくなった。きっと、そういうことなんだろう。
 繰り返す。入れては沈め、入れては沈めの動きを何回繰り返したのか。そんなに長い時間じゃあなかったと思うが。
 いいかげん、我慢の限界だったし。
「……よしっ」
 ずるっ! と引き抜いた瞬間、どろりとした白濁色の液体が伝い落ちてきた。
 一種の達成感と共に顔を上げると、パステルも、まっすぐに俺の顔を見ていた。
 思いは、一つ。



354:後編
09/01/08 00:27:27 S/8FAKDV
「―いただきます!」
「二人とも、こんなところで何やってるんだ? ルーミィが探してたぞ」
 がちゃんっ、という音とともにドアが開き、俺とパステルは、そろって手を滑らせることになった。
 がちゃんっ! という似て非なる音と共に、台所の床が白濁色で覆われたのは、それから一秒後のことだった……

「練乳?」
「牛乳と砂糖を煮詰めて作るのっ! パンに塗ると、すっごく美味しいんだよっ!」
 説明を求めるクレイに、パステルは心底残念そうにつぶやいた。
「頑張ったのに……ここまで煮詰めるの、本当に苦労したのにっ!」
「……で、このフランスパンは……お前が焼いたのか?」
「んだよ。文句でもあんのか!?」
 無残に床の上で割れたガラス瓶と、ぶちまけられた練乳を掃除しながら。俺は、吐き捨てるように言った。
「おめえなあ! パン作りってのがどんだけ重労働かわかってんのか!? 苦労したんだぞ! 生地を作るだけでどんだけ体力使わされたと思ってんだ!!」
「いや……それはわかるけどさ……だったら、何でそんなこそこそと。何も内緒にするようなことじゃないだろう」
「だって、内緒にしたかったんだもん」
 ぎゅっ、と雑巾を絞りながら、パステルは、「はあ」とため息をついた。
「絵本に載ってるのを見て、ルーミィが食べたいって言ってたから。最近のルーミィはすごく頑張ってたから、ご褒美に作ってあげようと思って」
「……トラップもか?」
「だーってしゃあねえだろー。協力したら、晩飯にビールつけるって言われちゃあなあ」
「―お前ららしい」
 俺とパステルの言葉に、クレイは苦笑を浮かべて言った。
「悪かったよ。ルーミィはノルが見てくれてるから……俺も手伝うから、もう一度作ろう」
「え、クレイ、手伝ってくれるの?」
「よっしゃ、んじゃおめえはフランスパンの方な。俺は材料の買出しでも……」
「トラップ、そう言って逃げる気でしょ! 大丈夫、材料は十分あるから! 三人でもう一回頑張ろうね!」
 パステルの笑顔に、クレイはにっこり笑って、俺は渋々頷いた。
 料理なんて俺の柄じゃねえし、一回手伝ったんだからもういいだろうと言いたいところだが……まあ、たまにはこんなのもいいだろう。
 この笑顔が褒美だっつーのなら、割のいい仕事だしな!


 ―END―

 以上
 書き逃げ失礼しました

355:名無しさん@ピンキー
09/01/08 00:35:57 z1zcyil6
>>345-351>>353-354
うおおおおお乙
ゆっくり読ませてもらいます。後で感想書くね
新年からクレパストラパス揃ってて超嬉しい
前後編の方はタイミング的にもーちょい間空けた方が良かったかもしれんお
どっちもGJ

356:名無しさん@ピンキー
09/01/08 00:43:53 S/8FAKDV
投下して他のスレ見て戻ってきたらもうレスが。
>>355さん、ありがとう。

ところで
もーちょいってどれくらいあければよかった?
一応今までの議論ずーっと読んでたんだけど
>>292とか>>310とか見て
このスレでは投下間隔とか気にする必要ないのかなーって思ったんで
思いついて書きあがったから投下したんだけど。


357:名無しさん@ピンキー
09/01/08 14:01:56 Zcg6V/e7
ファーファさんニオイフェチの自分にはたまりませんニオイのSSどんとこいです

トラパスクレイさん
洗濯機系のネタワラタけどトラパスでほっこりした、トラパスどんとこいです

論議するつもりはないですが希望いうと
書いたら投下でも自分はいいと思います
投下時期をのがす→忙しくなったりして投下せず→そのままにしてお蔵入りなんてことがあったら読めたはずのが読めなくなるなんていやなので
考えすぎかもしれないけどこのスレでは投下時期はこだわらないスタイルであってほしいです

358:書人
09/01/09 15:47:19 SdwWUPtq
あけましておめでとうございます。
書き手の皆さん新年から良作乙です。

今年度初投下に参りました。
カプはオーシ×パステル。パステルはクレイと恋人前提です。
なお、新年から暑苦しいエロです。
めくるめくオッサニズム!ほとばしるオッサニズム!
綺麗なエロが好みの方はスルー願います。


359:オーシ×パス 1
09/01/09 15:48:12 SdwWUPtq

「リター! こっちにビールあと3杯ね」
「あいよっ、ちょっと待っててー」
 大量のお皿の乗ったお盆を両手に持ったリタが、首だけ振り返って答えてくれた。
 くるくるっとまとめた髪の毛を結んだ後姿が厨房へと入るのを見届けると、椅子から浮かしかけていたお尻をおろす。
 今日も猪鹿亭は大繁盛。
 大きなお店のテーブルほとんどが埋まっていて、そこかしこでにぎやかな話し声が聞こえる。
 もちろんわたしたちのいるテーブルも例外じゃなく。
「くっそ、あの女絶対イカサマしてやがる! 俺のテーブル総取りしやがって!」
「また負けたのか? バイトの給料入ったばっかりなのに」
 悔しそうにジョッキを傾けるトラップに呆れたように答えるのは、串焼き片手のクレイ。
 今月はけっこうバイト頑張ってたからお給料多めだったみたいなのに、もうすっちゃったんだね。何やってんだか。
 まぁ自分のお小遣いだからどう使おうが勝手だけどさあ。

「畜生、今日こそ取り返してやらにゃ気がすまねぇ。おいクレイちゃんよ」
「ちょっとぉ、間違ってもクレイに貸してなんて言わないでよね」
 慌てて話に割り込むと、わたしの右側からにこやかな笑みが返ってきた。
「もちろん。こいつにギャンブル資金貸すなんて、破れた財布に金入れるのと一緒だよ」
 的確な表現にブンむくれるトラップ。
「パステル、いらんこと言うんじゃねえ!」
「なによ、トラップが悪いんじゃない。手持ちがなくなったらすぐクレイにたかろうとするんだから」
「へーへーそれでデート資金が減ったら困りますもんねぇ、いいよなぁ色々あったけえ奴らは」
 彼はおどけたように顎を突き出した。うー、むかつくなぁ。
「今そんなこと関係ないでしょ!」
「ぱーるぅ、顔真っ赤だおう」
 大きなソーセージを刺したフォークを握り締めたルーミィが、不思議そうな顔でこっちを見ている。
 同じく大きなくりくりの黒目をわたしにそそぐシロちゃん。いいのよ、君らは食べてなさい。
「まぁ今やクレイのお財布はパステルのお財布と同じですからねえ。いや、もともとうちのパーティのお財布はパステルが握ってたんでしたね。クレイも二重に管理されるとは」
 淡々と述べるのは、わたしの真正面に座ったキットン。
 そ、そりゃそうだけど、なんかそれじゃわたしがすごい守銭奴みたいじゃない?
 もう少しものには言い方って物があると思うんですけど!
「カカア天下と言いますか……あっ、何するんですかパステル!」
 キットンが伸ばしたフォークの先から、唐揚げのお皿をさらう。
「悪かったわねー、カカア天下で」
「いやその言い過ぎました。それよりその唐揚げ下さい」
 じと目でキットンを睨んでいると、横顔に感じる視線。困ったような笑顔のノルと目が合う。
 とりあえず愛想笑いして誤魔化すように咳払いしつつ、知らん顔して唐揚げのお皿を遠ざける。
 キットンの苦情の横では、まだしつこくクレイ相手にブツブツ言っていたトラップが、情けないため息をつきながら空になったジョッキを置いた。


360:オーシ×パス 2
09/01/09 15:48:46 SdwWUPtq

「だってよー、昨日の女ムカつくんだぜぇ? そこそこ若くてどう見ても素人なのによ」
「そらおまえ、女の胸ばっか見てっからだよ」
 机に突っ伏している赤毛の頭に、からかうような言葉が飛ぶ。
 声の方向を見れば、どっかと座り込んでる上機嫌な赤ら顔。なぁんだオーシか。
「まぁあの女間違いなくプロだろうがな」
 ぬうっと顔をあげたトラップは、オーシの言葉を聞いて一瞬眼光を鋭くした。
「プロ? あの風体でか?」
「おぅ、情報通の俺を舐めるんじゃねえよ」
 まぁそれは間違いないかも。
 このシルバーリーブで一番早くて正確な情報を持ってるのはオーシだろうな。
「ありゃここらの街のカジノ荒らしてる女賭博士だろ」
「有名なのかよ?」
「シルバーリーブじゃ初見だろうな。でも昨夜のあの荒稼ぎじゃ、今日はもういなくなってるんじゃねえか? がはははっ」
 下品に笑うと、特大ジョッキのビールをごくごくと飲み干すオーシ。
 浅黒い首の喉仏が脈打つように動く。
「くそーやられ損かよ」
「どうせあの女の胸だの脚だのばっか見てたんだろ? ガキだなぁ、まだまだ」
「んなこと言ったって、あの服は反則だと思わねぇ?」
 すっかりいじけた様子のトラップは、目の前の枝豆を口に運んでは前歯でちびちびと噛み砕く。
 ざまあみろと言わんばかりに大笑いしたオーシがふと真顔になった。
「まさかおまえ童貞かよ!?」
 とんでもない言葉が飛び出し、話の流れと意味を把握している大人全員が固まる。
「ちょっと、ルーミィもいるのにやめてよそういう話っ!」
 焦りまくって制止するも、案の定ちゃんと聞いてるルーミィ。
「ろーてえ? おいしいのかあ?」
「食べるものじゃないんだよ、ルーミィ」
「まぁ大人の女性が食べたりすることもありますがねぇ」
「キットン」
「あ、わかりましたすみません。その春巻き取らないで下さい」

 もめているわたしたちを余所にニヤニヤ笑っている事の元凶は、トラップの肩を軽く突いてまた尋ねた。
「どうなんだよ? え?」
「るせーよほっとけ」
 思い切り不貞腐れた表情のトラップはオーシから顔を背けると、ビールを持ってきた新しいウエイトレスの子を捕まえた。
 オーシを完全無視し、可愛いだのいつまでいるかだの話しかけてる。
 質問が空振った形になったオーシは、わざとらしく両手を広げて見せると、椅子から立ち上がった。
「俺としたことが、未経験のガキをからかってもつまらんな」
 言葉を切ってなぜかちらりとクレイを見やる。
「サカリがついちまってるような奴もいるのになあ……昨日も」
 な!? トイレのある方向へ歩く背中を思わず視線で追いかけてしまう。
 気がつけば皆同じ反応。今のどういう意味? と言いたげな空気をひしひしと感じる。
 もう、みんなの前でそんなことばらさなくったって……
―ちょっと待ってよ。
 なんでオーシがそれを知ってるの? 一気に顔から血の気が引く。
 クレイが言うわけないし、パーティの皆はさすがに知らないだろうしもし知っててもオーシに言う訳ないし。頭がぐるぐるぐるぐる回る。


361:オーシ×パス 3
09/01/09 15:50:16 SdwWUPtq

 テーブルの面々はわたしの表情を見てどう判断したのか知らないけど、わざとらしく帰る準備を始めている。「そろそろ出ますかねえ」
「そうだな。ルーミィ、ごちそうさまだよ」
 クレイもなんともいえない複雑な笑顔でルーミィを椅子から下ろしている。
「帰るんかあ?」
「ルーミィ、帰って、あやとりしよう」
「いいおう!」
 楽しそうにノルの指を握ったルーミィ。
「俺ぁ今日もカジノ寄ってから帰るぜ。昨日の女、来てるかもしんねぇからな」
 まさか……
 カジノとオーシの家を最短ルートで結ぶと、みすず旅館のすぐ裏の路地を通ることになる。
 そして昨夜こっそり使わせてもらった空き部屋は1階。
 カーテン閉めたか覚えてないけど。いや待て、わたし。珍しくあったかい日で、なんかいい風が入って気持ちいいなぁって思った! そういえば!!
 昨夜のカジノの閉店時間は0時……その頃わたしとクレイは……
 あああ間違いない! 通りすがりに見られた若しくは聞かれてたんだわ!!
 普段頭の回転があまり早くないわたしだけど、珍しくあっという間に結論を導き出し、椅子を蹴飛ばす勢いで立ち上がった。

「どうしたんですかパステル」
「先に帰ってて! わたし、その……リタにちょっと用事を思い出したの」
 恐る恐る問いかけてきたキットンに、無理やり作った言い訳で答える。
「わ、わかりました。じゃあ支払お願いしますよ」
 お腹いっぱいで口元にケチャップをつけたままのルーミィに作り笑顔で手を振って見せると、わたしはそそくさと厨房へ向かった。

 そっと厨房を覗き込むと、中は戦場のような慌しさ。
 こういう時は大抵、後で精算しとくから会計は明日来た時に払ってくれって言われるんだよね。
 すごい勢いでお皿を洗っていたリタと目が合うと、案の定「あした」とリタの唇が動いたので、うんうんと頷いて通りすぎる。
 その先、一番奥まった場所にあるのはトイレ。
 さっき席を立って、まだオーシは戻ってきてないんだよね。
 もしかして気持ち悪くなってるんだろか。でもそんなの知っこっちゃない。

 なんで知ってるのか聞かないと落ち着かなくて帰れないよ、わたし。
 ついでに一応……口止めしとかないとなぁ。
 いったいどこまで聞かれてたのかわかんないけど、どう考えてもクレイにもわたしにも不名誉な気がするし。
 でもただで黙っててくれるとも思えないし……口止め料とか言われそう。それかシナリオ買えとか?
 今お財布にあんまり余裕ないんだけどなー
 トイレの前で悶々と考え込んでいると、ぎいっという音と同時にドアが開いた。
「んあ? 何してんだ、こんなとこで」
 そこにいたのはもちろんオーシその人。
「話があるのよ、ちょっとこっち来て!」
「なんなんだ、一体。俺まだ飲んでんだけどよ」
 抗議を無視して太い腕を抱え込み、強引に引っ張る。

 トイレのある通路のどん詰まりにある通用口を押し開けると、猪鹿亭と隣の物置小屋の狭い隙間に出る。
 一応猪鹿亭の入口側へ抜けられるようにはなってるんだけど、今そこには山と積まれた木箱や樽で完全に塞がれてしまってる。
 ここなら誰にも邪魔されずに話ができるはず! このドアを開けて出てくる人がいるとは思えないしね。
 屋根はないけどある種密室になっていることを確認してほっと安心すると、本来の目的、オーシを問い詰めなくちゃいけない。


362:オーシ×パス 4
09/01/09 15:51:12 SdwWUPtq

「さっきの話……」
「あ? あぁおまえらが色気づいて色々やってる話か」
「なっ! 色気づくってそんな、色々ってその」
「何が言いたいんだよ」
 どもりまくるわたしの顔を覗き込んで意地悪そうに笑う。
「もしかして……見たの?」
「昨日だったかなー、カジノの帰りに某旅館の傍を通ったらなぁ、夜中なのに開けっ放しの窓があってだな」
「……もういいわよ」
 やっぱり……珍しくわたしの推理は、いや推理とも呼べないけど、推測は当たってたらしい。
「その話、誰かに言ってないよね?」
 せっつくように聞くわたしをまぁまぁと片手でなだめると、オーシは木箱に腰掛けて煙草を取り出した。
 焦らすようにゆっくりと煙草を取り出し、火をつける。シュボッ、という音と小さな灯り。
「まだ言ってねぇけどよー」
「まだ……って」
 眉間に皺を寄せているわたしの顔をしばらく眺めていたオーシは、弾かれたように笑った。
「はっはっはっは、何難しい顔してるんだか。別に言やしねえよ」
「ほっほんとに!?」
「さっきはちょっと匂わせてみたけどよ、正直ガキの乳繰り合いに興味ねえしな。誰に言っても俺の得にならん。貧乏所帯じゃ口止め料も弾めんだろ」
 まぁそれは間違いないんですけど。
 なんか果てしなく馬鹿にされてる気がしないでもないけど、この際いいことにしとこう。

「しかし"まただめ?"なんて聞こえたぜ。女の言うことって酷だよなぁ」
 ……そう。そうなんだ。
 クレイとわたしは付き合ってはいるんだけど。
 もちろん何度か事に及んだことはあるものの、実はクレイは一度も……ちゃんと達していなかったりするんだもん。
 クレイが言うとおり緊張しすぎてるのか、もしかしてわたしゆる……いやいや。クレイが初めてなのにそれは違うと思いたいんだけど。
 実は昨夜も試してみたけど、やっぱりだめだったんだよね。
 何がいけないんだろう?
 一応少ない知識を駆使して、クレイがちょっとでも気持ちよくなるといいなぁと思って、やったこともないことして頑張ってるんだけどなぁ……

 地味に落ち込んでいるうちに、煙草を一本吸い終わったオーシが地面に吸殻を擦り付けていた。
「クレイもまだガキなんだからよ、緊張すりゃ勃たねぇこともあるしイカねえこともあるさ」
 そういうもんなのかな?
 何せいつまでたってもクレイがちゃんと、その……出す、ってとこまでいかないんだもん。
 わたしもヘトヘトだし段々痛くなってきちゃうし、気持ちよくなんて全然ないしなぁ。
「それともパステル、おまえじゃ物足りないのかねぇ。気持ちよくねえとか?」
 物足りなくて悪かったわね。
 憮然としているわたしの顔色に気づかないのか気づいたからなのか。
 酔っ払って口が軽くなってるらしいオーシは、さらに調子よく言葉を継いだ。
「クレイも筆おろしくらい俺に言ってくれりゃ、安くて別嬪で床上手の年増くらい段取りしてやるのによ」
 なんかだんだんむかついてきたぞ。
 それじゃわたしが初めてで床下手のせいみたいじゃない!?
「まぁおめさん処女だったんだろ? そりゃーマグロでも下手くそでも仕方ねえわな」
「マ……マグロですってえ!?」
 あったまきた。
 そりゃ男の人のほうがデリケートだっていうのは知ってるよ?
 でもさぁ、相手が初めてのわたしだったからクレイがいつまでたってもイケないなんて、じゃあどうすれば良かったのよ。


363:オーシ×パス 5
09/01/09 15:52:07 SdwWUPtq

 わたしなりにリタに聞いてみたり試行錯誤しながら色々やってるのに!
「ま、そのへんはキスの仕方も知らん処女を選んだクレイの不幸だな」
 物足りない。マグロ。下手くそ。クレイの不幸……最後のはそのとおりだけど。
 なんかもう怒りのあまり頭が真っ白。
 なんでそんなに馬鹿にされなきゃいけないのよ!? 酔っ払いの戯言だとしても、絶対に許せない!

 わなわな震えてるだろうわたしを尻目に、オーシはお尻をはたいて木箱から立ち上がるとドアノブに手をかけた。
「話はそれだけだろ? 俺ぁもう行くぜ。まだ飲み足りねえんだから」
「……待ちなさいよ」
「まだ何かあんのかあ?」
「誰が相手として失敗か……自分で試してみてから言いなさいよ!」
「はあ!?」
 わけがわからない様子のオーシの胸倉をつかみ、力任せにドアに押し付ける。
「痛てっ、パステルやめろって」
「うるさいっ」
 ごちゃごちゃ言ってる唇に、思い切り唇を重ねる。
 オーシもけっこう背が高いので、背伸びしないと届かない。
 勢い余って鼻同士がぶつかってちょっと痛いけど、いまそんなこと言ってられないし!

「なっおま、何す」
 言葉を塞ぐようにぐいぐい唇を押し付けると、ちくちくした無精ひげが顎や頬に当たる。
 驚きのあまりだろう、半開きになっているオーシの口。
 一瞬躊躇ったけど、覚悟を決めて舌を差し入れる。
 ねっとりした感触。お酒臭くて湿った息。さっき食べたのかな、チリソースみたいな味もするけどもうこの際関係ない。
 熱っぽくて厚い舌を探し出して舌同士を絡め合わせる。
 何度も吸い上げるとそれは、純粋にオーシの唾液の味だけになっていった。
 少しざらざらして、煙草臭さの残る、男の舌の味。
 一生懸命口を開けすぎて顎が痛くなり、爪先立ちももう限界になってきた頃、押し返すようにわたしの両肩を掴んでいたオーシの手の力が緩んだ。
 それを合図みたいに、わたしはようやくオーシの唇を離した。
 お互いに荒い呼吸。全力疾走してきたみたいに、息があがってる。

「パステル、おまえ……」
「これ、でも、下手だって言う?」
 息継ぎしながら精一杯の虚勢をはって顎を上げる。
 信じられない、といった表情をしていたオーシは、ふと真顔になると大きく息をついた。
「いや、キスの仕方も知らんとは失礼だったな。でも」
「きゃ!?」
 オーシは不意にわたしの手を掴むと、ぐいと自分の股間に導いた。
 ごつい生地のジーンズの上から感じる、堅くなったオーシのそれ。
「こんなにしてくれてなぁ、責任取ってくれ」
 ギラギラした目とまともに目が合った。
「責任……って」
 それって普通女性が言うことなんじゃないの!?
「俺をイカせてみろや。そしたら、おまえさんがマグロ女でも下手でもないと認めてやる」
「…………約束だからね」
「おう。その時はおまえの勝ちだ。だが言っとくが俺は女慣れはしてるからな。伊達に年食っとらんぞ」
 不適に笑うオーシ。
 果てしなく不利な賭けをしてる気がしないでもないけど、乗りかかった船。
 あんなに馬鹿にされてしおしおと逃げ帰るなんて絶対できないもん!
 そもそもここまでしちゃったんだから、もう何したって一緒!


364:オーシ×パス 6
09/01/09 15:53:01 SdwWUPtq

「せいぜい気持ちよくさせてくんな」
 ぎろりと睨みつつ、意気込みも新たに深呼吸。
 膝につく土の感触にちょっと顔をしかめながら、オーシの足元に屈みこむ。
 ファスナーをおろして下着の隙間らしきところから、どうにかそれを掴んで引っ張り出す。
 ジーンズの中でぱつんぱつんになってたらしいオーシのモノは、弓がびよんとしなるようにジーンズから顔を出した。
「おいっ手荒に扱うなっ」
「あ、すいません」
 焦った苦情に思わず謝りつつ、てらてらと赤黒いそれに手を伸ばす。
 いつもクレイにしてあげているように、力を入れないように握り、ゆっくりとしごき始める。
「お、そうそう」
 軽い調子の言葉がなんとなく悔しくて。
 わたしだってさ、少しは勉強したんだから、何も知らないわけじゃないんだからね。

 わたしは口を大きく開けて鼻から息を吸うと、それをぱっくりと咥えこんだ。
「む」
 そそり立つそれは太くてなんと言うかやけにごつくて、なんとか口に収めることはできたけど……うまく動かせない!
 もがとかむがとか口の中で言いつつ、唇に力を込めて吸い上げる。
 唇の端から漏れるじゅるっという水っぽい音と雫に構わず、首を前後に振る。
 オーシのって、しかも長い……吸い付く度に喉の奥に当たって、正直うえっとなりそうになるんだよね。
 でもそんな弱音吐くわけにいかないので必死に我慢。

 遠くに聞こえるお店の中の喧騒に反して、ここは不思議に静か。
 じゅぼ、じゅぶ、ってなんとも卑猥な音をわたしの口が紡ぐ。
「まずます……だな。もっと裏とかカリとか舐めてくれよ」
「うあ?」
「そ、裏。なんか筋があんだろ? そこ舌でなぞってみ……う、そこそこ」
 一旦オーシのそれから口を離し、言われるがままに裏側にある細い筋上のでっぱりに舌をはわせる。
 舌先に力を入れて筋の真上や血管の浮いたあたりを集中的に舐めまわすと、オーシが低いため息のようなものを漏らした。

 不意に前髪を軽くつかまれる。すうっと外気にさらされるおでこ。何?
 そのままの姿勢で上目遣いで見上げると、軽く血走ったような目と目があった。
 どことなく顔が上気してる気が……いやお酒は飲んでるから最初っから赤ら顔なんだけどね。そうじゃなくて、火照ったような感じというか。
 ついそのまま見つめていると、軽く歪めた唇をべろりと舌が舐めた。
「んな目で見上げてよ。たまんねえな」
 オーシはそんなことを言ったかと思うと、おもむろに上半身を屈め、わたしの両腕を掴んで立ち上がらせた。
「え? まだ……でしょ?」
 このままでわたしの負けになんてなったら困る! 途中やめさせないで欲しいんですけど?


365:オーシ×パス 7
09/01/09 15:54:20 SdwWUPtq

 わたしの抗議を適当にあしらうと、オーシはわたしをくるりと反転させ木箱に向かわせた。
 目の前には積み上げられた前述の木箱、そして巨大なビール樽。
 後ろ向いてちゃできないじゃない。
 反論しようとしたとき、後ろから軽く肩を小突かれる。よろめいて反射的に木箱に手をついたら。

「きゃあああっ!!」
 思い切りスカートをめくられた!!
 まくれあがったスカートを慌てて押さえて振り向くと、ニヤニヤと下卑た笑いが見下ろしていた。
「何するのよちょっとっ!」
「ひゅー、純白! いいねぇ。噂の毛糸のパンツじゃねえんだな」
 そりゃあ、もうこの頃あったかいもん。
 クエストに出るんでもない限り、あんなの履いてたらムレちゃうよ……ってそんなことはどうでもいいの!
 なんでわたしがスカートめくられなきゃいけないのよ?
 オーシは猛抗議に耳を貸す様子もなく、お尻の上からスカートを押さえたままのわたしを後ろから抱き締めた。
「なっ、なんっ」
 抱き締めるというより羽交い絞め。
 大きな体に後ろから押さえ込まれ、わたしにできることと言えばスカートを押さえ続けるくらい。
 でもその努力はどうやら裏目に出ちゃったらしい。

「今更照れんなよ。おまえさんの舌使いもまあまあ巧いんだがよ~、あと一歩イケそうにねえな」
 片手はわたしを押さえ込んだまま、もう片手が前からわたしのスカートの裾をかいくぐり、下着の上からその部分を撫ぜた。
「やぁっ」
「ほれ逃げるな。俺がイカなくてもいいのかよ? おまえの負けになるんだがなあ」
「……」
 そういえばそうだった。
 口じゃあと一歩って言ってるんだし……
 正直なところ、いくまでやらせてって言っても本当にいくかどうかわたしのテクニックじゃ甚だ怪しいし……
 このままオーシと……しちゃうしかないのかな。
 もしそれでもオーシがいけなかったら?……ううん、大丈夫よパステル、絶対大丈夫!
 なんとも根拠のない自信で自分を激励するわたし。

「結論は出たみてえだな。んじゃおっさんの魅力ってのを教えてやるからよ、しっかり体に刻んで帰るんだな」
「んっ」
 軽く噛まれた耳たぶ。
 下着の上で手が動きを再開した。
 スリットをなぞるように上下に動いていた指がおへそのへんまで上がってきたかと思うと、素早く下着をずり下げた。
 そのまま、反射的に閉じた太腿の隙間から這いこんでくる。
「は……んっ」
 その瞬間じゅわっとあそこが熱くなった。
 太い指が躊躇なく中にずぶっと押し込まれる。
「や、ぁんっ」
「お、もう濡れてねえか? 感度はいいんだな」
 こころなしか楽しそうな声色。
 このままじゃまともに立っていることができそうにない。
 抱き締めるオーシの手の隙間からどうにか両手を脱出させ、目の前の木箱に手をかける。
 するとそれを待っていたみたいに オーシの指が膣の中をゆっくりとかきまわし始めた。


366:オーシ×パス 8
09/01/09 15:55:17 SdwWUPtq

 指が蠢くたび、気のせいでなければちょっと湿った音が聞こえる。同時に体の奥をじわじわ責めるように快感が湧いてくる。
 確かにこの人……指使いもすごく上手。休むことなく指を動かしながら、執拗に首筋と耳を舐めあげる舌も。
「んん……んっあ……ぁん……」
「どうよ。気持ちいいだろ?」
 否定できないだけに悔しい。答えるもんか。
「ここは正直なこった」
「ぁうっ」
 ぬぷっと粘度の高い液体をまといつかせた指が引き抜かれ、芽を軽く弾いた。
 そこはきっと、もう堅くなってたんだろう。オーシの指が触れるたび、電流みたいに刺激が走る。
「ひっ、や、そこぉ……やんっ」
「ここ弱えんだなー。もちっと苛めたくなるぜ」
「そん、な……んっ、やぁっ」
 言葉通りオーシの指はなかなかそこを離れてくれない。
 普段そこを隠している襞を押し分け、指の腹で執拗に撫で擦る。
 時々芽から膣の中へずぶんと指を滑らせ、押し込んではまた抜いてしつこく捏ね回す。
 だんだんと足が痺れている時みたいに、足の間全体の間隔が研ぎ澄まされてきた。
 オーシの指の動きひとつひとつでそれはどんどん高まり、不意にあそこと目の前がしゅわっと一瞬強い熱を帯び、それがまた拡散するように散っていった。

「あ! あ……は……っ」
 膝ががくがくして、かろうじて木箱につかまっていた指先は力が入って真っ白。
 正直なところひとりで……していったことはあるんだけど、こんな風に男の人にいかされるなんて初めて。
「イッたか? 中年の指使いには勝てまい。ひひっ」
 なんともまあ品のない笑い。
「さぁ今度は俺の番。イクまでサービスしてやったんだから、しっかり楽しませてくれねえと、っしょ」
 よいしょなんていう緊張感のない言葉と同時に、すごい圧力があそこにかかった。
「あああんっ!」
 ずずずずっと重たい衝撃が内壁を擦った。
 立ったままの姿勢で後ろから犯されるなんて初めてで、どこに力を入れたら良いのかさっぱりわからない。
 わたしも初めてではないとはいえ、正直すごくきつく感じる。
 オーシのがやけにごついからなのかなあ? クレイのだって決して小さくないんだけどね。

「おー……いいじゃねえの。決してゆるかねえぜ」
 この急場に、心のどこかでほっとする。
 オーシはそれがわたしの一番奥に当たるまで腰を少し揺らしながらゆっくりと進めた。
「ん、く、んんっ、ぁぅんっ」
 普段合わさっているもの同士が強引に押し開かれて、みしみし言ってる気がする。
 でも……痛くないのはなんでなんだろう。正直なところ……かなり気持ちいい。
 こんな風に思えたのって初めてかもしれない。伊達におじさんじゃないのかもなあ。
「ほれ、しっかりそこ持っときな」
 木箱だったら言われなくてもつかまってるよ、と内心こっそり思う。
 でもそれからはそんな悠長なこと考えてられなくなった。


367:オーシ×パス 9
09/01/09 15:56:42 SdwWUPtq

 オーシはわたしの腰をがっちり掴んだかと思うと、激しく腰を打ちつけ始めた。
「あ、ぁあ、ん……んん、んく……んんっ」
 太くて堅いそれが内壁を強くすり上げ、オーシの太腿とわたしのお尻がぶつかる度に破裂音のような音が響く。
 荒々しく突き上げられると、あそこの一番奥から脳天まで突き抜ける振動。
 オーシは腰の動きを止めないままで、前かがみのわたしの背中に沿うように覆い被さると、セーターを乱暴にたくしあげた。
 両手で胸を揉みしだきながら耳元で囁く。
「いいだろ……なあ」
 低くて太い声。微かにしわがれてるのは煙草のせいなのか、呼吸が荒いからなのかどっちだろう。
「は、ん……んっ」
 まともに答える余裕のないわたし。
 胸を愛撫していた指が顎をつかみ、斜め後ろを振り仰がせた。

 間近にあるオーシの顔。
 オヤジのはずなんだけどな……目の端にどことなく色気……というか何かいつもと違うものを感じる。
 無精ひげだらけの口が近づいて来、べろりと舌がわたしの唇を舐めた。ざらざらした感触。
「答えられねえ? まだ欲しいんだろ?」
 意地悪そうに言いながらオーシは、腰の動きをおさえ、ごくゆっくりゆるゆると出し入れさせた。
 でもそれは半分程しかわたしの中に入ってなくて、動きは緩慢で。
 大きな両手は乳房全体をくるむように包み、時々思い出したようにふわりと揉む。
 全ての動きがわたしを焦らしているようで、さっきまでの湧き上がるような快感が後を引いてもどかしいことこの上ない。

「何だよその悔しそうな目はよ。言わねえとやめちまうぞ? 負けてもいいのか?」
 それはもう、実に嬉しそうに問いかける無精ひげ。あぁ腹立たしい。
 悔しいわ恥ずかしいわで、きっと顔が真っ赤になってると思う。
 ……体中が高ぶらされてるのは間違いない。言うしか……ないよね。
「…………もっと、して……」
「どうして欲しいんだ?」
「……奥まで……入れて」
「入れるだけで?」
「……もっと、動かして」
 必死に恥ずかしさに耐えて唇をかみ締める。かーっと熱くなってる耳。
 至近距離からわたしをじっと見つめていたオーシはねっとりとした笑みを浮かべた。
「お望みならな」
 言葉と同時にずぶりと奥まで押し込まれるオーシ自身。
「ああ、あ、ああんっ!」
 オーシはわたしから上体を離し、わたしの腰をがっちりと掴み直す。
 もう片手で木箱を支えに掴むと腰の動きを再開させた。

 さっきより激しく、さっきより強い刺激がわたしの中を蹂躙する。
 今のわたしには、両腕と膝を必死に突っ張って立ち続けることと、喘ぎをこぼして快感を逃がすことしかできない。
 勢いに任せるように荒々しく突き立てられる度に、つながった部分からねばった液体が溢れ出る。


368:オーシ×パス 10
09/01/09 15:59:15 SdwWUPtq

「は、はぁ……あ、ああっ、くぅ……っ」
「もっと……か?」
 オーシの汗が飛び散って頬にかかる。むせかえるような男の体臭。
「もっと、もっ……とぉ……っ」
 誘導尋問みたいにひとつの答えしか答えられないでいるわたし。

 すがりつくように木箱にしがみつくうち、知らず知らずのうちにお尻を後ろへ突き出すような姿勢になっていたらしい。
 オーシのものが出し入れされるたびに芽の部分が強く擦りあげられる。
 そこが充血してるみたいにどんどん熱くなってきて、太腿が痙攣を起こしそうにびくびくと震えた。

「ひっ、や……あぁ、そ、そこぉ……っ!」
「ここかっ、どう、だぁっ」
 中腰になるように少し膝を曲げたオーシは、下からさらに勢いをつけてわたしを責め立てた。
 あ、もう、あそこが熱くて熱くて……
「だめ、だめ、そこ、や……だぁ、だめえぇっ!」
 もうどうしようもなく、あられもなく悲鳴のような声をあげたわたし。
 一気に強くなった刺激に、あそこ全体がぎゅううっと収縮した。
「うお、やべっ」
 わたしが絶頂にのぼりつめると同時に、オーシは自身のそれを勢い良く引き抜いた。
 むき出しのお尻や太腿の裏側に熱いものがかかる。
 ずり下げられて太腿の途中にひっかかったままの下着にしみができちゃったかもしれない。
 そんな心配をしつつも、わたしは力が抜けて手を突いていた木箱に前のめりに突っ伏した。
 ささくれた棘が微かに痛いことも気にならなかった。




369:オーシ×パス 11
09/01/09 15:59:50 SdwWUPtq


「おめえさんの勝ち……と言いたいとこだが、引き分けだ」
「なんでよお!? ちゃんといったんでしょ?」
「2回も俺にイカされといてよく言うぜ」
「あれは……!」
 絶句するわたしに、オーシはかんらかんらと陽気に笑ってみせた。
「まあいいさ。おまえがマグロでも床下手でもないってこたあよくわかったぜ。クレイがイケねえのは緊張以外のなにもんでもないだろうな」
「それならいいけど……」

 いいのかなあ?
 自分がそれを証明できたからと言って、正直嬉しいとは言い難い気分。
 なんか必死だった気がするけど、どうしてこうなったんだか……
 思い返そうとすると、頭をよぎるのはさっきの行為の内容ばかり。
 こうして見ると押しも押されぬただのおっさんなのに、やけに男臭くって、ええと……色々上手で。
 果ては妙な色気すら感じてしまったんだから、何かに毒されてたとしか思えない。おお怖っ。
 厄払いをするように頭をブンブン振っていると、いつの間にか吸いつけていた煙草の煙が目の前を横切った。煙いなぁ、もう。

「まぁ今度クレイと寝るときは、俺仕込のテクニックでも披露してリードしてやるんだな」
「大きなお世話よ!」

 よれよれの煙草を唇の端にくわえたまま、ドアを開けようとしていたオーシが、思い出したように振り向いた。
「パステルはそっちから帰んな。店ん中通らん方がいいだろ」
「え? そっちって?」
「店の裏側だ。その空樽どけりゃ木戸がある」
 全然気づかなかった。入口側には山と積んである木箱類も、裏側には大きな大きな樽がひとつあるのみ。これ、空っぽだったのかあ。
「あ! ほんとだ。良く知ってるね」
「前手持ちが足りなくてトンズラした時に……いやなんでもねえ。それより風に気をつけるんだな」
 なんか前半ちょっと引っかかる内容があったけど、まぁいいか。

 確かに風が吹くとまずいなぁ。ミニスカートなんか履いてるし。
 わたしは手の中の小さく丸めた下着を握りこみ直した。
 そう、お察しのとおり履いて帰れるような状態じゃなくなっちゃったんだよねえ……
 お尻がスースーして実に心細いんだけど、まぁ仕方ないか。
 わたしはそれを庇うように左手でスカートを押さえつつ、片手をあげながらドアの向こうに消える、大きな背中を見送った。



------------------------------
完結です。


370:オッサンスキー
09/01/09 16:54:13 9gDpP/NX
新年早々オーシパスが読めるなんて感動です!
オッサニズムが熱っいSS超GJです
家に帰ってまた熟読します

371:オッサンスキー
09/01/09 20:49:34 9gDpP/NX
熟年テクとか焦らしプレイとか最中の台詞回しがツボりました!
成り行きでオーシとの展開も嬉しい

オーシパス読みたいって言って良かったです

372:名無しさん@ピンキー
09/01/10 15:59:20 wfPeqI6z
>>356
あーごめん、>>357に同意ないんだけど、
少し上で、SS投下のタイミングとかでちょっと揉めたばっかだったから、
とりあえず気になっただけ 結局結論出なかったし
書き手さんが気にしてなければ別にいいんだ
>>355がなんか責めてるように見えたらスマソ


文章もだけどシチュエーションや関係がすごい好みなSSが連続してて幸せです…

373:名無しさん@ピンキー
09/01/10 20:04:01 fqHlrDcr
しかし例え気にしてる書き手がいたとしてもそんなことなかなか言えないだろ。
下手したら上の議論で誰かが言ってたように「スレ占有」とか言われそうだし。

374:名無しさん@ピンキー
09/01/10 20:34:02 TjfOQEMP
GJGJGJ!
新年早々良作三連発
書き手さんたち乙です

>>373書き手さんはコテだから色々言いづらいよな
住民は失言しても逃げられるけど
それを考えると書き手さんは大変だ
改めて乙です

375:名無しさん@ピンキー
09/01/11 13:41:20 2XHL5eco
>>373
うん、だからどんだけ突っ込んでいいものか迷ったんだけど
でもなんも書かない方が悪いかなとかごちゃごちゃ考えた
上の方でちらほら書き手の人が意見出してくれたけど、
それでもかなり気遣ってる感じだったしなー

>>353-354
わろたwww
前編の振りと後半のオチがすごい上手いw
最後の3人がなんか和む
ルーミィ喜ぶだろうな

376:名無しさん@ピンキー
09/01/11 14:38:26 2XHL5eco
>>344
乙!
クレイが楽しそうw
つーか普段からそんなにキスしてるのかとw
本番じゃないのにすごい色っぽくて良かった。パステルかわええ
こういうやりとりにたくさん行数使うのは個人的にかなり好み
パステル的には純粋に最後の結論なんだろうけど、
クレイは普段香水使われたら気が気じゃないだろうなw
あと何故かノルに萌えた


377:名無しさん@ピンキー
09/01/11 18:37:00 YiZ9MgcF
パステルの立ちバックはエロそう・・・

378:名無しさん@ピンキー
09/01/12 16:48:50 xngCwjwp
本番より愛撫の描写のがドキドキする事に気づいた(*´Д`*)

379:名無しさん@ピンキー
09/01/13 00:21:04 DPwtLTmi
オッサニズム全開オーシに挑むパステルええのう
返り討ちにあってる気もするがw
レスが少ない気もするが、ここではやはりノマカプ好みが多いのか?
かなり楽しんだ俺は異端なのだろうかと小一時(ry

とりあえず新年早々書き手さん方GJですた

380:名無しさん@ピンキー
09/01/13 02:47:09 R6OYzhGk
>>378
自分も(*´Д`*)
本番は本番で大好きだが>>345-351に興奮したww

>>379
単純に読むのが追いついてない、ごめん
自分もノマカプ以外も大好きだよ

381:名無しさん@ピンキー
09/01/16 08:08:16 KTDncpGK
保守

382:名無しさん@ピンキー
09/01/20 00:20:59 /TEjposN
ギアシミパス作者さんの作風が好きage

383:114
09/01/20 10:15:41 zUXr+Wxj
ギアシミパス好きだと言ってくれた皆さんありがとうございます。
せっかくなのでまた何か書いてみます。
ノーマルは他の方々が素敵な作品たくさん書いてくださってるし
珍しめの組み合わせで。
今考えてるのはギアトラパスです。需要があるといいのですが

384:名無しさん@ピンキー
09/01/20 11:05:58 /TEjposN
需要あります!!
ギスギスギアトラはもうお腹いぱーいだし、
三角関係より共有のが好きだからこの3Pは嬉しい
ありがとう!!
楽しみにしてます

385:名無しさん@ピンキー
09/01/20 18:39:22 63f6VjaG
ギアシミパスさんの台詞回しに感動したんだけどギアトラパスにも期待してます

386:名無しさん@ピンキー
09/01/20 21:14:27 Iy18vnrD
久しぶりに覗いてみたら、甘々だったりえろえろだったり3Pだったり、ネ申SSがこんなにも大量に…!

書き手さん達、愛してます(*´Д`*)


>>383さん
三人の微妙な距離感にかなーり萌えました
次の作品もコソーリ楽しみにしてますー

387:書人
09/01/23 16:17:56 RN66XaKR
書人です。
いつもお読み頂き感謝。

クレパス投下に参りました。
以前書いた、アル×パス×クレの続編です。


388:クレ×パス アルパスクレ続編 1
09/01/23 16:18:41 RN66XaKR

 窓枠が微かにカタンと揺れた。
 風が出てきたのかな。
 わたしは読んでいた本から目をあげると、開けたままにしていたビロードのカーテンに顔を向けた。
 上品な縁飾りの向こう側。さっきまで出ていた月が雲に陰り、かろうじて見えているのは広い庭に植わった木々のシルエットだけ。

 わたしたちがドーマを離れる日が近づいていた。
 もともとはクエストの途中でドーマを通るので、クレイの実家に立ち寄ったんだけどね。
 自分の実家に行ってきたトラップが、どうやらそのクエストは既に攻略されちゃってるらしいって聞いてきたもんで。
 そこですぐにシルバーリーブに帰っても良かったんだけど、ついつい勧められるままに滞在が長引いちゃって。
 来週くらいには帰るかなぁって話してたとこなんだ。
 だってね、クレイもトラップも久々の地元だし、ルーミィとシロちゃんはクレイのお母さんにすっかり懐いちゃって毎日一緒に寝る状態だし。
 もちろんわたしたちも歓迎してもらえて、普段とは比べ物にならない美味しい食事に豪華なお部屋に宿賃はかからず……いやあのそれは置いといて。

 わたしも、いつもなら絶対取れない、ひとりでゆっくり本を読める時間があるなんてすごく贅沢で嬉しい。
 ここには大きな図書館もあるから、毎日借りに行くのが楽しみでしょうがないしね。
 今読んでるこの本もあと少しで完結するけど、来週帰るなら次は短編にした方が良さそうだなぁ。
 そんな思いをめぐらしていると、不意に控えめなノックの音がした。
 誰だろう、こんな時間に。
 ベッドサイドの時計は11時を指している。

「はい?」
 細く開いたドアの前にいたのはクレイ。
 さすがにいつもの竹アーマーはつけてない長身のファイターが、なんとなく硬い表情でわたしを見下ろしていた。
「クレイ? どうしたの?」
「ちょっと……いいかな」
「あ、うん。どうぞ」
 体を半身ずらして部屋に招き入れる。
 ひとつしかない椅子はわたしの荷物が陣取ってしまっているので、座れるのはベッドしかない。
 ドアを閉めても所在なさげに立っていたクレイを促して座らせると、わたしも並んで腰を下ろす。
 どうしたのかな、こんな時間に。
 隣に座ってもなぜかこっちを見ないクレイの横顔を見上げていると、小さな声がぼそぼそと呟いた。
「ちょっと……話したくてさ。この前のこと」
「この前……って」
 クレイの言葉で、頬にぽっと血が上るのがわかった。
 この前って、あれだよね。間違いなく。
 わたし、クレイに告白されたんだった。
 そしてなんでそういう流れになったのかどうしてもわからないんだけど、アルテアとクレイと3人で、その……そういうことになっちゃって……


389:クレ×パス アルパスクレ続編 2
09/01/23 16:19:37 RN66XaKR

 でもねでもね、どう考えても理解できないと思わない?
 実はロンザ騎士団トップクラスの実力と人気を誇るアルテアに気に入られてて。
 実はパーティの仲間だったクレイに好きだって思われてて。
 その時点でも考えられない話だっていうのに、その2人とそんなことしちゃうなんてさぁ……そもそもわたし初めてだったんですけど。
 正直なところ、何もかもわたしの理解の範疇を超えた出来事だったから、それ以上深く考えないようにしてたんだ。
 幸いその翌日からアルテアは近衛隊のお仕事で数日ドーマを離れてるし、忙しそうなクレイと2人になることもなかったしね。
 だって考えたって明確な答えなんか出ないよ! 出るもんか!

「パステル?」
 いけない。隣のクレイを完全にほっぽって考え事にふけっちゃってた。
「ごめん、それでなんだっけ?」
 すっとぼけたわたしの質問に苦笑したクレイ。
「いや、どうしても……言っておきたくて。この前も言ったと思うけど」
 こちらに向き直って咳払いひとつ。
 黒曜石みたいな瞳。澄んだ眼差しがまっすぐわたしを見つめている。

「俺、パステルのことが好きだから。ずっと好きだったから」
 告白なんて、一度聞いたとはいえ、慣れるもんでもない。
 どう答えていいのかわからず戸惑うわたしを見たクレイは、やさしく笑って首を横に振った。
「今すぐどうしてくれって言ってるんじゃないよ。俺の気持ちをさ、改めて伝えておきたかったんだ。第一、この前唐突にそんなこと言われて困ってたんだろ?」
 そりゃもう。
 だって話がいきなりすぎて展開が飛びすぎてて、頭がついていかなかったんだもん。
 小さく頷くと、クレイも呼応するように深く頷いた。笑顔を消して、はあぁっと重いため息ひとつ。
「そりゃそうだよなあ。なんせアルテア兄さんまでパステルを……俺、そんなこと想定してなかった。正直どうあがいたって勝てる気がしない」
 そんなところだけ自信持って言わなくても。
 大きな手が黒髪をわしゃわしゃっとかきまわしている。
「そりゃあのアルテア兄さんだよ。全力で迫られたらパステルだって無理だ。現に落ちてる」
 なんか色々ひっかかる部分があったような気もするんだけど……
 どうフォローすればいいものやら、いやそもそもわたしがフォローすべきなのだろうか。

 不意にクレイが、何かを振り払うようにがばっと顔を上げた。
「パステル、アルテア兄さんとつきあうのか?」
「は!? いやそんな恐れ多い。恋愛対象としてなんて、考えたこともないよ」
「先日のことがあっても? 俺の目から見ても兄さんは魅力的だと思うけど」
「そりゃそうだけどね……確かにすごく素敵だけど」
「それなら……いやいやなんで俺は斡旋してるんだ……そうじゃなくて、えーと」
 あぁもう、綺麗な黒髪がぐっしゃぐしゃになっちゃってる。


390:クレ×パス アルパスクレ続編 3
09/01/23 16:20:26 RN66XaKR

「少しは俺……希望持ってていいのかな」
 真剣な眼差しが真正面からわたしを射抜いた。気圧されて目がそらせない。
「俺のこと、嫌いじゃないよな?」
 ずるい、それ聞くかなぁ。
 この前もアルテアに同じこと聞かれたけど。嫌いなわけないでしょ、当たり前じゃない。
 反射的にコクコクと頷くと、どことなく強張っていた表情が破顔一笑した。
「ありがとう、パステル」
 誘導尋問というかうまく乗せられたっていうか……なんかやはりあのお兄さんの弟と言うべきか……
 でも、そのあんまり嬉しそうな表情に、こっちまで口元がほころんでしまう。

 思えばわたし、こんなに真剣に人に好きになってもらったことあったかな。
 それも、クレイに。
 今までずっとリーダーとしてわたしたちを守ってくれていた、やさしいクレイに。
 超絶美形のお兄さんを持って本人はコンプレックス化してるとはいえ、十二分にかっこいいクレイに。
 真面目で礼儀正しくて剣の腕もあってマダムキラーで不幸で……あれ? 最後の方どこかおかしかった気がするけど……まあいいか。
 ……なんか、言いたくなっちゃったな。言っちゃおうかな。

「ありがとう」
「何がだい?」
 不思議そうなクレイの視線が照れくさくて、あさっての方向に一瞬目をそらす。
「……好きになってくれて」
 驚いたように目を見開いたクレイはしばらくその目を空中に泳がせていたけど、思い切ったように手を伸ばした。
 力強い腕が、わたしをぐいと抱き寄せる。
「きゃっ」
 抗う間もなく厚い胸にぎゅうぎゅう押し付けられ、強く抱きしめられる。
「うまく、言えないけど……本当に、本当に、本当に好きだ」
 胸から直接響いてくる、呟くような低い声。
 早いリズムを刻む心臓の鼓動が、布越しにわたしの耳に伝わってくる。
 クレイはゆっくりと腕をほどくと、わたしの両肩を掴んだ。
 まるで壊れ物に触れるみたいにそっと肩を包む大きな手に、自分が自分で思ってるより華奢なのかもしれない、って気づかされる。
「キス、して……いいかな」
 わたしの反応を窺うように顔を覗き込む。
 気弱な問いかけ。
 どう答えたらいいんだろう。クレイのことは好きだけど。
 そういうことにもなっっちゃったけど恋人でもなくて、アルテアという人もいて。

 暫しの逡巡。自分でもよくわからないけど、わたしは小さく頷いた。


391:クレ×パス アルパスクレ続編 4
09/01/23 16:21:36 RN66XaKR

 大きな体を屈めて斜めに押し当てられる形のいい唇は、微かに震えていた気がする。
 そっと触れてはまた離し、また触れる。
 何度も触れるだけのキスを繰り返すうち、ためらいがちに舌が忍び込んできた。
 おずおずと口の中を這っていたそれが、わたしの舌を探し出す。
 そして何度も深く絡め合わされる舌と舌。
 永遠に終わらない気がするキス。
 もうどのくらいこうしていたのか、ふたりの唇と唾液の温度が交じり合い通じ合った頃、ようやくクレイは唇を離した。
 思わず息をついてクレイの胸に頬を寄せる。ほっぺたが熱い。
 喘ぐような声が囁いた。
「パステル……君を……抱きたい」
 一瞬耳を疑い端正な顔を思わず見直すけれど、クレイはそのままわたしを押し倒して胸元に顔を埋めた。
 ごつい指がパジャマのボタンにかかる。
「クレイ、クレイちょっとっ」
 わたしの反論なんて完全に聞こえてないみたい。
 でも、焦ってるのか緊張してるのかこういうことに慣れてないからなのか、スムーズにボタンを外すことができないらしいクレイの手。
 引きちぎるような勢いで幾つかのボタンが飛ぶ、ぶちっていう音が聞こえた。
「ごめん。俺……止められない」
 最後の方はくぐもっててよく聞こえなかったけど。
 のしかかる大きな体を押し返すこともできずされるがまま。というより、あえて抵抗しなかったというか。
 どうしてだろう。情に絆される? ……ううん、それとは違う気がする。
 わからないけど……クレイの真剣な眼差しと言葉は嘘じゃない、と思ったから。

 クレイはこの前と比べ物にならないほど強引に、わたしの胸をまさぐった。
「あ……ぁっ」
 はだけた胸を揉みしだきながら強く乳首を吸い上げる。微かに痛みを覚えるほど。
 クレイの手が性急にウエストのあたりに下りてきた。そのままパジャマの中へ入り込むと、おへその辺りで何かを探すように這い回る。
 下着との境目を見つけたらしいごつい指は、少しゴムの部分に関節をひっかからせながら這いこむと茂みに触れた。
 途端、さっきとは打って変わっておずおずとした動きになる。
 そっか、クレイにここをさわられるのって、初めてなんだ。

 閉じた秘部の上を、合わせ目をなぞるようにゆっくりと擦る。
 乾いた感触がくすぐったいけれど、何度も繰り返し滑る指に、段々とその部分が熱っぽくなってくる。
 クレイが指にわずかに力を込めたのか、指がほんの少し、合わさる襞の間にぬぷっと押し込まれた。
「ぁん」
 唇を噛んでこらえていた声をついこぼしてしまうと、指を止めて胸元に伏せていた顔をあげたクレイ。あぁ、汗びっしょり。額に玉のような汗が浮かんでる。
「パステル……感じてる?」
 恥ずかしながら、さわってたらわかると思うんだけどな。
 比べちゃ失礼だけど、アルテアの手馴れた愛撫にはさすがに及ばない。
 決して感じるところを知ってる動きじゃないんだけども、少しの突起やわずかな潤いも見逃すまいとしているような、確かめるような、探るような愛撫。
「俺でも?」
 自信なさそうな聞き方とちょっと情けない表情が可愛く見えてしまって、つい頷いてしまう。
 うーん、クレイのこの顔に弱いなぁ……わたし。


392:クレ×パス アルパスクレ続編 5
09/01/23 16:22:37 RN66XaKR

 どこか子供っぽくて嬉しそうな笑顔を浮かべたクレイは、仰向けのわたしの傍らに寄り添うように横になった。
 耳元や首筋に柔らかく唇をつけながら、秘部にふれたまま止まっていた指を動かし始める。
 それは少しずつ少しずつ、潤って滑りのよくなった襞を押し分けて奥へと進む。
「んっ、ん……っ」
 漏れる喘ぎを喉の奥で飲み込みながらシーツを握り締める。
 彼の指が動くたび、奥の方から熱いものがじわっと押し出されてくるみたい。

 クレイはゆっくりと指を引き抜くと、わたしのパジャマのズボンと下着を一緒にずり下げた。
 上半身はボタン全開、下半身は纏うものなくむき出しにされて、なぜかあまり感じていなかった恥ずかしさが突然こみ上げてくる。

「やっぱり、きれいだ」
 ため息のようなクレイの言葉に、さらに火照ってしまう頬。
 どうにも恥ずかしいんだけど、でもここまできて体を隠すのも今更って気もするんだよね。
 せめてもの抵抗にと、まぶしさをさけるみたいに両手の甲で目を軽く覆う。
 全裸になったクレイはわたしの閉じた太腿をそっと押し開くと、脚の間に自分の体を進めた。
 熱いものが入口を確かめるようにあそこに触れる。
 反射的に脚を閉じそうになるけれど、クレイの体に遮られて無理。
「入れる……よ」
 聞こえるか聞こえないかの呟き。と、同時に。
「ぁああんっ!」
 ずずずっと押し込まれたクレイ自身。
 熱くて硬くて張り詰めたそれは、入口の重なり合う襞の障害を押し広げて通りすぎると、一気に奥まで貫いた。
 この前は本当におそるおそるゆっくりだったのに……それは一度経験して慣れたからというより、噴き出すような思いをぶつけたらこうなった……みたいな感じ。

「パステル……」
 クレイは目を閉じ、低い声とともに長く息を吐き出した。
「パステル、目を、開けて」
 荒い息で途切れ途切れの言葉に、ついぎゅっと閉じていた目を開ける。
 艶やかな黒髪がくしゃくしゃに乱れて。汗ばんだ端整な頬に張り付いている。

 上半身を起こした姿勢だったクレイは、わたしの顔の両脇に手を突いて身を屈めた。
 微かに潤んだような黒い瞳が、至近距離から覗き込む。
「今だけで、いいから」
 そこはかとなく艶っぽい、少しかすれた声。
 おでこにそっとふれた少し湿った指が、いとおしげに髪をかきあげる。
「俺だけ……見ててよ。俺だけ、感じて」
 数センチ先で甘い吐息がひそやかに囁いた。
 何も言葉を返せず、見つめ返すことしかできなかったけど。

 何より体が雄弁に物語ってるはず。
 今見てるのはあなただけです。
 今全身であなたを感じてます。



393:クレ×パス アルパスクレ続編 6
09/01/23 16:24:23 RN66XaKR

 クレイはわたしの目を見つめ返すと唇を寄せて深くくちづけ、そろそろと腰を動かし始めた。
 二度三度、馴染ませるように腰を左右に揺らし、ごつごつした異物感で膣の中をゆっくりとかき回す。
「ん……ん、は……ぁっ」
 波が打ち寄せるみたいに、緩やかに増す快感。
 わたしの呼吸は溜め息の延長のように緩慢な喘ぎになる。
「ぁん、あ……クレイ……ぃっ」
 あそこがずくずく熱っぽくて、頭がぼおっとしてきて心もとない。
 何かにつかまりたくなって握り締めていたシーツを離す。
 目の前にあるクレイの首に、ぶらさがるようにすがりつく。
 ファイターだけあって鍛えられてがっしりした首。どこに触れても熱い肌。
 首元に頬を寄せると、結んでいない乱れた髪の毛が当たってくすぐったい。
 でも、そんな風にゆったり構えていられたのはわずかな間だけだった。

 耳元で生唾を飲むようなごく、という音が大きく聞こえたかと思ったら。間髪入れずに思い切り突き上げられる。
「やぁ! あぁぁっ!」
 膣の奥まで抉られるような地響きにも似た激しい圧力。
 ねっとりした愛液を纏ったソレが、内壁を擦るように何度も突き込まれる。
 唇を噛み、早いテンポでがむしゃらに腰を振るクレイ。厚い胸からお腹へのなめらかな筋肉がしなる。
 それに合わせてうずくような快感がお腹の一番奥からにじみ出てきて、喘ぎを止めることができない。

「ぁん、あ、あんっ、くぅっ、んっ」
 ぎゅっとしがみついて、蕩けてしまいそうな快感に耐える。
 激しい動きは止むことなく続き、痺れにも似た感覚があそこを中心に広がっていく。
 なんかもうこのまま気を失いそう、どうしようと思った時、クレイがわたしを力いっぱい抱き締めた。
「パステル! パステルっ……」
 びく、びくっとひきつっているみたいに震えるクレイ自身。
 呼応するように、勝手に小さく痙攣しているわたしの膣の中に、とろりとしたあたたかみが広がった。



394:クレ×パス アルパスクレ続編 7
09/01/23 16:25:17 RN66XaKR


「アルテア兄さんになんて言えばいいんだろう……抜け駆けとか絶対言われるよな……」
 怒られる生徒みたいな表情をしたクレイ。
 いや別に悪いことをしたって訳じゃないんだけど、この前のことが下敷きになってる以上、確かに微妙だよねえ。
「パステルの気持ちも考えずに! とかさ。自分のこと棚に上げて」
 まだ何も言われてないのに、アルテアのコメントまで想像して落ち込まなくてもいいと思うんですけど。

「アルテア、いつドーマに戻ってくるの?」
「今週中には帰ってくるらしいよ。顔を見せずに入れ違いって訳には……いかないだろうな」
「でしょうね」
 皆にもう来週に帰るって言っちゃったし。
 今から出発を早めるなんて理由がないし。
 第一そ知らぬ顔して逃げるように帰るには、クレイは正直すぎるところがあるしねえ。

 そもそもわたし、一応当事者のはずなんだけどね。ほとんど他人事のように聞いてる状態。
 本気で悩んでるクレイがあんまり面白いから、ついつい……というよりも。
 あんまり鈍感だから、ちょっとこのまま放っておいちゃおうと思って。
 だってね、クレイってばわたしの気持ちなんて全然わかってないんだもん。
 俺の片思いだの暴走しただのアルテア兄さんに勝てるもんかだのと言うばっかりで、なぁんにも聞いてくれないんだよ?
 今聞いてくれたらわたし、クレイがさぞかし喜ぶだろう事を言ってあげられるのになあ。

 さて、クレイはアルテアに会って、なんて言うつもりなんだろう。
 なんだかちょっと意地悪な気分。それがまた楽しいし。
 なるほど、アルテアやイムサイがクレイをいじめて遊んでるのはこういうことだったのね。くふふ。

 隣にいるのは困り果てたハンサム。
 わたしは不幸なクレイをさらに不幸にしそうなことを考えながら、こっそり含み笑いした。



-----------------------
完結です。

395:名無しさん@ピンキー
09/01/23 21:04:22 TYMLoWpp
クレイかわいすぎ鼻血でた

396:114
09/01/23 22:31:59 IHtYlHrn
少し時間がかかってしまってすいません。
先日予告したトラパスギアを投下します。
途中で投下するのがお嫌いな方もいるようなので、完結するまで頑張ろうと思ったのですが
物凄く長くなりそうな気配だったので、今回も途中までです。すいません。
続きもなるべく早くあげられるように頑張ります。

397:トラップ×パステル×ギア 1
09/01/23 22:34:14 IHtYlHrn
 確かに、覚えてる。
 わたしには恋人がいた。彼氏って呼べる人がいた。付き合い始めてから、まだそんなには時間は経っていないけど……でも、いわゆる「最後まで」進んだ、そんな相手が。
 好きだって言われたのは生まれて初めてだった。これまでだって、人を好きになったことは何回かあるし、好きだって言われたことも何回かあったけど。でも、その頃のわたしは、自分で言うのも何だけど、「恋」っていうのがどういうものか、よくわかってなかった気がする。
 だって、「好きだ」という言葉の先にどんな行為が待っているか、なんて、全然考えたこともなかったし!
 でも、「その人」は違ったんだ。
「その人」から好きだって言われて、最初は戸惑って、すごく困って、どう答えようか迷って……結局「うん」って頷いた。その葛藤も覚えてる。うわーどうしよう、何て言えばいいんだろう!? って、何日も迷って、しばらくはなかなか眠れなかった。
 考えて考えて、そうしてようやく決心がついて、恋人同士になって……それから、わたしはこれまで、噂でしか知らなかった経験を色々とした。
 手を繋ぐこと、腕を組むこと、唇で触れ合うこと……身体の奥深くまで、繋がること。
 そこに進むまで、時間は大してかからなかったけど。でも、わたしの中では、それこそモンスターだらけのダンジョンに飛び込むくらい緊張したし、なけなしの勇気だって振り絞った。
 初めてはやっぱり痛かったなあ、とか……「その人」もすごく緊張してて、そんな顔見たの初めてで、ちょっと笑っちゃったんだよねえ、とか……そんな感情すらもはっきり覚えてる。
 うん。これは夢なんかじゃない。想像でもない。もちろん妄想でもない!
 わたしは確かに「誰か」と付き合っていた。できれば将来のことも真剣に考えたいなあって、そう思える相手が、確かにいた。
 なのに。
「……どうして……?」
「おい、パステル。おめえ、どうしたんだよ?」
「大丈夫か、パステル? 顔色が悪いようだが……?」
 辺りは湯気が立ち込めていた。お風呂場……うん、間違いない。ここはお風呂場。それもみすず旅館でも、猪鹿亭でも、ましてやエベリンのマリーナの家とかでもない。初めて使わせてもらう、クエスト先の宿のお風呂場。
 わたしはそこに立っていた。正確にはその入り口……よくある「女湯」「男湯」ってなっているあそこね? ……の前に、タオルや着替えの下着を持って、立っていた。
 それは、いいよ? わたしは……わたし達は、クエストのためにこの町まで来た。そして今日、無事にダンジョンをクリアして、明日にはシルバーリーブに戻ることになった。
 で、依頼人が気前のいい人で、宿代を出してくれたから、ってこともあって、この宿に泊まることになった……うん、間違いない。覚えてる。
 それから……?
 それからわたしがお風呂に入ろうと思ったとしても、何の不思議もない。結構深いダンジョンだったから汗もかいたし汚れもしたし。
 でも、それなら何でわたしは一人なんだろう? こういうとき、わたしは絶対にルーミィと一緒に入るのに?
 いや、それは時間を考えれば不思議じゃない……?
 ちらっと目をやれば、窓の外はもう真っ暗で、シーンと静まり返っている。虫の鳴き声さえ聞こえない。
 多分……身体もすごくだるくて疲れてるから、時間は深夜なんじゃないか、と思う。ルーミィ達は、きっともうとっくに夢の世界だろう。
 クエストが終わったのは夕方で、宿に引き上げてきたのは「これから夕食だ」って時間だったのに、何でこんな時間までお風呂に入らなかったのか?
 何で、こんな時間にお風呂に入ろうと思ったのか……?
 その答えは、きっと彼らにある。
 わたしの目の前に立っている、二人の男性に。

398:トラップ×パステル×ギア 2
09/01/23 22:35:22 IHtYlHrn
 一人は、肩の下まで赤毛を垂らした、ほっそりとした身体つきの男性。
 一人は、面差しの鋭い、削ぎ落としたような痩身の黒髪の男性。
 トラップと、ギア。一人は大切なパーティーの仲間で、一人は、とあるクエストで知り合った用心棒の男性。
 二人は戸惑った顔でわたしを見ていた。わたしが何でポカーンとしているのかわからない、そんな顔で。
「……おい、パステル。おめえさあ、あに間抜け顔してんだあ? まさか、俺の顔を忘れたとか言うんじゃねえだろうな?」
「どうした、パステル。入らないのか?」
 二人は、お互いの存在を不審にも思っていないらしい。もちろん、わたしも。
 当たり前のように手を伸ばして、わたしを呼んでいる。
 すなわち……男湯の方へ、と。
 な、何!? 何でこんな状況になってるのー!?

 しばらく前から、ギアがわたし達のパーティーに参加することになった。
 何で? って言われると……その理由もすごく曖昧だ。何かのやり取りがあってきっかけがあったはず、なのに、いつの間にか、そこに居た。わたしの記憶では、そうなっている。
 そして、今回のクエストでも当然のように第一線で活躍してくれた。まあ、当然だよね。わたし達とは全然レベルの違う冒険者だし。
 いつまでいるのか、いつかは抜けるのか。それも、今のわたしは覚えていない。記憶喪失、っていうのとは、ちょっと違う。どっちかって言うと、寝起きで頭が混乱してるとか、そういう状態に近いと思う。
 だって、細かいやり取りを忘れているだけで、「確かそういうことがあった」っていうぼんやりした記憶は、残っているから。
 うん……そうだ。ギアとトラップが並んでるのも、不思議なことじゃない。初めて会ったときはやたらギスギスしてた二人だけど、一緒にクエストをクリアするうち、男同士の友情? って奴が芽生えたのかな? 最近は、二人で何やら話し込んでいることも多かった。
 そうだよねえ。プロ意識に溢れるって意味では、二人ってすごくよく似てると思うもん。昔、初めて出会った頃は……まあ状況っていうか、間が悪かっただけで。お互いに腹を割って話し合えば、分かり合えるところも通じるところも多かったんだろう。
 ギアとトラップがいつの間にか仲良くなっていた。仲良くなってくれた。それも、覚えてる。
 それで……?
「うん……わたし、お風呂に入ろうと、してたんだよね? うん、覚えてる……」
「おい。おめえなあ……あんまふざけてると、いい加減怒るぞ、俺も」
 いつまでも要領を得ないわたしに苛立ったのか、トラップが、こつこつと壁を叩いて言った。
「こんな時間だあら、誰か来るとは思わねえけど。うっかりチビ達が目ぇ覚ましたら面倒だろ?」
「……う、うん」
「おいトラップ。そうやいのやいの言ってやるな」
 困っているわたしを見かねたのか、手を差し伸べてくれたのはギアだった。
「無理もないよ。戸惑うのも当然だ。……大丈夫、パステル。怖いことは何もない。俺達を信用してくれ」
「え、と……」
 何で、お風呂に入ることになったんだっけ? 汚れたから? 何で? 何をして?

399:トラップ×パステル×ギア 3
09/01/23 22:37:10 IHtYlHrn
「あんだ、おめえ怖がってんの? 初めてじゃあるめえし」
「三人はさすがに初めてだろう」
「ヤることは変わんねえだろ? それともあれか? 噂に聞く尻の穴も使うっつー……」
「馬鹿。言っただろう? パステルを苦しめることは絶対にしない。痛い思いもさせないって」
「冗談だよ、じょーだん! 第一、ありゃ本の世界だろ。入るわけねえじゃん、あんなとこにあんなもんが」
「や、ちょっと! ちょっと待って!」
 放っておくとどんどんルーミィには聞かせられなくなりそうな話を遮って。わたしは、おそるおそる声をあげた。
「あ、ええと……ほ、んき?」
「んだよ、今更。本気も本気、大本気だっつの。おめえだって『うん』って言ったじゃねえか」
「うん……?」
「全然気づかなくてごめん。それで許してくれるなら、それでいいよって、そう言ったじゃねえか」
「ゆる、す……」
 あ、待って。少しずつ思い出して来た。
 そう。わたし……わたし、は……
「ひゃっ!」
 不意に、つつっ、と太ももを生暖かい液体が伝っていって、わたしは思わず悲鳴をあげた。
 いや、一瞬もらしたのかと心配したんだけど。どうも、そういうのじゃなくて……何だろう。もっとどろっとした……
「……あ……」
 そうっと視線を下ろす。いや、さっきから薄々気づいてはいたんだけど、きっと汗だとか、そんな風に言い聞かせて考えないようにしていたというか。
 わたしは今、服を着ている。でも、上着ははだけてるし、スカートもしわだらけだし、どうも一度脱いでまた着たような、そんな感じになっている。
 じっとり湿った下着。ぴったりとあそこに張り付いているのが、見なくてもわかる。
 そして、その奥から染み出しているのは……いや、あふれ出して来たのは……
「あ……」
 太ももをすり合わせるようにしてうつむくと、事態に気づいたのか。トラップの顔が面白そうにゆがみ、ギアは静かに目をそらした。
 ああ、そうだ。思い出して……来た。
 わたし、さっきまで……その、してたんだ。
 何を? ……この寒いのに、わざわざ外に出て。ここなら誰にも見つからないとか、早く戻らないとルーミィが心配するから、とか言いながら……恋人、と、この宿の裏で。何度も抱き合っては唇を合わせ、「好きだ」「綺麗だ」「すごく可愛い」なんて言葉をもらって……
 その、クエストクリアの高揚感もあって。つい、いわゆる「身体と身体のお付き合い」という奴を、やってしまったのだ。
 うわああああああああああああああ恥ずかしい! な、何やってるんだろうわたしってば!
 いや、でもすごく盛り上がってしまったのを覚えてる。汚れるからって躊躇してたら、大きな手がそっと下着に触れてきて、「立ったままでも大丈夫」なんて言葉を囁かれて……
 い、いや、忘れよう。うん。忘れてしまおう! あのときのわたしはちょっと浮かれてた。マッピングもちゃんとできたし、影ながらクロスボウで戦闘の役にも立てた。「よくやった」って褒めてもらえてすごく嬉しくて……
 嬉しくて、そして?

400:トラップ×パステル×ギア 4
09/01/23 22:38:13 IHtYlHrn
 そうだ。いくら盛り上がったとは言え……そのう、すごく気持ちよかった、とは言え、場所は外。誰に見られるかわかったものじゃないから、時間的にはそんなに長くなかった。せいぜい三十分くらい?
 本当はもっとずっと一緒にいたい、もう別に一室取っちゃおうかなんて言いながら、何とか身体を離して……そうだ。下着も汚れちゃったし汗もかいたから、わたしはお風呂に入る、って言ったんだ。
 で、「彼」も一緒に入ろうなんて冗談交じりに言ってきて、わたしはそれに「誰かが来たらどうするの! もう、馬鹿!」なんて肩をひっぱたいて……
 そんなやり取りをしているうちに、「誰か」が来たんだ。

 ―そういう関係だったんだ―
 ―何となくは気づいていたけど、そんなわけないって言い聞かせてた―
 ―正直ショックだった―
 ―だって、俺も好きだったんだ―
 ―ずっと好きだったんだ、パステルのことが―

「あ……あ……」
「ほれ、行くぞ。ギア、誰もいねえよな?」
「ああ、大丈夫だ」
 あれよあれよという間に、腕を引かれた。
 ひょいと入り口にかけられる「準備中」の札。閉じられるドア。がちゃりと落ちる鍵。
 脱衣所の中も、ガラス戸で仕切られたお風呂場も静まり返っていた。本当に誰もいない……わたしと、トラップとギア以外は。
「脱げよ、パステル」
「ぬ、脱げって」
「あんだよ、脱がせて欲しいとでも言うつもりか?」
「ば、馬鹿っ! そんなわけっ……ない、でしょ……?」
「……そういうお前は早すぎだ、トラップ。焦ることはない。夜はまだまだ長いぞ?」
「へっ。そういうおめえこそ、さっきから視線が泳いでるぜー? 早く拝みてえんだろ? まあ気持ちはわかるけどな」
「…………」
 わたしの視線など気にする様子もなく、さっさと服を脱ぎ捨てる男二人。
 いや、さすがは冒険者。二人とも細く見えるけど鍛えてるんだねえ……って、ってー!?
 タオルすら使わず、隠すそぶりもなく堂々と全裸になる二人に、瞬時に血が上るのがわかった。
 わーっ、わーっ!? や、は、初めて見たわけじゃない……と、思うんだけど!? な、な、なーっ!?
「ちぇっ、やっぱ大きさでは敵わねえのなー」
「体格を考えればお前も相当立派なものだと思うが? 大分遊んできたようだな」
「そりゃお互い様って奴だろ? そういうあんただって、その年まで綺麗な身体でいたとは思えねえぜー?」
「ふん……想像に任せる、と言ったところか」
 わたわた、おたおたしてるのはわたしだけで、トラップもギアも、全然焦る様子がない。全くの余裕の表情。
 そんな顔見せられると、一人だけ焦ってるのが馬鹿みたいなんですけど!?

401:トラップ×パステル×ギア 5
09/01/23 22:39:15 IHtYlHrn
「で、パステル。準備はできたか?」
「……ちょ、ちょっと待ってよ! い、今脱ぐ……から……」
 わけがわからないけど。不思議でしょうがないけど……でも、状況を考えれば、脱ぐしかない、らしい……
 え、ちょっと待ってよ? そう……わたしはよりにもよって「恋人」と身体を重ねている場面を「誰か」に見られてしまった、らしい。
 ところが、その「誰か」も、わたしのことを好きだった、らしい。
 それから……?

 ―可哀想だと思うなら、悪いと思うなら―
 ―一度だけでいいから―
 ―そんなの―に悪いから―
 ―それなら―

「…………」
 いや、ちょっと待ってよ? 本当なの、ねえ? わたしのこの記憶は本物なの!?
「……パステル……」
 機械的にブラウスを脱いだ。ついで、スカート。
 既にホックの外れていたブラを床に落とし、最後にショーツから足を引き抜く。
 食い入るような視線を感じて顔を上げれば、トラップが、ギアが、じーっとわたしを見ていた。
 恥ずかしくて目を落とすと、目に飛び込んできたのはよく今まで履いてられたよねえ……と感心してしまうくらい、汚れきった下着。白っぽい、どろどろした液体。
 ……嘘、じゃない。夢じゃない。確かにわたしはついさっき、誰かの身体を受け入れてる……
「ってええええええええええええ!? 何でえっ!?」
「ば、馬鹿っ! 大声出すなっ!」
 思わず両手を頬に添えて絶叫した途端、ギアとトラップ、両方から抱え上げられてしまった。
 それからはあっという間。両脇から腕を取られて、開け放たれたガラス戸の中に飛び込んで、ぴしゃりとドアを閉められて……
 そうして三人で、ざばん! とお湯に……泳げそうなほど広い湯船に、飛び込んだ。
「―ぷはっ!」
「ったく、びっくりさせやがって。誰か来たらどーすんだっつーの」
「うー。ご、ごめん……」
「お前の声も十分大きい。ドアには鍵をかけてあるから大丈夫だ。……じゃあ、パステル」
 お湯の中で身を縮めていると、ギアの手が、トラップの手が、そっとわたしの肩に置かれて……そのまま、耳元で囁かれた。
『好きだ』

 ―好きだって言ってもらえて、すごく嬉しかった。何でわたしは今まで気づかなかったんだろうって、本当に申し訳なく思った。
 けれど、謝らないでくれと言われてしまった。それはみじめになるだけだから、って。
 でも、どうしても気が済まなかった。お詫びがしたいと言った。
 そうしたら、「彼」は言ったのだ。

 ―一晩限りの、思い出が欲しい、と―


402:トラップ×パステル×ギア 6
09/01/23 22:40:12 IHtYlHrn
「……正直、受け入れてもらえるとは思わなかったな」
「そりゃ、普通あんまねえよなあ。いわば恋人と愛人と三人でヤるようなもんだろ? でもまあ、たまにはこういうのもいいんじゃねえ? いっつも普通だと、飽きるって言うしな」
「まあ、それを言うなら俺達も、だしな」
「だな。でもまあ、同じ女を好きになったもん同士。気持ちはわかるよなあ……こいつの鈍感ぶりにやきもきさせられた仲間って思ったら、他人とは思えないっつーか」

 そう、だ。
 さすがに、それはちょっととわたしは尻込みした。当たり前だよね。いくら「好きだ」って言ってもらえたのが嬉しかったからって、恋人がいるのに、他の男の人とそんなっ……!
 でも、何だか男二人が盛り上がってしまったのだからしょうがない。
 ああだこうだ言い合っているうちに、「大体お前が鈍感だったのが悪い」だとか「思わせぶりな態度ばっかり取って」とか「そもそも嫌いじゃないとか好きって言ってもらえたのが嬉しいとか、そんな言い方するから相手が勘違いする」とか何とかかんとか。
 いえ、それはもう全くその通りなんだけどさ。ごめんなさいって言うしかないんだけどさ!?
 それにしたって、「1対1は許せないけど俺も加えてなら許す」って、それはあんまりじゃない!?
「……パステル」
「ひゃああああああああああああああああ!?」
 ぴちゃり、と首筋をなめられて、わたしは思わず悲鳴をあげた。
 あ、駄目。今、わたしの身体……
「すっげ……触ってもいねえのに、もう乳首が尖って来てんじゃねえか……」
 キスしてきたギアに対抗して、だろうか。次に指を伸ばして来たのは、トラップだった。
「おめえ……感じやすくなってんだな」
「やっ! ひゃあっ! だ、駄目だってばっ……」
 つんつん、と胸をつつかれて、わたしは思わず身もだえしてしまった。
 だって、だってしょうがないじゃない! わたしっ……ついさっきまで「そういうこと」しててっ……本当はもうちょっと、って思ってたけど、でもこんな時間だし外でだしルーミィ達も待ってるだろうしって、一生懸命我慢したところで……
 そんなときに、触られたらっ……頭がどうかなっちゃいそうで!
「パステル……脚を、開いてくれるかい?」
 わたしが十分に感じていることはわかったんだろう。ギアの柔らかい言葉が、ゆるゆると耳朶を打った。
「まずは……綺麗に、しような?」
「きれ、い?」
「ん、そりゃまあそうだな。前の男の匂いが残ったままっつーのは、やべえよな」
 ぽかんとしていると、横でトラップが頷いた。
 そっと胸から手が外される。あー……と、ちょっと残念に思っていると、そのまま、指が下腹部まで滑り降りて行った。
 え、まさか……
「ひゃっ……やああああああああああっ!?」
「おー……十分やわらけえ。ほれ、ギアも触ってみ」
「ああ」
 じたばたともがいていると、二人がかりで太ももをつかまれてしまった。
 膝裏を通すようにして、二人の指が差し伸べられる。触れられたのは……さっきからうずいてしょうがなかった、わたしのあそこ。

403:トラップ×パステル×ギア 7
09/01/23 22:42:22 IHtYlHrn
「やあん……は、恥ずかしいってば。やっ」
「とか何とか言って。硬くなってんじゃん」
 まだろくに触れられてもいないのに。お湯の中で、わたしの中に二人の指が沈みこんでいるのが見えた。
 ごついギアの中指と、少し細い、トラップの中指。
 そのまま、同時にうごめき始めた。もちろん狭い場所だから、そんなに激しい動きじゃないけど。二人分の指が、わたしの内部をこすり上げて、絶叫したくなるような快感が駆け上って行った。
 だっ……駄目っ……
「あっ……あああああああああああああああああああっ!」
 一瞬で目の前が真っ白になった。びくびくっ! と身体を痙攣させていると、お湯の中に、とろりとした液体があふれ出るのがわかった。
 さっきわたしの中に吐き出されたばかりの、白い液体が。二人の指にまとわりつくようにして、お湯の中へと流れ出て行った。
「ううー……」
「イッたみてえだな……っつーか、お湯の中って滑りが悪くねえ?」
「しょうがないだろう。流れてしまうからな……外よりは寒くないから、大丈夫だろう」
 ぐったりしているわたしの頭上では、好き勝手な言葉が飛び交っている。けれど、それに抗議する余裕なんて、もちろんない。
 そのまま、わたしの身体は湯船のへりに押し上げられた。けれど、二人の身体はお湯に沈んだまま。
 視線が、そそがれる。ちょうど彼らの目の高さにある、腰掛けたわたしの中心部に……
「や……み、見ないでよ……」
「だーめ、隠すなっつの。こんな機会、滅多にねえんだし。ほれ、おめえも見たかったら見ていいんだぜ?」
「もお、ばかぁっ!」
「恥ずかしがることはないよ、パステル。とても……綺麗だから」
「…………」
 い、いや。その、こんな場所を「綺麗」って言われても……言葉に困る、って言うか。
 身体の中が、熱くなってくるのがわかった。もじもじと膝をこすり合わせていると、「……欲しいのか?」と囁かれた。
 欲しい。何を? ……そんなの、決まってる。
「……うん」
「ちゃんとおねだりをして欲しいな」
 うつむくわたしを見て、ギアが浮かべたのは苦笑だった。
 たくましい身体が湯船から上がってくる。隣に腰かけられて、びくりと身を強張らせると……そのまま、肩を抱き寄せられた。
「パステル」
「あ」
 ぴちゃり、と耳をなめられた。
 きゅうっ! と下半身に走った、締め付けられるような衝撃。震えていると、伸びてきた手が頬を撫でて、そのまま鎖骨のラインを辿って行った。
「お、ギア。おめえ抜け駆け」
「早い者勝ちだ。同時には無理なんだから仕方ないだろう」
「あに言ってんだよ。ぶちこむ前に色々やることはあんだろー? やってもらうことも、さ」
「……そうだな。パステル」
「ん……」
 くりくりと、胸を撫でられた。
 さっき、ほんのちょっと撫でられただけで硬く尖ってしまったわたしの胸。ギアの愛撫はとても丁寧だったけれど、少し力が強い。痛いようなくすぐったいような微妙な感じに悶えていると、トラップが、わたしの脚を肩に担ぐような格好で膝立ちになった。
 太ももの上に置かれたのは、骨ばった手。
「なあ、パステル」
 はあ、はあと息を荒げながら、トラップが注視しているのは……わたしの、唇?
「どっちが、先に欲しい?」
「……どっち、って」
「どっちのを、先に、欲しい?」
「…………」
 ここまで来て、その意味がわからないって言うほど、わたしも馬鹿じゃない。
 でも、どう答えればいいのかわからない。欲しいって思ってる。来て欲しいって思ってる。このままやめられたら、きっとわたしは、どれだけみっともなくても泣いてすがるんじゃないかって思う。それくらい、身体がうずいてる。
 でも、答えられない。だって……

 どっちかは、恋人で。どっちかは、恋人じゃない……そのはず、なのに。
 トラップと、ギア。どちらがわたしの恋人なのか……今のわたしには、それが、わからない。


404:114
09/01/23 22:43:33 IHtYlHrn
今日はここまでです。
中途半端なところで本当にすいません。なるべく早く完結させるようにします。

405:名無しさん@ピンキー
09/01/24 04:02:14 btobn4t1
>>394
乙~ハァハァ
パステルかわぇえ~
萌えました

406:名無しさん@ピンキー
09/01/24 04:04:35 btobn4t1
>>404
完結待ってるよノシ
全裸で

407:名無しさん@ピンキー
09/01/25 15:52:19 CHve0QBn
ちょい意地悪パステル萌え。

408:114
09/01/25 16:59:04 TdiFJkbU
完全なスレストッパーになってしまい申し訳ありません。
他の方々の作品のログを流してしまいますし、投下し辛いと思いますのでギアパストラはなかったことにしてください。
つまらない作品をあげてしまってすみませんでした。
次はもっと皆さんに楽しんでもらえる作品が書けるよう努力します。

409:名無しさん@ピンキー
09/01/25 17:41:31 mC6e0EHH
>>408
えっなんでそーなるの!?

410:名無しさん@ピンキー
09/01/26 07:31:49 N6310E0+
>>409
まあ投下して丸2日以上で
ついたレスが一つだけ、
全く中身に触れられてない、乙すらない
いかにも書人さんにコメントするついでに書きました的なレスだけじゃあ
書き手さんがへこむのも無理はない

411:名無しさん@ピンキー
09/01/26 11:20:31 HjCSMeS5
エロパロ系はここしか読んでない自分にとっては
ここのローペースっぷりが普通だから
自分も>>409と同じく「へ!?」状態。
読者は一人でこっそりニマニマしてるさw

感想が少なくて寂しい気持ちも分かるけど
ここの昔からのスタイルを受け入れると気楽になるんじゃないかなぁ。

ちょっと前の討論みたいに無理に雰囲気変えようとかしないで、
かといって妥協でもなくて、そのまんま受け入れる。

>>408
言われてもない事を勝手に想像して凹むってバカバカしいぜw
また書いてくれるようなので楽しみに待ってます!

412:名無しさん@ピンキー
09/01/26 14:43:27 N6310E0+
>>411
言われてもいないことを想像してへこんだんじゃなくて
何も言ってもらえないからへこんだんじゃないか?
って言ったつもりなんだ、文章下手でごめん。
感想なかったら読み手は心の中で喜んでくれたと脳内補給しとけってひどいと思うんだけど。

前の議論のとき思ったんだけど
討論始まるとがーっと長文書き連ねるくせに
感想少ないねって指摘されたら「文章力ないから書けません」て虫がよくない?
そういう自分は、ギアが苦手だからギアシミパスもギアトラパスもスルーしてしっかり読んでないから何もレスつけなかったんで、あんまり偉そうなこと言えないんだけど。
書き手さんごめんなさい。

413:名無しさん@ピンキー
09/01/26 18:47:53 oO9un8Ce
あぅあぅ…
なんだか討論雰囲気で足が遠のいて
しばらくご無沙汰してるうちに たくさん投下されてた!
書き手様たちありがとです~!

114さん、悶々パステルかわいい…
完結、お待ちしてますよ~!

414:名無しさん@ピンキー
09/01/26 19:35:14 G3uMoNUm
>>114さんにリクした者です
週末ずっと忙しくてネットできなかった申し訳ない
続き待ってます
感想は完結後に増えるのでは

415:名無しさん@ピンキー
09/01/26 20:46:26 CcXFCRgM
>>414
そんなこと言って、完結後も過疎ったままだったらどうする(w
ずっとスレを追ってるが、前回のギアシミパスのとき、完結後にわんさか感想がついたような覚えはないぞ。
まああのときは、直後に議論が始まったってのも大きいけど。
何にしろ無責任に書き手の期待煽るようなこと言わない方がいいんじゃない?
>>411 も言ってる通り
投下があろうとなかろうと常にローペース常に過疎状態なのがこのスレのスタイルだ。

結局、以前に
>>292 と >>326 が言ったことが全てじゃない?
>>326 のように、レス・感想がほとんどつかないスレには投下する気になれない書き手は確かにいる。
>>292 の言う通り、このスレのスタイルが気に入らない書き手はスレを去っていく。
今回、まさにその通りになっただけの話。



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